JP2014125121A - 車両用空調装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両のエンジン始動時に空調装置を作動させた際の乗員の不快感の緩和を十分図ることができ、なおかつ、空調装置から不快臭が排出されるまでの時間の短縮を図ることができる車両用空調装置を提供する。
【解決手段】車両用空調装置1のエアコンECU2は、エンジン始動時に空調部3を作動させる際には、エバポレータからの不快臭(エバ臭い)の有無を判断する。エバ臭い有りの場合には、各座席に設けられた着座センサ61〜64の検出信号や一人乗車モードスイッチ51の操作の有無に基づいて、運転者しか乗車していない一人乗車シーンであるか否かを判断する。一人乗車シーンの場合には、運転席以外の座席の吹出口からエバ臭いを伴う空調空気を風量最大にして速攻で排出する。一人乗車シーンではない場合には、運転席の吹出口からエバ臭いを伴う空調空気の排出を許容しつつ、吹出風向を調節して空調空気が乗員に当たり難くするモードを実行する。
【選択図】図1

Description

本発明は車室内の空調を行う車両用空調装置に関する。
例えば夏期、炎天下に長時間駐車した後に乗員が車両に乗り込んで空調を開始すると、吹出口からエバ臭い(空調装置のエバポレータが乾くことによりそのエバポレータから発生する臭い)を伴う空調空気が吹き出してしまい、乗員に不快感を与えてしまうことがある。そこで従来、そのエバ臭い(不快臭)を伴う空調空気を吹き出す際には、空調空気の吹出方向を乗員に当たり難くする制御(例えば、吹出口の設けられたルーバの向きを変えたり、乗員の足下に空調空気を吹き出すモードに移行したりする制御)を行う車両用空調装置が知られている(例えば特許文献1参照)。
特開2000−177376号公報
しかし、従来の車両用空調装置では、不快臭(エバ臭い)を伴う空調空気の吹出方向を調節していただけなので、その空調空気が乗員のもとに廻ってこないように空調空気の風量を強くすることができず、その結果として空調装置内から不快臭が排出されるまでに時間がかかっていた。また、吹出方向の調節だけでは不快臭が乗員のもとに廻ってくることは避けられず、不快臭の排出に伴う乗員の不快感の緩和という点では不十分であった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、車両のエンジン始動時に空調装置を作動させた際の乗員の不快感の緩和を十分図ることができ、なおかつ、空調装置から不快臭が排出されるまでの時間の短縮を図ることができる車両用空調装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明の車両用空調装置は、車両の各座席に対応付けて設けられた複数の吹出口を有し、前記吹出口から車室内に空調空気を導入する空調手段と、
前記車両のエンジン始動時に前記空調手段を作動させた際に前記吹出口から吹き出される空調空気に不快臭が伴うか否かを判断する不快臭判断手段と、
前記車両の各座席の乗員の有無を判断する乗員判断手段と、
前記不快臭判断手段が空調空気に不快臭が伴うと判断した場合には、前記車両のエンジン始動時から不快臭排出時間が経過するまでは、前記乗員判断手段が乗員有りと判断した座席に対応した前記吹出口を閉じてそれ以外の前記吹出口から空調空気を吹き出す第1の不快臭排出モードで前記空調手段を作動させる空調制御手段と、
を備えることを特徴とする。
本発明によれば、車両のエンジン始動時に不快臭を伴う空調空気を吹き出す場合には、乗員有りの座席以外の座席、つまり乗員が居ない座席の吹出口から空調空気を吹き出す第1の不快臭排出モードに移行するので、従来の吹出方向の調節に比べて、乗員のもとに不快臭が廻ってくるのを抑制できる。つまり、不快臭の排出に伴う乗員の不快感の緩和を十分図ることができる。また、第1の不快臭排出モードでは、乗員が居ない座席の吹出口から速攻で(風量を強くして)不快臭を排出できるので、空調手段内から不快臭が排出されるまでの時間(不快臭排出時間)の短縮を図ることができる。
車両用空調装置の概略構成を示したブロック図である。 車室内を上から見た図であり、吹出口の設置位置等を説明する図である。 空調部の詳細な構成を示した図である。 エアコンECUが実行する処理のフローチャートである。 変形例に係るエアコンECUが実行する処理のフローチャートである。
以下、本発明に係る車両用空調装置の実施形態を図面を参照しながら説明する。図1は、本実施形態の車両用空調装置1(以下単に空調装置という)の概略構成を示したブロック図である。その空調装置1は車両100(図2参照)に搭載される。図1に示すように、空調装置1は、空調部3と空調用センサ群4と空調用操作部5と着座センサ61〜64とそれらと接続したエアコンECU2とを備えている。
空調部3は、エアコンECU2による制御に応じた空調(空調温度、風向、風量等が調整された空調空気の車室内への導入)を行う部分である。その空調部3は、図2に示すように、車室内の複数の箇所に設けられた空調空気の吹出口30を備える。その吹出口30は、車両100の各座席101〜104に対応付けて設けられている。詳細には、運転席101周辺には主に運転席101の空間に空調空気を導入するための運転席側吹出口301が設けられている。その運転席側吹出口301として、運転席101の前方の、運転席101と助手席102の間の中央位置110に設けられた中央FACE吹出口301aと、運転席101の前方の右側(右サイドミラー側)に設けられたサイドFACE吹出口301bと、運転席101の下部空間(運転者の足下)に設けられたFOOT吹出口301cとを有する。中央FACE吹出口301a及びサイドFACE吹出口301bは、主に、運転席101に着座した乗員(運転者)の上半身の空間に空調空気を導入するための吹出口である。FOOT吹出口301cは、運転者の足下の空間に空調空気を導入するための吹出口である。
同様に、助手席102周辺には主に助手席102の空間に空調空気を導入するための助手席側吹出口302が設けられている。その助手席側吹出口302として、運転席側の中央FACE吹出口301aに並ぶようにして中央位置110に設けられた中央FACE吹出口302aと、助手席102の前方の左側(左サイドミラー側)に設けられたサイドFACE吹出口302bと、助手席102の下部空間(助手席搭乗者の足下)に設けられたFOOT吹出口302cとを有する。中央FACE吹出口302a及びサイドFACE吹出口302bは、主に、助手席搭乗者の上半身の空間に空調空気を導入するための吹出口である。FOOT吹出口302cは、助手席搭乗者の足下の空間に空調空気を導入するための吹出口である。
また、右側後席103に対向する位置(図2では、右側後席103前方の、右側後席103と左側後席104の間の位置)には、主に右側後席103の空間に空調空気を導入するための右側後席FACE吹出口303が設けられている。同様に、左側後席104に対向する位置(図2では、左側後席104前方の、右側後席103と左側後席104の間の位置)には、主に左側後席104の空間に空調空気を導入するための左側後席FACE吹出口304が設けられている。
さらに、車両100のフロントウィンドウの根本付近には、フロントウィンドウに空調空気を導入するためのデフロスタ(DEF)吹出口305が設けられている。
空調部3は、吹出口30の他に、図3に示す構成を備えている。すなわち、空調部3は、内外気切替ダンパ31と、エアミックスダンパ32と、吹出口切替ダンパ33と、ブロワファン34と、エバポレータ35と、ヒータ36(ヒータコア)と、ルーバ37とを備えている。
吹出口切替ダンパ33は、各吹出口30の開閉状態を決めるためのダンパである。その吹出口切替ダンパ33には、上述した各FACE吹出口301a、301b、302a、302b、303、304の開閉状態を決めるためのFACE用ダンパ331が含まれる。なお、図3では、一つのFACE用ダンパ331しか図示していないが、運転席101のFACE吹出口301a、301bの開閉状態を決めるためのFACE用ダンパ331と、助手席102のFACE吹出口302a、302bの開閉状態を決めるためのFACE用ダンパ331と、右側後席103のFACE吹出口303の開閉状態を決めるためのFACE用ダンパ331と、左側後席104のFACE吹出口304の開閉状態を決めるためのFACE用ダンパ331とがそれぞれ設けられている。
また、吹出口切替ダンパ33には、上述したデフロスタ吹出口305の開閉状態を決めるためのデフロスタ用ダンパ332と、FOOT吹出口301c、302cの開閉状態を決めるためのFOOT用ダンパ333とが含まれている。なお、FOOT用ダンパ333は、各FOOT吹出口301c、302cごとに設けられている。
内外気切替ダンパ31は、車内の空気を循環させるための内気吸込口と車外の空気を取り込むための外気吸込口とを切り替えるダンパである。エアミックスダンパ32は、エバポレータ35で冷却された冷気と、その下流のヒータコア36で加熱された暖気との混合比率を決めるダンパである。
ルーバ37は、各FACE吹出口301a、301b、302a、302b、303、304に設けられ、各FACE吹出口からの空調空気の吹出方向を調節するための、上下方向又は左右方向に揺動可能とした羽板である。そのルーバ37はモータ(図示外)に接続され、モータの駆動により自動でルーバ37の向きが変わるようになっている。
ブロアファン34の回動によって空調風が形成される。エバポレータ35では、車両100のエンジン(モータ)によって駆動されたコンプレッサ(図示外)によって圧縮された冷媒ガスがエバポレータ35内へ噴出されて気化することによって周囲の熱が奪われる。こうしてエバポレータ35がブロワファン34による空気流を冷却する。ヒータコア36(ヒータ)は、エンジン(モータ)を冷却することによって昇温した冷却水の熱を用いて空気流を昇温させる。以上のとおりエバポレータ35は冷房機能を有し、ヒータコア36は暖房機能を有する。上述のとおり、エアミックスダンパ32の開度によって、エバポレータ35で冷却された冷気と、ヒータコア36で加熱された暖気との混合比率が決定され、温度調節が行われる。
図1の説明に戻り、空調用センサ群4は、例えば、車内温度を検出する内気温センサ、車外温度を検出する外気温センサ、エバポレータ35を通過した直後の空気の温度を検出するエバポレータ後センサ、日射量を検出する日射センサ、車内湿度を検出する湿度センサ、等の周知のセンサを含む。
空調用操作部5は、空調部3による空調条件(設定温度、風量、風向、モード等)を入力するための操作部であり、例えば、運転者および助手席搭乗者により操作可能なインパネ正面中央に設けられたエアコンパネルに設けられている。その空調用操作部5は、具体的には例えばON/OFFスイッチ、風量切替スイッチ、温度設定スイッチ、吹出口切替スイッチ(MODEスイッチ)、内外気切替スイッチ、デフロスタスイッチ、A/Cスイッチといったスイッチを含んで構成される。これらのスイッチは、各々周知の押圧操作部やダイアル操作部として構成される。また、空調用操作部5には、運転者以外には乗員が居ないシーン(一人乗車シーン)であることを示した信号を入力する一人乗車モードスイッチ51が含まれている。
着座センサ61〜64は、図2に示すように、それぞれ、各座席101〜104に設けられ、各座席101〜104への着座の有無を検出するセンサである。着座センサ61〜64として例えば座席に加わった荷重に応じた信号を出力する歪みゲージ式のセンサを採用することができる。
エアコンECU2は、各種演算など情報処理のためのCPU21と、CPU21の作業領域としてのRAM、空調制御プログラムや各種情報を記憶するための不揮発性メモリ等のメモリ22とを少なくとも備える。エアコンECU2(CPU21)は、空調用操作部5から入力された空調条件及び空調用センサ群4から入力されたセンサ信号に基づいて、空調部3の作動を制御する。具体的には、エアコンECU2は、空調条件及びセンサ信号に基づいて、図2の各ダンパ31、32、33の位置を調節したり、ブロアファン34の回転数(風量)を調節したり、ルーバ37の向きを調節したりする。
また、エアコンECU2は、車両100のエンジン始動時に空調部3を作動させる際には、エバポレータ35からの臭い(エバ臭い)を乗員に当たり難くするための処理を実行する。図4はその処理のフローチャートである。図4のフローチャートの処理はエンジンが始動された時に開始される。
図4の処理が開始すると、先ず、空調用操作部5からの入力信号に基づいてON/OFFスイッチがONされたか否かを判断する(S11)。OFFの場合には(S11:No)、空調部3を作動させないで、図4のフローチャートの処理を終了する。
ON/OFFスイッチがONされた場合には(S11:Yes)、空調用センサ群4のセンサ信号に基づいて、エバ臭いの発生条件を満足しているか否か(エバ臭いの有無)を判断する(S12)。具体的には、エバ臭いは、夏期、炎天下に長時間駐車した後に発生しやすいので、例えば駐車時間が所定時間以上、かつ/又は車室内の温度(内気温センサやエバポレータ後センサの検出値)が所定温度以上の場合にエバ臭いの発生条件を満足していると判断する。なお、エンジン停止からエンジン始動までの時間をタイマーで計測し、その時間を駐車時間とすれば良い。また、例えば特許文献1と同様にして(特許文献1の表1の条件に基づいて)エバ臭いの発生条件を満足しているか否かを判断しても良い。また、エバポレータ35の周辺にエバ臭いの成分に反応する臭いセンサを設け、その臭いセンサの検出値に基づいて、エバ臭いが発生しているか否かを判断しても良い。
エバ臭いの発生条件を満たしていない場合(S12:No)、空調用操作部5で設定された空調条件(設定温度、風量、風向、モード(FACEモード、DEFモードなど))にしたがって、空調部3(各ダンパ31、32、33の位置やブロアファン34の回転数など)を制御して、通常の空調を行う(S16)。その後、図4のフローチャートの処理を終了する。
エバ臭いの発生条件を満たしている場合には(S12:Yes)、着座センサ61〜64の検出信号又は一人乗車モードスイッチ51(図1参照)の操作の有無に基づいて一人乗車シーンであるか否かを判断する(S13)。具体的には、運転席101の着座センサ61が着座有りを検出し、それ以外の着座センサ62〜64が着座有りを検出しなかった場合に、一人乗車シーンであると判断する。一方、運転席101の着座センサ61の他に、着座センサ62〜64の一つでも着座有りを検出した場合には、一人乗車シーンではないと判断する。または、一人乗車モードスイッチ51が操作された場合に、一人乗車シーンであると判断しても良い。なお、一人乗車モードスイッチ51の操作の有無で判断する場合には、着座センサ61〜64を省略しても良い。
一人乗車シーンの場合には(S13:Yes)、運転席101の吹出口301及びデフロスタ吹出口305を閉じて、運転席101以外の座席102〜104の吹出口302〜304(図2参照)からエバ臭いを伴う空調空気を排出するように、空調部3を作動させる(S14、第1の不快臭排出モード)。具体的には、運転席101の全ての吹出口301a〜301cのダンパ331、333及びデフロスタ吹出口305のダンパ332を、それら吹出口301a〜301c、305が閉じる位置に調節する。また、運転席101以外の座席102〜104の吹出口302〜304のダンパ331、333を、それら吹出口302〜304が開く位置に調節する。この際、吹出口302〜304の全てを開いても良いし、一部だけを開いても良い。そして、ブロアファン34を作動させて、開いた吹出口302〜304からエバ臭いを伴う空調空気を吹き出させて、エバ臭いを空調部3内から排出させる。この際、ブロアファン34を最大回転数で作動させる(つまり、吹出風量を最大にする)。また、エバ臭いを排出する時間(不快臭排出時間)は予め定めた固定時間としても良いし、特許文献1のように空調条件(空調負荷)に応じた時間に設定しても良い。
これによって、吹き出されたエバ臭いが運転者のもとに廻ってくるのを抑制でき、運転者の不快感を緩和することができる。また、吹出風量を最大にしているので、速攻でエバ臭いを空調部3内から排出することができ(エバ臭いの排出時間を短縮でき)、S16の通常空調に速やかに移行することができる。
S14でエバ臭いを排出した後(不快臭排出時間が経過した後)、空調用操作部5で設定された空調条件に応じた通常空調を行う(S16)。
S13において一人乗車シーンではない場合には(S13:No)、運転席101の吹出口301からのエバ臭いの排出を許容しつつ、乗員にエバ臭いを伴う空調空気を当たり難くする通常のエバ臭い排出モード(第2の不快臭排出モード)を実行する(S15)。具体的には、各座席101〜104のFACE吹出口301a、301b、302a、302b、303、304及びデフロスタ吹出口305を閉じ、運転席101、助手席102のFOOT吹出口301c、302cを開けるように、各ダンパ33の位置を調節する。そして、ブロワファン34を作動させて、FOOT吹出口301c、302cからエバ臭いを伴う空調空気を排出させる。この際、エバ臭いが乗員のもと(乗員の顔付近)に廻ってくるのを抑制するために、S14の排出モードよりも吹出風量(ブロワファン34の回転数)を弱くする。また、エバ臭いを排出する時間(不快臭排出時間)は、S14の排出モードよりも長めに設定する。
また、S15では、FACE吹出口301a、301b、302a、302b、303、304を開け、ルーバ37の向きを調節することで、エバ臭いを伴う空調空気の吹出方向を乗員に当たり難い方向に調節するようにしても良い。具体的には例えば、中央FACE吹出口301a、302a、303、304の吹出方向が車室の天井の方向(上方向)又はフロアの方向(下方向)となるようにし、サイドFACE吹出口301b、302bの吹出方向がサイドウィンドウの方向となるように、ルーバ37の向きを調節する。これによって、運転者と運転者以外の乗員にエバ臭いが廻ってくるのを抑制でき、乗員の不快感を緩和することができる。
S15でエバ臭いを排出した後(不快臭排出時間が経過した後)、空調用操作部5で設定された空調条件に応じた通常空調を行う(S16)。
以上説明したように、本実施形態では、運転者のみしか乗車してしない一人乗車シーンでは運転席以外の座席の吹出口からエバ臭いを排出するので、エバ臭いの排出に伴う運転者の不快感を緩和できるとともに、エバ臭いの排出時間の短縮を図ることができる。
(変形例)
なお、本発明に係る車両用空調装置は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載を逸脱しない限度で種々の変更が可能である。例えば、エアコンECU2は、図4のフローチャートの処理に代えて、図5のフローチャートの処理を実行しても良い。なお、図5において、図4と同一の処理には同一符号を付している。すなわち、エンジン始動時にON/OFFスイッチがオンされて(S11:Yes)、エバ臭いが発生する場合には(S12:Yes)、着座センサ61〜64の検出信号に基づいて、各座席101〜104の乗員の有無を判断する(S131)。
次に、S131の判断結果に基づいてエバ臭いを排出する吹出口(乗員が居ない座席の吹出口)を決定し、決定した吹出口の数に応じたエバ臭いの排出時間を設定する(S141)。具体的には、決定した吹出口の数が多いほど短い排出時間に設定する。なお、吹出口の数と排出時間の関係は予めメモリ22(図1参照)に記憶しておけば良い。例えば、運転者のみしか乗車していない場合(一人乗車シーン)には、助手席102の吹出口302と右側後席103の吹出口303と左側後席104の吹出口304の計3つ(助手席102の吹出口302の数を、中央FACE吹出口302a、サイドFACE吹出口302b、FOOT吹出口302cの3つと考えた場合には、計5つ)となり、吹出口の数が3つに応じた排出時間を設定する。運転者の他に助手席102にも乗員が居る場合には、右側後席103の吹出口303と左側後席104の吹出口304の計2つに応じた排出時間(計3つの場合の排出時間よりも長い時間)を設定する。
次に、S141で設定した排出時間が経過するまで、乗員が居る座席の吹出口を閉じて、乗員が居ない座席の吹出口からエバ臭いを伴う空調空気を排出させる(S142)。この際の吹出風量(ブロアファン34の回転数)は例えば最大とする。なお、S131で、全ての座席101〜104に乗員が居ると判断した場合には、S142に代えて図4のS15の処理を実行する。排出時間が経過した後、通常空調を行う(S16)。その後、図5のフローチャートの処理を終了する。
この変形例では、一人乗車シーンではない場合であっても、乗員が居ない座席の吹出口からエバ臭いが排出されるので、エバ臭いの排出に伴う乗員の不快感を緩和できる。また、エバ臭いの排出を行う吹出口の数(乗員人数)に応じた排出時間を設定するので、吹出口の数が多いほど(乗員人数が少ないほど)、速攻でエバ臭いを排出でき、速やかに通常空調に移行することができる。また、吹出口の数に応じた排出時間を設定することで、エバ臭いが空調部に残っているのにかかわらず、通常空調に移行してしまうことを防止できる。
なお、上記実施形態では、後席にも吹出口が設けられている例を説明したが、後席に吹出口が設けられていない空調装置にも本発明を適用できる。この場合には、一人乗車シーンでは、助手席の吹出口からエバ臭いを排出する。
1 車両用空調装置
2 エアコンECU
3 空調部
4 空調用センサ群
5 空調用操作部
51 一人乗車モードスイッチ
61〜64 着座センサ
100 車両
30、301〜305 吹出口

Claims (7)

  1. 車両(100)の各座席(101〜104)に対応付けて設けられた複数の吹出口(301〜304)を有し、前記吹出口から車室内に空調空気を導入する空調手段(3)と、
    前記車両のエンジン始動時に前記空調手段を作動させた際に前記吹出口から吹き出される空調空気に不快臭が伴うか否かを判断する不快臭判断手段(S12)と、
    前記車両の各座席の乗員の有無を判断する乗員判断手段(S13、S131)と、
    前記不快臭判断手段が空調空気に不快臭が伴うと判断した場合には、前記車両のエンジン始動時から不快臭排出時間が経過するまでは、前記乗員判断手段が乗員有りと判断した座席に対応した前記吹出口を閉じてそれ以外の前記吹出口から空調空気を吹き出す第1の不快臭排出モードで前記空調手段を作動させる空調制御手段(S14、S141、S142)と、
    を備えることを特徴とする車両用空調装置(1)。
  2. 前記乗員判断手段(S13)は、運転席のみ乗員有りのシーンであるか否かを判断し、
    前記空調制御手段(S14)は、前記不快臭判断手段が空調空気に不快臭が伴うと判断し、かつ、前記乗員判断手段が前記シーンであると判断した場合には、前記不快臭排出時間が経過するまでは、前記運転席に対応した前記吹出口である運転席側吹出口(301)を閉じて前記運転席側吹出口以外の前記吹出口(302〜304)から空調空気を吹き出す前記第1の不快臭排出モードで前記空調空気を作動させること特徴とする請求項1に記載の車両用空調装置。
  3. 前記車両の各座席に設けられた着座を検出する着座センサ(61〜64)を備え、
    前記乗員判断手段(S13)は、前記着座センサの検出信号に基づいて前記シーンであるか否かを判断することを特徴とする請求項2に記載の車両用空調装置。
  4. 前記シーンである時に乗員に操作されることを想定したスイッチ(51)を備え、
    前記乗員判断手段(S13)は、前記スイッチが操作されたか否かに基づいて前記シーンであるか否かを判断することを特徴とする請求項2に記載の車両用空調装置。
  5. 前記空調制御手段は、前記乗員判断手段が前記シーンではないと判断した場合には、前記不快臭排出時間が経過するまでは、前記運転席側吹出口から空調空気が吹き出されることを許容しつつ乗員に空調空気が当たり難くする第2の不快臭排出モードで前記空調手段を作動させ、前記第1の不快臭排出モードにおける空調空気の風量を、前記第2の不快臭排出モードにおける風量よりも強くすることを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に記載の車両用空調装置。
  6. 前記空調制御手段は、前記第1の不快臭排出モードにおける空調空気の風量を最大にすることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の車両用空調装置。
  7. 前記空調制御手段(S141)は、前記第1の不快臭排出モードにおける前記不快臭排出時間を、乗員無しの座席に対応した前記吹出口の数が多いほど短い時間に設定することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の車両用空調装置。
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