JP2008260630A - ヤードの操業計画立案方法、装置、及びプログラム - Google Patents

ヤードの操業計画立案方法、装置、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】搬送機の作業効率を最適化するのみならず、置場としての生産性を最大限に発揮させるためのヤード内での鋼材置場決定を含む最適な搬送計画を立案できるようにする。
【解決手段】ヤード生産計画立案装置2では、ヤードの搬送ルートモデル9を作成し、各時刻における各置場での鋼材の配置量、及び、各搬送機器による鋼材の搬送量を決定変数とする制約関数4を作成し、初期時刻における各置場での鋼材の配置量を初期条件6として設定し、特定の置場における条件を境界条件5として設定する。また、決定変数を線形和式又は二次形式により表現した評価関数7を作成する。そして、初期条件6及び境界条件5を含む制約関数4の条件下において、その評価関数7を最小化(又は最大化)する決定変数を算出する最適化計算8を行い、各鋼材の搬送ルート9を決定する搬送ルート算出を行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば鉄鋼プロセスにおいてスラブやコイル等の鋼材を次工程へ円滑に供給するために設けられたヤードの操業を効率的に運用するための操業計画立案方法、それを実現するための装置、及びコンピュータプログラムに関する。
鉄鋼プラントの鉄鋼圧延設備等においては、工程間のバファー的な役割として、鋼片等の中間製品やコイル等の最終製品の置場としてスラブヤードやコイルヤード等のヤードが設けられている。ヤードを管理することは、鉄鋼圧延設備等の効率的な操業を図る上で極めて重要である。
ここで、図17を参照して、ヤードでの操業のあらましを説明する。ヤードでは、上流工程より払い出された鋼片等を、図17に示すように縦横に区画された置場にクレーン等の搬送機器により搬送し、山積みする。ここでは縦方向の分割区分を"棟"、横方向の分割区分を"列"と称し、置場として"棟"及び"列"を指定することを、番地を指定すると称するものとする。この際、鋼片の置場や置場での山の積み順は、下流工程の処理順番に従い、スムーズに払い出せるよう配慮することが重要である。
上記のようにヤードにおける主な作業は、鋼材の搬送作業及び鋼材の手入れ等の処理作業である。このうち、主体となる鋼材の搬送作業は、鋼材の搬入・配替(山の配置番地或いは山内の積み順番を入れ替える作業)・搬出であり、棟毎に設置された単一或いは複数のクレーン等の搬送機器により行われる。
ヤードでの作業効率が悪いと、それがネックとなり、その前後工程を含めたトータルとしての一貫生産性が落ちてしまう。また、ヤードの下流工程には圧延用加熱炉があることが多く、そこへの払い出しが遅れると、加熱炉に空き(空炉)が発生し、加熱炉燃料原単位に多大なロスが生じてしまう。
下流工程の生産性を阻害しないようヤード管理を効率化する手法に関しては、これまでも多くの検討がなされている。それらを整理すると、(1)クレーンの効率的な運行による手法、(2)山立て(受入、配替による)の工夫による手法、(3)搬出順番(加熱炉装入順)適正化による手法の三つに分けられる。
まず、(1)に関して、特許文献1には、GA(遺伝アルゴリズム)を用いて、搬入、搬出、配替処理をクレーンへ準最適に配分し、その結果をシミュレータで評価する手法が開示されている。また、特許文献2には、クレーン間の衝突防止のためクレーン間で作業情報を交換し合う技術が開示されている。
(2)に関して、特許文献3には、将来の払出負荷を予測し、時間的に払出負荷を均等化するようルールベースに基づき適正に配替を行い、払出作業を効率化する技術が開示されている。また、特許文献4には、払出順番に上から積まれるように、受入順の工夫や受入及び払出に余裕がある適切なタイミングで配替を行う技術が開示されている。
(3)に関して、特許文献5には、板厚に応じ変動する加熱ピッチにより、搬出遅れによる空炉発生を防止するため、その変動を吸収するよう加熱炉装入順番をルールベース制御により適正化する技術が開示されている。
特開2002−274652号公報 特開2002−114378号公報 特開昭56−53813号公報 特開昭56−103028号公報 特開2005−307347号公報
上記の従来技術が不十分な点は、どの手法もヤードに受け入れた後、どのように効率的に払い出すべきかを考えている点である。すなわち、受入場所や受入状態(主に山姿)を前提とし、それ以降どのように効率化を図るかを論じている。通常、ある番地に鋼材を受け入れた場合、配替によりその近辺で列を移動することはあるが、棟の移動は棟越え台車等を利用する必要があり、通常容易ではない。換言すれば、一旦ある番地に受け入れてしまうと、少なくとも棟に関しては受け入れた棟より払い出すしかない。そのため、それが払い出される際、払出鋼材が大量にある事態や、受入、配替作業がタイトである事態等が生じた場合には、山姿が払出順に都合良く山積みされていても、或いはクレーンを効率的に運行したとしても、払出遅れを逃れられないケースが起こるという問題があった。
より根本的なヤードの効率運用を実現するには、鋼材の搬入、配替、搬出、更には手入れ処理に渡る全般的な作業を高効率化することが必要であるが、従来技術では全般的な作業高効率化の視点が欠けていた。
本発明は、上記のような点に鑑みてなされたものであり、鋼材を扱うクレーン等の搬送機器の作業効率を最適化するのみならず、置場としての生産性を最大限に発揮させるためのヤード内での鋼材置場決定を含む最適な搬送計画を、それぞれの鋼材を受け入れる際、その鋼材が払い出される未来のヤードの状態やクレーン作業負荷等の状況を想定した上で、どのようなルートでどの置場に受け入れるのが適切かを考慮することにより立案できるようにすることを目的とする。
本発明のヤードの操業計画立案方法は、鉄鋼プロセスにおいて前工程から受け入れた鋼材を次工程へ円滑に供給するためのヤードの操業計画立案方法であって、操業計画立案対象となる鋼材の搬入・搬出情報及び性状情報を少なくとも含む入力データを取り込むステップと、前記入力データに基づいて、該ヤードの搬送ルートモデルを作成し、操業計画立案対象期間を区分した各時刻における各置場での鋼材の配置量、及び、各搬送機器による鋼材の搬送量を決定変数とする線形方程式及び線形不等式のうち少なくともいずれか一方により表現した制約関数を作成するステップと、前記入力データに基づいて、初期時刻における各置場での鋼材の配置量を初期条件として設定するステップと、前記入力データに基づいて、特定の置場における条件を境界条件として設定するステップと、前記決定変数を線形和式又は二次形式により表現した関数であって、所定の評価項目の観点から各置場での鋼材の配置量の推移が望ましいものとなる場合に最小又は最大となる評価関数を作成するステップと、前記初期条件及び前記境界条件を含む前記制約関数の条件下において、前記評価関数を最小化又は最大化する決定変数を算出する最適化計算を行うステップと、前記最適化計算により算出された決定変数に基づいて、各鋼材の搬送ルートを決定する搬送ルート算出を行うステップとを有することを特徴とする。
本発明のヤードの操業計画立案方法は、鉄鋼プロセスにおいて前工程から受け入れた鋼材を次工程へ円滑に供給するためのヤードの操業計画立案方法であって、操業計画立案対象となる鋼材の搬入・搬出情報及び性状情報を少なくとも含む入力データを取り込むステップと、前記鋼材を計画対象鋼材とし、前記入力データに基づいて、該計画対象鋼材を最適化計算対象結果適用鋼材、最適化計算対象結果非適用鋼材及び最適化計算除外鋼材とに分類し、また、操業計画策定期間を設定し該操業計画策定期間内に開始する最適化計算実施期間である最適化計算区間を設定するステップと、前記最適化計算対象結果適用鋼材と前記最適化計算対象結果非適用鋼材について、前記入力データに基づいて、該ヤードの搬送ルートモデルを作成し、設定された最適化計算区間を区分した各時刻における各置場での鋼材の配置量、及び、各搬送機器による鋼材の搬送量を決定変数とする線形方程式及び線形不等式のうち少なくともいずれか一方により表現した制約関数を作成するステップと、前記入力データに基づいて、初期時刻における各置場での鋼材の配置量を初期条件として設定するステップと、前記入力データに基づいて、特定の置場における条件を境界条件として設定するステップと、前記決定変数を線形和式又は二次形式により表現した関数であって、所定の評価項目の観点から各置場での鋼材の配置量の推移が望ましいものとなる場合に最小又は最大となる評価関数を作成するステップと、前記初期条件及び前記境界条件を含む前記制約関数の条件下、前記最適化計算区間において前記評価関数を最小化又は最大化する決定変数を算出する最適化計算を行うステップと、前記最適化計算により算出された決定変数に基づいて、各鋼材の搬送ルートを決定する搬送ルート算出を行うステップとを有することを特徴とする。
本発明のヤードの操業計画立案方法は、鉄鋼プロセスにおいて前工程から受け入れた鋼材を次工程へ円滑に供給するためのヤードの操業計画立案方法であって、請求項1〜9のいずれか1項に記載のヤードの操業計画立案方法により鋼材の搬送ルートを決定する操業計画立案ステップと、前記操業計画立案ステップで決定した搬送ルートを前提として、前記鋼材の山分け計画を立案する山分け計画立案ステップと、前記山分け計画立案ステップで立案した山分け計画に基づいて、山置場の番地の決定、受入・払出・配替作業の生成、搬送機器の割り付けを行うシミュレーション用情報生成ステップと、前記操業計画立案ステップで決定した搬送ルート、前記シミュレーション用情報生成ステップで生成した山置場の番地、受入・払出・配替作業の生成、搬送機器の割り付けに基づいて、ヤードを模擬したシミュレータにより、ヤード内における搬送機器による鋼材の搬送状態をシミュレーションするシミュレーションステップと、前記シミュレーションステップでの結果に基づいて、実搬送機器への搬送指示を作成して出力するステップとを有することを特徴とする。
本発明のヤードの操業計画立案装置は、鉄鋼プロセスにおいて前工程から受け入れた鋼材を次工程へ円滑に供給するためのヤードの操業計画立案装置であって、操業計画立案対象となる鋼材の搬入・搬出情報及び性状情報を少なくとも含む入力データを取り込む手段と、前記入力データに基づいて、該ヤードの搬送ルートモデルを作成し、操業計画立案対象期間を区分した各時刻における各置場での鋼材の配置量、及び、各搬送機器による鋼材の搬送量を決定変数とする線形方程式及び線形不等式のうち少なくともいずれか一方により表現した制約関数を作成する制約関数作成手段と、前記入力データに基づいて、初期時刻における各置場での鋼材の配置量を初期条件として設定する初期条件設定手段と、前記入力データに基づいて、特定の置場における条件を境界条件として設定する境界条件設定手段と、前記決定変数を線形和式又は二次形式により表現した関数であって、所定の評価項目の観点から各置場での鋼材の配置量の推移が望ましいものとなる場合に最小又は最大となる評価関数を作成する評価関数作成手段と、前記初期条件及び前記境界条件を含む前記制約関数の条件下において、前記評価関数を最小化又は最大化する決定変数を算出する最適化計算手段と、前記最適化計算により算出された決定変数に基づいて、各鋼材の搬送ルートを決定する搬送ルート算出を行う搬送ルート算出手段とを備えることを特徴とする。
本発明のヤードの操業計画立案装置は、鉄鋼プロセスにおいて前工程から受け入れた鋼材を次工程へ円滑に供給するためのヤードの操業計画立案装置であって、操業計画立案対象となる鋼材の搬入・搬出情報及び性状情報を少なくとも含む入力データを取り込む手段と、前記鋼材を計画対象鋼材とし、前記入力データに基づいて、該計画対象鋼材を最適化計算対象結果適用鋼材、最適化計算対象結果非適用鋼材及び最適化計算除外鋼材とに分類し、また、操業計画策定期間を設定し該操業計画策定期間内に開始する最適化計算実施期間である最適化計算区間を設定する手段と、前記最適化計算対象結果適用鋼材と前記最適化計算対象結果非適用鋼材について、前記入力データに基づいて、該ヤードの搬送ルートモデルを作成し、設定された最適化計算区間を区分した各時刻における各置場での鋼材の配置量、及び、各搬送機器による鋼材の搬送量を決定変数とする線形方程式及び線形不等式のうち少なくともいずれか一方により表現した制約関数を作成する制約関数作成手段と、前記入力データに基づいて、初期時刻における各置場での鋼材の配置量を初期条件として設定する初期条件設定手段と、前記入力データに基づいて、特定の置場における条件を境界条件として設定する境界条件設定手段と、前記決定変数を線形和式又は二次形式により表現した関数であって、所定の評価項目の観点から各置場での鋼材の配置量の推移が望ましいものとなる場合に最小又は最大となる評価関数を作成する評価関数作成手段と、前記初期条件及び前記境界条件を含む前記制約関数の条件下、前記最適化計算区間において前記評価関数を最小化又は最大化する決定変数を算出する最適化計算手段と、前記最適化計算により算出された決定変数に基づいて、各鋼材の搬送ルートを決定する搬送ルート算出を行う搬送ルート算出手段とを備えることを特徴とする。
本発明のプログラムは、鉄鋼プロセスにおいて前工程から受け入れた鋼材を次工程へ円滑に供給するためのヤードの操業計画を立案するためのプログラムであって、操業計画立案対象となる鋼材の搬入・搬出情報及び性状情報を少なくとも含む入力データを取り込む処理と、前記入力データに基づいて、該ヤードの搬送ルートモデルを作成し、操業計画立案対象期間を区分した各時刻における各置場での鋼材の配置量、及び、各搬送機器による鋼材の搬送量を決定変数とする線形方程式及び線形不等式のうち少なくともいずれか一方により表現した制約関数を作成する処理と、前記入力データに基づいて、初期時刻における各置場での鋼材の配置量を初期条件として設定する処理と、前記入力データに基づいて、特定の置場における条件を境界条件として設定する処理と、前記決定変数を線形和式又は二次形式により表現した関数であって、所定の評価項目の観点から各置場での鋼材の配置量の推移が望ましいものとなる場合に最小又は最大となる評価関数を作成する処理と、前記初期条件及び前記境界条件を含む前記制約関数の条件下において、前記評価関数を最小化又は最大化する決定変数を算出する最適化計算を行う処理と、前記最適化計算により算出された決定変数に基づいて、各鋼材の搬送ルートを決定する搬送ルート算出を行う処理とをコンピュータに実行させることを特徴とする。
本発明のプログラムは、鉄鋼プロセスにおいて前工程から受け入れた鋼材を次工程へ円滑に供給するためのヤードの操業計画を立案するためのプログラムであって、操業計画立案対象となる鋼材の搬入・搬出情報及び性状情報を少なくとも含む入力データを取り込む処理と、前記鋼材を計画対象鋼材とし、前記入力データに基づいて、該計画対象鋼材を最適化計算対象結果適用鋼材、最適化計算対象結果非適用鋼材及び最適化計算除外鋼材とに分類し、また、操業計画策定期間を設定し該操業計画策定期間内に開始する最適化計算実施期間である最適化計算区間を設定する処理と、前記最適化計算対象結果適用鋼材と前記最適化計算対象結果非適用鋼材について、前記入力データに基づいて、該ヤードの搬送ルートモデルを作成し、設定された最適化計算区間を区分した各時刻における各置場での鋼材の配置量、及び、各搬送機器による鋼材の搬送量を決定変数とする線形方程式及び線形不等式のうち少なくともいずれか一方により表現した制約関数を作成する処理と、前記入力データに基づいて、初期時刻における各置場での鋼材の配置量を初期条件として設定する処理と、前記入力データに基づいて、特定の置場における条件を境界条件として設定する処理と、前記決定変数を線形和式又は二次形式により表現した関数であって、所定の評価項目の観点から各置場での鋼材の配置量の推移が望ましいものとなる場合に最小又は最大となる評価関数を作成する処理と、前記初期条件及び前記境界条件を含む前記制約関数の条件下、前記最適化計算区間において前記評価関数を最小化又は最大化する決定変数を算出する最適化計算を行う処理と、前記最適化計算により算出された決定変数に基づいて、各鋼材の搬送ルートを決定する搬送ルート算出を行う処理とをコンピュータに実行させることを特徴とする。
本発明によれば、それぞれの鋼材を受け入れる際、その鋼材が払い出される未来のヤードの状態やクレーン作業負荷等の状況を想定した上で、どのようなルートでどの置場に受け入れるのが適切かを考慮して、クレーン等の搬送機器の作業効率を最適化するのみならず、置場としての生産性を最大限に発揮させるためのヤード内での鋼材置場決定を含む最適な搬送計画を立案することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について説明する。
<第1の実施形態>
図1に、第1の実施形態に係るヤード操業計画立案装置の概略構成を示す。また、図2に、第1の実施形態に係るヤード操業計画立案装置による処理動作を説明するためのフローチャートを示す。
まず、ビジネスコンピュータ等の鋼材全般に関するデータベースである鋼材管理系計算機1より、ヤードの操業計画立案対象となる鋼材について、制約関数や評価関数の作成、及び、境界条件や初期条件の設定に必要となるヤード搬入予定時刻、搬出予定時刻(未定の場合もあり)、鋼材の性状情報(鋼材種別、次工程でのロット分類情報、熱冷片区分、必要な手入れ区分、幅、長さ等)及び立案開始時点でヤードに受け入れている鋼材の置場に関する情報等を、ヤード操業計画立案装置2の計画立案対象鋼材情報入力部3にて受け取る。計画立案対象鋼材情報入力部3は、制約関数作成部4、境界条件設定部5、初期条件設定部6、及び評価関数作成部7に対し、各部での処理に必要となるデータを生成し、入力する。
制約関数作成部4は、ヤードの搬送ルートモデルを作成し、予め設定した立案対象期間を離散的に区分した各時刻に各置場に置く鋼材の配置数量を決定変数(最適な数量を確定すべき変数という意味で決定変数と称する)とする制約関数を作成する。ここでは、ペトリネットによるモデル化を経由して、鋼材の通過ルートや数量等を決定変数とした線形方程式や線形不等式により表現した制約関数を作成する。
具体的に、制約関数作成部4は、対象鋼材を次工程でのロット分類情報に基づいて互換性のある鋼材のまとまり(「ロット」と称する)毎に分類し、そのロット類毎にヤード内の搬送ルートモデルを作成する。ここでの搬送ルートモデルは、例えば図3に示すようなペトリネットにより表現する。その際、例えば置場をプレースとし、該置場に配置される鋼材をトークンで表わす。また、置場間を搬送するクレーン等の搬送機器をトランジションで表現し、搬送量をトランジションの発火数量で表わす。同様に、ヤードにおける様々な「処理」をトランジションで表わすことも可能であり、その場合には処理量がトランジションの発火量に対応する。
そして、このモデルを用いると、図3に示すように、時刻kにおける置場i1の配置数量をx[i1][k]、時刻kにおける置場i2の配置数量をx[i2][k]とし、時刻kにおける搬送機器jの搬送量をu[j][k]とすると、時刻k+1における置場i1、i2の配置数量x[i1][k+1]、x[i2][k+1]はそれぞれ(式1-1)、(式1-2)のような差分方程式で表わすことができる。すなわち、ペトリネットにより搬送ルートモデルを表現すると、ヤード内の各置場における配置数量の時間推移は、ここで示したように差分方程式で表現することができる。
Figure 2008260630
なお、ここでの最適化を行う期間は予め設定されており、例えば対象鋼材の受入開始時を立案開始日時とし、払出完了時を立案終了日時として定めるものとする。もし、この期間が非常に長い場合には、この期間を分割し、最初の分割期間分だけ操業計画を確定し、その確定した期間の直後の日時を新たな立案開始日時として設定して再度最適化計算を行うという処理を立案終了日時まで繰り返す。これにより、適切な受入棟を数時間から数十時間先の払い出し時点の状況を考慮して決定することが可能となる。
また、鋼材種別を区別するには決定変数に対して鋼材種別cの次元を増やし、x[i][k][c]、u[j][k][c]のようにする。
この制約式を鋼材種別搬送可能工程接続制約状態方程式と称し、これらの式を求めるプロセスが、図2におけるステップS1の「鋼材種別搬送可能工程接続制約状態方程式作成」ステップに対応している。
また、制約関数作成部4では、各置場での置場容量や各搬送機器の搬送能力等の制約を表わす不等式等も合わせて作成する。これらは、例えば図3における置場iの置場容量が最大配置可能数Ciで制約されているならば(式2-1)のように、また、搬送機器jの単位時間内の最大搬送可能数がTjで制約されているならば(式2-2)のように、線形不等式で表わすことができる。
Figure 2008260630
これらの制約式を求めるプロセスが、図2におけるステップS2の「置場容量上限制約式作成」ステップ、及び、ステップS3の「搬送(処理)機器処理能力制約式作成」ステップに対応している。
境界条件設定部5では、ヤード内の搬送ルートモデルにおける境界にあたる特定の置場、具体的には鋼材を受け入れる置場(受入置場)や払い出す置場(払出置場)における、受入時期或いは払出時期を所与としている場合には、受入置場或いは払出置場の配置数量に対し、予定された鋼材種別の受入数量或いは払出数量を設定する。
具体的には、例えば図4において、置場iaを受入置場とし、時刻kにおける鋼材種別cの受入置場iaにて受け入れる予定の鋼材数量をma[k][c](これは変数ではなくこの場合は既知量)とすると、時間推移を表わす差分方程式は、この境界条件を考慮し、(式3-1)、(式3-2)のように表わすことができる。
Figure 2008260630
これらの式を求めるプロセスが、図2におけるステップS5の「状態変数境界条件設定」ステップに対応している。
また、払出条件については、境界条件、すなわち制約関数として強制的に設定する方法もあるが、後述する評価関数作成部7にて、希望払出時刻より遅れるほどペナルティをかけるような評価関数として設定する方法の二通りが考えられる。
初期条件設定部6では、指定された操業計画策定開始時刻(この時刻を初期時刻k=0とする)における各置場iの配置数量を設定する。例えば初期時刻における置場iの鋼材種別cの配置数量をmとすると、この初期条件は、x[i][0][c]=mと表わすことができる。これを制約関数の一つとして追加する。
これらの式を求めるプロセスが、図2におけるステップS4の「状態変数初期状態設定」ステップに対応している。
評価関数作成部7では、納期、コスト、生産性、搬送機器間の負荷バランス等の評価項目の観点から各置場での鋼材の配置数量の状態推移が望ましいものとなるよう、それを最小化(又は最大化)することにより、それが実現できるような関数を設定する。ここでの関数がいうまでもなく評価関数であり、配置数量x[i][k][c]及び搬送量(処理量)u[j][k][c]の線形和式或いは二次形式等により表現する。
これらの式を求めるプロセスが、図2におけるステップS6の「評価関数作成」ステップに対応している。
例えば、払出置場における配置数量が、希望時刻において納めるべき数量が揃っていない場合には、その差分に応じて或いは希望納期を経過した時間に応じて、大きなペナルティをかけるような関数を設定する。
また、例えばヤードに保温車等の鋼材の保温機能を持つ置場とそうでない置場との両方がある場合について説明する。この場合、下流工程に加熱炉等がある場合であり、できるだけヤードでの鋼材温度降下を防ぐことが望ましいのはいうまでもない。従って、保温機能を持つ置場の能力を最大限活用するため、保温機能を持つ置場の配置数量を表わす決定変数には小さい係数を乗じ、保温機能を持たない置場の配置数量を表わす決定変数には大きい係数を乗じることにより実現可能となる。
また、搬送量を表わす決定変数同士の差分の絶対値等を評価することにより、搬送機器間の負荷バランスを調整することが可能となる。
ここまでの処理により、最適化計算を行う準備が整ったこととなるので、最適化計算部8では、制約関数(初期条件及び境界条件を含む)の条件下において、評価関数を最小化(又は最大化)する決定変数である配置数量xopt[i][k][c]や搬送量(処理量)uopt[j][k][c]の値(これを「最適解」と称する)を算出する。最適解算出にあたっては、評価関数が線形和式の場合は線形計画法等を、二次形式の場合は二次計画法等を用いる。
ここでの最適解を求めるプロセスが、図2におけるステップS7の「最適解算出」ステップに対応している。
最適解として求められた搬送量uopt[j][k][c]は、各時刻kにおいて搬送機器jにより鋼材種cを搬送すべき量を表わしていることから、最適搬送ルート、すなわち搬送機器への搬送指示に対応している。従って、この最適解に基づいて最適搬送ルート算出部9にて最適搬送ルートを算出し、搬送指示作成部10にて搬送機器11へ搬送指令を出して、ヤード内の物流を制御する。
ここでの各鋼材の搬送ルートを決定し、各クレーンへ搬送指示を与えるプロセスが、図2におけるステップS8の「最適搬送ルート算出」ステップ、及び、ステップS9の「搬送指示作成」ステップに対応している。
以上述べたように、ヤード内の置場間の物理的な接続関係(搬送ルートモデル)、各置場での置場容量、各搬送機器の搬送能力を勘案した制約関数の下で、評価関数を最小化(又は最大化)する最適解を求め、その最適解に基づいてクレーンの搬送指示を行うことにより、鋼材を扱うクレーン等の搬送機器の作業効率を最適化するのみならず、置場としての生産性を最大限に発揮させるためのヤード内での鋼材置場決定を含む最適な搬送計画を立案することが可能となる。
(第1の実施形態の実施例)
以下、簡易例題により本発明の実施例を詳細に示す。図5は本例題における物流モデル(搬送ルートモデル)をペトリネットにより表現した図である。この例では、ヤードに1棟、2棟、3棟の三つの棟があり、いずれの棟も列の区分はないものとする。従って、この例題では、前工程から払い出された鋼材をどの棟へ配置するかを決定する問題となる。また、各棟にはそれぞれ1基ずつクレーンがあり、それにより各棟の受入処理及び払出処理を行うものとする。
図5では、この状況を、1棟、2棟、3棟の置場をそれぞれプレース1、プレース2、プレース3で表わす。また、前工程での鋼材の搬入をプレース0、次工程への鋼材の払出をプレース4で表わす。また、1棟におけるクレーンの受入処理、払出処理をそれぞれトランジション1、トランジション4で表わす。ここでは、クレーンが各棟に1基ずつ設置されており、2棟及び3棟のクレーン搬送処理も同様に、2棟であればトランジション2、トランジション5で、3棟であればトランジション3、トランジション6で表わされている。そして、このペトリネットで表現した搬送ルートモデル上を移動するトークンが、ヤード内を搬送される鋼材に対応するものとする。
時刻kにおける鋼材種別cのそれぞれのプレースiにおけるトークン数、すなわち鋼材数量をx[i][k][c]とし、同様に時刻kにおけるトランジションjによる鋼材種別cの搬送量をu[j][k][c]とし、時刻がkからk+1へ推移する際のこのヤードの物流状態の推移を表わしたのが(式4)である。(式4)は、図5におけるペトリネットモデルを先に定義したx[i][k][c]及びu[j][k][c]を用いて差分方程式により表現したものである。
Figure 2008260630
更に、(式5)は、各トランジションが発火する際、その入力プレースに必要なトークンがあることを保証するための式である。この制約式がないと、一単位時刻にトークンが複数のプレースを飛び越える異常な動作が起こるため、これを防止するためにも必要な制約式となる。これらの制約式が、本実施例における鋼材種別搬送可能工程接続制約状態方程式であり、これらの式を求めるプロセスが、図2におけるステップS1の「鋼材種別搬送可能工程接続制約状態方程式作成」ステップに対応している。
Figure 2008260630
なお、ここでの最適化を行う期間は予め定めるものとし、例えば対象鋼材の受入開始から払出完了までをその期間とする。これにより、適切な受入棟を払い出し時点の状況を考慮して決定することが可能となる。
次に、各棟の置場における置場容量上限制約式を作成する。各棟の置場に置くことが可能な鋼材上限数量を表1に示す。これによると1棟、2棟、3棟の置場での上限数量はそれぞれ25枚、15枚、15枚である。この制約は、上記にて定義した変数を用いると、(式6)のように表現することができる。これらの式を求めるプロセスが、図2におけるステップS2の「置場容量上限制約式作成」ステップに対応している。
Figure 2008260630
Figure 2008260630
続いて、搬送機器処理能力制約式を作成する。各棟に1基ずつ設置されたクレーンの単位時間における搬送可能最大枚数を同じく表1に示す。これによると1棟、2棟、3棟の各クレーンの搬送可能な上限数量はそれぞれ5枚、7枚、6枚である。この制約は、j棟のクレーン搬送上限値をDjとし、上記にて定義した変数を用いると、(式7-1)〜(式7-3)のように表現することができる。これらの式を求めるプロセスが、図2におけるステップS3の「搬送(処理)機器処理能力制約式作成」ステップに対応している。
Figure 2008260630
また、搬送計画立案開始時点におけるヤードの状態を初期状態として設定する。表2に初期状態において既にヤードに受け入れている鋼材の状況を示す。表2の2列目の「受入時刻」の欄が"受入済み"となっている鋼材番号のものが初期状態においてヤードに既に存在しており、例えば鋼材番号6の鋼材は、「受入数量」、「受入棟」の欄を見ると1棟に5枚、2棟に6枚、3棟に7枚受け入れている。他の鋼材番号についても同様である。この初期条件は、初期時刻0においてi棟に置かれている鋼材番号cの鋼材数をini_i_cとし、上記にて定義した変数を用いると、(式8)のように表現することができる。これらの式を求めるプロセスが、図2におけるステップS4の「状態変数初期状態設定」ステップに対応している。
Figure 2008260630
Figure 2008260630
そして、受入置場・払出置場における受入・払出条件を境界条件として設定する。受入場所・払出場所は、図5におけるプレース0・プレース4にそれぞれ対応している。本例での各鋼材種別の受入・払出事象が発生する時刻を表2の第2列"受入時刻"及び第3列"払出時刻"に示す。例えば鋼材番号5の場合は、5枚の鋼材を全て時刻5に受け入れ、時刻12までに払い出す必要があることを示す。鋼材番号6の場合は、払出時刻は時刻10までに11枚を払い出し、時刻15までに7枚を払い出す必要があることを示す。他の鋼材番号についても同様である。この境界条件は、時刻kinにおいて受け入れた鋼材番号cの鋼材数をin_cとし、上記にて定義した変数を用いると、受入条件は(式9)、鋼材番号cの時刻koutにまでに払い出す鋼材数をout_cとすると、払出条件は(式10)のように表現することができる。これらの式を求めるプロセスが、図2におけるステップS5の「状態変数境界条件設定」ステップに対応している。
Figure 2008260630
Figure 2008260630
更に、上記以外の特殊な制約を設定する。この例では、鋼材種別により置場棟が限定される制約があるものとする。これは、各棟に設置されたクレーンには鋼材の幅や長さに応じハンドリング可能な範囲が決められており、鋼材の幅や長さによっては取り扱いができない場合が生ずるため、このような制約が発生する。ここでは表2の最右欄の"受入棟制約"に示すように、鋼材番号3は受入可能な棟が1棟に限定されているものとする。この制約条件は、上記にて定義した変数を用いると、(式11)のように表現することができる。ここでは鋼材番号3(c=3)は、2棟置場(i=2)及び3棟置場(i=3)に配置できないという形式で表現している。
Figure 2008260630
以上で制約式が設定されたので、続いて評価関数を作成する。ここでは各棟の置場には保温車等が設置されており、払出時刻まではいずれかの棟の置場に置かれていることが好ましい状況を想定する。このような状況では、受入・払出置場と各棟の置場に置かれた鋼材数量を表わす決定変数に対する重みを、受入・払出置場では大きく、各棟の置場では小さくなるように設定する(最小化問題の場合)。この評価関数Jは、重み係数をq[i]とし、上記にて定義した変数を用いると、(式12)のように表現することができる。重み係数q[i]は、例えばq[0]=q[4]=10、q[1]=q[2]=q[3]=1とする。
Figure 2008260630
もし、2棟と3棟には保温車が設置されているが、1棟には設置されていない状況ならば、保温機能を持つ置場に対しては小さい値を設定し、保温機能を持たない置場に対しては大きい値を設定することにより、保温機能ある置場へ鋼材が流れるよう、q[0]=q[4]=10、q[1]=5、q[2]=q[3]=1等のように設定する。これらの式を求めるプロセスが、図2におけるステップS6の「評価関数作成」ステップに対応している。
次に、上記のように設定された制約式を満足する決定変数の範囲において、評価関数を最小化する最適な決定変数の値を算出する。本例題では制約式、評価関数とも一次関数により表されているので線形計画問題(LP)となり、解を求めることができる。表3に、本例において線形計画法を用いて最適解を求めた結果の一部を示す。表3には鋼材番号0の各時刻における発火量(搬送量)を表わすu[j][k][c]を示す。ここでは、u[1][0][0]=2、u[2][0][0]=3となっており、これは時刻k=0に、鋼材番号0の鋼材種を2棟へ2枚、3棟へ3枚搬送することを意味している。ここでの最適解を求めるプロセスが、図2におけるステップS7の「最適解算出」ステップに対応している。
Figure 2008260630
続いて、上記最適解を鋼材毎にそれが通過すべきルートの割付を行う。これは前述したように最適解u[j][k][c]を解釈し、例えば鋼材番号0の鋼材に対しては、前記のように時刻0において、5枚のうち2枚を2棟で、3枚を3棟で受け入れるというように各鋼材が通過すべきルートを決定する。この例では、可能なルートは1棟、2棟、3棟のいずれかに振り分ける3ルートしかない単純な問題なので、ルートの割付を行うと表4のようになる。例えば、鋼材番号0では"1棟受入数量"が0枚、"2棟受入数量"が2枚、"3棟受入数量"が3枚となっており、前述したように2枚を2棟で、3枚を3棟で受け入れることを表わしている。
Figure 2008260630
また、前述したように受入可能な棟が1棟に限定するような制約式を与えた鋼材番号3は、この制約が働き、5枚とも1棟にて受け入れている。他の鋼材番号に関しても同様である。この際、鋼材番号0の鋼材5枚のうち、どの2枚を2棟にし、どの3枚を3棟へ持っていくかに関しては、52=10通りの自由度があるが、通常この自由度によって何らかの最適性が保証されるケースは稀であることから、機械的に割付を行えばよいと考えられる。ここでの各鋼材の搬送ルートを求めるプロセスが、図2におけるステップS8の「最適搬送ルート算出」ステップに対応している。
この最適解の注目すべき点は以下の点である。つまり、初期状態(時刻0)での各棟の占有率(受入容量に対する受入済み鋼材数)は、1棟:20%(5/25)、2棟:60%(9/15)、3棟:80%(12/15)であることから、時刻0にて受け入れる"鋼材番号0"の鋼材は、1棟へ配置させたいところではあるが、そうはなっておらず占有率の高い2棟、3棟で受け入れている点である。これは、鋼材番号0の鋼材を払い出すタイミング(k=11−1)にて、1棟でしか受け入れられない"鋼材番号3"の鋼材を受け入れる必要があることからクレーンをそれに占有されるため受け入れていないことを見越した処置であると解釈できる。これはごく簡単な例ではあるが、将来の払い出しでの状況を想定し適切に受入場所を定めていることがわかる。
そして最後に、前述したように各鋼材に割り付けられた最適搬送ルートに応じて、その鋼材を搬送するクレーンを割り付け、クレーンへ搬送指示を与える。ここでの各クレーンへの搬送指示を求めるプロセスが、図2におけるステップS9の「搬送指示作成」ステップに対応している。
<第2の実施形態>
図6に、第2の実施形態に係るヤード操業計画立案装置の概略構成を示す。また、図7に、第2の実施形態に係るヤード操業計画立案装置による処理動作を説明するためのフローチャートを示す。
まず、ビジネスコンピュータ等の鋼材全般に関するデータベースである鋼材管理系計算機21より、ヤードの操業計画立案対象となる鋼材について、制約関数や評価関数の作成、及び、境界条件や初期条件の設定に必要となるヤード搬入予定時刻、搬出予定時刻(未定の場合もあり)、鋼材の性状情報(鋼材種別、次工程でのロット分類情報、熱冷片区分、必要な手入れ区分、幅、長さ等)及び立案開始時点でヤードに受け入れている鋼材の置場に関する情報等を、ヤード操業計画立案装置22の計画立案対象鋼材情報入力部23にて受け取る。計画立案対象鋼材情報入力部23は、制約関数作成部25、初期条件設定部26、境界条件設定部27、及び評価関数作成部28に対し、各部での処理に必要となるデータを生成し、入力する。
計画立案対象鋼材情報入力部23は、対象鋼材分類・算出期間設定部24に対し、鋼材のヤード受入時刻及び払出時刻等に関する情報を与える。この情報に基づき、対象鋼材分類・算出期間設定部24にて計画対象鋼材に対し以下のようにグループ分けを行う。
具体的に、計画開始時点より予め定められた一定期間(この期間を以降「制御区間」と称する)の間に受入が行われる鋼材を"グループ1"とする。また、図8のように"グループ1"に含まれる鋼材が払い出される区間を「グループ1払出区間」とする。また、操業計画策定期間及び最適化計算実施期間として、計画開始時点より「グループ1払出区間」終了時刻までを「最適化計算区間」とする。ここで定めたグループ1に属する鋼材が、今回の操業計画策定期間分における最適化計算対象結果適用鋼材となる。
次に、上記のように定義した時間区間を利用して以下のように新たな鋼材グループを定義する。「制御区間(グループ1に属する鋼材を受け入れる時間帯)」以外の期間に受入が行われ「制御区間」或は「グループ1払出区間(グループ1に属する鋼材を払い出す時間帯)」に払出が行われる鋼材、又は、「グループ1払出区間」に受入が行われる鋼材を"グループ2"とする。このように定義された"グループ2"には以下のような鋼材が属する。なお、ここで定めたグループ2に属する鋼材が、今回の操業計画策定期間分における最適化計算対象結果非適用鋼材となる。
グループ2に属する鋼材(図8を参照)
・受入は「制御区間」以前に行われ、払出は「制御区間」に行われる鋼材(グループ2-1)
・受入は「グループ1払出区間」に行われ、払出は「グループ1払出区間」より後に行われる鋼材(グループ2-2)
・受入は「制御区間」以前に行われ、払出は「グループ1払出区間」に行われる鋼材(グループ2-3)
・受入は「制御区間」以降に行われ、払出は「グループ1払出区間」に行われる鋼材(グループ2-4)
そして、「制御区間」及び「グループ1払出区間」以外の期間に受入及び払出が行われる鋼材を"グループ3"とする。このように定義された"グループ3"には以下のような鋼材が属する。なお、ここで定めたグループ3に属する鋼材が、今回の操業計画策定期間分における最適化計算除外鋼材となる。
グループ3に属する鋼材(図8を参照)
・受入が「制御区間」以前に行われ、払出が「グループ1払出区間」以前に行われる鋼材(グループ3-1)
・受入が「制御区間」以前に行われ、払出が「グループ1払出区間」以降に行われる鋼材(グループ3-2)
・受入は「制御区間」以降に行われ、払出は「グループ1払出区間」以前に行われる鋼材(グループ3-3)
・受入が「制御区間」以降に行われ、払出が「グループ1払出区間」以降に行われる鋼材(グループ3-4)
・受入、払い出しとも「制御区間」以前に行われる鋼材(グループ3-5)
・受入、払い出しとも「制御区間」以降に行われる鋼材(グループ3-6)
上記のように「制御区間」に基づき、鋼材グループ1を定め、更に「グループ1払出区間」「最適化計算区間」の決定に基づき鋼材をグループ2、3を定めるという対象鋼材の分類及び最適化算出期間等を設定するプロセスが図7におけるステップS20の「対象鋼材分類・算出期間設定」ステップに対応している。
計画対象鋼材に対するグループ分けに続き、制約関数や評価関数の作成、及び、境界条件や初期条件の設定のため、先の処理同様、鋼材管理系計算機21から出力されるヤード搬入予定時刻、搬出予定時刻(未定の場合もあり)等の搬入・搬出情報、鋼材の性状情報(鋼材種別、次工程でのロット分類情報、熱冷片区分、必要な手入れ区分、幅、長さ等)及び立案開始時点でヤードに受け入れている鋼材の置場に関する情報等の入力データを、ヤード操業計画立案装置22の計画立案対象鋼材情報入力部23にて受け取る。計画立案対象鋼材情報入力部23は、制約関数作成部25、境界条件設定部27、初期条件設定部26、及び評価関数作成部28に対し、各部での処理に必要となるデータを生成し、入力する。
制約関数作成部25は、ヤードの搬送ルートモデルを作成し、予め設定した立案対象期間を離散的に区分した各時刻に各置場に置く鋼材の配置量、及び、各搬送機器による鋼材の搬送量を決定変数(最適な数量を確定すべき変数という意味で決定変数と称する)とする制約関数を作成する。ここでは、ペトリネットによるモデル化を経由して、鋼材の通過ルートや数量等を決定変数とした線形方程式や線形不等式により表現した制約関数を作成する。
具体的に、制約関数作成部25は、対象鋼材を次工程でのロット分類情報、すなわち鋼材種に基づいて互換性のある鋼材のまとまり毎に分類し、その鋼材種別毎にヤード内の搬送ルートモデルを作成する。ここでの搬送ルートモデルは、第1の実施形態と同様、図3に示したようなペトリネットにより表現する。ペトリネットにより搬送ルートモデルを表現すると、ヤード内の各置場における配置数量の時間推移は、(式1-1)、(式1-2)に示した差分方程式で表現することができる。
また、鋼材種別を区別するには決定変数に対して鋼材種別cの次元を増やし、x[i][k][c]、u[j][k][c]のようにする。
この制約式を鋼材種別搬送可能工程接続制約状態方程式と称し、これらの式を求めるプロセスが、図7におけるステップS21の「鋼材種別搬送可能工程接続制約状態方程式作成」ステップに対応している。
また、制約関数作成部25では、各置場での置場容量や各搬送機器の搬送能力等の制約を表わす不等式等も合わせて作成する。これらは、第1の実施形態と同様、例えば図3における置場iの置場容量が最大配置可能数Ciで制約されているならば(式2-1)のように、また、搬送機器jの単位時間内の最大搬送可能数がTjで制約されているならば(式2-2)のように、線形不等式で表わすことができる。
これらの制約式を求めるプロセスが、図7におけるステップS22の「置場容量上限制約式作成」ステップ、及び、ステップS23の「搬送(処理)機器処理能力制約式作成」ステップに対応している。
境界条件設定部27では、ヤード内の搬送ルートモデルにおける境界にあたる特定の置場、具体的には鋼材を受け入れる置場(受入置場)や払い出す置場(払出置場)における、受入時期或いは払出時期を所与としている場合には、受入置場或いは払出置場の配置数量に対し、予定された鋼材種別の受入鋼材数量或いは払出鋼材数量の指定数量を境界条件として設定する。
受入の際の境界条件は、第1の実施形態と同様、例えば図4において、置場iaを受入置場とし、時刻kにおける鋼材種別cの受入置場iaにて受け入れる予定の鋼材数量をma[k][c](これは変数ではなくこの場合は既知である指定数量)とすると、時間推移を表わす差分方程式は、この境界条件を考慮し、(式3-1)、(式3-2)のように表わすことができる。
これらの式を求めるプロセスが、図7におけるステップS25の「状態変数境界条件設定」ステップに対応している。
また、払い出しの際の境界条件は、例えば図9において、置場ieを払出置場とし、時刻kにおける鋼材種cの払出置場ieにて払い出す予定の鋼材数量をme[k][c](これは変数ではなくこの場合は既知量)とすると、時間推移を表わす差分方程式は、(式13-1)、(式13-2)のように表わすことができる。つまり、払出時刻kにおいて払出数量me[k][c]だけ強制的に取り去られるような条件式となる。
Figure 2008260630
ちなみに、前記グループ分類別での設定は、以下のようになる。
・グループ1:受入境界条件、払出境界条件ともに設定
・グループ2-1、グループ2-3:払出境界条件のみ設定
・グループ2-2:受入境界条件のみ設定
・グループ2-4:受入境界条件、払出境界条件ともに設定
ただし、払出条件については、境界条件、すなわち制約関数として強制的に設定する方法もあるが、後述する評価関数作成部28にて、希望払出時刻より遅れるほどペナルティをかけるような評価関数として設定する方法の二通りが考えられる。
初期条件設定部26では、指定された操業計画策定開始時刻(この時刻を初期時刻k=0とする)における各置場iの配置数量を設定する。例えば初期時刻における置場iの鋼材種別cの配置数量をmとすると、この初期条件は、x[i][0][c]=mと表わすことができる。これを制約関数の一つとして追加する。
これらの式を求めるプロセスが、図7におけるステップS24の「状態変数初期状態設定」ステップに対応している。
評価関数作成部28では、納期、コスト、生産性、搬送機器間の負荷バランス等の評価項目の観点から各置場での鋼材の配置数量の状態推移が望ましいものとなるよう、それを最小化(又は最大化)することにより、それが実現できるような関数を設定する。ここでの関数がいうまでもなく評価関数であり、配置数量x[i][k][c]及び搬送量(処理量)u[j][k][c]の線形和式或いは二次形式等により表現する。
これらの式を求めるプロセスが、図7におけるステップS26の「評価関数作成」ステップに対応している。
例えば、払出置場における配置数量が、希望時刻において納めるべき数量が揃っていない場合には、その差分に応じて或いは希望納期を経過した時間に応じて、大きなペナルティをかけるような関数を設定する。
また、例えばヤードに保温車等の鋼材の保温機能を持つ置場とそうでない置場との両方がある場合について説明する。この場合、下流工程に加熱炉等がある場合であり、できるだけヤードでの鋼材温度降下を防ぐことが望ましいのはいうまでもない。従って、保温機能を持つ置場の能力を最大限活用するため、保温機能を持つ置場の配置数量を表わす決定変数には小さい係数を乗じ、保温機能を持たない置場の配置数量を表わす決定変数には大きい係数を乗じた項の線形和関数を作ることにより目的の実現可能となる。
また、搬送量を表わす決定変数同士の差分の絶対値等を評価することにより、搬送機器間の負荷バランスを調整することが可能となる。
ここまでの処理により、最適化計算を行う準備が整ったこととなるので、最適化計算部29では、制約関数(初期条件及び境界条件を含む)の条件下において、評価関数を最小化(又は最大化)する決定変数である配置数量xopt[i][k][c]や搬送量(処理量)uopt[j][k][c]の値(これを「最適解」と称する)を算出する。最適解算出にあたっては、評価関数が線形和式の場合は線形計画法等を、二次形式の場合は二次計画法等を用いる。
ここでの最適解を求めるプロセスが、図7におけるステップS27の「最適解算出」ステップに対応している。なお、ここでの最適化計算は、計画策定期間の開始時刻から前記の「最適化計算区間」分を対象に実施し、その最適解であるxopt[i][k][c]やuopt[j][k][c]を計画として適用するのはグループ1にあたる最適化計算対象結果適用鋼材のみとする。つまり、これはグループ2にあたる最適化計算対象結果非適用鋼材に対しては最適化計算の対象ではあるがその最適解は破棄することを意味する。従って、「制御区間」にあたる操業計画策定期間分だけ操業計画を確定し、今回の「制御区間」の最終時刻が、予定していた計画策定期間の最終時刻に達していない場合、つまり計画策定期間をカバーできていない場合には、次回の最適化計算における「制御区間」及び「最適化計算区間」の立案開始開始時刻とし同様の計算を繰り返す。もし、今回の「制御区間」の最終時刻が、計画策定期間の最終時刻を超過している場合には、最適化計算を終了し、次のステップに移る。なお、「制御区間」を更新しながら、最適化計算を繰り返していく様子を図10に示す。
最適解として求められた搬送量uopt[j][k][c]は、各時刻kにおいて搬送機器jにより鋼材種cを搬送すべき量を表わしていることから、最適搬送ルート、すなわち搬送機器への搬送指示に対応している。従って、この最適解に基づいて最適搬送ルート算出部30にて最適搬送ルートを算出し、搬送指示作成部31にて搬送機器32へ搬送指令を出して、ヤード内の物流を制御する。
ここでの各鋼材の搬送ルートを決定し、各クレーンへ搬送指示を与えるプロセスが、図7におけるステップS28の「最適搬送ルート算出」ステップ、及び、ステップS29の「搬送指示作成」ステップに対応している。
以上述べたように、ヤード内の置場間の物理的な接続関係(搬送ルートモデル)、各置場での置場容量、各搬送機器の搬送能力を勘案した制約関数の下で、評価関数を最小化(又は最大化)する最適解を求め、その最適解に基づいてクレーンの搬送指示を行うことにより、鋼材を扱うクレーン等の搬送機器の作業効率を最適化するのみならず、置場としての生産性を最大限に発揮させるためのヤード内での鋼材置場決定を含む最適な搬送計画を立案することが可能となる。
(第2の実施形態の実施例)
以下、簡易例題により本発明の実施例を詳細に示す。図11は本例題における物流モデル(搬送ルートモデル)をペトリネットにより表わした図である。この例では、ヤードに1棟、2棟の二つの棟があり、いずれの棟にも保温台車を備えた置場があるものとする。
図11を用いて本実施例の物流及びそのモデルを説明する。まず、前工程(プレース1)より受入テーブル(トランジション1)により鋼材を共通置場1(プレース2)まで搬送する。次に、共通置場1より、クレーン1-1(トランジション2)により1棟の保温車(プレース3)へ搬送するか、クレーン2-1(トランジション3)により2棟の保温車(プレース4)へ搬送するか、或いは移動台車(トランジション4)により共通置場2(プレース5)へ搬送するかのルートに分かれる。そして、共通置場2より、クレーン1-2(トランジション5)により1棟の保温車(プレース3)へ搬送するか、クレーン2-2(トランジション6)により2棟の保温車(プレース4)へ搬送するかというルートに分かれる。続いて、各棟の保温車よりクレーン1-2(トランジション7)及びクレーン2-2(トランジション8)により払出テーブル(プレース6)に載せられ、次工程(プレース7)へ搬送される。なお、トランジション5とトランジション7における搬送媒体がともにクレーン1-2と同じものであるのは、同一クレーンの異なる役割を異なるトランジションによりモデル化したためで、このクレーンの搬送制約は両トランジションの発火量の和に制約を与えるものとする。トランジション6とトランジション8との関係も同様である。
この物流モデルの搬送可能工程接続制約状態方程式は(式14)及び(式15)のように表わすことができる。
Figure 2008260630
Figure 2008260630
なお、(式14)の不等式は、鋼材(トークン)がないにもかかわらずトランジションが発火つまり搬送或は処理が行われることを禁止するための制約式である。
上記のような物流が行われるヤードにおいて、約1週間にわたり、本発明による最適ヤード管理を実施した場合と、実操業でのヤード管理を行った場合との比較をシミュレーションによって実施した。
本発明による最適ヤード管理を実施した場合の最適化の評価関数は、鋼材が保温車に置かれた場合にはペナルティを小さくし、保温車以外の場所に置かれた場合にはペナルティを大きくするような関数を用いることにより、できるだけ保温車通過率を高め次工程である熱延加熱炉へ払い出す際の鋼材温度を高めるような方針を採った。
その結果、表5のように最適ヤード管理を実施した場合の方が、実操業管理の場合に比べ保温車通過率が15%程度改善されることにより鋼材温度が25℃以上改善されることがわかった。
Figure 2008260630
最適ヤード管理を実施した場合の方が、保温車通過率が高くなるのは以下の理由によるものである。
(1)人手では受け入れ時点から見れば、数時間から十数時間未来に起こる払出状況を考慮して受入場所を決定することが難しい。これにより、保温車に空きがある棟でも、受け入れたいタイミングで払出が集中し、受入に切り替えたくても切り替えられない状況が発生する場合がある(明らかに保温車容量に余裕ができても払出がタイトで受入に回れない)。最適化では、払出時点にて想定される受入/払出作業を予測し、そこでの棟間バランスが崩れない(受入余裕があるのに受け入れられない状況を起こさない)よう受け入れるべき棟を決定している。
(2)人手ではリアルタイムに時々刻々変化する棟別保温車残容量を正確に把握するのが困難であるため、必ずしも厳密な保温車空き管理ができず、適切な棟へ搬送できない場合が生ずる。最適化では、時間推移する棟別保温車残容量を正確に把握できるので、その比率に応じた適切な配分が可能となる。
(3)受入時に、受入棟が偏って受入系統の渋滞を起こさないよう、均等に棟配分せざるを得ず、既に保温車満杯となっている棟にも受け入れざるを得ない場合が生ずる。最適化では、あらかじめ受入渋滞を想定し、受け入れざるを得ない棟の保温車に対し受入余裕を残しておく。
図12は、上記第1、2の実施形態で説明したような本発明を適用したヤード操業計画立案装置を構成可能なコンピュータシステムの一例を示すブロック図である。図12において、600はコンピュータ(PC)である。コンピュータPC600は、CPU601を備え、ROM602又はハードディスク(HD)611に記憶された、或いはフレキシブルディスクドライブ(FD)612より供給されるデバイス制御ソフトウェアを実行し、システムバス604に接続される各デバイスを総括的に制御する。PC600のCPU601、ROM602又はハードディスク(HD)611に記憶されたプログラムにより、本実施の形態の各機能手段が構成される。
603はRAMで、CPU601の主メモリ、ワークエリア等として機能する。605はキーボードコントローラ(KBC)であり、キーボード(KB)609から入力される信号をシステム本体内に入力する制御を行う。606は表示コントローラ(CRTC)であり、表示装置(CRT)610上の表示制御を行う。607はディスクコントローラ(DKC)で、ブートプログラム(起動プログラム:パソコンのハードやソフトの実行(動作)を開始するプログラム)、複数のアプリケーション、編集ファイル、ユーザファイル、そしてネットワーク管理プログラム等を記憶するハードディスク(HD)611、及びフレキシブルディスク(FD)612とのアクセスを制御する。
608はネットワークインタフェースカード(NIC)で、LAN613を介して、ネットワークプリンタ、他のネットワーク機器或いは他のPCと双方向のデータのやり取りを行う。
<第3の実施形態>
上記第1、2の実施形態で説明したように、ヤード内での鋼材置場決定を含む最適な搬送計画を、それぞれの鋼材を受け入れる際、その鋼材が払い出される未来のヤードの状態やクレーン作業負荷等の状況を想定した上で、どのようなルートでどの置場に受け入れるのが適切かを考慮することにより立案することができる。
第3の実施形態では、本発明を適用したヤードの操業計画立案手法により搬送ルートを決定するとともに、その搬送ルートを前提として山分け計画を立案し、シミュレーションすることにより、全般的な作業を高効率化するヤード操業計画を立案するようにした例を説明する。
図13には、第3の実施形態に係るヤード操業計画立案システムの構成例を示す。1301はビジネスコンピュータ等の鋼材全般に関するデータベースである鋼材管理系計算器であり、ヤードの操業計画立案対象となる鋼材について、ヤード搬入予定時刻、搬出予定時刻(未定の場合もあり)、鋼材の性状情報(鋼材種別、次工程でのロット分類情報、熱冷片区分、必要な手入れ区分、幅、長さ等)及び立案開始時点でヤードに受け入れている鋼材の置場に関する情報等を出力する。
1302はヤード操業計画立案部であり、上記実施形態で説明したヤード操業計画立案装置2(又は22)がこれに相当する。すなわち、ヤード操業計画立案部1302は、鋼材管理系計算器1301からのデータを取り込んで、ヤード内物流を時間差分方程式(状態方程式)や線形不等式により表現し、線形計画問題として定式化した最適解として、各鋼材の受入・払出ルート(搬送ルート)を決定する。
1303は山分け計画立案部であり、ヤード操業計画立案部1302により決定した搬送ルートを前提として、鋼材の山分け計画を立案する。山分け計画立案部1303は、ヤード操業計画立案部1302により決定した同一の搬送ルート(棟)を通過する鋼材集合(全体集合)を、積載制約を満たし山繰り負荷を最小とする、できるだけ高い山に分ける。
ここで、山分け計画部1303による山分け計画の立案方法の一例を説明する。ヤード内での鋼板の山積み順番を決定するには、例えば以下のような条件の山積み制約がある。
(1)ヤード内での山積み順番が次工程処理順番になるように積む。
(2)ヤードに置く枚数を多くするために一ヶ所に積む枚数を極力多くする。
(3)クレーンの移動の制約にならない積み高さとする。
(4)危険防止のため極端にサイズが違う鋼板は積み重ねない。
(5)鋼板を搬送するクレーンの作業負荷軽減のため、前工程からの製造順に対して鋼板の積む順番を変更する回数を少なくする。
上記の山積み制約について図15を用いて説明する。図15の第1山、第2山、第3山に積まれている鋼板の左側に付されている数値は、括弧付数値が前工程からの製造順(すなわちヤードの受入順番)を表わし、括弧無し数字が次工程での処理順番(すなわち次工程へのヤードの払出順番)を表わす。山を構成する際のクレーンの作業負荷を軽減するには、前工程からの受入順番に従って山を積み上げることが必要となる。この制約が(5)の制約であり、図15の第1山〜第3山の場合には、山の下からこの受入順番に積み上げられている。
また、次工程へ遅滞無く払出すには、次工程の処理順番に従い、山の上から順に並ぶように積まれていることが必要となる。この制約を表わしたのが(1)であり、図15では括弧無し数字で示すように第1山〜第3山とも払出順番に上から積まれていることがわかる。
図14は、山分け計画立案部1303の構成例を示す図である。図14において、入力部101は鋼材管理系計算機1301より管理対象となる対象鋼材及び対象鋼材の属性を受け、全部分集合生成部102により対象鋼材集合の部分集合を順次生成し、山積み制約設定部106で予め設定した山積み制約を満たす部分集合を、山積み制約合否判定部103によって実現可能山集合として全部分集合生成部102から抽出する。
そして、集合分割制約生成部104により集合分割制約式、評価関数設定部105により評価関数を生成し、両式より最適解算出部107より、最適山分け結果(山分け計画)を算出して出力部108から出力する。
次に、山分け計画立案方法の詳細な手順の一例を図16のフローチャートを用いて図14と関連付けて説明する。まず、山分け対象鋼材集合をT={1、2、・・・、k、・・・、N}とする。すなわち、山分け対象となる鋼材又は鋼材グループ数をNとする。
(全部分集合生成工程及び山積み制約合否判定工程)
そして、集合Tの部分集合を以下のように前記全部分集合生成部3により生成する。Tの部分集合はTの各要素を含むか含まないかを全要素に対する組合せとして求めることができることから、2N個の部分集合を作成することができる。すなわち、任意の部分集合は1〜2Nのいずれかの数値jに1対1に対応付けることができる。また、この部分集合は対象鋼材から作成可能な山に対応している。
従って、j=1〜2Nの繰り返しループにより、それぞれの部分集合に対応する「山」が、山積み制約を満たした実現可能な山(以下、「実現可能山」と称する)であるか否かを前記山積み制約合否判定部4により判定し、実現可能山の集合F(これは部分集合の集合なので集合族)を抽出する。
続いて、実現可能山集合F抽出処理の詳細な手続きについて説明する。これは、ステップS101の数値jより、それに対応する部分集合Pjを求める処理から始まる。この処理は、初めに10進数である数値jを2進数に変換する。例えば、j[10]=11の場合([10]は10進数であることを表わす)、2進数に直すと、j[2]=1011([2]は2進数であることを表わす)となる。ここで2進数の各桁が集合Tのそれぞれの要素を含む(1)か、含まない(0)かを表わしていると考え、数値j[10]=11は部分集合Pj=[1、3、4]に対応することとなる。
続いて部分集合Pjに対応する山が、山積み制約を満たすか否かの判定を行う「山積み制約判定処理(ステップS103)」を行う。「山積み制約判定処理(ステップS103)」において、山積み制約を満たすか否かの判定条件は、置場の管理方法等により様々な条件が考えられるが、例えば以下のような条件を想定することができる。
(1)払出順条件:払出順番が早い鋼材の方が必ず山の上側に来なければならない。
(2)幅条件 :幅が狭いなら無条件で上に置ける。幅が広い鋼材をそれより狭いものの上に置く際には、両者の幅差がそれより下にある全鋼材の最小鋼材幅で決まる基準値以下なら置けるがそれを越えると置けない。
(3)長さ条件 :長さが短いなら無条件で上に置ける。長いスラブを短いものの上に置く際には、両者の長さ差が、基準値未満なら置けるが、それ以上では置けない。
上記の山積み制約の基で、部分集合Pjが実現可能山であるか否かを判定するための処理手順は以下の通りである。
(i)部分集合Pjを払出順に上から下へ山イメージ順に並べる。
(ii)上記によりつくられた山イメージを下から上へ順に隣あう2鋼材間で幅条件、長さ条件を満たしているか否かをチェックする。
(iii)山の途中で幅条件又は長さ条件のいずれかを違反している2鋼材間があれば、そこで判定処理を停止し、当該部分集合Pjは実現可能山ではないと判定する。また、山の最上位まで判定を行い、どの2鋼材間でも幅条件及び長さ条件を満たしている場合には当該部分集合Pjは実現可能山であると判定する。
上記判定処理(ステップS103)の結果、部分集合Pjが実現可能山の場合にはPjを、実現可能山集合(集合族)Fの要素として登録する(ステップS104)。また、部分集合Pjが実現可能山でない場合にはPjを、非実現可能山集合(集合族)Uの要素として登録する(ステップS105)。
ここで、「実現可能山判定処理(ステップS103)」を高速に行うために、「実現可能山判定処理」を行う必要があるかどうかを判定する処理(ステップS102)を設けることも対象鋼材が多い場合には有効となる。この処理(ステップS102)は、「山積み制約違反山を包含する山は山積み制約違反である。」という事実を利用して、判定処理の手間を省こうとするものである。従って、判定対象となる部分集合Pjが前述の非実現可能山集合U(山積み制約違反山の集合)内のいずれかの要素を包含する場合には、部分集合Pjを山積み制約違反山と判定し、次ステップの「山積み制約判定処理(ステップS103)」をスキップする。また、部分集合Pjが非実現可能山集合Uのいずれの要素をも包含しない場合には、次ステップの「山積み制約判定処理(ステップS103)」に進む。
(評価関数設定工程)
上記の手続きがj=2Nまで完了したら、次ステップである評価関数生成処理(ステップS106)に移行する。評価関数生成処理(ステップS106)では、ステップS104により生成された実現可能山集合(集合族)Fの各要素である実現可能山iに対して、それぞれの評価値ciを定める。この評価値ciの決定方法も置場管理の考え方により様々な評価の仕方があり得るが、例えば以下の基準で、個々の実現可能山に評価を与えることができる。
(評価基準1)山作成負荷が少ないほど、評価を高くする。
(評価基準2)山高さが高いほど評価を高くする。
評価基準2に関しては、自明であるが、評価基準1に関しては、対象鋼材の受入順に基づき、当該実現可能山を生成する際における、クレーン等の搬送機器の操作負荷を、当該山を生成するための鋼材入替え回数等により定量的に評価するものとする。この際、後述する最適化問題を最小化問題とする場合には、評価が高い場合ほど評価値を小さくし、最大化問題とする場合には評価が高いほど評価値を大きくする。この処理は前記評価関数設定部6により行われる。
(最適解算出工程)
ここまでの準備が整ったら、最後のステップとして、前記最適解算出部107により最適計算処理(ステップS107)を行って山分け計画を出力する。最適計算処理(ステップS107)では、実現可能山集合(集合族)Fより、最適実現可能山の組合せ(集合)を求め、最適山分けの答えとする。つまり、ここでの最適化問題は、実現可能山集合(Tの集合族)Fより、山分け対象鋼材集合Tを分割する最適な実現可能山の組合せ(Fの部分集合)を求める問題、つまり「集合分割問題」としての定式化が可能となる。
従って、ここでの最適化計算の決定変数は実現可能山集合Fの要素iを最適解として採用するか否かを表わすxi(i=1・・・f:ただし、fはFの要素数。ステップS104により抽出された実現可能山の数に相当する。)となり、当然xiは1又は0のいずれかの値となる変数である。ここで、1は実現可能山iが最適解すなわち最適山の一つとして採用されることを表わし、0は採用されないことを表わすものとする。
(集合分割制約生成工程)
また、この最適化計算での制約式は、この問題が上記のように「集合分割問題」であることから、「任意のスラブkも複数の山に重複使用されてはならず、また、いずれかの山iにて使用されねばならない。」ことが唯一の制約条件となり、(式16)で表わすことができる。
Figure 2008260630
そして、本最適化計算での評価関数Jは先ほど準備した評価値ciを用いて(式17)となる。
Figure 2008260630
このように、本最適化計算は、0-1計画問題として定式化できることになる。0-1計画問題は通常分枝限定法等により繰り返し線形計画問題を解く必要があるが、今回のケースでは1回、又は数回線形計画問題を解くだけで(1,0)の最適解を求めることができる(通常は2nOrderの繰り返しが必要)。
なぜならば、「集合分割問題」として定式化したことにより、制約式両辺の係数行列が1又は0とできたため、解空間境界の端点が1-0格子点となることによる。つまり、一般の整数計画問題の最適解は実行可能領域「内部解」だが「集合分割問題」の最適解は線形計画問題同様「頂点解」となることを利用して高速解法が可能となる。
図13に説明を戻して、1304はシミュレーション用情報生成部であり、山分け計画立案部1303により立案した山分け計画に基づいて、山置場の番地の決定、受入・払出・配替作業の生成、搬送機器の割り付けを行う。シミュレーション用情報生成部1304は、山分け計画部1303により決定した最適山を配置する番地を決定する。例えば、最適山の配置は各番地の占有状況を番地と時間とのマトリクスで管理し、対象山の受入・払出時間帯から適切空き番地に決定する。また。山分け計画部1303により決定した最適山を作るために必要となる受入・払出・配替作業を生成するとともに、その受入・払出・配替作業を作業毎に搬送機器に割り付ける。
1305はヤードを模擬したシミュレータである。シミュレータ1305では、ヤード操業計画立案部1302により決定した搬送ルート、シミュレーション用情報生成部1304により生成した山置場の番地、受入・払出・配替作業の生成、搬送機器の割り付けに基づいて、ヤード内における搬送機器による鋼材の搬送状態をシミュレーションする。そして、そのシミュレーションの結果に基づいて、実搬送機器1306への搬送指示を作成して出力する。
なお、本発明は複数の機器から構成されるシステムに適用しても、一つの機器からなる装置に適用してもよい。
また、本発明の目的は前述した実施の形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(CPU若しくはMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、達成されることは言うまでもない。
この場合、記憶媒体から読出されたプログラムコード自体が前述した実施の形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えばフレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることができる。
また、コンピュータが読出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施の形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
更に、記憶媒体から読出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
第1の実施形態に係るヤード操業計画立案装置の構成を示す図である。 第1の実施形態に係るヤード操業計画立案装置による処理動作を説明するためのフローチャートである。 ヤード内の搬送可能ルートモデルをペトリネットで表現した図である。 上流工程からの受入置場を含むヤード内の搬送可能ルートモデルをペトリネットで表わした図である。 実施例における搬送ルートモデルをペトリネットで表現した図である。 第2の実施形態に係るヤード操業計画立案装置の構成を示す図である。 第2の実施形態に係るヤード操業計画立案装置による処理動作を説明するためのフローチャートである。 対象鋼材の分類及び最適化算出期間等の設定について説明するための図である。 次工程への払い出し置場を含むヤード内の搬送可能ルートモデルをペトリネットで表わした図である。 「制御期間」及び「最適化計算期間」の更新方法を示す図である。 実施例における搬送ルートモデルをペトリネットで表現した図である。 本発明を適用したヤード操業計画立案装置を構成可能なコンピュータシステムの一例を示すブロック図である。 第3の実施形態に係るヤード操業計画立案システムの構成例を示す図である。 山分け計画立案部の構成例を示す図である。 ヤードの鋼材を山積みし保管している状況を示す図である。 山分け計画立案方法の手順例を示す図である。 鉄鋼圧延設備等におけるスラブヤードの概要を説明する図である。
符号の説明
1、21 鋼材管理系計算機
2、22 ヤード操業計画立案装置
3、23 計画立案対象鋼材情報入力部
24 対象鋼材分類・算出期間設定部
4、25 制約関数作成部
5、27 境界条件設定部
6、26 初期条件設定部
7、28 評価関数作成部
8、29 最適化計算部
9、30 最適搬送ルート算出部
10、31 搬送指示作成部
11、32 搬送機器
1301 鋼材管理系計算器
1302 ヤード操業計画立案部
1303 山分け計画立案部
1304 シミュレーション用情報生成部
1305 シミュレータ
1306 搬送機器

Claims (14)

  1. 鉄鋼プロセスにおいて前工程から受け入れた鋼材を次工程へ円滑に供給するためのヤードの操業計画立案方法であって、
    操業計画立案対象となる鋼材の搬入・搬出情報及び性状情報を少なくとも含む入力データを取り込むステップと、
    前記入力データに基づいて、該ヤードの搬送ルートモデルを作成し、操業計画立案対象期間を区分した各時刻における各置場での鋼材の配置量、及び、各搬送機器による鋼材の搬送量を決定変数とする線形方程式及び線形不等式のうち少なくともいずれか一方により表現した制約関数を作成するステップと、
    前記入力データに基づいて、初期時刻における各置場での鋼材の配置量を初期条件として設定するステップと、
    前記入力データに基づいて、特定の置場における条件を境界条件として設定するステップと、
    前記決定変数を線形和式又は二次形式により表現した関数であって、所定の評価項目の観点から各置場での鋼材の配置量の推移が望ましいものとなる場合に最小又は最大となる評価関数を作成するステップと、
    前記初期条件及び前記境界条件を含む前記制約関数の条件下において、前記評価関数を最小化又は最大化する決定変数を算出する最適化計算を行うステップと、
    前記最適化計算により算出された決定変数に基づいて、各鋼材の搬送ルートを決定する搬送ルート算出を行うステップとを有することを特徴とするヤードの操業計画立案方法。
  2. 前記最適化計算を行うに際し、立案開始時点から予め設定した期間分を対象に最適化計算を行い、このうち予め設定した期間分だけ操業計画を確定し、前記確定した期間の直後の日時を新たな立案開始日時として設定して再度最適化計算を行うという処理を立案終了日時まで繰り返すことを特徴とする請求項1に記載のヤードの操業計画立案方法。
  3. 鉄鋼プロセスにおいて前工程から受け入れた鋼材を次工程へ円滑に供給するためのヤードの操業計画立案方法であって、
    操業計画立案対象となる鋼材の搬入・搬出情報及び性状情報を少なくとも含む入力データを取り込むステップと、
    前記鋼材を計画対象鋼材とし、前記入力データに基づいて、該計画対象鋼材を最適化計算対象結果適用鋼材、最適化計算対象結果非適用鋼材及び最適化計算除外鋼材とに分類し、また、操業計画策定期間を設定し該操業計画策定期間内に開始する最適化計算実施期間である最適化計算区間を設定するステップと、
    前記最適化計算対象結果適用鋼材と前記最適化計算対象結果非適用鋼材について、前記入力データに基づいて、該ヤードの搬送ルートモデルを作成し、設定された最適化計算区間を区分した各時刻における各置場での鋼材の配置量、及び、各搬送機器による鋼材の搬送量を決定変数とする線形方程式及び線形不等式のうち少なくともいずれか一方により表現した制約関数を作成するステップと、
    前記入力データに基づいて、初期時刻における各置場での鋼材の配置量を初期条件として設定するステップと、
    前記入力データに基づいて、特定の置場における条件を境界条件として設定するステップと、
    前記決定変数を線形和式又は二次形式により表現した関数であって、所定の評価項目の観点から各置場での鋼材の配置量の推移が望ましいものとなる場合に最小又は最大となる評価関数を作成するステップと、
    前記初期条件及び前記境界条件を含む前記制約関数の条件下、前記最適化計算区間において前記評価関数を最小化又は最大化する決定変数を算出する最適化計算を行うステップと、
    前記最適化計算により算出された決定変数に基づいて、各鋼材の搬送ルートを決定する搬送ルート算出を行うステップとを有することを特徴とするヤードの操業計画立案方法。
  4. 前記最適化計算を行うに際し、計画策定期間の開始時刻から前記最適化計算区間分を対象に最適化計算を行い、このうち前記操業計画策定期間分だけ操業計画を確定し、前記確定した最終時刻を新たな立案開始時刻として設定して再度最適化計算を行うという処理を計画策定期間の最終時刻まで繰り返すことを特徴とする請求項3に記載のヤードの操業計画立案方法。
  5. 前記搬送ルート算出により算出された搬送ルートに基づいて、搬送機器への搬送指示を作成するステップを更に有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のヤードの操業計画立案方法。
  6. 前記搬送ルートモデルは、置場をプレース、鋼材をトークン、搬送機器をトランジションで表わしたペトリネットにより作成され、
    前記制約関数は、時々刻々変化する配置量と搬送量との関係を表現した差分方程式を含むことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のヤードの操業計画立案方法。
  7. 前記境界条件として、次工程への払出を行う置場において、払出鋼材数が指定されている場合には、その置場における配置量の決定変数としてその指定数量を設定することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のヤードの操業計画立案方法。
  8. 前記評価関数における前記配置量の決定変数に対する係数を、保温機能を持つ置場に対しては小さい値を設定し、保温機能を持たない置場に対しては大きい値を設定することを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載のヤードの操業計画立案方法。
  9. 前記配置量及び前記搬送量の決定変数は、鋼材種別に応じて区別することを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載のヤードの操業計画立案方法。
  10. 鉄鋼プロセスにおいて前工程から受け入れた鋼材を次工程へ円滑に供給するためのヤードの操業計画立案方法であって、
    請求項1〜9のいずれか1項に記載のヤードの操業計画立案方法により鋼材の搬送ルートを決定する操業計画立案ステップと、
    前記操業計画立案ステップで決定した搬送ルートを前提として、前記鋼材の山分け計画を立案する山分け計画立案ステップと、
    前記山分け計画立案ステップで立案した山分け計画に基づいて、山置場の番地の決定、受入・払出・配替作業の生成、搬送機器の割り付けを行うシミュレーション用情報生成ステップと、
    前記操業計画立案ステップで決定した搬送ルート、前記シミュレーション用情報生成ステップで生成した山置場の番地、受入・払出・配替作業の生成、搬送機器の割り付けに基づいて、ヤードを模擬したシミュレータにより、ヤード内における搬送機器による鋼材の搬送状態をシミュレーションするシミュレーションステップと、
    前記シミュレーションステップでの結果に基づいて、実搬送機器への搬送指示を作成して出力するステップとを有することを特徴とするヤードの操業計画立案方法。
  11. 鉄鋼プロセスにおいて前工程から受け入れた鋼材を次工程へ円滑に供給するためのヤードの操業計画立案装置であって、
    操業計画立案対象となる鋼材の搬入・搬出情報及び性状情報を少なくとも含む入力データを取り込む手段と、
    前記入力データに基づいて、該ヤードの搬送ルートモデルを作成し、操業計画立案対象期間を区分した各時刻における各置場での鋼材の配置量、及び、各搬送機器による鋼材の搬送量を決定変数とする線形方程式及び線形不等式のうち少なくともいずれか一方により表現した制約関数を作成する制約関数作成手段と、
    前記入力データに基づいて、初期時刻における各置場での鋼材の配置量を初期条件として設定する初期条件設定手段と、
    前記入力データに基づいて、特定の置場における条件を境界条件として設定する境界条件設定手段と、
    前記決定変数を線形和式又は二次形式により表現した関数であって、所定の評価項目の観点から各置場での鋼材の配置量の推移が望ましいものとなる場合に最小又は最大となる評価関数を作成する評価関数作成手段と、
    前記初期条件及び前記境界条件を含む前記制約関数の条件下において、前記評価関数を最小化又は最大化する決定変数を算出する最適化計算手段と、
    前記最適化計算により算出された決定変数に基づいて、各鋼材の搬送ルートを決定する搬送ルート算出を行う搬送ルート算出手段とを備えることを特徴とするヤードの操業計画立案装置。
  12. 鉄鋼プロセスにおいて前工程から受け入れた鋼材を次工程へ円滑に供給するためのヤードの操業計画立案装置であって、
    操業計画立案対象となる鋼材の搬入・搬出情報及び性状情報を少なくとも含む入力データを取り込む手段と、
    前記鋼材を計画対象鋼材とし、前記入力データに基づいて、該計画対象鋼材を最適化計算対象結果適用鋼材、最適化計算対象結果非適用鋼材及び最適化計算除外鋼材とに分類し、また、操業計画策定期間を設定し該操業計画策定期間内に開始する最適化計算実施期間である最適化計算区間を設定する手段と、
    前記最適化計算対象結果適用鋼材と前記最適化計算対象結果非適用鋼材について、前記入力データに基づいて、該ヤードの搬送ルートモデルを作成し、設定された最適化計算区間を区分した各時刻における各置場での鋼材の配置量、及び、各搬送機器による鋼材の搬送量を決定変数とする線形方程式及び線形不等式のうち少なくともいずれか一方により表現した制約関数を作成する制約関数作成手段と、
    前記入力データに基づいて、初期時刻における各置場での鋼材の配置量を初期条件として設定する初期条件設定手段と、
    前記入力データに基づいて、特定の置場における条件を境界条件として設定する境界条件設定手段と、
    前記決定変数を線形和式又は二次形式により表現した関数であって、所定の評価項目の観点から各置場での鋼材の配置量の推移が望ましいものとなる場合に最小又は最大となる評価関数を作成する評価関数作成手段と、
    前記初期条件及び前記境界条件を含む前記制約関数の条件下、前記最適化計算区間において前記評価関数を最小化又は最大化する決定変数を算出する最適化計算手段と、
    前記最適化計算により算出された決定変数に基づいて、各鋼材の搬送ルートを決定する搬送ルート算出を行う搬送ルート算出手段とを備えることを特徴とするヤードの操業計画立案装置。
  13. 鉄鋼プロセスにおいて前工程から受け入れた鋼材を次工程へ円滑に供給するためのヤードの操業計画を立案するためのプログラムであって、
    操業計画立案対象となる鋼材の搬入・搬出情報及び性状情報を少なくとも含む入力データを取り込む処理と、
    前記入力データに基づいて、該ヤードの搬送ルートモデルを作成し、操業計画立案対象期間を区分した各時刻における各置場での鋼材の配置量、及び、各搬送機器による鋼材の搬送量を決定変数とする線形方程式及び線形不等式のうち少なくともいずれか一方により表現した制約関数を作成する処理と、
    前記入力データに基づいて、初期時刻における各置場での鋼材の配置量を初期条件として設定する処理と、
    前記入力データに基づいて、特定の置場における条件を境界条件として設定する処理と、
    前記決定変数を線形和式又は二次形式により表現した関数であって、所定の評価項目の観点から各置場での鋼材の配置量の推移が望ましいものとなる場合に最小又は最大となる評価関数を作成する処理と、
    前記初期条件及び前記境界条件を含む前記制約関数の条件下において、前記評価関数を最小化又は最大化する決定変数を算出する最適化計算を行う処理と、
    前記最適化計算により算出された決定変数に基づいて、各鋼材の搬送ルートを決定する搬送ルート算出を行う処理とをコンピュータに実行させるためのプログラム。
  14. 鉄鋼プロセスにおいて前工程から受け入れた鋼材を次工程へ円滑に供給するためのヤードの操業計画を立案するためのプログラムであって、
    操業計画立案対象となる鋼材の搬入・搬出情報及び性状情報を少なくとも含む入力データを取り込む処理と、
    前記鋼材を計画対象鋼材とし、前記入力データに基づいて、該計画対象鋼材を最適化計算対象結果適用鋼材、最適化計算対象結果非適用鋼材及び最適化計算除外鋼材とに分類し、また、操業計画策定期間を設定し該操業計画策定期間内に開始する最適化計算実施期間である最適化計算区間を設定する処理と、
    前記最適化計算対象結果適用鋼材と前記最適化計算対象結果非適用鋼材について、前記入力データに基づいて、該ヤードの搬送ルートモデルを作成し、設定された最適化計算区間を区分した各時刻における各置場での鋼材の配置量、及び、各搬送機器による鋼材の搬送量を決定変数とする線形方程式及び線形不等式のうち少なくともいずれか一方により表現した制約関数を作成する処理と、
    前記入力データに基づいて、初期時刻における各置場での鋼材の配置量を初期条件として設定する処理と、
    前記入力データに基づいて、特定の置場における条件を境界条件として設定する処理と、
    前記決定変数を線形和式又は二次形式により表現した関数であって、所定の評価項目の観点から各置場での鋼材の配置量の推移が望ましいものとなる場合に最小又は最大となる評価関数を作成する処理と、
    前記初期条件及び前記境界条件を含む前記制約関数の条件下、前記最適化計算区間において前記評価関数を最小化又は最大化する決定変数を算出する最適化計算を行う処理と、
    前記最適化計算により算出された決定変数に基づいて、各鋼材の搬送ルートを決定する搬送ルート算出を行う処理とをコンピュータに実行させるためのプログラム。
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