JP5149045B2 - 生産計画作成装置及び生産計画作成方法、並びにプログラム - Google Patents
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Description
図3に示すように、本実施形態の製造プロセスでは、原料から、5つの並列設備にて製品が製造される。尚、各設備では、複数の品種を処理できる。
尚、本実施形態に係る生産計画作成装置及び生産計画作成方法、並びにプログラムを適用する製造プロセスはこれに限らず、様々な製造プロセスに適用することができる。
ここで、設備を稼動可能時間以上稼動させることはできない。また、本実施形態では、全ての設備で設備可能時間を24時間としたが、それに限らない。例えば、設備のメンテナンスがある場合は、稼動可能時間を短くしても良い。
更に、表2に示すように、各注文には、1トンあたりの「売値」と「原料費」と「発生コスト」が与えられている。ここで、売値と原料費と発生コストによって、利益が計算される。利益は、売値から原料費と発生コストを引いたものとする。尚、本実施形態においては、1トンあたりの売値と原料費と発生コストが全ての注文で同じであるが、それに限らない。例えば、1トンあたりの売値と原料費と発生コストを品種毎或いは注文毎に変えて設定できる。
図1に示すように、生産計画作成装置1は、基本情報記憶部10と、制約情報作成部(制約情報作成手段)20と、最適品種構成計算部(最適品種構成計算手段)30と、結果出力部40と、から構成される。
まず、注文をPj(j=1,・・・nJ)として、注文に関係する変数を下記の数1のように定義する。
尚、出力用インタフェースは、最適品種構成計算部30での計算結果を、出力装置(ディスプレイまたはプリンタ等)に出力するためのデータ変換や通信を行うプログラム又はハードウェアである。
尚、以下で説明する本実施形態に係る生産計画作成方法の処理は、コンピュータにおいても同様に、プログラムとしてCPUにより読み出して実行することができる。また、このプログラムは、CD−ROMやDVDなどのリムーバブルな記憶媒体に記録しておくことにより、様々なコンピュータの記憶装置にインストールすることが可能である。
尚、本ステップの詳細については、上述した生産計画作成装置1の基本情報記憶部10の評価指標情報記憶部11と、設備稼働時間情報記憶部12と、注文情報記憶部13と、売値・原料費・発生コスト情報記憶部14と、設備能力情報記憶部15と、段取り換え情報記憶部16の記載内容と同様であり、その説明を省略する。
尚、本ステップの詳細については、上述した生産計画作成装置1の制約情報作成部20の記載内容と同様であり、その説明を省略する。
尚、本ステップの詳細については、上述した生産計画作成装置1の最適品種構成計算部30の記載内容と同様であり、その説明を省略する。
尚、本ステップの詳細については、上述した生産計画作成装置1の結果出力部40の記載内容と同様であり、その説明を省略する。
例えば、生産量最大化を目的として、全品種の生産量の総和である総生産を評価指標としても良い。また、評価指標を品種毎の売値の合計とし、総売上を最大化しても良い。更に、段取り換え時間最小としても良い。
11 評価指標情報記憶部(評価指標情報登録手段)
12 設備稼働時間情報記憶部(設備稼働時間情報登録手段)
13 注文情報記憶部(注文情報登録手段)
14 売値・原料費・発生コスト情報記憶部(売値・原料費・発生コスト情報登録手段)
15 設備能力情報記憶部(設備能力情報登録手段)
16 段取り換え時間情報記憶部(段取り換え時間情報登録手段)
20 制約情報作成部(制約情報作成手段)
30 最適品種構成計算部(最適品種構成計算手段)
S1 評価指標情報登録ステップ、設備稼働時間情報登録ステップ、注文情報登録ステップ、設備能力情報登録ステップ、売値・原料費・発生コスト情報登録ステップ、段取り換え時間情報登録ステップ
S2 制約情報作成ステップ
S3 最適品種構成計算ステップ
Claims (12)
- 各設備が複数の品種を処理することができる複数の並列設備で複数の注文を処理する製造プロセスにおいて、複数の注文のそれぞれの注文について、処理するいずれか一つの設備と、処理する設備における処理量及び処理順序とを決定し、品種構成を最適化する生産計画作成装置であって、
各設備の稼動可能な時間を登録する設備稼働時間情報登録手段と、
各注文における品種と、各注文で要求される生産量の範囲である生産量上限値及び生産量下限値と、を登録する注文情報登録手段と、
各設備で各品種を処理する能力を登録する設備能力情報登録手段と、
同一の設備において連続する2品種により決定される段取り換え時間を登録する段取り換え時間情報登録手段と、
各注文の各設備での処理量及び各注文の各設備で処理される各順番において処理される場合は1とし、処理されない場合は0とする処理順を決定変数として定義するとともに、段取り替え時間を計算するために前記決定変数に基づいて従属的に決定される従属変数を定義し、前記決定変数及び前記従属変数を用いて、最適な品種構成を決定するための基準となる評価指標を線形化された式として予め登録する評価指標情報登録手段と、
前記設備稼働時間情報登録手段、前記注文情報登録手段、前記設備能力情報登録手段、及び、前記段取り換え時間情報登録手段から得られる基本情報に基づいて、前記決定変数及び前記従属変数を用いて、制約条件に関する線形化された式として制約情報を作成する制約情報作成手段と、
線形の混合整数計画法により、前記制約情報作成手段で作成された制約条件を満たしつつ、前記評価指標情報登録手段で登録された前記評価指標が最大となるような、各注文を処理する設備、各注文を処理する設備における処理量及び処理順序を決定する最適品種構成計算手段と、
を備えることを特徴とする生産計画作成装置。 - 各注文における売値、原料費、及び、発生コストを登録する売値・原料費・発生コスト情報登録手段、を更に備え、
前記評価指標情報登録手段は、
注文の(売値−原料費−発生コスト)の総和を評価指標として登録することを特徴とする請求項1に記載の生産計画作成装置。 - 前記制約情報作成手段は、
各注文の各設備での処理量を処理量変数x、各注文の各設備で処理される各順番において処理される場合は1とし、処理されない場合は0とする処理順変数yからなる決定変数と、前記処理順変数yに基づいて従属的に決定される従属変数fと、を採用して、
ある設備におけるすべての注文の処理時間と段取り換え時間の和は、設備の稼動可能時間を越えないという設備能力に関する制約条件と、
各注文は2つの設備以上で処理されず、且つ、同一設備において2回以上処理されないという処理回数に関する制約条件と、
同一設備で並行して複数の注文を処理することができず、同一設備のある順番にはひとつ以下の注文しか処理できないという順番に関する制約条件と、
各注文の生産量は、それぞれの注文の生産量上限値以下且つ生産量下限値以上であるという生産量に関する制約条件と、
各注文は、処理可能な設備でしか処理されないという品種制約に関する制約条件と、
ある設備での注文の処理量xが0である場合、処理順変数yはその設備のどの順番にも割り付けられないという第一のxとyの関係性に関する制約条件と、
ある設備での注文の処理量xが0よりも大きい場合、処理順変数yはその設備のどれかの順番に割り付けなければならないという第二のxとyの関係性に関する制約条件と、
ある設備において、ある順番にある注文を生産する場合、その順番の1つ前の順番においても、いずれかの注文が生産されなければならないという処理順制約に関する制約条件と、
ある注文とある注文が連続的にある設備のある順番で生産された場合のみに、従属変数fが1となるという従属変数の定義に関する制約条件と、を線形化された式で作成することを特徴とする請求項1または2に記載の生産計画作成装置。 - 前記制約情報作成手段は、更に、
注文を1つも処理しない設備がないという段取り換え回数に関する制約条件、を線形化された式で作成することを特徴とする請求項3に記載の生産計画作成装置。 - 各設備が複数の品種を処理することができる複数の並列設備で複数の注文を処理する製造プロセスにおいて、複数の注文のそれぞれの注文について、処理するいずれか一つの設備と、処理する設備における処理量及び処理順序とを決定し、品種構成を最適化する生産計画作成方法であって、
各設備の稼動可能な時間を登録する設備稼働時間情報登録ステップと、
各注文における品種と、各注文で要求される生産量の範囲である生産量上限値及び生産量下限値と、を登録する注文情報登録ステップと、
各設備で各品種を処理する能力を登録する設備能力情報登録ステップと、
同一の設備において連続する2品種により決定される段取り換え時間を登録する段取り換え時間情報登録ステップと、
各注文の各設備での処理量及び各注文の各設備で処理される各順番において処理される場合は1とし、処理されない場合は0とする処理順を決定変数として定義するとともに、段取り替え時間を計算するために前記決定変数に基づいて従属的に決定される従属変数を定義し、前記決定変数及び前記従属変数を用いて、最適な品種構成を決定するための基準となる評価指標を線形化された式として予め登録する評価指標情報登録ステップと、
前記設備稼働時間情報登録ステップ、前記注文情報登録ステップ、前記設備能力情報登録ステップ、及び、前記段取り換え時間情報登録ステップから得られる基本情報に基づいて、前記決定変数及び前記従属変数を用いて、制約条件に関する線形化された式として制約情報を作成する制約情報作成ステップと、
線形の混合整数計画法により、前記制約情報作成ステップで作成された制約条件を満たしつつ、前記評価指標情報登録ステップで登録された前記評価指標が最大となるような、各注文を処理する設備、各注文を処理する設備における処理量及び処理順序を決定する最適品種構成計算ステップと、
を備えることを特徴とする生産計画作成方法。 - 各注文における売値、原料費、及び、発生コストを登録する売値・原料費・発生コスト情報登録ステップ、を更に備え、
前記評価指標情報登録ステップは、
注文の(売値−原料費−発生コスト)の総和を評価指標として登録することを特徴とする請求項5に記載の生産計画作成方法。 - 前記制約情報作成ステップは、
各注文の各設備での処理量を処理量変数x、各注文の各設備で処理される各順番において処理される場合は1とし、処理されない場合は0とする処理順変数yからなる決定変数と、前記処理順変数yに基づいて従属的に決定される従属変数fと、を採用して、
ある設備におけるすべての注文の処理時間と段取り換え時間の和は、設備の稼動可能時間を越えないという設備能力に関する制約条件と、
各注文は2つの設備以上で処理されず、且つ、同一設備において2回以上処理されないという処理回数に関する制約条件と、
同一設備で並行して複数の注文を処理することができず、同一設備のある順番にはひとつ以下の注文しか処理できないという順番に関する制約条件と、
各注文の生産量は、それぞれの注文の生産量上限値以下且つ生産量下限値以上であるという生産量に関する制約条件と、
各注文は、処理可能な設備でしか処理されないという品種制約に関する制約条件と、
ある設備での注文の処理量xが0である場合、処理順変数yはその設備のどの順番にも割り付けられないという第一のxとyの関係性に関する制約条件と、
ある設備での注文の処理量xが0よりも大きい場合、処理順変数yはその設備のどれかの順番に割り付けなければならないという第二のxとyの関係性に関する制約条件と、
ある設備において、ある順番にある注文を生産する場合、その順番の1つ前の順番においても、いずれかの注文が生産されなければならないという処理順制約に関する制約条件と、
ある注文とある注文が連続的にある設備のある順番で生産された場合のみに、従属変数fが1となるという従属変数の定義に関する制約条件と、を線形化された式で作成することを特徴とする請求項5または6に記載の生産計画作成方法。 - 前記制約情報作成ステップは、更に、
注文を1つも処理しない設備がないという段取り換え回数に関する制約条件、を線形化された式で作成することを特徴とする請求項7に記載の生産計画作成方法。 - コンピュータに、各設備が複数の品種を処理することができる複数の並列設備で複数の注文を処理する製造プロセスにおいて、複数の注文のそれぞれの注文について、処理するいずれか一つの設備と、処理する設備における処理量及び処理順序とを決定し、品種構成を最適化させるためのプログラムであって、
各設備の稼動可能な時間を登録する設備稼働時間情報登録ステップ、
各注文における品種と、各注文で要求される生産量の範囲である生産量上限値及び生産量下限値と、を登録する注文情報登録ステップ、
各設備で各品種を処理する能力を登録する設備能力情報登録ステップ、
同一の設備において連続する2品種により決定される段取り換え時間を登録する段取り換え時間情報登録ステップ、
各注文の各設備での処理量及び各注文の各設備で処理される各順番において処理される場合は1とし、処理されない場合は0とする処理順を決定変数として定義するとともに、段取り替え時間を計算するために前記決定変数に基づいて従属的に決定される従属変数を定義し、前記決定変数及び前記従属変数を用いて、最適な品種構成を決定するための基準となる評価指標を線形化された式として予め登録する評価指標情報登録ステップ、
前記設備稼働時間情報登録ステップ、前記注文情報登録ステップ、前記設備能力情報登録ステップ、及び、前記段取り換え時間情報登録ステップから得られる基本情報に基づいて、前記決定変数及び前記従属変数を用いて、設制約条件に関する線形化された式として制約情報を作成する制約情報作成ステップ、
線形の混合整数計画法により、前記制約情報作成ステップで作成された制約条件を満たしつつ、前記評価指標情報登録ステップで登録された前記評価指標が最大となるような、各注文を処理する設備、各注文を処理する設備における処理量及び処理順序を決定する最適品種構成計算ステップ、
をコンピュータに実行させるためのプログラム。 - 各注文における売値、原料費、及び、発生コストを登録する売値・原料費・発生コスト情報登録ステップ、を更にコンピュータに実行させ、
前記評価指標情報登録ステップは、
注文の(売値−原料費−発生コスト)の総和を評価指標として登録することを特徴とする請求項9に記載のプログラム。 - 前記制約情報作成ステップは、
各注文の各設備での処理量を処理量変数x、各注文の各設備で処理される各順番において処理される場合は1とし、処理されない場合は0とする処理順変数yからなる決定変数と、前記処理順変数yに基づいて従属的に決定される従属変数fと、を採用して、
ある設備におけるすべての注文の処理時間と段取り換え時間の和は、設備の稼動可能時間を越えないという設備能力に関する制約条件と、
各注文は2つの設備以上で処理されず、且つ、同一設備において2回以上処理されないという処理回数に関する制約条件と、
同一設備で並行して複数の注文を処理することができず、同一設備のある順番にはひとつ以下の注文しか処理できないという順番に関する制約条件と、
各注文の生産量は、それぞれの注文の生産量上限値以下且つ生産量下限値以上であるという生産量に関する制約条件と、
各注文は、処理可能な設備でしか処理されないという品種制約に関する制約条件と、
ある設備での注文の処理量xが0である場合、処理順変数yはその設備のどの順番にも割り付けられないという第一のxとyの関係性に関する制約条件と、
ある設備での注文の処理量xが0よりも大きい場合、処理順変数yはその設備のどれかの順番に割り付けなければならないという第二のxとyの関係性に関する制約条件と、
ある設備において、ある順番にある注文を生産する場合、その順番の1つ前の順番においても、いずれかの注文が生産されなければならないという処理順制約に関する制約条件と、
ある注文とある注文が連続的にある設備のある順番で生産された場合のみに、従属変数fが1となるという従属変数の定義に関する制約条件と、を線形化された式で作成することを特徴とする請求項9または10に記載のプログラム。 - 前記制約情報作成ステップは、更に、
注文を1つも処理しない設備がないという段取り換え回数に関する制約条件、を線形化された式で作成することを特徴とする請求項11に記載のプログラム。
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