JP2008138018A - 油性顔料インク組成物 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】顔料、有機溶媒および高分子化合物を少なくとも含有し、回転式粘度計を用いて剪断速度の増加を伴って行う測定方法により、25℃において、剪断速度5×103sec-1で測定した粘度をA、剪断速度1×105sec-1で測定した粘度をBとした場合、粘度Aが1〜12mPa・sであり、ダイラタント係数B/Aが1.000〜1.010である油性顔料インク組成物。
【選択図】なし
Description
特許文献2は、油性インクにおいて、植物油と特定の炭化水素系溶剤を併用して、表面張力を32mN/m以上とすることにより、7KHzを超える印刷周波数に対応できる高速吐出性を確保することを記載している。
特許文献3は、油性インクにおいて、150℃以上の沸点を有する高沸点溶剤と、これを溶解し得る樹脂を使用することにより、ノズル内での増粘を抑制し、目詰まりを防止できることを記載している。
特許文献4は、油性インクにおいて、特定のカーボンブラックと特定の有機溶剤を使用し、顔料の平均粒子径を0.02〜0.5μmと制御することにより、ノズル内の細隙経路を順調に通過し、目詰まりを防止することを記載している。
以下の割合で下記成分を、直径0.3mmのジルコニアビーズを用いて、ペイントコンディショナー(東洋精機株式会社製)により2時間分散した後、遠心分離機により14000Gの条件にて30分間分級処理を行い、分散液Aを得た。
カーボンブラック#1000(三菱化学株式会社製カーボンブラック顔料) 25.0部
SOLSPERSE32550(分散剤、ルーブリゾール社製) 25.0部
エチレングリコールモノブチルエーテルアセテート(有機溶媒) 50.0部
分散液A 12.0部
UCAR Solution Vinyl Resin VYHD(高分子化合物、分子量22000、ダウ・ケミカル社製塩化ビニル系樹脂) 1.7部
プロピレングリコールジアセテート(有機溶媒) 21.3部
3−メトキシブチルアセテート(有機溶媒) 20.0部
ジプロピレングリコールジメチルエーテル(有機溶媒) 25.0部
N−メチル−2−ピロリドン(有機溶媒) 20.0部
以下の組成を用いた以外は、実施例1と同様の手順を繰り返して、分散液Bを得た。
Hostaperm Blue P−BFS(クラリアント社製製銅フタロシアニンブルー顔料) 25.0部
BYK168(分散剤、ビックケミー社製) 50.0部
ジプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(有機溶媒) 25.0部
分散液B 8.0部
UCAR Solution Vinyl Resin VMCC(高分子化合物、分子量19000、ダウ・ケミカル社製塩化ビニル系樹脂) 1.9部
エチレングリコールモノブチルエーテルアセテート(有機溶媒) 20.1部
ジプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(有機溶媒) 25.0部
ジプロピレングリコールジメチルエーテル(有機溶媒) 30.0部
N−エチル−2−ピロリドン(有機溶媒) 15.0部
以下の組成を用いた以外は、実施例1と同様の手順を繰り返して、分散液Cを得た
CINQUASIA Magenta RT−343−D(チバスペシャリティケミカル社、キナクリドン顔料) 20.0部
SOLSPERSE24000(分散剤、ルーブリゾール社製) 12.0部
エチレングリコールモノブチルエーテルアセテート(有機溶媒) 68.0部
分散液C 20.0部
UCAR Solution Vinyl Resin VROH(高分子化合物、分子量15000、ダウ・ケミカル社製塩化ビニル系樹脂) 2.2部
プロピレングリコールジアセテート(有機溶媒) 27.8部
ジプロピレングリコールジメチルエーテル(有機溶媒) 10.0部
プロピレングリコールモノメチルエーテル(有機溶媒) 20.0部
シクロヘキサノン(有機溶媒) 20.0部
以下の組成を用いた以外は、実施例1と同様の手順を繰り返して、分散液Dを得た。
Yellow Pigment E4GN−GT(ランクセス社アゾニッケル錯体顔料)
20.0部
BYK161(分散剤、ビックケミー社製) 50.0部
ジプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(有機溶媒) 30.0部
分散液D 15.0部
ソルバインAL(高分子化合物、分子量22000、日信化学工業株式会社製塩化ビニル系樹脂) 2.5部
ジプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(有機溶媒) 12.5部
3−メトキシブチルアセテート(有機溶媒) 30.0部
ジプロピレングリコールジメチルエーテル(有機溶媒) 25.0部
γブチロラクトン(有機溶媒) 15.0部
実施例1において、UCAR Solution Vinyl Resin VYHDに代えて、同量のバイロンUR8300(高分子化合物、東洋紡績株式会社製ポリウレタン樹脂)を用いた以外は、実施例1と同様の手順を繰り返して油性ブラックインク組成物Eを得た。
20.0部のSN−100P(顔料、石原産業社製アンチモンドープ酸化スズ)、30.0部のSOLSPERSE32550、および50.0部のエチレングリコールモノブチルエーテルアセテート(有機溶媒)を用いた以外は、実施例1と同様の手順を繰り返して、分散液Fを作製した。次に、実施例2において分散液Bに代えて、同量の分散液Fを用いた以外は、実施例2と同様の手順を繰り返して油性導電性インク組成物Fを得た。
実施例1においてUCAR Solution Vinyl Resin VYHDに代えて、同量のソルバインC5R(高分子化合物、分子量27000、日信化学工業株式会社製塩化ビニル系樹脂)を用いた以外は、実施例1と同様の手順を繰り返して油性ブラックインク組成物Gを得た。
実施例2においてUCAR Solution Vinyl Resin VMCCに代えて、同量のソルバインCH(高分子化合物、分子量38000、日信化学工業株式会社製塩化ビニル系樹脂)を用い、N−エチル−2−ピロリドンに代えてN−ドデシル−2−ピロリドンを用いた以外は、実施例1と同様の手順を繰り返して油性シアンインク組成物Hを得た。
実施例3においてUCAR Solution Vinyl Resin VROHに代えて、ジョンクリル680(高分子化合物、分子量4900、ジョンソンポリマー社製)1.0部とエチレングリコールモノブチルエーテルアセテート1.2部を用いた以外は、実施例1と同様の手順を繰り返して油性マゼンタインク組成物Iを得た。
実施例4における分散液Dと以下の組成を用いた以外は、実施例1と同様の手順を繰り返して、油性イエローインク組成物Jを調製した。
分散液D 5.0部ソルバインAL(高分子化合物、分子量22000、日信化学工業株式会社製塩化ビニル系樹脂) 0.2部
エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート(有機溶媒) 34.8部
メチルイソブチルケトン(有機溶媒) 50.0部
テトラヒドロフラン(有機溶媒) 10.0部
油性顔料インク組成物を、回転式粘度計PhysicaMCR101(アントンパール社製)により、パラレルプレートPP50を用いて、25℃において、剪断速度を徐々に増加させ、剪断速度5×103sec-1での粘度A、剪断速度1×105sec-1での粘度Bを測定した。
駆動周波数が20KHzのインクジェットプリンタを用いて、インクカートリッジに油性顔料インク組成物を充填して連続印刷試験を行い、以下の基準に従って吐出安定性を評価した。
◎:吐出不良が全くなく、極めて安定した吐出状態である
○:わずかにサテライト滴が発生するが、安定した吐出状態である
△:サテライト滴が発生し、やや不安定な状態である
×:印刷抜けやサテライト滴が多発し、不安定な状態である
油性顔料インク組成物を、温度25℃湿度30%の恒温室で、No.6ワイヤーバー(東洋精機社製)を用いて、光沢塩ビ(リンテック社製、P−224RW)に塗布し、1時間後、指によるスクラブ試験を30秒間行った。以下の基準に従って顔料の定着性を評価した。
◎:スクラブ痕が全くなかったもの
○:スクラブ痕がわずかに発生するが、実用上は問題がないもの
△:スクラブ痕が発生しているもの
×:スクラブ痕が発生し、基材が見えるもの
油性顔料インク組成物を蓋付きビンに密封し、60℃の恒温槽に30日間放置した後、ガラス繊維ろ紙GFP(株式会社桐山製作所製、補足粒子0.8μm)を用いて、吸引ろ過を行い、ろ紙上の残留物の状態を確認した。以下の基準に従ってインク組成物の保存安定性を評価した。
○:残留物なし
△:少し残留物あり
×:多量の残留物あり
Claims (5)
- 顔料、有機溶媒および高分子化合物を少なくとも含有する油性顔料インク組成物において、回転式粘度計を用いて剪断速度の増加を伴って行う測定方法により、25℃において、剪断速度5×103sec-1で測定した粘度をA、剪断速度1×105sec-1で測定した粘度をBとした場合、粘度Aが1〜12mPa・sであり、ダイラタント係数B/Aが1.000〜1.010であることを特徴とする油性インク組成物。
- 高分子化合物が、重量平均分子量10000〜25000の塩化ビニル系樹脂であることを特徴とする請求項1に記載の油性顔料インク組成物。
- 有機溶媒が、モノ−またはポリアルキレングリコール誘導体およびメトキシブチルアセテート誘導体からなる群から選ばれる少なくとも1種の有機溶媒を含有することを特徴とする請求項1または2に記載の油性顔料インク組成物。
- 有機溶媒が、さらにN−アルキル−2−ピロリドンを含有することを特徴とする請求項3に記載の油性顔料インク組成物。
- 駆動周波数15KHz以上のインクジェットプリンタで用いるためのインク組成物である請求項1〜4のいずれかに記載の油性顔料インク組成物。
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