JP2008248641A - 構築用枠体 - Google Patents

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Abstract

【課題】他の構築用部材と共に積み重ねられて構築物を構成する場合に、当該他の構築用部材の厚さに関係なく使用することができる構築用枠体を提供する。
【解決手段】ブロック塀11は、多数のブロック13と構築用枠体12とを積み重ねることにより構築されている。この構築用枠体12は、4つの直状枠辺部30〜33を有する四角枠状の枠状本体34を備えている。各直状枠辺部30〜33には、該直状枠辺部30〜33が個別に隣接するブロック13の端面に向けて突出する突条部37,53がそれぞれ形成されると共に、該各突条部37,53には、隣接するブロック13の端面に対して対面状態となる対面部38,54がそれぞれ形成されている。
【選択図】図4

Description

本発明は、ブロック等の他の構築用部材と共に組積状態に積み重ねられてブロック塀等の構築物を構成するための構築用枠体に関する。
従来、この種の構築用枠体として、例えば特許文献1に記載の構築用枠体(以下、「従来枠体」という。)が提案されている。この従来枠体は、四角枠状をなしており、その外周面には、略直方体状をなすブロックと共に積み重ねられてブロック塀を構成した場合に隣接するブロックの端面に形成された凹溝内に嵌合可能な複数の凸状体がブロック塀の厚さ方向ともなる枠体の厚さ方向において対をなすように突出形成されている。そして、ブロック塀を構成するためにブロックと共に積み重ねられる場合には、隣接するブロックの端面の凹溝内に各凸状体を嵌合させて厚さ方向での位置合わせをすると共に、その厚さ方向で対をなす各凸状体の間にモルタル及び配筋を施工することにより、ブロックと一体となってブロック塀の強度を確保するようにしていた。
特開2006−336274号公報(請求項1、図1、図3)
ところで、近年、ブロック塀等の構築物は、その構築目的や構築場所の周辺環境等に応じて様々な厚さのものが構築されるようになっており、そうした構築物の構築用部材として使用されるブロックについても、厚さ寸法の異なる種々のブロックが使用されるようになっている。そして、このような各種ブロックの端面に形成される凹溝についても、それぞれのブロックの厚さ寸法に応じて様々な溝幅寸法にて形成されている。また、そのような各種のブロックのうちには、その端面に凹溝が形成されていないブロックもあり得る。
そのため、従来枠体の外周面に厚さ方向で対をなすように形成された各凸状体の厚さ方向の間隔寸法とは異なる溝幅寸法にて形成された凹溝を有するブロックでは、その凹溝内に従来枠体の各凸状体が嵌合できないので、そうしたブロックと共には従来枠体を所望どおりに積み重ねることができないことになる。また、端面に凹溝が形成されていないブロックでは、そのブロックの端面に凸状体の先端が突き当たる不安定な配置態様となるため、そうしたブロックと共には従来枠体を所望どおりに積み重ねることができないおそれがある。すなわち、従来枠体を使用して所望どおりの厚さのブロック塀を該ブロックの厚さに対応したブロックと共に積み重ねて構成する場合には、その従来枠体と共に使用可能なブロックが限定されてしまうという問題があった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、他の構築用部材と共に積み重ねられて構築物を構成する場合に、当該他の構築用部材の端面構成に関係なく使用することができる構築用枠体を提供することにある。
上記目的を達成するために、構築用枠体にかかる請求項1に記載の発明は、構築物を構築するために他の構築用部材と共に組積状態に積み重ねられた場合に隣接する他の構築用部材の端面と対向配置されることになる直状枠辺部を有する枠状本体を備え、前記直状枠辺部には前記組積状態において対向する他の構築用部材の端面に向けて突出する突片が形成されると共に、該突片には前記対向する他の構築用部材の端面に対して対面状態となる対面部が形成されていることを要旨とする。
この発明によれば、厚さ寸法が様々な他の構築用部材と共に組積状態に積み重ねられて構築物を構成する場合でも、その組積状態で隣接する他の構築用部材の端面に直状枠辺部の対面部が対面状態となるように枠状本体を配置するだけでよいので、当該他の構築用部材の端面構成(例えば、凹溝の形成の有無、凹溝の溝幅寸法の広狭など)に関係なく、本発明の構築用枠体は使用することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の構築用枠体において、前記突片は、前記直状枠辺部に前記枠状本体の厚さ方向で互いに対をなすように離間して形成されると共に、前記対面部は、前記対をなす両突片に各々形成されており、前記枠状本体の厚さ方向における前記両対面部の外端同士の間隔寸法は前記直状枠辺部が隣接する前記他の構築用部材の厚さ寸法よりも小さくなるように形成されていることを要旨とする。
この発明によれば、他の構築用部材と共に組積状態に積み重ねられた場合に、枠状本体の直状枠辺部から突出形成された突片及び対面部は、隣接する他の構築用部材の厚さ寸法内に収まることになる。そのため、構築用枠体を他の構築用部材の厚さ方向において位置調整する自由度が大きくなる。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の構築用枠体において、前記両対面部は、前記各突片の先端同士が前記枠状本体の厚さ方向において互いに指向し合うように前記各突片の先端側部分が屈曲されることで形成されていることを要旨とする。
この発明によれば、例えば各突片の先端同士が枠状本体の厚さ方向において互いに離間する方向を指向するように各突片の先端側部分が屈曲されることにより両対面部が形成される場合に比して、枠状本体の外面側で両突片間にモルタルや鉄筋を収容するスペースを大きく確保することができるので、構築物を構築した場合における該構築物の強度の向上に貢献できる。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3のうち何れか一項に記載の構築用枠体において、前記直状枠辺部を含む複数の枠辺部で囲み形成される開口内への配置態様にて前記枠状本体に着脱可能に装着される装飾部材を更に備えたことを要旨とする。
この発明によれば、構築物の完成後に必要に応じて装飾部材を取り付けることができると共に、その取り付け後において他の装飾部材と容易に変更することができる。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の構築用枠体において、前記枠状本体の内面側において前記枠状本体の厚さ方向の中途位置には、前記装飾部材の縁部を挿入可能な挿入溝が形成されており、前記装飾部材は、その縁部が前記挿入溝内に挿入されることにより前記枠状本体に対して装着されることを要旨とする。
この発明によれば、装飾部材の縁部を挿入溝内に挿入するという簡単な作業により、装飾部材を枠状本体に装着することができる。したがって、特別な工具などを使用することなく、装飾部材を枠状本体に装着することができる。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の構築用枠体において、前記挿入溝内に縁部を挿入されて前記枠状本体の開口内への配置態様となった前記装飾部材の縁部を前記挿入溝の内面に対して押圧することにより該装飾部材を前記枠状本体からの脱落不能に固定する押圧部材を更に備えたことを要旨とする。
この発明によれば、ねじ等で装飾部材を枠状本体に落脱不能に固定する場合とは異なり、枠状本体にねじ穴等を設ける必要もないため、枠状本体の構成の複雑化を回避できる。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の構築用枠体において、前記押圧部材は、前記装飾部材の縁部のうち重力方向における下側の縁部を押圧可能な位置に配置されており、前記押圧部材は、その重力方向で上側となる表面が前記装飾部材から離間するに連れて下がり勾配となるように形成されていることを要旨とする。
この発明によれば、雨などの液体が押圧部材に付着した場合には、該液体を押圧部材の表面に沿って挿入溝から離間する方向に流下させることができる。そのため、押圧部材に付着した液体が挿入溝内に流入してしまうことを抑制できる。
請求項8に記載の発明は、請求項1〜請求項7のうち何れか一項に記載の構築用枠体において、前記枠状本体内に流入した液体が前記直状枠辺部と該直状枠辺部が隣接する前記他の構築用部材の端面との間に流入することを規制する規制手段を更に備えたことを要旨とする。
一般に、枠状本体の対面部と該対面部に対向する他の構築用部材の端面との間には、モルタルや鉄筋が設けられており、該モルタルや鉄筋は、液体が付着してしまうと劣化してしまうおそれがある。この点、本発明では、枠状本体内に流入した液体が枠状本体の対面部と該対面部に対向する他の構築用部材の端面との間に流入してしまうことが規制されるため、モルタルや鉄筋が液体によって劣化してしまうことを抑制できる。
請求項9に記載の発明は、請求項8に記載の構築用枠体において、前記規制手段は、前記枠状本体内に流入した液体を前記他の構築用部材の厚さ方向の一面側又は他面側に向けて排出させるための排出部と、前記枠状本体内に流入した液体を前記排出部に向けて案内する案内部とを備えていることを要旨とする。
この発明によれば、枠状本体内に流入した液体は、案内部によって排出部に案内され、該排出部からブロックの一面側又は他面側に排出される。そのため、枠状本体内に液体が貯留され続けることによって枠状本体が劣化してしまうことを抑制できる。
本発明によれば、他の構築用部材と共に積み重ねられて構築物を構成する場合に、当該他の構築用部材の端面構成に関係なく使用することができる。
以下、本発明の構築用枠体を具体化した一実施形態を図1〜図7に従って説明する。なお、以下における本明細書中の説明において、「左右方向」、「上下方向」、「前後方向」をいう場合は図1及び図5に矢印で示す左右方向、上下方向、前後方向をそれぞれ示すものとする。
図1に示すように、本実施形態の構築物としてのブロック塀11は、構築用枠体12と、他の構築用部材としての多数の直方体状をなすブロック13(例えばコンクリート製のブロック)と、他の構築用部材としての笠木14(例えばコンクリート製の笠木)とが、所定の組積状態に積み重ねられることにより構築されている。そして、その構築状態において、各ブロック13は、上下方向及び左右方向に整列した状態で配列されている。また、構築用枠体12は、組み込まれる位置の違いにより、その上下方向の両側面及び左右方向の両側面が隣接するブロック13に対向した状態で配設されたり、その下側面及び左右方向の両側面が隣接するブロック13に対向した状態で配設されたりしている。さらに、笠木14は、各ブロック13の上端面や構築用枠体12の上側面を覆うように配設されている。
図2及び図3に示すように、各ブロック13の上端面15及び下端面の前後方向(即ち、ブロック13の厚さ方向)における各中央部には、左右方向に延びる凹溝16がそれぞれ形成されると共に、各ブロック13の右端面17及び左端面18の前後方向における各中央部には、上下方向に延びる凹溝19がそれぞれ形成されている。また、笠木14の下端面20の前後方向における中央部には、左右方向に延びる凹溝21が形成されている。そして、ブロック塀11を構築する場合、各ブロック13の各凹溝16,19、笠木14の凹溝21、各ブロック13の対向面間である目地22(図1参照)、及びブロック13と構築用枠体12との間の目地23には、モルタル24がそれぞれ充填されている。また、ブロック塀11を構築するための構築用部材である構築用枠体12、ブロック13及び笠木14の間には、鉄筋25がそれぞれ配筋されている。
次に、本実施形態の構築用枠体12について図2〜図7に基づき以下説明する。
図4及び図5に示すように、構築用枠体12は、ブロック13等と共に組積状態に積み重ねられた場合に、左右方向に延びる第1直状枠辺部30と、該第1直状枠辺部30の上方に配置される第2直状枠辺部31と、第1直状枠辺部30の右端部から上方に延びる第3直状枠辺部32と、第1直状枠辺部30の左端部から上方に延びる第4直状枠辺部33とを備えている。すなわち、構築用枠体12は、これら4つの直状枠辺部30〜33から構成される正面視正方形状をなす四角枠状の枠状本体34を備えている。そして、この枠状本体34において各直状枠辺部30〜33で囲み形成された開口35内には、装飾部材としての四角形状の装飾パネル36が着脱可能な状態で装着されている。なお、本実施形態において、各直状枠辺部30〜33は、金属製材料(例えばアルミニウム)にてそれぞれ形成されている。
まず、第1直状枠辺部30について説明する。
図3及び図6に示すように、第1直状枠辺部30の前後方向における両端部からは、枠状本体34の外面側となる方向(この場合、下方向)に向けて突出する突片としての突条片37が第1直状枠辺部30の長手方向(この場合、左右方向)に沿って延びるようにそれぞれ形成されている。また、これら各突条片37には、それらの先端(この場合、下端)同士を前後方向において互いに指向し合うように先端側部分を内向きに略「90」度屈曲されることにより、前後方向(即ち、枠状本体34の厚さ方向)に沿って延びる対面部38がそれぞれ形成されている。
すなわち、第1直状枠辺部30の前後両端部には、ブロック塀11を構成するためにブロック13と共に組積状態に積み重ねられた場合に、構築用枠体12の下側で隣接するブロック13の上端面15(他の構築用部材の端面)に向けて突出する前後一対の突条片37が形成されている。また、それら両突条片37の先端部には、そのように積み重ねられた場合に第1直状枠辺部30に隣接するブロック13の上端面15に対して対面状態となる対面部38がそれぞれ形成されている。そして、第1直状枠辺部30は、その両対面部38の前後方向における外端同士の間隔寸法が該第1直状枠辺部30と隣接するブロック13の厚さ寸法(即ち、前後方向における寸法)よりも小さくなるように形成されている。
また、第1直状枠辺部30において枠状本体34の内面を構成することになる上面の前後方向における中央部には、装飾パネル36の下側縁部39を挿入するための第1挿入部位40Aが前下がりの段差状をなすように形成されている。そして、第1直状枠辺部30の上面において第1挿入部位40Aよりも後側は、該第1挿入部位40Aから後方へ離間するに連れて次第に下がり勾配となる曲面状に形成されている。また、第1直状枠辺部30の上面において第1挿入部位40Aよりも前側は、第1挿入部位40Aの底面から斜め下方へ斜面状に延びた後に前下がりの段差状をなすように形成されている。
第1直状枠辺部30において第1挿入部位40Aの直下となる位置には、該第1挿入部位40Aに挿入された装飾パネル36の下側縁部39を押圧可能な第1押圧部材41の後端を係合させるための係合部42が形成されている。また、第1直状枠辺部30の上面における前端部には、第1押圧部材41を係止するための突条をなす係止部43が上方に向けて屈曲形成されている。この係止部43における上下方向における中途部位には、第1挿入部位40A内に流入した液体としての水(例えば雨水)をブロック13の前面側(即ち、ブロック13の厚さ方向の一面側)に排出するための排出孔44が複数(図1では2つのみ図示)形成されている。なお、本実施形態では、図4及び図5に示すように、第1押圧部材41の係止部43には、左右方向における両端部に排出孔44がそれぞれ形成されている。
第1押圧部材41は、その長手方向(この場合、左右方向)の長さが第1直状枠辺部30と同じ長さとなるように形成されており、第1押圧部材41の前端部45は、第1直状枠辺部30の係止部43に係止可能な形状に形成されている。また、第1押圧部材41は、その表面が前端部45から後端部46に向かうに連れて次第に上がり勾配となる曲面状に形成されている。さらに、第1押圧部材41の後端部46は後下がりの段差状をなすように屈曲形成されており、その先端47は水平方向後側を指向するように形成されている。すなわち、第1押圧部材41の後端部46は、断面略L字状をなすように形成されている。そして、第1押圧部材41が第1直状枠辺部30に取り付けられた場合には、第1挿入部位40A及び第1押圧部材41の後端部46の組み合わせにより前後両内面が構成されて左右方向に延びる第1挿入溝40が形成され、該第1挿入溝40内に装飾パネル36の下側縁部39が挿入配置されるようになっている。
この第1挿入溝40内には、装飾パネル36の下側縁部39を前後両側から挟んだ状態となるように配置される弾性材料からなる一対のパッキンP1が収容されている。そのため、このパッキンP1を介して、第1押圧部材41は装飾パネル36の下側縁部39を第1挿入溝40の内面(具体的には第1挿入溝40において装飾パネル36の後側に位置する内面)に対して押圧するようになっている。
また、第1押圧部材41の後端部46において第1挿入溝40の前側の内面を構成する部分には、第1挿入溝40内に連通する複数(例えば2つ)の連通孔48が上記排出孔44と左右方向で位置対応するように貫通形成されている。そして、第1挿入溝40内に流入した水は、連通孔48及び排出孔44を介してブロック13の前面側に排出されるようになっている。したがって、本実施形態では、連通孔48及び排出孔44により、第1挿入溝40内に流入した水をブロック13の前面側に向けて排出させるための排出部が構成されている。
次に、第2直状枠辺部31について説明する。
図3及び図6に示すように、第2直状枠辺部31は、第1直状枠辺部30と略同一形状に形成されている。すなわち、第2直状枠辺部31の前後方向における両端部からは、枠状本体34の外面側となる方向(この場合、上方向)に向けて突出する突片としての突条片37が第2直状枠辺部31の長手方向(この場合、左右方向)に沿って延びるようにそれぞれ形成されている。また、これら各突条片37には、それらの先端(この場合、上端)同士を前後方向において互いに指向し合うように先端側部分を内向きに略「90」度屈曲されることにより、前後方向(即ち、枠状本体34の厚さ方向)に沿って延びる対面部38がそれぞれ形成されている。
すなわち、第2直状枠辺部31の前後両端部には、ブロック塀11を構成するためにブロック13と共に組積状態に積み重ねられた場合に、構築用枠体12の上側で隣接するブロック13の下端面又は笠木14の下端面20(他の構築用部材の端面)に向けて突出する前後一対の突条片37が形成されている。また、それら両突条片37の先端部には、そのように積み重ねられた場合に第2直状枠辺部31に隣接するブロック13の下端面又は笠木14の下端面20に対して対面状態となる対面部38がそれぞれ形成されている。そして、第2直状枠辺部31は、その両対面部38の前後方向における外端同士の間隔寸法が該第2直状枠辺部31と隣接する他の構築用部材(図3では笠木14)の厚さ寸法(即ち、前後方向における寸法)よりも小さくなるように形成されている。
また、第2直状枠辺部31において枠状本体34の内面を構成することになる下面の前後方向における中央部には、装飾パネル36の上側縁部49が挿入される第2挿入部位50Aが形成されている。また、第2直状枠辺部31には、第2挿入部位50Aに挿入された装飾パネル36の上側縁部49を押圧するための第2押圧部材51が取り付けられている。そして、この第2押圧部材51の後端部46と第2挿入部位50Aとの組み合わせにより、装飾パネル36の上側縁部49が挿入配置される第2挿入溝50が形成されている。なお、本実施形態において、第2押圧部材51は、連通孔48が形成されていないこと以外は第1押圧部材41と略同等の構成をなしている。
また、第2挿入溝50内には、装飾パネル36の上側縁部49を前後両側から挟んだ状態となるように配置される弾性材料からなる一対のパッキンP2が収容されている。そのため、このパッキンP2を介して、第2押圧部材51は、装飾パネル36の上側縁部49を第2挿入溝50の内面(具体的には第2挿入溝50において装飾パネル36の後側に位置する内面)に対して押圧するようになっている。
次に、第3直状枠辺部32について説明する。
図2及び図7に示すように、第3直状枠辺部32の前後方向における両端部からは、枠状本体34の外面側となる方向(この場合、右方向)に向けて突出する突片としての突条片53が第3直状枠辺部32の長手方向(この場合、上下方向)に沿って延びるようにそれぞれ形成されている。また、これら両突条片53には、それらの先端(この場合、右端)同士を前後方向において互いに指向し合うように先端側部分を内向きに略「90」度屈曲されることにより、前後方向(即ち、枠状本体34の厚さ方向)に沿って延びる対面部54がそれぞれ形成されている。
すなわち、第3直状枠辺部32の前後両端部には、ブロック塀11を構成するためにブロック13と共に組積状態に積み重ねられた場合に、構築用枠体12の右側で隣接するブロック13の左端面18(他の構築用部材の端面)に向けて突出する前後一対の突条片53が形成されている。また、それら両突条片53の先端部には、そのように積み重ねられた場合に第3直状枠辺部32に隣接するブロック13の左端面18に対して対面状態となる対面部54がそれぞれ形成されている。そして、第3直状枠辺部32は、その両対面部54の前後方向における外端同士の間隔寸法が該第3直状枠辺部32と隣接するブロック13の厚さ寸法(即ち、前後方向における寸法)よりも小さくなるように形成されている。なお、第3直状枠辺部32の上端部には、枠状本体34がブロック13や笠木14と共に積み重ねられた場合に、ブロック13や笠木14との間に配置された鉄筋25を通過させるための切込み溝D1が切込み形成されている。また、このような切込み溝D1は、第3直状枠辺部32の下端部に形成されてもよい。
また、第3直状枠辺部32において枠状本体34の内面を構成することになる左面の前後方向における中央部には、第3挿入溝55が上下方向に延びるように凹設されており、該第3挿入溝55内は、第1直状枠辺部30の第1挿入溝40内及び第2直状枠辺部31の第2挿入溝50内とそれぞれ連続している。そして、この第3挿入溝55内には、装飾パネル36の右側縁部56が挿入されている。また、第3挿入溝55内には、装飾パネル36の右側縁部56を前後両側から挟んだ状態となるように配置される弾性材料からなる一対のパッキンP3が収容されている。
また、第3挿入溝55における上下方向の両端部には、図5及び図7に示すように、弾性材料からなる圧入部材57がそれぞれ圧入されている。これら各圧入部材57は、第3挿入溝55の断面形状にほぼ対応した形状をしている。そして、第3挿入溝55の上端部に圧入部材57が圧入されることにより、第3挿入溝55の上端部から該第3挿入溝55内に水が流入することが抑制されるようになっている。もし仮に第3挿入溝55内に水が流入してしまったとしても、その水は、第3挿入溝55内を下方側に流動した際に、該第3挿入溝55内の下端部に圧入された圧入部材57によって、枠状本体34と該枠状本体34の下側に配置されたブロック13との間の目地22に向けて第3挿入溝55外に流出されることが規制される。そして、第3挿入溝55内の水は、該第3挿入溝55内の下端部に圧入された圧入部材57によって第1直状枠辺部30の第1挿入溝40内に案内される。したがって、本実施形態では、第3挿入溝55内の下端部に圧入された圧入部材57により、枠状本体34内に流入した水を連通孔48に向けて案内する案内部が構成されている。
次に、第4直状枠辺部33について説明する。
図2及び図7に示すように、第4直状枠辺部33は、第3直状枠辺部32と略同一の形状に形成されている。すなわち、第4直状枠辺部33の前後方向における両端部からは、枠状本体34の外面側となる方向(この場合、左方向)に向けて突出する突片としての突条片53がそれぞれ形成されている。また、これら両突条片53には、それらの先端(この場合、左端)同士を前後方向において互いに指向し合うように先端側部分を内向きに略「90」度屈曲されることにより、前後方向(即ち、枠状本体34の厚さ方向)に沿って延びる対面部54がそれぞれ形成されている。
すなわち、第4直状枠辺部33の前後両端部には、ブロック塀11を構成するためにブロック13と共に組積状態に積み重ねられた場合に、構築用枠体12の左側で隣接するブロック13の右端面17(他の構築用部材の端面)に向けて突出する前後一対の突条片53が形成されている。また、それら両突条片53の先端部には、そのように積み重ねられた場合に第4直状枠辺部33に隣接するブロック13の右端面17に対して対面状態となる対面部54がそれぞれ形成されている。そして、第4直状枠辺部33は、その両対面部54の前後方向における外端同士の間隔寸法が該第4直状枠辺部33と隣接するブロック13の厚さ寸法(即ち、前後方向における寸法)よりも小さくなるように形成されている。なお、第4直状枠辺部33の上下両端部には、枠状本体34がブロック13や笠木14と共に積み重ねられた場合に、ブロック13や笠木14との間に配置された鉄筋25を通過させるための切込み溝D2が切込み形成されている。また、このような切込み溝D2は、第3直状枠辺部32の下端部に形成されてもよい。
また、第4直状枠辺部33において枠状本体34の内面を構成することになる右面の前後方向における中央部には、第4挿入溝58が上下方向に延びるように凹設されており、該第4挿入溝58内は、第1直状枠辺部30の第1挿入溝40内及び第2直状枠辺部31の第2挿入溝50内とそれぞれ連続している。そして、この第4挿入溝58内には、装飾パネル36の左側縁部59が挿入されている。また、第4挿入溝58内には、装飾パネル36の左側縁部59を前後両側から挟んだ状態となるように配置される弾性材料からなる一対のパッキンP4が収容されている。さらに、第4挿入溝58における上下方向の両端部には、圧入部材57がそれぞれ圧入されている。したがって、本実施形態では、第4挿入溝58内の下端部に圧入された圧入部材57により、枠状本体34内に流入した水を連通孔48に向けて案内する案内部が構成されている。
また、各直状枠辺部30〜33を組み立てる場合、図4及び図5に示すように、互いに連結される直状枠辺部30〜33同士は、弾性材料からなる隙間埋部材60(「ガスケット」ともいう。)を介在させた状態で図示しないビスによって締付け固定されている。すなわち、隙間埋部材60は、枠状本体34における第1直状枠辺部30及び第2直状枠辺部31の各端面と、それらの各端面と対向する第3直状枠辺部32及び第4直状枠辺部33の各内面との間に介在される。
そのため、第3直状枠辺部32の第3挿入溝55内及び第4直状枠辺部33の第4挿入溝58内を下方に流動した水は、隙間埋部材60によって第1直状枠辺部30のモルタル収容部61内に流入することが規制される。したがって、本実施形態では、各圧入部材57、上記連通孔48、排出孔44及び各隙間埋部材60により、枠状本体34内に流入した水を各直状枠辺部30〜33と該各直状枠辺部30〜33が隣接する他の構築用部材の端面(ブロック13の端面や笠木14の下側面20)との間(即ち、目地23)に流出させることを規制する規制手段が構成されている。
なお、各隙間埋部材60のうち、第2直状枠辺部31の右端部と第3直状枠辺部32との間に介在する隙間埋部材60には、第3直状枠辺部32の切込み溝D1に位置対応する切込み溝D3が形成されている。また、第2直状枠辺部31の左端部と第4直状枠辺部33との間に介在する隙間埋部材60にも、第4直状枠辺部33の切込み溝D2に位置対応する切込み溝D3が形成されている。そのため、本実施形態の構築用枠体12は、鉄筋25と接触することが回避される。
そして、以上のように構成された各直状枠辺部30〜33が各々の挿入溝40,50,55,58を連続させるように組み立てられることにより、四角枠状の枠状本体34が構成される。そのため、枠状本体34の内面側には、環状をなす挿入溝が周方向に沿うように形成されることになる。
本実施形態の装飾パネル36は、半透明のアクリル板にて形成されている。そして、装飾パネル36の上下方向における幅寸法は、第1挿入溝40の底面と第2挿入溝50の底面との間隔寸法よりも短く、且つ装飾パネル36の下側縁部39及び上側縁部49を共に第1挿入溝40及び第2挿入溝50内に収容可能な寸法に設定されている。また、装飾パネル36の左右方向における幅寸法は、第3挿入溝55の底面と第4挿入溝58の底面との間隔寸法よりも短く、且つ装飾パネル36の右側縁部56及び左側縁部59を共に第3挿入溝55及び第4挿入溝58内に収容可能な寸法に設定されている。
次に、本実施形態の構築用枠体12を使用してブロック塀11を構築する手順について、ブロック13の上側に配置する際の手順を中心に以下説明する。なお、ブロック13の上側に構築用枠体12を積み重ねる段階では、未だ装飾パネル36が枠状本体34に装着されていないものとする。
さて、ブロック塀11を構築する場合には、まず多数のブロック13を上下方向及び左右方向に整列させた状態で順番に積み重ねていく。そして、構築用枠体12を配置すべき位置の直下に位置するブロック13の上端面15上には、構築用枠体12の枠状本体34が積み重ねられる。すなわち、枠状本体34は、その第1直状枠辺部30に形成された両対面部38がブロック13の上端面15に対面すると共に、その前後方向における中心部がブロック13の前後方向(厚さ方向)における中心部の直上位置に位置するように配置される(図3参照)。なお、枠状本体34は、その前後方向における中心部がブロック13の前後方向(厚さ方向)における中心部よりも前側となるように配置されてもよいし、その前後方向における中心部がブロック13の前後方向(厚さ方向)における中心部よりも前側となるように配置されてもよい。
続いて、枠状本体34に装飾パネル36を装着する場合、まず始めに、第3直状枠辺部32の第3挿入溝55及び第4直状枠辺部33の第4挿入溝58内に、一対のパッキンP3,P4が各別に挿入される。また、第1直状枠辺部30及び第2直状枠辺部31の各挿入部位40A,50Aには、一つのパッキンP1,P2が各別に装着される。
この状態で、第3直状枠辺部32(又は第4直状枠辺部33)の第3挿入溝55(又は第4挿入溝58)内には、装飾パネル36の右側縁部56(又は左側縁部59)が挿入される。そして次に、左右の縁部56,59のうち何れか一方の縁部(例えば右側縁部56)のみが挿入溝(第3挿入溝55)内に挿入された装飾パネル36を、その上下方向の両縁部39,49を第1直状枠辺部30及び第2直状枠辺部31の各挿入部位40A,50Aに装着された各パッキンP1,P2に摺接させた状態で他方(例えば左方)に移動させる。すると、左右の縁部56,59のうち何れか他方の縁部(例えば左側縁部59)が挿入溝(第4挿入溝58)内に挿入される。
その結果、装飾パネル36の左右方向の両縁部56,59は、前後方向から一対のパッキンP3,P4に各別に挟まれた状態で第3挿入溝55及び第4挿入溝58内に挿入される。そのため、第3挿入溝55及び第4挿入溝58内には、それぞれの開口から雨水などの水が流入することが一対のパッキンP3,P4によってそれぞれ抑制される。
そして次に、第1押圧部材41及び第2押圧部材51の各後端部46には、一つのパッキンP1,P2が各別に装着され、これら各押圧部材41,51は、パッキンP1,P2が各別に装着された状態で第1直状枠辺部30及び第2直状枠辺部31に取り付けられる。すると、第1直状枠辺部30の第1挿入部位40Aと第1押圧部材41の後端部46により第1挿入溝40が形成され、該第1挿入溝40内においては、装飾パネル36の下側縁部39が一対のパッキンP1に前後方向から挟まれた状態になる。同様に、第2直状枠辺部31の第2挿入部位50Aと第2押圧部材51の後端部46により第2挿入溝50が形成され、該第2挿入溝50内においては、装飾パネル36の上側縁部49が一対のパッキンP2に前後方向から挟まれた状態になる。なお、第1挿入溝40及び第2挿入溝50内には、それぞれの開口から雨水などの水が流入することが一対のパッキンP1,P2によってそれぞれ抑制される。
したがって、本実施形態では、以下に示す効果を得ることができる。
(1)構築用枠体12の各直状枠辺部30〜33には、該各直状枠辺部30〜33に個別に隣接する他の構築用部材の端面(ブロック13の端面や笠木14の下端面20)に対向する対面部38,54がそれぞれ形成されている。その一方で、本実施形態の各直状枠辺部30〜33には、従来の場合とは異なり、隣接する他の構築用部材の端面(ブロック13の端面や笠木14の下端面20)に形成された凹溝16,19,21内に嵌合可能な複数の凸状体が形成されていない。そのため、様々な厚さを有する他の構築用部材の端面(ブロック13の端面や笠木14の下端面20)に各直状枠辺部30〜33の対面部38,54が各別に対面状態となるように枠状本体34を配置するだけでよい。したがって、ブロック13や笠木14と共に組積状態に積み重ねられてブロック塀(構築物)11を構成する場合に、当該ブロック13や笠木14の端面構成(凹溝の有無、凹溝の溝幅寸法など)に関係なく、同じ構築用枠体12を汎用的に使用することができる。
(2)直状枠辺部30〜33において前後方向で互いに対をなす突条片37,53の先端部には、対面部38,54がそれぞれ形成されおり、前後方向における両対面部38,54の外端同士の間隔寸法は、直状枠辺部30〜33が隣接する他の構築用部材(ブロック13及び笠木14)の厚さ寸法よりも小さくなるように設定されている。そのため、構築用枠体12を他の構築用部材(ブロック13及び笠木14)の厚さ方向(即ち、前後方向)において位置調整する場合の自由度を大きく確保できる。
(3)直状枠辺部30〜33には、それぞれの両突条片37,53の先端を前後方向において互いに指向し合うように各突条片37,53の先端側部分を屈曲させることにより両対面部38,54がそれぞれ形成される。そのため、各突条片37,53の先端が前後方向において互いに離間する方向に指向するように屈曲されることにより両対面部38,54が形成される場合に比して、直状枠辺部30〜33の外面側におけるモルタル収容部61の容積を大きくすることができる結果、該モルタル収容部61内には、より多くのモルタルを充填させることができる。したがって、ブロック塀(構築物)11を構築した場合における該ブロック塀11の強度の向上に貢献できる。
(4)装飾パネル(装飾部材)36は、着脱可能な状態で枠状本体34の開口35内に配置される。そのため、ブロック塀(構築物)11の完成後に必要に応じて装飾パネル36を容易に取り付けることができ、また、その変更をすることができる。
(5)装飾パネル(装飾部材)36は、その縁部39,49,56,59を直状枠辺部30〜33の挿入溝40,50,55,58内に各別に挿入させることにより、枠状本体34に対して装着される。すなわち、装飾パネル36を枠状本体34に装着させる際には、特別な工具などを使用することがないため、装飾パネル36を枠状本体34に容易に装着させることができる。
(6)本実施形態では、第1押圧部材41によって装飾パネル(装飾部材)36の下側縁部39を押圧すると共に、第2押圧部材51によって装飾パネル36の上側縁部49を押圧することにより、装飾パネル36が枠状本体34から脱落することを抑制している。そのため、ねじで装飾パネル36を枠状本体34に脱落不能に固定させる場合とは異なり、枠状本体34にねじ穴を設ける必要もないため、枠状本体34の構成の複雑化を回避できる。
(7)第1押圧部材41の表面は、第1直状枠辺部30に取り付けられた状態では、第1挿入溝40から前方に向けて離間するに連れて下がり勾配となるように形成されている。そのため、雨などの水(液体)が第1押圧部材41に付着した場合には、該雨を押圧部材の表面に沿って第1挿入溝40から離間する方向に流下させることができる。そのため、第1押圧部材41に付着した水が第1挿入溝40内に流入してしまうことを抑制できる。
(8)本実施形態の構築用枠体12には、各圧入部材57及び各隙間埋部材60が設けられている。そのため、第3挿入溝55及び第4挿入溝58内に雨などの水(液体)が流入することを抑制できる。また、もし仮に第3挿入溝55及び第4挿入溝58内に水が流入してしまったとしても、第3挿入溝55及び第4挿入溝58の下端部に圧入された圧入部材57によって、第3挿入溝55及び第4挿入溝58内から枠状本体34とブロック13との間に水が流出してしまうことを抑制できる。また、第3直状枠辺部32と第1直状枠辺部30との間、及び第4直状枠辺部33と第1直状枠辺部30との間には、隙間埋部材60が介装されている。そのため、第3挿入溝55及び第4挿入溝58内の水が、第1直状枠辺部30のモルタル収容部61内に流入することが規制される。すなわち、枠状本体34内から流出した水によって、構築用枠体12及びブロック13などを接着するためのモルタルに浸透することを抑制できる。したがって、水の浸透によるモルタルの劣化を抑制できると共に、水との接触による鉄筋25の腐食を抑制できる。
(9)また、第1直状枠辺部30には、複数(2つ)の排出孔44が形成されると共に、第1押圧部材41には、複数(2つ)の連通孔48が形成されている。そのため、もし仮に第3挿入溝55及び第4挿入溝58内に水が流入してしまったとしても、第3挿入溝55及び第4挿入溝58内の水は、第3挿入溝55及び第4挿入溝58の下端部に圧入された圧入部材57によって、第1挿入溝40内に案内され、該第1挿入溝40から連通孔48及び排出孔44を介してブロック13の前面側に排出される。したがって、枠状本体34内に水が滞留し続けることを抑制できる結果、枠状本体34の腐食を抑制できる。
なお、上記実施形態は以下のような別の実施形態に変更してもよい。
・実施形態において、構築用枠体12を、枠状本体34内に流入した水がブロック13の後面側(厚さ方向の他面側)に排出されるような態様で配置してもよい。
・実施形態において、第1直状枠辺部30は、2つ以外の任意数(例えば4つ)の排出孔44が形成された構成であってもよい。この場合、各排出孔44は、左右方向に沿うように配置されることが望ましい。
・実施形態において、第1押圧部材41は、2つ以外の任意数(例えば4つ)の連通孔48が形成された構成であってもよい。ただし、各連通孔48は、該各連通孔48が個別に対応する第1直状枠辺部30の排出孔44と左右方向において同じ位置に配置されることが望ましい。
・また、第1押圧部材41に形成される連通孔48の数は、第1直状枠辺部30の排出孔44の数と異なっていてもよい。
・実施形態において、第3直状枠辺部32の第3挿入溝55内の上端部には、圧入部材57を設けなくてもよい。このように構成しても、構築用枠体12の上側には、ブロック13や笠木14が配置されるため、第3挿入溝55内には、その上端部から水が流入することはない。同様に、第4直状枠辺部33の第4挿入溝58内の上端部には、圧入部材57を設けなくてもよい。
・実施形態において、第1押圧部材41は、その表面が装飾パネル36に直交する方向に沿って延びるように形成されたものであってもよい。このように構成しても、第1挿入溝40内には、装飾パネル36の下側縁部39を前後方向から挟むように配置された一対のパッキンP1が収容されているため、第1押圧部材41に付着した水が第1挿入溝40の開口を介して内部に流入することを抑制できる。
・実施形態において、装飾パネル36の右側縁部56を押圧する押圧部材を設けてもよい。同様に、装飾パネル36の左側縁部59を押圧する押圧部材を設けてもよい。
・実施形態において、装飾パネル36は、ガラス板などの任意の材料にて形成されたものであってもよい。
・実施形態において、装飾部材は、鉄格子などの任意の形状をなすものであってもよい。また、装飾部材を設けなくてもよい。
・実施形態において、第1直状枠辺部30の両対面部38は、第1直状枠辺部30の両突条片37の下端部を互いに離間する方向に屈曲させることにより形成されたものであってもよい。同様に、第2直状枠辺部31の両対面部38は、第2直状枠辺部31の両突条片37の上端部を互いに離間する方向に屈曲させることにより形成されたものであってもよい。また、第3直状枠辺部32の両対面部54は、第3直状枠辺部32の両突条片53の右端部を互いに離間する方向に屈曲させることにより形成されたものであってもよい。また、第4直状枠辺部33の両対面部54は、第4直状枠辺部33の両突条片53の左端部を互いに離間する方向に屈曲させることにより形成されたものであってもよい。
・実施形態において、第1直状枠辺部30の両対面部38は、第1直状枠辺部30の両突条片37から前後方向に延びるように形成されたものであってもよい。同様に、第2直状枠辺部31の両対面部38は、第2直状枠辺部31の両突条片37から前後方向に延びるように形成されたものであってもよい。また、第3直状枠辺部32の両対面部54は、第3直状枠辺部32の両突条片53から前後方向に延びるように形成されたものであってもよい。また、第4直状枠辺部33の両対面部54は、第4直状枠辺部33の両突条片53から前後方向に延びるように形成されたものであってもよい。
・実施形態において、各直状枠辺部30〜33において各挿入溝40,50,55,58を、直状枠辺部30〜33の前後方向における中央部分よりも前側にそれぞれ形成してもよいし、中央部分よりも後側にそれぞれ形成してもよい。
・実施形態において、各直状枠辺部30〜33の長手方向における端部同士を溶接することにより、枠状本体34を構成するようにしてもよい。この場合、隙間埋部材60を設けなくてもよい。
・実施形態において、コンクリート製のブロック13の代わりに、略直方体状をなす煉瓦を利用して構築物を構築してもよい。また、それらのブロック13や煉瓦の端面に凹溝が形成されていない場合も、構築用枠体12と共に使用可能である。
・実施形態において、構築用枠体12は、ブロック13の形状に応じて任意の形状をなすものであってもよい。例えば、平面視六角形をなすブロック13を用いてブロック塀11を構築する場合には、ブロック13の形状に応じて六角枠状をなす構築用枠体12を用いることが望ましい。
・実施形態において、構築物は、例えばトラック状の開口を有する壁に該開口形状に対応した形状の構築用枠体12を挿入することにより構築されたものであってもよい。この場合、構築用枠体12は、平面視略円弧状をなす枠辺部を備えることが望ましい。
本実施形態のブロック塀の概略平面図。 図1におけるA−A線矢視断面図。 図1におけるB−B線矢視断面図。 本実施形態の構築用枠体の斜視図。 本実施形態の構築用枠体の分解斜視図。 図1におけるC−C線矢視断面図。 図1におけるD−D線矢視断面図。
符号の説明
11…ブロック塀(構築物)、12…構築用枠体、13…ブロック(他の構築用部材)、14…笠木(他の構築用部材)、15…ブロックの上端面、17…ブロックの右端面、18…ブロックの左端面、20…笠木の下端面、30〜33…直状枠辺部、34…枠状本体、35…開口、36…装飾パネル(装飾部材)、37,53…突条片(突片)、38,54…対面部、39,49,56,59…装飾パネルの縁部(装飾部材の縁部)、40,50,55,58…挿入溝、41,51…押圧部材、44…排出孔(規制手段、排出部)、48…連通孔(規制手段、排出部)、57…圧入部材(規制手段、案内部)、60…隙間埋部材(規制手段)。

Claims (9)

  1. 構築物を構築するために他の構築用部材と共に組積状態に積み重ねられた場合に隣接する他の構築用部材の端面と対向配置されることになる直状枠辺部を有する枠状本体を備え、前記直状枠辺部には前記組積状態において対向する他の構築用部材の端面に向けて突出する突片が形成されると共に、該突片には前記対向する他の構築用部材の端面に対して対面状態となる対面部が形成されている構築用枠体。
  2. 前記突片は、前記直状枠辺部に前記枠状本体の厚さ方向で互いに対をなすように離間して形成されると共に、前記対面部は、前記対をなす両突片に各々形成されており、前記枠状本体の厚さ方向における前記両対面部の外端同士の間隔寸法は前記直状枠辺部が隣接する前記他の構築用部材の厚さ寸法よりも小さくなるように形成されている請求項1に記載の構築用枠体。
  3. 前記両対面部は、前記各突片の先端同士が前記枠状本体の厚さ方向において互いに指向し合うように前記各突片の先端側部分が屈曲されることで形成されている請求項2に記載の構築用枠体。
  4. 前記直状枠辺部を含む複数の枠辺部で囲み形成される開口内への配置態様にて前記枠状本体に着脱可能に装着される装飾部材を更に備えた請求項1〜請求項3のうち何れか一項に記載の構築用枠体。
  5. 前記枠状本体の内面側において前記枠状本体の厚さ方向の中途位置には、前記装飾部材の縁部を挿入可能な挿入溝が形成されており、前記装飾部材は、その縁部が前記挿入溝内に挿入されることにより前記枠状本体に対して装着される請求項4に記載の構築用枠体。
  6. 前記挿入溝内に縁部を挿入されて前記枠状本体の開口内への配置態様となった前記装飾部材の縁部を前記挿入溝の内面に対して押圧することにより該装飾部材を前記枠状本体からの脱落不能に固定する押圧部材を更に備えた請求項5に記載の構築用枠体。
  7. 前記押圧部材は、前記装飾部材の縁部のうち重力方向における下側の縁部を押圧可能な位置に配置されており、前記押圧部材は、その重力方向で上側となる表面が前記装飾部材から離間するに連れて下がり勾配となるように形成されている請求項6に記載の構築用枠体。
  8. 前記枠状本体内に流入した液体が前記直状枠辺部と該直状枠辺部が隣接する前記他の構築用部材の端面との間に流入することを規制する規制手段を更に備えた請求項1〜請求項7のうち何れか一項に記載の構築用枠体。
  9. 前記規制手段は、前記枠状本体内に流入した液体を前記他の構築用部材の厚さ方向の一面側又は他面側に向けて排出させるための排出部と、前記枠状本体内に流入した液体を前記排出部に向けて案内する案内部とを備えている請求項8に記載の構築用枠体。
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