JP2012088879A - 生産計画作成方法及び生産計画作成プログラム、並びに生産計画作成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】計算機において、オーダー情報と負荷増加率計算期間の上限幅を登録し、各オーダーの負荷を納期の時間区分に山積みし、時間軸の未来方向に負荷を累積した負荷累積結果を計算する(STEP1〜3)。累積生産量不等式制約、最終累積生産量等式制約、及び生産量の非負制約を満たしながら、各時間区分の生産量の変動を示す評価式が最小となる各時間区分の生産量を決定し、生産量を工程能力とみなして負荷の再割り当てを行う(STEP4〜5)。
【選択図】図2
Description
・負荷の高い時間区分の検索と隣接する時間区分への負荷の移動を繰り返して実行する必要があり、最終的に全体の負荷が平準化されるまでに多くの計算時間を要する。
・負荷が工程能力を超えている限り、納期を犠牲にしても時間軸の未来方向に山崩しを行うことで、実行可能な生産計画を作成することができるが、納期を厳守する条件で、工程能力の超過を許容した負荷の平準化ができない。これは、従来技術が、「負荷が工程能力以下になる」以外に明確な山崩しの終了条件を持たないことに由来する。そのため、多少の工程能力の増強(例えば、残業や増員(極力少ないほうが良い))を投入してでも、納期に間に合わせる生産計画を立案することは困難である。あるいは、どの程度の工程能力の増強策をどの時間区分で講じれば、納期を遵守できるかの指針が得られない。
尚、以下で説明する本実施形態に係る生産計画作成方法の処理は、計算機において処理される。同様に、生産計画作成プログラムとしても、計算機においてCPUにより読み出して実行することができる。また、この生産計画作成プログラムは、リムーバブルな記憶媒体に記録しておくことにより、様々な計算機の記憶装置にインストールすることが可能である。
まず、実施例1について、図1,2に基づいて説明する。本実施例では、オーダー情報記憶部11により、図4に示すオーダー1からオーダー12まで12個のオーダー情報21が登録される(STEP1)。図4に示すように、オーダー1〜4の納期は4月3日、オーダー5,6の納期は4月6日、オーダー7〜11の納期は4月10日、オーダー12の納期は4月13日である。また、各オーダーの負荷(本実施例では、重量)は、それぞれ、1トンとする。そして、負荷増加率計算期間の上限幅25を13日として設定する(STEP1)。
・4月1日から4月3日において、4/3[トン/日]の生産ペースに平準化されている。
・4月4日から4月10日において、1[トン/日]の生産ペースに平準化されている。
・4月11日から4月13日において、1/3[トン/日]の生産ペースに平準化されている。
・4月1日から4月3日において、1.333[トン/日](4/3[トン/日])を生産能力として、オーダー1からオーダー4の負荷が均等に割り付けられている。ここで、オーダー1からオーダー4の納期は4月3日であるため、納期遅れは発生していない。
・4月4日から4月10日において、1[トン/日]を生産能力として、オーダー5からオーダー11の負荷が均等に割り付けられている。ここで、オーダー5とオーダー6の納期は4月6日、オーダー7からオーダー11の納期は4月10日であるため、納期遅れは発生していない。
・4月11日から4月13日において、0.333[トン/日](1/3[トン/日])を生産能力として、オーダー12の負荷が均等に割り付けられている。ここで、オーダー12の納期は4月13日であるため、納期遅れは発生していない。
次に、実施例2について説明する。実施例2では、実施例1の評価式を、生産量と平均生産量の差の絶対値の総和にした例について説明する。ここで、実施例2では、オーダー情報や工程能力など、他の条件は実施例1と同じである。また、処理の流れも実施例1と同じであるため、実施例1と異なる点のみを以下に説明する。
・4月1日は2[トン/日]で生産する。
・4月2日から4月4日において、1[トン/日]の生産ペースに平準化されている。
・4月5日から4月6日において、1.05[トン/日]の生産ペースに平準化されている。
・4月7日から4月10日において、0.974[トン/日]の生産ペースに平準化されている。
・4月11日から4月13日において、0.333[トン/日]の生産ペースに平準化されている。
・4月1日は2[トン/日]を生産能力として、オーダー1からオーダー2の負荷が割り付けられている。ここで、オーダー1とオーダー2の納期は4月3日であるため、納期遅れは発生していない。
・4月2日から4月4日におけて、1[トン/日]を生産能力として、オーダー3からオーダー5の負荷が均等に割り付けられている。ここで、オーダー3とオーダー4の納期は4月3日、オーダー5の納期は4月6日であるため、納期遅れは発生していない。
・4月5日から4月6日におけて、1.05[トン/日]を生産能力として、オーダー6からオーダー8の負荷が均等に割り付けられている。ここで、オーダー6とオーダー7の納期は4月6日であるため、納期遅れは発生していない。
・4月7日から4月10日において、0.974[トン/日]を生産能力として、オーダー8からオーダー11の負荷が均等に割り付けられている。ここで、オーダー8からオーダー11の納期は4月10日であるため、納期遅れは発生していない。
・4月11日から4月13日におけて、0.333[トン/日]を生産能力として、オーダー12の負荷が均等に割り付けられている。ここで、オーダー5とオーダー12の納期は4月13日であるため、納期遅れは発生していない。
11 オーダー情報記憶部
12 負荷山積み部
13 負荷累積計算部
14 生産量決定部
15 負荷山崩し部
21 オーダー情報
22 山積み結果
23 負荷累積
24 山崩し用生産量情報
25 山崩し結果
STEP1 オーダー情報記憶ステップ
STEP2 負荷山積みステップ
STEP3 負荷累積計算ステップ
STEP4 生産量決定ステップ
STEP5 負荷山崩しステップ
Claims (12)
- 生産対象である複数のオーダーの負荷を、生産計画の開始から終了までの間において所定幅で区切られた時間軸上の複数の時間区分に対して割り付けて、生産計画を作成する生産計画作成方法であって、
計算機の演算部により実行される処理が、
前記複数のオーダーの納期及び負荷をオーダー情報として登録するオーダー情報記憶ステップと、
前記複数のオーダーの負荷を前記複数のオーダーの納期に対応する時間区分に山積みして、負荷山積み結果として出力する負荷山積みステップと、
前記負荷を山積みした時間区分を負荷累積計算時間区分として、各負荷累積計算時間区分に関して、前記負荷山積み結果に基づいて、生産計画の開始から当該負荷累積計算時間区分まで山積みした前記負荷を累積した当該負荷累積計算時間区分の負荷累積量を計算して、負荷累積計算結果として出力する負荷累積計算ステップと、
時間軸方向を基準として最も遅い負荷累積計算時間区分を除く各負荷累積計算時間区分に関して、生産計画の開始から当該負荷累積計算時間区分まで累積した累積生産量が、前記負荷累積計算結果で得られた当該負荷累積計算時間区分の負荷累積量以上となる累積生産量不等式制約、生産計画の開始から時間軸方向を基準として最も遅い負荷累積計算時間区分まで累積した累積生産量が、前記負荷累積計算結果で得られた当該負荷累積計算時間区分の負荷累積量と等しくなる最終累積生産量等式制約、各時間区分での生産量は非負であるという生産量の非負制約を満たしつつ、各時間区分の生産量の変動を示す評価式が最小となる各時間区分の生産量を計算する生産量計算ステップと、
計算された前記各時間区分の生産量を工程能力とみなして、負荷を再割り当てする負荷山崩しステップと、
を有することを特徴とする生産計画作成方法。 - 前記生産量計算ステップが、更に、
前記評価式を、各時間区分の生産量を意味する決定変数と当該決定変数の平均との差の絶対値のp乗(pは任意の自然数)の総和、または、各時間区分の生産量を意味する決定変数と当該決定変数の平均との差の絶対値のp乗(pは任意の自然数)の総和を前記時間区分の数で割った値とし、
前記累積生産量不等式制約、前記最終累積生産量等式制約、及び、前記生産量の非負制約を満たしつつ、当該評価式を最小にする決定変数を計算し、計算により得られた決定変数を各時間区分の生産量とすることを特徴とする請求項1に記載の生産計画作成方法。 - 前記生産量計算ステップが、更に、
前記評価式を、各時間区分の生産量を意味する決定変数の分散とし、
前記累積生産量不等式制約、前記最終累積生産量等式制約、及び、前記生産量の非負制約を満たしつつ、当該評価式を最小にする決定変数を、凸二次計算法を用いて計算し、計算により得られた決定変数を各時間区分の生産量とすることを特徴とする請求項1に記載の生産計画作成方法。 - 前記生産量計算ステップが、更に、
前記評価式を、各時間区分の生産量を意味する決定変数と当該決定変数の平均との差の絶対値の総和とし、
前記累積生産量不等式制約、前記最終累積生産量等式制約、及び、前記生産量の非負制約を満たしつつ、当該評価式を最小にする決定変数を、線形計画法を用いて計算し、計算により得られた決定変数を各時間区分の生産量とすることを特徴とする請求項1に記載の生産計画作成方法。 - 生産対象である複数のオーダーの負荷を、生産計画の開始から終了までの間において所定幅で区切られた時間軸上の複数の時間区分に対して割り付けて、生産計画を作成する生産計画作成プログラムであって、
前記複数のオーダーの納期及び負荷をオーダー情報として登録するオーダー情報記憶ステップと、
前記複数のオーダーの負荷を前記複数のオーダーの納期に対応する時間区分に山積みして、負荷山積み結果として出力する負荷山積みステップと、
前記負荷を山積みした時間区分を負荷累積計算時間区分として、各負荷累積計算時間区分に関して、前記負荷山積み結果に基づいて、生産計画の開始から当該負荷累積計算時間区分まで山積みした前記負荷を累積した当該負荷累積計算時間区分の負荷累積量を計算して、負荷累積計算結果として出力する負荷累積計算ステップと、
時間軸方向を基準として最も遅い負荷累積計算時間区分を除く各負荷累積計算時間区分に関して、生産計画の開始から当該負荷累積計算時間区分まで累積した累積生産量が、前記負荷累積計算結果で得られた当該負荷累積計算時間区分の負荷累積量以上となる累積生産量不等式制約、生産計画の開始から時間軸方向を基準として最も遅い負荷累積計算時間区分まで累積した累積生産量が、前記負荷累積計算結果で得られた当該負荷累積計算時間区分の負荷累積量と等しくなる最終累積生産量等式制約、各時間区分での生産量は非負であるという生産量の非負制約を満たしつつ、各時間区分の生産量の変動を示す評価式が最小となる各時間区分の生産量を計算する生産量計算ステップと、
計算された前記各時間区分の生産量を工程能力とみなして、負荷を再割り当てする負荷山崩しステップと、
を有し、計算機において演算部により読み出して各ステップの処理を実行させることを特徴とする生産計画作成プログラム。 - 前記生産量計算ステップが、更に、
前記評価式を、各時間区分の生産量を意味する決定変数と当該決定変数の平均との差の絶対値のp乗(pは任意の自然数)の総和、または、各時間区分の生産量を意味する決定変数と当該決定変数の平均との差の絶対値のp乗(pは任意の自然数)の総和を前記時間区分の数で割った値とし、
前記累積生産量不等式制約、前記最終累積生産量等式制約、及び、前記生産量の非負制約を満たしつつ、当該評価式を最小にする決定変数を計算し、計算により得られた決定変数を各時間区分の生産量とすることを特徴とする請求項5に記載の生産計画作成プログラム。 - 前記生産量計算ステップが、更に、
前記評価式を、各時間区分の生産量を意味する決定変数の分散とし、
前記累積生産量不等式制約、前記最終累積生産量等式制約、及び、前記生産量の非負制約を満たしつつ、当該評価式を最小にする決定変数を、凸二次計算法を用いて計算し、計算により得られた決定変数を各時間区分の生産量とすることを特徴とする請求項5に記載の生産計画作成プログラム。 - 前記生産量計算ステップが、更に、
前記評価式を、各時間区分の生産量を意味する決定変数と当該決定変数の平均との差の絶対値の総和とし、
前記累積生産量不等式制約、前記最終累積生産量等式制約、及び、前記生産量の非負制約を満たしつつ、当該評価式を最小にする決定変数を、線形計画法を用いて計算し、計算により得られた決定変数を各時間区分の生産量とすることを特徴とする請求項5に記載の生産計画作成プログラム。 - 計算機の演算部を用いて、生産対象である複数のオーダーの負荷を、生産計画の開始から終了までの間において所定幅で区切られた時間軸上の複数の時間区分に対して割り付けて、生産計画を作成する生産計画装置であって、
前記複数のオーダーの納期及び負荷をオーダー情報として登録するオーダー情報記憶部と、
前記複数のオーダーの負荷を前記複数のオーダーの納期に対応する時間区分に山積みして、負荷山積み結果として出力する負荷山積み部と、
前記負荷を山積みした時間区分を負荷累積計算時間区分として、各負荷累積計算時間区分に関して、前記負荷山積み結果に基づいて、生産計画の開始から当該負荷累積計算時間区分まで山積みした前記負荷を累積した当該負荷累積計算時間区分の負荷累積量を計算して、負荷累積計算結果として出力する負荷累積計算部と、
時間軸方向を基準として最も遅い負荷累積計算時間区分を除く各負荷累積計算時間区分に関して、生産計画の開始から当該負荷累積計算時間区分まで累積した累積生産量が、前記負荷累積計算結果で得られた当該負荷累積計算時間区分の負荷累積量以上となる累積生産量不等式制約、生産計画の開始から時間軸方向を基準として最も遅い負荷累積計算時間区分まで累積した累積生産量が、前記負荷累積計算結果で得られた当該負荷累積計算時間区分の負荷累積量と等しくなる最終累積生産量等式制約、各時間区分での生産量は非負であるという生産量の非負制約を満たしつつ、各時間区分の生産量の変動を示す評価式が最小となる各時間区分の生産量を計算する生産量計算部と、
計算された前記各時間区分の生産量を工程能力とみなして、負荷を再割り当てする負荷山崩し部と、
を有することを特徴とする生産計画作成装置。 - 前記生産量計算部が、更に、
前記評価式を、各時間区分の生産量を意味する決定変数と当該決定変数の平均との差の絶対値のp乗(pは任意の自然数)の総和、または、各時間区分の生産量を意味する決定変数と当該決定変数の平均との差の絶対値のp乗(pは任意の自然数)の総和を前記時間区分の数で割った値とし、
前記累積生産量不等式制約、前記最終累積生産量等式制約、及び、前記生産量の非負制約を満たしつつ、当該評価式を最小にする決定変数を計算し、計算により得られた決定変数を各時間区分の生産量とすることを特徴とする請求項9に記載の生産計画作成装置。 - 前記生産量計算部が、更に、
前記評価式を、各時間区分の生産量を意味する決定変数の分散とし、
前記累積生産量不等式制約、前記最終累積生産量等式制約、及び、前記生産量の非負制約を満たしつつ、当該評価式を最小にする決定変数を、凸二次計算法を用いて計算し、計算により得られた決定変数を各時間区分の生産量とすることを特徴とする請求項9に記載の生産計画作成装置。 - 前記生産量計算部が、更に、
前記評価式を、各時間区分の生産量を意味する決定変数と当該決定変数の平均との差の絶対値の総和とし、
前記累積生産量不等式制約、前記最終累積生産量等式制約、及び、前記生産量の非負制約を満たしつつ、当該評価式を最小にする決定変数を、線形計画法を用いて計算し、計算により得られた決定変数を各時間区分の生産量とすることを特徴とする請求項9に記載の生産計画作成装置。
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