JP2005138463A - インクジェットプリンタ - Google Patents

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浩一 熊本
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Abstract

【課題】筐体内部の湿度や温度を記録媒体の種類に応じた良好な状態とし、良好な画像を記録することができるインクジェットプリンタとする。
【解決手段】記録ヘッド5,6,7,8からインクを吐出して記録媒体99に画像を記録するインクジェットプリンタ1である。筐体1aの内部の湿度を検知する湿度検知装置13と、筐体内部を除湿する除湿装置16と、記録媒体の種類に応じた目標湿度設定値を記憶しており、湿度検知装置で検知された湿度と目標湿度設定値との比較結果に基づき、筐体内部の湿度が目標湿度設定値と同じになるように除湿装置を制御する制御部20とを備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、インクジェットプリンタに係り、特には筐体内部を除湿する除湿装置を備えるインクジェットプリンタに関する。
近年、インクジェット記録方式は、グラビア印刷方式より簡便・安価に画像を作成することができるため、写真・各種印刷・マーキング・カラーフィルターといった特殊印刷等の様々な印刷分野に応用されてきている。特に、インクジェット記録方式では、微細なドットを吐出・制御するインクジェット記録方式のインクジェットプリンタと、色再現域・耐久性・吐出適性等を改善したインクと、インク吸収性・色材発色性・表面光沢等を飛躍的に向上させた専用紙とを組み合わせることで、銀塩写真に匹敵する画質を得ることも可能となっている。
従来のインクジェットプリンタには、搬送方向に搬送される記録媒体上において搬送方向に対して直交する方向に並んだ複数の吐出口が形成されたラインヘッドからインクを吐出することにより画像記録を行うライン方式、キャリッジに搭載した記録ヘッドを記録媒体の搬送方向と直交する走査方向に移動させて記録ヘッドの移動中に記録ヘッドの吐出口からインクを吐出することにより画像記録を行うシリアル方式がある。
また、インクジェットプリンタは、インクの種類で分類することができる。つまり、従来のインクジェットプリンタには、室温で固形のワックスインクを用いる相変化インクジェット方式、速乾性の有機溶剤を主体としたインクを用いるソルベント系インクジェット方式、紫外線の被照射により硬化する紫外線硬化型インクを用いる紫外線硬化型インクジェット方式等がある。中でも、紫外線硬化型インクジェット方式は、他の記録方式に比べ比較的低臭気であり、専用紙以外にも速乾性・インク吸収性の無い記録媒体に記録できる点で注目されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−310454号公報
ところで、従来のインクジェットプリンタ、特に前記紫外線硬化型インクジェット方式のインクジェットプリンタでは、記録媒体の種類によっては、湿度が高いとインクが吐出された記録媒体に向けて紫外線を照射しても、当該記録媒体上のインクが硬化し難い場合がある。
同様に、記録媒体の種類によっては、温度が適正でないとインクが吐出された記録媒体に向けて紫外線を照射しても、インクが硬化し難い場合がある。
しかしながら、従来のインクジェットプリンタでは、記録媒体の種類に応じて筐体内部の湿度や温度を変えるようになっておらず、このため、湿度や温度によってはインク硬化不良が発生する場合があり、良好な画像記録を行うことができなくなる可能性があった。
そこで、本発明の課題は、筐体内部の湿度や温度を記録媒体の種類に応じた良好な状態とし、良好な画像を記録することができるインクジェットプリンタを提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、
記録ヘッドからインクを吐出して記録媒体に画像を記録するインクジェットプリンタにおいて、
前記筐体内部の湿度を検知する湿度検知装置と、
前記筐体内部を除湿する除湿装置と、
記録媒体の種類に応じた目標湿度設定値を記憶しており、前記湿度検知装置で検知された湿度と前記目標湿度設定値との比較結果に基づき、筐体内部の湿度が目標湿度設定値と同じになるように前記除湿装置を制御する制御部と、
を備えることを特徴としている。
このように請求項1に記載の発明によれば、筐体内部の湿度を検知する湿度検知装置と、筐体内部を除湿する除湿装置と、記録媒体の種類に応じた目標湿度設定値を記憶しており、湿度検知装置で検知された湿度と目標湿度設定値との比較結果に基づき、筐体内部の湿度が目標湿度設定値と同じになるように除湿装置を制御する制御部とを備えるため、筐体内部を、記録媒体の種類に応じた良好な湿度状態に保つことができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のインクジェットプリンタにおいて、
前記目標湿度設定値は、ユーザにより設定及び変更可能となっていることを特徴としている。
このように請求項2に記載の発明によれば、目標湿度設定値が、ユーザにより設定及び変更可能となっているため、既定の目標湿度設定値で良好な画像が得られない場合に、当該目標湿度設定値を調整することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載のインクジェットプリンタにおいて、
前記筐体内部の温度を検知する温度検知装置と、
前記筐体内部を加熱する加熱装置と、
を備えており、
前記制御部は、
記録媒体の種類に応じた目標温度設定値を記憶しており、前記温度検知装置で検知された温度と前記目標温度設定値との比較結果に基づき、筐体内部の温度が目標温度設定値と同じになるように前記加熱装置を制御するようになっていることを特徴としている。
このように請求項3に記載の発明によれば、筐体内部の温度を検知する温度検知装置と、筐体内部を加熱する加熱装置とを備えており、制御部が、記録媒体の種類に応じた目標温度設定値を記憶しており、温度検知装置で検知された温度と目標温度設定値との比較結果に基づき、筐体内部の温度が目標温度設定値と同じになるように加熱装置を制御するようになっているため、筐体内部を、記録媒体の種類に応じた良好な温度状態に保つことができる。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載のインクジェットプリンタにおいて、
前記筐体内部の熱気を排出する熱気排出装置を備えており、
前記制御部は、
前記温度検知装置で検知された温度と前記目標温度設定値との比較結果に基づき、筐体内部の温度が目標温度設定値と同じになるように前記加熱装置及び前記熱気排出装置を制御するようになっていることを特徴としている。
このように請求項4に記載の発明によれば、筐体内部の熱気を排出する熱気排出装置を備えており、制御部が、温度検知装置で検知された温度と目標温度設定値との比較結果に基づき、筐体内部の温度が目標温度設定値と同じになるように加熱装置及び熱気排出装置を制御するようになっているため、筐体内部を、記録媒体の種類に応じた良好な温度状態に正確に保つことができる。
請求項5に記載の発明は、
記録ヘッドからインクを吐出して記録媒体に画像を記録するインクジェットプリンタにおいて、
前記筐体内部の温度を検知する温度検知装置と、
前記筐体内部を加熱する加熱装置と、
前記筐体内部の熱気を排出する熱気排出装置と、
記録媒体の種類に応じた目標温度設定値を記憶しており、前記温度検知装置で検知された温度と前記目標温度設定値との比較結果に基づき、筐体内部の温度が目標温度設定値と同じになるように前記加熱装置及び前記熱気排出装置を制御する制御部と、
を備えることを特徴としている。
このように請求項5に記載の発明によれば、筐体内部の温度を検知する温度検知装置と、筐体内部を加熱する加熱装置と、筐体内部の熱気を排出する熱気排出装置と、記録媒体の種類に応じた目標温度設定値を記憶しており、温度検知装置で検知された温度と目標温度設定値との比較結果に基づき、筐体内部の温度が目標温度設定値と同じになるように加熱装置及び熱気排出装置を制御する制御部とを備えるため、筐体内部を、記録媒体の種類に応じた良好な温度状態に正確に保つことができる。
請求項6に記載の発明は、請求項3〜5のいずれか一項に記載のインクジェットプリンタにおいて、
前記目標温度設定値は、ユーザにより設定及び変更可能となっていることを特徴としている。
このように請求項6に記載の発明によれば、目標温度設定値が、ユーザにより設定及び変更可能となっているため、既定の目標温度設定値で良好な画像が得られない場合に、当該目標温度設定値を調整することができる。
請求項7に記載の発明は、請求項1〜6のいずれか一項に記載のインクジェットプリンタにおいて、
シリアルプリンタであることを特徴としている。
請求項8に記載の発明は、請求項1〜6のいずれか一項に記載のインクジェットプリンタにおいて、
ラインプリンタであることを特徴としている。
請求項9に記載の発明は、請求項1〜8のいずれか一項に記載のインクジェットプリンタにおいて、
前記インクが、紫外線が照射されることにより硬化する紫外線硬化型インクであり、
前記記録媒体に着弾した前記インクに対して紫外線を照射する紫外線照射装置を備えることを特徴としている。
このように請求項9に記載の発明によれば、紫外線硬化型のインクを用いることでインク吸収性のない記録媒体上にもインク定着することができる。
請求項10に記載の発明は、請求項9に記載のインクジェットプリンタにおいて、
前記インクは、カチオン重合性化合物を含むカチオン重合系の紫外線硬化型インクであることを特徴としている。
このように請求項10に記載の発明によれば、カチオン硬化性のインクはラジカル硬化性のインクに比べて、紫外線に対する感度が高く且つ酸素による重合反応の阻害が少ないので、記録媒体上に吐出されたインクの硬化に必要な照度を低減させることができる。
請求項1に記載の発明によれば、筐体内部を、記録媒体の種類に応じた良好な湿度状態に保つことができるため、結果として、良好な画像を記録することができる。
請求項2に記載の発明によれば、既定の目標湿度設定値で良好な画像が得られない場合に、当該目標湿度設定値を調整することができるため、結果として、より良好な画像を記録することができる。
請求項3に記載の発明によれば、筐体内部を、記録媒体の種類に応じた良好な温湿度状態に保つことができるため、結果として、良好な画像を記録することができる。
請求項4に記載の発明によれば、筐体内部を、記録媒体の種類に応じた良好な温湿度状態に正確に保つことができるため、結果として、さらに良好な画像を記録することができる。
請求項5に記載の発明によれば、筐体内部を、記録媒体の種類に応じた良好な温度状態に正確に保つことができるため、結果として、良好な画像を記録することができる。
請求項6に記載の発明によれば、既定の目標温度設定値で良好な画像が得られない場合に、当該目標温度設定値を調整することができるため、結果として、より良好な画像を記録することができる。
請求項7に記載の発明によれば、インクジェットプリンタがシリアルプリンタであるため、当該シリアルプリンタに本発明の構成を適用することで、高い効果を得ることができる。
請求項8に記載の発明によれば、インクジェットプリンタがラインプリンタであるため、当該ラインプリンタに本発明の構成を適用することで、高い効果を得ることができる。
請求項9に記載の発明によれば、紫外線硬化型のインクを用いることでインク吸収性のない記録媒体上にもインク定着することができるので、インク吸収性のない記録媒体であっても高品質の記録画像を得ることができる。
請求項10に記載の発明によれば、カチオン硬化性のインクは低照度の紫外線で硬化することができるので、ドット径の小さい高品質、高精細の記録画像を得ることができる。
以下、図面を参照しながら本発明に係るインクジェットプリンタの実施形態について説明する。ただし、発明の範囲は図示例に限定されるものではない。
図1は、本発明の一実施形態におけるインクジェットプリンタの概略構成を示す平面図であり、図2は本実施の形態におけるインクジェットプリンタの概略構成を示す正面図であり、図3は本実施の形態におけるインクジェットプリンタの主要な制御構成を示す制御ブロック図である。
図1に示すように、インクジェットプリンタ1は、シリアル方式のインクジェットプリンタであり、筐体1a(図2に図示)の内部(以下、筐体の内部とは筐体の内壁も含むものとする。)に記録媒体99の記録面の裏側の非記録面を支持する平板状のプラテン2を有している。このプラテン2には、図2に示すように、記録媒体99の非記録面を吸着するための記録媒体吸着ファン2aが備えられており、これにより、記録媒体99を支持するようになっている。また、前記プラテン2の前後には記録媒体搬送機構3の搬送ローラ3a,3bがそれぞれ配設されている。前記搬送ローラ3a,3bは搬送ベルト3cで結合され、プラテン2の前後で軸心回りの所定方向にそれぞれ回転するようになっており、各搬送ローラ3a,3bの回転に伴い記録媒体99は搬送方向Aに沿って搬送されるようになっている。
筐体1aの内部におけるプラテン2の上方には、記録媒体99の記録面に画像を記録する画像記録部4が配設されている。画像記録部4は、搬送方向Aと直交する方向(以下「走査方向B」という。)に延在するガイド部材12を有しており、ガイド部材12にはキャリッジ11が支持されている。キャリッジ11は、キャリッジ駆動機構11aの駆動により、ガイド部材12にガイドされた状態で走査方向Bに沿って往復移動自在とされている。
キャリッジ11には、イエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C),ブラック(K)の各プロセスカラーのインクを記録媒体99の記録面に向けてそれぞれ吐出する4つの記録ヘッド5,6,7,8が搭載されており、4つの記録ヘッド5,6,7,8は同時にキャリッジ11の往復移動によって移動可能とされている。また、各記録ヘッド5,6,7,8における記録媒体99の記録面に対向する側には、インクを液滴として吐出する複数のノズル(図示省略)がそれぞれ配設されている。複数のノズルは記録ヘッド5,6,7,8毎に記録媒体99の搬送方向Aに沿って配列されてそれぞれノズル列(図示省略)を構成しており、前記ノズルの吐出口を有する記録ヘッド5,6,7,8における記録媒体99の記録面に対向する面がノズル面(図示省略)となっている。
さらに、キャリッジ11の走査方向Bにおける両端には、前記記録媒体99に着弾したインクに紫外線を照射する紫外線照射装置9,10がそれぞれ搭載されており、紫外線照射装置9,10も記録ヘッド5,6,7,8と同様に、キャリッジ11の往復移動によって移動可能とされている。各紫外線照射装置9,10には、紫外線光源(図示省略)がそれぞれ設けられており、各紫外線照射装置9,10は、紫外線光源が点灯することにより記録媒体99の記録面に向けてそれぞれ紫外線を照射することができるようになっている。前記紫外線光源としては、高圧水銀ランプ、低圧水銀ランプ、メタルハライドランプ、ブラックライト、熱陰極管、冷陰極管、LED(Light Emitting Diode)等が適用される。
また、図2に示すように、インクジェットプリンタ1の筐体1aの内部の所定位置には、筐体1aの内部の湿度を検知する湿度検知装置として湿度センサ13が備えられている。本実施の形態では、前記湿度センサ13は、前記キャリッジ11の所定位置に配置され、記録媒体99付近の湿度を所定期間毎又は常に検知するようになっている。また、検知した湿度は、制御部20に情報として送信されるようになっている。なお、湿度センサ13が備えられる位置としては、前記したキャリッジ11上に限るものではなく、例えばプラテン2の所定位置に湿度センサ13が配置されるようになっていても良い。
さらに、インクジェットプリンタ1の筐体1aの内部の所定位置には、筐体1aの内部の温度を検知する温度検知装置として温度センサ15(図3に図示)が備えられている。本実施の形態では、前記温度センサ15として、図2に示すように、前記キャリッジ11の所定位置に配置される機内温度センサ15a及びプラテン2の所定位置に配置されるプラテン温度センサ15bが備えられている。そして、これらにより、記録媒体99付近の温度を所定期間毎又は常に検知するようになっている。また、検知した温度は、制御部20に情報としてそれぞれ送信されるようになっている。なお、温度センサ15の構成や温度センサ15が備えられる位置、数等は、前記した場合に限るものではなく、必要に応じて適宜設定することができる。
また、筐体1aの内部には、前記温度センサ15で検知された温度と後述する制御部20のRAM22に記憶された各記録媒体99の目標温度設定値との比較結果に基づき作動する加熱装置17及び熱気排出装置18(ともに図3に図示)が備えられている。本実施の形態の加熱装置17は、プラテン2を加熱するプラテン加熱機構17aで構成されている。
また、本実施の形態の熱気排出装置18は、前記プラテン2及びキャリッジ11等の上方に配設され、筐体1aの内部の熱気を外部に逃がすように作動する熱気排出ファン18a、前記熱気排出ファン18aと共に配設され、熱気排出ファン18aと連動して開閉して熱気を排出する熱気排出シャッタ18b、筐体1aの側方に配設され、前記熱気排出ファン18a及び熱気排出シャッタ18bと連動して開閉して外部の空気を筐体1aの内部に導入する外気導入シャッタ18c等で構成されている。
また、筐体1aの内部には、前記湿度センサ13で検知された湿度と後述する制御部20のRAM22に記憶された各記録媒体99の目標湿度設定値との比較結果に基づき作動する除湿装置16(図3に図示)が備えられている。除湿装置16としては除湿専用の装置を有していても良いが、本実施の形態の除湿装置16は独立した専用装置を有しておらず、前記した加熱装置17と熱気排出装置18を用いることにより除湿機能を働かせるように構成されている。
前記加熱装置17及び熱気排出装置18により、除湿機能を働かせる場合には、外気導入シャッタ18c及び熱気排出シャッタ18bを閉じた状態で、プラテン加熱機構17aを作動させて筐体1aの内部を加熱し、その後、外気導入シャッタ18cは閉じたまま一定時間熱気排出シャッタ18bを開けると共に熱気排出ファン18aを作動させることで、熱気と共に湿気を筐体1aの内部から外部に排出する。そして、一定時間が経過したら熱気排出シャッタ18bを閉じると共に熱気排出ファン18aを停止させる。この動作を繰り返すことにより、筐体1aの内部の除湿を行うものである。
次に、図3を参照しつつ本実施の形態における制御構成について説明する。
本実施の形態において、インクジェットプリンタ1には、図2に示すように、各駆動部を制御する制御部20が設けられている。前記制御部20は、CPU21、RAM22、ROM23等で構成されており、当該制御部20はインターフェイス(図示省略)を介して、記録媒体搬送機構3、記録ヘッド5,6,7,8、紫外線照射装置9,10、キャリッジ駆動機構11a、筐体1aの内部の湿度を検知する湿度センサ13、機内温度センサ15a及びプラテン温度センサ15bで構成されて筐体1aの内部の温度を検知する温度センサ15、記録媒体99の種類等の画像記録時における指示が入力される入力部14、筐体1aの内部の除湿を行う除湿装置16、筐体1aの内部の加熱を行う加熱装置17、筐体1aの内部の熱気排出を行う熱気排出装置18等と電気的に接続されている。なお、制御部20には、これら以外にもインクジェットプリンタ1の各駆動部などが接続されている。
制御部20は、キャリッジ11を走査方向Bに往復移動させるとともに、キャリッジ11の動作に合わせて記録媒体99の搬送と停止とを繰り返し、記録媒体99を間欠的に搬送方向Aに搬送させるように、キャリッジ駆動機構11a及び記録媒体搬送機構3の動作を制御するようになっている。
また、制御部20は、紫外線照射装置9,10を制御して紫外線を発生させるようになっている。
さらに、制御部20には、画像情報を入力するホストコンピュータやスキャナ、画像記録条件を入力するキーボード等からなる入力部14及び記録ヘッド5,6,7,8が接続されており、制御部20は、入力部14から入力された所定の信号に基づいて記録ヘッド5,6,7,8を動作させ、記録媒体99上にインクを吐出させて所定の画像を記録させるようになっている。
また、制御部20のRAM22には、記録媒体99の種類に応じた目標湿度設定値が記憶されている。概略を説明すると、例えば、図7の表に示すように、記録媒体99がPVCやPETのときには記録媒体99が湿度の影響を受け難いため、目標湿度設定値が高めに設定され、記録媒体99がPPのときには記録媒体99が湿度の影響を少し受けるため、目標湿度設定値が中位に設定され、記録媒体99が紙のときには記録媒体99が湿度の影響を受け易いため、目標湿度設定値が低めに設定されている。
また、この目標湿度設定値は、ユーザにより設定及び変更可能となっている。ここで、新しい種類の記録媒体99を使用する場合や、筐体1aの内部の湿度が既定の目標湿度設定値となっている状態で画像記録を行っているにも拘らず良好な画像が得られない場合等に、目標湿度設定値を調整して良好な画像が得られるようにすることができる。
そして、制御部20は、湿度センサ13で検知した記録媒体99付近の湿度を情報として受信し、これと記録媒体99の種類に応じて設定されている目標湿度設定値との比較結果に基づき、必要な場合には、除湿装置16を作動させるように制御する湿度コントロールを行っている。以下、図4に示すフローチャートを用いて、湿度コントロール処理について説明する。なお、この湿度コントロール処理は、所定時間毎に繰り返し行われるようになっている。
まず、湿度コントロールの要求があるかどうかの判定を行う(ステップS1)。ここで湿度コントロールの要求がなければ、除湿装置16をオフ(停止)にして(ステップS6)当該処理を終了する。
一方、湿度コントロールの要求がある場合には、画像記録開始前に入力部14から入力された記録媒体99の種類に応じた目標湿度設定値(設定湿度)をRAM22から読み取り(ステップS2)、さらに湿度センサ13で記録媒体99付近の湿度を測定検知し(ステップS3)、前記湿度センサ13による湿度の測定結果が目標湿度設定値以上であるかどうかの判定を行う(ステップS4)。
ここで、湿度が目標湿度設定値以上である場合には、除湿装置16をオン(作動)にし(ステップS5)当該処理を終了する。また、湿度が目標湿度設定値より低い場合には、除湿装置16をオフにして(ステップS6)当該処理を終了する。
また、制御部20のRAM22には、記録媒体99の種類に応じた目標温度設定値が記憶されている。概略を説明すると、例えば、図8の表に示すように、記録媒体99がPVCやPETのときには目標温度設定値が低めに設定され、記録媒体99がPPのときには目標温度設定値が中位に設定され、記録媒体99が紙のときには目標温度設定値が高めに設定されている。
また、この目標温度設定値は、ユーザにより設定及び変更可能となっている。ここで、新しい種類の記録媒体99を使用する場合や、筐体1aの内部の温度が既定の目標温度設定値となっている状態で画像記録を行っているにも拘らず良好な画像が得られない場合等に、目標温度設定値を調整して良好な画像が得られるようにすることができる。
そして、制御部20は、温度センサ15で検知した記録媒体99付近の温度を情報として受信し、これと記録媒体99の種類に応じて設定されている目標温度設定値との比較結果に基づき、必要な場合には、加熱装置17又は熱気排出装置18を作動させるように制御する温度コントロールを行っている。なお、本実施の形態では、温度センサ15は機内温度センサ15a及びプラテン温度センサ15bで構成されており、それぞれのセンサで測定検知した温度を平均化したものを測定結果として用いている。以下、図5に示すフローチャートを用いて、温度コントロール処理について説明する。この温度コントロール処理は、所定時間毎に繰り返し行われるようになっている。
まず、温度コントロールの要求があるかどうかの判定を行う(ステップS11)。ここで温度コントロールの要求がなければ、加熱装置17と熱気排出装置18の双方をオフ(停止)にして(ステップS17)当該処理を終了する。
一方、温度コントロールの要求がある場合には、画像記録開始前に入力部14から入力された記録媒体99の種類に応じた目標温度設定値をRAM22から読み取る。ここでは、目標温度設定値が所定の温度範囲を有するものとなっており、当該温度範囲の下限である目標温度下限設定値(下限設定温度)を読み取る(ステップS12)と共に、当該温度範囲の上限である目標温度上限設定値(上限設定温度)を読み取る(ステップS13)。
それから、温度センサ15で記録媒体99付近の温度を測定検知し(ステップS14)、前記温度センサ15による温度の測定結果が目標温度下限設定値以上であるかどうかの判定を行う(ステップS15)。
ここで、温度が目標温度下限設定値より低い場合には、加熱装置17をオン(作動)にすると共に熱気排出装置18をオフにして(ステップS18)当該処理を終了する。一方、温度が目標温度下限設定値以上である場合には、次に前記温度センサ15による温度の測定結果が目標温度上限設定値以下であるかどうかの判定を行う(ステップS16)。
ここで、温度が目標温度上限設定値以下である場合、すなわち温度が目標温度設定値の温度範囲内に入っている場合には、加熱装置17と熱気排出装置18の双方をオフにして(ステップS17)当該処理を終了する。一方、温度が目標温度上限設定値より高い場合には、加熱装置17をオフにすると共に熱気排出装置18をオン(作動)にして(ステップS19)当該処理を終了する。
なお、熱気排出装置18を備えておらず、温度コントロールを制御部20、温度センサ15及び加熱装置17のみで行う構成となっている場合には、目標温度設定値は範囲を持たない一の値であり、制御部20は、温度センサ15で検知した記録媒体99付近の温度を情報として受信し、これと記録媒体99の種類に応じて設定されている目標温度設定値との比較結果に基づき、必要な場合には、加熱装置17を作動させるように制御する。以下、図6に示すフローチャートを用いて、この場合の温度コントロール処理について説明する。この温度コントロール処理も、所定時間毎に繰り返し行われるようになっている。
まず、温度コントロールの要求があるかどうかの判定を行う(ステップS21)。ここで温度コントロールの要求がなければ、加熱装置17をオフ(停止)にして(ステップS26)当該処理を終了する。
一方、温度コントロールの要求がある場合には、画像記録開始前に入力部14から入力された記録媒体99の種類に応じた目標温度設定値(設定温度)をRAM22から読み取り(ステップS22)、さらに温度センサ15で記録媒体99付近の温度を測定検知し(ステップS23)、前記温度センサ15による温度の測定結果が目標温度設定値以下であるかどうかの判定を行う(ステップS24)。
ここで、温度が目標温度設定値以下である場合には、加熱装置17をオン(作動)にして(ステップS25)当該処理を終了する。また、温度が目標温度設定値より高い場合には、加熱装置17をオフにして(ステップS26)当該処理を終了する。
次に、本実施の形態に用いられる「インク」について説明する。
本実施の形態に用いられるインクは、光としての紫外線の被照射により硬化する紫外線硬化型インクであり、主成分として、重合性化合物(公知の重合性化合物を含む。)、光開始剤及び色材を少なくとも含むものである。
前記紫外線硬化型インクは、重合性化合物として、ラジカル重合性化合物を含むラジカル重合系インクとカチオン重合性化合物を含むカチオン重合系インクとに大別されるが、その両系のインクが本実施形態に用いられるインクとしてそれぞれ適用可能であり、ラジカル重合系インクとカチオン重合系インクとを複合させたハイブリッド型インクを本実施形態に用いられるインクとして適用してもよい。ここで、ラジカル重合系インクに比べてカチオン重合系インクは、紫外線に対する感度が高く且つ酸素による重合反応の阻害が少ないためインクの硬化に必要な照度を低減できる。このようなことから本実施形態ではインクとしてカチオン重合系の紫外線硬化型インクを用いている。なお、カチオン重合系インクは、湿度依存性を有するため、周囲の湿度が高くなると同じ光量の紫外線を照射してもインクが硬化し難くなる性質を有している。また、カチオン重合系インクは、温度による物性の変化の割合が大きいという性質を有している。しかし、本発明によって、湿度及び温度をコントロールすれば、これらの不具合を解消することができるのである。
次に、インクジェットプリンタ1に用いられる記録媒体99について説明する。
本実施の形態に用いられる記録媒体99としては、通常のインクジェットプリンタに適用される普通紙,再生紙,光沢紙等の各種紙,各種布地,各種不織布,樹脂,金属,ガラス等の材質からなるものが適用可能である。また、記録媒体99の形態としては、ロール状、カットシート状、板状等が適用可能である。
更に、本実施の形態に用いられる記録媒体99として、樹脂により表面を被覆した各種紙,顔料を含むフィルム,発泡フィルム等の不透明な公知の記録媒体も適用可能である。
次に、本実施の形態におけるインクジェットプリンタ1の動作を説明する。
作業者が記録媒体99をインクジェットプリンタ1にセッティングし、インクジェットプリンタ1の電源をオン状態とすると、前記紫外線光源が点灯して、インク滴が着弾する記録媒体99の記録面に向けて紫外線を照射する。
そして、インクジェットプリンタ1の制御部20に対して、入力部14から画像情報が送られると共に各種画像記録条件の設定情報が送られると、制御部20は、画像の記録を開始させる。
インクジェットプリンタ1の動作中においては、一方で、各搬送ローラ3a,3bが作動して回転し、記録媒体99が、プラテン2により非記録面を支持された状態で後方から前方へと搬送方向Aに沿って搬送される。他方では、キャリッジ11が作動して記録媒体99の直上を走査方向Bに沿って往復移動し、キャリッジ11に搭載されている4つの記録ヘッド5,6,7,8及び2つの紫外線照射装置9,10もキャリッジ11の往復移動によって移動する。
そしてキャリッジ11の移動中において、4つの記録ヘッド5,6,7,8が各ノズルから記録媒体99の記録面に向かってインクを吐出するとともに、2つの紫外線照射装置9,10が記録媒体99の記録面に向かって紫外線を照射する。本実施の形態では、2つの紫外線照射装置9,10のそれぞれの紫外線光源が、常に点灯状態となっているため、各記録ヘッド5,6,7,8から吐出されたインクは、キャリッジ11の移動方向に対する記録ヘッド5,6,7,8よりも下流側の紫外線照射装置によって、記録媒体99に着弾した直後に紫外線が照射されて即座に硬化する。さらに、キャリッジ11の往復移動によって、同様の箇所に対して2つの紫外線照射装置9,10から複数回紫外線が照射されるため、インクが記録媒体99の記録面上に確実に定着する。
以降、インクジェットプリンタ1が上記の各動作を繰り返し、各プロセスカラーの複数のドットからなる所望の画像が記録媒体99の記録面に順次記録される。
ここで本実施の形態のインクジェットプリンタ1では、湿度センサ13により、記録媒体99付近の湿度を所定期間毎又は常に検知するようになっている。そして、検知した湿度は制御部20に情報として送信され、当該情報を受信した制御部20の制御により、記録媒体99付近の湿度と、記録媒体99の種類に応じて設定されている目標湿度設定値との比較が行われ、検知された湿度が目標湿度設定値以上である場合には、除湿装置16が作動するようになっている。
前記除湿装置16の作動としては、まず、外気導入シャッタ18c及び熱気排出シャッタ18bを閉じ、その状態でプラテン加熱機構17aを作動させて筐体1aの内部を所定温度まで加熱する。その後、外気導入シャッタ18cは閉じたまま一定時間熱気排出シャッタ18bを開けると共に熱気排出ファン18aを作動させることで、熱気と共に湿気を筐体1aの内部から外部に排出する。そして、一定時間が経過したら熱気排出シャッタ18bを閉じると共に熱気排出ファン18aを停止させる。この動作を筐体1aの内部の湿度が目標湿度設定値より低くなるまで繰り返し行うことにより、必要な除湿を行うようになっている。
なお、湿度センサ13で検知した湿度に対応して除湿装置16を作動させるタイミングとしては、例えば、湿度が目標湿度設定値以上となったら画像記録中でもそれに対応して除湿装置16を作動させるようになっていても良いし、画像記録開始時にその時の湿度に対応して除湿装置16を作動させ、その後画像記録中に湿度が変化しても当該画像記録が終了するまでは除湿装置16を作動させないようになっていても良い。
また、本実施の形態のインクジェットプリンタ1では、温度センサ15により、記録媒体99付近の温度を所定期間毎又は常に検知するようになっている。そして、検知した温度は制御部20に情報として送信され、当該情報を受信した制御部20の制御により、記録媒体99付近の温度と、記録媒体99の種類に応じて設定されている目標温度設定値との比較が行われ、検知された温度が目標湿度設定値の温度範囲の下限より低い場合には、加熱装置17が作動するようになっている。また、検知された温度が目標湿度設定値の温度範囲の上限より高い場合には、熱気排出装置18が作動するようになっている。
前記加熱装置17の作動としては、まず、外気導入シャッタ18c及び熱気排出シャッタ18bを閉じる。そして、その状態でプラテン加熱機構17aを作動させて筐体1aの内部の温度が目標湿度設定値の温度範囲内になるまで加熱し、筐体1aの内部の温度が目標湿度設定値の温度範囲内になったときにプラテン加熱機構17aを停止させる。
また、前記熱気排出装置18の作動としては、まず、プラテン加熱機構17aを停止させ、外気導入シャッタ18c及び熱気排出シャッタ18bを開ける。そして、その状態で熱気排出ファン18aを作動させることで、熱気を筐体1aの内部から外部に排出すると共に冷気(熱せられていない空気)を外部から筐体1aの内部に導入する。その後、筐体1aの内部の温度が目標湿度設定値の温度範囲内になるまで熱気を排出し、筐体1aの内部の温度が目標湿度設定値の温度範囲内になったときに外気導入シャッタ18c及び熱気排出シャッタ18bを閉じて熱気排出ファン18aを停止させる。
なお、温度センサ15で検知した温度に対応して加熱装置17又は熱気排出装置18を作動させるタイミングとしては、例えば、温度が目標温度設定値の温度範囲外となったら画像記録中でもそれに対応して加熱装置17又は熱気排出装置18を作動させるようになっていても良いし、画像記録開始時にその時の温度に対応して加熱装置17又は熱気排出装置18を作動させ、その後画像記録中に温度が変化しても当該画像記録が終了するまでは加熱装置17や熱気排出装置18を作動させないようになっていても良い。
以上のように、本実施の形態のインクジェットプリンタによれば、筐体内部の湿度を検知する湿度検知装置と、筐体内部を除湿する除湿装置と、記録媒体の種類に応じた目標湿度設定値を記憶しており、湿度検知装置で検知された湿度と目標湿度設定値との比較結果に基づき、筐体内部の湿度が目標湿度設定値と同じになるように除湿装置を制御する制御部とを備えるため、筐体内部を、記録媒体の種類に応じた良好な湿度状態に保つことができる。
その結果、良好な画像を記録することができる。
また、本実施の形態では、目標湿度設定値が、ユーザにより設定及び変更可能となっているため、既定の目標湿度設定値で良好な画像が得られない場合に、当該目標湿度設定値を調整することができる。
その結果、より良好な画像を記録することができる。
さらに、本実施の形態では、筐体内部の温度を検知する温度検知装置と、筐体内部を加熱する加熱装置とを備えており、制御部が、記録媒体の種類に応じた目標温度設定値を記憶しており、温度検知装置で検知された温度と目標温度設定値との比較結果に基づき、筐体内部の温度が目標温度設定値と同じになるように加熱装置を制御するようになっているため、筐体内部を、記録媒体の種類に応じた良好な温湿度状態に保つことができる。
その結果、良好な画像を記録することができる。
またさらに、本実施の形態では、筐体内部の熱気を排出する熱気排出装置を備えており、制御部が、温度検知装置で検知された温度と目標温度設定値との比較結果に基づき、筐体内部の温度が目標温度設定値と同じになるように加熱装置及び熱気排出装置を制御するようになっているため、筐体内部を、記録媒体の種類に応じた良好な温湿度状態に正確に保つことができる。
その結果、さらに良好な画像を記録することができる。
また、本実施の形態では、筐体内部の温度を検知する温度検知装置と、筐体内部を加熱する加熱装置と、筐体内部の熱気を排出する熱気排出装置と、記録媒体の種類に応じた目標温度設定値を記憶しており、温度検知装置で検知された温度と目標温度設定値との比較結果に基づき、筐体内部の温度が目標温度設定値と同じになるように加熱装置及び熱気排出装置を制御する制御部とを備えるため、筐体内部を、記録媒体の種類に応じた良好な温度状態に正確に保つことができる。
その結果、良好な画像を記録することができる。
さらに、本実施の形態では、目標温度設定値が、ユーザにより設定及び変更可能となっているため、既定の目標温度設定値で良好な画像が得られない場合に、当該目標温度設定値を調整することができる。
その結果、より良好な画像を記録することができる。
また、本実施の形態では、インクジェットプリンタがシリアルプリンタであるため、当該シリアルプリンタに本発明の構成を適用することで、高い効果を得ることができる。
さらに、本実施の形態では、紫外線硬化型のインクを用いることでインク吸収性のない記録媒体上にもインク定着することができるので、インク吸収性のない記録媒体であっても高品質の記録画像を得ることができる。
またさらに、本実施の形態で使用したカチオン硬化性のインクはラジカル硬化性のインクに比べて、紫外線に対する感度が高く且つ酸素による重合反応の阻害が少ないので、記録媒体上に吐出されたインクの硬化に必要な照度を低減させることができる。すなわち、カチオン硬化性のインクは低照度の紫外線で硬化することができるので、ドット径の小さい高品質、高精細の記録画像を得ることができる。
なお、本発明は、前記実施の形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の改良並びに設計の変更を行っても良い。
例えば、本実施の形態では、インクジェットプリンタとしてシリアル方式のインクジェットプリンタを用いていたが、本発明はこれに限るものではなく、インクジェットプリンタとしてラインプリンタを用いても良い。そして、当該ラインプリンタに本発明の構成を適用することで、高い効果を得ることができる。
また、本実施形態に用いられるインク(ラジカル重合系インク,カチオン重合系インク及びハイブリッド型インクを含む。)は、前記の通り、紫外線の被照射により硬化するものであるが、必ずしもこれには限定されず、紫外線以外の光の被照射により硬化するものであってもよいし、さらに、光硬化型インクでないインクでも良い。ここでいう「光」とは、広義の光であって、紫外線,電子線,X線,可視光線,赤外線等の電磁波を含むものである。つまり、本実施形態に用いられるインクには、紫外線以外の光で重合して硬化する重合性化合物と、紫外線以外の光で重合性化合物同士の重合反応を開始させる光開始剤とが適用されてもよい。紫外線以外の光で硬化する光硬化型のインクを本実施形態に用いられるインクとして用いる場合は、図1に示す紫外線照射装置9,10に代えてその光を照射する光照射装置を適用しなければならない。
本発明の一実施形態におけるインクジェットプリンタの概略構成を示す平面図である。 本実施の形態におけるインクジェットプリンタの概略構成を示す正面図である。 本実施の形態におけるインクジェットプリンタの主要な制御構成を示す制御ブロック図である。 除湿コントロール処理の一例を示すフローチャートである。 温度コントロール処理の一例を示すフローチャートである。 温度コントロール処理の他の例を示すフローチャートである。 記録媒体の種類と目標湿度設定値との関係を概略的に示す表である。 記録媒体の種類と目標温度設定値との関係を概略的に示す表である。
符号の説明
1 インクジェットプリンタ
1a 筐体
3 記録媒体搬送機構
5,6,7,8 記録ヘッド
9,10 紫外線照射装置
11 キャリッジ
13 湿度センサ(湿度検知装置)
15 温度センサ(温度検知装置)
15a 機内温度センサ
15b プラテン温度センサ
16 除湿装置
17 加熱装置
18 熱気排出装置
20 制御部
99 記録媒体
A 搬送方向
B 走査方向

Claims (10)

  1. 筐体内部に配置された記録ヘッドからインクを吐出して記録媒体に画像を記録するインクジェットプリンタにおいて、
    前記筐体内部の湿度を検知する湿度検知装置と、
    前記筐体内部を除湿する除湿装置と、
    記録媒体の種類に応じた目標湿度設定値を記憶しており、前記湿度検知装置で検知された湿度と前記目標湿度設定値との比較結果に基づき、筐体内部の湿度が目標湿度設定値と同じになるように前記除湿装置を制御する制御部と、
    を備えることを特徴とするインクジェットプリンタ。
  2. 請求項1に記載のインクジェットプリンタにおいて、
    前記目標湿度設定値は、ユーザにより設定及び変更可能となっていることを特徴とするインクジェットプリンタ。
  3. 請求項1又は2に記載のインクジェットプリンタにおいて、
    前記筐体内部の温度を検知する温度検知装置と、
    前記筐体内部を加熱する加熱装置と、
    を備えており、
    前記制御部は、
    記録媒体の種類に応じた目標温度設定値を記憶しており、前記温度検知装置で検知された温度と前記目標温度設定値との比較結果に基づき、筐体内部の温度が目標温度設定値と同じになるように前記加熱装置を制御するようになっていることを特徴とするインクジェットプリンタ。
  4. 請求項3に記載のインクジェットプリンタにおいて、
    前記筐体内部の熱気を排出する熱気排出装置を備えており、
    前記制御部は、
    前記温度検知装置で検知された温度と前記目標温度設定値との比較結果に基づき、筐体内部の温度が目標温度設定値と同じになるように前記加熱装置及び前記熱気排出装置を制御するようになっていることを特徴とするインクジェットプリンタ。
  5. 記録ヘッドからインクを吐出して記録媒体に画像を記録するインクジェットプリンタにおいて、
    前記筐体内部の温度を検知する温度検知装置と、
    前記筐体内部を加熱する加熱装置と、
    前記筐体内部の熱気を排出する熱気排出装置と、
    記録媒体の種類に応じた目標温度設定値を記憶しており、前記温度検知装置で検知された温度と前記目標温度設定値との比較結果に基づき、筐体内部の温度が目標温度設定値と同じになるように前記加熱装置及び前記熱気排出装置を制御する制御部と、
    を備えることを特徴とするインクジェットプリンタ。
  6. 請求項3〜5のいずれか一項に記載のインクジェットプリンタにおいて、
    前記目標温度設定値は、ユーザにより設定及び変更可能となっていることを特徴とするインクジェットプリンタ。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項に記載のインクジェットプリンタにおいて、
    シリアルプリンタであることを特徴とするインクジェットプリンタ。
  8. 請求項1〜6のいずれか一項に記載のインクジェットプリンタにおいて、
    ラインプリンタであることを特徴とするインクジェットプリンタ。
  9. 請求項1〜8のいずれか一項に記載のインクジェットプリンタにおいて、
    前記インクが、紫外線が照射されることにより硬化する紫外線硬化型インクであり、
    前記記録媒体に着弾した前記インクに対して紫外線を照射する紫外線照射装置を備えることを特徴とするインクジェットプリンタ。
  10. 請求項9に記載のインクジェットプリンタにおいて、
    前記インクは、カチオン重合性化合物を含むカチオン重合系の紫外線硬化型インクであることを特徴とするインクジェットプリンタ。
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