JP2008240011A - パーティクル発生の少ない磁気記録膜形成用Co基焼結合金スパッタリングターゲット - Google Patents

パーティクル発生の少ない磁気記録膜形成用Co基焼結合金スパッタリングターゲット Download PDF

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Abstract

【課題】パーティクル発生の少ない磁気記録膜形成用Co基焼結合金スパッタリングターゲットを提供する。
【解決手段】非磁性酸化物:2〜15モル%、Cr:3〜20モル%、Pt:5〜30モル%を含有し、残部:Coおよび不可避不純物からなる成分組成を有し、素地中に絶対最大長5μmを超えるクロム酸化物凝集体が500個/mm以下であって、絶対最大長10μmを超えるクロム酸化物凝集体が存在しない磁気記録膜形成用Co基焼結合金スパッタリングターゲット。
【選択図】なし

Description

この発明は、ハードディスクの高密度磁気記録媒体に適用される磁気記録膜、特に垂直磁気記録媒体に適用される磁気記録膜を形成するためのパーティクル発生の少ないスパッタリングターゲットに関するものである。
ハードディスク装置は一般にコンピューターやデジタル家電等の外部記録装置として用いられており、記録密度の一層の向上が求められている。そのため、近年、超高密度の記録を実現できる垂直磁気記録方式が注目されてきた。この垂直磁気記録方式は、従来の面内記録方式と異なり、原理的に高密度化するほど記録磁化が安定すると言われており、実用化が開始された。この垂直磁気記録方式のハードディスク媒体の磁気記録層に適用する材料の有力な候補としてCoCrPt−SiOグラニュラ磁気記録膜が提案されており、このCoCrPt−SiOグラニュラ磁気記録膜はCrおよびPtを含むCo基焼結合金相と二酸化珪素相の混合相を有するCo基焼結合金スパッタリングターゲットを用いてマグネトロンスパッタ法により作製することが知られている(非特許文献1参照)。
このCo基焼結合金スパッタリングターゲットは、通常、二酸化珪素粉末、Cr粉末、Pt粉末およびCo粉末を、二酸化珪素:2〜15モル%、Cr:3〜20モル%、Pt:5〜30モル%を含有し、残部:Coからなる組成となるように配合し混合したのち、ホットプレスまたは熱間静水圧プレスなどの方法で加圧焼結することにより作製されることが知られており、前記二酸化珪素粉末として高温火炎加水分解法で製造された二酸化珪素粉末を使用し、ターゲットの素地中に分散する二酸化珪素相を10μm以下の極めて細かい組織とすることによってパーティクルの発生を少なくしている(特許文献1、特許文献2などを参照)。
さらに、前記SiOのほかにTiO、Cr、TiO、Ta、Al、BeO、MgO、ThO、ZrO、CeO、Yなどの非磁性酸化物が使用できることが知られている(特許文献3、4参照)。
「富士時報」Vol.75No.3 2002(169〜172ページ) 特開2001‐236643号公報 特開2004‐339586号公報 特開2003‐36525号公報 特開2006‐24346号公報
しかし、前記従来のCo基焼結合金スパッタリングターゲットは、パーティクルの発生が避けられず、一層パーティクル発生の少ないCo基焼結合金からなるスパッタリングターゲットが求められていた。
そこで、本発明者は、一層パーティクル発生の少ないCo基焼結合金スパッタリングターゲットを得るべく研究を行なったところ、
(イ)ターゲットの素地中に絶対最大長(粒子の輪郭線上の任意の2点間距離の最大値)が5μmを超えるCrとOを主成分とする凝集体または析出物(以下、クロム酸化物凝集体という)が500個/mmを超えて分散しているとパーティクルが多く発生しやすくなることから、ターゲットの素地中に絶対最大長が5μmを超えるクロム酸化物凝集体が500個/mm以下であることが必要であること、
(ロ)5μmを超えるクロム酸化物凝集体が500個/mm以下であっても、ターゲットの素地中に絶対最大長が10μmを越える粗大なクロム酸化物凝集体が分散しているとパーティクルが発生しやすくなるのでの絶対最大長が10μmを越える粗大なクロム酸化物凝集体は存在しないことが一層好ましいこと、などの知見を得たのである。
この発明は、かかる知見に基づいてなされたものであって、
(1)非磁性酸化物:2〜15モル%、Cr:3〜20モル%、Pt:5〜30モル%を含有し、残部:Coおよび不可避不純物からなる成分組成を有し、素地中に絶対最大長5μmを超えるクロム酸化物凝集体が500個/mm以下であるパーティクル発生の少ない磁気記録膜形成用Co基焼結合金スパッタリングターゲット、
(2)ターゲット素地中に絶対最大長10μmを超えるクロム酸化物凝集体が存在しない前記(1)記載のパーティクル発生の少ない磁気記録膜形成用Co基焼結合金スパッタリングターゲット、に特徴を有するものである。
この発明のパーティクル発生の少ない磁気記録膜形成用Co基焼結合金スパッタリングターゲットの素地中に絶対最大長5μmを超えるCr酸化物粒子が500個/mm以下に限定した理由は、絶対最大長5μm以下のサイズであれば、スパッタ中に脱落したり異常放電を生じたりする影響が小さいこと、また、絶対最大長5μmを超えるCr酸化物粒子が存在しても500個/mm以下であれば、パーティクル発生が低レベルであり、成膜不良にまで至らないからである。
この発明のパーティクル発生の少ない磁気記録膜形成用Co基焼結合金スパッタリングターゲットを製造するに際し、Cr:50〜70原子%を含有し、残部がCoからなるCr−Co合金粉末を使用することにより絶対最大長5μmを超えるCr酸化物粒子が500個/mm以下のパーティクル発生の少ない磁気記録膜形成用Co基焼結合金スパッタリングターゲットを製造することができる。Cr−Co合金粉末の成分組成を前記のごとく限定した理由は、Crが50原子%未満または70原子%を越えて含有すると、粉末中に金属間化合物の他にCoとCrの結合が弱い固溶体Coまたは固溶体Crが存在する割合が多くなり、混合時や焼結時にCrが酸素や非磁性酸化物と反応して粗大なクロム酸化物凝集体を形成しやすくなるので好ましくないからである。Cr−Co合金粉末に含まれるCrの一層好ましい範囲は54〜67原子%である。また、Cr−Pt合金粉末又はCr−Co−Pt合金粉末を用いることによっても同様な効果が得られる。
クロム酸化物凝集体がパーティクル発生の原因となる理由は、クロム酸化物凝集体は非常にもろく、スパッタ中に脱落したり異常放電を生じたりし、またクロム酸化物凝集体のサイズが大きい場合にはターゲットの加工中にターゲット表面から脱落し、脱落した部分に欠陥が形成されるからである。Cr−Co合金粉末を原料粉末として使用することによりクロム酸化物凝集体の生成が抑制される理由として、CrとCoの間にはCrが54〜67原子%付近に金属間化合物相が存在するが、CoとCrをこの付近の組成で合金化してCrのすべてあるいは大部分をCoとの金属間化合物の形で投入した場合、金属間化合物中のCrはCoと強固に結合された状態にあり、単体や固溶体として存在する場合よりも酸素や非磁性酸化物との反応が生じ難いためであると考えられる。
つぎに、この発明のパーティクル発生の少ない磁気記録膜形成用Co基焼結合金スパッタリングターゲットの製造方法において使用するCr−Co合金粉末の粒径は、50%粒径が150μmを越えると混合粉砕時に粉砕が十分に進まないことから、Cr−Co合金粉末の粒径は50%粒径が150μm以下であることが好ましく、微細であるほど好ましいところから分級などにより50%粒径が75μm以下にすることが一層好ましく、さらに50%粒径が45μm以下とすることがさらに一層好ましい。さらにCo粉末、Pt粉末はいずれも50%粒径が50μm以下(一層好ましくは50%粒径が40μm以下)、さらに非磁性酸化物粉末は50%粒径が20μm以下(一層好ましくは50%粒径が10μm以下)とすることが好ましい。その理由はCo粉末、Pt粉末がこれ以上大きいと混合後に均一な組織が得られにくいためである。また、非磁性酸化物粉末の粒径がこれ以上大きくなると混合粉砕工程を経てもターゲット中に10μm以上の大きな非磁性酸化物が存在しやすくなり、これがスパッタ中の異常放電やパーティクル発生の原因となるからである。
前記原料粉末の混合は不活性ガス雰囲気中で行なうことが好ましい。これは混合中にCrが酸素と結合してクロム酸化物凝集体が形成されるのをより一層防止することができるからである。
この発明は、一層パーティクル発生の少ない優れた磁気記録膜を形成することができるスパッタリングターゲットを提供することができ、コンピューター並びにデジタル家電等の産業の発展に大いに貢献し得るものである。
原料粉末として、表1に示される成分組成を有するCo−Cr合金粉末A〜Jをガスアトマイズ法により作製した。これらガスアトマイズ法により得られたCo−Cr合金粉末A〜Jは50%粒径が95μmであったので、これらCo−Cr合金粉末A〜Jを45μmの目開きを持つ篩により分級し、レーザー回折法により測定される50%粒径がいずれも35μmとなるように分級した。さらに市販の50%粒径:10μmのCo粉末、50%粒径::15μmのPt粉末、50%粒径:3μmのSiO粉末、50%粒径:3μmのTiO粉末、50%粒径:3μmのTa粉末および50%粒径:10μmのCr粉末を用意した。
Figure 2008240011
実施例1
これら原料粉末を表2に示される配合組成となるように配合し、得られた配合粉末を粉砕媒体となるジルコニアボールと共に10リットルの容器に投入し、この容器内の雰囲気をArガス雰囲気中で置換し、その後、容器を密閉した。この容器をボールミルで16時間回転させ、混合粉末を作製した。
得られた混合粉末を真空ホットプレス装置に充填し、真空雰囲気中、温度:1200℃、圧力:15MPa、3時間保持の条件で真空ホットプレスすることにより表2に示される成分組成を有するホットプレス体を作製し、このホットプレス体を切削加工して直径:152.4mm、厚さ:3mmの寸法を有する本発明ターゲット1〜8、比較ターゲット1〜2および従来ターゲット1を作製した。
前記本発明ターゲット1〜8、比較ターゲット1〜2および従来ターゲット1の素地中に分散するクロム酸化物凝集体の絶対最大長(粒子の輪郭線上の任意の2点間距離の最大値)をEPMAにより測定し、絶対最大長が5μmを越えるクロム酸化物凝集体の数および絶対最大長が10μmを越える粗大なクロム酸化物凝集体の存在の有無を表2に示した。
EPMAによるクロム酸化物凝集体の絶対最大長の測定は、次のようにして行なった。前記本発明ターゲット1〜8、比較ターゲット1〜2および従来ターゲット1で作製したホットプレス体から試料を切り出して断面を樹脂に埋め、鏡面研磨した。この断面組織についてフィールドエミッションEPMA(日本電子社製JXA−8500F)により面分析を行い、Crの元素マッピング像を得た。面分析の実施に当たり、加速電圧:15kV、照射電流:5×10−8Aとした。Crマッピング像のピクセルサイズはX,Y方向とも0.5μmとし、ピクセル数はX,Y方向とも800とした。従って、このCrのマッピング像による分析範囲は400μm×400μmとなる。測定時間は0.015秒、積算回数は1回とした。このCrの元素マッピング像は出来るだけCrが富化した領域(すなわちクロム酸化物凝集体)を明確に判別できるよう、コントラストおよび色調をつけた画像とした。得られたCrの元素マッピング像を画質を落とさずにビットマップ形式の画像ファイルとして保存し、この画像を別途パソコンの画像処理ソフト(三谷商事社製、Win Roof)に読み込ませて二値化し、マトリックスよりCrが富化している領域の絶対最大長を画像処理により計測した。二値化の際にはCr富化領域の大きさが元の画像と変化しないようにしきい値を選んだ。計測時の長さのキャリブレーションについては元のEPMAによるCrの元素マッピング像に表示されたスケールバーを用いた。サンプリングは、ターゲット毎に10箇所を無作為で行った。ここで、クロム酸化物凝集体の組成は、原子%でCr:30〜50%、酸素を50%〜70%含有し、残部がCo,Pt及び非磁性酸化物を構成する金属元素である。
さらに、前記本発明ターゲット1〜8、比較ターゲット1〜2および従来ターゲット1を有機溶剤により脱脂し、ついで真空中、150℃、8時間保持真空乾燥を行なったのち銅製のバッキングプレートに接合して市販のスパッタ装置に装着し、
到達真空度:5×10−5Pa、
電力:直流800W、
Arガス圧:6.0Pa、
ターゲット基板間距離:60mm、
基板加熱:なし、
の条件でプレスパッタを行い、ターゲット表面加工層を除去したのち、一旦チャンバーを大気開放して、防着板などのチャンバー部材の清掃を行った。その後、再び上記真空度に達するまで真空引きを行い、真空引き後、30分のプレスパッタを行ってターゲット表面の大気吸着成分や金属酸化層の除去を行ったのち、4インチSiウエハ上に厚さ:100nmの磁気記録膜を成膜した。同じ条件で合計25枚の4インチSiウエハ上に厚さ:100nmの磁気記録膜を成膜し、成膜後のウエハについて市販の異物検査装置によりウエハ表面に付着した1.0μm以上のパーティクル数を計測し、25枚の平均値を算出し、その結果を表2に示した。
Figure 2008240011
表2に示される結果から、本発明ターゲット1〜8は、従来ターゲット1に比べて、パーティクルの発生が少ないことが分かる。比較ターゲット1〜2はパーティクルの発生が多くなるので好ましくないことが分かる。
実施例2
先に用意した原料粉末を表3に示される配合組成となるように配合し、得られた配合粉末を粉砕媒体となるジルコニアボールと共に10リットルの容器に投入し、この容器内の雰囲気をArガス雰囲気中で置換し、その後、容器を密閉した。この容器をボールミルで16時間回転させ、混合粉末を作製した。
得られた混合粉末をSUS製の容器に充填し、550度、12時間保持の真空脱ガス処理を行なったのち、SUS容器を密封して混合粉末を真空封入した。この混合粉末を充填したSUS容器について、温度:1200℃、圧力:100MPa、3時間保持の条件で熱間静水圧プレスを施し、その後、SUS容器を開封して表3に示される成分組成を有する熱間静水圧プレス体を作製し、この熱間静水圧プレス体を切削加工して直径:152.4mm、厚さ:3mmの寸法を有するターゲットを作製することにより本発明ターゲット9〜16、比較ターゲット3〜4および従来ターゲット2を作製した。
前記本発明ターゲット9〜16、比較ターゲット3〜4および従来ターゲット2で作製したターゲットの素地中に分散するクロム酸化物凝集体の絶対最大長(粒子の輪郭線上の任意の2点間距離の最大値)をEPMAにより測定し、絶対最大長が5μmを越えるクロム酸化物凝集体の数および10μmを越える粗大なクロム酸化物凝集体の存在の有無を表3に示した。クロム酸化物凝集体の測定方法は実施例1と同じである。
さらに、前記本発明ターゲット9〜16、比較ターゲット3〜4および従来ターゲット2を有機溶剤により脱脂し、ついで真空中、150℃、8時間保持真空乾燥を行なったのち銅製のバッキングプレートに接合して市販のスパッタ装置に装着し、
到達真空度:5×10−5Pa、
電力:直流800W、
Arガス圧:6.0Pa、
ターゲット基板間距離:60mm、
基板加熱:なし、
の条件でプレスパッタを行い、ターゲット表面加工層を除去したのち、一旦チャンバーを大気開放して、防着板などのチャンバー部材の清掃を行った。その後、再び上記真空度に達するまで真空引きを行い、真空引き後、30分のプレスパッタを行ってターゲット表面の大気吸着成分や金属酸化層の除去を行ったのち、4インチSiウエハ上に厚さ:100nmの磁気記録膜を成膜した。同じ条件で合計25枚の4インチSiウエハ上に厚さ:100nmの磁気記録膜を成膜し、成膜後のウエハについて市販の異物検査装置によりウエハ表面に付着した1.0μm以上のパーティクル数を計測し、25枚の平均値を算出し、その結果を表3に示した。
Figure 2008240011
表3に示される結果から、素地中に絶対最大長5μmを超えるCr酸化物粒子が500個/mm以下である本発明ターゲット9〜16は、素地中に絶対最大長5μmを超えるクロム酸化物凝集体が500個/mmを超える又は絶対最大長10μmを超えるクロム酸化物凝集体が存在する従来ターゲット2に比べて、パーティクルの発生が少ないことが分かる。
実施例3
先に用意した原料粉末を表4に示される配合組成となるように配合し、得られた配合粉末を粉砕媒体となるジルコニアボールと共に10リットルの容器に投入し、この容器内の雰囲気をArガス雰囲気中で置換し、その後、容器を密閉した。この容器をボールミルで16時間回転させ、混合粉末を作製した。
得られた混合粉末を真空ホットプレス装置に充填し、真空雰囲気中、温度:1200℃、圧力:15MPa、3時間保持の条件で真空ホットプレスすることにより表4に示される成分組成を有するホットプレス体を作製し、このホットプレス体を切削加工して直径:152.4mm、厚さ:3mmの寸法を有する本発明ターゲット17〜24、比較ターゲット5〜6および従来ターゲット3を作製した。
前記本発明ターゲット17〜24、比較ターゲット5〜6および従来ターゲット3の素地中に分散するクロム酸化物凝集体の絶対最大長(粒子の輪郭線上の任意の2点間距離の最大値)をEPMAにより測定し、絶対最大長が5μmを越えるクロム酸化物凝集体の数および10μmを越える粗大なクロム酸化物凝集体の存在の有無を表4に示した。クロム酸化物凝集体の測定方法は実施例1と同じである。
さらに、前記本発明ターゲット17〜24、比較ターゲット5〜6および従来ターゲット3で得られたターゲットを有機溶剤により脱脂し、ついで真空中、150℃、8時間保持真空乾燥を行なったのち銅製のバッキングプレートに接合して市販のスパッタ装置に装着し、
到達真空度:5×10−5Pa、
電力:直流800W、
Arガス圧:6.0Pa、
ターゲット基板間距離:60mm、
基板加熱:なし、
の条件でプレスパッタを行い、ターゲット表面加工層を除去したのち、一旦チャンバーを大気開放して、防着板などのチャンバー部材の清掃を行った。その後、再び上記真空度に達するまで真空引きを行い、真空引き後、30分のプレスパッタを行ってターゲット表面の大気吸着成分や金属酸化層の除去を行ったのち、4インチSiウエハ上に厚さ:100nmの磁気記録膜を成膜した。同じ条件で合計25枚の4インチSiウエハ上に厚さ:100nmの磁気記録膜を成膜し、成膜後のウエハについて市販の異物検査装置によりウエハ表面に付着した1.0μm以上のパーティクル数を計測し、25枚の平均値を算出し、その結果を表4に示した。
Figure 2008240011
表4に示される結果から、Cr:50〜70原子%を含有し、残部がCoからなるCo−Cr合金粉末A〜Hを原料粉末として配合して作製した本発明ターゲット17〜24で作製したターゲットは、Co−Cr合金粉末を添加することなく50%粒径:10μmのCo粉末、50%粒径:10μmのCr粉末、50%粒径:15μmのPt粉末および50%粒径:3μmのTiO粉末を配合し混合して作製する従来ターゲット3により作製したターゲットに比べて、パーティクルの発生が少ないことが分かる。しかし、Co−Cr合金粉末がこの発明の範囲から外れた成分組成を有するCo−Cr合金粉末I〜Jを使用して作製した比較ターゲット5〜6で作製したターゲットはパーティクルの発生が多くなるので好ましくないことが分かる。
実施例4
先に用意した原料粉末を表5に示される配合組成となるように配合し、得られた配合粉末を粉砕媒体となるジルコニアボールと共に10リットルの容器に投入し、この容器内の雰囲気をArガス雰囲気中で置換し、その後、容器を密閉した。この容器をボールミルで16時間回転させ、混合粉末を作製した。
得られた混合粉末をSUS製の容器に充填し、550度、12時間保持の真空脱ガス処理を行なったのち、SUS容器を密封して混合粉末を真空封入した。この混合粉末を充填したSUS容器について、温度:1200℃、圧力:100MPa、3時間保持の条件で熱間静水圧プレスを施し、その後、SUS容器を開封して表5に示される成分組成を有する熱間静水圧プレス体を作製し、この熱間静水圧プレス体を切削加工して直径:152.4mm、厚さ:3mmの寸法を有するターゲットを作製することにより本発明ターゲット25〜32、比較ターゲット7〜8および従来ターゲット4を作製した。
前記本発明ターゲット25〜32、比較ターゲット7〜8および従来ターゲット4で作製したターゲットの素地中に分散するクロム酸化物凝集体の絶対最大長(粒子の輪郭線上の任意の2点間距離の最大値)をEPMAにより測定し、絶対最大長が5μmを越えるクロム酸化物凝集体の数および絶対最大長が10μmを越える粗大なクロム酸化物凝集体の存在の有無を表5に示した。クロム酸化物凝集体の測定方法は実施例1と同じである。
さらに、前記本発明ターゲット25〜32、比較ターゲット7〜8および従来ターゲット4で得られたターゲットを有機溶剤により脱脂し、ついで真空中、150℃、8時間保持真空乾燥を行なったのち銅製のバッキングプレートに接合して市販のスパッタ装置に装着し、
到達真空度:5×10−5Pa、
電力:直流800W、
Arガス圧:6.0Pa、
ターゲット基板間距離:60mm、
基板加熱:なし、
の条件でプレスパッタを行い、ターゲット表面加工層を除去したのち、一旦チャンバーを大気開放して、防着板などのチャンバー部材の清掃を行った。その後、再び上記真空度に達するまで真空引きを行い、真空引き後、30分のプレスパッタを行ってターゲット表面の大気吸着成分や金属酸化層の除去を行ったのち、4インチSiウエハ上に厚さ:100nmの磁気記録膜を成膜した。同じ条件で合計25枚の4インチSiウエハ上に厚さ:100nmの磁気記録膜を成膜し、成膜後のウエハについて市販の異物検査装置によりウエハ表面に付着した1.0μm以上のパーティクル数を計測し、25枚の平均値を算出し、その結果を表5に示した。
Figure 2008240011
表5に示される結果から、Cr:50〜70原子%を含有し、残部がCoからなるCo−Cr合金粉末A〜Hを原料粉末として配合して作製した本発明ターゲット25〜32で作製したターゲットは、Co−Cr合金粉末を添加することなく50%粒径:10μmのCo粉末、50%粒径:10μmのCr粉末、50%粒径:15μmのPt粉末および50%粒径:3μmのTa粉末を配合し混合して作製する従来ターゲット4により作製したターゲットに比べて、パーティクルの発生が少ないことが分かる。しかし、Co−Cr合金粉末がこの発明の範囲から外れた成分組成を有するCo−Cr合金粉末I〜Jを使用して作製した比較ターゲット7〜8で作製したターゲットはパーティクルの発生が多くなるので好ましくないことが分かる。

Claims (2)

  1. 非磁性酸化物:2〜15モル%、Cr:3〜20モル%、Pt:5〜30モル%を含有し、残部:Coおよび不可避不純物からなる成分組成を有し、素地中に絶対最大長(粒子の輪郭線上の任意の2点間距離の最大値)が5μmを超えるCrとOを主成分とする凝集体または析出物(以下、クロム酸化物凝集体という)が500個/mm以下であることを特徴とするパーティクル発生の少ない磁気記録膜形成用Co基焼結合金スパッタリングターゲット。
  2. ターゲット素地中に絶対最大長が10μmを超えるクロム酸化物凝集体が存在しないことを特徴とする請求項1記載のパーティクル発生の少ない磁気記録膜形成用Co基焼結合金スパッタリングターゲット。
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