JP2005065838A - 医療廃棄物処理装置 - Google Patents
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
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- Y02A50/20—Air quality improvement or preservation, e.g. vehicle emission control or emission reduction by using catalytic converters
Abstract
【課題】 高濃度にオゾンを充填しても安全性が高く、細菌等の分解性に優れ、しかも余剰オゾンが外部に漏えいすることのない、医療廃棄物処理装置を提供する。
【解決手段】 蓋体4を有する外箱容器2と、外箱容器2に出し入れ可能な被処理物収納容器3と、外箱容器2の側壁下部の外部空気導入口2aと、オゾンガスを外部空気導入口2aからの外部空気で希釈する希釈空間5bと、希釈空間5bに配設されたオゾンガス発生装置10と、オゾンガスを被処理物収納容器3に供給するオゾンガス供給パイプPと、希釈空間5bと外箱容器外部に開口するダクト12とを有し、ダクト内に排気ファン14、ダクト12に導入したオゾンガスを分解する紫外線照射ランプ18、光触媒シート16、分解したオゾンガスと共にマイナスイオンを排出するマイナスイオン発生装置20を具備する医療廃棄物処理装置1である。
【選択図】 図1
【解決手段】 蓋体4を有する外箱容器2と、外箱容器2に出し入れ可能な被処理物収納容器3と、外箱容器2の側壁下部の外部空気導入口2aと、オゾンガスを外部空気導入口2aからの外部空気で希釈する希釈空間5bと、希釈空間5bに配設されたオゾンガス発生装置10と、オゾンガスを被処理物収納容器3に供給するオゾンガス供給パイプPと、希釈空間5bと外箱容器外部に開口するダクト12とを有し、ダクト内に排気ファン14、ダクト12に導入したオゾンガスを分解する紫外線照射ランプ18、光触媒シート16、分解したオゾンガスと共にマイナスイオンを排出するマイナスイオン発生装置20を具備する医療廃棄物処理装置1である。
【選択図】 図1
Description
本発明は、注射針やその他の医療廃棄物を廃棄前に一時的に収納する容器に関し、より詳細には、廃棄前の医療廃棄物を滅菌・消臭する医療廃棄物処理装置である。
従来のこの種の装置は、通常のダストボックスや適当な空箱を利用して一時的保管の用に供し、ある程度の量がたまった後にその都度滅菌処理等をする形態のものが主流であるが、オゾンガスや光触媒を用いて医療廃棄物を投入する度に滅菌処理をすることが可能な医療廃棄物処理装置が特許文献1において開示されている。
実用新案登録第3090975号公報
特許文献1に記載の医療廃棄物処理装置を用いれば、廃棄すべき医療器具を単に保管するだけでなく、オゾンガスによる処理や光触媒による処理をすることにより浄化処理することができる。これにより、廃棄医療器具を安全に管理することが可能になるため有用である。
ところが、特許文献1に記載の医療廃棄物処理装置は、滅菌処理において、オゾンガスを使用しているため、オゾンガス濃度は所定濃度以上にする必要がある。特許文献1に記載の医療廃棄物処理装置は、オゾンガスが外部に漏れにくい構造を採用しているとはいえ、外部へのオゾンガスの漏えいを完全になくすことは困難である。このことから、廃棄すべき医療器具以外においても、オゾンガスにより酸化作用がなされてしまうおそれがあるといった課題があることが新たに判明した。
ところが、特許文献1に記載の医療廃棄物処理装置は、滅菌処理において、オゾンガスを使用しているため、オゾンガス濃度は所定濃度以上にする必要がある。特許文献1に記載の医療廃棄物処理装置は、オゾンガスが外部に漏れにくい構造を採用しているとはいえ、外部へのオゾンガスの漏えいを完全になくすことは困難である。このことから、廃棄すべき医療器具以外においても、オゾンガスにより酸化作用がなされてしまうおそれがあるといった課題があることが新たに判明した。
そこで、本発明は高濃度にオゾンガスを充填しても安全性が高く、衛生的で殺菌性に優れ、しかも余剰オゾンガスを外部に漏えいさせることのない、医療廃棄物処理装置を提供することを目的とする。
本発明は、開閉自在な蓋体を有する外箱容器と、前記外箱容器内に出し入れ自在に設けられて、外壁面と外箱容器の内壁面との間に、横溢したオゾンガスが降下する降下空間を形成する、被処理物収納容器と、前記外箱容器の側壁下部に形成された外部空気導入口と、前記外箱容器内下部に形成され、前記外部空気導入口および前記オゾンガス降下空間と連通し、オゾンガス降下空間を降下してくるオゾンガスを外部空気導入口から導入される外部空気により希釈する希釈空間と、前記外箱容器内下部に配置され、前記外部空気導入口から導入される外部空気の一部を取り入れてオゾンガス化するオゾンガス発生装置と、発生したオゾンガスを、前記被処理物収容容器内に被処理物収容容器上部側から供給する供給パイプと、前記希釈空間と連通し、前記外箱容器外部に開口するダクトと、該ダクト内に配設された排気ファンと、該ダクト内に配設された、光触媒が付着された第1の部材と、当該ダクト内に配設され、前記第1の部材に紫外線を照射する第1の紫外線照射ランプと、該ダクト内に配設され、マイナスイオンを発生させて、オゾンガスが分解された外部空気と共にマイナスイオンを外部に排出するマイナスイオン発生装置とを含むことを特徴とする。
また、前記蓋体内壁に、前記被処理物収納容器に向けて紫外線を照射する第2の紫外線照射ランプが配設されていることが好ましい。
さらに、前記第2の紫外線照射ランプの背後側に配設されて紫外線が照射される光触媒が付着された第2の部材を具備することが好ましい。
また、前記第2の紫外線照射ランプはオゾンランプであることが好ましい。
さらにまた、前記光触媒は、酸化チタンであることが好ましい。
また、前記ダクトは、前記外箱容器の内壁面に固定され、下部側が前記希釈空間と連通し、両側壁部および上部側が閉塞されたフードからなり、該フード内の上部に連通する吹き出し口が前記外箱容器の壁部に開口されていることが好ましい。
さらに、前記第2の紫外線照射ランプの背後側に配設されて紫外線が照射される光触媒が付着された第2の部材を具備することが好ましい。
また、前記第2の紫外線照射ランプはオゾンランプであることが好ましい。
さらにまた、前記光触媒は、酸化チタンであることが好ましい。
また、前記ダクトは、前記外箱容器の内壁面に固定され、下部側が前記希釈空間と連通し、両側壁部および上部側が閉塞されたフードからなり、該フード内の上部に連通する吹き出し口が前記外箱容器の壁部に開口されていることが好ましい。
本発明にかかる医療廃棄物処理装置の構成によれば、被処理物収納容器に収容された処理対象物に対して満遍なくオゾンガスを接触させるようにして供給することができるので、処理対象物がムラなくオゾンガスにより浄化処理され、確実に汚染レベルを低減させることが可能になり、信頼性の高い廃棄物処理装置とすることができる。また、処理対象物を浄化処理した後、廃棄物処理装置から外箱容器の希釈空間にオゾンガスが溢れ出すことになるので、被処理物収納容器内を常に一定のオゾンガス濃度で維持することができる。そして、処理対象物を浄化処理したオゾンガスは、希釈空間において希釈された後、マイナスイオンにより電気的に中和されて、無害な酸素または酸素に変換しやすい還元型オゾンに変換させるので有害なオゾンガスが被処理物収納容器の外部に漏れてしまうおそれをなくすことができると共に、マイナスイオン供給装置として利用することも可能になる。
また、開閉蓋や外箱容器の内壁面にも紫外線ランプが配設されているので、廃棄物がオゾンガスと紫外線の二つの浄化手段により浄化処理されるため、さらに確実に廃棄物の汚染レベルを下げることができる。
さらに、紫外線ランプの背面に光触媒が付着された部材が配設されているので、オゾンガスと紫外線に加え、光触媒による処理対象物の浄化作用も得ることができる。
また、光触媒として広く提供されている材料を用いることにより、安価な光触媒材を使用が可能になり、ランニングコストを抑えることができる。
さらに、紫外線ランプの背面に光触媒が付着された部材が配設されているので、オゾンガスと紫外線に加え、光触媒による処理対象物の浄化作用も得ることができる。
また、光触媒として広く提供されている材料を用いることにより、安価な光触媒材を使用が可能になり、ランニングコストを抑えることができる。
次に、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。図1は本実施例における医療廃棄物処理装置を示す説明斜視図である。図2は図1における矢視方向の透視説明図である。
医療廃棄物処理装置1は、図1に示すように、外箱容器2と、外箱容器2に収納される被処理物収納容器3と、外箱容器2の上面開口部に開閉自在に取り付けられた開閉蓋4とを具備し、外箱容器2の底面には、キャスタKが取り付けられている。
医療廃棄物処理装置1は、図1に示すように、外箱容器2と、外箱容器2に収納される被処理物収納容器3と、外箱容器2の上面開口部に開閉自在に取り付けられた開閉蓋4とを具備し、外箱容器2の底面には、キャスタKが取り付けられている。
外箱容器2の内部には、内部空間5を上下に区画するネット部材6が配設されている。内部空間5は上下に区画されてはいるものの、ネット部材6により区切られているので互いに連通する空間となっている。本実施例においては、ネット部材6として金網(以下金網6という)を用いている。
被処理物収納容器3は、外箱容器内の金網6の上に載置され、内部空間5の上側部分に出し入れ自在に設けられている。被処理物収納容器3は公知のものを用いることができ、被処理物収納容器3の形状に応じて外箱容器2に単数または複数個配設することができる。なお、本実施例においては、被処理物収納容器3を一つ配設した形態について説明する。
被処理物収納容器3は、外箱容器内の金網6の上に載置され、内部空間5の上側部分に出し入れ自在に設けられている。被処理物収納容器3は公知のものを用いることができ、被処理物収納容器3の形状に応じて外箱容器2に単数または複数個配設することができる。なお、本実施例においては、被処理物収納容器3を一つ配設した形態について説明する。
被処理物収納容器3は上面が開口した有底筒状体で、かつ底を形成する下部の液受皿3aと上部の筒状部3bに分割可能に形成されている。液受皿3aと筒状部3bは図示しない係止手段で着脱可能に一体化されており、筒状部3bの下端近くには目皿(図示せず)が横設されている。
内部空間5の上側部分のうち、外箱容器2の内壁面と被処理物収納容器3の外壁面との間の空間は、被処理物収納容器3から溢れ出たオゾンガスが内部空間5の下側の空間へと降下するための降下空間5aとなる。また、内部空間5のうち下側部分は、外箱容器2の側壁下部に形成された外部空気導入口2aから導入された外部空気を取り込み、降下空間5aから降下してきたオゾンガスを希釈するための希釈空間5bとなる。
希釈空間5bには、公知のオゾンガス発生装置10が配設され、希釈空間5b内の空気の一部を取り込んでオゾンガスを発生し、被処理物収納容器3には発生したオゾンガスが供給される。オゾンガス発生装置10で発生したオゾンガスは、ポンプ11によりオゾンガス供給パイプPを介して被処理物収納空間3へ直接供給される。オゾンガス供給パイプPは、被処理物収納容器3の上側からオゾンガスを降り注ぐようにして複数箇所に配設されている。
被処理物収納容器3の上端部分には、降下空間5aと連通する連通孔3cが形成されている。被処理物収納容器3に所定量以上のオゾンガスが溜まった場合、連通孔3cからオゾンガスが流出し、降下空間5aを降下する。すなわち、被処理物収納容器3には所定量以上のオゾンガスが溜まらない構造になり、オゾンガス濃度は一定に維持される。
外箱容器2の側壁のうち、外部空気導入口2aが形成された以外の側壁のいずれかには、希釈空間5bに連通するダクト12が形成されている。ダクト12は、外箱容器2の内壁面に固定され、下部側が開口して希釈空間5bに連通し、側壁部と上端部側が閉塞されたフード状に形成されている。また、ダクト12の上部側の外箱容器2の側壁部には、外部とダクト12の内部空間とを連通する吹き出し口2bが設けられている。
また、ダクト12内には、排気ファン14と、光触媒が付着された第1の部材である第1の光触媒シート16と、第1の光触媒シート16に光を照射する第1の紫外線照射ランプ18と、マイナスイオン発生装置20が配設されている。これらはそれぞれ、吹き出し口2bに近い側から、マイナスイオン発生装置20、第1の光触媒シート16と第1の紫外線照射ランプ18、排気ファン14の順に配設されている。
本実施例における第1の光触媒シート16には、光触媒剤として酸化チタンを付着させたものを用いている。酸化チタンは、光触媒剤として広く用いられているため安価に入手することができるため好適である。また、オゾン分解特性においても優れているためさらに好都合である。
第1の光触媒シート16に付着させた酸化チタンは、第1の紫外線照射ランプ18から照射される紫外線によってオゾンガス分解作用をなす。酸化チタンは分解対象物質と接触することにより分解処理がなされる。したがって、第1の光触媒シート16は、第1の紫外線照射ランプ18の背後を半円筒状に覆うようにして配設すると接触面積が増加するため好適である。
第1の光触媒シート16に付着させた酸化チタンは、第1の紫外線照射ランプ18から照射される紫外線によってオゾンガス分解作用をなす。酸化チタンは分解対象物質と接触することにより分解処理がなされる。したがって、第1の光触媒シート16は、第1の紫外線照射ランプ18の背後を半円筒状に覆うようにして配設すると接触面積が増加するため好適である。
また、本実施例におけるマイナスイオン発生装置20は、振動エレクトロン放射方式を採用している。振動エレクトロン放射方式は、セラミックに電圧をかけ、セラミックを振動させて放電し、酸素核、窒素核、炭酸核を有するマイナスイオンを放出するものである。この方式によれば、マイナスイオンのみを放出することができる。なお、公知のマイナスイオン発生方式を用いることももちろん可能である。公知のマイナスイオン発性方式として例えば、コロナ放電方式が挙げられる。
マイナスイオン発生装置20は、常にマイナスイオンを供給するように継続して稼動させておけば、オゾンガス発生装置10によりオゾンガスが供給されていなければ、本医療廃棄物処理装置1を、マイナスイオンによる空気清浄機として利用することも可能になる。
マイナスイオン発生装置20は、常にマイナスイオンを供給するように継続して稼動させておけば、オゾンガス発生装置10によりオゾンガスが供給されていなければ、本医療廃棄物処理装置1を、マイナスイオンによる空気清浄機として利用することも可能になる。
外箱容器2に取り付けられている開閉蓋4は、内側の中央部分に凹部4aが形成されている。凹部4aには、第2の紫外線照射ランプ22と、光触媒が付着された第2の部材である第2の光触媒シート24が配設されている。第2の光触媒シート24は、第2の紫外線照射ランプ22の奥に配設されている。第2の光触媒シート24もダクト12内に設けられた光触媒シート16と同様に酸化チタンを付着させた光触媒シートが用いられている。なお、第2の光触媒シート24の酸化チタンは、処理対象物に付着した細菌や臭いを分解するためのものである。第2の光触媒シート24による細菌や臭い成分の分解メカニズムは、第1の光触媒シート16によるオゾンガスの分解メカニズムと同様である。
第2の紫外線照射ランプとしてオゾンランプ(低圧水銀灯LHGー100、ハクロン製作所製造)を用いれば、オゾンガスを付加的に発生させることができると共に、紫外線も発生するため好適である。
第2の紫外線照射ランプとしてオゾンランプ(低圧水銀灯LHGー100、ハクロン製作所製造)を用いれば、オゾンガスを付加的に発生させることができると共に、紫外線も発生するため好適である。
次に、本医療廃棄物処理装置1における医療廃棄物の浄化処理工程を空気の流れに沿って説明する。
まず、被処理物収納容器3に処理対象物を投入する。前述のとおり、被処理物収納容器3は、液受け皿3aと筒状部3bの2段構造になっているので、投入した処理対象物から流れ出た液体は液受皿3aに、固体廃棄物は筒状部3bにそれぞれ収容され、廃棄時は液受皿3aに収容された液体と、筒状部3bに収容された固体とを分別して処理することができる。
まず、被処理物収納容器3に処理対象物を投入する。前述のとおり、被処理物収納容器3は、液受け皿3aと筒状部3bの2段構造になっているので、投入した処理対象物から流れ出た液体は液受皿3aに、固体廃棄物は筒状部3bにそれぞれ収容され、廃棄時は液受皿3aに収容された液体と、筒状部3bに収容された固体とを分別して処理することができる。
外部空気導入口2aから希釈空間5bに取り込まれた空気の一部は、オゾンガス発生装置10によりオゾンガス化された後、オゾンガス供給パイプPを通って被処理物収納容器3にポンプ11により輸送され、被処理物収納容器3の上方側から供給される。これにより被処理物収納容器3の処理対象物に直接オゾンガスが供給されるので確実に浄化処理することができる。同時に、開閉蓋4の凹部4aに配設された第2の紫外線照射ランプ(オゾンランプ)22から照射された紫外線を照射し、第2の光触媒シート24の酸化チタンに処理対象物に付着した細菌や臭いを接触させることにより浄化処理がなされる。
ポンプ11およびオゾンガス供給パイプPにより被処理物収納容器3の上部から供給されたオゾンガスは、被処理物収納容器3に収納された処理対象物(図示せず)に満遍なく注ぎ込まれる。オゾンガスは空気より重いので、被処理物収納容器3の底部に溜まり、徐々に被処理物収納容器3内をオゾンガスで満たすことになる。
さらにオゾンガスが供給されると、連通孔3cを介して降下空間5aに余剰オゾンガスが流入し、希釈空間5bへ向かって余剰オゾンガスが降下する。希釈空間5bに流入した余剰オゾンガスを含む空気は、外部空気導入口2aから取り込まれた外部空気により希釈される。希釈されたオゾンガスを含む空気の一部は、再度オゾンガス発生装置10に取り込まれ、先と同様のルートをたどり、再度オゾンガス供給パイプPを通って被処理物収納容器3へ送られることになる。
なお、希釈空間5b内の空気は、排気手段14であるシロッコファン(以下シロッコファン14という)により吹き出し口2b側に常に吸引されているので、外部空気導入口2aから余剰オゾンガスが外部に漏れることはない。
さらにオゾンガスが供給されると、連通孔3cを介して降下空間5aに余剰オゾンガスが流入し、希釈空間5bへ向かって余剰オゾンガスが降下する。希釈空間5bに流入した余剰オゾンガスを含む空気は、外部空気導入口2aから取り込まれた外部空気により希釈される。希釈されたオゾンガスを含む空気の一部は、再度オゾンガス発生装置10に取り込まれ、先と同様のルートをたどり、再度オゾンガス供給パイプPを通って被処理物収納容器3へ送られることになる。
なお、希釈空間5b内の空気は、排気手段14であるシロッコファン(以下シロッコファン14という)により吹き出し口2b側に常に吸引されているので、外部空気導入口2aから余剰オゾンガスが外部に漏れることはない。
希釈されたオゾンガスを含む空気の他の一部は、シロッコファン14により、ダクト12に導かれる。ダクト12の内部空間に吸引されたオゾンガスを含む空気は、光触媒シート16と紫外線照射ランプ18により変換型オゾンや酸素に変換された後、マイナスイオン発生手段20により発生したマイナスイオンと共に吹き出し口2bから医療廃棄物処理装置1の外部へと放出される。
また、マイナスイオンは、高濃度であるが故、第1の光触媒シート16により処理しきれなかった余剰オゾンガスに電子を与えることによりオゾンガスを酸素に変換する処理も行う。
また、マイナスイオンは、高濃度であるが故、第1の光触媒シート16により処理しきれなかった余剰オゾンガスに電子を与えることによりオゾンガスを酸素に変換する処理も行う。
この様な処理工程であるので、オゾンガスを含む空気が医療廃棄物処理装置1から排出されることがないので、医療廃棄物を確実に浄化処理するために高濃度のオゾンガスを供給したとしても、医療廃棄物処理装置1からはオゾンガスが外部に漏えいすることがないため安全な医療廃棄物処理装置1とすることができる。
本実施例においては、オゾンガス発生装置10を希釈空間5bに配設しているが、オゾンガス発生装置10を被処理物収納容器3の上方側に配設することはもちろん可能である。これにより、オゾンガス供給パイプPの延長を短くすることや、オゾンガス供給パイプPを用いない構成にすることができるので、さらに好適である。
被処理物収納容器3内のオゾンガス濃度は50ppm程度が好ましいが、30ppm以上であれば十分な浄化処理が可能である。
被処理物収納容器3内のオゾンガス濃度は50ppm程度が好ましいが、30ppm以上であれば十分な浄化処理が可能である。
図3は、光触媒シートと紫外線ランプの配置関係を示す側面図である。本実施の形態においては、光触媒に酸化チタンを採用した光触媒シート16(または24)を用いている。光触媒は、紫外線等の光エネルギを得ると共に汚染物質と接触することにより浄化処理を行うので、十分な光エネルギに加え、汚染物質と光触媒とが接触する機会を増やすことが浄化処理効率の向上につながる。例えば、図3に示すように、光触媒シート16(または24)を紫外線照射ランプ18(または22)の外周を囲むようにして配設すれば、効率的に光エネルギを得ると共に、被処理物収納容器3からの空気の流通路として光触媒シート16(または24)を利用することが可能になる。これにより、図示しない排気手段により被処理物収納容器3からの空気が供給されると、汚染物質を含んだ空気が積極的に光触媒(酸化チタン)に接触するようになるので、高効率の浄化処理が可能になる。
本発明にかかる医療廃棄物処理装置1は、外箱容器2に被処理物収納容器3を格納した二重構造の処理装置になっているため、安全性が高く、衛生的である。また、被処理物収納容器3を分割可能としたため、固体と液体を内部で分離して収容することができ、分別廃棄することもできる。
また、開閉蓋4の開閉に連動して作動する第2の紫外線照射ランプ22のスイッチ(図示せず)を配設すれば、開閉蓋4の開閉時にオゾンが溢れ出ることがなく、しかも必要最少限の電力消費で被処理対象物を浄化処理することができるといった効果も得ることができる。
また、開閉蓋4の開閉に連動して作動する第2の紫外線照射ランプ22のスイッチ(図示せず)を配設すれば、開閉蓋4の開閉時にオゾンが溢れ出ることがなく、しかも必要最少限の電力消費で被処理対象物を浄化処理することができるといった効果も得ることができる。
以上、本発明の実施例について詳細に説明してきたが、本発明の要旨を変更しない範囲における種種の変更をしても本発明の技術的範囲に属するのは言うまでもない。
例えば、本実施の形態においては光触媒材に酸化チタンを用いているが、酸化チタンの他にもチタン酸バリウム、チタン酸ストロンチウム、チタン酸ナトリウム、二酸化ジルコニウム、硫酸カドミウム、α−Fe2O3等を利用することもできる。
例えば、本実施の形態においては光触媒材に酸化チタンを用いているが、酸化チタンの他にもチタン酸バリウム、チタン酸ストロンチウム、チタン酸ナトリウム、二酸化ジルコニウム、硫酸カドミウム、α−Fe2O3等を利用することもできる。
また、本実施例における医療廃棄物処理装置1の被処理物収納容器3は一つのみである形態について説明したが、2つまたは3つ以上の被処理物収納容器3を配設する形態とすれば、廃棄物の分別処理が可能になるため、最終廃棄の際において好都合である。
さらに、本実施例においては、外箱容器2の内部空間に金網等のネット部材6を用いているが、必ずしもネット部材6である必要はない。外箱容器2の内部空間5に被処理物収納容器3の底部を浮かして配設することができれば、例えば、外箱容器2の内壁面に載置片(図示せず)を配設するだけであっても良いのはもちろんである。
さらに、本実施例においては、外箱容器2の内部空間に金網等のネット部材6を用いているが、必ずしもネット部材6である必要はない。外箱容器2の内部空間5に被処理物収納容器3の底部を浮かして配設することができれば、例えば、外箱容器2の内壁面に載置片(図示せず)を配設するだけであっても良いのはもちろんである。
1 医療廃棄物処理装置
2 外箱容器
2a 外部空気導入口
2b 吹き出し口
3 被処理物収納容器
3c 連通孔
4 開閉蓋
4a 凹部
5 内部空間
5a 降下空間
5b 希釈空間
6 ネット部材
10 オゾン発生装置
11 ポンプ
12 ダクト
14 排気ファン
16 第1の光触媒シート
18 第1の紫外線照射ランプ
20 マイナスイオン発生装置
22 第2の紫外線照射ランプ
24 第2の光触媒シート
K キャスタ
P オゾンガス供給パイプ
2 外箱容器
2a 外部空気導入口
2b 吹き出し口
3 被処理物収納容器
3c 連通孔
4 開閉蓋
4a 凹部
5 内部空間
5a 降下空間
5b 希釈空間
6 ネット部材
10 オゾン発生装置
11 ポンプ
12 ダクト
14 排気ファン
16 第1の光触媒シート
18 第1の紫外線照射ランプ
20 マイナスイオン発生装置
22 第2の紫外線照射ランプ
24 第2の光触媒シート
K キャスタ
P オゾンガス供給パイプ
Claims (6)
- 開閉自在な蓋体を有する外箱容器と、
前記外箱容器内に出し入れ自在に設けられて、外壁面と外箱容器の内壁面との間に、横溢したオゾンガスが降下する降下空間を形成する、被処理物収納容器と、
前記外箱容器の側壁下部に形成された外部空気導入口と、
前記外箱容器内下部に形成され、前記外部空気導入口および前記オゾンガス降下空間と連通し、オゾンガス降下空間を降下してくるオゾンガスを外部空気導入口から導入される外部空気により希釈する希釈空間と、
前記外箱容器内下部に配置され、前記外部空気導入口から導入される外部空気の一部を取り入れてオゾンガス化するオゾンガス発生装置と、
発生したオゾンガスを、前記被処理物収容容器内に被処理物収容容器上部側から供給する供給パイプと、
前記希釈空間と連通し、前記外箱容器外部に開口するダクトと、
該ダクト内に配設された排気ファンと、
該ダクト内に配設された、光触媒が付着された第1の部材と、
当該ダクト内に配設され、前記第1の部材に紫外線を照射する第1の紫外線照射ランプと、
該ダクト内に配設され、マイナスイオンを発生させて、オゾンガスが分解された外部空気と共にマイナスイオンを外部に排出するマイナスイオン発生装置とを含むことを特徴とする医療廃棄物処理装置。 - 前記蓋体内壁に、前記被処理物収容容器に向けて紫外線を照射する第2の紫外線照射ランプが配設されていることを特徴とする請求項1記載の医療廃棄物処理装置。
- 前記第2の紫外線照射ランプの背後側に配設されて紫外線が照射される光触媒が付着された第2の部材を具備することを特徴とする請求項2記載の医療廃棄物処理装置。
- 前記第2の紫外線照射ランプはオゾンランプであることを特徴とする請求項2または3に記載の医療廃棄物処理装置。
- 前記光触媒は、酸化チタンであることを特徴とする請求項1〜4のうちのいずれか一項記載の医療廃棄物処理装置。
- 前記ダクトは、前記外箱容器の内壁面に固定され、下部側が前記希釈空間と連通し、両側壁部および上部側が閉塞されたフードからなり、該フード内の上部に連通する吹き出し口が前記外箱容器の壁部に開口されていることを特徴とする請求項1〜5のうちのいずれか一項記載の医療廃棄物処理装置。
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- 2003-08-21 JP JP2003297484A patent/JP2005065838A/ja active Pending
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