JP2011113373A - 生産計画立案方法及びその装置並びに生産計画立案のためのコンピュータプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】
経営指標の期待値の精度がよい生産計画を、実時間内に立案できるように、シナリオを絞り込むことを課題とする。
【解決手段】
発生確率最大のシナリオに対して経営指標が最良となる生産計画を立案し、ある一つの要因の予測値を変化させたときの二つのシナリオの経営指標、および経営指標の差分である振れ幅を算出する。振れ幅が一定範囲内になるように、要因の予測値を纏めることで、シナリオを絞り込む。上記手法により予測値を絞り込んだ要因から生成したシナリオから、経営指標の期待値の精度が最も高くなる生産計画を立案する。
【選択図】図1

Description

本発明は、製品を生産する製造業において、資材発注時点の製品要求量の予測誤差により発生する欠品及び過剰在庫に伴う経営上のリスクを最小化するための生産計画を立案する方法及びその装置並びにそのコンピュータプログラムに関する。
製造業では製品需要や工程歩留り、部品納入LT(Lead Time)等の情報を用いて生産計画を立案する。これら生産計画の立案に用いる情報をここでは要因と呼ぶ。要因の値は変動するため,生産計画立案時の予測値と実績値が常に一致するとは限らない。そこで,生産計画立案時に最も起こり得る予測値を仮定し、経営指標の値が最良となる生産計画を立案することが行われている。
ここで、複数ある要因の予測値の組み合わせをシナリオとして定義すると、上記の方法は最も発生確率の高いシナリオを対象として生産計画を立案しているものと考えられる。しかし、予測値の発生確率が最も高いシナリオを対象として、経営指標が最良となる生産計画を立案すると、発生確率が低く経営指標に大きな影響を与えるようなシナリオが実現した場合、計画時に想定した経営指標の値よりも実際の経営指標が悪化する可能性がある。そのため、起こりうる全てのシナリオに対して経営指標を算出し、その期待値が最良となる生産計画を立案する方式が求められている。特許文献1では製品需要が変動した際に、全シナリオに対して経営指標を算出し、その期待値が最良となる生産計画を立案する方法が記載されている。
しかし、近年、多品種を生産する企業やグローバルに生産拠点を構える企業が増加している。需要は製品毎に変動するため、製品種が増大すると変動を考える要因数も増大する。また、納入LTは部品毎に変動するため、部品種が増大すると変動を考える要因数も増大する。生産拠点が増加すると、歩留りが変動する工程数が増加する。このように,近年のビジネス環境の変化により,変動要因は増加している。さらに,変動要因の増加に伴い,シナリオ数も増大している。これは、各変動要因がとることができる予測値の数を区間数とすると、シナリオ数は、各要因の区間数の積で表わされるためである。
特開2005−316932号公報
特許文献1では全シナリオから経営指標の期待値が最良となる生産計画を立案するが、近年のビジネス環境のもとのようにシナリオ数が膨大な数に増加した場合には、それに伴って計算時間も増大してしまい実時間で計算することがむずかしくなってきている。そこで、実時間で計算するためには、シナリオ数を絞る必要がある。シナリオ数を絞る方法として、シナリオ毎の発生確率を算出し、発生確率がある一定の基準値以上のシナリオのみを抽出する手法が考えられる。しかし、発生確率が低くても、実現すると経営指標が悪化するシナリオを想定しておらず、立案した生産計画は、全シナリオに対して立案した生産計画と大きく異なる(期待値の精度が悪化する)可能性があり、そのために、実際の経営指標が悪化するというリスクを抱えることになる。
本発明は上記問題を鑑みてなされたもので、シナリオを絞り込むことにより経営指標の期待値の精度がよい生産計画を実時間内に立案できるような生産計画立案装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明では生産計画を立案する装置を、製品の生産計画の立案に用いる情報である複数の要因の予測値を組み合わせたシナリオと製品の工程や部品表を示した工程情報と経営指標情報と立案した生産計画情報とを記憶する記憶手段と、記憶手段に記憶したシナリオを絞り込む絞り込み手段と、絞り込み手段で絞り込んだシナリオと記憶手段に記憶した情報とを用いて生産計画を立案する生産計画立案手段とを備えて構成した。
また、本発明では、計算機装置を用いて生産計画を立案する方法において、製品の生産計画の立案に用いる情報である複数の要因を計算機装置の記憶手段に記憶させ、記憶手段に記憶させた複数の要因を組合せてシナリオを作成し、計算機装置の第一の演算手段で複数の要因を絞り込むことによりシナリオの数を絞り込み、第一の演算手段で絞り込んだ複数の要因と絞り込んだシナリオとを画面上に表示し、表示した画面上で確認されたシナリオに基づいて計算機装置の第二の演算手段で生産計画を立案するようにした。
更に、本発明では、コンピュータを用いて生産計画を立案するコンピュータプログラムを、製品の生産計画の立案に用いる情報である複数の要因を入力するステップと、入力させた複数の要因を組合せてシナリオを作成するステップと、複数の要因を絞り込むことによりシナリオの数を絞り込むステップと、絞り込んだ複数の要因と絞り込んだシナリオとを画面上に表示するステップと、表示するステップで画面上に表示されたシナリオに基づいて生産計画を立案するステップとをコンピュータに実行させるように構成した。
本発明によれば、複数要因の変動を考慮し、ある二つのシナリオの経営指標の差分である振れ幅に基づいてシナリオを絞り込むことで、経営指標の期待値の精度がよい生産計画を立案することができる。
本発明の一実施形態に関わる生産計画立案装置100の機能構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に関わる生産計画立案装置100のハードウェア構成例を示す図である。 本発明の第一の実施例に係る処理の流れを示すフロー図である。 本発明の第一の実施例に係る絞り込み前のGUIの画面の表示例である。 本発明の一実施形態に関わる入出力を示す画面の表示例である。 需要量分布情報のデータ例を示す図である。 歩留り分布情報のデータ例を示す図である。 納入LT分布情報のデータ例を示す図である。 コスト情報のうち売価情報のデータ例を示す図である。 コスト情報のうち原価情報のデータ例を示す図である。 製品の工程図に関する工程情報のデータ例を示す図である。 製品の部品表に関する工程情報のデータ例を示す図である。 経営指標に関する経営指標情報のデータ例を示す図である。 経営指標の許容範囲に関する経営指標情報のデータ例を示す図である。 図3のS304の絞込み実行のステップの詳細な流れを示すフロー図である。 算出された発生確率最大シナリオのデータ例を示す図である。 発生確率最大のシナリオに対して利益が最大になる生産計画のデータ例を示す図である。 計算された発生確率最大のシナリオに対する売上のデータ例を示す図である。 計算された発生確率最大のシナリオに対する原価のデータ例を示す図である。 計算された発生確率最大のシナリオに対する利益のデータ例を示す図である。 要因絞り込みステップS1205の詳細な処理の流れを示すフロー図である。 計算して求めた製品A需要量が300個のシナリオのデータ例を示す図である。 計算して求めた製品A需要量が300個のシナリオに対する売上のデータ例を示す図である。 計算して求めた製品A需要量が300個のシナリオに対する原価のデータ例を示す図である。 計算して求めた製品A需要量が300個のシナリオに対する利益のデータ例を示す図である。 計算して求めた製品A需要量が100個のシナリオのデータ例を示す図である。 計算して求めた製品A需要量が100個のシナリオに対する売上のデータ例を示す図である。 計算して求めた製品A需要量が100個のシナリオに対する原価のデータ例を示す図である。 計算して求めた製品A需要量が100個のシナリオに対する利益のデータ例を示す図である。 計算して求めた製品A需要量が300個のシナリオを処理した後の製品A需要量の予測値と発生確率のデータ例を示す図である。 計算して求めた製品A需要量が160個のシナリオのデータ例を示す図である。 計算して求めた製品A需要量が160個のシナリオに対する売上のデータ例を示す図である。 計算して求めた製品A需要量が160個のシナリオに対する原価のデータ例を示す図である。 計算して求めた製品A需要量が160個のシナリオに対する利益のデータ例を示す図である。 計算して求めた製品A需要量が300個のシナリオ、製品A需要量が100個のシナリオ、製品A需要量が160個のシナリオを考慮した後の製品A需要量の予測値と発生確率のデータ例を示す図である。 計算して求めた製品A需要量の予測値と発生確率のデータ例を示す図である。 計算して求めた工程1歩留りの予測値と発生確率のデータ例を示す図である。 計算して求めた部品a納入LTの予測値と発生確率のデータ例を示す図である。 図20、図21、図22に示す要因から生成したシナリオのデータ例を示す図である。 生産計画立案実行ステップS307の詳細な処理の流れを示すフロー図である。 図24のシナリオから立案した生産計画のデータ例を示す図である。 図24のシナリオから立案した利益の期待値のデータ例を示す図である。 図24のシナリオから立案したシナリオ毎の利益のデータ例を示す図である。 生産計画立案装置100の出力部140に表示する入出力を示す画面例である。 経営指標のデータ例を示す図である。 経営指標の許容範囲のデータ例を示す図である。 第二の実施例に係る入力画面の例を示す図である。 第二の実施例における絞り込みの処理の流れを示すフロー図である。 第二の実施例におけるシナリオ範囲の入力値とそれに対する範囲のデータ例を示す図である。 第二の実施例で算出した許容範囲毎のシナリオ数のデータ例を示す図である。
本発明の一実施形態について、図面を参照して説明する。
図1は本発明装置の機能構成を示すブロック図である。本図に示すように、生産計画立案装置100は、入力部110、絞り込み演算部120、生産計画立案部130、出力部140、記憶手段150を備えて構成される。記憶手段150には、需要量分布情報記憶部151、歩留り分布情報記憶部152、納入LT分布情報記憶部153、コスト情報記憶部154、工程情報記憶部155、経営指標情報記憶部156、要因情報記憶部157、シナリオ情報記憶部158、生産計画情報記憶部159を有する。
入力部110は、製品毎の需要量分布、工程毎の歩留り分布、部品毎の納入LT分布、製品毎の売上単価、部品毎の購入単価、製品毎の製造単価、単位期間あたりの製品毎の在庫単価、製品毎の部品構成と員数および工程、経営指標、および経営指標の許容範囲、を受け付ける処理を行う。ここで、本実施例では製品毎の需要量分布、工程毎の歩留り分布、および部品毎の納入LT分布は離散値で入力される。製品毎の需要量分布情報として、製品毎の需要量の予測値と予測値が実績値と一致する確率である発生確率、工程毎の歩留り分布として、工程毎の歩留りの予測値とその発生確率、納入LT分布として、部品毎のLTの予測値とその発生確率を受け付ける。生産計画立案装置100では、各分布を連続分布として入力することもできる。その場合は、平均値と分散などの連続分布のパラメータを入力として受け付ける。その後,分布を分割し,離散分布に変換する。
入力部110は受け付けた製品毎の需要量分布を、記憶手段150の需要量分布情報記憶部151に格納し、受け付けた工程毎の歩留り分布を、歩留り分布情報記憶部152に格納し、受け付けた部品毎の納入LT分布を、納入LT分布情報記憶部153に格納し、受け付けた製品毎の売上単価、部品毎の購入単価、製品毎の製造単価、単位期間あたりの製品毎の在庫費用を、コスト情報記憶部154に格納し、受け付けた製品毎の部品構成と員数および工程を、工程情報記憶部155に格納し、受け付けた経営指標と経営指標の許容範囲を、経営指標情報記憶部156に格納する。
絞り込み演算部120は、ある二つのシナリオの経営指標の差分である振れ幅を元にシナリオの数を絞り込む。
具体的には、絞り込み演算部120は、記憶手段150の需要量分布情報記憶部151に格納された製品毎の需要量分布情報と、歩留り分布情報記憶部152に格納された工程毎の歩留り分布情報と、納入LT分布情報記憶部153に格納された部品毎の納入LT分布情報などを元に生成されるシナリオに対して、ある要因を変化させたときの二つのシナリオの経営指標の差分である振れ幅が、経営指標情報記憶部156に格納されている経営指標の許容範囲内にあるものを纏めることでシナリオ数を絞り込み、纏めた要因を要因情報記憶部160157に、絞り込んだシナリオをシナリオ情報記憶部158に格納する。
生産計画立案部130は、記憶手段150のシナリオ情報記憶部158に格納されているシナリオから経営指標情報記録部156に保存されている経営指標を最良にする生産計画を立案し、生産計画情報記憶部159に格納する。
出力部140は記憶手段150の需要量分布情報記憶部151、歩留り分布情報記憶部152、納入LT分布情報記憶部153、要因情報記憶部157、シナリオ情報記憶部158、生産計画情報記憶部159に格納されている要因、シナリオ、生産計画を表示するインターフェイスである。
要因情報記憶部157には、絞り込み演算部120により纏められた要因が格納される。シナリオ情報記憶部158には、絞り込み演算部120により生成したシナリオが格納される。生産計画情報記憶部159には、生産計画立案部130により立案した生産計画が格納される。
上記の各種機能を有する生産計画立案装置100は、例えば、図3に示すようなコンピュータにより実現される。
図2は、生産計画立案装置100のハードウェア構成例を示すブロック図である。本図に示すように、生産計画立案装置100は、CPU201、RAM210、ROM220、補助記憶装置230、表示装置240、入力装置250、メディア読取装置260を有する。生産計画立案装置100は、例えば、一般的なPCである。
CPU201は、各種演算を実行するユニットである。CPU201は、補助記憶装置230からRAM210にロードした所定の生産計画立案プログラム(図示せず)を実行することにより、各種処理を実行する。
生産計画立案プログラムは、例えば、OS(Operating System)プログラム上で実行可能なアプリケーションプログラムである。
なお、生産計画立案プログラムは、例えば、メディア読取装置260を介して可搬型記憶媒体から、補助記憶装置230にインストールされてもよい。
RAM210は、CPU201により実行されるプログラムや、プログラムの実行に必要なデータなどを格納するメモリである。ROM220は、生産計画立案装置100の起動に必要なプログラムなどを格納するメモリである。
補助記憶装置230は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)などの装置である。フラッシュメモリなどを用いたSSD(Solid State Drive)であってもよい。
表示装置240は、例えば、CRTディスプレイ、LCD(Liquid Crystal Display)、有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイなどの装置である。入力装置250は、例えば、キーボード、マウス、マイクなどの装置である。
メディア読取装置260は、CD−ROM等の可搬性を有する可搬型記憶媒体の情報を読み出す装置である。
上述した絞り込み演算部120、生産計画立案部130は、例えば、CPU201がRAM210にロードした生産計画立案プログラムを実行することにより実現される。需要量分布情報記憶部150、歩留り分布情報記憶部151、納入LT分布情報記憶部152、コスト情報記憶部153、工程情報記憶部154、経営指標情報記憶部155、要因情報記憶部160、シナリオ情報記憶部161、生産計画情報記憶部162のデータは、例えば、RAM210または補助記憶装置230に格納される。
また、入力部110は、例えば、CPU201が所定のプログラムを実行して、入力装置250や補助記憶装置230を制御することにより実現される。出力部140は、例えば、CPU201が所定のプログラムを実行して、表示装置240を制御することにより実現される。
図3に、本発明による生産計画立案の処理フローを示す。
先ず、入力装置250から製品毎の需要量分布、工程毎の歩留り分布、部品毎の納入LT分布、製品毎の売上単価、部品毎の購入単価、製品毎の製造単価、単位期間あたりの製品毎の在庫単価、製品毎の部品構成と員数および工程、経営指標、および経営指標の許容範囲等のデータを入力し(S301)、入力部110でこの入力されたデータを受け付ける処理を行う。次に、この入力したデータを表示装置240の画面400(図4参照)に表示させる(S302)。次に、経営指標及びその許容範囲を表示装置240の画面400上で設定して入力する(S303)。
図4に入力したデータを表示した表示装置240の画面400の例を示す。画面400は、入力・指示部410と要因・シナリオ表示部420とで構成され、要因・シナリオ表示部420には絞り込み前の要因のリスト表示部421、絞込み後の要因のリスト表示部422、シナリオ表示部423及び生産計画立案実行指示部424を備えて構成されている。S303の段階では、絞り込み前の要因のリスト表示部421に各要因に対応する記憶手段150の各情報記憶部151〜155に記憶されている情報および選択した経営指標411とその許容範囲412とその単位413が表示される。
次に、画面400上で絞り込み実行414を指示するとCPU201の絞込み演算部120で絞込みを実行し(S304)、絞り込み処理の結果と生成したシナリオの情報を画面400上に表示する(S305)。図5に、絞り込み前のデータ431、絞込み後のデータ432、及びシナリオ433とを画面400上に表示した例を示す。
次に、絞り込み処理の結果が表示された画面400上で絞込みの結果をチェックする(S306)。チェックの結果良好であれば画面400上で生産計画立案実行表示部424をクリックすることによりCPU201の生産計画立案部130で生産計画の立案が実行され(S307),その結果が画面400に表示される(S308)。
一方、S306で絞込みの結果をチェックした結果が不良であれば、S303のステップに戻って画面400上で経営指標411や許容範囲412とその単位413とを再設定し、S303〜S306目でのステップを再度実行する。
次に、上記の各ステップにおいて生産計画立案装置100により実現される生産計画立案処理について説明する。
以下では、説明をわかり易くするため、生産計画立案の対象のモデルを例に挙げて説明を行う。まず、図6乃至図11Bを参照して、対象のモデルについて説明する。
先ず、データ入力ステップ(S301)において、入力装置250から製品毎の需要量分布、工程毎の歩留り分布、部品毎の納入LT分布、製品毎の売上単価、部品毎の購入単価、製品毎の製造単価、単位期間あたりの製品毎の在庫単価、製品毎の部品構成と員数および工程、経営指標、および経営指標の許容範囲等のデータを入力し、それぞれの情報を対応する需要量分布情報記憶部151、歩留り分布情報記憶部152、納入LT分布情報記憶部153、コスト情報記憶部154、工程情報記憶部155及び経営指標情報記憶部156に記憶する。
本モデルでは,2009年8月12日に販売する製品Aの需要変動を考える。
まず、図6に示すように、記憶手段150の需要量分布情報記憶部151に記憶されている製品Aの需要予測値とその発生確率は、予測値100個に対して発生確率3%、予測値120個に対して発生確率5%、予測値140個に対して発生確率7%、予測値160個に対して発生確率10%、予測値180個に対して発生確率15%、予測値200個に対して発生確率30%、予測値220個に対して発生確率10%、予測値240個に対して発生確率8%、予測値260個に対して発生確率5%、予測値280個に対して発生確率4%、予測値300個に対して発生確率3%である。
また、歩留り分布情報記憶部152に記憶されている歩留まり分布情報から、図7に示すように、歩留りの変動を考慮する工程は工程1の1種類である。工程1の予測値と発生確率は、予測値60%に対して発生確率10%、予測値70%に対して発生確率20%、予測値80%に対して発生確率40%、予測値90%に対して発生確率20%、予測値100%に対して発生確率10%である。
更に、納入LT分布情報記憶部153に記憶されている納入LT分布情報から、図8に示すように、納入LTの変動を考慮する部品は部品aの1種類である。部品a納入LTの予測値と発生確率は、予測値1日に対して発生確率5%、予測値2日に対して発生確率10%、予測値3日に対して発生確率20%、予測値4日に対して発生確率15%、予測値5日に対して発生確率40%、予測値6日に対して発生確率10%である。
コスト情報記憶部154に記憶されているコスト情報としては、図9Aに示すように、製品Aの売上単価は7,500円であり、図9Bに示すように、部品aの部品単価は1,000円、製品Aの製造単価は1個あたり1,000円、製品Aの在庫単価は1個あたり1日につき100円である。
また、工程情報記憶部155に記憶されている工程情報として、図10Aに示すように、工程1では、部品aから製品Aを製造する。更に、図10Bに示すように、製品Aを1個製造するために必要な部品aは1個である。
更に、経営指標情報記憶部156に記憶されている経営指標情報としては、図11Aに示すように最良とする経営指標は利益であり、図11Bに示すようにその許容範囲は500,000円である。ここで、利益=売上−原価−在庫費と定義する。ただし、原価=部品購入費+製品製造費であるとし、売上=売上単価×数量、部品購入費=部品単価×数量、製品製造費=製造単価×数量、在庫費=在庫単価×数量×日数として算出する。
次に、入力データ画面表示ステップ(S302)において、図4に示すような製品Aに関する絞込み前のデータ421が画面400上に表示される。
次に、処理条件入力ステップ(S303)において経営指標411として「利益」を選択し、許容範囲412として「0.5」を指定し、その単位入力欄413に「M¥」を選択した上で、絞込み実行ステップS304で画面400に表示されている絞り込み実行ボタン414をクリックすると、生産計画立案装置100のCPU201内にある絞り込み演算部120は図12に示すような絞り込み実行フローを開始する。
以下に、図12に沿って絞り込みフローの詳細を説明する。
先ず、絞り込み実行フローが開始されると、絞り込み演算部120は、記憶手段150の需要量分布情報記憶部151に格納された需要量分布情報から発生確率が最大となる需要量、発生確率の組を抽出し、歩留り分布情報記憶部152に格納された、歩留り情報から発生確率が最大となる需要量、発生確率の組を抽出し、納入LT分布情報記憶部153に格納された、納入LT情報から発生確率が最大となる需要量、発生確率の組を抽出する。抽出した需要量、歩留り、納入LTの組合せは、発生確率が最大となるシナリオとなる(S1201)。シナリオの発生確率は、各要因の発生確率を掛け合わせて求める。図13Aに示すように発生確率最大となるシナリオは、製品Aの需要量が200個、工程1の歩留りが80%、部品aの納入LTが5日であり、その発生確率は30%×40%×40%=4.80%である。
次に、生産計画立案装置100は、上記で生成したシナリオの各要因を確定値としてMRP展開し,選択した経営指標が最大となる生産計画を立案する(S1202)。本実施例では、ユーザは経営指標として利益を選択している。ここで、本実施例におけるバケットは週単位であるとし、製造数量が売上数量を上回った場合、在庫費は7日間在庫を保持した分を計上するものとする。図13Bに示すように、立案した生産計画は2009年8月7日に部品aを250個発注し、2009年8月12日に工程1に250個投入する。
さらに、この立案した生産計画を実行した際に発生確率最大のシナリオでの経営指標を算出する(S1203)。本実施例の場合、発生確率最大シナリオでの売上は、図14Aに示すように、販売量は200個で売上は1,500,000円となり、そのときの原価は図14Bに示すように、部品購入費用は250個で250,000円、製造費用は250個で250,000円で原価は合計500,000円、在庫費用は0円であり、利益は図14Cに示すとおり1,000,000円である。
次に、生産計画立案装置100において、絞り込みを行う要因を選択し(S1204)、この選択した因絞り込みステップを実行する(S1205)。
要因絞り込みステップ’(S1205)では、要因選択ステップ(S1204)で選択した要因を変化させたときの二つのシナリオの経営指標の振れ幅から確率分布を再構成する。ここでは、まず、製品Aの需要量を選択した場合の要因絞込みステップ(S1205)の詳細な処理フローを図15を用いて説明する。
生産計画立案装置100の絞り込み演算部120は、製品Aの発生確率が最大となる予測値を図6に示した記憶手段150の需要量分布情報記憶部151に記憶されている製品Aの需要予測値とその発生確率に関する需要量分布情報の中から抽出する(S1501)。
ここで、製品A需要量の発生確率が最大となる予測値は200個であり、その発生確率は30%である。
次に、選択した要因のみ値を変更し、要因の値が上端および下端となるシナリオを生成する。要因として製品Aの需要量を選択した場合、製品Aの需要量が最大となるのは、図6から製品Aの需要量が300でその発生確率は3%、工程1の歩留りの発生確率が最大となるのは図7から80%でその発生確率は40%、部品aの納入LTの発生確率が最大となるのは図8から5日でその発生確率は40%であり、それらを総合した発生確率はそれぞれの発生確率を掛け合わせて(3%×40%×40%)0.48%であり、その結果は図16Aに示すようになる。
一方、図17Aに示すように、製品A需要量が最小となるのは、図6から製品Aの需要量が100でその発生確率は3%、工程1の歩留りの発生確率が最大となるのは図7から80%、部品aの納入LTの発生確率が最大となるのは図8から5日でその発生確率は40%であり、それらを総合した発生確率はそれぞれの発生確率を掛け合わせて(3%×40%×40%)0.48%であり、その結果は図17Aに示すようになる。
次に、要因を絞り込む対象の区間を生成する(S1502)。製品Aの需要量を絞り込む場合、絞り込む区間は図6における発生確率が最大の40%となるときの需要量の予測値(200個)と製品Aの需要量の予測値が最大(300個)となる区間と、発生確率が最大の40%となるときの需要量の予測値(200個)と製品Aの需要量が最小(100個)の区間の2区間である。このとき、絞り込む対象以外の要因については発生確率最大となるものを抽出する。
次に、要因を絞り込む対象の区間を決定する(S1503)。ここでは、図6の需要量分布情報から、製品Aの需要量について発生確率最大の200個と製品A需要量が最大の300個の区間を対象とする。
さらに、上記対象区間のそれぞれの端点について経営指標を算出する(S1504)。すなわち発生確率最大のシナリオについては既に図14Cで算出したように利益は1,000,000円であり、製品A需要量が最大点となるシナリオでは図16Bに示すように販売量は200個で売上は1,500,000円となり、図16Cに示すように部品購入費用は250個で250,000円、製造費用は250個で250,000円で原価はそれらを足し合わせた500,000円、在庫費用は0円であり、図16Dに示すとおり利益は1,000,000円である。従って、発生確率が最大となるシナリオの利益と製品A需要量が最大となるシナリオの利益の差分は0円となる。
上記で求めた差分0円を図11Bに示した許容範囲500,000円と比較して(S1505)、その結果が許容範囲よりも小さいため、該当区間を一つに纏める(S1507)。このとき、区間の端点のいずれかが発生確率最大のシナリオであれば発生確率最大のシナリオに纏め、そうでない場合は先に生成したシナリオに纏める。すなわち、製品Aの需要量が200個と300個の間の予測値としたものは全て製品Aの需要量が200個と予測したものとみなし、発生確率は該当区間の和とする。その結果、図18に示すように、製品Aの需要量の予測値が200個の場合の発生確率は30%+10%+8%+5%+4%+3%=60%となる。
次に、全区間を完了したかチェックし(S1508)、この場合は全区間を完了していないのでS1503のステップに戻って発生確率最大のシナリオと製品A需要量が最小となるシナリオの区間を纏める。
次に、上記対象区間のそれぞれの端点について経営指標を算出する(S1504)。すなわち発生確率最大のシナリオについては既に図14Cで算出したように利益は1,000,000円であり、製品A需要量が最小となるシナリオでは図17Bに示すように販売量は100個で売上は750,000円となり、図17Cに示すように部品購入費用は250個で250,000円、製造費用は250個で250,000円で原価は500,000円、在庫費用は100個を7日間持つため70,000円であり、図17Dに示すとおり利益は180,000円である。また、発生確率が最大となるシナリオの利益と製品A需要量が最小となるシナリオの利益の差分は820,000円となる。
上記で求めた差分820,000円を図11Bに示した許容範囲500,000円と比較する(S1505)。この場合は差分が許容範囲よりも大きいため、該当区間の中間点を取りシナリオ、および区間を生成する(S1506)。ここで製品Aの需要量が最小(予測値100個)と発生確率最大(予測値200個)の中間点(予測値150個)は図6の製品Aの需要量の入力に存在しない。その場合は、発生確率最大の値に近づく方向で、最も中間点に近い予測値(160個)を取り、図19Aのようにシナリオを生成する。すなわち、生成した区間は発生確率最大(予測値200個)と予測値160個の区間と製品A需要量が最小(予測値100個)と予測値160個の区間である。
ここでS1503に戻り、要因を絞り込む対象の区間を決定する。まずは、製品Aの需要量について発生確率最大の200個と160個を対象の区間とする。
次に、上記対象区間のそれぞれの端点について、経営指標を算出する(S1504)。すなわち発生確率最大のシナリオについては既に図14Cで算出したように利益は1,000,000円であり、製品A需要量が160個となるシナリオでは図19Bに示すように販売量は160個で売上は1,200,000円となり、図19Cに示すように部品購入費用は250個で250,000円、製造費用は250個で250,000円で原価は500,000円、在庫費用は40個を7日間持つため28,000円であり、図19Dに示すとおり利益は672,000円である。また、発生確率が最大となるシナリオの利益と製品A需要量が160個となるシナリオの利益の差分は328,000円となる。
上記で求めた利益の差分328,000円を図11Bに示した許容範囲500,000円と比較する(S1505)。この場合、利益の差分が許容範囲よりも小さいため、該当区間を一つに纏める(S1507)。すなわち、製品Aの需要量が200個と160個の間の予測値としたものは全て製品Aの需要量が200個に纏め、発生確率は該当区間の和とする。図20に示すとおり、製品Aの需要量の予測値が200個の発生確率は60%+15%+10%=85%となる。
次に、全区間の統合が終わったかをチェックし(S1508)終わっていない場合にはS1503に戻って製品Aの需要量について最小の100個と160個の区間を選択する。 次に、上記対象区間のそれぞれの端点について経営指標を算出する(S1504)。すなわち製品Aの需要量が100個(最小)のシナリオについては既に図17Dで算出したように利益は180,000円であり、製品A需要量が160個となるシナリオでは既に図19Dで算出したように利益は672,000円である。また、製品A需要量が100個(最小)となるシナリオの利益と製品A需要量が160個となるシナリオの利益の差分は図19Dに示すように492,000円となる。
上記で求めた利益の差分492,000円を図11Bに示した許容範囲500,000円と比較する(S1505)。この場合、利益の差分は許容値よりも小さいため、該当区間を一つに纏める(S1507)。すなわち、製品A需要量が100個と160個の間の予測値としたものは全て製品A需要量が100個に纏め、発生確率は該当区間の和とする。図21に示すとおり、製品A需要量の予測値が100個の発生確率は3%+5%+7%=15%となる。
全区間について要因の区間を纏めたので(S1508)、図15に示す要因情報1520を要因情報記憶部157に格納する(S1510)。
次に、図12の全要因チェック工程(S1206)で全要因の絞込みが完了したかをチェックする。この場合はまだ工程1歩留まりについて絞込みが終わっていないので要因選択ステップ(S1204)に戻って工程1歩留まりを選択し、要因絞込みステップ(S1205)において工程1歩留りについても上記の説明した図15に示したS1501からS1510までの処理フローを実行し、工程1歩留まりの要因の区間を纏める。要因を纏めた結果、要因情報1520は図22に示すように工程1歩留りの予測値が80%で発生確率は100%となり、要因情報記憶部157に格納する(S1510)。
更に、図12の全要因チェック工程(S1206)で全要因の絞込みが完了したかをチェックする。この場合はまだ部品a納入LTについて絞込みが終わっていないので要因選択ステップ(S1204)に戻って部品a納入LTを選択し、要因絞込みステップ(S1205)において部品a納入LTについても上記の説明した図15に示したS1501からS1510までの処理フローを実行し、部品a納入LTの要因の区間を纏める(S1206)。要因を纏めた結果、要因情報1520は図23に示すように部品a納入LTの予測値が5日で発生確率は90%、予測値が6日で発生確率は10%となり、要因情報記憶部157に格納する(S1510)。
再度図12の全要因チェック工程(S1206)で全要因の絞込みが完了したかをチェックし、全ての要因の絞込みを完了したことを確認して全ての要因を纏めた後、纏めた要因の区間を用いて、全ての組み合わせを生成する。すなわち、図24に示すように、製品A需要量100個、工程1歩留り80%、部品a納入LT5日、発生確率13.50%となるシナリオ1、製品A需要量100個、工程1歩留り80%、部品a納入LT6日、発生確率1.50%となるシナリオ2、製品A需要量200個、工程1歩留り80%、部品a納入LT5日、発生確率76.50%となるシナリオ3、製品A需要量200個、工程1歩留り80%、部品a納入LT6日、発生確率8.50%となるシナリオ4を生成し(S1207)、シナリオ情報1220をシナリオ情報記憶部158に格納する。
上記手法を用いて得られた要因情報1520とシナリオ情報1220は出力部140によって図5のように表示される。さらに、ユーザが生産計画立案実行ボタン424をクリックすると、生産計画立案部130は図25に示した生産計画立案実行フローを開始する。
以下に、図25に示した生産計画立案実行フローの詳細を説明する。
まず、補助記憶装置230に予め登録された最適化計算用のモデル情報2503に入力データをマッピングしてモデルを作成し(S2501)、最適化計算用の入力データ2501を作成する。一例として、本発明に線形計画法を適用した場合には、登録されている線形方程式の所定の係数にシナリオ情報記憶部158に記憶されているシナリオ情報1220、経営指標情報記憶部156に記憶されている経営指標値、要因情報記憶部157に記憶してある絞り込み演算部120により纏められた要因を代入することで、最適化計算用の入力データ2501を生成する。線形計画法以外の最適化アルゴリズムを適用する場合においても、同様である。
最適化計算用の入力データ2501を生成した後、CPU201では、最適化計算用の入力データ2501を読み込み、経営指標の値による目標達成率を最大化する生産量を、最適化アルゴリズムにより算出する。最適化アルゴリズムの一例を以下に示す。まず、初期解として生産計画案を1つ作成する(S2502)。作成した生産計画案の生産量と要求量の差分をとり、生産量が要求量を超える場合は在庫量、生産量が要求量を下回る場合は欠品量として算出する。在庫量および欠品量に発生確率を乗じた値を製品・市場・要求日ごとに足し合わせて、在庫量および欠品量の期待値を算出し、これらを用いて経営指標の値を算出する(S2503)。次に、現在の生産計画案(つまり、計算して求められた生産量)を少々変えてさらに経営指標の値を改良する生産計画があるかを、シミュレーション計算によって探索する(S2504)。経営指標の値を改良する生産計画を発見した場合には(S2505でnoの場合)、この生産計画案について在庫量および欠品量を算出するステップ(S2502)から繰り返す。最終的に経営指標の値を改良する生産計画が見つからなくなった場合(S2505でyesの場合)には生産計画算出ループを終了し、経営指標を最良にする生産計画がもとめられたことになる。次に、各シナリオに対して要求量と最適化計算で算出した生産量を比較し、生産量の不足を欠品量、余剰を在庫量とするデータ算出を行う(S2506)。
図26に、S2506で算出した生産計画情報2502の一例として表形式で表示した例を示す。製品の要求日に対する最適な投入量が表示される。
図25に示した生産計画立案フローに従って算出した結果を図26A〜図26Cに示す。利益の期待値が最大となるように立案した生産計画は、図26Aに示すように2009年8月6日に部品aを250個発注、2009年8月12日に工程1に250個投入であり、この情報は生産計画情報記憶部159に格納される。
また、この生産計画での利益の期待値は図26Bに示すとおり、777,484円であり、シナリオ毎の利益は図26Cに示すとおり、それぞれ、シナリオ1は160,000円、シナリオ2は180,000円、シナリオ3は、980,000円、シナリオ4は1,000,000円である。
生産計画立案装置100は、図25に示した生産計画立案フローに従って利益の期待値が最大となるように立案した生産計画271とそれに対する利益の期待値272、およびシナリオ毎の利益273を図27に示すような画面270で表示装置240に表示する。
実施例2では入力部110に入力された経営指標の許容範囲の代わりに、シナリオ数が入力された場合について説明する。
実施例2では図28Aに示すように最良とする経営指標は利益であり、図28Bに示すようにシナリオ数が20程度になることを目標とする。その他の入力値については実施例1と同様とする。
図29に示す表示装置240の画面290は、ユーザが所定の操作により生産計画立案処理プログラムを起動した際に表示される起動画面例である。ユーザが入力装置を用いて、経営指標を選択し、シナリオ数を指定したうえで、絞り込み実行ボタン291をクリックすると、生産計画立案装置100は、図30に示す絞り込み実行フローを開始する。
絞り込み実行フローが開始すると、実施例1と同様に、図12を用いて説明したのと同様に、発生確率最大のシナリオを生成し(S3001)、そのシナリオに対して、利益が最大になる生産計画を立案し(S3002)、立案した生産計画に対する経営指標、即ち発生確率最大のシナリオの利益を計算する(S3003)。
次に、シナリオ数の範囲を設定する(S3004)。シナリオ数の範囲は図31に示すように、四捨五入して入力値(20)になるように設定され、下端が16、上端が24となる。
次に、暫定的に許容範囲を決定する(S3005)。上記の発生確率最大のシナリオから立案した生産計画に基づいて、図14Cに示す発生確率最大のシナリオの利益を暫定の許容範囲とする。
次に、S3005で設定した暫定の許容範囲を用いて実施例1と同じく全要因について要因の区間を絞り込む(S3006〜S3008)。さらに絞り込んだ区間を元にシナリオを生成し(S3009)、シナリオ情報3001をシナリオ情報記憶部161に格納する。
次に、生成したシナリオ数が図31のシナリオ範囲内にあるかどうかを比較する(S3010)。図32に示すように許容範囲が1,000,000円の場合は、シナリオ数は2となり許容範囲内に入らない。この場合、シナリオ数が許容範囲の最小値より少ないのか最大値よりも大きいのかを判定し(S3011)、最小値よりも小さい場合には許容範囲を半分にして500,000円とする(S3013)。一方、シナリオ数が許容最大値よりも大きかった場合には、許容範囲を1.5倍の1,500,000円とする(S3012)。
さらに、生産計画立案装置100は、この許容範囲を用いて入力値から要因を絞り込み(S3007)、シナリオを生成する(S3009)。シナリオ数が図31に示したシナリオ数範囲内になるまでこの処理を繰り返す。
図32に示すように、許容範囲を250,000円とするとシナリオ数は16となり、図31に示したシナリオ数範囲になる。
この後の処理は、実施例1と同様であるため割愛する。
上記に説明した実施例は本発明の一実施の形態を説明するものであって、本発明はこれに限定されるものではない。すなわち、上記実施例で説明した構成(ステップ)の一部をそれと等価な機能を有するステップ又は手段で置き換えたものも、または、実質的でない機能の一部を省略したものも本発明に含まれる。
100・・・生産計画立案装置 110・・・入力部 120・・・絞り込み演算部
130・・・生産計画立案部 140・・・出力部 150・・・需要量分布情報記憶部 151・・・歩留り分布情報記憶部 152・・・納入LT分布情報記憶部
153・・・コスト情報記憶部 154・・・工程情報記憶部 155・・・経営指標情報記憶部 160・・・要因情報記憶部 161・・・シナリオ情報記憶部 162・・・生産計画情報記憶部 200・・・表示装置 201・・・プルダウン経営指標選択部 202・・・テキストボックス許容範囲入力部 203・・・プルダウン単位選択部 204・・・絞り込み実行ボタン 205・・・生産計画実行ボタン 301・・・CPU 310・・・RAM 320・・・ROM 330・・・補助記憶装置 340・・・表示装置 350・・・入力装置 360・・・メディア読取装置 1000・・・表示装置 2600・・・表示装置 2800・・・表示装置。

Claims (12)

  1. 生産計画を立案する装置であって、製品の生産計画の立案に用いる情報である複数の要因の予測値を組み合わせたシナリオと前記製品の工程や部品表を示した工程情報と経営指標情報と立案した生産計画情報とを記憶する記憶手段と、該記憶手段に記憶したシナリオを絞り込む絞り込み手段と、該絞り込み手段で絞り込んだシナリオと前記記憶手段に記憶した情報とを用いて生産計画を立案する生産計画立案手段とを備えたことを特徴とする生産計画立案装置。
  2. 利益や在庫量などの経営指標と該経営指標の許容範囲とを入力する入力手段を更に備え、前記絞り込み手段は、前記入力手段から入力された経営指標の許容範囲を制約条件として前記複数の要因を絞り込み、該絞り込んだ要因の予測値を組み合わせることによりシナリオを絞り込んで生成することを特徴とする請求項1記載の生産計画立案装置。
  3. 表示手段を更に備え、該表示手段は前記絞り込み手段で複数の要因を絞り込んだ結果と前記絞り込み手段で絞り込む前の要因を並べて表示することを特徴とする請求項1記載の生産計画立案装置。
  4. 前記表示手段は、前記絞り込み手段で絞り込んだ複数の要因と該絞り込んだ複数の要因の予測値を組み合わせ生成したシナリオを並べて表示することを特徴とする請求項1記載の生産計画立案装置。
  5. 計算機装置を用いて生産計画を立案する方法であって、製品の生産計画の立案に用いる情報である複数の要因を前記計算機装置の記憶手段に記憶させ、該記憶手段に記憶させた複数の要因を組合せてシナリオを作成し、前記計算機装置の第一の演算手段で前記複数の要因を絞り込むことにより前記シナリオの数を絞り込み、該第一の演算手段で絞り込んだ複数の要因と該絞り込んだシナリオとを画面上に表示し、該表示した画面上で確認されたシナリオに基づいて前記計算機装置の第二の演算手段で生産計画を立案することを特徴とする生産計画立案方法。
  6. 利益や在庫量などの経営指標と該経営指標の許容範囲とを前記計算機装置に入力し、前記第一の演算手段でシナリオの数を絞り込むことを、前記入力された経営指標の許容範囲を制約条件として前記複数の要因を絞り込み、該絞り込んだ要因の予測値を組み合わせることによりシナリオを絞り込んで生成することを特徴とする請求項5記載の生産計画立案方法。
  7. 前記画面上に、前記第一の演算手段で複数の要因を絞り込んだ結果と前記絞り込む前の要因を並べて表示することを特徴とする請求項5記載の生産計画立案方法。
  8. 前記画面上に、前記第一の演算手段で絞り込んだ複数の要因と該絞り込んだ複数の要因の予測値を組み合わせ生成したシナリオを並べて表示することを特徴とする請求項5記載の生産計画立案方法。
  9. コンピュータを用いて生産計画を立案するコンピュータプログラムであって、製品の生産計画の立案に用いる情報である複数の要因を入力するステップと、該入力させた複数の要因を組合せてシナリオを作成するステップと、前記複数の要因を絞り込むことにより前記シナリオの数を絞り込むステップと、前記絞り込んだ複数の要因と絞り込んだシナリオとを画面上に表示するステップと、該表示するステップで画面上に表示されたシナリオに基づいて生産計画を立案するステップとを前記コンピュータに実行させることを特徴とする生産計画立案のためのコンピュータプログラム。
  10. 利益や在庫量などの経営指標と該経営指標の許容範囲とを入力するステップを更に前記コンピュータに実行させ、前記シナリオの数を絞り込むステップにおいて、前記入力された経営指標と該経営指標の許容範囲とを制約条件として前記複数の要因を絞り込み、該絞り込んだ要因の予測値を組み合わせることによりシナリオを絞り込んで生成することを前記コンピュータに実行させることを特徴とする請求項9記載の生産計画立案のためのコンピュータプログラム。
  11. 前記画面上に表示するステップにおいて、前記絞り込むステップで複数の要因を絞り込んだ結果と前記絞り込む前の要因を並べて表示することを前記コンピュータに実行させることを特徴とする請求項9記載の生産計画立案のためのコンピュータプログラム。
  12. 前記画面上に表示するステップにおいて、前記絞り込むステップで絞り込んだ複数の要因と該絞り込んだ複数の要因の予測値を組み合わせ生成したシナリオを並べて表示することを前記コンピュータに実行させることを特徴とする請求項9記載の生産計画立案のためのコンピュータプログラム。
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