JP2018083251A - 加工装置、及び、加工方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】一度使用した後に加工装置から取り外したロール状シートの残部を再度使用するため加工装置にセットする際、ロール状シートの先端部を搬送ローラー対の間にセットし易くする。【解決手段】加工装置は、ロール状シート3に加工を施す加工部11と、前記ロール状シートを挟持する挟持部21と、前記ロール状シートを切断するカッター31と、前記カッターが前記ロール状シートの幅の少なくとも一部を幅方向に対して傾斜した方向に切断するように制御する制御部と、を備える。【選択図】図4
Description
本発明は、加工装置、及び、加工方法に関する。
連続媒体に加工を施す加工装置として、例えばロール状シートに画像を印刷する印刷装置が挙げられる。特許文献1には、印刷ヘッドと、シートを挟持して搬送する搬送ローラー対と、シートを幅方向に沿って切断するカッターを備えた印刷装置が開示されている。このような印刷装置によれば、画像が印刷されたシートの部分をロール状シートから切り離すことができる。
印刷装置では大きさや種類の異なる種々のシートに印刷が行われる。そのため、使用途中のロール状シートがカッターで切断されて印刷装置から取り外されたり、使用途中のロール状シートが再び印刷装置にセットされたりする。
例えば特許文献1の装置にロール状シートをセットする場合、搬送ローラー対の間にシートの端を通す必要がある。また、特許文献1の装置では、カッターが幅方向に沿ってシートを切断するため、幅方向に沿って真っ直ぐなシートの端を搬送ローラー対の間に通さなければならない。このとき作業者はシートの幅方向の両側部を持たなければならず、シートの幅方向の中央部が撓み易いので、シートを搬送ローラー対の間に通すことが難しい。
例えば特許文献1の装置にロール状シートをセットする場合、搬送ローラー対の間にシートの端を通す必要がある。また、特許文献1の装置では、カッターが幅方向に沿ってシートを切断するため、幅方向に沿って真っ直ぐなシートの端を搬送ローラー対の間に通さなければならない。このとき作業者はシートの幅方向の両側部を持たなければならず、シートの幅方向の中央部が撓み易いので、シートを搬送ローラー対の間に通すことが難しい。
そこで、本発明は、連続媒体をセットし易くすることを目的とする。
上記目的を達成するための主たる発明は、連続媒体に加工を施す加工部と、前記連続媒体を挟持する挟持部と、前記連続媒体を切断するカッターと、前記カッターが前記連続媒体の幅の少なくとも一部を幅方向に対して傾斜した方向に切断するように制御する制御部と、を備えることを特徴とする加工装置である。
本発明の他の特徴については、本明細書の記載により明らかにする。
本発明によれば、連続媒体をセットし易くすることができる。
===開示の概要===
本明細書の記載により、少なくとも、以下の事項が明らかとなる。
連続媒体に加工を施す加工部と、前記連続媒体を挟持する挟持部と、前記連続媒体を切断するカッターと、前記カッターが前記連続媒体の幅の少なくとも一部を幅方向に対して傾斜した方向に切断するように制御する制御部と、を備えることを特徴とする加工装置である。
本明細書の記載により、少なくとも、以下の事項が明らかとなる。
連続媒体に加工を施す加工部と、前記連続媒体を挟持する挟持部と、前記連続媒体を切断するカッターと、前記カッターが前記連続媒体の幅の少なくとも一部を幅方向に対して傾斜した方向に切断するように制御する制御部と、を備えることを特徴とする加工装置である。
このような加工装置によれば、使用途中の連続媒体が取り外される前に、連続媒体を幅方向に対して傾斜した方向に切断できる。よって、その連続媒体を再び加工装置にセットする際に、作業者が持つ連続媒体の幅を小さくすることができ、連続媒体が撓み難くなるため、連続媒体を挟持部に通し易くなる。
かかる加工装置であって、前記制御部は、前記カッターが前記連続媒体の全幅を一定の前記傾斜した方向に切断するように制御することを特徴とする加工装置である。
このような加工装置によれば、カッターの切断方向が変わらないため、カッターの切断方向が変わる際のカッターの動きの詰まり等が発生せず、連続媒体がスムーズに綺麗に切断される。
かかる加工装置であって、前記制御部は、前記カッターが前記連続媒体の幅の少なくとも一部を前記傾斜した方向に切断する第1モードと、前記カッターが前記連続媒体の全幅を前記幅方向に沿って切断する第2モードと、を制御することを特徴とする加工装置である。
このような加工装置によれば、第1モードによって、連続媒体を挟持部に通し易くしつつ、第2モードによって、加工が施された連続媒体の部位を切り離し、長方形状等である加工物を完成させることができる。
かかる加工装置であって、前記カッターを前記幅方向に沿って移動させる第1移動部と、前記連続媒体を前記幅方向と交差する方向に移動させる第2移動部と、を備え、前記制御部は、前記第1モードを制御する場合、前記第1移動部によって前記カッターを移動させつつ、前記第2移動部によって前記連続媒体を移動させ、前記第2モードを制御する場合、前記連続媒体を停止した状態で、前記第1移動部によって前記カッターを移動させることを特徴とする加工装置である。
このような加工装置によれば、1つのカッターによって第1モード及び第2モードを実現でき、装置の小型化、及び、低コスト化を図れる。
かかる加工装置であって、前記カッターは、前記連続媒体面に直交する方向を軸方向として回転可能であることを特徴とする加工装置である。
このような加工装置によれば、モードによってカッターの切断方向が変わっても、カッターが切断中に切断方向に向くことができ、媒体がスムーズに綺麗に切断される。
かかる加工装置であって、前記制御部は、前記連続媒体が取り外される前に、前記カッターが前記連続媒体の幅の少なくとも一部を前記傾斜した方向に切断するように制御することを特徴とする加工装置である。
このような加工装置によれば、連続媒体を再び加工装置にセットする際に、作業者が持つ連続媒体の幅を小さくすることができ、連続媒体が撓み難くなるため、連続媒体を挟持部に通し易くなる。
また、挟持部に挟持された連続媒体に加工を施す工程と、前記連続媒体の幅の少なくとも一部を幅方向に対して傾斜した方向に切断する工程と、を備えることを特徴とする加工方法である。
このような加工方法によれば、連続媒体を再びセットする際に、作業者が持つ連続媒体の幅を小さくすることができ、連続媒体が撓み難くなるため、連続媒体を挟持部に通し易くなる。
以下、本発明の「加工装置」として、「印刷装置(インクジェットプリンター)」を例に挙げて実施形態を説明する。但しこれに限定されず、本発明は、例えば、媒体を所望の形状にカットするカッティング装置や、媒体に画像を印刷し、その画像の周囲をカットするプリント・カッティング装置等、長尺な連続媒体に加工を施す種々の装置に対して適用可能である。
===実施形態===
<<印刷装置1の構成>>
図1は、印刷システムを説明するブロック図である。図2A及び図2Bは、印刷装置1の概略断面図である。図3は印刷装置1の概略平面図である。
<<印刷装置1の構成>>
図1は、印刷システムを説明するブロック図である。図2A及び図2Bは、印刷装置1の概略断面図である。図3は印刷装置1の概略平面図である。
印刷装置1では、紙やフィルム等の長尺な連続媒体3がロール状に巻回されたロール状媒体2が支持ローラー2Aによって回転可能に支持されている。印刷装置1は、ロール状媒体2から繰り出された連続媒体3の部位に画像の印刷を行う。以下、連続媒体を媒体ともいう。印刷装置1は、互いに直交するX方向、Y方向、及び上下方向を有するとともに、図1に示すように、制御部4と、入力部5と、印刷部10と、媒体搬送部20と、カッター部30とを有する。X方向が媒体3の幅方向に対応し、Y方向が媒体3の連続する方向、すなわち媒体3の移動方向に対応する。Y方向においてロール状媒体2の繰り出し側を上流側とし、その逆側を下流側とする。
印刷装置1は、外部装置であるコンピューター6と通信可能に接続されており、印刷システムを構成している。コンピューター6は、印刷ドライバー7に従って、各種アプリケーションプログラムから入力された画像データを印刷データに変換し、印刷ジョブデータとして印刷装置1に送信する。なお、印刷ドライバー7は、CD−ROM等の記録媒体に記録されていたり、インターネット等の各種通信手段を通じてコンピューター6にダウンロード可能であったりする。また、コンピューター6の果たす機能を印刷装置1が果たしてもよい。
制御部4は、印刷装置1が有する各部を制御するためのものである。
入力部5は、作業者が情報を入力するためのものであり、例えば押しボタンや、表示部と一体化したタッチパネル等により構成されている。
入力部5は、作業者が情報を入力するためのものであり、例えば押しボタンや、表示部と一体化したタッチパネル等により構成されている。
印刷部10は、媒体3に画像を印刷するためのものであり(連続媒体に加工を施す加工部に相当するものであり)、ヘッド11と、プラテン12とを有する。ヘッド11の下面、すなわち媒体3との対向面には、インクを吐出する多数のノズル開口が形成されている。ヘッド11は、図3に示すガイドレール13に沿って、不図示のモーターによりX方向に往復移動する。プラテン12は、ヘッド11の下面に対向して配置され、媒体3の幅以上にX方向に延びた部材であり、媒体3を下方から支持する。なお、図の煩雑さを防ぐため、図3等の一部の図ではプラテン12を省略している。
媒体搬送部20(第2移動部)は、ロール状媒体2から媒体3を繰り出し、媒体3をY方向(すなわち媒体3の幅方向と交差する方向)に移動させるためのものであり、X方向を軸方向として回転する複数のローラーを有する。詳しくは、不図示のモーターにより駆動回転する駆動ローラー21と、駆動ローラー21の回転や媒体3の移動により従動回転する複数のピンチローラー22、及び、排出ローラー23とを有する。駆動ローラー21は、正転方向及び逆転方向に回転可能であり、媒体3をY方向の下流側(搬送方向)へ移動することも、媒体3をY方向の上流側(逆搬送方向)へ移動することも可能である。
駆動ローラー21は、ヘッド11よりもY方向の上流側に配置され、ピンチローラー22は駆動ローラー21の上方に配置され、排出ローラー23はヘッド11よりもY方向の下流側に配置されている。駆動ローラー21は、媒体3の幅以上にX方向に延びた1つのローラーである。ピンチローラー22は、図3に示すように、媒体3の幅以上に亘ってX方向に間隔を空けて4個配置されている。但しこの数は4個に限らず、1個でも4個以外の複数個でもよい。
ピンチローラー22は、駆動ローラー21に対して上下接離可能に設けられている。そのために、ピンチローラー22は、X方向を軸方向として揺動するアーム24に取り付けられている。図2Aに示すように、ヘッド11からのインクの吐出時や媒体3の移動時は、駆動ローラー21の外周面とピンチローラー22の外周面とが媒体3を介して接している。つまり、駆動ローラー21及びピンチローラー22(挟持部)によって媒体3が挟持されている。一方、図2Bに示すように、印刷装置1への媒体3のセット時は、アーム24の揺動によりピンチローラー22が駆動ローラー21に対して上方に離間する。作業者は、駆動ローラー21とピンチローラー22の間に媒体3を通すことになる。
カッター部30は、媒体3を切断するカッター31と、カッター31を幅方向に沿って移動させるキャリッジ32(第1移動部)とを有する。カッター31は、キャリッジ32に支持されており、詳しくは、上下方向に延びた軸32aに回転可能に支持されている。カッター31及びキャリッジ32は、図3に示すガイドレール33に沿って、不図示のモーターによりX方向に往復移動する。カッター31がX方向に移動することで、媒体3はその幅方向の一端から他端までカットされ、ロール状媒体2と、ロール状媒体2から繰り出された媒体3とが切り離される。よって、本発明のカッターは、例えばプリント・カッティング装置等が備えるカッターとは異なる、つまり、媒体から印刷画像をくり抜くために印刷画像の周囲をカットするカッター等とは異なる。
なお、本実施形態ではカッター31としてナイフ状の刃を例示しているが、これに限らない。例えば、Y方向を軸方向として回転しながら、キャリッジ32によってX方向に移動する回転刃であってもよい。また、本実施形態のカッター31はプラテン12の上方に配置され、プラテン12にはカッター31の受け溝121がX方向に延びて形成されている。但しこれに限らず、キャリッジ32によって移動するカッター31の下方に、固定された受け刃、或いはX方向に移動する受け刃を設け、カッター31を受け刃に押し付けることで媒体3を切断するようにしてもよい。また、媒体3の種類に応じ、不図示のソレノイド等によってカッター31と媒体3との接触圧を制御することが好ましく、そうすることで媒体3が確実に切断される。
<<切断モード>>
図4Aは第1モードにおける媒体3の切断方法を説明する図であり、図4Bは第1モードで切断された媒体3の切れ端3aを示す図である。図5Aは第2モードにおける媒体3の切断方法を説明する図であり、図5Bは第2モードで切断された媒体3の切れ端3bを示す図である。
本実施形態の印刷装置1は、媒体3を幅方向に切断する方法として、第1モードと第2モードを有し、制御部4は第1モードと第2モードを制御する。
図4Aは第1モードにおける媒体3の切断方法を説明する図であり、図4Bは第1モードで切断された媒体3の切れ端3aを示す図である。図5Aは第2モードにおける媒体3の切断方法を説明する図であり、図5Bは第2モードで切断された媒体3の切れ端3bを示す図である。
本実施形態の印刷装置1は、媒体3を幅方向に切断する方法として、第1モードと第2モードを有し、制御部4は第1モードと第2モードを制御する。
第1モードは、カッター31が媒体3をその幅方向(X方向)に対して傾斜した方向に切断するモードである。ここでは、図4Bに示すように、ロール状媒体2から繰り出された媒体3の端部が三角形状になるように切断されるものとする。詳しくは、媒体3の切れ端3aが、幅方向の右側に向かうほど突出し、且つ、一定の傾きで傾斜するように切断されるものとする。そのために、制御部4は、駆動ローラー21を逆転方向に回転させて、媒体3を逆搬送方向(Y方向の上流側)へ移動させつつ、カッター31をX方向の左側から右側に移動させる。
第2モードは、カッター31が媒体3の全幅を幅方向に沿って切断するモードである。そのために、制御部4は、媒体3を停止させた状態で、カッター31をX方向に移動させる。そうすることで、図5Bに示すように、ロール状媒体2から繰り出された媒体3の切れ端3bは幅方向に沿って真っ直ぐとなる。
なお、カッター31による媒体3の切断中は、図2Aに示すように駆動ローラー21とピンチローラー22とで媒体3が挟持されるものとする。そうすることで、媒体3がスムーズに綺麗に切断される。また、第1モードでの切断中に、媒体3の切れ端3aがピンチローラー22に達しないことが望ましく、幅方向に対する切断方向の傾斜角を大きくし過ぎないことが好ましい。例えば傾斜角を10度から15度程度にすることが好ましい。そうすることで、媒体3の切れ端3aが駆動ローラー21とピンチローラー22の間で詰まって媒体3が破れてしまうことを防止できる。
また、図示しないが、第1モードにおいて、傾斜方向を逆にして媒体3を切断してもよい。すなわち媒体3の左端が突出するように切断してもよい。その場合、制御部4は、媒体3を搬送方向(Y方向の下流側)へ移動させつつ、カッター31をX方向の左側から右側に移動させる。
<<印刷ジョブフロー>>
図6は制御部4による印刷ジョブの処理フローである。印刷装置1の制御部4は、コンピューター6から(印刷ドライバー7から)印刷ジョブデータを受信すると(S01)、印刷装置1にセットされている媒体3の種類と、受信した印刷ジョブで使用する媒体3の種類とが一致しているか否かを確認する。媒体3の種類が一致しており、ロール状媒体2の交換の必要がない場合(S02→NO)、制御部4は印刷装置1にセットされている媒体3に対して印刷処理を開始する。
図6は制御部4による印刷ジョブの処理フローである。印刷装置1の制御部4は、コンピューター6から(印刷ドライバー7から)印刷ジョブデータを受信すると(S01)、印刷装置1にセットされている媒体3の種類と、受信した印刷ジョブで使用する媒体3の種類とが一致しているか否かを確認する。媒体3の種類が一致しており、ロール状媒体2の交換の必要がない場合(S02→NO)、制御部4は印刷装置1にセットされている媒体3に対して印刷処理を開始する。
印刷処理では、図3に示すように、ヘッド11がX方向に移動しながらインクを吐出する動作と、媒体搬送部20がロール状媒体2から媒体3を繰り出して搬送方向へ移動する動作とが繰り返される。その結果、媒体3上に画像8が印刷される。
一方、制御部4は、ロール状媒体2を交換する必要があると判断した場合(S02→YES)、第1モードで媒体3を切断する、すなわち幅方向に対して傾斜した方向に媒体3を切断する(S03)。そして、制御部4は、ロール状媒体2の交換を作業者に指示する。例えば音声で知らせたり、印刷装置1が備えるパネル等に表示したりする。
作業者は、押しボタンやタッチパネル等の入力部5を操作し、ピンチローラー22を上昇させて駆動ローラー21から離間させる。そして、作業者は図4Bに示すように切断された媒体3を駆動ローラー21とピンチローラー22の間から引き抜き、ロール状媒体2を支持ローラー2Aから取り外す。
その後、作業者は、次の印刷ジョブで使用するロール状媒体2を支持ローラー2Aに装着し、ロール状媒体2から媒体3を繰り出し、媒体3の切れ端3aを駆動ローラー21とピンチローラー22の間に通す。そして、作業者は、入力部5を操作し、ピンチローラー22を下降させ、駆動ローラー21とピンチローラー22に媒体3を挟持させる。こうしてロール状媒体2のセットが完了し、作業者はその旨を入力部5から印刷装置1に通知する。
印刷装置1の制御部4は、ロール状媒体2の交換が終了したことを確認すると(S04→YES)、新たにセットされた媒体3に対して印刷処理を開始する(S05)。
印刷処理の終了後、制御部4は、第2モードで媒体3を切断する、すなわち幅方向に沿って媒体3を切断する(S06)。そうすることで、画像8が印刷された媒体3の部位がロール状媒体2から切り離され、印刷物が完成する。
<<印刷装置1の特徴部>>
図7Aは媒体3のセット方法の比較例を説明する図であり、図7Bは本実施形態の媒体3のセット方法を説明する図である。図8Aから図8Cは第1モードで切断された媒体3の切れ端3c〜3eの変形例を説明する図である。図9はカッター部40の変形例を説明する図である。
上記のように印刷装置1では、印刷ジョブによって使用する媒体3が異なることがあり、媒体3が残っている使用途中のロール状媒体2が印刷装置1から取り外されることがある。
図7Aは媒体3のセット方法の比較例を説明する図であり、図7Bは本実施形態の媒体3のセット方法を説明する図である。図8Aから図8Cは第1モードで切断された媒体3の切れ端3c〜3eの変形例を説明する図である。図9はカッター部40の変形例を説明する図である。
上記のように印刷装置1では、印刷ジョブによって使用する媒体3が異なることがあり、媒体3が残っている使用途中のロール状媒体2が印刷装置1から取り外されることがある。
ここで仮に、印刷装置1が第1モードを有さなかったとする。その場合、使用途中のロール状媒体2を印刷装置1から取り外すために、媒体3が幅方向に沿って切断される。そして、図7Aに示すように切れ端3bが幅方向に沿って真っ直ぐである媒体3を、駆動ローラー21とピンチローラー22の間に通すことになる(以下、駆動ローラー21とピンチローラー22を一対のローラー21,22ともいう)。
図7Aに示すセット方法の場合、作業者は、媒体3の幅方向の両側部(P1,P1)を持って作業することになり、媒体3のサイズが大きくなる程、媒体3の幅方向の中央部が撓み易い。一対のローラー21,22の間に生じる隙間の間隔は、印刷装置1内のスペースの問題等により一般に狭く設定されている。そのため、媒体3の撓んだ部分が一対のローラー21,22に引っ掛かり易く、媒体3の全幅を同時に一対のローラー21,22間に通すことは難しい。
また、同時に4個のピンチローラー22と駆動ローラー21の間に媒体3を通さなければならない。このことも、媒体3を通す際に、4個のピンチローラー22と駆動ローラー21との隙間のうちのどれかに媒体3の引っ掛かりが生じ易く、一対のローラー21,22間に媒体3を通すことが難しい要因となり得る。
また、同時に4個のピンチローラー22と駆動ローラー21の間に媒体3を通さなければならない。このことも、媒体3を通す際に、4個のピンチローラー22と駆動ローラー21との隙間のうちのどれかに媒体3の引っ掛かりが生じ易く、一対のローラー21,22間に媒体3を通すことが難しい要因となり得る。
これに対して、本実施形態の印刷装置1は第1モードを有し、カッター31が媒体3を幅方向に対して傾斜した方向に切断するように、制御部4が制御する。そのため、使用途中のロール状媒体2が印刷装置1から取り外される前に、媒体3を幅方向に対して傾斜した方向に切断できる。よって、図7Bに示すように、切れ端3aが幅方向に対して傾斜した媒体3を一対のローラー21,22間に通すことになる。
図7Bに示すセット方法の場合、作業者は、媒体3の切れ端3aと幅方向の側部(P2,P2)を持って作業することになる。この場合、作業者が持つ媒体3の幅が小さく、媒体3が撓み難いので、媒体3が一対のローラー21,22に引っ掛かり難い。また、最初に右端の1個のピンチローラー22と駆動ローラー21の間に媒体3を通すだけでよく、媒体3が引っ掛かり得るピンチローラー22と駆動ローラー21との隙間の数が少ない。よって、作業者は媒体3を一対のローラー21,22間に容易に通すことができ、印刷装置1ではロール状媒体2をセットし易くなっている。
また、図7Aの場合、最初に媒体3の角部を一対のローラー21,22間に通して媒体3を通し易くしようと、作業者が媒体3を無理に斜めにすることがある。そうすると、媒体3に皺が形成されて、媒体詰まりの原因となってしまう。本実施形態の印刷装置1では、このような問題も生じない。
そして、図6のフローのように、印刷装置1の制御部4が、ロール状媒体2の交換の有無を判断し、ロール状媒体2が取り外される前に、第1モードで媒体3を切断するように制御するとよい。そうすることで、取り外されたロール状媒体2を再び印刷装置1にセットする際に、媒体3を一対のローラー21,22間に容易に通すことができる。
但しこれに限らず、例えば、コンピューター6(印刷ドライバー7)が、ロール状媒体2の交換の有無を判断し、「ロール状媒体2が取り外される前に第1モードで媒体3を切断する」というコマンドを付加した印刷ジョブデータを作成し、印刷装置1に送信するようにしてもよい。この場合、印刷装置1の制御部4及びコンピューター6が、本発明の制御部に相当し、印刷装置1にコンピューター6が接続された印刷システムが本発明の印刷装置に相当する。
また、作業者が入力部5を操作し、媒体3を第1モードで切断するように印刷装置1に指示してもよい。
また、作業者が入力部5を操作し、媒体3を第1モードで切断するように印刷装置1に指示してもよい。
また、印刷装置1は、第1モードだけでなく、媒体3の全幅を幅方向に沿って切断する第2モードも有する。そのため、第1モードによって、使用途中のロール状媒体2を印刷装置1にセットし易くしつつ、第2モードによって、ロール状媒体2から画像8が印刷された媒体3の部位を切り離し、長方形状又は正方形状である印刷物を完成させることができる。
なお、第2モードでの切断のタイミングについても、印刷装置1の制御部4が判断するに限らず、コンピューター6(印刷ドライバー7)や作業者が印刷装置1に指示するようにしてもよい。
このように印刷装置1は第1モードと第2モードを有し、モードによってカッター31の切断方向が変わる。そのため、前述しているように、カッター31が上下方向(すなわち媒体3の面に直交する方向)を軸方向として回転可能にキャリッジ32に支持されていることが好ましい。
そうすることで、第1モード時には(図4A)、カッター31(刃先)が幅方向に対して傾斜した方向に向くことができ、第2モード時には(図5A)、カッター31が幅方向に向くことができる。つまり、モードに関係なく、カッター31が切断中に媒体3の切断方向に向くことができる。よって、カッター31は切断中に媒体3に引っ掛かり難く、媒体3をスムーズに綺麗に切断できる。
また、印刷装置1の制御部4は、第1モードを制御する場合には、キャリッジ32によってカッター31を幅方向に移動させつつ、媒体搬送部20によって媒体3を移動させ、また、第2モードを制御する場合には、媒体3を停止した状態で、キャリッジ32によってカッター31を移動させている。そうすることで、幅方向に沿って移動する1つのカッター31によって、第1モード及び第2モードを実現できる。
しかし、これに限定されず、例えば印刷装置1が第1モード用のカッターと第2モード用のカッターを個別に有してもよい。具体的には、幅方向に沿って移動するカッター31に加えて、図9に示すように、幅方向に対して傾斜した方向に延びたガイドレール43に沿って、カッター41及びキャリッジ42が移動するカッター部40を印刷装置1に設けてもよい。この場合、第1モードでの切断中にも媒体3を停止できる。但し、本実施形態の印刷装置1の方が、部品点数が少なく、低コスト化、及び、装置の小型化を図れる。また、媒体搬送部20の搬送を調整することで、図4Bや図8A〜図8Cに示すように種々の形状に媒体3を切断できる。
その他、例えば印刷装置1が図9に示すカッター部40だけを有する形態でもよい。但し、その場合、第2モードでの切断中に、媒体3を移動させる必要があり、媒体3が幅方向に沿って真っ直ぐに切断されるように媒体搬送部20を制御することが難しい。そのため、本実施形態のように、幅方向に沿って移動するカッター31によって、第1モード及び第2モードを実現することが好ましい。
また、本実施形態では、図4Bに示すように、媒体3の全幅を幅方向に対して傾斜した方向に切断しているが、これに限らない。例えば、図8Aに示すように、媒体3の端部が台形形状となるように切断してもよい。すなわち、媒体3の切れ端3cの一部を幅方向に沿って真っ直ぐに切断してもよい。この場合も、作業者は、媒体3の幅方向の中央部の幅が狭くなった部位(P3,P3)を持つことになり、媒体3が撓み難くなる。つまり、媒体3の幅の少なくとも一部を幅方向に対して傾斜した方向に切断すればよく、そうすることで、媒体3を一対のローラー21,22間に容易に通すことができる。
その他、図8Bに示すように、媒体3の幅方向の中央部が突出するように媒体3の端部を三角形状に切断したり、図8Cに示すように、媒体3の切れ端3eを円弧上に湾曲させたりしてもよい。但し、図8Aから図8Cに示すように媒体3を切断する場合、制御部4は、カッター31をX方向に移動させている間に、媒体3の移動を途中で停止したり、媒体3の移動方向を逆向きにしたりしなければならない。
そのため、本実施形態のように、第1モードでの切断時に、カッター31が媒体3の全幅を一定の傾斜した方向に切断するように(つまり傾斜の傾きを一定にして切断するように)、制御部4が制御することが好ましい。そうすることで、カッター31による切断中に、媒体3の移動方向及び移動速度を一定にでき、媒体搬送部20の制御が容易となる。また、カッター31の切断方向が一定であるため、例えばカッター31の切断方向が変わる際のカッター31の動きの詰まり等が発生せず、媒体3がスムーズに綺麗に切断される。
また、図8Aから図8Cに示すように媒体3が切断された場合、最初にX方向中央の2個のピンチローラー22と駆動ローラー21の間に媒体3を通すことになる。一方、図4Bに示すように媒体3が切断された場合、最初に右端の1個のピンチローラー22と駆動ローラー21の間に媒体3を通すことになる。そのため、媒体3が引っ掛かり得るピンチローラー22と駆動ローラー21との隙間の数が少なく、媒体3を一対のローラー21,22間に容易に通すことができる。
以上、上記実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定するものではない。上記の構成は、適宜組み合わせて実施することが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。上記実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
例えば、上記実施形態では、カッター31がX方向に移動する可動刃としているが、これに限らず、媒体3の幅以上にX方向に延びた長尺なカッターで媒体3を切断してもよい。但しこの場合、印刷装置が第1モードと第2モードを実現するためには、モードに応じたカッターを備える必要がある。つまり、上記実施形態のようにカッター31を可動刃とすることで、1つのカッター31で第1モードと第2モードを実現できる。
また、印刷装置にロール状媒体2がセットされるに限らず、フラットに広がった連続媒体が印刷装置に供給される形態でもよい。
また、例えば、印刷装置が第2モードを有さない形態でもよい。その場合、印刷装置が図9に示すカッター部40を有するようにしてもよく、媒体3を停止した状態で媒体3を切断できる。
1 印刷装置(加工装置)、2 ロール状媒体、2A 支持ローラー、
3 媒体(連続媒体)、3a〜3e 切れ端、
4 制御部、5 入力部、6 コンピューター、7 印刷ドライバー、8 画像、
10 印刷部(加工部)、11 ヘッド、12 プラテン、13 ガイドレール、
20 媒体搬送部(第2移動部)、21 駆動ローラー(挟持部)、
22 ピンチローラー(挟持部)、23 排出ローラー、24 アーム、
30 カッター部、31 カッター、32 キャリッジ(第1移動部)、
3 媒体(連続媒体)、3a〜3e 切れ端、
4 制御部、5 入力部、6 コンピューター、7 印刷ドライバー、8 画像、
10 印刷部(加工部)、11 ヘッド、12 プラテン、13 ガイドレール、
20 媒体搬送部(第2移動部)、21 駆動ローラー(挟持部)、
22 ピンチローラー(挟持部)、23 排出ローラー、24 アーム、
30 カッター部、31 カッター、32 キャリッジ(第1移動部)、
Claims (7)
- 連続媒体に加工を施す加工部と、
前記連続媒体を挟持する挟持部と、
前記連続媒体を切断するカッターと、
前記カッターが前記連続媒体の幅の少なくとも一部を幅方向に対して傾斜した方向に切断するように制御する制御部と、
を備えることを特徴とする加工装置。
- 請求項1に記載の加工装置であって、
前記制御部は、前記カッターが前記連続媒体の全幅を一定の前記傾斜した方向に切断するように制御することを特徴とする加工装置。
- 請求項1又は請求項2に記載の加工装置であって、
前記制御部は、
前記カッターが前記連続媒体の幅の少なくとも一部を前記傾斜した方向に切断する第1モードと、
前記カッターが前記連続媒体の全幅を前記幅方向に沿って切断する第2モードと、
を制御することを特徴とする加工装置。
- 請求項3に記載の加工装置であって、
前記カッターを前記幅方向に沿って移動させる第1移動部と、
前記連続媒体を前記幅方向と交差する方向に移動させる第2移動部と、を備え、
前記制御部は、
前記第1モードを制御する場合、前記第1移動部によって前記カッターを移動させつつ、前記第2移動部によって前記連続媒体を移動させ、
前記第2モードを制御する場合、前記連続媒体を停止した状態で、前記第1移動部によって前記カッターを移動させることを特徴とする加工装置。
- 請求項4に記載の加工装置であって、
前記カッターは、前記連続媒体面に直交する方向を軸方向として回転可能であることを特徴とする加工装置。
- 請求項1から請求項5の何れか1項に記載の加工装置であって、
前記制御部は、前記連続媒体が取り外される前に、前記カッターが前記連続媒体の幅の少なくとも一部を前記傾斜した方向に切断するように制御することを特徴とする加工装置。
- 挟持部に挟持された連続媒体に加工を施す工程と、
前記連続媒体の幅の少なくとも一部を幅方向に対して傾斜した方向に切断する工程と、
を備えることを特徴とする加工方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016227842A JP2018083251A (ja) | 2016-11-24 | 2016-11-24 | 加工装置、及び、加工方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016227842A JP2018083251A (ja) | 2016-11-24 | 2016-11-24 | 加工装置、及び、加工方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018083251A true JP2018083251A (ja) | 2018-05-31 |
Family
ID=62237752
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016227842A Withdrawn JP2018083251A (ja) | 2016-11-24 | 2016-11-24 | 加工装置、及び、加工方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2018083251A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2023090147A1 (ja) | 2021-11-18 | 2023-05-25 | 株式会社ミマキエンジニアリング | 媒体切断方法、媒体切断装置、媒体端部接続方法および媒体切断装置の制御方法 |
-
2016
- 2016-11-24 JP JP2016227842A patent/JP2018083251A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2023090147A1 (ja) | 2021-11-18 | 2023-05-25 | 株式会社ミマキエンジニアリング | 媒体切断方法、媒体切断装置、媒体端部接続方法および媒体切断装置の制御方法 |
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