JP2008254047A - 熱交換板およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】流路設計の自由度を向上させること。
【解決手段】断面視矩形状を有する少なくとも一本の第1の溝4と、この第1の溝4の底面4a中央部に、前記第1の溝4の両側面4bに沿って形成された、前記第1の溝4よりも幅の狭い、断面視矩形状を有する第2の溝5とが、その表面2aに形成された平板状の本体2と、前記本体2の表面2a全体を覆うとともに、その裏面3aに、前記本体2の表面2aに重ね合わされた際に、その頂面6aが前記第1の溝4の底面4aと接し、その両側面6bが前記第1の溝4の両側面4bと接するとともに、その頂面6aと前記第2の溝5とにより流路7を形成する凸部6が形成された平板状の蓋3とを、摩擦攪拌接合により接合した。
【選択図】図2

Description

本発明は、内部に冷却媒体または加熱媒体が通過する流路を備えた熱交換板およびその製造方法に関するものである。
内部に冷却媒体または加熱媒体が通過する流路を備えた熱交換板としては、例えば、液晶製造装置のスパッタリング工程においてターゲット材を保持するのに使用されるバッキングプレートがある(例えば、特許文献1参照)。
特許第3818084号公報
しかしながら、上記特許文献に開示されている発明では、第2の溝内に嵌り込んで、流路(冷媒の通路)となる第1の溝の上方を塞ぐ(覆う)蓋を、精度良く作製する必要がある。そのため、流路の平面視形状としては、比較的簡単な形状(U字型、I字型、S字型等)のものしか採用できず、流路を設計する上での制約が厳しく、流路設計の自由度が大幅に限定されてしまうといった問題点があった。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、流路設計の自由度を向上させることができる熱交換板およびその製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するため、以下の手段を採用した。
本発明に係る熱交換板の製造方法は、断面視矩形状を有する少なくとも一本の第1の溝と、この第1の溝の底面中央部に、前記第1の溝の両側面に沿って形成された、前記第1の溝よりも幅の狭い、断面視矩形状を有する第2の溝とが、その表面に形成された平板状の本体と、前記本体の表面全体を覆うとともに、その裏面に、前記本体の表面に重ね合わされた際に、その頂面が前記第1の溝の底面と接し、その両側面が前記第1の溝の両側面と接するとともに、その頂面と前記第2の溝とにより流路を形成する凸部が形成された平板状の蓋とを、摩擦攪拌接合により接合した。
本発明に係る熱交換板の製造方法によれば、本体の表面に第1の溝を加工したときと同じ要領で(例えば、同じプログラムを使って)蓋の裏面に凸部が加工されることとなる(あるいは、蓋の裏面に凸部を加工したときと同じ要領で本体の表面に第1の溝が加工されることとなる)ので、凸部(あるいは、第1の溝)の平面視形状に関係なく(凸部(あるいは、第1の溝)の平面視形状がいかなる形状であったとしても)、凸部(あるいは、第1の溝)を精度良く加工することができて、流路を設計する上での制約がなくなり、流路設計の自由度を大幅に向上させることができる。
本発明に係る熱交換板の製造方法は、断面視矩形状を有する少なくとも一本の溝が、その表面に形成された平板状の本体と、前記本体の表面全体を覆うとともに、その裏面に、前記本体の表面に重ね合わされた際に、その両側面が前記溝の両側面と接するとともに、その頂面と前記溝の底面および両側面とにより流路を形成する凸部が形成された平板状の蓋とを、摩擦攪拌接合により接合した。
本発明に係る熱交換板の製造方法によれば、本体の表面に溝を加工したときと同じ要領で(例えば、同じプログラムを使って)蓋の裏面に凸部が加工されることとなる(あるいは、蓋の裏面に凸部を加工したときと同じ要領で本体の表面に溝が加工されることとなる)ので、凸部(あるいは、溝)の平面視形状に関係なく(凸部(あるいは、溝)の平面視形状がいかなる形状であったとしても)、凸部(あるいは、溝)を精度良く加工することができて、流路を設計する上での制約がなくなり、流路設計の自由度を大幅に向上させることができる。
また、本体の表面に加工される溝の断面視形状が、最も単純な形状(矩形状)を有することとなるので、溝を加工するのに要する作業時間を短縮することができ、製造コストの低減化を図ることができる。
さらに、流路を形成する溝の幅を広くとることができるので、流路の断面積を大きくすることができる。
上記熱交換板の製造方法において、前記凸部が前記溝内に嵌め込まれた際に前記溝の側面と対向する前記凸部の各側面に、内方に向かって凹むとともに、前記凸部の各側面に沿って少なくとも一本の線状あるいは複数個の点状をなす切欠部を作製する工程がさらに設けられているとさらに好適である。
このような熱交換板の製造方法によれば、本体と蓋とを摩擦攪拌接合により接合する際に、溝の側面が切欠部内に食い込んでいき、凸部の両側面が溝の両側面により確実に(しっかりと)保持されることとなるので、本体と蓋とが接合される際に蓋に加わる荷重を、切欠部および溝の両側面を介して本体に伝達することができて、接合部の裏波が流路に入ることを防止することができ、かつ、接合による蓋の変形を防止することができる。
本発明に係る熱交換板の製造方法は、断面視等脚台形状を有する少なくとも一本の第1の溝と、この第1の溝の側面と側面との間において、前記第1の溝の両側面に沿ってさらに掘り下げられた、断面視矩形状を有する第2の溝とが、その表面に形成された平板状の本体と、前記本体の表面全体を覆うとともに、その裏面に、前記本体の表面に重ね合わされた際に、その両側面が前記第1の溝の両側面と接するとともに、その頂面と前記第2の溝の底面および両側面とにより流路を形成する凸部が形成された平板状の蓋とを、摩擦攪拌接合により接合した。
本発明に係る熱交換板の製造方法によれば、本体の表面に第1の溝を加工したときと同じ要領で(例えば、同じプログラムを使って)蓋の裏面に凸部が加工されることとなる(あるいは、蓋の裏面に凸部を加工したときと同じ要領で本体の表面に第1の溝が加工されることとなる)ので、凸部(あるいは、第1の溝)の平面視形状に関係なく(凸部(あるいは、第1の溝)の平面視形状がいかなる形状であったとしても)、凸部(あるいは、第1の溝)を精度良く加工することができて、流路を設計する上での制約がなくなり、流路設計の自由度を大幅に向上させることができる。
また、本体と蓋とが接合される際に蓋に加わる荷重が、本体に直接伝達されることとなるので、接合部の裏波が流路に入ることを防止することができ、かつ、接合による蓋の変形を防止することができる。
本発明に係る熱交換板の製造方法は、断面視矩形状を有する少なくとも一本の第1の溝が、その表面に形成された平板状の本体と、前記本体の表面全体を覆うとともに、その裏面に、前記本体の表面に重ね合わされた際に、その頂面が前記第1の溝の底面と接し、その両側面が前記第1の溝の両側面と接する凸部が形成され、かつ、前記頂面の中央部に、前記両側面に沿って形成された第2の溝が設けられた平板状の蓋とを、摩擦攪拌接合により接合した。
本発明に係る熱交換板の製造方法によれば、本体の表面に第1の溝を加工したときと同じ要領で(例えば、同じプログラムを使って)蓋の裏面に凸部が加工されることとなる(あるいは、蓋の裏面に凸部を加工したときと同じ要領で本体の表面に第1の溝が加工されることとなる)ので、凸部(あるいは、第1の溝)の平面視形状に関係なく(凸部(あるいは、第1の溝)の平面視形状がいかなる形状であったとしても)、凸部(あるいは、第1の溝)を精度良く加工することができて、流路を設計する上での制約がなくなり、流路設計の自由度を大幅に向上させることができる。
また、本体の表面に加工される第1の溝の断面視形状が、最も単純な形状(矩形状)を有することとなるので、第1の溝を加工するのに要する作業時間を短縮することができ、製造コストの低減化を図ることができる。
さらに、流路を形成する第2の溝が、凸部の頂面中央部に形成されているので、本体と蓋とが接合される際に蓋に加わる荷重を、第1の溝の深さと略等しい高さを有する凸部の周縁部を介して第1の溝の底面、すなわち、本体に伝達することができて、接合部の裏波が流路に入ることを防止することができ、かつ、接合による蓋の変形を防止することができる。
さらにまた、凸部の周縁部が、第1の溝の深さと略等しい高さを有するように形成されているので、蓋全体の剛性を高めることができて、第2の溝の幅を広くとることができ、流路の幅を広げることができて、流路の断面積を大きくすることができる。
上記熱交換板の製造方法において、前記本体と前記蓋とを接合した後、前記蓋の上面が前記本体の上面と面一となるまで、前記蓋の表面を一様に研削および研磨する工程がさらに設けられているとさらに好適である。
このような熱交換板の製造方法によれば、本体の表面全体が露出するまで、蓋の表面が一様(均一)に研削および研磨されることとなるので、板厚を全体的に減少させことができる。
本発明に係る熱交換板は、断面視矩形状を有する少なくとも一本の第1の溝と、この第1の溝の底面中央部に、前記第1の溝の両側面に沿って形成された、前記第1の溝よりも幅の狭い、断面視矩形状を有する第2の溝とが、その表面に形成された平板状の本体と、前記本体の表面全体を覆うとともに、その裏面に、前記本体の表面に重ね合わされた際に、その頂面が前記第1の溝の底面と接し、その両側面が前記第1の溝の両側面と接するとともに、その頂面と前記第2の溝とにより流路を形成する凸部が形成された平板状の蓋とを備え、前記蓋が、前記本体に摩擦攪拌接合により接合されている。
本発明に係る熱交換板によれば、本体の表面に第1の溝を加工したときと同じ要領で(例えば、同じプログラムを使って)蓋の裏面に凸部が加工されることとなる(あるいは、蓋の裏面に凸部を加工したときと同じ要領で本体の表面に第1の溝が加工されることとなる)ので、凸部(あるいは、第1の溝)の平面視形状に関係なく(凸部(あるいは、第1の溝)の平面視形状がいかなる形状であったとしても)、凸部(あるいは、第1の溝)を精度良く加工することができて、流路を設計する上での制約がなくなり、流路設計の自由度を大幅に向上させることができる。
本発明に係る熱交換板は、断面視矩形状を有する少なくとも一本の溝が、その表面に形成された平板状の本体と、前記本体の表面全体を覆うとともに、その裏面に、前記本体の表面に重ね合わされた際に、その両側面が前記溝の両側面と接するとともに、その頂面と前記溝の底面および両側面とにより流路を形成する凸部が形成された平板状の蓋とを備え、前記蓋が、前記本体に摩擦攪拌接合により接合されている。
本発明に係る熱交換板によれば、本体の表面に溝を加工したときと同じ要領で(例えば、同じプログラムを使って)蓋の裏面に凸部が加工されることとなる(あるいは、蓋の裏面に凸部を加工したときと同じ要領で本体の表面に溝が加工されることとなる)ので、凸部(あるいは、溝)の平面視形状に関係なく(凸部(あるいは、溝)の平面視形状がいかなる形状であったとしても)、凸部(あるいは、溝)を精度良く加工することができて、流路を設計する上での制約がなくなり、流路設計の自由度を大幅に向上させることができる。
また、本体の表面に加工される溝の断面視形状が、最も単純な形状(矩形状)を有することとなるので、溝を加工するのに要する作業時間を短縮することができ、製造コストの低減化を図ることができる。
さらに、流路を形成する溝の幅を広くとることができるので、流路の断面積を大きくすることができる。
上記熱交換板において、前記凸部が前記溝内に嵌め込まれた際に前記溝の側面と対向する前記凸部の各側面に、内方に向かって凹む切欠部が、前記溝の各側面に沿って少なくとも一本の線状あるいは複数個の点状をなすように配置されているとさらに好適である。
このような熱交換板の製造方法によれば、本体と蓋とを摩擦攪拌接合により接合する際に、溝の側面が切欠部内に食い込んでいき、凸部の両側面が溝の両側面により確実に(しっかりと)保持されることとなるので、本体と蓋とが接合される際に蓋に加わる荷重を、切欠部および溝の両側面を介して本体に伝達することができて、接合部の裏波が流路に入ることを防止することができ、かつ、接合による蓋の変形を防止することができる。
本発明に係る熱交換板は、断面視等脚台形状を有する少なくとも一本の第1の溝と、この第1の溝の側面と側面との間において、前記第1の溝の両側面に沿ってさらに掘り下げられた、断面視矩形状を有する第2の溝とが、その表面に形成された平板状の本体と、前記本体の表面全体を覆うとともに、その裏面に、前記本体の表面に重ね合わされた際に、その両側面が前記第1の溝の両側面と接するとともに、その頂面と前記第2の溝の底面および両側面とにより流路を形成する凸部が形成された平板状の蓋とを備え、前記蓋が、前記本体に摩擦攪拌接合により接合されている。
本発明に係る熱交換板によれば、本体の表面に第1の溝を加工したときと同じ要領で(例えば、同じプログラムを使って)蓋の裏面に凸部が加工されることとなる(あるいは、蓋の裏面に凸部を加工したときと同じ要領で本体の表面に第1の溝が加工されることとなる)ので、凸部(あるいは、第1の溝)の平面視形状に関係なく(凸部(あるいは、第1の溝)の平面視形状がいかなる形状であったとしても)、凸部(あるいは、第1の溝)を精度良く加工することができて、流路を設計する上での制約がなくなり、流路設計の自由度を大幅に向上させることができる。
また、本体と蓋とが接合される際に蓋に加わる荷重が、本体に直接伝達されることとなるので、接合部の裏波が流路に入ることを防止することができ、かつ、接合による蓋の変形を防止することができる。
本発明に係る熱交換板は、断面視矩形状を有する少なくとも一本の第1の溝が、その表面に形成された平板状の本体と、前記本体の表面全体を覆うとともに、その裏面に、前記本体の表面に重ね合わされた際に、その頂面が前記第1の溝の底面と接し、その両側面が前記第1の溝の両側面と接する凸部が形成された平板状の蓋とを備え、前記頂面の中央部に、前記両側面に沿って形成された第2の溝が設けられており、かつ、前記蓋が、前記本体に摩擦攪拌接合により接合されている。
本発明に係る熱交換板によれば、本体の表面に第1の溝を加工したときと同じ要領で(例えば、同じプログラムを使って)蓋の裏面に凸部が加工されることとなる(あるいは、蓋の裏面に凸部を加工したときと同じ要領で本体の表面に第1の溝が加工されることとなる)ので、凸部(あるいは、第1の溝)の平面視形状に関係なく(凸部(あるいは、第1の溝)の平面視形状がいかなる形状であったとしても)、凸部(あるいは、第1の溝)を精度良く加工することができて、流路を設計する上での制約がなくなり、流路設計の自由度を大幅に向上させることができる。
また、本体の表面に加工される第1の溝の断面視形状が、最も単純な形状(矩形状)を有することとなるので、第1の溝を加工するのに要する作業時間を短縮することができ、製造コストの低減化を図ることができる。
さらに、流路を形成する第2の溝が、凸部の頂面中央部に形成されているので、本体と蓋とが接合される際に蓋に加わる荷重を、第1の溝の深さと略等しい高さを有する凸部の周縁部を介して第1の溝の底面、すなわち、本体に伝達することができて、接合部の裏波が流路に入ることを防止することができ、かつ、接合による蓋の変形を防止することができる。
さらにまた、凸部の周縁部が、第1の溝の深さと略等しい高さを有するように形成されているので、蓋全体の剛性を高めることができて、第2の溝の幅を広くとることができ、流路の幅を広げることができて、流路の断面積を大きくすることができる。
本発明によれば、流路設計の自由度を向上させることができるという効果を奏する。
以下、本発明に係る熱交換板の第1実施形態を、図1および図2を参照しながら説明する。図1は本実施形態に係る熱交換板の概略平面図であり、図2は図1の部分断面図である。なお、図面の簡略化を図るため、図1において、第2の溝5の輪郭は省略している。
図1に示すように、本実施形態に係る熱交換板(以下、「バッキングプレート」という。)1は、本体2と、蓋3とを備えている。
本体2は、例えば、無酸素銅、あるいは5%以下のZrやCrを含む銅合金から作り出された、長さ2350mm、幅2010mm、厚さ15mm程度の平面視矩形状を呈する板状の部材である。また、この本体2の上面(表面)2aには、底面4aと側面4bとを備えた、例えば、平面視U字形状、断面視矩形状を呈する(第1の)溝4や、平面視波形状、断面視矩形状を呈する溝4が設けられている。そして、溝4の底面4a中央部には、溝4の両側面4bに沿って形成された、溝4よりも幅の狭い、断面視矩形状を呈する(第2の)溝5が設けられている。
蓋3は、本体2の上面2a全体を覆う、長さ2350mm、幅2010mmの平面視矩形状を呈する板状の部材である。また、この蓋3の下面(裏面)3aには、蓋3と本体2の上面2aとが重ね合わされた際に、その頂面6aが溝4の底面4aと接し、その両側面6bが溝4の両側面4bと接するように形成された凸部6が形成されている。そして、凸部6が溝4内に嵌め込まれた際に形成される空間(より詳しくは、溝5と凸部6の頂面6aとにより囲まれた空間)は、冷却媒体または加熱媒体が通過する流路7となる。
本体2と蓋3とは、摩擦攪拌接合(Friction Stir Welding:FSW)により接合されている。摩擦攪拌接合とは、図2に示すような、ショルダー部8およびピン部9を備えた回転ツール10を回転させながら板厚方向に沿って延びる本体2と蓋3との継ぎ目(境目:接合線)に挿入するとともに、回転ツール10をその継ぎ目に沿って移動させていき接合する方法である。
そして、本体2と蓋3とが、摩擦攪拌接合により接合されると、バッキングプレート1には、それぞれ独立した複数(本実施形態では2本)の流路7(平面視U字形状を有する溝5と、平面視U字形状を有する凸部6の頂面6aとの間に形成された流路7、および平面視波形状を有する溝5と、平面視波形状を有する凸部6の頂面6aとの間に形成された流路7)が形成されることとなる。また、接合後、各流路7の一端部には、冷却媒体または加熱媒体の入口が設けられ、各流路7の他端部には、冷却媒体または加熱媒体の出口がそれぞれ設けられる。
本実施形態に係るバッキングプレート1によれば、本体2の上面2aに溝4を加工したときと同じ要領で(例えば、同じプログラムを使って)蓋3の下面3aに凸部6が加工されることとなる(あるいは、蓋3の下面3aに凸部6を加工したときと同じ要領で本体2の上面2aに溝4が加工されることとなる)ので、凸部6(あるいは、溝4)の平面視形状に関係なく(凸部6(あるいは、溝4)の平面視形状がいかなる形状であったとしても)、凸部6(あるいは、溝4)を精度良く加工することができて、流路7を設計する上での制約がなくなり、流路設計の自由度を大幅に向上させることができる。
なお、本実施形態において、本体2と蓋3とを接合した後、蓋3の上面(表面)を本体2の表面2a全体が露出するまで、すなわち、蓋3の上面が本体2の上面2aと面一となる(同一平面を形成する)まで一様(均一)に研削および研磨して、板厚を減少させて使用することもできる。
本発明に係るバッキングプレートの第2実施形態を図3に基づいて説明する。図3は本実施形態に係るバッキングプレートの部分断面図であり、図2と同様の図である。
本実施形態に係るバッキングプレートは、本体2の代わりに、本体12を備えているという点で上述した第1実施形態のものと異なる。
なお、上述した第1実施形態と同一の部材には同一の符号を付している。
本体12は、例えば、無酸素銅、あるいは5%以下のZrやCrを含む銅合金から作り出された、長さ2350mm、幅2010mm、厚さ15mm程度の平面視矩形状を呈する板状の部材である。また、この本体12の上面(表面)12aには、底面14aと側面14bとを備えた、例えば、平面視U字形状、断面視矩形状を呈する溝14や、平面視波形状、断面視矩形状を呈する溝14が設けられている。また、溝14は、その深さ(より詳しくは、側面14bの高さ)が、凸部6の高さ(より詳しくは、側面6bの高さ)よりも大きくなるように掘り下げられている(彫り込まれている)。
蓋3は、本体12の上面12a全体を覆う、長さ2350mm、幅2010mmの平面視矩形状を呈する板状の部材である。また、この蓋3の下面(裏面)3aには、蓋3と本体12の上面12aとが重ね合わされた際に、その頂面6aと溝14の底面14aとの間に断面視矩形状の空間が形成され、その両側面6bが溝14の両側面14bと接するように形成された凸部6が形成されている。そして、凸部6が溝14内に嵌め込まれた際に形成される空間(より詳しくは、溝14の底面14aおよび両側面14bと凸部6の頂面6aとにより囲まれた空間)は、冷却媒体または加熱媒体が通過する流路17となる。
本体12と蓋3とは、摩擦攪拌接合(Friction Stir Welding:FSW)により接合されている。摩擦攪拌接合とは、図3に示すような、ショルダー部8およびピン部9を備えた回転ツール10を回転させながら板厚方向に沿って延びる本体12と蓋3との継ぎ目(境目:接合線)に挿入するとともに、回転ツール10をその継ぎ目に沿って移動させていき接合する方法である。
そして、本体12と蓋3とが、摩擦攪拌接合により接合されると、バッキングプレートには、それぞれ独立した複数(本実施形態では2本)の流路17(平面視U字形状を有する溝14の底面14aおよび両側面14bと、平面視U字形状を有する凸部6の頂面6aとの間に形成された流路17、および平面視波形状を有する溝14の底面14aおよび両側面14bと、平面視波形状を有する凸部6の頂面6aとの間に形成された流路17)が形成されることとなる。また、接合後、各流路17の一端部には、冷却媒体または加熱媒体の入口が設けられ、各流路17の他端部には、冷却媒体または加熱媒体の出口がそれぞれ設けられる。
本実施形態に係るバッキングプレートによれば、本体12の上面12aに溝14を加工したときと同じ要領で(例えば、同じプログラムを使って)蓋3の下面3aに凸部6が加工されることとなる(あるいは、蓋3の下面3aに凸部6を加工したときと同じ要領で本体12の上面12aに溝14が加工されることとなる)ので、凸部6(あるいは、溝14)の平面視形状に関係なく(凸部6(あるいは、溝14)の平面視形状がいかなる形状であったとしても)、凸部6(あるいは、溝14)を精度良く加工することができて、流路17を設計する上での制約がなくなり、流路設計の自由度を大幅に向上させることができる。
また、本体12の上面12aに加工される溝14の断面視形状が、最も単純な形状(矩形状)を有することとなるので、溝14を加工するのに要する作業時間を短縮することができ、製造コストの低減化を図ることができる。
さらに、流路17を形成する溝14の幅を広くとることができるので、流路17の断面積を大きくすることができる。
なお、本実施形態において、本体12と蓋3とを接合した後、蓋3の上面(表面)を本体12の表面12a全体が露出するまで、すなわち、蓋3の上面が本体12の上面12aと面一となる(同一平面を形成する)まで一様(均一)に研削および研磨して、板厚を減少させて使用することもできる。
本発明に係るバッキングプレートの第3実施形態を図4に基づいて説明する。図4は本実施形態に係るバッキングプレートの部分断面図であり、図2および図3と同様の図である。
本実施形態に係るバッキングプレートは、凸部6が溝14内に嵌め込まれた際に溝14の側面14bと対向する凸部6の各側面6bに、内方(内側)に向かって凹む(くぼむ)微小な切欠部(溝)20が、凸部6の各側面6bに沿って一本の線状(筋状)あるいは複数個の点状をなすように配置されているという点で上述した第2実施形態のものと異なる。その他の構成要素については上述した第2実施形態のものと同じであるので、ここではそれら構成要素についての説明は省略する。
なお、上述した第2実施形態と同一の部材には同一の符号を付している。
本実施形態に係るバッキングプレートによれば、本体12と蓋3とを摩擦攪拌接合(Friction Stir Welding:FSW)により接合する際に、切欠部20内に溝14の側面14bが食い込んで(入り込んで)いき、凸部6の両側面6bが溝14の両側面14bにより確実に(しっかりと)保持されることとなるので、本体12と蓋3とが接合される際に蓋3に加わる荷重を、切欠部20および溝14の両側面14bを介して本体12に伝達することができて、接合部の裏波が流路17に入ることを防止することができ、かつ、接合による蓋3の変形を防止することができる。
その他の作用効果は、上述した第2実施形態のものと同じであるので、ここではその説明を省略する。
なお、本実施形態において、本体12と蓋3とを接合した後、蓋3の上面(表面)を本体12の表面12a全体が露出するまで、すなわち、蓋3の上面が本体12の上面12aと面一となる(同一平面を形成する)まで一様(均一)に研削および研磨して、板厚を減少させて使用することもできる。
本発明に係るバッキングプレートの第4実施形態を図5に基づいて説明する。図5は本実施形態に係るバッキングプレートの部分断面図であり、図2〜図4と同様の図である。
本実施形態に係るバッキングプレートは、本体2,12および蓋3の代わりに、本体22および蓋23を備えているという点で上述した実施形態のものと異なる。
なお、上述した実施形態と同一の部材には同一の符号を付している。
本体22は、例えば、無酸素銅、あるいは5%以下のZrやCrを含む銅合金から作り出された、長さ2350mm、幅2010mm、厚さ15mm程度の平面視矩形状を呈する板状の部材である。また、この本体22の上面(表面)22aには、側面(斜面)24aを備えた、例えば、平面視U字形状、断面視等脚台形状を呈する(第1の)溝24や、平面視波形状、断面視等脚台形状を呈する溝24が設けられている。そして、溝24の側面24aと側面24aとの間には、溝24の両側面24aに沿って掘り下げられた(彫り込まれた)、断面視矩形状を呈する(第2の)溝25が設けられている。
蓋23は、本体22の上面22a全体を覆う、長さ2350mm、幅2010mmの平面視矩形状を呈する板状の部材である。また、この蓋23の下面(裏面)23aには、蓋23と本体22の上面22aとが重ね合わされた際に、その頂面26aと溝25の底面25aとの間に断面視矩形状の空間が形成され、その両側面26bが溝24の両側面24aと接するように形成された凸部26が形成されている。そして、凸部26が溝24内に嵌め込まれた際に形成される空間(より詳しくは、溝25の底面25aおよび両側面25bと凸部26の頂面26aとにより囲まれた空間)は、冷却媒体または加熱媒体が通過する流路27となる。
本体22と蓋23とは、摩擦攪拌接合(Friction Stir Welding:FSW)により接合されている。摩擦攪拌接合とは、図5に示すような、ショルダー部8およびピン部9を備えた回転ツール10を回転させながら板厚方向に沿って延びる本体22と蓋23との継ぎ目(境目:接合線)に挿入するとともに、回転ツール10をその継ぎ目に沿って移動させていき接合する方法である。
そして、本体22と蓋23とが、摩擦攪拌接合により接合されると、バッキングプレートには、それぞれ独立した複数(本実施形態では2本)の流路27(平面視U字形状を有する溝25の底面25aおよび両側面25bと、平面視U字形状を有する凸部26の頂面26aとの間に形成された流路27、および平面視波形状を有する溝25の底面25aおよび両側面25bと、平面視波形状を有する凸部26の頂面26aとの間に形成された流路27)が形成されることとなる。また、接合後、各流路27の一端部には、冷却媒体または加熱媒体の入口が設けられ、各流路27の他端部には、冷却媒体または加熱媒体の出口がそれぞれ設けられる。
本実施形態に係るバッキングプレートによれば、本体22の上面22aに溝24を加工したときと同じ要領で(例えば、同じプログラムを使って)蓋23の下面23aに凸部26が加工されることとなる(あるいは、蓋23の下面23aに凸部26を加工したときと同じ要領で本体22の上面22aに溝24が加工されることとなる)ので、凸部26(あるいは、溝24)の平面視形状に関係なく(凸部26(あるいは、溝24)の平面視形状がいかなる形状であったとしても)、凸部26(あるいは、溝24)を精度良く加工することができて、流路27を設計する上での制約がなくなり、流路設計の自由度を大幅に向上させることができる。
また、本体22と蓋23とが接合される際に蓋23に加わる荷重が、本体22に直接伝達されることとなるので、接合部の裏波が流路27に入ることを防止することができ、かつ、接合による蓋23の変形を防止することができる。
なお、本実施形態において、本体22と蓋23とを接合した後、蓋23の上面(表面)を本体22の表面22a全体が露出するまで、すなわち、蓋23の上面が本体22の上面22aと面一となる(同一平面を形成する)まで一様(均一)に研削および研磨して、板厚を減少させて使用することもできる。
本発明に係るバッキングプレートの第5実施形態を図6に基づいて説明する。図6は本実施形態に係るバッキングプレートの部分断面図であり、図2〜図5と同様の図である。
本実施形態に係るバッキングプレートは、本体2,12,22および蓋3,23の代わりに、本体32および蓋33を備えているという点で上述した実施形態のものと異なる。
なお、上述した実施形態と同一の部材には同一の符号を付している。
本体32は、例えば、無酸素銅、あるいは5%以下のZrやCrを含む銅合金から作り出された、長さ2350mm、幅2010mm、厚さ15mm程度の平面視矩形状を呈する板状の部材である。また、この本体32の上面(表面)32aには、例えば、平面視U字形状、断面視矩形状を呈する(第1の)溝34や、平面視波形状、断面視矩形状を呈する溝34が設けられている。
蓋33は、本体32の上面32a全体を覆う、長さ2350mm、幅2010mmの平面視矩形状を呈する板状の部材である。また、この蓋33の下面(裏面)33aには、蓋33と本体32の上面32aとが重ね合わされた際に、その頂面35aが溝34の底面34aと接し、その両側面35bが溝34の両側面34bと接するように形成された凸部35が形成されている。さらに、凸部35の頂面35a中央部には、両側面35bに沿って形成された、断面視矩形状を呈する(第2の)溝36が設けられている。そして、凸部35が溝34内に嵌め込まれた際に形成される空間(より詳しくは、溝34の底面34aと溝36とにより囲まれた空間)は、冷却媒体または加熱媒体が通過する流路37となる。
本体32と蓋33とは、摩擦攪拌接合(Friction Stir Welding:FSW)により接合されている。摩擦攪拌接合とは、図6に示すような、ショルダー部8およびピン部9を備えた回転ツール10を回転させながら板厚方向に沿って延びる本体32と蓋33との継ぎ目(境目:接合線)に挿入するとともに、回転ツール10をその継ぎ目に沿って移動させていき接合する方法である。
そして、本体32と蓋33とが、摩擦攪拌接合により接合されると、バッキングプレートには、それぞれ独立した複数(本実施形態では2本)の流路37(平面視U字形状を有する溝34の底面34aと、平面視U字形状を有する凸部35の頂面35aに形成された溝36との間に形成された流路37、および平面視波形状を有する溝34の底面34aと、平面視波形状を有する凸部35の頂面35aに形成された溝36との間に形成された流路37)が形成されることとなる。また、接合後、各流路37の一端部には、冷却媒体または加熱媒体の入口が設けられ、各流路37の他端部には、冷却媒体または加熱媒体の出口がそれぞれ設けられる。
本実施形態に係るバッキングプレートによれば、本体32の上面32aに溝34を加工したときと同じ要領で(例えば、同じプログラムを使って)蓋33の下面33aに凸部35が加工されることとなる(あるいは、蓋33の下面33aに凸部35を加工したときと同じ要領で本体32の上面32aに溝34が加工されることとなる)ので、凸部35(あるいは、溝34)の平面視形状に関係なく(凸部35(あるいは、溝34)の平面視形状がいかなる形状であったとしても)、凸部35(あるいは、溝34)を精度良く加工することができて、流路37を設計する上での制約がなくなり、流路設計の自由度を大幅に向上させることができる。
また、本体32の上面32aに加工される溝34の断面視形状が、最も単純な形状(矩形状)を有することとなるので、溝34を加工するのに要する作業時間を短縮することができ、製造コストの低減化を図ることができる。
さらに、流路37を形成する溝36が、凸部35の頂面35a中央部に形成されているので、本体32と蓋33とが接合される際に蓋33に加わる荷重を、溝34の深さと略等しい高さを有する凸部35の周縁部を介して溝34の底面34a、すなわち、本体32に伝達することができて、接合部の裏波が流路37に入ることを防止することができ、かつ、接合による蓋33の変形を防止することができる。
さらにまた、凸部35の周縁部が、溝34の深さと略等しい高さを有するように形成されているので、蓋33全体の剛性を高めることができて、溝36の幅を広くとることができ、流路37の幅を広げることができて、流路37の断面積を大きくすることができる。
なお、本実施形態において、本体32と蓋33とを接合した後、蓋33の上面(表面)を本体32の表面32a全体が露出するまで、すなわち、蓋33の上面が本体32の上面32aと面一となる(同一平面を形成する)まで一様(均一)に研削および研磨して、板厚を減少させて使用することもできる。
また、本発明に係る熱交換板は、上述した実施形態のところで説明したバッキングプレートのみに適用され得るものではなく、アレイ形成工程において同様の構成および機能を有するものにも適用することができる。
本発明の第1実施形態に係る熱交換板の概略平面図である。 図1の部分断面図である。 本発明の第2実施形態に係る熱交換板の部分断面図であり、図2と同様の図である。 本発明の第3実施形態に係る熱交換板の部分断面図であり、図2および図3と同様の図である。 本発明の第4実施形態に係る熱交換板の部分断面図であり、図2〜図4と同様の図である。 本発明の第5実施形態に係る熱交換板の部分断面図であり、図2〜図5と同様の図である。
符号の説明
1 バッキングプレート(熱交換板)
2 本体
2a 上面(表面)
3 蓋
3a 下面(裏面)
4 溝(第1の溝)
4a 底面
4b 側面
5 溝(第2の溝)
6 凸部
6a 頂面
6b 側面
7 流路
12 本体
12a 表面
14 溝
14a 底面
14b 側面
17 流路
20 切欠部
22 本体
22a 表面
23 蓋
23a 裏面
24 溝(第1の溝)
24a 側面
25 溝(第2の溝)
25a 底面
25b 側面
26 凸部
26a 頂面
26b 側面
27 流路
32 本体
32a 表面
33 蓋
33a 裏面
34 溝(第1の溝)
34a 底面
34b 側面
35 凸部
35a 頂面
35b 側面
36 溝(第2の溝)
37 流路

Claims (11)

  1. 断面視矩形状を有する少なくとも一本の第1の溝と、この第1の溝の底面中央部に、前記第1の溝の両側面に沿って形成された、前記第1の溝よりも幅の狭い、断面視矩形状を有する第2の溝とが、その表面に形成された平板状の本体と、
    前記本体の表面全体を覆うとともに、その裏面に、前記本体の表面に重ね合わされた際に、その頂面が前記第1の溝の底面と接し、その両側面が前記第1の溝の両側面と接するとともに、その頂面と前記第2の溝とにより流路を形成する凸部が形成された平板状の蓋とを、摩擦攪拌接合により接合したことを特徴とする熱交換板の製造方法。
  2. 断面視矩形状を有する少なくとも一本の溝が、その表面に形成された平板状の本体と、
    前記本体の表面全体を覆うとともに、その裏面に、前記本体の表面に重ね合わされた際に、その両側面が前記溝の両側面と接するとともに、その頂面と前記溝の底面および両側面とにより流路を形成する凸部が形成された平板状の蓋とを、摩擦攪拌接合により接合したことを特徴とする熱交換板の製造方法。
  3. 前記凸部が前記溝内に嵌め込まれた際に前記溝の側面と対向する前記凸部の各側面に、内方に向かって凹むとともに、前記凸部の各側面に沿って少なくとも一本の線状あるいは複数個の点状をなす切欠部を作製する工程がさらに設けられていることを特徴とする請求項2に記載の熱交換板の製造方法。
  4. 断面視等脚台形状を有する少なくとも一本の第1の溝と、この第1の溝の側面と側面との間において、前記第1の溝の両側面に沿ってさらに掘り下げられた、断面視矩形状を有する第2の溝とが、その表面に形成された平板状の本体と、
    前記本体の表面全体を覆うとともに、その裏面に、前記本体の表面に重ね合わされた際に、その両側面が前記第1の溝の両側面と接するとともに、その頂面と前記第2の溝の底面および両側面とにより流路を形成する凸部が形成された平板状の蓋とを、摩擦攪拌接合により接合したことを特徴とする熱交換板の製造方法。
  5. 断面視矩形状を有する少なくとも一本の第1の溝が、その表面に形成された平板状の本体と、
    前記本体の表面全体を覆うとともに、その裏面に、前記本体の表面に重ね合わされた際に、その頂面が前記第1の溝の底面と接し、その両側面が前記第1の溝の両側面と接する凸部が形成され、かつ、前記頂面の中央部に、前記両側面に沿って形成された第2の溝が設けられた平板状の蓋とを、摩擦攪拌接合により接合したことを特徴とする熱交換板の製造方法。
  6. 前記本体と前記蓋とを接合した後、前記蓋の上面が前記本体の上面と面一となるまで、前記蓋の表面を一様に研削および研磨する工程がさらに設けられていることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の熱交換板の製造方法。
  7. 断面視矩形状を有する少なくとも一本の第1の溝と、この第1の溝の底面中央部に、前記第1の溝の両側面に沿って形成された、前記第1の溝よりも幅の狭い、断面視矩形状を有する第2の溝とが、その表面に形成された平板状の本体と、
    前記本体の表面全体を覆うとともに、その裏面に、前記本体の表面に重ね合わされた際に、その頂面が前記第1の溝の底面と接し、その両側面が前記第1の溝の両側面と接するとともに、その頂面と前記第2の溝とにより流路を形成する凸部が形成された平板状の蓋とを備え、
    前記蓋が、前記本体に摩擦攪拌接合により接合されていることを特徴とする熱交換板。
  8. 断面視矩形状を有する少なくとも一本の溝が、その表面に形成された平板状の本体と、
    前記本体の表面全体を覆うとともに、その裏面に、前記本体の表面に重ね合わされた際に、その両側面が前記溝の両側面と接するとともに、その頂面と前記溝の底面および両側面とにより流路を形成する凸部が形成された平板状の蓋とを備え、
    前記蓋が、前記本体に摩擦攪拌接合により接合されていることを特徴とする熱交換板。
  9. 前記凸部が前記溝内に嵌め込まれた際に前記溝の側面と対向する前記凸部の各側面に、内方に向かって凹む切欠部が、前記溝の各側面に沿って少なくとも一本の線状あるいは複数個の点状をなすように配置されていることを特徴とする請求項8に記載の熱交換板。
  10. 断面視等脚台形状を有する少なくとも一本の第1の溝と、この第1の溝の側面と側面との間において、前記第1の溝の両側面に沿ってさらに掘り下げられた、断面視矩形状を有する第2の溝とが、その表面に形成された平板状の本体と、
    前記本体の表面全体を覆うとともに、その裏面に、前記本体の表面に重ね合わされた際に、その両側面が前記第1の溝の両側面と接するとともに、その頂面と前記第2の溝の底面および両側面とにより流路を形成する凸部が形成された平板状の蓋とを備え、
    前記蓋が、前記本体に摩擦攪拌接合により接合されていることを特徴とする熱交換板。
  11. 断面視矩形状を有する少なくとも一本の第1の溝が、その表面に形成された平板状の本体と、
    前記本体の表面全体を覆うとともに、その裏面に、前記本体の表面に重ね合わされた際に、その頂面が前記第1の溝の底面と接し、その両側面が前記第1の溝の両側面と接する凸部が形成された平板状の蓋とを備え、
    前記頂面の中央部に、前記両側面に沿って形成された第2の溝が設けられており、かつ、前記蓋が、前記本体に摩擦攪拌接合により接合されていることを特徴とする熱交換板。
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