JP6894771B2 - 壁支持構造 - Google Patents
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Description
このように、内壁又は間仕切壁は、梁に固定された壁受部材に支持されており、床材には支持されていない。よって、内壁又は間仕切壁を取り外すことなく、床材を撤去又は交換することができる。
このため、壁支持部が庇部を有しない場合と比較して、床材の上側に離間して配置された内壁又は間仕切壁を安定して支持することができる。
つまり、梁固定部が梁の上面のうち梁幅方向一方側の部分に固定されていることで、梁の上面のうち梁固定部が固定された部分に対して梁幅方向他方側の部分に床材の一部が配置することができる。よって、床材に切り欠きを形成することなく床材を梁に支持させることができる。また、床材の端部を梁の延在方向に沿って連続的に梁に支持させることができるので、床材を安定して支持することができる。
以下、本発明の第一実施形態について説明する。
図1に、第一実施形態に係る壁支持構造S1を示す。壁支持構造S1は、建物10の外壁12に面する内壁50を支持する構造に関する。
梁20は、水平方向に延びており、一例としてH型鋼からなる。梁20は、ウェブ22、上フランジ24及び下フランジ26を備えている。上フランジ24及び下フランジ26は、板厚方向を上下方向に向けた板状とされ、梁20の延在方向(以下、「梁延在方向」という。図1における紙面に直交する方向である。)に沿って延びている。ウェブ22は、上フランジ24の幅方向中央部と下フランジ26の幅方向中央部とを上下に繋いでいる。ウェブ22は、板厚方向を梁20の幅方向(以下、「梁幅方向」という。図1における左右方向である。)に向けた板状とされている。
なお、梁20の上フランジ24のうち、梁幅方向中央(ウェブ22と繋がった位置)に対して室内側(図1における右側)の部分を室内側部24Aといい、梁幅方向中央に対して室外側(図1における左側)の部分を室外側部24Bという。
床材30は、ALCパネルなどの床下地材32と、床下地材32の上に設けられた床仕上材34と、を備えている。床材30の端部30E(図1における左側の端部)は、梁20の上フランジ24の上面20Aに配置されており、ALC固定金具36により梁20の上フランジ24に固定されている。具体的には、床材30の端部30Eが固定されているのは、上フランジ24のうち室内側部24Aである。このため、上フランジ24の室内側部24Aの上面20Aに床材30の端部30Eが配置されているが、上フランジ24の室外側部24Bの上面20Aには、床材30が配置されていない状態となっている。
壁受プレート40は、梁20の上面20Aに固定される。具体的には、壁受プレート40は、梁20の上フランジ24の室外側部24Bの上面20Aに固定される。
底板部42は、その幅寸法W2よりも長さ寸法L2の方が長い略長方形の板状に形成されており、その板厚方向を上下方向に向けて配置される。底板部42の幅寸法W2は、梁20の上フランジ24の幅寸法W1の二分の一以下とされている(W2<W1/2)。底板部42の長さ方向両端部付近には、それぞれ固定用孔42Hが形成されている。これら固定用孔42Hと、梁20の上フランジ24の室外側部24Bに形成された固定用孔24Hとにボルトナット等の締結具49(図1参照)が通されることで、壁受プレート40が梁20に固定される。
縦板部46は、底板部42に対して垂直に起立しており、その板厚方向を梁幅方向に向けて配置される。
内壁50は、下側ランナ52と、上側ランナ(図示省略)と、下側ランナ52及び上側ランナとの間に配置された複数のスタッド(図示省略)と、ボード54と、を備えている。
下側ランナ52は、内壁50の下端部を構成し、上方へ開放された略U字状の断面形状とされている。下側ランナ52は、壁受プレート40の天板部44の庇部44Aにビスなどにより固定される。下側ランナ52の上方には上側ランナが設けられ、下側ランナ52と上側ランナとの間に上下方向に延びる複数のスタッドが取付けられる。これにより、内壁50の骨格が形成される。そして、この骨格に対して石膏ボードなどのボード54が室内側から取付けられることで内壁50が形成される。
次に、本実施形態の作用効果について、図8に示す比較例1と対比しつつ説明する。
したがって、床材30を撤去する場合や床材30を交換する場合には、内壁50を取り外す必要がある。
このように、第一実施形態に係る壁支持構造S1では、内壁50が、梁20に固定された壁受プレート40に支持されており、床材30に支持されていない。よって、内壁50を取り外すことなく、床材30を撤去又は交換することができる。
このため、天板部44が庇部44Aを有しない場合と比較して、床材30の上側に離間して配置された内壁50を安定して支持することができる。特に、第一実施形態では、内壁50の下側ランナ52の幅寸法が小さく形成されているため、天板部44が庇部44Aを有していることで、内壁50を床材30の上側で支持することができる。
つまり、底板部42が梁20の上面20Aのうち梁幅方向一方側の部分(室外側部24B)に固定されていることで、梁20の上面20Aのうち底板部42が固定された部分に対して梁幅方向他方側の部分(室内側部24A)に床材30の一部である端部30Eを配置することができる。よって、床材30に切欠き(図5の符号70EA参照)を形成することなく床材30を梁20に支持させることができる。また、床材30の端部30Eを梁延在方向に沿って連続的に梁20に支持させることができるので、床材30を安定して支持することができる。
次に、図2を用いて、第二実施形態に係る壁支持構造S2について説明する。
図2に示すように、第二実施形態に係る壁支持構造S2は、間仕切壁60を支持する構造に関する。
図2に示すように、間仕切壁60は、下側ランナ62と、上側ランナ(図示省略)と、複数のスタッド(図示省略)と、第一ボード64及び第二ボード66と、を備えている。
下側ランナ62は、間仕切壁60の下端部を構成しており、上方へ開放された略U字状の断面形状とされている。そして、壁受プレート40の天板部44の上に下側ランナ62がビスなどにより固定されている。下側ランナ62の上方には上側ランナが設けられており、下側ランナ62と上側ランナとの間に、上下方向に延びる複数のスタッドが設けられている。これにより、間仕切壁60の骨格が形成されている。そして、間仕切壁60の骨格に対してその表裏から第一ボード64及び第二ボード64が取付けられることで、間仕切壁60が形成されている。
次に、第二実施形態の作用効果について説明する。
このように、間仕切壁60が、梁20に固定された壁受プレート40に支持されており、床材30に支持されていない。よって、間仕切壁60を取り外すことなく、床材30を撤去又は交換することができる。
次に、第三実施形態に係る壁支持構造S3について説明する。
第三実施形態に係る壁支持構造S3は、上記第二実施形態で説明した間仕切壁60と第二室内空間R2の床を構成する床材70(図5参照)との関係に適用されている。
しかし、第二室内空間R2を基準とすると、壁受プレート40が固定されている部分は、上フランジ24の「室内側部」である。
以下の第三実施形態の説明では、第二室内空間R2を基準として説明する。
図5に示すように、第二室内空間R2の床を構成する床材70には、切欠き70EAが形成されている。切欠き70EAは、床材70の端部30Eに、互いに間隔を空けて複数形成されている。複数の切欠き70EAが形成された位置は、互いに間隔を空けて固定された複数の壁受プレート40に対応する位置である。そして、床材30の端部30Eのうち、切欠き70EAが形成されていない部分(突出部70EB)が梁20の上フランジ24の上面20Aに配置される。つまり、図6及び図7Bに示すように、隣り合う壁受プレート40の間に、床材70の端部70Eに形成された突出部70EBが配置される。
次に、第三実施形態の作用効果について、図9に示す比較例2と対比しつつ説明する。
したがって、床材30や床材70を撤去又は交換する場合には、間仕切壁60を取り外す必要がある。
なお、上記実施形態では、第一室内空間R1や第二室内空間R2の四方の壁のうち1つの壁(内壁50や間仕切壁60)について、それを支持する構造を説明した。四方の壁のうち1つの壁にでも本発明に係る壁支持構造を適用することで、床材30を撤去又は交換する場合に、当該壁を取り外す必要がなくなるという利点がある。
他方、上記各実施形態の構造を適宜組み合わせることで、1つの室内空間を取り囲む四方の壁のすべてに本発明の壁支持構造を適用してもよい。この場合、当該室内空間の四方の壁を構成する内壁50や間仕切壁60の全てを取り外すことなく、当該室内空間の床を構成する床材のみを撤去又は交換することができる。
20A 上面
24 上フランジ
24A 室内側部(梁幅方向他方側の部分)
24B 室外側部(梁幅方向一方側の部分)
30 床材
30E 端部(一部)
40 壁受プレート(壁受部材)
42 底板部(梁固定部)
44 天板部(壁支持部)
44A 庇部
44B 一般部
46 縦板部(上下連結部)
48 補強部(上下連結部)
50 内壁
60 間仕切壁
70 床材
70EA 切欠き
70EB 突出部
R1 第一室内空間
R2 第二室内空間
S1 壁支持構造
S2 壁支持構造
S3 壁支持構造
Claims (4)
- 上面を有する梁と、
前記梁の前記上面に一部が配置された床材と、
前記梁の前記上面に固定された1又は複数の壁受部材と、
前記床材の上側に離間して配置され、前記1又は複数の壁受部材によって支持された内壁又は間仕切壁と、を備え、
前記壁受部材は、前記梁に固定される梁固定部と、前記内壁又は間仕切壁を支持する壁支持部と、前記梁固定部と前記壁支持部とを上下に連結する上下連結部と、を含んで構成されており、
前記壁支持部は、前記梁固定部及び前記上下連結部と平面視で重なる一般部と、前記梁固定部及び前記上下連結部と平面視で重ならない庇部と、を有しており、
前記庇部の下側に前記床材の一部が配置されている、壁支持構造。 - 前記梁の前記上面のうち梁幅方向一方側の部分に前記梁固定部が固定されており、前記梁の前記上面のうち前記梁固定部が固定された部分に対して梁幅方向他方側に前記床材の一部が配置されている、
請求項1に記載の壁支持構造。 - 前記壁受部材は、複数設けられ、
前記複数の壁受部材は、前記梁の延在方向に並んで、互いに間隔を空けて固定されている、
請求項1又は請求項2に記載の壁支持構造。 - 前記床材には、互いに間隔を空けて固定された前記複数の壁受部材に対応する位置に切欠きが形成され、
隣り合う前記壁受部材の間に、前記床材の一部が配置されている、
請求項3に記載の壁支持構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2017116691A JP6894771B2 (ja) | 2017-06-14 | 2017-06-14 | 壁支持構造 |
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Publications (2)
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JP2019002177A JP2019002177A (ja) | 2019-01-10 |
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ID=65006806
Family Applications (1)
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JP2017116691A Active JP6894771B2 (ja) | 2017-06-14 | 2017-06-14 | 壁支持構造 |
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JP (1) | JP6894771B2 (ja) |
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2017
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