JP2008243212A - プラント制御装置の更新方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】安価で容易に更新を行うことができるプラント制御装置の更新方法を提供する。
【解決手段】既設のローカルPIO4a,4b、コモンPIO4cに対応して3台のバス変換ユニット6を設け、既設のCPU装置1a,1bを接続する。3台のバス変換ユニット6は各入力I/F部52,56を介してカスケード接続し、最右方のバス変換ユニット6の入力I/F部52に更新用の乙プラントコントローラ2のCPU装置2aを接続する。ローカル及びコモンPIO4a,4b,4cのプロセスデータは、各バス変換ユニット6に内蔵された図示しない記憶手段に記憶される。CPU装置2aは、アドレス変換部を介して当該プロセスデータを読み出して、プラント制御の模擬を行う。その後、バス変換ユニット6に内蔵された開閉切替手段にて、CPU装置1a,1bからは制御不可能にするとともに、更新用のCPU装置2aにてプラントの制御を行うようにし、更新する。
【選択図】図14

Description

この発明は、プラント制御装置に用いられる入出力バス変換ユニット、この入出力バス変換ユニットを用いたプラントシミュレーション装置及びプラント制御装置の更新方法に関する。
従来のプラントシミュレーション装置として、図22に示すようなものがある(例えば、特許文献1参照)。図22において、制御用計算機(以下、CPU装置と称する)11にはCPU装置11用のプロセス入出力装置(以下、PIOと称する)12が接続されている。CPU装置13にはCPU装置13用のPIO14が接続されている。CPU装置11は、データ伝送装置(以下、STNという)16を介してネットワーク17に接続されている。CPU装置13は、STN16を介してネットワーク17に接続されている。シミュレーション装置18は、STN16を介してネットワーク17に接続されている。
次に、動作について説明する。プロセスデータのモニタリングは、CPU装置11及びPIO12から得られたプロセスデータを、STN16を介してネットワーク17に接続されているCPU装置13に送り、CPU装置13がこのプロセスデータを読むことにより可能となる。この際、CPU装置11とCPU装置13のアーキテクチャが異なる場合は、CPU装置13用にアドレス設定を変更する必要がある。
また、シミュレーション時は、シミュレーション装置18はCPU装置11及びCPU装置13から実際のプロセスデータを取り込み、シミュレーションを行って得た模擬用のプロセスデータをSTN16、ネットワーク17を介してCPU装置13に送り、CPU装置13がこの模擬用のプロセスデータを読むことにより、プラント制御のシミュレーションが可能となる。
特開平05−224583号公報(第2頁及び図4)
従来のシミュレーション装置は、以上のように構成されているので、次のような問題点があった。
ア.ネットワーク17を介してプロセスデータの伝送を行っているために、例えばシミュレーション装置18のデータのアクセス速度がネットワーク17のデータ更新周期の影響を受けるため、CPU装置11からPIO12へのアクセス速度やCPU装置13からPIO14へのアクセス速度に比較して遅くなる。このため、シミュレーション装置18にて行うシミュレーションは、実際のプラント制御装置において実行される動作よりも遅く、この点において充分な検証ができない。
イ.プラント制御装置の更新に際し、プラント制御のシミュレーションを行おうとすると、そのためにわざわざシミュレーション用のCPU装置を用意しなければならなかった。シミュレーション用のCPU装置は、大きさが大きく価格も高いためにシミュレーションにスペースと費用を要していた。
ウ.また、プラント制御装置において、CPU装置については最新のものに更新して機能の向上を図り、PIOについて単純な機能のものが多く更新の必要性が低いので更新せずそのまま使用するようにして、投資効率を向上させたいという要求がある。このような要求に応える安価で容易に更新できるプラント制御装置の更新方法が望まれていた。
この発明は、上記のような問題点を解決して、実速度に近い速度でプロセスデータを読み込んでプラント制御の模擬が行える、また安価で容易に更新を行うことができる入出力バス変換ユニット、この入出力バス変換ユニットを用いたプラントシミュレーション装置、プラント制御装置及びプラント制御装置の更新方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、この発明における入出力バス変換ユニットは、
インターフェース手段と記憶手段とアドレス変換手段とを有し、
制御用計算機を有する制御用計算機装置と制御用計算機との間でプロセスデータの入出力を行うプロセス入出力手段を有するプロセス入出力装置とが設けられプラントを制御するプラント制御装置と、模擬用計算機とを接続するものであって、
プロセス入出力手段に対応して設けられ、
インターフェース手段は、制御用計算機との間でプロセスデータの入出力を行う第一のインターフェース部と、第一のインターフェース部との間でプロセスデータの入出力を行うとともにプロセス入出力手段との間でプロセスデータの入出力を行う第二のインターフェース部と、模擬用計算機との間でプロセスデータの入出力を行う第三のインターフェース部とを有するものであり、
記憶手段は、プロセスデータを記憶するものであり、
アドレス変換手段は、記憶手段に記憶されたプロセスデータのアドレスを変換して模擬用計算機から第三のインターフェース部を介して記憶手段に記憶されたプロセスデータを読み出し可能にするものである。
そして、この発明における入出力バス変換ユニットは、
インターフェース手段が、第三のインターフェース部を介して模擬用計算機との間でプロセスデータの入出力を行いうるようにされた第四のインターフェース部を有するものであることを特徴とする。
さらに、この発明におけるプラントシミュレーション装置は、
入出力バス変換ユニットを有する入出力バス変換装置と模擬用計算機とを有し、
入出力バス変換ユニットは、インターフェース手段と記憶手段とアドレス変換手段とを有し、制御用計算機を有する制御用計算機装置と制御用計算機との間でプロセスデータの入出力を行うプロセス入出力手段を有するプロセス入出力装置とが設けられプラントを制御するプラント制御装置と、模擬用計算機とを接続するものであって、プロセス入出力手段に対応して設けられ、
インターフェース手段は、制御用計算機との間でプロセスデータの入出力を行う第一のインターフェース部と、第一のインターフェース部との間でプロセスデータの入出力を行うとともにプロセス入出力手段との間でプロセスデータの入出力を行う第二のインターフェース部と、模擬用計算機との間でプロセスデータの入出力を行う第三のインターフェース部とを有するものであり、
記憶手段は、プロセスデータを記憶するものであり、
アドレス変換手段は記憶手段に記憶されたプロセスデータのアドレスを変換して模擬用計算機から第三のインターフェース部を介して記憶手段に記憶されたプロセスデータを読み出し可能にするものであり、
模擬用計算機は入出力バス変換ユニットの記憶手段に記憶されたプロセスデータを読み出して当該プロセスデータに基づきプラントの制御の模擬を行うものである。
また、この発明におけるプラントシミュレーション装置は、
制御用計算機装置は第一及び第二の制御用計算機を有し、プロセス入出力装置は第一及び第二の制御用計算機の各々に対応して設けられた第一及び第二のローカルプロセス入出力手段を有し、入出力バス変換装置は第一及び第二のローカルプロセス入出力手段にそれぞれ対応して設けられた入出力バス変換ユニットである甲及び乙入出力バス変換ユニットを有し甲入出力バス変換装置はそのインターフェース手段がその第三のインターフェース部を介して更新用の制御用計算機との間でプロセスデータの入出力を行いうるようにされた第四のインターフェース部を有するものであり、
甲入出力バス変換装置は、第一のインターフェース部が第一の制御用計算機に接続され第二のインターフェース部が第一のローカルプロセス入出力手段に接続され第三のインターフェース部が模擬用計算機に接続され、乙入出力バス変換ユニットは、第一のインターフェース部が第二の制御用計算機に接続され第二のインターフェース部が第二のローカルプロセス入出力手段に接続され第三のインターフェース部が甲入出力バス変換ユニットの第四のインターフェース部に接続され、模擬用計算機から甲入出力バス変換ユニットの記憶手段に記憶されたプロセスデータを甲入出力バス変換ユニットのアドレス変換手段を介して読み出し可能にされるとともに模擬用計算機から乙入出力バス変換ユニットの記憶手段に記憶されたプロセスデータを第乙入出力バス変換ユニットのアドレス変換手段を介して読み出し可能にされたものであり、
模擬用計算機は甲乙両入出力バス変換ユニットの各記憶手段に記憶された各プロセスデータを読み出して当該プロセスデータに基づきプラントの制御の模擬を行うものであることを特徴とする。
そして、この発明におけるプラントシミュレーション装置は、
制御用計算機装置は第一及び第二の制御用計算機を有し、プロセス入出力装置は第一及び第二の制御用計算機に共通に設けられたプロセス入出力手段であるコモンプロセス入出力手段を有し、入出力バス変換装置はコモンプロセス入出力手段に対応する入出力バス変換ユニットである丙入出力バス変換ユニットを有し、丙入出力バス変換ユニットは、その第一のインターフェース部が第一及び第二の制御用計算機に接続されその第二のインターフェース部がコモンプロセス入出力手段に接続されその第三のインターフェース部が模擬用計算機に接続され、模擬用計算機から丙入出力バス変換ユニットの記憶手段に記憶されたプロセスデータを丙入出力バス変換ユニットのアドレス変換手段を介して読み出し可能にされるとともに模擬用計算機から丙入出力バス変換ユニットの記憶手段に記憶されたプロセスデータを丙入出力バス変換ユニットのアドレス変換手段を介して読み出し可能にされたものであり、
模擬用計算機は丙入出力バス変換ユニットの記憶手段に記憶されたプロセスデータを読み出して当該プロセスデータに基づきプラントの制御の模擬を行うものであることを特徴とする。
さらに、この発明における入出力バス変換ユニットは、
開閉切替手段とインターフェース手段と記憶手段とアドレス変換手段とを有し、
制御用計算機を有する制御用計算機装置と制御用計算機との間でプロセスデータの入出力を行うプロセス入出力手段を有するプロセス入出力装置とが設けられプラントを制御するプラント制御装置と、更新用の制御用計算機とを接続するものであって、プロセス入出力手段に対応して設けられ、
開閉切替手段は、開閉部と切替部とを有し、
インターフェース手段は、制御用計算機との間でプロセスデータの入出力を行う第一のインターフェース部と、第一のインターフェース部との間で開閉部を介してプロセスデータの入出力を行うとともにプロセス入出力手段との間でプロセスデータの入出力を行う第二のインターフェース部と、更新用の制御用計算機との間でプロセスデータの入出力を行う第三のインターフェース部とを有し、
開閉部は、第一のインターフェース部と第二のインターフェース部との間でプロセスデータの入出力が可能な状態にしたり、不可能な状態にしたりするものであり、
切替部は、第三のインターフェース部と記憶手段との間でアドレス変換部を介してプロセスデータの入出力を行いうる状態と、第三のインターフェース部と第二のインターフェース部との間でアドレス変換部を介してプロセスデータの入出力を行いうる状態とに切り替えるものであり、
記憶手段はプロセスデータを記憶するものであり、
開閉部により第一のインターフェース部と第二のインターフェース部との間でプロセスデータの入出力が可能な状態にするとともに切替部により第三のインターフェース部と記憶手段との間でアドレス変換手段を介してプロセスデータの入出力を行いうる状態に切り替えることにより、制御用計算機とプロセス入出力手段との間でプロセスデータの入出力を可能にするとともに、アドレス変換手段が記憶手段に記憶されたプロセスデータのアドレスを変換して更新用の制御用計算機から第三のインターフェース部を介して記憶手段に記憶されたプロセスデータを読み出し可能にし、
開閉部により第一のインターフェース部と第二のインターフェース部との間でプロセスデータの入出力が不可能な状態にするとともに切替部により第三のインターフェース部と第二のインターフェース部との間でアドレス変換部を介してプロセスデータの入出力を行いうる状態に切り替えることにより、制御用計算機とプロセス入出力手段との間でプロセスデータの入出力を不可能にするとともに、アドレス変換手段がプロセス入出力手段におけるプロセスデータのアドレスを変換して第三及び第二のインターフェース部を介して更新用の制御用計算機とプロセス入出力手段との間でプロセスデータの入出力を可能にするものである。
また、この発明における入出力バス変換ユニットは、
インターフェース手段が、第三のインターフェース部を介して更新用の制御用計算機との間でプロセスデータの入出力を行いうるようにされた第四のインターフェース部を有するものであることを特徴とする。
そして、この発明におけるプラント制御装置は、
入出力バス変換ユニットを有する入出力バス変換装置と更新用の制御用計算機とを有し、
入出力バス変換ユニットは、開閉切替手段とインターフェース手段と記憶手段とアドレス変換手段とを有し、制御用計算機を有する制御用計算機装置と制御用計算機との間でプロセスデータの入出力を行うプロセス入出力手段を有するプロセス入出力装置とが設けられプラントを制御するプラント制御装置と、更新用の制御用計算機とを接続するものであって、プロセス入出力手段に対応して設けられ、
開閉切替手段は、開閉部と切替部とを有し、
インターフェース手段は、制御用計算機との間でプロセスデータの入出力を行う第一のインターフェース部と、第一のインターフェース部との間で開閉部を介してプロセスデータの入出力を行うとともにプロセス入出力手段との間でプロセスデータの入出力を行う第二のインターフェース部と、更新用の制御用計算機との間でプロセスデータの入出力を行う第三のインターフェース部とを有し、
開閉部は、第一のインターフェース部と第二のインターフェース部との間でプロセスデータの入出力が可能な状態にしたり、不可能な状態にしたりするものであり、
切替部は、第三のインターフェース部と記憶手段との間でアドレス変換部を介してプロセスデータの入出力を行いうる状態と、第三のインターフェース部と第二のインターフェース部との間でアドレス変換部を介してプロセスデータの入出力を行いうる状態とに切り替えるものであり、
記憶手段はプロセスデータを記憶するものであり、
開閉部により第一のインターフェース部と第二のインターフェース部との間でプロセスデータの入出力が可能な状態にするとともに切替部により第三のインターフェース部と記憶手段との間でアドレス変換手段を介してプロセスデータの入出力を行いうる状態に切り替えることにより、制御用計算機とプロセス入出力手段との間でプロセスデータの入出力を可能にするとともに、アドレス変換手段が記憶手段に記憶されたプロセスデータのアドレスを変換して更新用の制御用計算機から第三のインターフェース部を介して記憶手段に記憶されたプロセスデータを読み出し可能にし、更新用の制御用計算機は記憶手段に記憶されたプロセスデータを読み出して当該プロセスデータに基づきプラントの制御の模擬を行い、
開閉部により第一のインターフェース部と第二のインターフェース部との間でプロセスデータの入出力が不可能な状態にするとともに切替部により第三のインターフェース部と第二のインターフェース部との間でアドレス変換部を介してプロセスデータの入出力を行いうる状態に切り替えることにより、制御用計算機とプロセス入出力手段との間でプロセスデータの入出力を不可能にするとともに、アドレス変換手段がプロセス入出力手段におけるプロセスデータのアドレスを変換して第三及び第二のインターフェース部を介して更新用の制御用計算機とプロセス入出力手段との間でプロセスデータの入出力を可能にし、更新用の制御用計算機はプロセス入出力手段との間でプロセスデータの入出力を行いプラントの制御を実行するものである。
さらに、この発明におけるプラント制御装置は、
制御用計算機装置は第一及び第二の制御用計算機を有し、プロセス入出力装置は第一及び第二の制御用計算機の各々に対応して設けられた第一のローカルプロセス入出力手段を有し、入出力バス変換装置は第一及び第二のローカルプロセス入出力手段に対応して設けられた入出力バス変換ユニットであってそのインターフェース手段がその第三のインターフェース部を介して更新用の制御用計算機との間でプロセスデータの入出力を行いうるようにされた第四のインターフェース部を有する甲入出力バス変換ユニットと第二のローカルプロセス入出力手段に対応して設けられた乙入出力バス変換ユニットとを有するものであり、
甲入出力バス変換装置は、第一のインターフェース部が第一の制御用計算機に接続され第二のインターフェース部が第一のローカルプロセス入出力手段に接続され第三のインターフェース部が更新用の制御用計算機に接続され、乙入出力バス変換ユニットは、第一のインターフェース部が第二の制御用計算機に接続され第二のインターフェース部が第二のローカルプロセス入出力手段に接続され第三のインターフェース部が乙入出力バス変換ユニットの第四のインターフェース部に接続され、
甲乙両入出力バス変換ユニットは、その各開閉部により各第一のインターフェース部と各第二のインターフェース部との間でプロセスデータの入出力が可能な状態にするとともにその各切替部により各第三のインターフェース部と各記憶手段との間で各アドレス変換手段を介してプロセスデータの入出力を行いうる状態に切り替えることにより、第一の制御用計算機と第一のプロセス入出力手段との間及び第二の制御用計算機と第二のプロセス入出力手段との間でプロセスデータの入出力を可能にするとともに、甲入出力バス変換ユニットにおいてアドレス変換手段が記憶手段に記憶されたプロセスデータのアドレスを変換して更新用の制御用計算機から甲入出力バス変換ユニットの第三のインターフェース部を介して甲入出力バス変換ユニットの記憶手段に記憶されたプロセスデータを読み出し可能にし、乙入出力バス変換ユニットにおいてアドレス変換手段が記憶手段に記憶されたプロセスデータのアドレスを変換して更新用の制御用計算機から甲入出力バス変換ユニットの第四のインターフェース部及び乙入出力バス変換ユニットの第三のインターフェース部を介して乙入出力バス変換ユニットの記憶手段に記憶されたプロセスデータのアドレスを変換して更新用の制御用計算機から乙入出力バス変換ユニットの記憶手段に記憶されたプロセスデータを読み出し可能にし、更新用の制御用計算機は甲乙両入出力バス変換ユニットの各記憶手段に記憶された各プロセスデータを読み出して当該プロセスデータに基づきプラントの制御の模擬を行い、
甲乙両入出力バス変換ユニットは、その各開閉部により各第一のインターフェース部と各第二のインターフェース部との間でプロセスデータの入出力が不可能な状態にするとともにその各切替部により各第三のインターフェース部と各第二のインターフェース部との間で各アドレス変換部を介してプロセスデータの入出力を行いうる状態に切り替えることにより、第一の制御用計算機と第一のプロセス入出力手段との間及び第二の制御用計算機と第二のプロセス入出力手段との間でプロセスデータの入出力を不可能にするとともに、甲入出力バス変換ユニットにおいてアドレス変換手段が第一のプロセス入出力手段におけるプロセスデータのアドレスを変換して第三のインターフェース部を介して更新用の制御用計算機と第一のプロセス入出力手段との間でプロセスデータの入出力を可能にし、乙入出力バス変換ユニットにおいてアドレス変換手段が第二のプロセス入出力手段におけるプロセスデータのアドレスを変換して第三のインターフェース部及び甲入出力バス変換ユニットの第四のインターフェース部を介して更新用の制御用計算機と第二のプロセス入出力手段との間でプロセスデータの入出力を可能にし、更新用の制御用計算機は第一及び第二のプロセス入出力手段との間でプロセスデータの入出力を行いプラントの制御を実行するものであることを特徴とする。
また、この発明におけるプラント制御装置は、
制御用計算機装置は第一及び第二の制御用計算機を有し、プロセス入出力装置は第一及び第二の制御用計算機に共通に設けられたプロセス入出力手段であるコモンプロセス入出力手段を有し、入出力バス変換装置はコモンプロセス入出力手段に対応する入出力バス変換ユニットである丙入出力バス変換ユニットを有するものであり、丙入出力バス変換ユニットは、その第一のインターフェース部が第一及び第二の制御用計算機に接続されその第二のインターフェース部がコモンプロセス入出力手段に接続されその第三のインターフェース部が更新用の制御用計算機に接続され、
丙入出力バス変換ユニットは、開閉部により第一のインターフェース部と第二のインターフェース部との間でプロセスデータの入出力が可能な状態にするとともに切替部により第三のインターフェース部と記憶手段との間でアドレス変換手段を介してプロセスデータの入出力を行いうる状態に切り替えることにより、第一及び第二の制御用計算機とコモンプロセス入出力手段との間でプロセスデータの入出力を可能にするとともに、アドレス変換手段が記憶手段に記憶されたプロセスデータのアドレスを変換して更新用の制御用計算機から第三のインターフェース部を介して記憶手段に記憶されたプロセスデータを読み出し可能にし、更新用の制御用計算機は丙入出力バス変換ユニットの記憶手段に記憶されたプロセスデータを読み出して当該プロセスデータに基づきプラントの制御の模擬を行い、
丙入出力バス変換ユニットは、その開閉部によりその第一のインターフェース部とその第二のインターフェース部との間でプロセスデータの入出力が不可能な状態にするとともにその切替部により第三のインターフェース部と第二のインターフェース部との間でアドレス変換部を介してプロセスデータの入出力を行いうる状態に切り替えることにより、第一及び第二の制御用計算機とコモンプロセス入出力手段との間でプロセスデータの入出力を不可能にするとともに、丙入出力バス変換ユニットにおいてそのアドレス変換手段が第一のプロセス入出力手段におけるプロセスデータのアドレスを変換して丙出力バス変換ユニットの第三のインターフェース部を介して更新用の制御用計算機とコモンプロセス入出力手段との間でプロセスデータの入出力を可能にし、更新用の制御用計算機はプロセス入出力手段との間でプロセスデータの入出力を行いプラントの制御を実行するものであることを特徴とする。
そして、この発明におけるプラント制御装置の更新方法は、次の工程を有する。
ア.開閉切替手段とインターフェース手段と記憶手段とアドレス変換手段とを有し、
制御用計算機を有する制御用計算機装置と制御用計算機との間でプロセスデータの入出力を行うプロセス入出力手段を有するプロセス入出力装置とが設けられプラントを制御するプラント制御装置と、更新用の制御用計算機とを接続するものであって、
開閉切替手段は、開閉部と切替部とを有し、
インターフェース手段は、制御用計算機との間でプロセスデータの入出力を行う第一のインターフェース部と、第一のインターフェース部との間で開閉部を介してプロセスデータの入出力を行うとともにプロセス入出力手段との間でプロセスデータの入出力を行う第二のインターフェース部と、更新用の制御用計算機との間でプロセスデータの入出力を行う第三のインターフェース部とを有し、
開閉部は、第一のインターフェース部と第二のインターフェース部との間でプロセスデータの入出力が可能な状態にしたり、不可能な状態にしたりするものであり、
切替部は、第三のインターフェース部と記憶手段との間でアドレス変換部を介してプロセスデータの入出力を行いうる状態と、第三のインターフェース部と第二のインターフェース部との間でアドレス変換部を介してプロセスデータの入出力を行いうる状態とに切り替えるものであり、
記憶手段はプロセスデータを記憶するものであり、
開閉部により第一のインターフェース部と第二のインターフェース部との間でプロセスデータの入出力が可能な状態にするとともに切替部により第三のインターフェース部と記憶手段との間でアドレス変換手段を介してプロセスデータの入出力を行いうる状態に切り替えることにより、制御用計算機とプロセス入出力手段との間でプロセスデータの入出力を可能にするとともに、アドレス変換手段が記憶手段に記憶されたプロセスデータのアドレスを変換して更新用の制御用計算機から第三のインターフェース部を介して記憶手段に記憶されたプロセスデータを読み出し可能にし、
開閉部により第一のインターフェース部と第二のインターフェース部との間でプロセスデータの入出力が不可能な状態にするとともに切替部により第三のインターフェース部と第二のインターフェース部との間でアドレス変換部を介してプロセスデータの入出力を行いうる状態に切り替えることにより、制御用計算機とプロセス入出力手段との間でプロセスデータの入出力を不可能にするとともに、アドレス変換手段がプロセス入出力手段におけるプロセスデータのアドレスを変換して第三及び第二のインターフェース部を介して更新用の制御用計算機とプロセス入出力手段との間でプロセスデータの入出力を可能にするものである
入出力バス変換ユニットを
プロセス入出力手段に対応して配置する入出力バス変換ユニット配置工程。
イ.入出力バス変換ユニットにおいて、その第一のインターフェース部と制御用計算機とを接続し、第二のインターフェース部とプロセス入出力手段とを接続し、第三のインターフェース部と更新用の制御用計算機とを接続する接続工程。
ウ.入出力バス変換ユニットにおいて、開閉部により第一のインターフェース部と第二のインターフェース部との間でプロセスデータの入出力が可能な状態にするとともに切替部により第三のインターフェース部と記憶手段との間でアドレス変換手段を介してプロセスデータの入出力を行いうる状態に切り替えることにより、制御用計算機とプロセス入出力手段との間でプロセスデータの入出力を可能にするとともに、アドレス変換手段が記憶手段に記憶されたプロセスデータのアドレスを変換して更新用の制御用計算機から第三のインターフェース部を介して記憶手段に記憶されたプロセスデータを読み出し可能にする模擬準備工程。
エ.更新用の制御用計算機が入出力バス変換ユニットの記憶手段に記憶されたプロセスデータを読み出して当該プロセスデータに基づきプラントの制御の模擬を行う模擬工程。
オ.入出力バス変換ユニットにおいて、開閉部により第一のインターフェース部と第二のインターフェース部との間でプロセスデータの入出力が不可能な状態にするとともに切替部により第三のインターフェース部と第二のインターフェース部との間でアドレス変換部を介してプロセスデータの入出力を行いうる状態に切り替えることにより、制御用計算機とプロセス入出力手段との間でプロセスデータの入出力を不可能にするとともに、アドレス変換手段がプロセス入出力手段におけるプロセスデータのアドレスを変換して第三及び第二のインターフェース部を介して更新用の制御用計算機とプロセス入出力手段との間でプロセスデータの入出力を可能にする制御準備工程。
カ.更新用の制御用計算機が入出力バス変換ユニットを介してプロセス入出力手段との間でプロセスデータの入出力を行いプラントの制御を実行する制御実行工程。
さらに、この発明におけるプラント制御装置の更新方法は、
ア.入出力バス変換ユニット配置工程は、制御用計算機装置は第一及び第二の制御用計算機を有し、プロセス入出力装置は第一及び第二の制御用計算機の各々に対応して設けられた第一及び第二のローカルプロセス入出力手段を有し、入出力バス変換装置は第一のローカルプロセス入出力手段に対応する入出力バス変換ユニットであってそのインターフェース手段はその第三のインターフェース部を介して更新用の制御用計算機との間でプロセスデータの入出力を行いうるようにされた第四のインターフェース部を有するものである甲入出力バス変換ユニットと、第二のローカルプロセス入出力手段に対応する入出力バス変換ユニットである乙入出力バス変換ユニットとを有するものであって、甲乙両入出力バス変換ユニットを第一及び第二のローカルプロセス入出力手段に対応させて配置するものであり、
イ.接続工程は、甲入出力バス変換ユニットにおいて、第一のインターフェース部と第一の制御用計算機とを接続し、第二のインターフェース部と第一のローカルプロセス入出力手段とを接続し、第三のインターフェース部と更新用の制御用計算機とを接続するとともに、乙入出力バス変換ユニットにおいて、第一のインターフェース部と第二の制御用計算機とを接続し、第二のインターフェース部と第二のローカルプロセス入出力手段とを接続し、第三のインターフェース部と甲入出力バス変換ユニットの第四のインターフェース部とを接続するものであり、
ウ.模擬準備工程は、甲乙両入出力バス変換ユニットにおいて、その各開閉部により各第一のインターフェース部と各第二のインターフェース部との間でプロセスデータの入出力が可能な状態にするとともに、その各切替部により各第三のインターフェース部と各記憶手段との間で各アドレス変換手段を介してプロセスデータの入出力を行いうる状態に切り替えることにより、第一の制御用計算機と第一のプロセス入出力手段との間及び第二の制御用計算機と第二のプロセス入出力手段との間でプロセスデータの入出力を可能にするとともに、甲入出力バス変換ユニットにおいて、アドレス変換手段が記憶手段に記憶されたプロセスデータのアドレスを変換して更新用の制御用計算機から第三のインターフェース部を介して記憶手段に記憶されたプロセスデータを読み出し可能にし、乙入出力バス変換ユニットにおいて、そのアドレス変換手段がその記憶手段に記憶されたプロセスデータのアドレスを変換して更新用の制御用計算機から甲入出力バス変換ユニットの第四のインターフェース部及び乙入出力バス変換ユニットの第三のインターフェース部を介して乙入出力バス変換ユニットの記憶手段に記憶されたプロセスデータのアドレスを変換して更新用の制御用計算機から乙入出力バス変換ユニットの記憶手段に記憶されたプロセスデータを読み出し可能にするものであり、
エ.模擬工程は、更新用の制御用計算機が甲乙両入出力バス変換ユニットの各記憶手段に記憶された各プロセスデータを読み出して当該プロセスデータに基づきプラントの制御の模擬を行うものであり、
オ.制御準備工程は、甲乙両入出力バス変換ユニットにおいて、その各開閉部により各第一のインターフェース部と各第二のインターフェース部との間でプロセスデータの入出力が不可能な状態にするとともに各切替部により各第三のインターフェース部と各第二のインターフェース部との間で各アドレス変換部を介してプロセスデータの入出力を行いうる状態に切り替えることにより、第一の制御用計算機と第一のプロセス入出力手段との間及び第二の制御用計算機と第二のプロセス入出力手段との間でプロセスデータの入出力を不可能にするとともに、甲入出力バス変換ユニットにおいてアドレス変換手段が第一のプロセス入出力手段におけるプロセスデータのアドレスを変換して第三のインターフェース部を介して更新用の制御用計算機と第一のプロセス入出力手段との間でプロセスデータの入出力を可能にし、乙入出力バス変換ユニットにおいて、アドレス変換手段が第二のプロセス入出力手段におけるプロセスデータのアドレスを変換して第三のインターフェース部及び甲入出力バス変換ユニットの第四のインターフェース部を介して更新用の制御用計算機と第二のプロセス入出力手段との間でプロセスデータの入出力を可能にするものであり、
カ.制御実行工程は、更新用の制御用計算機が第一及び第二のプロセス入出力手段との間でプロセスデータの入出力を行いプラントの制御を実行するものである
ことを特徴とする。
また、この発明におけるプラント制御装置の更新方法は、
ア.入出力バス変換ユニット配置工程は、制御用計算機装置は第一及び第二の制御用計算機を有し、プロセス入出力装置は第一及び第二の制御用計算機に共通に設けられたプロセス入出力手段であるコモンプロセス入出力手段を有し、入出力バス変換装置はコモンプロセス入出力手段に対応する入出力バス変換ユニットである丙入出力バス変換ユニットを有するものであって、丙入出力バス変換ユニットをコモンプロセス入出力手段に対応させて配置するものであり、
イ.接続工程は、丙入出力バス変換ユニットにおいて、第一のインターフェース部と第一及び第二の制御用計算機とを接続し、第二のインターフェース部とコモンプロセス入出力手段とを接続し、第三のインターフェース部と更新用の制御用計算機とを接続するものであり、
ウ.模擬準備工程は、丙入出力バス変換ユニットにおいて、開閉部により第一のインターフェース部と第二のインターフェース部との間でプロセスデータの入出力が可能な状態にするとともに切替部により第三のインターフェース部と記憶手段との間でアドレス変換手段を介してプロセスデータの入出力を行いうる状態に切り替えることにより、第一及び第二の制御用計算機とコモンプロセス入出力手段との間でプロセスデータの入出力を可能にするとともに、アドレス変換手段が記憶手段に記憶されたプロセスデータのアドレスを変換して更新用の制御用計算機から第三のインターフェース部を介して記憶手段に記憶されたプロセスデータを読み出し可能にするものであり、
エ.模擬工程は、更新用の制御用計算機が丙入出力バス変換ユニットの記憶手段に記憶されたプロセスデータを読み出して当該プロセスデータに基づきプラントの制御の模擬を行うものであり、
オ.制御準備工程は、丙入出力バス変換ユニットにおいて、各開閉部により第一のインターフェース部と第二のインターフェース部との間でプロセスデータの入出力が不可能な状態にするとともに各切替部により第三のインターフェース部と第二のインターフェース部との間でアドレス変換部を介してプロセスデータの入出力を行いうる状態に切り替えることにより、第一及び第二の制御用計算機とコモンプロセス入出力手段との間でプロセスデータの入出力を不可能にするとともに、丙入出力バス変換ユニットにおいてアドレス変換手段がコモンプロセス入出力手段におけるプロセスデータのアドレスを変換して第三のインターフェース部を介して更新用の制御用計算機とコモンプロセス入出力手段との間でプロセスデータの入出力を可能にするものであり、
カ.制御実行工程は、更新用の制御用計算機がコモンプロセス入出力手段との間でプロセスデータの入出力を行いプラントの制御を実行するものである
ことを特徴とする。
この発明は、以下に記載するような効果を奏する。
この発明における入出力バス変換ユニットは、
インターフェース手段と記憶手段とアドレス変換手段とを有し、
制御用計算機を有する制御用計算機装置と制御用計算機との間でプロセスデータの入出力を行うプロセス入出力手段を有するプロセス入出力装置とが設けられプラントを制御するプラント制御装置と、模擬用計算機とを接続するものであって、
プロセス入出力手段に対応して設けられ、
インターフェース手段は、制御用計算機との間でプロセスデータの入出力を行う第一のインターフェース部と、第一のインターフェース部との間でプロセスデータの入出力を行うとともにプロセス入出力手段との間でプロセスデータの入出力を行う第二のインターフェース部と、模擬用計算機との間でプロセスデータの入出力を行う第三のインターフェース部とを有するものであり、
記憶手段は、プロセスデータを記憶するものであり、
アドレス変換手段は、記憶手段に記憶されたプロセスデータのアドレスを変換して模擬用計算機から第三のインターフェース部を介して記憶手段に記憶されたプロセスデータを読み出し可能にするものであるので、
模擬用計算機から実速度に近い速度で記憶手段に記憶されたプロセスデータを読み出し可能にすることができる。
そして、この発明における入出力バス変換ユニットは、
インターフェース手段が、第三のインターフェース部を介して模擬用計算機との間でプロセスデータの入出力を行いうるようにされた第四のインターフェース部を有するものであることを特徴とするので、
第四のインターフェース部に接続されたものと模擬用計算機との間でプロセスデータの入出力を行うことができるので、拡張する場合の接続が容易である。
さらに、この発明におけるプラントシミュレーション装置は、
入出力バス変換ユニットを有する入出力バス変換装置と模擬用計算機とを有し、
入出力バス変換ユニットは、インターフェース手段と記憶手段とアドレス変換手段とを有し、制御用計算機を有する制御用計算機装置と制御用計算機との間でプロセスデータの入出力を行うプロセス入出力手段を有するプロセス入出力装置とが設けられプラントを制御するプラント制御装置と、模擬用計算機とを接続するものであって、プロセス入出力手段に対応して設けられ、
インターフェース手段は、制御用計算機との間でプロセスデータの入出力を行う第一のインターフェース部と、第一のインターフェース部との間でプロセスデータの入出力を行うとともにプロセス入出力手段との間でプロセスデータの入出力を行う第二のインターフェース部と、模擬用計算機との間でプロセスデータの入出力を行う第三のインターフェース部とを有するものであり、
記憶手段は、プロセスデータを記憶するものであり、
アドレス変換手段は記憶手段に記憶されたプロセスデータのアドレスを変換して模擬用計算機から第三のインターフェース部を介して記憶手段に記憶されたプロセスデータを読み出し可能にするものであり、
模擬用計算機は入出力バス変換ユニットの記憶手段に記憶されたプロセスデータを読み出して当該プロセスデータに基づきプラントの制御の模擬を行うものであるので、
模擬用計算機が実速度に近い速度で記憶手段に記憶されたプロセスデータを読み出して模擬を行うことができるので、プラント制御の実行速度についても充分な検証ができる。
また、この発明におけるプラントシミュレーション装置は、
制御用計算機装置は第一及び第二の制御用計算機を有し、プロセス入出力装置は第一及び第二の制御用計算機の各々に対応して設けられた第一及び第二のローカルプロセス入出力手段を有し、入出力バス変換装置は第一及び第二のローカルプロセス入出力手段にそれぞれ対応して設けられた入出力バス変換ユニットである甲及び乙入出力バス変換ユニットを有し甲入出力バス変換装置はそのインターフェース手段がその第三のインターフェース部を介して更新用の制御用計算機との間でプロセスデータの入出力を行いうるようにされた第四のインターフェース部を有するものであり、
甲入出力バス変換装置は、第一のインターフェース部が第一の制御用計算機に接続され第二のインターフェース部が第一のローカルプロセス入出力手段に接続され第三のインターフェース部が模擬用計算機に接続され、乙入出力バス変換ユニットは、第一のインターフェース部が第二の制御用計算機に接続され第二のインターフェース部が第二のローカルプロセス入出力手段に接続され第三のインターフェース部が甲入出力バス変換ユニットの第四のインターフェース部に接続され、模擬用計算機から甲入出力バス変換ユニットの記憶手段に記憶されたプロセスデータを甲入出力バス変換ユニットのアドレス変換手段を介して読み出し可能にされるとともに模擬用計算機から乙入出力バス変換ユニットの記憶手段に記憶されたプロセスデータを第乙入出力バス変換ユニットのアドレス変換手段を介して読み出し可能にされたものであり、
模擬用計算機は甲乙両入出力バス変換ユニットの各記憶手段に記憶された各プロセスデータを読み出して当該プロセスデータに基づきプラントの制御の模擬を行うものであることを特徴とするので、
模擬用計算機が実速度に近い速度で記憶手段に記憶されたプロセスデータを読み出して模擬を行うことができるので、プラント制御の実行速度についても充分な検証ができる。
そして、この発明におけるプラントシミュレーション装置は、
制御用計算機装置は第一及び第二の制御用計算機を有し、プロセス入出力装置は第一及び第二の制御用計算機に共通に設けられたプロセス入出力手段であるコモンプロセス入出力手段を有し、入出力バス変換装置はコモンプロセス入出力手段に対応する入出力バス変換ユニットである丙入出力バス変換ユニットを有し、丙入出力バス変換ユニットは、その第一のインターフェース部が第一及び第二の制御用計算機に接続されその第二のインターフェース部がコモンプロセス入出力手段に接続されその第三のインターフェース部が模擬用計算機に接続され、模擬用計算機から丙入出力バス変換ユニットの記憶手段に記憶されたプロセスデータを丙入出力バス変換ユニットのアドレス変換手段を介して読み出し可能にされるとともに模擬用計算機から丙入出力バス変換ユニットの記憶手段に記憶されたプロセスデータを丙入出力バス変換ユニットのアドレス変換手段を介して読み出し可能にされたものであり、
模擬用計算機は丙入出力バス変換ユニットの記憶手段に記憶されたプロセスデータを読み出して当該プロセスデータに基づきプラントの制御の模擬を行うものであることを特徴とするので、
模擬用計算機が実速度に近い速度で記憶手段に記憶されたプロセスデータを読み出して模擬を行うことができるので、プラント制御の実行速度についても充分な検証ができる。
さらに、この発明における入出力バス変換ユニットは、
開閉切替手段とインターフェース手段と記憶手段とアドレス変換手段とを有し、
制御用計算機を有する制御用計算機装置と制御用計算機との間でプロセスデータの入出力を行うプロセス入出力手段を有するプロセス入出力装置とが設けられプラントを制御するプラント制御装置と、更新用の制御用計算機とを接続するものであって、プロセス入出力手段に対応して設けられ、
開閉切替手段は、開閉部と切替部とを有し、
インターフェース手段は、制御用計算機との間でプロセスデータの入出力を行う第一のインターフェース部と、第一のインターフェース部との間で開閉部を介してプロセスデータの入出力を行うとともにプロセス入出力手段との間でプロセスデータの入出力を行う第二のインターフェース部と、更新用の制御用計算機との間でプロセスデータの入出力を行う第三のインターフェース部とを有し、
開閉部は、第一のインターフェース部と第二のインターフェース部との間でプロセスデータの入出力が可能な状態にしたり、不可能な状態にしたりするものであり、
切替部は、第三のインターフェース部と記憶手段との間でアドレス変換部を介してプロセスデータの入出力を行いうる状態と、第三のインターフェース部と第二のインターフェース部との間でアドレス変換部を介してプロセスデータの入出力を行いうる状態とに切り替えるものであり、
記憶手段はプロセスデータを記憶するものであり、
開閉部により第一のインターフェース部と第二のインターフェース部との間でプロセスデータの入出力が可能な状態にするとともに切替部により第三のインターフェース部と記憶手段との間でアドレス変換手段を介してプロセスデータの入出力を行いうる状態に切り替えることにより、制御用計算機とプロセス入出力手段との間でプロセスデータの入出力を可能にするとともに、アドレス変換手段が記憶手段に記憶されたプロセスデータのアドレスを変換して更新用の制御用計算機から第三のインターフェース部を介して記憶手段に記憶されたプロセスデータを読み出し可能にし、
開閉部により第一のインターフェース部と第二のインターフェース部との間でプロセスデータの入出力が不可能な状態にするとともに切替部により第三のインターフェース部と第二のインターフェース部との間でアドレス変換部を介してプロセスデータの入出力を行いうる状態に切り替えることにより、制御用計算機とプロセス入出力手段との間でプロセスデータの入出力を不可能にするとともに、アドレス変換手段がプロセス入出力手段におけるプロセスデータのアドレスを変換して第三及び第二のインターフェース部を介して更新用の制御用計算機とプロセス入出力手段との間でプロセスデータの入出力を可能にするものであるので、
安価かつ容易にプラント制御装置の模擬及び更新を可能とする。
また、この発明における入出力バス変換ユニットは、
インターフェース手段が、第三のインターフェース部を介して更新用の制御用計算機との間でプロセスデータの入出力を行いうるようにされた第四のインターフェース部を有するものであることを特徴とするので、
第四のインターフェース部に接続されたものと更新用の制御用計算機との間でプロセスデータの入出力を行うことができるので拡張する場合の接続が容易であり、また安価かつ容易にプラント制御装置の模擬及び更新を可能とする。
そして、この発明におけるプラント制御装置は、
入出力バス変換ユニットを有する入出力バス変換装置と更新用の制御用計算機とを有し、
入出力バス変換ユニットは、開閉切替手段とインターフェース手段と記憶手段とアドレス変換手段とを有し、制御用計算機を有する制御用計算機装置と制御用計算機との間でプロセスデータの入出力を行うプロセス入出力手段を有するプロセス入出力装置とが設けられプラントを制御するプラント制御装置と、更新用の制御用計算機とを接続するものであって、プロセス入出力手段に対応して設けられ、
開閉切替手段は、開閉部と切替部とを有し、
インターフェース手段は、制御用計算機との間でプロセスデータの入出力を行う第一のインターフェース部と、第一のインターフェース部との間で開閉部を介してプロセスデータの入出力を行うとともにプロセス入出力手段との間でプロセスデータの入出力を行う第二のインターフェース部と、更新用の制御用計算機との間でプロセスデータの入出力を行う第三のインターフェース部とを有し、
開閉部は、第一のインターフェース部と第二のインターフェース部との間でプロセスデータの入出力が可能な状態にしたり、不可能な状態にしたりするものであり、
切替部は、第三のインターフェース部と記憶手段との間でアドレス変換部を介してプロセスデータの入出力を行いうる状態と、第三のインターフェース部と第二のインターフェース部との間でアドレス変換部を介してプロセスデータの入出力を行いうる状態とに切り替えるものであり、
記憶手段はプロセスデータを記憶するものであり、
開閉部により第一のインターフェース部と第二のインターフェース部との間でプロセスデータの入出力が可能な状態にするとともに切替部により第三のインターフェース部と記憶手段との間でアドレス変換手段を介してプロセスデータの入出力を行いうる状態に切り替えることにより、制御用計算機とプロセス入出力手段との間でプロセスデータの入出力を可能にするとともに、アドレス変換手段が記憶手段に記憶されたプロセスデータのアドレスを変換して更新用の制御用計算機から第三のインターフェース部を介して記憶手段に記憶されたプロセスデータを読み出し可能にし、更新用の制御用計算機は記憶手段に記憶されたプロセスデータを読み出して当該プロセスデータに基づきプラントの制御の模擬を行い、
開閉部により第一のインターフェース部と第二のインターフェース部との間でプロセスデータの入出力が不可能な状態にするとともに切替部により第三のインターフェース部と第二のインターフェース部との間でアドレス変換部を介してプロセスデータの入出力を行いうる状態に切り替えることにより、制御用計算機とプロセス入出力手段との間でプロセスデータの入出力を不可能にするとともに、アドレス変換手段がプロセス入出力手段におけるプロセスデータのアドレスを変換して第三及び第二のインターフェース部を介して更新用の制御用計算機とプロセス入出力手段との間でプロセスデータの入出力を可能にし、更新用の制御用計算機はプロセス入出力手段との間でプロセスデータの入出力を行いプラントの制御を実行するものであるので、
更新用の制御用計算機が実速度に近い速度で記憶手段に記憶されたプロセスデータを読み出して模擬を行うことができるので、プラント制御の実行速度についても充分な検証ができるとともに、安価かつ容易にプラント制御装置の模擬及び更新を行うことができる。
さらに、この発明におけるプラント制御装置は、
制御用計算機装置は第一及び第二の制御用計算機を有し、プロセス入出力装置は第一及び第二の制御用計算機の各々に対応して設けられた第一のローカルプロセス入出力手段を有し、入出力バス変換装置は第一及び第二のローカルプロセス入出力手段に対応して設けられた入出力バス変換ユニットであってそのインターフェース手段がその第三のインターフェース部を介して更新用の制御用計算機との間でプロセスデータの入出力を行いうるようにされた第四のインターフェース部を有する甲入出力バス変換ユニットと第二のローカルプロセス入出力手段に対応して設けられた乙入出力バス変換ユニットとを有するものであり、
甲入出力バス変換装置は、第一のインターフェース部が第一の制御用計算機に接続され第二のインターフェース部が第一のローカルプロセス入出力手段に接続され第三のインターフェース部が更新用の制御用計算機に接続され、乙入出力バス変換ユニットは、第一のインターフェース部が第二の制御用計算機に接続され第二のインターフェース部が第二のローカルプロセス入出力手段に接続され第三のインターフェース部が乙入出力バス変換ユニットの第四のインターフェース部に接続され、
甲乙両入出力バス変換ユニットは、その各開閉部により各第一のインターフェース部と各第二のインターフェース部との間でプロセスデータの入出力が可能な状態にするとともにその各切替部により各第三のインターフェース部と各記憶手段との間で各アドレス変換手段を介してプロセスデータの入出力を行いうる状態に切り替えることにより、第一の制御用計算機と第一のプロセス入出力手段との間及び第二の制御用計算機と第二のプロセス入出力手段との間でプロセスデータの入出力を可能にするとともに、甲入出力バス変換ユニットにおいてアドレス変換手段が記憶手段に記憶されたプロセスデータのアドレスを変換して更新用の制御用計算機から甲入出力バス変換ユニットの第三のインターフェース部を介して甲入出力バス変換ユニットの記憶手段に記憶されたプロセスデータを読み出し可能にし、乙入出力バス変換ユニットにおいてアドレス変換手段が記憶手段に記憶されたプロセスデータのアドレスを変換して更新用の制御用計算機から甲入出力バス変換ユニットの第四のインターフェース部及び乙入出力バス変換ユニットの第三のインターフェース部を介して乙入出力バス変換ユニットの記憶手段に記憶されたプロセスデータのアドレスを変換して更新用の制御用計算機から乙入出力バス変換ユニットの記憶手段に記憶されたプロセスデータを読み出し可能にし、更新用の制御用計算機は甲乙両入出力バス変換ユニットの各記憶手段に記憶された各プロセスデータを読み出して当該プロセスデータに基づきプラントの制御の模擬を行い、
甲乙両入出力バス変換ユニットは、その各開閉部により各第一のインターフェース部と各第二のインターフェース部との間でプロセスデータの入出力が不可能な状態にするとともにその各切替部により各第三のインターフェース部と各第二のインターフェース部との間で各アドレス変換部を介してプロセスデータの入出力を行いうる状態に切り替えることにより、第一の制御用計算機と第一のプロセス入出力手段との間及び第二の制御用計算機と第二のプロセス入出力手段との間でプロセスデータの入出力を不可能にするとともに、甲入出力バス変換ユニットにおいてアドレス変換手段が第一のプロセス入出力手段におけるプロセスデータのアドレスを変換して第三のインターフェース部を介して更新用の制御用計算機と第一のプロセス入出力手段との間でプロセスデータの入出力を可能にし、乙入出力バス変換ユニットにおいてアドレス変換手段が第二のプロセス入出力手段におけるプロセスデータのアドレスを変換して第三のインターフェース部及び甲入出力バス変換ユニットの第四のインターフェース部を介して更新用の制御用計算機と第二のプロセス入出力手段との間でプロセスデータの入出力を可能にし、更新用の制御用計算機は第一及び第二のプロセス入出力手段との間でプロセスデータの入出力を行いプラントの制御を実行するものであることを特徴とするので、
更新用の制御用計算機が実速度に近い速度で記憶手段に記憶されたプロセスデータを読み出して模擬を行うことができるので、プラント制御の実行速度についても充分な検証ができるとともに、安価かつ容易にプラント制御装置の模擬及び更新を行うことができる。
また、この発明におけるプラント制御装置は、
制御用計算機装置は第一及び第二の制御用計算機を有し、プロセス入出力装置は第一及び第二の制御用計算機に共通に設けられたプロセス入出力手段であるコモンプロセス入出力手段を有し、入出力バス変換装置はコモンプロセス入出力手段に対応する入出力バス変換ユニットである丙入出力バス変換ユニットを有するものであり、丙入出力バス変換ユニットは、その第一のインターフェース部が第一及び第二の制御用計算機に接続されその第二のインターフェース部がコモンプロセス入出力手段に接続されその第三のインターフェース部が更新用の制御用計算機に接続され、
丙入出力バス変換ユニットは、開閉部により第一のインターフェース部と第二のインターフェース部との間でプロセスデータの入出力が可能な状態にするとともに切替部により第三のインターフェース部と記憶手段との間でアドレス変換手段を介してプロセスデータの入出力を行いうる状態に切り替えることにより、第一及び第二の制御用計算機とコモンプロセス入出力手段との間でプロセスデータの入出力を可能にするとともに、アドレス変換手段が記憶手段に記憶されたプロセスデータのアドレスを変換して更新用の制御用計算機から第三のインターフェース部を介して記憶手段に記憶されたプロセスデータを読み出し可能にし、更新用の制御用計算機は丙入出力バス変換ユニットの記憶手段に記憶されたプロセスデータを読み出して当該プロセスデータに基づきプラントの制御の模擬を行い、
丙入出力バス変換ユニットは、その開閉部によりその第一のインターフェース部とその第二のインターフェース部との間でプロセスデータの入出力が不可能な状態にするとともにその切替部により第三のインターフェース部と第二のインターフェース部との間でアドレス変換部を介してプロセスデータの入出力を行いうる状態に切り替えることにより、第一及び第二の制御用計算機とコモンプロセス入出力手段との間でプロセスデータの入出力を不可能にするとともに、丙入出力バス変換ユニットにおいてそのアドレス変換手段が第一のプロセス入出力手段におけるプロセスデータのアドレスを変換して丙出力バス変換ユニットの第三のインターフェース部を介して更新用の制御用計算機とコモンプロセス入出力手段との間でプロセスデータの入出力を可能にし、更新用の制御用計算機はプロセス入出力手段との間でプロセスデータの入出力を行いプラントの制御を実行するものであることを特徴とするので、
更新用の制御用計算機が実速度に近い速度で記憶手段に記憶されたプロセスデータを読み出して模擬を行うことができるので、プラント制御の実行速度についても充分な検証ができるとともに、安価かつ容易にプラント制御装置の模擬及び更新を行うことができる。
そして、この発明におけるプラント制御装置の更新方法は、次の工程を有する。
ア.開閉切替手段とインターフェース手段と記憶手段とアドレス変換手段とを有し、
制御用計算機を有する制御用計算機装置と制御用計算機との間でプロセスデータの入出力を行うプロセス入出力手段を有するプロセス入出力装置とが設けられプラントを制御するプラント制御装置と、更新用の制御用計算機とを接続するものであって、
開閉切替手段は、開閉部と切替部とを有し、
インターフェース手段は、制御用計算機との間でプロセスデータの入出力を行う第一のインターフェース部と、第一のインターフェース部との間で開閉部を介してプロセスデータの入出力を行うとともにプロセス入出力手段との間でプロセスデータの入出力を行う第二のインターフェース部と、更新用の制御用計算機との間でプロセスデータの入出力を行う第三のインターフェース部とを有し、
開閉部は、第一のインターフェース部と第二のインターフェース部との間でプロセスデータの入出力が可能な状態にしたり、不可能な状態にしたりするものであり、
切替部は、第三のインターフェース部と記憶手段との間でアドレス変換部を介してプロセスデータの入出力を行いうる状態と、第三のインターフェース部と第二のインターフェース部との間でアドレス変換部を介してプロセスデータの入出力を行いうる状態とに切り替えるものであり、
記憶手段はプロセスデータを記憶するものであり、
開閉部により第一のインターフェース部と第二のインターフェース部との間でプロセスデータの入出力が可能な状態にするとともに切替部により第三のインターフェース部と記憶手段との間でアドレス変換手段を介してプロセスデータの入出力を行いうる状態に切り替えることにより、制御用計算機とプロセス入出力手段との間でプロセスデータの入出力を可能にするとともに、アドレス変換手段が記憶手段に記憶されたプロセスデータのアドレスを変換して更新用の制御用計算機から第三のインターフェース部を介して記憶手段に記憶されたプロセスデータを読み出し可能にし、
開閉部により第一のインターフェース部と第二のインターフェース部との間でプロセスデータの入出力が不可能な状態にするとともに切替部により第三のインターフェース部と第二のインターフェース部との間でアドレス変換部を介してプロセスデータの入出力を行いうる状態に切り替えることにより、制御用計算機とプロセス入出力手段との間でプロセスデータの入出力を不可能にするとともに、アドレス変換手段がプロセス入出力手段におけるプロセスデータのアドレスを変換して第三及び第二のインターフェース部を介して更新用の制御用計算機とプロセス入出力手段との間でプロセスデータの入出力を可能にするものである
入出力バス変換ユニットを
プロセス入出力手段に対応して配置する入出力バス変換ユニット配置工程。
イ.入出力バス変換ユニットにおいて、その第一のインターフェース部と制御用計算機とを接続し、第二のインターフェース部とプロセス入出力手段とを接続し、第三のインターフェース部と更新用の制御用計算機とを接続する接続工程。
ウ.入出力バス変換ユニットにおいて、開閉部により第一のインターフェース部と第二のインターフェース部との間でプロセスデータの入出力が可能な状態にするとともに切替部により第三のインターフェース部と記憶手段との間でアドレス変換手段を介してプロセスデータの入出力を行いうる状態に切り替えることにより、制御用計算機とプロセス入出力手段との間でプロセスデータの入出力を可能にするとともに、アドレス変換手段が記憶手段に記憶されたプロセスデータのアドレスを変換して更新用の制御用計算機から第三のインターフェース部を介して記憶手段に記憶されたプロセスデータを読み出し可能にする模擬準備工程。
エ.更新用の制御用計算機が入出力バス変換ユニットの記憶手段に記憶されたプロセスデータを読み出して当該プロセスデータに基づきプラントの制御の模擬を行う模擬工程。
オ.入出力バス変換ユニットにおいて、開閉部により第一のインターフェース部と第二のインターフェース部との間でプロセスデータの入出力が不可能な状態にするとともに切替部により第三のインターフェース部と第二のインターフェース部との間でアドレス変換部を介してプロセスデータの入出力を行いうる状態に切り替えることにより、制御用計算機とプロセス入出力手段との間でプロセスデータの入出力を不可能にするとともに、アドレス変換手段がプロセス入出力手段におけるプロセスデータのアドレスを変換して第三及び第二のインターフェース部を介して更新用の制御用計算機とプロセス入出力手段との間でプロセスデータの入出力を可能にする制御準備工程。
カ.更新用の制御用計算機が入出力バス変換ユニットを介してプロセス入出力手段との間でプロセスデータの入出力を行いプラントの制御を実行する制御実行工程。
従って、更新用の制御用計算機により実速度に近い速度で記憶手段に記憶されたプロセスデータを読み出して模擬を行うことによりプラント制御の実行速度についても充分な検証ができるとともに、安価かつ容易にプラント制御装置の模擬及び更新を行うことができる。
さらに、この発明におけるプラント制御装置の更新方法は、
ア.入出力バス変換ユニット配置工程は、制御用計算機装置は第一及び第二の制御用計算機を有し、プロセス入出力装置は第一及び第二の制御用計算機の各々に対応して設けられた第一及び第二のローカルプロセス入出力手段を有し、入出力バス変換装置は第一のローカルプロセス入出力手段に対応する入出力バス変換ユニットであってそのインターフェース手段はその第三のインターフェース部を介して更新用の制御用計算機との間でプロセスデータの入出力を行いうるようにされた第四のインターフェース部を有するものである甲入出力バス変換ユニットと、第二のローカルプロセス入出力手段に対応する入出力バス変換ユニットである乙入出力バス変換ユニットとを有するものであって、甲乙両入出力バス変換ユニットを第一及び第二のローカルプロセス入出力手段に対応させて配置するものであり、
イ.接続工程は、甲入出力バス変換ユニットにおいて、第一のインターフェース部と第一の制御用計算機とを接続し、第二のインターフェース部と第一のローカルプロセス入出力手段とを接続し、第三のインターフェース部と更新用の制御用計算機とを接続するとともに、乙入出力バス変換ユニットにおいて、第一のインターフェース部と第二の制御用計算機とを接続し、第二のインターフェース部と第二のローカルプロセス入出力手段とを接続し、第三のインターフェース部と甲入出力バス変換ユニットの第四のインターフェース部とを接続するものであり、
ウ.模擬準備工程は、甲乙両入出力バス変換ユニットにおいて、その各開閉部により各第一のインターフェース部と各第二のインターフェース部との間でプロセスデータの入出力が可能な状態にするとともにその各切替部により各第三のインターフェース部と各記憶手段との間で各アドレス変換手段を介してプロセスデータの入出力を行いうる状態に切り替えることにより、第一の制御用計算機と第一のプロセス入出力手段との間及び第二の制御用計算機と第二のプロセス入出力手段との間でプロセスデータの入出力を可能にするとともに、甲入出力バス変換ユニットにおいて、アドレス変換手段が記憶手段に記憶されたプロセスデータのアドレスを変換して更新用の制御用計算機から第三のインターフェース部を介して記憶手段に記憶されたプロセスデータを読み出し可能にし、乙入出力バス変換ユニットにおいて、そのアドレス変換手段がその記憶手段に記憶されたプロセスデータのアドレスを変換して更新用の制御用計算機から甲入出力バス変換ユニットの第四のインターフェース部及び乙入出力バス変換ユニットの第三のインターフェース部を介して乙入出力バス変換ユニットの記憶手段に記憶されたプロセスデータのアドレスを変換して更新用の制御用計算機から乙入出力バス変換ユニットの記憶手段に記憶されたプロセスデータを読み出し可能にするものであり、
エ.模擬工程は、更新用の制御用計算機が甲乙両入出力バス変換ユニットの各記憶手段に記憶された各プロセスデータを読み出して当該プロセスデータに基づきプラントの制御の模擬を行うものであり、
オ.制御準備工程は、甲乙両入出力バス変換ユニットにおいて、その各開閉部により各第一のインターフェース部と各第二のインターフェース部との間でプロセスデータの入出力が不可能な状態にするとともに各切替部により各第三のインターフェース部と各第二のインターフェース部との間で各アドレス変換部を介してプロセスデータの入出力を行いうる状態に切り替えることにより、第一の制御用計算機と第一のプロセス入出力手段との間及び第二の制御用計算機と第二のプロセス入出力手段との間でプロセスデータの入出力を不可能にするとともに、甲入出力バス変換ユニットにおいてアドレス変換手段が第一のプロセス入出力手段におけるプロセスデータのアドレスを変換して第三のインターフェース部を介して更新用の制御用計算機と第一のプロセス入出力手段との間でプロセスデータの入出力を可能にし、乙入出力バス変換ユニットにおいて、アドレス変換手段が第二のプロセス入出力手段におけるプロセスデータのアドレスを変換して第三のインターフェース部及び甲入出力バス変換ユニットの第四のインターフェース部を介して更新用の制御用計算機と第二のプロセス入出力手段との間でプロセスデータの入出力を可能にするものであり、
カ.制御実行工程は、更新用の制御用計算機が第一及び第二のプロセス入出力手段との間でプロセスデータの入出力を行いプラントの制御を実行するものである
ことを特徴とするので、
更新用の制御用計算機により実速度に近い速度で記憶手段に記憶されたプロセスデータを読み出して模擬を行うことによりプラント制御の実行速度についても充分な検証ができるとともに、安価かつ容易にプラント制御装置の模擬及び更新を行うことができる。
また、この発明におけるプラント制御装置の更新方法は、
ア.入出力バス変換ユニット配置工程は、制御用計算機装置は第一及び第二の制御用計算機を有し、プロセス入出力装置は第一及び第二の制御用計算機に共通に設けられたプロセス入出力手段であるコモンプロセス入出力手段を有し、入出力バス変換装置はコモンプロセス入出力手段に対応する入出力バス変換ユニットである丙入出力バス変換ユニットを有するものであって、丙入出力バス変換ユニットをコモンプロセス入出力手段に対応させて配置するものであり、
イ.接続工程は、丙入出力バス変換ユニットにおいて、第一のインターフェース部と第一及び第二の制御用計算機とを接続し、第二のインターフェース部とコモンプロセス入出力手段とを接続し、第三のインターフェース部と更新用の制御用計算機とを接続するものであり、
ウ.模擬準備工程は、丙入出力バス変換ユニットにおいて、開閉部により各第一のインターフェース部と第二のインターフェース部との間でプロセスデータの入出力が可能な状態にするとともに切替部により第三のインターフェース部と記憶手段との間でアドレス変換手段を介してプロセスデータの入出力を行いうる状態に切り替えることにより、第一及び第二の制御用計算機とコモンプロセス入出力手段との間でプロセスデータの入出力を可能にするとともに、アドレス変換手段が記憶手段に記憶されたプロセスデータのアドレスを変換して更新用の制御用計算機から第三のインターフェース部を介して記憶手段に記憶されたプロセスデータを読み出し可能にするものであり、
エ.模擬工程は、更新用の制御用計算機が丙入出力バス変換ユニットの記憶手段に記憶されたプロセスデータを読み出して当該プロセスデータに基づきプラントの制御の模擬を行うものであり、
オ.制御準備工程は、丙入出力バス変換ユニットにおいて、各開閉部により第一のインターフェース部と第二のインターフェース部との間でプロセスデータの入出力が不可能な状態にするとともに各切替部により第三のインターフェース部と第二のインターフェース部との間でアドレス変換部を介してプロセスデータの入出力を行いうる状態に切り替えることにより、第一及び第二の制御用計算機とコモンプロセス入出力手段との間でプロセスデータの入出力を不可能にするとともに、丙入出力バス変換ユニットにおいてアドレス変換手段がコモンプロセス入出力手段におけるプロセスデータのアドレスを変換して第三のインターフェース部を介して更新用の制御用計算機とコモンプロセス入出力手段との間でプロセスデータの入出力を可能にするものであり、
カ.制御実行工程は、更新用の制御用計算機がコモンプロセス入出力手段との間でプロセスデータの入出力を行いプラントの制御を実行するものである
ことを特徴とするので、
更新用の制御用計算機により実速度に近い速度で記憶手段に記憶されたプロセスデータを読み出して模擬を行うことによりプラント制御の実行速度についても充分な検証ができるとともに、安価かつ容易にプラント制御装置の模擬及び更新を行うことができる。
実施の形態1.
以下、この発明の実施の一形態を図1〜図8に基づいて、説明する。図1はこの発明の実施の一形態であるプラント制御装置の構成図、図2は入出力バス変換ユニットの構成である。図3は甲プラントコントローラ用CPU/マルチI/F部の構成図、図4は乙プラントコントローラ用入力I/F部の構成図、図5は甲プラントコントローラ用PIO I/F部の構成図、図6は乙プラントコントローラ用出力I/F部の構成図である。図7は、入出力バス変換ユニットの詳細構成図である。図8は、甲プラントコントローラ及び乙プラントコントローラのCPU装置のメモリのエリアマップである。
図1において、甲プラントコントローラ1は、CPU装置1aとCPU装置1bとマルチコントローラ装置1cを有している。乙プラントコントローラ2は、CPU装置2aを有している。ここでは、甲プラントコントローラ1と乙プラントコントローラ2とは、アーキテクチャが異なり、甲プラントコントローラ1は2台のCPU装置1a,1bを、乙プラントコントローラ2は1台のCPU装置2aを有しているものとする。
甲プラントコントローラ用PIO4は、ローカルPIO4aとローカルPIO4bとコモンPIO4cを有する。ローカルPIO4aとローカルPIO4bとコモンPIO4cは、CPU装置1aとCPU装置1bとマルチコントローラ装置1cとにそれぞれ対応して設けられたものである。コモンPIO4cは、甲プラントコントローラ1に設けられた複数のCPU装置に共通に、ここではCPU装置1a及びCPU装置1bに共通に設けられ、両CPU装置1a,1bとの間でプラントデータの入出力を行うためにマルチコントローラ1cが設けられている。
入出力バス変換ユニット5は、3台設けられている。入出力バス変換ユニット5の詳細構成は後述するが、それぞれの乙プラントコントローラ用入力I/F部52及び乙プラントコントローラ用出力I/F部56を介して3台が図1のようにカスケード接続されている。カスケード接続するのは、台数が多い場合に接続が容易であるためであるが、並列接続のものを用いてもよい。乙プラントコントローラ2のCPU装置2aは、カスケード接続された3台の入出力バス変換ユニット5の図1における右方の入出力バス変換ユニット5の乙プラントコントローラ用入力I/F部52に接続されている。
CPU装置1aは、図1の中央の入出力バス変換ユニット5の甲プラントコントローラ用CPU/マルチI/F部51及び甲プラントコントローラ用PIO I/F部54を介してローカルPIO4aに接続されている。CPU装置1bは、右方の入出力バス変換ユニット5の甲プラントコントローラ用CPU/マルチI/F部51及び甲プラントコントローラ用PIO I/F部54を介してローカルPIO4bに接続されている。マルチコントローラ装置1cは、CPU装置1a及びCPU装置1bに接続されている。左方の入出力バス変換ユニット5の甲プラントコントローラ用CPU/マルチI/F部51及び甲プラントコントローラ用PIO I/F部54を介してコモンPIO4cに接続されている。
甲プラントコントローラ1のCPU装置1a及びCPU装置1bに対応するローカルPIO4aとローカルPIO4bとは、アドレスが同じであっても、CPU装置1aからはCPU装置1aに対応していないローカルPIO4bにはアクセスできない。また、CPU装置1bからはローカルPIO4aにはアクセスできない。コモンPIO4cは、甲プラントコントローラ1に設けられた全てのCPU装置から、ここではCPU装置1a及びCPU装置1bからアクセス可能である。
次に、入出力バス変換ユニット5の詳細構成を図2〜図7により、説明する。図2の甲プラントコントローラ用CPU/マルチI/F部51は、図3に示すようにアドレス信号レシーバIC(集積回路)51a、アクセス開始信号レシーバIC51b、データ信号レシーバ兼ドライバIC51c及びアクセス完了信号ドライバIC51dを有する。図2の乙プラントコントローラ用入力I/F部52は、図4に示すようにアドレス信号レシーバIC52a、アクセス開始信号レシーバIC52b、データ信号レシーバ兼ドライバIC52c及びアクセス完了信号ドライバIC52dを有する。
図2の甲プラントコントローラ用PIO I/F部54(図2)は、図5に示すようにアドレス信号ドライバIC54a、アクセス開始信号ドライバIC54b、データ信号レシーバ兼ドライバIC54c及びアクセス完了信号レシーバIC54dを有する。図2の乙プラントコントローラ用出力I/F部56は、図6に示すようにアドレス信号ドライバIC56a、アクセス開始信号ドライバIC56b、データ信号レシーバ兼ドライバIC56c及びアクセス完了信号レシーバIC56dを有する。
各ローカルPIO4a、ローカルPIO4b、コモンPIO4cに対応して設けられている各入出力バス変換ユニット5の2ポートメモリ53(図2)は、甲プラントコントローラ1のCPU装置1a、CPU装置1b、マルチコントローラ装置1cから各ローカルPIO4a、ローカルPIO4b、コモンPIO4cへアクセスして、そのプロセスデータが更新されたとき、同時に更新され、甲プラントコントローラ1のCPU装置1a、CPU装置1b、マルチコントローラ装置1cと同じ内容のプロセスデータを保持する。アドレス変換部55(図2)は、図7の上部に示すようにアドレス一致回路55a、タイミング生成回路55b及びアドレス変換回路55cを有し、図7に示すように接続されている。
図7において、アドレス一致回路55aは入出力バス変換ユニット5内に設けられた図示しないモニタ範囲を設定する設定スイッチにより設定されたアドレスとの一致を確認するものである。タイミング生成回路55bは、乙プラントコントローラ2のCPU装置2aから入出力バス変換ユニット5へのアクセスタイミングを生成する。アドレス変換回路55cは、乙プラントコントローラ2のメモリに記憶されるプロセスデータのアドレスと甲プラントコントローラ1のCPU装置1aあるいはCPU装置1bのメモリに記憶されるプロセスデータのアドレスとを変換する。
別のアドレス一致回路58は、入出力バス変換ユニット5内に設けられた図示しないモニタ範囲を設定する上記設定スイッチにより設定されたアドレスとの一致を確認するものである。そして、以上の甲プラントコントローラ用CPU/マルチI/F部51、乙プラントコントローラ用入力I/F部52、2ポートメモリ53、甲プラントコントローラ用PIO I/F部54、アドレス変換部55、乙プラントコントローラ用出力I/F部56及び別のアドレス一致回路58は、図7に示すように接続され、相互にプロセスデータの授受を行う。
次に、動作について説明する。
まず、プロセスデータの読み出し及び書き込みは次のようにして行われる。甲プラントコントローラ1のCPU装置1aからアドレス信号ADを甲プラントコントローラ用CPU/マルチI/F部51のアドレス信号レシーバIC51aに取り込み、甲プラントコントローラ用PIO I/F部54のアドレス信号ドライバIC54aからローカルPIO4aへ出力する。アドレス信号ADを出力後、アクセス開始信号REQを甲プラントコントローラ1のCPU装置1aから甲プラントコントローラ用CPU/マルチI/F部51のアクセス開始信号レシーバIC51bに取り込み、甲プラントコントローラ用PIO I/F部54のアクセス開始信号ドライバIC54bからローカルPIO4aへ出力する。
アクセス開始信号REQを出力後、書き込み時は、甲プラントコントローラ1のCPU装置1aからデータ信号DAを甲プラントコントローラ用CPU/マルチI/F部51のデータ信号レシーバ兼ドライバIC51cに取り込み、甲プラントコントローラ用PIO I/F部54のデータ信号レシーバ兼ドライバIC54cからローカルPIO4aへ出力する。読み出し時は、ローカルPIO4aからデータ信号DAを甲プラントコントローラ用PIO I/F部54のデータ信号レシーバ兼ドライバIC54cに取り込み、甲プラントコントローラ用CPU/マルチI/F部51のデータ信号レシーバ兼ドライバIC51cから甲プラントコントローラ1のCPU装置1aに出力する。
データ信号DAを出力後、ローカルPIO4aからアクセス完了信号RESを甲プラントコントローラ用PIO I/F部54のアクセス完了信号レシーバIC54dに取り込み、甲プラントコントローラ用CPU/マルチI/F部51のアクセス完了信号ドライバIC51dから甲プラントコントローラ1のCPU装置1aへ出力する。アクセス完了信号RESを甲プラントコントローラ1のCPU装置1aが取り込むことにより、プロセスデータの読み出し、書き込みが終了する。
CPU装置1aからローカルPIO4aに対してプロセスデータの読み込み及び書き出しがなされるとき、同時に2ポートメモリ53に収容されたプロセスデータも更新される。これについては、後述する。
なお、CPU装置1aやCPU装置1bが、それぞれ入出力バス変換ユニット5を介してローカルPIO4aやローカルPIO4bにアクセスするときには、上記各レシーバICやドライバIC固有の数ns(ナノ秒)のデータ転送遅延分だけの遅れであるため、入出力バス変換ユニット5を介在させてもアクセス性能は損なわれない。
ローカルPIO4aのプロセスデータがCPU装置1aに読み込まれるとき、同時に当該プロセスデータが2ポートメモリ53に収容されるかあるいは更新される(以下、単に収容という)。以下に、その動作の詳細を説明する。図7(図3〜図6も参照)において、アクセス開始信号REQが甲プラントコントローラ用CPU/マルチI/F部51のアドレス信号レシーバ51aに取り込まれると同時にアドレス一致回路58にアドレス信号ADを取り込み、入出力バス変換ユニット5の図示しない設定スイッチにて設定されたアドレスとの一致を検出する。
また、アドレス一致回路58にて、設定スイッチにて設定されたアドレスとアドレス信号ADのアドレスが一致した場合、アクセス完了信号RESが甲プラントコントローラ用CPU/マルチI/F部51のアクセス完了信号ドライバIC51dに取り込まれると同時に2ポートメモリ53にデータ信号DAを収容する。アクセス完了信号RESを取り込むと同時に2ポートメモリ53へプロセスデータが書き込まれるため、2ポートメモリ53におけるプロセスデータの更新は、甲プラントコントローラ1のCPU装置1aやCPU装置1bへのプロセスデータの更新に対しての遅れは数百ns以下である。
次に、乙プラントコントローラ2により2ポートメモリ53に収容された甲プラントコントローラ1のプロセスデータをモニタリングする方法を説明する。
説明に先立ち、甲プラントコントローラ1のCPU装置1a、CPU装置1b、マルチコントローラ装置1c及び乙プラントコントローラ2のCPU装置2aの各メモリ(図示しない)におけるエリアマップについて説明する。
甲プラントコントローラ1のCPU装置1aのメモリにおけるエリアマップ21は、図8に示すように、甲プラントコントローラ1のCPU装置1aにおけるローカルPIO4aとのI/F用エリア21aと甲プラントコントローラ1のCPU装置1aにおけるコモンPIO4cとのI/F用エリア21cとに分けられており、各エリア21a,21cに、CPU装置1aがローカルPIO4aやコモンPIO4cに対して読み書きするプロセスデータが記憶される。
同様に、甲プラントコントローラ1のCPU装置1bのメモリにおけるエリアマップ22は、甲プラントコントローラ1のCPU装置1bにおけるローカルPIO4bとのI/F用エリア22bと甲プラントコントローラ1のCPU装置1aにおけるコモンPIO4cとのI/F用エリア22cとに分けられており、各エリア22b,22cに、CPU装置1bがローカルPIO4bやコモンPIO4cに対して読み書きするプロセスデータが記憶される。
また、乙プラントコントローラ2のCPU装置2aのメモリにおけるエリアマップ23のプロセスデータアドレスに、甲プラントコントローラ1のCPU装置1aにおけるローカルPIO4aとのI/F用エリア21aに対応するI/F用エリア23a、CPU装置1bにおけるローカルPIO4bとのI/F用エリア21bに対応するI/F用エリア23b、甲プラントコントローラ1のCPU装置1a,1bにおけるコモンPIO4cとのI/F用エリア21c、22cに対応するI/F用エリア23cがそれぞれ割り付けられている。なお、I/F用エリア23aとI/F用エリア23bとのアドレスは、重複しないように割り当てられている。
以上のように、プロセスデータの甲プラントコントローラ1におけるアドレスと乙プラントコントローラ2におけるアドレスとが異なるので、乙プラントコントローラ2により2ポートメモリ53のプロセスデータをモニタリングするときに、アドレス変換部55(図2、図7参照)によりアドレスの変換を行い、当該変換されたアドレスに基づいて2ポートメモリ53からプロセスデータを取得する。以下、さらに具体的に説明する。
乙プラントコントローラ2のCPU装置2aからアドレス信号ADを乙プラントコントローラ用入力I/F部52のアドレス信号レシーバIC52a(図4)に取り込み、アドレス変換回路55cにて乙プラントコントローラ2のアドレス信号ADを甲プラントコントローラ1のアドレスに変換する。アドレス変換を行った後、アドレス変換部55のアドレス一致回路55aによって、当該アドレスがアドレス変換部55の図示しないモニタ範囲を設定する設定スイッチにて設定されているアドレスと一致するか確認する。
アドレスが一致した入出力バス変換ユニット5(この実施の形態では3台のうちのいずれか1台)では、アクセス開始信号REQを乙プラントコントローラ2のCPU装置2aから自己の乙プラントコントローラ用入力I/F部52のアクセス開始信号レシーバIC52bに取り込み、タイミング生成回路55bにて生成されたタイミングにて乙プラントコントローラ用入力I/F部52のデータ信号レシーバ兼ドライバIC52cを介して乙プラントコントローラ2のCPU装置2aへ2ポートメモリ53に収容されたプロセスデータを出力する。
その後、同様にタイミング生成回路55bによって生成されるタイミングにより、アクセス完了信号RESを乙プラントコントローラ用入力I/F部52のアクセス完了信号ドライバIC52dから乙プラントコントローラ2のCPU装置2aへ出力する。アクセス完了信号RESを乙プラントコントローラ2のCPU装置2aが取り込むことにより、ローカルPIO4a、ローカルPIO4bあるいはコモンPIO4cに対するプロセスデータのモニタリングが終了する。
これにより、入出力バス変換ユニット5によりアドレス変換を行い、アーキテクチャの異なる乙プラントコントローラ2から、甲プラントコントローラ1のプロセスデータのモニタリングを行うことが可能となる。なお、乙プラントコントローラ2のCPU装置2aから、2ポートメモリ53にプロセスデータの書き込みを行った場合は、2ポートメモリ53だけに収容し、甲プラントコントローラ1へはプロセスデータを出力しないようにし、甲プラントコントローラ1による制御に影響を与えないようにしている。また、入出力バス変換ユニット5によりアドレス変換を行い、乙プラントコントローラ2に甲プラントコントローラ1のプロセスデータを取り込んで、乙プラントコントローラ2により制御のシミュレーションを行うことができる。
以上のようにこの実施の形態によれば、乙プラントコントローラ2がモニタリングあるいはシミュレーションを実行できるように入出力バス変換ユニット5を設けているため、甲プラントコントローラ1と甲プラントコントローラ用PIO4との間のプロセスデータの送受信に、入出力バス変換ユニット5を構成するIC固有のデータ転送遅延分だけの遅延が生ずるが、きわめて短い時間であるので、性能を損なうことなくプロセスデータの送受信を行うことができる。
また、乙プラントコントローラ2は、2ポートメモリ53からほぼリアルタイムに甲プラントコントローラ1のプロセスデータをモニタリングすることが可能である。また、一つの乙プラントコントローラ2にて、同時に複数のプラントコントローラのプロセスデータのモニタリングやシミュレーションを行うことができる。
さらに、2ポートメモリ53を設けて甲プラントコントローラ1と同じプロセスデータを保持し、乙プラントコントローラ2からは2ポートメモリ53にアクセスすることにより甲プラントコントローラ1の各プロセスデータをモニタリングするようにし、甲プラントコントローラ1による制御に影響を与えることがないようにしているので、甲プラントコントローラ1における制御の独立性及び信頼性を確保できる。
なお、甲プラントコントローラ1は2台のCPU装置1a,1bを、乙プラントコントローラ2は1台のCPU装置2aを有しているものとしたが、甲プラントコントローラ1及び乙プラントコントローラ2ともCPU装置がもっと多い場合であっても同様の効果を奏する。また、乙プラントコントローラ2においては1台のCPU装置を有するものを示したが、複数のCPU装置を有するものであってもよい。
実施の形態2.
図9、図10は、さらにこの発明の他の実施の形態を示すものであり、図9はプラント制御装置の構成図、図10は甲プラントコントローラ及び乙プラントコントローラのCPU装置のメモリのエリアマップである。この実施の形態は、甲プラントコントローラ1内の複数のCPU装置にて共有されるコモンPIO4cだけで構成されるシステムにおいて、甲プラントコントローラ1の複数のCPU装置で共有されるコモンPIO4cのプロセスデータを、アーキテクチャの異なる乙プラントコントローラ2のCPU装置2aが読み出すことを可能とするものである。
図9において、甲プラントコントローラ用PIO4はコモンPIO4cだけを有している。そして、コモンPIO4cに対応させて1台の入出力バス変換ユニット5が設けられている。その他の構成については、図1に示した実施の形態1と同様のものであるので、相当するものに同じ符号を付して説明を省略する。また、これらのものの接続関係についても、図1に示したプラント制御装置と同様にされている。
甲プラントコントローラ1及び乙プラントコントローラ2における各CPU装置のメモリにおけるエリアマップは、図10に示すように割り付けされている。すなわち、甲プラントコントローラ1のCPU装置1aのメモリにおけるエリアマップ21のプロセスデータアドレスに甲プラントコントローラ1のCPU装置1aにおけるコモンPIO4cとのI/F用エリア21cが割付られており、甲プラントコントローラ1のCPU装置1bのメモリにおけるエリアマップ22のプロセスデータアドレスに甲プラントコントローラ1のCPU装置1bにおけるコモンPIO4cとのI/F用エリア22cが割り付けられている。
また、乙プラントコントローラ2のCPU装置2aのメモリにおけるエリアマップ23のプロセスデータアドレスに、甲プラントコントローラ1のCPU装置1aにおけるコモンPIO4cとのI/F用エリア21c及び甲プラントコントローラ1のCPU装置1bにおけるコモンPIO4cとのI/F用エリア22cに対応するI/F用エリア23cが割り当てられている。これにより、甲プラントコントローラ1内の複数のCPU装置で共有されるコモンPIO4cのプロセスデータを、アーキテクチャの異なる乙プラントコントローラ2のCPU装置2aが読み出すことが可能となる。
以上のようにこの実施の形態によれば、甲プラントコントローラ1と甲プラントコントローラ用のコモンPIO4cとの間のプロセスデータの送受信に、入出力バス変換ユニット5を構成するIC固有のデータ転送遅延分だけの遅延が生ずるが、きわめて短い時間であるので、入出力バス変換ユニット5を設けても性能を損なうことなくプロセスデータの送受信を行うことができる。また、乙プラントコントローラ2は、2ポートメモリ53からほぼリアルタイムに甲プラントコントローラ1のプロセスデータを取り込んで、モニタリングを行うことができる。また、取り込んだプロセスデータを用いてプラントの制御のシミュレーションを行うことができる。
実施の形態3.
図11、図12は、さらにこの発明の他の実施の形態を示すものであり、図11はプラント制御装置の構成図、図12は甲プラントコントローラ1及び乙プラントコントローラ2のCPU装置のメモリのエリアマップである。この実施の形態は、甲プラントコントローラ1内の複数のCPU装置1a,1bに各々接続されるローカルPIO4a,4bだけで構成されるプラント制御装置において、甲プラントコントローラ1の複数のCPU装置1a,1bに対応する各ローカルPIO4a,4bのプロセスデータを、アーキテクチャの異なる乙プラントコントローラ2のCPU装置2aが読み出すことを可能とするものである。
図11において、甲プラントコントローラ1はCPU装置1aとCPU装置1bとを有し、甲プラントコントローラ用PIO4はローカルPIO4a及びローカルPIO4bを有している。そして、左方の入出力バス変換ユニット5の甲プラントコントローラ用CPU/マルチI/F部51にCPU装置1aが接続され、甲プラントコントローラ用PIO I/F部54にローカルPIO4aが接続されている。
右方の入出力バス変換ユニット5の甲プラントコントローラ用CPU/マルチI/F部51にCPU装置1bが接続され、甲プラントコントローラ用PIO I/F部54にローカルPIO4bが接続されている。左方の入出力バス変換ユニット5の乙プラントコントローラ用入力I/F部52は、右方の入出力バス変換ユニット5の乙プラントコントローラ用出力I/F部56に接続され、右方の入出力バス変換ユニット5の乙プラントコントローラ用入力I/F部52と乙プラントコントローラ2のCPU装置2aとが接続されている。その他の構成については、図1に示した実施の形態1と同様のものであるので、相当するものに同じ符号を付して説明を省略する。また、これらのものの接続関係についても、図1に示したプラント制御装置と同様にされている。
甲プラントコントローラ1及び乙プラントコントローラ2における各CPU装置1a,1b,2aのメモリにおけるエリアマップは、図12に示すように割り付けされている。すなわち、甲プラントコントローラ1のCPU装置1aのメモリにおけるエリアマップ21のプロセスデータアドレスに甲プラントコントローラ1のCPU装置1aにおけるローカルPIO4aとのI/F用エリア21aが割り付けられており、甲プラントコントローラ1のCPU装置1bのメモリにおけるエリアマップ22のプロセスデータアドレスに甲プラントコントローラ1のCPU装置1bにおけるローカルPIO4bとのI/F用エリア22bが割り付けられている。
また、乙プラントコントローラ2のCPU装置2aのメモリにおけるエリアマップ23のプロセスデータアドレスに、甲プラントコントローラ1のCPU装置1aにおけるローカルPIO4aとのI/F用エリア21a及び甲プラントコントローラ1のCPU装置1bにおけるローカルPIO4bとのI/F用エリア22bに対応するI/F用エリア23a及び23bが割り当てられている。これにより、甲プラントコントローラ1内の複数のCPU装置に対応するローカルPIO4a、ローカルPIO4bのプロセスデータを、アーキテクチャの異なる乙プラントコントローラ2のCPU装置2aが読み出すことが可能となる。
以上のようにこの実施の形態によれば、甲プラントコントローラ1と甲プラントコントローラ用PIO4(ローカルPOI4a 4b)との間のプロセスデータの送受信に、入出力バス変換ユニット5を構成するIC固有のデータ転送遅延分だけの遅延が生ずるが、きわめて短い時間であるので、性能を損なうことなくプロセスデータの送受信を行うことができる。また、乙プラントコントローラ2は、2ポートメモリ53からほぼリアルタイムに甲プラントコントローラ1のプロセスデータを取り込んで、モニタリングを行うことができる。なお、取り込んだプロセスデータを用いてプラントの制御のシミュレーションを行うことができる。
実施の形態4.
図13は、さらにこの発明の他の実施の形態を示すプラント制御装置の構成図である。この実施の形態は、甲プラントコントローラ1の複数のCPU装置のうちCPU装置1d及びこれに対応するローカルPIO4dがCPU装置1aやローカルPIO4aから離れたところに設けられている。そして、これらローカルPIO4a,4b,4d、及びコモンPIO4cのプロセスデータを、同様にCPU装置1aやCPU装置1dから離れて設けられているアーキテクチャの異なる乙プラントコントローラ2のCPU装置2aから読み出すことを可能とするものである。
図13において、甲プラントコントローラ1はCPU装置1a、CPU装置1b、マルチコントローラ装置1c及びCPU装置1dを有する。甲プラントコントローラ用PIO4は、ローカルPIO4a、ローカルPIO4b、コモンPIO4c及びローカルPIO4dを有する。甲プラントコントローラ1のCPU装置1dは、CPU装置1aやCPU装置1bから離れたところに設置されている。
一番右の入出力バス変換ユニット5は、CPU装置1dの近くに設けられている。また、甲プラントコントローラ用PIO4のローカルPIO4dも、一番右の入出力バス変換ユニット5の近くに設置されている。さらに、乙プラントコントローラ2は、甲プラントコントローラ1のCPU装置1a及びCPU装置1dの双方から離れた位置に設けられている。
そして、カスケード接続された入出力バス変換ユニット5の初段である右から2番目の入出力バス変換ユニット5は、その乙プラントコントローラ用入力I/F部52がL−STN9に接続され、L−STN9とネットワーク回線19で接続されたM−STN8を介して乙プラントコントローラ2のCPU装置2aに接続されている。CPU装置1dは、図14における一番右の入出力バス変換ユニット5の甲プラントコントローラ用CPU/マルチI/F部51に接続されている。
CPU装置1dに対応する一番右の入出力バス変換ユニット5の甲プラントコントローラ用PIO I/F部54には、やはりローカルPIO4aやローカルPIO4bとは離れて設置されているローカルPIO4dが接続されている。また、一番右の入出力バス変換ユニット5の乙プラントコントローラ用入力I/F部52は、L−STN9及びこのL−STN9とネットワーク回線19で接続されたM−STN8を介して乙プラントコントローラ2のCPU装置2aに接続されている。
その他の構成については、図1に示した実施の形態1と同様のものであるので、相当するものに同じ符号を付して説明を省略する。また、これらのものの接続関係についても、図1に示したプラント制御装置と同様にされている。
以上のように接続されたプラント制御装置は、実施の形態1の図8に示したものと同様に、甲プラントコントローラ1のCPU装置1a〜CPU装置1dのメモリにおける各ローカルPIO4a,4b,4d及びコモンPIO4cとのI/F用エリアに対応させて乙プラントコントローラ2のCPU装置2aのエリアマップのプロセスデータアドレスに各I/F用エリアを割り付け、同様のアドレス変換を行うことにより、互いに離れたところに設置されているCPU装置1a,1b、マルチコントローラ装置1c及びCPU装置1dのプロセスデータを、アーキテクチャの異なる乙プラントコントローラ2のCPU装置2aが読み出すことが可能となる。
以上のようにこの実施の形態によれば、甲プラントコントローラ1と甲プラントコントローラ用PIO4との間のプロセスデータの送受信に、入出力バス変換ユニット5を構成するIC固有のデータ転送遅延分だけの遅延が生ずるが、きわめて短い時間であるので、性能を損なうことなくプロセスデータの送受信を行うことができる。また、乙プラントコントローラ2は、2ポートメモリ53からほぼリアルタイムに甲プラントコントローラ1のプロセスデータを取り込んで、モニタリングを行うことができる。また、取り込んだプロセスデータを用いてプラントの制御のシミュレーションを行うことができる。なお、一つの乙プラントコントローラ2にて、同時に複数のプラントコントローラのモニタリングや、シミュレーションを行うことができる。
実施の形態5.
図14〜図16は、さらにこの発明の他の実施の形態を示すものであり、図14はプラント制御装置の構成図、図15は入出力バス変換ユニット5の詳細構成図である。図16は、甲プラントコントローラ1及び乙プラントコントローラ2のCPU装置のメモリのエリアマップである。この実施の形態は、アーキテクチャの異なるCPU装置からPIOへのアクセスを切り替えることができるようにしたものである。
図14において、プラント制御装置は図1におけるものとほぼ同様の構成であるが、図1における入出力バス変換ユニット5に対応する入出力バス変換ユニット6の詳細構成が異なる。乙プラントコントローラ2は、図1における乙プラントコントローラ2と同様のものであるが、そのメモリにおけるI/F用エリアの構成が異なる(詳細後述)。
入出力バス変換ユニット6は、その詳細を図15に示すように、開閉切替手段60を有する。開閉切替手段60は、切替器61及び開閉器62を有する。また、図15において入出力バス変換ユニット6は図7におけるものと同様のアドレス変換部55を有する。そして、図14においてカスケード接続された3台の入出力バス変換ユニット6の最終段である図14の左方の入出力バス変換ユニット6の乙プラントコントローラ用出力I/F部56には乙プラントコントローラ用PIO7のローカルPIO7aが接続されている。
なお、乙プラントコントローラ用PIO7のローカルPIO7aは、乙プラントコントローラ2へのプラント制御の移行、すなわち乙プラントコントローラ2への更新に際し設けられたものである。この乙プラントコントローラ用PIO7は必要に応じて設けられる。その他の構成については、図7に示した実施の形態1と同様のものであるので、相当するものに同じ符号を付して説明を省略する。また、これらのものの接続も同様になされている。
切替器61は、4極双投のもので、その図示しない励磁コイルが励磁されていないときは端子cと端子bとが接続されており、励磁コイルが励磁されると端子cと端子aとが接続されるように切り替わる。切替器61は、乙プラントコントローラ用入力I/F部52と甲プラントコントローラ用CPU/マルチI/F部51との間及び乙プラントコントローラ用入力I/F部52と甲プラントコントローラ用PIO I/F部54との間に、図示のように接続されている。
開閉器62は、4極単投のもので、その図示しない励磁コイルが励磁されていないときは開路しており、励磁コイルが励磁されると閉成する。開閉器62は甲プラントコントローラ用CPU/マルチI/F部51と甲プラントコントローラ用PIO I/F部54との間に設けられ、甲プラントコントローラ用CPU/マルチI/F部51と甲プラントコントローラ用PIO I/F部54との間の信号線同士を接続したり開放したりする。
なお、甲プラントコントローラ1のCPU装置1a、CPU装置1b及び乙プラントコントローラ2のCPU装置2aの各メモリにおけるエリアマップは、図16のようになっている。甲プラントコントローラ1のCPU装置1a及びCPU装置1bの各メモリにおけるエリアマップ21,22は、図8に示すのと同様である。
また、乙プラントコントローラ2のCPU装置2aのメモリにおけるエリアマップ23のプロセスデータアドレスに、甲プラントコントローラ1のCPU装置1aにおけるローカルPIO4aとのI/F用エリア21aに対応するI/F用エリア23a、甲プラントコントローラ1のCPU装置1bにおけるローカルPIO4bとのI/F用エリア22bに対応するI/F用エリア23b、甲プラントコントローラ1のCPU装置1aにおけるコモンPIO4cとのI/F用エリア21c及び甲プラントコントローラ1のCPU装置1bにおけるコモンPIO4cとのI/F用エリア22cに対応するI/F用エリア23c、並びに乙プラントコントローラ用PIO7のローカルPIO7aとのI/F用エリア23dがそれぞれ設けられている。なお、I/F用エリア23aとI/F用エリア23bのアドレスは、重複しないように割り当てられている。
次に、動作について説明する。
切替オフ時、すなわち切替器61及び開閉器62がともに励磁されているときは、切替器61の開閉接点はc端子とa端子とが接続され、開閉器62の開閉接点は閉路しているので、入出力バス変換ユニット6は実施の形態1における図7の入出力バス変換ユニット5と同じ接続状態となる。従って、3台の入出力バス変換ユニット6がカスケード接続されるとともに、甲プラントコントローラ1のCPU装置1a,1b、マルチコントローラ装置1c、乙プラントコントローラ2のCPU装置2a及び甲プラントコントローラ用PIO4の各PIO4a〜4cとの接続関係は、実施の形態1に示したプラント制御装置と同様になる。
同時に、図14の左方の入出力バス変換ユニット6の乙プラントコントローラ用出力I/F部56には、乙プラントコントローラ用PIO7のローカルPIO7aが接続された状態となる。これにより、乙プラントコントローラ2は甲プラントコントローラ1の甲プラントコントローラ1〜マルチコントローラ装置1c及び乙プラントコントローラ用PIO7のローカルPIO7aのプロセスデータの読み出し及び書き出しが可能となる。
切替オン時、すなわち切替器61及び開閉器62がいずれも励磁されていないときは、切替器61の開閉接点はc端子とb端子とが接続され、開閉器62の開閉接点は開路している。従って、乙プラントコントローラ用入力I/F部52と甲プラントコントローラ用PIO I/F部54とが接続され、甲プラントコントローラ用CPU/マルチI/F部51と乙プラントコントローラ用入力I/F部52との接続が遮断される。
これにより、各入出力バス変換ユニット6おいては、その乙プラントコントローラ用入力I/F部52及び甲プラントコントローラ用PIO I/F部54を介して甲プラントコントローラ用PIO4のローカルPIO4a、ローカルPIO4b及びコモンPIO4cに接続されるので、そのアドレス変換回路55cにより実施の形態1におけるのと同様に図16に示すようなアドレス変換を行い、乙プラントコントローラ2のCPU装置2aから甲プラントコントローラ1のローカルPIO4a,4b,4d、及びコモンPIO4cのプロセスデータの読み出し及び書き込みが可能となる。
乙プラントコントローラ2のCPU装置2aは、カスケード接続された左方の入出力バス変換ユニット6の乙プラントコントローラ用出力I/F部56を介して乙プラントコントローラ用PIO7のローカルPIO7aに接続されているので、乙プラントコントローラ用PIO7のローカルPIO7aとの間でプロセスデータの読み出し及び書き込みも可能である。乙プラントコントローラ2のCPU装置2aが乙プラントコントローラ用PIO7のローカルPIO7aへアクセスするときは、プロセスデータのアドレスは、図16に示すように乙プラントコントローラ2のCPU装置2aの乙プラントコントローラCPU装置2aにおけるエリアマップ23における乙プラントコントローラCPU装置2aにおけるローカルPIO7aとのI/F用エリア23dに割り付けられる。
なお、切替オン時は、甲プラントコントローラ1のCPU装置1a又はCPU装置1bから入出力バス変換ユニット6の2ポートメモリ53に対して、プロセスデータの書き込み及び読み出しを行っても、入出力バス変換ユニット6の甲プラントコントローラ用CPU/マルチI/F部51と甲プラントコントローラ用PIO I/F部54との間が開放されているので、甲プラントコントローラ用PIO4のローカルPIO4a、ローカルPIO4bへはプロセスデータの入出力は行われない。これにより、甲プラントコントローラ1のCPU装置1a,1bの読み書き動作に影響されることなく、乙プラントコントローラ2による制御を行うことができる。
以上のように、この実施の形態によれば、甲プラントコントローラ1にて操業中にアークテクチャの異なる乙プラントコントローラ2で、甲プラントコントローラ1のプロセスデータのモニタリングを行うことができる。また、甲プラントコントローラ1によるプラントの制御のシミュレーションを行った後、各入出力バス変換ユニット6の切替器61及び開閉器62を操作することによりアークテクチャの異なる乙プラントコントローラ2による制御に切り替えることができる。乙プラントコントローラ2によるプラント制御に更新する場合は、乙プラントコントローラ2による制御に切り替え後甲プラントコントローラ1のCPU装置1a、1bを撤去する。
このときに、アドレス変換を入出力バス変換ユニット6内で行うため、乙プラントコントローラ2のCPU装置2aの負担を増加させることもないし、甲プラントコントローラ1の各PIOのアドレス設定を変更する必要もない。また、乙プラントコントローラ2として甲プラントコントローラ1よりも機能及び性能の優れたものを使用して乙プラントコントローラ2による制御に更新することにより機能が比較的単純で機能向上の必要性の低いローカルPIO4a〜コモンPIO4cはそのまま使用して、現地据付けや調整作業の軽減を図ることができるとともに、経済的にプラント制御の機能及び性能の向上も図ることができる。
なお、甲プラントコントローラ1と甲プラントコントローラ用PIO4との間、あるいは乙プラントコントローラ2と甲プラントコントローラ用PIO4との間のプロセスデータの送受信に、入出力バス変換ユニット6を構成するIC固有のデータ転送遅延分だけの遅延が生ずるが、きわめて短い時間であるので、性能を損なうことなくプロセスデータの送受信や乙プラントコントローラ2による制御を行うことができる。
実施の形態6.
図17、図18は、さらにこの発明の他の実施の形態を示すものであり、図17はプラント制御装置の構成図、図18は甲プラントコントローラ1及び乙プラントコントローラ2のCPU装置のメモリのエリアマップである。この実施の形態は、甲プラントコントローラ1の複数のCPU装置にて共有されるコモンPIO4cだけで構成されるプラント制御装置において、甲プラントコントローラ1からコモンPIO4cへのアクセスと、アーキテクチャの異なる乙プラントコントローラ2のCPU装置2aからコモンPIO4cへのアクセスとを、切り替えることができるようにしたものである。
図17において、コモンPIO4cに対応して1台の入出力バス変換ユニット6が設けられている。入出力バス変換ユニット6の甲プラントコントローラ用CPU/マルチI/F部51には甲プラントコントローラ1のマルチコントローラ装置1cが接続され、甲プラントコントローラ用PIO I/F部54には甲プラントコントローラ用PIO4のコモンPIO4cが接続され、乙プラントコントローラ用出力I/F部56にはCPU装置2a用の乙プラントコントローラ用PIO7のローカルPIO7aが接続されている。
その他の構成については、図14に示した実施の形態5と同様のものであるので、相当するものに同じ符号を付して説明を省略する。また、これらのものの接続も同様になされている。この実施の形態は、図14に示した実施の形態5に対し、ローカルPIO4a及びローカルPIO4bが省かれているものである。
なお、甲プラントコントローラ1のCPU装置1a、CPU装置1b及び乙プラントコントローラ2のCPU装置2aの各メモリにおけるエリアマップは、図18のようになっている。甲プラントコントローラ1のCPU装置1a及びCPU装置1bの各メモリにおけるエリアマップ21,22には、それぞれ甲プラントコントローラ1のCPU装置1aにおけるコモンPIO4cとのI/F用エリア21c、甲プラントコントローラ1のCPU装置1bにおけるコモンPIO4cとのI/F用エリア22cが割り当てられている。
乙プラントコントローラ2のCPU装置2aのメモリにおけるエリアマップ23は、CPU装置1a及びCPU装置1bにおけるI/F用エリア21c,22cに対応するI/F用エリア23c、並びに乙プラントコントローラ2のCPU装置2aにおける乙プラントコントローラ用PIO7のローカルPIO7aとのI/F用エリア23dが互いに分けて割り当てられている。なお、甲プラントコントローラ1のCPU装置1a,1bにおけるコモンPIO4cとのI/F用エリア21c,22cに対応するエリア23cと乙プラントコントローラCPU装置2aにおけるローカルPIO7aとのI/F用エリア23dのアドレスは、重複しないように割り当てられている。
次に、動作について説明する。
切替オフ時、すなわち切替器61及び開閉器62(図15参照)がともに励磁されているときは、切替器61の開閉接点はc端子とa端子とが接続され、開閉器62の開閉接点は閉路しているので、甲プラントコントローラ1のCPU装置1a及びCPU装置1bは、マルチコントローラ装置1cを経由してかつ左右の入出力バス変換ユニット6の甲プラントコントローラ用CPU/マルチI/F部51及び甲プラントコントローラ用PIO I/F部54を介してコモンPIO4cに接続される。
乙プラントコントローラ2のCPU装置2aは、入出力バス変換ユニット6の乙プラントコントローラ用出力I/F部56を介してCPU装置2a用の乙プラントコントローラ用PIO7のローカルPIO7aに接続される。これにより、甲プラントコントローラ1はコモンPIO4cのプロセスデータの読み出し及び書き込みが可能となるとともに、乙プラントコントローラ2はコモンPIO4c及び乙プラントコントローラ用PIO7のローカルPIO7aのプロセスデータの読み出し及び書き込みが可能となる。
切替オン時、すなわち切替器61及び開閉器62がいずれも励磁されていないときは、切替器61の開閉接点はc端子とb端子とが接続され、開閉器62の開閉接点は開路している。従って、乙プラントコントローラ用入力I/F部52と甲プラントコントローラ用PIO I/F部54とが接続され、甲プラントコントローラ用CPU/マルチI/F部51と乙プラントコントローラ用入力I/F部52との接続が遮断される。
これにより、乙プラントコントローラ2のCPU装置2aは、入出力バス変換ユニット6の乙プラントコントローラ用入力I/F部52及び甲プラントコントローラ用PIO I/F部54を介して甲プラントコントローラ用PIO4のコモンPIO4cに接続されるとともに、入出力バス変換ユニット6の乙プラントコントローラ用入力I/F部52及び乙プラントコントローラ用出力I/F部56を介して乙プラントコントローラ用PIO7のローカルPIO7aに接続される。そして、入出力バス変換ユニット6のアドレス変換部55によりアドレス変換を行い、甲プラントコントローラ1のコモンPIO4c及び乙プラントコントローラ用PIO7のローカルPIO7aとの間でプロセスデータの読み出し及び書き込みが可能となる。
従って、甲プラントコントローラ1にて操業中にアークテクチャの異なる乙プラントコントローラ2で、甲プラントコントローラ1のプロセスデータのモニタリングを行うことができる。また、甲プラントコントローラ1によるプラント制御のシミュレーションを行った後、開閉切替手段60の切替器61及び開閉器62を操作することによりアークテクチャの異なるCPU装置2aによる制御に切り替えることができる。これにより、CPU装置1a、CPU装置1bによるプラント制御からCPU装置2aによるプラント制御に変更、要すれば更新することができる。
実施の形態7.
図19、図20は、さらにこの発明の他の実施の形態を示すものであり、図19はプラント制御装置の構成図、図20は甲プラントコントローラ及び乙プラントコントローラのCPU装置のメモリのエリアマップである。この実施の形態は、甲プラントコントローラ1内の複数のCPU装置1a,1bのおのおのに接続される甲プラントコントローラ用PIO4のローカルPIO4a及びローカルPIO4b並びに乙プラントコントローラ2のCPU装置2aに接続される乙プラントコントローラ用PIO7のローカルPIO7aを有するプラント制御装置におけるものである。
甲プラントコントローラ1からローカルPIO4aやローカルPIO4bへのアクセスと、アークテクチャの異なる乙プラントコントローラ2のCPU装置2aからローカルPIO4aやローカルPIO4bへのアクセスとを、切り替えることができるようにしたものである。
図19において、カスケード接続された2台の入出力バス変換ユニット6のうちの最終段である左方の入出力バス変換ユニット6の甲プラントコントローラ用CPU/マルチI/F部51には甲プラントコントローラ1のCPU装置1aが接続され、甲プラントコントローラ用PIO I/F部54には甲プラントコントローラ用PIO4のローカルPIO4aが接続され、乙プラントコントローラ用出力I/F部56には乙プラントコントローラ用PIO7のローカルPIO7aが接続されている。
右方の入出力バス変換ユニット6の甲プラントコントローラ用CPU/マルチI/F部51にはCPU装置1bが接続され、乙プラントコントローラ用入力I/F部52にCPU装置2aが接続されている。甲プラントコントローラ用PIO I/F部54にはローカルPIO4bが接続されている。その他の構成については、図14に示した実施の形態5と同様のものであるので、相当するものに同じ符号を付して説明を省略する。また、これらのものの接続も同様になされている。
なお、甲プラントコントローラ1のCPU装置1a、CPU装置1b及び乙プラントコントローラ2のCPU装置2aの各メモリ(図示しない)におけるエリアマップは、図20のようになっている。甲プラントコントローラ1のCPU装置1a及びCPU装置1bの各メモリにおけるエリアマップ21,22のプロセスデータアドレスには、それぞれ甲プラントコントローラ1のCPU装置1aにおけるローカルPIO4aとのI/F用エリア21a、甲プラントコントローラ1のCPU装置1bにおけるローカルPIO4bとのI/F用エリア22bが割り当てられている。
乙プラントコントローラ2のCPU装置2aのメモリにおけるエリアマップ23のプロセスデータアドレスには、甲プラントコントローラ1のCPU装置1aにおけるローカルPIO4aとのI/F用エリア21aに対応するエリア23a、甲プラントコントローラ1のCPU装置1bにおけるローカルPIO4bとのI/F用エリア21bに対応するエリア23b、及び乙プラントコントローラCPU装置2aにおけるローカルPIO7aとのI/F用エリア23dが互いに分けて割り当てられている。なお、甲プラントコントローラ1のCPU装置1aにおけるローカルPIO4aとのI/F用エリア21aに対応するエリア23aと甲プラントコントローラ1のCPU装置1bにおけるローカルPIO4bとのI/F用エリア21bに対応するエリア23bのアドレスは、重複しないように割り当てられている。
次に、動作について説明する。
切替オフ時、すなわち切替器61及び開閉器62(図15参照)がともに励磁されているときは、切替器61の開閉接点はc端子とa端子とが接続され、開閉器62の開閉接点は閉路しているので、甲プラントコントローラ1のCPU装置1aは、図19の左方の6の甲プラントコントローラ用CPU/マルチI/F部51及び甲プラントコントローラ用PIO I/F部54を介して甲プラントコントローラ用PIO4のローカルPIO4aに接続される。
甲プラントコントローラ1のCPU装置1bは、右方の入出力バス変換ユニット6の甲プラントコントローラ用CPU/マルチI/F部51及び甲プラントコントローラ用PIO I/F部54を介して甲プラントコントローラ用PIO4のローカルPIO4bに接続される。乙プラントコントローラ2のCPU装置2aはカスケード接続された初段の入出力バス変換ユニット6の乙プラントコントローラ用入力I/F部52に接続されるとともに、左方の入出力バス変換ユニット6の乙プラントコントローラ用入力I/F部52及び乙プラントコントローラ用出力I/F部56を介して乙プラントコントローラ用PIO7のローカルPIO7aに接続される。
そして、入出力バス変換ユニット6のアドレス変換部55により実施の形態1におけるのと同様に図21に示すようなアドレス変換を行うことにより、甲プラントコントローラ1のCPU装置1a、CPU装置1bから各ローカルPIO4a、ローカルPIO4bのプロセスデータの読み出し及び書き込みが可能となるとともに、乙プラントコントローラ2のCPU装置2aからもローカルPIO4a、ローカルPIO4bのプロセスデータの読み出し及び書き込みを行うことが可能となる。
切替オン時、すなわち切替器61及び開閉器62がいずれも励磁されていないときは、切替器61の開閉接点はc端子とb端子とが接続され、開閉器62の開閉接点は開路している。従って、入出力バス変換ユニット6において乙プラントコントローラ用入力I/F部52と甲プラントコントローラ用PIO I/F部54とが接続され、甲プラントコントローラ用CPU/マルチI/F部51と乙プラントコントローラ用入力I/F部52との接続が遮断される。これにより、乙プラントコントローラ2のCPU装置2aは、カスケード接続された2台の入出力バス変換ユニット6によりローカルPIO4a及びローカルPIO4bに接続されるとともに乙プラントコントローラ用PIO7のローカルPIO7aに接続される。
そして、入出力バス変換ユニット6のアドレス変換部55により実施の形態1におけるのと同様に図8に示すようなアドレス変換を行い、乙プラントコントローラ2のCPU装置2aは甲プラントコントローラ1のローカルPIO4a及びローカルPIO4bのプロセスデータの読み出し及び書き込みを行うことが可能となる。
従って、甲プラントコントローラ1にて操業中にアークテクチャの異なる乙プラントコントローラ2で、甲プラントコントローラ1のプロセスデータのモニタリングを行うことができる。また、甲プラントコントローラ1によるプラントの制御のシミュレーションを行った後、各入出力バス変換ユニット6の切替器61及び開閉器62を操作することによりアークテクチャの異なる乙プラントコントローラ2のCPU装置2aによるプラント制御に切り替えることができる。
実施の形態8.
図21は、さらにこの発明の他の実施の形態を示すプラント制御装置の構成図である。この実施の形態は、甲プラントコントローラ1の複数のCPU装置のうちCPU装置1d及びこれに対応するローカルPIO4dがCPU装置1aやローカルPIO4aから離れたところに設けられていて、これらローカルPIO4a,4b,4d、及びコモンPIO4cのプロセスデータを、甲プラントコントローラ1からアクセス可能な状態と、CPU装置1aやマルチコントローラ装置1cから離れて設けられておりアーキテクチャの異なる乙プラントコントローラ2のCPU装置2aからのアクセス可能な状態とに切り替えるものである。
すなわち、甲プラントコントローラ1とローカルPIO4a,4b,4d、及びコモンPIO4cとの組み合わせによりプラント制御がなされていたのを、入出力バス変換ユニット6を用いて、乙プラントコントローラ2とローカルPIO4a,4b,4d、及びコモンPIO4cとの組み合わせに切り替えるものである。図21において、入出力バス変換ユニット6は、図15に示したものと同様のものである。また、その他の構成についても、図13に示したものと同様のものであるので、相当するものに同じ符号を付して説明を省略する。また、これらのものの接続関係も、図13に示したものと同様である。
次に、動作について説明する。
切替オフ時、すなわち切替器61及び開閉器62(図15参照)がともに励磁されているときは、切替器61の開閉接点はc端子とa端子とが接続され、開閉器62の開閉接点は閉路しているので、図13に示したプラント制御装置と同様の状態になる。従って、このときは、図13に示したプラント制御装置と同様の動作をする。
切替オン時、すなわち切替器61及び開閉器62がいずれも励磁されていないときは、切替器61の開閉接点はc端子とb端子とが接続され、開閉器62の開閉接点は開路している。従って各入出力バス変換ユニット6の、乙プラントコントローラ用入力I/F部52と甲プラントコントローラ用PIO I/F部54とが接続され、甲プラントコントローラ用CPU/マルチI/F部51と乙プラントコントローラ用入力I/F部52との接続が遮断される。
これにより、乙プラントコントローラ2のCPU装置2aは、M−STN8、甲プラントコントローラ19及びL−STN9を介してカスケード接続された入出力バス変換ユニット6の各乙プラントコントローラ用入力I/F部52及び甲プラントコントローラ用PIO I/F部54を介して離れたところにある甲プラントコントローラ用PIO4のローカルPIO4a、ローカルPIO4b及びコモンPIO4cに接続される。
また、乙プラントコントローラ2の2aは、M−STN8、甲プラントコントローラ19及びL−STN9を介して右方の入出力バス変換ユニット6の乙プラントコントローラ用入力I/F部52及び甲プラントコントローラ用PIO I/F部54を経由してやはり離れたところにある甲プラントコントローラ1のローカルPIO4dに接続される。そして、おのおの入出力バス変換ユニット6が有するアドレス変換部55により実施の形態5におけるのと同様にしてアドレス変換を行い、CPU装置2aは甲プラントコントローラ1のローカルPIO4a,4b,4d、及びコモンPIO4cのプロセスデータの読み出し及び書き込みが可能となる。また、CPU装置2aから乙プラントコントローラ2用に設けられた乙プラントコントローラ用PIO7のローカルPIO7aのプロセスデータの読み出し及び書き込みも可能となる。
以上のように、この実施の形態によれば、甲プラントコントローラ1にて操業中にアークテクチャの異なる乙プラントコントローラ2により、離れたところにある甲プラントコントローラ用PIO4のローカルPIO4a 4b 4d、及びコモンPIO4cのデータのモニタリングを行うことができる。また、プラントの制御のシミュレーションを行った後、各入出力バス変換ユニット6の切替器61及び開閉器62を操作することによりアークテクチャの異なる乙プラントコントローラ2による制御に切り替えることができる。
この発明の実施の一形態であるプラント制御装置の構成図である。 図1の入出力バス変換ユニットの構成である。 図2の甲プラントコントローラ用CPU/マルチI/F部の構成図である。 図2の乙プラントコントローラ用入力I/F部の構成図である。 図2の甲プラントコントローラ用PIO I/F部の構成図である。 図2の乙プラントコントローラ用出力I/F部の構成図である。 図1の入出力バス変換ユニットの詳細構成図である。 図1の甲プラントコントローラ及び乙プラントコントローラのCPU装置のメモリのエリアマップである。 この発明の他の実施の形態であるプラント制御装置の構成図である。 図9の甲プラントコントローラ及び乙プラントコントローラのCPU装置のメモリのエリアマップである。 さらに、この発明の他の実施の形態であるプラント制御装置の構成図である。 図12の甲プラントコントローラ及び乙プラントコントローラのCPU装置のメモリのエリアマップである。 さらに、この発明の他の実施の形態であるプラント制御装置の構成図である。 さらに、この発明の他の実施の形態であるプラント制御装置の構成図である。 図14の入出力バス変換ユニット5の詳細構成図である。 図14の甲プラントコントローラ1及び乙プラントコントローラ2のCPU装置のメモリのエリアマップである。 さらに、この発明の他の実施の形態であるプラント制御装置の構成図である。 図17の甲プラントコントローラ及び乙プラントコントローラのCPU装置のメモリのエリアマップである。 さらに、この発明の他の実施の形態であるプラント制御装置の構成図である。 図19の甲プラントコントローラ及び乙プラントコントローラのCPU装置のメモリのエリアマップである。 さらに、この発明の他の実施の形態を示すプラント制御装置の構成図である。 従来のプラントシミュレーション装置を示す構成図である。
符号の説明
1 甲プラントコントローラ、1a,1b,1d CPU装置、
2 乙プラントコントローラ、2a CPU装置、
4 甲プラントコントローラ用PIO、4a,4b,4d ローカルPIO、
4c コモンPIO,ローカルPIO、5,6 入出力バス変換ユニット、
51 甲プラントコントローラ用CPU/マルチI/F部、
52 乙プラントコントローラ用入力I/F部、53 2ポートメモリ、
54 甲プラントコントローラ用PIO I/F部、55 アドレス変換部、
56 乙プラントコントローラ用出力I/F部、58 アドレス一致回路、
60 開閉切替手段、61 切替器、62 開閉器。

Claims (3)

  1. 次の工程を有するプラント制御装置の更新方法。
    ア.開閉切替手段とインターフェース手段と記憶手段とアドレス変換手段とを有し、
    制御用計算機を有する制御用計算機装置と上記制御用計算機との間でプロセスデータの入出力を行うプロセス入出力手段を有するプロセス入出力装置とが設けられプラントを制御するプラント制御装置と、更新用の制御用計算機とを接続するものであって、
    上記開閉切替手段は、開閉部と切替部とを有し、
    上記インターフェース手段は、上記制御用計算機との間で上記プロセスデータの入出力を行う第一のインターフェース部と、上記第一のインターフェース部との間で上記開閉部を介して上記プロセスデータの入出力を行うとともに上記プロセス入出力手段との間で上記プロセスデータの入出力を行う第二のインターフェース部と、上記更新用の制御用計算機との間で上記プロセスデータの入出力を行う第三のインターフェース部とを有し、
    上記開閉部は、上記第一のインターフェース部と上記第二のインターフェース部との間で上記プロセスデータの入出力が可能な状態にしたり、不可能な状態にしたりするものであり、
    上記切替部は、上記第三のインターフェース部と上記記憶手段との間で上記アドレス変換部を介して上記プロセスデータの入出力を行いうる状態と、上記第三のインターフェース部と上記第二のインターフェース部との間で上記アドレス変換部を介して上記プロセスデータの入出力を行いうる状態とに切り替えるものであり、
    上記記憶手段は上記プロセスデータを記憶するものであり、
    上記開閉部により上記第一のインターフェース部と上記第二のインターフェース部との間で上記プロセスデータの入出力が可能な状態にするとともに上記切替部により上記第三のインターフェース部と上記記憶手段との間で上記アドレス変換手段を介して上記プロセスデータの入出力を行いうる状態に切り替えることにより、上記制御用計算機と上記プロセス入出力手段との間で上記プロセスデータの入出力を可能にするとともに、上記アドレス変換手段が上記記憶手段に記憶された上記プロセスデータのアドレスを変換して上記更新用の制御用計算機から上記第三のインターフェース部を介して上記記憶手段に記憶された上記プロセスデータを読み出し可能にし、
    上記開閉部により上記第一のインターフェース部と上記第二のインターフェース部との間で上記プロセスデータの入出力が不可能な状態にするとともに上記切替部により上記第三のインターフェース部と上記第二のインターフェース部との間で上記アドレス変換部を介して上記プロセスデータの入出力を行いうる状態に切り替えることにより、上記制御用計算機と上記プロセス入出力手段との間で上記プロセスデータの入出力を不可能にするとともに、上記アドレス変換手段が上記プロセス入出力手段における上記プロセスデータのアドレスを変換して上記第三及び第二のインターフェース部を介して上記更新用の制御用計算機と上記プロセス入出力手段との間で上記プロセスデータの入出力を可能にするものである
    入出力バス変換ユニットを
    上記プロセス入出力手段に対応して配置する入出力バス変換ユニット配置工程。
    イ.上記入出力バス変換ユニットにおいて、その上記第一のインターフェース部と上記制御用計算機とを接続し、上記第二のインターフェース部と上記プロセス入出力手段とを接続し、上記第三のインターフェース部と上記更新用の制御用計算機とを接続する接続工程。
    ウ.上記入出力バス変換ユニットにおいて、上記開閉部により上記第一のインターフェース部と上記第二のインターフェース部との間で上記プロセスデータの入出力が可能な状態にするとともに上記切替部により上記第三のインターフェース部と上記記憶手段との間で上記アドレス変換手段を介して上記プロセスデータの入出力を行いうる状態に切り替えることにより、上記制御用計算機と上記プロセス入出力手段との間で上記プロセスデータの入出力を可能にするとともに、上記アドレス変換手段が上記記憶手段に記憶された上記プロセスデータのアドレスを変換して上記更新用の制御用計算機から上記第三のインターフェース部を介して上記記憶手段に記憶された上記プロセスデータを読み出し可能にする模擬準備工程。
    エ.上記更新用の制御用計算機が上記入出力バス変換ユニットの上記記憶手段に記憶された上記プロセスデータを読み出して当該プロセスデータに基づき上記プラントの制御の模擬を行う模擬工程。
    オ.上記入出力バス変換ユニットにおいて、上記開閉部により上記第一のインターフェース部と上記第二のインターフェース部との間で上記プロセスデータの入出力が不可能な状態にするとともに上記切替部により上記第三のインターフェース部と上記第二のインターフェース部との間で上記アドレス変換部を介して上記プロセスデータの入出力を行いうる状態に切り替えることにより、上記制御用計算機と上記プロセス入出力手段との間でプロセスデータの入出力を不可能にするとともに、上記アドレス変換手段が上記プロセス入出力手段における上記プロセスデータのアドレスを変換して上記第三及び第二のインターフェース部を介して上記更新用の制御用計算機と上記プロセス入出力手段との間で上記プロセスデータの入出力を可能にする制御準備工程。
    カ.上記更新用の制御用計算機が上記入出力バス変換ユニットを介して上記プロセス入出力手段との間で上記プロセスデータの入出力を行い上記プラントの制御を実行する制御実行工程。
  2. ア.上記入出力バス変換ユニット配置工程は、上記制御用計算機装置は第一及び第二の制御用計算機を有し、上記プロセス入出力装置は上記第一及び第二の制御用計算機の各々に対応して設けられた第一及び第二のローカルプロセス入出力手段を有し、上記入出力バス変換装置は上記第一のローカルプロセス入出力手段に対応する上記入出力バス変換ユニットであってその上記インターフェース手段はその上記第三のインターフェース部を介して上記更新用の制御用計算機との間で上記プロセスデータの入出力を行いうるようにされた第四のインターフェース部を有するものである甲入出力バス変換ユニットと、上記第二のローカルプロセス入出力手段に対応する上記入出力バス変換ユニットである乙入出力バス変換ユニットとを有するものであって、上記甲乙両入出力バス変換ユニットを上記第一及び第二のローカルプロセス入出力手段に対応させて配置するものであり、
    イ.上記接続工程は、上記甲入出力バス変換ユニットにおいて、上記第一のインターフェース部と上記第一の制御用計算機とを接続し、上記第二のインターフェース部と上記第一のローカルプロセス入出力手段とを接続し、上記第三のインターフェース部と上記更新用の制御用計算機とを接続するとともに、上記乙入出力バス変換ユニットにおいて、上記第一のインターフェース部と上記第二の制御用計算機とを接続し、上記第二のインターフェース部と上記第二のローカルプロセス入出力手段とを接続し、上記第三のインターフェース部と上記甲入出力バス変換ユニットの上記第四のインターフェース部とを接続するものであり、
    ウ.上記模擬準備工程は、上記甲乙両入出力バス変換ユニットにおいて、その上記各開閉部により上記各第一のインターフェース部と上記各第二のインターフェース部との間で上記プロセスデータの入出力が可能な状態にするとともにその上記各切替部により上記各第三のインターフェース部と上記各記憶手段との間で上記各アドレス変換手段を介して上記プロセスデータの入出力を行いうる状態に切り替えることにより、上記第一の制御用計算機と上記第一のプロセス入出力手段との間及び上記第二の制御用計算機と上記第二のプロセス入出力手段との間で上記プロセスデータの入出力を可能にするとともに、上記甲入出力バス変換ユニットにおいて、上記アドレス変換手段が上記記憶手段に記憶された上記プロセスデータのアドレスを変換して上記更新用の制御用計算機から上記第三のインターフェース部を介して上記記憶手段に記憶された上記プロセスデータを読み出し可能にし、上記乙入出力バス変換ユニットにおいて、その上記アドレス変換手段がその上記記憶手段に記憶された上記プロセスデータのアドレスを変換して上記更新用の制御用計算機から上記甲入出力バス変換ユニットの上記第四のインターフェース部及び上記乙入出力バス変換ユニットの上記第三のインターフェース部を介して上記乙入出力バス変換ユニットの上記記憶手段に記憶された上記プロセスデータのアドレスを変換して上記更新用の制御用計算機から上記乙入出力バス変換ユニットの上記記憶手段に記憶された上記プロセスデータを読み出し可能にするものであり、
    エ.上記模擬工程は、上記更新用の制御用計算機が上記甲乙両入出力バス変換ユニットの上記各記憶手段に記憶された上記各プロセスデータを読み出して当該プロセスデータに基づき上記プラントの制御の模擬を行うものであり、
    オ.上記制御準備工程は、上記甲乙両入出力バス変換ユニットにおいて、その上記各開閉部により上記各第一のインターフェース部と上記各第二のインターフェース部との間で上記プロセスデータの入出力が不可能な状態にするとともに上記各切替部により上記各第三のインターフェース部と上記各第二のインターフェース部との間で上記各アドレス変換部を介して上記プロセスデータの入出力を行いうる状態に切り替えることにより、上記第一の制御用計算機と上記第一のプロセス入出力手段との間及び上記第二の制御用計算機と上記第二のプロセス入出力手段との間で上記プロセスデータの入出力を不可能にするとともに、上記甲入出力バス変換ユニットにおいて上記アドレス変換手段が上記第一のプロセス入出力手段における上記プロセスデータのアドレスを変換して上記第三のインターフェース部を介して上記更新用の制御用計算機と上記第一のプロセス入出力手段との間で上記プロセスデータの入出力を可能にし、上記乙入出力バス変換ユニットにおいて、上記アドレス変換手段が上記第二のプロセス入出力手段における上記プロセスデータのアドレスを変換して上記第三のインターフェース部及び上記甲入出力バス変換ユニットの上記第四のインターフェース部を介して上記更新用の制御用計算機と上記第二のプロセス入出力手段との間で上記プロセスデータの入出力を可能にするものであり、
    カ.上記制御実行工程は、上記更新用の制御用計算機が上記第一及び第二のプロセス入出力手段との間で上記プロセスデータの入出力を行い上記プラントの制御を実行するものである
    ことを特徴とする請求項1に記載のプラント制御装置の更新方法。
  3. ア.上記入出力バス変換ユニット配置工程は、上記制御用計算機装置は第一及び第二の制御用計算機を有し、上記プロセス入出力装置は上記第一及び第二の制御用計算機に共通に設けられた上記プロセス入出力手段であるコモンプロセス入出力手段を有し、上記入出力バス変換装置は上記コモンプロセス入出力手段に対応する上記入出力バス変換ユニットである丙入出力バス変換ユニットを有するものであって、上記丙入出力バス変換ユニットを上記コモンプロセス入出力手段に対応させて配置するものであり、
    イ.上記接続工程は、上記丙入出力バス変換ユニットにおいて、上記第一のインターフェース部と上記第一及び第二の制御用計算機とを接続し、上記第二のインターフェース部と上記コモンプロセス入出力手段とを接続し、上記第三のインターフェース部と上記更新用の制御用計算機とを接続するものであり、
    ウ.上記模擬準備工程は、上記丙入出力バス変換ユニットにおいて、上記開閉部により上記第一のインターフェース部と上記第二のインターフェース部との間で上記プロセスデータの入出力が可能な状態にするとともに上記切替部により上記第三のインターフェース部と上記記憶手段との間で上記アドレス変換手段を介して上記プロセスデータの入出力を行いうる状態に切り替えることにより、上記第一及び第二の制御用計算機と上記コモンプロセス入出力手段との間で上記プロセスデータの入出力を可能にするとともに、上記アドレス変換手段が上記記憶手段に記憶された上記プロセスデータのアドレスを変換して上記更新用の制御用計算機から上記第三のインターフェース部を介して上記記憶手段に記憶された上記プロセスデータを読み出し可能にするものであり、
    エ.上記模擬工程は、上記更新用の制御用計算機が上記丙入出力バス変換ユニットの上記記憶手段に記憶された上記プロセスデータを読み出して当該プロセスデータに基づき上記プラントの制御の模擬を行うものであり、
    オ.上記制御準備工程は、上記丙入出力バス変換ユニットにおいて、上記各開閉部により上記第一のインターフェース部と上記第二のインターフェース部との間で上記プロセスデータの入出力が不可能な状態にするとともに上記各切替部により上記第三のインターフェース部と上記第二のインターフェース部との間で上記アドレス変換部を介して上記プロセスデータの入出力を行いうる状態に切り替えることにより、上記第一及び第二の制御用計算機と上記コモンプロセス入出力手段との間で上記プロセスデータの入出力を不可能にするとともに、上記丙入出力バス変換ユニットにおいて上記アドレス変換手段が上記コモンプロセス入出力手段における上記プロセスデータのアドレスを変換して上記第三のインターフェース部を介して上記更新用の制御用計算機と上記コモンプロセス入出力手段との間で上記プロセスデータの入出力を可能にするものであり、
    カ.上記制御実行工程は、上記更新用の制御用計算機が上記コモンプロセス入出力手段との間で上記プロセスデータの入出力を行い上記プラントの制御を実行するものである
    ことを特徴とする請求項1に記載のプラント制御装置の更新方法。
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