JP2008235418A - 冷却装置およびこれを備えた電子機器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 ベースプレート3と放熱フィン4を有したヒートシンク本体2と、ヒートシンク本体2に放熱フィン4の先端部に対向する部位を覆い、ヒートシンク本体2と組み合わせることで放熱フィン4の長手方向に沿って冷却風の通風路12を形成するように構成してなるケース本体7と、通風路12の内部に配置されたファン5と、カバープレート7Aに配置され、冷却風Fをファン5により強制導入するファン吸気口6と、を備えた冷却装置において、ケース本体7は、ファン吸気口6が取り付けられる部位の外形の一部を切り欠いて、吸気スペースSを確保するようにカバープレート7Aを備えた。
【選択図】 図1
Description
図5は、従来の強制空冷式の冷却装置を備えた電子機器であって、(a)は全体斜視図、(b)は平面図であり、例えばインバータ装置やサーボアンプなどが相当する。
図5において、101は電子機器、102はヒートシンク本体、103はベースプレート、104は放熱フィン、105はファン、106はファン吸気口、107はケース本体、108は発熱部品、109は通風路、Fは冷却風の流れを示している。
電子機器101の冷却装置は、基本的にヒートシンク本体102とケース本体107で構成される。ヒートシンク本体102は、ベースプレート103の一方の面に発熱部品108を密着するように取り付け、ベースプレート103の該発熱部品108が取り付けられる面の反対側の背面に複数の放熱フィン104を有している。また、ケース本体107は、該放熱フィン104の先端部に対向する部位を覆い、ヒートシンク本体102に取り付けられている。このヒートシンク本体102とケース本体107により、放熱フィン104の長手方向に沿って冷却風の通風路109が形成されており、冷却風の通風路109の内部にはファン105が配置されている。また、ケース本体107は、冷却風Fを通風路109内に強制導入するためのファン吸気口106が設けられている。
また、一方で市場では電子装置の取り付けスペースの縮小が求められており、改善すべき課題となっている。
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであり、電子機器を他の構造物や別の電子機器に接近して配置した場合にも、電子機器の側面に取り付けられたファンに効率良く吸気することにより冷却能力を確保し、その結果電子機器の取り付けスペースを小型化することができる冷却装置およびこれを備えた電子機器を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、発熱部品を取り付けるためのベースプレートの背面に複数の放熱フィンを有してなるヒートシンク本体と、前記ヒートシンク本体に該放熱フィンの先端部に対向する部位を覆うように取り付けられると共に、前記ヒートシンク本体と組み合わせることで該放熱フィンの長手方向に沿って開口した冷却風の通風路を形成するように構成してなるケース本体と、前記冷却風の通風路の内部に配置されたファンと、前記ケース本体の該放熱フィンと対向する面に配置されると共に前記ファンにより冷却風を前記通風路内に強制導入するためのファン吸気口と、を備えた冷却装置において、前記ケース本体は、該ファン吸気口が取り付けられる部位の外形の一部を切り欠いて、該ケース本体の面位置より内側に形成されたカバープレートを有したことを特徴としている。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の冷却装置において、前記カバープレートは前記放熱フィンの先端部と密着するように設けられたことを特徴としている。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の冷却装置において、前記ケース本体に設けた前記カバープレートの取付け面の面位置から前記ケース本体における前記放熱フィンと対向しない部位の面位置までの間の距離は、平面視で前記ファンの厚みの1/2倍〜2倍であることを特徴としている。
また、請求項4に記載の発明は、請求項1または2に記載の冷却装置において、前記カバープレートは、前記ケース本体に対する取付け部位となる端面の反対側の端面に障壁板を設けたことを特徴としている。
また、請求項5に記載の発明は、請求項1または2に記載の冷却装置において、前記カバープレートの前記放熱フィンとの反対側に、前記ケース本体における前記放熱フィンと対向しない部位の面位置と同じ位置に配置するように第2のカバープレートを設けたことを特徴としている。
また、請求項6に記載の発明は、請求項1〜5の何れか1項に記載の冷却装置を備えた電子機器であることを特徴としている。
また、請求項2に記載の発明によると、カバープレートをヒートシンクの放熱フィンの先端部と密着するように設けることで、カバープレートと放熱フィン間の熱伝達が良好になり、冷却効率が上がる。
また、請求項3に記載の発明によると、カバープレートの外形を一部切り欠くことで形成される空間の厚さをファンの厚さの1/2倍〜2倍とすることにより、空間の厚さを最適にすることができる。これにより、電子機器の外形の小型化と冷却性能のバランスを取ることができる。
また、請求項4に記載の発明によると、カバープレートのケース本体取付け部位となる端面の反対側の端面に障壁板を設けることで、電子機器に別の電子機器を並行して密着させるように配置する場合においても、電子機器の冷却能力を低下させること無く、複数の電子機器を取り付ける際の取り付けスペースを小型化できる。
また、請求項5に記載の発明によると、電子機器がファン吸気部にカバーを設けることで、吸気スペースにファンの吸気を妨げる障害物が入り込むことを防止することができ、冷却装置の性能が低下すること防ぐことが可能である。
また、請求項6に記載の発明によると、請求項1〜5の何れか1項に記載の冷却装置における効果を有する電子機器を提供することができる。
図1において、1は電子機器、2はヒートシンク本体、3はベースプレート、4は放熱フィン、5はファン、6はファン吸気口、7はケース本体、7Aはカバープレート、8は発熱部品、9は障壁板、12は通風路、Sは吸気スペース、Lsは吸気スペースの厚さ、Fは冷却風の流れを示している。
本発明の電子機器1の冷却装置が、発熱部品8が取り付けられたベースプレート3と、ベースプレート3の背面に複数の放熱フィン4を有したヒートシンク本体2と、ヒートシンク本体2に放熱フィン4の先端部に対向する部位を覆い、ヒートシンク本体2と組み合わせることで放熱フィン4の長手方向に沿って開口した冷却風Fの通風路12を形成するように構成してなるケース本体7と、通風路12の内部に配置されたファン5と、ケース本体7の放熱フィン4と対向する面に配置されると共にファン5により冷却風Fを通風路12内に強制導入するためのファン吸気口6と、を備える点は従来技術と同じである。
また、ケース本体7に取付けたカバープレート7Aの取付け面の面位置からケース本体7における放熱フィン4と対向しない部位の面位置までの間の距離(吸気スペースSの厚さLSの寸法)は、図1(b)における平面視でファンの厚さLFの1/2倍〜2倍が好ましい。
具体的には、吸気スペースSの厚さLSがファン5の厚さLFに比べて小さ過ぎると、ファン5の吸気効率が低下して冷却能力が低くなる。また、吸気スペースSの厚さLSがファン5の厚さLFに比べて大き過ぎると、ファン5の吸気効率は良くなるが、電子機器1の外形寸法が大きくなり電子機器1の小型化に悪影響を及ぼす。このような理由から冷却能力と小型化を両立するには、吸気スペースSの厚さLsがファン5の厚さの1/2倍〜2倍程度が最適となっている。
また、カバープレート7Aは、ケース本体7に対する取付け部位となる端面の反対側の端面に障壁板9を設けた構成になっているが、その実施例については、第2および第3実施例にて説明する。
また、カバープレート7Aは、ファン吸気口6から吸気される冷却風Fと、ヒートシンク本体2の放熱により温度が上昇して熱交換される冷却風Fとが混ざることを抑制して、冷却特性を向上させる効果がある。
図2に示すように、電子機器1のカバープレート7Aに設けた障壁板9により、電子機器1のファン取付面に別の構造物10を接近させて取り付けた場合でも、平面視で吸気スペースSが確保され、かつ、吸気スペースSの上下は開放されているため、吸気スペースSを通過して通風路12の方向に向かって入る空気が円滑にファンへ吸気され、ヒートシンクの冷却能力が維持される。これにより、冷却装置の能力を維持することができると共に、電子機器1の取り付けスペースを小型化できる。
図3において、11は電子機器1とは別の電子機器である。
電子機器1と別の電子機器11を密着させて並べて配置する場合、電子機器1本体と障壁板9により、電子機器1と別の電子機器11の間に吸気スペースSが確保され、かつ、吸気スペースSの上下は開放されているため、吸気スペースSを通過して通風路12の方向に向かって入る空気が円滑にファン5へ吸気され、ヒートシンク2の冷却能力が維持される。
図4において、7Bはカバープレートである。
第4実施例が第1〜第3実施例と異なる点は、カバープレート7Aの放熱フィン4との反対側に、ケース本体7における放熱フィン4と対向しない部位の面位置と同じ位置に配置するように第2のカバープレート7Bを設けた点である。
図4において、例えば、電子機器1と他の構造物や電子機器と並べて配置する場合、吸気スペースSよりも小さな部品が吸気スペースS内に入り込み、吸気の効率を低下させる場合があるが、それを防止するため、カバープレート7Bを電子機器1本体に取り付け、吸気スペースSを確保する。
これにより、電子機器1の吸気スペースSにファン5の吸気を妨げる障害物が入り込むことを防止し、冷却装置の性能が低下すること防ぐことが可能である。
2 ヒートシンク本体
3 ベースプレート
4 放熱フィン
5 ファン
6 ファン吸気口
7 ケース本体、
7A カバープレート
7B カバープレート
8 発熱部品、
9 障壁板、
10 構造物
11 別の電子機器
12 通風路
S 吸気スペース、
Ls 吸気スペースの厚さ
F 冷却風の流れ
Claims (6)
- 発熱部品を取り付けるためのベースプレートの背面に複数の放熱フィンを有してなるヒートシンク本体と、
前記ヒートシンク本体に該放熱フィンの先端部に対向する部位を覆うように取り付けられると共に、前記ヒートシンク本体と組み合わせることで該放熱フィンの長手方向に沿って開口した冷却風の通風路を形成するように構成してなるケース本体と、
前記冷却風の通風路の内部に配置されたファンと、
前記ケース本体の該放熱フィンと対向する面に配置されると共に前記ファンにより冷却風を前記通風路内に強制導入するためのファン吸気口と、
を備えた冷却装置において、
前記ケース本体は、該ファン吸気口が取り付けられる部位の外形の一部を切り欠いて、該ケース本体の面位置より内側に形成されたカバープレートを有したことを特徴とする冷却装置。 - 前記カバープレートは前記放熱フィンの先端部と密着するように設けられたことを特徴とする請求項1に記載の冷却装置。
- 前記ケース本体に設けた前記カバープレートの取付け面の面位置から前記ケース本体における前記放熱フィンと対向しない部位の面位置までの間の距離は、平面視で前記ファンの厚みの1/2倍〜2倍であることを特徴とする請求項1または2に記載の冷却装置。
- 前記カバープレートは、前記ケース本体に対する取付け部位となる端面の反対側の端面に障壁板を設けたことを特徴とする請求項1または2に記載の冷却装置。
- 前記カバープレートの前記放熱フィンとの反対側に、前記ケース本体における前記放熱フィンと対向しない部位の面位置と同じ位置に配置するように第2のカバープレートを設けたことを特徴とする請求項1または2に記載の冷却装置。
- 請求項1〜5の何れか1項に記載の冷却装置を備えた電子機器。
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