JP2005228165A - 中間製品の置場管理方法及びプログラム並びに記録媒体 - Google Patents

中間製品の置場管理方法及びプログラム並びに記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】 鉄鋼製品の生産プロセスにおける生産状況や処理内容を的確に反映しつつ、効率的な置場運用が可能な中間製品の置場管理方法を提供する。
【解決手段】 複数の工程から構成される鉄鋼製品の生産プロセスにおいて前工程から所定の工程に受け入れる中間製品を当該所定の工程の置場に積み重ねて一時保管する中間製品の置場管理方法であって、受け入れる中間製品のそれぞれに規定された処理属性を判別し、所定の予測期間内で前工程からの受け入れ量と次工程への払い出し量に基づき中間製品の需給を処理属性ごとに予測し(ステップS12)、需給予測結果を当工程の置場能力と比較して置場余裕を判定し(ステップS13)、判定結果に応じて新たに受け入れる前記中間製品の処理属性の区分を調整し、調整後の区分に従った置場運用を実行する(ステップS14〜S20)。
【選択図】 図2

Description

本発明は、複数の工程から構成される鉄鋼製品の生産プロセスにおいて発生する中間製品の置場管理方法に関するものである。
鉄鋼製品の生産プロセスは一般に多数の工程から構成され、最終的な鉄鋼製品が製造されるまでの途中で発生する中間製品を受け入れる所定の工程において、工場内の所定スペースに設けられた置場に中間製品を一時保管する置場管理が行われている。受け入れた中間製品を置場に置く際は、温度や板厚などの処理属性ごとに別々の山として積み重ねられ、実際の処理を行うまでの間、その状態で保管される。このとき、工場スペースの制約から、中間製品の置場の面積には限りがあり、中間製品が混在する状態で山積みされたり、頻繁に積み替え作業を繰り返すなど、煩雑なハンドリングが要求される状況が想定される。従来から、かかる中間製品の置場管理に伴う作業負担を軽減するために種々の提案がなされている(例えば、特許文献1、2参照)。これらの提案によれば、鉄鋼製品の生産プロセスに含まれる特定の工程において、中間製品の置場管理を行う際の作業効率の向上を図ることができる。
特開平6−179525号公報 特開2000−226123号公報
しかし、上述したような置場管理は、管理対象である当工程に付随する置場における作業効率を考慮したものであり、当工程の上流や下流にある他の工程の生産状況を反映したものではない。鉄鋼製品の生産工場では、各々の工程に適合する生産計画に従って、前工程から当工程に中間製品を受け入れるとともに、当工程から次工程に中間製品を払い出すので、時間経過とともに当工程の在庫が変動する。このような中間製品の在庫の変動が適正に考慮されないと、当工程において置場の過不足が頻繁に生じるため、置場能力が有効に活用されず作業負担も増大する。これにより、効率的な置場運用に支障を来たし、鉄鋼製品の生産性の低下を招くことが問題となる。
そこで、本発明はこうした問題を解決するためになされたものであり、複数の工程から構成される鉄鋼製品の生産プロセスにおいて、生産状況や処理内容を的確に反映しつつ、多様な中間製品について効率的な置場運用を実現することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、複数の工程から構成される鉄鋼製品の生産プロセスにおいて、前工程から所定の工程に受け入れる中間製品を当該所定の工程の置場に積み重ねて一時保管する中間製品の置場管理方法であって、前記受け入れる中間製品のそれぞれに規定された処理属性を判別し、所定の予測期間内で前記前工程からの受け入れ量と次工程への払い出し量に基づき前記中間製品の需給を前記処理属性ごとに予測し、需給予測結果を前記当工程の置場能力と比較して置場余裕を判定し、判定結果に応じて新たに受け入れる前記中間製品の処理属性の区分を調整し、調整後の区分に従った置場運用を実行することを特徴とする。
この発明によれば、鉄鋼製品を生産する過程で前工程から中間製品を受け入れ、所定の工程で置場運用を行う際、中間製品の処理属性を判別し、所定の予測期間内での需給予測を行う。よって、管理対象の当工程の生産状況に加えて、他の工程の生産状況を反映して、今後の置場運用の指針を得ることができる。そして、所定の工程における置場余裕を判定し、判定結果に応じて新規の処理属性の区分を的確に調整した後に置場運用を実行する。よって、置場余裕に応じて新規の処理属性を細かく調整することにより、置場のスペースを有効活用し、ハンドリング等の作業負担を軽減することができる。そのため、効率的な置場運用を確保して、鉄鋼製品の生産性の向上を図ることができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記置場余裕が不足と判定された場合、新たに受け入れる前記中間製品に関して既存の処理属性の区分に合致しない新規の処理属性があるときは、当該新規の処理属性の区分を集約化して置場運用を実行することを特徴とする。
この発明によれば、請求項1に記載の発明の作用に加えて、当工程で置場余裕が不足する際は、新規の処理属性の区分を集約化することにより、置場の山数を増加させないようにしてスペースを確保できるので、置場の最大活用が可能となる。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記置場余裕が大きいと判定された場合、新たに受け入れる前記中間製品に関して既存の処理属性の区分に合致しない新規の処理属性があるときは、当該新規の処理属性の区分を細分化して置場運用を実行することを特徴とする。
この発明によれば、請求項1に記載の発明の作用に加えて、当工程で置場余裕が大きくなる際は、新規の処理属性の区分を細分化することにより、きめ細かく処理属性ごとに分けて置場に山付けできるので、ハンドリングに伴う作業負担を減らし、置場運用の効率化を図ることが可能となる。
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記置場余裕が不足と判定された場合、前記前工程の置場余裕を判定して置場余裕があるときは、新たに受け入れる前記中間製品の一部を前記前工程の置場に仮置することを特徴とする。
この発明によれば、請求項1に記載の発明の作用に加えて、当工程で置場余裕が不足する際は、前工程の置場余裕を判定して、仮置運用を行うようにしたので、当工程の置場に制約されず、生産プロセス全体で一貫した置場運用が可能となり、生産性を向上させることができる。
請求項5に記載のプログラムは、複数の工程から構成される鉄鋼製品の生産プロセスにおいて、前工程から所定の工程に受け入れる中間製品を当該所定の工程の置場に積み重ねて一時保管する中間製品の置場管理を実行するコンピュータを、前記受け入れる中間製品のそれぞれに規定された処理属性を判別する処理属性判別手段、所定の予測期間内で前記前工程からの受け入れ量と次工程への払い出し量に基づき前記中間製品の需給を前記処理属性ごとに予測する需給予測手段、需給予測結果を前記当工程の置場能力と比較して置場余裕を判定し、判定結果に応じて新たに受け入れる前記中間製品の処理属性の区分を調整し、調整後の区分に従った置場運用を実行する置場運用手段として機能させることを特徴とする。
また、請求項6に記載の記録媒体は、請求項5に記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
本発明によれば、複数の工程から構成される鉄鋼製品の生産プロセスにおいて、所定の予測期間内で中間製品の需給予測を行い、その結果に基づき置場余裕を判定し、判定結果に応じて新規の処理属性を調整して置場運用を実行するようにしたので、生産状況や処理内容を的確に反映しつつ、新規の処理属性をダイナミックに調整して、中間製品の置場の有効活用を図ることができるので、鉄鋼製品の生産性の向上を実現することができる。
以下、本発明の好ましい実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。本実施形態では、本発明を鉄鋼製品の生産プロセスに適用する場合について、図1及び図2を用いて説明する。図1は本実施形態の生産プロセスにおけるシステム構成を示すブロック図である。また、図2は本実施形態の生産プロセスに含まれる所定の工程で実行される中間製品の置場運用処理の流れを説明するフローチャートである。
図1に示すように、鉄鋼製品を生産するための生産プロセスでは、全体の処理を統括するホストコンピュータ1と、生産プロセスを構成する各々の工程における処理を担う複数のプロセスコンピュータ2が、互いにLAN3により接続されている。そして、ホストコンピュータ1と複数のプロセスコンピュータ2は、LAN3を経由してそれぞれの処理に関わる情報を必要に応じて送受信する。
図1においては、連続する複数の工程のうち着目する所定の工程(以下、当工程と呼ぶ)と、当工程に先立つ前工程と、当工程に後続する次工程について、それぞれに設置されたプロセスコンピュータ2を示している。実際には、生産プロセスを構成する全ての工程にプロセスコンピュータ2を設置する構成でもよいが、その一部の工程にのみプロセスコンピュータ2を設置してもよい。本実施形態では、生産プロセスの各工程で発生する中間製品を一時的に保管するための置場を想定し、各プロセスコンピュータ2は、それぞれの置場に中間製品を最適に置くための置場運用処理を実行する。
図1には、当工程のプロセスコンピュータ2の構成を示している。当工程のプロセスコンピュータ2には、データ記憶部21に記憶保持される各種データを用いつつ、所定のプログラムを実行することにより置場運用処理を実行する。置場運用処理は、処理属性判別、需給予測、置場能力評価、置場運用決定などの一連の処理が含まれる。また、データ記憶部21に記憶保持されるデータとしては、処理属性別の置場情報21a、当工程生産計画情報21b、前工程生産計画情報21cなどが含まれ、必要に応じて当工程のプロセスコンピュータ2により読み出し又は書き込みが行われる。なお、当工程のプロセスコンピュータ2により実行される置場運用処理の内容、及びデータ記憶部21に記憶保持される各データの内容については後述する。
図1には示していないが、前工程のプロセスコンピュータ2、及び次工程のプロセスコンピュータ2についても、当工程のプロセスコンピュータ2と基本的な構成は同様に考えることができるが、処理内容に応じて具体的な構成を自在に定めることが可能である。
次に、当工程のプロセスコンピュータ2による置場運用処理は、図2に示すフローチャートの手順に従って行われる。図2に示す置場運用処理が開始されると、まず、当工程のプロセスコンピュータ2による置場運用処理に必要なデータが読み出される(ステップS11)。ステップS11においては、データ記憶部21の置場情報21a、当工程生産計画情報21b、前工程生産計画情報21cの中から、特定の日時や処理内容に適合する所定のデータが必要に応じて読み出される。
また、ステップS11では、中間製品に対しそれぞれ規定された処理属性を判別する。この処理属性は、各々の中間製品の処理を定量的に表すパラメータからなり、各々のパラメータは所定の刻み幅で複数に区分されている。例えば、中間製品が鋼板であれば、処理温度、板厚、形状(長さ及び幅)などが処理属性として規定される。なお、処理属性を判別するには、それぞれの中間製品の付与されたIDと当工程生産計画情報21bを照合すればよい。
そして、ステップS11で読み出したデータに基づき、当工程における所定の予測期間内での中間製品の需給予測を行う(ステップS12)。通常、当工程では前工程から中間製品を受け入れるとともに、所定の処理を施した後に中間製品を次工程に払い出すため、受け入れ量と払い出し量の差に応じて在庫が増減し、その在庫分を一時的に置場に保存しておく必要がある。ステップS12では、前工程、当工程、次工程における生産状況により、中間製品の受け入れ量と払い出し量の時間経過による変化を判断し、予測期間内における需給の推移を予測している。なお、ステップS12の需給予測を行うための予測期間は、数日間など適宜の期間を予め設定しておけばよい。また、ステップS12の需給予測では、中間製品に対して判別された処理属性ごとに需給予測を行う。これにより、処理属性ごとに中間製品の在庫の増減を正確に判断することができる。
次に、ステップS12の需給予測結果を当工程の置場能力と比較し、予測期間の経過時点における当工程の置場余裕を判定する(ステップS13)。ステップS13における判定結果は、置場の面積や処理属性の区分に依存して異なるが、ここでは置場能力として3通りの判定結果を想定している。すなわち、需給予測結果に照らして、当工程の置場能力の余裕が大きい場合(A)、当工程の置場能力の余裕が小さい場合(B)、当工程の置場能力が不足する場合(C)の3通りの判定結果が得られる。
ステップS13の判定において、需給予測に基づき必要とされる置場面積が当工程の置場面積を大きく下回る場合、置場能力に余裕が大きい(A)と判断される。この場合、余裕部分である置場スペースを有効活用すべく、新規の処理属性の有無を判断する(ステップS14)。そして、新たに受け入れる中間製品に対応する処理属性に関し、当工程で既に置場管理の対象となっている既存の処理属性の区分に含まれない新規の処理属性がある場合は(ステップS14;YES)、その新規の処理属性の区分を細分化する(ステップS15)。なお、新規の処理属性がない場合は(ステップS14;NO)、通常の置場運用を継続する(ステップS16)。
ここで、ステップS15の具体例としては、既存の処理属性が20区分で、新規の処理属性が5区分あるとすると、この新規の処理属性を例えば2分割して10区分とし、合計30区分にするなどして細分化する場合が該当する。このとき、処理属性のパラメータが温度であるとすると、例えば、20度ごとに区分された温度を10度ごとに区分すればよい。
一方、ステップS13の判定において、需給予測に基づき必要とされる置場面積が当工程の置場面積より若干小さい程度である場合、置場能力に余裕が小さい(B)と判断される。この場合、当工程の置場スペースは適正に活用されているので、通常の置場運用を継続する(ステップS16)。よって、新規の処理属性の有無にかかわらず、処理属性の区分を調整する必要はない。
さらに、ステップS13の判定において、需給予測に基づき必要とされる置場面積に比べ当工程の置場面積が小さい場合、置場能力が不足する(C)と判断される。この場合、新たな中間製品を当工程の置場スペースに新たな中間製品を置く余地はなく、通常とは異なる置場運用が求められる。そのため、前工程生産計画情報21C等に基づき前工程の置場能力を判断し、置場余裕ありと判断される場合(ステップS17;YES)、前工程の置場を用いた仮置運用を開始する(ステップS18)。具体的には、新たに受け入れる中間製品については、所定期間、前工程の置場に置いた状態にして当工程への搬入を保留する。これにより、当工程の置場能力の不足は、時間経過とともに解消することになる。
一方、前工程の置場能力に余裕なしと判断される場合(ステップS17;NO)、上述の仮置運用はできない。そこで、ステップS14と同様に新規の処理属性の有無を判断し(ステップS19)、新規の処理属性がある場合は(ステップS19;YES)、その新規の処理属性の区分を集約化する(ステップS20)。すなわち、互いに近似する2以上の処理属性を1つにまとめ、置場管理を共通化するものである。なお、新規の処理属性がない場合は(ステップS19;NO)、通常の置場運用を継続する(ステップS16)。
ここで、ステップS20の具体例としては、既存の処理属性が20区分であるとき、新規の処理属性は半分の10区分に集約化する場合が該当する。このとき、処理属性のパラメータが温度であるとすると、例えば、10度ごとに区分された温度を統合して20度ごとに区分にすればよい。
なお、上記のステップS15、S18、S20のいずれかを実行した後は、ステップS12に戻って、新たな予測期間内における需給予測を行う。このように、上述のステップS12〜S20の処理は、予測期間ごとに繰り返し実行されるものであり、これにより、生産状況の変化を反映した最適な置場運用を実現することができる。
次に、本実施形態の置場運用処理の具体的な適用例を説明する。以下、本実施形態の置場運用処理を厚鋼板の製造プロセスに対し適用する場合を例にとって説明する。図3は、厚鋼板の製造プロセスにおいて、3つの工程からなる製造設備の構成例を示す図である。図3に示すように、厚鋼板の製造プロセスには、圧延・切断工程、手入工程、熱処理工程が含まれるとともに、前工程から受け入れる鋼板を置く第1置場、手入工程の対象となる鋼板を置く第2置場、熱処理工程の対象となる鋼板を置く第3置場、次工程に送る鋼板を置く第4置場がそれぞれ設けられている。
まず、第1置場に置かれた鋼板が順次圧延・切断工程に装入され、所定の板厚で圧延された後に所定形状に切断される。そして、圧延・切断工程において加工された鋼板は搬送ライン上を移送されつつ、加工状態に不具合がある鋼板が搬送ラインの位置P1にて抽出され第2置場に置かれる。第2置場に置かれた鋼板は、順番に手入工程において所望の手入れを施されて正常な加工状態になった後に、搬送ラインの位置P2に戻される。
次いで、熱処理を施す必要がある鋼板は、搬送ラインの位置P3にて抽出され第2置場に置かれる。第3置場に置かれた鋼板は、順番に熱処理工程において所望の熱処理を施された後、搬送ラインの位置P4に戻される。その後、搬送ライン上を順次移送される鋼板は、次工程に装入すべく順次第4置場に置かれる。
図3において、搬送ライン上と各々の置場との間で行われる鋼板の移送は、一般にクレーンによるハンドリングが用いられる。そして、順次搬送される多数の鋼板のうち、手入工程や熱処理工程に投入すべき鋼板は、選択的にクレーンによるハンドリングの対象となる。
なお、搬送ラインの位置P1から手入工程に投入される鋼板の比率は数%程度である。また、搬送ラインの位置P3から熱処理工程に投入される鋼板の比率は約10%である。
本適用例では、図2に示すような置場運用処理が適用される当工程として、図3の製造プロセスの熱処理工程を想定している。ここで、図4を用いて熱処理工程の操業方法を説明する。熱処理工程では、図4に示すように、熱処理炉30が一方向の搬送系として構成され、熱処理の対象となる複数の鋼板(図中、Sとして示す)を熱処理炉30の入り側から順番に装入する。そして、熱処理炉30内の最も出側にある鋼板が所定温度に到達した段階で、その鋼板を抽出する。鋼板が抽出された後は、熱処理炉30内で鋼板の前詰を行って空き場所に後続の鋼板を装入する作業を繰り返す。
熱処理工程においては、処理対処の鋼板に対する処理属性として、温度、板厚、形状(長さ、幅)などのパラメータを設定できるが、ここでは重要なパラメータとして温度及び板厚に着目し、例えば、温度5区分、板厚4区分のようにそれぞれ所定数に区分する。そして、処理属性が同一の区分に属する鋼板の熱処理を連続的に行うことにより、熱処理に伴う段取り時間を最小化でき、熱処理工程における生産量を高めることができる。
熱処理炉30内に同時に存在する複数の鋼板を加熱する場合は、均一の温度で加熱することが望ましい。ただし、完全に同一の温度でなくても複数の鋼板間の温度差が所定の範囲内に入っていれば許容される。複数の鋼板を加熱するときに温度差が大きくなる場合は、熱処理炉内の雰囲気温度を変更する必要があり、昇温・降温などの操作を行うことになる。この場合、昇温・降温を行うには数十分〜数時間程度の段取り時間が要求されるため、その分だけ熱処理工程における生産量が減少することになる。
また、熱処理炉30内に同時に存在する複数の鋼板の存炉時間は、できるだけ均等にすることが望ましい。複数の鋼板の中で在炉時間が他より突出して長いものが存在すると、最も低能率の鋼板により全ての鋼板が律速されることになり、熱処理工程の生産量は減少する。在炉時間は鋼板の板厚に強く依存するので、複数の鋼板の板厚がほぼ同一か、所定の許容範囲内に入っていることが望ましい。
ここで、熱処理工程に先立つ鋼板を各置場へ置く際は、共通の処理属性を単位にハンドリングが行われる。上述したように鋼板のハンドリングにはクレーンを用いるので、熱処理炉30に同時に装入できない鋼板が混在すると、熱処理工程にて鋼板の仕分け作業が必要となる。これにより熱処理炉が鋼板の装入待ちの状態となり、機会損失が発生することになるので、かかる事態を回避すべく処理属性単位で鋼板のハンドリングを行うのである。
よって、図3の第3置場を例にとると、共通の処理属性を持つ鋼板を1山として順次積み重ねる(山付け)ことを基本とする。ここで、第3置場にて、処理属性のうちの温度が5区分、板厚が4区分の鋼板が存在する状態を想定する。この状態では、温度及び板厚の区分ごとにハンドリングの単位となる山を対応させるため、必要な山の数は、
5×4=20(山)
となる。もし、第3置場に25山を配置できる面積があると仮定すると、そのうち20山を使用しているので、残存するスペースで5山を使用できることになる。
このような条件下で行われる熱処理工程の操業パターンの具体例について、図5及び図6を用いて説明する。なお、説明の便宜上、処理属性のうち温度は特定の区分のみで変化がないものとし、板厚の区分の変化のみに着目した操業パターンを示す。また、板厚の区分としては、次の5つが設定され、そのうち区分1〜4の鋼板を既に受け入れ済みであることを想定する。
区分1:20mm以下
区分2:20〜40mm
区分3:40〜60mm
区分4:60〜80mm
区分5:80〜100mm
図5に第1の操業パターンの例を示す。この操業パターンでは、生産計画に対応して、予測期間として7日間の範囲内で熱処理工程に投入する鋼板の板厚の変化が示されている。なお、所定の期間分において熱処理対象となる鋼板は、事前に第3置場に山付けされていることを前提とする。一方、新たに受け入れる鋼板に関しては、図2に示すような置場運用処理に基づいて山付け指針を得ることが必要となる。
図5において、7日目までの熱処理対象の鋼板は、既に第3置場に山付けされている状況を考えると、それ以降に圧延・切断工程を経由して第3置場に到着する上述の区分5の鋼板は、6日目中に第3置場に受け入れておけばよい。一方、区分5の鋼板が6日目よりも早い時点で第3置場に到着する可能性もある。この時点では、図2のステップS13で置場能力の不足が判定されることになるので、前工程である手入工程の第2置場に余裕があれば、その第2置場を用いてステップS18の仮置運用を開始すればよい。仮置運用の対象となる鋼板については、いったん手入工程に迂回され、図3の位置P3から第2置場に移送して山付けされる。
このような仮置運用を行う場合、少なくとも1日に1回、仮置場所に山付けされている鋼板の処理属性を判別し、それを熱処理工程の操業パターンに照合することが望ましい。照合の結果、処理開始までの余裕期間が1日以下となった鋼板については、第2置場から熱処理工程の第3置場まで移送させる必要がある。かかる照合及び移送を行うことにより、第3置場をより効率的に活用することができる。
次に、第3置場に十分な空きスペースがあるときは、図2のステップS13で置場能力の余裕が大きいと判定されることになる。この場合、第3置場での山数を増やすべく、ステップS15で処理属性の区分を細分化することが有効である。例えば、本例における板厚の区分が20mm刻みであるのを、新たに受け入れる鋼板については、10mm刻みの区分に変更すればよい。このように板厚の区分を細分化すれば、熱処理炉30に装入する際に鋼板の仕分けが不要となるため、機会損失を最小化することができる。
次に、図6に第2の操業パターンの例を示す。この第2の操業パターンでは、第1の操業パターンと比べ、熱処理工程に投入する鋼板の板厚が異なる変化を示している。なお、第2の操業パターンの基本的な運用方法は、第1の操業パターンと共通している。
図6に示すように、上述の区分5の鋼板は3日目の熱処理が予定されている。よって、第1の操業パターンとは異なり、圧延・切断工程を経由して第3置場に到着する上述の区分5の鋼板については、仮置運用等を行うことなく、そのまま第3置場に受け入れておけばよい。
ここで、第2の操業パターンの例において、第3置場の面積が最大20山に制約される状況を想定する。この場合、図6の1日目の時点で第3置場に空きスペースがない状態となり、新たに受け入れる区分5の鋼板を山付けする場所が確保できない。この場合は、図3のステップS20で処理属性の区分を集約化することが有効である。例えば、本例における板厚の区分が20mm刻みであるが、新たに受け入れる板厚の区分を30mmに変更すればよい。具体的には、上記の区分3の40〜60mmを40〜70mmに、区分4の60〜80mmを70〜100mmに広げれば、区分数は減少して第3置場の山数を制限することができる。
なお、図5及び図6の各操業パターンでは、処理属性として板厚の区分のみに着目して説明を行ったが、板厚の区分に加えて温度の区分を考慮した操業も可能である。例えば、板厚の区分数をMと温度の区分数をNとしたとき、鋼板をM×N種に分類してそれぞれ枚数を集計した上で熱処理工程を操業することができる。この場合、より前工程の圧延・切断工程の操業パターンに基づき、今後受け入れを予定している鋼板群の分類、集計を行って、これにより処理属性の区分の細分化又は集約化の判断を行えばよい。この際には、上述の板厚の区分で説明した手法と同様にして、板厚又は温度の区分の刻み幅を縮小又は拡大すればよい。
以上説明したような置場管理方法を適用することにより、中間製品の生産性を10%程度高めることが確認されている。これは、当工程の置場余裕に応じて、前工程への仮置運用、新規の処理属性の細分化又は集約化などの効果が相まって、置場運用の全体的な効率向上と作業負担の軽減を図ることができるためである。
なお、上記の適用例では、厚鋼板の製造プロセスには対し本発明を適用する場合を説明したが、これに限られることなく、中間製品の置場運用を伴う多様な工程に対し本発明を広く適用することが可能である。
以上説明した実施形態に含まれる置場運用処理は、プロセスコンピュータ2において起動されるプログラムにより実現することができる。かかるプログラムはCD−ROM等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録し、プロセスコンピュータ2により読み取ることにより本発明を適用すればよい。
本実施形態の鉄鋼生産プロセスにおけるシステム構成を示すブロック図である。 図2は本実施形態の生産プロセスに含まれる所定の工程で実行される中間製品の置場運用処理の流れ説明するフローチャートである。 厚鋼板の生産プロセスにおいて、3つの工程からなる製造設備の構成例を示す図である 熱処理工程の操業方法を説明する図である。 熱処理工程の第1の操業パターンの例を示すである。 熱処理工程の第2の操業パターンの例を示す図である。
符号の説明
1…ホストコンピュータ
2…プロセスコンピュータ
3…LAN
21…データ記憶部
30…熱処理炉

Claims (6)

  1. 複数の工程から構成される鉄鋼製品の生産プロセスにおいて前工程から所定の工程に受け入れる中間製品を当該所定の工程の置場に積み重ねて一時保管する中間製品の置場管理方法であって、
    前記受け入れる中間製品のそれぞれに規定された処理属性を判別し、所定の予測期間内で前記前工程からの受け入れ量と次工程への払い出し量に基づき前記中間製品の需給を前記処理属性ごとに予測し、需給予測結果を前記所定の工程の置場能力と比較して置場余裕を判定し、判定結果に応じて新たに受け入れる前記中間製品の処理属性の区分を調整し、調整後の区分に従った置場運用を実行することを特徴とする中間製品の置場管理方法。
  2. 前記置場余裕が不足と判定された場合、新たに受け入れる前記中間製品に関して既存の処理属性の区分に合致しない新規の処理属性があるときは、当該新規の処理属性の区分を集約化して置場運用を実行することを特徴とする請求項1に記載の中間製品の置場管理方法。
  3. 前記置場余裕が大きいと判定された場合、新たに受け入れる前記中間製品に関して既存の処理属性の区分に合致しない新規の処理属性があるときは、当該新規の処理属性の区分を細分化して置場運用を実行することを特徴とする請求項1に記載の中間製品の置場管理方法。
  4. 前記置場余裕が不足と判定された場合、前記前工程の置場余裕を判定して置場余裕があるときは、新たに受け入れる前記中間製品の一部を前記前工程の置場に仮置することを特徴とする請求項1に記載の中間製品の置場管理方法。
  5. 複数の工程から構成される鉄鋼製品の生産プロセスにおいて、前工程から所定の工程に受け入れる中間製品を当該所定の工程の置場に積み重ねて一時保管する中間製品の置場管理を実行するコンピュータを、
    前記受け入れる中間製品のそれぞれに規定された処理属性を判別する処理属性判別手段、
    所定の予測期間内で前記前工程からの受け入れ量と次工程への払い出し量に基づき前記中間製品の需給を前記処理属性ごとに予測する需給予測手段、
    需給予測結果を前記所定の工程の置場能力と比較して置場余裕を判定し、判定結果に応じて新たに受け入れる前記中間製品の処理属性の区分を調整し、調整後の区分に従った置場運用を実行する置場運用手段、
    として機能させることを特徴とするプログラム。
  6. 請求項5に記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。


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