JP2008257332A - 避難誘導システム及び避難誘導方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】被災地で携帯電話機の使用が集中して飽和状態となる場合等でも、確実かつ迅速に被災者に避難情報を提供することを可能にする。
【解決手段】避難ルート図及び災害関連情報を作成するルート案内サーバー1と、ルート案内サーバー1と専用ネットワーク4を介して接続され、居住区域に設置された複数のアクセスポイント2−1〜2nとを備え、ルート案内サーバー1は、避難ルート図等を複数のアクセスポイント2−1〜2−nに送信し、複数のアクセスポイント2−1〜2−nは、ルート案内サーバー1から送信された避難ルート図等を受信して保存しておき、通信範囲内に被災者の携帯電話機3が存在したときに、保存した避難ルート図等を携帯電話機3に送信することを特徴とする避難誘導システム。携帯電話機3は、ルート案内サーバー1と直接に通信せずとも、アクセスポイント2−1〜2−nを通じて避難ルート図等を取得することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、避難誘導システム及び避難誘導方法に関し、特に、被災者が所有する通信端末を利用して、被災者を避難誘導するシステム等に関する。
従来、災害の発生時には、公共放送や自治体の防災放送等によって災害の発生や避難場所が通知され、避難の誘導案内が行われる。しかし、この方法では、各被災者に必要な避難情報を個別に通知することは不可能であるため、避難案内の多くを人的手段による援助に頼らざるを得ず、情報伝達の遅れや情報不足が問題となる。
こうした問題の解決を図るべく、特許文献1に記載のように、被災者が所有する携帯電話機を利用し、個別に災害関連情報を通知する都市防災システムが提案されている。この都市防災システムにおいては、災害情報センターに災害情報を集約しておき、該災害情報センターにGPS対応の携帯電話機がアクセスした際に、災害情報センターが、携帯電話機を所有する人の所在地をGPS情報から特定し、特定した所在地の災害関連情報を携帯電話機に送信するように構成される。
上記都市防災システムによれば、各被災者の居場所に適した避難情報を通知することができ、必要とする避難情報を被災者の一人一人に提供することが可能となる。しかし、上記都市防災システムにおいては、具体的な避難ルートまでは案内されないため、避難誘導手段として必ずしも万全なものではなかった。
そこで、特許文献2に記載のように、被災者の現在位置を自動的に把握し、同時に危険の少ない避難ルートを選択して案内する避難誘導システムが提案されている。この避難誘導システムにおいては、携帯電話機に避難情報を送信する案内ホスト装置を設置し、GPS対応の携帯電話機が案内ホスト装置にアクセスした際に、案内ホスト装置が、危険の少ない避難ルートを検索し、地図情報及び避難場所までの避難経路を携帯電話機に送信するように構成される。
特開2000−57457号公報 特開2005−17027号公報
上記のとおり、特許文献2に記載の避難誘導システムによれば、地図情報と合わせて避難場所までの経路が通知されるため、災害時の迅速な避難誘導という点で大きな効果が期待できる。しかし、特許文献2に記載の避難誘導システムにおいては、携帯電話機と案内ホスト装置間の通信が不可欠となるため、被災地で携帯電話機の使用が集中して飽和状態になると、被災者を避難場所に誘導できなくなるという問題があった。また、こうした問題は、災害によって携帯電話基地局が倒壊した場合や、GPSサービスが利用できない地下や屋内に被災者が居る場合等にも同様に生じ、これらの事象は、甚大な被害が予想される都市部で特に起こり易いことから、問題の迅速な解決が強く望まれていた。
また、災害の発生時には、被災者の避難誘導のみならず、被災者の家族や知人側でも、被災者の安否情報を要求するが、被災地では、電話機の使用が集中して不通となるケースが多く、安否が確認できるまでに長時間を要するという問題もあった。
そこで、本発明は、上記従来の技術における問題点に鑑みてなされたものであって、確実かつ迅速に被災者に避難情報を提供し、被災者の安否を容易に確認することなどを実現する避難誘導システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、避難誘導システムであって、避難誘導情報を作成する避難案内サーバーと、該避難案内サーバーとネットワークを介して接続され、居住区域に設置された複数のアクセスポイントとを備え、前記避難案内サーバーは、前記避難誘導情報を前記複数のアクセスポイントに送信し、前記複数のアクセスポイントは、前記避難案内サーバーから送信された前記避難誘導情報を受信して保存しておき、通信範囲内に被災者の通信端末が存在したときに、保存した前記避難誘導情報を前記被災者の通信端末に送信することを特徴とする。
そして、本発明によれば、被災地で携帯電話機の使用が集中して飽和状態となったり、災害によって携帯電話基地局が倒壊した場合等でも、確実かつ迅速に被災者を避難誘導することが可能となる。
前記避難誘導システムにおいて、前記避難案内サーバーが、前記避難誘導情報を前記アクセスポイント毎に作成するように構成することができる。この構成によれば、各アクセスポイントの設置場所に適した避難誘導情報を作成することができ、より有益な避難情報を被災者に提供することが可能となる。
前記避難誘導システムにおいて、前記避難誘導情報が、避難場所及び該避難場所までのルートを示す避難ルート情報を含むように構成することができる。この構成によれば、避難場所の情報とともに、避難場所までのルートが被災者に提供されるため、被災者を安全かつ迅速に避難場所まで誘導することが可能となる。
前記避難誘導システムにおいて、前記避難案内サーバーが、前記複数のアクセスポイントの各々との接続状況を確認し、接続状況が不良であったアクセスポイントの設置場所を前記避難場所までのルートから除くように前記避難ルート情報を作成するように構成することができる。接続状況が不良であったアクセスポイントの近辺では、災害等の影響で建物等が倒壊し、危険な状態に陥っている虞があるが、上記構成によれば、そうした箇所が避難場所までのルートから除外されるため、より安全に被災者を避難誘導することが可能となる。
前記避難誘導システムにおいて、前記避難案内サーバーが、前記複数のアクセスポイントの各々との接続状況を定期的に確認し、確認結果に基づいて、作成した前記避難ルート情報を更新するとともに、更新した避難ルート情報を前記複数のアクセスポイントに送信するように構成することができる。この構成によれば、各アクセスポイントが保有する避難ルート情報は、常時、最新の災害状況等を反映したものとなるため、災害の変化に柔軟に対応しながら被災者を避難誘導することが可能となる。
前記避難誘導システムにおいて、前記複数のアクセスポイントが、前記避難案内サーバーと接続不良になったときに、保存した前記避難ルート情報に含まれる前記避難場所までのルートを示す情報を削除するように構成することができる。この構成によれば、アクセスポイントとの間で接続障害が生じて、アクセスポイントが保有する避難ルート情報を更新できなくなった場合に、被災者に対して誤った避難誘導情報を提供してしまうのを回避することが可能となる。
前記避難誘導システムにおいて、前記被災者の通信端末が、前記複数のアクセスポイントの通信範囲に侵入するのに応答して、前記複数のアクセスポイントと自動的に通信するように構成することができる。この構成によれば、被災者自らがアクセスポイントとのアクセスを試みなくても、被災者の通信端末に避難誘導情報を自動的に提供することが可能となる。
前記避難誘導システムにおいて、前記ネットワークを、フルメッシュ型のネットワーク構造に構成することができる。この構成によれば、ネットワークの一部に障害が発生した場合でも、その障害箇所を迂回して通信を維持することができるため、ネットワーク上の断線による通信障害を回避することが可能となる。
前記避難誘導システムにおいて、前記複数のアクセスポイントが、前記被災者の通信端末と通信したときに、前記被災者の通信端末がアクセスしたアクセスポイントと、前記被災者の通信端末との通信日時とを示す被災者アクセス情報を前記避難案内サーバーに送信し、前記避難案内サーバーが、前記被災者アクセス情報に基づいて被災者情報を記録するように構成することができる。被災者の通信端末がアクセスしたアクセスポイント、及び被災者の通信端末とアクセスポイントとの通信日時は、被災者の居場所及びその場所に居たときの日時を示し、また、これらの情報は、被災者の通信端末がアクセスポイントにアクセスする都度、避難案内サーバーに蓄積されるため、被災者の家族等は、被災地に居る被災者に対して、直接に電話連絡等を試みなくても、避難案内サーバーを通じて被災者の安否を知ることができる。従って、電話機の使用が集中して不通となる場合でも、被災者の家族等が容易に安否情報を取得することが可能となる。
前記避難誘導システムにおいて、被災者情報案内サーバーと、ミラーサーバーとを備え、前記避難案内サーバーが、前記被災者情報をミラーサーバーに記録し、前記被災者情報案内サーバーは、第三者通信端末から被災者に関する情報の要求を受けたときに、前記ミラーサーバーに記録された前記被災者情報を読み出して前記第三者通信端末に送信するように構成することができる。この構成によれば、ミラーサーバーに蓄積された被災者情報を閲覧することにより、被災者の安否情報を得ることが可能となる。
また、本発明は、避難案内サーバーと接続された複数のアクセスポイントを居住区域に設置し、前記複数のアクセスポイントから被災者の通信端末に避難誘導情報を送信して被災者を避難誘導する避難誘導方法であって、前記避難誘導情報を前記避難案内サーバーが作成するとともに、作成した前記避難誘導情報を前記複数のアクセスポイントに送信するステップと、前記避難案内サーバーから送信された前記避難誘導情報を前記複数のアクセスポイントに保存するステップと、前記複数のアクセスポイントの通信範囲内に前記被災者の通信端末が存在したときに、前記複数のアクセスポイントに保存した前記避難誘導情報を前記被災者の通信端末に送信するステップとを備えることを特徴とする。本発明によれば、前記発明と同様に、被災地で携帯電話機の使用が集中して飽和状態となったり、災害によって携帯電話基地局が倒壊した場合等でも、確実かつ迅速に被災者を避難誘導することが可能となる。
以上のように、本発明によれば、確実かつ迅速に被災者に避難情報を提供し、被災者の安否を容易に確認することなどを実現することが可能となる。
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明にかかる避難誘導システムの第1の実施形態を示す全体構成図であり、この避難誘導システムは、専用ネットワーク4に接続されたルート案内サーバー1及び複数のアクセスポイント2−1〜2−nと、アクセスポイント2−1〜2−nを介して無線通信する携帯電話機3と、既存ネットワーク6に接続された災害関連情報サーバー5、第三者通信端末7、被災者情報案内サーバー8及びミラーサーバー9とで構成される。
専用ネットワーク4は、ルート案内サーバー1とアクセスポイント2−1〜2−nを相互に接続する通信ネットワークである。この専用ネットワーク4は、フルメッシュ型のネットワーク構造を有しており、そのため、例えば、ネットワーク上の一部のポイントで通信障害が生じても、障害箇所を迂回した通信経路を選択することで、ルート案内サーバー1とアクセスポイント2−1〜2−nとの接続を確立することが可能である。
一方、既存ネットワーク6は、携帯電話網、固定電話網及びインターネット網からなる一般的な通信ネットワークである。このため、災害関連情報サーバー5、第三者通信端末7、被災者情報案内サーバー8及びミラーサーバー9間の通信は、所定の通信手順に従って接続管理される。
ルート案内サーバー1は、被災者に避難ルートを提供するためのサーバーであり、図1に示すように、データベース11と、制御部12と、ルーター13とを備える。このルート案内サーバー1は、上記のとおり、専用ネットワーク4と接続される他、ルーター13を介して、既存ネットワーク6とも接続される。
データベース11は、全国各地の地図情報、災害の発生場所や災害内容等を示す災害関連情報、及び、避難場所を示す避難場所情報を蓄積するとともに、アクセスポイントの接続状況テーブル(以下、適宜「APテーブル」という)11a、及び被災者テーブル11bを蓄積する。
APテーブル11aは、アクセスポイントに関する情報を記録するテーブルであり、図2に示すように、IPアドレス、設置場所、接続状況及び情報更新日時の情報を記録する。IPアドレスは、各アクセスポイント2−1〜2−nに付される固有の識別子であり、設置場所は、各アクセスポイント2−1〜2−nの設置場所を示す情報である。また、接続状況は、各アクセスポイント2−1〜2−nとルート案内サーバー1との接続状況を示す情報であり、情報更新日時は、各アクセスポイント2−1〜2−nが保持する避難ルート図及び災害関連情報が更新された日時を示す情報である。尚、避難ルート図及び災害関連情報については、後に詳述する。
一方、被災者テーブル11bは、被災者の居場所等を示す被災者情報を記録するテーブルであり、図3に示すように、携帯電話機3の電話番号毎に、IPアドレス、アクセス場所及びアクセス日時の情報を記録する。IPアドレスは、携帯電話機3がアクセスしたアクセスポイント2−1〜2−nのIPアドレスを示す情報であり、アクセス場所は、携帯電話機3がアクセスしたアクセスポイント2−1〜2−nの設置場所を示す情報である。また、アクセス日時は、携帯電話機3がアクセスポイント2−1〜2−nにアクセスした日時を示す情報である。
制御部12は、図1に示すように、CPU121と、CCU(通信制御部)122とを備える。CPU121は、ルート案内サーバー1の動作を統括的に制御する演算処理装置であり、データベース11及びCCU122間の信号の送受信と、CCU122及びアクセスポイント2−1〜2−n間の信号の送受信とを監視制御する。また、CPU121は、避難ルート図を作成するための避難ルート選定プログラムを内蔵し、各アクセスポイント2−1〜2−nの設置場所に合わせて最適な避難ルート図を作成して、各アクセスポイント2−1〜2−nに送信する。
一方、CCU122は、ルーター13を介して専用ネットワーク4と接続され、ルート案内サーバー1が送受信するデータを監視制御する。また、CCU122は、ルート案内サーバー1からアクセスポイント2−1〜2−nへのデータ送信に用いる送信経路を選択する機能を有し、データを送信する際には、専用ネットワーク4上での送信経路(一部のノード接続が切れた場合の迂回ルートも含む)を選定し、ルーター13を介してデータを送信する。
ルート案内サーバー1では、既存ネットワーク6を介して、災害関連情報サーバー5にアクセスし、気象、地震、津波、洪水、火災及び交通等の災害関連情報を定期的に取得する。併せて、アクセスポイント2−1〜2−nの設置場所等の変更があれば、APテーブル11aの内容を修正し、データベース11中の情報を最新の状態に更新する。また、携帯電話機3がアクセスポイント2−1〜2−nの何れかにアクセスした際には、アクセスのあったアクセスポイント2−1〜2−nから被災者アクセス情報を受け取り、被災者テーブル11bに被災者情報を記録する。さらに、既存ネットワーク6を介してミラーサーバー9にアクセスし、被災者テーブル11bに記録した被災者情報をミラーサーバー9にコピーする。
アクセスポイント2−1〜2−nは、ルート案内サーバー1及び携帯電話機3との無線通信機能を有する通信装置である。これらアクセスポイント2−1〜2−nは、人が生活を営む居住区域に複数台設置され、例えば、信号機、電柱、及び倒壊の危険性の少ない頑強な建築物や、地下や屋内等のGPSサービスが利用できない箇所に設置される。尚、アクセスポイント2−1〜2−nは、何れも同じ構成を有するため、ここでは、アクセスポイント2−1を代表に構成を説明する。
アクセスポイント2−1は、図4に示すように、メモリ21と、無線ルーター22と、無線送受信部23と、電源部24と、制御部25とを備える。
メモリ21は、アクセスポイント2−1のIPアドレスと、ルート案内サーバー1から送信された避難ルート図及び災害関連情報とを保存する。無線ルーター22は、専用ネットワーク4と無線接続され、ルート案内サーバー1から送信された避難ルート図及び災害関連情報を受信するとともに、携帯電話機3のアクセス時に作成する被災者アクセス情報をルート案内サーバー1に送信する。
無線送受信部23は、Bluetooth機能や赤外線通信機能等を用いて携帯電話機3と無線通信し、携帯電話機3からのアクセスを受け付けるとともに、メモリ21に保存している避難ルート図等を携帯電話機3に送信する。
電源部24は、外部電源から電力を受け、内部バッテリー241を充電しつつ各部に駆動電力を供給する。内部バッテリー241に充電された電力は、災害等の影響で外部電源からの電力供給が止まった際に使用され、これにより、電力供給経路に障害が生じても、アクセスポイント2−1の機能を維持することができる。
制御部25は、CPU251と、CCU252とを備える。CPU251は、アクセスポイント2−1の動作を統括的に制御する演算処理装置であり、メモリ21及びCCU252間の信号の送受信を監視制御するとともに、CCU252及びルート案内サーバー1間、CCU252及び他のアクセスポイント2−2〜2−n間の信号の送受信を監視制御する。また、CPU251は、携帯電話機3からのアクセスを受けたときに、携帯電話機3の電話番号を取得し、アクセスポイント2−1のIPアドレス及びアクセス日時と合わせて被災者アクセス情報を作成する。
CCU252は、無線ルーター22及び無線受信部23に接続され、アクセスポイント2−1が送受信するデータを監視制御する。また、CCU252は、ルート案内サーバー1のCCU122と同様に、データ送信に用いる送信経路を選択する機能を有する。
アクセスポイント2−1では、アクセスポイント設置エリア近郊の災害関連情報、及びアクセスポイント設置場所から最寄りの避難場所までの避難ルート図をルート案内サーバー1から定期的に取得し、メモリ21に保存する。
携帯電話機3は、被災者が所有する携帯通信端末であり、図5に示すように、メモリ31と、表示部32と、操作部33と、無線送受信部34と、CPU35とを備える。
メモリ31、表示部32、操作部33及び無線送受信部34は、何れも、一般的な携帯電話機に搭載されるメモリ等と同等のものである。CPU35は、避難誘導アプリケーションを内蔵し、被災者(携帯電話機3の所有者)は、電話番号と、家族等宛のメッセージ(以下、「被災者メッセージ」という)とを事前にアプリケーション上で登録しておくことができる。避難誘導アプリケーションは、上記の電話番号等を登録する機能の他、該アプリケーションが起動された際に、登録された電話番号等を最寄りのアクセスポイント2−1〜2−nに自動送信する機能と、アクセスポイント2−1〜2−nに保存されている災害関連情報等を受信し、表示部32に表示する機能とを有する。
図1の災害関連情報サーバー5は、諸官庁、自治体、企業及び団体等が提供するものであり、上記の災害関連情報を保持し、ルート案内サーバー1に提供する。
第三者通信端末7は、Webブラウザ機能を具備した通信端末であり、既存ネットワーク6を介して被災者情報案内サーバー8にアクセスし、被災者情報を検索、閲覧する機能を有する。
被災者情報案内サーバー8は、インターネット網に接続されたWebサーバーであり、第三者通信端末7から被災者情報の検索、閲覧要求を受けると、ミラーサーバー9にアクセスし、必要な情報を検索して提供する機能を有する。
次に、図1の避難誘導システムの動作について、図1及び図6〜図15を中心に参照して説明する。尚、以下においては、本避難誘導システムの動作理解を容易にするため、まずは、動作の全体を概略的に説明する。
被災者を避難誘導するにあたっては、図6に示すように、まず、ルート案内サーバー1が、災害関連情報サーバー5(図1参照)にアクセスして、データベース11に蓄積している情報を最新の状態に更新する。それと併せて、避難ルート図を作成し、アクセスポイント2−1〜2−nに送信する(ステップS1)。次いで、ルート案内サーバー1が、アクセスポイント2−1〜2−nと通信し、各アクセスポイント2−1〜2−nとの接続状況を確認する(ステップS2)。
次に、ルート案内サーバー1が、各アクセスポイント2−1〜2−nの接続状況を考慮して避難ルート図を修正し、アクセスポイント2−1〜2−nに送信する(ステップS3)。アクセスポイント2−1〜2−nは、ルート案内サーバー1から送信される避難ルート図に基づき、自身が保有する避難ルート図を更新する(ステップS4)。
上記ステップS1〜S4の処理は、避難誘導のための準備処理として実行され、携帯電話機3からの避難誘導要求の有無に拘わらず、定期的に繰り返し実行される。そのため、各アクセスポイント2−1〜2−nには、常時、最新の避難ルート図等が保持される。
そのような状態で、携帯電話機3から避難誘導が要求されると、最寄りのアクセスポイントが避難ルート図等を携帯電話機3に送信して、避難誘導処理を実行する(ステップS5)。これと併せて、ルート案内サーバー1が、携帯電話機3の所有者に関する被災者情報をミラーサーバー9(図1参照)にコピーする。また、第三者通信端末7から被災者情報案内サーバー8に対して安否の確認要求がなされた場合には、被災者情報案内サーバー8が被災者の安否確認処理を実行し、被災者情報を第三者通信端末7に提供する(ステップS6)。
続いて、図6に示した個々の処理動作について説明する。
(1)データベース11の更新処理(図6のステップS1)
同処理においては、図7に示すように、まず、ルート案内サーバー1が、災害関連情報サーバー5にアクセスし、災害関連情報サーバー5の災害関連情報が更新されたか否かを確認する(ステップS11、12)。
災害関連情報が更新されていなければ、何も実行せず、以後、定期的にステップS11の確認処理を繰り返す。一方、災害関連情報が更新されている場合は、災害関連情報サーバー5に対し、最新の災害関連情報のダウンロードを要求し(ステップS13)、災害関連情報サーバー5が、最新の災害関連情報をルート案内サーバー1に送信する(ステップS14)。
ルート案内サーバー1は、災害関連情報サーバー5から送信された災害関連情報を受信すると、受信した情報をデータベース11に蓄積し、データベース11中の災害関連情報を更新する(ステップS15、16)。次いで、データベース11中の全国地図情報及び避難場所情報(図1参照)と、APテーブル11a中の設置場所情報(図2参照)とに基づいて、避難場所及び避難場所までの避難ルートを設定し、避難ルート図を作成する(ステップS17)。
この避難ルート図には、図8に示すように、避難場所及び避難ルートの他、アクセスポイント2−1〜2−nの設置場所と、各アクセスポイント2−1〜2−nの接続状況とが記載される。また、避難場所及び避難場所までの避難ルートの設定は、アクセスポイント2−1〜2−n毎に行われ、例えば、アクセスポイント2−1を対象とした場合には、図8(a)に示すように、アクセスポイント2−1からの最短ルート(避難場所まで直進するルート)が避難ルートとして設定され、アクセスポイント2−2を対象とした場合には、図8(b)に示すように、アクセスポイント2−2からの最短ルート(アクセスポイント2−1の近辺まで直進した後に左折するルート)が避難ルートとして設定される。
次いで、ルート案内サーバー1が、更新した災害関連情報と、設定した避難ルート図とを各アクセスポイント2−1〜2−nに送信し(ステップS18)、各アクセスポイント2−1〜2−nが、災害関連情報及び避難ルート図を受信し、自身のメモリ21に保存する(ステップS19)。
(2)接続状況の確認及び避難ルート図の修正処理(図6のステップS2、S3)
同処理においては、図9に示すように、まず、ルート案内サーバー1が、アクセスポイント2−1〜2−nに対して、接続状況をチェックするための信号を定期的に送信する(ステップS21)。このチェック信号の送信処理は、アクセスポイント2−1〜2−nの全てに対して実行されるが、説明の便宜上、以下においては、アクセスポイント2−1に対してチェック信号を送信した場合を例にとって説明を進める。
チェック信号を送信してもアクセスポイント2−1からのレスポンスがない場合には(ステップS22:No)、APテーブル11aの接続状況情報(図2参照)を確認し、接続状況の変更があるか否かを判定する(ステップS23、24)。判定の結果、接続状況に変更がなければ、何の処理も実行せず、ステップS21に移行して、チェック信号の送信処理を繰り返す。
一方、接続状況に変更がある場合、すなわち、以前は接続状況が良好であったにも拘わらず、接続状況が不良に変わった場合には、アクセスポイント2−1の近辺において、災害等の影響で建物等が倒壊するなどして危険な状態に陥っている虞があるため、避難時に被災者がアクセスポイント2−1を通らないように対処する必要がある。そこで、APテーブル11aの接続状況情報の値を書き換えてAPテーブル11aを更新した後に(ステップS25)、アクセスポイント2−1の周辺に位置するアクセスポイント(図8では、アクセスポイント2−3、2−4、2−5)について、その時点で設定している避難ルートがアクセスポイント2−1を経由するものであるか否かを判定する(ステップS26)。
判定の結果、アクセスポイント2−1を経由する避難ルートを設定している場合には、ルート中からアクセスポイント2−1を除くように避難ルートを再設定する(ステップS27)。例えば、アクセスポイント2−4用の避難ルートとして、図10(a)に示すルートを設定していた場合には、図10(b)に示すように、アクセスポイント2−1を迂回し、アクセスポイント2−5、2−3を経由するルートに変更する。
次いで、再設定した避難ルート図をデータベース11に保存してデータベース11を更新するとともに、更新した避難ルート図をアクセスポイント2−4に送信する(ステップS28、29)。そして、送信された避難ルート図をアクセスポイント2−4が受信し、自身のメモリ21に保存して避難ルート図を更新する(ステップS30)。
尚、接続状況が不良となっているアクセスポイント2−1については、ルート案内サーバー1側で避難ルート図を修正しても、それを送信することができないため、ルート案内サーバー1がアクセスポイント2−1についての避難ルート図を変更することはない。代わりに、アクセスポイント2−1自らが、保有している避難ルート図を安全なものに変更するが、この処理については、後述の「(3)アクセスポイント2−1〜2−n側での避難ルート図の更新処理」で説明する。
これらに対し、チェック信号の送信後にアクセスポイント2−1からのレスポンスがあった場合には(ステップS22:Yes)、APテーブル11aの接続状況情報を確認し、接続状況の変更があるか否かを判定する(ステップS31、32)。
接続状況に変更がある場合、すなわち、以前は接続状況が不良であった場合には、APテーブル11aを更新し(ステップS33)、接続状況が良好となったアクセスポイント2−1について、避難ルートを設定して避難ルート図を作成する(ステップS34)。次いで、アクセスポイント2−1の周辺に位置するアクセスポイント2−3、2−4、2−5について、避難ルートを見直し、必要に応じて、ルート中にアクセスポイント2−1を含めるように避難ルートを再設定する(ステップS35)。
そして、避難ルート図をデータベース11に保存するとともに、アクセスポイントに送信し、各アクセスポイントが保存する避難ルート図を新しい避難ルート図に更新する(ステップS36、37、30)。
(3)アクセスポイント2−1〜2−n側での避難ルート図の更新処理(図6のステップS4)
同処理においては、図11に示すように、アクセスポイント2−1〜2−nは、まず、ルート案内サーバー1との間で接続状況の確認処理を行う(ステップS40)。尚、この処理は、図9のステップS21と同一のものである。
その結果、ルート案内サーバー1からのチェック信号を受信し、応答信号を返信した場合には(ステップS41:Yes)、ルート案内サーバー1から送信される避難ルート図を受信して、自身のメモリ21へ保存し、避難ルート図を更新する(ステップS42、43)。
これに対し、ルート案内サーバー1からのチェック信号を受信できず、又は、応答信号を送信できない場合には(ステップS41:No)、ルート案内サーバー1から避難ルート図が送信されないため、自身が保有する避難ルート図を最新の状態に更新することができない。そこで、図12に示すように、メモリ21に保存している避難ルート図から誘導ルート矢印を削除するとともに、避難ルート図に接続不能マークを追記する(ステップS44)。これは、被災者にルート案内を行わず、地図情報のみを提供するための処置であり、これにより、安全性を保証できない避難誘導を回避する。
尚、通信不良が一時的なものであり、その後に良好な状態に復帰した場合には、接続状況の確認処理を経た後に、誘導ルート矢印が記載された避難ルート図がルート案内サーバー1から送信されるため、アクセスポイント2−1は、ルート案内サーバー1から送信される避難ルート図を受信し、それをメモリ21に保存する(ステップS40、42、43)。
(4)避難誘導処理(図6のステップS5)
同処理においては、図13に示すように、被災者(携帯電話機3の所有者)が避難誘導アプリケーションを起動し(ステップS50)、その状態で、アクセスポイント2−1〜2−nの通信範囲内に侵入すると、携帯電話機3が最寄りのアクセスポイントと自動的に通信を試みる(ステップS51)。例えば、携帯電話機3がアクセスポイント2−1の通信範囲に侵入したとすると、携帯電話機3は、アクセスポイント2−1との通信を試み、通信できなければ、アクセスポイント2−1との通信を断念して他のアクセスポイントとの通信を試みる(ステップS52)。
一方、アクセスポイント2−1との通信が可能な場合には、アクセスポイント2−1が、携帯電話機3に対して、被災者が携帯電話機3に登録した電話番号と被災者メッセージを要求し、これに応答して、携帯電話機3が、電話番号及び被災者メッセージを送信する(ステップS53、54)。
アクセスポイント2−1は、電話番号及び被災者メッセージを受信すると(ステップS55)、電話番号、被災者メッセージ及び受信日時をメモリ21に保存するとともに、携帯電話機3に対して、メモリ21に保存している災害関連情報及び避難ルート図を送信する(ステップS56、57)。
携帯電話機3は、アクセスポイント2−1から送信された災害関連情報等を受信すると、受信した情報をメモリ31に保存する(ステップS58)。これと併せて、例えば、図8及び図14に示すような表示画面を表示部32に表示し(ステップS59)、被災者に対して、災害関連情報を提供するとともに、避難ルートを案内する。
また、アクセスポイント2−1は、携帯電話機3から電話番号及び被災者メッセージを受信した際に(ステップS55)、電話番号、被災者メッセージ及び受信日時に、自身のIPアドレスを追加して被災者アクセス情報を作成し、ルート案内サーバー1に送信する(ステップS60)。
ルート案内サーバー1は、アクセスポイント2−1から送信された被災者アクセス情報を受信し、被災者アクセス情報に基づいて被災者情報を被災者テーブル11b(図3参照)に記録する(ステップS61)。尚、被災者アクセス情報には、被災者テーブル11bのアクセス場所情報に対応する情報が含まれていないため、ルート案内サーバー1は、被災者アクセス情報中のIPアドレスを用いてAPテーブル11a(図2参照)を参照し、APテーブル11a中に記録されているアクセスポイント2−1の設置場所を、アクセス場所として被災者テーブル11bに記録する。
次いで、ルート案内サーバー1は、被災者テーブル11bに記録した被災者情報をミラーサーバー9に送信し(ステップS62)、ミラーサーバー9に被災者情報を蓄積する(ステップS63)。
このように、本実施の形態によれば、携帯電話機3は、ルート案内サーバー1と直接に通信せずとも、アクセスポイント2−1〜2−nを通じて災害関連情報及び避難ルート図を取得することができるため、携帯電話網を含む既存ネットワーク6が災害等によって機能しなくなっていても、携帯電話機3に避難情報を提供することが可能となる。従って、被災地で携帯電話機の使用が集中して飽和状態となったり、災害によって携帯電話基地局が倒壊した場合等でも、確実かつ迅速に被災者を避難誘導することが可能となる。
また、ルート案内サーバー1は、外部の災害関連情報サーバー5から常に最新の災害関連情報を取得するとともに、各アクセスポイント2−1〜2−nとの接続状況を定期的に確認し、災害状況及び接続状況に応じて避難ルート図を更新するため、各アクセスポイント2−1〜2−nが保有する災害関連情報及び避難ルート図は、常時、最新の災害状況等を反映したものとなる。従って、災害の状況が変化したとしても、その変化に柔軟に対応しながら被災者を避難誘導することが可能となる。
(5)被災者の安否確認処理(図6のステップS6)
同処理においては、図15に示すように、まず、第三者通信端末7(被災者の家族等が所有する通信端末)が、既存ネットワーク6を介して、被災者情報案内サーバー8にアクセスし、安否情報を知りたい被災者が所有する携帯電話機3の電話番号を入力する(ステップS70〜72)。
次いで、被災者情報案内サーバー8が、入力された電話番号に基づいてミラーサーバー9に蓄積されている被災者情報を検索し、入力された電話番号に合致する被災者情報を探す(ステップS73、74)。検索の結果、入力された電話番号の被災者情報があった場合には、その被災者情報を読み出し、第三者通信端末7に対して、被災者の電話番号、アクセス日時、アクセス場所及び被災者メッセージを送信する(ステップS75)。これにより、被災者の家族等に対して、被災者の居場所等の情報が提供される。
一方、ミラーサーバー9中に、入力された電話番号の被災者情報がなかった場合には、被災者情報案内サーバー8は、第三者通信端末7に対し、E−mailアドレスの登録を要求する(ステップS76)。第三者通信端末7がE−mailアドレスを入力すると(ステップ77)、被災者情報案内サーバー8は、入力されたE−mailアドレスと、被災者の電話番号を登録し(ステップS78)、以後、ミラーサーバー9の記録内容が更新される都度、被災者情報を検索する(ステップS79)。このステップS79の処理は、電話番号に合致する被災者情報が見付かるまで、繰り返し実行される。
そして、入力された電話番号に合致する被災者情報が見付かると、被災者情報案内サーバー8は、その被災者情報を読み出し、登録されたE−mailアドレス宛に、被災者の電話番号、アクセス日時、アクセス場所及び被災者メッセージを送信する(ステップS80、81)。
本実施の形態によれば、被災者が携帯電話機3でアクセスポイント2−1〜2−nにアクセスした際に、被災者アクセス情報をルート案内サーバー1に送信し、被災者情報をミラーサーバー9に蓄積するため、ミラーサーバー9にアクセスすることによって、被災者の安否情報を確認することができる。従って、被災者の家族等は、被災地に居る被災者に対して、直接に電話連絡等を試みなくても、既存ネットワーク6を通じて被災者の安否を知ることができ、電話機の使用が集中して不通となる場合でも、容易に安否情報を取得することが可能となる。
図16は、本発明にかかる避難誘導システムの第2の実施形態を示す全体構成図であり、この避難誘導システムは、携帯電話機3に代えて、PDA(携帯情報端末)40及び無線送受信機41を備える点で、第1の実施形態と異なる。
上記避難誘導システムにおいては、被災者が予めPDA40の避難誘導アプリケーション上で被災者情報となる電話番号を保存しておき、災害時には、被災者は、まず、PDA40に内蔵された避難誘導アプリケーションを起動する。その後、PDA40に接続した無線送受信機41が、アクセスポイント2−1〜2−nの通信範囲に侵入すると、PDA40が無線送受信機41を介して登録した電話番号等をアクセスポイント2−1〜2−nに送信する。そして、アクセスポイント2−1〜2−nは、メモリ21に保存してある災害関連情報及び避難ルート図を、無線送受信機41を介してPDA40に送信する。
本実施の形態においても、PDA40は、ルート案内サーバー1と直接に通信せずとも、アクセスポイント2−1〜2−nを通じて災害関連情報及び避難ルート図を取得することができるため、第1の実施形態と同様の作用、効果を得ることができる。
尚、ルート案内サーバー1及び災害関連情報サーバー5間での災害関連情報の定期更新、ルート案内サーバー1及びアクセスポイント2−1〜2−n間での避難ルート図等の定期更新、並びに第3者による安否確認等に関する一連の動作等については、第1の実施形態と同様である。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は、上記の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で種々の変更が可能である。
例えば、上記実施の形態においては、ルート画像を表示することによって被災者に避難ルートを案内するが、必ずしもルート図を表示する必要はなく、文字等によって避難ルートを案内してもよい。
また、上記実施の形態においては、携帯電話機3がアクセスポイント2−1〜2−nにアクセスした際に、アクセスポイント2−1〜2−nからルート案内サーバー1に対し、携帯電話機3の電話番号を送信するが、被災者を特定し得る情報であれば、電話番号以外の情報を送信してもよく、例えば、加入者(被災者)の登録ID等を送信するようにしてもよい。
さらに、上記実施の形態においては、被災者情報をミラーサーバー9にコピーするが、ミラーサーバー9に被災者情報をコピーせずとも、被災者の家族等が、既存ネットワーク6を介して、ルート案内サーバー1にアクセスし、データベース11中に蓄積されている被災情報を閲覧するようにしてもよい。
本発明にかかる避難誘導システムの第1の実施形態を示す全体構成図である。 図1のAPテーブルを示す模式図である。 図1の被災者テーブルを示す模式図である。 図1のアクセスポイントの構成を示すブロック図である。 図1の携帯電話機の構成を示すブロック図である。 図1の避難誘導システムの動作を説明するフローチャートである。 図6のデータベースの更新処理を説明するフローチャートである。 避難ルート図の一例を示す図である。 図6の接続状況の確認処理及び避難ルート図の修正処理を説明するフローチャートである。 避難ルート図の一例を示す図である。 図6のアクセスポイント側での避難ルート図の更新処理を説明するフローチャートである。 避難ルート図の一例を示す図である。 図6の避難誘導処理を説明するフローチャートである。 災害関連情報の一例を示す図である。 図6の被災者の安否確認処理を説明するフローチャートである。 本発明にかかる避難誘導システムの第2の実施形態を示す全体構成図である。
符号の説明
1 ルート案内サーバー
2(2−1〜2−n) アクセスポイント
3 携帯電話機
4 専用ネットワーク
5 災害関連情報サーバー
6 既存ネットワーク
7 第三者通信端末
8 被災者情報案内サーバー
9 ミラーサーバー
11 データベース
11a APテーブル
11b 被災者テーブル
12 制御部
13 ルーター
21 メモリ
22 無線ルーター
23 無線送受信部
24 電源部
25 制御部
31 メモリ
32 表示部
33 操作部
34 無線送受信部
35 CPU
40 PDA
41 無線送受信機
121 CPU
122 CCU
241 内部バッテリー
251 CPU
252 CCU

Claims (11)

  1. 避難誘導情報を作成する避難案内サーバーと、
    該避難案内サーバーとネットワークを介して接続され、居住区域に設置された複数のアクセスポイントとを備え、
    前記避難案内サーバーは、前記避難誘導情報を前記複数のアクセスポイントに送信し、
    前記複数のアクセスポイントは、前記避難案内サーバーから送信された前記避難誘導情報を受信して保存しておき、通信範囲内に被災者の通信端末が存在したときに、保存した前記避難誘導情報を前記被災者の通信端末に送信することを特徴とする避難誘導システム。
  2. 前記避難案内サーバーは、前記避難誘導情報を前記アクセスポイント毎に作成することを特徴とする請求項1に記載の避難誘導システム。
  3. 前記避難誘導情報が、避難場所及び該避難場所までのルートを示す避難ルート情報を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の避難誘導システム。
  4. 前記避難案内サーバーは、前記複数のアクセスポイントの各々との接続状況を確認し、接続状況が不良であったアクセスポイントの設置場所を前記避難場所までのルートから除くように前記避難ルート情報を作成することを特徴とする請求項3に記載の避難誘導システム。
  5. 前記避難案内サーバーは、前記複数のアクセスポイントの各々との接続状況を定期的に確認し、確認結果に基づいて、作成した前記避難ルート情報を更新するとともに、更新した避難ルート情報を前記複数のアクセスポイントに送信することを特徴とする請求項4に記載の避難誘導システム。
  6. 前記複数のアクセスポイントは、前記避難案内サーバーと接続不良になったときに、保存した前記避難ルート情報に含まれる前記避難場所までのルートを示す情報を削除することを特徴とする請求項5に記載の避難誘導システム。
  7. 前記被災者の通信端末は、前記複数のアクセスポイントの通信範囲に侵入するのに応答して、前記複数のアクセスポイントと自動的に通信することを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載の避難誘導システム。
  8. 前記ネットワークは、フルメッシュ型のネットワーク構造を有することを特徴とする請求項1乃至7の何れかに記載の避難誘導システム。
  9. 前記複数のアクセスポイントは、前記被災者の通信端末と通信したときに、前記被災者の通信端末がアクセスしたアクセスポイントと、前記被災者の通信端末との通信日時とを示す被災者アクセス情報を前記避難案内サーバーに送信し、
    前記避難案内サーバーは、前記被災者アクセス情報に基づいて被災者情報を記録することを特徴とする請求項1乃至8の何れかに記載の避難誘導システム。
  10. 被災者情報案内サーバーと、ミラーサーバーとを備え、
    前記避難案内サーバーは、前記被災者情報をミラーサーバーに記録し、
    前記被災者情報案内サーバーは、第三者通信端末から被災者に関する情報の要求を受けたときに、前記ミラーサーバーに記録された前記被災者情報を読み出して前記第三者通信端末に送信することを特徴とする請求項9に記載の避難誘導システム。
  11. 避難案内サーバーと接続された複数のアクセスポイントを居住区域に設置し、前記複数のアクセスポイントから被災者の通信端末に避難誘導情報を送信して被災者を避難誘導する避難誘導方法であって、
    前記避難誘導情報を前記避難案内サーバーが作成するとともに、作成した前記避難誘導情報を前記複数のアクセスポイントに送信するステップと、
    前記避難案内サーバーから送信された前記避難誘導情報を前記複数のアクセスポイントに保存するステップと、
    前記複数のアクセスポイントの通信範囲内に前記被災者の通信端末が存在したときに、前記複数のアクセスポイントに保存した前記避難誘導情報を前記被災者の通信端末に送信するステップとを備えることを特徴とする避難誘導方法。
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