JP2020076228A - 接合金物及び建築用パネル - Google Patents

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Abstract

【課題】柱材と横架材などの軸材同士を接合する接合金物において、荷重を効果的に分散できるようにして固定強度を高める。【解決手段】軸材の長手方向の端に取り付けられる基部12と、基部12における軸材の端面に当接する当接面12aに設けられて軸材の長手方向に延びる差込部13を備える。基部12に、別体の取り付け部材を挿通する挿通穴12cまたは取付け部材が螺合するねじ穴12bの少なくとも一方を設ける。また基部12は、差込部13の長手方向に沿って隙間をあけて配設された複数枚の支持板14と、差込部13から延設されるとともに差込部13と一体で支持板14間を離間保持する離間保持部15で構成し、差込部13にかかる荷重を複数枚の支持板14に分散させる。【選択図】図1

Description

この発明は、例えば木造軸組建築物における柱や横架材などの軸材を接合するための接合金物に関する。
接合金物としては、下記特許文献1に開示されたものが知られている。
この接合金物は、一枚の金属板で平面視コ字状に形成され、柱の側面に取り付けられる縦長の長方形板状の柱取り付け部片と、柱取り付け部片の左右両側から平行に延びる一対の横架材取り付け部片を有している。柱取り付け部片には、締付けボルトを挿通する透孔が、横架材取り付け部片にはドリフトピンを挿通する透孔が、それぞれ形成されている。接合金物は、柱材取り付け部片が締付けボルトで柱に固定された後、横架材取り付け片部にドリフトピンを用いて横架材の端部が固定される。
このような構成の接合金物では、横架材取り付け部片に掛かる荷重を柱取り付け部片で支持することになるが、前述のように柱取り付け部片は、一枚の板材からなる部位であって、柱の側面に締付けボルトで固定されている。このため、強大な荷重によって例えば柱と横架材との間に相対変位が生じる際には、透孔や締付けボルト部分に荷重が集中して、接合金物の破断や脱落のおそれがある。
特開2001−271426号公報
この発明は、荷重を効果的に分散できるようにして固定強度を高めることを主な目的とする。
そのための手段は、木造軸組建築物を構成する線部材と同等の軸材の長手方向の端に取り付けられる基部と、前記基部における前記軸材の端面に当接する当接面に設けられて前記軸材の長手方向に延びる差込部を備え、前記基部に別体の取り付け部材を挿通する挿通穴または前記取り付け部材が螺合するねじ穴の少なくとも一方が設けられ、前記基部が、前記差込部の長手方向に沿って隙間をあけて配設された複数枚の支持板と、前記差込部から延設されるとともに前記差込部と一体で前記支持板間を離間保持する離間保持部で構成された接合金物である。
この構成では、基部を構成する複数枚の支持板が差込部と一体の離間保持部で離間保持されているため、基部に荷重がかかるときには、荷重は複数枚の支持板を通して分散される。
この発明では、基部に複数の支持板を備えたことにより多くの接点を設けることができ、これらの接点を通して荷重が分散されるので、接合金物の固定強度を高めることができる。固定強度を高められることから、固定強度が同程度の接合金物に比べて、接合金物の小型化や簡素化も図れる。
引き寄せ接合金物の斜視図。 枠パネルの正面図。 枠パネルとその使用態様を示す斜視図。 枠パネルの使用態様を示す斜視図。 引き寄せ接合金物の分解斜視図。 横軸材及び縦軸材の斜視図。 引き寄せ接合金物を固定した横軸材または縦軸材の端部の平面図。 引き寄せ接合金物の斜視図。 枠パネルの一部拡大正面図。 コーナ接合金物の斜視図。 コーナ接合金物の斜視図。 軸パネルの正面図。 軸パネルとその使用態様を示す斜視図。 軸パネルの使用態様を示す斜視図。 コーナ接合金物の分解斜視図。 図10のA−A断面図。 コーナ接合金物を固定した軸材の端部の一部断面平面図。 大型の軸パネルの正面図。 大型の軸パネルの正面図。 大型の軸パネルの正面図。 大型の軸パネルの正面図。 図21に示した大型の軸パネルの接続部分の拡大図。
この発明の接合金物は、木造軸組建築物を構築するための軸材の接合に使用されるものであり、木造軸組建築物を構成する線部材と同等の軸材の長手方向の端に取り付けられる基部と、基部における軸材の端面に当接する当接面に設けられて軸材の長手方向に延びる差込部を備えている。接合金物の基部の形態や差込部の数などは、適用箇所に応じて適宜設定される。
前述の軸材とは、軸組を構成する柱や梁、土台などの線部材のほか、このような線部材と材料や断面形状、大きさが同一である部材や、断面形状における縦横の一方が同一で他方が同じ程度の大きさの部材など、線部材に相当する強度を持つ部材を指す。ここでは、軸組を構成する線部材と、その他の同等の部材を総称して軸材という。
この発明を実施するための一形態を、以下図面を用いて説明する。
図1に示した接合金物11は、軸材の側面に他の軸材の端面を接合するのに適したものであり、対向部位に引き寄せられる引き寄せ接合金物11aである。
図2は、その引き寄せ接合金物11aを用いた建築用パネル51の一例を示す正面図である。引き寄せ接合金物11aは、軸材の端部に全体が埋設された状態で内蔵されて、軸材の接合に供される。
まずに、建築用パネル51について説明し、続いて引き寄せ接合金物11aについて説明する。
図2に示した建築用パネル51は、木造軸組建築物を構成するためのものであり、より詳しくは、木造軸組建築物を構築したときに耐力壁を構成できる耐力パネルとして使用されるものである。この建築用パネル51は、当該建築用パネル51の外周に位置する外周フレーム52と、外周フレーム52の内側で水平方向に延びる水平補強部53と、外周フレーム52の内側で水平補強部53を支える垂直補強部54を有している。
水平補強部53は、木造軸組建築物の軸組を構成する線部材81(図3参照)と同等の軸材からなり横に延びる横軸材55と、横軸材55と外周フレーム52の対向部位との間に保持される面材56で構成されている。垂直補強部54は、軸組を構成する線部材81(図3参照)と同等の軸材からなり縦に延びる縦軸材57と、縦軸材57と外周フレーム52の対向部位との間に保持される面材58で構成されている。
この建築用パネル51は、外周フレーム52が、軸組を構成する線部材81よりも細い枠材59からなり、外周フレーム52が軸組を構成する線部材81の間に嵌め込まれる枠パネル51aである(図3、図4参照)。枠材59は、線部材81の半分以下の太さであり、具体的には、断面形状の縦横の一方が同一で、他方が半分以下の大きさである。数値をあげると、線部材81が縦横105mmである場合に、枠材59の断面形状は縦105mmで、横が例えば27mm程度に設定される。
建築用パネル51の一例としての、図2に示した枠パネル51aにおける外周フレーム52は、4本の枠材59で構成されている。これらの枠材59は、左右両位置で上下に延びる2本の縦枠材59aと、上で左右に延びる上枠材59b、下で左右に延びる下枠材59cである。枠パネル51aの枠材59は、長手方向の端部を互いに重ね合わせて固定されている。
水平補強部53は、縦枠材59aの上部位置で上枠材59bと平行に延びる前述の横軸材55と、この横軸材55と上枠材59bとの間に保持された前述の面材56と、横軸材55と上枠材59bの長手方向の中間位置でこれらの間をつなぐ束材61で構成されている。横軸材55の長さは、縦枠材59a間にかけ渡される長さであって、水平補強部53は、外周フレーム52内の幅全体にわたって形成されている。
束材61の断面形状とその大きさは、横軸材55と同じである。備える束材61の本数と間隔は、横軸材55の長さに応じて適宜設定される。水平補強部53の高さ、つまり上枠材59bと横軸材55との間隔も適宜設定し得る。
左右の縦枠材59aと上枠材59bの内周側の面における奥行き方向の中間位置には、面材56の外周縁を嵌め込む溝(図示せず)が形成されている。面材56には構造用合板が使用でき、面材56の厚さは内周側の面に収まる厚さであり、例えば105mmの内側面に対して9mm程度に設定されるとよい。
面材56における束材61の左右両側面と横軸材55の上面に対向する外周縁には、これらに当接する当接面部56aが形成されている。換言すれば、面材56の大きさは、上枠材59bと縦枠材59aに対向する外周縁が溝に嵌るとともに、束材61の左右両側面と横軸材55の上面に対向する端面がこれらに接する大きさに設定されている。このような面材56の束材61や横軸材55に対する保持は、面材56の表裏両面を挟む挟持材62で行われる。つまり、当接面部56aを挟持材62で挟み付けるとともに、挟持材62は束材61や横軸材55に対して固定される。挟持材62の固定は、図示しない釘やねじ等で行われる。
束材61の断面形状における中央に対応する部位には、上枠材59bから横軸材55にかけてボルト63が串刺し状態に挿入されて、上枠材59bと束材61と横軸材55が結合一体化されている。
水平補強部53における横軸材55の長手方向の両端部に、対向部位である縦枠材59aに引き寄せられる前述の引き寄せ接合金物11aが内蔵されている。
垂直補強部54は、水平補強部53を下から支えるものであり、枠パネル51aにおる左右方向の一方に形成されている。具体的には図2の垂直補強部54は、図面左側に形成されており、縦枠材59aと平行に延びて横軸材55と下枠材59cとの間に介在する縦軸材57と、この縦軸材57と縦枠材59aとの間に保持された面材58で構成されている。垂直補強部54は縦軸材57のみで構成することもできる。このような垂直補強部54の基本的な構成は、水平補強部53と同じであるので、詳しい説明を省略する。垂直補強部54の幅、つまり縦枠材59aと縦軸材57との間隔は適宜設定し得ることも、水平補強部53の場合と同じである。
ただし、水平補強部53の長手方向が水平方向であるのに対して、垂直補強部54の長手方向が垂直方向であるので、水平補強部53の束材61に代えて、貫材64を備えている。名称と向きが異なるだけで、貫材64の構成は束材61と同じである。図2の例では、ボルトを描いていないが、ボルト(図示せず)を用いて縦枠材59aと貫材64と縦軸材57を一体化してもよい。図中、65は挟持材である。
縦軸材57の端にも、水平補強部53の横軸材55の場合と同様に、対向部位に引き寄せられる前述の引き寄せ接合金物11aが内蔵される。それら引き寄せ接合金物11aのうち、横軸材55に接する側に内蔵される引き寄せ接合金物11aには、横軸材55に挿入されたボルト66が螺合され、縦軸材57と横軸材55が直交した状態で固定される。
また、図2の枠パネル51aは、上下方向(縦方向)の中間部に開口部67を有している。開口部67を形成する開口部形成位置の上端位置と下端位置には、水平方向に延びる水平材68が架設される。上端位置の水平材68と横軸材55の間と、下端位置の水平材68と下の下枠材59cの間には、縦に延びる間柱材69が適宜備えられる。
さらに、横軸材55と縦軸材57と縦枠材59aと下枠材59cで構成される方形の四隅部分には、必要に応じて補強材70が固定される。補強材70は、横軸材55、縦軸材57、縦枠材59aまたは下枠材59cの内側面に固定されるとともに互いに直角に組まれる2枚の基板70aと、基板70aの面方向と直交する方向に広がって基板70aの内側面間に固定される角度保持材70bで構成されている。角度保持材70bは、直角をなす直角部を有しており、直角部が基板70a同士の接合部分に固定されている。
つづいて、前述の引き寄せ接合金物11aについて説明する。引き寄せ接合金物11aは、前述のように対向部位に引き寄せられるものであり、図5にその分解斜視図を示す。
図1、図5に示したように、引き寄せ接合金物11aは、横軸材55や縦軸材57の長手方向の端に取り付けられる基部12と、基部12における横軸材55や縦軸材57の端面に当接する当接面12aに設けられて横軸材55や縦軸材57の長手方向に延びる差込部13を備えている。基部12には、別体の取り付け部材を挿通する挿通穴と取り付け部材が螺合するねじ穴が設けられる。取り付け部材とは、目的に応じて取り付けられる部材であり、取り付け部材としては、例えば結合のためのボルトなどがある。また基部12は、差込部13の長手方向に沿って隙間をあけて配設された複数枚の支持板14と、差込部13から延設されるとともに差込部13と一体で支持板14間を離間保持する離間保持部15で構成されている。
具体的には、引き寄せ接合金物11aの差込部13と離間保持部15は一枚の金属板16で構成されており、差込部13は横軸材55や縦軸材57の内部に収まる大きさで適宜形状をなす板状である。図1、図5、図6に示す例では、差込部13は略三角形状である。差込部13には、横軸材55や縦軸材57との結合のためのドリフトピン17(図6参照)を挿入するための貫通穴13aが形成されている。貫通穴13aの数や配置は、差込部13の形状や大きさに応じして適宜設定される。なお、差込部13は、前述のような板状ではなく、たとえば筒状などの立体形状であってもよい。
差込部13における離間保持部15に寄った部位における中央位置には、離間保持部15の端から入り込む切り欠き部13bが形成されている。切り欠き部13bは、取り付け部材の存在を許容するためもの部分であり、切り欠き部13bの形状は適宜設定される。図1、図2、図5、図6に示す例の切り欠き部13bは、半長円形状である。
差込部13と一体の離間保持部15は、外側縁に形成された2つの段差部15a,15bを有する。内側には、切り欠き部13bから連続してナット18を保持するナット保持空間15cを有する。ナット18は、前述したねじ穴を設けるための部材であり、ナット18の内部のねじ穴18aが、基部12のねじ穴12bとなる。
基部12を構成する支持板14は、前述の段差部15a,15bの数と同じ2枚であり、支持板14の形状は長方形板状である。基部12の当接面12aの大きさ、換言すれば支持板14の大きさは、横軸材55や縦軸材57の断面形状よりも小さく形成されている。具体的には、支持板14の長辺の長さが横軸材55や縦軸材57の対応する部位の長さと同じであり、短辺の長さが横軸材55や縦軸材57の対応する部位の長さよりも短い。2枚の支持板14は、差込部13に近い側に位置して前述の当接面12aを有することになる一方の支持板14aと、横軸材55や縦軸材57の最も外側に位置する外側端面55a,57aと面一または面一よりも若干奥まって位置することになる他方の支持板14bである。
一方の支持板14aと他方の支持板14bの中央には、前述のナット18のねじ穴18aに対応する貫通穴19が形成されており、貫通穴19よりも外側であって長辺に沿って並ぶ両位置に、段差部15a,15bが嵌る大きさのスリット状の挿通溝20が形成されている。一方の支持板14aの挿通溝20のほうが、他方の支持板14bの挿通溝20よりも段差部15a,15bの段差分長く形成されている。
ナット18のねじ穴18aが、基部12における前述のねじ穴12bになり、各支持板14a,14bに形成された貫通穴19が、基部12における前述の挿通穴12cになる。
支持板14を備えた基部12の大きさは、横軸材55や縦軸材57の長手方向の端に対して相対変位不可に埋設される大きさに設定される。すなわち、引き寄せ接合金物11aを内蔵した横軸材55と縦軸材57の端部の平面図である図7に示したように、基部12は横軸材55と縦軸材57の端部に形成された座彫り部55b,57bに嵌合対応する大きさである。言い換えれば、支持板14の幅は座彫り部55b,57bの幅に嵌合対応する大きさである。
なお、座彫り部55b,57bの内部には、外側端面55a,57aと平行な内側端面55c,57cが形成されており、この内側端面55c,57cが、基部12の当接面12a、つまり一方の支持板14aの差込部13側の面が当たる端面である。平行に並ぶ2枚の支持板14a,14bの外側縁は、座彫り部55b,57bの内部の側面に接触している。
差込部13及び離間保持部15を有する金属板16aと、ナット18と、2枚の支持板14は、溶接等により結合一体化される。
引き寄せ接合金物11aは、前述のナット18に代えて図8に示したように筒部材21を固定して、基部12に挿通穴12cのみを備えたものとしてもよい。また、図示は省略するが、支持板14にもねじ穴を設けてねじ穴のみを備えた基部12を形成することもできる。
以上のように構成された引き寄せ接合金物11aは、例えば横軸材55や縦軸材57の端部の座彫り部55b,57bに嵌め込んでから、差込部13の貫通穴13aにドリフトピン17を差し込んで横軸材55や縦軸材57に対して固定したのち(図7参照)、その横軸材55や縦軸材57内の引き寄せ接合金物11aのねじ穴12bにボルト66を螺合して引き付けて、横軸材55や縦軸材57の接合を行う。接合の手順は前述とは逆でもよい。
すると、図9に示したように、横軸材55や縦軸材57の端部がボルト66を挿通した枠材59や横軸材55に向けて引き付けられることになる。
このような接合状態において、基部12を構成する2枚の支持板14が差込部13と一体の離間保持部15で離間保持されており、基部12にかかる荷重は、離間保持部15を介して2枚の支持板14に分散される。しかも、2枚の支持板14は離間保持部15で間隔をあけて保持されているので、荷重の分散が良好に行える。
このため、過大な負荷が局所的にかかることを抑制し、引き寄せ接合金物11aの固定強度を高めることができる。また、固定強度を高められるので、固定強度が同程度の接合金物に比べて、引き寄せ接合金物11aの小型化や簡素化を図ることができる。さらに、小型化を図れる引き寄せ接合金物11aは、全体が横軸材55や縦軸材57に埋設される構成であるので、横軸材55や縦軸材57内に隠ぺいすることも可能である。
前述した構成の建築用パネル51としての枠パネル51aでは、上端部に備えられた水平補強部53が、横軸材55と面材56とによりせん断や曲げに対する耐力を発揮し、垂直補強部54が水平補強部53を支えて、柱にかかる負担を軽減する。このため、木造軸組建築物を構築した場合に強度の高い耐力壁を構成することができる。このような有用な枠パネル51aの横軸材55と縦軸材57を、前述したように固定強度高い引き寄せ接合金物11aで接合するので、枠パネル51aをより良いものとすることができる。
以上説明した引き寄せ接合金物11aは、外周フレーム52が線部材81よりも強度の低い枠材59からなる建築用パネル51としての枠パネル51aの軸材(横軸材55、縦軸材57)の接合に適したものであるが、これは、軸組の線部材81同士の接合にも使用できる。
このように、建築用パネル51の形成のほか、軸組の線部材81同士の接合にも好適に使用できる接合金物11の他の例を、次に説明する。次に説明する接合金物11は1個で3本以上の軸材を接続できるものである。
図10、図11に、その接合金物11の斜視図を示す。この接合金物11は、建築用パネル51の形成においては、図12に示したような軸パネル51bの形成に用いられる。軸パネル51bは、前述した外周フレーム52として、線部材81に相当する強度を有する軸材71を備えた軸パネル51bであり、接合金物11は、軸パネル51bの角部に設けられるコーナ接合金物11bである。
軸パネル51bは、外周フレーム52が、軸組を構成する線部材81と同等の軸材71からなり、外周フレーム52が軸組を構成する線部材81として組み立てられる構成である(図13、図14参照)。つまり、軸材71は、木造軸組建築物が構築されるとその木造軸組建築物の線部材81となる。軸材71は、線部材81と同等の太さであり、具体的には、断面形状の縦横の大きさが同一、または縦横の一方が同一で他方が同じ程度の大きさである。数値をあげると、柱や土台として用いられる線部材81が縦横105mmであり、梁として用いられる線部材が縦横120mm×105mmである場合に、軸材71の断面形状は縦横105mmに設定される。
図13の軸パネル51bにおける外周フレーム52は、あらかじめ全周に形成される場合には、4本の軸材71と4隅のコーナ接合金物11bで構成される。換言すれば、軸パネル51bは、4本の軸材71と4隅のコーナ接合金物11bのうちの少なくとも一つの部材を外周にあらかじめ備えている。外周フレーム52が初めから全周に形成されるものではない場合には、軸材71とコーナ接合金物11bが、隣接する軸パネル51b間で互いに補完しあうように配設されることになる。
4本の軸材71は、左右両位置で上下に延びる2本の縦軸材71aと、上で左右に延びる上軸材71b、下で左右に延びる下軸材71cである。各軸材71は、端部の角が互いに接して端部が互いに重なり合わない長さに設定されている。コーナ接合金物11bは、前述のような長さの軸材71により生じる角を埋めるように軸材71の直角をなす端面同士を接合するものである。また、コーナ接合金物11bは、隣り合う軸パネル51b同士を接合する機能も有している。
図12の軸パネル51bは、それぞれ外周フレーム52の太さが異なるだけで、その他の部位は図2の枠パネル51aと同じ構成である。つまり、図12の軸パネル51bにおける外周フレーム52に囲まれた部分の構成は、図2の枠パネル51aのそれと同一である。
なお、図12に例示した軸パネル51bは、厳密にいえば、図2の枠パネル51aについて外周フレーム52も含めたすべての部分を軸材71からなる外周フレーム52で囲んだ構成である。つまり、軸パネル51bの外周フレーム52は、枠パネル51aの枠材59を含めたもの、換言すれば枠材59と軸材71が重なり合って構成されたものといえることになる。しかし軸パネル51bの外周フレーム52は、枠材59なしでも構成できる。つまり、軸材71からなる外周フレーム52は、軸材71と枠材59で構成されるほか、軸材71のみで構成されることもある。
図12の軸パネル51bの説明について、図2の枠パネル51aと同一の部位には同一の符号を付して、その詳細を省略する。
つぎに、コーナ接合金物11bについて説明する。
コーナ接合金物11bは、前述した引き寄せ接合金物11aと同じで、軸組の線部材81、換言すれば軸材71の長手方向の端に取り付けられる基部12と、基部12における軸材71の端面に当接する当接面12aに設けられて軸材71の長手方向に延びる差込部13を備えている。基部12には、別体の取り付け部材を挿通する挿通穴または取り付け部材が螺合するねじ穴が設けられる。取り付け部材は、目的に応じて取り付けられる部材であり、取り付け部材としては、例えば結合のためのボルトや、支持のための柱脚部材、吊り下げのための吊り部材などがある。また基部12は、差込部13の長手方向に沿って隙間をあけて配設された複数枚の支持板14と、差込部13から延設されるとともに差込部13と一体で支持板14間を離間保持する離間保持部15で構成されている。
特に、基部12の当接面12aは、軸組の線部材81となる軸材71の長手方向の最も外側の端面71eに突き合わせて固定されるものである。コーナ接合金物11bの基部12は、図10、図11の斜視図に示したように、全体として立方体または直方体をなす六面体である。図15にコーナ接合金物11bの分解斜視図、図16に、図10におけるA−A切断図を示す。
基部12が六面体であるコーナ接合金物11bは、使用する部位に応じて1個から6個の当接面12aを有するものとすることができる。図10、図11、図16、図17に例示したコーナ接合金物11bは、実線で示したように互いに隣り合う3つの当接面12aと、これらの当接面12aに設けられた3本の差込部13を有するものであり、仮想線で示したように当接面12aと差込部13の数を適宜増やしてもよい。
コーナ接合金物11bの3つの差込部13とその離間保持部15は、互いに組み合わせて結合一体化される2枚の金属板で構成されており、差込部13は軸材71の内側に収まる大きさで適宜形状をなす板状である。図10、図11、図16、図17に示す例では、差込部13は先端を丸めた短冊状である。差込部13には、軸材71との結合のためのドリフトピン17(図17参照)を挿入するための貫通穴13aが形成されている。貫通穴13aの数や配置は、差込部13の形状や大きさに応じて適宜設定される。なお差込部13は、前述のような板状ではなく、たとえば筒状などの立体形状であってもよい。
差込部13と一体の離間保持部15は、外側縁に形成された複数の段差部15a,15b,15d,15eを有する。1本の差込部13を有するI型の金属板25は、離間保持部15における差込部13側の端に外側の一方に突出する突起15hを形成することで、一つの段差部15aを形成している。またI型の金属板25の離間保持部15における長手方向の中間位置には、他方の金属板が嵌合対応するスリット状の切れ溝15iからなる一つの段差部15bが形成されている。
他方の金属板は、互いの間が直角をなす角度に配設された2本の差込部13を有するL型の金属板26である。離間保持部15における差込部13側の端には、外側の双方に突出する凸部15jを形成することで一組の段差部15dが形成されている。またL字型の金属板26の離間保持部15における差込部13と反対側の端に外側の双方に突出する凸部15kを有することで一組の段差部15eが形成されている。これら凸部15j,15kを有する離間保持部15は、略方形板状である。離間保持部15の中央には、I型の金属板25を差し込む差込溝15mが形成されており、差込溝15mの一方の端部は、I型の金属板25の切れ溝15iからなる段差部15bが係止する部分である。さらに、離間保持部15の差込溝15mの一方の端部、換言すればI型の金属板25の突起15hで形成される段差部15aに対応する側の端部に隣接する部位には、切り欠き15nが形成されている。この切り欠き15nは、ボルトなどの締結具の存在を許容する部位であり、適宜の形状に形成される。
コーナ接合金物11bの基部12は、I型とL型の2枚の金属板25,26の離間保持部15と、六面体の外郭を構成する6枚の支持板14で構成される。
I型の金属板25の差込部13を突出させることになる支持板14aは、長方形板状であり、中央にその長辺と平行なスリット状の差込溝27が形成されている。差込溝27は差込部13に嵌合対応する大きさである。
この支持板14aを含めて、I型の金属板25の長手方向と直交し、また平行になる4枚の支持板14aはすべて長方形板状であり、中央に差込溝27が形成されている。
長方形をなす4枚の支持板14の長手方向の両端に固定される2枚の支持板14bは、正方形の4つの角を円弧状に切り欠いた形の板状である。これら2枚の支持板14bのうちL型の金属板26の差込部13を差し込むことになる一方の支持板14bの中央には、スリット状の差込溝28が形成されている。差込溝28を有する支持板14bと対をなす他方の支持板14bの中央には、取り付け部材を挿通する挿通穴29が形成されている。この挿通穴31は、組み立てられた基部12の挿通穴12cになる部分であって、ボルトなどの締結具や、土台を受けて設置面上に浮かせて支持する柱脚金物、軸パネル51bや木造軸組建築物を吊り下げるための吊り部材などの取り付け部材を固定したりするのに利用される。
長方形板状の4枚の支持板14aの短辺の長さは、正方形の4つの角を切り欠いた形の支持板14bの外周縁に位置して直線からなる4本の辺に対応する長さである。このため、完全な立方体または直方体をなすと仮想した場合の基部12のすべての角と、一定方向に並ぶ2つの角同士をつなぐ4つの辺部位には、内部を開放する隙間が形成されることになる。この隙間は、前述した取り付け部材の取り付けなどに際して利用できる作業空間となる。
また、長方形板状の4枚の支持板14aのうち、差込部13を有しないすべての支持板14aには、図11、図15に示したように取り付け部材を挿通する挿通穴31が形成されている。この挿通穴31は、組み立てられた基部12の挿通穴12cになる部分である。この場合の取り付け部材は主としてボルトなどの締結具である。挿通穴31の形成位置は適宜設定される。前述した挿通穴29を有する支持板14bを備えているので、6面ある基部12のすべての面のうち、差込部13を有しないすべての面に挿通穴29,31,12cが形成されることになる。
このような各部材からなるコーナ接合金物11bは、まず、I型の金属板25をL型の金属板26の差込溝15mに差し込んで切れ溝15iからなる段差部15bを係止し、この組み立て状態において溶接等で結合一体化する。つぎに、2枚の金属板25,26の差込部13や差込部13と反対側の端部に支持板14a,14bの差込溝27,28を挿嵌するなどして6枚の支持板14でI型の金属板25とL型の金属板26の離間保持部15を包囲して、この状態を溶接等で結合一体化して保持する。
このような構成のコーナ接合金物11bでは、差込部13を有する各金属板25,26の離間保持部15は、他の差込部13にとっては支持板14としての機能を有する。
すなわち、図16に示したように、I型の金属板25の差込部13には、基部12の外郭を構成する長方形板状の2枚の支持板14aと、これらの間に位置するL型の金属板26の離間保持部15が主として荷重を分散する支持板14として機能する。また、L型の金属板26の2本の差込部13のうち、I型の金属板25の差込部13と直角をなす差込部13にとっては、この差込部13の長手方向に並ぶ長方形をなす2枚の支持板14aと、I型の金属板25の離間保持部15が主に荷重を分散する支持板14として機能する(図10参照)。
図17に、コーナ接合金物11bを取り付けた軸材71の端部の一部断面平面図を示す。
差込部13にとっての主に荷重を分散する支持板14として機能する部位(支持板14と離間保持部15)は、接合された軸材71や別のコーナ接合金物11bに対して基部12の外郭を構成する支持板14と共に、軸材71やコーナ接合金物11bに対して接触する。
以上のように構成されたコーナ接合金物11bは、例えば軸材71の端面71eにいずれかの当接面12aを当てて、その当接面12aに設けられた差込部13を軸材71の端に差し込むとともに、差込部13の貫通穴13aにドリフトピン17を差し込んで軸材71に対して固定する。必要な当接面12aに対して軸材71の接合を行うとともに、軸パネル51b同士の接続に際しては、必要に応じてコーナ接合金物11b同士の接合を行う。コーナ接合金物11b同士の連結には、コーナ接合金物11bの基部12に備えた挿通穴29,31,12c又はねじ穴と、取り付け部材を用いる(図17参照)。
コーナ接合金物11bと軸材71やコーナ接合金物11b同士の接合状態においては、前述した引き寄せ接合金物11aの場合と同様に、基部12を構成する複数枚の支持板14が差込部13と一体の離間保持部15で離間保持されており、基部12にかかる荷重は、離間保持部15を介して2枚の支持板14や、別の差込部13を有する離間保持部15に分散される。しかも、2枚の支持板14は離間保持部15で間隔をあけて保持されているので、荷重の分散は良好である。
このため、過大な負荷が局所的にかかることを抑制し、コーナ接合金物11bの固定強度を高めることができる。また、固定強度を高められるので、固定強度が同程度の接合金物に比べて、コーナ接合金物11bの簡素化や軽量化を図ることができる。
また、コーナ接合金物11bは、3本以上の軸材71を接続可能であるとともに、コーナ接合金物11b同士の接続も可能であり、高い固定強度を有しながらも建築用パネル51の多様な組み合わせに対応できる。
引き寄せ接合金物11aとコーナ接合金物11bは、前述のように高い固定強度を得られるので、例えば図18〜図21に示したような、大型の軸パネル51cの形成にも用いることができる。大型の軸パネル51cは、前述のような構成を有する小型の軸パネル51bを基本構造として構成されたものである。ここで、大型とは、複数間(けん)に及ぶような幅や複数階に及ぶような高さを有することの意味である。
図18の軸パネル51cは、外周フレーム52の内側の上端部の全幅にわたって水平補強部53を備え、この水平補強部53の長手方向の中間部に、水平補強部53を下から支える2本の垂直補強部54を備えている。垂直補強部54は平行に配設される2本の縦軸材57とこれら縦軸材57の間に保持される面材58で構成される。2本の垂直補強部54は水平方向に間隔をあけて形成され、垂直補強部54同士の間における上下方向の中間部には、開口部67が形成されている。
図19の軸パネル51cは、図18の軸パネル51cと異なり、左右方向の一方の端にも垂直補強部54を備えている。端に備える垂直補強部54は、外周フレーム52を構成する軸材71が存在するので、用いる縦軸材57は1本でよい。図示は省略するが、左右方向の両方の端に垂直補強部54を備えてもよい。
図20の軸パネル51cは、図18の軸パネル51cと同様に、上端部の水平補強部53を2本の垂直補強部54で支える構成であるが、2本の垂直補強部54は水平補強部53を横からも支える構造である点で、図18の軸パネル51cとは異なる。
つまり、垂直補強部54を構成する2本の縦軸材57のうちの一方の縦軸材57を水平補強部53に対して、束材61のように食い込ませて、水平補強部53を構成する横軸材55を分断して、横軸材55の端面を縦軸材57の側面に固定している。
図21の軸パネル51cは、小型の軸パネル51bを複数枚連結して構成される。各軸パネル51bは、互いに連結し合う部分に外周フレーム52があらかじめ備えられている。
具体的には、3枚の軸パネル51bを左右に連結して構成される。軸パネル51bは、少なくとも連結し合う部分、つまり図面左端の軸パネル51bの場合には右端に外周フレーム52の軸材71を有し、図面左右方向中間の軸パネル51bは左右両端に軸材71を有し、図面右端の軸パネル51bは左端に軸材71を有している。また、それら縦に延びる軸材71の上下両端位置には、コーナ接合金物11bを備えている。
軸パネル51b同士の連結は、図22に拡大して示したように、少なくともコーナ接合金物11b同士と、対向する軸材71同士の間で行う。コーナ接合金物11b同士の連結は、コーナ接合金物11bの基部12に備えた挿通穴29,31又はねじ穴と、取り付け部材を用いる。
軸材71同士の連結は、適宜の手段で行える。図22の例では、連結し合う軸材71にそれぞれ固定したボルト32を軸材71に形成した切り欠き部33で露出させて、ボルト32同士を切り欠き部33内に位置させる長ナット34で連結する構造を示している。軸材71同士の連結は、図示例のように1か所ではなく、複数個所で行ってもよい。このほか、水平補強部53の横軸材55を固定している引き寄せ接合金物11a同士を連結してもよい。
図21の例では大型の軸パネル51cを構成するパネルがすべて、水平補強部53と垂直補強部54を備えた軸パネル51bである例を示したが、他の構造のパネルを混在させたものであってもよい。
以上の構成はこの発明を実施するための一形態であって、この発明は前述の構成のみに限定されるものではなく、その他の構成を採用することができる。
例えば、差込部13を平行に離間配置された複数枚の板部で構成したり、離間保持部15も複数の意の板部で構成したりすることもできる。
差込部13の貫通穴13aは、上に向けて切り欠かれた形状に形成して、接続する軸材71を落とし込んで、軸材71に内蔵したドリフトピン17を係合する構成とすることもできる。
差込部13の向きは、前述のように当接面12aに対して垂直であるほか、傾斜させて、例えば筋交いのような斜材の接合に適するものとすることも可能である。
複数の当接面12aを設ける場合に、隣接する当接面12a同士の角度を直角以外の角度にすることもできる。
接合金物11は、軸材に対して一部を埋設した態様で固定するものであってもよい。
建築用パネル51の構成については、前述の説明では水平補強部53を一段だけ形成して、横方向のみに展開するような例を示したが、複数の水平補強部53を上下方向に配設して、縦方向に展開するような構成としてもよい。
11…接合金物
11a…引き寄せ接合金物
11b…コーナ接合金物
12…基部
12a…当接面
12b…ねじ穴
12c…挿通穴
13…差込部
15…離間保持部
29,31…挿通穴
51…建築用パネル
51a…枠パネル
51b,51c…軸パネル
55…横軸材
57…縦軸材
55c,57c…内側端面
71…軸材
71e…最も外側の端面
そのための手段は、木造軸組建築物を構成する線部材と同等の軸材の長手方向の端に取り付けられる基部と、前記基部における前記軸材の端面に当接する当接面に設けられて前記軸材の長手方向に延びる差込部を備え、前記基部に別体の取り付け部材を挿通する挿通穴または前記取り付け部材が螺合するねじ穴の少なくとも一方が設けられ、前記基部が、前記差込部の長手方向に沿って隙間をあけて配設された複数枚の支持板と、前記差込部から延設されるとともに前記差込部と一体で前記支持板間を離間保持する離間保持部で構成され、前記離間保持部に、内部に前記挿通穴または前記ねじ穴を有する筒状の部材が、前記支持板で挟まれた状態で一体に設けられた接合金物である。

Claims (5)

  1. 木造軸組建築物を構成する線部材と同等の軸材の長手方向の端に取り付けられる基部と、
    前記基部における前記軸材の端面に当接する当接面に設けられて前記軸材の長手方向に延びる差込部を備え、
    前記基部に別体の取り付け部材を挿通する挿通穴または前記取り付け部材が螺合するねじ穴の少なくとも一方が設けられ、
    前記基部が、前記差込部の長手方向に沿って隙間をあけて配設された複数枚の支持板と、
    前記差込部から延設されるとともに前記差込部と一体で前記支持板間を離間保持する離間保持部で構成された
    接合金物。
  2. 前記基部の前記当接面が前記軸材の断面形状よりも小さく形成され、前記軸材の長手方向の端に対して相対変位不可に埋設されるものである
    請求項1に記載の接合金物。
  3. 前記基部の前記当接面が前記軸材の長手方向の最も外側の端面に突き合わせられるものである
    請求項1に記載の接合金物。
  4. 前記基部が全体として立方体または直方体をなす六面体であり、
    前記当接面を複数備えた
    請求項3に記載の接合金物。
  5. 請求項1から請求項4のうちいずれか一項に記載の接合金物を備えた
    建築用パネル。
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