JP2019054055A - ファンユニット及び電子機器 - Google Patents

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翼 橋本
Tsubasa Hashimoto
翼 橋本
啓 庄司
Hiromu Shoji
啓 庄司
秀樹 薗部
Hideki Sonobe
秀樹 薗部
中村 弘
Hiroshi Nakamura
弘 中村
利光 小林
Toshimitsu Kobayashi
利光 小林
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Abstract

【課題】放熱性能を向上させること。
【解決手段】吸気口44と排気口46を有し、吸気口44と排気口46が対向する第1方向に交差する第2方向での排気口46の大きさが吸気口44よりも大きい筐体32と、吸気口44と排気口46の間で筐体32内に設けられ、第2方向での大きさが吸気口44よりも大きく、吸気口44から取り込んだ空気を排気口46に排出するファン50と、吸気口44とファン50との間に設けられ、吸気口44側からファン50側に向かって吸気口44から取り込まれた空気が流れる流通領域56が広がるように傾斜した傾斜板64と、を備える、ファンユニット。
【選択図】図2

Description

本発明は、ファンユニット及び電子機器に関する。
電子機器の冷却にファンを用いることが知られている。例えば、ファンと、ファンの軸方向に並んだフィンにファンからの風が当たることにより放熱させるヒートシンクを有するユニットと、を備える冷却構造が知られている。ファンとユニットとの間には、ファンからの風を各フィン間にむらなく送風する風導装置が設けられている(例えば、特許文献1)。
特開2001−94281号公報
吸気口と排気口を有する筐体内にファンが設けられたファンユニットにおいて、吸気口と排気口が対向する方向に交差する方向における吸気口の大きさが小さくなることがある。この場合に、吸気口に合わせてファン及び排気口を小さくすると、ファンの1つ当たりの放熱量が低下するため、放熱性能が低下してしまう。そこで、吸気口よりも排気口を大きくし且つ吸気口よりも大きなファンを用いることが考えられる。しかしながら、この場合でも、良好な放熱性能が得られないことがある。
1つの側面では、放熱性能を向上させることを目的とする。
1つの態様では、吸気口と排気口を有し、前記吸気口と前記排気口が対向する方向に交差する方向での前記排気口の大きさが前記吸気口よりも大きい筐体と、前記吸気口と前記排気口の間で前記筐体内に設けられ、前記交差する方向での大きさが前記吸気口よりも大きく、前記吸気口から取り込んだ空気を前記排気口に排出するファンと、前記吸気口と前記ファンとの間に設けられ、前記吸気口側から前記ファン側に向かって前記吸気口から取り込まれた前記空気が流れる領域が広がるように傾斜した傾斜板と、を備える、ファンユニットである。
1つの態様では、電子部品が設けられた本体部と、前記本体部に取り付けられたファンユニットと、を備え、前記ファンユニットは、吸気口と排気口を有し、前記吸気口と前記排気口が対向する方向に交差する方向での前記排気口の大きさが前記吸気口よりも大きい筐体と、前記吸気口と前記排気口の間で前記筐体内に設けられ、前記交差する方向での大きさが前記吸気口よりも大きく、前記吸気口から取り込んだ空気を前記排気口に排出するファンと、前記吸気口と前記ファンとの間に設けられ、前記吸気口側から前記ファン側に向かって前記吸気口から取り込まれた前記空気が流れる領域が広がるように傾斜した傾斜板と、を備える、電子機器である。
1つの側面として、放熱性能を向上させることができる。
図1(a)は、実施例1に係る電子機器の斜視図、図1(b)は、図1(a)のA−A間の断面図である。 図2は、実施例1におけるファンユニットの断面図である。 図3は、実施例1におけるファンユニットの分解斜視図である。 図4(a)から図4(c)は、図3のA〜C方向から整流部材を見たときの図である。 図5は、比較例1におけるファンユニットの断面図である。 図6(a)は、実施例1におけるファンユニットの風速のシミュレーション結果、図6(b)は、比較例1におけるファンユニットの風速のシミュレーション結果を示す図である。 図7は、実施例2におけるファンユニットの断面図である。 図8(a)及び図8(b)は、実施例3におけるファンユニットに用いられる整流部材の斜視図である。 図9は、実施例1におけるファンユニットで生じ得る課題を説明する図である。 図10は、実施例4に係る電子機器の断面図である。 図11は、実施例4におけるファンユニットに用いられる整流部材の斜視図である。 図12(a)から図12(c)は、図11のA〜C方向から整流部材を見たときの図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施例について説明する。
図1(a)は、実施例1に係る電子機器の斜視図、図1(b)は、図1(a)のA−A間の断面図である。図1(a)及び図1(b)のように、実施例1の電子機器100は、本体部10と、本体部10に取り付けられたファンユニット30と、を備える。本体部10は、筐体12と、筐体12内に設けられたベースプレート14と、を含む。筐体12及びベースプレート14は、例えばアルミニウムなどの金属で形成されている。ベースプレート14上には、半導体IC(Integrated Circuit)チップなどの電子部品18と、FPGA(Field-programmable Gate Array)又はSFP(Small Form-factor Pluggable)などの発熱量の大きな電子部品20と、が搭載されたプリント基板16が実装されている。筐体12の底部とベースプレート14との間には、筐体12に設けられた吸気口から取り込まれた空気が流れる送風路24が設けられている。送風路24を流れる空気によって、電子部品18及び20が冷却される。
ファンユニット30は、筐体32と、筐体32内に設置された軸流ファンであるファン50と、を含む。ファン50は、ハブ51とプロペラ53とを含む。筐体32は、本体部10の送風路24に連通する吸気口44と、吸気口44と対向する位置に設けられた排気口46と、を有する。吸気口44と排気口46とが対向する方向を第1方向、第1方向に交差する方向を第2方向とする。ファン50は、第1方向において吸気口44と排気口46との間に設けられている。ファン50は、例えば排気口46側に寄せて設けられている。第2方向において、排気口46の大きさは筐体32の大きさと同程度であるのに対し、吸気口44の大きさは筐体32の大きさよりも小さくなっている。例えば、第2方向における吸気口44の大きさは、第2方向における筐体32の大きさの1/2程度以下となっている。このように、第2方向において、排気口46は吸気口44よりも大きくなっている。ファン50は、排気口46と第2方向における大きさが同程度となっている。したがって、第2方向において、ファン50も吸気口44より大きくなっている。
図2は、実施例1におけるファンユニットの断面図である。図3は、実施例1におけるファンユニットの分解斜視図である。図2及び図3のように、筐体32は、底部34と排気口46側の側壁となる排気側壁部36とを含む箱状の基部40に、蓋部38が組み付けられて形成されている。筐体32は、吸気口44側には側壁が設けられずに開口している。基部40及び蓋部38は、例えばアルミニウム又はステンレス鋼などの金属で形成されているが、樹脂で形成されていてもよい。
筐体32を構成する基部40内に、複数のファン50が吸気口44に対して並列に設置されている。ファン50は、ネジなどの固定部54が筐体32を構成する排気側壁部36に設けられたネジ穴などの穴に嵌め込まれることで、筐体32に固定されている。1つのファン50は、4隅に設けられた4つの固定部54によって筐体32に固定されている。
筐体32内にN字型形状をした整流部材60が設けられている。図4(a)から図4(c)は、図3のA〜C方向から整流部材を見たときの図である。図2から図4(c)のように、整流部材60は、吸気口板62と傾斜板64と固定板66とが一体となった構造をしている。吸気口板62は、筐体32に形成される吸気口44を画定する役割を担う。傾斜板64は、吸気口44から取り込まれた空気を整流する役割を担う。固定板66は、整流部材60を筐体32に固体する役割を担う。整流部材60は、例えばアルミニウム又はステンレス鋼などの金属で形成されているが、樹脂で形成されていてもよい。
吸気口板62と固定板66とは略平行に設けられている。傾斜板64は、吸気口板62と固定板66とに対して斜めに傾いて設けられている。傾斜板64の一端が吸気口板62の端に接続し、他端が固定板66の端に接続することで、吸気口板62と傾斜板64と固定板66とを含む整流部材60はN字型形状となっている。
固定板66には複数の穴68と複数の開口70が設けられている。穴68は、例えばネジ穴である。整流部材60は、ファン50を筐体32に固定する固定部54が穴68に嵌め込まれることで、筐体32内でファン50に固定されている。ファン50は筐体32に固定部54によって固定されていることから、整流部材60は筐体32に固定されている。複数の開口70は、複数のファン50それぞれに対応する位置に設けられている。これにより、ファン50が回転することで、開口70を介して空気が取り込まれるようになる。
第2方向において、吸気口板62は、固定板66及び筐体32の排気側壁部36よりも小さい。このため、例えば、固定板66がファン50に固定されたときに、吸気口板62と筐体32の底部34とが離れて設けられ、吸気口板62と筐体32の底部34との間に開口が形成されるようになる。この開口が筐体32の吸気口44となる。排気口46は、筐体32の排気側壁部36に設けられた開口により形成される。なお、吸気口板62の筐体32の蓋部38側の端部と固定板66の筐体32の蓋部38側の端部とは、蓋部38に接して設けられていてもよいし、離れて設けられていてもよい。
吸気口板62によって筐体32の吸気口44が画定され、固定板66が複数のファン50に固定されることで、傾斜板64は吸気口44と複数のファン50との間の空間52に位置するようになる。傾斜板64は、吸気口44側から複数のファン50側に向かって吸気口44から取り込まれた空気が流れる流通領域56が広がるように傾斜している。これにより、吸気口44から取り込まれた空気を整流する効果が得られる。例えば、傾斜板64の一端は吸気口板62の吸気口44側の端に接続し、他端は固定板66の端に接続している。
整流部材60の吸気口板62には電源端子72が取り付けられている。電源端子72には配線ケーブル74の一端が電気的に接続されている。配線ケーブル74の他端はファン50に電気的に接続されている。筐体32内の吸気口44とファン50との間の空間52は、傾斜板64によって、吸気口44から取り込まれた空気が流れる流通領域56とその他の領域58とに分割されている。配線ケーブル74は、その他の領域58に設けられ、流通領域56には設けられていない。
図5は、比較例1におけるファンユニットの断面図である。図5のように、比較例1におけるファンユニット500では、筐体32の蓋部38は、筐体32の吸気口44を画定する吸気側壁部42を含んでいる。筐体32内の吸気口44とファン50との間の空間52には整流部材60が設けられていない。ファン50に電気的に接続された配線ケーブル74は、空間52内を引き回され、クランプ76で挟まれている。その他の構成は、実施例1の図2と同じであるため説明を省略する。
ここで、実施例1におけるファンユニット30と比較例1におけるファンユニット500に対して行ったシミュレーションについて説明する。シミュレーションは、筐体32内に4つのファン50が並列に設けられ、ファン50によって生じる風速を評価することを行った。筐体32の高さ(第2方向の大きさ)は42mm、4つのファン50が並列に並んだ方向における筐体32の長さ(第1方向及び第2方向に交差する方向の大きさ)は332mmとした。筐体32の吸気口44の高さ(第2方向の大きさ)は16mm、排気口46の高さ(第2方向の大きさ)は400mm、吸気口44から排気口46までの長さは70mm、吸気口44からファン50までの長さは42mmとした。また、外気温は25℃、外気風速は0m/sであるとした。なお、筐体32内には配線ケーブル74が設けられていないとした。
図6(a)は、実施例1におけるファンユニットの風速のシミュレーション結果、図6(b)は、比較例1におけるファンユニットの風速のシミュレーション結果を示す図である。図6(a)及び図6(b)のように、実施例1は、比較例1に比べて、ファン50によって生じる風速が大きいことが分かる。例えば、比較例1のファンユニット500では最大風速が1.25m/sから1.5m/sであるのに対し、実施例1のファンユニット30では最大風速が1.75m/sから2m/sとなっている。このシミュレーション結果から、単位時間当たりに流れる風量を放熱性能として評価した場合、実施例1のファンユニット30は、比較例1のファンユニット500に対して、放熱性能が17%程度向上する結果となった。
このように、実施例1のファンユニット30で風速が大きくなったのは以下の理由によるものと考えられる。すなわち、吸気口44とファン50との間に、吸気口44から取り込まれた空気が流れる流通領域56が広がるように傾斜した傾斜板64が設けられている。このような傾斜板64が吸気口44とファン50との間に設けられることで、吸気口44から取り込まれた空気を整流する効果が得られる。この結果、実施例1のファンユニット30では風速が大きくなったと考えられる。
実施例1によれば、図2のように、吸気口44とファン50との間に、吸気口44側からファン50側に向かって流通領域56が広がるように傾斜した傾斜板64が設けられている。これにより、図6(a)及び図6(b)で説明したように、吸気口44から取り込まれた空気を整流する効果が得られ、ファン50によって生じる風速を大きくすることができる。したがって、放熱性能を向上させることができる。
また、実施例1によれば、図2及び図3のように、傾斜板64は、ファン50を筐体32に固定する固定部54によってファン50に固定された固定板66と一体構造をしている。これにより、吸気口44とファン50との間に傾斜板64を容易に設けることができ、製造性が向上する。
また、実施例1によれば、図2及び図3のように、傾斜板64は、固定板66及び吸気口44を画定する吸気口板62と一体構造をしている。そして、傾斜板64の一端は吸気口板62の吸気口44側の端に接続している。これにより、吸気口44から取り込まれた空気の整流を促す効果を向上させることができる。
また、実施例1によれば、吸気口板62と固定板66は略平行に位置していて、傾斜板64の一端は吸気口板62の吸気口44側の端に接続し、他端は固定板66の端に接続している。これにより、吸気口44から取り込まれた空気の整流を促す効果を向上させることができるとともに、空気の流通領域56を大きくすることができる。流通領域56を大きくする点から、傾斜板64の他端は筐体32の蓋部38に接している又は蓋部38の近傍に位置する場合が好ましい。
また、実施例1によれば、図2のように、吸気口44とファン50との間の空間52は、傾斜板64によって空気が流れる流通領域56とその他の領域58とに分割されている。ファン50に電気的に接続された配線ケーブル74は、その他の領域58に設けられ、流通領域56には設けられていない。例えば流通領域56に配線ケーブル74が設けられた場合、流通領域56を流れる空気の流れが配線ケーブル74によって阻害され、空気の通風抵抗が増大してしまう。これにより、風速の低下が生じて、放熱性能が低下してしまう。一方、実施例1では、配線ケーブル74は、流通領域56には設けられずに、傾斜板64によって分割されたその他の領域58に設けられている。これにより、配線ケーブル74による通風抵抗の増大を抑制でき、放熱性能を向上させることができる。また、配線ケーブル74を傾斜板64で画定されたその他の領域58に格納すればよいため、比較例1のように配線ケーブル74をクランプで挟むことをしなくて済み、作業性が向上する。
図7は、実施例2におけるファンユニットの断面図である。図7のように、実施例2のファンユニット30aでは、整流部材60aの傾斜板64aの形状が実施例1での傾斜板64と異なっている。実施例1での傾斜板64は平坦な形状をしていたが、実施例2での傾斜板64aは流通領域56側に膨らむように湾曲している。その他の構成は実施例1の図2と同じであるため説明を省略する。
実施例2によれば、傾斜板64aは、流通領域56側に膨らむように湾曲した形状をしている。図6(a)の風速シミュレーション結果から、平坦な形状をした傾斜板64では、流通領域56のうちの傾斜板64近傍での風速が小さくなっていることが分かる。したがって、流通領域56側に膨らむように湾曲した傾斜板64aを用いることで、空気の整流を促す効果が向上し、放熱性能を更に向上させることができる。
実施例3におけるファンユニットは、整流部材60bが実施例1におけるファンユニット30の整流部材60と異なる点以外は実施例1におけるファンユニット30と同じであるため整流部材60bについて説明する。図8(a)及び図8(b)は、実施例3におけるファンユニットに用いられる整流部材の斜視図である。なお、図の明瞭化のために、図8(a)では仕切板82の図示を省略し、図8(b)では可動板80の図示を省略している。
図8(a)及び図8(b)のように、実施例3での整流部材60bは、吸気口板62と傾斜板64と固定板66に加えて、複数の可動板80と複数の仕切板82を備える。可動板80は、吸気口板62と傾斜板64との接続部に設けられた開口に挿入され、固定板66に設けられた開口70の吸気口44側の前方で吸気口44側に吊り下げられて設けられている。開口70にはファン50が配置されることから、複数の可動板80は、複数のファン50の吸気口44側の前方で吊り下げられて設けられている。これにより、ファン50が駆動しているときは、図8(a)の太線矢印が示すように、可動板80は吸気口44からファン50に向かって流れる空気によって空気の流れが確保される位置に可動する。ファン50が駆動していないときは、図8(a)のように、可動板80は吸気口44側に吊り下げられた状態となる。可動板80は、アルミニウムなどの金属又は樹脂で形成されている。
複数の仕切板82は、固定板66に設けられた複数の開口70の間で固定板66に接続して設けられている。これにより、複数の可動板80と複数のファン50との間の空間は、複数の仕切板82によって複数のファン50毎に仕切られている。仕切板82は、アルミニウムなどの金属又は樹脂で形成されている。吸気口板62と傾斜板64と固定板66がモールド成型により一体で形成される場合は、仕切板82もモールド成型により吸気口板62と傾斜板64と固定板66に一体で形成されることが好ましい。その他の構成は実施例1の図2と同じであるため説明を省略する。
実施例3によれば、複数のファン50それぞれの吸気口44側の前方にそれぞれ吊り下げられた複数の可動板80と、複数の可動板80と複数のファン50との間の空間を複数のファン50毎に仕切る複数の仕切板82と、を有する。このような可動板80及び仕切板82を有することの効果を以下に説明する。
図9は、実施例1におけるファンユニットで生じ得る課題を説明する図である。図9のように、複数のファン50aからファン50dのうちのファン50bが故障したとすると、ファン50bに空気の逆流が生じることがある(矢印参照)。この場合、ファン50bから逆流した空気は、正常に駆動しているファン50a及びファン50cなどによって再び排気口46から外部に排出されることが生じる(矢印参照)。このようなことが生じると、正常に駆動しているファン50a及びファン50cなどによって吸気口44から取り込まれる空気量は、故障したファン50bからの空気の逆流がない場合に比べて減少してしまう。
一方、実施例3では、図8(a)のように、ファン50が駆動していないときは、可動板80はファン50の吸気口44側の前方に吊り下げられた状態となる。したがって、故障して駆動しないファン50が生じた場合、この故障したファン50の前方の可動板80は吊り下げられた状態となる。さらに、複数の可動板80と複数のファン50との間の空間は複数の仕切板82によって複数のファン50毎に仕切られている。これらにより、故障したファン50の吸気口44側の前方はある程度閉ざされた空間となる。したがって、故障したファン50から正常に駆動しているファン50に向かって空気が逆流することを抑制できる。よって、複数のファン50のうちの1つ以上のファン50が故障した場合において、吸気口44から取り込まれる空気量が大きく減少することを抑制でき、放熱性能が大きく低下することを抑制できる。
故障したファン50から正常に駆動するファン50への空気の逆流を抑制する点から、可動板80は、固定板66に設けられた開口70よりも大きな面積を有して、開口70を覆って設けられることが好ましい。すなわち、ファン50が空気を取り込む領域の面積よりも大きな面積の可動板80で、ファン50が空気を取り込む領域を覆って設けられることが好ましい。例えば、可動板80は、開口70(すなわち、ファン50が空気を取り込む領域)の半分以上を覆っている場合が好ましく、3/4以上を覆っている場合が好ましく、完全に覆っている場合がさらに好ましい。また、仕切板82は、固定板66と傾斜板64で形成される空間における固定板66及び傾斜板64に垂直な面を1/2以上覆う場合が好ましく、3/4以上覆う場合が好ましく、完全に覆う場合がさらに好ましい。すなわち、仕切板82は、可動板80とファン50の間の空間における可動板80に略垂直で且つ可動板80が吊り下げられた方向に略平行な面を1/2以上覆う場合が好ましく、3/4以上覆う場合がより好ましく、完全に覆う場合がさらに好ましい。
図10は、実施例4に係る電子機器の断面図である。図10のように、実施例4の電子機器400では、本体部10の第2方向の中央付近に送風路24が形成されている。このため、本体部10に取り付けられたファンユニット30cは、筐体32の第2方向の中央付近に吸気口44が設けられている。すなわち、吸気口44は排気口46の第2方向の中央付近に位置している。吸気口44とファン50との間の空間52には、実施例1での整流部材60とは異なる形状をした整流部材60cが設けられている。
図11は、実施例4におけるファンユニットに用いられる整流部材の斜視図である。図12(a)から図12(c)は、図11のA〜C方向から整流部材を見たときの図である。図10から図12(c)のように、実施例4での整流部材60cは、吸気口板63a及び63bと、傾斜板65a及び65bと、固定板66と、が一体構造をしている。吸気口板63aと吸気口板63bは、略同一面上に離れて設けられている。吸気口板63aと吸気口板63bとの間の開口が吸気口44となる。傾斜板65aの一端は吸気口板63aの吸気口44側の端に接続し、他端は固定板66の一端に接続している。傾斜板65bの一端は吸気口板63bの吸気口44側の端に接続し、他端は固定板66の他端に接続している。すなわち、傾斜板65a及び65bは、吸気口44側からファン50側に向かって吸気口44から取り込まれた空気が流れる流通領域56が広がるように傾斜して設けられている。固定板66は、実施例1と同様に、固定板66に設けられた穴68に、ファン50を筐体32に固定する固定部54が嵌め込まれることで、ファン50に固定されている。
実施例1から実施例3のファンユニットでは、吸気口44は第2方向において排気口46の端側に寄って設けられていたが、実施例4のファンユニットのように、吸気口44が第2方向において排気口46の中央付近に位置して設けられていてもよい。
吸気口44が第2方向において排気口46の中央付近に位置している場合、吸気口44の第2方向における中心からファン50側に向かって延ばした面47に対して面対称となる傾斜板65a及び65bが設けられている場合が好ましい。
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明はかかる特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
なお、以上の説明に関して更に以下の付記を開示する。
(付記1)吸気口と排気口を有し、前記吸気口と前記排気口が対向する方向に交差する方向での前記排気口の大きさが前記吸気口よりも大きい筐体と、前記吸気口と前記排気口の間で前記筐体内に設けられ、前記交差する方向での大きさが前記吸気口よりも大きく、前記吸気口から取り込んだ空気を前記排気口に排出するファンと、前記吸気口と前記ファンとの間に設けられ、前記吸気口側から前記ファン側に向かって前記吸気口から取り込まれた前記空気が流れる領域が広がるように傾斜した傾斜板と、を備える、ファンユニット。
(付記2)前記傾斜板は、前記ファンを前記筐体に固定する固定部によって前記ファンに固定された固定板と一体構造をしている、付記1記載のファンユニット。
(付記3)前記傾斜板は、前記固定板及び前記筐体の前記吸気口を画定する吸気口板と一体構造をしていて、前記傾斜板の一端は、前記吸気口板の前記吸気口側の端に接続している、付記2記載のファンユニット。
(付記4)前記固定板と前記吸気口板は略平行に位置していて、前記傾斜板の一端は前記吸気口板の前記吸気口側の端に接続し、他端は前記固定板の端に接続している、付記3記載のファンユニット。
(付記5)前記傾斜板は、前記空気が流れる領域側に膨らむように湾曲している、付記3または4記載のファンユニット。
(付記6)前記傾斜板は、平坦な形状をしている、付記1から4のいずれか一項記載のファンユニット。
(付記7)前記筐体内における前記吸気口と前記ファンとの間の空間は、前記傾斜板によって前記空気が流れる領域とその他の領域とに分割されていて、前記ファンに電気的に接続された配線ケーブルは、前記その他の領域に設けられ、前記空気が流れる領域には設けられていない、付記1から6のいずれか一項記載のファンユニット。
(付記8)前記筐体内に複数の前記ファンが並んで設けられ、前記複数のファンそれぞれの前記吸気口側の前方にそれぞれ吊り下げられた複数の可動板と、前記複数の可動板と前記複数のファンとの間の空間を前記複数のファン毎に仕切る複数の仕切板と、を備える、付記1から7のいずれか一項記載のファンユニット。
(付記9)前記吸気口は、前記交差する方向において前記排気口の端側に寄って設けられている、付記1から8のいずれか一項記載のファンユニット。
(付記10)前記吸気口は、前記交差する方向において前記排気口の中央付近に設けられている、付記1から8のいずれか一項記載のファンユニット。
(付記11)前記傾斜板は、前記吸気口の前記交差する方向における中心から前記ファン側に向かって延ばした面に対して面対称となる第1傾斜板と第2傾斜板を含む、付記10記載のファンユニット。
(付記12)電子部品が設けられた本体部と、前記本体部に取り付けられたファンユニットと、を備え、前記ファンユニットは、吸気口と排気口を有し、前記吸気口と前記排気口が対向する方向に交差する方向での前記排気口の大きさが前記吸気口よりも大きい筐体と、前記吸気口と前記排気口の間で前記筐体内に設けられ、前記交差する方向での大きさが前記吸気口よりも大きく、前記吸気口から取り込んだ空気を前記排気口に排出するファンと、前記吸気口と前記ファンとの間に設けられ、前記吸気口側から前記ファン側に向かって前記吸気口から取り込まれた前記空気が流れる領域が広がるように傾斜した傾斜板と、を備える、電子機器。
10 本体部
12 筐体
18、20 電子部品
24 送風路
30、30a、30c ファンユニット
32 筐体
34 底部
36 排気側壁部
38 蓋部
40 基部
44 吸気口
46 排気口
47 面
50 ファン
52 空間
54 固定部
56 流通領域
58 その他の領域
60〜60c 整流部材
62、63a、63b 吸気口板
64、64a、65a、65b 傾斜板
66 固定板
68 穴
70 開口
74 配線ケーブル
80 可動板
82 仕切板

Claims (8)

  1. 吸気口と排気口を有し、前記吸気口と前記排気口が対向する方向に交差する方向での前記排気口の大きさが前記吸気口よりも大きい筐体と、
    前記吸気口と前記排気口の間で前記筐体内に設けられ、前記交差する方向での大きさが前記吸気口よりも大きく、前記吸気口から取り込んだ空気を前記排気口に排出するファンと、
    前記吸気口と前記ファンとの間に設けられ、前記吸気口側から前記ファン側に向かって前記吸気口から取り込まれた前記空気が流れる領域が広がるように傾斜した傾斜板と、を備える、ファンユニット。
  2. 前記傾斜板は、前記ファンを前記筐体に固定する固定部によって前記ファンに固定された固定板と一体構造をしている、請求項1記載のファンユニット。
  3. 前記傾斜板は、前記固定板及び前記筐体の前記吸気口を画定する吸気口板と一体構造をしていて、
    前記傾斜板の一端は、前記吸気口板の前記吸気口側の端に接続している、請求項2記載のファンユニット。
  4. 前記固定板と前記吸気口板は略平行に位置していて、
    前記傾斜板の一端は前記吸気口板の前記吸気口側の端に接続し、他端は前記固定板の端に接続している、請求項3記載のファンユニット。
  5. 前記傾斜板は、前記空気が流れる領域側に膨らむように湾曲している、請求項3または4記載のファンユニット。
  6. 前記筐体内における前記吸気口と前記ファンとの間の空間は、前記傾斜板によって前記空気が流れる領域とその他の領域とに分割されていて、
    前記ファンに電気的に接続された配線ケーブルは、前記その他の領域に設けられ、前記空気が流れる領域には設けられていない、請求項1から5のいずれか一項記載のファンユニット。
  7. 前記筐体内に複数の前記ファンが並んで設けられ、
    前記複数のファンそれぞれの前記吸気口側の前方にそれぞれ吊り下げられた複数の可動板と、
    前記複数の可動板と前記複数のファンとの間の空間を前記複数のファン毎に仕切る複数の仕切板と、を備える、請求項1から6のいずれか一項記載のファンユニット。
  8. 電子部品が設けられた本体部と、
    前記本体部に取り付けられたファンユニットと、を備え、
    前記ファンユニットは、
    吸気口と排気口を有し、前記吸気口と前記排気口が対向する方向に交差する方向での前記排気口の大きさが前記吸気口よりも大きい筐体と、
    前記吸気口と前記排気口の間で前記筐体内に設けられ、前記交差する方向での大きさが前記吸気口よりも大きく、前記吸気口から取り込んだ空気を前記排気口に排出するファンと、
    前記吸気口と前記ファンとの間に設けられ、前記吸気口側から前記ファン側に向かって前記吸気口から取り込まれた前記空気が流れる領域が広がるように傾斜した傾斜板と、を備える、電子機器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN118073717A (zh) * 2024-04-24 2024-05-24 辽宁凯普睿电力能源有限公司 一种光伏储能电池柜的监测保护装置

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