JP4940561B2 - インクジェットプリンタ - Google Patents

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本発明は、インクジェットプリンタに係り、特に、プラテンに記録媒体を吸着させながら当該記録媒体上に画像を記録するインクジェットプリンタに関する。
従来より、用紙やプラスチック薄板等の記録媒体にインクを吐出して所定の画像を記録するインクジェットプリンタが提案され、実用化されている。インクジェットプリンタには、インクを吐出する記録ヘッドに対して対向するように記録媒体を支持するプラテンが搭載されているが、記録媒体がプラテン上で平面性を維持していなければインクの着弾位置が不安定になって画質を低下させてしまう。このためにインクジェットプリンタには、プラテンに複数の貫通孔を設けて、その貫通孔を介してプラテン上の記録媒体を吸引することで、プラテン上に密着させて記録媒体の平面性を維持する吸引装置が設けられている。
また、プラテンの上流側には、記録媒体を搬送するための搬送ローラと、搬送ローラの上方に配置されて、記録媒体を搬送ローラ上に押しつけるニップローラとが、互いに対になるように複数設けられている。このニップローラは、通常時に記録媒体を搬送ローラ上に押しつけることで、搬送ローラによる記録媒体の搬送性を安定化させて、記録媒体をスムーズにプラテン上に搬送させるようになっているが、ジャムが発生したときには上方に移動して押しつけを解除するようになっている(例えば、特許文献1参照)。
特開平5−319617号公報
ところでインクジェットプリンタには、インクとして光硬化性インクを使用し、この光硬化性インクが記録媒体上に着弾すると、紫外線を照射して光硬化性インクを硬化させる光硬化性インクジェットプリンタが開発されている。このような光硬化性インクジェットプリンタであると、吸水性の高くない記録媒体に対しても画像を記録することができる。吸水性の高くない記録媒体としては、例えばビニールの基体にポリエステル繊維が織り込まれた比熱の大きい記録媒体(ターポリン等)が挙げられるが、このターポリンは独特のコシを有しているために、ニップローラで搬送ローラに押しつけたとしても、プラテンに到達するまでに浮いてしまう場合がある。
例えば、ターポリンの種類によって厚みも異なってしまうが、その厚みに対応して吸引装置の吸引力を制御することで、何れの厚みのターポリンであってもプラテン上での平面性を確保しているが、吸引した状態で搬送ローラによる搬送が行われてしまうと、プラテンの貫通孔手前でターポリンが浮くことになる。
また、光硬化性インクジェットプリンタには、プラテン内に加熱手段を設け当該加熱手段で記録媒体を加熱することで光硬化性インクの硬化を容易にするものもあるが、この加熱手段の熱によって記録媒体が膨張してしまい、記録媒体に波打ち発生させる要因になっている。ここで、記録媒体の両端部では中央部よりも多くの熱量が伝わって熱膨張量が大きくなるために、より膨張してしまい、記録媒体の両端部では膨張波打ちによる浮きが特に大きくなってしまう。
上述したように記録媒体に浮きが発生してしまうと、画像形成における記録ヘッドの走査時に記録媒体と記録ヘッドとが接触することになって、記録媒体や記録ヘッドの破損を誘発するおそれがある。
本発明の課題は、記録媒体が浮いたとしても、記録ヘッドの破損や記録媒体のジャムを抑制することである。
請求項1記載の発明におけるインクジェットプリンタは、
記録媒体を支持するプラテンと、
前記プラテンに支持された記録媒体上にインクを吐出する記録ヘッドと、
前記記録ヘッドを走査させるキャリッジと、
記録媒体を前記走査方向に直交する方向に搬送するため、搬送方向における前記プラテンの上流側に配置された少なくとも1つの搬送ローラと、
前記搬送ローラのそれぞれと対になるように上方に配置されて、当該搬送ローラに対し前記記録媒体を押しつける少なくとも1つのニップローラと、
前記ニップローラによる前記搬送ローラに対する押しつけの有無を切り替える切替機構と、
前記記録ヘッドを前記走査方向で挟むように前記キャリッジに搭載されて、前記プラテン上での記録媒体の浮きを検知する浮き検知装置と、
前記プラテンに設けられた複数の貫通孔を介して当該プラテン上の記録媒体を吸引し前記プラテンに吸着させる吸引ファンと、
前記浮き検知装置の検知結果に基づいて前記切替機構を制御する制御部とを備え、
前記制御部は、前記浮き検知装置が記録媒体の浮きを検知した場合には、前記切替機構を制御して、前記ニップローラによる前記搬送ローラに対する押しつけを解除するとともに、前記切替機構による前記押しつけの解除と同時若しくは直後に、前記吸引ファンを制御して、通常の吸引力よりも低減させることを特徴としている。
請求項1記載の発明によれば、浮き検知装置が記録媒体の浮きを検知するとニップローラによる押しつけが解除されるので、記録媒体はプラテンに沿って移動することが可能となる。このままの状態で記録ヘッドが走査して記録媒体の浮いた部分に触れたとしても、記録媒体は記録ヘッドに押されて走査方向に退避する。退避すれば記録媒体と記録ヘッドとの干渉が抑制されるために、記録ヘッドの破損や記録媒体のジャムが防止されることになる。
また、請求項記載の発明によれば、押しつけの解除と同時若しくは直後に、吸引ファンの吸引力が通常時よりも低減されるので、記録媒体がプラテン上で移動しやすい状態となる。このため、記録媒体と記録ヘッドとの干渉をより低減でき、記録ヘッドの破損や記録媒体のジャムをより確実に防止することができる。
請求項記載の発明は、請求項記載のインクジェットプリンタにおいて、
前記搬送方向における前記搬送ローラの上流側には、前記記録媒体に張力を付与するダンサーローラが配置されていることを特徴としている。
請求項記載の発明によれば、搬送ローラの上流側にダンサーローラが配置されているので、ニップローラによる押しつけが解除されると、ダンサーローラの張力によって記録媒体が上流側に引っ張られることになる。これにより、記録媒体の浮きを解消することができる。
請求項記載の発明は、請求項1又は2に記載のインクジェットプリンタにおいて、
前記インクが光硬化性インクであり、
前記制御部の制御に基づいて、前記記録媒体上に着弾した前記光硬化性インクに対して光を照射して硬化させる光照射部を備えることを特徴としている。
請求項記載の発明によれば、インクが光硬化インクであっても、請求項1又は2に記載の発明と同等の作用、効果を得ることができる。特に、光照射部が記録媒体と干渉して破損することも防止できる。
請求項記載の発明は、請求項1〜の何れか一項に記載のインクジェットプリンタにおいて、
前記記録媒体を加熱するために前記プラテンを加熱する加熱部を備えることを特徴としている。
上述したように記録媒体を加熱すれば熱膨張により浮きが発生しやすくなる。しかしながら、請求項記載の発明のように記録媒体を加熱するための加熱部が設けられていたとしても、請求項1〜の何れかの発明と同等の作用、効果を得ることができる。
本発明によれば、浮き検知装置が記録媒体の浮きを検知するとニップローラによる押しつけが解除されるので、記録媒体はプラテンに沿って移動することが可能となる。このままの状態で記録ヘッドが走査して記録媒体の浮いた部分に触れたとしても、記録媒体は記録ヘッドに押されて走査方向に退避する。退避すれば記録媒体と記録ヘッドとの干渉が抑制されるために、記録ヘッドの破損や記録媒体のジャムが防止されることになる。
以下、図面を参照しながら本発明に係るインクジェットプリンタの実施形態について説明する。ただし、発明の範囲は図示例に限定されない。図1はインクジェットプリンタ1の概略構成を表す側面図である。この図1に示すとおり、インクジェットプリンタ1には記録媒体Pを支持するプラテン2が設けられている。
プラテン2は上面が平面で内部が中空となるように、例えば金属等の熱伝導率の高い素材から形成されている。プラテン2の天板部21には、上端面から内部の中空部分22まで貫通する複数の貫通孔23が設けられている。また、プラテン2の天板部21の下面部には、プラテン2を加熱する複数の加熱部3が天板部21に接触するように配設されている。この加熱部3によってプラテン2が加熱されると、プラテン2上の記録媒体Pに熱が伝導することで記録媒体Pを加熱するようになっている。
また、インクジェットプリンタ1には、記録媒体Pをプラテン2の上面に沿わせながら搬送する搬送部4が設けられている。以下、記録媒体Pが搬送部4によって搬送される方向を搬送方向Xとする。搬送部4には、プラテン2における搬送方向Xの上流側で、記録媒体Pを下方から支持しながら搬送する搬送ローラ41と、搬送ローラ41の上方で記録媒体Pを搬送ローラ41に押しつけるニップローラ42とが設けられている。搬送ローラ41とニップローラ42とは互いに対となるように、搬送方向Xに対して直交する方向(走査方向Y)に沿って少なくとも1つ以上配列されている。
ニップローラ42は、図1に示すように搬送ローラ41に対する押しつけの有無を切り替える切替機構5によって支持されている。切替機構5には、先端部でニップローラ42を支持する支持アーム51と、支持アーム51の基端部が固定されて、支持アーム51を回動させることで、ニップローラ42による押しつけの有無を切り替える回動部材52とが設けられている。
回動部材52には、支持アーム51の基端部近傍に回転軸521が走査方向に沿うように設けられている。回動部材52における回転軸521の上方には、引っ張りバネ53の一端部が接続されている。
また、切替機構5には、支持アーム51の上方で、引っ張りバネ53の他端部が接続される第1レバー54が設けられている。この第1レバー54は、下端部を回転中心にして回動するように軸541によって軸支されている。また、第1レバー54の上方には、内側に向けて凸となる突起542が設けられている。
そして、切替機構5には、第1レバー54の上部付近で、当該第1レバー54の突起542と係合する第2レバー55が設けられている。第2レバー55は、一端部(図1における左端部)を回転中心にして回動するように軸551が設けられている。第2レバー55には、水平方向に沿う水平孔部56と、水平孔部56の一端部から下方に向けて垂直方向に沿う垂直孔部57とからなる係合孔58が設けられている。この係合孔58内に第1レバー54の突起542が配置されている。
そして、切替機構5には、駆動源となるソレノイド59が第2レバー55の内側に配置されている。このソレノイド59の可動鉄心591は、第2レバー55における軸551の上方に接続されている。ソレノイド59の可動鉄心591が伸縮することで、ニップローラ42による搬送ローラ41に対する押しつけの有無を切り替えられるようになっている。
そして、切替機構5には、ニップローラ42による押しつけの有無を手動で切り替えるために、装置外部の手動レバー(図示省略)に連結されたカム60が、回動部材52の他端部(図1における右端部)上方に設けられている。
搬送ローラ41及びニップローラ42の上流側には、記録媒体Pに対して所定の張力を与えるダンサーローラ(図示省略)が設けられている。
プラテン2の上方には、図示しない長尺なガイド部材が搬送方向Xに直交する走査方向Yに延在しており、ガイド部材には図1及び図2に示すようにキャリッジ6が支持されている。キャリッジ6は、ガイド部材によりガイド・支持された状態で走査方向Yに沿って往復走査自在とされている。
キャリッジ6には、イエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C),ブラック(K)の各プロセスカラーのインク(光硬化性インク)を記録媒体Pの記録面に向けてそれぞれ吐出する4つの記録ヘッド7と、記録媒体Pに向けて紫外線を照射する2つの光照射部8とが搭載されている。このキャリッジ6においては、4つの記録ヘッド7を挟むように2つの光照射部8が配置されている。
光照射部8は、図2に示すように下方の記録媒体Pに向かって紫外線を照射する光源8a,…を内部に備えている。光源8aとしては、高圧水銀ランプ、低圧水銀ランプ、メタルハライドランプ、ブラックライト、熱陰極管、冷陰極管、LED、無電極ランプ及びエキシマランプ等のうち、少なくとも1つが用いられている。なお、図2では、2つの光照射部8,8のうち、一方のみを図示している。
光照射部8における記録ヘッド7の反対側には、浮き検知装置11が設けられている。
浮き検知装置11は、浮き検知板61及びフォトセンサ62を備えている。
浮き検知板61は、リベット61aを介して光照射部8のケーシング部80に連結された略平板状の部材である。この浮き検知板61は、記録媒体Pに浮きが発生した状態でキャリッジ6が走査方向Yに走査すると、先端部61bで記録媒体Pと当接し、リベット61aを回転軸として回転方向Wに回転するようになっている。
フォトセンサ62は、記録媒体Pに対向する発光素子(図示せず)及び受光素子(図示せず)を備えており、浮き検知板61が回転方向Wに回転して記録媒体Pから受光素子への反射光が遮られると、電気信号を生じるようになっている。
そして、図1に示すように、インクジェットプリンタ1におけるプラテン2の下方には、プラテン2上の記録媒体Pを吸引しプラテン2に吸着させる吸引ファン9と、プラテン2の中空部分22から吸引ファン9までを連通させて空気の流路を形成する連通管10とが設けられている。
なお、ここでは吸引ファン9は図示しないダクトに接続されていて、吸引時には吸引した空気がダクトを介して外部に排出されるようになっている。
図3はインクジェットプリンタ1の制御系の構成を示すブロック図である。図3に示す通り、インクジェットプリンタ1の各部の動作を制御する制御部30には、搬送部4の搬送ローラ41を駆動させるための搬送用駆動源31と、キャリッジ6を駆動させるためのキャリッジ用駆動源32と、浮き検知装置11のフォトセンサ62と、各種指示が入力される入力部33と、制御データや制御プログラムを記憶する記憶部34と、加熱部3と、記録ヘッド7と、光源8aと、ソレノイド59と、吸引ファン9とがそれぞれ電気的に接続されている。制御部30は、制御データや制御プログラムを記憶部34から読み出して各種機器を制御するようになっている。
ここで、本実施形態で使用されるインクについて説明する。
本実施の形態に用いられるインクとしては、特に、「光硬化技術−樹脂・開始剤の選定と配合条件及び硬化度の測定・評価−(技術協会情報)」に記載の「光硬化システム(第4章)」の「光酸・塩基発生剤を利用する硬化システム(第1節)」、「光誘導型交互共重合(第2節)」等に適合するインクが適用可能であり、通常のラジカル重合により硬化するものであってもよい。
具体的に、本実施形態に用いられるインクは、光としての紫外線の被照射により硬化する性質を具備する紫外線硬化性インクであり、主成分として、少なくとも重合性化合物(公知の重合性化合物を含む。)と、光開始剤と、色材(染料又は顔料)とを含むものである。ただし、本実施形態に用いるインクとして、上記「光誘導型交互共重合(第2節)」に適合するインクを用いる場合には、光開始剤は除外されてもよい。
上記紫外線硬化性インクは、重合性化合物としてカチオン重合性化合物を含むカチオン重合系の紫外線硬化性インクであるが、カチオン重合性化合物とラジカル硬化性化合物とが混合されたハイブリッド型インクを本実施形態に用いられるインクとして適用してもよい。
次に、本実施形態に用いられる「記録媒体P」について説明する。
本実施形態に用いられる記録媒体Pとしては、通常のインクジェット記録装置に適用される普通紙,再生紙,光沢紙等の各種紙,各種布地,各種不織布,樹脂,金属,ガラス等の材質からなる記録媒体が適用可能である。記録媒体Pの形態としては、ロール状、カットシート状、板状等が適用可能である。本実施形態では、記録媒体Pとして、ロール状に巻かれた長尺なターポリンを用いている。
特に、本実施形態で用いられる記録媒体Pとして、いわゆる軟包装に用いられる透明又は不透明な非吸収性の樹脂製フィルムが適用できる。樹脂製フィルムの具体的な樹脂の種類として、ポリエチレンテレフタレート,ポリエステル,ポリオレフィン,ポリアミド,ポリエステルアミド,ポリエーテル,ポリイミド,ポリアミドイミド,ポリスチレン,ポリカーボネート,ポリ-ρ-フェニレンスルフィド,ポリエーテルエステル,ポリ塩化ビニル,ポリ(メタ)アクリル酸エステル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ナイロン等が適用可能であり、さらには、これら樹脂の共重合体、これら樹脂の混合物、これら樹脂を架橋したもの等も適用可能である。中でも、樹脂製フィルムの樹脂の種類として、延伸したポリエチレンテレフタレート,ポリスチレン,ポリプロピレン,ナイロンのいずれかを選択するのが、樹脂製フィルムの透明性・寸法安定性・剛性・環境負荷・コスト等の面で好ましく、2〜100μm(好ましくは6〜50μm)の厚みを有する樹脂製フィルムを用いるのが好ましい。また、樹脂製フィルムの支持体の表面にコロナ放電処理、易接着処理等の表面処理を施してもよい。
さらに、本実施形態に用いられる記録媒体Pとして、樹脂により表面を被覆した各種紙,顔料を含むフィルム,発泡フィルム等の不透明な公知の記録媒体も適用可能である。
次に、本実施形態の作用について説明する。
まず、図1及び図4を参照して、制御部30によるニップローラ42の押しつけ状態の切替について説明する。図1はニップローラ42が搬送ローラ41を押しつけた状態を表していて、図2はニップローラ42が搬送ローラ41から離間し押しつけを解除した状態を表している。
図1に示すように、押しつけ状態時においてはソレノイド59の可動鉄心591が伸び出ている。この際、第2レバー55の係合孔58における垂直孔部57に第1レバー54の突起542が配置されていて、第1レバー54の回動が規制されている。また、引っ張りバネ53も引っ張られた状態になっている。
そして、押しつけ状態を解除させるために、制御部30がソレノイド59を制御し、ソレノイド59の可動鉄心591を収縮させると第2レバー55は軸551を中心にして時計周り(図1における矢印Y1)に回動する。係合孔58の垂直孔部57に位置していた第1レバー54の突起542は、第2レバー55の回動によって水平孔部56に移行される。これにより第1レバー54の回動の規制が解除され、第1レバー54は引っ張りバネ53の収縮力によって軸541を中心にして時計周りに回動する。ここで、引っ張りバネ53の収縮長さよりも水平孔部56の全長の方が長いために、引っ張りバネ53が完全に収縮したとしても、第1レバー54の突起542は水平孔部56内で浮動状態であり、第1レバー54はさらに時計周りに回動する。この回動が引っ張りバネ53を介して回動部材52に伝動し、回動部材52及び支持アーム51が回転軸521を中心に時計回り(図1における矢印Y2)に回動する。これにより、図4に示すようにニップローラ42が上方に移動して押しつけ状態が解除されることになる。
一方、押しつけ状態にする場合には、制御部30がソレノイド59を制御して、ソレノイド59の可動鉄心591を伸張させると第2レバー55は軸551を中心にして反時計周り(図4における矢印Y3)に回動する。係合孔58の水平孔部56に位置していた第1レバー54の突起542は、第2レバー55の回動によって垂直孔部57に移行される。これにより第1レバー54の回動が規制される。突起542の垂直孔部57までの移行時には第1レバー54が軸541を中心にして反時計回りに回動する。この回動が引っ張りバネ53を介して回動部材52に伝動し、回動部材52及び支持アーム51を回転軸521を中心に反時計回り(図4における矢印Y4)に回動させる。これにより、図1に示すようにニップローラ42が下方に移動して押しつけ状態になる。
次に図1及び図5を参照にして、手動によるニップローラ42の押しつけ状態の切替について説明する。図5は、手動によりニップローラ42が搬送ローラ41から離間し押しつけを解除した状態を表している。
図1に示す押しつけ状態を解除させるために、作業者が手動レバーを回転させて、カム60を時計周り(図1における矢印Y5)に回動させる。この回動により回動部材52及び支持アーム51が回転軸521を中心に時計回り(図1における矢印Y2)に回動し、図5に示すようにニップローラ42が上方に移動して押しつけ状態が解除されることになる。なお、回動部材52の回動に伴って引っ張りバネ53は伸ばされることになる。
一方、手動で押しつけ状態にする場合には、作業者が手動レバーを回転させて、カム60を反時計周り(図5における矢印Y6)に回動させる。この回動により、カム60による回動部材52及び支持アーム51の回動の規制が解除され、引っ張りバネ53が収縮するために、回動部材52及び支持アーム51が反時計回り(図5における矢印Y4)に回動する。これにより、図1に示すようにニップローラ42が下方に移動して押しつけ状態になる。
続いて、インクジェットプリンタ1の動作について説明する。
通常、インクジェットプリンタ1は図1に示す押しつけ状態で待機している。作業者は、画像記録動作の前に記録媒体Pをセットするために、手動レバーを回転させてカム60を時計回りに回動させて、図5に示すようにニップローラ42の押しつけ状態を解除する。このようにニップローラ42と搬送ローラ41との間に隙間が空くと、作業者はこの隙間に記録媒体Pを通して画像記録可能な状態にセットする。その後、作業者は、手動レバーを回転させてカム60を反時計回りに回動させて、図1に示すようにニップローラ42の押しつけ状態を再開させる。
画像記録可能な状態になると、作業者は入力部33に画像記録指示を入力する。この入力に基づいて制御部30はインクジェットプリンタ1の各駆動部を制御して画像記録を行わせる。インクジェットプリンタ1の記録動作中において、搬送ローラ41に接続された搬送用駆動源31が駆動されて搬送ローラ41が所定量の回転と停止とを繰り返し、記録媒体Pはプラテン2に支持された状態でプラテン2の上面に沿いながら後方から前方へ向かい間欠的に移動する。なお、記録媒体Pがプラテン2に支持された状態では、加熱部3により加熱されたプラテン2の熱が伝導して記録媒体Pが加熱される。
そして搬送ローラ41が停止する毎に、制御部30は、記録媒体Pがプラテン2の上面に吸着されるように吸引ファン9を回転させながら、キャリッジ用駆動源32を制御して、記録媒体Pの直上でキャリッジ6を走査方向Yに沿って往復走査させる。このとき、キャリッジ6に搭載されている4つの記録ヘッド7及び2つの光照射部8も、キャリッジ6の移動に追従して記録媒体Pの直上を走査方向Yに沿って移動する。なお、吸引ファン9による吸引は記録媒体Pの厚みによって変動するようになっている。例えば記録媒体Pが厚み0.3mmのターポリンである場合には吸引力を5Paとし、厚み0.7mmのターポリンである場合には吸引力を20Paとしている。つまり、厚みがある方が吸引力を大きくすることが好ましい。
そして、キャリッジ6が往動又は復動している最中に、各記録ヘッド7は記録媒体Pに向かってインクをそれぞれ吐出する。記録媒体Pに着弾したインクは、記録媒体Pの熱により加熱されるために硬化性が安定する。さらにキャリッジ6が往動又は復動している最中には、キャリッジ6の移動方向の各記録ヘッド7より後側の光照射部8が照射されるために、記録媒体Pに着弾した直後のインクに紫外線が照射される。着弾したインクは記録媒体Pにより加熱された状態で、紫外線に反応して硬化し、記録媒体Pに定着する。
ここで、上記した画像記録時に記録媒体Pが浮いて、当該浮きを浮き検知装置11が検知すると、制御部30は、キャリッジ用駆動源32を制御してキャリッジ6の走査を停止してから、ソレノイド59を制御して図4に示すようにニップローラ42の押しつけ状態を解除する。記録媒体Pには常にダンサーローラによって所定の張力が付与されているので、記録媒体Pは上流側に引っ張られて、浮きが解消されることになる。
また、制御部30は、押しつけ状態の解除と同時若しくは直後に、吸引ファン9を制御して画像記録時(通常時)の吸引力よりも低減させる。このとき通常時の吸引力よりも1/2以下に低減することが好ましい。こうすれば、キャリッジ6の走査が再開された際に記録媒体Pの浮きが残っていて記録ヘッド7や光照射部8と記録媒体Pとが接触したとしても、記録ヘッド7や光照射部8に押されて記録媒体Pは走査方向Yに退避することになる。これにより、記録ヘッド7と記録媒体Pとの干渉や光照射部8と記録ヘッドPとの干渉が抑制される。
浮き検知装置11による浮きの検知後所定時間経過すると、制御部30はソレノイド59を制御して図1に示すようにニップローラ42の押しつけ状態を再開させる。その後制御部30は、キャリッジ用駆動源32を制御してキャリッジ6の走査を再開させる。このように間欠搬送及びキャリッジ6の走査を繰り返すことで画像記録が完了する。
以上のように、本実施形態のインクジェットプリンタ1によれば、浮き検知装置11が記録媒体Pの浮きを検知するとニップローラ42による押しつけが解除されるので、記録媒体Pはプラテン2に沿って移動することが可能となる。このままの状態で記録ヘッド7が走査して記録媒体Pの浮いた部分に触れたとしても、記録媒体Pは記録ヘッド7に押されて走査方向Yに退避する。退避すれば記録媒体Pと記録ヘッド7との干渉や、記録媒体Pと光照射部8との干渉が抑制されるために、記録ヘッド7、光照射部8の破損や記録媒体Pのジャムが防止されることになる。
また、本実施形態では、ニップローラ42の押しつけの解除と同時若しくは直後に、吸引ファン9の吸引力が通常時よりも低減されるので、記録媒体Pがプラテン2上で移動しやすい状態となる。このため、記録媒体Pと記録ヘッド7との干渉をより低減でき、記録ヘッド7の破損や記録媒体Pのジャムをより確実に防止することができる。
そして、本実施形態では、搬送ローラ41の上流側にダンサーローラが配置されているので、ニップローラ42による押しつけが解除されると、ダンサーローラの張力によって記録媒体Pが上流側に引っ張られることになる。これにより、記録媒体Pの浮きを解消することができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限らず適宜変更可能であるのは勿論である。
本実施形態にかかるインクジェットプリンタの概略構成を表す側面図である。 図1のインクジェットプリンタの正面図である。 図1のインクジェットプリンタの主制御構成を表すブロック図である。 図1のインクジェットプリンタに備わるニップローラの押しつけ状態の解除を表す側面図である。 図1のインクジェットプリンタに備わるニップローラの手動による押しつけ状態の解除を表す側面図である。
符号の説明
1 インクジェットプリンタ
2 プラテン
3 加熱部
5 切替機構
7 記録ヘッド
8 光照射部
9 吸引ファン
11 浮き検知装置
30 制御部
41 搬送ローラ
42 ニップローラ
P 記録媒体

Claims (4)

  1. 記録媒体を支持するプラテンと、
    前記プラテンに支持された記録媒体上にインクを吐出する記録ヘッドと、
    前記記録ヘッドを走査させるキャリッジと、
    記録媒体を前記走査方向に直交する方向に搬送するため、搬送方向における前記プラテンの上流側に配置された少なくとも1つの搬送ローラと、
    前記搬送ローラのそれぞれと対になるように上方に配置されて、当該搬送ローラに対し前記記録媒体を押しつける少なくとも1つのニップローラと、
    前記ニップローラによる前記搬送ローラに対する押しつけの有無を切り替える切替機構と、
    前記記録ヘッドを前記走査方向で挟むように前記キャリッジに搭載されて、前記プラテン上での記録媒体の浮きを検知する浮き検知装置と、
    前記プラテンに設けられた複数の貫通孔を介して当該プラテン上の記録媒体を吸引し前記プラテンに吸着させる吸引ファンと、
    前記浮き検知装置の検知結果に基づいて前記切替機構を制御する制御部とを備え、
    前記制御部は、前記浮き検知装置が記録媒体の浮きを検知した場合には、前記切替機構を制御して、前記ニップローラによる前記搬送ローラに対する押しつけを解除するとともに、前記切替機構による前記押しつけの解除と同時若しくは直後に、前記吸引ファンを制御して、通常の吸引力よりも低減させることを特徴とするインクジェットプリンタ。
  2. 請求項記載のインクジェットプリンタにおいて、
    前記搬送方向における前記搬送ローラの上流側には、前記記録媒体に張力を付与するダンサーローラが配置されていることを特徴とするインクジェットプリンタ。
  3. 請求項1又は2に記載のインクジェットプリンタにおいて、
    前記インクが光硬化性インクであり、
    前記制御部の制御に基づいて、前記記録媒体上に着弾した前記光硬化性インクに対して光を照射して硬化させる光照射部を備えることを特徴とするインクジェットプリンタ。
  4. 請求項1〜の何れか一項に記載のインクジェットプリンタにおいて、
    前記記録媒体を加熱するために前記プラテンを加熱する加熱部を備えることを特徴とするインクジェットプリンタ。
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