JP2008238386A - カッター刃、カッターユニット及び記録装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】刃先部5が、先端部5Aと先端部5Aに連続して形成された基端部5Bとを有し、先端部5Aにおける刃面6aの刃面6bに対する角度θ1が、基端部5Bにおける斜面7aの斜面に対する角度θ2よりも大きい。また、母材はステンレス鋼または高速度工具鋼からなるとともに、刃先部はダイヤモンドライクカーボンで構成された被覆膜で被覆されている。
【選択図】図1
Description
LFPでは、記録紙として通常ロール紙が用いられており、ロール紙を所定のサイズに剪断する自動カッターが設けられている(例えば、特許文献1、2参照)。ここで、自動カッターに用いられるカッター刃は、例えば超硬合金材料で構成されている。
この発明では、切刃によるシートの十分な切断性を維持すると共に、刃先部が大きくなりすぎることを防止する。
この発明では、ダイヤモンドライクカーボン(以下、DLCと称する)で構成された被覆膜で刃先部の表面を被覆することで、刃先部の耐久性をより向上させることができる。ここで、一対の先端面なす角度を一対の基端面よりも鈍角とすることにより、両者を同じ角度とすることと比較して刃先部の長さを大きく変更することなく先端面及び基端面の面積が増大する。これにより、先端面に厚膜の被覆膜を形成することができる。したがって、刃先部の耐磨耗性をさらに向上させることができる。
また、高い耐磨耗性を有する被覆膜を形成することで、安価な軟質の金属材料を母材として用いた場合であっても、刃先部の十分な耐久性が得られる。したがって、カッター刃の製造コストの削減が図れる。そして、母材と異なる材料で被覆膜が構成されているので、刃先部に磨耗が生じた際の磨耗状態を容易に視認することができる。
この発明では、超硬合金材料よりも安価な軟質のステンレスまたは高速度工具鋼を用いて母材を形成する。
この発明では、被覆膜の膜厚を1μm以上とすることで十分な耐磨耗性が得られると共に、5μm以下とすることでシートの切断性を維持できる。なお、被覆膜の膜厚は、3μm以上であることがより好ましい。これにより、十分な耐磨耗性がより確実に得られる。
この発明では、上述と同様にカッター刃が長寿命化されたカッターユニットが得られる。
この発明では、上述と同様にカッター刃が長寿命化された記録装置が得られる。
本実施形態におけるカッター刃1は、図1に示すように、母材2と、母材2を被覆する中間層3及び被覆膜4とを有している。
母材2は、例えばSUS(ステンレス)やSKH(高速度工具鋼)で構成されている。そして、母材2の一端部には、刃先部5が形成されている。この刃先部5は、研磨により形成された斜面によって構成されており、先端部5Aと基端部5Bとを有している。
先端部5Aは、研磨により形成された4面の刃面(先端面)6を有している。そして、刃面6の交差稜線により切刃が形成されている。また、先端部5Aのうち一方の刃面(一方の先端面)6aの他方の刃面(他方の先端面)6bに対する角度θ1が、例えば40°以上50°以下となっている。
また、基端部5Bは、研磨により形成された4面の斜面(基端面)7を有している。そして、基端部5Bのうち一方の斜面(一方の基端面)7aの他方の斜面(他方の基端面)7bに対する角度θ2が、角度θ1よりも小さい例えば30°となっている。
被覆膜4は、ダイヤモンドライクカーボン(DLC)で構成されており、母材2の表面にCVD(化学気相)法などを用いて形成されている。そして、被覆膜4の膜厚は、例えば3μm以上5μm以下となっている。また、被覆膜4は、その硬度が中間層3から離間するにしたがって高くなるように形成されている。これにより、母材2と被覆膜4との間の硬度差が軽減される。
このような構成のカッター刃1は、図2に示すようなプリンタ(記録装置)10に用いられる。このプリンタ10は、LFPであって、ロール状に巻回された記録紙(シート)11と、搬送ローラ(搬送手段)12と、記録ヘッド(記録手段)13と、カッターユニット14と、バスケット15とを備えている。
搬送ローラ12は、プリンタ10内に適宜配置されており、モータ(図示略)などの駆動により巻回された記録紙11を巻き出して記録ヘッド13及びカッターユニット14に向けて搬送する。
記録ヘッド13は、記録紙11の記録面に向けて液滴状のインクを噴射する液滴噴射装置を備えており、搬送された記録紙11の記録面にインクを噴射して画像を形成する構成となっている。そして、記録ヘッド13は、ガイドレール(図示略)により搬送された記録紙11の幅方向で移動可能となっている。
キャリッジ22は、キャリッジモータ23によりガイドレール21に沿って記録紙11の幅方向(図3に示す矢印A2方向)に移動可能となっている。これらキャリッジ22、ガイドレール21及びキャリッジモータ23により、移動手段26が構成される。また、キャリッジ22には、ソレノイド31が設けられている。
これらソレノイド31、可動鉄心32及びバネ33により、接近離間手段35が構成される。したがって、カッター刃1は、記録紙11に対して接近離間方向(図3に示す矢印A4方向)で移動可能であり、ソレノイド31の励磁により刃先部5が記録紙11と接触すると共に、ソレノイド31の消磁により弾性収縮していたバネ33が弾性復帰することで刃先部5が記録紙11から離間する。
排紙ガイド25は、板状部材であって搬送される記録紙11を案内しており、カッター刃1と対向する部分においてカッター刃1が記録紙11を貫通したときに刃先部5と接触させないためのスリット25aが形成されている。
ここでは、カッター刃1を搬送された記録紙11の幅方向の中央部よりも一方の端辺の近傍で貫通させ、カッター刃1をその一方の端辺に向けて記録紙11の幅方向に移動させる。これにより、記録紙11に切込みが形成される。そして、形成された切込みに沿ってこの切込みをガイドとして、記録紙11の幅方向の一方から中央に向けてカッター刃1を移動させる。これにより、記録紙11の幅方向のほぼ半分を切断する。
続いて、上述と同様にカッター刃1を記録紙11の幅方向の他方の端辺の近傍で貫通させ、その他方の端辺に向けて移動させて記録紙11に切込みを形成した後、中央に向けて移動させて記録紙11の残りの半分を切断する。このようにして、カッター刃1により記録紙11を幅方向で切断する。次に、ソレノイド31を消磁させてバネ33の弾性復帰によりカッター刃1を記録紙11から離間させる。
このとき、先端部5Aの刃面6a、6bのなす角度が40°以上50°以下となっているので、記録紙11の切断性が維持される。そして、刃先部5の表面を被覆膜4で被覆することで、刃先部5の耐磨耗性が向上する。
その後、切断された記録紙11は、搬送ローラ12によってさらに送り出されてバスケット15内に収容される。以上のようにして、プリンタ10により記録紙11に画像を形成する。なお、記録紙11の切断は、他の方法により行ってもよい。
また、刃面6aの刃面6bに対する角度θ1を40°以上50°以下にして刃先部5を大幅に大きくすることなく刃面6及び斜面7の表面積を増大することで、3μm以上5μm以下の厚膜の被覆膜4を形成できる。これにより、SUSやSKHを母材2として用いた場合であっても刃先部5の十分な耐久性が得られる。したがって、カッター刃1の製造コストの削減が図れる。そして、母材2と異なる材料である被覆膜4を形成することで、カッター刃1の磨耗状態を視認により容易に判断できる。
例えば、カッター刃は、記録紙に対して相対的に移動させることで記録紙を切断する構成となっているが、記録紙を固定刃と協働して剪断する回転刃であってもよい。
また、刃面及び斜面は、それぞれ平面とすることで刃面と斜面とが屈曲するように連続して形成されているが、湾曲状に滑らかに連続して形成されてもよい。
そして、カッター刃を構成する母材は、SUSやSKHに限られない。ここで、母材を超硬合金材料で構成してもよい。これにより、超硬合金材料からなる母材のみで刃先部の十分な耐久性が得られるので、被覆膜を形成する必要がなくなる。
さらに、刃先部の両刃面の角度を40°以上50°以下としているが、刃先部5の長さを十分に確保すると共に記録紙の切断性が維持できれば、他の角度であってもよい。同様に、基端部の両斜面の角度を30°としているが、刃先部の両刃面の角度よりも小さければよい。
また、被覆膜は、少なくとも刃先部を被覆していればよい。そして、被覆膜と母材との間の密着性を十分に確保できれば、中間層を形成しなくてもよい。さらに、被覆膜の膜厚は、カッター刃の耐磨耗性や切断性(剪断性)が十分得られれば、3μm未満であっても5μmより大きくてもよい。
そして、プリンタとしてLFPを挙げているが、記録ヘッドにより画像が形成された記録紙を切断して排紙するプリンタであれば、他の構成であってもよい。
さらに、記録ヘッドは、記録紙に画像を形成できれば液滴噴射装置に限らず、他の記録ヘッドであってもよい。そして、記録ヘッドは、カッターユニットのキャリッジと一体的な構成とするで、カッター刃と同一のガイドレールに沿って同一のキャリッジモータにより記録紙の幅方向で往復移動させる構成としてもよい。
Claims (7)
- 一端に形成された刃先部によりシートを切断するカッター刃であって、
前記刃先部が、交差稜線が切刃を形成する一対の先端面と、該一対の先端面のそれぞれに連続して形成された一対の基端面とを有し、
前記一対の先端面の一方の他方に対する角度が、前記一対の基端面の一方の他方に対する角度よりも大きいことを特徴とするカッター刃。 - 前記一対の先端面の一方の他方に対する角度が、40°以上50°以下であることを特徴とする請求項1に記載のカッター刃。
- 前記刃先部が、ダイヤモンドライクカーボンで構成された被覆膜で被覆されていることを特徴とする請求項1または2に記載のカッター刃。
- ステンレスまたは高速度工具鋼を母材として形成されていることを特徴とする請求項3に記載のカッター刃。
- 前記被覆膜の膜厚が、1μm以上5μm以下であることを特徴とする請求項3または4に記載のカッター刃。
- シートを切断するカッターユニットであって、
請求項1から5のいずれか1項に記載のカッター刃と、該カッター刃を前記シートに対して接近離間させる接近離間手段と、前記カッター刃を前記シートの面方向で移動させる移動手段とを備えることを特徴とするカッターユニット。 - 請求項6に記載のカッターユニットと、記録紙を前記カッターユニットに向けて搬送する搬送手段と、前記記録紙に画像を記録する記録手段とを備えることを特徴とする記録装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007086612A JP2008238386A (ja) | 2007-03-29 | 2007-03-29 | カッター刃、カッターユニット及び記録装置 |
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2007
- 2007-03-29 JP JP2007086612A patent/JP2008238386A/ja not_active Withdrawn
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