JP2008246506A - 連続鋳造設備における鋳片案内装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】鋳片案内装置1の基準、反基準側フレーム2,3の上部部位に、この部位を接合する上部連結部材4と平行な上部接合面を設け、基準側フレーム2の上部接合面と上部連結部材4の接合面とを位置決め機構を介して固定し、反基準側フレーム3の上部接合面と上部連結部材4の接合面とを、反基準側フレーム3の基準側フレーム2の方向のがたつきを防止するがたつき防止機構7を介して機械的締結手段で固定し、両フレーム2,3の前記上部部位の下方位置に、この下方部位を接合する第1下部連結部材5、第2下部連結部材6と直交する第1下部接合面、第2下部部接合面を設け、これらの接合面と第1下部連結部材5、第2下部連結部材6の接合面とを機械的締結手段で固定する構成とする。
【選択図】図1
Description
その結果、鋳造を中止せざるを得なくなり、鋳片案内装置の稼働率が低下するのに加えて、復元に多大なコストを要するため好ましくない。
(1)ロールを基準側フレームに取付ける。
(2)ロールを反基準側フレームに取付ける。
(3)取付けたロールが上向きになるように基準側フレームを仮置きする。
(4)基準側フレームに上部連結プレートの一方の端部を締結する。
(5)基準側フレームに下部連結プレートの一方の端部を締結する。
(6)基準側フレームに中間部連結プレートの一方の端部を締結する。
(7)取付けたロールが下向きになるように反基準側フレームを吊上げる。
(8)吊上げた反基準側フレームを基準側フレームに締結された一対ずつの上部連結プレート、下部連結プレート、中間部連結プレートの間に挿入する。
(9)反基準側フレームを吊上げたまま、この反基準側フレームと各連結プレートの上端側を締結する。
(1)ロールを基準側フレームに取付ける。
(2)ロールを反基準側フレームに取付ける。
(3)取付けたロールが竪向きになるように基準側フレームを横向きに立てる。
(4)取付けたロールが竪向き、かつ基準側フレームのロールに相対する向きになるように反基準側フレームを横向きに立てる。
(5)基準側フレームと反基準側フレームとに上部連結プレートを締結する。
(6)基準側フレームと反基準側フレームとに下部連結プレートを締結する。
(7)基準側フレームと反基準側フレームとに中間部連結プレートを締結する。
(8)一方側に各連結フレームを締結した基準側フレームと反基準側フレームとを締結した各連結フレームが下側になるように反転させる。
(9)基準側フレームと反基準側フレームとに上部連結プレートを締結する。
(10)基準側フレームと反基準側フレームとに下部連結プレートを締結する。
(11)基準側フレームと反基準側フレームとに中間部連結プレートを締結する。
(1)ロールを基準側フレームに取付ける。
(2)ロールを反基準側フレームに取付ける。
(3)基準側フレームを直立状態に立てる。
(4)反基準側フレームを、そのロールを基準側フレームのロールに対向する向きにして直立状態に立てる。
(5)基準側フレームと反基準側フレームとの両側に上部連結プレートを締結する。
(6)基準側フレームと反基準側フレームとの両側に下部連結プレートを締結する。
(7)基準側フレームと反基準側フレームとの両側に中間部連結プレートを締結する。
組立作業手順1
項目(4),(5),(6)の各連結プレートの締結作業は、各連結プレートを吊上げた状態で行わなければならない。また、項目(8)の作業は、反基準側フレームの側部と一対ずつの上部連結プレート、下部連結プレート、中間部連結プレートの間に隙間を設けなければならないため、各連結プレートを仮締結状態にしておく必要がある。さらに、項目(9)の反基準側フレームへの各連結プレートの締結作業は、上記のとおり、吊上げ状態での作業である。これらの組立作業の何れも多大な労力を伴うのに加えて、これら一連の作業は工数が多く時間を要するという問題がある。
項目(3),(4)の基準側フレームと反基準側フレームを横向きに立てる作業は、横転の危険があるから、横転を防止するための大掛かりな治具を用意しなければならない。
また、項目(5),(6),(7)の各連結プレートの締結作業は、基準側フレームと反基準側フレームを正確に位置決めする必要があるために、面倒で多大な手間を要する。
さらに、項目(8)の作業は、反転作業であるため、組立中の鋳片案内装置が損傷することもあり、危険でもある。即ち、この組立作業手順2は、作業手順が複雑で面倒であるという問題がある。
項目(3),(4)の作業では、基準側フレーム反基準側フレームとの直立状態を確実に保持するための大規模なフレーム直立保持装置が必要で、高いスペースが必要である。
また、項目(5),(6),(7)の基準側フレームと反基準側フレームとの両側に各上部連結プレートを締結する作業では、基準側フレームと反基準側フレームとを正確に位置決めする必要があるために、面倒で多大な手間を要する。勿論、大きな専用の調整治具も必要である。さらに、項目(5),(6),(7)の作業は高所作業であるため、危険であるのに加えて、各連結プレートを基準側フレームと反基準側フレームを側方から締結する構成で、締結作業がし難いという問題がある。即ち、連結部材を水平にし、その接合面が基準側フレームと反基準側フレームの接合面と対峙するよう位置決め調整を行いながら、クレーンにより吊持状態で組立作業を行わなければならない。従って、作業者等は目視確認、位置の微調整等のために吊持部材に接近しなければならず、集中力と手間を要する作業である。
(2)基準側ガイドロールが上側になる向きに基準側フレームを水平状態して作業床上に置くと共に、基準側フレームの下部接合面に下部連結部材との一方の接合面を機械的締結手段により締結する。
(3)反基準側フレームを吊上げて基準側フレームに締結した下部連結部材の他方の上側の接合面に下部接合面を合わせて載置する。
(4)相対する接合面の間にロール間隔調整板を介装して基準側ガイドロールと反基準側ガイドロールの間の間隔を微調整する。
(5)側方より上部連結部材の接合面を両フレームの上部接合面に合わせて機械的締結手段により両フレームを締結する。
また、がたつき防止整機構7は、基準側フレーム2の上部接合面2cと上部連結部材4の基準側接合面4cの間に設けられていても良い。また、がたつき防止整機構7は、反基準側フレーム3の上部接合面3cと上部連結部材4の反基準側接合面4eの間と、反基準側フレーム2の上部接合面2cと上部連結部材4の基準側接合面4cの間との両方に設けられていても良い。従って、がたつき防止整機構7が設けられる位置は、反基準側フレーム3の上部接合面3cと上部連結部材4の反基準側接合面4eの間に限定されるものではなく、また前記固定テーパ部材7aと前記調整テーパ部材7bとの組合わせ構成に限定されるものではない。
2…基準側フレーム,2a…基準側ガイドロール,2b…軸受箱,2c…上部接合面,2d…縦長突起,2e…基準側第1下部接合面,2f…基準側第2下部接合面
3…反基準側フレーム,3a…反基準側ガイドロール,3b…軸受箱,3c…上部接合面,3d…テーパ部材保持凹所,3e…反基準側第1下部接合面,3f…反基準側第2下部接合面
4…上部連結部材,4a…短辺側ガイドロール,4b…軸受,4c…基準側接合面,4d…突起嵌合凹所,4e…反基準側接合面,4f…狭幅突起
5…第1下部連結部材,5a…接合面,5b…接合面
6…第2下部連結部材,6a…接合面,6b…接合面
7…がたつき防止機構,7a…固定テーパ部材,7b…調整テーパ部材,7c…突出部,7d…植込みボルト,7e…ナット
8…連結用植込みボルト
9…連結用ナット,9a…ワッシャ
Ps…ロール間隔調整板
S…鋳片
Claims (9)
- 長手方向に延びる四面を有する鋳片の一方の表面に転接して鋳片を案内する複数の基準側ガイドロールと、このガイドロールを保持する基準側フレームを備え、鋳片の前記一方の表面の反対側に位置する他方の表面に転接して鋳片を案内する複数の反基準側ガイドロールと、この反基準側ガイドロールを保持する反基準側フレームを備えた連続鋳造設備における鋳片案内装置において、前記両フレームの上部部位に、前記鋳片の一方または他方の表面を含む平面と交差する向きの上部接合面が設けられ、前記両フレームの上部接合面に、これら各上部接合面と平行な上部連結部材の接合面が機械的締結手段により固定され、前記両フレームの前記上部接合面より下方の相対する下部部位に、前記鋳片の一方または他方の表面を挟んで互いに対峙する関係となる下部接合面が設けられ、これら各下部接合面と平行な下部連結部材の接合面が機械的締結手段により固定されると共に、前記上部連結部材同士の相対する側に、前記鋳片の残りの相対する表面に転接して鋳片を案内する複数の連結部材側ガイドロールが設けられてなることを特徴とする連続鋳造設備における鋳片案内装置。
- 前記基準側フレームの上部接合面と前記上部連結部材の接合面との間に位置決め機構が形成され、前記反基準側フレームの上部接合面と前記上部連結部材の接合面との間に、前記反基準側フレームの前記基準側フレームの方向のがたつきを防止するためのがたつき防止機構が形成されてなることを特徴とする請求項1に記載の連続鋳造設備における鋳片案内装置。
- 前記反基準側フレームの上部接合面と前記上部連結部材の接合面との間に位置決め機構が形成され、前記基準側フレームの上部接合面と前記上部連結部材の接合面との間に、前記基準側フレームの前記反基準側フレームの方向のがたつきを防止するためのがたつき防止機構が形成されてなることを特徴とする請求項1に記載の連続鋳造設備における鋳片案内装置。
- 前記反基準側フレームの上部接合面と前記上部連結部材の接合面との間と、前記基準側フレームの上部接合面と前記上部連結部材の接合面との間との両方に、両フレームの離反方向のがたつきを防止するためのがたつき防止機構が形成されてなることを特徴とする請求項1に記載の連続鋳造設備における鋳片案内装置。
- 前記位置決め機構は、前記基準側フレームの上部接合面と、前記上部連結部材の接合面とのそれぞれに設けられ、互いに当接して前記基準側フレームの前記鋳片から離反する向きの作用力を受持つ位置決め面を備えてなることを特徴とする請求項2に記載の連続鋳造設備における鋳片案内装置。
- 前記位置決め機構は、前記反基準側フレームの上部接合面と、前記上部連結部材の接合面とのそれぞれに設けられ、互いに当接して前記反基準側フレームの前記鋳片から離反する向きの作用力を受持つ位置決め面を備えてなることを特徴とする請求項3に記載の連続鋳造設備における鋳片案内装置。
- 前記がたつき防止機構は、前記反基準側フレームの上部接合面と前記上部連結部材の接合面との間に形成される空間に上下方向向きに挿入され、挿入寸法に応じて前記反基準側フレームの前記基準側フレーム方向のがたつきを防止する挿脱自在な調整テーパ部材を備えてなることを特徴とする請求項2または5のうちの何れか一つの項に記載の連続鋳造設備における鋳片案内装置。
- 前記がたつき防止機構は、前記基準側フレームの上部接合面と前記上部連結部材の接合面との間に形成される空間に上下方向向きに挿入され、挿入寸法に応じて前記基準側フレームの前記反基準側フレーム方向のがたつきを防止する挿脱自在な調整テーパ部材を備えてなることを特徴とする請求項3または6のうちの何れか一つの項に記載の連続鋳造設備における鋳片案内装置。
- 前記反基準側フレームの下部接合面と前記下部連結部材の接合面との間、および/または前記基準側フレームの下部接合面と前記下部連結部材の接合面との間に、前記基準側ガイドロールと前記反基準側ガイドロールの間の間隔を調整するためのロール間隔調整板が介装されてなることを特徴とする請求項1乃至8のうちの何れか一つの項に記載の連続鋳造設備における鋳片案内装置。
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