JP2008237746A - パチンコ遊技機 - Google Patents
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Abstract
【課題】遊技球を特定領域側に誘導する特定領域誘導手段を備えたパチンコ遊技機において、遊技球の特定領域側への誘導の失敗に基づくペナルティを明確化し得ると共に、当該誘導が失敗した場合にも再チャレンジの途を供し得る手段を提供する。
【解決手段】遊技球を特定領域側に誘導するための特定領域誘導手段と、特定領域側への誘導に失敗した遊技球の少なくとも一部を通常領域側に誘導する、通常領域誘導手段とを有すると共に、特定領域誘導手段は、特定領域への誘導に失敗したときであっても、誘導に失敗した当該遊技球が通常領域誘導手段により通常領域側に誘導されなかった場合には、当該遊技球を再び特定領域側に誘導し得るよう構成されている。
【選択図】図2
【解決手段】遊技球を特定領域側に誘導するための特定領域誘導手段と、特定領域側への誘導に失敗した遊技球の少なくとも一部を通常領域側に誘導する、通常領域誘導手段とを有すると共に、特定領域誘導手段は、特定領域への誘導に失敗したときであっても、誘導に失敗した当該遊技球が通常領域誘導手段により通常領域側に誘導されなかった場合には、当該遊技球を再び特定領域側に誘導し得るよう構成されている。
【選択図】図2
Description
本発明は、遊技球が入球した場合、通常領域と特定領域(特別遊技と関連する領域)のいずれかに当該入球した遊技球を振分ける振分装置を備えた、前記特定領域への遊技球の入球を条件に遊技者に対して特別遊技に関連した利益(例えば、特別遊技継続・特別遊技開始)が付与される、振分構造に特徴があるパチンコ遊技機に関する。
現在、ホール遊技場においては、多種多様なパチンコ遊技機が存在する。その中で、従来第二種といわれている機種は、特別遊技移行までのプロセスに高い興趣性があることに加え、比較的少ない投資で特別遊技移行が期待できるため、潜在的需要は大きい。ここで、当該機種は、遊技盤上の始動入賞口に打球が入賞したことにより、可変入賞口が所定回数(例えば1回又は2回)又は所定時間開閉する第1段階特別遊技を実行すると共に、当該第1段階特別遊技の際に特定領域といわれる通常領域とは異なる振分装置(可変入賞口)内の領域に遊技球が流入した場合には、更に第2段階特別遊技が実行されるように構成されている。
ここで、この種の遊技機の醍醐味は、前記のように第2段階特別遊技に至るまでのプロセスであるところ、これまでの多くの機種は、内部に複数の入球口(それらの内の一つが特定領域に関連する入球口)を備えており、遊技球が入球した場合、これら複数の入球口のいずれかに振り分けられるという、極めて淡白な振分手法を採っている。そして、当該手法は長きに亘り変わらないため、多様で斬新な演出を次々と提供してきた従来の第一種と比較すると、当該第二種パチンコ遊技機は、相対的に人気が低いのが実情である。同様に、従来の第三種や一般電役等、振分装置を備えたパチンコ遊技機についても当て嵌まる問題である。しかしながら、他方で、振分手法の淡白さから脱却しようとする余りに当該手法を複雑化し過ぎると、遊技内容を遊技者が理解できないという新たな問題も発生するため、非常に厄介である。
このような状況を踏まえ、特許文献1には、遊技球を転動させるためのステージが形成されたセンター役物(振分装置)を有していると共に、当該ステージの奥側に、手前から更に奥側に向かって前後方向に並べるように配設された、それぞれの外周面に磁石が設けられた複数の回転ローラを備えたパチンコ遊技機が開示されている。そして、ステージ上に転動している遊技球は、当該ステージから前記複数の回転ローラを乗り継ぐようにして、特別領域(Vゾーン)が存在する奥側の高い位置に誘導され得るように構成されている。このように、遊技者の興味をセンター役物に形成されたステージ上を転動している遊技球の行方により向けさせる工夫がなされている。
特開2005−237843
しかしながら、特許文献1に係るパチンコ遊技機では、回転ローラ列の上半周の表面側で遊技球を磁石で付着するよう構成されているので、回転ローラ同士の遊技球のバトンタッチが失敗した場合であっても、回転ローラ間に形成される凹部内で、一方の回転ローラ(奥側に存在する回転ローラ)の磁石に付着するまで当該位置で待機する。即ち、当該構成では、バトンタッチに失敗しても、またしかるべきタイミングに到達した場合には、再びバトンタッチされて遊技球は奥に移動可能である。このように、バトンタッチの失敗に基づくペナルティが十分に課されない一方、再びステージからバトンタッチをトライする途を閉ざすことにもなる。尚、特許文献1では、このような回転ローラ間での滞留を問題視し、回転ローラ間での乗り継ぎがされなかった遊技球を処理する処理路が設けられている(段落番号0024)が、このような構成を採ると、当該処理路を形成させるために他の部材の形状や大きさ等に制限が課せられる結果に繋がる。したがって、本発明は、遊技球を特定領域側に誘導する特定領域誘導手段を備えたパチンコ遊技機において、遊技球の特定領域側への誘導の失敗に基づくペナルティを明確化し得ると共に、当該誘導が失敗した場合にも再チャレンジの途を供し得る手段を提供することを目的とする。
本発明(1)は、遊技球が入球した場合、当該遊技球を通常領域(通常領域Y)と前記通常領域(通常領域Y)よりも遊技者に有利な特定領域(特定領域X)のいずれかに振り分ける振分装置(振分装置γ)を有しており、
前記振分装置(振分装置γ)は、
遊技球を前記特定領域(特定領域Y)側に誘導するための特定領域誘導手段(回転ローラ列120、回転ローラ列駆動手段121)と、
前記特定領域(特定領域Y)側への誘導に失敗した遊技球の少なくとも一部を前記通常領域(通常領域X)側に誘導する、通常領域誘導手段(遊技球搭載可能部材130)と
を有すると共に、
前記特定領域誘導手段(回転ローラ列120、回転ローラ列駆動手段121)は、前記特定領域(特定領域Y)への誘導に失敗したときであっても、誘導に失敗した当該遊技球が前記通常領域誘導手段(遊技球搭載可能部材130)により前記通常領域(通常領域X)側に誘導されなかった場合には、当該遊技球を再び前記特定領域(特定領域Y)側に誘導し得るよう構成されている
ことを特徴とするパチンコ遊技機である。
前記振分装置(振分装置γ)は、
遊技球を前記特定領域(特定領域Y)側に誘導するための特定領域誘導手段(回転ローラ列120、回転ローラ列駆動手段121)と、
前記特定領域(特定領域Y)側への誘導に失敗した遊技球の少なくとも一部を前記通常領域(通常領域X)側に誘導する、通常領域誘導手段(遊技球搭載可能部材130)と
を有すると共に、
前記特定領域誘導手段(回転ローラ列120、回転ローラ列駆動手段121)は、前記特定領域(特定領域Y)への誘導に失敗したときであっても、誘導に失敗した当該遊技球が前記通常領域誘導手段(遊技球搭載可能部材130)により前記通常領域(通常領域X)側に誘導されなかった場合には、当該遊技球を再び前記特定領域(特定領域Y)側に誘導し得るよう構成されている
ことを特徴とするパチンコ遊技機である。
本発明(2)は、前記特定領域誘導手段(回転ローラ列120、回転ローラ列駆動手段121)は、
遊技球を付着させるための磁石がそれぞれの外周面に設けられている複数の回転ローラ(回転ローラ120a〜e)が回転軸を基準として平行に並んで配置されて構成される、前記振分装置(振分装置γ)内に入球した遊技球が転動可能なステージ部(第一ステージ部L1)の奥側から手前に向かって斜め上方に立設された回転ローラ列(回転ローラ列120)と、
前記複数の回転ローラ(回転ローラ120a〜e)を軸方向に回転させる回転駆動手段(回転ローラ列駆動手段121)と
を有しており、前記ステージ部(第一ステージ部L1)上の遊技球は、前記ステージ部(第一ステージ部L1)と対向する、前記回転ローラ列(回転ローラ列120)の下半周の表面側で前記磁石に付着すると共に、前記複数の回転ローラを乗り継ぐことにより、前記ステージ部(第一ステージ部L1)側から、前記回転ローラ列(回転ローラ列120)を構成する最上部の前記回転ローラ(回転ローラe)近傍に設けられた前記特定領域(特定領域入球口112)側まで誘導される一方、前記特定領域(特定領域入球口112)側に辿り着く前に前記回転ローラ列(回転ローラ120a〜e)から遊技球が脱離した場合、当該遊技球は、当該離脱した位置より下に存在する前記回転ローラに付着すること無く落下するよう機能し、
前記通常領域誘導手段(遊技球搭載可能部材130)は、
前記回転ローラ列(回転ローラ列120)の手前側に、少なくとも遊技球の大きさよりも離隔して配置された、遊技球搭載可能部材(遊技球搭載可能部材130)を有しており、前記特定領域側(特定領域入球口112)に辿り着く前に前記回転ローラ列(回転ローラ列120)から遊技球が脱離した場合、落下する遊技球の少なくとも一部は、前記遊技球搭載可能部材(遊技球搭載可能部材130)上に搭載される、前記発明(1)のパチンコ遊技機である。
遊技球を付着させるための磁石がそれぞれの外周面に設けられている複数の回転ローラ(回転ローラ120a〜e)が回転軸を基準として平行に並んで配置されて構成される、前記振分装置(振分装置γ)内に入球した遊技球が転動可能なステージ部(第一ステージ部L1)の奥側から手前に向かって斜め上方に立設された回転ローラ列(回転ローラ列120)と、
前記複数の回転ローラ(回転ローラ120a〜e)を軸方向に回転させる回転駆動手段(回転ローラ列駆動手段121)と
を有しており、前記ステージ部(第一ステージ部L1)上の遊技球は、前記ステージ部(第一ステージ部L1)と対向する、前記回転ローラ列(回転ローラ列120)の下半周の表面側で前記磁石に付着すると共に、前記複数の回転ローラを乗り継ぐことにより、前記ステージ部(第一ステージ部L1)側から、前記回転ローラ列(回転ローラ列120)を構成する最上部の前記回転ローラ(回転ローラe)近傍に設けられた前記特定領域(特定領域入球口112)側まで誘導される一方、前記特定領域(特定領域入球口112)側に辿り着く前に前記回転ローラ列(回転ローラ120a〜e)から遊技球が脱離した場合、当該遊技球は、当該離脱した位置より下に存在する前記回転ローラに付着すること無く落下するよう機能し、
前記通常領域誘導手段(遊技球搭載可能部材130)は、
前記回転ローラ列(回転ローラ列120)の手前側に、少なくとも遊技球の大きさよりも離隔して配置された、遊技球搭載可能部材(遊技球搭載可能部材130)を有しており、前記特定領域側(特定領域入球口112)に辿り着く前に前記回転ローラ列(回転ローラ列120)から遊技球が脱離した場合、落下する遊技球の少なくとも一部は、前記遊技球搭載可能部材(遊技球搭載可能部材130)上に搭載される、前記発明(1)のパチンコ遊技機である。
まず、本特許請求の範囲及び本明細書で用いられている用語の意義について説明する。はじめに、「入球」とは、賞球の払出の有無に関わらず、遊技者に対して何らかの利益状態を生じ得るもの一切を包含する概念であり、いわゆる「スルーチャッカー」も含む。「通常領域側」及び「特定領域側」における「側」とは、通常領域や特定領域自体が当該「側」に存在している場合に限られず、これら通常領域や特定領域に通じる入球口が当該「側」に存在している場合も含む。ここで、「通常領域」とは、特定領域よりも利益状態の低い一切の領域を指し、例えば単なる一般入賞口としての機能しか無いもの、単なるスルーゲート的な機能しか無いもの、単なるアウト口としての機能しか無いもの等を包含する概念である。「特定領域」とは、例えば、所定条件下で当該領域に遊技球が入球した場合、通常時は閉状態である可変入賞口が開状態となる特別遊技が実行される、といった遊技者に有利な状態に移行する契機となる領域を指す。「回転ローラ列」は、列状になっていればよく、直線状でなくても曲線状であっても、更には、隣り合う二つの回転ローラの一方が、部分的又は全体的に、他方に対して前後・左右・上下にずれていてもよい。
本発明(1)によれば、特定領域側への誘導に失敗した遊技球の少なくとも一部を通常領域側に誘導するよう構成されていると共に、特定領域への誘導に失敗したときであっても、誘導に失敗した当該遊技球が通常領域誘導手段により通常領域側に誘導されなかった場合には、当該遊技球を再び特定領域側に誘導し得るよう構成されているので、遊技球の特定領域側への誘導の失敗に基づくペナルティを明確化することができると共に、当該誘導が失敗した場合にも再チャレンジの途を付与することができるという効果を奏する。このように、本発明(1)によれば、特別遊技に関連した利益付与に関しての、通常領域及び特定領域のいずれかに振り分けるという基本ルールを維持しつつも、従来のような淡白な振分手法を脱却し遊技者に対して新しい興奮感を付与可能である。
本発明(2)は、回転ローラ列がステージ部から手前に向かって(手前に突き出すように)斜めに立設されていると共に、遊技球はステージ部と対向する回転ローラ列側に付着されて上方へ誘導されるように構成されているので、回転ローラ間の遊技球のバトンタッチに失敗し、特定領域側に辿り着く前に回転ローラ列から遊技球が脱離した場合、当該遊技球は、当該離脱した位置より下に存在する回転ローラに付着すること無く落下する。このように、本発明(2)によれば、バトンタッチに失敗すると下方に落下してしまう(例えばステージまで落下)というペナルティが課されるので、バトンタッチの失敗に基づくペナルティが明確化されると共に、ステージまで落下した場合には、最初から当該バトンタッチにチャレンジできる結果、振分装置内の遊技球の行方に対して遊技者の興味をより向けさせることが可能になるという効果を奏する。更には、本発明(2)によれば、遊技球が遊技球搭載可能部材に搭載された場合、当該遊技球を通常領域側に誘導するよう構成されているので、遊技球のバトンタッチが失敗した場合に、遊技者に対して大きなペナルティを付与する結果、遊技の興趣性をより高めることが可能になるという効果を奏する。
以下、本発明を実施するための最良の形態につき説明する。但し、あくまで最良の形態であり、本発明が適用可能なパチンコ遊技機、各手段が存在する場所や機能等、各種処理に関しての各ステップの順序、フラグのオン・オフのタイミング、各ステップの処理を担う手段名等については、以下の態様に限定されるものではない。例えば、本最良形態では、従来の第2種遊技機を例にとって説明するが、特別遊技に係る利益付与(例えば、特別遊技継続・特別遊技発生)の条件として特定領域の通過を条件とする機種であれば特に限定されず、例えば従来の第3種遊技機・一般電役・複合機(例えば第1種+第2種)等も本発明の対象となり得る。更に、以下で具体的に記載した各種数値(例えば、単位遊技における入賞個数の上限値である9や10、単位遊技数である15等)はあくまで例示であり、これらの数値に何ら限定されるものではない。
更に、以下の最良形態では、始動入賞口に入賞したことに基づく振分装置(可変入賞口)の可変部材の開閉動作を「第一の特別遊技」と称し、前記第一の特別遊技の際に入賞した遊技球が振分装置内の特定領域を通過したことに基づく振分装置の可変部材の継続的な開閉動作を「第二の特別遊技」と称している。尚、第一の特別遊技と第二の特別遊技とは有機的に連結しているものであるので、実際の機種においては、両者を併せて「特別遊技」と称している。加えて、本最良形態に係るパチンコ遊技機は、始動入賞口に入賞した場合には常に第一の特別遊技に移行するように構成されているが、例えば、始動入賞口に入賞した場合に抽選を行ない、当該抽選の結果、第一当たりに当選した場合には、前述の第一の特別遊技に移行し、第二当たりに当選した場合には、より利益状態の高い第三の特別遊技に移行するタイプであってもよい。また、本最良形態に係るパチンコ遊技機は、第一の特別遊技のみ振分装置を使用し、第二の特別遊技においては別の可変入賞口を使用するタイプであるが、第一の特別遊技と第二の特別遊技において開状態となる可変入賞口は同一である(いずれも振分装置)タイプであってもよい。更には、本最良形態に係るパチンコ遊技機は、第二の特別遊技に移行した後は特定領域の通過が継続条件とはならないタイプであるが、第二の特別遊技における単位遊技の継続条件として特定領域を通過することを条件とするタイプであってもよい。
はじめに、本発明の最良形態に係るパチンコ遊技機の一例を、図を参照しながら説明する。図1に示すように、該パチンコ遊技機は、外枠に対して前枠が回動可能に固定されている構成を採っている。該前枠には、遊技領域1を有する遊技盤を収容する収容枠が形成されており、この収容枠に遊技盤が保持されている。該遊技盤には、内レール及び外レールにより区画された遊技領域1が形成されており、この遊技領域1に、本発明の特徴的要素である、通常遊技時には閉状態であり、以下で説明する第一の特別遊技時は開状態(開閉を繰り返す状態)になる、図示しないソレノイドで駆動される可変入賞口である振分装置γと、第二の特別遊技時は開状態になる、図示しないソレノイドで駆動される大入賞口βと、第一の特別遊技移行に係る第一始動入賞口3a及び第二始動入賞口3bと、第一始動入賞口3aに備えられた電動役物3a−1の開放に係る普図始動入賞口3cと、いずれの入賞口にも入賞しなかった打球を遊技領域1外に排出するためのアウト口20と、が設けられている。また、前枠右下には、遊技領域1へ遊技球を発射する際の発射強度を連続的又は段階的に変化させ得るハンドルを備えた遊技球発射装置10が設置されている。
次に、図2〜図7を参照しながら、本発明の特徴的要素である振分装置γの構成について詳述する。まず、図2に示すように、振分装置γは、開状態と閉状態を採り得る可変部材111を左右に有している。そして、可変部材111は、図示しない可変部材駆動ソレノイド111aと接続しており、当該ソレノイドを駆動(励磁)すると当該部材は開状態(図中の実線)となり、駆動を停止(消磁)すると当該部材が閉状態(図中の点線)となる。
次に、振分装置γには、後述する回転ローラ列120や特定領域入球口112等を収納したスペース部Sが内部に形成されている。そして、このスペース部Sの下部には、第一ステージ部L1が形成されており、上部には、第二ステージ部L2が形成されている。
ここで、L1は、手前から奥に向かって若干の下り勾配が形成されている。したがって、可変部材111が開状態の際に入球した遊技球が当該第一ステージ部L1上に到達した場合、当該下り勾配により、手前から奥側に徐々に転動する。また、L1には、複数の通常領域入球口(アウト口)133が形成されている。ここで、本最良形態では、当該アウト口133は常時開放状態であるが、所定の場合(例えば、可変部材111の開閉動作が終了した後所定時間内)、閉鎖されるように構成してもよい。また、本最良形態においては、前述のアウト口に入球しない限り、当該ステージ部L1に飛び込んできた遊技球はすべて後述する最下部の回転ローラ120aに導かれるが、例えば遊技球が誘導路に乗らないと誘導されない等、一部の遊技球しか導かれないように構成してもよい。
また、L2にも、手前から奥に向かって若干の下り勾配が設けられていると共に、外縁から中央部にかけて谷が形成されている。したがって、後述のように、回転ローラ列によるバトンタッチにより遊技球が最上端の回転ローラ120eまで運搬された場合、当該遊技球は、この第二ステージ部L2に放たれた後、特定領域入球口112まで確実に誘導されることになる。
次に、図2に示すように、第一ステージ部L1と第二ステージ部L2との間に橋を架けるように、第一ステージ部L1の奥から手前に亘り、回転ローラ列120が斜め上方に立設されている。そして、回転ローラ列120は、複数の回転ローラ120a〜eが回転軸に対して平行に並んだ構成を採っている。
図3を参照しながら、回転ローラ120a〜eの構造及び回転ローラ列の駆動機構について詳述する。まず、回転ローラ120a〜eは、軸方向に対して同一径である略円柱形状を成しており、すべて同一サイズである。尚、この形状は特に限定されず、例えば、軸の一方から他方にいくにつれ外径寸法が変化するテーパー状であってもよい。そして、この回転ローラ120a〜eは、スペース部Sの左右両壁に設けられた収容穴に貫入可能な小径部120a1〜e1を左右に有している。そして、当該収容穴に小径部120a1〜e1を差し込んだ際には、左右両壁に回転ローラ120a〜eが回転可能に支持された状態となる。
また、この回転ローラ120a〜eは、右側の小径部120a1〜e1の内側に、前記小径部よりやや径の大きいベルト係合部120a2〜e2を有している。そして、歯付ベルト120xが、これらベルト係合部120a2〜e2上を包囲するように備えられている。更に、プーリ121aを軸支すると共に、当該プーリ121aを正逆いずれの方向にも回転可能な回転ローラ列駆動手段(モータ)121が取り付けられている。ここで、プーリ121aは歯付ベルト120xと係合しており、プーリ121aの回転方向により、回転ローラ列120は上方向や下方向に回転することになる。尚、本最良形態では、すべての回転ローラ120a〜eは同一方向かつ同一回転速度で駆動されるが、これには何ら限定されない。例えば、回転ローラを独立して駆動させる形を採用してもよい。
次に、この回転ローラ120a〜eのそれぞれには、外周面の適当な位置に異なるパターンで複数の磁石(永久磁石)が埋め込まれている(図中の点線)。即ち、磁石の位置が相互に異なっている。これにより遊技球の動きを多様化することが可能となる。尚、磁石は電磁石であってもよい。また、磁石が埋め込まれた回転ローラ上には、ステッカーが貼付されており、当該ステッカーには磁石が埋め込まれた部位を示唆する「矢印」がプリントされている(これについては図2参照)。
次に、複数の回転ローラ120a〜eの位置関係について説明する。図3に示すように、これら回転ローラ120a〜eは、回転軸を基準として平行に並んで配置されている。更に、複数の回転ローラ120a〜eは、それぞれの軸周りの回転が担保されるように、相互に離隔して配置されている。但し、当該離隔寸法が広すぎて遊技球が抜け落ちないように、隣り合って配置された二つの回転ローラ間の当該離隔寸法は、回転ローラの軸方向の全長に亘って遊技球よりも狭く構成されている。
次に、回転ローラ列120がどのような動きをするか(特に第一特別遊技時)を詳述する。前述のように、回転ローラ120a〜eのそれぞれは、下半周に着目したとき、下から上へ移動するように回転する。これにより、第一特別遊技の際にステージL1に飛び込んできた遊技球は、最下部の回転ローラ120aに付着し、うまくタイミングが合えば、隣接する回転ローラにバトンタッチ的に移動する。他方、上昇中にタイミングが合わずバトンタッチに失敗した場合には、より下に存在する回転ローラに妨害されることなく真下に落下する。
本振分装置γの一特徴である回転ローラ列120の説明に続き、以下では、本振分装置の別の特徴である遊技球搭載可能部材130について詳述する。図4に示すように、遊技球搭載可能部材130は、回転ローラ列120の前方に、回転ローラの軸方向に沿って平行に配置され得る、当該軸方向に延びたレール状部材である。ここで、図4及び図5に示すように、当該遊技球搭載可能部材130は、内部に遊技球を搭載可能な空間が形成されており、回転ローラ列120から落下した遊技球の一部は、当該空間に収納される。尚、本最良形態では、落下した遊技球の一部が遊技球搭載可能部材130内に収納されるように構成されているが、落下したすべての遊技球が当該部材内に収納されるように構成してもよい。
また、図6に示すように、この遊技球搭載可能部材130は、蝶番部材130aを介してスペース部Sの左壁に取り付けられていると共に、振分装置γ内のスペース部Sの左壁に直立した位置と、回転ローラの回転軸と略平行である位置との間を、リトラクタブルに変位可能に構成されている。ここで、当該変位を実現するために、遊技球搭載可能部材駆動手段131(ソレノイド)が、スペースSの左壁近傍に備えられている。また、図6及び図7に示すように、当該遊技球搭載可能部材130の根元(蝶番部材130a近傍)側の、スペース部Sの左壁には、アウト口130bが形成されている。ここで、当該変位機構を説明すると、まず、図7(a)に示すように、遊技球搭載可能部材駆動手段131を上方に移動させることにより、当該遊技球搭載可能部材駆動手段131が遊技球搭載可能部材130を突き上げる結果、当該遊技球搭載可能部材130がスペースSの左壁に設けられた突起部Bに当接する(「スペース部Sの左壁に直立した位置」で固定された状態)。また、図7(b)に示すように、遊技球搭載可能部材駆動手段131を下方に移動させることにより、当該遊技球搭載可能部材駆動手段131が遊技球搭載可能部材130と非接触状態となる結果、当該遊技球搭載可能部材130が自重で略水平状態となる(「回転ローラの回転軸と略平行である位置」で固定された状態)。そして、当該変位の結果、図7(c)に示すように、遊技球搭載可能部材130上に遊技球が収納されている状態で、当該遊技球搭載可能部材130の位置が「回転ローラの回転軸と略平行である位置」から「スペース部Sの左壁に直立した位置」に変化する場合、当該変化の過程で、収納されていた当該遊技球は、左下がり状態となった遊技球搭載可能部材130内を左に移動し、最終的にはアウト130bに入球する。
その他、図示しないが、振分装置γは、遊技中の各種演出や特別遊技中における情報(ラウンド数や入球個数等)を遊技者に伝達するためのディスプレー2dと、制御上必要な回転ローラ列120及び遊技球搭載可能部材130に関する位置や状態情報を取得可能なセンサ150と、を内部に備えている。
次に、図8を参照しながら、パチンコ遊技機の背面側における基本構造を説明する。パチンコ遊技機は、パチンコ遊技機の全体動作の制御(即ち、遊技者の利益と直接関係する制御)を行う主制御装置(メイン基板)1100と、第二の特別遊技の際にラウンド数や遊技球数等の表示制御を含め、演出表示処理を実行する表示制御装置(サブ基板)200と、賞球タンク19a、賞球レール19b及び各入賞口への入賞に応じて賞球タンク19aから供給される遊技球を上球皿へ払い出す払出ユニット等を備える賞球払出機構(セット基盤)19と、払出ユニットによる払出動作を制御する賞球払出制御手段(賞球制御装置)300の他、上球皿の遊技球(貯留球)を遊技領域1へ1球ずつ発射する発射装置と、発射装置の発射動作を制御する発射制御基板と、パチンコ遊技機の各部へ電力を供給する電源ユニットと、パチンコ遊技機の電源をオンオフするスイッチである電源スイッチ等が、前枠裏面(遊技側と反対側)に設けられている。
次に、図9のブロック図を参照しながら、本最良形態に係るパチンコ遊技機の各種手段について説明する。まず、主制御装置1100は、各周辺機器、即ち、第一の特別遊技の際に開状態となり得る振分装置γ、第二の特別遊技の際に開状態となり得る大入賞口β、第一特別遊技の移行に係る、遊技球が入賞可能な第一始動入賞口3a及び第二始動入賞口3b、第一始動入賞口3aに設けられた電動役物3a−1の開閉に係る普図始動入賞口3c、振分装置γのディスプレー2dでの各種表示制御を司る表示制御装置200と情報伝達可能に接続している。以下、まず、主制御装置1100について詳述する。
主制御装置1100は、通常遊技よりも遊技者にとって有利な特別遊技の実行等の制御を司る特別遊技制御手段Aと、第一始動入賞口3aの電動役物3a−1の開閉決定に関連する各種処理を行うための電動役物制御手段1190と、主制御装置1100が各種情報等を表示制御装置200側に送信するための情報送信手段1170とを有している。ここで、特別遊技制御手段Aは、所定条件下での第一始動入賞口3a又は第二始動入賞口3bの入賞を条件として、振分装置γの可変部材111を所定回数開閉する「第一特別遊技」に関する制御を行う第一特別遊技移行判定実行手段1110と、第一特別遊技時における振分装置γ内の特定領域Xの遊技球の流入を条件として、大入賞口βを所定回数開閉する単位遊技を所定回数行う「第二特別遊技」に関する制御を行う第二特別遊技移行判定実行手段1130と、回転ローラ列120の回転駆動や遊技球搭載可能部材130の変位等の実行制御を司る振分装置内部部材駆動制御手段1150と、を有している。
ここで、第一特別遊技移行判定実行手段1110は、第一始動入賞口3a又は第二始動入賞口3bに遊技球が入賞したか否かを判定する始動入賞口入賞判定手段1111と、第一特別遊技関連の各種フラグのオンオフ制御を行う第一特別遊技関連フラグ制御手段1112と、特定領域の有効時間を管理するための時間管理手段1113と、所定条件下、振分装置γの可変部材111を所定回数(所定時間)開閉させる第一特別遊技を実行するための第一特別遊技実行手段1114と、有効時間内に特定領域Xを遊技球が通過(流入)したか否かを判定する特定領域通過判定手段1115とを有している。ここで、時間管理手段1113は、有効時間をセット可能なデクリメントカウンタである特定領域有効タイマ1113aを更に有している。
次に、第二特別遊技移行判定実行手段1130は、特別遊技中の各種パラメータの状態(例えば、ラウンド数、入賞個数、経過時間)が更新されたか否かを判定すると共に、当該各種パラメータの最新情報をメモリ1131aに記録する特別遊技状態記憶判定実行手段1131と、第二特別遊技関連の各種フラグのオンオフ制御を行う第二特別遊技関連フラグ制御手段1132と、所定条件下、大入賞口βを所定時間(又は所定個数入球するまで)開放し続ける単位遊技を実行するための第二特別遊技実行手段1134とを有している。ここで、特別遊技状態記憶判定実行手段1131は、特別遊技中の各種パラメータの状態(例えば、ラウンド数、入賞個数、経過時間)を一時的に記録するメモリ1131aを更に有している。
次に、振分装置内部部材駆動制御手段1150は、回転ローラ列120の回転駆動制御を司る回転ローラ列駆動制御手段1151と、第一の特別遊技の際に遊技球搭載可能部材130の位置を変位させる制御を司る遊技球搭載可能部材駆動制御手段1152と、回転ローラ列120及び遊技球搭載可能部材130に関する位置や状態情報を一時記憶するための振分装置内部部材情報一時記憶手段1154と、を有する。
次に、電動役物制御手段1190は、普図始動入賞口3cに遊技球が流入したか否かを判定する普図始動入賞口入球判定手段1191と、普通図柄用当選乱数の取得の可否を判定し、当該判定結果に基づき当選乱数を取得するための普図乱数取得判定実行手段1192と、普通図柄変動許可が下りていない状況で取得した普通図柄当選乱数を一時記憶するか否かを判定し、当該判定結果に基づき当該乱数を図柄変動許可が下りるまで保留するための普図保留手段1193と、取得した普通図柄当選乱数に基づき普通図柄の停止図柄を決定する普図内容決定手段1194と、表示制御装置200の普図表示部上で、所定時間普通図柄を変動させた後に停止表示する制御を行う普図制御手段1195と、第一始動入賞口3aの電動役物3a−1の開閉決定に直接関連する各種処理を行うための電動役物開閉制御手段1196と、を有している。
また、普図保留手段1193は、最大4個まで記憶可能な、前記乱数を保留順序と結合した形で一時記憶するための普図保留情報一時記憶手段1193aを有している。
また、普図内容決定手段1194は、普通図柄に係る停止図柄を決定する際に参照される普図内容決定用抽選テーブル1194aを有している。
また、普図制御手段1195は、ディスプレー2d上での普通図柄の変動時間を管理するための普図変動時間管理手段1195aを有している。また、普図変動時間管理手段1195aは、時間を計測可能な普図変動管理用タイマ1195a−1を更に備えている。
また、電動役物開閉制御手段1196は、第一始動入賞口3aの電動役物3a−1を開閉する処理を行うための条件を充足しているか否かを判定するための条件判定手段1196aと、第一始動入賞口3aの電動役物3a−1の駆動(開放)時間を計測する開放タイマ1196とを有している。
次に、周辺機器に関して説明する。尚、本発明の特徴部である振分装置γについては前述したので、以下では他の周辺機器について説明する。
まず、大入賞口βは、大入賞口駆動ソレノイドβ1と接続している。そして、第二の特別遊技時には、当該ソレノイドが駆動されることにより、大入賞口βが開状態となる。次に、第一始動入賞口3a及び第二始動入賞口3bは、遊技球の入賞により信号を発生するセンサを備えている。更に、第一始動入賞口3aは、当該第一始動入賞口3aに遊技球が入賞し得る通常状態と当該通常状態よりも遊技球が入賞し易い開放状態に可変する電動役物3a−1を有している。次に、表示制御装置200は、主制御装置1100側から表示に関する各種情報を受信するための情報受信手段210と、振分装置γのディスプレー2d上での各種表示に関する制御を行う表示制御手段220とを有している。
次に、図10のフローチャートを参照しながら、本最良形態に係るパチンコ遊技機の、主制御装置1100側での主な処理の流れについて説明する。まず、主制御装置1100は、第一始動入賞口3aの電動役物3a−1の開閉に係る乱数取得処理を実行する普通図柄当選乱数取得処理100、一定条件の下、第一始動入賞口3aの電動役物3a−1を所定回数(所定時間)開閉する処理を実行する電チュー駆動判定・実行処理200、第一始動入賞口3a又は第二始動入賞口3bへの遊技球の入球に基づき、可変入賞口として機能する振分装置γの可変部材111を所定回数(所定時間)開閉する第一の特別遊技へ移行させるか否かの判定を行う第一の特別遊技移行判定処理300、一定条件の下、可変入賞口として機能する振分装置γの可変部材111を所定回数(所定時間)開閉する第一の特別遊技を実行する第一の特別遊技実行処理500、一定条件の下、大入賞口βを所定時間(又は所定個数入賞するまで)開放し続ける第二の特別遊技を実行する第二の特別遊技実行処理700、回転ローラ列120の回転駆動処理(第一特別遊技時、第一特別遊技時以外の時)及び遊技球搭載可能部材130の変位処理(第一特別遊技時)に係る制御を実行する振分装置内部部材駆動制御処理800、各種入賞口への遊技球の流入に基づき賞球払出の決定処理を行う賞球払出処理900を実行する。尚、各処理は、当該処理の実行条件を充足した場合に当該処理を行い、充足しない場合は当該処理をスキップして次の処理に移行する。以下、各ステップについて詳述する。
まず、図11のフローチャートを参照しながら、本最良形態に係るパチンコ遊技機の普通図柄当選乱数取得処理100について説明する。まず、ステップ102で、普図始動入賞口入賞判定手段1191は、普図始動入賞口3cに遊技球が入球(流入、通過)したか否かを判定する。ステップ102でYesの場合、ステップ104で、普図乱数取得判定実行手段1192は、普図保留情報一時記憶手段1193aを参照し、保留球が上限(例えば4個)でないか否かを判定する。ステップ104でYesの場合、ステップ106で、普図乱数取得判定実行手段1192は、普通図柄当選乱数を取得する。次に、ステップ108で、普図乱数取得判定実行手段1192は、何個目の保留であるかという情報と共に、当該乱数を普図保留情報一時記憶手段1193aにセットする形で保留球を1加算し、次の処理(電チュー駆動判定・実行処理200)に移行する。尚、ステップ102及びステップ104でNoの場合も、次の処理(電チュー駆動判定・実行処理200)に移行する。
次に、図12のフローチャートを参照しながら、本最良形態に係るパチンコ遊技機の電チュー駆動判定・実行処理200について説明する。まず、ステップ202で、電動役物開閉制御手段1196は、「電動役物開放中フラグ」がオフであるか否かを判定する。ステップ202でYesの場合、ステップ204で、普図制御手段1195は、「普通図柄変動中フラグ」がオフであるか否かを判定する。ステップ204でYesの場合、ステップ206で、普図内容決定手段1194は、普図保留情報一時記憶手段1193aにアクセスし、普通図柄に関する保留球があるか否かを判定する。ステップ206でYesの場合、ステップ216で、普図内容決定手段1194は、当該保留球に基づく普通図柄乱数に基づき停止図柄を決定する。次に、ステップ218で、普図変動時間管理手段1195aは、普図変動管理用タイマ1195a−1に所定時間をセットする。そして、ステップ220で、普図制御手段1195は、「普通図柄変動中フラグ」をオンにする。次に、ステップ222で、普図保留手段1193は、普通図柄に関する当該保留球を1減算した上で普図保留情報一時記憶手段1193aに記録されている保留情報を更新すると共に、普図制御手段1195は、普図変動管理用タイマ1195a−1をスタートした後、ディスプレー2d上で普通図柄の変動表示を開始する。次に、ステップ224で、普図変動時間管理手段1195aは、普図変動管理用タイマ1195a−1を参照して、前記所定時間に到達したか否かを判定する。ステップ224でYesの場合、ステップ226で、普図制御手段1195は、ディスプレー2d上で、前記ステップ216で普図内容決定手段1194が決定した停止図柄を確定表示する。そして、ステップ228で、普図制御手段1195は、「普通図柄変動中フラグ」をオフにする。次に、ステップ230で、条件判定手段1196aは、当該停止図柄が「当たり」であるか否かを判定する。ステップ230でYesの場合、ステップ232で、電動役物開閉制御手段1196は、開放タイマ1196bに所定時間セットする。次に、ステップ234で、電動役物開閉制御手段1196は、「電動役物開放中フラグ」をオンにする。そして、ステップ236で、電動役物開閉制御手段1196は、第一始動入賞口3aの電動役物3a−1を開放する。次に、ステップ238で、電動役物開閉制御手段1196は、開放タイマ1196bを参照して、前記所定時間に到達したか否かを判定する。ステップ238でYesの場合、ステップ240及びステップ242で、電動役物開閉制御手段1196は、第一始動入賞口3aの電動役物3a−1を閉鎖すると共に、「電動役物開放中フラグ」をオフにし、次の処理(第一の特別遊技移行判定処理300)に移行する。
尚、ステップ202でNoの場合にはステップ238に移行し、ステップ204でNoの場合にはステップ224に移行し、ステップ206、ステップ224、ステップ230及びステップ238でNoの場合には次の処理(第一の特別遊技移行判定処理300)に移行する。
次に、図13のフローチャートを参照しながら、本最良形態に係るパチンコ遊技機の第一の特別遊技移行判定処理300について説明する。まず、ステップ302で、第一特別遊技移行判定実行手段1110は、現在特別遊技中でないか否か、具体的には、特別遊技中に発生する各種フラグ(例えば、「第一の特別遊技実行フラグA」、「第一の特別遊技実行フラグB」、「第二の特別遊技実行フラグ」、「第二の特別遊技継続フラグ」、「特定領域有効フラグ」等)がオフであるか否かを判定する。ステップ302でYesの場合、ステップ304で、始動入賞口入賞判定手段1111は、第一始動入賞口3aに入賞したか否か(第一条件を充足したか否か)を判定する。ステップ304でYesの場合、ステップ306で、第一特別遊技関連フラグ制御手段1112は、「第一の特別遊技実行フラグA」をオンにし、次のステップ(第一の特別遊技実行処理500)に移行する。他方、ステップ304でNoの場合、ステップ308で、始動入賞口入賞判定手段1111は、第二始動入賞口3bに入賞したか否か(第二条件を充足したか否か)を判定する。ステップ308でYesの場合、ステップ310で、第一特別遊技関連フラグ制御手段1112は、「第一の特別遊技実行フラグB」をオンにし、次の処理(第一の特別遊技実行処理500)に移行する。尚、ステップ302及びステップ308でNoの場合にも、次の処理(第一の特別遊技実行処理500)に移行する。
次に、図14のフローチャートを参照しながら、本最良形態に係るパチンコ遊技機の第一の特別遊技実行処理500について説明する。まず、ステップ502で、第一特別遊技移行判定実行手段1110は、「第一の特別遊技実行フラグA」又は「第一の特別遊技実行フラグB」がオンであるか否かを判定する。ステップ502でYesの場合、ステップ504で、第一特別遊技移行判定実行手段1110は、「特定領域有効フラグ」がオフであるか否か、即ち、第一の特別遊技実行中でないか否かを判定する。そして、ステップ504でYesの場合、ステップ506及びステップ508で、第一の特別遊技を開始する前に、振分装置内部部材(回転ローラ列120及び遊技球搭載可能部材130)を所定状態にする処理を実行する。具体的には、ステップ506及び508で、振分装置内部部材駆動制御手段1150は、振分装置内部部材情報一時記憶手段1154にアクセスし、「振分装置内部部材位置変化Aフラグ」及び「振分装置内部部材位置変化Bフラグ」をオンにする。ここで、「振分装置内部部材位置変化Aフラグ」は、第一の特別遊技実行に先立ち、振分装置γ内の回転ローラ列120の下半周表面を上方向に駆動する際にオンとなるフラグである。また、「振分装置内部部材位置変化Bフラグ」は、第一の特別遊技実行に先立ち、振分装置γ内の遊技球搭載可能部材130を回転ローラ列120と略平行となる位置と略水平となる位置とに繰り返し変化するよう駆動する際にオンとなるフラグである。そして、ステップ510で、時間管理手段1113は、特定領域有効タイマ1113aに所定時間をセットしタイマをスタートする。次に、ステップ512で、第一特別遊技関連フラグ制御手段1112は、「特定領域有効フラグ」をオンにする。次に、ステップ514で、第一特別遊技実行手段110は、「第一の特別遊技実行フラグA」がオンであるか否かを判定する。ステップ514でYesの場合、ステップ516で、第一特別遊技実行手段1114は、第一可変部材駆動ソレノイド111aを駆動して可変部材111を所定回数又は所定時間(例えば1回)開閉し、ステップ520に移行する。他方、ステップ514でNoの場合、ステップ518で、第一特別遊技実行手段1114は、可変部材駆動ソレノイド111aを駆動して可変部材111を所定回数又は所定時間(例えば2回)開閉し、ステップ520に移行する。次に、時間管理手段1113は、特定領域有効タイマ1113aを参照し、有効時間が経過したか否かを判定する。ステップ520でYesの場合、ステップ522〜526で、第一特別遊技関連フラグ制御手段1112は、「特定領域有効フラグ」・「振分装置内部部材位置変化Aフラグ」・「振分装置内部部材位置変化Bフラグ」をオフにする。そして、ステップ528で、特定領域通過判定手段1115は、有効時間内に振分装置γ内の特定領域Xを遊技球が流入したか否かを判定する。ステップ528でYesの場合、ステップ530で、第一特別遊技関連フラグ制御手段1112は、「第二の特別遊技実行フラグ」をオンにする。そして、ステップ532で、第一特別遊技関連フラグ制御手段1112は、「第一の特別遊技実行フラグA」及び「第一の特別遊技実行フラグB」をオフにし、次の処理(第二の特別遊技実行処理700)に移行する。他方、ステップ502及びステップ520でNoの場合にも次の処理(第二の特別遊技実行処理700)に移行し、ステップ504でNoの場合にはステップ520に移行し、ステップ528でNoの場合にはステップ532に移行する。
次に、図15のフローチャートを参照しながら、本最良形態に係るパチンコ遊技機の第二の特別遊技実行処理700について説明する。まず、ステップ702で、第二特別遊技移行判定実行手段1130は、「第二の特別遊技実行フラグ」がオンであるか否かを判定する。ステップ702でYesの場合、ステップ704で、特別遊技状態記憶判定実行手段1131は、メモリ1131aをクリアして、記録されているラウンド数を「0」にする。次に、ステップ706及び708で、第二特別遊技関連フラグ制御手段1132は、「第二の特別遊技実行フラグ」をオフにすると共に「第二の特別遊技継続フラグ」をオンにし、ステップ714に移行する。他方、ステップ702でNoの場合、ステップ710で、第二特別遊技移行判定実行手段1130は、「第二の特別遊技継続フラグ」がオンであるか否か、即ち、現在第二の特別遊技実行中であるか否かを判定する。ステップ710でYesの場合、ステップ712で、第二特別遊技移行判定実行手段1130は、「開放継続フラグ」がオフであるか否か、即ち、現在、単位遊技と単位遊技の間の可変入賞口βが閉状態である状況であるか否かを判定する。ステップ712でYesの場合、ステップ714に移行する。
次に、ステップ714で、特別遊技状態記憶判定実行手段1131は、メモリ1131aに記録されているR数に1を加算するよう更新する。次に、ステップ716で、第二特別遊技関連フラグ制御手段1132は、「開放継続フラグ」をオンにした後、ステップ718で、第二特別遊技実行手段1134は、可変入賞口βの開放駆動を開始する。
次に、ステップ728で、第二特別遊技実行手段1134は、単位遊技中の入賞個数の上限値である所定球数(例えば10個)の遊技球の入賞があったか否かを判定する。ステップ728でYesの場合、ステップ732で、第二特別遊技実行手段1134は、大入賞口βの開放駆動を終了する。そして、ステップ734で、第二特別遊技関連フラグ制御手段1132は、「開放継続フラグ」をオフにする。次に、ステップ735で、第二特別遊技継続判定手段1135は、メモリ1131aを参照して、現在のラウンド数が上限ラウンド数に到達したか否か、即ち、最終ラウンドであるか否かを判定する。ステップ735でYesの場合、ステップ736で、第二特別遊技関連フラグ制御手段1132は、「第二の特別遊技継続フラグ」をオフにし、次の処理(振分装置内部部材駆動制御処理800)に移行する(即ち、第二の特別遊技は終了)。
尚、ステップ728でNoの場合には、ステップ730で、第二特別遊技実行手段1134は、所定時間開放(例えば30秒)したか否かを判定する。そして、ステップ730でYesの場合、ステップ732に移行する。また、ステップ710及びステップ735でNoの場合には、次の処理(振分装置内部部材駆動制御処理800)に移行する。また、ステップ712でNoの場合には、ステップ728に移行する。
次に、図16のフローチャートを参照しながら、本最良形態に係るパチンコ遊技機の振分装置内部部材駆動制御処理800について説明する。まず、ステップ802で、振分装置内部部材駆動制御手段1150は、振分装置内部部材情報一時記憶手段1154を参照し、「振分装置内部部材位置変化Aフラグ」がオンであるか否かを判定する。ステップ802でYesの場合、即ち、第一の特別遊技中であるときには、ステップ804で、回転ローラ列駆動制御手段1151は、回転ローラ列120の下半周表面が上方に移動するよう、プーリ121aの回転方向が「α」となるよう回転ローラ駆動手段121を駆動制御する。他方、ステップ802でNoの場合、即ち、第一の特別遊技中以外であるときには、ステップ806で、回転ローラ列駆動制御手段1151は、回転ローラ列120の下半周表面が下方に移動するよう、プーリ121aの回転方向が「β」となるよう回転ローラ駆動手段121を駆動制御する。次に、ステップ808で、振分装置内部部材駆動制御手段1150は、振分装置内部部材情報一時記憶手段1154を参照し、「振分装置内部部材位置変化Bフラグ」がオンであるか否かを判定する。ステップ808でYesの場合、即ち、第一の特別遊技中であるときには、ステップ810で、遊技球搭載可能部材駆動制御手段1152は、遊技球搭載可能部材130が回転ローラ列120と略平行に配置される位置と略水平に配置される位置とに繰り返し変化するよう(即ち、図17中の「A」方向及び「B」方向)、遊技球搭載可能部材駆動手段131を反復的に駆動制御し、次の処理(賞球払出処理900)に移行する。他方、ステップ808でNoの場合、即ち、第一の特別遊技中以外であるときには、ステップ812で、遊技球搭載可能部材駆動制御手段1152は、遊技球搭載可能部材130が回転ローラ列120と略垂直に配置されるよう、遊技球搭載可能部材駆動手段131を「B」方向(図17参照)に駆動制御し、次の処理(賞球払出処理900)に移行する。
次に、図面を参照しながら、本最良形態に係るパチンコ遊技機の作用について説明する。まず、遊技者が、ハンドル10を時計回りに回転させると遊技領域1内に遊技球が放出される(図1参照)。尚、通常遊技時は、回転ローラ列120の下半周表面は下向きに回転していると共に、遊技球搭載可能部材130は回転ローラ列120と略垂直に位置している。
そして、当該遊技球が第一始動入賞口3a又は第二始動入賞口3bに入賞した場合、第一の特別遊技が行われる。ここで、第一の特別遊技が実行されるに先立ち、回転ローラ列120の下半周表面は、下向きから上向きに回転方向が変わる。そして、遊技球搭載可能部材130も、回転ローラ列120と略垂直な位置と略平行な位置との間の繰り返し変位を開始する。このような状態になった後、振分装置γの可変部材111が所定回数(所定時間)開閉する。
その後、図17〜図21に、当該開閉に基づきこの振分装置γ内に遊技球が入球した場合における、当該遊技球の移動パターン例を説明する。まず、図17に示すように、可変部材111の開閉動作により振分装置γ内に入球した遊技球は、第一ステージ部L1上に落下する。そして、当該ステージ部L1は奥に向かって下り傾斜が形成されているので、当該遊技球は徐々に奥に移動し、回転ローラ列120の最下端に位置する回転ローラ120aに到達する。この際、回転ローラ120aの手前に設けられた複数の通常領域入球口133に当該遊技球が移動した場合には、回転ローラ列120に到達する前にこの通常領域入球口133内に落下して当該振分装置γから排出される。
ここで、当該遊技球が回転ローラ120aに到達した場合、当該到達地点での遊技球の位置が、回転ローラ120の所定位置に埋め込まれたいずれかの磁石と位置が略整合したとき、当該遊技球は当該磁石に付着する結果、当該遊技球は、回転ローラ120の上方向への移動に追従することになる。そして、このようなプロセスを隣り合う回転ローラ間で繰り返し行うことにより、図18に示すように、当該遊技球は、回転ローラ列120のうち最下部側に配設された回転ローラ120aから次の回転ローラ120bに移動する。そして、当該図に示すように、このような移動を繰り返すと、最終的には、最上部に配された回転ローラ120eまで移動し、その後、特定領域入球口112に到達する。尚、回転ローラ列120と略平行に位置する遊技球搭載可能部材130は、回転ローラ列120と所定距離(遊技球の直径よりも大きい距離)離れて配置されているので、遊技球の上昇に対しては何ら妨害することはない。
他方、図19は、遊技球が回転ローラ間での乗り継ぎに失敗した例を示した図である。当該図より分かるように、まず、図中の右に示されるように、回転ローラ120aと120b間での乗り継ぎに失敗した場合、当該遊技球は、それより下に存在する回転ローラ(回転ローラ120a)に妨害されることなく、鉛直方向真下の第一ステージ部L1上に落下する。そして、当該落下した遊技球は、再び回転ローラ120aに近づく方向に移動し、回転ローラ120aに付着した場合には再び乗り継ぎにチャレンジすることになる。また、図中の左に示されるように、回転ローラ120cと120d間での乗り継ぎに失敗した場合、当該遊技球は、それより下に存在する回転ローラ(回転ローラ120a〜c)に妨害されることなく、鉛直方向真下に落下する。但し、当該落下した際、遊技球搭載可能部材130が当該遊技球を搭載可能な位置(例えば略水平方向)にある場合には、前述の場合と異なり、第一ステージ部L1上ではなく遊技球搭載可能部材130上に落下する。そして、図20に示すように、遊技球搭載可能部材130が略垂直な位置に変化した際、当該遊技球は左方向に移動し、最終的には左壁に設けられたアウト口130bに入球する。そして、このアウト口130bに入球した遊技球は、振分装置γ外に排出される。
本最良形態は、回転ローラ列がステージ部から手前に向かって(手前に突き出すように)斜めに立設されていると共に、遊技球はステージ部と対向する回転ローラ列側に付着されて上方へ誘導されるように構成されているので、回転ローラ間の遊技球のバトンタッチに失敗し、特定領域入球口に辿り着く前に回転ローラ列から遊技球が脱離した場合、当該遊技球は、当該離脱した位置より下に存在する回転ローラに付着すること無く落下する。このように、本最良形態によれば、バトンタッチに失敗すると下方に落下してしまう(例えばステージまで落下)というペナルティが課されるので、バトンタッチの失敗に基づくペナルティが明確化されると共に、ステージまで落下した場合には、最初から当該バトンタッチにチャレンジできる結果、振分装置内の遊技球の行方に対して遊技者の興味をより向けさせることが可能になるという効果を奏する。
更に、バトンタッチに失敗して落下した遊技球が搭載され得る、少なくとも遊技球の大きさよりも離隔して配置された回転ローラ列を有するように構成されているので、遊技球が回転ローラ列に沿って上昇するプロセスを妨害することなく(少なくとも遊技球の大きさよりも離隔して配置されているので)、かつ、落下した遊技球をステージに到達させないことによるペナルティを遊技者に付与することが可能になるという効果を奏する。
更に、遊技球が遊技球搭載可能部材に搭載された場合、当該遊技球を通常領域又は特定領域に誘導するよう構成されているので、遊技球のバトンタッチが失敗した場合に、遊技者に対して大きなペナルティ(通常領域の場合)を付与する結果、遊技の興趣性をより高めることが可能になるという効果を奏する。
尚、本最良形態においては、L1に複数の通常領域入球口(アウト口)を形成するよう構成したが、これには何ら限定されず、例えば、L1に複数の通常領域入球口(アウト口)を形成せず、遊技球搭載可能部材130近傍に備えられたアウト口130bのみとしてもよい。この場合、遊技球搭載可能部材130に遊技球が乗るまでは、特定領域への再チャレンジが何度も実行可能である。また、遊技球搭載可能部材130に遊技球が乗った時点で、チャレンジ終了となる。
更に、本最良形態においては、すべての回転ローラ部を同一方向に駆動(第1の特別遊技時の有効時間内はすべて上方向、それ以外はすべて下方向)するよう制御したが、これには何ら限定されず、一部又はすべての回転ローラに関し、回転ローラの回転方向及び/又は回転速度及び/又は位相(隣り合う回転ローラとの位置関係)を異ならしめるように構成してもよい。例えば、前述の変更例のように、L1に通常領域入球口(アウト口)を形成しない態様の場合、振分装置γ内に入球した遊技球は、回転ローラ列の上昇途中で落下して遊技球搭載可能部材130に拾われるか(これによりアウト口130bから排出される)、最上段まで上って特定領域まで誘導されるか(これにより当該領域から排出される)、のいずれかまで振分装置γ内に滞在し続ける。このような長期間に亘る滞在は、遊技者の集中力が持たず遊技の進行上好ましくないので、例えば、第一の特別遊技の有効時間経過後は、遊技球搭載可能部材より下にある回転ローラは上昇方向に回転させる一方、遊技球搭載可能部材より上にある回転ローラは下降方向に回転させるようにする。これにより、回転ローラの回転方向が相互に異なる回転ローラ間で遊技球を落下させる確率を向上させることができるので、より短時間で遊技球搭載可能部材130上で当該遊技球を拾わせることが可能になる。或いは、第一の特別遊技の有効時間経過後は、すべての回転ローラの回転方向は上方向としつつ、回転ローラ相互の回転速度や位相を変更すること等を通じ、隣り合う回転ローラにおける遊技球バトンタッチ位置で両回転ローラに配された磁石の位置が完全に整合するよう制御してもよい。この場合、最下段の回転ローラが一旦遊技球を付着した場合、確実に最上部の特定領域まで誘導させることが可能になる。
Y 通常領域
X 特定領域
γ 振分装置
L1 第一ステージ部
111 可変部材
111a 可変部材駆動ソレノイド
112 特定領域入球口
120 回転ローラ列
120a〜e 回転ローラ
121 回転ローラ列駆動手段
130 遊技球搭載可能部材
X 特定領域
γ 振分装置
L1 第一ステージ部
111 可変部材
111a 可変部材駆動ソレノイド
112 特定領域入球口
120 回転ローラ列
120a〜e 回転ローラ
121 回転ローラ列駆動手段
130 遊技球搭載可能部材
Claims (2)
- 遊技球が入球した場合、当該遊技球を通常領域と前記通常領域よりも遊技者に有利な特定領域のいずれかに振り分ける振分装置を有しており、
前記振分装置は、
遊技球を前記特定領域側に誘導するための特定領域誘導手段と、
前記特定領域側への誘導に失敗した遊技球の少なくとも一部を前記通常領域側に誘導する、通常領域誘導手段と
を有すると共に、
前記特定領域誘導手段は、前記特定領域への誘導に失敗したときであっても、誘導に失敗した当該遊技球が前記通常領域誘導手段により前記通常領域側に誘導されなかった場合には、当該遊技球を再び前記特定領域側に誘導し得るよう構成されている
ことを特徴とするパチンコ遊技機。 - 前記特定領域誘導手段は、
遊技球を付着させるための磁石がそれぞれの外周面に設けられている複数の回転ローラが回転軸を基準として平行に並んで配置されて構成される、前記振分装置内に入球した遊技球が転動可能なステージ部の奥側から手前に向かって斜め上方に立設された回転ローラ列と、
前記複数の回転ローラを軸方向に回転させる回転駆動手段と
を有しており、前記ステージ部上の遊技球は、前記ステージ部と対向する、前記回転ローラ列の下半周の表面側で前記磁石に付着すると共に、前記複数の回転ローラを乗り継ぐことにより、前記ステージ部側から、前記回転ローラ列を構成する最上部の前記回転ローラ近傍に設けられた前記特定領域側まで誘導される一方、前記特定領域側に辿り着く前に前記回転ローラ列から遊技球が脱離した場合、当該遊技球は、当該離脱した位置より下に存在する前記回転ローラに付着すること無く落下するよう機能し、
前記通常領域誘導手段は、
前記回転ローラ列の手前側に、少なくとも遊技球の大きさよりも離隔して配置された、遊技球搭載可能部材を有しており、前記特定領域側に辿り着く前に前記回転ローラ列から遊技球が脱離した場合、落下する遊技球の少なくとも一部は、前記遊技球搭載可能部材上に搭載されるよう機能する、請求項1記載のパチンコ遊技機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007085725A JP2008237746A (ja) | 2007-03-28 | 2007-03-28 | パチンコ遊技機 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2008237746A true JP2008237746A (ja) | 2008-10-09 |
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ID=39909776
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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2007
- 2007-03-28 JP JP2007085725A patent/JP2008237746A/ja active Pending
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