JP2006190048A - 複合加工機用の数値制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 加工面を割り出したときのプログラムの基準となるワーク座標系のオフセット量を、作業者が簡単な定義指令を加工プログラムから指令することにより自動的に計算し決定することで、多面加工のプログラムが簡単に行える複合加工機用の数値制御装置を提供する。
【解決手段】 複数の加工面を1台の機械で加工する複合加工機用の数値制御装置1において、回転軸の機械的位置をあらかじめ入力しておく機械寸法定義データ9を有し、加工プログラムから入力された加工面の3次元形状を定義する加工面定義指令と、前記機械寸法定義データ9から加工面固有のワーク座標系のオフセット量を計算し設定する加工面固有ワーク座標系オフセット量設定手段8を備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、複数の加工面を同一の機械で加工することができる複合加工機用の数値制御装置に関する。
複合多面加工にはおのずと極めて複雑な加工プログラムが必要となるため、従来の複合加工機では一般的にCAD/CAMを併用している。これに対して、本発明が対象としているのは単純な3軸加工プログラムを延長させる方法である。
この種の従来の複数の加工面を同一の機械で加工することができる複合加工機は、機械の構成は様々であるが、一般的には通常のX、Y、Z軸に加え、工具または被加工材料の姿勢を変化させるための複数の回転軸(A、B、C軸)を持っていて、回転軸により加工面を割り出して加工していく。
図14は従来の複合加工機の機械上部から見た構成図である。
この例では、X、Y、Z軸のほかに回転軸としてB軸、C軸があり、また、背面加工用にU、W、A軸が装備されている。
図15は従来の複合加工機の軸構成(正面加工時)を示す図である。
この例では、B軸の上にC軸が載った構成となっている。
図16は従来の複合加工機における加工面を示す図である。
基準面を(1)とし、基準面(1)以外の(2)〜(6)の面を加工するときはB軸、C軸の回転軸を使用し、ワークを回転させて加工面を工具が装着されるZ軸に垂直にして加工を行う。
例えば図16の(2)面を加工するときはB軸を45度回転させる。
基準面(1)の左上の座標を(0,0,0)とすると、回転前(2)面の左上の座標は(10,0,0)で、回転後はX=10×COS(45°)、Z=10×SIN(45°)であるから、(7.071,0,7.071)となる。この点を(2)面の加工基準点として、プログラム上はこの点を(0,0,0)とするとプログラムしやすい。
このため、数値制御装置に装備されているワーク座標系を使用し、(2)の面のワーク座標系を選択すると、前記の加工基準点が(0,0,0)となるようにする。
ここで、ワーク座標系とは、ワークを選択したときのプログラムが容易となるように、座標系の機械座標系からのオフセット量を数値制御装置内のデータエリアに入力しておくことで、機械座標系からそのオフセット分だけシフトしたワーク毎の座標系を設定する機能である。
例えば(2)面の左上をワーク座標系の原点とするためには、仮に機械座標系と基準面(1)の加工基準点が等しいとすれば、(7.071、0、7.071)をワーク座標系のオフセット量に入力し、(2)面用のワーク座標系指令をすれば良い。(たとえばG54P2指令)
このように、複合加工機で任意の加工面を割り出し加工面毎に簡単な加工プログラムで加工するにはワーク座標系を使用すれば良いが、一般に任意の角度の加工面を割り出し、その加工面を工具に垂直とし、その左上をワーク座標系の原点とするには、ワーク座標系のオフセットの計算が複雑となる。(特許文献1参照)
このため、一般的には、あらかじめ外部のCAD/CAMシステムで加工プログラムを作成している。
特開2002−154034号公報
次に、従来の数値制御装置のワーク座標系に関する構成を見てみる。
図17は従来の複合加工機用の数値制御装置のブロック図である。
1は数値制御装置、2は加工プログラム、3は加工プログラムを解析し、座標系の処理等を行う加工プログラム解析処理部、4は加工プログラムが移動指令の場合に各軸に与える指令を作り出す軸移動指令作成部、5は加工プログラムから1ブロックのデータを持ってきて解析する1ブロックデータ解析処理部、6は、ワーク座標系指令の場合起動され、ワーク座標系オフセットデータ7を使用し座標系を設定する座標系設定部である。
加工プログラムはあらかじめ作業者がキーボード、通信等により数値制御装置内の加工プログラム2のエリアに格納しておく。
数値制御装置1は加工プログラム2を1ブロックずつ解析し、軸移動指令作成部4で各軸の移動指令を作成し、X、Y、Z、U、W、A、B、C等の軸のモータに指令を送り機械を動作させる。
ワーク座標系指令(例えばG54P*X*Y*Z*B*C*)は1ブロックデータ解析処理部5で1ブロックの指令が解析され、座標系設定部6において、あらかじめ入力されたワーク座標系オフセットデータ7を参照し、座標系が設定される。
ワーク座標系のオフセット量は、作業者が計算し、キーボード等から入力する必要がある。
しかし、従来の複合加工機の数値制御装置では、多面加工で加工面を割り出したときのプログラムの基準となるワーク座標系のオフセット量の計算が複雑となり簡単に設定できない、という欠点があった。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、加工面を割り出したときのプログラムの基準となるワーク座標系のオフセット量を、作業者が簡単な定義指令を加工プログラムから指令することにより自動的に計算し決定することで、多面加工のプログラムが簡単に行える複合加工機用の数値制御装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、複数の加工面を1台の機械で加工する複合加工機用の数値制御装置において、回転軸の機械的位置をあらかじめ入力しておく機械寸法定義データを有し、加工プログラムから入力された加工面の3次元形状を定義する加工面定義指令と、前記機械寸法定義データから加工面固有のワーク座標系のオフセット量を計算し設定する加工面固有ワーク座標系オフセット量設定手段を備えることを特徴としている。
また、請求項2に記載の発明は、前記加工面固有ワーク座標系オフセット量決定手段は、正面加工時のX、Y、Z、B、C軸の加工面固有のワーク座標系オフセット量を次式、
Figure 2006190048
により求めることを特徴としている。
また、請求項3に記載の発明は、前記加工面定義指令は、正面加工時に次式、
Figure 2006190048
により作成することを特徴としている。
また、請求項4に記載の発明は、前記加工面固有ワーク座標系オフセット量決定手段は、背面加工時のX、Y、Z、A軸の加工面固有のワーク座標系オフセット量を次式、
Figure 2006190048
により求めることを特徴としている。
また、請求項5に記載の発明は、前記加工面定義指令は、背面加工時に次式、
Figure 2006190048
により作成することを特徴としている。
以上のように、加工面を割り出したときのプログラムの基準となるワーク座標系のオフセット量を、作業者が簡単な定義指令を加工プログラムから指令することにより自動的に計算し決定することで、多面加工のプログラムが簡単に行える複合加工機用の数値制御装置を提供することができる。
以下、本発明の具体的実施例について、図に基づいて説明する。
図1は、本発明の複合加工機用の数値制御装置のブロック図である。
本発明が従来の複合加工機用の数値制御装置と異なる点は、機械寸法定義データ9と、加工面固有ワーク座標系オフセット量設定部8を備えた点である。
加工面固有ワーク座標系オフセット量設定部8は、加工プログラム2中に指令された加工面定義指令を解釈し、機械寸法データと加工物形状定義データからワーク座標系オフセット量を算出し、ワーク座標系オフセットデータ7に格納する。
なお、その他の図17に示す従来例と同一構成には同一符号を付けて重複する説明は省略する。
以下に、このワーク座標系オフセット量の算出方法に関し詳細を説明する。ワーク座標系オフセット量を算出するのに必要なデータは以下のとおりである。
まず、複合加工機の機械固有の機械原点から回転軸の回転中心までの距離を機械寸法定義データ9としてキーボード等から数値制御装置1にあらかじめ入力しておく。
図2は本発明の複合加工機用の数値制御装置の正面加工用の機械形状定義データを示す図である。
B軸の機械形状定義データとして、加工基準点からB軸の回転中心までの距離(X、Z)をB軸機械寸法調整オフセット(BofsX、BofsZ)として入力する。同様に加工基準点からC軸の回転中心までの距離(X、Y)をC軸機械寸法調整オフセット(CofsX、CofsY)として入力する。なお、B軸の回転中心線はY軸と平行であり、B軸が原点に有るときC軸の回転中心線はZ軸に平行であるものとする。これらのデータは作業者があらかじめキーボードから入力しておく。
また、加工物の形状として、加工プログラム上から加工面の3次元形状を定義し、加工面の位置、方向を定義する。
図3は本発明の複合加工機用数値制御装置の加工面の3次元形状定義と、通常の加工プログラムの例である。
加工物の形状は加工プログラムファイルで一括管理される。加工プログラムファイルの内部は以下の2つのパート、(1)加工面の向きを定義する加工面の3次元形状定義と、(2)各面ごとの加工プログラム、とに分かれている。
加工面の3次元形状定義を判りやすく定義することが大切である。NCは、ここで定義された面形状と機械形状をもとに必要となるワーク座標系を自動計算する。ここで、MCH1(・・・)という指令は加工面の3次元形状の定義命令を示している。
加工プログラムは通常の加工プログラムである。慣用されている3軸加工機と全く同じプログラムで記述すればよい。加工順に各面ごとのプログラムを記述するのがよい。ここで、G54P3X0Y0Z0B0C0等の指令は、ある加工面のワーク座標系の選択と、その面の加工基準点への位置決めを指示する指令である。加工基準点に位置決め指令がなされているので、この指令で加工面が割り出されることになる。
図4は、本発明の複合加工機用数値制御装置の3次元形状の定義の方法の例を示す図である。図4に示すように、切削面垂直方向の定義を地球儀のイメージで"緯度"と"経度(東経反時計回り)"によって定義する。B軸とC軸を使用すると"北半球"の任意角度を割り出すことができる。ただし、通常の地球儀と違い、緯度は北極にあたるところを0で赤道が90南極を180とする。また、経度は東経のみ0以上360未満を使用する。
図5は本発明の複合加工機用数値制御装置の3次元形状定義のフォーマット例を示す図である。
図5に示すように、この場合の3次元形状の加工面定義指令MCH1は、次の(2)式(図5にも示す)により示される。
Figure 2006190048
なお、この例ではワーク座標系はG54P*で指令する。P*はワーク座標系の拡張番号である。図5に示すように、その加工面で使用するワーク座標系の番号とワーク座標系原点の空間位置と、加工面の角度を指令する。
次に、加工面の基準面以外の従属面のワーク座標系のオフセット量の計算について説明する。
G54P3X0Y0Z0B0C0等のワーク座標系の選択の指令で、割り出した面を切削面としてZ軸に垂直方向に割り出すには、B0C0の点が緯度、経度の指定に合うよう動作するようにB軸、C軸のワーク座標系オフセット量を計算し、X0Y0Z0の点が、加工基準点(ワーク座標系原点)となるようにX,Y,Zのワーク座標系のオフセット量を計算すれば良い。具体的には以下のとおりに計算する。
(1) B軸、C軸ワーク座標系オフセットは、
Bworkofset=Latitude
Cworkofset=Longitude
ここで、「workofset」はワーク座標系オフセット
Latitudeは加工面の角度指定(緯度)
Longitudeは加工面の角度指定(経度)
であり、加工面の基準点割り出し時の動作量を、それぞれBm,Cmとすれば
Bm=−Bworkofset
Cm=−Cworkofset
となる。
(2) X軸、Y軸、Z軸ワーク座標系オフセットは、
加工機の構造にもよるが、図14に示したようなC軸がB軸の上に載っているような構造では、C軸回転の影響を先に計算し、その後B軸回転の影響を計算する。具体的には、次の(1)式(図6にも示す)計算式で計算を行う。
Figure 2006190048
図7は、本発明の複合加工機用の数値制御装置の加工面固有ワーク座標系オフセット設定部の処理のフローチャートである。
図7のフローチャートにこの場合の処理手順を示す。先ず、加工プログラムから加工面定義指令が指令されると、この(1)式による計算式で計算を行う。ステップST1でB、C軸のオフセットを決定し、ステップST2でX、Y、Z軸オフセットへのC軸の影響を計算する。ステップST3でB軸の影響を計算し、ステップST4でX、Y、Z軸のワーク座標系オフセットXworkofset、Yworkofset、Zworkofsetを決定する。
図14に示したような複合加工機では、バー材を加工するとき、正面加工を終えた後U、W、A軸から成るハンドで被切削物をつかみ、バー材切断後背面加工を行う場合がある。以下に、この場合の背面のワーク座標系のオフセット設定について説明する。
図8は本発明の複合加工機用の数値制御装置の背面の加工面を示す図である。
背面加工はA軸で面を割り出し、X、Y、Z軸で加工を行う。このため、A軸と、X、Y、Z軸のワーク座標系のオフセットを求めればよい。ただし、A軸回転中心がU軸、W軸の位置によって移動するため、ワーク座標系オフセットの計算にはU軸、W軸の現在位置を加味する必要がある。
図9は本発明の複合加工機用の数値制御装置の背面加工時の加工面の3次元形状定義の方法の例を示す図である。背面の形状は地球儀の概念で南半球とし、南極を0とする"緯度"で表現できる。ただし、南極が0で、赤道上が90、反対側の赤道が−90とする。
図10は本発明の複合加工機用の数値制御装置の背面加工に関する機械形状定義データを示す図である。
A軸の機械形状定義データとして、加工基準点からU軸W軸機械原点時のA軸の回転中心までの距離(X、Y、Z)をA軸機械寸法調整オフセット(AofsX、AofsY、AofsZ)として入力する。
図11は本発明の複合加工機用数値制御装置の背面加工時の3次元形状定義のフォーマット例である。この場合の3次元形状の加工面定義指令MCH2は、次の(4)式(図11にも示す)により得られる。
Figure 2006190048
基本的には正面加工時と同一であるが、A軸の面の緯度を指令する点が正面加工時と異なる。
次に、加工面の基準面以外の従属面のワーク座標系のオフセット量の計算について説明する。
G55P12X0Y0Z0A0等のワーク座標系の選択の指令で、割り出した面を切削面としてZ軸に垂直方向に割り出すには、A0の点が緯度の指定に合うように動作するようにA軸のワーク座標系オフセット量を計算し、X0Y0Z0の点が、加工基準点(ワーク座標系原点)となるようにX,Y,Zのワーク座標系のオフセット量を計算すれば良い。具体的には以下のとおりに計算する。
(3) A軸ワーク座標系オフセットは、
Aworkofset=Latitude
ここで、Latitudeは加工面の角度指定(緯度)であり、加工面の基準点割り出し時の動作量をAmとすれば
Am=−Aworkofset
となる。
(4) X軸、Y軸、Z軸ワーク座標系オフセットXworkofset、Yworkofset、Zworkofsetを決定する。
U軸、W軸の位置を加味し、次の(3)式(図12にも示す)により、
Figure 2006190048
計算を行う。
この場合の複合加工機用の数値制御装置の背面加工時の加工面固有ワーク座標系オフセット設定部の処理のフローチャートを図13に示す。
先ず、ST11においてA軸のオフセットを決定して、ST12でX、Y、Z軸オフセットへのA軸の影響を計算する。ST13によりX、Y、Z軸のワーク座標系オフセットXworkofset、Yworkofset、Zworkofsetを決定する。
このように、加工面を割り出したときのプログラムの基準となるワーク座標系のオフセット量を、作業者が簡単な定義指令を加工プログラムから指令することにより自動的に計算し決定することで、多面加工のプログラムが簡単に行える。
以上、本発明によれば、
(1)加工物の3次元形状の定義は、できるだけ簡単にし、
(2)従属面のワーク座標系の自動演算は、ユーザ側で入力不要とし、
(3)加工面の自動割り出し機能は、機械が自動的に割り出す、
といった3つの機能をもたせるようにしたので、単純な3軸加工プログラムを用いて、ユーザに負担をかけることなく望みの加工物を得ることができるようになる。
加工面を割り出したときのプログラムの基準となるワーク座標系のオフセット量を、作業者が簡単な定義指令を加工プログラムから指令することにより自動的に計算し決定することで、多面加工のプログラムが簡単に行えるようになるので、複数の加工面を同一の機械で加工できる複合加工機用の数値制御装置に好適に適用できる。
本発明の複合加工機用の数値制御装置のブロック図である。 図1に示す複合加工機用の数値制御装置の機械形状定義データを示す図である。 図1に示す合加工機用数値制御装置の加工面の3次元形状定義と、通常の加工プログラムの例を示す図である。 図1に示す複合加工機用数値制御装置の3次元形状の定義の方法の例を示す図である。 図1に示す複合加工機用数値制御装置の3次元形状定義のフォーマット例を示す図である。 図1に示す複合加工機用数値制御装置のX、Y、Z軸のワーク座標系オフセット量の算出を示す図である。 図1に示す複合加工機用の数値制御装置の加工面固有ワーク座標系オフセット設定部の処理のフローチャートである。 図1に示す複合加工機用の数値制御装置の背面の加工面を示す図である。 図1に示す複合加工機用の数値制御装置の背面加工時の加工面の3次元形状定義の方法の例を示す図である。 図1に示す複合加工機用の数値制御装置の背面加工に関する機械形状定義データを示す図である。 図1に示す複合加工機用数値制御装置の背面加工時の3次元形状定義のフォーマット例を示す図である。 図1に示す複合加工機用の数値制御装置の背面加工時のX、Y、Z軸のワーク座標系オフセット量の算出を示す図である。 図1に示す複合加工機用の数値制御装置の背面加工時の加工面固有ワーク座標系オフセット設定部の処理のフローチャートである。 従来の複合加工機の機械上部から見た構成図である。 従来の複合加工機の軸構成(正面加工時)を示す図である。 従来の複合加工機における加工面を示す図である。 従来の複合加工機用の数値制御装置のブロック図である。
符号の説明
1 数値制御装置
2 加工プログラム
3 加工プログラム解析処理部
4 軸移動指令作成部
5 1ブロックデータ解析処理部
6 座標系設定部
7 ワーク座標系オフセットデータ
8 加工面固有ワーク座標系オフセット量設定部
9 機械寸法定義データ

Claims (5)

  1. 複数の加工面を1台の機械で加工する複合加工機用の数値制御装置において、
    回転軸の機械的位置をあらかじめ入力しておく機械寸法定義データを有し、
    加工プログラムから入力された加工面の3次元形状を定義する加工面定義指令と、前記機械寸法定義データから加工面固有のワーク座標系のオフセット量を計算し設定する加工面固有ワーク座標系オフセット量設定手段を備えることを特徴とする複合加工機用の数値制御装置。
  2. 前記加工面固有ワーク座標系オフセット量決定手段は、正面加工時のX、Y、Z、B、C軸の加工面固有のワーク座標系オフセット量を次式(1)
    Figure 2006190048
    なお、「B」はB軸、「C」はC軸、
    「workofset」は各軸のワーク座標系オフセット量、
    Latitudeは加工面の角度指定(緯度)
    Longitudeは加工面の角度指定(経度)
    「dist」は機械原点から割り出し後の座標へのベクトル、
    「ofs」は機械原点から軸回転中心へのベクトル(オフセット)
    「Base」は機械原点から基準面原点へのベクトル、
    「Ref」は基準面原点から割り出し前の座標へのベクトル
    「src」は機械原点から割り出し前の座標へのベクトル
    により求めることを特徴とする請求項1記載の複合加工機用の数値制御装置。
  3. 前記加工面定義指令は、正面加工時に次式(2)
    Figure 2006190048
    により作成することを特徴とする請求項1記載の複合加工機用の数値制御装置。
  4. 前記加工面固有ワーク座標系オフセット量決定手段は、背面加工時のX、Y、Z、A軸の加工面固有のワーク座標系オフセット量を次式(3)
    Figure 2006190048
    なお、「A」はA軸、
    「workofset」は各軸のワーク座標系オフセット量、
    Latitudeは加工面の角度指定(緯度)
    「dist」は機械原点から割り出し後の座標へのベクトル
    「ofs」は機械原点からU軸W軸現在位置へのベクトル
    「Base」は機械原点から基準面原点へのベクトル、
    「Ref」は基準面原点から割り出し前の座標へのベクトル
    「src」は機械原点から割り出し前の座標へのベクトル
    「MposはU軸W軸現在位置から軸回転中心へのベクトル
    により求めることを特徴とする請求項1記載の複合加工機用の数値制御装置。
  5. 前記加工面定義指令は、背面加工時に次式(4)
    Figure 2006190048
    により求めることを特徴とする請求項1記載の複合加工機用の数値制御装置。
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