JP2008265272A - 印刷装置およびその制御方法 - Google Patents

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JP2008265272A JP2007241258A JP2007241258A JP2008265272A JP 2008265272 A JP2008265272 A JP 2008265272A JP 2007241258 A JP2007241258 A JP 2007241258A JP 2007241258 A JP2007241258 A JP 2007241258A JP 2008265272 A JP2008265272 A JP 2008265272A
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Abstract

【課題】印刷品質をより向上させる。
【解決手段】印刷ヘッド44の両隣に記録紙Sに吐出されたインクを乾燥させるためのドライヤー50,60を設け、紙送り機構30によりプラテン22上に搬送された記録紙Sに印刷ヘッド44の移動を伴ってインクを吐出して印刷を行なう際に、印刷ヘッド44が左側に走査しながらインクを吐出して印刷しているときには印刷ヘッド44に対して左側のファン52をオフとすると共に右側のファン62をオンとし、印刷ヘッド44が右側に走査しながらインクを吐出して印刷しているときには印刷ヘッド44に対して左側のファン52をオンとすると共に左側のファン62をオフとする。この結果、印刷ヘッド44から記録紙Sに着弾したインクを素早く乾燥させることができ、印刷品質をより向上させることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、印刷ヘッドからターゲットに流体を吐出して印刷を行なう印刷装置およびその制御方法に関する。
従来、印刷装置としては、記録ヘッドからインクが吐出されて画像形成された記録媒体に送風するファンを備えるものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この装置では、記録媒体に対して送風方向が垂直となるようファンが配置されており、インクが吐出されて画像形成された記録媒体が搬送されてきたときにファンを駆動することにより、記録媒体上のインクを素早く乾燥させることができるとしている。
特開2003−237044号公報(図2)
しかしながら、上述した印刷装置では、記録媒体に対して送風方向が垂直となるようファンが配置されているだけであるから、必要な部分以外の部分にも送風されて場合によっては他の部品に影響を与えたり、インクを素早く乾燥させるためには比較的大型のファンを用いる必要が生じて装置が大型化してしまう。
本発明の印刷装置およびその制御方法は、印刷品質をより向上させることを目的の一つとする。また、本発明の印刷装置およびその制御方法は、印刷ヘッドからターゲットに吐出された流体を素早く乾燥させることを目的の一つとする。さらに、本発明の印刷装置およびその制御方法は、ファンなどの送風装置を用いて印刷ヘッドからターゲットに吐出された流体を乾燥させる際に他の部品に影響を与えないようにすることを目的の一つとする。
本発明の印刷装置およびその制御方法は、上述の目的の少なくとも一つを達成するために以下の手段を採った。
本発明の印刷装置は、
印刷ヘッドからターゲットに流体を吐出して印刷を行なう印刷装置であって、
送風可能な送風手段と、
前記印刷ヘッドから前記ターゲットに流体が吐出された領域に向けて、前記送風手段から送風された空気が所定の傾斜角をもって吹き出されるようガイドするガイド手段と
を備えることを要旨とする。
この本発明の印刷装置は、印刷ヘッドからターゲットに流体が吐出された領域に向けて、送風手段から送風された空気が吹き出されるようガイドするから、ターゲットに流体が吐出された領域だけを狙って送風することができる。この結果、ターゲットに吐出された流体を素早く乾燥させることができる。この結果、印刷品質をより向上させることができる。また、必要な部分以外の無駄な送風を避けることができ、他の部品に影響を与えないようにすることができる。
こうした本発明の印刷装置において、前記ガイド手段は、前記送風手段から送風された空気が前記ターゲットに対して所定の傾斜角をもって吹き出されるようガイドする手段であるものとすることもできる。こうすれば、送風手段から送風された空気を比較的広い範
囲に吹き出すことができる。
また、本発明の印刷装置において、前記ガイド手段は、前記送風手段から送風された空気が前記印刷ヘッド側とは反対方向に向けて吹き出されるようガイドする手段であるものとすることもできる。こうすれば、送風手段からの送風が印刷ヘッドに作用するのを抑制することができる。
さらに、本発明の印刷装置において、前記ガイド手段は、前記送風手段から送風された空気の流路断面が吹き出し口に近づくほど狭くなるよう形成されてなるものとすることもできる。こうすれば、送風手段から送風された空気の流速を高めることができるから、ターゲットに吐出された流体を素早く乾燥させることができる。
また、本発明の印刷装置において、前記ガイド手段は、吹き出し口から吹き出された空気を外方に誘導するために前記ターゲットから所定間隔を隔てて該ターゲットに沿うよう形成された誘導板を備えるものとすることもできる。こうすれば、ターゲットに吹き出された空気を外方へ誘導することができる。この場合、前記誘導板は、外方に向かうほど前記ターゲットとの間隔が徐々に大きくなるよう屈曲されてなるものとすることもできる。こうすれば、ターゲットに吹き出された空気をよりスムーズに外方へ誘導することができる。
また、本発明の印刷装置において、前記ターゲットに吐出された流体を加温する加温手段を備えるものとすることもできる。こうすれば、ターゲットに吐出された流体を更に素早く乾燥させることができる。この態様の本発明の印刷装置において、前記加温手段は、前記送風手段から送風された空気が加温されて前記ターゲットに対して吹き出されるよう該空気を加温するヒータであるものとすることもできるし、前記加温手段は、前記ターゲットに対向する位置に熱線を放射する放射面が配置され、輻射熱を用いて前記ターゲットに吐出された流体を直接に加温するヒータであるものとすることもできる。後者の場合、ターゲットに吐出された流体を直接に加温することができるから、少ないエネルギでターゲットに吐出された流体を加温することができる。
搬送されてくるターゲットに搬送方向とは略直角方向の印刷ヘッドの移動を伴って流体を吐出して印刷を行なう上述した各態様のいずれかの本発明の印刷装置において、前記送風手段は、前記印刷ヘッドの移動に連動し、該印刷ヘッドの移動方向に沿って該印刷ヘッドの両隣に配置された第1の送風手段と第2の送風手段とからなる手段であり、前記ガイド手段は、前記第1の送風手段に取り付けられた第1のガイド手段と前記第2の送風手段に取り付けられた第2のガイド手段とからなる手段であり、印刷が実行されている最中に前記印刷ヘッドから前記ターゲットに流体が吐出された領域に向けて、間欠動作を伴って順次送風されるよう前記第1の送風手段と前記第2の送風手段とを制御する送風制御手段とを備えるものとすることもできる。こうすれば、無駄な送風を避けて、ターゲットに吐出された流体を効率的に乾燥させることができる。この場合、前記送風制御手段は、前記印刷ヘッドが移動を伴って印刷している最中に前記第1および第2の送風手段のうち該印刷ヘッドが移動している方向側の送風手段の送風を停止すると共に該方向とは反対側の送風手段から送風されるよう該第1の送風手段と該第2の送風手段とを制御する手段であるものとすることもできる。
本発明の印刷装置の制御方法は、
搬送されてくるターゲットに搬送方向とは略直角方向の印刷ヘッドの移動を伴って流体を吐出して印刷を行なう印刷手段と、前記印刷ヘッドの移動に連動し該印刷ヘッドの移動方向に沿って該印刷ヘッドの両隣に配置された送風可能な第1の送風手段と第2の送風手段とからなる送風手段と、前記印刷ヘッドから前記ターゲットに流体が吐出された領域に向けて前記送風手段から送風された空気が吹き出されるようガイドする前記第1の送風手段に取り付けられた第1のガイド手段と前記第2の送風手段に取り付けられた第2のガイド手段からなるガイド手段とを備える印刷装置の制御方法であって、
印刷要求がなされたときには、前記ターゲットを順次搬送すると共に該搬送されてくるターゲットに前記印刷ヘッドの移動を伴って印刷が実行されるよう前記印刷手段を制御し、
前記印刷ヘッドから前記ターゲットに流体が吐出された領域に間欠動作を伴って順次送風されるよう前記第1の送風手段と前記第2の送風手段とを制御する
ことを特徴とする。
この本発明の印刷装置の制御方法によれば、印刷要求がなされたときには、ターゲットを順次搬送すると共に搬送されてくるターゲットに印刷ヘッドの移動を伴って印刷が実行されるよう印刷手段を制御し、印刷ヘッドからターゲットに流体が吐出された領域に間欠動作を伴って順次送風されるよう第1の送風手段と第2の送風手段とを制御する。これにより、ターゲットに吐出された流体を素早く乾燥させることができる。この結果、印刷品質をより向上させることができる。また、無駄な送風を行なうことなく効率的にターゲットに吐出された流体を乾燥させることができる。
こうした本発明の印刷装置の制御方法において、前記印刷ヘッドが移動を伴って印刷している最中に前記第1および第2の送風手段のうち該印刷ヘッドが移動している方向側の送風手段の送風を停止すると共に該方向とは反対側の送風手段から送風されるよう該第1の送風手段と該第2の送風手段とを制御するものとすることもできる。
次に、本発明を実施するための最良の形態を図面を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例としての印刷装置20の構成の概略を示す構成図であり、図2は、実施例の印刷装置20の断面を示す断面図である。実施例の印刷装置20は、図1に示すように、記録紙Sをプラテン22上に搬送する紙送り機構30と、紙送り機構30によりプラテン22上に搬送された記録紙Sに印刷ヘッド44の移動を伴ってインクを吐出して印刷を行なうプリンタ機構40と、印刷ヘッド44の両隣に配置され印刷ヘッド44の移動を伴って記録紙Sに吐出されたインクを乾燥させるためのドライヤー50,60と、印刷装置全体をコントロールするコントローラ70とを備える。
紙送り機構30は、図1および図2に示すように、給紙トレイ28に載置された記録紙Sを取り込んで給紙する給紙ローラ32と、記録紙Sをプラテン22上まで搬送する紙送りローラ34と、印刷後の記録紙Sを排紙する排紙ローラ36と、給紙ローラ32と紙送りローラ34と排紙ローラ36とを図示しないギヤ機構を介して駆動する駆動モータ38(図1参照)とを備える。なお、給紙ローラ32の下方には図示しない分離パッドが配置されており、給紙ローラ22により記録紙Sが給紙される際に分離パッドの摩擦抵抗によって複数の記録紙Sが一度に給紙されないようになっている。
プリンタ機構40は、図1に示すように、図中右端に配置されたキャリッジモータ46aの回転軸と図中左端に配置された従動ローラ46bとに架け渡されたキャリッジベルト48に取り付けられキャリッジモータ46aの駆動により左右に往復動するキャリッジ42と、このキャリッジ42に搭載され溶媒としての水に着色剤としての染料又は顔料を含有したイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及びブラック(K)の各色のインクを個別に収容したインクカートリッジ43と、各インクカートリッジ43から供給された各インクを加圧することによりインク滴を吐出する図示しない複数のノズルが形成された印刷ヘッド44とを備える。キャリッジ42の背面には、キャリッジ移動方向に沿って設けられたリニアスケール49aの目盛りを読み取るフォトディテクタ49bが設けられ、このフォトディテクタ49bからの検出信号を用いてキャリッジ42の位置が管理可能となっている。
印刷ヘッド44は、図2に示すように、キャリッジ42の下部に設けられており、図示しない圧電素子に電圧をかけることによりこの圧電素子を変形させてインクを加圧する方式により印刷ヘッド44の下面に設けられた多数のノズルからインク滴が吐出されるようになっている。なお、この印刷ヘッド44は、発熱抵抗体(例えばヒータなど)に電圧をかけインクを加熱して発生した気泡によりインクを加圧する方式を採用してもよい。
印刷ヘッド44のホームポジション(図1中の右端のポジション)には、印刷ヘッド44のノズル形成面を封止するキャップ装置24が設けられており、図示しない吸引ポンプによりノズルに詰まったインクを吸引排出したり、印刷休止時に印刷ヘッド44のノズルが乾燥するのを防止したりすることができるようになっている。吸引ポンプにより吸引排出された廃インクは、図示しない廃液タンクに溜められる。
また、印刷ヘッド44のホームポジションとは反対側の図1中の左端のポジションには、印刷ヘッド44のノズルの先端でインクが乾燥して固化するのを防止するために定期的又は所定のタイミングで印刷処理とは無関係に印刷ヘッド44を図中左端まで移動させてインク滴を吐出させるフラッシング動作を行なうためのフラッシング領域26が設けられている。フラッシング領域26に吐出された廃インクは、図示しない廃液タンクに溜められる。
ドライヤー50,60は、印刷ヘッド44から記録紙Sに吐出されたインクの溶媒を素早く乾燥させるためのものであり、印刷ヘッド44の移動方向に沿って印刷ヘッド44の両隣に配置されている。図3は、ドライヤー50,60の構成の概略を示す構成図であり、図4は、図3のドライヤー50のA−A断面を示す断面図である。なお、ドライヤー60もドライヤー50もその配置の向きが異なるだけで同一の構成としているから、ドライヤー50とドライヤー60とを同一の図3を用いて説明する。ドライヤー50,60は、図示するように、下方に向けて送風するファン52,62と、ファン52,62から送風された空気が印刷ヘッド44とは逆向きで記録紙Sに対して所定の傾斜角α(例えば、5°〜60°、好ましくは5°〜45°、より好ましくは5°〜30°)で吹き出されるよう形成されたガイド54,64と、このガイド54,64におけるファン52,62の取り付け口(入口)54a,64aと吹き出し口54b,64bとの中間部位に設けられファン52,62から送風された空気を加温するためのヒータ56,66とを備える。ガイド54,64をファン52,62から送風された空気が記録紙Sに対して所定の傾斜角αをもって吹き出されるよう形成しているから、ファン52,62として小型のものを用いるものとしても、比較的広い範囲にファン52,62から送風された空気を吹き出すことができる。
また、ガイド54,64は、図3に示すように、ファン52,62の取り付け口54a,54bから吹き出し口54b,64bに近づくほど空気の流路断面(断面の面積)が狭くなるよう絞りが形成されており、ファン52,62からの送風の流速を高めてインクを迅速に乾燥できるようになっている。また、ガイド54,64は、吹き出し口54b,64bから外方へ向けて延長されて吹き出し口54b,64bから吹き出された空気を外方へ誘導する誘導板54c,64cが形成されており、吹き出し口54b,64bから吹き出された空気がスムーズに外方へ流れるようにしている。この誘導板54c、64cは、実施例では、吹き出し口54b,64bから吹き出された空気をよりスムーズに外方へ流すために、吹き出し口54b,64bから外方へ向かうほど徐々に記録紙Sとの距離が大きくなるよう屈曲されて形成するものとした(図4参照)。
コントローラ70は、図1に示すように、CPU72を中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、各種処理プログラムを記憶したROM74と、一時的にデータを記憶するRAM76と、データを書き込み消去可能なフラッシュメモリ78と、外部機器
との情報のやり取りを行うインタフェース(I/F)79と、図示しない入出力ポートとを備えている。RAM76には、印刷バッファ領域が設けられており、この印刷バッファにユーザPC10からインタフェース(I/F)79を介して送られてきた印刷データが記憶されるようになっている。コントローラ70には、操作パネル21からの操作信号やフォトディテクタ49bからのポジション信号などが入力ポートを介して入力されており、コントローラ70からは、ファン52,62への駆動信号やヒータ56,66への駆動信号,印刷ヘッド44への駆動信号,駆動モータ38への駆動信号,キャリッジモータ46aへの駆動信号,操作パネル21への出力信号などが出力ポートを介して出力されている。なお、操作パネル21は、ユーザが印刷装置20に各種の指示を入力するためのデバイスであり、図示しないが各種の指示に応じた文字、図形又は記号が表示されるディスプレイやユーザが各種操作を行うためのボタン類が設けられている。
次に、こうして構成された実施例の印刷装置20の動作について説明する。図5は、コントローラ70のCPU72により実行される印刷処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、ユーザPC10などから送られRAM76に形成された印刷バッファ領域に格納された印刷データが存在するときに実行される。
印刷処理ルーチンが実行されると、コントローラ70のCPU72は、まず、ドライヤー50,60のヒータ56,66をオンとして(ステップS100)、紙送り機構30によって給紙トレイ28に載置された記録紙Sを順次搬送しながら左右方向の走査を伴って印刷ヘッド44からインク滴を吐出して印刷が行なわれるよう駆動モータ38やキャリッジモータ46a,印刷ヘッド44などを制御する印刷処理を実行する(ステップS110)。
そして、現在の印刷ヘッド44の走査方向が左方向のときには(ステップS120)、ドライヤー50,60のファン52,62のうち印刷ヘッド44に対して左側に配置されたファン52をオフとすると共に印刷ヘッド44に対して右側に配置されたファン62をオンとし(ステップS130)、現在の印刷ヘッド44の走査方向が右方向のときには(ステップS120)、印刷ヘッド44に対して左側に配置されたファン52をオンとすると共に右側に配置されたファン62をオフとし(ステップS140)、この走査で印刷が完了したか否かを判定し(ステップS150)、印刷が完了していないときにはステップS110に戻ってステップS110〜S150の処理を繰り返し、印刷が完了したときにヒータ56,66をオフとして(ステップS160)、印刷処理を終了する。
図6に、印刷処理に伴ってドライヤー50,60を駆動している様子を示す。なお、図6(a)は、印刷ヘッド44を左方向に走査しながら印刷処理を実行しているときのドライヤー50,60の駆動の様子を示し、図6(b)は、印刷ヘッド44を右方向に走査しながら印刷処理を実行しているときのドライヤー50,60の駆動の様子を示す。図示するように、印刷ヘッド44を図中左方向に走査しながら印刷処理を実行しているときには、印刷ヘッド44に対して左側のファン52をオフとすると共に右側のファン62をオンとし、印刷ヘッド44を図中右方向に走査しながら印刷処理を実行しているときには、印刷ヘッド44に対して左側のファン52をオンとすると共に右側のファン62をオフとする。したがって、無駄な送風を抑制しながら記録紙Sに着弾したインクを素早く乾燥させることができる。このとき、ガイド54,64を、ファン52,62から送風された空気が印刷ヘッド44とは逆向きで記録紙Sに対して所定の傾斜角αをもって吹き出されるようにしたり流路断面が吹き出し口54b,64bに近づくほど狭くなるよう絞りを形成したりしているから、印刷ヘッド44に悪影響を与えることなく比較的広い範囲にファン52,62から送風された空気を吹き出すことができ、記録紙Sに着弾した直後のインクを素早く乾燥させることができる。また、ガイド54,64には吹き出し口54b,64bから延長された誘導板54c、64cが形成されているから、吹き出し口54b,64b
から吹き出された空気はこの誘導板54c,64cに沿ってスムーズに外へ送り出される。
以上説明した実施例の印刷装置20によれば、印刷ヘッド44の両隣に記録紙Sに吐出されたインクを乾燥させるためのドライヤー50,60を設け、紙送り機構30によりプラテン22上に搬送された記録紙Sに印刷ヘッド44の移動を伴ってインクを吐出して印刷を行なう際に、印刷ヘッド44が左側に走査しながらインクを吐出して印刷しているときには印刷ヘッド44に対して左側のファン52をオフとすると共に右側のファン62をオンとし、印刷ヘッド44が右側に走査しながらインクを吐出して印刷しているときには印刷ヘッド44に対して左側のファン52をオンとすると共に右側のファン62をオフとするから、印刷ヘッド44から記録紙Sに着弾したインクを素早く乾燥させることができ、印刷品質をより向上させることができる。しかも、ドライヤー50,60のガイド54,64を記録紙Sに対して所定の傾斜角αをもって吹き出されるよう形成したから、記録紙Sに吹き出す領域を比較的広い範囲とすることができる。また、ドライヤー50,60のガイド54,64を吹き出し口54b,64bに近づくほど空気の流路断面が狭くなるよう形成したから、ファン52,62の少ない風量としても風速を速めて効果的に記録紙Sに着弾したインクを乾燥させることができる。さらに、ドライヤー50,60の吹き出し口54b,64bを印刷ヘッド44とは反対側に設けたから、ファン52,62からの送風によって印刷ヘッド44のノズルの先端のインクが乾くなどの不具合が生じるのを防止することができる。
実施例の印刷装置20では、ヒータ56,66を備えるドライヤー50,60を用いて印刷ヘッド44から記録紙Sに着弾したインクを乾燥させるものとしたが、ヒータを備えないドライヤーを用いて記録紙Sに着弾したインクを乾燥させるものとしてもよい。
実施例の印刷装置20では、ドライヤー50,60のガイド54,64を吹き出し口54b,64bに近づくほど空気の流路断面が狭くなるよう絞りを形成するものとしたが、こうした絞りを形成しないものとしてもよい。
実施例の印刷装置20では、記録紙Sの搬送方向に対して直角方向の印刷ヘッド44の移動を伴ってインク滴を記録紙Sに吐出して印刷を行なうものに適用するものとしたが、記録紙Sの幅の分だけノズルが配列されたいわゆるラインヘッドの印刷装置に適用するものとしてもよい。図7は、変形例の印刷装置120の構成の概略を示す構成図である。変形例の印刷装置120は、図示するように、記録紙Sの幅の分だけ複数のノズルが左右方向に配列されたラインヘッド型の印刷ヘッド144と同様の左右幅を有し、印刷ヘッド144に対して記録紙Sの搬送方向の後段に配置されたドライヤー150が設けられている。このドライヤー150は、左右方向に配列された複数のファン152と、複数のファン152から送風された空気が記録紙Sの搬送方向に吹き出されるようガイドするガイド154と、複数のファン152の取り付け口とガイド154の吹き出し口との中間部位に設けられたヒータ156とを備える。なお、ガイド154の形状は幅が広いことを除いて実施例の印刷装置20のガイド54,64と同一である。したがって、この変形例の印刷装置120でも、実施例の印刷装置20と同様の効果、即ち印刷ヘッド144から記録紙Sに着弾したインクをドライヤー150によって素早く乾燥させることができる効果などを奏することができる。
実施例の印刷装置20では、ヒータ56を用いてファン52から送風された空気を加温することにより空気を介して記録紙Sに着弾したインクの水分を加温するものとしたが、輻射熱を利用して記録紙Sに着弾したインクの水分を直接に加温するものとしてもよい。この変形例のヒータ256を備えるドライヤー250の構成図を図8に示す。図示するように、変形例のドライヤー250は、実施例のドライヤー50と同様のファン252およびガイド254と、カーボンヒータやハロゲンヒータなどとして構成され熱線を放射する放射面256aが記録紙Sに対して対向するよう配置されたヒータ256とを備える。このヒータ256の周囲には、熱線が下方以外の周囲に逃げないように熱線を反射する遮熱材257が配置されている。したがって、この変形例のヒータ256を用いることにより、輻射熱を利用して記録紙Sに着弾したインクの水分を直接に加温できるから、実施例のヒータ56に比べて少ないエネルギでインクを素早く乾燥させることができる。
実施例の印刷装置20やその変形例では、記録紙Sに吐出したインクを乾燥させるものに適用して説明したが、CDやDVDなどの各種ディスクやガラス板,金属板などの如何なるターゲットの如何なる流体を吐出して印刷を行なう際の流体の乾燥に用いるものとしてもよい。
本発明は、プリンタ産業に利用可能である。
本発明の一実施例としての印刷装置20の構成の概略を示す構成図である。 実施例の印刷装置20の断面を示す断面図である。 ドライヤー50,60の構成の概略を示す構成図である。 図3のドライヤー50のA−A断面を示す断面図である。 実施例の印刷装置20のコントローラ70により実行される印刷処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。 ドライヤー50,60を駆動する様子を示す説明図である。 変形例の印刷装置120の構成の概略を示す構成図である。 変形例のドライヤー250の構成の概略を示す構成図である。
符号の説明
10 ユーザPC、20,120 印刷装置、21 操作パネル、22 プラテン、24 キャップ装置、26 フラッシング領域、28 給紙トレイ、30 紙送り機構、32 給紙ローラ、34 紙送りローラ、36 排紙ローラ、38 駆動モータ、40 プリンタ機構、42 キャリッジ、43 インクカートリッジ、44,144 印刷ヘッド、46a キャリッジモータ、46b 従動ローラ、48 キャリッジベルト、49a リニアスケール、49b フォトディテクタ、50,60,150,250 ドライヤー、52,62,152,252 ファン、54,64,154,254 ガイド、54a,64a 取り付け口,54b,64b 吹き出し口、54c,64c 誘導板、56,66,156 ヒータ、70 コントローラ、72 CPU、74 ROM、76 RAM、78 フラッシュメモリ、79 インタフェース(I/F)、256 ヒータ、256a 放射面、257 遮熱材。

Claims (13)

  1. 印刷ヘッドからターゲットに流体を吐出して印刷を行なう印刷装置であって、
    送風可能な送風手段と、
    前記印刷ヘッドから前記ターゲットに流体が吐出された領域に向けて、前記送風手段から送風された空気が吹き出されるようガイドするガイド手段と
    を備える印刷装置。
  2. 前記ガイド手段は、前記送風手段から送風された空気が前記ターゲットに対して所定の傾斜角をもって吹き出されるようガイドする手段である請求項1記載の印刷装置。
  3. 前記ガイド手段は、前記送風手段から送風された空気が前記印刷ヘッド側とは反対方向に向けて吹き出されるようガイドする手段である請求項1または2記載の印刷装置。
  4. 前記ガイド手段は、前記送風手段から送風された空気の流路断面が吹き出し口に近づくほど狭くなるよう形成されてなる請求項1ないし3いずれか1項に記載の印刷装置。
  5. 前記ガイド手段は、吹き出し口から吹き出された空気を外方に誘導するために前記ターゲットから所定間隔を隔てて該ターゲットに沿うよう形成された誘導板を備える請求項1ないし4いずれか1項に記載の印刷装置。
  6. 前記誘導板は、外方に向かうほど前記ターゲットとの間隔が徐々に大きくなるよう屈曲されてなる請求項5記載の印刷装置。
  7. 前記ターゲットに吐出された流体を加温する加温手段を備える請求項1ないし6いずれか1項に記載の印刷装置。
  8. 前記加温手段は、前記送風手段から送風された空気が加温されて前記ターゲットに対して吹き出されるよう該空気を加温するヒータである請求項7記載の印刷装置。
  9. 前記加温手段は、前記ターゲットに対向する位置に熱線を放射する放射面が配置され、輻射熱を用いて前記ターゲットに吐出された流体を直接に加温するヒータである請求項7記載の印刷装置。
  10. 搬送されてくるターゲットに搬送方向とは略直角方向の印刷ヘッドの移動を伴って流体を吐出して印刷を行なう請求項1ないし9いずれか1項に記載の印刷装置であって、
    前記送風手段は、前記印刷ヘッドの移動に連動し、該印刷ヘッドの移動方向に沿って該印刷ヘッドの両隣に配置された第1の送風手段と第2の送風手段とからなる手段であり、
    前記ガイド手段は、前記第1の送風手段に取り付けられた第1のガイド手段と前記第2の送風手段に取り付けられた第2のガイド手段とからなる手段であり、
    印刷が実行されている最中に前記印刷ヘッドから前記ターゲットに流体が吐出された領域に向けて、間欠動作を伴って順次送風されるよう前記第1の送風手段と前記第2の送風手段とを制御する送風制御手段と
    を備える印刷装置。
  11. 前記送風制御手段は、前記印刷ヘッドが移動を伴って印刷している最中に前記第1および第2の送風手段のうち該印刷ヘッドが移動している方向側の送風手段の送風を停止すると共に該方向とは反対側の送風手段から送風されるよう該第1の送風手段と該第2の送風手段とを制御する手段である請求項10記載の印刷装置。
  12. 搬送されてくるターゲットに搬送方向とは略直角方向の印刷ヘッドの移動を伴って流体を吐出して印刷を行なう印刷手段と、前記印刷ヘッドの移動に連動し該印刷ヘッドの移動方向に沿って該印刷ヘッドの両隣に配置された送風可能な第1の送風手段と第2の送風手段とからなる送風手段と、前記印刷ヘッドから前記ターゲットに流体が吐出された領域に向けて前記送風手段から送風された空気が吹き出されるようガイドする前記第1の送風手段に取り付けられた第1のガイド手段と前記第2の送風手段に取り付けられた第2のガイド手段からなるガイド手段とを備える印刷装置の制御方法であって、
    印刷要求がなされたときには、前記ターゲットを順次搬送すると共に該搬送されてくるターゲットに前記印刷ヘッドの移動を伴って印刷が実行されるよう前記印刷手段を制御し、
    前記印刷ヘッドから前記ターゲットに流体が吐出された領域に間欠動作を伴って順次送風されるよう前記第1の送風手段と前記第2の送風手段とを制御する
    ことを特徴とする印刷装置の制御方法。
  13. 前記印刷ヘッドが移動を伴って印刷している最中に前記第1および第2の送風手段のうち該印刷ヘッドが移動している方向側の送風手段の送風を停止すると共に該方向とは反対側の送風手段から送風されるよう該第1の送風手段と該第2の送風手段とを制御することを特徴とする請求項12記載の印刷装置の制御方法。
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