JP2012104056A - 生産計画作成方法及び生産計画作成プログラム、並びに生産計画作成装置 - Google Patents

生産計画作成方法及び生産計画作成プログラム、並びに生産計画作成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】多少の工程能力の超過を許容しつつ、オーダーの着手時期と納期を遵守した生産計画を作成する。
【解決手段】計算機において、オーダー情報を登録し(STEP1)、各オーダーの負荷を納期の時間区間に山積みし、時間軸の未来方向に負荷を累積した納期負荷累積を計算し(STEP2〜3)、各オーダーの負荷を着手時期の時間区間に山積みし、時間軸の未来方向に負荷を累積した着手負荷累積を計算する(STEP4〜5)。納期累積生産量不等式制約、最終累積生産量等式制約及び着手累積生産量不等式制約を満たしながら、生産量の変動が最小となる各時間区間の生産量を決定し、生産量を工程能力とみなして負荷の再割り当てを行う(STEP6〜7)。
【選択図】図2

Description

本発明は、種々の納期及び着手時期のオーダーを生産対象とする生産工程での負荷の平準化を行う際に、生産対象である複数のオーダーの負荷を割り当てて、生産計画を作成する生産計画作成方法及び生産計画作成プログラム、並びに生産計画作成装置に関する。
従来から、生産工程の負荷の平準化を行う際に、生産対象である複数のオーダーの負荷を、生産計画の開始から終了の間において所定幅で区切られた時間軸上の複数の時間区間に対して割り付けて、生産計画を作成する技術が開発されている。そして、かかる技術として、所定幅で区切られた複数の時間区間に対して、暫定的に負荷を割り付け(山積み)、割り付けられた負荷の高い時間区間において、負荷の一部を隣接する負荷の低い時間区間に逐次移動させる(山崩し)ことで、時間区間ごとの負荷の変動を小さくする方法がある(例えば、特許文献1)。尚、暫定的に負荷を割り付ける手法として、納期を基準に(納期に間に合う限界の時間区間に)割り付ける手法、最早着手時期を基準に(最も早く作業を開始できる時間区間に)割り付ける手法などがある。
暫定的な負荷の割り付け状態では、通常、負荷の高い時間帯と負荷の低い時間帯が混在する。そして、負荷の高い時間帯では、大幅に工程能力を超えてしまい、作成された生産計画をそのまま実行に移すことは不可能な場合が多い。従って、特許文献1のような方法を用いることにより、負荷の高い時間帯は負荷が低くなり、負荷の低い時間帯は負荷が高くなることから、工程能力を有効活用することができるため、設備能力の範囲で納期遅れを最低限にとどめる生産計画を作成することが可能である。
特開2006−338602号公報
しかしながら、特許文献1に示すような従来技術では、以下の問題がある。
・負荷の高い時間区間の検索と隣接する時間区間への負荷の移動を繰り返して実行する必要があり、最終的に全体の負荷が平準化されるまでに多くの計算時間を要する。
・負荷が工程能力を超えている限り、納期を犠牲にしても時間軸の未来方向に山崩しを行うことで、実行可能な生産計画を作成することができるが、着手時期(これ以降でしか生産を開始できない時期)と納期を厳守する条件で、工程能力の超過を許容した負荷の平準化ができない。これは、従来技術が、「負荷が工程能力以下になる」以外に明確な山崩しの終了条件を持たないことに由来する。そのため、多少の工程能力の増強(例えば、残業や増員(極力少ないほうが良い))を投入してでも、納期に間に合わせる生産計画を立案することは困難である。あるいは、どの程度の工程能力の増強策をどの時間区間で講じれば、着手時期と納期を遵守できるかの指針が得られない。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、負荷の平準化を行う際に、多少の工程能力の超過を許容しつつ、オーダーの着手時期と納期を遵守した生産計画を作成することができる生産計画作成方法及び生産計画作成プログラム、並びに生産計画作成装置を提供するものである。
本発明に係る生産計画作成方法は、種々の納期及び着手時期のオーダーを生産対象とする生産工程での負荷の平準化を行う際に、生産対象である複数のオーダーの負荷を、生産計画の開始から終了までの間において所定幅で区切られた時間軸上の複数の時間区間に対して割り付けて、生産計画を作成する生産計画作成方法であって、計算機の演算部により実行される処理が、前記複数のオーダーの着手時期、納期及び負荷をオーダー情報として登録するオーダー情報記憶ステップと、前記複数のオーダーの負荷を前記複数のオーダーの納期に対応する時間区間に山積みして、納期負荷山積み結果として出力する納期負荷山積みステップと、前記納期負荷山積み結果をもとに、前記負荷を山積みした時間区間を納期累積計算時間区間として、各納期累積計算時間区間に関して、生産計画の開始から当該納期累積計算時間区間まで山積みした前記負荷を累積した当該納期累積計算時間区間の負荷累積量を計算して、納期負荷累積計算結果として出力する納期負荷累積計算ステップと、前記複数のオーダーの負荷を前記複数のオーダーの着手時期に対応する時間区間に山積みして、着手負荷山積み結果として出力する着手負荷山積みステップと、前記着手山積み結果をもとに、前記負荷を山積みした時間区間を着手累積計算時間区間として、各着手累積計算時間区間に関して、生産計画の開始から当該着手累積計算時間区間まで山積みした前記負荷を累積した当該着手累積計算時間区間の負荷累積量を計算して、着手負荷累積計算結果として出力する着手負荷累積計算ステップと、時間軸方向を基準として最も遅い納期累積計算時間区間を除く各納期累積計算時間区間に関して、生産計画の開始から当該納期累積計算時間区間まで累積した累積生産量が、前記納期負荷累積計算結果で得られた当該納期累積計算時間区間の負荷累積量以上となる納期累積生産量不等式制約、生産計画の開始から時間軸方向を基準として最も遅い納期累積計算時間区間まで累積した累積生産量が、前記納期負荷累積計算結果で得られた当該納期累積計算時間区間の負荷累積量と等しくなる最終納期累積生産量等式制約、及び、生産計画の開始から時間軸方向を基準として最も早い着手累積計算時間区間より前の時間区間まで累積した累積生産量が、前記着手負荷累積計算結果で得られた当該着手累積計算時間区間より1つ早い着手累積計算時間区間の負荷累積量以下となる着手累積不等式制約、を満たしつつ、各時間区間の生産量の変動を示す評価式が最小となる各時間区間の生産量を計算する生産量計算ステップと、計算された前記各時間区間の生産量を工程能力とみなして、負荷を再割り当てする負荷山崩しステップと、を有することを特徴とする。
本発明に係る生産計画作成プログラムは、種々の納期及び着手時期のオーダーを生産対象とする生産工程での負荷の平準化を行う際に、生産対象である複数のオーダーの負荷を、生産計画の開始から終了までの間において所定幅で区切られた時間軸上の複数の時間区間に対して割り付けて、生産計画を作成する生産計画作成プログラムであって、前記複数のオーダーの着手時期、納期及び負荷をオーダー情報として登録するオーダー情報記憶ステップと、前記複数のオーダーの負荷を前記複数のオーダーの納期に対応する時間区間に山積みして、納期負荷山積み結果として出力する納期負荷山積みステップと、前記納期負荷山積み結果をもとに、前記負荷を山積みした時間区間を納期累積計算時間区間として、各納期累積計算時間区間に関して、生産計画の開始から当該納期累積計算時間区間まで山積みした前記負荷を累積した当該納期累積計算時間区間の負荷累積量を計算して、納期負荷累積計算結果として出力する納期負荷累積計算ステップと、前記複数のオーダーの負荷を前記複数のオーダーの着手時期に対応する時間区間に山積みして、着手負荷山積み結果として出力する着手負荷山積みステップと、前記着手山積み結果をもとに、前記負荷を山積みした時間区間を着手累積計算時間区間として、各着手累積計算時間区間に関して、生産計画の開始から当該着手累積計算時間区間まで山積みした前記負荷を累積した当該着手累積計算時間区間の負荷累積量を計算して、着手負荷累積計算結果として出力する着手負荷累積計算ステップと、時間軸方向を基準として最も遅い納期累積計算時間区間を除く各納期累積計算時間区間に関して、生産計画の開始から当該納期累積計算時間区間まで累積した累積生産量が、前記納期負荷累積計算結果で得られた当該納期累積計算時間区間の負荷累積量以上となる納期累積生産量不等式制約、生産計画の開始から時間軸方向を基準として最も遅い納期累積計算時間区間まで累積した累積生産量が、前記納期負荷累積計算結果で得られた当該納期累積計算時間区間の負荷累積量と等しくなる最終納期累積生産量等式制約、及び、生産計画の開始から時間軸方向を基準として最も早い着手累積計算時間区間より前の時間区間まで累積した累積生産量が、前記着手負荷累積計算結果で得られた当該着手累積計算時間区間より1つ早い着手累積計算時間区間の負荷累積量以下となる着手累積不等式制約、を満たしつつ、各時間区間の生産量の変動を示す評価式が最小となる各時間区間の生産量を計算する生産量計算ステップと、計算された前記各時間区間の生産量を工程能力とみなして、負荷を再割り当てする負荷山崩しステップと、を有し、計算機において演算部により読み出して各ステップの処理を実行させることを特徴とする。
本発明に係る生産計画作成装置は、計算機の演算部を用いて、種々の納期及び着手時期のオーダーを生産対象とする生産工程での負荷の平準化を行う際に、生産対象である複数のオーダーの負荷を、生産計画の開始から終了までの間において所定幅で区切られた時間軸上の複数の時間区間に対して割り付けて、生産計画を作成する生産計画装置であって、前記複数のオーダーの着手時期、納期及び負荷をオーダー情報として登録するオーダー情報記憶部と、前記複数のオーダーの負荷を前記複数のオーダーの納期に対応する時間区間に山積みして、納期負荷山積み結果として出力する納期負荷山積み部と、前記納期負荷山積み結果をもとに、前記負荷を山積みした時間区間を納期累積計算時間区間として、各納期累積計算時間区間に関して、生産計画の開始から当該納期累積計算時間区間まで山積みした前記負荷を累積した当該納期累積計算時間区間の負荷累積量を計算して、納期負荷累積計算結果として出力する納期負荷累積計算部と、前記複数のオーダーの負荷を前記複数のオーダーの着手時期に対応する時間区間に山積みして、着手負荷山積み結果として出力する着手負荷山積み部と、前記着手山積み結果をもとに、前記負荷を山積みした時間区間を着手累積計算時間区間として、各着手累積計算時間区間に関して、生産計画の開始から当該着手累積計算時間区間まで山積みした前記負荷を累積した当該着手累積計算時間区間の負荷累積量を計算して、着手負荷累積計算結果として出力する着手負荷累積計算部と、時間軸方向を基準として最も遅い納期累積計算時間区間を除く各納期累積計算時間区間に関して、生産計画の開始から当該納期累積計算時間区間まで累積した累積生産量が、前記納期負荷累積計算結果で得られた当該納期累積計算時間区間の負荷累積量以上となる納期累積生産量不等式制約、生産計画の開始から時間軸方向を基準として最も遅い納期累積計算時間区間まで累積した累積生産量が、前記納期負荷累積計算結果で得られた当該納期累積計算時間区間の負荷累積量と等しくなる最終納期累積生産量等式制約、及び、生産計画の開始から時間軸方向を基準として最も早い着手累積計算時間区間より前の時間区間まで累積した累積生産量が、前記着手負荷累積計算結果で得られた当該着手累積計算時間区間より1つ早い着手累積計算時間区間の負荷累積量以下となる着手累積不等式制約、を満たしつつ、各時間区間の生産量の変動を示す評価式が最小となる各時間区間の生産量を計算する生産量計算部と、計算された前記各時間区間の生産量を工程能力とみなして、負荷を再割り当てする負荷山崩し部と、を有することを特徴とする。
これによると、まず、オーダー毎の負荷は、納期に間に合う限界の時間区間(納期累積計算時間区間)に山積みされる。そして、この結果をもとに山積みされた負荷の累積が計算されて、納期負荷累積計算結果として出力される。次に、オーダー毎の負荷は、最短で生産できる限界の時間区間である着手時期(着手累積計算時間区間)に山積みされる。そして、この結果をもとに山積みされた負荷の累積が計算されて、着手負荷累積計算結果として出力される。納期を基準として計算した負荷の累積結果(納期負荷累積結果)と、着手時期を基準として山積みされた負荷の累積結果(着手負荷累積結果)をもとに、各時間区間の生産量の変動が最小になるように、各時間区間の生産量を計算する。ここで、決定した各時間区間の生産量は、(着手累積生産量不等式制約より)オーダーの着手日を厳守し、且つ、(納期累積生産量不等式制約より)オーダーの納期を遵守するための必要最低限の工程能力以上であり、また各時間区間の生産のペースが平準化された生産量となっている。次に、計算した生産量を各時間区間の工程能力と見なして負荷を再割り当てる(山崩しする)。これにより、山崩し操作の前に、着手時期と納期を満たすために必要な最低限の工程能力が算定できるため、従来方法のように山崩し操作を繰り返し実行する必要がなく、高速に負荷の平準化が可能となる。さらに、着手時期と納期を厳守するために最低限必要な生産能力を見積ることも可能となる。従って、多少の工程能力の超過を許容しつつ、オーダーの着手時期と納期を遵守した生産計画を作成することができる。
ここで、本発明に係る生産計画作成方法及び生産計画作成プログラムは、前記生産量計算ステップが、更に、前記評価式を、各時間区間の生産量を意味する決定変数と当該決定変数の平均との差の絶対値のp乗(pは任意の自然数)の総和、または、各時間区間の生産量を意味する決定変数と当該決定変数の平均との差の絶対値のp乗(pは任意の自然数)の総和を前記時間区間の数で割った値とし、前記納期累積生産量不等式制約、前記最終納期累積生産量等式制約、及び、前記着手累積生産量不等式制約を満たしつつ、当該評価式を最小にする決定変数を計算し、計算により得られた決定変数を各時間区間の生産量として良い。
また、本発明に係る生産計画作成装置は、前記生産量計算部が、更に、前記評価式を、各時間区間の生産量を意味する決定変数と当該決定変数の平均との差の絶対値のp乗(pは任意の自然数)の総和、または、各時間区間の生産量を意味する決定変数と当該決定変数の平均との差の絶対値のp乗(pは任意の自然数)の総和を前記時間区間の数で割った値とし、前記納期累積生産量不等式制約、前記最終納期累積生産量等式制約、及び、前記着手累積生産量不等式制約を満たしつつ、当該評価式を最小にする決定変数を計算し、計算により得られた決定変数を各時間区間の生産量として良い。
これによると、生産量の変動を、各時間区間の生産量を意味する決定変数と当該決定変数の平均との差の絶対値のp乗(pは任意の自然数)の総和、または、各時間区間の生産量を意味する決定変数と当該決定変数の平均との差の絶対値のp乗(pは任意の自然数)の総和を前記時間区間の数で割った値とすることにより、生産量の決定問題として具体的に計算することができる。なお、評価式を計算する解法として、p=1の場合は、線形計画法を用いて計算し、p=2の場合は、凸二次計画法を用いて計算する。また、p≧3の場合は、ラグランジュの未定乗数法やペナルティ関数など汎用的な解法を用いて計算する(p≧3の場合に限らず、p=1,2でも計算可能)。
また、本発明に係る生産計画作成方法及び生産計画作成プログラムは、前記生産量計算ステップが、更に、前記評価式を、各時間区間の生産量を意味する決定変数の分散とし、前記納期累積生産量不等式制約、前記最終納期累積生産量等式制約、及び、前記着手累積生産量不等式制約を満たしつつ、当該評価式を最小にする決定変数を、凸二次計算法を用いて計算し、計算により得られた決定変数を各時間区間の生産量として良い。
本発明に係る生産計画作成装置は、前記生産量計算部が、更に、前記評価式を、各時間区間の生産量を意味する決定変数の分散とし、前記納期累積生産量不等式制約、前記最終納期累積生産量等式制約、及び、前記着手累積生産量不等式制約を満たしつつ、当該評価式を最小にする決定変数を、凸二次計算法を用いて計算し、計算により得られた決定変数を各時間区間の生産量として良い。
これによると、生産量の変動を、生産量の分散とすることにより、生産量の決定問題が凸二次計画問題となり、凸二次計画法の適用が可能となる。従って、生産量を決定する日数が多い場合であっても、時間区間の生産量を高速に計算することができる。
また、本発明に係る生産計画作成方法及び生産計画作成プログラムは、前記生産量計算ステップが、更に、前記評価式を、各時間区間の生産量を意味する決定変数と当該決定変数の平均との差の絶対値の総和とし、前記納期累積生産量不等式制約、前記最終納期累積生産量等式制約、及び、前記着手累積生産量不等式制約を満たしつつ、当該評価式を最小にする決定変数を、線形計画法を用いて計算し、計算により得られた決定変数を各時間区間の生産量として良い。
本発明に係る生産計画作成装置は、前記生産量計算部が、更に、前記評価式を、各時間区間の生産量を意味する決定変数と当該決定変数の平均との差の絶対値の総和とし、前記納期累積生産量不等式制約、前記最終納期累積生産量等式制約、及び、前記着手累積生産量不等式制約を満たしつつ、当該評価式を最小にする決定変数を、線形計画法を用いて計算し、計算により得られた決定変数を各時間区間の生産量として良い。
これによると、生産量の変動を、生産量と平均生産量の差の絶対値の総和とすることにより、生産量の決定問題に線形計画法の適用が可能となる。従って、生産量を決定する日数が多い場合であっても、時間区間の生産量を高速に計算することができる。
尚、本発明に係る生産計画作成プログラムは、リムーバブル型記録媒体やハードディスクなどの固定型記録媒体に記録して配布可能である他、有線又は無線の電気通信手段によってインターネットなどの通信ネットワークを介して配布可能である。
本発明の生産計画作成方法及び生産計画作成プログラム、並びに生産計画作成装置は、多少の工程能力の超過を許容しつつ、オーダーの着手時期と納期を遵守した生産計画を作成することができる。
本実施形態に係る生産計画作成装置のブロック図である。 本実施形態に係る生産計画作成方法の処理の手順について説明したフローチャートである。 本実施例に係る生産計画の対象となるオーダーの生産工程を示す図である。 本実施例に係る生産計画の対象となるオーダーの納期と着手時期と負荷を示す図である。 本実施例に係る生産計画の納期負荷山積み結果を示す図である。 本実施例に係る生産計画の納期負荷累積を示す図である。 本実施例に係る生産計画の着手負荷山積み結果を示す図である。 本実施例に係る生産計画の着手負荷累積を示す図である。 本実施例に係る生産計画において、計算した生産量の累積量を示すイメージ図である。 本実施例1に係る生産計画において、生産量の計算結果を示すイメージ図である。 本実施例に係る生産計画において、負荷の再割り当てをした結果を示すイメージ図である。 本実施例に係る生産計画において、再割り当てした負荷と工程能力とを比較した結果を示すイメージ図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明に係る生産計画作成方法及び生産計画作成プログラム、並びに生産計画作成装置を実施するための形態について、具体的な一例に即して説明する。
尚、以下に説明するものは、例示したものにすぎず、本発明に係る生産計画作成方法及び生産計画作成プログラム、並びに生産計画作成装置の適用限界を示すものではない。すなわち、本発明に係る生産計画作成方法及び生産計画作成プログラム、並びに生産計画作成装置は、下記の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいてさまざまな変更が可能なものである。
また、以下で説明する本実施形態に係る生産計画作成方法及び生産計画作成プログラム、並びに生産計画作成装置で用いる時間区間(即ち、生産計画の開始から終了までの間において所定幅で区切られる時間軸上の連続した複数の区間)としては、日単位であっても良いし、月、週、勤、時間などの単位を用いることができる。
まず、本実施形態に係る生産計画作成装置について、図1に基づいて説明する。図1は、本実施形態に係る生産計画作成装置のブロック図である。生産計画作成装置1は、演算部と、記憶部と、入力部と、出力部と、から構成されて、計算機上に実装される。ここで、図1に示されている生産計画作成装置1の各部(演算部、記憶部、入力部、及び、出力部)は、例えば汎用のパーソナルコンピュータ等の計算機によって構成されている。かかる計算機には、CPU、ROM、RAM、ハードディスク、CD−ROMの駆動装置などのハードウェアが収納されており、ハードディスクには、プログラム(このプログラムは、リムーバブルな記憶媒体に記録しておくことにより、様々なコンピュータにインストールすることが可能である)を含む各種のソフトウェアが記録されている。そして、これらのハードウェアおよびソフトウェアが組み合わされることによって、上述の各部が構築されている。
図1に示すように、生産計画作成装置1は、オーダー情報記憶部11と、納期負荷山積み部12と、納期負荷累積計算部13と、着手負荷山積み部14と、着手負荷累積計算部15と、生産量決定部16と、負荷山崩し部17とを備える演算部と、オーダー情報21と、納期負荷山積み結果22と、納期負荷累積(納期負荷累積計算結果)23と、着手負荷山積み結果24と、着手負荷累積(着手負荷累積計算結果)25と、山崩し用生産量情報26と、山崩し結果27とを備える記憶部と、から構成される。
オーダー情報記憶部11は、生産対象となる複数のオーダーの着手時期と納期と負荷が外部から登録されて、オーダー情報21として記憶するためのものである。各オーダーの負荷は、重量、数量、個数や時間などを用いることができる。ここで、オーダー情報記憶部11において、外部から登録される情報は、生産計画作成開始時に、図示しない入力部(キーボード等)から入力されたり、リムーバブルな記憶媒体に記録されて与えられたり、有線又は無線の電気通信手段によってインターネットなどの通信ネットワークを介して与えられたりして、記憶装置や補助記憶装置等に記憶される。そして、オーダー情報21は、負荷山積み部12に入力される。
納期負荷山積計算部12は、オーダー情報21として記憶された各オーダーの負荷を各オーダーの納期に対応する時間区間に山積みし、納期負荷山積み結果22として出力するためのものである。そして、納期負荷山積み結果22は、納期負荷累積計算部13に入力される。
納期負荷累積計算部13は、納期負荷山積み結果22に基づいて、時間軸の未来方向の負荷の累積を計算し、納期負荷累積23として出力するためのものである。具体的には、納期負荷累積計算部13は、納期負荷山積み結果22で、負荷を山積みした時間区間を納期累積計算時間区間として、各納期累積計算時間区間に対して、その時間区間よりも時間軸の過去方向の時間区間において山積みした負荷を累積する、即ち、生産計画の開始から当該納期累積計算時間区間まで山積みした負荷を累積する。そして、その結果を、納期負荷累積23として出力する。尚、累積であるため、時間軸の未来方向、即ち、日の進みに対して、累積値は単調増加となる。そして、納期負荷累積23は、生産量決定部16に入力される。
着手負荷山積計算部14は、オーダー情報21として記憶された各オーダーの負荷を各オーダーの着手時期に対応する時間区間に山積みし、着手負荷山積み結果22として出力するためのものである。そして、着手負荷山積み結果24は、着手負荷累積計算部15に入力される。
着手負荷累積計算部15は、着手負荷山積み結果24に基づいて、時間軸の未来方向の負荷の累積を計算し、着手負荷累積25として出力するためのものである。具体的には、着手負荷累積計算部15は、着手負荷山積み結果24で、負荷を山積みした時間区間を着手累積計算時間区間として、各着手累積計算時間区間に対して、その時間区間よりも時間軸の過去方向の時間区間において山積みした負荷を累積する、即ち、生産計画の開始から当該着手累積計算時間区間まで山積みした負荷を累積する。そして、その結果を、着手負荷累積25として出力する。尚、累積であるため、時間軸の未来方向、即ち、日の進みに対して、累積値は単調増加となる。そして、着手負荷累積25は、生産量決定部16に入力される。
生産量決定部16は、納期負荷累積23及び着手負荷累積25に基づいて、各時間区間の生産量を決定し、山崩し用生産量情報26として出力するためのものである。具体的には、時間軸方向を基準として最も遅い納期累積計算時間区間を除く各納期累積計算時間区間に関して、生産計画の開始から当該納期累積計算時間区間まで累積した累積生産量が、納期負荷累積23で得られた当該納期累積計算時間区間の負荷累積量以上となる納期累積生産量不等式制約、生産計画の開始から時間軸方向を基準として最も遅い納期累積計算時間区間まで累積した累積生産量が、納期負荷累積23で得られた当該納期累積計算時間区間の負荷累積量と等しくなる最終納期累積生産量等式制約、及び、生産計画の開始から時間軸方向を基準として最も早い着手累積計算時間区間より前の時間区間まで累積した累積生産量が、着手負荷累積25で得られた当該着手累積計算時間区間より1つ早い着手累積計算時間区間の負荷累積量以下となる着手累積不等式制約、を満たしつつ、各時間区間の生産量の変動を示す評価式が最小となる各時間区間の生産量を計算し、山崩し用生産量情報26として出力する。なお、評価式を計算する解法として、p=1の場合は、線形計画法を用いて計算し、p=2の場合は、凸二次計画法を用いて計算する。また、p≧3の場合は、ラグランジュの未定乗数法やペナルティ関数など汎用的な解法を用いて計算する(p≧3の場合に限らず、p=1,2でも計算可能)。
納期累積生産量不等式制約は、次式(式(1)〜(4))で表わされる。
また、納期最終累積生産量不等式制約は、次式(式(5))で表わされる。
また、着手累積不等式制約は、次式(式(6)〜(9))で表わされる。
各時間区間の生産量の変動は、決定変数をx(i番目の時間区間の生産量)として、例えば、下記の2つの式(式(10)または式(11))で表わされる。
負荷山崩し部17は、山崩し用生産量情報26に基づいて、計算された各時間区間の生産量を工程能力とみなして、負荷を再割り当てするためのものである。そして、負荷を再割り当てした負荷山崩しの結果を、山崩し結果27として記憶する。尚、山崩し結果27は、生産計画作成装置1における計算結果として、図示しない結果出力部を介して、図示しないディスプレイ、プリンタ等の出力部に出力しても良い。
次に、本実施形態に係る生産計画作成方法の処理の手順について、図2に基づいて、説明する。図2は、本実施形態に係る生産計画作成方法の処理の手順について説明したフローチャートである。
尚、以下で説明する本実施形態に係る生産計画作成方法の処理は、計算機において処理される。同様に、生産計画作成プログラムとしても、計算機においてCPUにより読み出して実行することができる。また、この生産計画作成プログラムは、リムーバブルな記憶媒体に記録しておくことにより、様々な計算機の記憶装置にインストールすることが可能である。
図2に示すように、計算機において、オーダー情報として、生産対象となる複数のオーダーの着手時期と納期と負荷を、事前に、入力部から入力されたり、リムーバブルな記憶媒体に記録されて与えられたり、有線又は無線の電気通信手段によってインターネットなどの通信ネットワークを介して与えられたりして、記憶部に登録する(STEP1:オーダー情報記憶ステップ)。尚、本ステップの詳細については、上述した生産計画作成装置1のオーダー情報記憶部11及びオーダ情報21の記載内容と同様であり、その説明を省略する。
そして、STEP1で登録された各オーダーの負荷を各オーダーの納期に対応する時間区間に山積みし、納期負荷山積み結果として出力する(STEP2:納期負荷山積ステップ)。尚、本ステップの詳細については、上述した生産計画作成装置1の納期負荷山積み部12及び納期負荷山積み結果22の記載内容と同様であり、その説明を省略する。
次に、STEP2で出力された納期負荷山積み結果に基づいて、時間軸の未来方向の負荷の累積を計算し、納期負荷累積として出力する(STEP3:納期負荷累積計算ステップ)。具体的には、納期負荷山積み結果で、負荷を山積みした時間区間を納期累積計算時間区間として、各納期累積計算時間区間に対して、その時間区間よりも時間軸の過去方向の時間区間において山積みした負荷を累積する、即ち、生産計画の開始から当該納期累積計算時間区間まで山積みした負荷を累積する。そして、その結果を、納期負荷累積として出力する。尚、本ステップの詳細については、上述した生産計画作成装置1の納期負荷累積計算部13及び納期負荷累積23の記載内容と同様であり、その説明を省略する。
そして、STEP1で登録された各オーダーの負荷を各オーダーの着手時期に対応する時間区間に山積みし、着手負荷山積み結果として出力する(STEP4:着手負荷山積ステップ)。尚、本ステップの詳細については、上述した生産計画作成装置1の着手負荷山積み部14及び着手負荷山積み結果24の記載内容と同様であり、その説明を省略する。
次に、STEP4で出力された着手負荷山積み結果に基づいて、時間軸の未来方向の負荷の累積を計算し、着手負荷累積として出力する(STEP5:着手負荷累積計算ステップ)。具体的には、着手負荷山積み結果で、負荷を山積みした時間区間を着手累積計算時間区間として、各着手累積計算時間区間に対して、その時間区間よりも時間軸の過去方向の時間区間において山積みした負荷を累積する、即ち、生産計画の開始から当該着手累積計算時間区間まで山積みした負荷を累積する。そして、その結果を、着手負荷累積として出力する。尚、本ステップの詳細については、上述した生産計画作成装置1の着手負荷累積計算部15及び着手負荷累積25の記載内容と同様であり、その説明を省略する。
そして、STEP3で計算された納期負荷累積及びSTEP5で計算された着手負荷累積に基づいて、各時間区間の生産量を決定し、山崩し用生産量情報として出力する(STEP6:生産量決定ステップ)。具体的には、時間軸方向を基準として最も遅い納期累積計算時間区間を除く各納期累積計算時間区間に関して、生産計画の開始から当該納期累積計算時間区間まで累積した累積生産量が、納期負荷累積で得られた当該納期累積計算時間区間の負荷累積量以上となる納期累積生産量不等式制約、生産計画の開始から時間軸方向を基準として最も遅い納期累積計算時間区間まで累積した累積生産量が、納期負荷累積で得られた当該納期累積計算時間区間の負荷累積量と等しくなる最終納期累積生産量等式制約、及び、生産計画の開始から時間軸方向を基準として最も早い着手累積計算時間区間より前の時間区間まで累積した累積生産量が、着手負荷累積で得られた当該着手累積計算時間区間より1つ早い着手累積計算時間区間の負荷累積量以下となる着手累積不等式制約、を満たしつつ、各時間区間の生産量の変動を示す評価式が最小となる各時間区間の生産量を計算し、山崩し用生産量情報として出力する。尚、本ステップは、上述した生産計画作成装置1の生産量決定部16及び山崩し用生産量情報26の記載内容と同じであり、その説明を省略する。
STEP7では、STEP6で計算された山崩し用生産量情報に基づいて、計算された各時間区間の生産量を工程能力とみなして、負荷を再割り当てし、負荷を再割り当てした負荷山崩しの結果を山崩し結果として記憶して、生産計画作成方法の処理を終了する(STEP7:負荷山崩しステップ)。尚、本ステップは、上述した生産計画作成装置1の負荷山崩し部17及び山崩し結果27の記載内容と同じであり、その説明を省略する。
このように、本実施形態の生産計画作成装置及び生産計画作成方法、並びに生産計画作成プログラムによれば、まず、オーダー毎の負荷は、納期に間に合う限界の時間区間(納期累積計算時間区間)に山積みされる。そして、この結果をもとに山積みされた負荷の累積が計算されて、納期負荷累積計算結果として出力される。次に、オーダー毎の負荷は、最短で生産できる限界の時間区間である着手時期(着手累積計算時間区間)に山積みされる。そして、この結果をもとに山積みされた負荷の累積が計算されて、着手負荷累積計算結果として出力される。納期を基準として計算した負荷の累積結果(納期負荷累積結果)と、着手時期を基準として山積みされた負荷の累積結果(着手負荷累積結果)をもとに、各時間区間の生産量の変動が最小になるように、各時間区間の生産量を計算する。ここで、決定した各時間区間の生産量は、(着手累積生産量不等式制約より)オーダーの着手日を厳守し、且つ、(納期累積生産量不等式制約より)オーダーの納期を遵守するための必要最低限の工程能力以上であり、また各時間区間の生産のペースが平準化された生産量となっている。次に、計算した生産量を各時間区間の工程能力と見なして負荷を再割り当てる(山崩しする)。これにより、山崩し操作の前に、着手時期と納期を満たすために必要な最低限の工程能力が算定できるため、従来方法のように山崩し操作を繰り返し実行する必要がなく、高速に負荷の平準化が可能となる。さらに、着手時期と納期を厳守するために最低限必要な生産能力を見積ることも可能となる。従って、多少の工程能力の超過を許容しつつ、オーダーの着手時期と納期を遵守した生産計画を作成することができる。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明は、前記実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいてさまざまな変更が可能なものである。
次に、本実施形態の生産計画作成装置及び生産計画作成方法、並びに生産計画作成プログラムの具体例として、以下で示す実施例に基づいて説明する。
本実施例に係る生産計画で対象とするオーダーの生産工程は、図3に示すように、1台の加工機械と出荷バッファの工程を持ち、オーダー単位に原料を投入して製品を製造する。そして、図4に示すように、本実施例では、4月3日から18日までの納期を持ち、また、4月1日から15日までの着手日を持つオーダー1〜18の18個のオーダーに対して、4月1日以降の生産計画を行うものとする。また、各オーダーの重量(負荷)は、それぞれ、1トンとする。また、本実施例では、時間区間を1日として、生産計画の開始時間区間(本実施例では時間区間が1日であり、開始日となる。)を4月1日、生産計画の終了時間区間(本実施例では時間区間が1日であり、終了日となる。)を4月18日とする。また、本実施例では、納期は出荷納期とみなし、納期前に製造完了した場合は、納期日に出荷するものとする。
[実施例1]
まず、実施例1について、図1,2に基づいて説明する。本実施例では、オーダー情報記憶部11により、図4に示すオーダー1からオーダー18まで18個のオーダー情報21として、注文量(負荷:本実施例では重量)、着手日(着手時期)、納期日(納期)が登録される(STEP1)。図4に示すように、オーダー1、2の着手日は4月1日、オーダー3〜5の着手日は4月2日、オーダー6〜9の着手日は4月6日、オーダー10〜14の着手日は4月9日、オーダー15〜17の着手日は4月10日、オーダー18の着手日は4月15日である。また、オーダー1〜3の納期は4月3日、オーダー4〜7の納期は4月7日、オーダー8、9の納期は4月8日、オーダー10〜15の納期は4月14日、オーダー16〜18の納期は4月18日である。また、オーダー1〜18の各オーダーの注文量は、それぞれ、1トンである。
まず、納期負荷山積み部12は、オーダー情報21として登録された各オーダーの負荷を各オーダーの納期に対応する時間区間に山積みし、納期負荷山積み結果22として出力する(STEP2)。本実施例では、時間区間が1日であるため、納期負荷山積み部12により、オーダー1〜18の負荷が、それぞれの納期日に山積みされ、納期負荷山積み結果22は、図5に示すように、4月3日:3トン、4月7日:4トン、4月8日:2トン、4月14日:6トン、4月18日:3トンとなる。
そして、納期負荷累積計算部13は、納期負荷山積み結果22に基づいて、時間軸の未来方向の負荷の累積を計算し、納期負荷累積23として出力する(STEP3)。本実施例では、納期日が納期累積計算日(納期累積計算時間区間)となり、図6に示すように、各納期累積計算日における負荷累積量は、4月3日:3トン、4月7日:3+4=7トン、4月8日:3+4+2=9トン、4月14日:3+4+2+6=15トン、4月18日:3+4+2+6+3=18トンとなる。
次に、着手負荷山積み部14は、オーダー情報21として登録された各オーダーの負荷を各オーダーの着手時期に対応する時間区間に山積みし、着手負荷山積み結果24として出力する(STEP4)。本実施例では、時間区間が1日であるため、着手負荷山積み部14により、オーダー1〜18の負荷が、それぞれの着手日に山積みされ、着手負荷山積み結果24は、図7に示すように、4月1日:2トン、4月2日:3トン、4月6日:4トン、4月9日:5トン、4月10日:3トン、4月15日:1トンとなる。
そして、着手負荷累積計算部15は、着手負荷山積み結果24に基づいて、時間軸の未来方向の負荷の累積を計算し、着手負荷累積25として出力する(STEP5)。本実施例では、着手日が着手累積計算日(着手累積計算時間区間)となり、図8に示すように、各着手累積計算日における負荷累積量は、4月1日:2トン、4月2日:2+3=5トン、4月6日:2+3+4=9トン、4月9日:2+3+4+5=14トン、4月10日:2+3+4+5+3=17トン、4月15日:2+3+4+5+3+1=18トンとなる。
そして、生産量決定部16が、納期負荷累積23及び着手負荷累積25に基づいて、時間軸方向を基準として最も遅い納期累積計算日を除く各納期累積計算日に関して、生産計画の開始日から当該納期累積計算日まで累積した累積生産量が、納期負荷累積23で得られた当該納期累積計算日の負荷累積量以上となる納期累積生産量不等式制約、生産計画の開始日から時間軸方向を基準として最も遅い納期累積計算日まで累積した累積生産量が、納期負荷累積23で得られた当該納期累積計算日の負荷累積量と等しくなる最終納期累積生産量等式制約、及び、生産計画の開始から時間軸方向を基準として最も早い着手累積計算日の前日まで累積した累積生産量が、着手負荷累積25で得られた当該着手累積計算日より1つ早い着手累積計算日の負荷累積量以下となる着手累積不等式制約、を満たしつつ、各日の生産量の変動を示す評価式が最小となる各日の生産量を計算し、山崩し用生産量情報26として出力する。(STEP6)。本実施例では、上述の数4に示す式(10)において、p=2として、各時間区間(日)の生産量を意味する決定変数xの分散を評価式として、凸二次計画法を用いて計算した。また、本実施例における着手累積不等式制約の1つとして、例えば、4月2日(2番目に早い「着手累積計算日」の前日である4月1日までの累積生産量が、2番目に早い「着手累積計算日」より1つ早い(1番目に早い)「着手累積計算日」である4月1日の累積負荷量2トン以下となる制約を満たす必要がある。
本実施例における評価式は、次式(式(12))のようになる。式(12)は、各日(4月1日〜18日)の生産量の分散を意味する式である。
また、納期累積生産量不等式制約は、次式(式(13)〜(16))のようになる。式(13)は、1番目に早い納期累積計算日(4月3日)までの累積生産量が、同じく1番目に早い納期累積計算日(4月3日)までの累積負荷量(3トン)以上であるという制約を表わしている。また、式(14)は、2番目に早い納期累積計算日(4月7日)までの累積生産量が、同じく2番目に早い納期累積計算日(4月7日)までの累積負荷量(7トン)以上であるという制約を表わしている。また、式(15)は、3番目に早い納期累積計算日(4月8日)までの累積生産量が、同じく3番目に早い納期累積計算日(4月8日)までの累積負荷量(9トン)以上であるという制約を表わしている。また、式(16)は、4番目に早い納期累積計算日(4月14日)までの累積生産量が、同じく4番目に早い納期累積計算日(4月14日)までの累積負荷量(15トン)以上であるという制約を表わしている。
また、最終累積生産量等式制約は、次式の式(17)のようになる。式(17)は、最も遅い納期累積計算日(4月18日)までの累積生産量が、同じく最も遅い納期累積計算日(4月18日)までの累積負荷量(18トン)と等しくなるという制約を表わしている。
また、着手累積不等式制約は、次式(式(18)〜(22))のようになる。式(18)は、2番目に早い着手累積計算日(4月2日)の前日である4月1日までの累積生産量が、1つ早い着手累積計算日(4月1日)までの累積負荷量(2トン)以上であるという制約を表わしている。また、式(19)は、3番目に早い着手累積計算日(4月6日)の前日である4月5日までの累積生産量が、1つ早い着手累積計算日(4月2日)までの累積負荷量(5トン)以上であるという制約を表わしている。また、式(20)は、4番目に早い着手累積計算日(4月9日)の前日である4月8日までの累積生産量が、1つ早い着手累積計算日(4月6日)までの累積負荷量(9トン)以上であるという制約を表わしている。また、式(21)は、5番目に早い着手累積計算日(4月10日)の前日である4月9日までの累積生産量が、1つ早い着手累積計算日(4月9日)までの累積負荷量(14トン)以上であるという制約を表わしている。また、式(22)は、6番目に早い(最も遅い)着手累積計算日(4月15日)の前日である4月14日までの累積生産量が、1つ早い着手累積計算日(4月10日)までの累積負荷量(17トン)以上であるという制約を表わしている。
本実施例において、計算された各時間区間の生産量は表1のようになる。
また、図9に計算した時間区間の生産量の累積量のイメージ図を示す。図7に示すように、下記の4つの期間ごとに、生産のペースが平準化されている。尚、図7において、太線の直線は、負荷の累積線を示している。
・4月1日から4月5日にかけて、1[トン/日]の生産ペースに平準化されている。
・4月6日から4月8日にかけて、4/3[トン/日]の生産ペースに平準化されている。
・4月9日から4月14日にかけて、1[トン/日]の生産ペースに平準化されている。
・4月15日から4月18日にかけて、3/4[トン/日]の生産ペースに平準化されている。
そして、負荷山崩し部17は、山崩し用生産量情報26に基づいて、計算された各時間区間の生産量を工程能力とみなして、負荷を再割り当てし、負荷を再割り当てした負荷山崩しの結果を、山崩し結果27として出力する(ステップS7)。図10に、表1に示す各時間区間の生産量の結果をイメージ図にしたものを示す。そして、図10に示された生産量を工程の生産能力とみなすことにより、負荷の再割り当てをし、負荷を再割り当てした山崩し結果27を図11に示す。図11から、例えば、以下のことが分かる。
4月1日〜5日では、1[トン/日]を生産能力として、オーダー1からオーダー5の負荷が均等に割り付けられている。ここで、
□オーダー1と2は、着手日が4月1日で、納期が4月2日であるため、着手日以降に生産しており、且つ、納期遅れは発生していない。
□オーダー3は、着手日が4月2日で、納期が4月3日であるため、着手日以降に生産しており、且つ、納期遅れは発生していない。
□オーダー4と5は、着手日が4月2日で、納期が4月7日であるため、着手日以降に生産しており、且つ、納期遅れは発生していない。
4月6日〜8日では、4/3[トン/日]を生産能力として、オーダー6からオーダー9の負荷が均等に割り付けられている。ここで、
□オーダー6と7は、着手日が4月6日で、納期が4月7日であるため、着手日以降に生産しており、且つ、納期遅れは発生していない。
□オーダー8と9は、着手日が4月6日で、納期が4月8日であるため、着手日以降に生産しており、且つ、納期遅れは発生していない。
4月9日〜14日では、1[トン/日]を生産能力として、オーダー10からオーダー15の負荷が均等に割り付けられている。ここで、
□オーダー10からオーダー14は、着手日が4月9日で、納期は4月14日であるため、着手日以降に生産しており、且つ、納期遅れは発生していない。
□オーダー15は、着手日が4月10日で、納期が4月14日であるため、着手日以降に生産しており、且つ、納期遅れは発生していない。
4月15日〜18日では、3/4[トン/日]を生産能力として、オーダー16からオーダー18の負荷が均等に割り付けられている。ここで、
□オーダー16とオーダー17は、着手日が4月10日で、納期は4月18日であるため、着手日以降に生産しており、且つ、納期遅れは発生していない。
□オーダー18は、着手日が4月15日で、納期が4月18日であるため、着手日以降に生産しており、且つ、納期遅れは発生していない。
このように、本実施例1から、納期を遵守した上で、負荷を極力平準化する山崩しを負荷の選択と移動を繰り返すことなく高速かつ容易に実行できることが分かる。また、図12に示すように、納期を遵守するために必要な最低限の能力向上率と期間を簡単に確認することができる。この実施例では、標準の能力を1トン/日と設定しており、4月6日から4月8日にかけて4/3倍の能力向上が必要であることが分かる。
[実施例2]
次に、実施例2について説明する。実施例2では、実施例1の評価式を、生産量と平均生産量の差の絶対値の総和にした例について説明する。ここで、実施例2では、オーダー情報や工程能力など、他の条件は実施例1と同じである。また、処理の流れも実施例1と同じであるため、実施例1と異なる点のみを以下に説明する。
STEP1〜5及びSTEP7は、実施例1と同じである。
STEP6において、本実施例では、上述の数4に示す式(10)において、p=1として、各時間区分の生産量を意味する決定変数xと当該決定変数xの平均との差の絶対値の総和を評価式として、線形計画法を用いて計算した。
評価式が実施例1と異なり、本実施例における評価式は、次式(式(23))のようになる。定式化した問題(評価式は、式(23)、評価式以外の式は実施例1と同じ)は、線形計画問題となるため、線形計画法を用いて解き、各日の生産量を計算する。
本実施例2において、計算された各日の生産量は実施例1と同じであり、表1で示すとおりである。各日の生産量が実施例1と実施例2で同じになったのは偶然であり、実施例1と実施例2とは評価式が異なるため、一般的には各日の生産量は異なる。
従って、本実施形態の生産計画作成装置及び生産計画作成方法、並びに生産計画作成プログラムで、多少の工程能力の超過を許容しつつ、オーダーの納期を遵守した生産計画を作成することができていることが分かる。
1 生産計画作成装置
11 オーダー情報記憶部
12 納期負荷山積み部
13 納期負荷累積計算部
14 着手負荷山積み部
15 着手負荷累積計算部
16 生産量決定部
17 負荷山崩し部
21 オーダー情報
22 納期負荷山積み結果
23 納期負荷累積
24 着手負荷山積み結果
25 山崩し用生産量情報
26 山崩し結果
STEP1 オーダー情報記憶ステップ
STEP2 納期負荷山積みステップ
STEP3 納期負荷累積計算ステップ
STEP4 着手負荷山積みステップ
STEP5 着手負荷累積計算ステップ
STEP6 生産量決定ステップ
STEP7 負荷山崩しステップ

Claims (12)

  1. 種々の納期及び着手時期のオーダーを生産対象とする生産工程での負荷の平準化を行う際に、生産対象である複数のオーダーの負荷を、生産計画の開始から終了までの間において所定幅で区切られた時間軸上の複数の時間区間に対して割り付けて、生産計画を作成する生産計画作成方法であって、
    計算機の演算部により実行される処理が、
    前記複数のオーダーの着手時期、納期及び負荷をオーダー情報として登録するオーダー情報記憶ステップと、
    前記複数のオーダーの負荷を前記複数のオーダーの納期に対応する時間区間に山積みして、納期負荷山積み結果として出力する納期負荷山積みステップと、
    前記納期負荷山積み結果をもとに、前記負荷を山積みした時間区間を納期累積計算時間区間として、各納期累積計算時間区間に関して、生産計画の開始から当該納期累積計算時間区間まで山積みした前記負荷を累積した当該納期累積計算時間区間の負荷累積量を計算して、納期負荷累積計算結果として出力する納期負荷累積計算ステップと、
    前記複数のオーダーの負荷を前記複数のオーダーの着手時期に対応する時間区間に山積みして、着手負荷山積み結果として出力する着手負荷山積みステップと、
    前記着手山積み結果をもとに、前記負荷を山積みした時間区間を着手累積計算時間区間として、各着手累積計算時間区間に関して、生産計画の開始から当該着手累積計算時間区間まで山積みした前記負荷を累積した当該着手累積計算時間区間の負荷累積量を計算して、着手負荷累積計算結果として出力する着手負荷累積計算ステップと、
    時間軸方向を基準として最も遅い納期累積計算時間区間を除く各納期累積計算時間区間に関して、生産計画の開始から当該納期累積計算時間区間まで累積した累積生産量が、前記納期負荷累積計算結果で得られた当該納期累積計算時間区間の負荷累積量以上となる納期累積生産量不等式制約、生産計画の開始から時間軸方向を基準として最も遅い納期累積計算時間区間まで累積した累積生産量が、前記納期負荷累積計算結果で得られた当該納期累積計算時間区間の負荷累積量と等しくなる最終納期累積生産量等式制約、及び、生産計画の開始から時間軸方向を基準として最も早い着手累積計算時間区間より前の時間区間まで累積した累積生産量が、前記着手負荷累積計算結果で得られた当該着手累積計算時間区間より1つ早い着手累積計算時間区間の負荷累積量以下となる着手累積不等式制約、を満たしつつ、各時間区間の生産量の変動を示す評価式が最小となる各時間区間の生産量を計算する生産量計算ステップと、
    計算された前記各時間区間の生産量を工程能力とみなして、負荷を再割り当てする負荷山崩しステップと、
    を有することを特徴とする生産計画作成方法。
  2. 前記生産量計算ステップが、更に、
    前記評価式を、各時間区間の生産量を意味する決定変数と当該決定変数の平均との差の絶対値のp乗(pは任意の自然数)の総和、または、各時間区間の生産量を意味する決定変数と当該決定変数の平均との差の絶対値のp乗(pは任意の自然数)の総和を前記時間区間の数で割った値とし、
    前記納期累積生産量不等式制約、前記最終納期累積生産量等式制約、及び、前記着手累積生産量不等式制約を満たしつつ、当該評価式を最小にする決定変数を計算し、計算により得られた決定変数を各時間区間の生産量とすることを特徴とする請求項1に記載の生産計画作成方法。
  3. 前記生産量計算ステップが、更に、
    前記評価式を、各時間区間の生産量を意味する決定変数の分散とし、
    前記納期累積生産量不等式制約、前記最終納期累積生産量等式制約、及び、前記着手累積生産量不等式制約を満たしつつ、当該評価式を最小にする決定変数を、凸二次計算法を用いて計算し、計算により得られた決定変数を各時間区間の生産量とすることを特徴とする請求項1に記載の生産計画作成方法。
  4. 前記生産量計算ステップが、更に、
    前記評価式を、各時間区間の生産量を意味する決定変数と当該決定変数の平均との差の絶対値の総和とし、
    前記納期累積生産量不等式制約、前記最終納期累積生産量等式制約、及び、前記着手累積生産量不等式制約を満たしつつ、当該評価式を最小にする決定変数を、線形計画法を用いて計算し、計算により得られた決定変数を各時間区間の生産量とすることを特徴とする請求項1に記載の生産計画作成方法。
  5. 種々の納期及び着手時期のオーダーを生産対象とする生産工程での負荷の平準化を行う際に、生産対象である複数のオーダーの負荷を、生産計画の開始から終了までの間において所定幅で区切られた時間軸上の複数の時間区間に対して割り付けて、生産計画を作成する生産計画作成プログラムであって、
    前記複数のオーダーの着手時期、納期及び負荷をオーダー情報として登録するオーダー情報記憶ステップと、
    前記複数のオーダーの負荷を前記複数のオーダーの納期に対応する時間区間に山積みして、納期負荷山積み結果として出力する納期負荷山積みステップと、
    前記納期負荷山積み結果をもとに、前記負荷を山積みした時間区間を納期累積計算時間区間として、各納期累積計算時間区間に関して、生産計画の開始から当該納期累積計算時間区間まで山積みした前記負荷を累積した当該納期累積計算時間区間の負荷累積量を計算して、納期負荷累積計算結果として出力する納期負荷累積計算ステップと、
    前記複数のオーダーの負荷を前記複数のオーダーの着手時期に対応する時間区間に山積みして、着手負荷山積み結果として出力する着手負荷山積みステップと、
    前記着手山積み結果をもとに、前記負荷を山積みした時間区間を着手累積計算時間区間として、各着手累積計算時間区間に関して、生産計画の開始から当該着手累積計算時間区間まで山積みした前記負荷を累積した当該着手累積計算時間区間の負荷累積量を計算して、着手負荷累積計算結果として出力する着手負荷累積計算ステップと、
    時間軸方向を基準として最も遅い納期累積計算時間区間を除く各納期累積計算時間区間に関して、生産計画の開始から当該納期累積計算時間区間まで累積した累積生産量が、前記納期負荷累積計算結果で得られた当該納期累積計算時間区間の負荷累積量以上となる納期累積生産量不等式制約、生産計画の開始から時間軸方向を基準として最も遅い納期累積計算時間区間まで累積した累積生産量が、前記納期負荷累積計算結果で得られた当該納期累積計算時間区間の負荷累積量と等しくなる最終納期累積生産量等式制約、及び、生産計画の開始から時間軸方向を基準として最も早い着手累積計算時間区間より前の時間区間まで累積した累積生産量が、前記着手負荷累積計算結果で得られた当該着手累積計算時間区間より1つ早い着手累積計算時間区間の負荷累積量以下となる着手累積不等式制約、を満たしつつ、各時間区間の生産量の変動を示す評価式が最小となる各時間区間の生産量を計算する生産量計算ステップと、
    計算された前記各時間区間の生産量を工程能力とみなして、負荷を再割り当てする負荷山崩しステップと、
    を有し、計算機において演算部により読み出して各ステップの処理を実行させることを特徴とする生産計画作成プログラム。
  6. 前記生産量計算ステップが、更に、
    前記評価式を、各時間区間の生産量を意味する決定変数と当該決定変数の平均との差の絶対値のp乗(pは任意の自然数)の総和、または、各時間区間の生産量を意味する決定変数と当該決定変数の平均との差の絶対値のp乗(pは任意の自然数)の総和を前記時間区間の数で割った値とし、
    前記納期累積生産量不等式制約、前記最終納期累積生産量等式制約、及び、前記着手累積生産量不等式制約を満たしつつ、当該評価式を最小にする決定変数を計算し、計算により得られた決定変数を各時間区間の生産量とすることを特徴とする請求項5に記載の生産計画作成プログラム。
  7. 前記生産量計算ステップが、更に、
    前記評価式を、各時間区間の生産量を意味する決定変数の分散とし、
    前記納期累積生産量不等式制約、前記最終納期累積生産量等式制約、及び、前記着手累積生産量不等式制約を満たしつつ、当該評価式を最小にする決定変数を、凸二次計算法を用いて計算し、計算により得られた決定変数を各時間区間の生産量とすることを特徴とする請求項5に記載の生産計画作成プログラム。
  8. 前記生産量計算ステップが、更に、
    前記評価式を、各時間区間の生産量を意味する決定変数と当該決定変数の平均との差の絶対値の総和とし、
    前記納期累積生産量不等式制約、前記最終納期累積生産量等式制約、及び、前記着手累積生産量不等式制約を満たしつつ、当該評価式を最小にする決定変数を、線形計画法を用いて計算し、計算により得られた決定変数を各時間区間の生産量とすることを特徴とする請求項5に記載の生産計画作成プログラム。
  9. 計算機の演算部を用いて、種々の納期及び着手時期のオーダーを生産対象とする生産工程での負荷の平準化を行う際に、生産対象である複数のオーダーの負荷を、生産計画の開始から終了までの間において所定幅で区切られた時間軸上の複数の時間区間に対して割り付けて、生産計画を作成する生産計画装置であって、
    前記複数のオーダーの着手時期、納期及び負荷をオーダー情報として登録するオーダー情報記憶部と、
    前記複数のオーダーの負荷を前記複数のオーダーの納期に対応する時間区間に山積みして、納期負荷山積み結果として出力する納期負荷山積み部と、
    前記納期負荷山積み結果をもとに、前記負荷を山積みした時間区間を納期累積計算時間区間として、各納期累積計算時間区間に関して、生産計画の開始から当該納期累積計算時間区間まで山積みした前記負荷を累積した当該納期累積計算時間区間の負荷累積量を計算して、納期負荷累積計算結果として出力する納期負荷累積計算部と、
    前記複数のオーダーの負荷を前記複数のオーダーの着手時期に対応する時間区間に山積みして、着手負荷山積み結果として出力する着手負荷山積み部と、
    前記着手山積み結果をもとに、前記負荷を山積みした時間区間を着手累積計算時間区間として、各着手累積計算時間区間に関して、生産計画の開始から当該着手累積計算時間区間まで山積みした前記負荷を累積した当該着手累積計算時間区間の負荷累積量を計算して、着手負荷累積計算結果として出力する着手負荷累積計算部と、
    時間軸方向を基準として最も遅い納期累積計算時間区間を除く各納期累積計算時間区間に関して、生産計画の開始から当該納期累積計算時間区間まで累積した累積生産量が、前記納期負荷累積計算結果で得られた当該納期累積計算時間区間の負荷累積量以上となる納期累積生産量不等式制約、生産計画の開始から時間軸方向を基準として最も遅い納期累積計算時間区間まで累積した累積生産量が、前記納期負荷累積計算結果で得られた当該納期累積計算時間区間の負荷累積量と等しくなる最終納期累積生産量等式制約、及び、生産計画の開始から時間軸方向を基準として最も早い着手累積計算時間区間より前の時間区間まで累積した累積生産量が、前記着手負荷累積計算結果で得られた当該着手累積計算時間区間より1つ早い着手累積計算時間区間の負荷累積量以下となる着手累積不等式制約、を満たしつつ、各時間区間の生産量の変動を示す評価式が最小となる各時間区間の生産量を計算する生産量計算部と、
    計算された前記各時間区間の生産量を工程能力とみなして、負荷を再割り当てする負荷山崩し部と、
    を有することを特徴とする生産計画作成装置。
  10. 前記生産量計算部が、更に、
    前記評価式を、各時間区間の生産量を意味する決定変数と当該決定変数の平均との差の絶対値のp乗(pは任意の自然数)の総和、または、各時間区間の生産量を意味する決定変数と当該決定変数の平均との差の絶対値のp乗(pは任意の自然数)の総和を前記時間区間の数で割った値とし、
    前記納期累積生産量不等式制約、前記最終納期累積生産量等式制約、及び、前記着手累積生産量不等式制約を満たしつつ、当該評価式を最小にする決定変数を計算し、計算により得られた決定変数を各時間区間の生産量とすることを特徴とする請求項9に記載の生産計画作成装置。
  11. 前記生産量計算部が、更に、
    前記評価式を、各時間区間の生産量を意味する決定変数の分散とし、
    前記納期累積生産量不等式制約、前記最終納期累積生産量等式制約、及び、前記着手累積生産量不等式制約を満たしつつ、当該評価式を最小にする決定変数を、凸二次計算法を用いて計算し、計算により得られた決定変数を各時間区間の生産量とすることを特徴とする請求項9に記載の生産計画作成装置。
  12. 前記生産量計算部が、更に、
    前記評価式を、各時間区間の生産量を意味する決定変数と当該決定変数の平均との差の絶対値の総和とし、
    前記納期累積生産量不等式制約、前記最終納期累積生産量等式制約、及び、前記着手累積生産量不等式制約を満たしつつ、当該評価式を最小にする決定変数を、線形計画法を用いて計算し、計算により得られた決定変数を各時間区間の生産量とすることを特徴とする請求項9に記載の生産計画作成装置。
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