JP2008239790A - 浸透防止剤、溶剤インク及び浸透防止方法 - Google Patents

浸透防止剤、溶剤インク及び浸透防止方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2008239790A
JP2008239790A JP2007082046A JP2007082046A JP2008239790A JP 2008239790 A JP2008239790 A JP 2008239790A JP 2007082046 A JP2007082046 A JP 2007082046A JP 2007082046 A JP2007082046 A JP 2007082046A JP 2008239790 A JP2008239790 A JP 2008239790A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
printing
solvent
fine particles
penetration
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007082046A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4568300B2 (ja
Inventor
Tomotaka Furuhata
朝隆 古旗
Satoshi Takezawa
敏 竹澤
Isao Tabayashi
勲 田林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mimaki Engineering Co Ltd
Original Assignee
Mimaki Engineering Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mimaki Engineering Co Ltd filed Critical Mimaki Engineering Co Ltd
Priority to JP2007082046A priority Critical patent/JP4568300B2/ja
Priority to KR20070055500A priority patent/KR100901174B1/ko
Priority to CN2007101124891A priority patent/CN101275041B/zh
Priority to EP07290956.7A priority patent/EP1975209B1/en
Priority to US12/052,595 priority patent/US8133535B2/en
Publication of JP2008239790A publication Critical patent/JP2008239790A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4568300B2 publication Critical patent/JP4568300B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09DCOATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
    • C09D11/00Inks
    • C09D11/30Inkjet printing inks
    • C09D11/36Inkjet printing inks based on non-aqueous solvents
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41MPRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
    • B41M5/00Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41MPRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
    • B41M5/00Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein
    • B41M5/50Recording sheets characterised by the coating used to improve ink, dye or pigment receptivity, e.g. for ink-jet or thermal dye transfer recording
    • B41M5/52Macromolecular coatings

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)
  • Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)
  • Ink Jet (AREA)

Abstract

【課題】親水性多孔質表面を有する印刷媒体に対してインクジェット印刷を行った場合であっても、インクの印刷媒体中への浸透を十分に防止することのできる浸透防止方法、及びそれに用いられる浸透防止剤、並びにこの浸透防止剤を含有する溶剤インクを提供すること。
【解決手段】有機溶剤に可溶な樹脂と、無機微粒子とからなり、インクジェット用溶剤インクに添加するための、印刷媒体に対する浸透防止剤。
【選択図】なし

Description

本発明は、浸透防止方法、浸透防止剤及びそれを含有する溶剤インクに関する。
溶剤インクを用いたインクジェット印刷は、看板や大型ポスター等のサイン向けの印刷に広く使用されている。一般に溶剤インクは、有機溶剤(例えば、グリコールエーテル系化合物やシクロヘキサノン)を主成分とし、さらに染・顔料等の着色剤及びバインダー樹脂等を含有して構成される。
溶剤インクを用いるインクジェット印刷では、次のようにして印刷物が得られる。まず、溶剤インクをインクジェットヘッドから吐出し、印刷媒体に着弾させ、画像を形成する。そして、印刷媒体上に着弾した溶剤インクにおける溶剤は、印刷媒体中に吸収されたり、印刷媒体が加熱されたりすることにより、印刷面から除かれる。これにより、乾燥されたインクが印刷面に密着し、インク被膜が形成され、印刷物が得られる。
溶剤インクを用いるインクジェット印刷用の印刷媒体としては、一般に、溶剤吸収性のある塩ビシートやターポリン等が用いられていた。近年、これらの印刷媒体に加え、インクジェット用紙やオフセット印刷用版材等の親水性多孔質表面を印刷面とする印刷媒体についても、溶剤インクを用いるインクジェット印刷により印刷されるようになった。
このようなインクジェット印刷に用いられる溶剤インクとしては、例えば、特許文献1記載の樹脂粒子を含有させた溶剤インク、特許文献2記載のガラス転移温度(Tg)が40℃以上の疎水性ポリマーを含有する溶剤インク、特許文献3〜5記載の所定の樹脂を添加した溶剤インクが知られている。
特開2001−311023号公報 特開2004−224910号公報 特開平6−240192号公報 特開平10−140060号公報 特開平10−195356号公報
しかしながら、特許文献1〜5記載の溶剤インクでは、得られる画像に滲みが生じやすく、さらに、上述した従来の溶剤インクを用いてオフセット印刷用版材に対してインクジェット印刷を行った場合には、インクが印刷媒体中に浸透するために、印刷面に形成されるインク被膜の量が少なくなる。これにより、得られるオフセット版におけるインク被膜の耐水性、撥水性が十分に確保できない。そして、インク被膜の量が少ないオフセット版をオフセット印刷に用いた場合には、オフセット版に対するオフセット印刷用インクの着肉性が悪く、耐刷性が得られないという問題があった。
そこで、本発明は、親水性多孔質表面を有する印刷媒体に対してインクジェット印刷を行った場合であっても、インクの印刷媒体中への浸透を十分に防止することのできる浸透防止方法、及びそれに用いられる浸透防止剤、並びにこの浸透防止剤を含有する溶剤インクを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、有機溶剤に可溶な樹脂と、無機微粒子とからなり、インクジェット用溶剤インクに添加するための、印刷媒体に対する浸透防止剤を提供する。
本発明の浸透防止剤によれば、親水性多孔質表面を有する印刷媒体に対してインクジェット印刷を行った場合であっても、インクの印刷媒体中への浸透を十分に防止する溶剤インクが得られる。
さらに、本発明の浸透防止剤を含有する溶剤インクによれば、オフセット印刷用版材に対してインクジェット印刷を行った場合に、インクの版材中への浸透が防止され、印刷面に形成されるインク被膜の量が多くなる。これにより、インク被膜の耐水性及び撥水性が十分に確保されたオフセット版が得られる。そして、このようなオフセット版をオフセット印刷に用いた場合には、オフセット版に対するオフセット印刷用インクの着肉性を十分に確保することができ、耐刷性に優れる。
本発明の浸透防止剤により、上記のような効果が得られる理由は必ずしも明らかでないが、有機溶媒に可溶な樹脂と無機微粒子とを組み合わせて用いる点に少なくとも起因するものと考えられる。
上記樹脂はロジン系樹脂であることが好ましく、ロジン変性フェノール樹脂であることがより好ましい。これにより、本発明の浸透防止剤の印刷媒体に対する浸透防止効果を向上させることができる。
無機微粒子は疎水化されたシリカ微粒子であることが好ましい。これにより、浸透防止剤を含有する溶剤インクを用いてオフセット印刷用版材に対してインクジェット印刷を行った場合に、得られるオフセット版の耐刷性が向上する。
上記印刷媒体は、親水性多孔質表面を印刷面とする印刷媒体であることが好ましく、オフセット印刷用版材であることがより好ましい。これらのような印刷媒体によれば、浸透防止効果がより高い水準で達成される。
本発明のインクジェット用溶剤インクは、上述した本発明の浸透防止剤を含有するものであり、親水性多孔質表面を印刷面とする印刷媒体用であることが好ましい。このようなインクジェット用溶剤インクは、例えば安価なインクジェット用紙のような親水性多孔質表面を印刷面とする印刷媒体に対してインクジェット印刷を行った場合であっても、上述した浸透防止効果により、得られる画像の滲みが少ない。
また、本発明は、インクジェット用溶剤インクの印刷媒体に対する浸透を防止する浸透防止方法であって、前記インクジェット用溶剤インクに、有機溶剤に可溶な樹脂と、無機微粒子とを含有させる方法を提供する。
本発明の浸透防止方法によれば、上述の浸透防止剤である有機溶剤に可溶な樹脂と、無機微粒子とを用いているため、優れた浸透防止効果を有する。
本発明の浸透防止方法では、上記樹脂と上記無機微粒子との合計の含有量を、インクジェット用溶剤インクの全質量基準で5〜25質量%となるように含有させることが好ましい。樹脂と無機微粒子との合計の含有量が溶剤インクの全質量基準で5質量%未満である場合には、上記の範囲である場合と比較して、上述の浸透防止効果が低下する傾向にある。また、樹脂と無機微粒子との合計の含有量が溶剤インクの全質量基準で25質量%を超える場合には、上記の範囲である場合と比較して、溶剤インクの粘度が高くなり、吐出安定性が低下する。
本発明によれば、親水性多孔質表面を有する印刷媒体に対してインクジェット印刷を行った場合であっても、インクの印刷媒体中への浸透を十分に防止することのできる浸透防止方法、及びそれに用いられる浸透防止剤、並びにこの浸透防止剤を含有する溶剤インクが提供される。
以下、本発明の好適な実施形態について詳細に説明するが、本発明は下記実施形態に限定されるものではない。
(浸透防止剤)
本発明のインクジェット用溶剤インクに添加するための、印刷媒体に対する浸透防止剤は有機溶剤に可溶な樹脂と、無機微粒子とからなる。
有機溶剤に可溶な樹脂は、溶剤インクにおいて一般的に使用される溶剤に可溶な樹脂であることが好ましい。その具体例としては、ロジン系樹脂、(スチレン)アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、変性及び/又は非変性オレフィン樹脂、シリコン樹脂、ウレタン樹脂、テルペン樹脂、石油系樹脂、ポリアミド樹脂、セルロースが挙げられる。この中で、ロジン系樹脂が好ましい。ロジン系樹脂を用いることで、インクの印刷媒体中への浸透防止効果がさらに向上する。ロジン系樹脂は、樹脂のロジン変性物を意味し、その具体例としては、ロジンエステル系樹脂、ロジン変性フェノール樹脂、ロジン変性マレイン酸樹脂、ロジン変性アルキッド樹脂が挙げられる。この中で、溶剤インクにおいて一般的に使用される溶剤に優れた溶解性を示し、かつ溶剤インクの吐出安定性を示すことから、ロジン変性フェノール樹脂が特に好ましい。ロジン変性フェノール樹脂を用いることで、インクの印刷媒体に対する浸透防止効果がより高度に発揮される。
有機溶剤に可溶な樹脂の重量平均分子量は、16,000〜50,000であることが好ましく、25,000〜40,000であることがより好ましく、26,000〜37,000であることがさらに好ましい。有機溶剤に可溶な樹脂の重量平均分子量が16,000未満である場合には、上記の範囲にある場合と比較して、上述の浸透防止効果が低下する傾向にある。また、有機溶剤に可溶な樹脂の重量平均分子量が50,000を超える場合には、上記の範囲にある場合と比較して、インクジェットヘッドからのインクの吐出安定性が低下する傾向にある。なお、本明細書における重量平均分子量は、GPC(ゲル浸透クロマトグラフィー)分析機(HLC−8220GPC、東ソー製)を用い、カラムにShodex KF−800DとKF−805L(2本)とを使用し、溶離液としてTHFを用いて計測されるポリスチレン換算重量平均分子量(Mw)を指すものとする。
このような有機溶媒に可溶な樹脂は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を任意に組み合わせて用いてもよい。
無機微粒子としては、例えば、シリカ微粒子、アルミナ微粒子、酸化チタン微粒子、酸化亜鉛微粒子、カーボンブラック微粒子、マグネタイト、ヘマタイト、チタン酸バリウム、チタン酸マグネシウム、チタン酸カルシウム、雲母、クレー、酸化クロム、酸化マグネシウム、炭酸カルシウム、炭化ケイ素が挙げられる。この中で、シリカ微粒子、アルミナ微粒子、酸化チタン微粒子及び酸化亜鉛微粒子が好ましく、これらの微粒子は疎水化されていることが好ましい。疎水化されたこれらの微粒子を用いることで、有機溶媒への分散性と、樹脂との親和性が向上する。これらの微粒子の疎水化処理は、シランカップリング剤、チタネートカップリング剤、ポリシロキサン、ジシラザン及びシリコーンオイル等の一般的な疎水化処理剤を用いて行うことができる。すなわち、疎水化処理剤を無機微粒子表面に付着させ、官能基を有する疎水化処理剤においては当該官能基と無機微粒子表面の基とを反応させる(例えば、脱水縮合)ことにより疎水化処理することができる。
無機微粒子の形状としては、例えば、球状、円柱状、針状、不定形が挙げられる。この中で球状のものが好ましい。
無機微粒子の平均一次粒子径は、できる限り小さいことが好ましく、例えば、10〜100nmであることが好ましく、10〜30nmであることがより好ましい。無機微粒子の平均一次粒子径が100nmを超える場合には、上記範囲にある場合と比較してインクジェットの吐出安定性が低下する傾向にある。
上述した疎水化されたシリカ微粒子、酸化チタン微粒子、酸化亜鉛微粒子及びアルミナ微粒子としては、市販されているものを用いることができる。疎水化されたシリカ微粒子としては、例えば、R972、R976、RY200、RX300(商品名、日本アエロジル社製)、TG308F、TG709F、TG810G(商品名、キャボット社製、ポリジメチルシロキサン等で表面処理されたシリカ微粒子)、H2050EP、H2000/4、H30TM、H30TD(商品名、クラリアント社製、ヘキサメチルジシラザン、ジメチルジクロロシラン、ポリジメチルシロキサン等により処理されたシリカ微粒子)等を用いることができ、NANOBYK−3650(商品名、ビックケミー・ジャパン製、ポリシロキサン等で処理されたシリカ微粒子の分散液)等の溶媒中にシリカ微粒子が分散しているものを用いてもよい。疎水化された酸化チタン微粒子としては、例えば、TTO−55(商品名、石原産業製)、STT−30A(商品名、チタン工業製)を用いることができる。疎水化された酸化亜鉛微粒子としては、例えば、Zn0−310(商品名、住友大阪セメント製)を用いることができる。疎水化されたアルミナ微粒子としては、例えば、NANOBYK−3610(商品名、ビックケミー・ジャパン製、ポリシロキサン等で処理されたアルミナ微粒子の分散液)等の溶媒中にアルミナ微粒子が分散していることができる。
このような無機微粒子は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を任意に組み合わせて用いてもよい。
浸透防止剤における無機微粒子の含有量は、有機溶媒に可溶な樹脂全量に対して、2〜20質量%であることが好ましい。無機微粒子の含有量が20質量%を超えると、上記範囲にある場合と比較して、インクジェット吐出安定性が低下する傾向にある。
浸透防止剤を溶剤インクに含有させる場合には、溶剤インク全質量基準で、5〜25質量%含有させることが好ましく、10〜20質量%含有させることがより好ましい。浸透防止剤の含有量が溶剤インク全質量基準で5質量%未満である場合には、上記の範囲である場合と比較して、上述の浸透防止効果が低下する傾向にある。また、浸透防止剤の含有量が溶剤インク全質量基準で25質量%を超える場合には、上記の範囲である場合と比較して、溶剤インクの粘度が高くなり、吐出安定性が低下する。
浸透防止剤は、上記ロジン系樹脂以外の高分子樹脂成分と併用せずに、インクジェット用溶剤インクの成分として用いることが好ましい。ここで、高分子樹脂成分とは、上述のGPC分析器で計測される重量平均分子量が8,000以上(好ましくは10,000以上、さらに好ましくは15,000以上)の物質をいう。
なお、上述した浸透防止剤は、例えば後述する本実施形態のインクジェット用溶剤インクに含有させることができる。
(浸透防止方法)
本発明の浸透防止方法は、インクジェット用溶剤インクの印刷媒体に対する浸透を防止する浸透防止方法であって、上記インクジェット用溶剤インクに、有機溶剤に可溶な樹脂と、無機微粒子とを含有させる方法である。
本発明の浸透防止方法における印刷媒体は、特に限定されないが、オフセット印刷用版材を用いた場合、以下のような理由により顕著な効果が得られる。
すなわち、従来の感光性樹脂膜を用いたオフセット印刷においては、表面に親水性面(非画像部)と疎水性面(画像部)とを有するオフセット版を用いる。そして、疎水性面のみに印刷インキが乗り、親水性面には親水性の湿し水が乗り、印刷インキは乗らない。このような状態で、疎水性面に乗っているインクのみが間接的に印刷媒体へと転写されることにより、印刷物が得られる。ここで、「湿し水」とは、水とIPA(イソプロピルアルコール)等との混合物等のことを示す。この湿し水によってオフセット版の親水性部位を湿らせることにより、同部位への印刷インキの付着が防止される。
表面が親水性のオフセット印刷用版材に対してインクジェット印刷を行い、オフセット版を形成する場合には、インクジェット印刷により形成されたインク被膜が疎水面に、その他の部分が親水面に対応する。この際に、インクが版材に浸透し、インク被膜の量が少なくなってしまうと、インク被膜による耐水性及び撥水性を十分に確保することができない。そして、インク被膜の量が少ないオフセット版をオフセット印刷に用いた場合には、オフセット版に対する印刷インキの着肉性が悪い。さらに、インク皮膜の量が少ないために、印刷板上の湿し水の影響により、繰り返し印刷したときのオフセット版の耐久性(耐刷性)が低い。
これに対し、本発明の浸透防止方法を用いることで、版材に対するインクの浸透を十分に防止することが可能となり、インク被膜の耐水性及び撥水性が十分に確保されたオフセット版が得られる。このようなオフセット版をオフセット印刷に用いた場合には、オフセット版に対する印刷インキの着肉性を十分に確保することができる。さらに、インク皮膜の耐水性及び撥水性が十分に確保されているために、印刷版上の湿し水の影響を受けることなく耐刷性に優れる。
(溶剤インク)
本実施形態のインクジェット用溶剤インクは、上述した浸透防止剤と、溶剤とを含有する。
溶剤としては、特に限定されないが例えば、アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、2−ヘプタノン等のケトン類;メタノール、エタノール、イソプロパノール、n−ヘキシルアルコール、イソヘプチルアルコール、2−エチルヘキシルアルコール、n−オクチルアルコール、3−メチル−3−メトキシブタノール、3−メトキシブタノール等のアルコール類;セロソルブ、ブチルセロソルブ等のエーテル類;トルエン、キシレン、テレピン油、リモネン、工業用揮発油、テトラヒドロナフタレン、デカヒドロナフタレン等の炭化水素類;エチレングリコール、ジエチレングリコール、チオジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール等のグリコール類;エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテート等のグリコールエーテルアセテート類;エチレングリコールモノヘキシルエーテル、エチレングリコール−2−エチルヘキシルエーテル、エチレングリコールフェニルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールプロピルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールヘキシルエーテル、ジエチレングリコール−2−エチルヘキシルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコールプロピルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、トリエチレングリコールモノブチルエーテル、トリプロピレングリコールモノメチルエーテル等のグリコールエーテル類;2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオールモノイソブチレート、トリエチレングリコールジ(2−エチルブチレート)、プロピレンカーボネート、乳酸エチル、乳酸ブチル、アセト酢酸メチル、アセト酢酸エチル、二塩基酸エステルDBE、3−メチル−3−メトキシブチルアセテート等のエステル類;N−メチル−2−ピロリドン等のピロリドン類が挙げられる。これらの溶剤は、用いる浸透防止剤の溶解性、インクの吐出安定性、及び目的とする媒体上でのインクの乾燥性を考慮して、1種を単独で用いてもよく、沸点の異なる2種類以上の溶媒を任意に組み合わせて用いてもよい。そして、溶剤の含有量は、溶剤インク全質量基準で、50〜99質量%であることが好ましい。
また、溶剤インクは必要に応じて、染・顔料等の着色剤を含有していてもよい。これらの着色剤としては、一般のインクジェット用溶剤インクにおいて使用できる各種の無機及び有機の染・顔料が使用可能である。顔料の例としては、C.I.ピグメントイエロー93、95、109、110、120、128、138、139、151、154、155、173、180、185、193、C.I.ピグメントオレンジ34、36、43、61、63、71、C.I.ピグメントレッド122、202、C.I.ピグメントレッド122と202との固溶体、C.I.ピグメントブルー15:3、15:4、C.I.ピグメントバイオレット19、23、33、C.I.ピグメントブラック7、酸化チタン、アルミナ、酸化亜鉛、中空樹脂微粒子、マイカ、雲母、アルミ微粉末が挙げられる。顔料の粒径は、インクの色濃度、色相、インク安定性等の観点から、平均粒径で150nm以下が好ましい。一方、染料の例としては、C.I.ソルベントイエロー1、2、3、13、14、19、21、22、29、36、37、38、39、40、42、43、44、45、47、62、63、71、76、79、81、82、83:1、85、86、88、151;C.I.ソルベントレッド8、27、35、36、37、38、39、40、49、58、60、65、69、81、83:1、86、89、91、92、97、99、100、109、118、119、122、127、218;C.I.ソルベントブルー14、24、25、26、34、37、38、39、42、43、44、45、48、52、53、55、59、67、70;C.I.ソルベントブラック3、5、7、8、14、17、19、20、22、24、26、27、28、29、43、45等が挙げられる。これらは、単独で又は2種以上を混合して用いることができる。また一方、染・顔料を含まない場合には、溶剤インクは、透明インクとして使用することもできる。これらの着色剤のインク中の含有量は、インクの吐出安定性を損なわず、目的とする印刷濃度に対して適した量を選択することが可能であるが、溶剤インク全質量基準で、0.1〜15質量%であることが好ましい。
本発明の溶剤インクには、上述の成分以外にも、必要に応じて電導度調整剤、界面活性剤、紫外線吸収剤、消泡剤、酸化防止剤等の添加剤を含有していてもよい。
電導度調整剤としては、例えば、カーボン及びイオン性化合物が挙げられる。このような電導度調整剤を含有させる場合には、その含有量は、溶剤インク全質量基準で0.01〜5質量%であることが好ましい。
界面活性剤としては、例えば、ポリオキシエチレンアルキルエーテル系化合物、ポリオキシエチレンソルビタン系化合物及びパーフルオロアルキルエチレン系化合物が挙げられる。このような界面活性剤を含有させる場合には、その含有量は、溶剤インク全質量基準で0.01〜3質量%であることが好ましい。
紫外線吸収剤としては、例えば、ベンゾトリアゾール系化合物、ヒンダードアミン系化合物及びヒドロキシフェニルトリアジン系化合物が挙げられる。このような紫外線吸収剤を含有させる場合には、その含有量は、溶剤インク全質量基準で0.01〜8質量%であることが好ましい。
消泡剤としては、例えば、シリコーンオイル、脂肪酸エステル系化合物及びリン酸エステル系化合物が挙げられる。このような消泡剤を含有させる場合には、その含有量は、溶剤インク全質量基準で0.01〜3質量%であることが好ましい。
酸化防止剤としては、例えば、フェノール系化合物、アミン系化合物及びホスファイト系化合物が挙げられる。このような酸化防止剤を含有させる場合には、その含有量は、溶剤インク全質量基準で0.01〜3質量%であることが好ましい。
また、本発明の溶剤インクの物性値は、インクジェットインクでの吐出安定性を考慮すると、粘度3〜15mPa・s、表面張力20〜35mN/m程度に調整することが好ましい。本明細書における粘度は、山一電機(株) DIGITAL VISCOMATE VM−100Aを用い、環境温度は25℃で測定した値を採用した。表面張力は、ウイルヘルミー型表面張力計(協和界面科学株式会社製)を用い、25℃、50%RHの環境において測定した値を採用した。
またさらに、本発明の溶剤インクは必要に応じて口径0.1〜10μm程度のフィルタでろ過し、インク中の粗大粉等を除去した後、インクジェット印刷に用いることが好ましい。
(印刷媒体)
本発明の溶剤インクを用いてインクジェット印刷をする印刷媒体としては、インクジェット用紙やオフセット印刷用版材等の親水性多孔質表面を印刷面とする印刷媒体が好ましく、オフセット印刷用版材等の平板印刷用版材がより好ましい。
平板印刷用版材は、印刷システムに応じて多くの種類が存在するが、支持体上に感光性の下塗り層を形成し、その表面に親水性層(親水性多孔質表面)を形成する版材が多い(特開2001−105762号公報、特開2003−255563号公報等参照)。版材の支持体としては、アルミ、クロムメッキを施した鋼板等の金属シートや、より安価な支持体として、耐水性を付与した紙、プラスチックフィルム、プラスチックをラミネートした紙等の耐水性支持体が使用できる。この版材の膜厚は100〜300μmであることが好ましく、表面の親水性層の厚さは5〜30μmであることが好ましい。
平板印刷用の版を形成する場合には、レーザ等で画像情報に応じて版材に露光を行い、露光された部分の親水層を取り除いて、親水/疎水性版を形成する方法が一般的に用いられている。これに対し、インクジェット法を用いて版材に疎水性のインクを塗布し、親水/疎水性版を形成する方法も採用することができる。この方法によれば、レーザ等を必要としないため、より簡易かつ安価な装置構成で平板印刷用の版を得ることができる。
そして、このようなインクジェット法を用いた版形成に、本発明の浸透防止剤を含有する溶剤インクを用いた場合には、版材表面に耐水性及び撥水性が十分に確保されたインク被膜が形成される。よって、このようなインク被膜が形成された版は、オフセット印刷用としても好適である。
本発明の浸透防止剤を添加した溶剤インクは、砂目立てアルミニウム板等の非浸透性印刷板へのインクジェット印刷においても、優れた着肉性を有するインク被膜を形成する。よって、このようなインク被膜が形成された版についてもオフセット版として好適である。
以下に本発明の実施例を示すが、本発明はこれら実施例により制限されるものではない。
(実施例1)
表1に示す溶剤、染料及び浸透防止剤を45℃で混合し溶解させた後、目開き2μmのステンレスメッシュでろ過を行い、実施例1の溶剤インクを得た。
Figure 2008239790
(実施例2〜5)
溶剤、染料及び浸透防止剤をそれぞれ表2〜5に示すものとした他は、実施例1と同様にして、実施例2〜5の溶剤インクを得た。
Figure 2008239790
Figure 2008239790
Figure 2008239790
Figure 2008239790
(実施例6)
溶剤としてエチレングリコールモノブチルエーテルアセテートとプロピレングリコールモノエチルエーテルアセテートとの混合物(容積比4:1)を、無機微粒子としてカーボンブラック微粒子(MA100、三菱製)を、有機溶媒に可溶な樹脂としてロジン変性フェノール樹脂(タマノル414、荒川化学製)を準備した。溶剤10質量部と無機微粒子3質量部とを混合した後、φ0.3mmのジルコニアビーズを用いたボールミル処理を10時間行い、無機微粒子を分散させた。ここに、溶剤70質量部と有機溶媒に可溶な樹脂17質量部とを加え45℃で混合し溶解させた後、目開き2μmのステンレスメッシュでろ過を行い、実施例6の溶剤インクを得た。
(比較例1,2)
溶剤、染料及び浸透防止剤をそれぞれ表6,7に示すものとした他は、実施例1と同様にして、比較例1及び2の溶剤インクを得た。
Figure 2008239790
Figure 2008239790
(溶剤インクの評価)
次に示すインクジェットプリンタ及び印刷媒体を用いて、実施例1〜6及び比較例1,2の溶剤インクの評価を行った。
[インクジェットプリンタ]
ピエゾヘッドを搭載したインクジェットプリンタ(UJF−605C、ミマキエンジニアリング製)の改造機を用いた。本プリンタはUVプリンタであるが、UV照射機を取り外す改造を施した。さらに、インクジェットヘッド温調を30℃に設定し、上述のインクを充填し印刷試験を実施した。印刷は1200dpi/16passで行った。
[印刷媒体]
支持基材上にインク吸収層と表面親水層を形成した版材を印刷媒体として用いた。表面親水層は、ポリビニルアルコールにシリカ粒子を混合した組成とした。
<実施例1の溶剤インクの評価>
上述のインクジェットプリンタ及び実施例1の溶剤インクを用いて、上述の印刷媒体に対して印刷を行った。さらに得られた印刷物を100℃で1分間乾燥処理を行って印刷版材Aを得た。インクジェット印刷においてノズル抜けや飛行曲がり等の吐出異常は確認されなかった。
この印刷版材Aを光学顕微鏡(倍率450倍)で観察し、印刷版材上にインク被膜が形成されていることを確認した。さらに、印刷部(100%印字率部分)の接触角を測定したところ(空中水滴、協和界面科学製CA‐V、接触100msec後)、印刷部の水接触角は90°以上であり、高い撥水性を示した。これに対し、非印刷部の水接触角は20°であり、印刷部と非印刷部で疎水性/親水性の高いコントラストが得られた。
この印刷版材Aを用い、shinohara52印刷機、スーパーテックプラスインキでオフセット印刷を行ったところ、ドット再現性の良好な印刷物が約8000枚出力できた。
<実施例2の溶剤インクの評価>
実施例2の溶剤インクを用いたこと以外は実施例1と同様にして、印刷版材Bを得た。
この印刷版材Bを光学顕微鏡(倍率450倍)で観察し、印刷版材上にインク被膜が形成されていることを確認した。さらに印刷部(100%印字率部分)の水接触角を測定したところ、印刷部の水接触角は90°以上であり、高い撥水性を示した。
印刷版材Bを用いたこと以外は、実施例1と同様にオフセット印刷を行ったところ、ドット再現性の良好な印刷物が7000枚出力できた。
<実施例3の溶剤インクの評価>
実施例3の溶剤インクを用いたこと以外は実施例1と同様にして、印刷版材Cを得た。
この印刷版材Cを光学顕微鏡(倍率450倍)で観察し、印刷版材上にインク被膜が形成されていることを確認した。さらに印刷部(100%印字率部分)の水接触角を測定したところ、印刷部の水接触角は90°以上であり、高い撥水性を示した。
印刷版材Cを用いたこと以外は、実施例1と同様にオフセット印刷を行ったところ、ドット再現性の良好な印刷物が11000枚出力できた。
<実施例4の溶剤インクの評価>
実施例4の溶剤インクを用いたこと以外は実施例1と同様にして、印刷版材Dを得た。
この印刷版材Dを光学顕微鏡(倍率450倍)で観察し、印刷版材上にインク被膜が形成されていることを確認した。さらに印刷部(100%印字率部分)の水接触角を測定したところ、印刷部の水接触角は90°以上であり、高い撥水性を示した。
印刷版材Cを用いたこと以外は、実施例1と同様にオフセット印刷を行ったところ、ドット再現性の良好な印刷物が約6000枚出力できた。
<実施例5の溶剤インクの評価>
実施例5の溶剤インクを用いたこと以外は実施例1と同様にして、印刷版材Eを得た。
この印刷版材Eを光学顕微鏡(倍率450倍)で観察し、印刷版材上にインク被膜が形成されていることを確認した。さらに印刷部(100%印字率部分)の水接触角を測定したところ、印刷部の水接触角は90°以上であり、高い撥水性を示した。
印刷版材Cを用いたこと以外は、実施例1と同様にオフセット印刷を行ったところ、ドット再現性の良好な印刷物が約6000枚出力できた。
<実施例6の溶剤インクの評価>
実施例6の溶剤インクを用いたこと以外は実施例1と同様にして、印刷版材Fを得た。
この印刷版材Fを光学顕微鏡(倍率450倍)で観察し、印刷版材上にインク被膜が形成されていることを確認した。
印刷版材Fを用いたこと以外は、実施例1と同様にオフセット印刷を行ったところ、ドット再現性の良好な印刷物が約5000枚出力できた。
<比較例1の溶剤インクの評価>
比較例1の溶剤インクを用いたこと以外は実施例1と同様にして、印刷版材Gを得た。
この印刷版材Gを光学顕微鏡(倍率450倍)で観察したところ、印刷版材上にインク被膜が形成されていることは確認できなかった。さらに印刷部(100%印字率部分)の水接触角を測定したところ、印刷部の水接触角は48°であった。
この印刷版材Gを用いたこと以外は、実施例1と同様に印刷を行ったところ、印刷の初期からハーフトーン部のドットがかすれた状態であった。
<比較例2の溶剤インクの評価>
比較例2の溶剤インクを用いたこと以外は実施例1と同様にして、印刷版材Hを得た。
この印刷版材Hを光学顕微鏡(倍率450倍)で観察したところ、印刷版材上にインク被膜が形成されていることは確認できなかった。さらに印刷部(100%印字率部分)の水接触角を測定したところ、印刷部の水接触角は69°であった。
この印刷版材Hを用いたこと以外は、実施例1と同様に印刷を行ったところ、印刷の初期からハーフトーン部のドットがかすれた状態であった。
以上の結果から明らかであるように、実施例1〜6の溶剤インクを用いて得られる印刷版材A,B,C,D,E及びFの印刷部の水接触角は大きく、インクの印刷媒体中への浸透を十分に防止できていることが分かる。これに対し、比較例1,2の溶剤インクを用いて得られる印刷版材G及びHの印刷部の水接触角は小さく、インクが印刷媒体中に浸透していることは明らかである。

Claims (10)

  1. 有機溶剤に可溶な樹脂と、無機微粒子とからなり、
    インクジェット用溶剤インクに添加するための、印刷媒体に対する浸透防止剤。
  2. 前記樹脂はロジン系樹脂である、請求項1記載の浸透防止剤。
  3. 前記樹脂はロジン変性フェノール樹脂である、請求項1記載の浸透防止剤。
  4. 前記無機微粒子は疎水化されたシリカ微粒子である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の浸透防止剤。
  5. 前記印刷媒体は、親水性多孔質表面を印刷面とする印刷媒体である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の浸透防止剤。
  6. 前記印刷媒体はオフセット印刷用版材である、請求項1〜5のいずれか一項に記載の浸透防止剤。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項に記載の浸透防止剤を含有する、インクジェット用溶剤インク。
  8. 親水性多孔質表面を印刷面とする印刷媒体用の、請求項7記載のインクジェット用溶剤インク。
  9. インクジェット用溶剤インクの印刷媒体に対する浸透を防止する浸透防止方法であって、
    前記インクジェット用溶剤インクに、有機溶剤に可溶な樹脂と、無機微粒子とを含有させる方法。
  10. 前記樹脂と前記無機微粒子との合計の含有量が、前記インクジェット用溶剤インクの全質量基準で5〜25質量%となるように含有させる、請求項9記載の方法。
JP2007082046A 2007-03-27 2007-03-27 浸透防止剤、溶剤インク及び浸透防止方法 Expired - Fee Related JP4568300B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007082046A JP4568300B2 (ja) 2007-03-27 2007-03-27 浸透防止剤、溶剤インク及び浸透防止方法
KR20070055500A KR100901174B1 (ko) 2007-03-27 2007-06-07 침투방지제, 용제잉크 및 침투방지방법
CN2007101124891A CN101275041B (zh) 2007-03-27 2007-06-28 防渗透剂、溶剂墨以及防渗透方法
EP07290956.7A EP1975209B1 (en) 2007-03-27 2007-07-31 Solvent inkjet ink.
US12/052,595 US8133535B2 (en) 2007-03-27 2008-03-20 Antipenetrating agent, solvent ink for inkjet printing and printing method

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007082046A JP4568300B2 (ja) 2007-03-27 2007-03-27 浸透防止剤、溶剤インク及び浸透防止方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008239790A true JP2008239790A (ja) 2008-10-09
JP4568300B2 JP4568300B2 (ja) 2010-10-27

Family

ID=38512418

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007082046A Expired - Fee Related JP4568300B2 (ja) 2007-03-27 2007-03-27 浸透防止剤、溶剤インク及び浸透防止方法

Country Status (5)

Country Link
US (1) US8133535B2 (ja)
EP (1) EP1975209B1 (ja)
JP (1) JP4568300B2 (ja)
KR (1) KR100901174B1 (ja)
CN (1) CN101275041B (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010037559A (ja) * 2008-08-04 2010-02-18 Xerox Corp 表面修飾されたナノ粒子を含むインク・キャリア、これを含む相変化インク、及びその製造方法
JP2012224466A (ja) * 2011-04-22 2012-11-15 Seiko Epson Corp インクジェット記録装置およびインクジェット記録方法
JP2013525513A (ja) * 2010-03-22 2013-06-20 中国科学院化学研究所 インクジェットダイレクト製版用インクおよびその調製方法
US8746868B2 (en) 2011-01-25 2014-06-10 Riso Kagaku Corporation Oily ink and method of inkjet printing

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009132847A (ja) * 2007-12-03 2009-06-18 Mimaki Engineering Co Ltd インクジェット用インク
US8796358B2 (en) * 2010-03-01 2014-08-05 Sun Chemical Corporation Viscoelasticity of inks for high speeding printing
JP2013521379A (ja) * 2010-03-01 2013-06-10 サン ケミカル コーポレーション 高速印刷用インクの表面張力
CN102627424B (zh) * 2012-03-23 2013-11-06 上海市建筑科学研究院(集团)有限公司 一种无机多孔绝热材料的憎水处理方法
CN107574697B (zh) * 2017-09-01 2021-01-22 深圳诚拓数码设备有限公司 一种纺织面料打印方法

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0924599A (ja) * 1995-07-11 1997-01-28 Toyobo Co Ltd 多色オフセット印刷システム
JP2004083862A (ja) * 2002-06-27 2004-03-18 Riso Kagaku Corp 非水系インク組成物及びその製造方法
JP2004223762A (ja) * 2003-01-20 2004-08-12 Toppan Forms Co Ltd インクジェットインク受容層形成用インクおよびそれを用いたシート
JP2004263181A (ja) * 2003-02-14 2004-09-24 The Inctec Inc インクジェット記録用油性白色インキ
JP2005105126A (ja) * 2003-09-30 2005-04-21 Pentel Corp 油性インキ組成物
JP2006117889A (ja) * 2004-10-25 2006-05-11 Tohoku Ricoh Co Ltd 孔版印刷用兼インクジェット用インク、及びインク記録物
JP2006124466A (ja) * 2004-10-27 2006-05-18 Tohoku Ricoh Co Ltd 画像記録方法及び画像記録装置
JP2006348215A (ja) * 2005-06-17 2006-12-28 Mitsubishi Pencil Co Ltd 筆記具用分散体及び該分散体を添加したボールペン用インク

Family Cites Families (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5941370A (ja) 1982-08-04 1984-03-07 Hitachi Ltd インクジエツト記録用白色インク組成物
JP2942777B2 (ja) * 1988-11-30 1999-08-30 三田工業株式会社 トナー組成物
GB9104171D0 (en) * 1991-02-27 1991-04-17 British Ceramic Res Ltd Improved ink
JPH05320551A (ja) * 1992-05-25 1993-12-03 Seiko Epson Corp インクジェットプリンタ用カラーインク
JPH06240192A (ja) 1993-02-18 1994-08-30 Dainippon Ink & Chem Inc ジェットプリンター用インキ
US6011098A (en) * 1993-04-26 2000-01-04 Canon Kabushiki Kaisha Water-based ink
JPH10140060A (ja) * 1996-11-13 1998-05-26 Dainippon Ink & Chem Inc ジェットプリンター用インク
JP3138988B2 (ja) 1997-01-08 2001-02-26 大日本塗料株式会社 ジェット印刷用インク組成物
WO2000012640A1 (en) * 1998-09-01 2000-03-09 Catalysts & Chemicals Industries Co., Ltd. Coating fluid for forming low-permittivity silica-based coating film and substrate with low-permittivity coating film
JP2002533524A (ja) * 1998-12-21 2002-10-08 アベシア・リミテッド 化学組成物
JP2001088437A (ja) * 1999-09-22 2001-04-03 Konica Corp インクジェット受像用支持体の製造方法、インクジェット受像用支持体及びインクジェット受像媒体
JP2001311023A (ja) 2000-04-27 2001-11-09 Toppan Printing Co Ltd インク
AU2001277973A1 (en) * 2000-07-21 2002-02-05 Chul Chai Ink jet recording medium
JP2004224910A (ja) 2003-01-23 2004-08-12 Fuji Photo Film Co Ltd インク組成物及びインクジェット記録方法
GB0327340D0 (en) * 2003-11-25 2003-12-31 Johnson Matthey Bv Ink-jet composition
DE102005033724A1 (de) * 2005-07-15 2007-01-18 Merck Patent Gmbh Druckfähige Ätzmedien für Siliziumdioxid-und Siliziumnitridschichten
CN1712466B (zh) * 2005-07-15 2010-04-28 中国印钞造币总公司 一种可适用于清分机读的磁性凸印油墨

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0924599A (ja) * 1995-07-11 1997-01-28 Toyobo Co Ltd 多色オフセット印刷システム
JP2004083862A (ja) * 2002-06-27 2004-03-18 Riso Kagaku Corp 非水系インク組成物及びその製造方法
JP2004223762A (ja) * 2003-01-20 2004-08-12 Toppan Forms Co Ltd インクジェットインク受容層形成用インクおよびそれを用いたシート
JP2004263181A (ja) * 2003-02-14 2004-09-24 The Inctec Inc インクジェット記録用油性白色インキ
JP2005105126A (ja) * 2003-09-30 2005-04-21 Pentel Corp 油性インキ組成物
JP2006117889A (ja) * 2004-10-25 2006-05-11 Tohoku Ricoh Co Ltd 孔版印刷用兼インクジェット用インク、及びインク記録物
JP2006124466A (ja) * 2004-10-27 2006-05-18 Tohoku Ricoh Co Ltd 画像記録方法及び画像記録装置
JP2006348215A (ja) * 2005-06-17 2006-12-28 Mitsubishi Pencil Co Ltd 筆記具用分散体及び該分散体を添加したボールペン用インク

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010037559A (ja) * 2008-08-04 2010-02-18 Xerox Corp 表面修飾されたナノ粒子を含むインク・キャリア、これを含む相変化インク、及びその製造方法
JP2013525513A (ja) * 2010-03-22 2013-06-20 中国科学院化学研究所 インクジェットダイレクト製版用インクおよびその調製方法
US8746868B2 (en) 2011-01-25 2014-06-10 Riso Kagaku Corporation Oily ink and method of inkjet printing
JP2012224466A (ja) * 2011-04-22 2012-11-15 Seiko Epson Corp インクジェット記録装置およびインクジェット記録方法

Also Published As

Publication number Publication date
EP1975209B1 (en) 2015-09-30
KR100901174B1 (ko) 2009-06-04
JP4568300B2 (ja) 2010-10-27
CN101275041B (zh) 2011-01-05
US20090029049A1 (en) 2009-01-29
KR20080087613A (ko) 2008-10-01
EP1975209A1 (en) 2008-10-01
US8133535B2 (en) 2012-03-13
CN101275041A (zh) 2008-10-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4568300B2 (ja) 浸透防止剤、溶剤インク及び浸透防止方法
EP2985323B1 (en) Aqueous ink for inkjet use, and printing method
TWI299051B (ja)
JP2008094976A (ja) 浸透防止剤、浸透防止方法及び溶剤インク
US20100174013A1 (en) Oil Base Ink Composition for Ink Jet Recording
JP2005200469A (ja) インクジェットプリンター用油性インク
JP2005330298A (ja) 油性顔料インク組成物
JP2010116459A (ja) 水性インキ組成物
JP2018016711A (ja) インクジェット用インクセット、インクジェット記録方法、および、インクジェット記録装置
JP2017061608A (ja) インクジェットマゼンタインキ
JP6170210B2 (ja) エネルギー線硬化型プライマーインク
JP5813402B2 (ja) インクジェット記録用水性顔料インク
JP4789439B2 (ja) インクジェットプリンター用油性顔料インク組成物
JP2008138018A (ja) 油性顔料インク組成物
JP4884932B2 (ja) インクジェットプリンター用油性顔料インク組成物
JP6392941B2 (ja) エネルギー線硬化型プライマーインク
JP2009249578A (ja) インク組成物
JP2004010870A (ja) インク組成物及びそれを用いたインクジェット記録方法
JP2008101099A (ja) 油性顔料インク組成物
JP2005248006A (ja) インクジェットインク及びインクジェット記録方法
JP2004339392A (ja) インクセット及びインクジェット記録方法
JP2006077066A (ja) 白色油性インキ
KR20140090322A (ko) 수성 폴리머 잉크 조성물
JP2012072344A (ja) インクジェット記録用インク組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090116

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090127

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090326

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20091201

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100301

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20100416

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100713

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100806

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4568300

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130813

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees