JP2006240403A - 車両用空調装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 別個にファンを必要としないで、車室内の空気を車室外に排出することができる車両用空調装置を提供する。
【解決手段】 車両1の内部後方に配され、主として車室内の後席側に向けて空気調和された空気を送風するリア空調ユニット2bと、このリア空調ユニット2b内に設けられ車室内から吸い込んだ空気を蒸発器6やヒータコア8に送風する送風機3と、この送風機3の運転を制御する制御装置13とを備え、リア空調ユニット2bは、送風機3により吸い込まれた車室内の空気を排出するために、送風機3の下流側に車室外と連通するように設けられた排気口19、およびこの排気口19を自在に開閉する排気モード切替ドア16を有した構成とする。
【選択図】 図2

Description

本発明は、車室内の空気を車外に排出して車室内の環境を早期に改善する車両用空調装置に関するものである。
従来、この種の車両用空調装置として、温度設定器で設定された車室内の設定温度と、センサにより検出された車室内の温度とを比較し、夏モードにおいて、前記設定温度が前記車室内の温度よりも低いときは、車両のルーフに設けた天井ファンを作動させ、冬モードにおいて、前記設定温度が前記車室内の温度よりも高いときは、車両の下部に設けた床ファンを作動させることにより、まず車室内の空気を排出して希望する空調環境に早く整えるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−94936号公報
しかしながら、上記従来の車両用空調装置においては、車室内の空気をいち早く排出するために、空調された空気を車室内に送風するための空調ファンとは別個に、天井ファンまたは床ファンを設ける必要があるという問題があった。
そこで、本発明の目的は、上記問題点を鑑みてなされたものであり、既存の空調用の送風手段を活用して別個にファンを必要としないで、駐車中および乗車中における車室内の空気を車室外に排出することができる車両用空調装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1ないし請求項4に記載の技術的手段を採用する。すなわち、請求項1に記載の車両用空調装置の発明は、主として車室内の後席側に向けて空気調和された空気を送風するリア空調ユニット(2b)と、前記リア空調ユニット(2b)内に設けられ前記車室内から吸い込んだ空気を送風する送風手段(3)と、前記送風手段(3)の運転を制御する制御手段(13)とを備え、
前記リア空調ユニット(2b)は、前記送風手段(3)により吸い込まれた前記車室内の空気を排出するために、前記送風手段(3)の下流側に車室外と連通する排気手段を有することを特徴としている。
請求項1に記載の発明によれば、主として車室内の後席側に向けて空調空気を送風するリア空調ユニットに車室内の空気を車外に排出する機能を設けたので、別個にファンを必要としないため低コストであり、車内環境を早く希望温度に近づけ、また空調ユニットへの負荷を軽減することができる車両用空調装置が得られる。
請求項2に記載の発明は、車室内の温度を検知する内気センサ(41)を備え、前記排気手段は、車室外と連通する排気口(19)、および前記排気口(19)を自在に開閉する排気モード切替ドア(16)とから構成され、
前記制御手段(13)は、駐車時に、前記内気センサ(41)により検知された前記車室内の温度が第1の所定温度(T1)以上でかつ外気温度が前記第1の所定温度(T1)以下であると判断したとき、または前記内気センサ(41)の検出温度が第2の所定温度(T2)以下でかつ外気温度が第2の所定温度(T2)以上であると判断した場合には、
前記送風手段(3)および排気モード切替ドア(16)を駆動させて前記車室内の空気を前記排気口(19)から排出する排気モードを始動することを特徴としている。
請求項2に記載の発明によれば、駐車中に車内環境が改善されることにより、車内に戻ってきた使用者が受ける車内環境への不快感を軽減することができる。
請求項3に記載の発明は、車室内の温度を検知する内気センサ(41)を備え、
前記排気手段は、車室外と連通する排気口(19)、および前記排気口(19)を自在に開閉する排気モード切替ドア(16)とから構成され、
前記制御手段(13)は、エアコンの電源が入れられたときに、前記内気センサ(41)により検知された前記車室内の温度が、第3の所定温度(T3)以上、または第4の所定温度(T4)以下である場合には、
前記送風手段(3)および排気モード切替ドア(16)を駆動させて前記車室内の空気を前記排気口(19)から排出する排気モードで運転することを特徴としている。
請求項3に記載の発明によれば、車内環境を早く希望温度に近づけるとともに、空調ユニットへの負荷を軽減することができる。
請求項4に記載の発明は、前記送風手段(3)および排気モード切替ドア(16)を駆動させて前記車室内の空気を前記排気口(19)から排出する排気モードを強制的に始動させる排気モードスイッチ(31、39)を備えたことを特徴としている。
請求項4に記載の発明によれば、使用者が車内の空気を排出したいと思ったときに排気モードスイッチを押すことにより、その時々の使用者のフィーリングに合わせた車内環境の改善を行うことができる。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態の具体的手段との対応関係を示すものである。
(第1実施形態)
以下に、図1〜図6を用いて本発明の実施形態を説明する。図1は、本実施形態における車両用空調装置の車内における配置を示す概略図である。図2は、本実施形態における車両用空調装置のリア空調ユニットの構成を示す模式図である。図3は、本実施形態における車両用空調装置の制御系に関わるブロック図である。図4は、駐車時に自動で排気モード運転が行われる場合の制御フローを示したフローチャートである。図5および図6については後述する。
本実施形態の車両用空調装置は、自家用または業務用の乗用車に用いられるもので、後席側に空気調和された空気を送風する機能を有するものである。
図1に示すように、主に前席である座席27側の空間の空気調和を行うフロント空調ユニット2aが車両1の内部前方に配され、主に後席である座席29側の空間の空気調和を行うリア空調ユニット2bが車両1の内部後方に配され、これらの運転は制御手段であるところの制御装置13(図3に示す)で制御される構成とする。
座席27付近の空間には、フロント空調ユニット2aの上部から座席27に座る乗員の上半身または顔付近に向かって前席側フェイス吹出流23が送風されるとともに、フロント空調ユニット2aの下部から座席27に座る乗員の足元に向かって後席側フット吹出流24が送風される。座席28付近の空間には、フロント空調ユニット2aの下部から座席28側に向かって延在するダクト4を通って後席側フット吹出流25が乗員の足元に送風されるとともに、リア空調ユニット2bの上部から座席28側に向かって延在するダクト20を通って後席側フェイス吹出流17が乗員の頭上に送風される。座席29付近の空間には、リア空調ユニット2bの下部から座席29に座る乗員の足元に向かって後席側フット吹出流22が送風されるとともに、リア空調ユニット2bの上部から座席28側に向かって延在するダクト20を通って後席側フェイス吹出流17が乗員の頭上に送風される。
リア空調ユニット2bの構成について説明する。リア空調ユニット2bは、送風機3により吸い込まれた車内の空気を車外に送るか、車内に送るかを切り替えることができる排気モード切替ドア16と、排気モード切替ドア16が開放されているときは送風機3から送風される車内の空気が吐き出される排気口19と、から構成される排気手段を送風手段である送風機3の下流側に備えている。また、リア空調ユニット2bは、他に、送風機3と、冷凍サイクルの構成部品で冷却空気を作り出す蒸発器6と、温水回路の構成部品で暖房空気を作り出すヒータコア8と、暖房された空気と冷却された空気の混合比率を調節するエアミックスドア14と、空調された空気を車内の低部に吹き出すフットモード、および、上部に吹き出すフェイスモードに対応して開閉される吹出口切替ドア5および20も備えている。さらに、座席28及び29の乗員の頭上に後席側フェイス吹出流17を吹き出すためにダクト20が連結され、座席29の乗員の足元に後席側フット吹出流22を吹き出すためにダクト21が連結されている。
リア空調ユニット2bを構成する、送風機3、排気モード切替ドア16、排気口19、蒸発器6、およびヒータコア8の配置順序は、特に限定するものではないが、排気モード切替ドア16および排気口19は送風機3の下流側に設けるものとする。つまり、送風機3による吹き出し流が、排気口19が開放されたときに車外に排出されることになる。
本実施形態では、各構成部品の配置順序の一例として、箱体状のリア空調ユニット2bの内部において上流から下流にかけて、ケーシングで囲まれた送風機3、この送風機3の吹出し方向の下流に開口された排気口19を開閉する排気モード切替ドア16、車外と連通するようにダクト19aと連結され、通風路の側面に開口された排気口19、蒸発器6、エアミックスドア14、ヒータコア8、吹出口切替ドア5および20、の順に配置するものとする。
排気モード切替ドア16は、駐車時およびエアコン電源が入れられたときの内気センサ41が検出した車内温度に基づいて制御装置13により制御されて排気口19を開放し、また、排気モードスイッチ31、39が操作されることで強制的に排気モードに移行したときも制御装置13により制御されて排気口19を開放するように構成される。
排気モード切替ドア16は一端側に枢支された枢支軸を有し、この枢支軸がサーボモータにより駆動されて、他端側が排気口19の外周縁に当たったときに排気口19を遮蔽する。この状態では、送風機3により送風される空気はすべて車内に送り込まれる。逆に、他端側が排気口19から遠ざかり送風機3の下流側の通風路を塞いでいる状態のときは、排気口19が開放され、送風機3から送風される空気は車外に送り込まれ、高温状態、低温状態、または、汚染物質が浮遊している状態の車内の空気環境が改善されることになる。
内気センサ41は、本実施形態では、リア空調ユニット2bに取り付けられた状態で最後部の座席29付近の車内温度を検出するが、内気センサ41の設置場所は、これに限定されるものでなく、最前部の座席27側または、中間部の座席28側に設置してもよい。輻射熱を敏感に検知して早めに排気モードを始動させる状況を望む場合は、車内の窓側に設置する構成としてもよい。
なお、フロント空調ユニット2aの構成部品は、排気モード切替ドア16および排気口19を除く構成部品についてはリア空調ユニット2bと同様であり、その説明を省略する。そして、リア空調ユニット2bが車内の空気を取り込んで空調するのに対して、フロント空調ユニット2aは車外の空気を取り込む機能を有している点が異なる。
次に、リア空調ユニット2bを構成するその他の部品について説明する。制御装置13には、空調制御に係る制御プログラムや演算式等が記憶されたマイクロコンピュータ(図示せず)が内蔵され、図3に示すように、乗員が、フロント空調ユニット2aの操作パネルであるフロントエアコン操作パネル35、またはリア空調ユニット2bの操作パネルであるリアエアコン操作パネル36を操作することにより出力される信号や、外気センサ9、内気センサ41、日射センサ11、蒸発器後センサ10、冷媒圧力検出器12、およびエンジン水温センサ33より出力される各信号に基づいて、電磁クラッチ7、吹出口切替ドア5および20、エアミックスドア14、および送風機3、をそれぞれ制御する。
本実施形態では、イグニッションスイッチがOFFとなっている駐車中でも常時車載バッテリーより電源が制御装置13に供給される構成とする。
フロントエアコン操作パネル35には、乗員が室内温度を設定するための温度設定手段である温度設定ボリューム34、設定された温度や風量を表示する表示部32、エアコンON/OFFスイッチ30、および強制的に車内の空気を車外に排気する排気モードスイッチ31が配置されている。同様に、リアエアコン操作パネル36には、温度設定手段である温度設定ボリューム33、表示部40、エアコンON/OFFスイッチ38、および強制的に車内の空気を車外に排気する排気モードスイッチ39が配置されている。
蒸発器後センサ10は、冷凍サイクルの冷房能力を制御して着霜を防止するために備えられている。具体的には、蒸発器後センサ10で蒸発器6下流の空気温度を計測して、ある温度、例えば4℃になると電磁クラッチ7の電源を切り、5℃まで上昇したら電源を入れるという制御を行う。
冷媒圧力検出器12は、冷凍サイクル20の保護のための安全スイッチとして機能する。冷媒圧力検出器12が冷凍サイクル内の異常高圧を検知したときは、電磁クラッチ7の電源を切って圧縮機を停止させるとともに、冷凍サイクル内の異常低圧も検知し、異常低圧を検知したときは、電磁クラッチ7の電源を切って圧縮機を停止させるものである。異常低圧が検知される場合は、エアコンOFF時か、冷媒がガス漏れなどにより不足、または全くない状態であり、この状態において、圧縮機を運転し続けると圧縮機が焼きつけを起こしてしまう恐れがあるため、これを防止するものである。
また、本発明の内気センサ41の一例としてサーミスタを採用しているが、サーミスタに限らず、電気抵抗器として空気の温度を計測可能なセンサであれば本発明の内気センサ41として適用することができる。
次に、車両1が駐車されておりエアコンがOFF状態であると判断された時に、排気モードが自動運転で行われる場合の制御フローを図4に示す制御装置13の処理手順Aに基づいて説明する。
まず、ステップS50で、車両1が駐車中であって、かつエアコンON/OFFスイッチ30または38がOFF状態であるか否かを判断する。ステップS50のいずれかの条件を満たしていないときは、後述する処理手順Bに移行する。このときの車両1が駐車状態にあることの判断方法は、例えば、イグニッションスイッチがOFFであるときに駐車中であると判断する方法や、車速検知センサ(図示しない)が車速ゼロを検知するとともに、一定時間を越えて車速変化が全く検出できない状況のときは駐車中であると判断する方法である。
ステップS50で、車両1が駐車中であり、エアコンON/OFFスイッチ30または38がOFF状態であると判断された場合は、ステップS51に移行し、内気センサ41による車内温度の検出値が第1の所定温度T1以上で、かつ車両1の前方に配置された外気センサ9により検出された外気温度が第1の所定温度T1以下であるか否かを判断する(例えば、T1は30℃とし、外気が30℃以上のときは高温であるとみなす)。ステップS51の判断は、夏季における高温の車内空気を排気することを目的としたステップである。ここで第1の所定温度T1は、夏季において外気温度が車内温度以下であって車内温度が高温である状態を検出して車内の空気を排気することで、乗員が駐車していた車両1に戻ってきたときの不快感を軽減することや、戻ってきてすぐにエアコンを運転する場合に空調装置への負荷を軽減することを狙いとして定める値である。特に、夏季においては、日中に駐車している車両の室内は60℃以上に上昇する場合があり、この車内の高温状態を駐車時に緩和することに意義がある。
なお、第1の所定温度T1は、製品の出荷段階であらかじめ設定されている値でもよいし、乗員がフロントエアコン操作パネル35などで任意に設定可能な構成としてもよい。また、第1の所定温度T1は、外気センサ9により検出された外気温度と連動してこの外気温度より高い温度に設定されるように構成してもよい。
車内温度の検出値が第1の所定温度T1以上、外気温度がT1以下の両方を満たしていないと判断された場合は、ステップS52に移行し、車内温度の検出値が第2の所定温度T2以下で、かつ外気温度がT2以上であるか否かを判断する(例えば、T2は5℃とし、5℃以下のときは外気が低温であるとみなす)。ステップS52の判断は、冬季における低温の車内空気を排気することを目的としたステップである。また、第2の所定温度T2は、第1の所定温度T1と同様に、車内の空気を排気することで乗員が駐車していた車両に戻ってきたときの不快感を軽減することや、戻ってきてすぐにエアコンを運転する場合に空調装置への負荷を軽減することを狙いとして定める値である。第2の所定温度T2は、製品の出荷段階であらかじめ設定されている値でもよいし、乗員がフロントエアコン操作パネル35などで任意に設定可能な構成としてもよい。
ステップS52において、車内温度の検出値が第2の所定温度T2以下、外気温度がT2以上のいずれも満たしていないと判断した場合は、排気モードの始動は行わず、再度、処理手順Aのスタートに戻る。
ステップS51またはステップS52の条件を満たすと判断された場合は、排気モードを始動する(ステップS53)制御に移行して、制御装置13により送風機3を駆動し(ステップS54)、排気モード切替ドア16を開放して(ステップS55)、排気口19から送風機3により吸い込んだ車内空気を車外に排出する。
次に、ステップS56において、内気センサ41により車内空気温度を検出し、検出値がT2より高くT1未満である場合は、送風機3を停止し(ステップS58)、排気モード切替ドア16を閉じて(ステップS59)排気モードを終了して、再度、処理手順Aを実施する。
ステップS56において、内気センサ41により検出した車内空気温度がT2以下またはT1以上であると判断された場合は、排気モードを継続するが、バッテリー放電容量が規定値以下であるか否かを判断し(ステップS57)、規定値以下であるときは送風機3を停止し(ステップS58)、排気モード切替ドア16を閉じて(ステップS59)排気モードを終了して、再度、処理手順Aのスタートに戻る。また、ステップS57で、バッテリー放電容量が規定値を越えていると判断された場合は、再度、処理手順Aのスタートに戻ることになる。
次に、図5を用いてエアコンが起動されたときに排気モード運転が行われる場合の制御フローを説明する。図5は、この制御フローを示したフローチャートである。この制御フローでは、所定の条件下で、エアコンによる空調制御に優先して、まず排気モードが始動することになる。
まず、ステップS60で、エアコンON/OFFスイッチ30または38がON状態であるか否かを判断する。エアコンON/OFFスイッチ30または38がON状態でないときは、前述の処理手順Aの駐車状態か否かを判断する制御フローに移行する。
ステップS60で、エアコンON/OFFスイッチ30または38がON状態であると判断された場合は、ステップS61に移行し、内気センサ41による車内温度の検出値が第3の所定温度T3以上で、かつ車両1の前方に配置された外気センサ9により検出された外気温度がT3以下であるか否かを判断する(例えば、T3は30℃とし、30℃以上のときは外気が高温であるとみなす)。ステップS61の判断は、前述の処理手順Aと同様に夏季における高温の車内空気を排気することを目的としたステップである。ここで第3の所定温度T3は、使用者がエアコンを起動しようとしたときに、外気が高温である場合に車内温度が高温である状態を検出し、車内の空気を排気することで空調装置への負荷を軽減することを狙いとして定める値である。
なお、第3の所定温度T3は、製品の出荷段階であらかじめ設定されている値でもよいし、乗員がフロントエアコン操作パネル35などで任意に設定可能な構成としてもよい。
また、第3の所定温度T3が、処理手順Aの第1の所定温度T1よりも低い温度であった場合には、駐車時にすでに処理手順Aの排気モードが起動されていたときでも、エアコンの起動時にさらに排気モードが始動して空調装置への負荷を軽減するとともに、設定温度に早期に近づけるために有効に機能することになる。
内気センサ41による車内温度の検出値が第3の所定温度T3以上、外気温度がT3以下の両方を満たしていないと判断された場合は、ステップS62に移行し、車内温度の検出値が第4の所定温度T4以下で、かつ外気温度がT4以上であるか否かを判断する(例えば、T4は5℃とし、5℃以下のときは外気が低温であるとみなす)。ステップS62の判断は、冬季における低温の車内空気を排気することを目的としたステップである。また、第4の所定温度T4は、第3の所定温度T3と同様に、使用者がエアコンを運転しようとする場合に空調装置への負荷を軽減することを狙いとして定める値である。
なお、第4の所定温度T4は、製品の出荷段階であらかじめ設定されている値でもよいし、乗員がフロントエアコン操作パネル35などで任意に設定可能な構成としてもよい。
また、第4の所定温度T4が、処理手順Aの第2の所定温度T2よりも高い温度であった場合には、駐車時にすでに処理手順Aの排気モードが起動されていたときでも、エアコンの起動時にさらに排気モードが始動して空調装置への負荷を軽減するとともに、設定温度に早期に近づけるために有効に機能することになる。
ステップS62において、車内温度の検出値が第4の所定温度T4以下、外気温度がT4以上のいずれも満たしていないと判断した場合は、排気モードの始動は行わず、再度、処理手順Bのスタートに戻る。
ステップS61またはステップS62の条件を満たすと判断された場合は、処理手順Aと同様に、排気モードを始動する(ステップS63)制御に移行して、制御装置13により送風機3を駆動し(ステップS64)、排気モード切替ドア16を開放して(ステップS65)、排気口19から送風機3により吸い込んだ車内空気を車外に排出する。
次に、ステップS66において、内気センサ41により車内空気温度を検出し、検出値がT4より高くT3未満である場合は、送風機3を停止し(ステップS68)、排気モード切替ドア16を閉じて(ステップS69)排気モードを終了して、再度、処理手順Bのスタートに戻る。
一方、ステップS66において、内気センサ41により検出した車内空気温度がT4以下またはT3以上であると判断された場合は、排気モードを継続するが、このときバッテリー放電容量が規定値以下であるか否かを判断し(ステップS67)、規定値以下であるときは送風機3を停止し(ステップS68)、排気モード切替ドア16を閉じて(ステップS69)排気モードを終了して、再度、処理手順Bのスタートに戻る。また、ステップS67で、バッテリー放電容量が規定値を越えていると判断された場合は、再度、処理手順Aのスタートに戻ることになる。
次に、図6を用いて、強制的に排気モード運転を行う場合の実施形態を説明する。図6は、強制的に排気モードを実施するときの制御フローを示したフローチャートである。この制御フローは、エアコン作動有無に関係なく実行され、排気モードが始動されるものである。このとき、エアコンが作動中であれば、エアコン作動に優先して排気モードを作動させ、特に送風機3は、排気モードに応じた作動を行うことになる。
まず、ステップS70で、排気モードスイッチ31または39がON状態であるか否かを判断する。排気モードスイッチ31または39がON状態でないときは、前述の処理手順Aの駐車状態か否かを判断する制御フローに移行する。
ステップS70で、排気モードスイッチ31または39がON状態であると判断された場合は、ステップS71に移行し、排気モードを始動する。排気モードの始動は、制御装置13により送風機3を駆動させ(ステップS72)、排気モード切替ドア16を開放して(ステップ73)、排気口19から送風機3により吸い込んだ車内空気を車外に排出する。例えば、乗員が、車室内の高温空気、汚染空気、臭気などを感じたときに排気モードスイッチが任意でONされることになる。
次に、ステップS74において、内気センサ41により車内空気温度を検出し、検出値がT(例えば5℃)より高くT(例えば30℃)未満である場合は、送風機3を停止し(ステップS76)、排気モード切替ドア16を閉じて(ステップS77)排気モードを解除して(ステップS78)、処理手順Aのスタートに戻ることになる。
一方、ステップS74において、内気センサ41により検出した車内空気温度がT以下またはT以上であると判断された場合は、排気モードを継続するが、バッテリー放電容量が規定値以下であるか否かを判断し(ステップS75)、規定値以下であるときは送風機3を停止し(ステップS76)、排気モード切替ドア16を閉じて(ステップS77)排気モードを解除して(ステップS78)、再度、処理手順Aのスタートに戻る。また、ステップS75で、バッテリー放電容量が規定値を越えていると判断された場合は、再度、処理手順Aのスタートに戻ることになる。
このように本実施形態によれば、リア空調ユニット2bは、排気手段を構成する、送風手段3の下流側に車室外と連通するように設けられた排気口19、およびこの排気口19を自在に開閉する排気モード切替ドア16を有した構成としたので、既存の送風機3を活用することで別個にファンを必要としないで、安価に排気機能を設けることができ、送風機3の下流側に形成される既存の通風路を排気のための通風路として使用するため、別個の排気モード用のスペースを必要としないで製品自体の大きさをそのままにして機能アップを図ることができる。
また、制御手段である制御装置13は、駐車時に、内気センサ41により検知された車室内の温度が第1の所定温度T1以上でかつ外気温度がT1以下であると判断したとき、または内気センサ41の検出温度が第2の所定温度T2以下でかつ外気温度がT2以上であると判断した場合には、排気モードを始動する構成としたので、駐車中に車内環境が改善されることにより、車内に戻ってきた使用者が受ける車内環境への不快感を軽減することができる。
また、制御装置13は、エアコンの電源が入れられたときに、内気センサ41により検知された車室内の温度が、第3の所定温度T3以上、または第4の所定温度T4以下である場合には、排気モードで運転する構成としたので、車内環境を早く希望温度に近づけるとともに、空調ユニットへの負荷を軽減することができる。
また、排気モードを強制的に始動させる排気モードスイッチ31、39を備える構成とした場合には、使用者が車内の空気を排出したいと思ったときに排気モードスイッチ31、39を押すことにより、その時々の使用者のフィーリングに合わせて車内環境の改善を行うことができる。
第1実施形態の車両用空調装置の車内における配置を示した概略図である。 第1実施形態における車両用空調装置のリア空調ユニットの構成を示す模式図である。 第1実施形態の車両用空調装置の制御系に関わるブロック図である。 駐車時において排気モード運転が行われる場合の制御フローを示したフローチャートである。 エアコンが起動されたときの排気モード運転の制御フローを示すフローチャートである。 強制的な排気モードが運転を行う場合の制御フローを示したフローチャートである。
符号の説明
2b リア空調ユニット
3 送風機(送風手段)
13 制御装置(制御手段)
16 排気モード切替ドア
19 排気口
30、38 エアコンON/OFFスイッチ
31、39 排気モードスイッチ

Claims (4)

  1. 主として車室内の後席側に向けて空気調和された空気を送風するリア空調ユニット(2b)と、前記リア空調ユニット(2b)内に設けられ前記車室内から吸い込んだ空気を送風する送風手段(3)と、前記送風手段(3)の運転を制御する制御手段(13)とを備え、
    前記リア空調ユニット(2b)は、前記送風手段(3)により吸い込まれた前記車室内の空気を排出するために、前記送風手段(3)の下流側に車室外と連通する排気手段を有することを特徴とする車両用空調装置。
  2. 車室内の温度を検知する内気センサ(41)を備え、前記排気手段は、車室外と連通する排気口(19)、および前記排気口(19)を自在に開閉する排気モード切替ドア(16)とから構成され、
    前記制御手段(13)は、駐車時に、前記内気センサ(41)により検知された前記車室内の温度が第1の所定温度(T1)以上でかつ外気温度が前記第1の所定温度(T1)以下であると判断したとき、または前記内気センサ(41)の検出温度が第2の所定温度(T2)以下でかつ外気温度が第2の所定温度(T2)以上であると判断した場合には、
    前記送風手段(3)および排気モード切替ドア(16)を駆動させて前記車室内の空気を前記排気口(19)から排出する排気モードを始動することを特徴とする請求項1に記載の車両用空調装置。
  3. 車室内の温度を検知する内気センサ(41)を備え、
    前記排気手段は、車室外と連通する排気口(19)、および前記排気口(19)を自在に開閉する排気モード切替ドア(16)とから構成され、
    前記制御手段(13)は、エアコンの電源が入れられたときに、前記内気センサ(41)により検知された前記車室内の温度が、第3の所定温度(T3)以上、または第4の所定温度(T4)以下である場合には、
    前記送風手段(3)および排気モード切替ドア(16)を駆動させて前記車室内の空気を前記排気口(19)から排出する排気モードで運転することを特徴とする請求項1に記載の車両用空調装置。
  4. 前記送風手段(3)および排気モード切替ドア(16)を駆動させて前記車室内の空気を前記排気口(19)から排出する排気モードを強制的に始動させる排気モードスイッチ(31、39)を備えたことを特徴とする請求項1に記載の車両用空調装置。
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