JP2008237139A - メチレンテトラヒドロ葉酸還元酵素(mthfr)の遺伝子型を検出するための核酸プライマーセット及び核酸プローブ - Google Patents
メチレンテトラヒドロ葉酸還元酵素(mthfr)の遺伝子型を検出するための核酸プライマーセット及び核酸プローブ Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】MTHFR遺伝子の一塩基多型C677T及びA1298Cにおける遺伝子型を検出するための、LAMP増幅用核酸プライマーセットを提供する。また、本発明に従ったプライマーセットによって増幅された増幅産物を検出するための核酸プローブを提供する。また、本発明に従ったプライマーセットを用いたMTHFR遺伝子の一塩基多型C677T及びA1298Cにおける遺伝子型の検出方法を提供する。
【選択図】 図8
Description
Jain K.K., Application of Amplicip CYP450, Mol Diagn 9,119-27 (2005)
プライマーセット1:配列番号1のFIPプライマー及び配列番号3のBIPプライマー、
プライマーセット2:配列番号1のFIPプライマー及び配列番号4のBIPプライマー、
プライマーセット3:配列番号1のFIPプライマー及び配列番号5のBIPプライマー、
プライマーセット4:配列番号1のFIPプライマー及び配列番号6のBIPプライマー、
プライマーセット5:配列番号1のFIPプライマー及び配列番号7のBIPプライマー、
プライマーセット6:配列番号9のFIPプライマー及び配列番号3のBIPプライマー、
プライマーセット7:配列番号9のFIPプライマー及び配列番号4のBIPプライマー、
プライマーセット8:配列番号9のFIPプライマー及び配列番号5のBIPプライマー。
プライマーセット1:配列番号14のFIPプライマー及び配列番号16のBIPプライマー、
プライマーセット2:配列番号14のFIPプライマー及び配列番号17のBIPプライマー、
プライマーセット3:配列番号14のFIPプライマー及び配列番号19のBIPプライマー、
プライマーセット4:配列番号14のFIPプライマー及び配列番号20のBIPプライマー、
プライマーセット5:配列番号14のFIPプライマー及び配列番号21のBIPプライマー。
以下にLAMP法の概要を説明する。なお、本明細書では、一塩基多型の検出に供される核酸(ゲノムDNA等を含む)を検体核酸と称する。また、LAMP法によって増幅されるMTHFR遺伝子内の領域を標的核酸と称する。また、LAMP法によって得られた産物を増幅産物と称する。また、ヒトゲノムDNAを含む溶液を試料溶液と称する。
一塩基多型を検出する場合は、検出される多型部位を図5に示すFP領域又はBPc領域に位置させる。図5に記載したように、F2領域からF1領域にかけての部分は、増幅産物中で一本鎖となる部分である。同様に、B2c領域からB1c領域にかけての部分も増幅産物中で一本鎖となる部分である。一本鎖である部分に検出すべき多型部位を位置させることによって、核酸プローブによる検出を簡便にすることができる。
核酸プローブは、これに限定されないが、基体上に固定化して用いることができる。核酸プローブ固定化基体は、DNAチップ、DNAマイクロアレイと称されるそれ自身公知の装置を利用しても良い。
核酸プローブと増幅産物とのハイブリダイゼーションは適切な条件下で行う。適切な条件は、増幅産物の種類や構造、検出配列に含まれる塩基の種類、核酸プローブの種類によって異なる。例えば、イオン強度0.01〜5の範囲で、pH5〜10の範囲の緩衝液中で行う。反応溶液中には、ハイブリダーゼション促進剤である硫酸デキストラン、並びにサケ精子DNA、牛胸腺DNAやEDTAおよび界面活性剤などを添加しても良い。反応温度は、例えば10℃〜90℃の範囲で行い、攪拌や振盪などで反応効率を高めても良い。反応後の洗浄には、例えばイオン強度0.01〜5の範囲で、pH5〜10の範囲の緩衝液を用いればよい。
前記基体に固定化されたプローブと増幅産物とがハイブリダイズすると2本鎖核酸が生じる。この2本鎖核酸は、電気化学的に又は蛍光により検出することができる。
電気化学的に2本鎖核酸を検出する方法を説明する。この方法では、2本鎖核酸を特異的に認識する2本鎖認識体を用いる。2本鎖認識体の例には、例えば、ヘキスト33258、アクリジンオレンジ、キナクリン、ドウノマイシン、メタロインターカレーター、ビスアクリジン等のビスインターカレーター、トリスインターカレーター、ポリインターカレーターなどが含まれるが、これらに限定されない。更に、これらの物質を電気化学的に活性な金属錯体、例えばフェロセン、ビオロゲンなどで修飾することも可能である。
蛍光によって2本鎖核酸を検出する方法を説明する。予め、プライマーを蛍光学的に活性な物質で標識しておく。又は、蛍光学的に活性な物質で標識した2次プローブを用いて検出する。或いは、複数の標識を使用してもよい。蛍光学的に活性な物質は、これらに限定されないが、FITC、Cy3、Cy5、もしくはローダミンなどの蛍光色素を含む。蛍光物質は、例えば蛍光検出器を用いて検出される。標識の種類に応じた適宜の検出装置を用い、標識された検出配列又は2次プローブを検出する。
図8に一塩基多型C677TをF2とF1の間、すなわちFP領域に位置させた場合の模式図を示した。FIPプライマーは、F2領域と同じ配列、及び、F1領域と相補的な配列を有するプライマーである。このF2領域とF1領域とが、C677Tを挟んで位置する限り、様々な種類のプライマーを設計することが可能である。
MTHFR C677Tの多型部位をFP領域に設計した14種類の核酸プライマーセットを用い、63℃で1時間及び2時間、増幅反応させた。反応は表1に記載した組成で行った。鋳型DNAにはヒトゲノムを用いた。コンタミネーションの有無、及び非特異的な増幅の有無を確認するため、全てのセットでヒトゲノムの代わりに滅菌超純水を添加したネガティブコントロールを作製した。増幅反応後、3%アガロース電気泳動により増幅産物を確認した。
プライマーセット1、2、9について、1時間反応させた産物、及び、2時間反応させた産物を電気泳動に供した。その結果を図9に示す。プライマーセット9では、2時間後でも増幅産物は得られなかった。プライマーセット1は、1時間の反応では増幅産物は得られなかった。2時間の反応後では十分量の増幅産物が得られた。プライマーセット2では、1時間の反応で十分な増幅産物が得られた。同様の実験を他のプライマーセットでも行った。
MTHFR A1298C一塩基多型をFP領域に設計した9種類のプライマーセットを用い、63℃で1時間及び2時間、増幅反応させた。反応は表1に記載した組成で行った。鋳型DNAにはヒトゲノムを用いた。コンタミネーションの有無、及び非特異的な増幅の有無を確認するため、全てのセットでヒトゲノムの代わりに滅菌超純水を添加したネガティブコントロールを作製した。増幅反応後、3%アガロース電気泳動により増幅産物を確認した。
その結果、1時間の反応で十分量の増幅産物が得られたプライマーセットは、1、2、4、5、8及び9であった。2時間の反応で十分量の増幅産物が得られたプライマーセットは、1、2、3、4、5、8及び9であった。プライマーセット6及び7では、増幅産物が確認されなかった。プライマーセット8及び9では非特異増幅が見られた。
核酸プローブの鎖長は、短すぎても長すぎても好ましくない。塩基の種類により結合力に差はあるが、一般的に鎖長は長くなれば長くなるほど結合力は増加する。核酸プローブの鎖長が短すぎる場合、核酸プローブと増幅産物とハイブリ効率は低くなる。一方、核酸プローブの鎖長が長すぎる場合、野生型核酸プローブと変異型核酸プローブとの1塩基の差が小さくなる。そのため、野生型増幅産物と変異型核酸プローブとの非特異的な結合、また、変異型増幅産物と野生型核酸プローブとの非特異的な結合が増加する。よって、一塩基多型を検出するためには、例えば10〜35塩基のような、適切な鎖長の核酸プローブを用いることが好ましい。
PCR-RFLP解析によってヘテロ型であると判明したヒトゲノムを鋳型に用い、C677T検出用プライマーセット2を用いて、63℃で1時間LAMP増幅を行った。C677T検出用プライマーセット2は上記試験1の結果、最良のプライマーであることが判明したセットである。得られた増幅産物を、電流検出型のDNAチップで検出した。
試験した核酸プローブの塩基配列を表4に示した。核酸プローブは、マイナス鎖のものを用いた。核酸プローブは、電極に固定化するために3’末端をチオール修飾した。ネガティブコントロールプローブについては、MTHFR遺伝子配列とは全く無関係な配列を示すものを使用した。
DNAチップ上に金電極を作製し、これに核酸プローブを固定化した。固定化は、チオールと金との強い結合性を利用して行った。末端をチオール修飾した核酸プローブを含むプローブ溶液を金電極上にスポットし、1時間静置後、1mMメルカプトヘキサノール溶液に浸し、その後、0.2×SSC溶液で洗浄した。同一プローブは2電極ずつスポットした。洗浄後、超純水で洗浄、風乾し、核酸プローブ固定化基体とした。
1−2電極 ネガティブプローブ(配列番号29)
3−4電極 野生型核酸プローブ 15mer (配列番号30)
5−6電極 野生型核酸プローブ 17mer (配列番号31)
7−8電極 野生型核酸プローブ 18mer (配列番号32)
9−10電極 野生型核酸プローブ 19mer (配列番号33)
11−12電極 野生型核酸プローブ 21mer (配列番号34)
13−14電極 変異型核酸プローブ 17mer (配列番号35)
15−16電極 変異型核酸プローブ 19mer (配列番号36)
17−18電極 変異型核酸プローブ 20mer (配列番号37)
19−20電極 変異型核酸プローブ 24mer (配列番号38)
増幅産物と核酸プローブのハイブリダイゼーション及び検出:
上記増幅によって得られた増幅産物に終濃度2×SSCの塩を添加し、電極に固定化された核酸プローブとハイブリダイゼーション反応させた。反応温度は、35℃、45℃、50℃、55℃、60℃とし、60分間反応させた。その後、超純水で軽く洗浄した。電極を挿入剤であるヘキスト33258溶液を50μM含むリン酸緩衝液中に10分間浸漬した後、洗浄し、ヘキスト33258分子の酸化電流応答を測定した。
結果を図11に示す。反応温度が上昇すると共に、得られる信号が増加した。よって、反応温度が高い程、ハイブリダイゼーションの効率が上昇することが示された。反応温度55℃と60℃では、ほぼ同じ結果であった。
次に、反応温度を55℃とし、反応時間を10分、20分、40分、60分、120分間として、試験3−1と同様にハイブリダイゼーションを行った。
結果を図12に示す。反応時間10分と120分により得られた結果は、ほぼ同じであった。このことから、反応時間10分でハイブリダイゼーション反応が飽和状態に達することが明らかになった。
次に、反応温度55℃、反応時間20分で、試験3−1と同様にハイブリダイゼーションを行った。その後、核酸プローブ固定化基体を40℃、45℃、50℃の0.2×SSC洗浄バッファーに20分間浸漬して洗浄した。なお、本試験で増幅に用いた検体核酸は、PCR-RFLP(Polymerase chain reaction-restriction fragment length polymorphism)解析により、野生ホモ型、変異ホモ型、ヘテロ型であると判明している3種類のヒトゲノムを用いた。
結果を図13A〜Cに示す。洗浄なし(超純粋で軽く洗浄しただけのもの)の場合、野生型の増幅産物が変異型核酸プローブによって検出され、同様に変異型の増幅産物が野生型核酸プローブから検出され、非特異的なハイブリダイゼーションが確認された。洗浄温度40℃の結果は、洗浄なしとほぼ同一であった。
シークエンス解析によってヘテロ型であると判明したヒトゲノムを鋳型に用い、A1298C検出用プライマーセット5を用いて、63℃で1時間LAMP増幅を行った。A1298C検出用プライマーセット5は上記試験1の結果、最良のプライマーであることが判明したセットである。得られた増幅産物を、電流検出型のDNAチップで検出した。
試験した核酸プローブの塩基配列を表5に示した。核酸プローブは、マイナス鎖のものを用いた。核酸プローブは、電極に固定化するために3’末端をチオール修飾した。ネガティブコントロールプローブについては、MTHFR遺伝子配列とは全く無関係な配列を示すものを使用した。
核酸プローブ固定化基体は試験3−1と同様に作製した。
1−2電極 ネガティブプローブ(配列番号29)
3−4電極 野生型核酸プローブ 25mer (配列番号39)
5−6電極 野生型核酸プローブ 27mer (配列番号40)
7−8電極 野生型核酸プローブ 29mer (配列番号41)
9−10電極 野生型核酸プローブ 32mer (配列番号42)
11−12電極 変異型核酸プローブ 22mer (配列番号43)
13−14電極 変異型核酸プローブ 24mer (配列番号44)
15−16電極 変異型核酸プローブ 25mer (配列番号45)
17−18電極 変異型核酸プローブ 26mer (配列番号46)
19−20電極 変異型核酸プローブ 29mer (配列番号47)
増幅産物と核酸プローブのハイブリダイゼーション及び検出:
上記増幅によって得られた増幅産物に終濃度2×SSCの塩を添加し、電極に固定化された核酸プローブとハイブリダイゼーション反応させた。反応温度は、35℃、45℃、50℃、55℃、60℃とし、60分間反応させた。その後、超純水で軽く洗浄した。電極を挿入剤であるヘキスト33258溶液を50μM含むリン酸緩衝液中に10分間浸漬した後、洗浄し、ヘキスト33258分子の酸化電流応答を測定した。
結果を図14に示す。反応温度が上昇すると共に、得られる信号が増加した。よって、反応温度が高い程、ハイブリダイゼーションの効率が上昇することが示された。反応温度55℃と60℃では、ほぼ同じ結果であった。
次に、反応温度55℃、反応時間20分で、試験4−1と同様にハイブリダイゼーションを行った。その後、核酸プローブ固定化基体を45℃の0.2×SSC洗浄バッファーに20分間浸漬して洗浄した。なお、本試験で増幅に用いた検体核酸は、シークエンス解析により、野生ホモ型、変異ホモ型、ヘテロ型であると判明している3種類のヒトゲノムを用いた。
結果を図15に示す。野生型増幅産物では、野生型核酸プローブ(27A、29A)によって高い信号値が検出され、変異型核酸プローブ(24C、25C、26C)によってはほとんど信号値が検出されなかった。同様に、変異型増幅産物では、変異型核酸プローブ(24C、25C、26C)によって高い信号値が検出され、野生型核酸プローブ(27A、29A)によってはほとんど信号値が検出されなかった。また、ヘテロ型の増幅産物では、野生型核酸プローブ(27A、29A)および変異型核酸プローブ(24C、25C、26C)の双方により高い信号値が検出された。
本発明が対象とする検体は特に限定される物ではなく、例えば、ヒトから採取した血液、血清、白血球、毛根、口腔粘膜などを用いることができる。これら検体試料から核酸成分の抽出を行い、標的核酸の検出試験に供される試料溶液を調製する。抽出方法は特に限定されないが、例えば、市販の核酸抽出方法QIAamp(QIAGEN社製)、スマイテスト(住友金属社製)等を利用することも可能である。
本発明の他の側面から、本発明の検出方法に用いるための、LAMP法のための上記プライマーセットを具備するキットが提供される。該キットは、任意に、鎖置換型DNA合成酵素、合成基質、及び緩衝溶液などを具備することができる。
また、該核酸プローブ又は核酸プローブ固定化基体をさらに具備する上記キットも提供される。
C677T検出用核酸プライマーセット2に配列番号27のLBcループプライマー(表2を参照)、A1298C検出用核酸プライマーセット5に配列番号28のLBcループプライマー(表3を参照)を各々25μl反応液中40pmol添加し、増幅を行った。その結果、飽和増幅時間が、60分から30分程度に短縮された。
C677T及びA1298Cを同時に検出する試験を行った。C677T検出用核酸プライマーセット2又はA1298C検出用核酸プライマーセット5のそれぞれを用いて、ヒトゲノムを63℃で1時間増幅した。ヒトゲノムは、PCR-RFLP解析、またはシークエンス解析により、野生ホモ型、変異ホモ型、ヘテロ型であると判明している3種類のヒトゲノムを用いた。増幅反応後、C677T及びA1298Cのそれぞれについて得られた2種類の増幅産物を混合し、混合反応液を調製した。
この混合反応液を、C677T用の核酸プローブ及びA1298C用の核酸プローブを用いる検出に供した。用いた核酸プローブは、次の通りである:
C677T 野生型核酸プローブ(配列番号32)、変異型核酸プローブ(配列番号37)、
A1298C 野生型核酸プローブ(配列番号40)、変異型核酸プローブ(配列番号45)
核酸プローブは、全てマイナス鎖のものを用い、3’末端をチオール修飾した。
上記試験3−1に記載の方法と同様にプローブ核酸固定化電極を作製した。
1−2電極 ネガティブプローブ(配列番号29)
3−4電極 C677T 野生型核酸プローブ26mer (配列番号32)
5−6電極 C677T 変異型核酸プローブ27mer (配列番号37)
7−8電極 A1298C 野生型核酸プローブ23mer (配列番号40)
9−10電極 A1298C 変異型核酸プローブ26mer (配列番号45)
増幅産物と核酸プローブのハイブリダイゼーション及び検出:
上記試験3−2と同様に行った。
結果を図16に示す。C677T、A1298Cの各型において、理想的な検出パターンを示した。このことから、DNAチップを用いてC677T、A1298Cを同時に検出できることが示された。
Claims (27)
- MTHFR遺伝子の一塩基多型C677Tにおける遺伝子型を検出するための、LAMP増幅用核酸プライマーセットであって、
標的核酸の5’末端側から順にF3領域、F2領域及びF1領域、及び3’末端側から順にB3c領域、B2c領域及びB1c領域とし、
核酸プライマーが3’末端側に前記F2領域と同じ配列を有し且つ5’末端側に前記F1領域と相補的な配列を有するFIPプライマー、前記F3領域と同じ配列から成るF3プライマー、3’末端側に前記B2c領域と相補的な配列を有し且つ5’末端側に前記B1c領域と同じ配列を有するBIPプライマー、及び、前記B3c領域と相補的な配列から成るB3プライマーである場合に、
表2に記載されたプライマーセット1〜8から選択されるFIPプライマー及びBIPプライマー、
前記標的核酸のF2領域の5’末端から60塩基以内の領域に結合するF3プライマー、及び、
前記標的核酸のB2c領域の3’末端から60塩基以内の領域に結合するB3プライマーを具備する、核酸プライマーセット。 - 前記FIPプライマー及びBIPプライマーが、表2に記載されたプライマーセット2、3、4、5、7及び8から選択される、請求項1に記載の核酸プライマーセット。
- 前記FIPプライマー及びBIPプライマーが、表2に記載されたプライマーセット2のプライマーである、請求項1に記載の核酸プライマーセット。
- MTHFR遺伝子の一塩基多型C677Tにおける遺伝子型を検出するための、請求項1〜3の何れか一項に記載の核酸プライマーセットを具備するキット。
- 請求項1〜3の何れか一項に記載の核酸プライマーセットを使用して標的核酸を増幅する工程と、
得られた増幅産物に含まれる、野生型の増幅産物と変異型の増幅産物のそれぞれの量を測定し、比較する工程と
を具備する、MTHFR遺伝子の一塩基多型C677Tにおける遺伝子型の検出方法。 - 前記増幅産物の測定が、基体に固定化された核酸プローブと該増幅産物とをハイブリダイゼーションさせ、該核酸プローブに結合した増幅産物の量を測定することによって行われ、
該核酸プローブが、前記野生型の増幅産物と相補的な野性型核酸プローブ、及び、前記変異型の増幅産物と相補的な変異型核酸プローブであることを特徴とする、請求項5に記載の検出方法。 - 前記野生型核酸プローブが62〜73℃のTm値を有し、前記変異型核酸プローブが61〜71℃のTm値を有し、且つ、前記一塩基多型C677T部位がそれぞれの核酸プローブの末端から3塩基以上内側に位置することを特徴とする、請求項6に記載の検出方法。
- 前記野生型核酸プローブが68〜71℃のTm値を有し、前記変異型核酸プローブが66〜69℃のTm値を有することを特徴とする、請求項7に記載の検出方法。
- 前記野生型核酸プローブが配列番号32又は33の配列又はそれらの相補配列から成り、前記変異型核酸プローブが配列番号36又は37の配列又はそれらの相補配列から成る、請求項6に記載の検出方法。
- 前記野生型核酸プローブが配列番号32の配列又はその相補配列から成り、前記変異型核酸プローブが配列番号37の配列又はその相補配列から成る、請求項9に記載の検出方法。
- MTHFR遺伝子の一塩基多型C677Tにおける遺伝子型を検出するための野性型及び変異型の核酸プローブであって、
標的核酸の5’末端側から順にF3領域、F2領域及びF1領域、及び3’末端側から順にB3c領域、B2c領域及びB1c領域とし、
核酸プライマーが3’末端側に前記F2領域と同じ配列を有し且つ5’末端側に前記F1領域と相補的な配列を有するFIPプライマー、前記F3領域と同じ配列から成るF3プライマー、3’末端側に前記B2c領域と相補的な配列を有し且つ5’末端側に前記B1c領域と同じ配列を有するBIPプライマー、及び、前記B3c領域と相補的な配列から成るB3プライマーである場合に、
表2に記載されたプライマーセット1〜8から選択されるFIPプライマー及びBIPプライマー、前記標的核酸のF2領域の5’末端から60塩基以内の領域に結合するF3プライマー、及び、前記標的核酸のB2c領域の3’末端から60塩基以内の領域に結合するB3プライマーから成る核酸プライマーセットを用いて標的核酸を増幅し、得られた増幅産物を検出するために用いられ、
前記野性型核酸プローブが、野生型の増幅産物と相補的であり、62〜73℃のTm値を有し、且つ、前記一塩基多型C677T部位がその末端から3塩基以上内側に位置することを特徴とし、
前記変異型核酸プローブが、変異型の増幅産物と相補的であり、61〜71℃のTm値を有し、且つ、前記一塩基多型C677T部位がその末端から3塩基以上内側に位置することを特徴とする、野性型及び変異型の核酸プローブ。 - 前記野性型核酸プローブが、配列番号32又は33の配列又はそれらの相補配列から成り、前記変異型核酸プローブが、配列番号36又は37の配列又はそれらの相補配列から成る、請求項11に記載の野性型及び変異型の核酸プローブ。
- 請求項11又は12に記載の野性型及び変異型の核酸プローブを固定化した核酸プローブ固定化基体。
- MTHFR遺伝子の一塩基多型A1298Cにおける遺伝子型を検出するための、LAMP増幅用核酸プライマーセットであって、
標的核酸の5’末端側から順にF3領域、F2領域及びF1領域、及び3’末端側から順にB3c領域、B2c領域及びB1c領域とし、
核酸プライマーが3’末端側に前記F2領域と同じ配列を有し且つ5’末端側に前記F1領域と相補的な配列を有するFIPプライマー、前記F3領域と同じ配列から成るF3プライマー、3’末端側に前記B2c領域と相補的な配列を有し且つ5’末端側に前記B1c領域と同じ配列を有するBIPプライマー、及び、前記B3c領域と相補的な配列から成るB3プライマーである場合に、
表3に記載されたプライマーセット1〜5から選択されるFIPプライマー及びBIPプライマー、
前記標的核酸のF2領域の5’末端から60塩基以内の領域に結合するF3プライマー、及び、
前記標的核酸のB2c領域の3’末端から60塩基以内の領域に結合するB3プライマーを具備する、核酸プライマーセット。 - 前記FIPプライマー及びBIPプライマーが、表3に記載されたプライマーセット1、2、4、及び5から選択される、請求項14に記載の核酸プライマーセット。
- 前記FIPプライマー及びBIPプライマーが、表3に記載されたプライマーセット5のプライマーである、請求項1に記載の核酸プライマーセット。
- MTHFR遺伝子の一塩基多型A1298Cにおける遺伝子型を検出するための、請求項14〜16の何れか一項に記載の核酸プライマーセットを具備するキット。
- 請求項14〜16の何れか一項に記載の核酸プライマーセットを使用して標的核酸を増幅する工程と、
得られた増幅産物に含まれる、野生型の増幅産物と変異型の増幅産物のそれぞれの量を測定し、比較する工程と
を具備する、MTHFR遺伝子の一塩基多型A1298Cにおける遺伝子型の検出方法。 - 前記増幅産物の測定が、基体に固定化された核酸プローブと該増幅産物とをハイブリダイゼーションさせ、該核酸プローブに結合した増幅産物の量を測定することによって行われ、
該核酸プローブが、前記野生型の増幅産物と相補的な野性型核酸プローブ、及び、前記変異型の増幅産物と相補的な変異型核酸プローブであることを特徴とする、請求項18に記載の検出方法。 - 前記野生型核酸プローブが64〜72℃のTm値を有し、前記変異型核酸プローブが63〜73℃のTm値を有し、且つ、前記一塩基多型A1298C部位がそれぞれの核酸プローブの末端から3塩基以上内側に位置することを特徴とする、請求項19に記載の検出方法。
- 前記野生型核酸プローブが67〜68℃のTm値を有し、前記変異型核酸プローブが67〜70℃のTm値を有することを特徴とする、請求項20に記載の検出方法。
- 前記野生型核酸プローブが配列番号40又は41の配列又はそれらの相補配列から成り、前記変異型核酸プローブが配列番号44又は45の配列又はそれらの相補配列から成る、請求項21に記載の検出方法。
- 前記野生型核酸プローブが配列番号40の配列又はその相補配列から成り、前記変異型核酸プローブが配列番号45の配列又はその相補配列から成る、請求項22に記載の検出方法。
- MTHFR遺伝子の一塩基多型A1298Cにおける遺伝子型を検出するための野性型及び変異型の核酸プローブであって、
標的核酸の5’末端側から順にF3領域、F2領域及びF1領域、及び3’末端側から順にB3c領域、B2c領域及びB1c領域とし、
核酸プライマーが3’末端側に前記F2領域と同じ配列を有し且つ5’末端側に前記F1領域と相補的な配列を有するFIPプライマー、前記F3領域と同じ配列から成るF3プライマー、3’末端側に前記B2c領域と相補的な配列を有し且つ5’末端側に前記B1c領域と同じ配列を有するBIPプライマー、及び、前記B3c領域と相補的な配列から成るB3プライマーである場合に、
表3に記載されたプライマーセット1〜5から選択されるFIPプライマー及びBIPプライマー、前記標的核酸のF2領域の5’末端から60塩基以内の領域に結合するF3プライマー、及び、前記標的核酸のB2c領域の3’末端から60塩基以内の領域に結合するB3プライマーから成る核酸プライマーセットを用いて標的核酸を増幅し、得られた増幅産物を検出するために用いられ、
前記野性型核酸プローブが、野生型の増幅産物と相補的であり、64〜72℃のTm値を有し、且つ、前記一塩基多型A1298C部位がその末端から3塩基以上内側に位置することを特徴とし、
前記変異型核酸プローブが、変異型の増幅産物と相補的であり、63〜73℃のTm値を有し、且つ、前記一塩基多型A1298C部位がその末端から3塩基以上内側に位置することを特徴とする、野性型及び変異型の核酸プローブ。 - 前記野性型核酸プローブが、配列番号40又は41の配列又はそれらの相補配列から成り、前記変異型核酸プローブが、配列番号44又は45の配列又はそれらの相補配列から成る、請求項24に記載の野性型及び変異型の核酸プローブ。
- 請求項24又は25に記載の野性型及び変異型の核酸プローブを固定化した核酸プローブ固定化基体。
- MTHFR遺伝子の一塩基多型C677T及びA1298Cにおける遺伝子型を同時に検出する方法であって、
表2に記載されたプライマーセット2を使用して標的核酸を増幅する工程と、
表3に記載されたプライマーセット5を使用して標的核酸を増幅する工程と、
得られた増幅産物を混合して混合液を調製する工程と、
配列番号32の配列又はその相補配列から成るC677T用野生型核酸プローブ、配列番号37の配列又はその相補配列から成るC677T用変異型核酸プローブ、配列番号40の配列又はその相補配列から成るA1298C用野生型核酸プローブ、及び、配列番号45の配列又はその相補配列から成るA1298C変異型核酸プローブが固定された核酸プローブ固定化基体と前記混合液を接触させ、前記増幅産物と前記核酸プローブとをハイブリダイゼーションさせる工程と、
前記それぞれの核酸プローブに結合した増幅産物の量を測定する工程と
前記C677T用野生型核酸プローブ及びC677T用変異型核酸プローブに結合した増幅産物の量を測定して比較する工程と、
前記A1298C用野生型核酸プローブ及びA1298C用変異型核酸プローブに結合した増幅産物の量を測定して比較する工程と、
を具備する、MTHFR遺伝子の一塩基多型C677T及びA1298Cにおける遺伝子型の同時検出方法。
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