JP2005095575A - 遊技機 - Google Patents

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高明 市原
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Abstract

【課題】 遊技機の球誘導装置において、遊技球の誘導の仕方に変化を与え、遊技の面白さを向上できるようにした技術を提供する。
【解決手段】 遊技球Bの流れを誘導する球誘導装置131を備えた遊技機において、球誘導装置131は、遊技球を受ける球受部139と、球受部139上を転動する遊技球を保持して当該遊技球を遊技者に有利な特定領域へ移送する球移送手段135と、球移送手段135により移送される遊技球を特定領域へ流入し難くする手段137と、を備える構成とした。
【選択図】 図2

Description

本発明は、遊技球の流れを誘導する球誘導装置を備えた遊技機に関する。
遊技盤の遊技領域に遊技球の流れを誘導する球誘導装置を備えた遊技機の一例が特開2000−140250号公報(特許文献1)に開示されている。この開示文献においては、遊技領域に縦軸線周りに回転可能な回転体を設置し、球受棚に流下した遊技球を、当該回転体の外周面に設置した磁石を介して吸着保持した後、遊技者に有利な領域へ移送する構成としたものである。
上記開示技術は、球受棚に流下した遊技球を回転体の磁石によって吸着保持した後、当該回転体の回転動作によって遊技者に有利な領域へ移送する構成であり、球受棚に流下した遊技球が磁石に吸着されるか否かという点で遊技者に期待感を与えて面白さを追求したものであるが、遊技球を面白く誘導する点においてなお改良の余地がある。
特開2000−140250号公報
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、遊技機の球誘導装置において、遊技球の誘導の仕方に変化を与え、遊技の面白さを更に向上できるようにした技術を提供することを目的とする。
上記課題を達成するため、特許請求の範囲の請求項1記載の発明が構成される。
請求項1に記載の発明によれば、遊技球の流れを誘導する球誘導装置を備えた遊技機が構成される。遊技機としては、典型的には、パチンコ機やアレンジボール機等がこれに該当する。本発明に係る遊技機では、球誘導装置は、遊技球を受ける球受部と、球受部上を転動する遊技球を保持して当該遊技球を遊技者に有利な特定領域へ移送する球移送手段と、球移送手段により移送される遊技球を特定領域へ流入し難くする手段と、を備えた構成とされる。本発明における「遊技者に有利な特定領域」とは、典型的には、入賞口や始動口がこれに該当するが、当該入賞口や始動口に遊技球を誘導する通路等を包含するものである。また「特定領域へ流入し難くする」態様としては、典型的には、遊技球が特定領域に流入しないように当該遊技球の誘導経路を変更する態様がこれに該当し、遊技球の誘導経路の変更については、球移送手段による移送途中あるいは移送後のいずれをも包含する。
本発明に係る球誘導装置では、球移送手段によって移送される遊技球を特定領域へ流入し難くする手段を備えたことにより、球移送手段により移送される遊技球の誘導先が不定化する。すなわち、遊技球の誘導(流れ)に変化が付与されることになり、遊技の面白さが向上する。また流入し難くする手段を備えたことにより、当該手段の動作の仕方によって遊技球の特定領域への流入率を適宜調整することが可能なため、例えば球移送手段による遊技球の見かけ上の移送数を増量して、遊技者の期待感を高めることが可能となる。
本発明によれば、遊技機の球誘導装置において、遊技球の誘導の仕方に変化を与え、遊技の面白さを更に向上できるようにした技術が提供されることとなった。
発明の実施の形態
(第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態に係るパチンコ機101につき図面を参照しつつ詳細に説明する。このうちパチンコ機101における主要な構成部材である遊技盤103の全体構成が図1に示され、パチンコ機101における役物装置121に配置される球誘導装置131の詳細な構成が図2〜6に示される。また図7には球保持部を構成する磁石が示され、図8および図9には、球誘導装置131により誘導される遊技球Bの流れが矢印で示されている。なおパチンコ機101は、本発明における「遊技機」の一例である。図1に示すように、遊技盤103の表面にレール105によって区画形成された遊技領域104内には、概ね中央位置に役物装置121が設けられ、当該役物装置121の両側(図1において左右)に位置して普通図柄始動用ゲート口107が設けられている。
また遊技領域104内には、役物装置121の下方中央部に位置して可変始動口111を備えた入球装置109が設けられている。この可変始動口111が本発明における遊技者に有利な領域、すなわち「特定領域」に対応する。可変始動口111には、一対の開閉部材113が設けられ、当該開閉部材113が開いて可変始動口111が拡開されたときには遊技球Bが流入し易く、開閉部材113が閉じて可変始動口111が狭くなったときには、遊技球Bが流入し難くなるように構成されている。
入球装置109の可変始動口111に遊技球Bが流入すると、後述する図柄表示装置125が作動するようになっている。なお遊技球Bが普通図柄始動用ゲート口107を通過することで、後述する普通図柄表示部(図示省略)が作動して普通図柄の抽選が行われる。そして、普通図柄表示部の抽選に基づいて、入球装置109の開閉部材113が所定時間(例えば、1秒間)開き、これによって可変始動口111が拡開して当該可変始動口111への遊技球Bの流入確率が高められる。
また遊技領域104内には、入球装置109の下方に位置してアタッカ装置115が設けられている。アタッカ装置115には、概ね中央部に開閉扉117によって開閉される大入賞口119が配置されている。また遊技領域104内には、当該遊技領域104の最も下端に位置してアウト口106が設けられている。さらに遊技領域104内の所定位置には、複数の風車器108が配設されるとともに、遊技領域104の全域にわたって多数の釘(図示省略)が配設されている。
役物装置121は、当該役物装置121の主体部をなす概ね枠状に形成された役物本体123と、当該役物本体123に装着される図柄表示装置125とを備えている。役物本体123は、遊技盤103の概ね中央部に貫設された装着孔に当該装着孔を塞ぐようにビス等で遊技盤103に取り付けられる。
図2〜図6には、役物装置121の概要が示されている。なお役物本体123および図柄表示装置125についてはその概略が示されている。図示のように、役物装置121は、遊技領域104から流入口127(図1参照)を経て流入する遊技球Bの流れを誘導するための球誘導装置131を備えている。
球誘導装置131は、図柄表示装置125の前面下方領域に配置されている。球誘導装置131は、遊技領域104から役物装置121へと流入した遊技球Bを受ける球受棚139が形成された球誘導本体133と、球受棚139上を転動する遊技球Bを保持して後側(奥側)へと移送する回転移送体135と、回転移送体135にて移送される遊技球Bが遊技者にとって有利となる領域に流入することを妨害することができる球返し部材137と、を備えた構成とされる。上記の球受棚139が本発明における「球受部」に対応し、回転移送体135が本発明における「球移送手段」に対応し、球返し部材137が本発明における「球流入妨害手段」に対応する。
球受棚139は、球誘導本体133の最も前面側に形成されている。球受棚139は、遊技領域104を流下する遊技球Bのうち、左右の流入口127から図示省略の通路(ワープ通路とも呼ばれる)を経て流入した遊技球Bを受け、これら遊技球Bを可変始動口111に導くべく左右方向(横方向)に延在されている。球受棚139の上面139a、すなわち球誘導面は、中央部が低く左右両側部が高い緩やかな湾曲面で形成されている。また球受棚139の左右前面側には遊技球Bを中央部側へ誘導する誘導壁139cが形成されている。球受棚139の中央上面には、遊技球Bが可変始動口111に向かって落下し易くなるように誘導する中央落下部139bが形成されている。この中央落下部139bは、遊技球Bの球面よりも大きい曲率をもつ凹部によって構成されている。すなわち、球受棚139の中央落下部139bは、可変始動口111の概ね真上に位置している(図1参照)。
球受棚139の後方には、複数、本実施の形態では3個の回転移送体135が球受棚139に沿って横並びに配置されている。各回転移送体135は円柱状(ドラム状)に形成されるとともに、球誘導本体133に対して横軸線回りに回転可能に装着されている。3個の回転移送体135は、互いに所定間隔を置いて配置されるとともに、図示省略のモータを駆動源として一方向(本実施の形態では、外周上面が前側から後側へ移動する方向)に一定速度で連続回転されるように構成されている。なお回転移送体135は、球誘導本体133の内部を貫通して横方向に延在する1本の回転軸135a(図5および図6参照)によって相互に連接される構成とされる。
各回転移送体135の外周面には、球受棚139上を転動する遊技球Bを磁力によって吸着し、当該回転移送体135の回転に伴って後側へと移送する磁石141が配設されている。この磁石141によって本発明における「球保持部」が構成されている。磁石141は、図7の模式図に示すように、片面(外周面)にS極とN極が交互に連続して横並びに着磁された、いわゆる多極着磁構造とされ、遊技球Bを吸着する点を複数備えた構成とされる。上記の遊技球Bを吸着する点が本発明における「球保持ポイント」に対応する。そして本実施の形態では、着磁方向(S極とN極の並び方向)が遊技球Bの移送方向、すなわち前後方向となるように回転移送体135の外周面に配置されている。磁石141の外周面は、回転移送体135の外周面の曲率と同じ曲率に設定され、回転移送体135の外周面と面一になるように装着されている。
各回転移送体135の外周面には、それぞれ3個の磁石141が周方向に等間隔で配置される構成とされる。すなわち、回転移送体135の外周面には、磁石141によって構成される球保持部が周方向に複数備えられており、磁石141相互間の領域が遊技球Bを保持できない領域とされる。この磁石141相互間の領域が本発明における「球非保持部」に対応する。また各回転移送体135に配置される磁石141は、周方向に関して位相がずれている(特に図2参照)。これにより、各回転移送体135の遊技球Bを吸着保持するタイミングがそれぞれ異なる設定とされる。
球誘導本体133には、回転移送体135によって移送された遊技球Bの流入を受け入れるとともに当該遊技球Bを可変始動口111に向けて放出する球誘導案内通路143が形成されている。すなわち、球誘導案内通路143は、遊技球Bを遊技者にとって有利となる可変始動口111に向けて放出する通路であり、したがって、本発明における「特定領域」に対応する。また球誘導案内通路143は、遊技者からは見えないように球誘導本体133の内部に形成されており、いわゆるワープ経路を構成している。すなわち、球誘導案内通路143は、図6に示すように、回転移送体135の後側に上方を開口した態様で横長状に延在する球受入通路143aと、球受入通路143aの延在方向の概ね中央部から球誘導本体133の前面側に延在する球収集通路143bとからなり、球収集通路143bが球受棚139の前面に開口して球落下口143cを構成している。この球落下口143cは、球受棚139の中央落下部139bの真下で、かつ可変始動口111の真上に設定されている(図1参照)。
球返し部材137は、回転移送体135の後側であって、かつ球誘導案内通路143における球受入通路143aの上方位置に配置されている。球返し部材137は、例えば両腕を左右に広げたゴールキーパーを模した形状とされ、3個の回転移送体135の間で横方向に往復水平移動可能とされている。すなわち、球返し部材137は、図5あるいは図6に示すように、球誘導本体133の後面側に配置された横方向に水平に延在するロッド状のスライドガイド145を介して水平移動可能に支持され、図示省略のモータを駆動源として、3個の回転移送体135の間を一定速度で周期的に往復水平移動されるように構成される。
そして球返し部材137は、回転移送体135に対向する位置では、当該回転移送体135によって移送される遊技球Bが球受入通路143aに流入しないように妨害する構成とされる。すなわち、磁石141に吸着されて移送される遊技球Bを押し返すとともに、当該遊技球Bを腕によって構成されるガイド部137aを介して横方向へ誘導する構成とされ、さらに脚部に相当する平板部137bによって球受入通路143aの一部を覆う構成とされている。図では概ね中央の回転移送体135の後面に対向した状態が示されている。したがって、球返し部材137は、図示の状態では、中央の回転移送体135に対しては遊技球Bの球受入通路143aへの流入を妨害する領域に位置し、他の左右の回転移送体135に対しては遊技球Bの球受入通路143aへの流入を許容する領域に位置することになる。なお球返し部材137が回転移送体135に対向し、遊技球Bの流入を妨害する領域が本発明における「流入妨害領域」に対応し、また球返し部材137が回転移送体135から離れ、遊技球Bの流入を許容する領域が本発明における「流入許容領域」に対応する。
また球返し部材137によって押し返され、ガイド部137aを経て横方向へ誘導された遊技球Bは、回転移送体135の両脇に形成された4本の戻し通路147のいずれかを経て球受棚139へ戻す構成とされている。戻し通路147は、回転移送体135の両側方において、球誘導本体133の上面を球受棚139に向かって緩やかに下る傾斜状に形成することで構成されている。そして4本の戻し通路147のうちの中央の回転移送体135の両側に形成された2本の戻し通路147を経て球受棚139に戻る遊技球Bは、図9に矢印で示すように、そのまま球受棚139から遊技領域104へと落下する。また左右の回転移送体135の外側に形成された他の2本の戻し通路147を経て球受棚139に戻る遊技球Bは、図9に矢印で示すように、球受棚139の左右両側部に形成された誘導壁139cに当り方向転換して当該球受棚139の上面139aを中央側へ転動し、回転移送体135による再度の移送チャンスが得られる構成とされる。
上記のように、球誘導装置131は、球返し部材137によって遊技者に有利となる領域への流入を妨害された遊技球Bが、戻し通路147を経てそのまま遊技領域104に戻される第1の経路と、戻し通路147から球受棚139を経て再度の移送チャンスに挑戦できるように誘導される第2の経路と、の2通りの経路を備えている。
本実施の形態に係るパチンコ機101は上記のように構成される。次に当該パチンコ機101の作用について説明する。図1に示すパチンコ機101において、発射ハンドル装置(図示省略)を介し、遊技盤103表面の遊技領域104に発射された遊技球Bが普通図柄始動用ゲート口107を通過すると、当該遊技球Bがセンサによって検出され、その検出信号が主制御装置(図示省略)に送られる。すると、その信号が図柄表示装置125に伝達され、表示部125aの一部に設けられた普通図柄表示部の図柄が変動する。そして普通図柄表示部には、抽選結果に基づく図柄が表示される。
普通図柄表示部の図柄が当たり図柄となって表示されると、入球装置109の可変始動口111の開閉部材113が所定時間(例えば、1秒間)開いて閉じる。
入球装置109の可変始動口111に遊技球Bが流入すると、当該遊技球Bがセンサによって検出され、その検出信号が主制御装置に送られると、主制御装置において当落判定、停止図柄、表示パターンの判定が行われ、その情報が図柄表示装置に伝達され、これによって表示部125aの図柄が変動し、表示パターンに基づいて設定時間後停止する。そして表示部125aには、抽選結果に基づく図柄が表示される。
表示部125aに表示された図柄が「大当たり図柄」、例えば「7,7,7」となって停止した場合、大当たりとなる。すると、アタッカ装置115の開閉扉117によって大入賞口119が開く。大入賞口119に遊技球Bが10個流入するか、あるいは所定時間(例えば、30秒)経過すると、開閉扉117によって大入賞口119が一旦閉じられた後、再び開く。開閉扉117によって大入賞口119が所定回数、例えば、最大16回(すなわち16ラウンド)開閉を繰り返すことで、大当たり遊技が終了する。
遊技の際、遊技領域104に打ち出された遊技球Bのうち、一部の遊技球Bが役物装置121の流入口127から流入し、球誘導装置131における球誘導本体133の球受棚139によって受けられる。球受棚139によって受けられた遊技球Bは、図8に矢印で示すように、当該球受棚139の上面139aを中央落下部139bに向かって誘導(転動)され、そのうちの一部の遊技球Bが中央落下部139bに到達する途中で遊技領域104へと落下し、あるいは中央落下部139bから遊技領域104へと落下する。
一方、球受棚139の上面139aを中央落下部139bに向かって誘導される遊技球Bのうち、一部の遊技球Bは、左右の回転移送体135または中央の回転移送体135に設けられた磁石141によって吸着保持される。磁石141に吸着保持された遊技球Bは、回転移送体135の回転動作に伴い球受棚139から持ち上げられて後側(奥側)の球誘導案内通路143に向かって移送される(図2、図3参照)。
このとき、球返し部材137が当該回転移送体135に対向していると、遊技球Bは球返し部材137によって横方向へ押し返されて球誘導案内通路143への流入を妨害される。流入を妨害された遊技球Bは、戻し通路147を経て球受棚139へ戻される。そして内側2本の戻し通路147を経て球受棚139へ戻された遊技球Bは、図9に矢印で示すように、そのまま遊技領域104へと落下するが、外側2本の戻し通路147を経て球受棚139へ戻された遊技球Bは、球受棚139の誘導壁139cに当たり当該球受棚139の上面139aを中央落下部139bに向かって誘導され、回転移送体135の磁石141による再度の吸着保持のチャンスが与えられる。
球返し部材137による流入の妨害を受けない遊技球Bは、回転移送体135の回転動作に伴い磁石141から離れて球誘導案内通路143の球受入通路143aに流入する。そして球受入通路143aに流入した遊技球Bは、図6に示すように、当該球受入通路143aおよび球収集通路143bを経て球落下口143cから落下する。この球落下口143cから落下した遊技球Bは、球受棚139の中央落下部139bから落下する場合に比べて高い確率で可変始動口111に流入する。
なお、本実施の形態では、役物装置121の球受棚139に誘導される確率は、総発射数の約3%、また球受棚139に誘導された遊技球Bが遊技者に有利となる球誘導案内通路143へ流入される確率は、球受棚139に誘導された遊技球Bの約25%としている。
上述したように、本実施の形態では、役物装置121の球受棚139に誘導された遊技球Bを、回転動作する回転移送体135の外周面に設けた磁石141の周方向への移動によって吸着して移送した後、球誘導案内通路143を経て遊技者に有利な可変始動口111に向けて放出する構成としたことにより、遊技者に期待感を与えることができる。
また回転移送体135の磁石141によって移送される遊技球Bを、その移送先で球返し部材137により妨害する構成としたので、遊技球Bが遊技者に有利な球誘導案内通路143に誘導されるか否かという、遊技球Bの最終的な誘導先が予測し難いものとなり、遊技の面白味が増大する。
また本実施の形態では、多極着磁された磁石141を用いて回転移送体135の遊技球B保持部を構成したので、図7に示すように、遊技球Bの吸着ポイントが移送方向で一定ではなくなる。すなわち、遊技球Bの吸着ポイントが移送方向において異なることで、球返し部材137による「妨害」と「許容」の動作タイミングに対する遊技球Bの移送タイミングに変化を与えることができる。これにより、遊技球Bの誘導先がさらに予測し難くものとなり、遊技の面白味がより増大する。
因みに、回転移送体135による遊技球Bの保持ポイントが一定である場合、たとえ遊技球Bの誘導を妨害するための球返し部材137が設けられていたとしても、長時間にわたって遊技を行った熟練した遊技者ならば、一定の法則を理解してしまい、遊技球Bが誘導される先が誘導途中でほぼ分かってしまうことによって興ざめする可能性がある。この点、本実施の形態によれば、回転移送体135により移送される遊技球Bを球返し部材137により妨害する構成と、回転移送体135による遊技球Bの吸着ポイントが移送方向において一定ではない(変化する)構成とを組み合わせたことにより、遊技球Bの行先が最後まで分からず、これにより遊技の面白さを向上されることになる。
また多極着磁の磁石141を設けたことで、複数の遊技球Bを移送することが可能となり、この点でも遊技の面白さを高めることが可能となる。
また球返し部材137によって妨害された遊技球Bのうちの一部の遊技球Bを、回転移送体135の磁石141による吸着が可能とされる領域へ戻して再度の吸着保持のチャンスを与える構成としたので、遊技者に対して期待感が与えられ、遊技の面白さが更に増すことになる。
また3個の回転移送体135を備え、その回転移送体135の間で1つの球返し部材137が横方向に移動して遊技球Bの球誘導案内通路143への流入を妨害する構成としたことにより、回転移送体135による遊技球Bの移送経路が多いことで、遊技者に対して期待感の大きい遊技態様が構成されることになる。
なお第1の実施形態では、3個の回転移送体135に各3個の磁石141を配置したが、磁石141の数を増減してもよいし、回転移送体135の数を増減してもよい。また磁石141の多極着磁の配列方向が遊技球Bの移送方向、すなわち周方向となるように配置したが、配列方向が移送方向に交差する横方向(回転軸線方向)となるように配置してもよい。このように、磁石141の多極着磁の配列方向が移送方向(周方向)に交差する横方向となるように配置する構成としたときは、球返し部材237の横移動の動作タイミングに対して遊技球Bの吸着位置が変化することになり、遊技の面白味が増すことになる。
また回転移送体135は円柱形に限らず、例えば角柱形であってもよい。さらには回転移送体135が横軸線回りに回転する構成としたが、縦軸線回りに回転する構成に変更してもよい。また回転移送体135を、例えばエンドレス・ベルトのような帯状体で構成し、滑車掛けした状態で回転動作させる構成としてもよい。球返し部材137は、遊技球Bの流入を妨害する流入妨害領域と、流入を許容する流入許容領域との間で横方向に移動する構成としたが、移動方向を横方向から上下方向に変更してもよい。
また第1の実施形態では、回転移送体135に遊技球Bを保持して移送するために設定される球保持部を、多極着磁された磁石141によって構成する技術と、回転移送体135で移送される遊技球Bを移送先において球返し部材137で妨害する技術とを組み合わせた形態で適用したが、上記の各技術を、球誘導装置131としてそれぞれ単独で適用してもよい。
また第1の実施形態では、回転移送体135および球返し部材137との位相関係が一定に保持される構成、すなわち、回転移送体135と球返し部材137がそれぞれ一定速度で駆動される構成としたが、遊技状態に応じて、例えば確率変動状態時と通常時とで、作動速度を変えることにより、回転移送体135と球返し部材137との位相関係に変化を与えるように構成してもよい。このようにすることで、例えば通常時には特定領域に導かれる遊技球の数を少なくし、確率変動状態時には特定領域に導かれる遊技球の数を多くすることで、遊技状態における出玉率や、大当たりまでの時間の調整等を行うことができるため、さらに興趣ある遊技を提供できる。
(第2の実施形態)
次に本発明の第2の実施形態に係る球誘導装置231につき図10〜図15を参照して説明する。なお本実施の形態に係る球誘導装置231は、前述した第1の実施形態で説明した球誘導装置131の変形技術であって、図10〜図15では図示を省略しているが、第1の実施形態の場合と同様、役物装置121における図柄表示装置125の前面下方領域に配置された形態で適用される。
本実施の形態における球誘導装置231は、遊技領域104から役物装置121(図2参照)へと流入した遊技球Bを受ける上段球受棚238、および上段球受棚238から落下した遊技球Bを受ける下段球受棚239が形成された球誘導本体233と、下段球受棚239上を転動する遊技球Bを後側(奥側)へと移送する複数(本実施の形態では3個の場合を示す)の回転移送体235a,235b.235cと、を主体にして構成される。上記の球受棚139が本発明における「球受部」に対応し、回転移送体235a,235b,235cが本発明における「球移送手段」に対応する。
上段球受棚238は、左右方向に延在されるとともに、上面には中央部が低く左右両側部が高い緩やかな傾斜面によって形成される球誘導面238aを有する構成とされる。上段球受棚238よりも低い位置に配置される下段球受棚239は、左右方向に延在されるとともに、上面には中央部が高く左右両側が低い緩やかな傾斜面によって形成される球誘導面239aを有し、また上面中央部には、遊技球Bを保留することが可能な平坦な面および転動規制用のリブによって形成される球保留部239bを有する構成とされる。なお下段球受棚239は上段球受棚238よりも前側(遊技者側)に配置される。
3個の回転移送体235a,235b.235cは、上下の球受棚238,239間に横並びに、かつ前側から後側(奥側)に向って上下方向の高さ位置が徐々に高くなる、換言すれば遊技者側になるほど位置が徐々に低くなるように階段状に配置されている。このように配置される上段の回転移送体235a、中段の回転移送体235bおよび下段の回転移送体235cは、それぞれ左右方向に延在する回転軸234を中心として回転可能に支持されるとともに、図示省略のモータを駆動源として一方向(本実施の形態では外周上面が前側から後側に移動する方向)に連続回転される構成とされる。
各回転移送体235a,235b.235cの外周面には、遊技球Bを磁力によって吸着し、当該回転移送体235a,235b.235cの回転に伴って後側へと移送する複数個の磁石241a〜241dが配設されている。なお図では各回転移送体235a,235b,235cに配置される磁石につき、左側から右側に向って241a,241b,241c,241dの符号を付してある。これにより、下段球受棚239上に誘導された遊技球Bは、下段の回転移送体235cの磁石241a〜241dによって吸着保持されたとき、当該磁石241a〜241dから中段の回転移送体235bの磁石241a〜241dへ、また中段の回転移送体235bの磁石241a〜241dから上段の回転移送体235aの磁石241a〜241dへと順次受け渡されつつ後側へ移送される。この磁石241a〜241dによって本発明における「球保持部」が構成されている。なお磁石241a〜241dは、第1の実施形態の場合と同様に、片面(外周面)にS極とN極が交互に連続して横並びに着磁された、いわゆる多極着磁構造とされ、遊技球Bを吸着する点を複数備えた構成とされる。上記の遊技球Bを吸着する点が本発明における「球保持ポイント」に対応する。そして本実施の形態では、着磁方向(S極とN極の並び方向)が遊技球Bの移送方向、すなわち前後方向となるように各回転移送体235a〜241dの外周面に配置されている。磁石241a〜241dの外周面は、回転移送体235a,235b,235cの外周面の曲率と同じ曲率に設定され、回転移送体235a,235b,235cの外周面と面一になるように装着されている。
上段、中段、下段の各回転移送体235a,235b,235cには、磁石241a〜241dによって構成される遊技球Bを移送するための複数列の移送経路が形成される。本実施の形態では左右方向(軸方向)に所定間隔を置いて5列の移送経路が形成されている。なお右端一列の磁石については、球誘導本体133の横板で隠れており、図示されていない。また各列において、磁石241a〜241dは各回転移送体235a,235b,235cの周方向に複数個配置されており、それら各回転移送体235a,235b.235cにおける磁石241a〜241d相互間の領域が遊技球Bを保持できない領域とされる。この磁石241a〜241d相互間の領域が本発明における「球非保持部」に対応する。
また上記のように、各回転移送体235a,235b,235cを階段状に配置することで、隣接する回転移送体235a,235b,235c相互間には、遊技球Bが左右方向(回転移送体235a,235b,235cの軸方向)に転動することが可能な球転動部236a,236bが形成される。すなわち、上段の回転移送体235aの外周前面部と、中段の回転移送体235bの外周上面部との間には球転動部236aが形成され、中段の回転移送体235bの外周前面部と、下段の回転移送体235cの外周上面部との間には球転動部236bが形成される。この転動部236a,236bは、各回転移送体235a,235b,235cの外周面を、左右方向(軸方向)の中央部を最大径とし左右端部を最小径とするテーパ面(円錐形)とすることで構成される。すなわち、各転動部236a,236bは、左右方向の高さが変化する、つまり中央部を最も高くして左右の各端部側に向って徐々に低くなる構成とされる。これによって、同列の移送経路につき、隣接する回転移送体235a,235b,235cの磁石241a〜241d相互間での遊技球Bの受け渡しが成立しないときは、当該遊技球Bが回転移送体235a,235b,235cの軸端部側へ転動し、移送経路が変更する構成とされる。
なお同列の移送経路において、同列の移送経路につき、隣接する回転移送体235a,235b,235cの磁石241a〜241d相互間での遊技球Bの受け渡しが成立するか否かのタイミングについては、各列に配置される磁石241a〜241dの配置間隔、配置数を各回転移送体235a,235b,235cで異ならせることによって、あるいは各回転移送体235a,235b,235cの回転速度を変えることによって適宜に設定される。
球誘導本体233には、回転移送体235a,235b,235cによって移送された遊技球Bの流入を受け入れる球誘導案内通路243が形成されている。図15には回転移送体235a,235b,235cを透視した状態で球誘導案内通路243が示されている。図15に示すように、球誘導案内通路243は、仕切板244によって中央通路243a、左側通路243b、および右側通路243cに区画されている。各通路243a,243b,243cは、上段の回転移送体235aの後面において上方を開口して下向きに延びる球受入通路部と、各回転移送体235235a,235b.235cの下方を通って球誘導本体233の前面側に延びる球放出通路部とからなり、球放出通路部が下段球受棚239の前面に開口して球落下口246a,246b,246cを構成している。
球誘導案内通路243のうち、中央通路243aは、各回転移送体235a,235b,235cに設定された中央の移送経路の磁石241cによって移送される遊技球Bのみを受け入れることが可能な広さ(開口)を有するとともに、当該中央通路243aの球落下口246aが、可変始動口111の真上に設定されている。すなわち、球誘導案内通路243における中央通路243aは、第1の実施形態で説明した遊技球Bを遊技者にとって有利となる可変始動口111(図1参照、以下同様)に向けて放出する通路である。なお左側通路243bおよび右側通路243cの球落下口246b,246cは、遊技球Bを遊技領域104へ誘導する位置に設けられている。上記の可変始動口111および中央通路243aが本発明における「特定領域」に対応する。また球誘導案内通路243は、球移送体235a,235b,235cの陰になって遊技者から見え難い構成とされ、いわゆるワープ経路を構成している。
次に上記のように構成された本実施の形態に係る球誘導装置231の作用を説明する。遊技の際、遊技領域104に打ち出された遊技球Bのうち、一部の遊技球Bが役物装置121の、例えば流入口127(図1参照)から流入すると、当該遊技球Bは図10に示すように、球誘導装置231における上段球受棚238の左側から進入し、当該上段球受棚238の球誘導面238a上を転動後、下段球受棚239に向って回転移送体235a,235b,235c上を転がりつつ落下する。このときの遊技球Bの下段球受棚239における落下地点は、上段球受棚238の落下開始地点あるいは落下速度などによって異なる。また下段棚受棚239上に落下した遊技球Bは、落下速度等によってそのまま遊技領域104へ落下するものと、下段棚受棚239上に留まるものとに分かれる。
図10には遊技球Bが下段球受棚239の中央部よりもやや左寄りに落下して留まった状態が示されている。この場合、下段球受棚239上に落下した遊技球Bは、当該下段球受棚239の球誘導面239aの左側が低くなっているため、左側に向って転動される。そして遊技球Bが落下した位置であるいは転動途中で下段の回転移送体235cの左から2列目の磁石241bによって吸着保持されたときは、図11に矢印で示すように、当該回転移送体235cの回転によって中段の回転移送体235bに向って移送されるが、当該2列目の磁石241bで吸着保持されなかったときは、図10に示す如く、当該球誘導面239a上を左端に向って転動する。左端に至った遊技球Bは、図12に示すように、左端において、下段の回転移送体235cの左端の磁石241aから中段の回転移送体235bの左端の磁石241aへ、中段の回転移送体235bの左端の磁石241aから上段の回転移送体235aの左端の磁石241aへと順次受け渡されて後側へ移送された後、球誘導案内通路243のうちの左側通路243bに流入され、その後当該左側通路243bの球落下口246から遊技領域104へと落下する。
図11に矢印で示すように、上段球受棚238から落下した遊技球Bが下段球受棚239の中央部に設定された球保留部239b上へと転がり当該球保留部239b上に保留された場合においては、図14に示すように、遊技球Bが中央の移送経路を構成する下段の回転移送体235cの中央の列(左から3列目)の磁石241cによって吸着保持され、中段の回転移送体235bに向って移送される。そして遊技球Bが中段の回転移送体235bへ移送された時点で、当該中段の回転移送体235bの中央の列の磁石241cで吸着保持されると、当該磁石241cによって更に上段の回転移送体235aへと移送され、そして上段の回転移送体235aに移送された時点で、当該上段の回転移送体235aの中央の列の磁石241cで吸着保持されたときは、球誘導案内通路243のうちの中央通路243aに流入される。すなわち、下段、中段、上段の各回転移送体235a,235b,235c間において、中央の列(移送経路)における各磁石241c相互間での受け渡しが成立して遊技球Bが後側へ直線的に移送された場合に限り、当該遊技球Bが中央通路243aに流入される。そして当該中央通路243aを経て可変始動口111に向けて放出されることになる。
ところが、中央の列の磁石241c相互間での受け渡しが成立しなかったときは、図13に示すように、左側に向って低くなっている下段の回転移送体235c(あるいは中段の回転移送体235b)の上面、すなわち球転動路236を左側へと転動する。このときは、前述した場合と同様、最終的には、遊技球Bは球誘導案内通路243のうちの左側通路243bへと流入され、球落下口246bより可変始動口111に向けて放出される。上記の中央の移送経路が本発明の「第1の経路」に対応し、中央の移送経路から外れた経路(球転動路236)が本発明における「第2の経路」に対応する。
このように、本実施の形態に係る球誘導装置231においては、役物装置121から流入し、下段球受棚239の球保留部239b上に誘導された遊技球Bのみ、遊技者にとって有利となる可変始動口111に向けて放出される機会を保有する。そして球保留部239b上の遊技球Bが、下段から中段へ、さらには中段から上段へと、中央の列の磁石241cを介して直線的に後側へ移送された場合に限り、中央通路243aに導かれ、球落下口246より可変始動口111に向けて放出される。中央の磁石241c相互間での受け渡しが成立しなかった場合には、移送経路が変更され、左側通路243b、または右側通路243cに導かれ、球落下口246b、あるいは246cより可変始動口111に向けて放出される。なお上述したような遊技球Bの流れは、遊技球Bが上段球受棚238の右側から進入した場合も同様である。
上記のように、本実施の形態によれば、上段球受棚238から落下した遊技球Bが複数の回転移送体235a,235b,235cの上を転がりつつ下段球受棚239上に落下する構成のため、遊技球Bが当該下段球受棚239の中央部の球保留部239bに到達するか否かが予測し難く、遊技の面白味が増す。
また本実施の形態では、下段球受棚239上の遊技球Bを、複数の回転移送体235a,235b,235cに配置された磁石241a〜241dによって上方へ順次継続的に吸着保持して後側へ移送する際、各段の回転移送体235a,235b,235c間に、左側あるいは右側に向って徐々に低くなる球転動部236a,236bを設け、磁石241a〜241d相互間で受け渡しが成立しないとき、左側あるいは右側へ転動する構成としている。これにより、下段球受棚239上に設定された球保留部239b上に遊技球Bが誘導され、当該遊技球Bが遊技者に有利となる可変始動口111に向けて放出される機会が与えられたとしても、各回転移送体235a,235b,235cの中央の列の磁石241c相互間での受け渡しが成立しない限り、遊技球Bの誘導先が変更することとなる。このため、遊技球Bが複数段の回転移送体235a,235b,235cの各中央の列の磁石241a〜241dによって受け継がれ、最終的に球誘導案内通路243のうちの中央通路243aへと移送されるか否かが最後まで予測し難いものとなり、遊技の面白味が増大する。また多極着磁の磁石241a〜241dを設けたことで、複数の遊技球Bを移送することが可能となり、この点でも遊技の面白さを高めることが可能となる。
また上述した第1の実施形態および第2の実施形態においては、図示はしないが、遊技中において、いわゆる大当たりとなり、大入賞口119が開いたときには、遊技領域104から遊技球Bが役物装置121の流入口127に流入しない構成としている。すなわち、大入賞口119が開いている間は、球誘導装置131,231に遊技球Bが導入されない構成とされている。
なお第2の実施形態では、下段球受棚239と球誘導案内通路243との間に遊技球Bの移送手段として、上下3段の回転移送体235a,235b,235cを配置する場合で説明したが、当該回転移送体235a,235b,235cの数を増減してもよい。また回転移送体235a,235b,235cに配置される磁石241a〜241dの数を増減してもよい。また回転移送体235a,235b,235cは円柱形に限らず、例えば角柱形であってもよい。また磁石241a〜241dの多極着磁の配列方向が遊技球Bの移送方向、すなわち周方向となるように配置したが、配列方向が移送方向に交差する横方向(回転軸線方向)となるように配置してもよい。このように、磁石241a〜241dの多極着磁の配列方向が移送方向(周方向)に交差する横方向となるように配置する構成としたときは、磁石241a〜241d相互間での遊技球Bの受け渡しのタイミングが変化することになり、遊技の面白味が増すことになる。
また第2の実施形態において、回転移送体235a,235b,235cの形状につき、左右方向(軸方向)の中央部を最大径とし、左右端部を最小径とするテーパ面(円錐形)としたが、この形状に限られない。例えば、各回転移送体235a,235b,235cを、左右方向(軸方向)の一方が太く、他方に向って次第に細くなっていく円錐形状に形成してもよい。このような形状に形成したときは、上段の回転移送体235aの外周前面部と、中段の回転移送体235bの外周上面部との間、および中段の回転移送体235bの外周前面部と、下段の回転移送体235cの外周上面部との間には、遊技球Bが径の太い側から細い側へと転動する球転動部236a,236bが形成される。例えば、上段の回転移送体235aおよび下段の回転移送体235cを軸方向で右側を太く形成し、中間の回転移送体235bを軸方向で左側を太く形成することで、それら回転移送体235a,235b,235c間に形成される球転動部236a,236bにおける球の流れる方向が、上段の回転移送体235aと中段の回転移送体235bとの間に形成される球転動部236aと、中段の回転移送体235bと下段の回転移送体235cとの間に形成される球転動部236bとで異なることになり、球が移送される先が予測困難となり遊技の面白味が増す。また回転移送体235a,235b,235cを、左右方向(軸方向)の中央部が細く、両端部が太い略鼓形に形成してもよい。このような形状としたときは、上段の回転移送体235aの外周前面部と、中段の回転移送体235bの外周上面部との間、および中段の回転移送体235bの外周前面部と、下段の回転移送体235cの外周上面部との間には、遊技球Bが両端から中央部に向けて転動する球転動部236a,236bが形成される。また、中段の回転移送体235bのみを上記形状とした場合には、回転移送体235a,235b,235c相互間に形成される球転動部236a,236bにおける球の流れる方向が、上段の回転移送体235aと中段の回転移送体235bとの間に形成される球転動部236aと、中段の回転移送体235bと下段の回転移送体235cとの間に形成される球転動部236bとで異なることになり、球が移送される先が予測困難となり遊技の面白味が増す。
また第1の実施形態および第2の実施形態で説明した球誘導装置131,231は、いわゆる「1種」タイプのパチンコ機を例にとって説明したが、いわゆる「2種」あるいは「3種」のパチンコ機に適用してもよい。
上記発明の趣旨に鑑み、以下の態様が構成可能である。すなわち、
(態様1)
「遊技球の流れを誘導する球誘導装置を備えた遊技機であって、
前記球誘導装置は、遊技球を受ける球受部と、前記球受部上を転動する遊技球を保持して当該遊技球を遊技者に有利な特定領域へ移送する球移送手段と、前記球移送手段により移送される遊技球の前記特定領域への流入を妨害し、あるいは許容するように動作する球流入妨害手段と、を備えていることを特徴とする遊技機。」
態様1に記載の発明によれば、遊技球の流れを誘導する球誘導装置を備えた遊技機が構成される。遊技機としては、典型的には、パチンコ機やアレンジボール機等がこれに該当する。本発明に係る遊技機では、球誘導装置は、遊技球を受ける球受部と、球受部上を転動する遊技球を保持して当該遊技球を遊技者に有利な特定領域へ移送する球移送手段と、球移送手段により移送される遊技球の特定領域への流入を妨害し、あるいは許容するように動作する球流入妨害手段と、を備えた構成とされる。本発明における「遊技者に有利な特定領域」とは、典型的には、入賞口や始動口がこれに該当するが、当該入賞口や始動口に遊技球を誘導する通路等を包含するものである。また「特定領域への流入を妨害」する態様としては、典型的には、遊技球が特定領域に流入しないように当該遊技球の誘導経路を変更する態様がこれに該当し、遊技球の誘導経路の変更については、球移送手段による移送途中あるいは移送後のいずれをも包含する。
本発明に係る球誘導装置では、球移送手段によって移送される遊技球の特定領域への流入を妨害あるいは許容する球流入妨害手段を備えたことにより、球移送手段により移送される遊技球の誘導先が不定化する。すなわち、遊技球の誘導(流れ)に変化が付与されることになり、遊技の面白さが向上する。また球流入妨害手段を備えたことにより、当該球流入妨害手段の動作の仕方によって遊技球の特定領域への流入率を適宜調整することが可能なため、例えば球移送手段による遊技球の見かけ上の移送数を増量して、遊技者の期待感を高めることが可能となる。
(態様2)
「態様1に記載の遊技機であって、
前記球移送手段は、回転動作により遊技球を移送する構成とされるとともに、遊技球を保持可能な球保持部と、遊技球を保持しない球非保持部とを回転方向に備えていることを特徴とする遊技機。」
態様2に記載の発明によれば、態様1に記載の遊技機における球移送手段は、回転動作により遊技球を移送する構成とされるとともに、遊技球を保持可能な球保持部と、遊技球を保持しない球非保持部とを回転方向に備えた構成とされる。「回転動作により遊技球を移送する」態様としては、円柱状あるいは角柱状の回転体が回転することにより遊技球を移送する態様、あるいはベルト状の帯状体が周回動作することにより遊技球を移送する態様等、広く包含する。かかる構成とすることにより、遊技球が球移送手段に保持されるか否かという点での面白さと、球移送手段に保持されて移送される遊技球が特定領域に流入するか否かという点での面白さとの相乗効果により遊技の面白さがより増大される。
(態様3)
「態様2に記載の遊技機であって、
前記球保持部は、概ね連続して配列された複数の球保持ポイントを有する構成とされることを特徴とする遊技機。」
態様3に記載の発明によれば、態様2に記載の遊技機における球保持部は、概ね連続して配列された複数の球保持ポイントを有する構成とされる。本発明における「概ね連続して配列」とは、球保持ポイントが連続して形成されている態様は勿論のこと、複数の球保持ポイントが相互に僅かな隙間を置いて連続している態様をも包含するものである。かかる構成によれば、遊技球が球保持部に保持される際、当該遊技球の保持位置が一定になり難い。すなわち、遊技球の保持位置が不定化される結果、球移送手段による遊技球の移送タイミングあるいは移送先に変化を与えることができるため、遊技の面白さがより向上する。また球保持部につき、同時に複数の遊技球を保持することが可能な広さ(長さ)に設定することも可能となり、面白さを増大する上で有効となる。
(態様4)
「態様3に記載の遊技機であって、
前記球保持ポイントの配列方向が周方向成分を有する構成とされることを特徴とする遊技機。」
態様4に記載の発明によれば、態様3に記載の遊技機において、球保持ポイントの配列方向が周方向成分を有する球保持部が構成される。かかる構成としたことにより、遊技球の球保持部による保持位置が移送方向に関して変化することになる。これにより、球流入妨害手段による遊技球の流入の妨害あるいは許容の動作が一定であるとき、当該動作タイミングに対し遊技球の移送タイミングが変化することになり、遊技の面白さが増大する。
(態様5)
「態様3または4に記載の遊技機であって、
前記球保持部は、多極着磁された磁石で構成されていることを特徴とする遊技機。」
態様5に記載の発明においては、態様3または4に記載の遊技機における球保持部は、多極着磁された磁石で構成されている。かかる構成とすることで、球吸着点が連続して配列された構造の球保持部を簡単な構造で構築することができるとともに、遊技球の保持(吸着)位置を不定化することができる。換言すれば、遊技球の保持位置が確定化しないことになり、保持位置の変化を愉しむことができる。
(態様6)
「態様1〜5のいずれかに記載の遊技機であって、
前記球流入妨害手段は、前記球移送手段により移送される遊技球の特定領域への流入を妨害する流入妨害領域と、当該流入を許容する流入許容領域との間で周期的に移動する構成とされることを特徴とする遊技機。」
態様6に記載の発明によれば、態様1〜5のいずれかに記載の遊技機における球流入妨害手段は、球移送手段により移送される遊技球の特定領域への流入を妨害する流入妨害領域と、当該流入を許容する流入許容領域との間で周期的に移動する構成とされる。かかる構成とすることで、球流入妨害手段による遊技球の流入許容の動作タイミングと、球移送手段による遊技球の移送タイミングとの同期を愉しむことができる。
(態様7)
「態様1〜6のいずれかに記載の遊技機であって、
前記球誘導装置は、遊技盤の遊技領域に設置されており、
前記球移送手段は、前記遊技領域を流下する遊技球を受ける球受部に近接して配置されるとともに横軸線周りに回転可能とされた回転体によって構成され、球受部上を転動する遊技球を当該球受部から落下する前に保持したときには、当該遊技球を特定領域へ移送する構成とされており、
前記球流入妨害手段は、前記球移送手段による遊技球の移送先側に配置されるとともに、遊技球の特定領域への流入を妨害する流入妨害領域と、当該流入を許容する流入許容領域との間で横方向に往復動作する構成とされることを特徴とする遊技機。」
態様7に記載の発明によれば、態様1〜6のいずれかに記載の遊技機において、球誘導装置は遊技盤の遊技領域に設置された構成とされる。球移送手段は、遊技領域を流下する遊技球を受ける球受部に近接して配置されるとともに横軸線周りに回転可能とされた回転体によって構成され、球受部上を転動する遊技球を当該球受部から落下する前に保持したときには、当該遊技球を特定領域へ移送する構成とされる。球流入妨害手段は、球移送手段による遊技球の移送先側に配置されるとともに、遊技球の特定領域への流入を妨害する流入妨害領域と、当該流入を許容する流入許容領域との間で横方向に往復動作する構成とされる。
かかる構成の態様7の発明によれば、遊技盤の遊技領域を流下して球受部上に達した遊技球は、回転体によって保持されたときは、当該回転体によって所定領域へと移送され、保持されなかった場合には、球受部から落下する。また回転体によって移送された遊技球は、その移送先側において流入妨害領域と流入許容領域との間で横方向に往復動作する球流入妨害手段によって特定領域への流入を妨害あるいは許容される。このようにして、遊技球の流れに変化が与えられることになり、遊技の面白さが向上する。
(態様8)
「態様7に記載の遊技機であって、
前記回転体の外周面には、遊技球を保持可能な球保持部が横方向に所定間隔を置いて複数配置されており、前記球流入妨害手段が前記複数の球保持部間で横方向に移動して遊技球の特定領域への流入を妨害する構成とされることを特徴とする遊技機。」
態様8に記載の発明によれば、態様7に記載の遊技機において、回転体の外周面には、遊技球を保持可能な球保持部が横方向に所定間隔を置いて複数配置されており、球流入妨害手段が複数の球保持部間で横方向に移動して遊技球の特定領域への流入を妨害する構成とされる。かかる構成とすることにより、球移送手段による遊技球の移送経路が増えることで、遊技者に対して期待感の大きい遊技態様が構成されることになる。
(態様9)
「態様1〜8のいずれかに記載の遊技機であって、
前記球誘導装置は、前記球流入妨害手段によって特定領域への流入を妨害された遊技球を、前記球移送手段によって再度保持可能な球受部に戻すように誘導する戻し通路を備えていることを特徴とする遊技機。」
態様9に記載の発明によれば、態様1〜8のいずれかに記載の遊技機における球誘導装置は、球流入妨害手段によって特定領域への流入を妨害された遊技球を、球移送手段によって再度保持可能な球受部に戻すように誘導する戻し通路を備えている構成とされる。かかる構成とすることにより、遊技者に対し再度のチャンスが与えられることになり、遊技の面白味を増大することができる。
(態様10)
「遊技球の流れを誘導する球誘導装置を備えた遊技機であって、
前記球誘導装置は、遊技球を受ける球受部と、前記球受部上を転動する遊技球を保持可能な球保持部を有するとともに、周方向への移動により当該球保持部に保持した遊技球を遊技者に有利な特定領域へ移送する球移送手段と、を備え、前記球移送手段の球保持部は、概ね連続して配列された複数の球保持ポイントを有する構成とされることを特徴とする遊技機。」
態様10に記載の発明によれば、遊技球の流れを誘導する球誘導装置を備えた遊技機が構成される。遊技機としては、典型的には、パチンコ機やアレンジボール機等がこれに該当する。本発明に係る遊技機では、球誘導装置は、遊技球を受ける球受部と、球受部上を転動する遊技球を保持可能な球保持部を有するとともに、周方向への移動により当該球保持部に保持した遊技球を遊技者に有利な特定領域へ移送する球移送手段と、を備えた構成とされる。本発明における「遊技者に有利な特定領域」とは、典型的には、入賞口や始動口等がこれに該当する。また態様9の発明では、球移送手段の球保持部は、概ね連続して配列された複数の球保持ポイントを有する構成とされる。本発明における「概ね連続して配列」とは、球保持ポイントが連続して形成されている態様は勿論のこと、複数の球保持ポイントが相互に僅かな隙間を置いて連続している態様をも包含するものである。
かかる構成によれば、球受部上を転動する遊技球を球移送手段の球保持部によって保持して特定領域へ移送する場合において、球保持部が概ね連続して配列された複数の球保持ポイントを有する構成としてあるため、当該球保持部に保持される遊技球の保持位置が一定になり難い。すなわち、遊技球の保持位置が不定化される結果、球移送手段による遊技球の移送タイミングあるいは移送先に変化を与えることが可能となり、遊技の面白さを向上することができる。また球保持部につき、同時に複数の遊技球を保持することが可能な広さ(長さ)に設定することも可能となり、面白さを増大する上で有効となる。
(態様11)
「態様10に記載の遊技機であって、
前記球保持ポイントの配列方向が周方向成分を有する構成とされることを特徴とする遊技機。」
態様11に記載の発明によれば、態様10に記載の遊技機において、球保持ポイントの配列方向が周方向成分を有する球保持部が構成される。かかる構成とすることにより、遊技球の球保持部による保持位置が移送方向に関して変化することになる。これにより、遊技球の特定領域への移送タイミングに変化を与え、遊技の面白さを向上できる。
(態様12)
「態様10または11に記載の遊技機であって、
前記球保持部は、多極着磁された磁石で構成されていることを特徴とする遊技機。」
態様12に記載の発明においては、態様10または11に記載の遊技機における球保持部は、多極着磁された磁石で構成されている。かかる構成とすることで、球吸着点が連続して配列された構造の球保持部を簡単な構造で構築することができるとともに、遊技球の保持(吸着)位置を不定化することができる。すなわち、遊技球の保持位置が確定化しないことになり、保持位置の変化を愉しむことができる。
(態様13)
「遊技球の流れを誘導する球誘導装置を備えた遊技機であって、
前記球誘導装置は、遊技球を受ける球受部と、前記球受部上の遊技球を保持して遊技者に有利な特定領域側へ移送する球移送手段と、を有し、
前記球移送手段は、前記球受部と前記特定領域との間に横軸線周りに回転可能に配置されるとともに、外周面に遊技球を保持可能な球保持部と、遊技球を保持しない球非保持部とを有する複数の回転移送体からなり、隣接する回転移送体の球保持部相互間で遊技球の受け渡しを順次行うことで前記球受部上の遊技球を特定領域に移送する第1の経路と、前記球保持部相互間の受け渡しが不成立の際には遊技球が前記特定領域以外の領域に移送される第2の経路とを有する構成としたことを特徴とする遊技機。」
態様13に記載の発明によれば、遊技球の流れを誘導する球誘導装置を備えた遊技機が構成される。遊技機としては、典型的には、パチンコ機やアレンジボール機等がこれに該当する。本発明に係る遊技機では、球誘導装置は、遊技球を受ける球受部と、球受部上の遊技球を保持して遊技者に有利な特定領域側へ移送する球移送手段とを有する構成とされる。本発明における「遊技者に有利な特定領域」とは、典型的には、入賞口や始動口がこれに該当するが、当該入賞口や始動口に遊技球を誘導する通路等を包含するものである。
本発明における球移送手段は、球受部と特定領域との間に横軸線周りに回転可能に配置されるとともに、外周面に遊技球を保持可能な球保持部と、遊技球を保持しない球非保持部とを有する複数の回転移送体から構成されている。そして隣接する回転移送体の球保持部相互間で遊技球の受け渡しを順次行うことで球受部上の遊技球を特定領域に移送する第1の経路と、球保持部相互間の受け渡しが不成立の際には遊技球が特定領域以外の領域に移送される第2の経路とを有する構成とされる。
かかる構成により、遊技球が球保持部に保持されるか否かという点での面白さ、球保持部相互間での遊技球の受け渡しが成立するか否かという点での面白さ有し、ひいては遊技球の最終的な誘導先が予測し難いものとなり、遊技の面白味が増大する。
(態様14)
「態様13に記載の遊技機であって、
複数の回転移送体は、前記球受部側から前記特定領域側に向かって順次位置が高くなるように配置され、各回転移送体間には遊技球が当該回転移送体の回転軸線方向に沿って転動可能な球転動部を設け、当該球転動部によって前記第2の経路を構成したことを特徴とする遊技機。」
態様14の発明によれば、態様13に記載の遊技機における複数の回転移送体は、球受部側から特定領域側に向かって順次位置が高くなるように配置され、各回転移送体間には遊技球が当該回転移送体の回転軸線方向に沿って転動可能な球転動部を設け、当該球転動部によって第2の経路を構成している。なお「転動可能な球転動部」の態様としては、典型的には球転動部の上面高さが回転移送体の回転軸線に沿う方向に変化する、具体的には傾斜する態様がこれに該当する。上記構成を採用することにより、球保持部相互間での遊技球の受け渡しが成立しなかった際に当該遊技球を特定領域以外の領域に誘導する第2の経路を簡単な構造で構成することができる。
本発明の第1の実施の形態であるパチンコ機における遊技盤の主要部の構成を示す正面図である。 役物装置における遊技球の流れを誘導する球誘導装置の構成を示す斜視図である。 同じく球誘導装置の構成を示す平面図である。 同じく球誘導装置の構成を示す正面図である。 同じく球誘導装置の構成を示す側面図である。 図4におけるA−A線断面図である。 多極着磁された1つの磁石を示す模式図である。 球誘導装置により誘導される遊技球の流れを矢印で示す図である。 球誘導装置により誘導される遊技球の流れを示す図であり、球返し部材による遊技球の戻し状態を矢印で示している。 本発明の第2の実施形態に係る球誘導装置を示す斜視図である。 球誘導装置を示す斜視図であり、遊技球の誘導の1態様を示す。 球誘導装置を示す斜視図であり、遊技球の誘導の1態様を示す。 球誘導装置を示す斜視図であり、遊技球の誘導の1態様を示す。 球誘導装置を示す斜視図であり、遊技球の誘導の1態様を示す。 回転移送体を透視して球誘導案内通路を示す斜視図である。
符号の説明
101 パチンコ機(遊技機)
103 遊技盤
104 遊技領域
105 レール
106 アウト口
107 普通図柄始動用ゲート口
108 風車器
109 入球装置
111 可変始動口
113 開閉部材
115 アタック装置
117 開閉扉
119 大入賞口
121 役物装置
123 役物本体
125 図柄表示装置
125a 表示部
127 流入口
131 球誘導装置
133 球誘導本体
135 回転移送体
135a 回転軸
137 球返し部材
137a ガイド部
137b 平板部
139 球受棚
139a 上面
139b 中央落下部
139c 誘導壁
141 磁石
143 球誘導案内通路
143a 球受入通路
143b 球収集通路
143c 中央落下口
145 スライドガイド
147 戻し通路
231 球誘導装置
233 球誘導本体
234 回転軸
235a〜235c 回転移送体
236a,236b 球転動部
238 上段球受棚
238a 球誘導面
239 下段球受棚
239a 球誘導面
239b 球保留部
241a〜241d 磁石
243 球誘導案内通路
243a 中央通路
243b 左側通路
243c 右側通路
244 仕切板
246a〜246c 球落下口

Claims (1)

  1. 遊技球の流れを誘導する球誘導装置を備えた遊技機であって、
    前記球誘導装置は、遊技球を受ける球受部と、前記球受部上を転動する遊技球を保持して当該遊技球を遊技者に有利な特定領域へ移送する球移送手段と、前記球移送手段により移送される遊技球を前記特定領域へ流入し難くする手段と、を備えていることを特徴とする遊技機。
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