JP2008265306A - 記録媒体用水性組成物及びこれを用いたインクジェット記録用媒体 - Google Patents
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Abstract
Description
はじめに、本発明の記録媒体用水性組成物について説明する。
<記録媒体用水性組成物>
本発明の記録媒体用水性組成物は、側鎖に1,2−ジオール構造単位を含有するポリビニルアルコール(A1)を含み、ケン化度及び重合度を特定範囲としたポリビニルアルコール系樹脂(A)、無機微粒子(B)、及びホウ素化合物(C)を含有する水分散液である。以下各順に説明する。
本発明の記録媒体用水性組成物に用いられるポリビニルアルコール系樹脂(A)は、一般式(1)で示される側鎖1,2−ジオール単位を有するポリビニルアルコール(以下「側鎖1,2−ジオール含有PVA」という)(A1)を含有する。
上記一般式(1)において、R1、R2、R3はそれぞれ独立して水素又はアルキル基を表し、すべて水素であることが望ましいが、樹脂特性を大幅に損なわない程度の量であればアルキル基であってもよい。該アルキル基としては特に限定されないが、例えばメチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、tert−ブチル基等の炭素数1〜4のアルキル基が好ましい。かかるアルキル基は必要に応じて、ハロゲン基、水酸基、エステル基、カルボン酸基、スルホン酸基等の置換基を有していてもよい。また、R4は単結合またはアルキル基を有していてもよい炭素数1〜3のアルキレン基を示し、nは0又は正の整数を示す。
(2)(3)(4)式中、R1、R2、R3、R4は、いずれも(1)式の場合と同様である。R5、R6はそれぞれ独立した水素又はアルキル基であり、R7及びR8は、それぞれ独立して水素またはR9−CO−(式中、R9は、アルキル基である)。
(i)、(ii)、(iii)及び(iv)の方法については、例えば、特開2006−95825に説明されている方法を採用できる。
なお、酢酸ビニルと3,4−ジアセトキシ−1−ブテンを共重合させた時の各モノマーの反応性比は、r(酢酸ビニル)=0.710,r(3,4−ジアセトキシ−1ブテン)=0.701であり、これはビニルエチレンカーボネートの場合のr(酢酸ビニル)=0.85、r(ビニルエチレンカーボネート)=5.4と比較して、3,4−ジアセトキシ−1−ブテンが酢酸ビニルとの共重合反応性に優れることを示すものである。
側鎖1,2−ジオール含有率αモル%のPVA(含有率a%)と他のPVA系樹脂との混合PVA系樹脂の側鎖1,2−ジオールの平均含有率=(a/100)×α
重合度β、ケン化度β(モル%)のPVA含有率a%と重合度γ、ケン化度γ(モル%)のPVA含有率b%との混合物の平均重合度P
logP=logβ×(a/100)+logγ×(b/100)
前記混合物の平均ケン化度=β×(a/100)+γ×(b/100)
次に、無機微粒子(B)について説明する。
本発明の記録媒体用水性組成物に含有される無機微粒子(B)としては、特に限定しないが、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、カオリン、クレー、タルク、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、二酸化チタン、酸化亜鉛、水酸化亜鉛、硫化亜鉛、炭酸亜鉛、ハイドロタルサイト、珪酸アルミニウム、珪酸マグネシウム、珪酸カルシウム、非晶質シリカ、気相法シリカ、コロイダルシリカ、アルミナ、アルミナゾル、水酸化アルミニウム、ゼオライト、水酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、水酸化ジルコニウム、酸化セリウムなどが好ましく用いられ、これらを単独、または2種類以上組み合せて用いることができる。これらのうち、コロイダルシリカ、気相法シリカ、アルミナゾル、及び非晶質シリカからなる群より選ばれる1種が好ましく用いられる。コロイダルシリカ、気相法シリカ、アルミナゾルは光沢付与に特に優れ、非晶質シリカはインク吸収性が特に優れているからである。
ホウ素化合物は、架橋剤として添加される。本発明の記録媒体用水性組成物に用いられるホウ素化合物としては、ホウ酸、ホウ酸塩等が挙げられる。ホウ酸の種類は特に限定せず、オルトホウ酸、メタホウ酸、次ホウ酸等を用いることができ、ホウ酸塩としては、ナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩などが挙げられる。
ホウ素化合物は、水性組成物中、PVA系樹脂(A)100質量部に対して、2〜15質量部の割合で含有されることが好ましく、より好ましくは4〜10質量部、さらに好ましくは5〜10質量部含有される。PVA系樹脂量に対して、ホウ素化合物の含有量が少なすぎると、PVA系樹脂の架橋が不十分となって耐水性に劣る。また、架橋密度が小さくなるに従い、塗工層の収縮性も不均一になりやすく、ひび割れが生じやすい。一方、ホウ素化合物量の含有量が多くなりすぎると、架橋反応が起こりやすくなるため、塗工液のゲル化が速くなり、結果として塗工液の保存安定性低下をもたらすことになる。また、塗工後、光沢付与のために、通常、鏡面を有するローラーやドラムを圧接するなどの光沢付与作業を行うが、塗工層の粘度上昇が速いと、この光沢付与作業を行える時間が制約されることになり、さらにゲル化が始まってしまうと、圧接しても鏡面にならないという場合もあり得る。
上記成分の他、本発明の記録媒体用水性組成物には、所望により以下のような成分を含有してもよい。
(1)他の水溶性または水分散性樹脂
PVA系樹脂以外に、塗工層の透明性や光沢を損なわない範囲であれば、他の水溶性、水分散性樹脂を含有してもよい。併用が可能な水溶性あるいは水分散性樹脂としては、デンプン、酸化デンプン、カチオン変性デンプン等のデンプン誘導体;ゼラチン、カゼイン、等の天然系たんぱく質類;メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、CMC等のセルロース誘導体;アルギン酸ナトリウム、ペクチン酸等の天然高分子多糖類;ポリビニルピロリドン、ポリ(メタ)アクリル酸塩などの水溶性樹脂;SBRラテックス、NBRラテックス、酢酸ビニル樹脂系エマルジョン、エチレン−酢酸ビニル共重合体エマルジョン、(メタ)アクリルエステル樹脂系エマルジョン、塩化ビニル樹脂系エマルジョン、ウレタン樹脂系エマルジョンなどが挙げられる。
(2)定着剤
アニオン性インクの定着剤としてカチオン性樹脂を併用することも可能である。かかるカチオン性樹脂としては、ポリエチレンポリアミン、ポリプロピレンポリアミンなどのポリアルキレンポリアミン類またはその誘導体、第2級アミノ基、第3級アミノ基や第4級アンモニウム塩を有するアクリル重合体、ポリビニルアミン共重合体、ポリビニルアミジン共重合体、ジシアンジアミド・ホルマリン共重合体、ジメチルアミン・エピクロルヒドリン共重合体、アクリルアミド・ジアリルアミン共重合体、ジアリルジメチルアンモニウムクロライド共重合体などを挙げることができるが、これらに限定されるものではない。
さらに、本発明の記録媒体用水性組成物には、顔料分散剤、増粘剤、流動性改良剤、界面活性剤、消泡剤、離型剤、浸透剤、染料、顔料、蛍光増白剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、防腐剤、防黴剤、紙力増強剤等を適宜配合することができる。
また、架橋剤としても、ひび割れや光沢、インク吸収性を損なわない範囲であれば、ホウ素化合物以外に、アルデヒド系化合物(ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、グリオキザール、グルタルジアルデヒド等)、アミノ樹脂(尿素樹脂、グアナミン樹脂、メラミン樹脂等)、エポキシ系化合物(エポキシ樹脂、ポリアミドポリアミンエピクロルヒドリン等)、ヒドラジド化合物(アジピン酸ジヒドラジド、カルボジヒドラジド、ポリアクリル酸ヒドラジド等)、酸無水物、イソシアネート化合物(ポリイソシアネート、ブロックイソシアネート等)などの有機系架橋剤;チタン化合物(テトラアルコキシチタネート等)、アルミニウム化合物(硫酸アルミニウム、塩化アルミニウム、硝酸アルミニウム等)、リン化合物(亜リン酸エステル、ビスフェノールA変性ポリリン酸等)、変性シリコーン化合物(アルコキシ変性シリコーン、グリシジル変性シリコーン等)、ジルコニウム化合物(クロロヒドロキシオキソジルコニウム、硝酸ジルコニウム、硝酸ジルコニル(第一稀元素化学製「ジルコゾールZN」)等)などの無機系架橋剤が含有されていてもよい。
以上のようなPVA系樹脂(A)、無機微粒子(B)、ホウ素化合物(C)、及び所望により添加される添加剤を水に分散させて、水性組成物を調製する。予めPVA系樹脂(A)、無機微粒子(B)、ホウ素化合物(C)それぞれを水に分散させてなる分散液を調製し、これらを高速ホモジナイザーなどの公知の混合装置・方法で均一に混合してもよい。
かかる水性組成物中の総固形分は、特に限定されないが、組成物全体の5〜60重量%(さらには10〜50重量%、特には10〜30重量%)であることが好ましい。本発明の水性組成物は、支持体上に設けられたインク受容層上に設けられる光沢層、あるいは光沢層兼インク受容層である記録層を形成するための塗工液として使用される。従って、総固形分が5重量%未満では乾燥負荷が大きくなると共に、塗工により形成される記録層の厚みの均一性が低下する場合があり、逆に60重量%を超えると、高速での塗工が困難となり、作業性が低下することがあるため好ましくない。
次に本発明のインクジェット記録用媒体について説明する。
本発明のインクジェット記録用媒体は、支持体上に、本発明の水性組成物を塗工することによって形成された光沢層兼インク受容層の記録層が設けられている。あるいは、支持体上に設けられたインク受容層上に、本発明に水性組成物を塗工することによって形成された光沢層を有している。
光沢層とインク受容層が別々の場合、支持体上に、まずインク受容層用組成物からなる塗工液を塗工した後、本発明の水性組成物を塗工して光沢層を形成する。インク受容層用組成物は、バインダー及び無機微粒子を主成分とする組成物である。
ただし、インク受容層用組成物に含有される無機粒子は、光沢層(本発明の水性組成物)で用いられる無機微粒子よりも粒径が大きく、通常、1〜15μm、好ましくは5〜10μmである。粒径の大きい無機粒子を用いる方が孔径の大きい多孔質な層を形成しやすく、インク受容層としてのインク吸収性を高める点で好ましい。
塗工量は、光沢層兼インク受容層からなる記録層の場合、乾燥後の厚みが通常は3〜100μmであり、さらには5〜80μm、特には10〜50μmになるようにするのが好ましい。光沢層とインク受容層が別々の場合のインク受容層は、乾燥後の厚みが20〜100μm、さらには30〜50μmとなるようにすることが好ましい。
インク受容層上に、光沢層が別途積層される場合、乾燥後の厚みが2〜10μm、特に3〜5μmとなるように、光沢層用樹脂組成物(本発明の水性組成物)を塗工することが好ましい。
さらに、必要に応じて、支持体と記録層との間にプライマー層を介在させてもよいし、耐傷性を改良する目的で、記録層上にコロイダルシリカを主体とした保護層をインク吸収性の低下をさせない程度に設けても良い。
尚、例中「部」、「%」とあるのは、断りのない限り重量基準を意味する。
(1)水性組成物の保存安定性
水性組成物の調製1.5時間後を0timeとして粘度を測定し、静置24時間後に再度粘度を測定して、24時間後の増粘倍率を算出した。粘度測定は、23℃での粘度をブルックフィールド型粘度計で測定した。
(2)記録層の外観
水性組成物の調製1.5時間後、樹脂コート紙上に厚み150μmのアプリケーターにて塗工し、送風乾燥機にて50℃で20分間乾燥させた。これを23℃、50%RH下で一昼夜以上静置し、塗工紙サンプルを作成した。この塗工紙サンプルについて、表面をSEMにて観察し(拡大倍率50倍)、ひび割れの程度を観察、「○」(ひび割れ認められず)、「△」(細かな筋が認められるが実用には影響ない)、「×」(大きなひび割れが認められ実用に用いることができない)の3段階で評価した。
(1)無機微粒子分散液
アルミナゾルを水にホモジナイザーで5000rpm×5分間分散させて、30%の水分散液を得た。これに酢酸を添加してpH3.8に調整し、23℃にて一晩静置して、アルミナゾル30%水分散液を得た。
カチオン性コロイダルシリカ40%の水分散液を調製した。
ホウ酸水溶液を用いた。
特開2006−95825の製造例1に準じ、酢酸ビニルと3,4−ジアセトキシ−1ブテンの共重合体をケン化し、表1に示す重合度、ケン化度、および側鎖1,2−ジオール含有率を有するPVA系樹脂を製造した。これを、水に溶解して、12%水溶液を調整した。
No.3,8は、PVA系樹脂として、側鎖1,2−ジオール含有PVAと未変性PVAの1:1混合物を用いた場合であり、PVA系樹脂としての平均重合度、平均ケン化度は下記式により算出される。
重合度β及びケン化度β(モル%)のPVA含有率50%と、重合度γ及びケン化度γ(モル%)のPVA含有率50%との混合物の平均重合度P
logP=(1/2)×logβ+(1/2)logγ
前記混合物の平均ケン化度=β×(1/2)+γ×(1/2)
上記で調整した12%PVA水溶液19.99g、30%アルミナゾル水分散液72g、40%カチオン性コロイダルシリカ水分散液6g、PVAに対するホウ酸含有率が表1に示す値となるように濃度調整したホウ酸水溶液24gを混合し、ホモジナイザー(特殊機化工業社製「T.K.ROBOMICS」)で2000rpmで60分攪拌し、水性組成物を得た。
調製した各組成物について、上記評価方法に基づいて保存安定性を評価し、また塗工紙サンプルを作成して、ひび割れを観察した。結果を併せて表1に示す。
一方、No.10は、重合度が低い側鎖1,2−ジオール含有PVAを含有する場合であるが、ホウ酸含有率を高くしても、塗工液の増粘倍率はそれほど高くならず、塗工液としての安定性は満足できたが、塗工層の乾燥時にひび割れが生じた。重合度が低いPVAでは、PVA鎖本来の伸縮性が小さいため、ホウ酸量を高めて架橋密度を上げても、乾燥時の収縮にPVA鎖自体が追随できないためにネットワーク構造を保持できず、ひび割れとなったのではないかと思われる。
Claims (7)
- 前記ポリビニルアルコール系樹脂(A)中の側鎖1,2−ジオール単位の含有率が、0.1〜10モル%である請求項1又は2に記載の記録媒体用水性組成物。
- 前記側鎖1,2−ジオール構造単位を含有するポリビニルアルコール(A1)のケン化度が80〜89モル%、重合度が1700〜3500である請求項1又は2に記載の記録媒体用水性組成物。
- 前記ホウ素化合物(C)の含有量は、前記ポリビニルアルコール系樹脂(A)100質量部あたり、2〜15質量部である請求項1〜3のいずれかに記載の記録媒体用水性組成物。
- 支持体上に、請求項1〜4のいずれかに記載の水性組成物を塗工してなる記録層が設けられたインクジェット記録用媒体。
- 支持体上にインク受容層が設けられ、該インク受容層上に、請求項1〜4のいずれかに記載の水性組成物を塗工してなる光沢層が設けられたインクジェット記録用媒体。
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