JP5467969B2 - 生産計画作成装置、生産計画作成プログラム、及び生産計画作成方法 - Google Patents

生産計画作成装置、生産計画作成プログラム、及び生産計画作成方法 Download PDF

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Description

本発明は、バッチ処理工程を含む複数の工程を経て複数の製品を生産する場合における生産計画を作成する技術に関するものである。
造塊工程やバッチ焼純工程が実施される素材系の生産工場においては、複数の工程を1つのロットにまとめて処理するバッチ処理が行われることが多い。しかしながら、複数の工程を1つのロットにまとめることを考慮に入れて生産計画を作成する場合、”ロットまとめを行う作業の組み合わせ”、”開始時刻”、”終了時刻”、”処理順序”等、ロットまとめを行う必要のない通常の生産計画を作成する場合に比べて制約条件が増加し、計算量が膨大になる。
そこで、特許文献1には、計算時間の短縮化を図りつつ、良好な生産計画を作成することを目的として、納期を基準としたバックワードスケジューリングによって、各工程の順序を決定した後、決定した順序にしたがって、ロットまとめを行う手法が開示されている。
具体的には、1)生産ラインはロットまとめを必要とする工程(製鋼工程)を第1工程に有している。2)各製品の最終工程での処理が納期に合うように、処理開始時間及び処理終了時間が定められている。3)2)で定めた、最終工程での処理に合うように、前工程の処理時間・終了時間がバックワードスケジューリングによって決定されている。4)ロットまとめを考慮しないスケジューリングが定まった後に、ロットまとめを必要とする工程において、もともとの処理順序に従ってロットまとめが行われている。この際、ロットをまとめによって発生する下工程の矛盾が、下工程における処理時間帯をずらすことで解決されている。5)長期スパンにおける粗生産計画と、計画期間を直近に限定した精生産計画とを併用して生産計画が作成されている。
特開2003−256020号公報
しかしながら、特許文献1の手法は、ロットまとめを行う工程が第1工程に限定されており、また、他の工程がこの第1工程を経ることが前提となっているため、例えば、製品ごとに通過設備が大きく異なる場合や、途中の工程にバッチ処理工程が存在するような場合に、対応することができないという問題がある。
また、納期のみが基準とされているため、その他の指標、例えば生産量最大化等の納期以外の指標を考慮した生産計画を作成することができないという問題がある。
本発明の目的は、最初の工程のみではなく途中の工程でもバッチ処理を行うような生産計画を作成し、かつ、各設備の処理能力を考慮して、生産量が最大化されるような生産計画を作成することができる技術を提供することである。
(1)本発明の一局面による生産計画作成装置は、バッチ処理工程を含む複数の工程を経て複数の製品を生産する生産計画を作成する生産計画作成装置であって、前記複数の製品は、各工程に対応する設備を用いて製造されるものであり、各工程は、ある期間を一定の時間間隔で区切ることで得られる単位期間に割り当てられ、各設備の所定の処理能力を考慮することなく、各製品の最終の工程が納期に対応する単位期間に割り当てられ、かつ、工程の順序が満たされるように、各工程を対応する設備の単位期間に割り当て、各製品に対して予め定められた注文量を基に、各設備における単位期間毎の負荷である単位負荷を算出する負荷山積み処理を行う負荷山積み手段と、前記負荷山積み手段により算出された単位負荷が対応する設備の前記処理能力を超える単位期間である負荷超過単位期間が存在するか否かを判定する判定手段と、前記判定手段により、前記負荷超過単位期間が存在すると判定された場合、前記負荷超過単位期間の単位負荷が、対応する設備の前記処理能力以下となるように、前記負荷超過単位期間に割り当てられたいずれかの工程を、前記負荷超過単位期間よりも前の単位期間に割り当てる第1負荷山崩し処理を行う第1負荷山崩し手段と、前記第1負荷山崩し処理による処理結果において、所定の着手可能時よりも前の単位期間が割り当てられた工程が存在する場合、当該工程を前記着手可能時以降の単位期間に割り当てる第2負荷山崩し処理を行う第2負荷山崩し手段と、前記第2負荷山崩し処理による処理結果において、所定の併合条件を満たし、かつ、前記単位負荷の合計値が所定のバッチ処理条件を満たすように複数の工程をバッチ処理単位として併合し、当該バッチ処理単位の実施時間帯を決定するバッチ処理決定手段と、前記バッチ処理単位の開始時までに、当該バッチ処理単位に含まれる工程の1つ上流の工程が終了するように、1つ上流の工程に割り当てる単位期間を調整する調整手段とを備え、前記バッチ処理条件は、バッチ処理が可能なバッチ処理設備のバッチ処理能力を示し、前記バッチ処理決定手段は、前記第2負荷山崩し処理による処理結果において、前記バッチ処理設備に割り当てられた各工程を順次に注目工程として設定する第1処理と、前記注目工程が割り当てられた単位期間から後の方向に所定の時間長を有する探索範囲を設定する第2処理と、前記探索範囲の中から、前記注目工程と前記併合条件が同一である工程を探索し、バッチ処理候補を生成する第3処理と、前記バッチ処理設備のバッチ処理能力に対する、前記バッチ処理候補の単位負荷の合計値の割合を示す充填率を算出する第4処理と、前記充填率が規定値より大きい場合、前記バッチ処理候補を前記バッチ処理単位として決定する第5処理と、前記充填率が規定値以下の場合、前記注目工程を後の方向に1単位期間ずつずらしながら、前記バッチ処理候補を繰り返し生成し、前記充填率が前記規定値より大きくなったときのバッチ処理候補を前記バッチ処理単位として決定する第6処理とを実行することを特徴とする。
本発明の別の一局面による生産計画作成プログラムは、バッチ処理工程を含む複数の工程を経て複数の製品を生産する生産計画を作成する生産計画作成装置としてコンピュータを機能させる生産計画作成プログラムであって、前記複数の製品は、各工程に対応する設備を用いて製造されるものであり、各工程は、ある期間を一定の時間間隔で区切ることで得られる単位期間に割り当てられ、各設備の所定の処理能力を考慮することなく、各製品の最終の工程が納期に対応する単位期間に割り当てられ、かつ、工程の順序が満たされるように、各工程を対応する設備の単位期間に割り当て、各製品に対して予め定められた注文量を基に、各設備における単位期間毎の負荷である単位負荷を算出する負荷山積み処理を行う負荷山積み手段と、前記負荷山積み手段により算出された単位負荷が対応する設備の前記処理能力を超える単位期間である負荷超過単位期間が存在するか否かを判定する判定手段と、前記判定手段により、前記負荷超過単位期間が存在すると判定された場合、前記負荷超過単位期間の単位負荷が、対応する設備の前記処理能力以下となるように、前記負荷超過単位期間に割り当てられたいずれかの工程を、前記負荷超過単位期間よりも前の単位期間に割り当てる第1負荷山崩し処理を行う第1負荷山崩し手段と、前記第1負荷山崩し処理による処理結果において、所定の着手可能時よりも前の単位期間が割り当てられた工程が存在する場合、当該工程を前記着手可能時以降の単位期間に割り当てる第2負荷山崩し処理を行う第2負荷山崩し手段と、前記第2負荷山崩し処理による処理結果において、所定の併合条件を満たし、かつ、前記単位負荷の合計値が所定のバッチ処理条件を満たすように複数の工程をバッチ処理単位として併合し、当該バッチ処理単位の実施時間帯を決定するバッチ処理決定手段と、前記バッチ処理単位の開始時までに、当該バッチ処理単位に含まれる工程の1つ上流の工程が終了するように、1つ上流の工程に割り当てる単位期間を調整する調整手段としてコンピュータを機能させ、前記バッチ処理条件は、バッチ処理が可能なバッチ処理設備のバッチ処理能力を示し、前記バッチ処理決定手段は、前記第2負荷山崩し処理による処理結果において、前記バッチ処理設備に割り当てられた各工程を順次に注目工程として設定する第1処理と、前記注目工程が割り当てられた単位期間から後の方向に所定の時間長を有する探索範囲を設定する第2処理と、前記探索範囲の中から、前記注目工程と前記併合条件が同一である工程を探索し、バッチ処理候補を生成する第3処理と、前記バッチ処理設備のバッチ処理能力に対する、前記バッチ処理候補の単位負荷の合計値の割合を示す充填率を算出する第4処理と、前記充填率が規定値より大きい場合、前記バッチ処理候補を前記バッチ処理単位として決定する第5処理と、前記充填率が規定値以下の場合、前記注目工程を後の方向に1単位期間ずつずらしながら、前記バッチ処理候補を繰り返し生成し、前記充填率が前記規定値より大きくなったときのバッチ処理候補を前記バッチ処理単位として決定する第6処理とを実行することを特徴とする。
本発明の更に別の一局面による生産計画作成方法は、バッチ処理工程を含む複数の工程を経て複数の製品を生産する生産計画を作成する生産計画作成方法であって、前記複数の製品は、各工程に対応する設備を用いて製造されるものであり、各工程は、ある期間を一定の時間間隔で区切ることで得られる単位期間に割り当てられ、コンピュータが、各設備の所定の処理能力を考慮することなく、各製品の最終の工程が納期に対応する単位期間に割り当てられ、かつ、工程の順序が満たされるように、各工程を対応する設備の単位期間に割り当て、各製品に対して予め定められた注文量を基に、各設備における単位期間毎の負荷である単位負荷を算出する負荷山積み処理を行う負荷山積みステップと、コンピュータが、前記負荷山積みステップにより算出された単位負荷が対応する設備の前記処理能力を超える単位期間である負荷超過単位期間が存在するか否かを判定する判定ステップと、コンピュータが、前記判定ステップにより、前記負荷超過単位期間が存在すると判定された場合、前記負荷超過単位期間の単位負荷が、対応する設備の前記処理能力以下となるように、前記負荷超過単位期間に割り当てられたいずれかの工程を、前記負荷超過単位期間よりも前の単位期間に割り当てる第1負荷山崩し処理を行う第1負荷山崩しステップと、コンピュータが、前記第1負荷山崩し処理による処理結果において、所定の着手可能時よりも前の単位期間が割り当てられた工程が存在する場合、当該工程を前記着手可能時以降の単位期間に割り当てる第2負荷山崩し処理を行う第2負荷山崩しステップと、コンピュータが、前記第2負荷山崩し処理による処理結果において、所定の併合条件を満たし、かつ、前記単位負荷の合計値が対応する設備の所定のバッチ処理条件を満たすように複数の工程をバッチ処理単位として併合し、当該バッチ処理単位の実施時間帯を決定するバッチ処理決定ステップと、コンピュータが前記バッチ処理単位の開始時までに、当該バッチ処理単位に含まれる工程の1つ上流の工程が終了するように、1つ上流の工程に割り当てる単位期間を調整する調整ステップとを備え、前記バッチ処理条件は、バッチ処理が可能なバッチ処理設備のバッチ処理能力を示し、前記バッチ処理決定ステップでは、前記第2負荷山崩し処理による処理結果において、前記バッチ処理設備に割り当てられた各工程を順次に注目工程として設定する第1処理と、前記注目工程が割り当てられた単位期間から後の方向に所定の時間長を有する探索範囲を設定する第2処理と、前記探索範囲の中から、前記注目工程と前記併合条件が同一である工程を探索し、バッチ処理候補を生成する第3処理と、前記バッチ処理設備のバッチ処理能力に対する、前記バッチ処理候補の単位負荷の合計値の割合を示す充填率を算出する第4処理と、前記充填率が規定値より大きい場合、前記バッチ処理候補を前記バッチ処理単位として決定する第5処理と、前記充填率が規定値以下の場合、前記注目工程を後の方向に1単位期間ずつずらしながら、前記バッチ処理候補を繰り返し生成し、前記充填率が前記規定値より大きくなったときのバッチ処理候補を前記バッチ処理単位として決定する第6処理とを実行するることを特徴とする。
この構成によれば、各設備の処理能力を考慮せずに、各製品の最終の工程が納期に対応する単位期間に実施され、かつ工程の順序が満たされるように、各工程が対応する設備の単位期間に割り当てられる。そして、各製品に対して予め定められた注文量を基に、各設備での各単位期間での負荷である単位負荷が算出される。
そして、単位負荷が対応する設備の処理能力を超える負荷超過期間の存在の有無が判定され、負荷超過期間が存在する場合、負荷超過期間の単位負荷が処理能力以下となるように、負荷超過期間に割り当てられたいずれかの工程を、負荷超過期間よりも前の単位期間に割り当てる第1負荷山崩し処理が実行される。
そして、第1負荷山崩し処理の処理結果において、着手可能時よりも前の単位期間に割り当てられた工程があればその工程が着手可能時よりも後の単位期間に割り当てられる第2負荷山崩し処理が実行される。
そして、第2負荷山崩し処理の実行結果において、所定の併合条件を満たし、かつ、単位負荷の合計値が所定のバッチ処理条件を満たすように、複数の工程が1つのバッチ処理単位としてまとめられ、当該バッチ処理単位の実施時間帯が決定される。
そして、バッチ処理単位の開始時までに、バッチ処理単位に含まれる工程の1つ上流の工程が終了するように、1つ上流の工程の単位期間が調整される。
よって、最初の工程のみではなく途中の工程でもバッチ処理を行うような生産計画を作成することができる。また、納期のみならず、各設備の処理能力を考慮して、生産量が最大化されるような生産計画を作成することができる。
また、この構成によれば、注目工程を1単位期間ずつ繰り越して探索範囲が再設定されている。そのため、注目工程に対して併合条件が同一の工程を探索できる可能性が高まり、バッチ処理単位としてまとめられずに取り残される工程が発生する可能性を低くすることができる。
(2)前記バッチ処理決定手段は、あるバッチ処理単位に含まれる全ての工程に対する1つ下流の工程に割り当てられた単位期間が、当該あるバッチ処理単位の実施時間帯よりも後になるように、各バッチ処理単位の実施時間帯を決定することが好ましい。
この構成によれば、工程順序が守られるようにバッチ処理単位を生成することができる。
(3)前記調整手段は、実施時間帯が決定されたバッチ処理単位よりも下流の工程において、ある工程の単位期間の終了時刻から、当該工程の1つ下流の工程の単位期間の開始時刻までの期間が、所定期間以上開く場合、当該期間が短くなるように、当該1つ下流の工程の単位期間を調整することが好ましい。
この構成によれば、ある工程が終了してから次の工程が開始されるまでの期間が間延びしないような生産計画を作成することができる。
)前記第6処理は、前記注目工程を所定回数ずらしても前記バッチ処理単位を決定することができなかった場合、現在設定しているバッチ処理候補を前記バッチ処理単位として決定することが好ましい。
この構成によれば、注目工程の繰り越しが途中で止められるため、バッチ処理単位としてまとめられずに取り残される工程が頻発することを防止することができる。
本発明の更に別の一局面による生産計画作成装置は、バッチ処理工程を含む複数の工程を経て複数の製品を生産する生産計画を作成する生産計画作成装置であって、前記複数の製品は、各工程に対応する設備を用いて製造されるものであり、各工程は、ある期間を一定の時間間隔で区切ることで得られる単位期間に割り当てられ、各設備の所定の処理能力を考慮することなく、各製品の最終の工程が納期に対応する単位期間に割り当てられ、かつ、工程の順序が満たされるように、各工程を対応する設備の単位期間に割り当て、各製品に対して予め定められた注文量を基に、各設備における単位期間毎の負荷である単位負荷を算出する負荷山積み処理を行う負荷山積み手段と、前記負荷山積み手段により算出された単位負荷が対応する設備の前記処理能力を超える単位期間である負荷超過単位期間が存在するか否かを判定する判定手段と、前記判定手段により、前記負荷超過単位期間が存在すると判定された場合、前記負荷超過単位期間の単位負荷が、対応する設備の前記処理能力以下となるように、前記負荷超過単位期間に割り当てられたいずれかの工程を、前記負荷超過単位期間よりも前の単位期間に割り当てる第1負荷山崩し処理を行う第1負荷山崩し手段と、前記第1負荷山崩し処理による処理結果において、所定の着手可能時よりも前の単位期間が割り当てられた工程が存在する場合、当該工程を前記着手可能時以降の単位期間に割り当てる第2負荷山崩し処理を行う第2負荷山崩し手段と、前記第2負荷山崩し処理による処理結果において、所定の併合条件を満たし、かつ、前記単位負荷の合計値が所定のバッチ処理条件を満たすように複数の工程をバッチ処理単位として併合し、当該バッチ処理単位の実施時間帯を決定するバッチ処理決定手段と、前記バッチ処理単位の開始時までに、当該バッチ処理単位に含まれる工程の1つ上流の工程が終了するように、1つ上流の工程に割り当てる単位期間を調整する調整手段とを備え、前記バッチ処理条件は、バッチ処理が可能な設備であるバッチ処理設備のバッチ処理能力を示し、少なくとも1つの工程に対応する設備は、バッチ処理が可能な複数のバッチ処理設備から構成され、各バッチ処理設備は、それぞれ、前記バッチ処理能力が異なり、前記バッチ処理決定手段は、前記第2負荷山崩し処理による処理結果において、工程を同一とする複数のバッチ処理設備に割り当てられた工程のうち、最先の工程が割り当てられた単位期間から後の方向に所定の時間長を有する探索範囲を設定する第1処理と、前記探索範囲内において、前記併合条件を同一する工程をまとめて、前記併合条件毎のバッチ処理候補を生成する第2処理と、各バッチ処理候補をいずれかのバッチ処理設備に割り当てて複数の設備割り当てパターンを生成する第3処理と、各設備割り当てパターンについて、前記バッチ処理設備の前記バッチ処理能力に対する、バッチ処理候補の単位負荷の合計値の割合を示す充填率をバッチ処理設備毎に算出し、算出した充填率の平均値である平均充填率を算出する第4処理と、各設備割り当てパターンについて、各バッチ処理候補の単位負荷の合計値と、各バッチ処理候補が割り当てられたバッチ処理設備の前記バッチ処理能力から各バッチ処理設備の処理時間を算出し、算出した処理時間から各処理時間のバラツキの低さを示す平準度を算出する第5処理と、各設備割り当てパターンについて、前記平準度と前記充填率とを重み付け加算して評価値を算出し、評価値を最小とする設備割り当てパターンに基づいて前記バッチ処理単位を決定する第6処理とを実行し、前記第1処理は、前記決定処理によりバッチ処理単位が決定される毎に、現在設定している探索範囲を後の方向に前記探索範囲の時間長だけずらして次の探索範囲を設定し、次の探索範囲について前記第2〜第6処理を実行させて、前記バッチ処理単位を決定させる。
この構成によれば、評価値が最小となる設備割り当てパターンからバッチ処理単位が決定されているため、複数のバッチ処理設備のバッチ処理能力がそれぞれ異なる場合であっても、一部のバッチ処理設備に負荷が集中してバッチ処理単位が決定されることを防止することができる。
)前記第4処理は、少なくとも1つのバッチ処理設備の前記充填率が規定値よりも小さく算出された設備割り当てパターンを前記評価値の算出対象から除外することが好ましい。
この構成によれば、充填率が低くなるバッチ処理単位が決定されることを防止することができると共に、処理負担を軽減することができる。
本発明によれば、最初の工程のみではなく途中の工程でもバッチ処理を行うような生産計画を作成することができる。また、納期のみならず、各設備の処理能力を考慮して、生産量が最大化されるような生産計画を作成することができる。
本発明の実施の形態1〜3による生産計画作成装置のハードウエア構成を示すブロック図である。 図1に示す生産計画作成装置の機能構成を示すブロック図である。 製造工程情報の一例を示した図である。 注文情報の一例を示した図である。 設備能力情報の一例を示した図である。 バッチ設備能力情報の一例を示した図である。 図2に示す負荷山積み部の詳細な機能を示すブロック図である。 図2に示すバックワード負荷山崩し部の詳細な機能を示すブロック図である。 フォワード負荷山崩し部の詳細な機能を示すブロック図である。 バッチ処理決定部の詳細な機能を示すブロック図である。 実施の形態1による生産計画作成装置の動作を示すフローチャートである。 実施の形態1による生産計画作成装置の動作を示すフローチャートである。 実施の形態1による生産計画作成装置による処理を示す工程図を示している。 実施の形態1による生産計画作成装置による処理を示す工程図を示している。 実施の形態1による生産計画作成装置による処理を示す工程図を示している。 実施の形態1による生産計画作成装置による処理を示す工程図を示している。 実施の形態1による生産計画作成装置による処理を示す工程図を示している。 (A)、(B)は、実施の形態2におけるバッチ設備能力情報の一例を示した図である。 実施の形態2におけるバッチ処理まとめ部の処理を説明するための工程図である。 実施の形態2におけるバッチ処理まとめ部の処理を説明するための工程図である。 実施の形態2におけるバッチ処理まとめ部の処理を示すフローチャートである。 実施の形態3におけるバッチ設備能力情報の一例を示した図である。 実施の形態3におけるバッチ処理まとめ部の処理を説明するための工程図である。 実施の形態3におけるバッチ処理まとめ部の処理を示すフローチャートである。
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態1による生産計画作成装置について、図面を参照して説明する。図1は、本発明の実施の形態による生産計画作成装置のハードウエア構成を示すブロック図である。
本生産計画作成装置は、通常のコンピュータ等から構成され、入力装置1、ROM(リードオンリメモリ)2、CPU(中央演算処理装置)3、RAM(ランダムアクセスメモリ)4、外部記憶装置5、表示装置6、及び記録媒体駆動装置7を備える。入力装置1、ROM2、CPU3、RAM4、外部記憶装置5、表示装置6、及び記録媒体駆動装置7は内部のバスに接続され、このバスを介して種々のデータ等が入出され、CPU3の制御の下、種々の処理が実行される。
入力装置1は、キーボード、マウス等から構成され、ユーザが種々のデータを入力するために使用される。ROM2には、BIOS(Basic Input/Output System)等のシステ
ムプログラムが記憶される。外部記憶装置5は、ハードディスクドライブ等から構成され、所定のOS(Operating System)及び生産計画作成プログラムが記憶される。CPU3は、外部記憶装置5からOS等を読み出し、各ブロックの動作を制御する。RAM4は、CPU3の作業領域等として用いられる。
表示装置6は、液晶表示装置等から構成され、CPU3の制御の下に種々の画像を表示する。記録媒体駆動装置7は、CD−ROMドライブ、フレキシブルディスクドライブ等から構成される。
記録媒体8は、CD−ROM等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、コンピュータを生産計画作成装置として機能させるための生産計画作成プログラムを記録している。ユーザはこの記録媒体8を記録媒体駆動装置7に読み込ませることで、生産計画作成プログラムをコンピュータにインストールする。また、生産計画作成プログラムをインターネット上のサーバに格納し、このサーバからダウンロードすることで、生産計画作成プログラムをコンピュータにインストールしてもよい。
図2(A)は、図1に示す生産計画作成装置の機能構成を示すブロック図であり、図2(B)は図2(A)に示す記憶部100の詳細な構成を示すブロック図である。図2(A)に示すように、生産計画作成装置は、負荷山積み部10(負荷山積み手段の一例)、判定部20(判定手段の一例)、優先度決定部30(第1負荷山崩し手段及び第2負荷山崩し手段の一例)、バックワード負荷山崩し部40(第1負荷山崩し手段の一例)、充足判定部50(第2負荷山崩し手段の一例)、フォワード負荷山崩し部60(第2負荷山崩し手段の一例)、バッチ処理決定部70(バッチ処理決定手段の一例)、調整部80(調整手段の一例)、及び記憶部100を備えている。
記憶部100は、図1に示す外部記憶装置5により構成され、製造工程情報110、注文情報120、設備能力情報130、及びバッチ設備能力情報140を記憶している。なお、負荷山積み部10、判定部20、優先度決定部30、バックワード負荷山崩し部40、充足判定部50、フォワード負荷山崩し部60、バッチ処理決定部70、及び調整部80は、図1に示すCPU3により実現される。
製造工程情報110は、本生産計画作成装置が作成する生産計画の計画対象となる注文と、各注文がどのような工程を経て製造されるかを示す工程情報と、各注文に係る製品の製造の開始の有無及び製造が開始されている場合は現在実施されている工程を示す仕掛け情報とが予め対応付けられた情報である。
図3は、製造工程情報の一例を示した図である。図3に示すように、製造工程情報110は、注文、工程情報、及び仕掛け情報のフィールドを備えている。図3の例では、注文のフィールドには、注文A〜注文Qの合計17種類の注文を識別するための識別子が格納されている。本実施の形態において、注文とは、本生産計画作成装置が取り扱う設備で製造される製品に対する注文である。
工程情報のフィールドには、各注文における工程の流れが格納されている。例えば、注文Aの工程情報は工程1→工程2→工程3→工程4となっており、注文Aに係る製品は、工程1〜工程4の4つの工程を経て製造されることが分かる。また、図3の例では、注文A〜注文Qの仕掛け情報は全て未着手となっており、全ての注文に係る製品は製造が開始されていないことが分かる。
図2に戻り、注文情報120は、注文に係る製品の納期等を含む注文に関する詳細な情報である。図4は、注文情報120の一例を示した図である。図4に示すように、注文情報120は、注文、納期、注文量(単位;トン)、及びバッチ処理まとめ条件のフィールドを備えている。注文のフィールドには図3の注文のフィールドと同様、注文A〜注文Qの注文を識別するための注文識別子が格納されている。注文識別としては、各注文に対して一意的に割り付けられた記号を採用することができ、本実施の形態ではアルファベットを採用する。
納期のフィールドには、各注文に係る製品の納期が格納されている。図3の例では、注文Aは6日、注文Bは6日というように、生産計画を作成する日である本日を基準日とし、この基準日からの日数が格納されている。
注文量のフィールドには、注文に係る製品の重量が格納されている。図4の例では、注文Aは5トン、注文Bは5トンというように、各注文に係る製品の製造量を示す重量が格納されている。
バッチ処理まとめ条件のフィールドには、複数の注文をバッチ処理単位にまとめる際の指標となるバッチ処理識別子が格納されている。本実施の形態では、注文A〜Qに係る製品は、それぞれ、工程1〜工程4の順で製造され、工程1は設備1、工程2は設備2−1,2−2,2−3、工程3は設備3、工程4は設備4というように、各注文の工程1〜4は、対応する設備で実施される。そして、本実施の形態では、工程2がバッチ処理工程となっており、バッチ処理を行うことができる設備2−1,2−2,2−3の3つの設備で実施される。なお、設備2−1,2−2,2−3は同一の設備であり、違いはないものとする。
したがって、図4に示すバッチ処理識別子が同一である注文は、工程2を実施するにあたり、1つのバッチ処理単位にまとめられて処理されることが可能となっている。例えば注文A,B,C,J,K,Lのバッチ処理識別子は全てaであり共通しているため、注文A,B,C,J,K,Lの工程2は1つのバッチ処理単位にまとめて処理されることが可能となっている。また、注文D,E,F,M,N,Oのバッチ処理識別子は全てbであり、共通しているため、注文D,E,F,M,N,Oの工程2は1つのバッチ処理にまとめて処理されることが可能となっている。また、注文G,H,I,P,Qのバッチ処理識別子は全てcであり、共通しているため、注文G,H,I,P,Qの工程2は1つのバッチ処理単位にまとめて処理されることが可能となっている。
なお、図4においては、バッチ処理識別子はa〜cの3種類であるが、これに限定されず、1種類、2種類、4種類以上であってもよい。
図2(B)に戻り、設備能力情報130は、バッチ処理を実施する設備以外の通常の設備の処理能力を示す情報である。図5は、設備能力情報130の一例を示した図である。図5に示すように、設備能力情報130は、設備及び処理能力のフィールドを備えている。設備のフィールドには、通常の設備を識別するための設備識別子が格納されている。本実施の形態では、設備1,3,4がバッチ処理を実施する以外の通常の設備であるため、設備1,3,4を区別するための情報が設備識別子として採用されている。
処理能力のフィールドには、各設備の1日あたりの処理能力が格納されている。処理能力としては、各設備が1日に製造することができる中間製品の重量の最大値が採用されている。図5の例では、設備1,3,4の処理能力は、それぞれ、20,15,15となっている。そのため、設備1は、1日あたり、最大、20トンの中間製品を製造することができ、設備3,4は、それぞれ、1日あたり、最大、15トンの中間製品を製造することができる。
なお、本実施の形態では、工程間のリードタイムは、全ての注文の全ての工程で1日とされている。つまり、一日目に工程1を処理した場合、工程2の処理は2日目以降でなければ、行うことができない。また、素材の工場において、各工程を通過する際に通常発生する歩留まり落ちは考慮されていない。よって、単位期間としては1日が採用されている。
図2(B)に戻り、バッチ設備能力情報140は、バッチ処理を実施する設備の処理能力等を示す情報である。図6は、バッチ設備能力情報140の一例を示した図である。図6に示すように、バッチ設備能力情報140は、バッチ処理設備、バッチ処理能力(トン/日)、及びバッチ処理期間(日/回)のフィールドを備えている。
バッチ処理設備のフィールドには、バッチ処理を行う設備を識別するための設備識別子が格納されている。本実施の形態では、バッチ処理を実施する設備として、設備2−1,2−2,2−3の3つの設備が存在している。そのため、図6の例では、バッチ処理設備のフィールドには、設備2−1,2−2,2−3のそれぞれを識別するための設備識別子が格納されている。
バッチ処理能力のフィールドには、バッチ処理を行う設備が、1つのバッチ処理単位を実施するに際し、製造することができる中間製品の重量の最大値が格納されている。例えば設備2−1は、バッチ処理能力が15トンであり、注文識別子が共にaである注文A,B,Cの注文量はそれぞれ5トンであり、注文A,B,Cの注文量の合計値は15トンである。そのため、設備2−1は、注文A,B,Cを1つのバッチ処理単位に纏めることができる。
バッチ処理期間のフィールドには、バッチ処理を行う設備が1つのバッチ処理単位を実施する際に要する時間が格納されている。本実施の形態では、単位期間として1日が採用されているため、1つのバッチ処理を実施する際に要する時間としては、日数が採用されている。例えば設備2−1では、バッチ処理期間が3日であるため、1つのバッチ処理単位の開始から終了までに3日を要することになる。
図2(A)に戻り、負荷山積み部10は、各設備の処理能力(図5参照)を考慮することなく、各製品の最終の工程が納期に対応する単位期間に割り当てられ、かつ、工程の順序が満たされるように、各工程を対応する設備の単位期間に割り当て、各製品に対して予め定められた注文量を基に、各設備における単位期間毎の負荷である単位負荷を算出する負荷山積み処理を実行する。
判定部20は、負荷山積み部10により算出された単位負荷が対応する設備の処理能力を超える単位期間である負荷超過単位期間が存在するか否かを判定する。
バックワード負荷山崩し部40は、判定部20により、負荷超過単位期間が存在すると判定された場合、負荷超過単位期間の単位負荷が、対応する設備の処理能力を下回るように、負荷超過単位期間に割り当てられたいずれかの工程を、負荷超過単位期間よりも前の単位期間に割り当てるバックワード負荷山崩し処理(第1負荷山崩し処理の一例)を実行する。ここで、バックワード負荷山崩し処理においては、所定の着手可能時よりも前の単位期間に工程を割り当てることを許容する。なお、所定の着手可能時としては、例えば、生産計画を作成している日である本日を採用することができる。
優先度決定部30は、バックワード負荷山崩し処理及び後述するフォワード負荷山崩し処理が実行される際に用いられる優先度を算出する。具体的には優先度決定部30は、バックワード負荷山崩し部40から優先度の算出依頼を受け付けると、受け付けた優先度の算出依頼に係る各工程の優先度を所定のルールに従って算出し、バックワード負荷山崩し部40に出力する。ここで、所定のルールとしては、優先度の算出依頼に係る注文の納期が早いほど優先度を高く設定し、注文の納期が同日の場合は、注文識別子の順序が若いほど優先度を高く設定するというようなルールを採用することができる。なお、注文識別子としては、上述したようにアルファベットが採用されるため、注文識別子の順序としては、A〜Zのアルファベットの順序を採用することができる。
また、優先度決定部30は、フォワード負荷山崩し部60からも優先度算出依頼を受け付け、バックワード負荷山崩し部40と同様にして優先度を算出し、フォワード負荷山崩し部60に出力する。
充足判定部50は、バックワード負荷山崩し処理による処理結果において、所定の着手可能時よりも前の単位期間が割り当てられた工程が存在するか否かを判定する。
フォワード負荷山崩し部60は、充足判定部50により、着手可能時よりも前の単位期間が割り当てられた工程が存在すると判定された場合、当該工程を着手可能時以降の単位期間に割り当てるフォワード負荷山崩し処理を実行する。また、フォワード負荷山崩し部60は、充足判定部50により、着手可能時よりも前の単位期間が割り当てられた工程が存在しないと判定された場合、バックワード負荷山崩し処理による処理結果をそのまま、フォワード負荷山崩し処理結果として、バッチ処理決定部70に出力する。
バッチ処理決定部70は、フォワード負荷山崩し処理の処理結果において、図4に示すバッチ処理まとめ条件(併合条件)を満たし、かつ、単位負荷の合計値が対応する設備の図6に示すバッチ処理能力を満たし、かつ、実施時間帯の長さが図6に示すバッチ処理期間を満たすように複数の工程をバッチ処理単位として併合し、当該バッチ処理単位の実施時間帯を決定する。
調整部80は、バッチ処理決定部70により生成された各バッチ処理単位について、バッチ処理単位の開始時までに、当該バッチ処理単位に含まれる全ての工程の1つ上流の工程が終了するように、当該上流の工程に割り当てる単位期間を調整する。
また、調整部80は、実施時間帯が決定されたバッチ処理単位よりも下流の工程において、ある工程の単位期間の終了時刻から、当該工程の1つ下流の工程の単位期間の開始時刻までの期間が、所定期間以上開く場合、当該期間が短くなるように、当該1つ下流の工程に割り当てる単位期間を調整する。
図7は、図2に示す負荷山積み部10の詳細な機能を示すブロック図である。負荷山積み部10は、作業日時決定部11及びバックワード負荷山積み部12を備えている。作業日時決定部11は、図3に示す各注文において、最終工程である工程4を図4に示す納期に対応する単位期間に割り当てると共に、時間方向の逆方向に単位期間を1つずつ遡るようにして、工程3、工程2、工程1に対して順次に単位期間を割り当てる。
バックワード負荷山積み部12は、各単位期間について、作業日時決定部11により割り当てられた工程の注文量を図4に示す注文情報120から特定し、特定した注文量の合計値を単位負荷として算出する。
図8は、図2に示すバックワード負荷山崩し部40の詳細な機能を示すブロック図である。バックワード負荷山崩し部40は、依頼部41、負荷山崩し処理部42、及び先行関係制約充足部43を備えている。
判定部20は、負荷山積み部10の処理結果を受けて、負荷が積まれている最も早い単位期間から時間方向に向けて、各設備の各単位期間での単位負荷を算出し、単位負荷が対応する設備の処理能力を超える単位期間である負荷超過単位期間が存在するか否かを判定する。
また、判定部20は、後述する負荷山崩し部42の処理が終了した場合、その処理結果に対して、負荷山積み部10の処理結果を受けたときと同一の処理を行い、負荷超過単位期間が存在するか否かを判定する。
依頼部41は、判定部20により負荷超過期間が存在すると判定された場合、負荷超過単位期間に割り当てられた工程に係る注文の注文識別子と当該工程に係る設備識別子とを優先度決定部30に出力することで、優先度の算出依頼を行う。
負荷山崩し処理部42は、優先度決定部30により算出された優先度を受け付け、受け付けた優先度が高い工程から順に、負荷超過単位期間の単位負荷が処理能力以下となるまで、負荷超過単位期間に割り当てられた工程を負荷超過単位期間よりも前の単位期間に割り当てる処理を行う。また、負荷山崩し処理部42は、判定部20により、負荷超過単位期間が存在しないと判定された場合、上記の処理を実行することなく、依頼部41から出力された処理結果を先行関係制約充足部43に出力する。
先行関係制約充足部43は、負荷山崩し処理部42により、元の単位期間よりも前の単位期間に割り当てられた工程が、同じ注文の上流の工程の単位期間よりも以前の単位期間に割り当てられた場合、当該上流の工程が工程の順序を満たすように、当該上流の工程を元の単位期間よりも前の単位期間に割り当てる処理を実行し、得られた処理結果であるバックワード負荷山崩し処理結果を充足判定部50に出力する。
図9は、フォワード負荷山崩し部60の詳細な機能を示すブロック図である。フォワード負荷山崩し部60は、着手可能日制約解消部61、負荷超過判断部62、依頼部63、負荷山崩し処理部64、及び先行関係制約充足部65を備えている。
着手可能日制約解消部61は、着手可能時よりも前の単位期間が割り当てられた全ての工程を、工程の順序が満たされるように、着手可能日以降の単位期間に割り当てる。負荷超過判断部62は、着手可能日制約解消部61による処理結果を受けて、負荷が積まれている最も早い単位期間から将来に向けて、各設備の各単位期間での単位負荷を算出し、単位負荷が対応する設備の処理能力を超える単位期間(負荷超過単位期間)が存在するか否かを判定する。
また、負荷超過判断部62は、後述する負荷山崩し処理部64の処理が終了した場合、その処理結果に対して、着手可能日制約解消部61の処理結果を受けた時と同一の処理を行い、負荷超過単位期間の存在の有無を判定する。
依頼部63は、負荷超過判断部62により負荷超過単位期間が存在すると判定された場合、負荷超過単位期間に割り当てられた工程に係る注文の注文識別子と当該工程に係る設備識別子とを優先度決定部30に出力することで、優先度の算出依頼を行う。
負荷山崩し処理部64は、優先度決定部30により算出された優先度を受け付け、受け付けた優先度が高い工程から順に、負荷超過単位期間の単位負荷が処理能力以下となるまで、負荷超過単位期間に割り当てられた工程を負荷超過単位期間よりも前の単位期間に割り当てる処理を行う。また、負荷山崩し処理部64は、負荷超過判断部62により負荷超過単位期間が存在しないと判定された場合、上述の処理を行うことなく、依頼部63からの処理結果を先行関係制約充足部65に出力する。
先行関係制約充足部65は、負荷山崩し処理部64により、元の単位期間よりも前の単位期間に割り当てられた工程が、同じ注文の上流の工程の単位期間よりも以前の単位期間に割り当てられた場合、当該上流の工程が工程の順序を満たすように、当該上流の工程を元の単位期間よりも前の単位期間に割り当てる処理を実行し、得られた処理結果であるフォワード負荷山崩し処理結果をバッチ処理決定部70に出力する。
図10は、バッチ処理決定部70の詳細な機能を示すブロック図である。バッチ処理決定部70は、バッチ処理まとめ部71、及び実施時間帯決定部72を備えている。バッチ処理まとめ部71は、フォワード負荷山崩し処理の処理結果において、図4に示すバッチ処理まとめ条件(併合条件)を満たし、かつ、単位負荷の合計値が対応する設備の図6に示すバッチ処理能力を満たし、かつ、実施時間帯の長さが図6に示すバッチ処理期間を満たすように複数の工程をバッチ処理単位として併合し、バッチ処理単位を生成する。
実施時間帯決定部72は、あるバッチ処理単位に含まれる全ての工程に対する1つ下流の工程に割り当てられた単位期間が、当該あるバッチ処理単位の実施時間帯よりも後になるように、バッチ処理まとめ部71により生成された各バッチ処理単位の実施時間帯を決定する。
図11及び図12は、本生産計画作成装置の動作を示すフローチャートである。図13〜図15は、本生産計画作成装置による処理を示す工程図を示している。以下、これらのフローチャート及び工程図を用いて、本生産計画作成装置の動作について説明する。
まず、ステップS1において、負荷山積み部10は、図13に示すように、設備1〜4の処理能力を考慮することなく、注文A〜Qの工程4を、それぞれ、設備4の納期に対応する単位期間に割り当て、工程4を割り当てた単位期間の1つ前の設備3の単位期間に、注文A〜Qの工程3を割り当て、工程3を割り当てた単位期間の1つ前の設備2−1の単位期間に、注文A〜Qの工程2を割り当て、工程2を割り当てた単位期間の1つ前の設備1の単位期間に、注文A〜Qの工程1を割り当てる。なお、図3に示す仕掛情報は全て未着手になっているため、負荷山積み部10は、全ての注文A〜Qについて工程1〜4を単位期間に割り当てる処理を実行する。例えば、注文Aの納期は6日であるため、本日から6日目の単位期間が納期に対応する単位期間となる。また、ステップS1では、工程2は全て設備2−1に割り当てられているが、これに限定されず、設備2−1〜2−3のうちいずれか1又は複数の設備に割り当てても良い。
注文Mに注目すると、注文Mの納期が13日であるため(図4)、図13に示すように工程4が13日目に割り当てられ、工程3が設備3の12日目に割り当てられ、工程2が設備2−1の11日目に割り当てられ、工程1が設備1の10日目に割り当てられている。
このようにして、図3及び図4に示す注文A〜Qが各設備の単位期間に割り当てられる。そして、ステップS1では、各設備の処理能力が考慮されていない。よって、13日目では、注文P,Qの工程4が設備4の処理能力を超えて割り当てられ、12日目では、注文P、Qの工程3が設備3の処理能力を超えて割り当てられており、注文が集中する単位期間では設備の処理能力を超えて工程が割り当てられていることが分かる。このように、設備の処理能力を超えて割り当てられた工程は、以降の処理により解消されるため、本ステップでは、処理能力を超えた工程の割り当てを許容している。
図11に戻り、ステップS2において、負荷山積み部10は、各単位期間に割り当てられた工程の負荷の合計値である単位負荷を図4に示す注文A〜Qの注文量を用いて算出する。例えば、図13に示すように、設備4の13日目では、注文M〜Qの5つの注文が割り当てられている。また、図4に示すように、注文M〜Qはそれぞれ注文量が5トンである。よって、設備4の13日目の単位負荷は5×5=25トンとなる。
図11に戻り、ステップS3において、判定部20は、ステップS2で算出された単位負荷が対応する設備の処理能力を超える単位期間である負荷超過単位期間が存在するか否かを判定する。そして、判定部20は、負荷超過期間が存在しない場合は(ステップS3でYES)、ステップS2の処理結果により得られた生産計画をバッチ処理まとめ前の最終的な生産計画として生成する(ステップS4)。
一方、判定部20は、少なくとも1つの負荷超過単位期間が存在する場合(ステップS3でNO)、処理をステップS5に進める。
図13の例では、設備4の13日目、12日目等で単位負荷が処理能力を超えており、少なくとも1つの負荷超過単位期間が存在するため、ステップS3でNOと判定される。例えば、設備4の処理能力は、図5に示すように15トン/日であるため、設備4の13日目の単位期間では単位負荷が処理能力を10トン超えていることが分かる。また、設備2−1の処理能力は図6に示すように15トン/回であり、3日/回であり、設備2−1の1日あたりの処理能力は5トンであるため、設備2−1の10日目の注文K、J、Iが処理能力を超えていることが分かる。
図11に戻りステップS5において、バックワード負荷山崩し部40は、バックワード負荷山崩し処理を実行する。ここで、バックワード負荷山崩し部40は、計画期間の最後から時間方向と逆方向に向けて、単位期間を移していくことで、負荷超過単位期間を探索し、探索した負荷超過単位期間に対してバックワード負荷山崩し処理を実行する。
図13に示すように、バックワード負荷山崩し部40は、設備識別子の順序が最後である設備4において、工程の割り当てられた最も遅い単位期間である13日目が負荷超過単位期間であるか否かを判定し、負荷超過単位期間でない場合は、設備識別子が1つ前の設備3の13日目が負荷超過単位期間であるか否かを判定する。
図13の例では、設備4の13日目は負荷超過単位期間であるため、設備4の13日目の単位負荷が処理能力を下回るように設備4の13日目において、バックワード負荷山崩し処理が実行される。
具体的には、設備4の13日目の単位負荷が処理能力を10トン超えている。図4に示す注文量から分かるように、各注文の注文量は5トンであるため、10トンの超過は2つ分の注文に相当する。よって、バックワード負荷山崩し部40は、設備4の13日目に割り当てられた5つの工程のうち、2つの工程を1つ前の単位期間である12日目に割り当てる。
ここで、バックワード負荷山崩し部40は、優先度決定部30により算出された優先度に従って、図13に示す設備4の13日目に割り当てられた5個の注文(注文M〜Q)の中から、2つの注文を抽出し、抽出した2つの注文M,Nを12日目に割り当てる。
この場合、注文M〜Qの納期は全て同一であるため、優先度決定部30は、注文M〜Qに対して、注文識別子の順序が若い順で優先度を高く設定する。つまり、優先度は、注文Mが最高となりQが最低となる。
よって、バックワード負荷山崩し部40は、注文M,Nを抽出し、注文M,Nの工程4を設備4の12日目に割り当てる。
これにより、設備4の13日目に割り当てられた注文は、図14に示すように注文O,P,Qの3つとなり、設備4の13日目の単位負荷は5×3=15トンとなり、設備4の処理能力である15トン以下となる。
ここで、図13に示すように注文M,Nの工程3は12日目であるため、注文M,Nの工程4を12日目に割り当てると、工程順序が満たされなくなる。そこで、バックワード負荷山崩し部40は、12日目に割り当てられた注文M,Nの工程3を、図14に示すように11日目に割り当てる。同様にして、バックワード負荷山崩し部40は、注文M,Nの工程2を10日目に割り当て、注文M,Nの工程1を9日目に割り当てる。これにより、注文M,Nの工程順序が満たされるようになる。
設備4の13日目の処理が終了すると、バックワード負荷山崩し部40は、設備3の13日目に対して同様の処理を行い、設備3の13日目の処理が終了すると、設備2の13日目、設備1の13日目というように処理を進めていく。
図13の例では、設備3,2−1,1の13日目はいずれも負荷超過単位期間ではないため、バックワード負荷山崩し部40は、単位期間を1日前の12日目に移し、設備4から設備1に対して、設備4の13日目に行った処理と同一の処理を順次に行う。
図13の例では、設備4の12日目には、負荷山積み処理によって注文L,K,J,Iの工程4が割り当てられており、また、設備4の13日目の処理によって、更に注文M,Nの工程4が割り当てられており、合計6個の注文の工程4が割り当てられることになる。そのため、設備4の12日目の単位負荷は5×6=30トンとなる。
一方、設備4の処理能力は15トン/日であるため、設備4の12日目は、単位負荷が処理能力を15トン上回ることになる。また、注文L,K,J,I,M,Nのうち、注文L,K,J,Iの納期は同一であり、注文M,Nの納期は注文L,K,J,Iよりも遅い。したがって、これらの注文の優先度は、高い順に注文L,K,J,I,M,Nとなる。
よって、バックワード負荷山崩し部40は、優先度に従って、これら6つの注文の中から注文L,K,Jを抽出し、抽出した注文L,K,Jを1日前の単位期間である11日目に割り当てる。これにより、設備4の12日目は、図14に示すように注文M,N,Iが割り当てられ、単位負荷が設備4の処理能力以下となる。
そして、バックワード負荷山崩し部40は、12日目の設備3,2−1,1において、設備4の12日目と同一の処理を行い、12日目の設備1の処理が終了すると、11日目に処理を移すというようにして、設備1の1日目まで、各単位期間に対して上述の処理を行う。
以上に示すステップS5の処理結果により、図13に示す工程図は、最終的に図14に示す工程図となる。なお、工程2においては、利用可能な設備が3つ存在する。よって、バックワード負荷山崩し部40は、設備2−1において、割り当て可能な単位期間が無くなると設備2−2又は2−3の単位期間に工程を割り当てている。
例えば、図13の設備2−1の11日目に着目すると、注文M,N,O,P,Qの5つの工程が割り当てられており、単位負荷が設備2−1の設備能力を超えており、4つの工程が余分に割り当てられている。一方、設備2−2,2−3の11日目には、工程が割り当てられておらず、処理能力を超えていない。
そこで、バックワード負荷山崩し部40は、設備2−1の11日目に割り当てられた注文M,N,O,P,Qの5つの工程のうち、例えばランダムに2つの工程を選択する、又は、優先度が高い(若しくは低い)順で2つの工程を選択し、選択した2つの工程を設備2−2,2−3にそれぞれ割り当る。そして、バックワード負荷山崩し部40は、設備2−1の11日目に割り当てられた残りの3つの工程に対してバックワード負荷山崩し処理を実行し、設備2−1の11日目の単位負荷を設備2−1の処理能力を下回るようにすればよい。
また、上記説明では、ステップS1に示す負荷山積み処理において、設備2−1のみに工程を割り当てるようにしたが、設備2−2,2−3に対しても工程を割り当てるようにしてもよい。例えば、設備2−1のある単位期間において工程を割り当てることで、当該単位期間が設備2−1の処理能力以上となると、当該単位期間に割り当てるべき工程を設備2−2に割り当てるというようにして、ある単位期間において割り当てるべき工程を、設備2−1から設備2−3の順でサイクリックに割り当てるようにしてもよい。
図11に戻り、ステップS6において、充足判定部50は、着手可能日より前の単位期間に割り当てられた工程が存在するか否かを判定する。ここで、着手可能日は本日である1日目であるため、1日目よりも前の単位期間に割り当てられた工程がない場合、充足判定部50は、着手可能日より前の単位期間に割り当てられた工程がないと判定し(ステップS6でYES)、ステップS5の処理結果により得られた生産計画をバッチ処理まとめ前の最終的な生産計画とする(ステップS7)。
一方、充足判定部50が、着手可能日よりも前の単位期間に割り当てられた工程が存在すると判定した場合(ステップS6でNO)、着手可能日より前の単位期間に割り当てられた工程が着手可能日よりも後の単位期間に割り当てられるように、フォワード負荷山崩し部60は、フォワード負荷山崩し処理を行う(ステップS8)。
なお、上記説明では、全注文において着手可能日を1日目としたが、これに限定されず、注文毎に異なる日を採用してもよい。
図14の例では、全ての工程が着手可能日以降に割り当てられているため、ステップS8,S9の処理はスルーされる。ここで、例えば、設備1の3日目で注文A,Bが着手可能日よりも前に割り当てられていたと仮定する。この場合、注文A,Bの工程1はそれぞれ着手可能日以降の単位期間(例えば着手可能日)であって、設備1の単位期間に割り当てられる。この割り当ての結果、注文A,Bが割り当てられた単位期間が対応する設備の設備能力を超えた場合、当該単位期間の単位負荷が対応する設備の処理能力以下となるように、フォワード負荷山崩し部60の負荷山崩し処理部64によって時間方向の逆方向に工程を移動する処理が実行される。
図11に戻り、ステップS9において、フォワード負荷山崩し処理により得られた生産計画がバッチ処理まとめ前の最終的な生産計画とされる。
図12に示すステップS10において、バッチ処理決定部70は、計画対象となる生産ラインにバッチ処理を行うことが可能な設備が存在するか否かを判定する。この場合、図6に示すバッチ設備能力情報140に設備2−1,2−2,2−3についての情報が格納されているため、設備2−1,2−2,2−3がバッチ処理可能な設備として判定される。
バッチ処理可能な設備が存在しない場合は(ステップS10でNO)、ステップS10以前に生成されたバッチ処理前の生産計画が最終的な生産計画とされ、処理が終了される。
一方、バッチ処理可能な設備が存在する場合は(ステップS10でYES)、バッチ処理可能な設備に割り当てられた工程について、バッチ処理決定部70はバッチ処理単位を生成する。ここで、バッチ処理決定部70は、まず、設備2−1において、時間方向に沿って単位期間を移していき、バッチ処理が可能な工程が存在するか否かを探索する。
図14の例では、設備2−1の4日目に注文Bの工程2が割り当てられており、注文Bはバッチ処理可能な注文であるため、注文Bの工程2が選択される。そして、バッチ処理可能な設備である設備2−1〜2−3において、設備方向(設備識別子が増加する方向)に沿って、注文Bとバッチ処理可能な設備が探索され、バッチ処理可能な設備が存在しない場合、探索対象が次の日に移され、次の日において設備方向に注文Bとバッチ処理可能な設備が探索されるというように、バッチ処理能力の上限値に到達するまで、設備方向及び時間方向に向けて注文Bとバッチ処理可能な注文の工程が探索される。本実施の形態では、設備2−1,2−2,2−3のバッチ処理能力は全て15トン/回であり、バッチ処理期間が3日/回であるため、注文量の合計値が15トン、又は注文に要する日数の合計値が3日を超えるまで注文Bとバッチ処理可能な工程が探索される。ここで、1つの注文の1つの工程に要する日数は1日であるため、最大3つの注文の工程がバッチ処理単位としてまとめられる。
図14の例では、設備2−2の4日目に、注文Aの工程2が割り当てられ、設備2−1の6日目に注文Cの工程2が割り当てられているため、まず、注文Aの工程2が探索され、次に、注文Cの工程2が探索され、注文量の合計値が15トンとなったため、これら3つの工程が1つのバッチ処理単位としてまとめられる。
そして、まだ、バッチ処理単位としてまとめられていない注文についても同様の処理が実行さる。これにより、図14に示す工程図は図15に示すようになる。すなわち、I.(注文A,注文B,注文C)、II.(注文D,注文E,注文F)、III.(注文G,注文H,注文I)、IV.(注文J,注文L,注文L)、V.(注文M,注文N,注文O)、VI.(注文P,注文Q)の6つのバッチ処理単位が生成される。ここで、バッチ処理単位VIは処理可能上限値に到達していないが、他にバッチ処理単位としてまとめることが可能な注文が存在しないため、このようにまとめられている。
次に、バッチ処理決定部70は、ステップS11で生成した各バッチ処理単位について処理時間帯を決定する(ステップS12)。具体的には、バッチ処理単位Iについては、下流の工程である工程3が、注文Aは5日目、注文Bは5日目、注文Cは7日目となっている。そのため、バッチ処理単位Iは注文A,B,Cの工程3が割り当てられた日のうち最も早い日である5日目の前日である4日目に終了している必要がある。ここで、バッチ処理単位Iの処理に要する時間は3日である。よって、バッチ処理単位Iは、2日目〜4日目が処理時間帯として割り当てられる。
バッチ処理単位IIについては、注文Dの工程3が6日目に割り当てられているため、5日目に処理が終了している必要がある。よって、バッチ処理単位IIは、3〜5日目が処理時間帯として割り当てられる。このように、各バッチ処理単位は、自身に含まれる全ての注文の工程の1つ下流の工程に割り当てられた日のうち最も早い日の前日が終了日となるように実施時間帯が決定される。
次に、バッチ処理決定部70は、各バッチ処理単位を実施する設備を決定する(ステップS13)。この場合、バッチ処理決定部70は、バッチ処理識別子が若い順に設備を決定していく。ここで、バッチ処理識別子は、バッチ処理単位を生成する際に各バッチ処理単位に付与されるものであり、例えば、図15に示すI〜VIの数値が採用されている。
バッチ処理単位Iは、実施時間帯が2〜4日目に決定されているが、設備2−1〜2−3のいずれの設備においてもバッチ処理単位又は工程が割り当てられていない。よって、バッチ処理単位Iは設備2−1に割り当てられる。また、バッチ処理単位IIは、実施時間帯が3〜5日目に決定されているが、設備2−2〜2−3において3〜5日目はバッチ処理単位又は他の工程が割り当てられていない。よって、バッチ処理単位IIは、設備2−2に割り当てられる。
このように、各バッチ処理単位は、決定された実施時間帯において、バッチ処理単位又は工程が割り当てられていない空きの設備が設備識別子の若い順で探索され、設備が割り当てられる。
なお、あるバッチ処理単位について決定された実施時間帯が設備2−1〜2−3のいずれの設備においても空いていない場合、設備2−1〜2−3のうちいずれか一つの設備を選択し、選択した設備において既に割り当てられているバッチ処理単位を時間方向の逆方向にずらし、当該あるバッチ処理単位を決定した実施時間帯に割り込ませればよい。
このようにして、各バッチ処理単位について実施時間帯と設備とを割り当てると図15に示す工程図が得られる。
図12に戻り、ステップS14において、調整部80は、各バッチ処理単位に含まれる全ての注文の1つ上流の工程が、バッチ処理単位の開始日までに終了しているか否かを判定し、終了していない場合、生産計画に調整が必要であると判定する。そして、生産計画に調整が必要であると判定されると(ステップS14でYES)、調整処理が実行される(ステップS15)。一方、ステップS14でNOと判定された場合、すなわち、調整処理が必要でないと判定された場合(ステップS14でNO)、ステップS13の処理により得られた生産計画が最終的な生産計画として、処理が終了される。
図15の例では、設備1の3日目に注文A,Bの工程1が割り当てられているが、バッチ処理単位Iは設備2−1の2〜4日目に割り当てられているため、注文A,Bの工程1は、バッチ処理単位Iの開始日までに処理が終了されないことになる。
そこで、調整部80は、図16に示すように、注文A,Bの工程1をバッチ処理単位Iの開始日よりも前の日である1日目に割り当てる。
また、図15の例では、設備1の4日目に注文Dの工程1が割り当てられているが、バッチ処理単位IIは設備2−2の3〜5日目に割り当てられているため、注文Dの工程1は、バッチ処理単位IIの開始日までの処理が終了されないことになる。
そこで、調整部80は、図16に示すように、注文Dの工程1をバッチ処理単位IIの開始日の以前の日である2日目に割り当てる。ここで、調整部80は、例えば注文Dの工程1を2日目に割り当てることで、単位負荷が設備1の処理能力を超える場合は、注文Dの工程1を2日目よりも以前の日である1日目に割り当てればよい。
このように調整部80は、他のバッチ処理単位についても同様の処理を行い、各バッチ処理単位に含まれる注文の上流の工程に割り当てる日を調整する。
図12に戻りステップS16において、調整部80は、ある工程の終了日から当該ある工程の1つ下流の工程の開始日までの期間が、所定期間以上(例えば1日以上)開く場合、当該期間が短くなるように、1つ下流の工程の単位期間を調整する(ステップS17)。
図16の例では、バッチ処理単位Iは4日目に終了し、注文Cの工程3は7日目に開始されるため、注文Cの工程2が終了してから注文Cの工程3が開始されるまでの期間が、2日となってしまい、間延びした計画となってしまう。
そこで、調整部80は、図17に示すように、注文Cの工程3をバッチ処理単位Iの終了日の翌日である5日目に割り当てる。また、注文E,Fの工程3についても、同様にして、バッチ処理単位IIの翌日である6日目に割り当てる。また、注文Fの工程3の移動に伴って、注文Fの工程4を注文Fの工程3の翌日である7日目に割り当てる。
また、図16において、注文Fの工程3の移動によって設備3の9日目に1つ空きができるため、注文Iをバッチ処理単位IIIの終了日の翌日である9日目に割り当てる。また、注文Fの工程4の移動により設備4の10日目に空きが出るため、注文Iの工程4を設備4の10日目に割り当てる。
また、注文Iの工程3の移動によって、設備3の11日目に1つ空きができるため、注文Oの工程3をバッチ処理単位Vの終了日の翌日である11日目に割り当てる。また、注文Iの工程4の移動によって、設備4の12日目に空きが生じるため、注文Oの工程4を設備4の12日目に割り当てる。このようにして最終的に図17に示すような工程図が得られる。
図12に戻り、ステップS16でNOの場合、ステップS15により得られた生産計画を最終的な生産計画として処理が終了される。
このように、本実施の形態による生産計画作成装置では、最初の工程のみではなく途中の工程でもバッチ処理を行うような生産計画を作成することができる。また、納期のみならず、各設備の処理能力を考慮して、生産量が最大化されるような生産計画を作成することができる。また、工程順序が守られるようにバッチ処理単位を生成することができる。また、ある工程が終了してから次の工程が開始されるまでの期間が間延びしないような生産計画を作成することができる。
(実施の形態2)
次に、実施の形態2による生産計画作成装置について説明する。本実施の形態による生産計画作成装置は、バッチ処理設備のバッチ処理能力に対する、バッチ処理単位の単位負荷の合計値の割合を示す充填率を新たに定義し、この充填率が規定値を超えるようにバッチ処理単位を決定することを特徴としている。
図6に示すようにバッチ処理を行う設備2−1〜2−3処理は、1つのバッチ処理を行うに際し、充填率に関わらず一定の処理時間を要してしまう。充填率が低い場合、その分生産性(処理量[Ton]/時間[Hr])が低下してしまう。
そこで、実施の形態2では、実施の形態1による生産計画作成装置に対して、充填率を向上させる機能を追加した。以下、詳細に説明する。なお、本実施の形態において、ハードウエア構成及び機能構成は実施の形態1と同一であるため、図1、図2を用いて説明する。また、本実施の形態において、実施の形態1と同一のものは説明を省く。
実施の形態2では、図2(B)に示すバッチ設備能力情報140として、図6に示すものに代えて、図18(A)、(B)に示すものを採用している。図18(A)、(B)は、実施の形態2におけるバッチ設備能力情報140の一例を示した図である。図18(A)に示すように、実施の形態2のバッチ設備能力情報140は、図6のバッチ設備能力情報140に対して、更に、可能充填率(%)のフィールドを備えている。バッチ設備能力情報は、バッチ処理候補をバッチ処理単位として決定するか否かを判定するための規定値である。つまり、バッチ処理候補の充填率が可能充填率よりも大きければ、そのバッチ処理候補はバッチ処理単位として決定されるのである。図18(A)の例では、設備2−1〜2−3のバッチまとめ充填率は全て60%に設定されている。但し、この値は一例にすぎず、50%、80%、90%等、製造物に応じて要求される生産効率から好適な値を適宜採用すればよい。
また、図18(B)に示すように、実施の形態2のバッチ設備能力情報140は、図6のバッチ設備能力情報140に対してさらに、繰越可能日数、及び探索日数のフィールドを備えている。繰越可能日数及び探索日数については後述する。
本実施の形態において、図10に示すバッチ処理まとめ部71は、以下の処理を実行する。図19、図20は、実施の形態2におけるバッチ処理まとめ部71の処理を説明するための工程図である。図19の工程図は、バッチまとめ処理が行われる直前、つまり、図11のステップS10の処理が開始される直前の状態を表している。したがって、図19の工程図は、図14の設備2−1〜2−3の工程図と同じ状態となっている。図20は、図19の工程図の続きの工程図である。図21は、実施の形態2におけるバッチ処理まとめ部71の処理を示すフローチャートである。以下、これらの図を用いて本実施の形態によるバッチまとめ処理について説明する。
図21に示すステップS21において、バッチ処理まとめ部71は、注目工程を設定する。ここで、バッチ処理まとめ部71は、設備2−1〜2−3に割り当てられた工程のうち、つまり、同一工程を実施する複数のバッチ処理設備のうち、最先の単位期間に割り当てられた工程を、最初の注目工程として設定する。なお、同一の単位期間に複数の工程が割り当てられている場合は、設備番号の若い順で、注目工程を設定すればよい。
図19の例では、設備2−1の4日目の単位期間に注文Bの工程2が割り当てられている。したがって、バッチ処理まとめ部71は、注文Bの工程2を最初の注目工程として設定する。以後、バッチ処理まとめ部71は、設備2−1〜2−3に割り当てられた工程のうち、最先の単位期間に割り当てられた工程から後の方向に向けて、バッチ処理単位としてまとめられていない工程を順次に注目工程として設定する。なお、バッチ処理まとめ部71は、設備2−1〜2−3において、同日に2つ以上の工程が割り当てられている場合、設備番号の若い設備から順番に注目工程を設定する。図19の例では、4日目の単位期間において、設備2−1に注文Aの工程2、設備2−2に注文Bの工程2が割り当てられている。したがって、設備番号の若い設備2−1に割り当てられた注文Bの工程2が注文Aの工程2より優先して注目工程として設定される。
図21に示すステップS22において、バッチ処理まとめ部71は、注目工程が割り当てられた単位期間から後の方向に所定の時間長を有する探索範囲を設定する。図19の例では、注文Bの工程2が注目工程として設定されている。また、図18(B)に示すバッチ設備能力情報140の探索日数には3日が格納されている。
したがって、図19の例では、注目工程が割り当てられた4日目を始点とし、4+3=7日目を終点とする4日分の単位期間の時間長が探索範囲DAとして設定されている。
図21に戻り、ステップS23において、バッチ処理まとめ部71は、設定した探索範囲DAの中から、注目工程とバッチ処理識別子(併合条件)が同一である工程を探索し、バッチ処理候補を生成するする。ここで、バッチ処理まとめ部71は、同一工程のバッチ処理設備である設備2−1〜2−3において探索範囲DA内の単位期間に割り当てられた工程を探索範囲とする。図19の例では、注文A,C,D,Eの工程2が探索対象となる。
ここで、探索範囲DAにおいて、注文Bとバッチ処理識別子が同一の注文はないものとする。したがって、この場合、注文Bの工程2のみからなるバッチ処理候補が生成される。なお、注文Bとバッチ処理条件が同一である注文が注文A、Cであるとすると、注文A,B,Cの工程2が1つにまとめられてバッチ処理候補が生成される。
図21に戻り、ステップS24において、バッチ処理まとめ部71は、生成したバッチ処理候補の充填率を算出する。充填率は下記の式で表される。
充填率=バッチ処理候補の単位負荷の合計値/バッチ処理設備のバッチ処理能力
ここで、注文Bの注文量は5トンであるため(図4参照)、図19の例で生成されたバッチ処理候補の単位負荷の合計値は5トンとなる。また、設備2−1のバッチ処理能力は15トンである(図18(A)参照)。したがって、充填率は、5/15×100=33.3%と算出される。
図21に戻り、ステップS25において、バッチ処理まとめ部71は、充填率が可能充填率よりも大きい場合(ステップS25でYES)、処理をステップS28に進め、充填率が可能充填率以下の場合(ステップS25でNO)、処理をステップS26に進める。
ここでは、算出された充填率(33.3%)は、設備2−1の可能充填率(60%)未満であるため(図18(A)参照)、ステップS25でNOと判定される。
ステップS26において、バッチ処理まとめ部71は、図20に示すように、現在設定している注目工程を後の方向に1日繰り越す。図20の例では、注文Bの工程2は、割り当てられた単位期間が4日目から5日目に繰り越されている。
図21に戻り、ステップS27において、繰越日数が繰越可能日数に到達していない場合(ステップS27でNO)、処理がステップS22に戻される。
ここで、繰越可能日数は、3日に設定されている(図18(B))。図20の例では、繰越日数がまだ1日であり、3日に到達していないため、ステップS27でNOと判定され、処理がステップS22に戻されている。
したがって、図20の例では、5日目に繰り越された注文Bの工程2に対して探索範囲DAが設定される。この場合、探索範囲DAは、5日目が始点とされ、5日目に探索日数である3日を加えた8日目が終点とされている。そして、新たに設定された探索範囲DAに対して新たなバッチ処理候補が生成されてバッチまとめ処理が行われる。
図20の例では、注文H,F,Gの工程2が新たに探索範囲DAに含まれている。ここで、注文Bに対して例えば注文Gがバッチ処理まとめ条件が同一であるとすると、注文B,Gの工程2が1つにまとめられてバッチ処理候補が生成される。この場合の充填率は、110(=5+5)/15=66.6%となって、可能充填率である60%を超えている。従って、注文B,Gの工程2からなるバッチ処理候補がバッチ処理単位として決定されることになる。
ここで、探索範囲DAにおいて、バッチ処理候補の単位負荷の合計値が、バッチ処理設備の1回のバッチ処理能力より大きくなった場合、バッチ処理の必要回数を求め、バッチ処理の必要回数に1回のバッチ処理能力を乗じた値を分母とし、単位負荷の合計値を分子として充填率を求めればよい。
例えば、バッチ処理候補の単位負荷の合計値が20トンとなった場合、図18(A)に示す1回のバッチ処理能力である15トンで20トンを割り、整数の商である1に1を加えて必要回数が2回として求められる。そして、2回に1回のバッチ処理能力である15トンを乗じた30トンが分母とされ、単位負荷の合計値である20トンを分子として、充填率(=66.6%)が算出される。
一方、ステップS27において、繰越日数が繰越可能日数に到達した場合(ステップS27でYES)、処理がステップS28に進められる。つまり、バッチ処理まとめ部71は、充填率が可能充填率よりも小さい場合、繰越日数が繰越可能日数に到達するまで、注目工程を1日ずつずらしてゆき、バッチ処理候補を繰り返し生成し、充填率が可能充填率より大きくなったときのバッチ処理候補をバッチ処理単位として決定する。
ステップS28において、バッチ処理まとめ部71は、現在のバッチ処理候補をバッチ処理単位として決定する。
一方、バッチ処理まとめ部71は、注目工程を繰越可能日数に到達するまで繰り越しても、充填率が可能充填率より大きくならない場合、ステップS27でYESと判定して、現在のバッチ処理候補をバッチ処理単位として決定する。
このように注目工程を1日ずつ繰り越していって探索範囲DAを再設定することで、注目工程に対してバッチ処理まとめ条件(併合条件)が同一の工程を探索できる可能性が高まり、バッチ処理単位としてまとめられずに取り残される工程が発生する可能性を低くすることができる。
一方、注目工程の繰り越しを途中で止めない場合、バッチ処理単位としてまとめられずに取り残される工程が頻発する可能性が高くなる。そこで、本実施の形態では、繰り越し可能日数を定め、注目工程の繰り越しを途中で止めている。
そして、ステップS21で設定された注目工程に対するバッチまとめ処理が終了すると、バッチ処理まとめ部71は、次の工程を注目工程として設定し、この注目工程に対して図21のフローチャートに示す処理を実行する。また、バッチまとめ処理が終了すると、図12のステップS12に処理が戻され、ステップS12以降の処理が実施され、最終的な生産計画が生成される。
(実施の形態3)
次に、実施の形態3による生産計画作成装置について説明する。本実施の形態による生産計画作成装置は、複数のバッチ処理設備のバッチ処理に要する処理時間のバラツキの低さを示す平準度と、実施の形態2で定義された充填率とから定められる評価値を新たに定義し、この評価値が最小となるように、バッチ処理単位が割り当てられるバッチ処理設備の割り当てパターンを決定することを特徴としている。そして、各バッチ処理設備の処理能力がそれぞれ異なる場合であっても、一部のバッチ処理設備に負荷が集中しないようにしたことを特徴としている。なお、本実施の形態において、実施の形態1,2と同一のものは説明を省略する。
実施の形態3では、バッチ設備能力情報140として、図22に示すものを採用している。図22は、実施の形態3におけるバッチ設備能力情報140の一例を示した図である。図22に示すバッチ設備能力情報140は、データ構造は図18(A)に示すバッチ設備能力情報140と同一であるが、バッチ処理能力とバッチ処理期間とが設備2−1〜2−2においてそれぞれ異なっている。
本実施の形態において、図10に示すバッチ処理まとめ部71は、以下の処理を実行する。図23は、実施の形態3におけるバッチ処理まとめ部71の処理を説明するための工程図である。図23の工程図は、バッチまとめ処理が行われる直前、つまり、図11のステップS10の処理が開始される直前の状態を表している。但し、工程の割り当て状態は、説明の便宜上、実施の形態1の割り当て状態と若干相違させている。図24は、実施の形態3におけるバッチ処理まとめ部71の処理を示すフローチャートである。以下、これらの図を用いて本実施の形態によるバッチまとめ処理について説明する。
図24に示すステップS31において、バッチ処理まとめ部71は、設備2−1〜2−3に割り当てられた工程のうち、すなわち、同一工程を実施する複数のバッチ処理設備に割り当てられた工程のうち、最先の工程が割り当てられた単位期間から後の方向に所定の時間長を有する探索範囲DAを設定する。ここで、探索範囲DAの時間長としては、実施の形態2と同じ3日を採用する。
図23の例では、設備2−1〜2−3において、4日目の単位期間に注文A,Bの工程2が割り当てられており、この工程が最先の工程に該当するため、4日目を始点とし、4日目に探索日数である3日を加えた7日目を終点とする探索範囲DAが設定されている。
図24に示すステップS32において、バッチ処理まとめ部71は、探索範囲DA内において、バッチ処理識別子を同一とする工程をまとめて、バッチ処理識別子毎のバッチ処理候補を生成する。
図23の例では、探索範囲DA内において、バッチ処理識別子がaの注文A,B,Tがバッチ処理候補B_aとしてまとめられ、バッチ処理識別子がbの注文D,E,R、S,Uがバッチ処理候補B_bとしてまとめられ、バッチ処理識別子がcの注文Cがバッチ処理候補B_cとしてまとめられる。
図24に示すステップS33において、バッチ処理まとめ部71は、バッチ処理候補B_a,B_b,B_cを設備2−1〜2−3のいずれかに割り当てて複数の設備割り当てパターンを生成する。ここで、バッチ処理まとめ部71は、バッチ処理候補B_a,B_b,B_cを設備2−1〜2−3に組み合わせ得る全組み合わせパターンを設備割り当てパターンとして生成する。
ステップS34において、バッチ処理まとめ部71は、ステップS33で生成した複数の設備割り当てパターンの中から1つの設備割り当てパターンを評価値の算出対象となる設備割り当てパターンとして特定する。ここで、バッチ処理まとめ部71は、複数の設備割り当てパターンの中から例えばランダムに1つの設備割り当てパターンを特定すればよい。ここでは、まず、バッチ処理候補B_a,B_b,B_cを、それぞれ設備2−1〜2−3に割り当てた設備割り当てパターンP_1が、評価値の算出対象となる設備割り当てパターンとして特定されたものとする。
ステップS35において、バッチ処理まとめ部71は、ステップS34で特定した設備割り当てパターンについて、設備毎に充填率を算出し、設備毎の充填率の平均値である平均充填率を算出する。設備割り当てパターンP_1においては、設備2−1〜2−3のバッチ処理能力は、それぞれ、1回あたり10トン、30トン、15トンであり、バッチ処理候補B_a,B_b,B_cの単位負荷の合計値は、15トン,25トン,5トンであるため、設備2−1〜2−3の充填率は、それぞれ、15/20×100=75%,25/30×100=83.3%,5/15×100=33.3%となる。したがって、設備割り当てパターンP_1の平均充填率は、(75+83.3+33.3)/3=63.8%となる。
次に、ステップS36において、バッチ処理まとめ部71は、ステップS34で特定した設備割り当てパターンの平準度を算出する。ここで、平準度は下記の式により表される。
平準度=(Σ√(L_ave−L(i)))/N
但し、iは設備2−1〜2−3を特定するためのインデックスであり、L(i)は設備2−iでの処理日数を示し、L_aveは設備2−1〜2−3の各バッチ処理設備での処理日数の平均値を示し、Nは設備2−1〜2−3の個数である。
ここで、バッチ処理候補B_a,B_b,B_cの単位負荷の合計値を、それぞれ、15トン,25トン,5トンとする。すると、設備割り当てパターンP_1について、図22に示すように設備2−1のバッチ処理能力は1回あたり10トンであり、バッチ処理期間は1回あたり2日であるため、設備2−1の処理日数L(1)は、2日となる。同様に、設備割り当てパターンP_1について、設備2−2,2−3の処理日数L(2),L(3)は4日,3日となる。よって、パターンP_1について、処理日数の平均値L_aveは(2+4+3)/3=3日となる。
したがって、パターンP_1について、平準度=(√(3−2)+√(3−4)+√(3−3)))/3=2/3となる。
ステップS36において、バッチ処理まとめ部71は、次式に示すように平均充填率と平準度とを重み付け加算してステップS34で特定した設備割り当てパターンの評価値を求める。
評価値=α・平均充填率+β・平準度
ここで、α,βは予め定められた重み係数を示し、平均充填率を重視する場合はα>βと設定され、平準度を重視する場合はα<βと設定され、平均充填率と平準度とを等しく扱う場合はα=βと設定される。
設備割り当てパターンP_1においては、平均充填率が63.8%、平準度が2/3であるため、0.638・α+2/3・βが評価値として算出される。
ステップS38において、バッチ処理まとめ部71は、評価値が最小となる設備割り当てパターンを特定できた場合は(ステップS38でYES)、処理をステップS39に進め、評価値が最小となる設備割り当てパターンを特定できなかった場合は(ステップS38でNO)、処理をステップS34に戻し、評価値の算出対象となる次の設備割り当てパターンを特定し、この設備割り当てパターンに対して評価値を算出する。
ここで、バッチ処理まとめ部71は、最小の評価値を保持しておき、残りの設備割り当てパターンにおいて評価値を最小にすることができる設備割り当てパターンが存在するか否かを推定し、評価値を最小にすることができる設備割り当てパターンが存在すると推定できない場合、ステップS38でNOと判定すればよい。この推定は、例えば、シミュレーテッドアニーリングの手法を用いればよい。これにより、全ての設備割り当てパターンについて評価値を算出する必要がなくなり、処理負担を軽減することができる。
ステップS39において、バッチ処理まとめ部71は、評価値を最小とする設備割り当てパターンから設備2−1〜2−3に割り当てるバッチ処理単位を決定する。図23の例では、バッチ処理候補B_aを設備2−3で行い、バッチ処理候補B_bを設備2−2で行い、バッチ処理候補B_cを設備2−1で行う設備割り当てパターンP_xの評価値が最小になったため、設備割り当てパターンP_xが特定される。
したがって、バッチ処理まとめ部71は、バッチ処理候補B_a,B_b,B_cをそれぞれ、設備2−3,2−2,2−1のバッチ処理単位として決定する。
そして、4日目〜7日目の探索範囲DAに対するバッチまとめ処理が終了すると、現在設定している探索範囲DAが後の方向に探索範囲DAの時間長だけずらされ、次の探索範囲DAが設定され、次の探索範囲DAについて図24のフローチャートの処理が実行される。図23の例では、8日目〜11日目が次の探索範囲DAとして設定される。そして、探索範囲DAが最終日に到達するまで順次に設定され、設定された探索範囲DAに対して図24のフローチャートの処理が実行される。なお、バッチまとめ処理が終了すると、図12のステップS12に処理が戻され、ステップS12以降の処理が実施され、最終的な生産計画が生成される。
このように、本実施の形態によれば、評価値が最小となる設備割り当てパターンからバッチ処理単位が決定されているため、複数のバッチ処理設備のバッチ処理能力がそれぞれ異なる場合であっても、一部のバッチ処理設備に負荷が集中することが防止されるようにバッチ処理単位を決定することができる。
なお、本実施の形態3において実施の形態2の処理を取り入れても良い。具体的には、図24のステップS35において、ある設備割り当てパターンにおいて、いずれかの設備の充填率が可能充填率以下となった場合、当該設備割り当てパターンを評価値の算出対象から除外すればよい。これにより、充填率が低いバッチ処理候補を含む設備割り当てパターンを評価値の算出態様から除外され、生産計画作成装置の処理負担を軽減することができる。
10 負荷山積み部
11 作業日時決定部
12 バックワード負荷山積み部
20 判定部
30 優先度決定部
40 バックワード負荷山崩し部
41 依頼部
42 負荷山崩し処理部
43 先行関係制約充足部
50 充足判定部
60 フォワード負荷山崩し部
61 着手可能日制約解消部
62 負荷超過判断部
63 依頼部
64 負荷山崩し処理部
65 先行関係制約充足部
70 バッチ処理決定部
71 バッチ処理まとめ部
72 実施時間帯決定部
80 調整部
100 記憶部
110 製造工程情報
120 注文情報
130 設備能力情報
140 バッチ設備能力情報

Claims (8)

  1. バッチ処理工程を含む複数の工程を経て複数の製品を生産する生産計画を作成する生産計画作成装置であって、
    前記複数の製品は、各工程に対応する設備を用いて製造されるものであり、
    各工程は、ある期間を一定の時間間隔で区切ることで得られる単位期間に割り当てられ、
    各設備の所定の処理能力を考慮することなく、各製品の最終の工程が納期に対応する単位期間に割り当てられ、かつ、工程の順序が満たされるように、各工程を対応する設備の単位期間に割り当て、各製品に対して予め定められた注文量を基に、各設備における単位期間毎の負荷である単位負荷を算出する負荷山積み処理を行う負荷山積み手段と、
    前記負荷山積み手段により算出された単位負荷が対応する設備の前記処理能力を超える単位期間である負荷超過単位期間が存在するか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段により、前記負荷超過単位期間が存在すると判定された場合、前記負荷超過単位期間の単位負荷が、対応する設備の前記処理能力以下となるように、前記負荷超過単位期間に割り当てられたいずれかの工程を、前記負荷超過単位期間よりも前の単位期間に割り当てる第1負荷山崩し処理を行う第1負荷山崩し手段と、
    前記第1負荷山崩し処理による処理結果において、所定の着手可能時よりも前の単位期間が割り当てられた工程が存在する場合、当該工程を前記着手可能時以降の単位期間に割り当てる第2負荷山崩し処理を行う第2負荷山崩し手段と、
    前記第2負荷山崩し処理による処理結果において、所定の併合条件を満たし、かつ、前記単位負荷の合計値が所定のバッチ処理条件を満たすように複数の工程をバッチ処理単位として併合し、当該バッチ処理単位の実施時間帯を決定するバッチ処理決定手段と、
    前記バッチ処理単位の開始時までに、当該バッチ処理単位に含まれる工程の1つ上流の工程が終了するように、1つ上流の工程に割り当てる単位期間を調整する調整手段とを備え
    前記バッチ処理条件は、バッチ処理が可能なバッチ処理設備のバッチ処理能力を示し、
    前記バッチ処理決定手段は、
    前記第2負荷山崩し処理による処理結果において、前記バッチ処理設備に割り当てられた各工程を順次に注目工程として設定する第1処理と、
    前記注目工程が割り当てられた単位期間から後の方向に所定の時間長を有する探索範囲を設定する第2処理と、
    前記探索範囲の中から、前記注目工程と前記併合条件が同一である工程を探索し、バッチ処理候補を生成する第3処理と、
    前記バッチ処理設備のバッチ処理能力に対する、前記バッチ処理候補の単位負荷の合計値の割合を示す充填率を算出する第4処理と、
    前記充填率が規定値より大きい場合、前記バッチ処理候補を前記バッチ処理単位として決定する第5処理と、
    前記充填率が規定値以下の場合、前記注目工程を後の方向に1単位期間ずつずらしながら、前記バッチ処理候補を繰り返し生成し、前記充填率が前記規定値より大きくなったときのバッチ処理候補を前記バッチ処理単位として決定する第6処理とを実行することを特徴とする生産計画作成装置。
  2. 前記バッチ処理決定手段は、あるバッチ処理単位に含まれる全ての工程に対する1つ下流の工程に割り当てられた単位期間が、当該あるバッチ処理単位の実施時間帯よりも後になるように、各バッチ処理単位の実施時間帯を決定することを特徴とする請求項1記載の生産計画作成装置。
  3. 前記調整手段は、実施時間帯が決定されたバッチ処理単位よりも下流の工程において、ある工程の単位期間の終了時刻から、当該工程の1つ下流の工程の単位期間の開始時刻までの期間が、所定期間以上開く場合、当該期間が短くなるように、当該1つ下流の工程の単位期間を調整することを特徴とする請求項1又は2記載の生産計画作成装置。
  4. 前記第6処理は、前記注目工程を所定回数ずらしても前記バッチ処理単位を決定することができなかった場合、現在設定しているバッチ処理候補を前記バッチ処理単位として決定する請求項1〜3のいずれかに記載の生産計画作成装置。
  5. バッチ処理工程を含む複数の工程を経て複数の製品を生産する生産計画を作成する生産計画作成装置であって、
    前記複数の製品は、各工程に対応する設備を用いて製造されるものであり、
    各工程は、ある期間を一定の時間間隔で区切ることで得られる単位期間に割り当てられ、
    各設備の所定の処理能力を考慮することなく、各製品の最終の工程が納期に対応する単位期間に割り当てられ、かつ、工程の順序が満たされるように、各工程を対応する設備の単位期間に割り当て、各製品に対して予め定められた注文量を基に、各設備における単位期間毎の負荷である単位負荷を算出する負荷山積み処理を行う負荷山積み手段と、
    前記負荷山積み手段により算出された単位負荷が対応する設備の前記処理能力を超える単位期間である負荷超過単位期間が存在するか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段により、前記負荷超過単位期間が存在すると判定された場合、前記負荷超過単位期間の単位負荷が、対応する設備の前記処理能力以下となるように、前記負荷超過単位期間に割り当てられたいずれかの工程を、前記負荷超過単位期間よりも前の単位期間に割り当てる第1負荷山崩し処理を行う第1負荷山崩し手段と、
    前記第1負荷山崩し処理による処理結果において、所定の着手可能時よりも前の単位期間が割り当てられた工程が存在する場合、当該工程を前記着手可能時以降の単位期間に割り当てる第2負荷山崩し処理を行う第2負荷山崩し手段と、
    前記第2負荷山崩し処理による処理結果において、所定の併合条件を満たし、かつ、前記単位負荷の合計値が所定のバッチ処理条件を満たすように複数の工程をバッチ処理単位として併合し、当該バッチ処理単位の実施時間帯を決定するバッチ処理決定手段と、
    前記バッチ処理単位の開始時までに、当該バッチ処理単位に含まれる工程の1つ上流の工程が終了するように、1つ上流の工程に割り当てる単位期間を調整する調整手段とを備え、
    前記バッチ処理条件は、バッチ処理が可能な設備であるバッチ処理設備のバッチ処理能力を示し、
    少なくとも1つの工程に対応する設備は、バッチ処理が可能な複数のバッチ処理設備から構成され、
    各バッチ処理設備は、それぞれ、前記バッチ処理能力が異なり、
    前記バッチ処理決定手段は、
    前記第2負荷山崩し処理による処理結果において、工程を同一とする複数のバッチ処理設備に割り当てられた工程のうち、最先の工程が割り当てられた単位期間から後の方向に所定の時間長を有する探索範囲を設定する第1処理と、
    前記探索範囲内において、前記併合条件を同一する工程をまとめて、前記併合条件毎のバッチ処理候補を生成する第2処理と、
    各バッチ処理候補をいずれかのバッチ処理設備に割り当てて複数の設備割り当てパターンを生成する第3処理と、
    各設備割り当てパターンについて、前記バッチ処理設備の前記バッチ処理能力に対する、バッチ処理候補の単位負荷の合計値の割合を示す充填率をバッチ処理設備毎に算出し、算出した充填率の平均値である平均充填率を算出する第4処理と、
    各設備割り当てパターンについて、各バッチ処理候補の単位負荷の合計値と、各バッチ処理候補が割り当てられたバッチ処理設備の前記バッチ処理能力とから各バッチ処理設備の処理時間を算出し、算出した処理時間から各処理時間のバラツキの低さを示す平準度を算出する第5処理と、
    各設備割り当てパターンについて、前記平準度と前記充填率とを重み付け加算して評価値を算出し、評価値を最小とする設備割り当てパターンに基づいて前記バッチ処理単位を決定する第6処理とを実行し、
    前記第1処理は、前記決定処理によりバッチ処理単位が決定される毎に、現在設定している探索範囲を後の方向に前記探索範囲の時間長だけずらして次の探索範囲を設定し、次の探索範囲について前記第2〜第6処理を実行させて、前記バッチ処理単位を決定させることを特徴とする生産計画作成装置。
  6. 前記第4処理は、少なくとも1つのバッチ処理設備の前記充填率が規定値よりも小さく算出された設備割り当てパターンを前記評価値の算出対象から除外する請求項記載の生産計画作成装置。
  7. バッチ処理工程を含む複数の工程を経て複数の製品を生産する生産計画を作成する生産計画作成装置としてコンピュータを機能させる生産計画作成プログラムであって、
    前記複数の製品は、各工程に対応する設備を用いて製造されるものであり、
    各工程は、ある期間を一定の時間間隔で区切ることで得られる単位期間に割り当てられ、
    各設備の所定の処理能力を考慮することなく、各製品の最終の工程が納期に対応する単位期間に割り当てられ、かつ、工程の順序が満たされるように、各工程を対応する設備の単位期間に割り当て、各製品に対して予め定められた注文量を基に、各設備における単位期間毎の負荷である単位負荷を算出する負荷山積み処理を行う負荷山積み手段と、
    前記負荷山積み手段により算出された単位負荷が対応する設備の前記処理能力を超える単位期間である負荷超過単位期間が存在するか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段により、前記負荷超過単位期間が存在すると判定された場合、前記負荷超過単位期間の単位負荷が、対応する設備の前記処理能力以下となるように、前記負荷超過単位期間に割り当てられたいずれかの工程を、前記負荷超過単位期間よりも前の単位期間に割り当てる第1負荷山崩し処理を行う第1負荷山崩し手段と、
    前記第1負荷山崩し処理による処理結果において、所定の着手可能時よりも前の単位期間が割り当てられた工程が存在する場合、当該工程を前記着手可能時以降の単位期間に割り当てる第2負荷山崩し処理を行う第2負荷山崩し手段と、
    前記第2負荷山崩し処理による処理結果において、所定の併合条件を満たし、かつ、前記単位負荷の合計値が所定のバッチ処理条件を満たすように複数の工程をバッチ処理単位として併合し、当該バッチ処理単位の実施時間帯を決定するバッチ処理決定手段と、
    前記バッチ処理単位の開始時までに、当該バッチ処理単位に含まれる工程の1つ上流の工程が終了するように、1つ上流の工程に割り当てる単位期間を調整する調整手段としてコンピュータを機能させ、
    前記バッチ処理条件は、バッチ処理が可能なバッチ処理設備のバッチ処理能力を示し、
    前記バッチ処理決定手段は、
    前記第2負荷山崩し処理による処理結果において、前記バッチ処理設備に割り当てられた各工程を順次に注目工程として設定する第1処理と、
    前記注目工程が割り当てられた単位期間から後の方向に所定の時間長を有する探索範囲を設定する第2処理と、
    前記探索範囲の中から、前記注目工程と前記併合条件が同一である工程を探索し、バッチ処理候補を生成する第3処理と、
    前記バッチ処理設備のバッチ処理能力に対する、前記バッチ処理候補の単位負荷の合計値の割合を示す充填率を算出する第4処理と、
    前記充填率が規定値より大きい場合、前記バッチ処理候補を前記バッチ処理単位として決定する第5処理と、
    前記充填率が規定値以下の場合、前記注目工程を後の方向に1単位期間ずつずらしながら、前記バッチ処理候補を繰り返し生成し、前記充填率が前記規定値より大きくなったときのバッチ処理候補を前記バッチ処理単位として決定する第6処理とを実行することを特徴とする生産計画作成プログラム。
  8. バッチ処理工程を含む複数の工程を経て複数の製品を生産する生産計画を作成する生産計画作成方法であって、
    前記複数の製品は、各工程に対応する設備を用いて製造されるものであり、
    各工程は、ある期間を一定の時間間隔で区切ることで得られる単位期間に割り当てられ、
    コンピュータが、各設備の所定の処理能力を考慮することなく、各製品の最終の工程が納期に対応する単位期間に割り当てられ、かつ、工程の順序が満たされるように、各工程を対応する設備の単位期間に割り当て、各製品に対して予め定められた注文量を基に、各設備における単位期間毎の負荷である単位負荷を算出する負荷山積み処理を行う負荷山積みステップと、
    コンピュータが、前記負荷山積みステップにより算出された単位負荷が対応する設備の前記処理能力を超える単位期間である負荷超過単位期間が存在するか否かを判定する判定ステップと、
    コンピュータが、前記判定ステップにより、前記負荷超過単位期間が存在すると判定された場合、前記負荷超過単位期間の単位負荷が、対応する設備の前記処理能力以下となるように、前記負荷超過単位期間に割り当てられたいずれかの工程を、前記負荷超過単位期間よりも前の単位期間に割り当てる第1負荷山崩し処理を行う第1負荷山崩しステップと、
    コンピュータが、前記第1負荷山崩し処理による処理結果において、所定の着手可能時よりも前の単位期間が割り当てられた工程が存在する場合、当該工程を前記着手可能時以降の単位期間に割り当てる第2負荷山崩し処理を行う第2負荷山崩しステップと、
    コンピュータが、前記第2負荷山崩し処理による処理結果において、所定の併合条件を満たし、かつ、前記単位負荷の合計値が対応する設備の所定のバッチ処理条件を満たすように複数の工程をバッチ処理単位として併合し、当該バッチ処理単位の実施時間帯を決定するバッチ処理決定ステップと、
    コンピュータが前記バッチ処理単位の開始時までに、当該バッチ処理単位に含まれる工程の1つ上流の工程が終了するように、1つ上流の工程に割り当てる単位期間を調整する調整ステップとを備え
    前記バッチ処理条件は、バッチ処理が可能なバッチ処理設備のバッチ処理能力を示し、
    前記バッチ処理決定ステップでは、
    前記第2負荷山崩し処理による処理結果において、前記バッチ処理設備に割り当てられた各工程を順次に注目工程として設定する第1処理と、
    前記注目工程が割り当てられた単位期間から後の方向に所定の時間長を有する探索範囲を設定する第2処理と、
    前記探索範囲の中から、前記注目工程と前記併合条件が同一である工程を探索し、バッチ処理候補を生成する第3処理と、
    前記バッチ処理設備のバッチ処理能力に対する、前記バッチ処理候補の単位負荷の合計値の割合を示す充填率を算出する第4処理と、
    前記充填率が規定値より大きい場合、前記バッチ処理候補を前記バッチ処理単位として決定する第5処理と、
    前記充填率が規定値以下の場合、前記注目工程を後の方向に1単位期間ずつずらしながら、前記バッチ処理候補を繰り返し生成し、前記充填率が前記規定値より大きくなったときのバッチ処理候補を前記バッチ処理単位として決定する第6処理とを実行することを特徴とする生産計画作成方法。
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