JP2008254312A - 液体吐出装置、液体吐出方法、及び、プログラム - Google Patents

液体吐出装置、液体吐出方法、及び、プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2008254312A
JP2008254312A JP2007098703A JP2007098703A JP2008254312A JP 2008254312 A JP2008254312 A JP 2008254312A JP 2007098703 A JP2007098703 A JP 2007098703A JP 2007098703 A JP2007098703 A JP 2007098703A JP 2008254312 A JP2008254312 A JP 2008254312A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
head
liquid
ink
heads
heater
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2007098703A
Other languages
English (en)
Inventor
Kuniaki Asami
晋亮 阿左美
Hiroichi Nunokawa
博一 布川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2007098703A priority Critical patent/JP2008254312A/ja
Priority to US12/061,561 priority patent/US7992978B2/en
Publication of JP2008254312A publication Critical patent/JP2008254312A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/17Ink jet characterised by ink handling
    • B41J2/175Ink supply systems ; Circuit parts therefor
    • B41J2/17503Ink cartridges
    • B41J2/17506Refilling of the cartridge
    • B41J2/17509Whilst mounted in the printer
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J11/00Devices or arrangements  of selective printing mechanisms, e.g. ink-jet printers or thermal printers, for supporting or handling copy material in sheet or web form
    • B41J11/007Conveyor belts or like feeding devices
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J11/00Devices or arrangements  of selective printing mechanisms, e.g. ink-jet printers or thermal printers, for supporting or handling copy material in sheet or web form
    • B41J11/0085Using suction for maintaining printing material flat

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)
  • Coating Apparatus (AREA)
  • Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)

Abstract

【課題】複数のヘッドが紙幅方向に並べられ、ヘッドから液滴を吐出することで画像を形成する液体吐出装置において、加熱されて供給される液体のヘッド間における温度差を少なくすること。
【解決手段】液体を供給するための供給口48Ka〜48Kdを備えたヘッド41Ka〜41Kdを、液体を吐出して画像を形成するためにノズル列方向に複数並べたヘッド群と、ヘッド群に供給される液体を加熱する加熱部30であって、ノズル列方向における両端のヘッドの供給口の間に配置される加熱部と、を備える液体吐出装置。
【選択図】図10

Description

本発明は、液体吐出装置、液体吐出方法、及び、プログラムに関する。
複数のヘッドが紙幅方向に並べられ、ヘッドからインク滴を吐出することで画像を形成する液体吐出装置がある。このような液体吐出装置では、紙幅方向にヘッドが並べられていることから画像の形成時にヘッドを移動させる必要がなく、インク滴を吐出しつつ用紙を搬送することで画像を形成することができる。よって、画像の形成速度を向上させることができる。
このような液体吐出装置でインク滴を吐出すると、インク滴が多く着弾した領域において媒体がインク滴の水分により変形する現象(コックリング現象、カール現象)が生じることがある。そのため、このような現象を生じにくくするために高粘度のインクが使用される。高粘度のインクを使用する場合、ヘッドのノズルからインク滴を吐出しやすくするために、インクは加熱されてその粘度が下げられる。
特開2006−256262号公報 特開平7−52409号公報
各ヘッドに加熱されたインクが供給されるまでにヘッド間でインクの温度が差を生じてしまうと、その粘度もヘッド間で差を生じてしまう。そうすると、粘度の違いによりヘッドにおける吐出のしやすさにも差を生じてしまい、吐出されるインク滴の大きさもヘッド間で差を生じるようになる。このことは、画像形成に悪影響を及ぼす。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、加熱されて供給される液体のヘッド間における温度差を少なくすることを目的とする。
上記目的を達成するための主たる発明は、
液体を供給するための供給口を備えたヘッドを、前記液体を吐出して画像を形成するためにノズル列方向に複数並べたヘッド群と、
前記ヘッド群に供給される前記液体を加熱する加熱部であって、前記ノズル列方向における両端のヘッドの供給口の間に配置される加熱部と、
を備える液体吐出装置である。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも、以下の事項が明らかとなる。
液体を供給するための供給口を備えたヘッドを、前記液体を吐出して画像を形成するためにノズル列方向に複数並べたヘッド群と、
前記ヘッド群に供給される前記液体を加熱する加熱部であって、前記ノズル列方向における両端のヘッドの供給口の間に配置される加熱部と、
を備える液体吐出装置。
このようにすることで、加熱されて供給される液体のヘッド間における温度差を少なくすることができる。
かかる液体吐出装置であって、前記加熱部は前記ノズル列方向における両端のヘッドの供給口の間の中央に配置されることが望ましい。また、前記加熱部は、前記液体を前記供給口を介して前記ヘッドに供給するための管であって、前記加熱部から分岐する管に取り付けられることが望ましい。また、前記加熱部から分岐する管の各ヘッドまでのそれぞれの長さが等しいことが望ましい。また、前記加熱部は前記ヘッド群よりも高い位置に配置されることが望ましい。
また、前記液体の温度に関する温度情報を取得する温度取得部と、前記温度情報に基づいて前記加熱部を制御して、前記ヘッドに供給する前記液体の温度を制御する温度制御部と、をさらに備えることが望ましい。また、前記温度取得部は、前記液体を前記ヘッドに供給するための管であって前記加熱部よりも下流の管に取り付けられることが望ましい。また、前記液体の25℃における粘度が10mPa・s以上であることが望ましい。また、前記液体は30℃以上になるように制御されて吐出されることが望ましい。
このようにすることで、加熱されて供給される液体のヘッド間における温度差を少なくすることができる。
ノズル列方向に並ぶ複数のヘッドのうち両端のヘッドの液体の供給口の間に配置される加熱部において、前記ヘッドに供給される液体を加熱するステップと、
前記液体が供給されたヘッドから前記液体を吐出して画像を形成するステップと、
を含む液体吐出方法。
このようにすることで、加熱されて供給される液体のヘッド間における温度差を少なくすることができる。
液体吐出装置を動作させるためのプログラムであって、
ノズル列方向に並ぶ複数のヘッドのうち両端のヘッドの液体の供給口の間に配置される加熱部において、前記ヘッドに供給される液体を加熱するステップと、
前記液体が供給されたヘッドから前記液体を吐出して画像を形成するステップと、
を、前記液体吐出装置に行わせるプログラム。
このようにすることで、加熱されて供給される液体のヘッド間における温度差を少なくすることができる。
===実施形態===
<全体構成について>
図1は、プリンタ1の全体構成の概略図である。図2は、プリンタ1の全体構成のブロック図である。以下、プリンタ1の基本的な構成について説明する。
プリンタ1は、搬送ユニット20、ヒータ30、ヘッドユニット40、検出器群50、コントローラ60、反転ユニット70、及びインタフェース80を有する。外部装置であるコンピュータ110から印刷データを受信したプリンタ1は、コントローラ60によって各ユニットを制御する。そして、コントローラ60の制御によりプリンタは、用紙に画像を印刷する。また、プリンタ1内の状況は検出器群50によって監視されており、検出器群50は、検出結果をコントローラ60に出力する。コントローラ60は、検出器群50から出力された検出結果に基づいて、各ユニットを制御する。
搬送ユニット20は、用紙Sなどの媒体を所定の方向(搬送方向という)に搬送させるためのものである。この搬送ユニット20は、従動ローラ21、押さえローラ22、駆動ローラ23、テンショナ24、ベルト25、及び、サクションユニット26を有する。駆動ローラ23は、コントローラ60からの制御により不図示の駆動モータが回転させられることにより駆動される。ベルト25は、従動ローラ21及びテンショナ24にも架け渡されているため、駆動ローラ23が回転させられると、ベルト25が搬送方向に移動する。尚、テンショナ24は、ベルト25の張り具合を調整し、ベルト25と駆動ローラ23との摩擦力を確保するためのものである。
ベルト25は、所定の幅を有するベルトであり、ベルト25の上部に用紙Sが乗ることにより用紙Sが搬送される。ベルト25には、一様に分布するような穴があけられている。サクションユニット26は、負圧を生成してベルト25にあけられた穴から用紙Sを吸引する。そうすることによって、用紙Sは、ベルト25上に吸着させられベルト25の移動と共に搬送されるようになっている。
ヒータ30は、後述するヘッドに供給するインクを加熱するための加熱装置である。ヒータ30は後述するようにコントローラ60に接続されており、加熱する温度が調整できるようになっている。このヒータ30は、インクを供給するための後述するチューブに取り付けられる。そして、チューブを加熱することにより、チューブ内を通過するインクを加熱することができるようになっている。
ヘッドユニット40は、用紙Sにインク滴を吐出するためのものである。ヘッドユニット40は、複数のノズルを有するヘッド41を備える。このヘッドユニットから吐出されるインク滴は有色のインク滴である。例えば、イエローY、マゼンタM、シアンC、及び、ブラックKの液体滴が吐出される。これらのインク滴が吐出されることによって、用紙S上に画像が形成される。ヘッドユニット40のノズルの配置については、後述する。また、ヘッドユニット40は、インクを貯留するインクタンク42と、ヒータ30と、温度センサ52とを含む。これらの構成についても後述する。
検出器群50には、例えば、駆動ローラに取り付けられたロータリーエンコーダなどがある。そして、ロータリーエンコーダからの出力がコントローラ60に入力され、用紙の搬送などの制御に利用される。また、後述する温度センサ52もこの検出器群に含まれる。温度センサ52は、インクの流路であるチューブにおいてヒータ30の下流に取り付けられ、インクの温度を取得する。温度センサ30は、コントローラ60に接続されており、取得したインクの温度をコントローラ60に送る。
コントローラ60は、プリンタ1の制御を行うための制御ユニットである。コントローラ60には、不図示の処理部とメモリが含まれている。処理部は、プリンタ全体の制御を行うためのCPUなどの演算装置である。メモリは、処理部が実行するプログラムやデータなどを記憶する記憶領域を有する。処理部がメモリに格納されているプログラムを実行することによって、コントローラ60が各部を制御するようになっている。
また、コントローラ60は、後述するように、送られたインクの温度を目標温度になるようにヒータ30の温度を制御する。そして、適度な温度に加熱することによりインクの粘度を下げて、ヘッド41のノズルから適当なサイズのインク滴を吐出できるようにする。
反転ユニット70は、開閉ゲート72、73を開閉することで、おもて面の印刷が完了した用紙Sを反転部71に引き込む。そして、その後、この用紙を搬送して、再度給紙する機能を有する。このようにすることによって、用紙の裏面を印刷できるようにしている。
インタフェース80は、コンピュータ110に接続するためのUSBインタフェースなどのインタフェースである。インタフェース80に接続してコンピュータ110に接続することにより、コンピュータ110から印刷データを取得することができるようになっている。印刷データについては後述する。尚、ここでは有線のインタフェースとなっているが、無線技術を応用し、印刷データの送受を行えるようなインタフェースを採用することもできる。
コンピュータ110は、プリンタ1に印刷させる画像についての印刷データを作成して送信する。コンピュータ110には、プリンタドライバがインストールされている。そして、コンピュータ110のOS上で稼働するアプリケーションから印刷する画像のデータが送られると、プリンタドライバは、印刷処理で必要な印刷データに変換し、これらをプリンタ1に送信する。
<ヘッドの構成について>
図3は、ヘッドユニット40におけるヘッドの配置を説明するための図である。図では、プリンタ1の上部から見た図になっている。本来であれば、ヘッドのノズル孔は、他の要素に阻まれて上部からは目視できないが、ここでは説明の便宜上上部からノズル孔の様子が観察できるように描かれている。
ヘッドユニット40は、イエローヘッドユニット46Y、マゼンタヘッドユニット46M、シアンヘッドユニット46C、及び、ブラックヘッドユニット46Kの4つのユニットを含む。イエローヘッドユニット46Yは、4つのヘッド41Ya〜41Ydを含む。同様に、マゼンタヘッドユニット46Mは、4つのヘッド41Ma〜41Mdを含み、シアンヘッドユニット46Cは、4つのヘッド41Ca〜41Cdを含み、ブラックヘッドユニット46Kは、4つのヘッド41Ka〜41Kdを含む(尚、総称としてのヘッドを呼ぶときは符号を「41」として「ヘッド41」とする)。
各ヘッドは、4つのノズル列を有する。各ノズル列は180dpiの間隔で180個のノズルが形成されている。そして、お互いに、720dpiずつ用紙の幅方向(搬送方向とは垂直方向)にずらされて配置されている。そうすることで、用紙の幅方向について720dpiの解像度で画像を形成することができるようになっている。
<ヘッドの構造について>
図4は、ヘッド41の構造を説明するための図である。図には、ノズルNz、ピエゾ素子PZT、インク供給路402、ノズル連通路404、及び、弾性板406が示されている。
インク供給路402には、インクタンク42からインクが供給される。そして、これらのインクは、ノズル連通路404に供給される。ピエゾ素子PZTには、後述する駆動パルスが印加される。駆動パルスが印加されると、駆動パルスの信号に従ってピエゾ素子PZTが伸縮し、弾性板406を振動させる。そして、駆動パルスの振幅に対応する量の液体滴がノズルNzから吐出されるようになっている。
<駆動信号について>
図5は、駆動信号を説明するための図である。図に示されるように、駆動信号COMは、繰り返し周期Tごとに繰り返し生成される。駆動信号COMは、期間T1における駆動パルスPS1、期間T2における駆動パルスPS2、期間T3における駆動パルスPS3、及び、期間T4における駆動パルスPS4を含む。駆動パルスPS1は、ヘッドのピエゾ素子PZTに印加されることによって、中ドットを形成するための液体滴を吐出する。駆動パルスPS2は、ピエゾ素子PZTに印加されることによって、メニスカス(ノズル部分で露出しているインクの自由表面)を微振動させる。駆動パルスPS3は、ピエゾ素子PZTに印加されることによって、小ドットを形成するための液体滴を吐出する。駆動パルスPS4は、ピエゾ素子PZTに印加されることによって、大ドットを形成するための液体滴を吐出する。
これらの駆動パルスは、コントローラ60からの制御により選択的にピエゾ素子PZTに印加され、用紙上の画素にドットを形成する。
<低粘度のインクを使用したとき(参考例)>
図6は、コックリング現象について説明するための図である。図には、用紙Sが示され、さらにこの用紙Sを横から見た図、及び、下から見た図が示されている。用紙Sのある部分には、画像Aが形成されている。画像Aは、コックリング現象の説明のために単位面積あたりの液体量の高い印刷がなされている。たとえは、画像Aはベタ印刷のように濃度の高い印刷によって形成される。
このような印刷を行った場合、画像Aの領域には多量のインク滴が付着することになる。そうすると、用紙Sの繊維がこのインク滴の水分を吸収し膨張する。一方、他の領域では繊維の膨張は起こらないため、インク滴が着弾した部分については他の領域と比較して盛り上がった形状へと変形してしまう。そして、用紙Sにしわを形成する。このような現象をコックリング現象(cockle:しわにする)と呼んでいる。
図7Aは、カール現象を生じさせる画像について説明するための図である。ここでは、用紙の片面(おもて面)にのみ画像が形成される場合について説明する。図には、用紙Sが示され、用紙の大部分を占めるように画像Bが形成されている。画像Bは、カール現象の説明のために単位面積あたりの液体量の多い印刷がなされている。たとえば、画像Bはベタ印刷のように濃度の高い印刷によって形成される。
このような印刷を行った場合も画像Bの領域には多量のインク滴が付着することになる。そうすると、用紙Sの繊維がこのインク滴の水分を吸収し膨張する。ここでは、おもて面に多量のインク滴が付着することにより、用紙のおもて面の繊維が膨張することとなる。画像Bは用紙の大部分の面積を占めるような画像である。そうすると、その画像の形成された部分の繊維が膨張することにより、おもて面が円周の外側になるようにして用紙全体がカールする。
図7Bは、カール現象の発生原理について説明するための図である。図を参照すると分かる通り、用紙のおもて面の繊維が膨張し、おもて面を押し広げるようにして用紙がカールしている。
これらのような用紙の変形は、インクに含まれる水分が用紙Sに浸透することによって発生する。よって、これらの変形は、水分量が多く粘性が低いインクが使用されたときに顕著に現れる。よって、粘度の高い高粘度インクを使用して、インクに含まれる水分が用紙Sに浸透しにくくすることによって、これらの変形を生じにくくすることができる。
図8は、高粘度インクの特性を表すグラフの一例である。ここで示される高粘度インクは、インク温度が20℃のときに20mPa・sの粘度を有し、インク温度が40℃のとき5mPa・sの粘度を有する。
高粘度インクは、溶剤のうちグリセリンなどの比率を水に対して多く含ませるようにすることにより作ることができる。また、色剤の含有量を増やすこととしても作ることができる。また、粘度調整剤として、ロジン類、アルギン酸類、ポリビニルアルコール、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロース、ポリアクリル酸塩、ポリビニルピロリドン、アラビアゴムスターチ等を添加することとしても作ることができる。尚、高粘度インクは上述のようにして作られたものに限られず、高粘度インクとして、UVインク、ホットメルトインク、又は油系インクなどを使用することとしてもよい。
図のような特性の高粘度インクは、常温(20℃)において粘度が20mPa・sとなっており、ヘッドユニット40のノズルから適当なサイズのインク滴を吐出するには粘度が高い。ヘッドユニット40のヘッド41のノズル孔の径、及び、ピエゾ素子PZTの駆動能力などを考慮すると、吐出する際のインクの粘度は10mPa・s以下にすることが望まれる。さらには、40℃以上に加熱して5mPa・sの粘度にすることが好ましい。このように、インクを加熱して吐出するインクの粘度を下げるためには次に示すように、インクを加熱するためのヒータ30を設置することが考えられる。
<参考例におけるヒータ30の配置>
図9は、参考例における、配置されるヒータ30の紙幅方向の位置を説明する図である。図には、ブラックヘッドユニット46Kのヘッド41Ka〜41Kdと、ヒータ30が示されている。また、図には各ヘッドのインクの供給口48Ka〜48Kdの位置と、ヘッド41Ka〜41Kdにブラックインクを供給するためのチューブ47Ka’〜47Kd’が示されている。他の色におけるこれらの構成もこれとほぼ同様であるので、ここでは、ブラックKについての各部の構成を代表として説明する。
ブラックインクはチューブ47K’を通じて供給される。ヒータ30は、チューブ47K’を通るインクを加熱する。加熱された後、チューブ47K’は、4本のチューブ47Ka’〜47Kd’に分岐され、各ヘッドの供給口48Ka〜48Kdに接続される。
図において、ヒータ30は、紙幅方向における最右のヘッド41Kdのインクの供給口48Kdの位置よりも右側に配置されている。このように、ヒータ30をノズル列方向において、最右のヘッド41Kdの供給口48Kdよりも右側に配置すると、ヘッド41Ka〜41Kdのうち最右のヘッドとの距離が最も近く、最左のヘッド41Kaとの距離が最も遠くなり、これらの距離の差が顕著になる。同様に、ヒータ30をノズル列方向において、最左のヘッド41Kaの供給口48Kaよりも左側に配置すると、ヘッド41Ka〜41Kdのうち最左のヘッド41Kaとの距離が最も近く、最右のヘッド41Kdとの距離が最も遠くなり、これらの距離の差が顕著になる。よって、このような状態で、ヒータ30から各ヘッドへインクを供給するためのチューブ47Ka’〜47Kd’を配設した場合、これらのチューブの長さに大きな差を生じてしまう。
このように、チューブ47Ka’〜47Kd’の長さに大きな差を生じてしまうと、長いチューブを通過したインクは短いチューブを通過したインクよりも外気により温度が下げられてしまう。つまり、供給されるインクの温度がヘッドごとに異なってしまうこととなる。例えば図の場合、ヘッド41Kaに供給されるインクの温度はヘッド41Kdに供給されるインクの温度よりも低くなる。供給されるインクの温度がヘッド間で異なることとなるとインクの粘度も異なることとなり、吐出されるインク滴のサイズがヘッドごとに異なってしまう等の問題を生ずる。
仮に、図9に示すヒータ30の位置から各ヘッドまでのチューブの長さを同じ長さに揃えようとすると、最も長いチューブの長さに揃えることとなる。そうすると、ヒータ30から各ヘッドまでのすべてのインクの通過経路が長くなってしまう。吐出されるインク滴のサイズは微小であり、インクの消費量も微小である。そのため、チューブを通過するインクの流速も遅いため、ヒータ30からヘッドまでの通過時間が長くなり、加熱したインクがヘッドに到達するまでに外気によってより冷却されてしまうという問題がある。また、チューブが長いとヘッドに到達するまでにインクがどの程度冷却されるのかの予測が難しくなる。そうすると、ヘッドに供給された段階においてインクの粘度を所望の粘度とすることが難しくなり、ヘッドから適当なサイズのインク滴を吐出することが難しくなる。
よって、次に示す実施形態では、ヒータ30から各ヘッドまでの平均的な距離をできるだけ短くしつつ、それぞれのチューブの長さをほぼ同じ長さに揃えやすくすることができるような位置にヒータ30を配置している。
<実施形態におけるヒータ30の配置>
図10は、実施形態における、配置されるヒータ30の紙幅方向の位置を説明する図である。図には、インクタンク42と、ヒータ30と、温度センサ52とが示されている。また、図には、ブラックインクを吐出するためのヘッド41Ka〜41Kdと、ヘッド41Ka〜41Kdにインクを供給するためのチューブ47Ka〜47Kdが示されている。他の色におけるこれらの構成もこれとほぼ同様であるので、ここではブラックKについての各部の構成を代表して説明する。
インクタンク42は、ブラックK、シアンC、マゼンタM、及び、イエローYのインクを貯留しておくためのタンクである。インクタンク42のブラックインクを貯留している区域の下方にはインクをヘッドに供給するためのフレキシブルなチューブが取り付けられている。他の色を貯留する区域の下方についても同様にフレキシブルなチューブが取り付けられている。ここでは、ブラックヘッドユニット46Kの構成について説明を行うので、ブラック以外の色のチューブは破線で示されている。これらのチューブは束ねられてヒータ30に入る。
ヒータ30は、チューブ47Kを通過するインクを加熱しインク粘度を下げる。ヒータ30はコントローラ60に接続されており、その加熱する温度の制御が行われる。ヒータ30を通過したチューブの下流側には温度センサ52が接続されている。温度センサ52は、ヒータ30によって温められたインクの温度を検出するためのセンサである。この温度センサ52は、コントローラ60に接続されており、取得されたインクの温度の情報は、コントローラ60に送られる。そして、コントローラ60は、このフィードバックされた温度の情報に基づいてインクの温度を目標の温度にするようにヒータ30を制御することができるようになっている。
本実施形態では、40℃でインクをヘッドから吐出できるように温度が制御される。よって、ヒータ30からヘッド41に入るまでのチューブ長を考慮して、温度センサ52の場所における目標温度が42℃になるようにヒータ30が制御される。
ヒータ30から温度センサ52を通って各ヘッドに向かうチューブ47Kは、ヘッド41Ka〜41Kdにインクを供給できるようにヒータ30において4本のチューブ47Ka〜47Kdに分岐される。分岐後のチューブ47Ka〜47Kdの長さはそれぞれ同じ長さになるように揃えられている。分岐したチューブはヘッド41Ka〜41Kdの供給口48Ka〜48Kdに接続される。
ここでは、ブラックインクを供給するためのチューブ47Kが分岐している様子が示されているが、実際には4色分のインクのチューブが存在する。よって、不図示ではあるが4色のチューブが16本のチューブに分岐することとなる。尚、ヒータ30から各ヘッドの供給口までのインクの供給路としてのチューブの長さがそれぞれ同じであれば他の場所で分岐することとしてもよい。ここではヒータ30においてチューブ47Kが分岐することとしているが、例えば温度センサ52において分岐することとしてもよい。
紙幅方向(ノズル列方向)において、両端のヘッド41Ka、41Kdの供給口48Ka、48Kdの中央に位置するようにヒータ30を設置することで、ヒータ30から各ヘッドのインクの供給口48Ka〜48Kdに延びるチューブ47Ka〜47Kdの長さをできるだけ短くしつつ、これらのチューブの長さをほぼ同じ長さに揃えやすくすることができる。そして、各ヘッドに供給されたときにおけるヘッド間のインクの温度差を少なくすることができる。そうすると、ほぼ同じ粘度のインクを各ヘッドに供給することができるようになる。
図11は、プリンタ1の上部から見たときのヒータ30の配置を説明するための図である。図には、ヘッドユニット40と、その上部に配置されるインクタンク42が示されている。また、イエローヘッドユニット46Yのヘッドのインクの供給口48Ya〜48Yd、マゼンタヘッドユニット46Mのヘッドのインクの供給口48Ma〜48Md、シアンヘッドユニット46Cのヘッドのインクの供給口48Ca〜48Cd、及び、ブラックヘッドユニット46Kのヘッドのインクの供給口48Ka〜48Kdが示されている。また、インクタンク42に阻まれて見えないヒータ30の位置が破線で示されている。
高さ方向において、ヒータ30はヘッドユニット40の上部に配置される。このように、ヒータ30をヘッドユニット40に上部に配置することによって、用紙Sの搬送方向及び用紙Sの紙幅方向において、ヒータ30をヘッドユニット40のほぼ中央に配置することができる。そうすることで、図のように用紙の搬送方向に複数のヘッドユニット(イエローヘッドユニット46Y、マゼンタヘッドユニット46M、シアンヘッドユニット46C、ブラックヘッドユニットK)を有し、一つのヒータ30で全ての色のインクを加熱する場合であっても、ヒータ30から各色のヘッドに延びるチューブの平均的な長さをできるだけ短くしつつ、それぞれのチューブの長さをほぼ同じ長さに揃えやすくすることができる。できるだけ短くしつつもチューブの長さをほぼ同じ長さにすることができるので、各ヘッドに供給されたときにおけるヘッド間のインクの温度差を少なくすることができる。
ヒータ30からヘッド41の供給口に延びるチューブの長さをなるべく短くしつつ、それぞれのチューブの長さをほぼ同じ長さに揃えやすくするためには、ヒータ30がヘッドユニット40のほぼ中央に配置されさえすればよい。インクタンク42をヘッドユニット40の紙幅方向における横隣に配置することとして、若干長めのチューブによりインクタンク42からヒータ30にインクが送られることとしてもよい。
図12は、別の実施形態における、配置されるヒータ30の紙幅方向の位置を説明する図である。図において、ヒータ30は、紙幅方向において最左端の供給口48Kaと最右端の供給口48Kdの中央ではない位置に配置されている。つまり、ヒータ30は、両端のヘッドの供給口48Ka,48Kdの内側に配置されていれば、これらの中央でなくてもよい。両端の供給口48Ka、48Kdの中央の位置からヒータ30の位置が紙幅方向にずれるにつれて、ヒータ30から各ヘッドの供給口までのそれぞれの距離の差が大きくなるが、ヒータ30の位置が両端の供給口48Ka,48Kdよりも内側にあれば、それぞれのチューブ長は、インクが到達するまでにヘッド間で温度差を生じない程度の長さになると考えられる。
図13は、各色のインクのチューブにヒータを取り付けたときの図である。図に示されるように、インクタンク42の各色の貯留区域の下部から延びるチューブのそれぞれにヒータ30と温度センサ52が取り付けられることとしてもよい。この場合も、それぞれのヒータ30K〜30Yは、紙幅方向において両端のヘッドの供給口の内側に配置されることが望ましい。
画像の印刷においては使用量の多い色と使用量の少ない色とが存在する。使用量の多いインクは、ヒータ30によって加熱されてからヘッド41に到達するまでの時間が短く、インクが外気によって冷やされる時間も短い。一方、使用量の少ないインクは、ヒータ30によって加熱されてからヘッド41に到達するまでの時間が長く、インクが外気によって冷やされる時間が長い。そうすると、インクの色によって、ヘッドに到達するまでの温度が変わってしまうこととなる。
よって、ここでは、各色のチューブに対してヒータと温度センサを取り付ける。そして、使用量の多いインクよりも使用量の少ないインクの方をより高い温度になるように制御して、ヘッドに到達したときの各色のインクの温度がほぼ同じ温度になるようにする。例えば、ブラックインクの使用量が多い画像を印刷するときにおいて、ブラックKよりも他の色のインクの目標温度を高くするように制御する。このようにすることによって、各色のヘッドにおいてインクを吐出するのに適した粘度を得ることができるようになる。
図14は、変形例のヘッドユニット40’におけるヘッドの配置を説明するための図である。図では、プリンタ1の上部から見た図になっている。本来であれば、ヘッドのノズル孔は、他の要素に阻まれて上部からは目視できないが、ここでは説明の便宜上、上部からノズル孔の様子が観察できるようになっている。
ヘッドユニット40は、第1ヘッドユニット46’−1から第4ヘッドユニット46’−4を含む。各ヘッドユニットはヘッド41’を含む。ヘッド41’は、イエローノズル列Y、マゼンタノズル列M、シアンノズル列C、ブラックノズル列Kを有する。各ノズル列は180dpiの間隔で180のノズルが形成されている。
第2ヘッドユニット40−2に含まれるノズル列のノズルは、第1ヘッドユニット46−1のノズル列のノズルに対して紙幅方向に720dpiずれている。同様に第3ヘッドユニット46−3に含まれるノズル列のノズルは、第2ヘッドユニット46−2のノズル列のノズルに対して紙幅方向に720dpiずれている。同様に、第4ヘッドユニット46−4に含まれるノズル列のノズルは、第3ヘッドユニット46−3のノズル列のノズルに対して紙幅方向に720dpiずれている。このようにすることで、用紙の紙幅方向について720dpiの解像度で画像を形成することができるようになっている。
図15は、変形例のヘッドユニット40’のヘッドの供給口を説明するための図である。図14に示すようなヘッドユニット40’を使用する場合、各ヘッド41’には4色のインクが供給されることとなる。この場合、図に示すように、1つのヘッドに供給口は4つ必要となる。
このようなヘッドの構成であっても、上述のようにヒータ30をヘッドユニット40’の搬送方向におけるほぼ中央、かつ、紙幅方向における両端のヘッドの供給口の間(望ましくは中央)に配置することによって、ヒータ30から各ヘッド41’のそれぞれの供給口48Y’,48M’,48C’,48K’に配設されたチューブの長さをできるだけ短くしつつ、チューブの長さをほぼ同じ長さに揃えやすくすることができる。そして、各ヘッドに供給されたときにおけるヘッド間のインクの温度差を少なくすることができる。
===その他の実施の形態===
上述において示したインクの粘度は、ヘッドのインクの吐出能力に対する相対的なものである。よって、示された温度に対する粘度は上記の説明中のものに限られない。
尚、本実施形態において「画像」は、用紙上に形成される画像に限定されるものではなく、半導体の製造工程時等に使用されるパターンを含む。また、以上説明した技術は、紙等にインクを吐出して印刷を行う印刷方法以外にも、様々な工業用装置に適用可能である。主なものとしては、布地に模様をつけるための捺染装置(方法)等が挙げられる。
上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは言うまでもない。特に、以下に述べる実施形態であっても、本発明に含まれるものである。
<ヘッドについて>
前述の実施形態では、圧電素子を用いてインクを吐出していた。しかし、液体を吐出する方式は、これに限られるものではない。例えば、熱によりノズル内に泡を発生させる方式など、他の方式を用いてもよい。
===まとめ===
ここでは、ブラックインクKを吐出するための構成を代表として示しつつ、まとめを示す。他の色を吐出するための構成もほぼ同様の構成である。
(1)上述の実施形態における液体吐出装置としてのプリンタ1は、インクを供給するための供給口を備えたヘッド41Ka〜Kdを、インクを吐出して画像を形成するためにノズル列方向に複数並べたブラックヘッドユニット46Kを備える。また、プリンタ1は、ヘッド群(ヘッド41Ka〜41Kd)に供給されるインクを加熱するヒータ30であって、ノズル列方向における両端のヘッドの供給口48Ka,48Kdの間に配置されるヒータ30を備える。
このようにすることで、各ヘッドのインクの供給口に対して平均的に近い位置にヒータを設置することができる。そして、ヒータ30から各ヘッドのインクの供給口に延びるチューブの長さをできるだけ短くしつつも、ヒータ30から各供給口までのチューブの長さをほぼ同じ長さに揃えやすくすることができる。できるだけ短くしつつもチューブの長さをそれぞれほぼ同じ長さにすることができるので、各ヘッドに供給されたときにおけるヘッド間のインクの温度差を小さくすることができる。そうすると、ほぼ同じ粘度のインクが各ヘッドに供給されることとなり、吐出されるインク滴のサイズをヘッド間で均等に揃えることができるようになる。そして、形成される画像の品質を高めることができる。
(2)また、ヒータ30はノズル列方向における両端のヘッドの供給口48Ka、48Kdの間の中央に配置される。
このようにすることで、各ヘッドのインクの供給口に対して平均的に近い位置にヒータを設置することができる。そして、ヒータ30から各ヘッドのインクの供給口に延びるチューブの長さをできるだけ短くしつつも、ヒータ30から各供給口までのチューブの長さを同じ長さに揃えやすくすることができる。できるだけ短くしつつもチューブの長さをそれぞれほぼ同じ長さにすることができるので、各ヘッドに供給されたときにおけるヘッド間のインクの温度差をなくすることができる。
(3)また、ヒータ30は、インクを供給口を介してヘッド41に供給するためのチューブであって、ヒータ30から分岐するチューブに取り付けられる。
このようにすることで、ヘッド41Ka〜41Kdに供給するためのチューブを通るインクをヒータ30が加熱することができる。そして、高粘度のインクの粘度を下げてヘッド41Ka〜41Kdに供給することができる。
(4)また、ヒータ30から分岐するチューブの各ヘッドまでのそれぞれの長さが等しい。
このようにすることで、各ヘッドに供給されるインクの温度差を少なくすることができる。そうすると、ほぼ同じ粘度のインクを各ヘッドに供給することができるので、吐出されるインク滴のサイズをヘッド間で均一に揃えることができ、画像の品質を高めることができる。
(5)また、ヒータ30はヘッド群(ヘッドユニット40)よりも高い位置に配置される。
このようにすることで、用紙Sの搬送方向に複数のヘッドを有し、1つのヒータ30で全ての色のインクを加熱する場合であっても、ヒータ30から各色のヘッドに延びるチューブの平均的な長さをできるだけ短くしつつ、それぞれのチューブの長さをほぼ同じ長さに揃えやすくすることができる。できるだけ短くしつつもチューブの長さをほぼ同じ長さにすることができるので、各ヘッドに供給されたときにおけるヘッド間のインクの温度差を少なくすることができる。
(6)また、プリンタ1は、インクの温度に関する温度情報を取得する温度センサ52と、この温度情報に基づいてヒータ30を制御して、ヘッドに供給するインクの温度を制御するコントローラ60と、をさらに備える。
このようにすることで、ヘッド41に供給するインクの温度を制御することができる。そして、インクの温度を所望の温度にして、適当なインク粘度になるようにすることができる。
(7)また、温度センサ52は、インクをヘッド41に供給するためのチューブであってヒータ30よりも下流のチューブに取り付けられる。
このようにすることで、ヒータ30によって加熱されたインクの温度に基づいて、インクの温度を制御することができるようになる。
(8)また、インクの25℃における粘度が10mPa・s以上である。
このように、インクの25℃における粘度が10mPa・s以上の一般に高粘度インクとされるインクを使用するが、このインクはヒータ30によって加熱される。そして、インクの粘度が下げられてから各ヘッド41に供給されるので、各ヘッドから均一なサイズのインク滴を吐出することができるようになる。
(9)また、インクは30℃以上になるように制御されて吐出される。
このようにすることで、一般に高粘度インクとされるインクを使用しても、30℃以上に加熱される。そして、インクの粘度が下げられてから各ヘッド41に供給されるので、各ヘッド41から均一なサイズのインク滴を吐出することができるようになる。
(10)また、次のような液体吐出方法があることはいうまでもない。すなわち、この液体吐出方法は、ノズル列方向に並ぶ複数のヘッド41のうち両端のヘッドのインクの供給口48Ka,48Kdの間に配置されるヒータ30において、ヘッド41に供給されるインクを加熱する。そして、インクが供給されたヘッド41からこのインクを吐出して画像を形成する。
このようにすることで、ヒータ30から各ヘッド41までのチューブ長をできるだけ短くしつつ、ほぼ同じ長さに揃えやすくすることができる。できるだけ短くしつつチューブ長を揃えると、各ヘッドに供給されたときにおけるヘッド間のインクの温度差を少なくすることができる。そうすると、ほぼ同じ粘度のインクが各ヘッドに供給されることとなり、吐出されるインク滴のサイズをヘッド間で均等に揃えることができる。そして、形成される画像の品質を高めることができる。
(11)また、上述の液体吐出方法を上述の液体吐出装置に行わせるプログラムがあることはいうまでもない。
プリンタ1の全体構成の概略図である。 プリンタ1の全体構成のブロック図である。 ヘッドユニット40におけるヘッドの配置を説明するための図である。 ヘッド41の構造を説明するための図である。 駆動信号を説明するための図である。 コックリング現象について説明するための図である。 図7Aは、カール現象を生じさせる画像について説明するための図であり、図7Bは、カール現象の発生原理について説明するための図である。 高粘度インクの特性を表すグラフの一例である。 参考例における、配置されるヒータ30の紙幅方向の位置を説明する図である。 実施形態における、配置されるヒータ30の紙幅方向の位置を説明する図である。 プリンタ1の上部から見たときのヒータ30の配置を説明するための図である。 別の実施形態における、配置されるヒータ30の紙幅方向の位置を説明する図である。 各色のインクのチューブにヒータ30を取り付けたときの図である。 変形例のヘッドユニット40’におけるヘッドの配置を説明するための図である。 変形例のヘッドユニット40’のヘッドの供給口を説明するための図である。
符号の説明
1 プリンタ、
20 搬送ユニット、21 従動ローラ、22 押さえローラ、23 駆動ローラ、
24 テンショナ、25 ベルト、26 サクションユニット、
30 ヒータ、40 ヘッドユニット、41 ヘッド、
46Y イエローヘッドユニット、46M マゼンタヘッドユニット、
46C シアンヘッドユニット、46K ブラックヘッドユニット、
47 チューブ、50 検出器群、52 温度センサ、60 コントローラ、
70 反転ユニット、71 反転部、72 開閉ゲート、73 開閉ゲート、
80 インタフェース、110 コンピュータ、
Nz ノズル、PZT ピエゾ素子、用紙S

Claims (11)

  1. 液体を供給するための供給口を備えたヘッドを、前記液体を吐出して画像を形成するためにノズル列方向に複数並べたヘッド群と、
    前記ヘッド群に供給される前記液体を加熱する加熱部であって、前記ノズル列方向における両端のヘッドの供給口の間に配置される加熱部と、
    を備える液体吐出装置。
  2. 前記加熱部は前記ノズル列方向における両端のヘッドの供給口の間の中央に配置される、請求項1に記載の液体吐出装置。
  3. 前記加熱部は、前記液体を前記供給口を介して前記ヘッドに供給するための管であって、前記加熱部から分岐する管に取り付けられる、請求項1又は2に記載の液体吐出装置。
  4. 前記加熱部から分岐する管の各ヘッドまでのそれぞれの長さが等しい、請求項3に記載の液体吐出装置。
  5. 前記加熱部は前記ヘッド群よりも高い位置に配置される、請求項1〜4のいずれかに記載の液体吐出装置。
  6. 前記液体の温度に関する温度情報を取得する温度取得部と、
    前記温度情報に基づいて前記加熱部を制御して、前記ヘッドに供給する前記液体の温度を制御する温度制御部と、
    をさらに備える請求項1〜5のいずれかに記載の液体吐出装置。
  7. 前記温度取得部は、前記液体を前記ヘッドに供給するための管であって前記加熱部よりも下流の管に取り付けられる、請求項6に記載の液体吐出装置。
  8. 前記液体の25℃における粘度が10mPa・s以上である、請求項1〜7のいずれかに記載の液体吐出装置。
  9. 前記液体は30℃以上になるように制御されて吐出される、請求項1〜8のいずれかに記載の液体吐出装置。
  10. ノズル列方向に並ぶ複数のヘッドのうち両端のヘッドの液体の供給口の間に配置される加熱部において、前記ヘッドに供給される液体を加熱するステップと、
    前記液体が供給されたヘッドから前記液体を吐出して画像を形成するステップと、
    を含む液体吐出方法。
  11. 液体吐出装置を動作させるためのプログラムであって、
    ノズル列方向に並ぶ複数のヘッドのうち両端のヘッドの液体の供給口の間に配置される加熱部において、前記ヘッドに供給される液体を加熱するステップと、
    前記液体が供給されたヘッドから前記液体を吐出して画像を形成するステップと、
    を、前記液体吐出装置に行わせるプログラム。
JP2007098703A 2007-04-04 2007-04-04 液体吐出装置、液体吐出方法、及び、プログラム Withdrawn JP2008254312A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007098703A JP2008254312A (ja) 2007-04-04 2007-04-04 液体吐出装置、液体吐出方法、及び、プログラム
US12/061,561 US7992978B2 (en) 2007-04-04 2008-04-02 Liquid ejecting apparatus, liquid ejecting method, and program

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007098703A JP2008254312A (ja) 2007-04-04 2007-04-04 液体吐出装置、液体吐出方法、及び、プログラム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008254312A true JP2008254312A (ja) 2008-10-23

Family

ID=39826529

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007098703A Withdrawn JP2008254312A (ja) 2007-04-04 2007-04-04 液体吐出装置、液体吐出方法、及び、プログラム

Country Status (2)

Country Link
US (1) US7992978B2 (ja)
JP (1) JP2008254312A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013240978A (ja) * 2012-04-25 2013-12-05 Seiko Epson Corp インクジェット記録方法、紫外線硬化型インク、インクジェット記録装置
US9782982B2 (en) 2012-03-29 2017-10-10 Seiko Epson Corporation Ink jet recording method, ultraviolet curable ink and ink jet recording apparatus
US9827760B2 (en) 2012-04-27 2017-11-28 Seiko Epson Corporation Ink jet recording method and ink jet recording apparatus
US9884487B2 (en) 2012-04-25 2018-02-06 Seiko Epson Corporation Ink jet recording method, ultraviolet-ray curable ink, and ink jet recording apparatus
US9925801B2 (en) 2012-03-28 2018-03-27 Seiko Epson Corporation Ink jet recording method, ultraviolet curable ink, and ink jet recording apparatus
JP2020142378A (ja) * 2019-03-04 2020-09-10 セイコーエプソン株式会社 液体吐出ヘッドおよび液体吐出装置
US11898042B2 (en) 2011-07-08 2024-02-13 Seiko Epson Corporation Photocurable ink composition for ink jet recording and ink jet recording method
JP7472543B2 (ja) 2019-03-01 2024-04-23 セイコーエプソン株式会社 液体吐出部

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5201163B2 (ja) * 2010-03-30 2013-06-05 ブラザー工業株式会社 液滴噴射装置
JP2016150574A (ja) * 2015-02-19 2016-08-22 セイコーエプソン株式会社 液体吐出装置、及び、液体吐出装置の制御方法

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5686767A (en) * 1979-12-17 1981-07-14 Ricoh Co Ltd Ink jet head
JP2005103871A (ja) * 2003-09-30 2005-04-21 Ricoh Printing Systems Ltd インクジェット記録装置
JP2006159073A (ja) * 2004-12-06 2006-06-22 Seiko Epson Corp 機能液供給装置、およびこれを備えた液滴吐出装置、電気光学装置の製造方法、電気光学装置、および電子機器
JP2006334967A (ja) * 2005-06-03 2006-12-14 Konica Minolta Holdings Inc インクジェット記録装置及びインクジェット記録方法

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0631913A (ja) 1992-07-14 1994-02-08 Brother Ind Ltd 液滴噴射装置
JP3428690B2 (ja) 1993-08-20 2003-07-22 キヤノン株式会社 インクジェット記録装置
JPH11207993A (ja) * 1998-01-22 1999-08-03 Toshiba Tec Corp インクジェットプリンタ
JP3782920B2 (ja) * 2000-03-28 2006-06-07 セイコーインスツル株式会社 インク噴射式印刷装置
JP2003127417A (ja) 2001-10-25 2003-05-08 Konica Corp インクジェットプリンタ
JP2003220715A (ja) 2002-01-31 2003-08-05 Konica Corp インクジェットプリンタ
JP2004314346A (ja) 2003-04-14 2004-11-11 Konica Minolta Medical & Graphic Inc 画像記録装置及び画像記録方法
JP4155129B2 (ja) * 2003-07-14 2008-09-24 セイコーエプソン株式会社 液晶吐出方法
US7273267B2 (en) * 2003-09-30 2007-09-25 Fujifilm Corporation Bubble-eliminating liquid filling method, droplet discharging apparatus, and inkjet recording apparatus
JP2005212365A (ja) * 2004-01-30 2005-08-11 Konica Minolta Holdings Inc インクジェット記録装置
JP4120836B2 (ja) 2005-03-18 2008-07-16 富士フイルム株式会社 液体供給装置及び方法並びにインクジェット記録装置
JP2006281454A (ja) 2005-03-31 2006-10-19 Seiko Epson Corp 液滴吐出装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5686767A (en) * 1979-12-17 1981-07-14 Ricoh Co Ltd Ink jet head
JP2005103871A (ja) * 2003-09-30 2005-04-21 Ricoh Printing Systems Ltd インクジェット記録装置
JP2006159073A (ja) * 2004-12-06 2006-06-22 Seiko Epson Corp 機能液供給装置、およびこれを備えた液滴吐出装置、電気光学装置の製造方法、電気光学装置、および電子機器
JP2006334967A (ja) * 2005-06-03 2006-12-14 Konica Minolta Holdings Inc インクジェット記録装置及びインクジェット記録方法

Cited By (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11898042B2 (en) 2011-07-08 2024-02-13 Seiko Epson Corporation Photocurable ink composition for ink jet recording and ink jet recording method
US9925801B2 (en) 2012-03-28 2018-03-27 Seiko Epson Corporation Ink jet recording method, ultraviolet curable ink, and ink jet recording apparatus
US10894430B2 (en) 2012-03-28 2021-01-19 Seiko Epson Corporation Ink jet recording method, ultraviolet curable ink, and ink jet recording apparatus
US9981486B2 (en) 2012-03-28 2018-05-29 Seiko Epson Corporation Ink jet recording method, ultraviolet curable ink, and ink jet recording apparatus
US10569571B2 (en) 2012-03-28 2020-02-25 Seiko Epson Corporation Ink jet recording method, ultraviolet curable ink, and ink jet recording apparatus
US11813843B2 (en) 2012-03-28 2023-11-14 Seiko Epson Corporation Ink jet recording method, ultraviolet curable ink, and ink jet recording apparatus
US9796193B2 (en) 2012-03-29 2017-10-24 Seiko Epson Corporation Ink jet recording method, ultraviolet curable ink and ink jet recording apparatus
US9782982B2 (en) 2012-03-29 2017-10-10 Seiko Epson Corporation Ink jet recording method, ultraviolet curable ink and ink jet recording apparatus
JP2013240978A (ja) * 2012-04-25 2013-12-05 Seiko Epson Corp インクジェット記録方法、紫外線硬化型インク、インクジェット記録装置
US9884487B2 (en) 2012-04-25 2018-02-06 Seiko Epson Corporation Ink jet recording method, ultraviolet-ray curable ink, and ink jet recording apparatus
US10029483B2 (en) 2012-04-25 2018-07-24 Seiko Epson Corporation Ink jet recording method, ultraviolet-ray curable ink, and ink jet recording apparatus
US10625519B2 (en) 2012-04-25 2020-04-21 Seiko Epson Corporation Ink jet recording method, ultraviolet-ray curable ink, and ink jet recording apparatus
US11077677B2 (en) 2012-04-25 2021-08-03 Seiko Epson Corporation Ink jet recording method, ultraviolet-ray curable ink, and ink jet recording apparatus
US9827788B2 (en) 2012-04-27 2017-11-28 Seiko Epson Corporation Ink jet recording method and ink jet recording apparatus
US10583649B2 (en) 2012-04-27 2020-03-10 Seiko Epson Corporation Ink jet recording method and ink jet recording apparatus
US9827760B2 (en) 2012-04-27 2017-11-28 Seiko Epson Corporation Ink jet recording method and ink jet recording apparatus
JP7472543B2 (ja) 2019-03-01 2024-04-23 セイコーエプソン株式会社 液体吐出部
JP2020142378A (ja) * 2019-03-04 2020-09-10 セイコーエプソン株式会社 液体吐出ヘッドおよび液体吐出装置
JP7255238B2 (ja) 2019-03-04 2023-04-11 セイコーエプソン株式会社 液体吐出ヘッドおよび液体吐出装置

Also Published As

Publication number Publication date
US7992978B2 (en) 2011-08-09
US20080246795A1 (en) 2008-10-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2008254312A (ja) 液体吐出装置、液体吐出方法、及び、プログラム
JP5334271B2 (ja) 液体吐出ヘッドの駆動装置、液体吐出装置及びインクジェット記録装置
JP5425246B2 (ja) 液体吐出ヘッドの駆動装置、液体吐出装置及びインクジェット記録装置
JP4855858B2 (ja) 液体吐出ヘッド及び画像形成装置
JP4594902B2 (ja) 液体吐出装置、及び液体吐出方法
JP5304517B2 (ja) 流体噴射装置、及び、流体噴射方法
JP2012011585A (ja) 液体吐出ヘッド、液体吐出装置及びインクジェット印刷装置
EP1518683B1 (en) Droplet discharge head and inkjet recording apparatus
JP4983420B2 (ja) 液体吐出装置及び液体吐出方法
JP6575153B2 (ja) 液体を吐出する装置
JP2011073339A (ja) ヘッド洗浄装置及び画像記録装置
JP5614002B2 (ja) 印刷装置及び印刷方法
JP5354801B2 (ja) ヘッド制御装置及びインクジェット記録装置
JP5304516B2 (ja) 流体噴射装置、及び、流体噴射方法
JP2008260192A (ja) 液体吐出装置、液体吐出方法、及び、プログラム
JP2009006685A (ja) 流体吐出装置及び流体吐出方法
JP2007283639A (ja) 液体吐出装置、印刷装置、及び液体吐出方法
JP5585324B2 (ja) 流体噴射装置及び流体噴射方法
JP7155945B2 (ja) 記録媒体加熱装置、液体吐出装置
JP2009220453A (ja) 液体吐出装置
JP2009012349A (ja) 液体吐出装置及び液体吐出方法
JP2009269257A (ja) 液体吐出装置
JP2008213221A (ja) 液体吐出装置、液体吐出方法、及び、プログラム
JP4518340B2 (ja) 画像形成方法及び画像形成装置
JP4983421B2 (ja) 液体吐出装置及び液体吐出方法

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20091201

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20091204

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20091214

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110808

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110817

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110921

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111213

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20120207