JP2008234278A - 数値制御装置、制御プログラム、制御プログラム記録媒体及び工作機械 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ワーク加工中に、着座センサ26により着座エラーが検出されアラームが発生した場合、アラーム発生中にアラーム番号に対応した復旧動作プログラムが実行開始され、工作機械本体2の復旧動作がその復旧動作プログラムに基づいて制御される。工作機械本体2において、主軸を加工位置よりも上方に移動させ、作業者がワークをテーブルから取り出す為にテーブルを作業し易い位置まで移動させた後(S25)、ワーク取付治具をワーククランプ状態からアンクランプ状態に切換える(S26)。
【選択図】図5
Description
本発明の目的は、数値制御装置方式の工作機械で発生した異常の種類に応じて工作機械の復旧動作を自動的に行うこと、復旧作業の迅速化を図ること、などである。
請求項5の制御プログラム記録媒体は、請求項4に記載の制御プログラムを読出し可能に記録したものである。
図1に示すように、NC工作機械1は、工作機械本体2と、工具を用いてワークに各種の加工処理を施すように工作機械2を制御する数値制御装置3からなっている。工作機械本体2には、主軸を回転させる主軸モータ21と、主軸をX方向に移動させるX軸モータ22と、主軸をY方向に移動させるY軸モータ23と、主軸を上下に移動させるZ軸モータ24と、ワークがワーク取付治具(ワーククランプ)でクランプされているか否かを検出するクランプセンサ25と、テーブルの基準座に対してワークが適正な位置で着座した状態でクランプされているか否かを検出する着座センサ26等から構成されている。
数値制御装置3は、CPU31とこのCPU31に接続されたROM32とRAM33とプログラムメモリ34とを有するマイクロコンピュータからなる制御装置30と、モータ駆動回路35等からなっている。工作機械本体2に設けられた操作パネル5のキーボード6と液晶ディスプレイ7は、この制御装置30に夫々接続されている。モータ駆動回路35は、工作機械本体2の各モータ21〜24を夫々駆動可能になっている。
ワーク加工中に工作機械本体2に異常が発生した際、異常検出センサによりその異常が検出されると数値制御装置3内にて異常を認識するアラームが発生する(S11)。
工作機械本体2の運転が開始されると、ワークに加工を施す加工プログラムが実行開始され(S21)、工具を装着した主軸及びテーブルがその加工プログラムに基づいて制御される。次に、ワーク加工プログラム実行中に、着座センサ26により、ミスクランプによる着座エラーが発生しているか否かが検出される(S22)。検出の結果、着座エラーが検出されない場合には(S22:No)、加工プログラムが終了するか否かが判定される(S27)。判定の結果、終了する場合には加工プログラムを終了する(S27:Yes)。一方、終了しない場合には(S27:No)、S22のエラー判定処理が繰り返し実行される。
ワーク加工中に、着座センサ26によりミスクランプによる着座エラーが検出されアラームが発生すると、アラーム発生中において、着座エラーに対応した復旧動作プログラムに基づいて工作機械本体2内における復旧動作が自動的に行われ、主軸がZ方向、テーブルがX方向、Y方向に所定距離移動した後、ワーク取付治具がクランプ状態からアンクランプ状態に切換えられる。この復旧動作完了後、作業者がワークを再セットする。このように、着座エラーによるアラーム発生中に工作機械本体2の復旧動作が自動的に行われるので、復旧作業の迅速化を図ることができる。また、作業者による工作機械本体2の復旧動作の誤操作を防止することができる。さらに、作業者により予め入力設定された復旧動作プログラムに基づいて復旧動作が行われるので、作業者のニーズに適した工作機械本体2の復旧動作を行うことができる。
1〕操作パネル5にアラーム復旧キーを設け、工作機械本体2に異常が発生した際、作業者がアラーム復旧キーを操作することにより、工作機械本体2の復旧動作が行われる構成にしてもよい。
ワーク加工中に工作機械本体2に複数の異常が発生し、異常検知センサにより複数の異常が検出されると複数のアラームが発生し、液晶ディスプレイ7に、複数のアラーム番号と、これらアラーム番号に対応した異常の内容が夫々表示される(S31)。作業者によりリセットキーが操作されアラーム解除されると(S32)、作業者がアラーム復旧キーを押下したか否かが判定される(S31)。判定の結果、アラーム復旧キーが押下されていない場合には、アラーム復旧キーが押下されるまで、S33の判定処理を繰返し実行する。
3 数値制御装置
7 液晶ディスプレイ
26 着座センサ
30 制御装置
32 ROM
33 RAM
34 プログラムメモリ
Claims (6)
- 加工プログラムに含まれる工具情報で指定される工具を用いてワークに加工を施すように工作機械を制御する数値制御装置において、
前記工作機械に異常が発生した際の工作機械の復旧動作の復旧動作プログラムを入力設定可能な復旧動作設定手段と、
前記復旧動作設定手段によって設定された復旧動作プログラムを記憶するプログラム記憶手段と、
前記工作機械に発生した異常を検出する異常検出手段と、
前記異常検出手段により異常を検出した際に、前記プログラム記憶手段に記憶された復旧動作プログラムに基づいて前記工作機械を制御する復旧動作制御手段と、
を備えたことを特徴とする数値制御装置。 - 前記復旧動作設定手段は、異常の種類別の復旧動作プログラムを設定可能に構成されたことを特徴とする請求項1に記載の数値制御装置。
- 前記異常検出手段によって複数の異常が検出された際に最新の異常を検索する検索手段を有し、前記復旧動作制御手段は前記検索手段により検索された最新の異常に対応する復旧動作プログラムに基づいて前記工作機械を制御することを特徴とする請求項1又は2に記載の数値制御装置。
- ディスプレイを含む表示手段を有し、加工プログラムに含まれる工具情報で指定される工具を用いてワークに加工を施すように工作機械を制御する数値制御装置のコンピュータを、
前記工作機械に異常が発生した際の工作機械の復旧動作の復旧動作プログラムを入力設定可能な復旧動作設定手段と、
前記復旧動作設定手段によって設定された復旧動作プログラムを記憶するプログラム記憶手段と、
前記工作機械の異常検出手段により異常が検出された際に、前記プログラム記憶手段に記憶された復旧動作プログラムに基づいて前記工作機械を制御する復旧動作制御手段と、
して機能させることを特徴とする制御プログラム。 - 請求項4に記載の制御プログラムを読出し可能に記録した制御プログラム記録媒体。
- ディスプレイを含む表示手段を有し、加工プログラムに含まれる工具情報で指定される工具を用いてワークに加工を施すように制御する数値制御手段を有する工作機械において、
異常が発生した際の復旧動作の復旧動作プログラムを入力設定可能な復旧動作設定手段と、
前記復旧動作設定手段によって設定された復旧動作プログラムを記憶するプログラム記憶手段と、
前記異常が発生したときにその異常を検出する異常検出手段と、
前記異常検出手段により異常を検出した際に、前記プログラム記憶手段に記憶された復旧動作プログラムに基づいて制御する復旧動作制御手段と、
を備えたことを特徴とする工作機械。
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