JP2009008951A - 帯電装置および画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 被帯電体を均一に帯電させる帯電均一性に優れ、放電生成物の発生を低減することができる帯電装置を提供する。
【解決手段】 イオン発生手段20が放電電極1と誘導電極2との間に電位差をつけてイオンを発生させ、発生したイオンが対向電極3に向けて流れることによって、イオン発生手段20と対向電極3との間に配置された被帯電体11を帯電させるように構成される帯電装置100とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、帯電装置およびその帯電装置を備えた画像形成装置に関する。
電子写真方式を用いた画像形成装置においては、静電潜像を担持する像担持体である感光体を一様に帯電させる帯電手段、感光体に形成されるトナー像を被転写材であり中間転写体である転写ベルトを介して被転写材であり記録媒体である記録紙に転写する転写手段および感光体に静電的に接触する記録紙を剥離する剥離手段などに、コロナ放電方式の帯電装置が用いられている。このようなコロナ放電方式の帯電装置が、特許文献1に開示されている。特許文献1に開示される帯電装置は、感光体および転写ベルトなどの被帯電体に対向する開口部を有するシールドケースと、放電面が線状、鋸歯状または針状でありシールドケース内部に張設される放電電極とを備える。特許文献1に開示される帯電装置は、放電電極に高電圧を印加することでコロナ放電を発生させて、被帯電体を一様に帯電させる所謂コロトロン、放電電極と被帯電体との間にグリッド電極を設け、このグリッド電極に所望の電圧を印加することで被帯電体を一様に帯電させる所謂スコロトロンである。
図10は、コロナ放電方式の帯電装置における帯電メカニズムを説明する図である。曲率半径の小さい放電電極71とグリッド電極72との間に高電圧を印加することによって、2つの電極間に不平等電界が形成する。これによって放電電極71近傍に強電界による局所的な電離作用が生じて、電子が被帯電体11に向かう方向Dに放出され(電子なだれによる放電)、被帯電体11が帯電される。またグリッド電極72は、被帯電体11に向かう電子の量を制御するためのものであり、このグリッド電極72に対しても、電子の放電が行われる。
さらに上述したコロナ放電方式の帯電装置は、被帯電体11に形成されるトナー像を被転写材に転写する前に、トナー像を帯電させるための転写前帯電装置としても利用される。このようなコロナ放電方式の転写前帯電装置が、たとえば特許文献2,3に開示されている。特許文献2,3に開示される転写前帯電装置によれば、被帯電体11に形成されたトナー像に帯電量のばらつきがある場合、被転写材にトナー像を転写する前に、トナー像の帯電量を均一にするので、被転写材にトナー像を転写するときの転写余裕度の低下を抑制し、トナー像を被転写材に安定して転写することができる。
しかしながら、上述した特許文献1,2,3に開示されるコロナ放電方式の帯電装置は、複数の問題点を抱えている。第一の問題点は、帯電装置を配置するスペースに関するものである。コロナ放電方式の帯電装置は、放電電極71のみならずシールドケースやグリッド電極72などが必要である。また、放電電極71と被帯電体11との間隔を比較的大きく確保する必要があり(たとえば10mm程度)、帯電装置を設置するためのスペースが多く必要である。画像形成装置において、帯電装置の周辺には、感光体、感光体に形成された静電潜像にトナーを供給して感光体にトナー像を形成する現像手段、感光体に形成されたトナー像を転写ベルトに転写する一次転写手段、転写ベルトに形成されたトナー像を記録紙に転写する二次転写手段などが配置されている。そのため帯電装置を配置するためのスペースが少なく、比較的大きなスペースが必要なコロナ放電方式の帯電装置は、レイアウトが困難となる。
第二の問題点は、帯電装置が被帯電体11を帯電させるときに発生する放電生成物に関するものである。コロナ放電方式の帯電装置では、図10に示すように、オゾン(O)や窒素酸化物(NOx)などの放電生成物が大量に生成される。具体的には、帯電装置から放出される電子の放電に伴うエネルギーによって、大気中に存在する窒素分子(N)が窒素原子(N)に解離し、それが酸素分子(O)と結合することで窒素酸化物(二酸化窒素:NO)が生成される。同様に、大気中に存在する酸素分子(O)が酸素原子(O)に解離し、それが酸素分子(O)と結合することでオゾン(O)が生成される。このようにしてオゾンが大量に生成されると、オゾン臭の発生、人体に対する有害な影響、強い酸化力による部品劣化などの問題を引き起こす。また、窒素酸化物が生成されると、窒素酸化物が感光体にアンモニウム塩(硝酸アンモニウム)として付着し、異常画像の原因になる。特に、感光体として有機感光体(OPC)が用いられた場合、オゾンおよび窒素酸化物によって、シロ抜けや像流れなどの画像欠陥が生じやすい。
第三の問題点は、帯電装置が被帯電体11を帯電させるときに発生するコロナ風に関するものである。コロナ風は、コロナ放電による電子の流れによって、放電電極71から被帯電体11に向けて発生するものである。コロナ放電方式の帯電装置を転写前帯電装置に用いた場合、コロナ風によって、被帯電体11に形成されたトナー像が乱れてしまう。
放電生成物の発生を低減することができる帯電装置として、導電性ローラや導電性ブラシを被帯電体に接触させて帯電させる接触帯電方式の帯電装置が提案されている。しかしながら、この接触帯電方式の帯電装置では、導電性ローラや導電性ブラシを被帯電体に接触させて帯電させるので、被帯電体に形成されたトナー像を乱さずに帯電させることが困難である。そのため接触帯電方式の帯電装置を、転写前帯電装置として用いるのは不適当である。
また特許文献4には、放電生成物の発生を低減することができるコロナ放電方式の帯電装置が開示されている。特許文献4に開示される帯電装置は、ほぼ一定のピッチで所定の軸方向に並べられた複数の放電電極と、放電電極に所定の放電開始電圧以上の電圧を印加するための高圧電源と、高圧電源の出力電極と放電電極との間に設置された抵抗体と、放電電極に近接し放電電極と被帯電体との間の位置に設置されたグリッド電極と、グリッド電極に所定のグリッド電圧を印加するためのグリッド電源とを備え、放電電極とグリッド電極とのギャップが4mm以下に設定される。このように、放電電極とグリッド電極とのギャップを小さくすることによって、放電電流が小さくなり、そのため放電生成物の発生を低減することができる。
しかしながら、特許文献4に開示される帯電装置では、放電生成物の発生を低減する効果が充分であるとは言えず、0.3ppm程度のオゾンが発生する。また特許文献4に開示される帯電装置では、放電電極とグリッド電極とのギャップが小さいので、放電生成物、トナーおよび被転写材である記録紙に由来する紙粉などの異物が放電電極に付着しやすい。このように放電電極に付着した異物は、コロナ放電方式の放電電極の放電面が針状などの複雑な形状をしているため、除去(クリーニング)するのが困難である。また放電エネルギーによって放電電極の先端が磨耗・劣化しやすく、そのため放電電極による放電が不安定になる。さらに特許文献4に開示される帯電装置では、被帯電体は、放電電極との間隔が小さい状態で配置されるので、複数の放電電極のピッチに起因する長手方向(複数の放電電極が配置された軸方向)の帯電ばらつきが生じやすい。帯電ばらつきを解消するために放電電極のピッチを小さくすることが考えられるが、その場合には放電電極数が増えて、製造コストが増大してしまう。
特許文献5には、沿面放電方式の帯電装置が開示されている。沿面放電方式の帯電装置では、外周辺が尖頭形の板状に形成される放電電極と誘導電極とが、誘電体を介して対向して配置され、被帯電体が放電電極に対向して誘導電極とは反対側に配置される。沿面放電方式の帯電装置では、2つの電極間にパルス波形電圧を印加することでイオンが発生し、このイオンによって被帯電体を帯電させる。
特開平6−11946号公報 特開平10−274892号公報 特開2004−69860号公報 特開平8−160711号公報 特開2003−249327号公報
沿面放電方式の帯電装置は、コロナ放電方式の帯電装置が有するシールドケース、グリッド電極などを必要としない。そのため帯電装置を配置するためのスペースは、比較的小さく設定することができる。また沿面放電方式の帯電装置では、放電電極が板状に形成され、放電面が平坦である。そのため放電電極に異物が付着した場合、異物を簡単にクリーニングすることができる。さらに沿面放電方式の帯電装置では、放電電極と誘導電極間で放電が生じるため、コロナ風が発生しない。そのためコロナ風によって、被帯電体に形成されたトナー像が乱れることを防止することができる。
しかしながら、特許文献5に開示される沿面放電方式の帯電装置では、放電電極と誘導電極との間にパルス波形電圧を印加することによって発生したイオンは、積極的に被帯電体の方向に向かうことはなく、放電電極近傍に留まる。そのため放電電極に留まるイオンが被帯電体に向かうまでに、イオンの流れにばらつきが生じ、被帯電体を均一に帯電させることが困難である。またパルス波形電圧を印加することによって発生したイオンが、放電電極近傍に留まるので、発生したイオン量に対して、被帯電体を帯電させるために利用されるイオン量が少なく、イオンの利用効率が低い。そのため被帯電体に向かうイオン量を増加するために、パルス波形電圧の印加電圧または周波数を大きくする必要がある。このように印加電圧または周波数を大きくすると、消費電力が大きくなり、かつ放電電極の寿命が短くなるだけではなく、オゾンなどの放電生成物の発生量が多くなる。
したがって本発明の目的は、被帯電体を均一に帯電させる帯電均一性に優れ、放電生成物の発生を低減することができる帯電装置およびその帯電装置を備えた画像形成装置を提供することである。
本発明は、画像形成装置が有する静電潜像を担持する像担持体を帯電させる帯電装置であって、
像担持体を帯電させるイオンを発生するイオン発生手段と、
イオン発生手段と対向して配置され、イオン発生手段によって発生したイオンの流れを制御する対向電極とを含んで構成され、
イオン発生手段は、誘電体の表面に形成される放電電極と、誘電体の裏面または内部に形成され誘電体を介して放電電極と対向して配置される誘導電極と、放電電極または(および)誘導電極に電圧を印加する放電電圧印加手段とを含み、
放電電圧印加手段によって放電電極と誘導電極との間に電位差をつけてイオンを発生させ、発生したイオンを対向電極に向けて流すことによって、イオン発生手段と対向電極との間に配置された像担持体を帯電させるように構成されることを特徴とする帯電装置である。
また本発明は、画像形成装置が有する像担持体上に形成される静電潜像にトナーが供給され、像担持体に形成されたトナー像が転写されて、転写されたトナー像が形成される中間転写体を帯電させる帯電装置であって、
中間転写体上に転写されたトナー像を帯電させるイオンを発生するイオン発生手段と、
イオン発生手段と対向して配置され、イオン発生手段によって発生したイオンの流れを制御する対向電極とを含んで構成され、
イオン発生手段は、誘電体の表面に形成される放電電極と、誘電体の裏面または内部に形成され誘電体を介して放電電極と対向して配置される誘導電極と、放電電極または(および)誘導電極に電圧を印加する放電電圧印加手段とを含み、
放電電圧印加手段によって放電電極と誘導電極との間に電位差をつけてイオンを発生させ、発生したイオンを対向電極に向けて流すことによって、イオン発生手段と対向電極との間に配置された中間転写体上に転写されたトナー像を帯電させるように構成されることを特徴とする帯電装置である。
また本発明は、像担持体は、イオン発生手段と対向電極との間を移動して帯電され、
放電電極は、像担持体が移動する移動方向に直交する方向に延びて、像担持体の表面に沿う形状に形成され、縁辺が複数の先鋭部を有する鋸歯状に形成されることを特徴とする。
また本発明は、中間転写体は、イオン発生手段と対向電極との間を移動して帯電され、
放電電極は、中間転写体が移動する移動方向に直交する方向に延びて、中間転写体の表面に沿う形状に形成され、縁辺が複数の先鋭部を有する鋸歯状に形成されることを特徴とする。
また本発明は、誘導電極は、前記先鋭部と対向する箇所にのみ形成されることを特徴とする。
また本発明は、前記先鋭部の先端同士の間隔である先鋭ピッチをp(mm)とし、放電電極から像担持体または中間転写体までの間隔をg(mm)とする場合に、p/g≦1の関係が満足されることを特徴とする。
また本発明は、先鋭ピッチをp(mm)とし、放電電極から像担持体または中間転写体までの間隔をg(mm)とする場合に、p/g≧0.06の関係が満足されることを特徴とする。
また本発明は、複数のイオン発生手段が、像担持体または中間転写体が移動する移動方向に並んで配置されることを特徴とする。
また本発明は、放電電極と誘導電極との絶縁を維持する保護層が、放電電極を覆うように、誘電体上に形成されることを特徴とする。
また本発明は、誘電体がセラミックから成ることを特徴とする。
また本発明は、誘電体を加熱する加熱手段を有することを特徴とする。
また本発明は、誘導電極が前記加熱手段を兼ねることを特徴とする。
また本発明は、対向電極は、接地されていることを特徴とする。
また本発明は、放電電圧印加手段によって放電電極に印加される電圧とは反対極性の電圧を、対向電極に印加する対向電圧印加手段を有することを特徴とする。
また本発明は、放電電圧印加手段または(および)対向電圧印加手段は、像担持体または中間転写体の帯電量が飽和量に達するのに必要な大きさ以上の大きさの電圧を印加することを特徴とする。
また本発明は、対向電極に流れる電流量に基づいて、放電電圧印加手段または(および)対向電圧印加手段が印加する電圧の大きさを制御する電圧制御手段を有することを特徴とする。
また本発明は、電圧制御手段は、対向電極に流れる電流量が、像担持体または中間転写体の帯電量が飽和量に達する際に対向電極に流れる電流量以上になるように、放電電圧印加手段または(および)対向電圧印加手段が印加する電圧の大きさをフィードバック制御することを特徴とする。
また本発明は、静電潜像を担持する像担持体と、像担持体に形成される静電潜像にトナーを供給してトナー像を形成する現像手段と、像担持体に形成されるトナー像を中間転写体を介して記録媒体に転写する転写手段と、記録媒体上のトナー像を記録媒体に定着させる定着手段と、像担持体を帯電させる第1の帯電手段と、中間転写体上のトナー像を帯電させる第2の帯電手段とを含む画像形成装置であって、
第1の帯電手段、第2の帯電手段のうち、少なくとも一方の帯電手段は、上記何れかの帯電装置であることを特徴とする画像形成装置である。
また本発明は、転写手段は、像担持体に形成されるトナー像を中間転写体に転写する中間転写手段と、中間転写体に形成されるトナー像を記録媒体に転写する記録転写手段とを含み、
第1の帯電手段は、中間転写手段によって中間転写体に転写される前の像担持体に形成されるトナー像を帯電させることを特徴とする。
また本発明は、転写手段は、像担持体に形成されるトナー像を中間転写体に転写する中間転写手段と、中間転写体に形成されるトナー像を記録媒体に転写する記録転写手段とを含み、
第2の帯電手段は、中間転写手段によって中間転写体に転写された後であり、かつ記録転写手段によって記録媒体に転写される前の中間転写体に形成されるトナー像を帯電させることを特徴とする。
また本発明は、転写手段は、像担持体に形成されるトナー像を中間転写体に転写する中間転写手段と、中間転写体に形成されるトナー像を記録媒体に転写する記録転写手段とを含み、
中間転写手段によって中間転写体に転写される前の像担持体に形成されるトナー像を帯電させる第1の帯電手段と、中間転写手段によって中間転写体に転写された後であり、かつ記録転写手段によって記録媒体に転写される前の中間転写体に形成されるトナー像を帯電させる第2の帯電手段とを備えることを特徴とする。
また本発明は、静電潜像を担持する像担持体と、像担持体に形成される静電潜像にトナーを供給してトナー像を形成する現像手段と、像担持体に形成されるトナー像を記録媒体に転写する転写手段と、記録媒体上のトナー像を記録媒体に定着させる定着手段と、転写後に像担持体上に残った残留トナーの除去・回収を行うクリーニング手段と、転写後の像担持体上の残留トナーを帯電させる第3の帯電手段とを含む画像形成装置であって、
第3の帯電手段は、上記像担持体を帯電させる何れかの帯電装置であることを特徴とする画像形成装置である。
また本発明は、静電潜像を担持する像担持体と、像担持体に形成される静電潜像にトナーを供給してトナー像を形成する現像手段と、像担持体に形成されるトナー像を記録媒体に転写する転写手段と、記録媒体上のトナー像を記録媒体に定着させる定着手段と、転写後に像担持体上に残った残留トナーの除去・回収を行うクリーニング手段と、像担持体を帯電させる第1の帯電手段と、転写後の像担持体上の残留トナーを帯電させる第3の帯電手段とを含む画像形成装置であって、
第1の帯電手段、第3の帯電手段のうち、少なくとも一方の帯電手段は、上記像担持体を帯電させる何れかの帯電装置であることを特徴とする画像形成装置である。
また本発明は、静電潜像を担持する像担持体と、像担持体に形成される静電潜像にトナーを供給してトナー像を形成する現像手段と、像担持体に形成されるトナー像を中間転写体を介して記録媒体に転写する転写手段と、記録媒体上のトナー像を記録媒体に定着させる定着手段と、転写後に像担持体上に残った残留トナーの除去・回収を行うクリーニング手段と、転写後の像担持体上の残留トナーを帯電させる第3の帯電手段とを含む画像形成装置であって、
第3の帯電手段は、上記像担持体を帯電させる何れかの帯電装置であることを特徴とする画像形成装置である。
また本発明は、静電潜像を担持する像担持体と、像担持体に形成される静電潜像にトナーを供給してトナー像を形成する現像手段と、像担持体に形成されるトナー像を中間転写体を介して記録媒体に転写する転写手段と、記録媒体上のトナー像を記録媒体に定着させる定着手段と、転写後に像担持体上に残った残留トナーの除去・回収を行うクリーニング手段と、像担持体を帯電させる第1の帯電手段と、中間転写体上のトナー像を帯電させる第2の帯電手段と、転写後の像担持体上の残留トナーを帯電させる第3の帯電手段とを含む画像形成装置であって、
第1の帯電手段、第2の帯電手段、第3の帯電手段のうち、少なくとも1つの帯電手段は、上記何れかの帯電装置であることを特徴とする画像形成装置である。
本発明によれば、イオン発生手段が放電電極と誘導電極との間に電位差をつけて発生させたイオンは、対向電極に向けて流れ、イオン発生手段と対向電極との間に配置された像担持体を帯電させる。そのため像担持体に向けて流れるイオンの流れに、ばらつきが生じるのを防止することができ、像担持体を均一に帯電させることができる。またイオン発生手段が発生させたイオンを、対向電極に向けて流して像担持体を帯電させるので、イオンが放電電極近傍に留まることを防止することができる。そのためイオン発生手段が発生させたイオン量に対して、像担持体を帯電させるために利用されるイオン量が少なくなるのを防止することができ、イオンの利用効率を高めることができる。したがってイオン発生手段は、放電電極に印加する印加電圧が比較的小さい状態で、像担持体を帯電させるために必要な量のイオンを発生させることできる。その結果、オゾンなどの放電生成物の発生量を低減することができる。
また本発明によれば、イオン発生手段が放電電極と誘導電極との間に電位差をつけて発生させたイオンは、対向電極に向けて流れ、イオン発生手段と対向電極との間に配置された中間転写体上に転写されたトナー像を帯電させる。そのため中間転写体上に転写されたトナー像に向けて流れるイオンの流れに、ばらつきが生じるのを防止することができ、中間転写体上に転写されたトナー像を均一に帯電させることができる。またイオン発生手段が発生させたイオンを、対向電極に向けて流して中間転写体上に転写されたトナー像を帯電させるので、イオンが放電電極近傍に留まることを防止することができる。そのためイオン発生手段が発生させたイオン量に対して、中間転写体上に転写されたトナー像を帯電させるために利用されるイオン量が少なくなるのを防止することができ、イオンの利用効率を高めることができる。したがってイオン発生手段は、放電電極に印加する印加電圧が比較的小さい状態で、中間転写体上に転写されたトナー像を帯電させるために必要な量のイオンを発生させることできる。その結果、オゾンなどの放電生成物の発生量を低減することができる。さらに、放電が放電電極と誘導電極との間で生じるため、従来のコロナ放電方式のようなコロナ風が発生するのを防止することができる。そのため中間転写体上に転写されたトナー像が乱れた状態で帯電されるのを防止することができる。
また本発明によれば、像担持体は、イオン発生手段と対向電極との間を移動して帯電され、放電電極は、像担持体が移動する移動方向に直交する方向に延びて、像担持体の表面に沿う形状に形成され、縁辺が複数の先鋭部を有する鋸歯状に形成される。イオン発生手段が放電電極と誘導電極との間に電位差をつけてイオンを発生させるとき、放電電極の先鋭部と誘導電極との間で電界集中が起こり、放電電極と誘導電極との間で放電が起こりやすくなる。そのためイオン発生手段は、放電電極に印加する印加電圧が比較的小さい状態で、像担持体を帯電させるために必要な量のイオンを発生させることできる。したがって消費電力を低減することができ、かつ放電電極の寿命を長くすることができるだけでなく、オゾンなどの放電生成物の発生量を低減することができる。
また本発明によれば、中間転写体は、イオン発生手段と対向電極との間を移動して帯電され、放電電極は、中間転写体が移動する移動方向に直交する方向に延びて、中間転写体の表面に沿う形状に形成され、縁辺が複数の先鋭部を有する鋸歯状に形成される。イオン発生手段が放電電極と誘導電極との間に電位差をつけてイオンを発生させるとき、放電電極の先鋭部と誘導電極との間で電界集中が起こり、放電電極と誘導電極との間で放電が起こりやすくなる。そのためイオン発生手段は、放電電極に印加する印加電圧が比較的小さい状態で、中間転写体を帯電させるために必要な量のイオンを発生させることできる。したがって消費電力を低減することができ、かつ放電電極の寿命を長くすることができるだけでなく、オゾンなどの放電生成物の発生量を低減することができる。
また本発明によれば、誘導電極は、放電電極の先鋭部と対向する箇所にのみ形成される。そのため誘導電極を放電電極が形成された対向部全面に形成するのに比べて、放電面積を小さくすることができる。したがって像担持体または中間転写体を帯電させるために必要な量のイオンを発生させる場合の、オゾンなどの放電生成物の発生量を低減することができる。
また本発明によれば、放電電極の先鋭部の先端同士の間隔である先鋭ピッチをp(mm)とし、放電電極から像担持体または中間転写体までの間隔をg(mm)とする場合に、p/g≦1の関係が満足される。これによって、先鋭ピッチを小さく設定するか、放電電極から像担持体または中間転写体までの間隔を大きく設定することができるので、先鋭ピッチに起因する帯電ムラが発生した状態で像担持体または中間転写体が帯電されるのを防止することができ、像担持体または中間転写体を均一に帯電させることができる。
また本発明によれば、放電電極の先鋭ピッチをp(mm)とし、放電電極から像担持体または中間転写体までの間隔をg(mm)とする場合に、p/g≧0.06の関係が満足される。これによって、先鋭ピッチを大きくして放電面積を小さく設定するか、放電電極から像担持体または中間転写体までの間隔を小さくして放電電極に印加する印加電圧が小さい状態で、像担持体または中間転写体を帯電させるために必要な量のイオンを発生させることできる。そのためオゾンなどの放電生成物の発生量を低減することができる。
また本発明によれば、複数のイオン発生手段が、像担持体または中間転写体が移動する移動方向に並んで配置される。これによって、放電電極1本当りの電流密度が小さい状態で、像担持体または中間転写体を帯電させるために必要な量のイオンを発生させることができる。そのため各放電電極の寿命を長くすることができる。
また本発明によれば、放電電極と誘導電極との絶縁を維持する保護層が、放電電極を覆うように、誘電体上に形成される。そのため電圧が印加された放電電極に流れる電流が、誘電体を伝って誘導電極に流れるのを防止することができ、放電電極と誘導電極との絶縁を維持することができる。また保護層が放電電極を覆うように形成されるので、放電電極に電圧が印加されたときの放電エネルギーによって、放電電極が摩耗・劣化するのを防止することができる。
また本発明によれば、誘電体がセラミックで形成される。そのため誘電体が吸湿するのを防止することができる。したがって誘電体が吸湿することによって放電性能が低下するのを防止することができ、高湿環境下でも安定して、像担持体または中間転写体を帯電させるためのイオンを発生させることができる。
また本発明によれば、誘電体を加熱するための加熱手段を有する。これによって、高湿環境下でも誘電体が吸湿するのをさらに防止することができる。したがって誘電体が吸湿することによって放電性能が低下するのを防止することができ、高湿環境下でも安定して、像担持体または中間転写体を帯電させるためのイオンを発生させることができる。
また本発明によれば、誘電体を加熱するための加熱手段を誘導電極が兼ねる。そのため誘電体が吸湿するのを防止するための加熱手段を別に設ける必要がなく、設備が大型化することやコストアップすることを防止することができる。
また本発明によれば、対向電極が接地される。そのため放電電極と対向電極との間に電界が形成され、放電電極近傍で発生したイオンを対向電極に向けて効率よく流すことができる。したがってイオンの利用効率を高めることができ、放電電極に印加する印加電圧が比較的小さい状態で、像担持体または中間転写体を帯電させるために必要な量のイオンを発生させることができる。その結果、消費電力を低減することができ、かつ放電電極の寿命を長くすることができるだけでなく、オゾンなどの放電生成物の発生量を低減することができる。
また本発明によれば、像担持体または中間転写体を帯電させるために必要な量のイオンを発生させるとき、対向電圧印加手段が、放電電極に印加される電圧とは反対極性の電圧を対向電極に印加する。そのため放電電極近傍で発生したイオンを対向電極に向けてさらに効率よく流すことができる。
また本発明によれば、放電電極に電圧を印加する放電電圧印加手段または(および)対向電極に電圧を印加する対向電圧印加手段は、像担持体または中間転写体の帯電量が飽和量に達するのに必要な大きさ以上の大きさの電圧を印加する。像担持体または中間転写体を帯電させるために必要な量のイオンを発生させるとき、放電電極または対向電極に、像担持体または中間転写体の帯電量が飽和量に達するのに充分な電圧が印加されるので、イオン発生量に多少のばらつきがあった場合においても、像担持体または中間転写体を均一に帯電させることができる。
また本発明によれば、電圧制御手段は、対向電極に流れる電流量に基づいて、放電電極または対向電極に印加する電圧の大きさを制御する。イオンの発生量は、放電電極への異物の付着、イオンを発生させる環境条件などによって変動する。また放電電極近傍などにおける風の流れの変化などによって、発生したイオンが像担持体または中間転写体に到達する割合も変動する。そのため像担持体または中間転写体の帯電量は、放電電極に印加する電圧を一定に保っても、常に同じ量にはならない場合がある。そこで、像担持体または中間転写体の帯電量と対向電極を流れる電流量とに相関関係があることから、この対向電極を流れる電流量を像担持体または中間転写体の帯電量を制御する指標とし、この指標に基づいて放電電極に印加する電圧の大きさを制御することによって、常に最適なイオン量を像担持体または中間転写体に付与することができる。
また本発明によれば、電圧制御手段は、対向電極に流れる電流量が、像担持体または中間転写体の帯電量が飽和量に達する際に対向電極に流れる電流量以上になるように、放電電極または対向電極に印加する電圧の大きさをフィードバック制御する。そのため放電電極への異物の付着、イオンを発生させる環境条件などによってイオンの発生量が変動した場合においても、放電電極または対向電極に印加する電圧の大きさをフィードバック制御して、常に最適なイオン量を像担持体または中間転写体に付与することができる。
また本発明によれば、帯電手段が像担持体または中間転写体などを帯電させるとき、オゾンなどの放電生成物の発生量を低減した状態で、像担持体または中間転写体を均一に帯電させる。そのため放電生成物が像担持体または中間転写体に付着するのを防止することができるので、像担持体または中間転写体に放電生成物が付着することによって発生するシロ抜けや像流れなどの画像欠陥が発生するのを防止することができる。また強い酸化力を有するオゾンの発生が防止されるので、画像形成装置を構成する部品が酸化されて劣化するのを防止することができる。
また本発明によれば、第1の帯電手段は、中間転写手段によって中間転写体に転写される前の像担持体に形成されるトナー像を帯電させる。そのためトナー像の帯電量が上昇して転写効率が向上した状態で、中間転写体にトナー像を転写することができる。また帯電手段は、コロナ風が発生するのを防止してトナー像を帯電させるので、トナー像が乱れるのを防止することができる。
また本発明によれば、第2の帯電手段は、中間転写手段によって中間転写体に転写された後であり、かつ記録転写手段によって記録媒体に転写される前の中間転写体に形成されるトナー像を帯電させる。そのためトナー像の帯電量が上昇して転写効率が向上した状態で、記録媒体にトナー像を転写することができる。また帯電手段は、コロナ風が発生するのを防止してトナー像を帯電させるので、トナー像が乱れるのを防止することができる。
また本発明によれば、中間転写手段によって中間転写体に転写される前の像担持体に形成されるトナー像を帯電させる第1の帯電手段と、中間転写手段によって中間転写体に転写された後であり、かつ記録転写手段によって記録媒体に転写される前の中間転写体に形成されるトナー像を帯電させる第2の帯電手段とを含む。そのため像担持体に形成されたトナー像を中間転写体に転写するときにトナー像を第1の帯電手段により帯電させ、さらに中間転写体に形成されたトナー像を記録媒体に転写するときに、第2の帯電手段によりトナー像を帯電させることができるので、さらにトナー像の帯電量が上昇して転写効率を向上した状態で、記録媒体にトナー像を転写することができる。
また本発明によれば、第3の帯電手段は、像担持体に形成されたトナー像を記録媒体あるいは中間転写体に転写した後、像担持体上に残った残留トナーを帯電させる。そのため残留トナーの帯電量が上昇して効率よく残留トナーをクリーニングすることができる。
図1は、本発明の実施の一形態である帯電装置100の構成を示す図である。また図2は、イオン発生手段20の構成を示す図である。帯電装置100は、帯電させる対象物である被帯電体11を帯電させる。また被帯電体11にトナー像が形成されている場合、被帯電体11上のトナー12を帯電させる。帯電装置100は、イオン発生手段20と、対向電極3と、電圧制御手段10とを含んで構成される。
イオン発生手段20は、被帯電体11を帯電させるイオンを発生する手段であり、誘電体4と、放電電極1と、誘導電極2と、保護層6とを含んで構成される。誘電体4は、略長方形状の上部誘電体4aと下部誘電体4bとを貼り合わせた平板状に形成される。誘電体4を構成する材料としては、有機物であれば耐酸化性に優れた材料が好適であり、たとえばポリイミドまたはガラスエポキシなどの樹脂を使用することができる。また誘電体4を構成する材料として無機物を選択する場合、マイカ、純度の高いアルミナ、結晶化ガラス、フォルステライトおよびステアタイトなどのセラミックを使用することができる。耐食性の面を考慮すれば、誘電体4を構成する材料としては、無機物の方が好ましく、さらに成形性や後述する電極形成の容易性、耐湿性などを考慮すれば、セラミックを用いて誘電体4を成形するのが好適である。また放電電極1と誘導電極2との間の絶縁抵抗が均一であることが望ましいため、誘電体4の材料内部の密度バラツキが少なく、誘電体4の絶縁率が均一であればあるほど好適である。
放電電極1は、上部誘電体4aの表面に、上部誘電体4aと一体化して形成される。放電電極1を構成する材料としては、たとえばタングステン、銀、ステンレスなどのように、導電性を有するものであれば、特に制限なく使用することができるが、放電によって溶融するなどの変形を起こさないものであることが条件となる。放電電極1は、上部誘電体4aの表面から突出して配置される場合、放電電極1の厚みが均一であることが好ましい。また放電電極1は、上部誘電体4aの内部に配置される場合、上部誘電体4aの表面からの深さが均一となるように配置されるのが好ましい。本実施の形態では、放電電極1は、タングステンおよびステンレスから成る材料で構成され、上部誘電体4aの表面から突出して配置される。放電電極1の形状は、詳細は後述するが、イオン発生手段20と対向電極3との間を移動して帯電される被帯電体11の移動方向に直交する方向に延びて、被帯電体11の表面に沿う形状に形成されればいずれの形状であってもよいが、放電電極1の縁辺が複数の先鋭部を有する鋸歯状となるように形成されるのが好ましい。
誘導電極2は、誘電体4の内部(上部誘電体4aと下部誘電体4bとの間)に形成され、誘電体4を介して放電電極1と対向して配置される。このように誘導電極2が配置されるのは、放電電極1と誘導電極2との間の絶縁抵抗は均一であることが好ましいため、放電電極1と誘導電極2とは並行であることが望ましいためである。このように放電電極1と誘導電極2とを配置することによって、放電電極1と誘導電極2との距離(電極間距離)が一定となるので、放電電極1と誘導電極2との間の放電状態が安定した状態でイオンを発生させることができる。なお、誘導電極2は、誘電体4を1層として、誘電体4の裏面(放電電極1が配置される面に対して反対側となる面)に設けることができる。この場合は、電圧が印加されて放電電極1に流れる電流が、誘電体4を伝って誘導電極2に流れるのを防止するように、放電電極1に印加される電圧に対し十分な沿面距離を確保するか、放電電極1または誘導電極2を後述する絶縁性の保護層6で被覆する必要がある。
誘導電極2の材料としては、放電電極1と同様に、たとえばタングステン、銀、ステンレスのように導電性を有するものであれば、特に制限なく使用することができる。本実施の形態では、誘導電極2は、タングステンおよびステンレスから成る材料で構成される。誘導電極2の形状は、詳細は後述するが、放電電極1の縁辺が複数の先鋭部を有する鋸歯状となるように形成される場合、放電電極1が有する先鋭部と対向する箇所にのみ形成されるのが好ましく、この場合の誘導電極2の形状は、誘導電極2の上面形状がU字状となる。
イオン発生手段20は、放電電極1または(および)誘導電極2に電圧を印加する放電電圧印加手段7を含む。イオン発生手段20は、放電電圧印加手段7によって放電電極1と誘導電極2との間に電位差をつけてイオンを発生させる。放電電圧印加手段7は、放電電極1または(および)誘導電極2に電圧を印加する交流高圧電源と、交流高圧電源によって電圧が印加されることによって電流が流れる回路となる電圧印加回路とを含んで構成される。
たとえば放電電極1と誘導電極2とをともに電圧印加回路に接続した場合、交流高圧電源が、放電電極1と誘導電極2との両電極に、電圧を印加する。また誘導電極2をグランドに接続して接地電位とし、放電電極1を電圧印加回路に接続した場合、交流高圧電源が、放電電極1にのみ、電圧を印加する。また放電電極1をグランドに接続して接地電位とし、誘導電極2を電圧印加回路に接続した場合、交流高圧電源が、誘導電極2にのみ、電圧を印加する。本実施の形態では、放電電圧印加手段7は、放電電極1にのみ電圧を印加する。誘導電極2が接地された状態で、放電電圧印加手段7が放電電極1に電圧を印加すると、放電電極1と誘導電極2との間の電位差に基づいて、放電電極1近傍で沿面放電が起こる。この沿面放電によって、放電電極1の周囲に存在する空気がイオン化されて、マイナスイオンが発生する。
またイオン発生手段20には、誘電体4を加熱する加熱手段9が設けられるのが好ましく、誘導電極2が加熱手段9を兼ねることが好ましい。本実施の形態では、誘導電極2は、誘導電極2の上面形状がU字状となるように形成され、誘導電極2の一端には加熱手段9が有するヒーター電源が接続され、もう一方の一端が接地されている。ヒーター電源によって誘導電極2に所定の電圧(たとえば12V)が印加されることで、誘導電極2がジュール熱によって発熱する。このように誘導電極2が発熱することによって、誘電体4が加熱(たとえば60℃)される。
保護層6は、放電電極1と誘導電極2との絶縁性を維持するものであり、放電電極1を覆うように誘電体4上に形成される。保護層6は、たとえばアルミナ(酸化アルミニウム)、ガラスおよびシリコンなどで形成される。このような保護層6を設けることによって、電圧が印加された放電電極1に流れる電流が、誘電体4を伝って誘導電極2に流れるのを防止することができ、放電電極1と誘導電極2との絶縁を維持することができる。また保護層6が放電電極1を覆うように形成されるので、放電電極1に電圧が印加されたときの放電エネルギーによって、放電電極1が摩耗・劣化するのを防止することができる。
以下に本実施の形態におけるイオン発生手段20の製造方法について説明する。イオン発生手段20を製造するとき、まず厚さ0.2mmの純度の高いアルミナから成るアルミナシートを、たとえば幅8.5mm×長さ320mmに切断し、2つの略同一の大きさを有する上部誘電体4aおよび下部誘電体4bを作成する。なお、アルミナの純度は90%以上であればよいが、本実施の形態では純度92%のアルミナを用いて、上部誘電体4aおよび下部誘電体4bを作成した。次にタングステンから成る放電電極1を、上部誘電体4aの上面に、スクリーン印刷して形成し、放電電極1を上部誘電体4aと一体化させる。またタングステンから成る誘導電極2を、下部誘電体4bの上面に、スクリーン印刷して形成し、誘導電極2を下部誘電体4bと一体化させる。
次に放電電極1が形成された上部誘電体4aの表面に、放電電極1を覆うようにアルミナから成る保護層6を形成する。次に上部誘電体4aを介して放電電極1と誘導電極2とが対向するように、上部誘電体4aの下面と下部誘電体4bの上面とを重ね合わせた後、圧着して真空引きを行う。その後、これらを加熱炉に入れて、非酸化性雰囲気下で、1400〜1600℃で焼成する。このようにして、上部誘電体4aを介して放電電極1と誘導電極2とが対向して配置されて一体化される、イオン発生素子を作成することができる。その後、放電電極1に放電電圧印加手段7を接続し、誘導電極2に加熱手段9を接続して、イオン発生手段20を製造することができる。
対向電極3は、イオン発生手段20の放電電極1と対向して配置され、イオン発生手段20によって発生したイオンの流れを制御する。対向電極3を構成する材料としては、たとえばタングステン、銀、ステンレスなどのように、導電性を有するものであれば、特に制限なく使用することができる。本実施の形態では、対向電極3は、ステンレスから成る材料で構成され、板状に形成される。また対向電極3には、対向電圧印加手段8が接続される。対向電圧印加手段8は、対向電極3に電圧を印加する対向電極電源を含む。対向電極3は、対向電極電源を介してグランドに接続されており、対向電極電源から所定の電圧が印加されるように構成される。対向電圧印加手段8は、放電電圧印加手段7によって放電電極1に印加される電圧とは反対極性の電圧を、対向電極3に印加する。このように対向電極3を構成することによって、イオン発生手段20の放電電極1近傍で発生したイオンが、対向電極3に向けて流れる。
帯電装置100において被帯電体11を帯電させるとき、被帯電体11は、イオン発生手段20の放電電極1と対向電極3との間に配置され、対向電極3に密着した状態で放電電極1と対向して配置される。このように被帯電体11が配置された状態で、放電電圧印加手段7が放電電極1に電圧を印加すると、放電電極1と誘導電極2との間で放電が生じて、放電電極1近傍で沿面放電が起こる。このように放電が放電電極1と誘導電極2との間で生じるので、従来のコロナ放電方式の帯電装置のように、コロナ風が発生するのを防止することができる。
沿面放電によって放電電極1周囲の空気がイオン化されて発生したイオンは、対向電極3に向かう方向Aに流れ、被帯電体11を帯電させる。イオン発生手段20が発生させたイオンは、対向電極3に向けて流れて被帯電体11を帯電させるので、イオンが放電電極1近傍に留まることを防止することができる。そのためイオン発生手段20が発生させたイオン量に対して、被帯電体11を帯電させるために利用されるイオン量が少なくなるのを防止することができ、イオンの利用効率を高めることができる。したがってイオン発生手段20は、詳細は後述するが、放電電極1に印加する印加電圧が比較的小さい状態で、被帯電体11を帯電させるために必要な量のイオンを発生させることができる。その結果、オゾンなどの放電生成物の発生量を低減することができる。
電圧制御手段10は、対向電極3を流れる電流量を計測する対向電極電流計を含む。対向電極電流計は、対向電極3に接続される。電圧制御手段10は、詳細は後述するが、対向電極3に流れる電流量が、被帯電体11の帯電量が飽和量に達する際に対向電極3に流れる電流量以上になるように、放電電圧印加手段7または(および)対向電圧印加手段8が印加する電圧の大きさをフィードバック制御する。イオン発生手段20によって発生するイオンの発生量は、放電電極1への異物の付着、イオンを発生させる環境条件などによって変動する。また放電電極1および被帯電体11近傍における風の流れの変化などによって、発生したイオンが被帯電体11に到達する割合も変動する。そのため被帯電体11の帯電量は、放電電極1に印加する電圧を一定に保っても、常に同じ量にはならない場合がある。そこで、被帯電体11の帯電量と対向電極3を流れる電流量とに相関関係があることから、この対向電極3を流れる電流量を被帯電体11の帯電量を制御する指標とし、この指標に基づいて放電電極1に印加する電圧の大きさをフィードバック制御することによって、常に最適なイオン量を被帯電体11に付与することができる。
図3Aは、画像形成装置200の構成を示す図である。画像形成装置200は、いわゆるタンデム式であり、かつ中間転写方式のプリンタであり、フルカラー画像を形成する装置である。画像形成装置200は、感光体31と、現像手段32と、転写手段40と、定着手段50と、感光体用クリーニング手段33と、潜像形成前帯電手段110と、第1の帯電手段である中間転写前帯電手段120と、第2の帯電手段である記録転写前帯電手段130とを含んで構成される。
感光体31、レーザ書込み手段(不図示)、現像手段32、転写手段40、感光体用クリーニング手段33、潜像形成前帯電手段110および中間転写前帯電手段120は、カラー画像情報に含まれるシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)およびブラック(K)の各色の画像情報に対応するために、4つずつ設けられ、転写ベルト41に沿って配置されている。
感光体31は、外部から伝達された画像情報に応じた静電潜像を担持する像担持体であり、駆動手段(不図示)によって、軸線まわりに回転駆動可能に支持され、図示しない円筒状の導電性基体と、導電性基体の表面に形成される感光層とを含んで構成される。感光体31は、画像形成の際には所定の周速度(たとえば167〜225mm/s)に制御されて回転する。感光体31に形成される静電潜像は、外部から伝達された画像情報に応じて、レーザ書込み手段(不図示)によってレーザ光が照射されて形成される。感光体31には、この分野で常用されるものを使用でき、たとえば導電性基体であるアルミニウム素管と、アルミニウム素管の表面に形成される有機感光層とを含む、感光体ドラムが用いられる。有機感光層は、電荷発生物質を含む電荷発生層と、電荷輸送物質を含む電荷輸送層とを積層して形成される。有機感光層は、電荷発生物質と電荷輸送物質とを1つの層に含むものであってもよい。
現像手段32は、感光体31上に形成された静電潜像を、現像剤であるトナーで顕像化するものである。各色の画像情報に対応した4つの現像手段は、用いるトナーの色が異なっている点以外は同一であり、それぞれ、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)およびブラック(K)のトナーが用いられている。現像手段32は、感光体31にトナーを供給する現像ローラ、現像ローラの外周面に形成されるトナー層の厚みを規制する層厚規制部材、現像ローラに対してトナーを供給する撹拌供給ローラなどを含んで構成される。感光体用クリーニング手段33は、感光体31の回転方向Bに関して、後述する転写手段10の下流側に設けられ、転写動作によって感光体31から転写ベルト41へ転写しきれなかったトナー、すなわち残留トナーを、感光体31の表面から除去・回収する。
なお、レーザ書込み手段、現像手段32および感光体用クリーニング手段33は、感光体31の周囲に、感光体31の回転方向Bに関して上流側から下流側に向けて、レーザ書込み手段、現像手段32、感光体用クリーニング手段33の順で配置される。
転写手段40は、感光体31上で現像されて形成された各色のトナー像を、転写ベルト41に重ね合わせて転写するとともに、転写ベルト41に転写されたトナー像を記録媒体である記録紙60に再転写する。転写手段40は、感光体31上に形成されたトナー像に、トナー像が有する電荷の逆極性の電界を印加して、転写ベルト41にトナー像を転写する。転写手段40は、転写ベルト41と、中間転写手段42と、記録転写手段43と、転写用クリーニング手段44とを含む。転写ベルト41は、感光体31に形成されたトナー像が転写されてトナー像が形成される中間転写体である。転写ベルト41は、無端状のベルトであり、一対の駆動ローラ及びアイドリングローラによって張架されているとともに、画像形成の際には所定の周速度(たとえば167〜225mm/s)に制御されて搬送駆動される。
中間転写手段42は、感光体31上に形成されたトナー像を転写ベルト41に転写する手段である。中間転写手段42は、軸線まわりに回転駆動する中間転写ローラを含んで構成され、中間転写ローラが転写ベルト41を介して感光体31に対向して配置される。記録転写手段43は、転写ベルト41に転写されたトナー像を記録紙60に再転写する手段である。記録転写手段43は、軸線まわりに回転駆動する2つの記録転写ローラを含んで構成され、2つの記録転写ローラで転写ベルト41を挟むように構成される。給紙手段(不図示)から転写ベルト41上に給紙された記録紙60が、2つの記録転写ローラの圧接部を通過することによって、記録紙60にトナー像が転写される。転写用クリーニング手段44は、記録紙60にトナー像を転写した後の転写ベルト41の表面をクリーニングするためのものである。なお、中間転写手段42、記録転写手段43および転写用クリーニング手段44は、転写ベルト41の周囲に、転写ベルト41の回転方向Cに関して上流側から下流側に向けて、中間転写手段42、記録転写手段43、転写用クリーニング手段44の順で配置される。
定着手段50は、記録紙60に転写されたトナー像を記録紙60に定着させる手段である。定着手段50は、記録転写手段43に対して、記録紙60が搬送される搬送方向下流側に配置される。定着手段50は、軸線まわりに回転駆動する加熱ローラおよび加圧ローラを含む。加熱ローラの内部には、加熱ローラ表面を定着温度に加熱する熱源が配置される。加圧ローラの両端部には、加圧ローラを加熱ローラに対して所定圧力で圧接させる加圧部材が配置される。定着手段50は、トナー像が転写された記録紙60を、加熱ローラと加圧ローラとの圧接部を通過させ、加熱ローラによるトナー像の加熱溶融作用と、加圧ローラによるトナー像の記録紙60への投鋲作用とによって、トナー像を記録紙60に定着する。このようにして記録画像が形成された記録紙60は、排紙手段(不図示)に排出される。
さらに画像形成装置200は、前述した帯電装置100で構成される潜像形成前帯電手段110、中間転写前帯電手段120および記録転写前帯電手段130を有する。潜像形成前帯電手段110は、レーザ書込み手段によってレーザ光が照射される前の感光体31の表面を、所定の極性の電位に帯電させる手段である。潜像形成前帯電手段110は、感光体31の周囲に、感光体31の回転方向Bに関して、レーザ書込み手段の上流側に配置される。潜像形成前帯電手段110においては、帯電させる対象物である被帯電体は、感光体31であり、イオン発生手段20の放電電極1が感光体31と対向するように配置される。また潜像形成前帯電手段110では、感光体31が対向電極を兼ねるように構成される。潜像形成前帯電手段110では、イオン発生手段20から発生したイオンが、対向電極を兼ねる感光体31の方向に流れて、軸線まわりに回転している感光体31の表面を帯電させる。
中間転写前帯電手段120は、感光体31上に形成されたトナー像を帯電させる手段である。中間転写前帯電手段120は、感光体31の周囲に、感光体31の回転方向Bに関して、現像手段32の下流側に配置される。中間転写前帯電手段120においては、帯電させる対象物である被帯電体は、感光体31上に形成されたトナー像であり、イオン発生手段20の放電電極1が感光体31と対向するように配置される。また中間転写前帯電手段120では、感光体31が対向電極を兼ねるように構成される。中間転写前帯電手段120では、イオン発生手段20から発生したイオンが、対向電極を兼ねる感光体31の方向に流れて、軸線まわりに回転している感光体31上に形成されたトナー像を帯電させる。
記録転写前帯電手段130は、転写ベルト41上に転写されたトナー像を帯電させる手段である。記録転写前帯電手段130は、転写ベルト41の周囲に、転写ベルト41の回転方向Cに関して、記録転写手段43の上流側に配置される。記録転写前帯電手段130においては、帯電させる対象物である被帯電体は、転写ベルト41上に形成されたトナー像であり、転写ベルト41が、イオン発生手段20の放電電極1と対向電極3との間に配置され、対向電極3に密着した状態で放電電極1と対向するように配置される。記録転写前帯電手段130では、イオン発生手段20から発生したイオンが、対向電極3の方向に流れて、所定の周速度で移動している転写ベルト41上に形成されたトナー像を帯電させる。
このように画像形成装置200では、像担持体である感光体31および中間転写体である転写ベルト41上に形成されたトナー像を帯電させる帯電手段が、オゾンなどの放電生成物の発生を防止することができる帯電装置100によって構成されている。そのため放電生成物が感光体31および転写ベルト41に付着するのを防止することができる。したがって画像形成装置200が記録紙60に記録画像を形成するとき、詳細は後述するが、放電生成物が感光体31または転写ベルト41に付着することによって発生するシロ抜けや像流れなどの画像欠陥が発生するのを防止することができる。また強い酸化力を有するオゾンの発生が防止されるので、画像形成装置200を構成する部品が酸化されて劣化するのを防止することができる。
また画像形成装置200が有する中間転写前帯電手段120および記録転写前帯電手段130は、帯電装置100によって構成されるので、コロナ風が発生するのを防止することができる。そのため感光体31および転写ベルト41に形成されたトナー像が乱れた状態で帯電されるのを防止することができる。また中間転写前帯電手段120および記録転写前帯電手段130は、トナー像を帯電させるので、詳細は後述するが、トナー像の帯電量を上昇させることができ、そのため転写効率が向上した状態でトナー像を転写することができる。
また画像形成装置200では、感光体31および転写ベルト41を帯電させる帯電手段が、イオンの利用効率が高められた帯電装置100によって構成される。そのため感光体31および転写ベルト41が高速駆動する場合においても、感光体31および転写ベルト41を充分に帯電させることができる。したがって帯電装置100によって構成される帯電手段は、印字処理スピードが高速である高速画像形成装置にも対応可能である。
図3Bは、前述した画像形成装置200とは別の実施形態である画像形成装置210の構成を示す図である。画像形成装置210は、転写手段40と感光体用クリーニング手段33との間に、第3の帯電手段であり、前述した帯電装置100で構成されるクリーニング前帯電手段140が設けられている以外は、画像形成装置200と同じである。画像形成装置200と同じ部材については、同じ参照符号を付し、説明は省略する。
クリーニング前帯電手段140は、転写動作によって感光体31から転写ベルト41へ転写しきれなかったトナー、すなわち残留トナーを帯電させる手段である。クリーニング前帯電手段140においては、帯電させる対象物である被帯電体は、感光体31上の残留トナー像であり、イオン発生手段20の放電電極1が感光体31と対向するように配置される。またクリーニング前帯電手段140では、感光体31が対向電極を兼ねるように構成される。クリーニング前帯電手段140では、イオン発生手段20から発生したイオンが、対向電極を兼ねる感光体31の方向に流れて、軸線まわりに回転している感光体31上の残留トナー像を帯電させる。これにより、残留トナーの帯電量は上昇させられるので、感光体用クリーニング手段33により効率よく残留トナーを除去・回収することができる。
図3Bにおいて、画像形成装置210は、転写ベルト41を備える構成を示しているが、画像形成装置としては、転写ベルト41を備えずに転写手段40により記録紙60に直接転写する構成であってもよい。また、画像形成装置210においては、クリーニング前帯電手段140の他に中間転写前帯電手段120および記録転写前帯電手段130を備えている構成を示しているが、クリーニング前帯電手段140のみを備える構成であっても良く、あるいは、クリーニング前帯電手段140と中間転写前帯電手段120、記録転写前帯電手段130の何れか一方を備える構成であっても良い。さらには、転写ベルト41に設けられた転写用クリーニング手段44の手前、すなわち、転写ベルト41の回転方向Cの上流側に、転写ベルト41上の残留トナーを帯電させる帯電手段を設けるようにしても良い。
以下に、帯電装置の構成と特性との関係について、帯電装置100を記録転写前帯電手段として用いて、さらに詳述する。
(放電電極および誘導電極の形状)
図4は、イオン発生手段20a,20b,20cの電極の構成を示す図である。また図5は、印加電圧の波形を示す図である。イオン発生手段20a,20b,20cは、放電電極および誘導電極の形状が異なる以外は、前述したイオン発生手段20と同様に構成される。イオン発生手段20aは、図4(a)に示すように、放電電極1aが矩形板状に形成され、誘導電極2aが誘電体4を介して放電電極1a表面の全面に対向して矩形板状に形成される。また誘電体4の大きさは、厚さが0.2mm、幅が8.5mm、長さが50mmである。
イオン発生手段20bは、図4(b)に示すように、放電電極1bが矩形板状体の縁辺が複数の先鋭部を有する鋸歯状に形成され、誘導電極2bが誘電体4を介して放電電極1b表面の全面に対向して矩形板状に形成される。このとき放電電極1bが有する先鋭部の、先端同士の間隔である先鋭ピッチpは、1mmに設定される。また誘電体4の大きさは、厚さが0.2mm、幅が8.5mm、長さが50mmである。イオン発生手段20cは、図4(c)に示すように、放電電極1cが矩形板状体の縁辺が複数の先鋭部を有する鋸歯状に形成され、誘導電極2cが誘電体4を介して放電電極1cが有する先鋭部と対向する箇所にのみ形成されるU字状である。このとき放電電極1cが有する先鋭部の、先端同士の間隔である先鋭ピッチpは、1mmに設定される。また誘電体4の大きさは、厚さが0.2mm、幅が8.5mm、長さが50mmである。
前述した3種類のイオン発生手段20a,20bおよび20cを、容積が1mのチャンバー(恒温高湿槽)内に設置し、各イオン発生手段が有する各放電電極1a,1b,1cに対して、ギャップ5mmを隔てて平行に対向電極(ステンレス製)を配置した。このような状態で、図5に示されるピーク電圧(α)、デューティー比(β/γ)となる波形の交流電圧を、対向電極に1.2μAの対向電極電流が流れるように、各放電電極1a,1bおよび1cに印加した。このときの印加電圧条件およびオゾン発生量の測定結果を表1に示す。なお、オゾン発生量の測定は、オゾン測定器(荏原実業社製オゾンモニターEG2002F)を使用して、電圧を印加開始してから5分経過後のチャンバー内のオゾン濃度を測定した。
表1に示すように、イオン発生手段20aに比べて、イオン発生手段20bおよび20cでは、低いピーク電圧または周波数で、同じ対向電極電流が得られることがわかる。これは、放電電極縁辺の形状を鋸歯状とすることで、放電電極の先鋭部と誘導電極との間で電界集中が起こり、放電電極と誘導電極との間で放電が起こりやすくなるためである。そのため、同じ対向電極電流を得るときに、印加電圧や周波数を低くすることができる。その結果、消費電力を低減することができるとともに、放電電極の寿命を長くすることができる。
またイオン発生手段20cは、イオン発生手段20a,20bに比べて、オゾン発生量が低減されている。これは、前述したように、イオン発生手段20cでは印加電圧および周波数を低くすることができるためである。またイオン発生手段20aに対して周波数を低くすることができるイオン発生手段20bでは、イオン発生手段20aに比べて、オゾン発生量の低減が見られない。これは、オゾン発生量は、放電電極に印加する印加電圧や周波数だけではなく、放電面積とも関係があるためである。つまり、放電面積を決定する指標となる放電部周長(放電が発生する放電面の周長)は、イオン発生手段20c、イオン発生手段20a、イオン発生手段20bの順に大きくなる。そのためイオン発生手段20bは、イオン発生手段20aに対して周波数を低くすることができるにもかかわらず、イオン発生手段20aに比べて、オゾン発生量の低減が見られない。
ここで、オゾン発生量が実効電圧(ピーク電圧−放電開始電圧)、周波数、対向電極電流および放電部周長に比例すると仮定して算出されるオゾン発生量の理論値は、イオン発生手段20aの理論値を1として相対比で示すと、イオン発生手段20bの理論値が1.12であり、イオン発生手段20cの理論値が0.30である。これらのオゾン発生量の理論値の比は、各イオン発生手段20a,20b,20cにおいて発生したオゾン発生量の実測値比と、ほぼ一致している。このことからもオゾン発生量は、放電電極に印加する印加電圧や周波数だけではなく、放電面積とも比例関係があることがわかる。
以上のように、同じ放電電流(対向電極電流)を得る場合、放電電極の形状を縁辺が複数の先鋭部を有する鋸歯状に形成することによって、放電電極に印加する印加電圧、周波数を低くすることができる。さらに誘導電極を放電電極の先鋭部と対向する箇所にのみ形成することによって、放電面積を小さくすることができ、オゾンの発生量を低減することができる。
Figure 2009008951
(先鋭ピッチと、放電電極から転写ベルトまでの間隔との関係)
矩形板状体の縁辺が複数の先鋭部を有する鋸歯状に形成された放電電極であり、放電電極の先鋭ピッチpが異なる以外は、イオン発生手段20cと同様にして、5種類のイオン発生手段(先鋭ピッチpが10mm、5mm、1mm、0.3mm、0.15mmの5水準)を作成した。これら5種類のイオン発生手段を、容積が1mのチャンバー(恒温高湿槽)内に設置し、各イオン発生手段が有する各放電電極に対して、ギャップgが7mm、5mm、3mmとなるように対向電極(ステンレス製)を配置した。このような状態で、交流電圧を、対向電極に1.2μAの対向電極電流が流れるように、各放電電極に印加した。このときのオゾン発生量を前述した方法と同様にして測定し、オゾン発生量の測定結果を表2にまとめた。なお、表2では、オゾン発生量の実測数値とともに、従来のコロナ放電方式の帯電手段におけるオゾン発生量である0.3ppmと比較して、オゾン発生量が少ない場合を「○」とし、オゾン発生量が多い場合を「×」として表した。
また作成した5種類のイオン発生手段を用いて記録転写前帯電手段を形成し、これらの記録転写前帯電手段を、画像形成装置であるシャープ製のカラー複合機MX−4500に適用した。なお、各記録転写前帯電手段では、放電電極と転写ベルトとのギャップgが7mm、5mm、3mmとなるように、各イオン発生手段が転写ベルトと対向して配置され、対向電極が転写ベルトに密着して転写ベルトを介して放電電極と対向するように配置されている。このような状態で、交流電圧を、対向電極に1.2μAの対向電極電流が流れるように、放電電極に印加した。このとき、画像形成装置では黒ベタ画像が記録紙に印字されており、記録紙に白スジが発生するかどうか評価した。記録紙に白スジが発生しなかった場合を「○」とし、白スジが発生した場合を「×」として、評価結果を表2にまとめた。
表2に示すように、先鋭ピッチpとギャップgとの比であるp/gが1以下では白スジが発生しないことがわかった。これは、p/gが1以下に設定されることによって、先鋭ピッチpを小さく設定するか、ギャップgを大きく設定することができるので、先鋭ピッチに起因する帯電ムラが転写ベルト上に発生するのを防止することができ、転写ベルトを均一に帯電することができるためである。またp/gが0.06以上では、従来のコロナ放電方式の帯電手段よりも、オゾン発生量を低減することができることがわかった。これは、p/gが0.06以上に設定されることによって、先鋭ピッチpを大きくして放電面積を小さく設定するか、ギャップgを小さくして放電電極に印加する印加電圧を小さく設定することができるためである。
以上の結果から、p/gを0.06以上1以下に設定するのが好ましく、このようにp/gを設定することによって、白スジなどの画像欠陥が発生するのを防止することができるとともに、オゾン発生量を低減することができる。
Figure 2009008951
(放電電極数および誘電体材料)
図6は、イオン発生手段20d,20e,20fの電極の構成を示す図である。イオン発生手段20dは、図6(a),(b)に示すように、放電電極1d(ステンレス製)が矩形板状体の縁辺が複数の先鋭部を有する鋸歯状に形成され、誘導電極2dが誘電体80を介して放電電極1dが有する先鋭部と対向する箇所にのみ形成されるU字状である。このとき放電電極1dが有する先鋭部の先鋭ピッチは、0.15mmに設定される。なお、誘電体80は、上部誘電体80aと下部誘電体80bとから構成される。上部誘電体80aは、厚さ80μmのマイカから成るシートであり、下部誘電体80bは、厚さ80μmのシリコンから成るシートである。上部誘電体80aと下部誘電体80bとの大きさは、略同一であり、幅が8.5mm、長さが320mmである。また上部誘電体80aの表面には、放電電極1dを覆うように、ガラスから成る保護層90が形成される。
イオン発生手段20eは、放電電極および誘導電極の本数が異なる以外はイオン発生手段20dと同様に構成される。イオン発生手段20eは、図6(c)に示すように、イオン発生手段20dと同一の放電電極および誘導電極が、それぞれ3本ずつ、誘電体80上に形成される。イオン発生手段20fは、放電電極、誘電体および保護層の材質が異なる以外はイオン発生手段20dと同様に構成される。イオン発生手段20fの放電電極1fは、タングステンによって形成され、保護層91は、アルミナによって形成される。またイオン発生手段20fの誘電体81は、上部誘電体81aと下部誘電体81bとから構成され、上部誘電体81aおよび下部誘電体81bは、厚さ200μmのアルミナから成るシートである。
このように作成したイオン発生手段20d,20e,20fを用いて記録転写前帯電手段を形成し、これらの記録転写前帯電手段を、画像形成装置であるシャープ製のカラー複合機MX−4500に適用した。なお、各記録転写前帯電手段では、各イオン発生手段の放電電極が転写ベルトと対向して配置され、対向電極が転写ベルトに密着して転写ベルトを介して放電電極と対向するように配置されている。このような状態で、交流電圧を、対向電極に10μAの対向電極電流が流れるように、放電電極に印加した。このとき、35℃、80%の高温高湿環境下において、画像形成装置では黒ベタ画像が記録紙に連続印字されており、印字枚数が何枚の時点で白スジが発生するかどうか評価した。記録紙に白スジが発生しなかった場合を「○」とし、白スジが発生した場合を「×」として、評価結果を表3にまとめた。なお、本評価では、白スジが発生した時点で画像形成装置の稼動を停止させて、記録紙への印字を終了した。
表3に示すように、イオン発生手段20eを有する記録転写前帯電手段を用いた場合、イオン発生手段20dを有する記録転写前帯電手段を用いた場合よりも、白スジが発生するまでの印字枚数を多くすることができる。これは、イオン発生手段20eの方がイオン発生手段20dよりも放電電極の本数が多いので、放電電極1本当りの電流密度が小さくなり、そのため放電電極1本当りの摩耗・劣化、放電電極への放電生成物の付着などが抑制されるためである。したがって放電電極を複数本用いることによって、各放電電極の寿命を長くすることができる。
またイオン発生手段20fを有する記録転写前帯電手段を用いた場合、イオン発生手段20dを有する記録転写前帯電手段を用いた場合よりも、白スジが発生するまでの印字枚数を多くすることができる。これは、イオン発生手段20dが有する上部誘電体80aがマイカで形成されているのに対して、イオン発生手段20fが有する上部誘電体81aがセラミックであるアルミナで形成されているためである。つまりイオン発生手段20dが有する上部誘電体80aの材料であるマイカは、マイカ鱗片を接着剤で固めた集成マイカであるため、吸湿性が大きく、高湿環境下では吸湿する。これに対してイオン発生手段20fが有する上部誘電体81aの材料であるアルミナは、吸湿性が小さく、高湿環境下でもほとんど吸湿しない。そのためイオン発生手段20fを有する記録転写前帯電手段は、誘電体が吸湿することによって放電性能が低下するのを防止することができ、高湿環境下でも安定して、転写ベルトを帯電させるためのイオンを発生させることができる。
また保護層を設けない以外はイオン発生手段20fと同様にして、イオン発生手段20gを作成した。イオン発生手段20gを有する記録転写前帯電手段を用いた場合、表3には記載していないが、イオン発生手段20fを有する記録転写前帯電手段を用いた場合よりも、白スジが発生するまでの印字枚数が少なくなる。これは、イオン発生手段20gには放電電極を覆う保護層がないため、放電電極が摩耗・劣化を受けやすくなるためである。したがって放電電極を覆う保護層を設けることによって、放電電極が摩耗・劣化するのを防止することができ、放電電極の寿命を長くすることができる。
Figure 2009008951
(対向電極の効果)
イオン発生手段を有する記録転写前帯電手段を、画像形成装置であるシャープ製のカラー複合機MX−4500に適用し、放電電極と転写ベルトとのギャップが5mmとなるように、イオン発生手段を転写ベルトと対向するように配置して、対向電極を転写ベルトに密着して転写ベルトを介して放電電極と対向するように配置した。このような状態で、交流電圧を放電電極に印加してイオンを発生させ、転写ベルトに向けてイオンを照射した。このとき、画像形成装置では、転写ベルトが周速度225mm/sに制御されて搬送駆動し、トナー付着量0.4mg/cmのベタ画像(黒およびシアン)が記録紙に印字されている。表4は、対向電極を接地した場合と、フローティングにした場合(放電電極と対向電極との間に電位差が生じない状態)とにおける、トナー帯電量の違いを示している。なお、トナー帯電量の測定は、トレックジャパン社製吸引式小型帯電量測定装置(MODEL:210HS−2A)を用いて行った。
表4に示すように、対向電極がフローティングの場合では、イオン照射の前後でトナー帯電量はほとんど変化しないにも関わらず、対向電極が接地されている場合、イオン照射によって、トナー帯電量が8〜9μC/g増加することがわかる。これは、対向電極を接地した場合、放電電極と対向電極との間に電界が形成され、放電電極近傍で発生したイオンが、対向電極方向すなわちトナー像が形成される転写ベルトの方向に集中して移動するためである。
Figure 2009008951
(加熱手段による加熱効果および対向電極に印加する電圧の効果)
イオン発生手段20eを、容積1mのチャンバー内に設置し、3本の放電電極1eに対して、ギャップ5mmを隔てて平行に対向電極を配置した。このような状態で、交流電圧を、対向電極に8μAの対向電極電流が流れるように、放電電極1eに印加した。表5は、120Ωの抵抗を有する誘導電極2eに、加熱手段によって12Vの電圧を印加して1.2Wの発熱を発生させて誘導電極2eを加熱する場合と、誘導電極2eに電圧を印加せずに誘導電極2eを加熱しない場合とにおける、印加電圧条件およびオゾン発生量の違いを示している。また表5は、対向電極に+750Vの電圧(放電電極1eに印加する電圧とは反対極性の電圧)を印加する場合と、対向電極に電圧を印加しない場合とにおける、印加電圧条件およびオゾン発生量の違いを示している。なお、オゾン発生量は、前述した方法と同様にして測定した。
表5に示すように、誘電体をマイカで形成したもの同士を比較すると、誘導電極2eに電圧を印加してヒーター電源を入れて(ON)誘導電極2eを加熱する場合、ヒーター電源を入れないで(OFF)誘導電極2eを加熱しない場合に比べて、オゾン発生量が約48%削減できる。これは、誘導電極2eを加熱することによって、放電電極1e近傍で発生したオゾンを熱分解することができるためである。また誘電体をアルミナで形成することによって、誘電体が吸湿するのを防止することができるが、高湿環境下では誘電体の表面が結露することがある。誘電体表面が結露すると放電性能が低下するが、誘電体を加熱手段によって加熱することによって、誘電体表面が結露するのを防止することができる。また誘導電極が加熱電極を兼ねるように構成したので、加熱電極を別に設ける必要がなく、設備が大型化することやコストアップすることを防止することができる。
また対向電極に放電電極1eに印加する電圧とは反対極性の電圧を印加する場合、対向電極に電圧を印加しない場合に比べて、周波数を低くすることができるとともに、オゾン発生量が約68%削減できる。これは、対向電極に電圧を印加することによって、放電電極1eと対向電極との間に強い電界が形成され、放電電極1e近傍で発生したマイナスイオンが対向電極に引き付けられるためである。その結果、イオンの利用効率を高めることができ、周波数が低い状態でも充分な量のイオンを発生させることができる。そのため消費電力を低減することができ、かつ放電電極の寿命を長くすることができるだけでなく、オゾン発生量を低減することができる。
Figure 2009008951
(対向電極電流の設定)
図7は、記録転写前帯電手段130における対向電極電流とトナー帯電量との関係を示すグラフである。グラフの横軸は対向電極電流(μA)を示し、縦軸はトナー帯電量(μC/g)を示す。記録転写前帯電手段130を、画像形成装置であるシャープ製のカラー複合機MX−4500に適用し、記録転写前帯電手段130が有するイオン発生手段の放電電極1に印加する電圧の大きさを段階的に上げていきながら、転写ベルト上のトナー像に対して帯電を行い、そのときの対向電極電流とトナー帯電量とを測定した。なお、トナー像には、トナー付着量1mg/cmのベタ画像(シアン+マゼンタ)を用いた。
図7に示すように、記録転写前帯電手段130の放電電極1に電圧を印加しない初期状態では、対向電極電流は0で、かつトナー帯電量はおおよそ−15μC/gであった。その後、放電電極1に印加する印加電圧を大きくするにつれて、マイナスイオンの発生量が増加し、対向電極電流およびトナー帯電量の絶対値も増加した。ところが、トナー帯電量は、対向電極電流が5μA以上になると、−30μC/gで飽和した。この結果から、電圧制御手段10が、放電電圧印加手段7によって放電電極1に印加させる電圧を、対向電極電流が5μA以上となるように制御することで、トナー帯電量は−30μC/gで安定し、トナー帯電量を均一化できることがわかる。したがって、電圧制御手段10は、対向電極電流を測定する対向電極電流計から信号を受けて、対向電極電流が5μA以上となるように、放電電極印加手段7が放電電極1に印加する印加電圧の大きさをフィードバック制御することが好ましい。これによって、被帯電体である転写ベルトに形成されるトナー像を、常に均一なトナー帯電量となるように帯電させることができる。
図8は、記録転写前帯電手段130におけるトナー帯電量とトナー付着量との関係を示すグラフである。グラフの横軸はトナー帯電量(μC/g)を示し、縦軸はトナー付着量(mg/cm)を示す。画像パターンや環境条件(画像形成装置を稼動させる温度、湿度などの条件)が異なる6種類の条件下において、記録転写前帯電手段130によって転写ベルト上に形成されるトナー像を帯電させた。このとき、電圧制御手段10は、放電電圧印加手段7によって放電電極1に印加させる電圧を、対向電極電流が10μAとなるようにフィードバック制御している。図8に示すように、記録転写前帯電手段130によってトナー像を帯電させる前のトナー帯電量は、−12〜−15μC/gと、約3μC/gの範囲でばらついていたのに対して、トナー像を帯電させた後のトナー帯電量は、−18〜−19μC/gと、約1μC/gの範囲内にばらつきが収束した。この結果からも、対向電極電流が一定値となるようにフィードバック制御して、記録転写前帯電手段130によってトナー像を帯電させることで、トナー帯電量が均一になることがわかる。
図9は、記録転写前帯電手段130における2次転写電流と転写効率との関係を示すグラフである。グラフの横軸は2次転写電流(μA)を示し、縦軸は転写効率(%)を示す。記録転写前帯電手段130によって転写ベルトに向けてイオンを照射して、転写ベルト上のトナー像を帯電させた場合と、転写ベルトに向けてイオンを照射しない場合とにおける、転写効率の比較を行った。転写効率ηは、印字率が100%のベタ画像を用いて記録紙に印字を行い、転写ベルト上のトナー付着量Tおよび記録紙上のトナー付着量Tを測定し、η=(T÷T)×100を計算することで求めた。また2次転写電流とは、転写ベルト上に転写されたトナー像を記録紙に転写するときに、記録転写ローラに転写バイアスを印加することによって流れる電流である。図9に示すように、記録転写前帯電手段130が転写ベルト上のトナー像を帯電させることによって、転写効率を上げることができる。さらに、記録転写前帯電手段130が転写ベルト上のトナー像を帯電させることによって、2次転写電流が変動しても転写効率の変化幅が小さくなり、2次転写電流に対するラチチュード(転写余裕度)を広げることができる。
本発明の実施の一形態である帯電装置100の構成を示す図である。 イオン発生手段20の構成を示す図である。 画像形成装置200の構成を示す図である。 画像形成装置210の構成を示す図である。 イオン発生手段20a,20b,20cの電極の構成を示す図である。 印加電圧の波形を示す図である。 イオン発生手段20d,20e,20fの電極の構成を示す図である。 記録転写前帯電手段130における対向電極電流とトナー帯電量との関係を示すグラフである。 記録転写前帯電手段130におけるトナー帯電量とトナー付着量との関係を示すグラフである。 記録転写前帯電手段130における2次転写電流と転写効率との関係を示すグラフである。 従来技術であるコロナ放電方式の帯電装置における帯電メカニズムを説明する図である。
符号の説明
1 放電電極
2 誘導電極
3 対向電極
4 誘電体
6 保護層
7 放電電圧印加手段
8 対向電圧印加手段
9 加熱手段
10 制御手段
11 被帯電体
12 トナー
20 イオン発生手段
40 転写手段
50 定着手段
60 記録紙
100 帯電装置
110 潜像形成前帯電手段
120 中間転写前帯電手段
130 記録転写前帯電手段
140 クリーニング前帯電手段
200,210 画像形成装置

Claims (25)

  1. 画像形成装置が有する静電潜像を担持する像担持体を帯電させる帯電装置であって、
    像担持体を帯電させるイオンを発生するイオン発生手段と、
    イオン発生手段と対向して配置され、イオン発生手段によって発生したイオンの流れを制御する対向電極とを含んで構成され、
    イオン発生手段は、誘電体の表面に形成される放電電極と、誘電体の裏面または内部に形成され誘電体を介して放電電極と対向して配置される誘導電極と、放電電極または(および)誘導電極に電圧を印加する放電電圧印加手段とを含み、
    放電電圧印加手段によって放電電極と誘導電極との間に電位差をつけてイオンを発生させ、発生したイオンを対向電極に向けて流すことによって、イオン発生手段と対向電極との間に配置された像担持体を帯電させるように構成されることを特徴とする帯電装置。
  2. 画像形成装置が有する像担持体上に形成される静電潜像にトナーが供給され、像担持体に形成されたトナー像が転写されて、転写されたトナー像が形成される中間転写体を帯電させる帯電装置であって、
    中間転写体上に転写されたトナー像を帯電させるイオンを発生するイオン発生手段と、
    イオン発生手段と対向して配置され、イオン発生手段によって発生したイオンの流れを制御する対向電極とを含んで構成され、
    イオン発生手段は、誘電体の表面に形成される放電電極と、誘電体の裏面または内部に形成され誘電体を介して放電電極と対向して配置される誘導電極と、放電電極または(および)誘導電極に電圧を印加する放電電圧印加手段とを含み、
    放電電圧印加手段によって放電電極と誘導電極との間に電位差をつけてイオンを発生させ、発生したイオンを対向電極に向けて流すことによって、イオン発生手段と対向電極との間に配置された中間転写体上に転写されたトナー像を帯電させるように構成されることを特徴とする帯電装置。
  3. 像担持体は、イオン発生手段と対向電極との間を移動して帯電され、
    放電電極は、像担持体が移動する移動方向に直交する方向に延びて、像担持体の表面に沿う形状に形成され、縁辺が複数の先鋭部を有する鋸歯状に形成されることを特徴とする請求項1に記載の帯電装置。
  4. 中間転写体は、イオン発生手段と対向電極との間を移動して帯電され、
    放電電極は、中間転写体が移動する移動方向に直交する方向に延びて、中間転写体の表面に沿う形状に形成され、縁辺が複数の先鋭部を有する鋸歯状に形成されることを特徴とする請求項2に記載の帯電装置。
  5. 誘導電極は、前記先鋭部と対向する箇所にのみ形成されることを特徴とする請求項3または4記載の帯電装置。
  6. 前記先鋭部の先端同士の間隔である先鋭ピッチをp(mm)とし、放電電極から像担持体または中間転写体までの間隔をg(mm)とする場合に、p/g≦1の関係が満足されることを特徴とする請求項3〜5のいずれか1つに記載の帯電装置。
  7. 先鋭ピッチをp(mm)とし、放電電極から像担持体または中間転写体までの間隔をg(mm)とする場合に、p/g≧0.06の関係が満足されることを特徴とする請求項3〜6のいずれか1つに記載の帯電装置。
  8. 複数のイオン発生手段が、像担持体または中間転写体が移動する移動方向に並んで配置されることを特徴とする請求項3〜7のいずれか1つに記載の帯電装置。
  9. 放電電極と誘導電極との絶縁を維持する保護層が、放電電極を覆うように、誘電体上に形成されることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1つに記載の帯電装置。
  10. 誘電体がセラミックから成ることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1つに記載の帯電装置。
  11. 誘電体を加熱する加熱手段を有することを特徴とする請求項1〜10のいずれか1つに記載の帯電装置。
  12. 誘導電極が前記加熱手段を兼ねることを特徴とする請求項11記載の帯電装置。
  13. 対向電極は、接地されていることを特徴とする請求項1〜12のいずれか1つに記載の帯電装置。
  14. 放電電圧印加手段によって放電電極に印加される電圧とは反対極性の電圧を、対向電極に印加する対向電圧印加手段を有することを特徴とする請求項1〜12のいずれか1つに記載の帯電装置。
  15. 放電電圧印加手段または(および)対向電圧印加手段は、像担持体または中間転写体の帯電量が飽和量に達するのに必要な大きさ以上の大きさの電圧を印加することを特徴とする請求項1〜14のいずれか1つに記載の帯電装置。
  16. 対向電極に流れる電流量に基づいて、放電電圧印加手段または(および)対向電圧印加手段が印加する電圧の大きさを制御する電圧制御手段を有することを特徴とする請求項1〜15のいずれか1つに記載の帯電装置。
  17. 電圧制御手段は、対向電極に流れる電流量が、像担持体または中間転写体の帯電量が飽和量に達する際に対向電極に流れる電流量以上になるように、放電電圧印加手段または(および)対向電圧印加手段が印加する電圧の大きさをフィードバック制御することを特徴とする請求項16記載の帯電装置。
  18. 静電潜像を担持する像担持体と、像担持体に形成される静電潜像にトナーを供給してトナー像を形成する現像手段と、像担持体に形成されるトナー像を中間転写体を介して記録媒体に転写する転写手段と、記録媒体上のトナー像を記録媒体に定着させる定着手段と、像担持体を帯電させる第1の帯電手段と、中間転写体上のトナー像を帯電させる第2の帯電手段とを含む画像形成装置であって、
    第1の帯電手段、第2の帯電手段のうち、少なくとも一方の帯電手段は、請求項1〜17のいずれか1つに記載の帯電装置であることを特徴とする画像形成装置。
  19. 転写手段は、像担持体に形成されるトナー像を中間転写体に転写する中間転写手段と、中間転写体に形成されるトナー像を記録媒体に転写する記録転写手段とを含み、
    第1の帯電手段は、中間転写手段によって中間転写体に転写される前の像担持体に形成されるトナー像を帯電させることを特徴とする請求項18記載の画像形成装置。
  20. 転写手段は、像担持体に形成されるトナー像を中間転写体に転写する中間転写手段と、中間転写体に形成されるトナー像を記録媒体に転写する記録転写手段とを含み、
    第2の帯電手段は、中間転写手段によって中間転写体に転写された後であり、かつ記録転写手段によって記録媒体に転写される前の中間転写体に形成されるトナー像を帯電させることを特徴とする請求項18記載の画像形成装置。
  21. 転写手段は、像担持体に形成されるトナー像を中間転写体に転写する中間転写手段と、中間転写体に形成されるトナー像を記録媒体に転写する記録転写手段とを含み、
    中間転写手段によって中間転写体に転写される前の像担持体に形成されるトナー像を帯電させる第1の帯電手段と、中間転写手段によって中間転写体に転写された後であり、かつ記録転写手段によって記録媒体に転写される前の中間転写体に形成されるトナー像を帯電させる第2の帯電手段とを備えることを特徴とする請求項18記載の画像形成装置。
  22. 静電潜像を担持する像担持体と、像担持体に形成される静電潜像にトナーを供給してトナー像を形成する現像手段と、像担持体に形成されるトナー像を記録媒体に転写する転写手段と、記録媒体上のトナー像を記録媒体に定着させる定着手段と、転写後に像担持体上に残った残留トナーの除去・回収を行うクリーニング手段と、転写後の像担持体上の残留トナーを帯電させる第3の帯電手段とを含む画像形成装置であって、
    第3の帯電手段は、請求項1、3、5〜17のいずれか1つに記載の帯電装置であることを特徴とする画像形成装置。
  23. 静電潜像を担持する像担持体と、像担持体に形成される静電潜像にトナーを供給してトナー像を形成する現像手段と、像担持体に形成されるトナー像を記録媒体に転写する転写手段と、記録媒体上のトナー像を記録媒体に定着させる定着手段と、転写後に像担持体上に残った残留トナーの除去・回収を行うクリーニング手段と、像担持体を帯電させる第1の帯電手段と、転写後の像担持体上の残留トナーを帯電させる第3の帯電手段とを含む画像形成装置であって、
    第1の帯電手段、第3の帯電手段のうち、少なくとも一方の帯電手段は、請求項1、3、5〜17のいずれか1つに記載の帯電装置であることを特徴とする画像形成装置。
  24. 静電潜像を担持する像担持体と、像担持体に形成される静電潜像にトナーを供給してトナー像を形成する現像手段と、像担持体に形成されるトナー像を中間転写体を介して記録媒体に転写する転写手段と、記録媒体上のトナー像を記録媒体に定着させる定着手段と、転写後に像担持体上に残った残留トナーの除去・回収を行うクリーニング手段と、転写後の像担持体上の残留トナーを帯電させる第3の帯電手段とを含む画像形成装置であって、
    第3の帯電手段は、請求項1、3、5〜17のいずれか1つに記載の帯電装置であることを特徴とする画像形成装置。
  25. 静電潜像を担持する像担持体と、像担持体に形成される静電潜像にトナーを供給してトナー像を形成する現像手段と、像担持体に形成されるトナー像を中間転写体を介して記録媒体に転写する転写手段と、記録媒体上のトナー像を記録媒体に定着させる定着手段と、転写後に像担持体上に残った残留トナーの除去・回収を行うクリーニング手段と、像担持体を帯電させる第1の帯電手段と、中間転写体上のトナー像を帯電させる第2の帯電手段と、転写後の像担持体上の残留トナーを帯電させる第3の帯電手段とを含む画像形成装置であって、
    第1の帯電手段、第2の帯電手段、第3の帯電手段のうち、少なくとも1つの帯電手段は、請求項1〜17のいずれか1つに記載の帯電装置であることを特徴とする画像形成装置。
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