JP6860225B2 - 仕切りフェンス - Google Patents

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Description

本発明は、多用途に適用される仕切りフェンスに関する。
従来、端部同士が連結可能な複数枚の柵部材を有するペット用柵であって、上記柵部材のうち少なくとも1枚の柵部材における幅方向の中間部に、他の柵部材における幅方向の端部を着脱可能に連結する連結部が設けられたペット用柵が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2007−189938号公報
先行技術は、ペット用柵をゲートやサークルやケージとして使用するとき、連結手段、結合手段、補助金具、ボルトによる連結具を用い、床面に対して垂直に設置される2枚の長辺側棚部材と2枚の短辺側柵部材を、用途に応じて連結しながら組み立てる構成としている。このため、組み立て作業を行う場合、複数個の柵部材を連結するために多くの連結具を要するし、用途に応じて組み立てるのに長時間の工数や手間を要する。さらに、用途を変更する場合、連結具による連結を外して分解し、再組立て作業を要する、という課題があった。
本発明は、上記課題に着目してなされたもので、用途別に組み合わせるときに連結具を用いた組み立て作業を省略できる仕切りフェンスを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の仕切りフェンスは、形状とサイズが規格化された仕切りモジュールを構成要素として有し、床面の上部空間を外部空間領域と内部空間領域とに区分する。
仕切りモジュールを、隙間を介在させてモジュール側面同士が対向配置される状態で組み合わせられる構成要素とする。
仕切りモジュールとして、床面への設置により直線部位を仕切るフラットモジュールを備える。
フラットモジュールは、第1傾斜面と第2傾斜面と上端面と下端面と左側面と右側面により囲まれ、床面に対して垂直面から一方向に傾斜させた傾斜角度を持つ傾斜仕切り部材と、傾斜仕切り部材の下部位置に設けられ、傾斜仕切り部材の傾斜角度を維持しながら床面に対して自立支持させる自立支持部材と、を有する。
傾斜仕切り部材と自立支持部材とを互いに一体構成とする。
自立支持部材の左側面は、傾斜仕切り部材の左側面と同一面とし、自立支持部材の右側面は、傾斜仕切り部材の右側面と同一面とする。
このように、床面に対して傾斜させた傾斜仕切り部材と、傾斜仕切り部材の傾斜角度を維持しながら床面に対して自立支持させる自立支持部材とを互いに一体構成とすることによってフラットモジュールが構成される。
即ち、傾斜仕切り部材を用いているため、傾斜仕切り部材の重心位置と下端面による床面接触位置とが床面方向にずれた位置の設定になり、傾斜面に向かって作用する外力に対してフラットモジュールの倒れを抑える倒れ抑制強度を確保するのが容易になる。よって、床面に対して設置するだけでフラットモジュールの自立固定状態が維持され、フラットモジュールを互いに連結するとき、連結具を要しない。
このため、用途別に組み合わせるときに連結具を用いた組み立て作業を省略できる仕切りフェンスを提供することができる。
実施例1の仕切りフェンスの構成要素であるフラットモジュールを示す斜視図である。 フラットモジュールを示す縦断側面図である。 実施例1の仕切りフェンスの構成要素であるコーナーモジュールを示す斜視図である。 コーナーモジュールを示す縦断側面図である。 長尺直線部用の第1三角柱支持板を示す側面図(a)及び正面図(b)である。 短尺直線部用の第2三角柱支持板を示す側面図(a)及び正面図(b)である。 コーナー用三角柱支持板を示す上面図(a)及び正面図(b)である。 床板を示す表面図(a)、側面図(b)及び裏面図(c)である。 仕切りフェンスをゲートの用途とするときの組み合わせ例を示す斜視図である。 仕切りフェンスをサークルの用途とするときの組み合わせ例を示す斜視図である。 仕切りフェンスをサークルの用途とするときの組み合わせ作用を示す斜視図である。 仕切りフェンスをペット用ケージの用途とするときの組み合わせ例を示す斜視図である。 第1板面に向かって作用する外力に対して仕切りモジュールの倒れを抑える倒れ抑制強度の確保作用を示す作用説明図である。 第2板面に向かって作用する外力に対して仕切りモジュールの倒れを抑える倒れ抑制強度の確保作用を示す作用説明図である。 床板による仕切りモジュールの倒れを抑える倒れ抑制強度の確保作用を示す作用説明図である。
以下、本発明による仕切りフェンスを実施するための形態を、図面に示す実施例1に基づいて説明する。
実施例1における仕切りフェンスは、形状とサイズが規格化された仕切りモジュールとしてフラットモジュールとコーナーモジュールを備え、用途に応じて仕切りモジュールを適宜組み合わせる多用途仕切りフェンスの例である。以下、実施例1の構成を、「仕切りフェンスの構成要素構成」、「仕切りフェンスの用途別構成」に分けて説明する。
[仕切りフェンスの構成要素構成]
仕切りフェンスの構成要素構成を、フラットモジュールの詳細構成と、コーナーモジュールの詳細構成と、三角柱支持板及び床板の詳細構成とに分けて説明する。
(フラットモジュールの詳細構成:図1及び図2)
フラットモジュールFMは、床面Fの上部空間を外部空間領域と内部空間領域とに区分する仕切りフェンスの構成要素であり、形状とサイズの規格化により組み合わせ自由度や交換自由度を持たせ、床面Fへの設置により直線部位を仕切るモジュールである。
フラットモジュールFMは、図1及び図2に示すように、床面Fに対する垂直面から一方向に傾斜させた傾斜角度を持つ傾斜仕切り板1(傾斜仕切り部材の一例)と、傾斜仕切り板1の下部位置に設けられ、傾斜仕切り板1の傾斜角度θを維持しながら床面Fに対して自立支持させる傾斜支持板2(自立支持部材の一例)と、を有する。
傾斜仕切り板1は、第1傾斜面1aと第2傾斜面1bと上端面1cと下端面1dと左側面1eと右側面1fにより囲まれた長方形状板部材である。この傾斜仕切り部材1は、外部空間領域に接する面を第1傾斜面1aとし、内部空間領域に接する面を第2傾斜面1bとするとき、床面Fに対して垂直な面から第2傾斜面1bに向かって傾斜し、第2傾斜面1bと床面Fとの傾斜角度θを直角より小さい所定の傾斜角度に設定している。なお、上端面1cは、斜め傾斜面と上端平面との組み合わせ面としている。
ここで、「傾斜角度θ」として、実施例1ではθ=75°程度の角度設定としているが、例えば、±10°程度の角度範囲(θ=65°〜85°)の変更は許容される。なお、傾斜角度θの下限角度は、ケージ(図12参照)の用途にするとき、ペットの出し入れの際に邪魔にならない上面開口面積を確保できる角度により決める。また、傾斜角度θの上限角度は、θ=90°(垂直)を除いた角度であり、倒れ抑制強度を確保することができるモーメントスパンを設定できる角度により決める。
傾斜支持板2は、第1傾斜面2aと第2傾斜面2bと上端面2cと下端面2dと左側面2eと右側面2fにより囲まれた長方形状板部材である。この傾斜支持板2は、上端面2cが傾斜仕切り板1の板内面である第2傾斜面1bの下部位置に横幅方向に沿って接着により固定され、傾斜仕切り板1の傾斜方向とは逆方向に傾斜する。ここで、傾斜支持板2の左側面2eは、傾斜仕切り板1の左側面1eと同一面とし、傾斜支持板2の右側面2fは、傾斜仕切り板1の右側面1fと同一面としている。
傾斜支持板2は、図2に示すように、床面Fへ当接する下端面2dの端部位置P1を、フラットモジュールFMの重心位置G1よりも内部空間領域に向かって離れた位置に配置している。なお、実施例1においては、端部位置P1を、傾斜仕切り板1の上端面1cの端部位置から垂直に延ばした垂直線Vよりさらに内部空間領域に向かって離れた位置に配置している。
フラットモジュールFMは、図1及び図2に示すように、傾斜仕切り板1と傾斜支持板2とを互いに接着させた一体構成とし、モジュール組み合わせやモジュール組み換えを行う際、床面Fに設置するだけで側面連結機能が発揮されるモジュール重量の設定としている。言い換えると、仕切りフェンスで一般に用いられる連結ブラケットやネジ等の連結具を用いることなく、床面Fに設置するだけでフラットモジュールFMの組み合わせが行える設定としている。また、フラットモジュールFMの組み換えを行う際も、連結具を外したり連結具を取り付けたりする作業を省略する設定としている。
実施例1では、フラットモジュールFMの板素材として、ガラスの光線透過率を超える透明感を備え、加工性やデザイン性に優れているアクリル樹脂を用いている。よって、例えば、板厚を15mm、モジュール高さを470mmに設計し、アクリル系接着剤を用いて重合接着して製造すると、モジュール重量が高重量による設定になり、フラットモジュールFMの単独による自立機能やフラットモジュールFMを後述するコーナーモジュールCMと組み合わせたときの側面連結機能を発揮する。
(コーナーモジュールの詳細構成:図3及び図4)
コーナーモジュールCMは、床面Fの上部空間を外部空間領域と内部空間領域とに区分する仕切りフェンスの構成要素であり、形状とサイズの規格化により組み合わせ自由度や交換自由度を持たせ、床面Fへの設置によりコーナー部位を仕切るモジュールである。
コーナーモジュールCMは、図3及び図4に示すように、床面Fに対する垂直面から一方向に傾斜させた傾斜角度を持つコーナー仕切り板3(コーナー仕切り部材の一例)と、コーナー仕切り板3の下部位置に設けられ、コーナー仕切り板3の傾斜角度θを維持しながら床面Fに対して自立支持させるコーナー支持板4(自立支持部材の一例)と、を有する。
コーナー仕切り板3は、傾斜仕切り板1の傾斜角度θと同一の傾斜角度θを有しながら直交する第1コーナー傾斜面3aと第2コーナー傾斜面3bと上端コーナー面3cと下端コーナー面3dと左コーナー側面3eと右コーナー側面3fにより囲まれたコーナー板部材である。
コーナー支持板4は、第1コーナー傾斜面4aと第2コーナー傾斜面4bと上端コーナー面4cと下端コーナー面4dと左コーナー側面4eと右コーナー側面4fにより囲まれたコーナー板部材である。このコーナー支持板4は、上端面コーナー4cがコーナー仕切り板3の板内面である第2コーナー傾斜面4bの下部位置にコーナー形状に沿って接着により固定され、コーナー仕切り板3の傾斜方向とは逆方向に傾斜する。ここで、コーナー支持板4の左コーナー側面4eは、コーナー仕切り板3の左コーナー側面3eと同一面とし、傾斜支持板4の右コーナー側面4fは、コーナー仕切り板3の右コーナー側面3fと同一面としている。
コーナーモジュールCMは、図3及び図4に示すように、コーナー仕切り板3とコーナー支持板4を互いに接着させた一体構成とし、モジュール組み合わせやモジュール組み換えを行う際、床面Fに設置するだけで側面連結機能が発揮されるモジュール重量の設定としている。言い換えると、仕切りフェンスで一般に用いられる連結ブラケットやネジ等の連結具を用いることなく、床面Fに設置するだけでフラットモジュールFMの組み合わせが行える設定としている。また、フラットモジュールFMの組み換えを行う際も、連結具を外したり連結具を取り付けたりする作業を省略する設定としている。
実施例1では、コーナーモジュールCMの板素材として、フラットモジュールFMと同様に、ガラスの光線透過率を超える透明感を備え、加工性やデザイン性に優れているアクリル樹脂を用いている。よって、例えば、板厚を15mm、モジュール高さを470mmに設計し、アクリル系接着剤を用いて重合接着して製造すると、モジュール重量が高重量による設定になり、コーナーモジュールCMの単独による自立機能やコーナーモジュールCMをフラットモジュールFMと組み合わせたときの側面連結機能を発揮する。
(三角柱支持板及び床板の詳細構成:図5〜図8)
第1三角柱支持板5、第2三角柱支持板6、コーナー用三角柱支持板7及び床板8は、何れもフラットモジュールFMやコーナーモジュールCMの傾斜角度θを維持しながらの自立支持を補強する自立支持補強部材である。
第1三角柱支持板5は、図5に示すように、長尺直線部用の三角柱支持板であり、傾斜仕切り板1と傾斜支持板2の内面に形成される三角柱形状空間に符合する形状とされる。そして、第1三角柱支持板5の三角形状の両端面には、磁力連結のためのマグネット9(例えば、ネオジウムマグネット等)が三角頂部領域の三箇所位置に埋め込み配置される。なお、マグネット9は表面に露出しないように表面板で覆われる。
第2三角柱支持板6は、図6に示すように、短尺直線部用の三角柱支持板であり、傾斜仕切り板1と傾斜支持板2の内面に形成される三角柱形状空間に符合する形状とされる。そして、第2三角柱支持板6の三角形状の両端面には、磁力連結のためのマグネット9が三角頂部領域の三箇所位置に埋め込み配置される。なお、マグネット9は表面に露出しないように表面板で覆われる。
コーナー用三角柱支持板7は、図7に示すように、コーナー部に用いる三角柱支持板であり、コーナー仕切り板3とコーナー支持板4の内面に形成される三角柱形状空間に符合し、両端部が外部へ突出する形状とされる。そして、第2三角柱支持板6の三角形状の直交する両端面には、磁力連結のためのマグネット9が三角頂部領域の三箇所位置に埋め込み配置される。なお、マグネット9は表面に露出しないように表面板で覆われる。
床板8は、図8に示すように、ケージ用途のときに床面を覆う床板部材であり、正方形の形状とされる。この床板8は、裏面側の外周に沿って傾斜面8aが形成され、傾斜面8aの傾斜角度αを、傾斜支持板2及びコーナー支持板4の床面Fに対する傾斜角度αと一致させている。
第1三角柱支持板5、第2三角柱支持板6、コーナー用三角柱支持板7及び床板8の板素材としては、木質は重く強靭で硬さに優れ、衝撃にも強いという特性を備える木材(例えば、ホワイトアッシュ等)が用いられる。よって、アクリル樹脂の選択により透明感が高いフラットモジュールFMやコーナーモジュールCMと、ホワイトアッシュ材による各板5,6,7,8を組み合わせることにより、デザイン性が高くて上質な仕切りフェンスを構成することができる。
[仕切りフェンスの用途別構成]
フラットモジュールFMを含む構成要素を複数個用意し、これを用途に応じて組み合わせることで構成される仕切りフェンスPFを、図9〜図12に基づき、ゲートPF1の用途例とサークルPF2の用途例とケージPF3の用途例とに分けて説明する。
(ゲートの用途例:図9)
仕切りフェンスPFを、ペットや乳幼児等が通過するのを阻止するゲートPF1として用いる基本組み合わせの場合は、フラットモジュールFMを、通過を阻止したい位置での両側の壁面間隔寸法に応じて複数個用意する。そして、フラットモジュールFMの側面同士を互いに突き合わせる側面突き合わせ状態で床面Fに沿う横並び直線整列により組み合わせる。ここで、「側面突き合わせ状態」とは、モジュール側面同士が突き合わせにより面接触している状態をいうのではなく、僅かな隙間を介在させてモジュール側面同士が対向配置される状態をいう。
ゲートPF1を、壁面W1とキッチンユニットのユニット壁面W2により挟まれた床面Fへ設置するモジュール組み合わせ形態例では、図9に示すように、第1三角柱支持板5を2本用意し、第2三角柱支持板6を2本用意し、フラットモジュールFMを3個用意する。そして、4本の第1三角柱支持板5及び第2三角柱支持板6を、互いにマグネット吸着により直線状に連結させて三角柱支持ベースを作る。その後、三角柱支持板5,6による三角柱支持ベースの上から3個のフラットモジュールFM1,FM2,FM3を側面突き合わせ状態で設置して組み合わせることにより構成される。
ここで、3個のフラットモジュールFM1,FM2,FM3を設置するときは、三角柱支持板5,6の互いのマグネット連結部Jを、それぞれのフラットモジュールFM1,FM2,FM3が跨ぐ位置に配置する。
(サークルの用途例:図10及び図11)
仕切りフェンスPFを、ペットや乳幼児等が自由に動ける範囲を制限するサークルPF2として用いる基本組み合わせの場合は、フラットモジュールFMとコーナーモジュールCMを、要求するサークル面積の広さに応じてそれぞれ複数個用意する。そして、フラットモジュールFMとコーナーモジュールCMの側面同士を互いに突き合わせる側面突き合わせ状態で床面Fの全体から所定の方形床面領域を仕切る形状に組み合わせる。
サークルPF2を、壁面Wを利用しつつ床面Fへ設置するモジュール組み合わせ形態例では、図10に示すように、第1三角柱支持板5を1本用意し、第2三角柱支持板6を2本用意し、コーナー用三角柱支持板7を2本用意し、フラットモジュールFMを4個用意し、コーナーモジュールCMを2個用意する。そして、5本の第1三角柱支持板5、第2三角柱支持板6及びコーナー用三角柱支持板7を、互いにマグネット吸着によりコ字状に連結させて三角柱支持ベースを作る。その後、図11の矢印に示すように、三角柱支持板5,6,7による三角柱支持ベースの上から4個のフラットモジュールFM1,FM2,FM3,FM4と2個のコーナーモジュールCM1,CM2を側面突き合わせ状態で設置して組み合わせることにより構成される。
ここで、4個のフラットモジュールFM1,FM2,FM3,FM4を設置するときは、三角柱支持板5,6,7の互いのマグネット連結部Jを、フラットモジュールFM1,FM2,FM3,FM4が跨ぐ位置に配置する。
(ケージ用途例:図12)
仕切りフェンスPFを、ペット等のために全周が囲まれた独立空間を形成するケージPF3として用いる基本組み合わせの場合は、フラットモジュールFMとコーナーモジュールCMを、要求するケージ面積の広さに応じてそれぞれ複数個用意すると共に、床板8を1枚用意する。そして、フラットモジュールFMとコーナーモジュールCMの側面同士を互いに突き合わせる側面突き合わせ状態で床面Fを方形状に囲んで組み合わせる。そして、床板8を、自立支持部材である傾斜支持板2及びコーナー支持板4に沿って重なり合う領域と方形状の囲みにより形成される床面領域に対して上から覆うように組み合わせる。
ケージPF3を所望の床面Fの位置へ設置するモジュール組み合わせ形態例では、図12に示すように、コーナー用三角柱支持板7を4本用意し、フラットモジュールFMを4個用意し、コーナーモジュールCMを4個用意すると共に、床板8を1枚用意する。そして、4本のコーナー用三角柱支持板7を、互いにマグネット吸着によりロ字状に連結させて三角柱支持ベースを作る。その後、コーナー用三角柱支持板7による三角柱支持ベースの上から4個のフラットモジュールFM1,FM2,FM3,FM4と4個のコーナーモジュールCM1,CM2,CM3,CM4を側面突き合わせ状態で設置する。最後に、床板8を、傾斜支持板2及びコーナー支持板4に沿って重なり合う領域と方形状の囲みにより形成される床面領域に対して上から覆うように組み合わせることにより構成される。
ここで、4個のフラットモジュールFM1,FM2,FM3,FM4を設置するときは、コーナー用三角柱支持板7の互いのマグネット連結部Jを、フラットモジュールFM1,FM2,FM3,FM4が跨ぐ位置に配置する。
次に、「背景技術と課題解決対策」を説明する。そして、実施例1の作用を、「フラットモジュールの倒れ抑制強度の確保作用」、「ゲートにおける作用」、「サークルにおける作用」、「ケージにおける作用」に分けて説明する。
[背景技術と課題解決対策]
背景技術の仕切りフェンスとして一般的に知られているのは、端部同士が連結可能な複数枚の柵部材を有するペット用柵である。しかし、ペット用柵をゲートやサークルやケージとして使用するとき、連結手段、結合手段、補助金具、ボルトによる連結具を用い、床面に対して垂直に設置される2枚の長辺側棚部材と2枚の短辺側柵部材を、用途に応じて連結しながら組み立てる構成としている。
このため、組み立て作業を行う場合、複数個の柵部材を連結するために多くの連結具を要するし、用途に応じて組み立てるのに長時間の工数や手間を要する。さらに、用途を変更する場合、連結具による連結を外して分解し、再組立て作業を要する、という課題があった。即ち、「面倒な組み立て作業を要することなく、多用途に用いることができ、しかも、他の用途への変更に対して互換性を持つのに加え、デザイン性が高くてインテリアに合う仕切りフェンスが欲しい。」というユーザニーズに応えることができない。
本発明者等は、上記課題を解決するため、形状とサイズが規格化された仕切りモジュールを用いて仕切りフェンスを構成することを前提とし、仕切りモジュールに自立固定機能を持たせれば面倒な組み立て作業を省略することが可能である点に着目した。この着目点に基づいて、本発明の仕切りフェンスPFは、形状とサイズが規格化された仕切りモジュールを構成要素として有し、床面Fの上部空間を外部空間領域と内部空間領域とに区分する。仕切りモジュールとして、床面Fへの設置により直線部位を仕切るフラットモジュールFMを備える。フラットモジュールFMは、第1傾斜面1aと第2傾斜面1bと上端面1cと下端面1dと左側面1eと右側面1fにより囲まれ、床面Fに対して垂直面から一方向に傾斜させた傾斜角度θを持つ傾斜仕切り板1と、傾斜仕切り板1の下部位置に設けられ、傾斜仕切り板1の傾斜角度θを維持しながら床面Fに対して自立支持させる傾斜支持板2と、を有するという課題解決対策を採用した。
このように、床面Fに対して傾斜させた傾斜仕切り板1と、傾斜仕切り板1の傾斜角度θを維持しながら床面Fに対して自立支持させる傾斜支持板2とによってフラットモジュールFMが構成される。即ち、傾斜仕切り板1を用いているため、傾斜仕切り板1の重心位置G1と傾斜仕切り板1の下端面1dと傾斜支持板2の下端面2dによる床面接触位置とが床面方向にずれた位置の設定になり、このずれ寸法をモーメントスパンとして活用できる。つまり、傾斜面に向かって外部空間側からと内部空間側から作用する外力に対してフラットモジュールFMの倒れを抑える倒れ抑制強度を確保するのが容易になる。
よって、床面Fに対して設置するだけでフラットモジュールFMの自立固定状態が維持され、フラットモジュールFMを互いに連結するとき、連結具を要しない。このため、用途別に組み合わせるときに連結具を用いた組み立て作業を省略できる仕切りフェンスPFを提供することができる。
ここで、仕切りモジュールとして、床面Fへの設置により直線部位を仕切るフラットモジュールFM以外に、例えば、床面Fへの設置によりコーナー部位を仕切るコーナーモジュールCMを用意すると、より多用途に用いることができ、しかも、他の用途への変更に対して互換性を持つ。さらに、フラットモジュールFMやコーナーモジュールCMを、例えば、アクリル樹脂による板素材を用いて製造すると、すっきりした外観形状と透明性によりデザイン性が高くてインテリアに合う仕切りフェンスにすることができる。
[フラットモジュールの倒れ抑制強度の確保作用]
まず、第1傾斜面1aにより外力F1が作用したときのフラットモジュールFMの倒れ抑制強度の確保作用を、図13に基づいて説明する。
第1傾斜面1aにより外力F1が作用したときは、図13に示すように、傾斜支持板2のうち床面Fへ当接する下端面2dの端部位置P1をフラットモジュールFMの傾倒支点とする。このため、モーメントスパンがL1になり、図面右回り方向にフラットモジュールFMを倒す方向の倒れモーメントM1(=F1×L1)が発生する。
これに対し、フラットモジュールFMは、端部位置P1を、フラットモジュールFMの重心位置G1よりも内部空間領域に向かって離れた位置であって、傾斜仕切り板1の上端面1cの端部位置から垂直に延ばした垂直線Vよりさらに内部空間領域に向かって離れた位置に配置している。このため、フラットモジュールFMの質量をm1とし重力加速度をgとしたとき、モーメントスパンがL2になり、端部位置P1を支点として図面左回り方向にフラットモジュールFMが倒れるのを抑える倒れ抑制モーメントM2(=(m1)g×L2)が発生する。
よって、倒れモーメントM1が倒れ抑制モーメントM2を超えない限りフラットモジュールFMは倒れることなく、その設置姿勢を維持する。言い換えると、倒れ抑制モーメントM2がフラットモジュールFMの倒れを抑える倒れ抑制強度になる。
さらに、傾斜仕切り板1と傾斜支持板2の内面に形成される三角柱形状空間に符合する形状を有し、フラットモジュールFMが倒れるときに三角柱形状空間から離脱することなく倒れる三角柱支持板5,6を備えているとする。この場合、マグネット連結される三角柱支持板5,6の重心位置G2とし総質量をm2としたとき、フラットモジュールFMが倒れを開始すると、モーメントスパンをL3とし、端部位置P1を支点として図面左回り方向にフラットモジュールFMが倒れるのを抑える倒れ抑制モーメントM3(=(m2)g×L3)が発生する。
よって、倒れモーメントM1が倒れ抑制モーメント(M2+M3)を超えない限りフラットモジュールFMは倒れることなく、その設置姿勢を維持し、フラットモジュールFMの倒れを抑える倒れ抑制強度が向上する。
次に、第2傾斜面1bにより外力F2が作用したときのフラットモジュールFMの倒れ抑制強度の確保作用を、図14に基づいて説明する。
第2傾斜面1bにより外力F2が作用したときは、図14に示すように、傾斜仕切り板1のうち床面Fへ当接する下端面1dの端部位置P2をフラットモジュールFMの傾倒支点とする。このため、モーメントスパンがL4になり、図面左回り方向にフラットモジュールFMを倒す方向の倒れモーメントM4(=F2×L4)が発生する。
これに対し、フラットモジュールFMは、端部位置P2を、フラットモジュールFMの重心位置G1から外部空間領域に向かって離れた位置に配置している。このため、フラットモジュールFMの質量をm1とし重力加速度をgとしたとき、モーメントスパンがL5になり、端部位置P2を支点として図面右回り方向にフラットモジュールFMが倒れるのを抑える倒れ抑制モーメントM5(=(m1)g×L5)が発生する。
よって、倒れモーメントM4が倒れ抑制モーメントM5を超えない限りフラットモジュールFMは倒れることなく、その設置姿勢を維持する。言い換えると、倒れ抑制モーメントM5がフラットモジュールFMの倒れを抑える倒れ抑制強度になる。
さらに、傾斜仕切り板1と傾斜支持板2の内面に形成される三角柱形状空間に符合する形状を有し、フラットモジュールFMが倒れるときに三角柱形状空間から離脱することなく倒れる三角柱支持板5,6を備えているとする。この場合、マグネット連結される三角柱支持板5,6の重心位置G2とし総質量をm2としたとき、フラットモジュールFMが倒れを開始すると、モーメントスパンをL6とし、端部位置P2を支点として図面右回り方向にフラットモジュールFMが倒れるのを抑える倒れ抑制モーメントM6(=(m2)g×L6)が発生する。
よって、倒れモーメントM4が倒れ抑制モーメント(M5+M6)を超えない限りフラットモジュールFMは倒れることなく、その設置姿勢を維持し、フラットモジュールFMの倒れを抑える倒れ抑制強度が向上する。
[ゲートにおける作用]
仕切りフェンスPFを、ペットや乳幼児等が通過するのを阻止するゲートPF1として用いる形態例は、フラットモジュールFMを複数個用意すると共に三角柱支持板5,6を複数本用意することで達成される例である。つまり、コーナーモジュールCMやコーナー用三角柱支持板7や床板8を用いないで達成される例である。
図9に示す形態例での組み合わせでは、まず、通過を阻止したい位置に第1三角柱支持板5及び第2三角柱支持板6を設置し、互いにマグネット吸着により直線状に連結させて三角柱支持ベースを作る。その後、三角柱支持板5,6による三角柱支持ベースの上から3個のフラットモジュールFM1,FM2,FM3を側面突き合わせ状態で設置する。このとき、マグネット吸着により直線状に連結させた三角柱支持ベースが、3個のフラットモジュールFM1,FM2,FM3の位置決め機能を発揮し、傾斜面を整然と揃えることができる。
このように、床面Fに三角柱支持ベースを作り、三角柱支持ベースの上から3個のフラットモジュールFM1,FM2,FM3を側面突き合わせ状態で設置するという簡単な組み合わせ作業だけでゲートPF1を完成させることができる。例えば、図9に示すように、車室内の玄関や階段等へ通じる通路にゲートPF1を設置すると、フリースペース内に存在する犬Dが玄関や階段等へ向かって通過するのを阻止することができる。
そして、3個のフラットモジュールFM1,FM2,FM3を設置するときは、三角柱支持板5,6の互いのマグネット連結部Jを、それぞれのフラットモジュールFM1,FM2,FM3が跨ぐ位置に配置している。このため、3個のフラットモジュールFM1,FM2,FM3のそれぞれに対して、三角柱支持板5,6による三角柱支持ベースの総質量によるモーメントが作用することになり、フラットモジュールFMの倒れを抑える倒れ抑制強度を向上させることができる。
[サークルにおける作用]
仕切りフェンスPFを、ペットや乳幼児等が自由に動ける範囲を制限するサークルPF2として用いる形態例は、フラットモジュールFMとコーナーモジュールCMを複数個用意すると共に三角柱支持板5,6,7を複数本用意することで達成される例である。つまり、床板8を用いないで達成される例である。
図10に示す形態例での組み合わせでは、まず、サークルPF2としたい位置に三角柱支持板5,6,7を設置し、互いにマグネット吸着によりコ字状に連結させて三角柱支持ベースを作る。その後、三角柱支持板5,6,7による三角柱支持ベースの上から4個のフラットモジュールFM1,FM2,FM3,FM4と2個のコーナーモジュールCM1,CM2を側面突き合わせ状態で設置する。このとき、マグネット吸着によりコ字状に連結させた三角柱支持ベースが、4個のフラットモジュールFM1,FM2,FM3,FM4と2個のコーナーモジュールCM1,CM2の位置決め機能を発揮し、傾斜面を整然と揃えることができる。
このように、床面Fに三角柱支持ベースを作り、三角柱支持ベースの上から4個のフラットモジュールFM1,FM2,FM3,FM4と2個のコーナーモジュールCM1,CM2を側面突き合わせ状態で設置するという簡単な組み合わせ作業だけでサークルPF2を完成させることができる。例えば、図10に示すように、車室内の壁面Wから連続する広い床面FにサークルPF2を設置すると、ペットが自由に動き回るスペースを確保することができる。
そして、4個のフラットモジュールFM1,FM2,FM3,FM4を設置するときは、三角柱支持板5,6,7の互いのマグネット連結部Jを、フラットモジュールFM1,FM2,FM3,FM4が跨ぐ位置に配置している。このため、4個のフラットモジュールFM1,FM2,FM3のそれぞれに対して、三角柱支持板5,6,7による三角柱支持ベースの総質量によるモーメントが作用することになり、フラットモジュールFMの倒れを抑える倒れ抑制強度を向上させることができる。
[ケージにおける作用]
仕切りフェンスPFを、ペット等のために全周が囲まれた独立空間を形成するケージPF3として用いる形態例は、フラットモジュールFMとコーナーモジュールCMをそれぞれ4個用意し、コーナー用三角柱支持板7を4本用意し、床板8を1枚用意することで達成される例である。つまり、第1三角柱支持板5と第2三角柱支持板6を用いないで達成される例である。
図12に示す形態例での組み合わせでは、ケージPF3を置きたい位置に4本のコーナー用三角柱支持板7を、互いにマグネット吸着によりロ字状に連結させて三角柱支持ベースを作る。その後、コーナー用三角柱支持板7による三角柱支持ベースの上から4個のフラットモジュールFM1,FM2,FM3,FM4と4個のコーナーモジュールCM1,CM2,CM3,CM4を側面突き合わせ状態で設置する。このとき、マグネット吸着によりロ字状に連結させた三角柱支持ベースが、4個のフラットモジュールFM1,FM2,FM3,FM4と4個のコーナーモジュールCM1,CM2,CM3,CM4の位置決め機能を発揮し、傾斜面を整然と揃えることができる。
このように、床面Fに三角柱支持ベースを作り、三角柱支持ベースの上から4個のフラットモジュールFM1,FM2,FM3,FM4と4個のコーナーモジュールCM1,CM2,CM3,CM4を側面突き合わせ状態で設置するという簡単な組み合わせ作業だけでケージPF3を完成させることができる。例えば、図12に示すように、リビングルーム等の床面FにケージPF3を設置すると、犬Dが就寝したり飲食したりするケージスペースを確保することができる。
そして、4個のフラットモジュールFM1,FM2,FM3,FM4を設置するときは、コーナー用三角柱支持板7の互いのマグネット連結部Jを、フラットモジュールFM1,FM2,FM3,FM4が跨ぐ位置に配置している。このため、4個のフラットモジュールFM1,FM2,FM3のそれぞれに対して、コーナー用三角柱支持板7による三角柱支持ベースの総質量によるモーメントが作用することになり、フラットモジュールFMの倒れを抑える倒れ抑制強度を向上させることができる。
加えて、床板8は、裏面側の外周に沿って傾斜面8aが形成され、傾斜面8aの傾斜角度αを、傾斜支持板2及びコーナー支持板4の床面Fに対する傾斜角度αと一致させている。このため、図15に示すように、床板8とペットの重量による下向きの力F3が、傾斜支持板2及びコーナー支持板4と重なり合う内側傾斜面に作用し、フラットモジュールFMの倒れを抑える倒れ抑制強度をさらに向上させることができる。
以上説明したように、実施例1の仕切りフェンスPFにあっては、下記に列挙する効果を奏する。
(1) 形状とサイズが規格化された仕切りモジュールを構成要素として有し、床面Fの上部空間を外部空間領域と内部空間領域とに区分する仕切りフェンスPFにおいて、
仕切りモジュールとして、床面Fへの設置により直線部位を仕切るフラットモジュールFMを備え、
フラットモジュールFMは、
第1傾斜面1aと第2傾斜面1bと上端面1cと下端面1dと左側面1eと右側面1fにより囲まれ、床面Fに対する垂直面から一方向に傾斜させた傾斜角度θを持つ傾斜仕切り板1(傾斜仕切り部材)と、
傾斜仕切り板1(傾斜仕切り部材)の下部位置に設けられ、傾斜仕切り板1(傾斜仕切り部材)の傾斜角度θを維持しながら床面Fに対して自立支持させる傾斜支持板2(自立支持部材)と、を有する。
このため、用途別に組み合わせるときに連結具を用いた組み立て作業を省略できる仕切りフェンスPFを提供することができる。
(2) 傾斜仕切り板1(傾斜仕切り部材)は、床面Fに対して垂直な面から内部空間領域に向かって傾斜し、第2傾斜面1bと床面Fとの傾斜角度θを直角より小さい所定の傾斜角度に設定し、
傾斜支持板2(自立支持部材)は、床面Fへ当接する下端面2dの端部位置P1を、フラットモジュールFMの重心位置G1よりも内部空間領域に向かって離れた位置に配置する。
このため、第1傾斜面1aに向かって作用する外力F1及び第2傾斜面1bに向かって作用する外力F2に対してモーメントスパンが設定され、フラットモジュールFMの倒れを抑える倒れ抑制強度を確保することができる。
(3) 傾斜仕切り部材を、傾斜仕切り板1とし、
自立支持部材を、第2傾斜面1bの下部位置に横幅方向に沿って固定され、傾斜仕切り板1の傾斜方向とは逆方向に傾斜する傾斜支持板2とし、
傾斜仕切り板1と傾斜支持板2の内面に形成される三角柱形状空間に符合する形状による三角柱支持板(第1三角柱支持板5、第2三角柱支持板6)を有する。
このため、傾斜仕切り部材や自立支持部材の部品点数を最小に抑えながら、外力F1,F2が作用するとき、三角柱支持板により重量が加えられることによりフラットモジュールFMの倒れを抑える倒れ抑制強度をさらに向上させることができる。さらに、傾斜仕切り板1と傾斜支持板2の板素材(例えば、アクリル樹脂)と、三角柱支持板の板素材(例えば、木材)とを異ならせる組み合わせにすることにより、外観デザイン性を向上させることもできる。
(4) フラットモジュールFMを複数個用意し、
フラットモジュールFMの側面同士を互いに突き合わせる側面突き合わせ状態で床面Fに沿う横並び直線整列により組み合わせる。
このため、連結具を用いた組み立て作業を省略した簡単な組み合わせ作業を行うだけで、ペット等が通過するのを阻止する用途のゲートPF1を提供することができる。
(5) 仕切りモジュールとして、床面Fへの設置によりコーナー部位を仕切るコーナーモジュールCMを備え、
フラットモジュールFMとコーナーモジュールCMをそれぞれ複数個用意し、
フラットモジュールFMとコーナーモジュールCMの側面同士を互いに突き合わせる側面突き合わせ状態で床面全体から所定の方形床面領域を仕切る形状に組み合わせる。
このため、連結具を用いた組み立て作業を省略した簡単な組み合わせ作業を行うだけで、ペット等が自由に動ける範囲を制限する用途のサークルPF2を提供することができる。
(6) 仕切りモジュールとして、床面Fへの設置によりコーナー部位を仕切るコーナーモジュールCMを備え、
フラットモジュールFMとコーナーモジュールCMをそれぞれ複数個用意すると共に、所定の形状による床板8を用意し、
フラットモジュールFMとコーナーモジュールCMの側面同士を互いに突き合わせる側面突き合わせ状態で床面Fを方形状に囲んで組み合わせ、
床板8を、傾斜支持板2(自立支持部材)に沿って重なり合う領域と方形状の囲みにより形成される床面領域に対して上から覆うように組み合わせる。
このため、連結具を用いた組み立て作業を省略した簡単な組み合わせ作業を行うだけで、ペット等のために全周が囲まれた独立空間を形成する用途のケージPF3を提供することができる。加えて、床板8からの下向きの力F3がフラットモジュールFMとコーナーモジュールCMに作用することで、フラットモジュールFMとコーナーモジュールCMの倒れを抑える倒れ抑制強度をさらに向上させることができる。
以上、本発明の仕切りフェンスを実施例1に基づき説明してきた。しかし、具体的な構成については、この実施例1に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
実施例1では、傾斜仕切り部材を、傾斜仕切り板1とする例を示した。しかし、傾斜仕切り部材としては、傾斜仕切り板に限られるものではなく、例えば、方形状の格子枠に複数本の格子を配列した傾斜仕切り棚等としても良い。
実施例1では、自立支持部材を、第2傾斜面1bの下部位置に横幅方向に沿って固定され、傾斜仕切り板1の傾斜方向とは逆方向に傾斜する傾斜支持板2とする例を示した。しかし、自立支持部材としては、傾斜支持板に限られるものではなく、傾斜仕切り部材の下部位置に固定される自立支持台や自立支持板等としても良い。
実施例1では、フラットモジュールFMとコーナーモジュールCMの素材を透明のアクリル樹脂とし、三角柱支持板5,6,7の素材を木材とする例を示した。フラットモジュールとコーナーモジュールと三角柱支持板の素材としては、アクリル樹脂や木材に限られるものではなく、アクリル樹脂以外の合成樹脂素材やアルミ合金等の軽金属素材等を適宜用いるようにしても良い。
実施例1では、傾斜仕切り部材を、床面Fに対して垂直な面から内部空間領域に向かって傾斜する例を示した。しかし、傾斜仕切り部材の傾斜方向はこれに限られず、床面に対して垂直な面から外部空間領域に向かって逆に傾斜する例としても良い。
実施例1にて仕切りフェンスPFとして開示したゲートPF1やサークルPF2やケージPF3は、あくまで仕切りフェンスPFの一例に過ぎない。よって、フラットモジュールFMを1個以上用いる仕切りフェンスであれば、実施例1以外の仕切りフェンスであっても本発明に含まれる。例えば、フラットモジュールFMを、既存の仕切りフェンス(ゲートやサークルやケージ)の一部として組み合わせる例であっても良い。
PF 仕切りフェンス
F 床面
FM フラットモジュール(仕切りモジュール)
1 傾斜仕切り板(傾斜仕切り部材)
1a 第1傾斜面
1b 第2傾斜面
1c 上端面
1d 下端面
1e 左側面
1f 右側面
2 傾斜支持板(自立支持部材)
2d 下端面
P1 端部位置
CM コーナーモジュール(仕切りモジュール)
3 コーナー仕切り板
4 コーナー支持板
5 第1三角柱支持板
6 第2三角柱支持板
7 コーナー用三角柱支持板
8 床板
θ 傾斜角度
PF1 ゲート(仕切りフェンス)
PF2 サークル(仕切りフェンス)
PF3 ケージ(仕切りフェンス)

Claims (6)

  1. 形状とサイズが規格化された仕切りモジュールを構成要素として有し、床面の上部空間を外部空間領域と内部空間領域とに区分する仕切りフェンスにおいて、
    前記仕切りモジュールを、隙間を介在させてモジュール側面同士が対向配置される状態で組み合わせられる構成要素とし、
    前記仕切りモジュールとして、床面への設置により直線部位を仕切るフラットモジュールを備え、
    前記フラットモジュールは、
    第1傾斜面と第2傾斜面と上端面と下端面と左側面と右側面により囲まれ、床面に対する垂直面から一方向に傾斜させた傾斜角度を持つ傾斜仕切り部材と、
    前記傾斜仕切り部材の下部位置に設けられ、前記傾斜仕切り部材の傾斜角度を維持しながら床面に対して自立支持させる自立支持部材と、を有し、
    前記傾斜仕切り部材と前記自立支持部材とを互いに一体構成とし、
    前記自立支持部材の左側面は、前記傾斜仕切り部材の左側面と同一面とし、前記自立支持部材の右側面は、前記傾斜仕切り部材の右側面と同一面とする
    ことを特徴とする仕切りフェンス。
  2. 請求項1に記載された仕切りフェンスにおいて、
    前記傾斜仕切り部材は、床面に対して垂直な面から内部空間領域に向かって傾斜し、前記第2傾斜面と床面との傾斜角度を直角より小さい所定の傾斜角度に設定し、
    前記自立支持部材は、床面へ当接する下端面の端部位置を、前記フラットモジュールの重心位置よりも内部空間領域に向かって離れた位置に配置する
    ことを特徴とする仕切りフェンス。
  3. 請求項1又は2に記載された仕切りフェンスにおいて、
    前記傾斜仕切り部材を、傾斜仕切り板とし、
    前記自立支持部材を、前記第2傾斜面の下部位置に横幅方向に沿って固定され、前記傾斜仕切り板の傾斜方向とは逆方向に傾斜する傾斜支持板とし、
    前記傾斜仕切り板と前記傾斜支持板の内面に形成される三角柱形状空間に符合する形状による三角柱支持板を有する
    ことを特徴とする仕切りフェンス。
  4. 請求項1から3までの何れか一項に記載された仕切りフェンスにおいて、
    前記フラットモジュールを複数個用意し、
    前記フラットモジュールの側面同士を互いに突き合わせる側面突き合わせ状態で床面に沿う横並び直線整列により組み合わせる
    ことを特徴とする仕切りフェンス。
  5. 請求項1から3までの何れか一項に記載された仕切りフェンスにおいて、
    前記仕切りモジュールとして、床面への設置によりコーナー部位を仕切るコーナーモジュールを備え、
    前記フラットモジュールと前記コーナーモジュールをそれぞれ複数個用意し、
    前記フラットモジュールと前記コーナーモジュールの側面同士を互いに突き合わせる側面突き合わせ状態で床面全体から所定の方形床面領域を仕切る形状に組み合わせる
    ことを特徴とする仕切りフェンス。
  6. 請求項1から3までの何れか一項に記載された仕切りフェンスにおいて、
    前記仕切りモジュールとして、床面への設置によりコーナー部位を仕切るコーナーモジュールを備え、
    前記フラットモジュールと前記コーナーモジュールをそれぞれ複数個用意すると共に、所定の形状による床板を用意し、
    前記フラットモジュールと前記コーナーモジュールの側面同士を互いに突き合わせる側面突き合わせ状態で床面を方形状に囲んで組み合わせ、
    前記床板を、前記自立支持部材に沿って重なり合う領域と方形状の囲みにより形成される床面領域に対して上から覆うように組み合わせる
    ことを特徴とする仕切りフェンス。
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