JP2008250289A - オゾン除去装置及びこれを備えた画像形成装置並びにオゾン除去方法 - Google Patents

オゾン除去装置及びこれを備えた画像形成装置並びにオゾン除去方法 Download PDF

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Abstract

【課題】オゾン分解フィルタや加熱源などとは異なる新規のオゾン除去装置を提供する。
【解決手段】カラーレーザプリンタ100は、筐体20内に配された帯電ユニット103a〜103dなどによって発生するオゾンを筐体20の外部へ排出するために、第1の排気ダクト21を備えている。この第1の排気ダクト21には、オゾンガス処理用触媒型ハニカムフィルタ205と、雰囲気中にマイナスイオンを発生させるイオン放出ユニット203とが設けられている。第1の排気ダクト21内に流入した気体に含まれるオゾンガス成分の大部分は、オゾンガス処理用触媒型ハニカムフィルタ205によって分解及び/又は吸着され、さらに、残余のオゾンガス成分がイオン放出ユニット203により発生したマイナスイオンによって分解される。
【選択図】図1

Description

本発明は、雰囲気中のオゾンを除去するオゾン除去装置及びオゾン除去方法、並びに上記オゾン除去装置を備えた画像形成装置に関するものである。
電子写真プロセスを用いた画像形成装置では、感光体ドラムなどの像担持体を帯電するプロセスと、像担持体上のトナー像を記録用紙や中間転写ベルトに転写するプロセスとが必要不可欠である。これらのプロセスに用いられる帯電器及び転写器として、ローラ形状やブラシ形状の接触タイプのものが採用されることがあるが、ローラ形状やブラシ形状の帯電器及び転写器は、像担持体や中間転写ベルトなどに接触するため、像担持体や中間転写ベルトの磨耗劣化を引き起こす。そのため、近年では、接触タイプの帯電器や転写器などは比較的低速な電子写真プロセスにしか採用されず、高速な電子写真プロセスではコロナ帯電器(スコロトロンチャージャ方式など)が採用されている。
コロナ帯電器は、高速な電子写真プロセスに適している反面、その機構上オゾンの発生が避けられない。コロナ帯電器により画像形成装置内で高濃度のオゾンが発生すると、像担持体の表面にオゾンによる生成物(NOxなど)が付着することによって、像担持体の電荷が拡散していわゆる画像ボケと称される画像乱れが発生することがある。
これを防止するため、一般的な画像形成装置には、装置内部のオゾンを排気用ファンにより強制的に装置外部へ排出する排気ダクトが設けられている。さらに、そのオゾン排出用の排気ダクト内にオゾン分解フィルタを設けることにより、画像形成装置の外部へ排出されるオゾンの濃度を下げるようにしたものもある。
このオゾン分解フィルタは、電子写真プロセスを用いる画像形成装置に限らず、粉塵用の静電式空気清浄装置、オゾンの酸化力を利用した酸化装置における廃オゾン処理装置、オゾンの殺菌効果を利用した青果物の保存装置などにも利用されている。
また、上述したオゾン分解フィルタ以外にも、特許文献1では、オゾン排出用の排気ダクト内に加熱源を設けオゾンを熱分解する技術が提案されている。
特開平2−42462号公報(平成2年2月13日公開)
しかしながら、上述した従来のオゾン除去技術は、下記の問題を有している。
まず、オゾン分解フィルタを使用する場合は、フィルタのオゾン分解能が時間とともに低下するため、定期的にフィルタを交換しなければならず、その際に費用が発生する。また、フィルタの交換の際に、ユーザが装置を分解したり、サービスマンを呼んだりする必要が有り、手間がかかる。
一方、加熱源を使用する場合は、最低でも100℃以上に昇温させる必要がある。一例を挙げると、転写紙を1枚出力する間にオゾンを約50%分解させるには、120〜150℃まで昇温させる必要がある。このような昇温には大きな電力が必要となり、電力消費に伴う費用負担が大きい。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、オゾン分解フィルタや加熱源などとは異なる新規のオゾン除去装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係るオゾン除去装置は、オゾンを含む雰囲気中にマイナスイオンを放出するイオン放出部を備えていることを特徴とする。
本願発明者らは、オゾン除去方法について鋭意検討を行った結果、作用機序は定かではないものの、雰囲気中に放出されたマイナスイオンに、オゾンの低減効果があることを見出した。上記構成によれば、イオン放出部によって雰囲気中にマイナスイオンが放出されるとともに、放出されたマイナスイオンによってオゾン濃度が低下する。従って、オゾンの除去を行うことができる。
ここで、上記構成によれば、オゾンの除去にオゾン処理フィルタを用いる必要がないため、フィルタの交換を行う必要がなく、ユーザの手間を軽減することができる。また、熱分解のために大きな電力を必要とすることもないので、電力消費を抑制することができる。
また、上記イオン放出部は、電極針と、該電極針に負の電位を付与する電源とを有しているものであってもよい。
上記構成によれば、電源によって電極針に負の電位が付与された結果、電極針の近傍の雰囲気中にマイナスイオンが発生する。ここで、マイナスイオンの発生量は、電源が印加する電圧の大きさ(電極針の電位の大きさ)に依存する。よって、電源の電圧を適切な値にすることにより、オゾンの除去に十分な量のマイナスイオンを安定的に発生させることができる。
また、本発明に係るオゾン除去装置は、上記構成に加え、上記イオン放出部近傍で上記オゾンが通過する領域に電界を発生させる電界形成部を備えていてもよい。
上記構成によると、電界形成部により、イオン放出部の近傍で上記オゾンが通過する領域に電界を発生することで、更なるオゾン削減効果が得られる。
また、本発明に係るオゾン除去装置では、上記構成に加え、上記電界形成部と上記イオン発生部とは一方向に流れる気流の流路に配置され、上記電界形成部は、上記イオン発生部よりも気流の下流側に配されるのが好ましい。電界形成部を、イオン発生部よりも気流の下流側に位置すると、上流側に位置するよりも、オゾン削減効果が得られるからである。具体的には、電界形成部を、イオン発生部よりも気流の下流側に位置することで、電界領域でマイナスイオンとオゾンが反応して、酸素分子の解離を促進し、オゾン削減を効果的に行うことができる。一方、上流側に位置すると、電界領域ではマイナスイオンが少なく、オゾン削減にならない。
本発明に係る画像形成装置は、記録媒体に対してオゾンの発生を伴う方式で画像形成を行う画像形成部と、上記画像形成部を覆う筐体と、上記筐体内に配された、上述した何れかのオゾン除去装置とを備えていることを特徴とする。
画像形成装置の中には、例えばコロナ帯電器を備えた電子写真方式のものなど、オゾンの発生を伴う方式で画像形成を行うものがある。ここで大量のオゾンが発生すると、画像形成に問題が生じる場合がある。例えば、電子写真方式の画像形成装置内で高濃度のオゾンが発生すると、感光体の表面にオゾンによる生成物(NOxなど)が付着することによって、感光体の電荷が拡散していわゆる画像ボケと称される画像乱れが発生することがある。
しかしながら、本発明の上記構成によれば、画像形成装置の筐体内に上述したオゾン除去装置が設けられているので、画像形成部から発生したオゾンを除去することができる。従って、オゾンの発生に伴う様々な悪影響を防止することができる。
また、上記画像形成装置は、上記筐体内の気体を外部へ排出する排気ダクトをさらに備え、上記オゾン除去装置は、上記排気ダクト内に設けられていることが好ましい。
上記構成によれば、排気ダクトによって筐体内のオゾンが筐体外へ排出されるので、筐体内のオゾン濃度を低下させることができる。また、排気ダクト内には上述したオゾン除去装置が設けられているので、排気ダクトから筐体外へ排出される排気中のオゾン濃度を低減させることができる。これにより、画像形成装置の周囲に発生する異臭などを抑制することができる。また、画像形成装置が例えば狭い部屋などに設置されている場合、一旦排出された排気が再び筐体内に還流することもあるが、このような場合でも、排気時にイオン放出部でオゾンを除去することによって、筐体内のオゾン濃度が上昇するのを防止することができる。
また、画像形成装置は、上記排気ダクト内に配されたオゾンを分解及び/又は吸着するためのオゾン処理フィルタをさらに備えていることが好ましい。
上記構成によれば、オゾン除去装置に加えオゾン処理フィルタが備わっているため、オゾンの除去量が大幅に向上する。また、オゾン処理フィルタのみでオゾンを除去する従来の構成とは異なり、イオン放出ユニットもオゾンの除去を行うので、オゾン処理フィルタの寿命が長くなり、フィルタの交換回数を減らすことができる。
なお、上記オゾン処理フィルタは、上記排気ダクト内において、上記オゾン除去装置よりも排気方向上流側に配されていることが好ましい。
上記構成によれば、オゾン処理フィルタによって大部分のオゾンが分解及び/又は吸着された後、残存オゾンがオゾン除去装置によって除去されるので、オゾンの除去効果を大幅に向上させることができる。
また、上記オゾン除去装置は、オゾン濃度が0.1ppm以下となる雰囲気中に配されていることが好ましい。
後述する実験において示すように、オゾン除去装置は、オゾン濃度があまり高くない雰囲気中に配置された場合の方が、オゾンの除去率が高くなる。従って、上記構成によれば、効率よくオゾンを除去することができる。
また、上記課題を解決するために、本発明に係るオゾン除去方法は、気体中のオゾンを除去するためのオゾン除去方法であって、上記気体にマイナスイオンを放出するイオン放出工程を含んでいることを特徴とする。
本願発明者らは、オゾン除去方法について鋭意検討を行った結果、原因は定かではないものの、雰囲気中に放出されたマイナスイオンに、オゾンの低減効果があることを見出した。上記方法によれば、イオン放出工程によって気体中にマイナスイオンが放出されるので、放出されたマイナスイオンによって気体中のオゾン濃度が低下する。従って、オゾンの除去を行うことができる。
また、上記オゾン除去方法は、さらに、上記マイナスイオンが放出される領域で、上記オゾンが通過する領域に電界を発生する電界発生工程を含んでいてもよい。
また、上記オゾン除去方法は、上記マイナスイオン放出工程の前に、オゾンを分解及び/又は吸着するためのオゾン処理フィルタに上記気体を通すフィルタ処理工程をさらに含んでいることが好ましい。
上記構成によれば、フィルタ処理工程によって大部分のオゾンが分解及び/又は吸着された後の残存オゾンに対してマイナスイオンによるオゾンの除去が行われるので、オゾンの除去効果を大幅に向上させることができる。
以上のように、本発明に係るオゾン除去装置は、オゾンを含む雰囲気中にマイナスイオンを放出するイオン放出部を備えた構成となっている。また、本発明に係るオゾン除去方法は、オゾンを含む気体にマイナスイオンを放出するマイナスイオン放出工程を含んだ構成となっている。
従って、上述したように、オゾンを除去することができるという効果を奏する。
〔実施形態1〕
本発明の一実施形態について図1から図5に基づいて説明すると以下の通りである。本実施形態では、本発明に係るオゾン除去装置を画像形成装置であるカラーレーザプリンタに適用した場合について説明する。
図2は、本発明の一実施形態を示すものであり、カラーレーザプリンタ(画像形成装置)100の概略構造を示す縦断面図である。本実施形態のカラーレーザプリンタ100は、図2に示すように、光学系ユニットE、4組の可視像形成ユニットpa・pb・pc・pd、中間転写ベルト11、二次転写ユニット14、定着ユニット15、内部給紙ユニット16、手差し給紙ユニット17及びこれらの部材を収容する筐体20を備えている。
可視像形成ユニットpaは、感光体101a、帯電ユニット103a、現像ユニット102a、クリーニングユニット104a、一次転写ユニット13aを有している。感光体101aはトナー像担持体であり、この周囲に、帯電ユニット103a、現像ユニット102a、クリーニングユニット104aが配置される。また、一次転写ユニット13aは、中間転写ベルト11を介して感光体101aに圧接して配置されている。他の3組の可視像形成ユニットpb・pc・pdも可視像形成ユニットpaと同様の構成であり、各ユニットの現像ユニットにはイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色トナーが収容されている。
光学系ユニットEは、光源4及び複数のミラーなどを備え、光源4からの光を感光体101a・101b・101c・101dのそれぞれに照射する。中間転写ベルト11は、テンションローラ11a・11bによりたわむことなく張架され、この中間転写ベルト11のテンションローラ11b側には廃トナーBOX12が、また、テンションローラ11a側には二次転写ユニット14が当接して配置されている。
定着ユニット15は、二次転写ユニット14の下流に配置されている。定着ユニット15は、加熱ローラ15a及び加圧ローラ15bを有し、これら2つのローラが図示しない加圧手段により所定の圧力で圧接されている。
カラーレーザプリンタ100による画像形成の工程は次のようになる。まず、感光体101a表面を帯電ユニット103aが一様に帯電した後、帯電した感光体101aの表面を光学系ユニットEが画像情報に応じてレーザー露光して静電潜像を形成する。続いて、現像ユニット102aが感光体101a上の静電潜像をトナーによって現像し、顕像化により得られたトナー像をトナーとは逆極性のバイアス電圧が印加された一次転写ユニット13aが中間転写ベルト11上に転写する。その結果、一次転写ユニット13aには、ブラックのトナー像が転写される。また、イエロー、シアン、マゼンタのトナー像も、他の3組の可視像形成ユニットpb・pc・pdによって同様に中間転写ベルト11上に転写される。
中間転写ベルト11上のトナー像は二次転写ユニット14まで搬送され、別途、内部給紙ユニット16の給紙ローラ16aまたは手差し給紙ユニット17の給紙ローラ17aから給紙された記録紙に対して、トナーとは逆極性のバイアス電圧が印加されることにより転写される。記録紙上のトナー像は定着ユニット15に搬送され、加熱ローラ15aにより十分に加熱されて記録紙上に融着し、外部へ排出される。
ところで、本実施形態のカラーレーザプリンタ100では、帯電ユニット103aとして、スコロトロンチャージャ方式の帯電器を採用している。これにより、少なくとも4組の可視像形成ユニットpa・pb・pc・pd周辺からオゾンガス成分が発生するため、オゾンガス成分を排出するために、筐体20の側部の開口部に連通する第1の排気ダクト(排気ダクト)21が設けられている。
また、定着ユニット15などからは、揮発性成分ガスや熱などが発生するので、これら揮発性成分ガスや熱を排出するために、定着ユニット15近傍には、筐体20の上部の開口部に連通する別の第2の排気ダクト22が設けられている。
図3は、カラーレーザプリンタ100の筐体20内部に設けられた排気ダクトの構成を示す模式図である。第2の排気ダクト22の内部には、図示しない排気ファンが設けられ、さらに、図3に示すように、VOC(Volatile Organic Compounds:揮発性有機化合物)ガス処理用活性炭ハニカムフィルタ204も設置されている。これにより、第2の排気ダクト22には、定着ユニット15などから生じた揮発性ガス成分及び熱を含む気体201が流入するとともに、気体中の揮発性ガス成分がVOCガス処理用活性炭ハニカムフィルタ204によって分解及び/又は吸着される。そして、揮発性ガス成分が除去された残りのガス成分と熱などが筐体20外部へと排出される。
一方、第1の排気ダクト21の内部にも、第2の排気ダクト22と同様に、排気ファンが設けられている。そして、第1の排気ダクト21の内部には、さらに、オゾンガス処理用触媒型ハニカムフィルタ(オゾン処理フィルタ)205とイオン放出ユニット(イオン発生部)203とが設置されている。
図1は、第1の排気ダクト21の詳細な構成を示す断面図である。図1に示すように、第1の排気ダクト21の両端は、筐体20と、筐体20内に設けられた支持部材23とによって支持されている。そして、第1の排気ダクト21の内部には、排気ファン206、オゾンガス処理用触媒型ハニカムフィルタ205、およびイオン放出ユニット203が、排気方向上流側(支持部材23側)からこの順番で配置されている。
オゾンガス処理用触媒型ハニカムフィルタ205は、オゾンガスを分解及び/又は吸着するものであればよく、例えば高純度活性炭素材または非貴金属系触媒をハニカム形状に成形したものを用いることができる。もちろん、高純度活性炭素材と非金属系触媒との双方を含むものであってもよい。このようなオゾンガス処理用触媒型ハニカムフィルタ205として、例えば神鋼アクテック株式会社から市販されているオゾン分解用フィルタ(http://www.shinko-actec.co.jp/filter/ozone.html)を用いてもよい。一方、イオン放出ユニット203は、雰囲気中にマイナスイオンを放出するものである。
本実施形態のカラーレーザプリンタ100では、オゾンガス処理用触媒型ハニカムフィルタ205に加え、イオン放出ユニット203もオゾンの除去に用いられる点が特徴的構成となっている。つまり、本実施形態では、本発明に係るオゾン除去装置は、少なくとも、イオン放出ユニット203が含まれてなる。排気ファン206によって第1の排気ダクト21内に流入したオゾンガス成分202は、まず、オゾンガス処理用触媒型ハニカムフィルタ205によって、その大部分が処理される。具体的には、オゾンガス成分がハニカムフィルタ205に吸着されたり、オゾンガス処理用触媒型ハニカムフィルタ205の触媒作用によって他の物質に変化したりする。次に、オゾンガス処理用触媒型ハニカムフィルタ205によって処理されなかった残りのオゾンガス成分が、イオン放出ユニット203の放出するマイナスイオンの作用により、他の物質へと変化する。
イオン放出ユニット203としては、一定量のマイナスイオンを安定して発生させられることに加え、マイナスイオン発生時にオゾンがほとんど発生しないことが必要とされるが、これらの要件が充たされるならば、どのような形態のものでも使用可能である。図4は、本実施形態のイオン放出ユニット203の構成を示す模式図である。本実施形態では、図4に示すように、イオン放出ユニット203が金属製の針形状部材(電極針)210と電源211とを備えている。電源211は、負極が針形状部材210に接続される一方、正極がアース接続されている。これにより、金属製の針形状部材210には負の電位が付与される。
針形状部材210は、棒形状の金属部材の先端を鋭利に尖るように加工することによって作製することができ、電極針として機能する。針形状部材210は、導電性及び耐久性を有していればよいため、素材としては鉄、SUS、金、銀、銅、又はタングステンなどを用いることができる。これらの素材のうち、タングステンは、錆びることがなく、電圧による針先の形状変化を起こしにくいことから好ましい。
この針形状部材210を電極針として電源211が電圧を印加することにより、針形状部材210の針先に電界が集中し、針先近傍の空気をイオン化する。ここで、針形状部材210に正の電位を付与すればプラスイオンが、また、負の電位を付与すればマイナスイオンが発生するが、本実施形態では、針形状部材210に負の電位を付与するので、マイナスイオンが発生する。このとき、マイナスイオンは針形状部材210の針周辺の空気成分(主にNとO)を元に発生するが、OよりもNの方がエネルギー的に安定なため、マイナスイオンの主成分はO であると考えられる。
なお、電源211の印加電圧が大きすぎると、針先で大きな放電が生じ、イオン発生と同時に大量のオゾンが生成されてしまう。その上、針形状部材210の針先が丸く鈍ってしまう形状変化が生じたり、針先に放電生成物が付着したりして、イオン放出量の低下をもたらしてしまう。よって、電源211の印加電圧は、放電が生じない程度に小さいことが好ましい。
本実施形態では、針形状部材210として、尖端の曲率半径が50μm程度でタングステン製のものを用い、電源211の印加電圧を10kVとしている。これにより、針形状部材210の電位は−10kVとなり、針先近傍からマイナスイオンが発生する。
なお、本実施形態では、針形状部材210の形状として、図4に示すように円錐状のものを用いたが、本発明はこれに限定されるものではなく、図5に示すように、棒状の金属部材を斜めにカットしたものを用いてもよい。このような形状の針形状部材210’を用いても、上述した針形状部材210と同様の効果を得ることができる。
上記のイオン放出ユニット203が実際に雰囲気中のオゾンガス成分を減少させる作用を有していることは後述する実験により明らかであるが、理論的には以下の理由によるものと推察される。
可視像形成ユニット内でオゾンが発生するプロセスは、次の(1)〜(3)式
+e→O +2e …(1)
+e→2O+e …(2)
+O+M→O+M …(3)
(M:周辺に存在する触媒金属でもOでもよい)
に示す工程による(静電気学会誌、第25巻、第2号、2001年、第101頁−第104頁)。まず、大気中の酸素分子に電子が衝突して酸素分子の電離が起こる(式(1))。次に、ここで発生した電子が新たな酸素分子に衝突して酸素分子の解離が起こり(式(2))、解離した酸素原子と酸素分子によりオゾンが生成される(式(3))。このプロセスが繰り返されオゾンが次々と発生する。
一方、オゾンの分解に関しては、次の式(4)
+e→O+O+e …(4)
のように、オゾン分子に電子が衝突することにより、酸素分子と酸素原子に分解されると推測される。
ここで、酸素分子の電離時のエネルギーが1181kJ/mol、酸素分子の解離時のエネルギーが493.6kJ/molと比較的大きいのに対し、オゾン分子の解離時のエネルギーは102kJ/molと小さい。従って、式(4)における電子eの役割を、イオン放出ユニット203によって発生したマイナスイオンが担うことは比較的容易であると考えられ、このことから、イオン放出ユニット203の発生させるマイナスイオンにより、オゾンの分解を行うことは十分可能と思われる。
なお、本実施形態では、オゾンを分解するためのイオン放出ユニット203をカラー画像形成装置であるカラーレーザプリンタに備えた構成について説明したが、イオン放出ユニット203の適用先は、カラー画像形成装置に限定されない。上述したイオン放出ユニット203が、モノクロレーザプリンタ等のモノクロ画像形成装置にも適用できることは言うまでもなく、電子写真方式以外の、例えばイオンフロー方式の画像形成装置に適用することも可能である。
また、イオン放出ユニット203は、画像形成装置以外にも、粉塵用の静電式空気清浄装置、オゾンの酸化力を利用した酸化装置(例えば、工業用工場などで発生する有害物質の酸化分解や、薄膜トランジスタに必要な絶縁膜であるSiO膜の製造過程などに用いられる)から排出される廃オゾンの処理装置、オゾンの殺菌効果を利用した青果物の保存装置(例えば冷蔵庫など)にも適用することができる。
つまり、本実施形態のイオン放出ユニット203は、オゾンの除去を目的として、多種多様な装置に設けることができる。
〔実施形態2〕
本発明における他の実施形態について図8及び図9に基づいて説明すると以下の通りである。なお、説明の便宜上、前記実施形態1にて説明した構成と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。本実施形態でも、本発明に係るオゾン除去装置を画像形成装置であるカラーレーザプリンタに適用した場合について説明する。
図9に示すように、本実施形態のカラーレーザプリンタ100’は基本的に実施形態1のカラーレーザプリンと同じ構造であるが、第1の排気ダクト21に代えて、第1の排気ダクト21’が設けられている。この第1の排気ダクト21’内では、図8に示すように、イオン放出ユニット203の下流に、電界形成ユニット207が電界を発生させるように配置されている点が、第1の排気ダクト21と異なっている点である。これ以外の本実施形態のカラーレーザプリンタ100’の構成は、実施形態1のカラーレーザプリンタ100と同様である。
図8は、第1の排気ダクト21’の詳細な構成を示す断面図である。図8に示すように、第1の排気ダクト21’の両端は、筐体20と、筐体20内に設けられた支持部材23とによって支持されている。そして、第1の排気ダクト21’の内部には、排気ファン206、オゾンガス処理用触媒型ハニカムフィルタ205、イオン放出ユニット203、および電界形成ユニット207が、排気方向上流側(支持部材23側)からこの順番で配置されている。本実施形態のカラーレーザプリンタでは、イオン放出ユニット203の下流側に電界形成ユニット207が配置されている点が特徴的構成となっている。本実施形態では、本発明に係るオゾン除去装置は、少なくとも、イオン放出ユニット203および電界形成ユニット207が含まれてなる。
電界形成ユニット207としては、安定した一様な電界を形成することが必要とされるが、この要件が充たされるならば、どのような形態のものでも可能である。なお、本実施形態では、イオン放出ユニット203の下流に、電界形成ユニット207が、オゾンが流れる方向と垂直する方向の電界を発生させるように配置されている。
本実施形態では、電界形成ユニット207は一定距離間隔を設けた導電性部材からなり、この導電性部材間に電位差を設けることで電界を形成した。具体的には、導電性部材として、導電性平面プレート2071,2072を使用し、第1の排気ダクト21のお互いに向かい合う壁面に設置し、導電性平面プレート2071,2072間の距離を一定にした。導電性平面プレート2071,2072の材料の条件としては、導電性であることと、長期間の形状保持が可能であることが必要である。例えば、主に金属類であるSUS、鉄、金、銀、銅などを用いて形成することができる。また、有機系導電性材料も使用可能であるが、抵抗が比較的高い場合は通電による発熱が生じるため、形状変化して一定距離を保つことができなくなり一様な電界形成が困難になる場合があるため、できるだけ抵抗が小さい材料を選ぶのが好ましい。本実施形態では、導電性平面プレート2071,2072として、錆びることなく、形状変化を起こしにくいSUSを使用した。そして、一方の導電性平面プレート2071にマイナスの電位を設け、他方の導電性平面プレート2072にグランド接続することにより電界形成を行う。
マイナスイオンを放出することにより実施形態1で上記したのと同様オゾン削減効果が得られるが、本実施形態では、さらにイオン放出ユニット203の近傍に電界を発生させることで、さらなるオゾン削減効果が得られる。イオン放出ユニット203および電界形成ユニット207が、電界形成とマイナスイオンの発生とにより、実際に雰囲気中のオゾンガス成分を減少(分解)させる作用を有していることは後述する実験により明らかである。
〔実施例1〕
上述した実施形態1のカラーレーザプリンタ100を用い、イオン放出ユニット203によるオゾン分解効果を以下の実験によって検証した。
(実験1)
まず、上述したイオン放出ユニット203の性能を評価するために、マイナスイオンの放出量を佐藤商事社製のイオン測定器AIC−2000を用いて測定した。その結果、針先から60cm以上離れた位置でも2000万個/ccのイオンが安定して放出されていることが確認された。また、同様に、荏原実業社製EG−2001F(紫外線吸収方式)を用いてオゾン発生量を測定すると、オゾン濃度は0.001ppm以下であることが確認された。
以上のことから、実施形態のイオン放出ユニット203は、一定量のマイナスイオンを安定して発生させることができ、かつ、マイナスイオン発生時にオゾンがほとんど発生しないことが確認された。
(実験2)
続いて、上述したカラーレーザプリンタ100からオゾンガス処理用触媒型ハニカムフィルタ205を取り除き、イオン放出ユニット203のみでオゾンガス成分を除去するようにしたカラーレーザプリンタ100’を約9mの密室のチャンバ内に設置し、両面印字を連続して15分行ったときのチャンバ内のオゾン濃度の変化を測定した。オゾン濃度の測定には、荏原実業社製EG−2001F(紫外線吸収方式)を用いた。
なお、イオン放出ユニット203では、排気ファン206の稼動時(印字中はもちろんのこと、印字前後のウォームアップ及びクールダウン時)に電圧印加を行いマイナスイオン放出させた。
また、比較例として、イオン放出ユニット203を動作させずマイナスイオンを放出させなかった場合についても測定を行った。本実験では上記の測定を2回ずつ行った。
図6は、本実験の結果を示す図である。図6のグラフにおいて、実線はマイナスイオンを発生させなかった場合の結果を示し、点線はマイナスイオンを発生させた場合の結果を示す。図6に示すように、1回目及び2回目の双方とも、イオン放出ユニット203を動作させた場合には、動作させない場合に比べて、各時点でのチャンバ内のオゾン濃度が低下した。このことから、イオン放出ユニット203から放出されるマイナスイオンには、オゾン濃度を低減させる効果があることが検証された。
(実験3)
次に、オゾンガス処理用触媒型ハニカムフィルタ205およびイオン放出ユニット203の双方を有するカラーレーザプリンタ100を用意し、イオン放出ユニット203を動作させた状態で、上述した実験1と同一の条件でチャンバ内のオゾン濃度の変化を測定した。
また、比較例として、イオン放出ユニット203を動作させずマイナスイオンを放出させなかった場合についても測定を行った。
図7は、本実験の結果を示す図である。図7のグラフにおいて、実線はマイナスイオンを発生させなかった場合の結果を示し、点線はマイナスイオンを発生させた場合の結果を示す。図7に示すように、イオン放出ユニット203を動作させた場合には、動作させない場合に比べて、各時点でのチャンバ内のオゾン濃度が半分程度に低下した。このことから、イオン放出ユニット203から放出されるマイナスイオンには、オゾン濃度を低減させる効果があることが実験2と同様に検証された。
さらに、オゾンガス処理用触媒型ハニカムフィルタ205を用いなかった場合には、上述した実験2の結果(図6)に示されるように、15分の時点でのオゾン濃度が0.3ppmを超えたのに対して、オゾンガス処理用触媒型ハニカムフィルタ205を用いた場合には、15分の時点でのオゾン濃度を約0.015ppmに抑制することができた。このことから、オゾンの除去に、オゾンガス処理用触媒型ハニカムフィルタ205とイオン放出ユニット203とを組み合わせて用いることが特に有効であることが示された。
ところで、上述した実験2では、オゾンガス処理用触媒型ハニカムフィルタ205が用いられていないことから、イオン放出ユニット203がオゾン濃度の高い雰囲気中に配された状態となっている。一方、本実験では、オゾンガス処理用触媒型ハニカムフィルタ205が用いられていることから、イオン放出ユニット203は、オゾン濃度が比較的低い雰囲気中に配された状態となっている。ここで、上述した実験2の結果(図6)と本実験の結果(図7)とを比較すると、オゾン濃度が比較的低い雰囲気中にイオン放出ユニット203が配置された本実験の構成の方が、実験2の構成に比べて、オゾンの除去率が高いことが分かる。従って、イオン放出ユニット203が配置される環境中のオゾン濃度はあまり高くないことが好ましく、具体的には、0.1ppm以下程度であることが好ましい。
〔実施例2〕
上述した実施形態2のカラーレーザプリンタ100’を用い、イオン放出ユニット203および電界形成ユニット207によるオゾン分解効果を、以下の実験にて検証した。
(実験5)
上述したオゾンガス処理用触媒型ハニカムフィルタ205、イオン放出ユニット203、および電界形成ユニット207を有するカラーレーザプリンタ100’を約9mの密室のチャンバ内に設置し、両面印字を連続して15分行ったときのチャンバ内のオゾン濃度の変化を測定した。オゾン濃度の測定には、荏原実業社製EG−2001F(紫外線吸収方式)を用いた。
ここで、イオン放出ユニット203では、排気ファン206の稼動時(印字中はもちろんのこと、印字前後のウォームアップ及びクールダウン時)に、−10kVの電圧印加を行いマイナスイオン放出させた。さらに、電界形成ユニット207はイオン放出ユニット203稼動時と同期して電界(0.6MV/m)形成を行った。
図10は、本実験の結果のグラフを示す図である。なお、本実験の結果(イオン放出+電界あり)と比較しやすいように、図10のグラフ中に、実験3の結果(イオン放出有り)と実験3での比較例の結果(イオン放出なし)とを、書き込んでいる。
図10に示すように、電界形成せずにイオン放出した場合のオゾン発生量は、イオン放出しない場合のオゾン発生量の約半分となっており、さらに、電界(0.6MV/m)形成しイオン放出した場合のオゾン発生量が、電界形成せずにイオン放出した場合のオゾン発生量よりも、20%程度少なくなることがわかる。
なお、イオン放出ユニット203の上流に電界形成ユニット207を配置して上記と同様の実験を行ったところ、イオン放出ユニット203のみを配置したときの、つまり、実験3のときの、オゾン削減効果と変わらなかった。このような結果となったのは、本実施例のようにイオン放出ユニット203の下流側に電界形成ユニット207を配置することで、電界領域でマイナスイオンとオゾンが反応して、酸素分子の解離を促進するからであると考えられる。また、電界形成ユニット207を上流側に配置すると電界領域でのマイナスイオンが少ないため、活性化できないことによると考えられる。
(実験6)
実験条件は実験5と同様にし、電界ユニと207で形成する電界の大きさのみを変化させて、オゾン濃度の測定を行った。その結果を図11に示す。図11に示すように、形成する電界が大きくなるに従い、オゾン発生量が少なくなった。また、0.6MV/mを閾値とし、これ以上の大きな電界を形成しても効果は変わらないことがわかった。
実験5および実験6の結果より、電界の形成とマイナスイオンの発生とによりオゾン量をより効果的に削減(分解)でき、また、オゾンの削減量は、形成する電界の大きさを大きくすることにより顕著になるが、0.6MV/mより大きな電界ではオゾンの削減効果は、0.6MV/mとほとんど変わらない、ということがわかった。
本発明は上述した各実施形態及び各実施例に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。すなわち、請求項に示した範囲で適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明によれば、雰囲気中のオゾンを除去することができるので、オゾンの除去が必要な各種装置に適用することができる。例えば、画像形成装置、粉塵用の静電式空気清浄装置、オゾンの酸化力利用した酸化装置の廃オゾン処理装置、オゾンの殺菌効果を利用した青果物の保存装置等に利用することができる。
本発明の一実施形態を示すものであり、カラーレーザプリンタに設けられた第1の排気ダクトの構成を示す断面図である。 本発明の一実施形態を示すものであり、カラーレーザプリンタの概略構造を示す断面図である。 本発明の一実施形態を示すものであり、カラーレーザプリンタに設けられた排気ダクトの構成を示す模式図である。 本発明の一実施形態を示すものであり、イオン放出ユニットの構成を示す模式図である。 本発明の一実施形態を示すものであり、イオン放出ユニットの別の構成を示す模式図である。 イオン放出ユニットによるオゾン除去効果を示す図である。 イオン放出ユニットとオゾンガス処理用触媒型ハニカムフィルタとの組み合わせによるオゾン除去効果を示す図である。 本発明の他の実施形態を示すものであり、カラーレーザプリンタに設けられた第1の排気ダクトの構成を示す断面図である。 本発明の他の実施形態を示すものであり、カラーレーザプリンタの概略構造を示す断面図である。 イオン放出ユニットおよび電界形成ユニットによるオゾン除去効果を示す図である。 電界形成ユニットが形成する電界の大きさを変化させた場合の、イオン放出ユニットおよび電界形成ユニットによるオゾン除去効果を示す図である。
符号の説明
11 中間転写ベルト
13a 一次転写ユニット
14 二次転写ユニット
15 定着ユニット
16 内部給紙ユニット
17 手差し給紙ユニット
20 筐体
21 第1の排気ダクト(排気ダクト)
22 第2の排気ダクト
23 支持部材
100 カラーレーザプリンタ(画像形成装置)
101a〜101d 感光体
102a〜102d 現像ユニット
103a〜103d 帯電ユニット
104a〜104d クリーニングユニット
203 イオン放出ユニット(イオン放出部)
204 VOCガス処理用活性炭ハニカムフィルタ
205 オゾンガス処理用触媒型ハニカムフィルタ(オゾン処理フィルタ)
206 排気ファン
207 電界形成ユニット(電界形成部)
210,210’ 針形状部材(電極針)
211 電源
pa・pb・pc・pd 可視像形成ユニット
E 光学系ユニット

Claims (12)

  1. オゾンを含む雰囲気中にマイナスイオンを放出するイオン放出部を備えていることを特徴とするオゾン除去装置。
  2. 上記イオン放出部は、電極針と、該電極針に負の電位を付与する電源とを有していることを特徴とする、請求項1に記載のオゾン除去装置。
  3. 上記イオン放出部近傍で上記オゾンが通過する領域に電界を発生させる電界形成部を備えていることを特徴とする請求項1または2に記載のオゾン除去装置。
  4. 上記電界形成部と上記イオン発生部とは一方向に流れる気流の流路に配置され、上記電界形成部は、上記イオン発生部よりも気流の下流側に配されていることを特徴とする、請求項3に記載のオゾン除去装置。
  5. 記録媒体に対してオゾンの発生を伴う方式で画像形成を行う画像形成部と、
    上記画像形成部を覆う筐体と、
    上記筐体内に配された、請求項1〜4の何れか1項に記載のオゾン除去装置を備えていることを特徴とする画像形成装置。
  6. 上記筐体内の気体を外部へ排出する排気ダクトをさらに備え、
    上記オゾン除去装置は、上記排気ダクト内に設けられていることを特徴とする、請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 上記排気ダクト内に配された、オゾンを分解及び/又は吸着するためのオゾン処理フィルタをさらに備えていることを特徴とする、請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 上記オゾン処理フィルタは、上記排気ダクト内において、上記オゾン除去装置よりも排気方向上流側に配されていることを特徴とする、請求項7に記載の画像形成装置。
  9. 上記オゾン除去装置は、オゾン濃度が0.1ppm以下となる雰囲気中に配されていることを特徴とする、請求項5〜8の何れか1項に記載の画像形成装置。
  10. 気体中のオゾンを除去するためのオゾン除去方法であって、
    上記気体にマイナスイオンを放出するイオン放出工程を含んでいることを特徴とするオゾン除去方法。
  11. さらに、上記マイナスイオンが放出される領域で、上記オゾンが通過する領域に電界を発生する電界発生工程を含んでいることを特徴とする請求項10に記載のオゾン除去方法。
  12. 上記マイナスイオン放出工程の前に、オゾンを分解及び/又は吸着するためのオゾン処理フィルタに上記気体を通すフィルタ処理工程をさらに含んでいることを特徴とする、請求項10または11に記載のオゾン除去方法。
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