JPH0598433A - スパツタリング用ターゲツトの製造方法 - Google Patents

スパツタリング用ターゲツトの製造方法

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JPH0598433A
JPH0598433A JP22056591A JP22056591A JPH0598433A JP H0598433 A JPH0598433 A JP H0598433A JP 22056591 A JP22056591 A JP 22056591A JP 22056591 A JP22056591 A JP 22056591A JP H0598433 A JPH0598433 A JP H0598433A
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JP
Japan
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alloy
target
inert
powder
reducing atmosphere
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JP22056591A
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English (en)
Inventor
Makoto Kinoshita
真 木下
Jun Tamura
純 田村
Kunio Kishida
邦雄 岸田
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Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 本願のスパッタリング用ターゲットの製造方
法は、Co,Cr,Ptもしくはこれらを2種以上含む
合金を不活性または還元性のいずれかの雰囲気中におい
て加熱溶融し、溶融状態または凝固状態の前記金属もし
くは合金を不活性または還元性のいずれかの雰囲気中に
おいて粉体化し、これらの粉体を用いて成分比がCr5
〜20重量%、Pt10〜55重量%、残部がCoから
なる金属粉、または金属と合金の混合粉、もしくは合金
粉を作成し、該粉体を熱間静水圧プレス(HIP)を用
いて成型・焼結した後に、圧延することを特徴とする。 【効果】 極めて高純度かつ均一性に優れたCo−Cr
−Pt系ターゲットを作成することができる。したがっ
て、薄膜ハードディスクの品質及び歩留まりを格段に向
上させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、スパッタリング用タ
ーゲットの製造方法に係り、特に均一な合金相からなる
CoーCr−Pt系スパッタリング用ターゲットの製造
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、情報機器の急激な進歩に伴い、記
憶装置の主要部を構成する磁気ディスクや磁気ヘッドに
対してもより高密度なものが求められている。
【0003】薄膜ハードディスクを例にとると、従来に
おいてはアルミ板の表面にスピンコート等により強磁性
材料を塗布する方法が一般的であったが、このような塗
布媒体では記録密度を更に向上させることが難しく、最
近では強磁性材料を高周波(RF)マグネトロンスパッ
タリング等により直接基板上に形成する方法が採られて
いる。この方法は、従来の塗布法に比べて高密度記録可
能な磁性膜を形成することができ、電磁変換特性に優
れ、SN比が高い等の特徴を有するために、各製造メー
カー等において精力的に開発が進められている。
【0004】しかし、上記のハードディスクでは、膜厚
が1μm以下と薄いことから従来に増して耐傷性や耐蝕
性に対する条件が厳しく、また、高密度化に対応するた
めにより高品質な膜が求められており、したがって、薄
膜形成に用いられるスパッタリング用ターゲット(以
下、単にターゲットと略称する)、例えばCoーCr−
Pt系合金からなるターゲットについてもより高純度か
つ均一な組成のものが要望されている。
【0005】上記のターゲットは、通常図19に示す粉
末冶金法により製造されている。まず、ターゲットの原
料となるCo,Cr,Pt各々を所定量秤量する。これ
らの原料の純度は一般的に3N〜4N程度である。次
に、これらの各原料をボールミル等の混合機により混合
した後、この混合した粉体をラバーモールドに充填し、
冷間静水圧プレス(CIP)により加圧・成形する。次
に、得られた成形物をステンレススチール等の金属缶に
封入した後、熱間静水圧プレス(HIP)により焼結す
る。なお、ホットプレス(HP)を用いれば、上記の加
圧・成形工程と焼結工程を一つの工程で行うことができ
る。上記により得られた焼結体を所定の形状に加工した
後、ボンディング等の仕上加工がなされて製品(ターゲ
ット)とされる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のター
ゲットを用いてスパッタリングを行った場合、スパッタ
リング時にターゲットに片減りが生じたり、ターゲット
の漏洩磁束密度が不均一になったりし易く、薄膜ハード
ディスクの品質や歩留まりが大幅に低下する等の問題が
あった。
【0007】その理由は、従来の製造方法によるターゲ
ットでは、合金の成分であるCo,Cr,Pt各々は固
溶せずに粒子の形状を保持した状態で隣接する粒子同士
が密着した金属組織構造になっており、均一な合金相に
なっていないためである。
【0008】この発明は、上記の事情に鑑みてなされた
もので、以上の問題点を有効に解決することができるC
o−Cr−Pt系ターゲットの製造方法を提供すること
にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、この発明は次の様なターゲットの製造方法を採用し
た。
【0010】すなわち、請求項1記載のターゲットの製
造方法は、Co,Cr,Ptそれぞれを不活性または還
元性のいずれかの雰囲気中において加熱溶融し、溶融状
態または凝固状態の前記Co,Cr,Ptそれぞれを不
活性または還元性のいずれかの雰囲気中において粉体化
し、これらの粉体を用いて成分比がCr5〜20重量
%、Pt10〜55重量%、残部がCoからなる混合物
を作成し、該混合物を熱間静水圧プレス(HIP)を用
いて成型・焼結した後に、圧延することを特徴としてい
る。
【0011】また、請求項2記載のターゲットの製造方
法は、CoとCrの混合物を不活性または還元性のいず
れかの雰囲気中において加熱溶融してCo−Cr合金と
し、溶融状態または凝固状態の前記Co−Cr合金を不
活性または還元性のいずれかの雰囲気中において粉体化
するとともに、Ptを不活性または還元性のいずれかの
雰囲気中において加熱溶融し、溶融状態または凝固状態
の前記Ptを不活性または還元性のいずれかの雰囲気中
において粉体化し、前記Co−Cr合金及びPtのそれ
ぞれの粉体を用いて成分比がCr5〜20重量%、Pt
10〜55重量%、残部がCoからなる混合物を作成
し、該混合物を熱間静水圧プレス(HIP)を用いて成
型・焼結した後に、圧延することを特徴としている。
【0012】また、請求項3記載のターゲットの製造方
法は、成分比がCr5〜20重量%、Pt10〜55重
量%、残部がCoからなる混合物を不活性または還元性
のいずれかの雰囲気中において加熱溶融して合金とし、
溶融状態または凝固状態の前記合金を不活性または還元
性のいずれかの雰囲気中において粉体化し、この粉体を
熱間静水圧プレス(HIP)を用いて成型・焼結した後
に、圧延することを特徴としている。
【0013】ここで、Cr,Pt各々の含有量が上記の
範囲を外れている場合には、生成膜の保磁力が所望の値
にならないために不適当である。
【0014】
【作用】請求項1記載のターゲットの製造方法では、C
o,Cr,Ptそれぞれを不活性または還元性のいずれ
かの雰囲気中において加熱溶融することにより、加熱溶
融時にCo,Cr,Ptそれぞれが酸化するのを防止す
る。
【0015】また、溶融状態または凝固状態の前記C
o,Cr,Ptそれぞれを不活性または還元性のいずれ
かの雰囲気中において粉体化することにより、前記C
o,Cr,Ptそれぞれの粉体が粉体化の工程中に酸化
するのを防止する。
【0016】また、請求項2記載のターゲットの製造方
法では、CoとCrの混合物を不活性または還元性のい
ずれかの雰囲気中において加熱溶融することにより、前
記混合物をより均一なCo−Cr合金相とし、加熱溶融
時に該Co−Cr合金が酸化するのを防止する。
【0017】また、溶融状態または凝固状態のCo−C
r合金を不活性または還元性のいずれかの雰囲気中にお
いて粉体化することにより、このCo−Cr合金粉が粉
体化の工程中に酸化するのを防止する。また、溶融状態
または凝固状態の前記Ptを不活性または還元性のいず
れかの雰囲気中において粉体化することにより、前記P
t粉が粉体化の工程中に酸化するのを防止する。
【0018】また、請求項3記載のターゲットの製造方
法では、成分比がCr5〜20重量%、Pt10〜55
重量%、残部がCoからなる混合物を不活性または還元
性のいずれかの雰囲気中において加熱溶融することによ
り、前記混合物をより均一なCo−Cr−Pt合金相と
し、加熱溶融時に該Co−Cr−Pt合金が酸化するの
を防止する。
【0019】また、溶融状態または凝固状態の前記合金
を不活性または還元性のいずれかの雰囲気中において粉
体化することにより、このCo−Cr−Pt合金粉が粉
体化の工程中に酸化するのを防止する。
【0020】
【実施例】以下、この発明の各実施態様について説明す
る。
【0021】(実施例1)まず、請求項1記載のターゲ
ットの製造方法の一実施例について、図1及び図2に基
づいて説明する。
【0022】まず、4Nの高純度Co金属塊をマグネシ
アルツボ内に充填し、このルツボを真空高周波誘導加熱
炉内にセットし、該真空高周波誘導加熱炉の内部を不活
性(Ar)または還元性(Ar+5%H2)雰囲気にし
て加熱・溶融した。このときのCo金属塊の溶融温度は
1550〜1600℃であった。この加熱溶融の際にC
o中の不純物、例えばCoO等が揮発除去されるため
に、前記Co金属は純化され5N以上の高純度の溶融物
となる。なお、上記真空高周波誘導加熱炉の替わりにプ
ラズマアークを用いても全く同様にCo金属を加熱溶融
することができた。次に、この加熱溶融したCo金属を
冷却し鋳造してインゴットとした。次に、このインゴッ
トを不活性(Ar)雰囲気中で粉砕し50〜150μm
の大きさのCo粉とした。
【0023】また、Cr及びPtについても前記Coと
同様の方法を適用し、Cr粉及びPt粉とした。
【0024】次に、各金属元素の成分比がCr10重量
%、Pt31重量%、Co残部となる様にCo粉、Cr
粉、Pt粉をそれぞれ所定量秤量した。次に、これらの
金属粉をボールミル等の混合機を用いて不活性(Ar)
雰囲気中で混合しCo−Cr−Pt混合物とした。次
に、この混合物をラバーモールドに充填し、冷間静水圧
プレス(CIP)により1000気圧/cm2の下で成
形し、98mm角で厚み15mmの板体とした。
【0025】次に、この板体を、例えばステンレススチ
ール(SUS304)等からなる缶に入れ、当該缶の内
部を真空脱気し封着した。次に、この缶を熱間静水圧プ
レス(HIP)により1000気圧/cm2,1250
℃の条件の下で2時間焼結した。
【0026】次に、この焼結した缶に600℃の下で6
0分予備加熱を施した後、クロス圧延処理を行い、10
00℃の下で60分焼鈍した。以上の予備加熱から焼鈍
までの工程をこの缶の全圧縮率が60%になるまで、繰
り返し行った。
【0027】上記の缶を所定の形状に加工した後、ボン
ディング等の仕上加工を行い、製品(ターゲット)とし
た。このように、均一な合金相からなるCo−Cr−P
t系ターゲットを製造することができる。
【0028】(実施例2)次に、請求項2記載のターゲ
ットの製造方法の一実施例について、図3及び図4に基
づいて説明する。
【0029】まず、各金属元素の成分比がCo85.5
重量%、Cr14.5重量%となる様に4Nの高純度C
o、4Nの高純度Crをそれぞれ所定量秤量した。次
に、これらの金属をマグネシアルツボ内に充填し、この
ルツボを真空高周波誘導加熱炉内にセットし、該真空高
周波誘導加熱炉の内部を不活性(Ar)または還元性
(Ar+5%H2)雰囲気にして加熱・溶融した。この
ときのCo−Cr混合物の溶融温度は1550〜160
0℃であった。この加熱溶融の際にCo及びCr中の不
純物、例えばCoO,Cr23等が揮発除去されるため
に、前記Co及びCrは純化され5N以上の高純度のC
o−Cr合金となる。なお、上述した実施例1と全く同
様に、上記真空高周波誘導加熱炉の替わりにプラズマア
ークを用いても同様の結果を得ることができる。次に、
この加熱溶融したCo−Cr合金を冷却し鋳造してイン
ゴットとした。次に、このインゴットを不活性(Ar)
雰囲気中でプラズマアークを用いて溶解し、20000
rpmにてREP処理を施し、50〜150μmの大き
さのCo−Cr合金粉とした。
【0030】また、Ptについては、上述した実施例1
と同様の方法を適用し、Pt粉とした。
【0031】次に、各金属元素の成分比がCr10重量
%、Pt31重量%、Co残部となる様にCo−Cr合
金粉、Pt粉をそれぞれ所定量秤量した。次に、これら
の粉体をボールミル等の混合機を用いて不活性(Ar)
雰囲気中で混合しCo−Cr合金粉とPt粉の混合物と
した。次に、この混合物をラバーモールドに充填し、冷
間静水圧プレス(CIP)により1000気圧/cm2
の下で成形し、98mm角で厚み15mmの板体とし
た。
【0032】次に、この板体を、例えばステンレススチ
ール(SUS304)等からなる缶に入れ、当該缶の内
部を真空脱気し封着した。次に、この缶を熱間静水圧プ
レス(HIP)により1000気圧/cm2,1250
℃の条件の下で2時間焼結した。
【0033】次に、この焼結した缶に600℃の下で6
0分予備加熱を施した後、クロス圧延処理を行い、10
00℃の下で60分焼鈍した。以上の予備加熱から焼鈍
までの工程をこの缶の全圧縮率が60%になるまで、繰
り返し行った。
【0034】上記の缶を所定の形状に加工した後、ボン
ディング等の仕上加工を行い、製品(ターゲット)とし
た。このように、この実施例2においても上記実施例1
と同様に、均一な合金相からなるCo−Cr−Pt系タ
ーゲットを製造することができる。
【0035】(実施例3)次に、請求項3記載のターゲ
ットの製造方法の一実施例について、図5及び図6に基
づいて説明する。
【0036】まず、Cr10重量%、Pt31重量%、
Co残部となる様に4Nの高純度Co、4Nの高純度C
r、4Nの高純度Ptをそれぞれ所定量秤量した。次
に、これらの金属の混合物をマグネシアルツボ内に充填
し、このCo−Cr−Pt混合物を不活性(Ar)雰囲
気の下でプラズマアークにより加熱・溶融した。このと
きのCo−Cr−Pt混合物の溶融温度は1550〜1
600℃であった。この加熱溶融の際にCo及びCr中
の不純物、例えばCoO,Cr23等が揮発除去される
ために、前記Co及びCrは純化され5N以上の高純度
のCo−Cr−Pt合金となる。次に、この加熱溶融し
たCo−Cr−Pt合金を前記ルツボの底部に設けられ
た穴から液滴にして落下させ、これらの液滴を高速のガ
スジェットを用いて50〜150μmの大きさのCo−
Cr−Pt合金粉とした(ガスアトマイズ法)。
【0037】次に、このCo−Cr−Pt合金粉をボー
ルミル等の混合機を用いて不活性(Ar)雰囲気中で混
合し、このCo−Cr−Pt合金粉をラバーモールドに
充填し、冷間静水圧プレス(CIP)により1000気
圧/cm2の下で成形し、98mm角で厚み15mmの
板体とした。
【0038】次に、この板体を、例えばステンレススチ
ール(SUS304)等からなる缶に入れ、当該缶の内
部を真空脱気し封着した。次に、この缶を熱間静水圧プ
レス(HIP)により1000気圧/cm2,1250
℃の条件の下で2時間焼結した。
【0039】次に、この焼結した缶に600℃の下で6
0分予備加熱を施した後、クロス圧延処理を行い、10
00℃の下で60分焼鈍した。以上の予備加熱から焼鈍
までの工程をこの缶の全圧縮率が60%になるまで、繰
り返し行った。
【0040】上記の缶を所定の形状に加工した後、ボン
ディング等の仕上加工を行い、製品(ターゲット)とし
た。このように、この実施例3においても上記実施例1
及び2と同様に、均一な合金相からなるCo−Cr−P
t系ターゲットを製造することができる。
【0041】表1は、上記の実施例1ないし実施例3の
製造方法により製造したターゲットと従来の製造方法に
より製造したターゲット(比較例)の各々の特性を比較
したものである。
【0042】表中、No.1は実施例1の方法により製
造されたもの、No.2は実施例2の方法により製造さ
れたもの、No.3〜7は実施例3の方法により製造さ
れたものである。また、No.8は従来例によるもの、
No.9はNo.3と同一の製造方法において圧延処理
を施さなかったものである。
【0043】ここでは、各ターゲットの漏れ磁束のバラ
ツキは、図7に示す様にターゲット上に2つの同心円を
描き、内側の円では等間隔に8箇所、また外側の円では
等間隔に12箇所、計20箇所の測定点をとり、Br=
5600Gaussの条件下におけるそれぞれの測定点
の漏れ磁束の大きさを測定し、内側と外側それぞれの最
大値及び最小値を求めバラツキの評価をおこなった。
【0044】また、膜の保磁力のバラツキは、各ターゲ
ットを用いて成膜された薄膜の保磁力のバラツキを示す
もので、Hc=1050 Oeの条件下におけるそれぞ
れの薄膜の保磁力の大きさを測定し、それぞれの偏差を
求めバラツキの評価をおこなった。
【0045】
【表1】
【0046】表1より、これらの実施例のターゲットで
は、漏れ磁束のバラツキ、膜の保磁力のバラツキ共に比
較例と比べて大幅に向上していることがわかる。特に、
No.3〜7のものではNo.1やNo.2と比べてバ
ラツキの幅が小さく、面内均一性に優れたCo−Cr−
Pt系ターゲットであることがあきらかである。
【0047】図8ないし図11は、ターゲットの表面の
各点のICP分析によるCrの偏析の測定値を表わした
もので、図8はNo.1のターゲットの、図9はNo.
2のターゲットの、図10はNo.3のターゲットの、
図11は従来例であるNo.8のターゲットの測定値を
それぞれ図示したものである。
【0048】ここでは、図12に示す様にターゲットの
中心部から周辺部にかけて3つの同心円を描き、中心点
に1箇所、最も内側の円では等間隔に4箇所、中間部の
円では等間隔に12箇所、また外側の円では等間隔に1
6箇所、計33箇所の測定点をとり、各測定点から試料
を1〜2g採取しICP分析を行い、偏析の評価を行っ
た。
【0049】図8ないし図11から明らかな様に、これ
らの実施例のターゲットでは、Crの偏析が小さく比較
例と比べて大幅に向上していることがわかる。特に、N
o.3のものではNo.1やNo.2と比べてもバラツ
キの幅が極めて小さくなっており、面内均一性に極めて
優れたCo−Cr−Pt系ターゲットであることがあき
らかである。
【0050】図13ないし図16は、ターゲットの表面
の各点のICP分析によるPtの偏析の測定値を表わし
たもので、図13はNo.1のターゲットの、図14は
No.2のターゲットの、図15はNo.3のターゲッ
トの、図16は従来例であるNo.8のターゲットの測
定値をそれぞれ図示したものである。
【0051】各測定点の採り方及び評価の仕方は上述し
たCrの偏析の場合と全く同一である。
【0052】図13ないし図16から明らかな様に、こ
れらの実施例のターゲットでは、Ptの偏析が小さく比
較例と比べて大幅に向上していることがわかる。特に、
No.3のものではNo.1やNo.2と比べてもバラ
ツキの幅が極めて小さくなっており、面内均一性に極め
て優れたCo−Cr−Pt系ターゲットであることがあ
きらかである。
【0053】図17はNo.3のターゲットの、また、
図18はNo.9のターゲット(比較例)の金属組織図
である。これらの図から明らかな様に、No.3のター
ゲットでは大きさの揃ったCo−Cr−Pt3元系の合
金相で構成されており、比較例と比べて微視的な均一性
が大幅に向上していることがわかる。
【0054】以上説明した様に、請求項1記載のターゲ
ットの製造方法に係る一実施例では、Co,Cr,Pt
それぞれを不活性または還元性のいずれかの雰囲気中に
おいて加熱溶融し、溶融状態または凝固状態の前記C
o,Cr,Ptそれぞれを不活性または還元性のいずれ
かの雰囲気中において粉体化し、これらの粉体を用いて
成分比がCr5〜20重量%、Pt10〜55重量%、
残部がCoからなる混合物を作成し、該混合物を熱間静
水圧プレス(HIP)を用いて成型・焼結した後に、圧
延することとしたので、加熱溶融時及び粉体化の工程中
にCo,Cr,Ptそれぞれの酸化を防止することがで
き、極めて高純度なCo,Cr,Ptの粉体を得ること
ができ、したがって、極めて高純度かつ均一性に優れた
Co−Cr−Pt系ターゲットを作成することができ
る。
【0055】また、請求項2記載のターゲットの製造方
法に係る一実施例では、CoとCrの混合物を不活性ま
たは還元性のいずれかの雰囲気中において加熱溶融して
Co−Cr合金とし、溶融状態または凝固状態の前記C
o−Cr合金を不活性または還元性のいずれかの雰囲気
中において粉体化するとともに、Ptを不活性または還
元性のいずれかの雰囲気中において加熱溶融し、溶融状
態または凝固状態の前記Ptを不活性または還元性のい
ずれかの雰囲気中において粉体化し、前記Co−Cr合
金及びPtのそれぞれの粉体を用いて成分比がCr5〜
20重量%、Pt10〜55重量%、残部がCoからな
る混合物を作成し、該混合物を熱間静水圧プレス(HI
P)を用いて成型・焼結した後に、圧延することとした
ので、加熱溶融時及び粉体化の工程中にCo−Cr合
金,Ptそれぞれの酸化を防止することができ、極めて
高純度なCo−Cr合金,Ptの粉体を得ることがで
き、したがって、極めて高純度かつ均一性に優れたCo
−Cr−Pt系ターゲットを作成することができる。
【0056】また、請求項3記載のターゲットの製造方
法に係る一実施例では、は、成分比がCr5〜20重量
%、Pt10〜55重量%、残部がCoからなる混合物
を不活性または還元性のいずれかの雰囲気中において加
熱溶融して合金とし、溶融状態または凝固状態の前記合
金を不活性または還元性のいずれかの雰囲気中において
粉体化し、この粉体を熱間静水圧プレス(HIP)を用
いて成型・焼結した後に、圧延することとしたので、加
熱溶融時及び粉体化の工程中にCo−Cr−Pt合金の
酸化を防止することができ、極めて高純度なCo−Cr
−Pt合金の粉体を得ることができ、したがって、極め
て高純度かつ均一性に優れたCo−Cr−Pt系ターゲ
ットを作成することができる。
【0057】以上により、極めて均一性が高くかつ高純
度のターゲットの製造方法を提供することができ、した
がって、薄膜ハードディスクの品質及び歩留まりを格段
に向上させることができる。
【0058】
【発明の効果】以上説明した様に、この発明の請求項1
記載のターゲットの製造方法によれば、Co,Cr,P
tそれぞれを不活性または還元性のいずれかの雰囲気中
において加熱溶融し、溶融状態または凝固状態の前記C
o,Cr,Ptそれぞれを不活性または還元性のいずれ
かの雰囲気中において粉体化し、これらの粉体を用いて
成分比がCr5〜20重量%、Pt10〜55重量%、
残部がCoからなる混合物を作成し、該混合物を熱間静
水圧プレス(HIP)を用いて成型・焼結した後に、圧
延することとしたので、加熱溶融時及び粉体化の工程中
にCo,Cr,Ptそれぞれの酸化を防止することがで
き、極めて高純度なCo,Cr,Ptの粉体を得ること
ができ、したがって、極めて高純度かつ均一性に優れた
Co−Cr−Pt系ターゲットを作成することができ
る。
【0059】また、請求項2記載のターゲットの製造方
法によれば、CoとCrの混合物を不活性または還元性
のいずれかの雰囲気中において加熱溶融してCo−Cr
合金とし、溶融状態または凝固状態の前記Co−Cr合
金を不活性または還元性のいずれかの雰囲気中において
粉体化するとともに、Ptを不活性または還元性のいず
れかの雰囲気中において加熱溶融し、溶融状態または凝
固状態の前記Ptを不活性または還元性のいずれかの雰
囲気中において粉体化し、前記Co−Cr合金及びPt
のそれぞれの粉体を用いて成分比がCr5〜20重量
%、Pt10〜55重量%、残部がCoからなる混合物
を作成し、該混合物を熱間静水圧プレス(HIP)を用
いて成型・焼結した後に、圧延することとしたので、加
熱溶融時及び粉体化の工程中にCo−Cr合金,Ptそ
れぞれの酸化を防止することができ、極めて高純度なC
o−Cr合金,Ptの粉体を得ることができ、したがっ
て、極めて高純度かつ均一性に優れたCo−Cr−Pt
系ターゲットを作成することができる。
【0060】また、請求項3記載のターゲットの製造方
法によれば、成分比がCr5〜20重量%、Pt10〜
55重量%、残部がCoからなる混合物を不活性または
還元性のいずれかの雰囲気中において加熱溶融して合金
とし、溶融状態または凝固状態の前記合金を不活性また
は還元性のいずれかの雰囲気中において粉体化し、この
粉体を熱間静水圧プレス(HIP)を用いて成型・焼結
した後に、圧延することとしたので、加熱溶融時及び粉
体化の工程中にCo−Cr−Pt合金の酸化を防止する
ことができ、極めて高純度なCo−Cr−Pt合金の粉
体を得ることができ、したがって、極めて高純度かつ均
一性に優れたCo−Cr−Pt系ターゲットを作成する
ことができる。
【0061】以上により、極めて均一性が高くかつ高純
度のターゲットの製造方法を提供することができ、した
がって、薄膜ハードディスクの品質及び歩留まりを格段
に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の請求項1記載のターゲットの製造方法
の粉体化の製造工程を示す工程図である。
【図2】本発明の請求項1記載のターゲットの製造方法
を示す工程図である。
【図3】本発明の請求項2記載のターゲットの製造方法
の粉体化の製造工程を示す工程図である。
【図4】本発明の請求項2記載のターゲットの製造方法
を示す工程図である。
【図5】本発明の請求項3記載のターゲットの製造方法
の粉体化の製造工程を示す工程図である。
【図6】本発明の請求項3記載のターゲットの製造方法
を示す工程図である。
【図7】ターゲットの漏れ磁束測定位置を示す平面図で
ある。
【図8】本発明のターゲットの表面のICP分析による
Crの偏析の測定値を示すデータである。
【図9】本発明のターゲットの表面のICP分析による
Crの偏析の測定値を示すデータである。
【図10】本発明のターゲットの表面のICP分析によ
るCrの偏析の測定値を示すデータである。
【図11】従来のターゲットの表面のICP分析による
Crの偏析の測定値を示すデータである。
【図12】ターゲットのIPC分析のサンプル採取位置
を示す平面図である。
【図13】本発明のターゲットの表面のICP分析によ
るPtの偏析の測定値を示すデータである。
【図14】本発明のターゲットの表面のICP分析によ
るPtの偏析の測定値を示すデータである。
【図15】本発明のターゲットの表面のICP分析によ
るPtの偏析の測定値を示すデータである。
【図16】従来のターゲットの表面のICP分析による
Ptの偏析の測定値を示すデータである。
【図17】本発明のターゲットの金属組織を示す図であ
る。
【図18】比較例のターゲットの金属組織を示す図であ
る。
【図19】従来のスパッタリング用ターゲットの製造方
法を示す工程図である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Co,Cr,Ptそれぞれを不活性また
    は還元性のいずれかの雰囲気中において加熱溶融し、溶
    融状態または凝固状態の前記Co,Cr,Ptそれぞれ
    を不活性または還元性のいずれかの雰囲気中において粉
    体化し、これらの粉体を用いて成分比がCr5〜20重
    量%、Pt10〜55重量%、残部がCoからなる混合
    物を作成し、該混合物を熱間静水圧プレス(HIP)を
    用いて成型・焼結した後に、圧延することを特徴とする
    スパッタリング用ターゲットの製造方法。
  2. 【請求項2】 CoとCrの混合物を不活性または還元
    性のいずれかの雰囲気中において加熱溶融してCo−C
    r合金とし、溶融状態または凝固状態の前記Co−Cr
    合金を不活性または還元性のいずれかの雰囲気中におい
    て粉体化するとともに、Ptを不活性または還元性のい
    ずれかの雰囲気中において加熱溶融し、溶融状態または
    凝固状態の前記Ptを不活性または還元性のいずれかの
    雰囲気中において粉体化し、前記Co−Cr合金及びP
    tのそれぞれの粉体を用いて成分比がCr5〜20重量
    %、Pt10〜55重量%、残部がCoからなる混合物
    を作成し、該混合物を熱間静水圧プレス(HIP)を用
    いて成型・焼結した後に、圧延することを特徴とするス
    パッタリング用ターゲットの製造方法。
  3. 【請求項3】 成分比がCr5〜20重量%、Pt10
    〜55重量%、残部がCoからなる混合物を不活性また
    は還元性のいずれかの雰囲気中において加熱溶融して合
    金とし、溶融状態または凝固状態の前記合金を不活性ま
    たは還元性のいずれかの雰囲気中において粉体化し、こ
    の粉体を熱間静水圧プレス(HIP)を用いて成型・焼
    結した後に、圧延することを特徴とするスパッタリング
    用ターゲットの製造方法。
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