JP2006150723A - インクジェットプリンタ - Google Patents
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Abstract
【課題】 プラテンを自然冷却よりも短時間に冷却することで、画像記録後の熱伝導を抑え、記録媒体の熱変形を低減する。
【解決手段】 インクジェットプリンタには、記録媒体を支持するプラテンと、記録媒体を加熱するためにプラテンを加熱する加熱部と、記録媒体に向けてインクを吐出する記録ヘッドとが備えられている。また、インクジェットプリンタには、プラテンに設けられた複数の貫通孔を介して記録媒体を吸引しプラテンに吸着させる吸引ファンと、貫通孔内に向けて送風する送風ファンと、加熱部、記録ヘッド、吸引ファン及び送風ファンを制御する制御部とが備えられている。制御部は、画像記録時にはプラテン上の記録媒体が吸着されながら加熱された状態で、インクが吐出されるように記録ヘッド、加熱部及び吸引ファンを制御し、画像記録後にはプラテンに対する加熱が停止された状態で貫通孔内に送風されるように加熱部及び吸引ファンを制御する。
【選択図】図2
【解決手段】 インクジェットプリンタには、記録媒体を支持するプラテンと、記録媒体を加熱するためにプラテンを加熱する加熱部と、記録媒体に向けてインクを吐出する記録ヘッドとが備えられている。また、インクジェットプリンタには、プラテンに設けられた複数の貫通孔を介して記録媒体を吸引しプラテンに吸着させる吸引ファンと、貫通孔内に向けて送風する送風ファンと、加熱部、記録ヘッド、吸引ファン及び送風ファンを制御する制御部とが備えられている。制御部は、画像記録時にはプラテン上の記録媒体が吸着されながら加熱された状態で、インクが吐出されるように記録ヘッド、加熱部及び吸引ファンを制御し、画像記録後にはプラテンに対する加熱が停止された状態で貫通孔内に送風されるように加熱部及び吸引ファンを制御する。
【選択図】図2
Description
本発明は、インクジェットプリンタに係り、特に、プラテンに記録媒体を吸着させながら当該記録媒体上に画像を記録するインクジェットプリンタに関する。
従来より、用紙やプラスチック薄板等の記録媒体にインクを吐出して所定の画像を記録するインクジェットプリンタが提案され、実用化されている。インクジェットプリンタには、インクを吐出する記録ヘッドに対して対向するように記録媒体を支持するプラテンが搭載されているが、記録媒体がプラテン上で平面性を維持していなければインクの着弾位置が不安定になって画質を低下させてしまう。このために、例えば特許文献1〜3に記載されるインクジェットプリンタには、プラテンに複数の貫通孔を設けて、その貫通孔を介してプラテン上の記録媒体を吸引することで、プラテン上に密着させて記録媒体の平面性を維持する吸引装置が設けられている。
また、画像記録時においては、プラテンは加熱されて記録媒体を温めるようになっている。これにより、記録媒体上に着弾したインクは加熱されて硬化性が安定することになる。例えば、近年では非吸収性の記録媒体であっても画像を記録するために、光硬化性インクを使用し、記録媒体上に着弾した光硬化性インクに光を照射することで、画像を形成するインクジェットプリンタが開発されているが、このようなインクジェットプリンタには、カチオン重合系の光硬化性インクを用いて記録媒体上に画像を記録するものがある。カチオン重合系の光硬化性インクは、インク自体の温度を高めれば紫外線に対する感度が安定するという特性を有しているために、上述したプラテンによる記録媒体上のインクの加熱を施せば、感度が安定化されて硬化性も安定することになる。
そして、画像記録後には、少なからずプラテン上に記録媒体が待機することになるが、このときにおいてもプラテンからの熱伝導があるために、記録媒体が熱変形するおそれがある。記録媒体の熱変形は、その後の搬送や裁断に悪影響を及ぼしてしまうので、従来においては画像記録後にプラテンの加熱を停止することで、プラテンを自然冷却し記録媒体に対する熱伝導を抑えていた。
特開2001−212946号公報
特開2002−113923号公報
特開2001−147396号公報
そして、画像記録後には、少なからずプラテン上に記録媒体が待機することになるが、このときにおいてもプラテンからの熱伝導があるために、記録媒体が熱変形するおそれがある。記録媒体の熱変形は、その後の搬送や裁断に悪影響を及ぼしてしまうので、従来においては画像記録後にプラテンの加熱を停止することで、プラテンを自然冷却し記録媒体に対する熱伝導を抑えていた。
ところで、記録媒体への熱伝導にムラがあるとインクの硬化性にも場所によってムラが生じてしまうために、プラテンの熱容量は大きめに設定されているのだが、この熱容量の大きさのせいで、プラテンの自然冷却に時間がかかってしまい、結果的に画像記録後にも記録媒体への熱伝導が継続して、熱変形を誘発することになっていた。
本発明の課題は、プラテンを自然冷却よりも短時間に冷却することで、画像記録後の熱伝導を抑え、記録媒体の熱変形を低減することである。
請求項1記載の発明におけるインクジェットプリンタは、
記録媒体を支持するプラテンと、
前記記録媒体を加熱するために前記プラテンを加熱する加熱部と、
前記プラテンに支持された記録媒体に向けてインクを吐出する記録ヘッドと、
前記プラテンに設けられた複数の貫通孔を介して当該プラテン上の記録媒体を吸引し前記プラテンに吸着させる吸引ファンと、
前記貫通孔内に向けて送風する送風ファンと、
前記加熱部、前記記録ヘッド、前記吸引ファン及び前記送風ファンを制御する制御部とを備え、
前記制御部は、画像記録時には前記プラテン上の前記記録媒体が吸着されながら加熱された状態で、前記記録媒体上に前記インクが吐出されるように前記記録ヘッド、前記加熱部及び前記吸引ファンを制御し、画像記録後には前記プラテンに対する加熱が停止された状態で、前記貫通孔内に送風されるように前記加熱部及び前記吸引ファンを制御することを特徴としている。
記録媒体を支持するプラテンと、
前記記録媒体を加熱するために前記プラテンを加熱する加熱部と、
前記プラテンに支持された記録媒体に向けてインクを吐出する記録ヘッドと、
前記プラテンに設けられた複数の貫通孔を介して当該プラテン上の記録媒体を吸引し前記プラテンに吸着させる吸引ファンと、
前記貫通孔内に向けて送風する送風ファンと、
前記加熱部、前記記録ヘッド、前記吸引ファン及び前記送風ファンを制御する制御部とを備え、
前記制御部は、画像記録時には前記プラテン上の前記記録媒体が吸着されながら加熱された状態で、前記記録媒体上に前記インクが吐出されるように前記記録ヘッド、前記加熱部及び前記吸引ファンを制御し、画像記録後には前記プラテンに対する加熱が停止された状態で、前記貫通孔内に送風されるように前記加熱部及び前記吸引ファンを制御することを特徴としている。
請求項1記載の発明によれば、画像記録時にはプラテン上の記録媒体が吸着されながら加熱された状態で、記録媒体上にインクが吐出されているので、記録媒体の平面性及びインクの硬化性を安定させながら画像を記録することができる。また、画像記録後にはプラテンに対する加熱が停止された状態で貫通孔内に送風されているので、貫通孔を通過した空気によって記録媒体が冷却される。さらに、貫通孔内を空気が通過することでプラテン自体も冷却される。
また、空気が貫通孔を通過する際には、その通過した空気によって記録媒体はプラテンに対する吸着が解除され、プラテン上から浮くことになる。記録媒体が浮けば、プラテン及び記録媒体の空気に接する表面が吸着時よりも増加することになるために、冷却効率を高めることができる。
また、空気が貫通孔を通過する際には、その通過した空気によって記録媒体はプラテンに対する吸着が解除され、プラテン上から浮くことになる。記録媒体が浮けば、プラテン及び記録媒体の空気に接する表面が吸着時よりも増加することになるために、冷却効率を高めることができる。
請求項2記載の発明は、請求項1記載のインクジェットプリンタにおいて、
前記吸引ファンの回転方向は可変であり、
前記吸引ファンの吸引時における回転方向が逆転されたものが前記送風ファンであることを特徴としている。
前記吸引ファンの回転方向は可変であり、
前記吸引ファンの吸引時における回転方向が逆転されたものが前記送風ファンであることを特徴としている。
請求項2記載の発明によれば、吸引ファンの吸引時における回転方向が逆転されたものが送風ファンであるので、吸引ファンと送風ファンとを一体化でき、設置スペースをコンパクトにすることができる。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載のインクジェットプリンタにおいて、
前記インクがカチオン重合系の光硬化性インクであり、
前記制御部の制御に基づいて、前記記録媒体上に着弾した前記光硬化性インクに対して光を照射して硬化させる光照射部を備えたことを特徴としている。
前記インクがカチオン重合系の光硬化性インクであり、
前記制御部の制御に基づいて、前記記録媒体上に着弾した前記光硬化性インクに対して光を照射して硬化させる光照射部を備えたことを特徴としている。
請求項3記載の発明によれば、インクがカチオン重合系の光硬化インクであっても、請求項1又は2記載の発明と同等の作用、効果を得ることができる。
本発明によれば、画像記録後にはプラテンに対する加熱が停止された状態で貫通孔内に送風されているので、貫通孔を通過した空気によって記録媒体が冷却される。さらに、貫通孔内を空気が通過することでプラテン自体も冷却される。これにより、プラテンを自然冷却よりも短時間に冷却することが可能となり、画像記録後の記録媒体に対する熱伝導を抑えことができ、さらには記録媒体自体をも冷却しているので、記録媒体の熱変形を低減できる。
以下、図面を参照しながら本発明に係るインクジェットプリンタの実施形態について説明する。ただし、発明の範囲は図示例に限定されない。図1はインクジェットプリンタ1を示す概略斜視図であり、図2は側面図である。この図1及び図2に示すとおり、インクジェットプリンタ1には、記録媒体Pを支持するプラテン2が設けられている。
プラテン2は上面が平面で内部が中空となるように、例えば金属等の熱伝導率の高い素材から形成されている。プラテン2の天板部21には、上端面から内部の中空部分22まで貫通する複数の貫通孔23が設けられている。また、プラテン2の天板部21の下面部には、図2に示すとおりプラテン2を加熱する複数の加熱部3がプラテン2に接触するように配設されている。この加熱部3によってプラテン2が加熱されると、プラテン2上の記録媒体Pに熱が伝導することで記録媒体Pを加熱するようになっている。
また、インクジェットプリンタ1には、記録媒体Pをプラテン2の上面に沿わせながら搬送する搬送部4が設けられている。以下、記録媒体Pが搬送部によって搬送される方向を搬送方向Xとする。搬送部4には、プラテン2における搬送方向Xの上流側で、記録媒体Pを下方から支持しながら搬送する搬送ローラ41と、搬送ローラ41の上方で記録媒体Pを搬送ローラ41に押しつけるニップローラ42とが設けられている。
プラテン2の上方には、長尺なガイド部材5が搬送方向Xに直交する方向(走査方向Y)に延在しており、ガイド部材5にはキャリッジ6が支持されている。キャリッジ6は、ガイド部材5によりガイド・支持された状態で走査方向Yに沿って往復走査自在とされている。
キャリッジ6には、イエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C),ブラック(K)の各プロセスカラーのインク(光硬化性インク)を記録媒体Pの記録面に向けてそれぞれ吐出する4つの記録ヘッド7と、記録媒体Pに向けて紫外線を照射する2つの光照射部8とが搭載されている。このキャリッジ6においては、4つの記録ヘッド7を挟むように2つの光照射部8が配置されている。
そして、インクジェットプリンタ1におけるプラテン2の下方には、プラテン2上の記録媒体Pを吸引しプラテン2に吸着させる2つの吸引ファン9と、プラテン2の中空部分22から吸引ファン9までを連通させて空気の流路を形成する連通管10とが設けられている。
吸引ファン9の回転方向は可変になっていて、吸引時における回転方向を正転とすると、回転方向を逆転させればプラテン2の中空部分22を介して貫通孔23内に空気が送風されることになる。プラテン2内部を通過した空気はプラテン2を冷却して、貫通孔23から噴出すると記録媒体Pを冷却するようになっている。つまり、吸引ファン9の吸引時における回転方向が逆転されたものが本発明に係る送風ファンである。
なお、ここでは吸引ファン9は図示しないダクトに接続されていて、吸引時には吸引した空気がダクトを介して外部に流出し、冷却時にはダクトを介して外気が流入するようになっている。
吸引ファン9の回転方向は可変になっていて、吸引時における回転方向を正転とすると、回転方向を逆転させればプラテン2の中空部分22を介して貫通孔23内に空気が送風されることになる。プラテン2内部を通過した空気はプラテン2を冷却して、貫通孔23から噴出すると記録媒体Pを冷却するようになっている。つまり、吸引ファン9の吸引時における回転方向が逆転されたものが本発明に係る送風ファンである。
なお、ここでは吸引ファン9は図示しないダクトに接続されていて、吸引時には吸引した空気がダクトを介して外部に流出し、冷却時にはダクトを介して外気が流入するようになっている。
図4はインクジェットプリンタ1の制御系の構成を示すブロック図である。図4に示す通り、インクジェットプリンタ1の各部の動作を制御する制御部30には、搬送部4の搬送ローラ41を駆動させるための搬送用駆動源31と、キャリッジ6を駆動させるためのキャリッジ用駆動源32と、各種指示が入力される入力部33と、制御データや制御プログラムを記憶する記憶部34と、加熱部3と、記録ヘッド7と、光照射部8と、吸引ファン9とがそれぞれ電気的に接続されている。
記憶部34に記憶される制御データとしては、記録媒体Pの種類毎における加熱部3の加熱温度や、吸引ファン9の冷却時における回転速度等がある。制御部30は、これらの制御データや制御プログラムを記憶部34から読み出して各種機器を制御するようになっている。
ここで、本実施形態で使用されるインクについて説明する。
本実施の形態に用いられるインクとしては、特に、「光硬化技術−樹脂・開始剤の選定と配合条件及び硬化度の測定・評価−(技術協会情報)」に記載の「光硬化システム(第4章)」の「光酸・塩基発生剤を利用する硬化システム(第1節)」、「光誘導型交互共重合(第2節)」等に適合するインクが適用可能であり、通常のラジカル重合により硬化するものであってもよい。
本実施の形態に用いられるインクとしては、特に、「光硬化技術−樹脂・開始剤の選定と配合条件及び硬化度の測定・評価−(技術協会情報)」に記載の「光硬化システム(第4章)」の「光酸・塩基発生剤を利用する硬化システム(第1節)」、「光誘導型交互共重合(第2節)」等に適合するインクが適用可能であり、通常のラジカル重合により硬化するものであってもよい。
具体的に、本実施形態に用いられるインクは、光としての紫外線の被照射により硬化する性質を具備する紫外線硬化性インクであり、主成分として、少なくとも重合性化合物(公知の重合性化合物を含む。)と、光開始剤と、色材(染料又は顔料)とを含むものである。ただし、本実施形態に用いるインクとして、上記「光誘導型交互共重合(第2節)」に適合するインクを用いる場合には、光開始剤は除外されてもよい。
上記紫外線硬化性インクは、重合性化合物としてカチオン重合性化合物を含むカチオン重合系の紫外線硬化性インクであるが、カチオン重合性化合物とラジカル硬化性化合物とが混合されたハイブリッド型インクを本実施形態に用いられるインクとして適用してもよい。
次に、本実施形態に用いられる「記録媒体P」について説明する。
本実施形態に用いられる記録媒体Pとしては、通常のインクジェットプリンタに適用される普通紙,再生紙,光沢紙等の各種紙,各種布地,各種不織布,樹脂,金属,ガラス等の材質からなる記録媒体が適用可能である。記録媒体Pの形態としては、ロール状、カットシート状、板状等が適用可能である。本実施形態では、記録媒体Pとしてロール状に巻かれた長尺な樹脂製フィルムを用いている。なお、本実施形態では、記録媒体Pとして紙、塩化ビリル、PETが用いられる場合に対応させて、制御データが作成されている。光硬化性のインクは、記録媒体P上に着弾して染み込むと記録媒体Pに含まれている水分の影響を受けてしまう。吸収性は、記録媒体Pの種類毎に異なるために、インクに対する水分の影響も種類毎に異なってインクの硬化性も変動する。つまり、吸収性の高い記録媒体Pほどインクの硬化性を安定させなければならないために、高温に加熱しなければならない。例えば、吸収性は、紙>塩化ビニル>PETの順であるために、これに相関するように加熱部3の加熱温度も紙>塩化ビニル>PETの順に設定されることになる。加熱部3の熱量はプラテン2を介して記録媒体Pに伝導することから、一定の時間で一定の温度以下にプラテン2を冷却しようとすると、加熱温度が高かったものから吸引ファン9の回転速度を上げる必要がある。したがって、吸引ファン9の冷却時における回転速度も紙>塩化ビニル>PETに設定されている。
本実施形態に用いられる記録媒体Pとしては、通常のインクジェットプリンタに適用される普通紙,再生紙,光沢紙等の各種紙,各種布地,各種不織布,樹脂,金属,ガラス等の材質からなる記録媒体が適用可能である。記録媒体Pの形態としては、ロール状、カットシート状、板状等が適用可能である。本実施形態では、記録媒体Pとしてロール状に巻かれた長尺な樹脂製フィルムを用いている。なお、本実施形態では、記録媒体Pとして紙、塩化ビリル、PETが用いられる場合に対応させて、制御データが作成されている。光硬化性のインクは、記録媒体P上に着弾して染み込むと記録媒体Pに含まれている水分の影響を受けてしまう。吸収性は、記録媒体Pの種類毎に異なるために、インクに対する水分の影響も種類毎に異なってインクの硬化性も変動する。つまり、吸収性の高い記録媒体Pほどインクの硬化性を安定させなければならないために、高温に加熱しなければならない。例えば、吸収性は、紙>塩化ビニル>PETの順であるために、これに相関するように加熱部3の加熱温度も紙>塩化ビニル>PETの順に設定されることになる。加熱部3の熱量はプラテン2を介して記録媒体Pに伝導することから、一定の時間で一定の温度以下にプラテン2を冷却しようとすると、加熱温度が高かったものから吸引ファン9の回転速度を上げる必要がある。したがって、吸引ファン9の冷却時における回転速度も紙>塩化ビニル>PETに設定されている。
続いて、インクジェットプリンタ1の動作について説明する。
画像記録動作の前に、記録媒体Pの種類が作業者によって入力部33から入力されると、入力部33は記録媒体Pの種類を認識し、この認識結果を制御部30に出力する。制御部30は、認識結果を基にして、記録媒体Pの種類に対応する加熱温度を記憶部34から読み出して、当該加熱温度となるように加熱部3を制御しプラテン2を加熱する。
画像記録動作の前に、記録媒体Pの種類が作業者によって入力部33から入力されると、入力部33は記録媒体Pの種類を認識し、この認識結果を制御部30に出力する。制御部30は、認識結果を基にして、記録媒体Pの種類に対応する加熱温度を記憶部34から読み出して、当該加熱温度となるように加熱部3を制御しプラテン2を加熱する。
その後、作業者が入力部33に画像記録指示を入力すると、制御部30はインクジェットプリンタ1の各駆動部を制御して画像記録を行わせる。図1に示すインクジェットプリンタ1の記録動作中において、搬送ローラ41に接続された搬送用駆動源31が駆動されて搬送ローラ41が所定量の回転と停止とを繰り返し、記録媒体Pはプラテン2に支持された状態でプラテン2の上面に沿いながら後方から前方へ向かい間欠的に移動する。なお、記録媒体Pがプラテン2に支持された状態では、加熱部3により加熱されたプラテン2の熱が伝導して記録媒体Pが加熱される。
そして搬送ローラ41が停止する毎に、制御部30は、記録媒体Pがプラテン2の上面に吸着されるように吸引ファン9を正転で回転させながら、キャリッジ用駆動源32を制御して、記録媒体Pの直上でキャリッジ6を走査方向Yに沿って図1中右方から左方へ又は左方から右方へと移動させる。このとき、キャリッジ6に搭載されている4つの記録ヘッド7及び2つの光照射部8も、キャリッジ6の移動に追従して記録媒体Pの直上を走査方向Yに沿って移動する。
以下の説明では、キャリッジ6の移動方向を分かり易くするため、キャリッジ6が図1中右方から左方へと移動することを「往動」といい、キャリッジ6が図1中左方から右方へと移動することを「復動」という。
そして、キャリッジ6が往動又は復動している最中に、各記録ヘッド7は記録媒体Pに向かってインクをそれぞれ吐出する。記録媒体Pに着弾したインクは、記録媒体Pの熱により加熱されるために硬化性が安定する。さらにキャリッジ6が往動又は復動している最中には、キャリッジ6の移動方向の各記録ヘッド7より後側の光照射部8が照射されるために、記録媒体Pに着弾した直後のインクに紫外線が照射される。着弾したインクは記録媒体Pにより加熱された状態で、紫外線に反応して硬化し、記録媒体Pに定着する。
このように間欠搬送及びキャリッジ6の走査を繰り返して画像記録が完了すると、制御部30は、加熱が停止させるように加熱部3を制御するとともに、逆転で回転するように吸引ファン9を制御する。これにより、プラテン2の中空部分22にダクトを介して外気が送風されて、プラテン2が冷却されることになる。さらに、吸引ファン9により送風された空気は貫通孔23から外部に向けて噴出するために記録媒体P自体も冷却される。
なお、この冷却時においては、制御部30は入力部33からの認識結果を基にして、記録媒体Pの種類に対応する回転速度を記憶部34から読み出し、当該回転速度となるように吸引ファン9を制御している。
なお、この冷却時においては、制御部30は入力部33からの認識結果を基にして、記録媒体Pの種類に対応する回転速度を記憶部34から読み出し、当該回転速度となるように吸引ファン9を制御している。
以上のように、本実施形態のインクジェットプリンタによれば、画像記録時にはプラテン2上の記録媒体Pが吸着されながら加熱された状態で、記録媒体P上にインクが吐出されているので、記録媒体Pの平面性及びインクの硬化性を安定させながら画像を記録することができる。また、画像記録後には貫通孔23を通過した空気により記録媒体Pが冷却されるとともに、貫通孔23内を通過した空気によりプラテン自体も冷却されるので、プラテン2を自然冷却よりも短時間に冷却することが可能となり、画像記録後の記録媒体Pに対する熱伝導を抑えことができる。そして記録媒体P自体をも冷却しているので、記録媒体Pの熱変形を低減できる。
また、空気が貫通孔23を通過する際には、その通過した空気によって記録媒体Pはプラテン2に対する吸着が解除され、プラテン2上から浮くことになる。記録媒体Pが浮けば、プラテン2及び記録媒体Pの空気に接する表面が吸着時よりも増加することになるために、冷却効率を高めることができる。
また、空気が貫通孔23を通過する際には、その通過した空気によって記録媒体Pはプラテン2に対する吸着が解除され、プラテン2上から浮くことになる。記録媒体Pが浮けば、プラテン2及び記録媒体Pの空気に接する表面が吸着時よりも増加することになるために、冷却効率を高めることができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限らず適宜変更可能であるのは勿論である。
例えば、本実施形態では、記録媒体Pの種類が入力部33から作業者によって入力される場合を例示して説明しているが、記録媒体Pの種類を自動で認識するものであっても構わない。例えば、記録媒体Pに光を照射し、その反射光若しくは透過光を受光して反射率若しくは透過率を求めることで記録媒体の種類を認識するものや、記録媒体Pの重さや厚さ、表面粗さなどを検出してその検出結果から記録媒体の種類を認識するものなどが挙げられる。
また、本実施形態では、吸引ファン9が本発明に係る送風ファンを兼ねる場合について例示して説明したが、吸引ファンと送風ファンとを個別に設ける構成であっても構わない。
例えば、本実施形態では、記録媒体Pの種類が入力部33から作業者によって入力される場合を例示して説明しているが、記録媒体Pの種類を自動で認識するものであっても構わない。例えば、記録媒体Pに光を照射し、その反射光若しくは透過光を受光して反射率若しくは透過率を求めることで記録媒体の種類を認識するものや、記録媒体Pの重さや厚さ、表面粗さなどを検出してその検出結果から記録媒体の種類を認識するものなどが挙げられる。
また、本実施形態では、吸引ファン9が本発明に係る送風ファンを兼ねる場合について例示して説明したが、吸引ファンと送風ファンとを個別に設ける構成であっても構わない。
1 インクジェットプリンタ
2 プラテン
3 加熱部
7 記録ヘッド
8 光照射部
9 吸引ファン(送風ファン)
23 貫通孔
30 制御部
P 記録媒体
2 プラテン
3 加熱部
7 記録ヘッド
8 光照射部
9 吸引ファン(送風ファン)
23 貫通孔
30 制御部
P 記録媒体
Claims (3)
- 記録媒体を支持するプラテンと、
前記記録媒体を加熱するために前記プラテンを加熱する加熱部と、
前記プラテンに支持された記録媒体に向けてインクを吐出する記録ヘッドと、
前記プラテンに設けられた複数の貫通孔を介して当該プラテン上の記録媒体を吸引し前記プラテンに吸着させる吸引ファンと、
前記貫通孔内に向けて送風する送風ファンと、
前記加熱部、前記記録ヘッド、前記吸引ファン及び前記送風ファンを制御する制御部とを備え、
前記制御部は、画像記録時には前記プラテン上の前記記録媒体が吸着されながら加熱された状態で、前記記録媒体上に前記インクが吐出されるように前記記録ヘッド、前記加熱部及び前記吸引ファンを制御し、画像記録後には前記プラテンに対する加熱が停止された状態で、前記貫通孔内に送風されるように前記加熱部及び前記吸引ファンを制御することを特徴とするインクジェットプリンタ。 - 請求項1記載のインクジェットプリンタにおいて、
前記吸引ファンの回転方向は可変であり、
前記吸引ファンの吸引時における回転方向が逆転されたものが前記送風ファンであることを特徴とするインクジェットプリンタ。 - 請求項1又は2記載のインクジェットプリンタにおいて、
前記インクがカチオン重合系の光硬化性インクであり、
前記制御部の制御に基づいて、前記記録媒体上に着弾した前記光硬化性インクに対して光を照射して硬化させる光照射部を備えたことを特徴とするインクジェットプリンタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004343750A JP2006150723A (ja) | 2004-11-29 | 2004-11-29 | インクジェットプリンタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004343750A JP2006150723A (ja) | 2004-11-29 | 2004-11-29 | インクジェットプリンタ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006150723A true JP2006150723A (ja) | 2006-06-15 |
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Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2004343750A Pending JP2006150723A (ja) | 2004-11-29 | 2004-11-29 | インクジェットプリンタ |
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006150723A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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