JP2008261963A - レーザ走査装置のハウジング - Google Patents
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Abstract
【課題】 レーザ走査装置のハウジングのカバーにおける振動を抑制し、レーザ走査光学系における振動が原因となる描画品質の低下や同期ずれの発生等を防止する。
【解決手段】 レーザ走査光学系4,5,6,7,8,9を内装したフレーム2と、フレーム2の開口を覆うように固定されるカバー3とで構成されたレーザ走査装置のハウジング1であって、フレーム2とカバー1との間に両者間での振動の伝達を防止するためのカバー防振構造として、弾性ワッシャ27を介挿して取付ネジ26で固定する。レーザ走査光学系のポリゴンミラー61が回転駆動した際に生じる振動によりフレーム2が振動することを抑制するとともに、フレーム2からカバー3へ伝達する振動によってカバー3が大きく振動されることを防止し、かつカバー3からフレーム2への振動の伝達を防止し、描画品質の低下や同期ずれの発生等を防止した信頼性の高いレーザ走査装置が得られる。
【選択図】 図1
【解決手段】 レーザ走査光学系4,5,6,7,8,9を内装したフレーム2と、フレーム2の開口を覆うように固定されるカバー3とで構成されたレーザ走査装置のハウジング1であって、フレーム2とカバー1との間に両者間での振動の伝達を防止するためのカバー防振構造として、弾性ワッシャ27を介挿して取付ネジ26で固定する。レーザ走査光学系のポリゴンミラー61が回転駆動した際に生じる振動によりフレーム2が振動することを抑制するとともに、フレーム2からカバー3へ伝達する振動によってカバー3が大きく振動されることを防止し、かつカバー3からフレーム2への振動の伝達を防止し、描画品質の低下や同期ずれの発生等を防止した信頼性の高いレーザ走査装置が得られる。
【選択図】 図1
Description
本発明はレーザ走査装置に関し、特にレーザ走査装置のハウジング構造に関するものである。
レーザ走査装置は、レーザダイオード等の半導体レーザ素子をレーザ光源とし、このレーザ光源から出射されたレーザ光をレーザ走査光学系によって偏向させ、偏向したレーザ光を感光ドラム等の感光面に投射して主走査及び副走査を行うことにより所望の描画を行っている。近年、レーザ走査光学系の構成部材、すなわちポリゴンミラー、光学レンズ、光学ミラー等の部材を一つのハウジング内に収納してレーザ走査ユニットとして構成することが行われている。ハウジングは浅皿状をしたフレームと、このフレームの上部開口を閉塞する板状のカバーとで構成されており、レーザ走査光学系を構成しているレーザ光源、ポリゴンミラー、光学レンズ、光学ミラーをフレーム内に組み付けた後、フレームの上部開口にカバーをネジ等により固定して内部を封止する構成がとられている。
この種のレーザ走査装置では、ポリゴンミラーには高速回転駆動するための駆動源としてのモータが備えられており、これらポリゴンミラーとモータはポリゴンミラー構体として構成され、ポリゴンミラーと共にフレーム内に組み付けられる。そのため、ポリゴンミラーを高速回転させるべくモータが回転したときに、モータの回転振動によってフレームが振動し、この振動がフレームを介してレーザ走査光学系の光学レンズや光学ミラーに伝達され、光学レンズや光学ミラーが振動される。また、モータの振動はフレームに固定的に取着されているカバーを介しても光学レンズや光学ミラーに伝達される。このようにして光学レンズや光学ミラーが振動されると、レンズ面やミラー面が微小変動されるため、これらにおいて屈折、反射されるレーザ光の光路が変動され、感光面に描画する描画品質が低下する要因になる。あるいは反射したレーザ光に基づいてえられる同期信号の同期ずれが生じる要因にもなる。
このハウジングの振動による描画品質の劣化を防止するために、特許文献1では、フレームを第1のフレームと第2のフレームで構成し、第1のフレームにポリゴンミラー構体を搭載し、第2のフレームに光学部品を搭載した構成がとられている。そのためポリゴンミラー構体において生じた振動が第2のフレームには伝わりにくくなり、光学部品の振動を防止している。また、特許文献2ではフレームの共振周波数を調整する手段を設け、この調整手段を調整してポリゴンミラー構体で発生する振動によってフレームが共振しないようにし、光学部品の振動を防止している。
特開平5−196884号公報
特開平5−264916号公報
特許文献1の技術はハウジングを2つのフレームで構成しているため、ハウジングの構成が複雑なものになる。また、特許文献2の技術はハウジングにフレームの共振周波数を調整する手段を設けているため、ハウジングの構造が複雑になるとともにレーザ走査装置の小型化が難しくなる。したがって、引用文献1,2の技術ではレーザ走査装置のハウジングの構造が複雑化し、コスト高の原因になるという問題がある。
また、特許文献1,2には開示されていないが、この種のレーザ走査装置は通常ではフレームにカバーを固定してハウジング内を封止しているため、ポリゴンミラー構体で発生した振動はフレームのみならずカバーにも伝達する。そのため、フレームとカバーとで構成されるハウジングに特許文献1,2の技術を適用した場合には、フレームにおける振動の伝達を防止する上では有効であるが、カバーを介しての振動の伝達を防止することは難しい。また、カバーの振動によってカバーがフレームに固定されている箇所において両者の振動の違いに伴うビビリ振動が発生し、このビビリ振動によって光学レンズや光学ミラーが振動し、またハウジングから異音が発生するという問題も生じる。
本発明の目的は、ハウジングのカバーにおける振動を抑制ないし防止し、レーザ走査光学系における振動が原因となる描画品質の低下や同期ずれの発生等を防止したレーザ走査装置のハウジングを提供するものである。
本発明は、少なくともレーザ走査光学系を内装したフレームと、当該フレームの開口を覆ってフレームに固定されるカバーとで構成されたハウジングを備えるレーザ走査装置において、フレームとカバーとの間に両者間での振動の伝達を防止するためのカバー防振構造を介挿したことを特徴とする。例えば、カバー防振構造は弾性材で構成され、カバーは当該弾性材を介してフレームに固定される。
本発明のハウジングによれば、フレームとカバーとの間に介挿したカバー防振構造によってフレームとカバーとの間の振動を吸収して両者間での振動伝達を防止することができるので、レーザ走査光学系のポリゴンミラーが回転駆動した際に生じる振動によってフレームが振動することを抑制したときに、フレームに微小な振動が残されている場合でもフレームからカバーへ伝達する振動によってカバーが大きく振動することが防止できる。そのため、カバーの振動が再びフレームに伝達してフレームが大きく振動することも防止でき、フレーム内に搭載した光学レンズや光学ミラー等が振動されることが防止でき、描画品質の低下や同期ずれの発生等を防止した信頼性の高いレーザ走査装置が得られる。
本発明におけるカバー防振構造は、例えばカバー防振構造を構成する弾性材は少なくとも2つの弾性部材でカバーを板厚方向に挟持し、一方の弾性部材をフレームに当接させ、他方の弾性部材をフレームに螺合される取付ネジに当接させる構成とする。
また、本発明においては、カバーとフレームとの間に微小間隔が存在する構成とする。この場合、カバーの周縁部を曲げ加工した曲げ部でフレームの周縁部を外側から覆う構成とすることが好ましい。この場合、フレームの周縁部に設けたフランジでカバーの曲げ部を外側から覆う構成とすることが好ましい。
また、本発明のハウジングは、レーザ走査光学系からハウジング外にレーザ光を出射させるためのスリットがフレームに開口されている場合に適用されるが、当該スリットがカバーに開口されている場合にも適用可能である。
次に、本発明の実施例1を図面を参照して説明する。図1は実施例1のレーザ走査装置の一部を分解した斜視図、図2は図1のA−A線に沿った方向の断面図である。レーザ走査装置のハウジング1は、異形状をした底壁21とこの底壁21の周縁に沿って立設した側壁22とから浅皿状に形成されたフレーム2と、このフレーム2の上部開口を覆うように当該フレーム2に固定される板状のカバー3とで構成されている。前記フレーム2には、側壁22の一側部にレーザビームを出射するレーザ光源ブロック4が取着され、また反対側の他側部にレーザ光を受光して同期信号生成用の信号を出力する同期信号ブロック5が取着される。前記フレーム2内には前記レーザ光源ブロック4から出射されたレーザ光を偏向走査させるためのレーザ走査光学系が内装されており、このレーザ走査光学系として、水平方向に偏向走査するための高速回転するポリゴンミラー61及び当該ポリゴンミラー61の回転駆動源としてのモータ62を一体に構成したポリゴンミラー構体6と、前記ポリゴンミラー61によって偏向走査されたレーザ光を水平方向に等速走査させるためのfθレンズ7と、このfθレンズ7を透過したレーザ光を前記フレーム2の底壁21に開口したスリット23を通してフレーム2の下側に配置される図には表れない感光ドラムの感光面に向けて反射させるために反射面が約45度の角度で斜め下方に向けられた走査用反射ミラー8と、偏向走査されるレーザ光を前記同期信号ブロック5に向けて反射させるための同期用反射ミラー9とが配設されている。なお、前記スリット23は前記走査用反射ミラー8の直下位置に開口されており、当該スリット23にはカバーガラス24が設けられ、スリット2を封止している。
前記レーザ光源ブロック4にはレーザ光源として基板41に搭載されたレーザダイオード42が設けられ、コリメータレンズ43によって所要のビーム形状となるように整形されている。また、前記同期信号ブロック5は基板51に受光手段としてフォトダイオード52を搭載しており、同期用反射ミラー9で反射されたレーザ光を受光したときに所要の信号を出力する。前記レーザ光源ブロック4と同期信号ブロック5はフレーム2の側壁22の外面に沿って延長されて止め金10aで支持された電気コード10により相互に電気接続されるとともに、図には表れない制御装置に電気接続されている。
前記ポリゴンミラー構体6は、図2に示すようにモータ62がフレームの底壁21上に搭載され、符号は省略した複数のネジによって固定されている。フレーム2の底壁21は十分な剛性をもって構成され、モータ62及びポリゴンミラー61の回転に伴って生じる振動が極力フレーム2の底壁21を介して底壁21の他の領域に搭載されているfθレンズ7や走査用反射ミラー8、同期用反射ミラーに伝達することが防止される。
前記フレーム2の側壁22の内面の一部ないし複数箇所、および側壁22に近接した底壁21の複数箇所にはフレーム2と一体にカバー取付部25が形成されている。前記カバー取付部25は一部においては側壁22の一部を内方に膨出した構成とされ、側壁に近接した位置においては底壁に立設した円柱として構成されている。前記カバー3はこのカバー取付部25に対応する位置にボス挿通孔31があけられており、このボス挿通孔31において前記カバー取付部25に螺合される取付ネジ26によって前記フレーム2に固定され、フレーム2の上部開口を閉塞し、フレーム2内に配設されている前記ポリゴンミラー構体6、fθレンズ7、走査用反射ミラー8、同期用反射ミラー9を封止している。
図3(a)は図2の要部(図2の左端部)の拡大断面図である。カバー取付部25の上面には細径の円柱状をしたボス251が突設されており、このボス251の頂面には下方に向けてネジ孔252が開口され、前記取付ネジ26が螺合できるようになっている。また、各ボス251にはゴム等の弾性材からなる円環状をした弾性ワッシャ27が嵌合され、その上から前記ボス251の外径よりも若干大きくされている前記カバー3のボス挿通孔31が挿通され、さらにその上から同一構成の別の弾性ワッシャ27が嵌合されている。そして、上方から取付ネジ26をネジ孔252に螺合する。取付ネジ26の頭部は前記ボス251の外径よりも大径に、すなわち前記弾性ワッシャ27の内径よりも大径に形成されているので、前記弾性ワッシャ27及びカバー3がボス251から脱落することはない。これにより、カバー3は2つの弾性ワッシャ27によってフレーム2に対して弾性的に固定されており、本発明におけるカバー防振構造が構成されている。
また、前記カバー3は、その周縁部がフレーム2には直接接触することがないように、カバー3の寸法及び弾性ワッシャ27の軸方向の厚さ寸法等が適切に設計されている。この実施例1ではフレーム2の側壁22の上縁内側に断面が矩形の逃げ溝221を形成し、カバー3の周縁部がこの逃げ溝221の内面に対して微小間隙を保った状態で配設されるようにしている。これにより、カバー3がフレーム2に対して直接接触することがない一方で、カバー3とフレーム2との間の微小間隙を通して外部の埃等がハウジング内に侵入することを抑制するようになっている。
この実施例1のハウジングを備えたレーザ走査装置では、レーザ走査時には、レーザ光源ブロック4のレーザダイオード42から出射されたレーザ光はコリメートレンズ43で所要のビーム形状に整形され、ポリゴンミラー61に投射される。ポリゴンミラー61はモータ62によって水平方向に高速回転され、投射されたレーザ光を回転しながら反射することで当該レーザ光を偏向する。偏向されたレーザ光はfθレンズ7で屈折されて水平方向に等速に走査され、さらに走査用反射ミラー8で反射されてフレーム2の底壁21のスリット23及びカバーガラス24を通してフレーム2の下方に出射され、図には表れない感光ドラムの感光面に投射されて主走査され、かつ感光ドラムの軸転によって副走査され、所要の描画が実行される。また、ポリゴンミラー61によって偏向されたレーザ光は所要の走査位置において同期用反射ミラー9で反射されて同期信号ブロック5のフォトダイオード52で受光され、受光信号を水平同期信号を生成するための信号として出力する。
このように、レーザ走査装置の動作時にはポリゴンミラー構体6のモータ62が回転駆動し、この回転駆動に伴って振動が生じるが、フレーム2はカバー3よりも厚肉で高剛性に形成することが容易であるので、ポリゴンミー構体6の振動が多少フレーム2に伝達した場合でもフレーム2が振動して変形することが抑制される。そのため、フレーム2の微小な振動によってもfθレンズ7と走査用反射ミラー8の振動が防止され、偏向走査されるレーザ光がfθレンズ7により屈折され、走査用反射ミラー8で反射される際に振動によるレーザ光の光路変動等への影響が生じることがなく、高い描画品質が確保できる。また、同様に同期用反射ミラー9の振動が防止され、高い精度の同期信号を得ることができる。
一方、ポリゴンミラー構体6の回転駆動に伴って生じる振動によってカバー3が振動されるおそれが生じる。カバー3はフレーム2に比較して薄い板材で形成されており、振動によって変形され易いため、ポリゴンミラー構体6で発生した振動はフレーム2への伝達が抑制される場合でも、フレーム2の微小な振動がカバー3に伝達したときにはカバー3は大きく振動されることがある。そして、カバー3は複数箇所において取付ネジによりフレーム2に固定されているため、カバー3の振動はこれら取付ネジを介してフレームに伝達され、fθレンズ7、走査用反射ミラー8、同期用反射ミラー9を振動させるおそれがある。しかし、実施例1では、カバー3は弾性ワッシャ27を介して取付ネジ26によりフレーム2に固定されており、カバー3とフレーム2との間の振動伝達を防止する構成となっているため、ポリゴンミラー構体6による振動によってフレーム2が微小に振動した場合でも、当該微小振動がフレーム2からカバー3に伝達することが防止される。また、仮に一部の振動がカバー3に伝達されてカバー3が振動した場合でも、当該振動がカバー3から再びフレーム2に伝達されてフレーム2が振動することが防止される。
すなわち、図3(a)に示したように、カバー3のボス挿通孔31はフレーム2のカバー取付部25に設けたボス251の外径よりも大径で、しかも2つの弾性ワッシャ27により板厚方向に挟持された状態でカバー取付部25に固定されているので、カバー3はカバー取付部25、すなわちフレーム2に直接接触することなくフレーム2に固定された構造となり、フレーム2の振動は弾性ワッシャ27により吸収され、カバー3に伝達されることが防止される。同様に、カバー3の振動は弾性ワッシャ27により吸収され、フレーム2に伝達することが防止される。また、カバー3は周縁部においてもフレーム2に直接接触していないため、フレーム2又はカバー3の振動がカバー3又はフレーム2に伝達することはない。したがって、ポリゴンミラー構体6の回転駆動によってもカバー3が振動することが防止され、一方では振動がカバー3を介してフレーム2に伝達することも防止され、fθレンズ7、走査用反射ミラー8、同期用反射ミラー9が振動することが防止され、描画品質の劣化が回避される。また、カバー3の振動に伴なって生じるカバー3が発音源となるハウジング1での異音の発生が防止できる。
ここで、実施例1ではカバー3の周縁部を平坦にしてフレーム2の側壁22の上縁内側に設けた逃げ溝221内に配設しただけであるためカバー3とフレーム2との微小間隙を通してハウジング1の内部と外部とが連通され易い構造となっており、この微小間隙を通して外部の埃がハウジング内に侵入することを防止する防塵性の点では必ずしも十分とは言えない。この点を改善すべく、図3(b)はカバー3の周縁部をフレーム2の側壁22の外側位置まで延長してほぼ直角に曲げた曲げ部32を形成し、この曲げ部32で側壁22の上縁部を覆った構成である。カバー2と側壁22との微小間隙が逆L字型をしているため防塵効果が高められる。図3(c)は図3(b)の構成に加えて、フレーム2の側壁22の上縁の外側にL字型のフランジ222を一体に形成し、このフランジ222によってカバー3の曲げ部32を覆った構成である。フレーム2のフランジ222と側壁22との間にカバー3の曲げ部32が進入されてラビリンスを構成しているので防塵効果をさらに高めることが可能である。
また、実施例1ではカバー3の周縁部とフレーム2の側壁22の上縁部との微小間隙を小さくして防塵性を高めた場合には、カバー3が微小振動したときにカバー3の周縁部とフレーム2の側壁22の上縁部とが直接接触してビビリ振動が生じるおそれがある。図
はビビリ振動の防止を図ったハウジングの要部の拡大断面図である。図4(a)〜(c)はそれぞれ図3(a)〜(c)の構造の変形例であるので同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略するが、カバー3の周縁部とフレーム2の側壁22の上縁部との間にゴムあるいはスポンジ状の弾性シール材28を介挿したものである。この弾性シール材28の弾性変形による振動吸収効果によってカバー3が微小振動した場合でもカバー3の周縁部の振動を弾性材によって吸収し、ビビリ振動を防止するとともにビビリ振動に伴うビビリ音の発生を防止する。同時にカバー3の周縁部と側壁22との間の微小間隙を封止し、防塵効果を高めることができる。
はビビリ振動の防止を図ったハウジングの要部の拡大断面図である。図4(a)〜(c)はそれぞれ図3(a)〜(c)の構造の変形例であるので同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略するが、カバー3の周縁部とフレーム2の側壁22の上縁部との間にゴムあるいはスポンジ状の弾性シール材28を介挿したものである。この弾性シール材28の弾性変形による振動吸収効果によってカバー3が微小振動した場合でもカバー3の周縁部の振動を弾性材によって吸収し、ビビリ振動を防止するとともにビビリ振動に伴うビビリ音の発生を防止する。同時にカバー3の周縁部と側壁22との間の微小間隙を封止し、防塵効果を高めることができる。
また、図4に示したような弾性シール材28を配設した場合には、当該弾性シール材28を配設するための工数がかかるという懸念があるが、図示は省略するが、カバーとフレームとの間での振動の伝達が行われことがない柔軟なテープをカバーとフレームとの間にわたって貼り付け、当該テープによって両者間の微小間隙を塞ぐようにすれば防振効果と共に防塵効果を高めることもでき、さらに工数の増加も少なくて済む。
ここで、実施例1の弾性ワッシャ27に代えて、円形プーリ形状をした弾性ブッシュを用いてもよい。円形の弾性ブッシュは既に広く知られている部品であるので図示は省略するが、弾性ブッシュの場合には弾性ブッシュを周縁溝を利用してカバー3のボス挿通孔31内に嵌入し、弾性ブッシュの中心孔をボス251に嵌合した上で取付ネジ26によりカバー取付部25に対して固定すればよく、カバー防振構造の部品点数を低減し、組立工数を低減する上で有利である。
図5は実施例2のレーザ走査装置の図2と同様な断面図である。実施例2ではプリンタ等の描画装置側の要求によってレーザ走査装置の上側に感光ドラム等を配設する場合に適用されるもので、ポリゴンミラー構体6及びfθレンズ7によって偏向走査されるレーザ光を外部の感光面に向けて出射させるためのスリット33をカバー3に設けている。ハウジング1は実施例1と同様に上部を開口した浅皿状をしたフレーム2と、このフレーム2の上部開口を覆うカバー3とで構成されている。前記フレーム2内にはポリゴンミラー構体6、fθレンズ7、走査用反射ミラー8、及び図には表れない同期用反射ミラーが搭載される。これらの構成及びその他の構成は実施例1と同じである。ただし、実施例2では前記走査用反射ミラー8は反射面を約45度上方に向けて配設され、偏向走査されるレーザ光をフレーム2の上部開口に向けて反射するように形成されている。その一方で前記フレーム2の底壁にはレーザ光を外部に出射させるためのスリットは設けられていない。
一方、カバー3は前記フレーム2の上部開口を封止するようにフレーム2に固定されている。このカバー3には前記走査用反射ミラー8で反射されたレーザ光を透過させるスリット33が開口されるとともに、このスリット33を封止する透明なカバーガラス34がカバーの上面に取着されている。前記カバー3はフレーム2に設けられたカバー取付部25において取付ネジ26によりフレームに固定されているが、このカバー3の取付構造は実施例1と同じであり、弾性ワッシャ27によってフレーム2とカバー3との相互間での振動の伝達が防止されるようになっている。
このようにレーザ光を透過するためのスリット33とカバーガラス34がカバー3に設けられたレーザ走査装置では、装置を駆動したときには偏向走査されたレーザ光は走査用反射ミラー8で反射された後にカバー3のスリット33及びカバーガラス34を透過してレーザ走査装置の上方に配設されている感光ドラム等の感光面に投射され、描画を行うことになる。このとき、ポリゴンミラー構体6の駆動に伴ってカバーが振動すると、これと一体にカバーガラス34が振動して変位され、カバーガラス34を透過するレーザ光の光路が変化され、描画品質が低下する要因になる。しかしながら、実施例2では、カバー3は実施例1と同様にフレーム2に対して弾性ワッシャ27によって弾性的にフレーム2に固定されているので、ポリゴンミラー構体6において生じた振動によってもカバー3の振動は防止される。そのため、カバーガラス34が振動によって変位するようなことはなく、カバーガラス34を透過するレーザ光の光路が変化して描画品質が低下することはない。また、フレーム2の防振によってフレーム2内に内装されている同期用反射ミラーの振動が防止され、同期ずれが生じるようなこともない。
実施例2においてもカバー3とフレーム2との間の振動を吸収して両者間での振動伝達を防止するためにカバー3をフレーム2に固定する構造は図3及び図4に示した種々の構成が採用できることはいうまでもない。
本発明におけるハウジングを構成しているフレームは必ずしも浅皿状に形成されるものではなく、またカバーは必ずしも板状に形成されるものではない。例えば、フレームが板状に形成され、このフレームに逆浅皿状をしたカバーを固定する構成のハウジングにも適用できる。あるいは、フレームとカバーがそれぞれ対向した浅皿状に形成された構成のハウジングにも適用できる。
1 ハウジング
2 フレーム
3 カバー
4 レーザ光源ブロック
5 同期信号ブロック
6 ポリゴンミラー構体
7 fθレンズ
8 走査用反射ミラー
9 同期用反射ミラー
10 電気コード
21 底壁
22 側壁
23 スリット
24 カバーガラス
25 カバー取付部
26 取付ネジ
27 弾性ワッシャ
28 弾性シール材
31 ボス挿通孔
32 曲げ部
33 スリット
34 カバーガラス
2 フレーム
3 カバー
4 レーザ光源ブロック
5 同期信号ブロック
6 ポリゴンミラー構体
7 fθレンズ
8 走査用反射ミラー
9 同期用反射ミラー
10 電気コード
21 底壁
22 側壁
23 スリット
24 カバーガラス
25 カバー取付部
26 取付ネジ
27 弾性ワッシャ
28 弾性シール材
31 ボス挿通孔
32 曲げ部
33 スリット
34 カバーガラス
Claims (9)
- 少なくともレーザ走査光学系を内装したフレームと、前記フレームの開口を覆って前記フレームに固定されるカバーとで構成されたハウジングを備えるレーザ走査装置において、前記フレームと前記カバーとの間に両者間での振動の伝達を防止するためのカバー防振構造を介挿したことを特徴とするレーザ走査装置のハウジング。
- 前記カバー防振構造は弾性材で構成され、前記カバーは当該弾性材を介して前記フレームに固定されていることを特徴とする請求項1に記載のレーザ走査装置のハウジング。
- 前記弾性材は少なくとも2つの弾性部材で前記カバーを板厚方向に挟持し、一方の弾性部材を前記フレームに当接させ、他方の弾性部材を前記フレームに螺合される取付ネジに当接させていることを特徴とする請求項2に記載のレーザ走査装置のハウジング。
- 前記カバーと前記フレームとの間に微小間隔が存在することを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のレーザ走査装置のハウジング。
- 前記カバーの周縁部を曲げ加工した曲げ部で前記フレームの周縁部を外側から覆うことを特徴とする請求項4に記載のレーザ走査装置のハウジング。
- 前記フレームの周縁部に設けたフランジで前記カバーの前記曲げ部を外側から覆うことを特徴とする請求項5に記載のレーザ走査装置のハウジング。
- 前記レーザ走査光学系から前記ハウジング外にレーザ光を出射させるためのスリットが前記フレームに開口されていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載のレーザ走査装置のハウジング。
- 前記レーザ走査光学系から前記ハウジング外にレーザ光を出射させるためのスリットが前記カバーに開口されていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載のレーザ走査装置のハウジング。
- 前記レーザ走査光学系は、モータ及び当該モータを駆動源として高速回転されるポリゴンミラーを含むポリゴンミラー構体と、前記ポリゴンミラーで反射されたレーザ光を透過させる光学レンズと、光学レンズを透過したレーザ光をハウジングに設けたスリットを通して外部に向けて反射する走査用反射ミラーを含み、前記ポリゴンミラー構体を防振構造を介して前記フレームに搭載していることを特徴とする請求項1ないし8のいずれかに記載のレーザ走査装置のハウジング。
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