JP6894771B2 - 壁支持構造 - Google Patents

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Description

本発明は、壁支持構造に関する。
特許文献1には、H型鋼からなる梁の上フランジに、固定金具によってL型アングルを固定し、L型アングルに外壁パネルを固定する壁支持構造が開示されている。
特開2000−345645号公報
しかしながら、上記技術は、外壁パネルを支持するための技術であり、内壁や間仕切壁を支持することについては開示していない。また、梁の上フランジに固定されるL型アングルによって、床材を梁に支持させ難い構造となってしまう。
本発明の目的は、内壁又は間仕切壁と床材の両方を梁に支持させると共に、内壁又は間仕切壁を取り外すことなく床材を撤去又は交換できる壁支持構造を提供することである。
第1の態様に係る壁支持構造は、上面を有する梁と、前記梁の前記上面に一部が配置された床材と、前記梁の前記上面に固定された1又は複数の壁受部材と、前記床材の上側に離間して配置され、前記1又は複数の壁受部材によって支持された内壁又は間仕切壁と、を備える。
第1の態様に係る壁支持構造では、床材の一部が梁の上面に配置されている。このため、床材を当該梁で支持することができるので、床材支持用の梁を当該梁とは別に設ける必要性が低い。
また、梁の上面には1又は複数の壁受部材が固定されており、当該1又は複数の壁受部材に内壁又は間仕切壁が支持されている。これにより、内壁又は間仕切壁は、床材の上側に離間して配置された状態となっている。
このように、内壁又は間仕切壁は、梁に固定された壁受部材に支持されており、床材には支持されていない。よって、内壁又は間仕切壁を取り外すことなく、床材を撤去又は交換することができる。
第2の態様に係る壁支持構造は、第1の態様に係る壁支持構造において、前記壁受部材は、前記梁に固定される梁固定部と、前記内壁又は間仕切壁を支持する壁支持部と、前記梁固定部と前記壁支持部とを上下に連結する上下連結部と、を含んで構成されており、前記壁支持部は、前記梁固定部及び前記上下連結部と平面視で重なる一般部と、前記梁固定部及び前記上下連結部と平面視で重ならない庇部と、を有しており、前記庇部の下側に前記床材の一部が配置されている。
第2の態様に係る壁支持構造では、壁受部材が、梁に固定される梁固定部と、内壁又は間仕切壁を支持する壁支持部と、梁固定部と壁支持部とを上下に連結する上下連結部と、を含んで構成されている。そして、壁支持部は、梁固定部及び上下連結部と平面視で重なる一般部と、梁固定部及び上下連結部と平面視で重ならない庇部と、を有している。そして、庇部の下側に床材の一部が配置されている。
このため、壁支持部が庇部を有しない場合と比較して、床材の上側に離間して配置された内壁又は間仕切壁を安定して支持することができる。
第3の態様に係る壁支持構造は、第1又は第2の何れかの態様に係る壁支持構造において、前記壁受部材は、前記梁に固定される梁固定部と、前記内壁又は間仕切壁を支持する壁支持部と、前記梁固定部と前記壁支持部とを上下に連結する上下連結部と、を含んで構成されており、前記梁の前記上面のうち梁幅方向一方側の部分に前記梁固定部が固定されており、前記梁の前記上面のうち前記梁固定部が固定された部分に対して梁幅方向他方側に前記床材の一部が配置されている。
第3の態様に係る壁支持構造では、壁受部材が、梁に固定される梁固定部と、内壁又は間仕切壁を支持する壁支持部と、梁固定部と壁支持部とを上下に連結する上下連結部と、を含んで構成されている。そして、梁の上面のうち梁幅方向一方側の部分に梁固定部が固定されており、梁の上面のうち梁固定部が固定された部分に対して梁幅方向他方側に床材の一部が配置されている。
つまり、梁固定部が梁の上面のうち梁幅方向一方側の部分に固定されていることで、梁の上面のうち梁固定部が固定された部分に対して梁幅方向他方側の部分に床材の一部が配置することができる。よって、床材に切り欠きを形成することなく床材を梁に支持させることができる。また、床材の端部を梁の延在方向に沿って連続的に梁に支持させることができるので、床材を安定して支持することができる。
第4の態様に係る壁支持構造は、第1〜第3の何れかの態様に係る壁支持構造において、前記壁受部材は、複数設けられ、前記複数の壁受部材は、前記梁の延在方向に並んで、互いに間隔を空けて固定されている。
第4の態様に係る壁支持構造では、壁受部材が複数設けられ、複数の壁受部材は、梁の延在方向に並んで互いに間隔を空けて固定されている。このため、1つの壁受部材で内壁又は間仕切壁を支持する場合と比較して、壁受部材が小型となり、工事が容易である。
第5の態様に係る壁支持構造は、第4の態様において、前記床材には、互いに間隔を空けて固定された前記複数の壁受部材に対応する位置に切欠きが形成され、隣り合う前記壁受部材の間に、前記床材の一部が配置されている。
第5の態様に係る壁支持構造では、床材に切欠きが形成されている。切欠きは、互いに間隔を空けて固定された複数の壁受部材に対応する位置に形成されている。これによって、隣り合う壁受部材の間に床材の一部を配置している。このため、梁の上面のうち梁幅方向の室内側の部分に壁受部材を固定することができる。
以上説明したとおり、本発明によれば、内壁又は間仕切壁と床材の両方を梁に支持させると共に、内壁又は間仕切壁を取り外すことなく床材を撤去又は交換できる。
第一実施形態に係る壁支持構造を示す断面図である。 第二実施形態に係る壁支持構造を示す断面図である。 壁受プレートを梁と共に示す斜視図である。 梁に複数の壁受プレートが固定された状態を示す斜視図である。 第二実施形態に係る壁支持構造と、第三実施形態に係る壁支持構造とを同時に示す斜視図である。 第二実施形態に係る壁支持構造と、第三実施形態に係る壁支持構造とを同時に示す平面図である。 図6の7A−7A線断面図である。 図6の7B−7B線断面図である。 比較例1に係る壁支持構造を示す断面図である。 比較例2に係る壁支持構造を示す断面図である。
〔第一実施形態〕
以下、本発明の第一実施形態について説明する。
<全体構成>
図1に、第一実施形態に係る壁支持構造S1を示す。壁支持構造S1は、建物10の外壁12に面する内壁50を支持する構造に関する。
図1に示すように、壁支持構造S1は、梁20と、床材30と、「壁受部材」としての壁受プレート40と、内壁50と、を備えている。
<梁20>
梁20は、水平方向に延びており、一例としてH型鋼からなる。梁20は、ウェブ22、上フランジ24及び下フランジ26を備えている。上フランジ24及び下フランジ26は、板厚方向を上下方向に向けた板状とされ、梁20の延在方向(以下、「梁延在方向」という。図1における紙面に直交する方向である。)に沿って延びている。ウェブ22は、上フランジ24の幅方向中央部と下フランジ26の幅方向中央部とを上下に繋いでいる。ウェブ22は、板厚方向を梁20の幅方向(以下、「梁幅方向」という。図1における左右方向である。)に向けた板状とされている。
なお、梁20の上フランジ24のうち、梁幅方向中央(ウェブ22と繋がった位置)に対して室内側(図1における右側)の部分を室内側部24Aといい、梁幅方向中央に対して室外側(図1における左側)の部分を室外側部24Bという。
<床材30>
床材30は、ALCパネルなどの床下地材32と、床下地材32の上に設けられた床仕上材34と、を備えている。床材30の端部30E(図1における左側の端部)は、梁20の上フランジ24の上面20Aに配置されており、ALC固定金具36により梁20の上フランジ24に固定されている。具体的には、床材30の端部30Eが固定されているのは、上フランジ24のうち室内側部24Aである。このため、上フランジ24の室内側部24Aの上面20Aに床材30の端部30Eが配置されているが、上フランジ24の室外側部24Bの上面20Aには、床材30が配置されていない状態となっている。
<壁受プレート40>
壁受プレート40は、梁20の上面20Aに固定される。具体的には、壁受プレート40は、梁20の上フランジ24の室外側部24Bの上面20Aに固定される。
図3に壁受プレート40を拡大して示す。図3に示すように、壁受プレート40は、梁20に固定される「梁固定部」としての底板部42と、内壁50を支持する「壁支持部」としての天板部44と、底板部42と天板部44とを上下に連結する「上下連結部」としての縦板部46及び補強部48と、を備えている。
壁受プレート40のうちの底板部42及び縦板部46は、例えば、板材を底板部42と縦板部46との境界部分で折り曲げ加工することで断面L字状に形成されている。
底板部42は、その幅寸法W2よりも長さ寸法L2の方が長い略長方形の板状に形成されており、その板厚方向を上下方向に向けて配置される。底板部42の幅寸法W2は、梁20の上フランジ24の幅寸法W1の二分の一以下とされている(W2<W1/2)。底板部42の長さ方向両端部付近には、それぞれ固定用孔42Hが形成されている。これら固定用孔42Hと、梁20の上フランジ24の室外側部24Bに形成された固定用孔24Hとにボルトナット等の締結具49(図1参照)が通されることで、壁受プレート40が梁20に固定される。
縦板部46は、底板部42に対して垂直に起立しており、その板厚方向を梁幅方向に向けて配置される。
天板部44は、縦板部46の上端に溶接などにより接合されている。天板部44は、縦板部46に対して垂直に設けられ、底板部42に対して平行に設けられている。天板部44は、略矩形状の板状に形成されている。天板部44の長さ寸法L3は、底板部42や縦板部46の長さ寸法L2と略同一とされている。他方、天板部44の幅寸法W3は、底板部42の幅寸法W2よりも大きく、具体的には2倍以上の寸法とされている。そして、天板部44の幅方向中間付近が縦板部46の上端に接合されている。これにより、天板部44の一部44B(縦板部46に接合された部分に対して一方側の部分。以下、一般部44Bという。)が、底板部42と平面視で重なる関係となり、天板部44の他の一部44A(以下、庇部44Aという。)は、平面視で底板部42や縦板部46及び後述する補強部48と重ならない関係となっている。
補強部48は、板厚方向を梁延在方向に向けた板状に形成されている。補強部48は、底板部42の上側であって天板部44の一般部44Bの下側に配置されている。そして、補強部48は、底板部42、天板部44の一般部44B及び縦板部46にそれぞれ溶接により接合されている。補強部48は、平面視で天板部44や底板部42から突出しない大きさとされており、底板部42や天板部44の長さ方向の略中央(つまり、壁受プレート40の長さ方向の略中央)に設けられている。
図4に示すように、壁受プレート40は複数設けられる。複数の壁受プレート40は、梁20の上フランジ24の上面20Aに、梁延在方向に並んで互いに間隔を空けて固定される。
図1に示すように、天板部44の一般部44Bと庇部44Aのうち、庇部44Aを室内側(図1における右側)へ向けるように、壁受プレート40の底板部42が梁20の上フランジ24の室外側部24Bに固定される。壁受プレート40の天板部44の庇部44Aは、梁20の上フランジ24の室内側部24Aの上面20Aの真上に配置される。そして、梁20の上フランジ24の室内側部24Aの上面20Aと、壁受プレート40の天板部44の庇部44Aとの間に上下方向の隙間が形成される。この隙間の上下寸法Hは、壁受プレート40の上下寸法と略同一であり、床材30の厚みhよりも大きく形成されている。このため、床材30の端部30Eと壁受プレート40の天板部44の庇部44Aとの間にも上下方向の隙間が形成される。なお、図示はしないが、この隙間は巾木などで隠される。
<内壁50>
内壁50は、下側ランナ52と、上側ランナ(図示省略)と、下側ランナ52及び上側ランナとの間に配置された複数のスタッド(図示省略)と、ボード54と、を備えている。
下側ランナ52は、内壁50の下端部を構成し、上方へ開放された略U字状の断面形状とされている。下側ランナ52は、壁受プレート40の天板部44の庇部44Aにビスなどにより固定される。下側ランナ52の上方には上側ランナが設けられ、下側ランナ52と上側ランナとの間に上下方向に延びる複数のスタッドが取付けられる。これにより、内壁50の骨格が形成される。そして、この骨格に対して石膏ボードなどのボード54が室内側から取付けられることで内壁50が形成される。
下側ランナ52の幅寸法(図1における左右寸法)は、壁受プレート40の天板部44の庇部44Aの幅寸法よりも小さく形成されており、下側ランナ52は、壁受プレート40の天板部44のうち庇部44Aのみの上側に配置されている。つまり、内壁50は、天板部44の庇部44Aによって支持される。
<作用効果>
次に、本実施形態の作用効果について、図8に示す比較例1と対比しつつ説明する。
図1及び図8に示すように、第一実施形態と比較例1では、共に、床材30の一部である端部30Eが梁20の上面20Aに配置されている。このため、床材30を当該梁20で支持することができるので、床材支持用の梁を当該梁20とは別に設ける必要性が低い。
ここで、比較例1では、図8に示すように、内壁50が床材30に支持されている。具体的には、内壁50の下側ランナ52がビスなどにより床材30に固定されている。つまり、内壁50の下端部を床材30に押し付けた構造となっている。
したがって、床材30を撤去する場合や床材30を交換する場合には、内壁50を取り外す必要がある。
これに対し、第一実施形態に係る壁支持構造S1では、図1や図4に示すように、梁20の上面20Aに複数の壁受プレート40が固定されており、当該複数の壁受プレート40に内壁50が支持されている。これにより、内壁50は、床材30の上側に離間して配置された状態となっている。
このように、第一実施形態に係る壁支持構造S1では、内壁50が、梁20に固定された壁受プレート40に支持されており、床材30に支持されていない。よって、内壁50を取り外すことなく、床材30を撤去又は交換することができる。
また、第一実施形態に係る壁支持構造S1では、壁受プレート40が、梁20に固定される「梁固定部」としての底板部42と、内壁50を支持する「壁支持部」としての天板部44と、底板部42と天板部44とを上下に連結する「上下連結部」としての縦板部46及び補強部48と、を含んで構成されている。そして、天板部44は、底板部42、縦板部46及び補強部48と平面視で重なる一般部44Bと、底板部42、縦板部46及び補強部48と平面視で重ならない庇部44Aを有している。そして、庇部44Aの下側に床材30の一部が配置されている。
このため、天板部44が庇部44Aを有しない場合と比較して、床材30の上側に離間して配置された内壁50を安定して支持することができる。特に、第一実施形態では、内壁50の下側ランナ52の幅寸法が小さく形成されているため、天板部44が庇部44Aを有していることで、内壁50を床材30の上側で支持することができる。
また、第一実施形態に係る壁支持構造S1では、梁20の上面20Aのうち梁幅方向一方側の部分(室外側部24B)に底板部42が固定されており、梁20の上面20Aのうち底板部42が固定された部分に対して梁幅方向他方側の部分である室内側部24Aに床材30の一部である端部30Eが配置されている。
つまり、底板部42が梁20の上面20Aのうち梁幅方向一方側の部分(室外側部24B)に固定されていることで、梁20の上面20Aのうち底板部42が固定された部分に対して梁幅方向他方側の部分(室内側部24A)に床材30の一部である端部30Eを配置することができる。よって、床材30に切欠き(図5の符号70EA参照)を形成することなく床材30を梁20に支持させることができる。また、床材30の端部30Eを梁延在方向に沿って連続的に梁20に支持させることができるので、床材30を安定して支持することができる。
また、第一実施形態に係る壁支持構造S1では、壁受プレート40が複数設けられ、複数の壁受プレート40は、梁20の延在方向に並んで互いに間隔を空けて固定されている。このため、1つの壁受部材で内壁50を支持する場合と比較して、壁受プレート40が小型となり、工事が容易である。
〔第二実施形態〕
次に、図2を用いて、第二実施形態に係る壁支持構造S2について説明する。
図2に示すように、第二実施形態に係る壁支持構造S2は、間仕切壁60を支持する構造に関する。
第二実施形態に係る壁支持構造S2は、壁受プレート40が支持する壁が内壁50ではなく間仕切壁60である点で、第一実施形態に係る壁支持構造S1と相違する。その他の点では略一致するため、図面に同じ符号を付して詳細な説明は省略する。
<間仕切壁60>
図2に示すように、間仕切壁60は、下側ランナ62と、上側ランナ(図示省略)と、複数のスタッド(図示省略)と、第一ボード64及び第二ボード66と、を備えている。
下側ランナ62は、間仕切壁60の下端部を構成しており、上方へ開放された略U字状の断面形状とされている。そして、壁受プレート40の天板部44の上に下側ランナ62がビスなどにより固定されている。下側ランナ62の上方には上側ランナが設けられており、下側ランナ62と上側ランナとの間に、上下方向に延びる複数のスタッドが設けられている。これにより、間仕切壁60の骨格が形成されている。そして、間仕切壁60の骨格に対してその表裏から第一ボード64及び第二ボード64が取付けられることで、間仕切壁60が形成されている。
下側ランナ62の幅寸法(図1における左右寸法)は、壁受プレート40の天板部44の幅寸法と略同一に形成されている。そして、下側ランナ52は、天板部44の一般部44Bと庇部44Aの両方の上側に配置されている。つまり、間仕切壁60は、天板部44の一般部44Bと庇部44Aの両方で支持される。
間仕切壁60の第一ボード64は、床材30の上方の第一室内空間R1の壁を構成する。他方、間仕切壁60の第二ボード64は、第一室内空間R1と間仕切壁60を隔てて反対側の第二室内空間R2の壁を構成する。
<作用効果>
次に、第二実施形態の作用効果について説明する。
第二実施形態に係る壁支持構造S2でも、床材30の一部である端部30Eが梁20の上面20Aに配置されている。このため、床材30を当該梁20で支持することができるので、床材支持用の梁を当該梁20とは別に設ける必要性が低い。
また、梁20の上面20Aには複数の壁受プレート40が固定されており、当該複数の壁受プレート40に間仕切壁60が支持されている。これにより、間仕切壁60は、床材30の上側に離間して配置された状態となっている。
このように、間仕切壁60が、梁20に固定された壁受プレート40に支持されており、床材30に支持されていない。よって、間仕切壁60を取り外すことなく、床材30を撤去又は交換することができる。
以上のように、本発明は、第一実施形態のように内壁50を支持する構造だけでなく、間仕切壁60を支持する構造についても適用可能である。つまり、本発明によれば、内壁50又は間仕切壁60を取り外すことなく、床材30を撤去又は交換することができる。その他、第一実施形態と同様の構成に係る作用効果の説明は省略する。
〔第三実施形態〕
次に、第三実施形態に係る壁支持構造S3について説明する。
第三実施形態に係る壁支持構造S3は、上記第二実施形態で説明した間仕切壁60と第二室内空間R2の床を構成する床材70(図5参照)との関係に適用されている。
図5に、第二実施形態の壁支持構造S2と、第三実施形態に係る壁支持構造S3とが同時に適用された構造を示す(但し、説明の便宜上、床材70を梁20から離した状態で示している。)。図5に示すように、壁受プレート40は、第一室内空間R1を基準として、梁20の上フランジ24の室外側部24Bに固定されている。
しかし、第二室内空間R2を基準とすると、壁受プレート40が固定されている部分は、上フランジ24の「室内側部」である。
以下の第三実施形態の説明では、第二室内空間R2を基準として説明する。
上述したとおり、壁支持構造S3では、梁20の上フランジ24の室内側部(符号24B、第一室内空間R1基準では室外側部24B)の上面20Aに壁受プレート40が固定される。また、壁受プレート40は複数設けられ、複数の壁受プレート40は、梁20の上フランジ24の上面に梁延在方向に並んで互いに間隔を空けて固定される。
<床材70>
図5に示すように、第二室内空間R2の床を構成する床材70には、切欠き70EAが形成されている。切欠き70EAは、床材70の端部30Eに、互いに間隔を空けて複数形成されている。複数の切欠き70EAが形成された位置は、互いに間隔を空けて固定された複数の壁受プレート40に対応する位置である。そして、床材30の端部30Eのうち、切欠き70EAが形成されていない部分(突出部70EB)が梁20の上フランジ24の上面20Aに配置される。つまり、図6及び図7Bに示すように、隣り合う壁受プレート40の間に、床材70の端部70Eに形成された突出部70EBが配置される。
<作用効果>
次に、第三実施形態の作用効果について、図9に示す比較例2と対比しつつ説明する。
比較例2では、図9に示すように、間仕切壁60が、床材30及び床材70に支持されている。具体的には、間仕切壁60の下側ランナ62がビスなどにより床材30と床材70に固定されている。つまり、間仕切壁60の下端部を、床材30及び床材70の両方に押し付けた構造となっている。
したがって、床材30や床材70を撤去又は交換する場合には、間仕切壁60を取り外す必要がある。
これに対し、第三実施形態に係る壁支持構造S3では、図5に示すように、床材70に複数の切欠き70EAが形成されている。複数の切欠き70EAは、互いに間隔を空けて固定された複数の壁受プレート40に対応する位置に形成されている。これによって、図6及び図7Bに示すように、隣り合う壁受プレート40の間に床材70の一部(突出部70EB)を配置する。このため、梁20の上フランジ24のうち、床材70の上の第二室内空間R2を基準として室内側の部分(符号24B、第一室内空間R1を基準とすると室外側部24B)に壁受プレート40を固定することができる。
さらに、第二実施形態と第三実施形態とが組み合わされていることで、間仕切壁60の挟んだ両側の空間である第一室内空間R1及び第二室内空間R2の床をそれぞれ構成する床材30及び床材70の両方が、当該間仕切壁60を支持しない構造とされている。したがって、間仕切壁60を取り外すことなく、第一室内空間R1の床材30を撤去又は交換することができるし、第二室内空間R2の床材70も撤去又は交換することもできる。
〔上記実施形態の補足説明〕
なお、上記実施形態では、第一室内空間R1や第二室内空間R2の四方の壁のうち1つの壁(内壁50や間仕切壁60)について、それを支持する構造を説明した。四方の壁のうち1つの壁にでも本発明に係る壁支持構造を適用することで、床材30を撤去又は交換する場合に、当該壁を取り外す必要がなくなるという利点がある。
他方、上記各実施形態の構造を適宜組み合わせることで、1つの室内空間を取り囲む四方の壁のすべてに本発明の壁支持構造を適用してもよい。この場合、当該室内空間の四方の壁を構成する内壁50や間仕切壁60の全てを取り外すことなく、当該室内空間の床を構成する床材のみを撤去又は交換することができる。
また、上記第一実施形態では、内壁50の一部を構成する下側ランナ52の幅寸法(図1における左右寸法)が、壁受プレート40の天板部44の庇部44Aの幅寸法よりも小さく形成されており、下側ランナ52が天板部44のうち一般部44Bの上側には配置されていない例を説明したが、本発明はこれに限定されない。内壁を構成する下側ランナの幅寸法が大きく形成され、天板部44のうち一般部44Bの上側にも配置されるようにしても良い。なお、この場合、壁受プレート40が庇部44Aを有していなくてもよい。
また、上記実施形態では、H型鋼からなる梁20を備える例を説明したが、本発明はこれに限定されない。梁は、床材が配置されると共に壁受部材が固定される上面を有していれば良く、例えば溝型鋼や山型鋼であってもよいし、また例えば木製の梁であってもよい。
また、上記実施形態では、内壁50や間仕切壁60の骨格が、断面U字形状の上下のランナとスタッドにより形成される例を説明したが、本発明はこれに限定されず、例えば木製の骨格であってもよい。
また、上記実施形態では、「壁受部材」としての壁受プレート40の天板部44に、内壁50や間仕切壁60の下端部を構成する下側ランナ52がビスなどで固定される例を説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、壁受部材自体が下側ランナと一体に形成されているもの(つまり、壁受部材が、下側ランナと同様の機能を有するもの)とされてもよい。
また、上記実施形態では、複数の壁受プレート40によって内壁50や間仕切壁60が支持される例を説明したが、本発明はこれに限定されない。梁延在方向に延びる長い壁受部材を設けることで、1つの壁受部材により内壁や間仕切壁を支持しても良い。
20 梁
20A 上面
24 上フランジ
24A 室内側部(梁幅方向他方側の部分)
24B 室外側部(梁幅方向一方側の部分)
30 床材
30E 端部(一部)
40 壁受プレート(壁受部材)
42 底板部(梁固定部)
44 天板部(壁支持部)
44A 庇部
44B 一般部
46 縦板部(上下連結部)
48 補強部(上下連結部)
50 内壁
60 間仕切壁
70 床材
70EA 切欠き
70EB 突出部
R1 第一室内空間
R2 第二室内空間
S1 壁支持構造
S2 壁支持構造
S3 壁支持構造

Claims (4)

  1. 上面を有する梁と、
    前記梁の前記上面に一部が配置された床材と、
    前記梁の前記上面に固定された1又は複数の壁受部材と、
    前記床材の上側に離間して配置され、前記1又は複数の壁受部材によって支持された内壁又は間仕切壁と、を備え、
    前記壁受部材は、前記梁に固定される梁固定部と、前記内壁又は間仕切壁を支持する壁支持部と、前記梁固定部と前記壁支持部とを上下に連結する上下連結部と、を含んで構成されており、
    前記壁支持部は、前記梁固定部及び前記上下連結部と平面視で重なる一般部と、前記梁固定部及び前記上下連結部と平面視で重ならない庇部と、を有しており、
    前記庇部の下側に前記床材の一部が配置されている、壁支持構造。
  2. 記梁の前記上面のうち梁幅方向一方側の部分に前記梁固定部が固定されており、前記梁の前記上面のうち前記梁固定部が固定された部分に対して梁幅方向他方側に前記床材の一部が配置されている、
    請求項1に記載の壁支持構造。
  3. 前記壁受部材は、複数設けられ、
    前記複数の壁受部材は、前記梁の延在方向に並んで、互いに間隔を空けて固定されている、
    請求項1又は請求項2に記載の壁支持構造。
  4. 前記床材には、互いに間隔を空けて固定された前記複数の壁受部材に対応する位置に切欠きが形成され、
    隣り合う前記壁受部材の間に、前記床材の一部が配置されている、
    請求項に記載の壁支持構造。
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