JP5924646B2 - 加工作業支援方法および加工作業支援装置 - Google Patents

加工作業支援方法および加工作業支援装置 Download PDF

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Description

本発明は、多軸加工機を用いて工作物を加工する作業を支援する加工作業支援方法および加工作業支援装置に関する。
従来、加工対象物である工作物を加工する機械として3軸加工機がある。3軸加工機は、並進用の3軸を有する。具体的には、この3軸は、縦方向、横方向および奥行き方向に対応する。
図34は、従来技術に係る3軸加工機の一例を示す図である。図34に示された3軸加工機910は、工具911およびテーブル912等を有する。テーブル912には、加工処理が施される工作物が載置される。工具911は、テーブル912に載置された工作物に対して加工処理を施す。
工具911は、テーブル912に載置された工作物に対して、相対的に、X軸の方向、Y軸の方向、および、Z軸の方向に移動する。これにより、3軸加工機910は、工作物の様々な位置に対して、加工処理を施すことができる。
さらに、近年、3軸加工機に代えて、5軸加工機が用いられる場合が増えている。典型的には、5軸加工機は、並進用の3軸と、回転用の2軸を有する。
図35は、従来技術に係る5軸加工機の一例を示す図である。図35に示された5軸加工機920は、工具921およびテーブル922等を有する。工具921は、テーブル922に載置された工作物に対して、相対的に、X軸の方向、Y軸の方向、および、Z軸の方向に移動する。
さらに、テーブル922は、A軸を中心とする回転、および、C軸を中心とする回転を行う。すなわち、工具921は、テーブル922に載置された工作物に対して、相対的に、A軸を中心として回転し、C軸を中心として回転する。これにより、工作物がテーブル922に置き直されることなく、工具921は工作物に対して様々な角度から加工処理を施すことができる。
図36は、従来技術に係る複数の種類の5軸加工機の例を示す図である。図36のように、様々な種類の5軸加工機がある。また、特許文献1に記載の5軸加工機も、5軸加工機の一例である。
特開平7−088737号公報
しかしながら、5軸加工機は、並進および回転によって複雑に動作する。そして、5軸加工機に含まれる複数の部位のうち、一方の部位が他方の部位の動きを妨げる場合がある。このような現象は、干渉とも呼ばれる。
そのため、5軸加工機を用いて、どのような手順で工作物を加工するかを決定することは容易ではない。一方で、工作物を加工する適切な手順を様々な5軸加工機のそれぞれに応じて決定する必要がある。そのため、5軸加工機に応じた適切な手順を決定するコンピュータ支援製造(CAM)システムが利用される。
図37は、従来技術に係る5軸加工機に応じた適切な手順を決定するCAMシステムの利用例を示す図である。まず、工作物を加工することにより得られる製品の形状がコンピュータ支援設計(CAD)によって作成される(S901)。
次に、加工の工程が設計される(S902)。具体的には、加工法、加工順序、ジグ、工具および加工条件等が決定される。また、この時、工作物についての仮の配置が決定される。次に、加工パスが生成される(S903)。加工パスは、工作物に対して施される加工処理の順路であり、5軸加工機の具体的な動きに対応する。
工程設計(S902)および加工パス生成(S903)には、CAMシステムが利用される。そして、これらの工程を介して、工作物の最終的な配置が決定される(S904)。
一方、これらの工程は、具体的な工作物に対応するシミュレーション等によって試行錯誤しながら進められる場合が多い。上述の通り、様々な種類の5軸加工機がある。試行錯誤の結果、ある5軸加工機では、加工処理を施すことができないことが判明する場合がある。この場合、他の5軸加工機で、再度、試行錯誤が必要になる。これにより、多大な時間および労力が費やされる。
そこで、本発明は、加工の準備に費やされる時間および労力を低減させることができる加工作業支援方法および加工作業支援装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る加工作業支援方法は、加工作業を行う工具を含む複数の部位のうち少なくとも1つが物理的に動く多軸加工機における前記複数の部位間の物理的な干渉を示す干渉情報を取得する干渉情報取得ステップと、前記干渉情報を用いて、前記干渉によって前記工具が加工作業を行うことができない空間を除いて、前記工具が加工作業を行うことができる加工可能作業空間を算出する作業空間算出ステップとを含む。
これにより、多軸加工機に対応する加工可能作業空間が得られる。得られた加工可能作業空間により、様々な工作物に対して、加工作業の可否を判定することが可能になる。また、得られた加工可能作業空間により、工作物の適切な配置を決定することが可能になる。したがって、加工の準備に費やされる時間および労力が低減する。
また、前記作業空間算出ステップでは、加工作業が行われる工作物を載置するためのテーブルからの相対的な位置を表すテーブル座標系で、前記加工可能作業空間を算出してもよい。
これにより、テーブルからの相対的な位置で、加工可能作業空間が得られる。したがって、テーブルからの相対的な位置で、工作物の配置を適切に決定することができる。よって、加工の準備に費やされる時間および労力が低減する。
また、前記作業空間算出ステップでは、物理的に動く前記テーブルからの相対的な位置を表す前記テーブル座標系で、前記加工可能作業空間を算出してもよい。
これにより、テーブルが動く場合についても、テーブルからの相対的な位置で、加工可能作業空間が得られる。よって、工作物の配置を適切に決定することができる。
また、前記干渉情報取得ステップでは、前記工具からの相対的な位置を表す工具座標系で、前記干渉が生じる干渉位置を前記干渉情報として取得し、前記作業空間算出ステップでは、前記工具と前記工作物との間の相対運動を表す形状創成関数を用いて前記干渉位置を前記工具座標系から前記テーブル座標系に変換し、前記テーブル座標系における前記干渉位置を用いて、前記テーブル座標系で、前記加工可能作業空間を算出してもよい。
これにより、多軸加工機の種類(形態)にかかわらず、テーブルからの相対的な位置で、干渉位置が得られ、適切な加工可能作業空間が得られる。
また、前記干渉情報取得ステップでは、前記干渉が生じる干渉位置を前記干渉情報として取得し、前記作業空間算出ステップでは、前記干渉位置を用いて、前記加工可能作業空間を算出してもよい。
これにより、干渉位置に基づいて、適切な加工可能作業空間が得られる。よって、加工作業の可否判定、および、工作物の配置決定等を円滑に行うことが可能になる。
また、前記干渉情報取得ステップでは、前記工具に付属する部位であり、前記工具からの相対的な位置が一定の部位である付属部位の端の位置を前記干渉位置として取得してもよい。
これにより、工具からの相対的な位置が一定の部位である付属部位の端の位置に基づいて、加工可能作業空間が算出される。付属部位の端の位置は、干渉の境界に対応すると想定される。また、付属部位の端の位置は、多軸加工機の構造によって確定的に特定される。したがって、適切な加工可能作業空間が得られる。
また、前記作業空間算出ステップでは、前記干渉位置、および、前記工具が工作物に対して加工作業を行う際に前記工具が前記工作物に接触する加工位置を用いて、前記加工可能作業空間を算出してもよい。
これにより、工具が加工作業を行う加工位置が、加工可能作業空間の算出に用いられる。干渉位置を用いることに加えて、このような加工位置を用いることにより、干渉の境界がより適切に得られる。したがって、適切な加工可能作業空間が得られる。
また、前記作業空間算出ステップでは、(i)前記干渉位置および前記加工位置を通る直線に垂直であることと、前記工作物を載置するためのテーブルの面に平行であることと、前記加工位置を通ることとを満たす直線上の位置であり前記加工位置とは異なる位置であるオフセット位置と、(ii)前記干渉位置と、(iii)前記加工位置とで求められる平面を用いて、前記加工可能作業空間を算出してもよい。
これにより、干渉の境界に対応すると想定される平面が得られる。したがって、適切な加工可能作業空間が得られる。
また、前記作業空間算出ステップでは、前記多軸加工機の回転軸の複数の回転角のそれぞれにおいて、前記加工可能作業空間を算出してもよい。
これにより、回転角に対応する加工可能作業空間が得られる。したがって、回転角に応じて、加工作業の可否判定、および、工作物の配置決定等を円滑に行うことが可能になる。また、工作物を加工するための適切な回転角を決定することができる。
また、前記加工作業支援方法は、さらに、前記作業空間算出ステップで算出された前記加工可能作業空間を示す画像データを生成する画像データ生成ステップを含んでもよい。
これにより、加工可能作業空間を視覚的に確認するための画像データが生成される。したがって、加工作業の可否判定、および、工作物の配置決定等を円滑に行うことが可能になる。
また、前記作業空間算出ステップでは、前記多軸加工機の回転軸の複数の回転角のそれぞれにおいて、前記加工可能作業空間を算出することにより、複数の加工可能作業空間を算出し、前記画像データ生成ステップでは、前記作業空間算出ステップで算出された前記複数の加工可能作業空間を色分けして示す前記画像データを生成してもよい。
これにより、加工作業の可否判定、工作物の配置決定、および、回転角の決定等をまとめて行うための画像データが生成される。したがって、加工の準備に費やされる時間および労力が低減する。
また、前記加工作業支援方法は、さらに、前記作業空間算出ステップで算出された前記加工可能作業空間、および、工作物の形態に従って、前記多軸加工機で前記工作物の加工作業が可能であるか否かを判定する加工作業可否判定ステップを含んでもよい。
これにより、加工可能作業空間に基づいて、加工作業の可否が適切に判定される。したがって、加工の準備に費やされる時間および労力が低減する。
また、前記加工作業支援方法は、さらに、前記作業空間算出ステップで算出された前記加工可能作業空間、および、加工作業が行われる工作物の形態に従って、前記工作物の配置を決定する工作物配置決定ステップを含んでもよい。
これにより、加工可能作業空間に基づいて、工作物の配置が適切に判定される。したがって、加工の準備に費やされる時間および労力が低減する。
また、本発明に係る加工作業支援装置は、加工作業を行う工具を含む複数の部位のうち少なくとも1つが物理的に動く多軸加工機における前記複数の部位間の物理的な干渉を示す干渉情報を取得する干渉情報取得部と、前記干渉情報を用いて、前記干渉によって前記工具が加工作業を行うことができない空間を除いて、前記工具が加工作業を行うことができる加工可能作業空間を算出する作業空間算出部とを備える加工作業支援装置でもよい。
これにより、本発明に係る加工作業支援方法が、加工作業支援装置として実装される。
また、本発明に係る多軸加工機は、前記加工作業支援装置を備える多軸加工機でもよい。
これにより、加工作業支援装置の機能が多軸加工機に実装される。
また、本発明に係るプログラムは、前記加工作業支援方法に含まれるステップをコンピュータに実行させるためのプログラムでもよい。
これにより、本発明に係る加工作業支援方法が、プログラムとして実装される。
また、本発明に係るコンピュータは、前記加工作業支援方法に含まれるステップを実行するプロセッサを備えるコンピュータでもよい。
これにより、本発明に係る加工作業支援方法が、コンピュータとして実装される。
本発明により、適切な加工可能作業空間が得られ、加工の準備に費やされる時間および労力が低減する。
図1は、実施の形態に係る多軸加工機の一例を示す外観図である。 図2は、実施の形態に係る加工作業支援装置の一例を示す外観図である。 図3は、実施の形態に係る加工作業支援装置の構成を示すブロック図である。 図4は、実施の形態に係る加工作業支援装置の動作手順を示すフローチャートである。 図5は、実施の形態に係るB軸が120度回転した状態における加工可能作業空間の算出方法の一例を示す概念図である。 図6は、実施の形態に係るB軸が70度回転した状態における加工可能作業空間の算出方法の一例を示す概念図である。 図7は、実施の形態に係る加工作業支援装置が加工可能作業空間を算出する手順の例を示すフローチャートである。 図8は、実施の形態に係るテーブル等を示す図である。 図9は、実施の形態に係るB軸が120度回転した状態を示す図である。 図10は、実施の形態に係るB軸が120度回転した状態の位置M、Q、Rを示す図である。 図11は、実施の形態に係るB軸が120度回転した状態の位置P、Q、Rを示す図である。 図12は、実施の形態に係るB軸が120度回転した状態における加工可能な第1の空間を示す図である。 図13は、実施の形態に係るB軸が120度回転した状態における加工可能な第2の空間を示す図である。 図14は、実施の形態に係るB軸が120度回転した状態における最終的な加工可能作業空間を示す図である。 図15は、実施の形態に係るB軸が70度回転した状態の位置S、Q、Rを示す図である。 図16は、実施の形態に係るB軸が70度回転した状態の位置P、Q、Rを示す図である。 図17は、実施の形態に係るB軸が70度回転した状態における加工可能な第1の空間を示す図である。 図18は、実施の形態に係るB軸が70度回転した状態における加工可能な第2の空間を示す図である。 図19は、実施の形態に係るB軸が70度回転した状態における最終的な加工可能作業空間を示す図である。 図20は、実施の形態に係る加工作業支援装置が画像データを生成する手順の例を示すフローチャートである。 図21は、実施の形態に係る複数の加工可能作業空間の例を示す図である。 図22は、実施の形態に係る複数の加工可能作業空間を示す画像の例を示す図である。 図23は、実施の形態に係る回転角に対応する加工可能作業空間を示す図である。 図24は、実施の形態に係る複数の多軸加工機に対応する複数の加工可能作業空間を示す図である。 図25は、実施の形態に係る第1の工作物の外観図である。 図26は、実施の形態に係る第1の工作物の形態を示す図である。 図27は、実施の形態に係る第1の工作物の加工可能な配置の例である。 図28は、実施の形態に係る第1の工作物の加工不可能な配置の例である。 図29は、実施の形態に係る第2の工作物の外観図である。 図30は、実施の形態に係る第2の工作物の形態を示す図である。 図31は、実施の形態に係る第2の工作物の加工作業が不可能である場合の第1の例を示す図である。 図32は、実施の形態に係る第2の工作物の加工作業が不可能である場合の第2の例を示す図である。 図33は、実施の形態に係る第2の工作物の加工作業が可能である場合の例を示す図である。 図34は、従来技術に係る3軸加工機の一例を示す図である。 図35は、従来技術に係る5軸加工機の一例を示す図である。 図36は、従来技術に係る複数の種類の5軸加工機を示す図である。 図37は、従来技術に係る5軸加工機に応じた適切な手順を決定するCAMシステムの利用例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。なお、以下で説明する実施の形態は、本発明の好ましい一具体例を示す。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置および接続形態、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、本発明の最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、より好ましい形態を構成する任意の構成要素として説明される。
図1は、本実施の形態に係る多軸加工機の一例を示す外観図である。図1に示された多軸加工機100は、工具111およびテーブル112等を有する。テーブル112には、加工処理が施される工作物が載置される。工具111は、テーブル112に載置された工作物に対して加工処理を施す。
また、多軸加工機100は、並進用の3軸(X軸、Y軸およびZ軸)と、回転用の2軸(B軸およびC軸)を有する5軸加工機である。工具111は、X軸、Y軸およびZ軸の方向へ並進運動を行う。テーブル112は、B軸およびC軸を中心とする回転運動を行う。そのため、X軸、Y軸およびZ軸は、それぞれ、工具主軸と呼ばれる場合がある。また、B軸およびC軸は、それぞれ、テーブル主軸と呼ばれる場合がある。
並進運動によって、工具111は、テーブル112に載置された工作物に対して、相対的に、X軸の方向、Y軸の方向、および、Z軸の方向に移動する。また、回転運動によって、工具111は、テーブル112に載置された工作物に対して、相対的に、B軸を中心として回転し、かつ、C軸を中心として回転する。多軸加工機100の各軸に対応する可動範囲は、予め定められていてもよい。
なお、以下では、工具111およびテーブル112等がB軸を中心として回転することをB軸が回転すると表現する場合がある。同様に、工具111およびテーブル112等がC軸を中心として回転することをC軸が回転すると表現する場合がある。
また、図1のテーブル112が最も下に位置し、テーブル112の面がZ軸に対して垂直である場合、B軸の回転角が0度として表現される。そして、図1の多軸加工機100の手前から奥に向かって、B軸を中心として反時計回り側が正として表現され、B軸を中心として時計回り側が負として表現される。
また、多軸加工機100は、複合加工機、または、多軸複合加工機と呼ばれる場合もある。多軸加工機100は、切削と研削、または、切削とレーザ加工等の複数の加工機能を有する複合加工機でもよい。
図2は、本実施の形態に係る加工作業支援装置の一例を示す外観図である。図2に示された加工作業支援装置200は、図1に示された多軸加工機100を用いて工作物を加工する作業を支援する。加工作業支援装置200は、入出力インタフェース、メモリおよびプロセッサ等を備えるコンピュータであってもよい。
図3は、図2に示された加工作業支援装置200の構成を示すブロック図である。図3に示された加工作業支援装置200は、干渉情報取得部201および作業空間算出部202を備える。加工作業支援装置200は、画像データ生成部203、加工作業可否判定部204および工作物配置決定部205を備えてもよい。
加工作業支援装置200に含まれるこれらのブロックは、例えば、集積回路などの電子回路によって実現される。あるいは、プログラムによって、これらのブロックが実現されてもよい。この場合、コンピュータ(より具体的にはコンピュータのプロセッサ)が、プログラムを実行することにより、これらのブロックの機能が実現される。
また、図1に示された多軸加工機100が加工作業支援装置200を備えていてもよい。これにより、多軸加工機100に、加工作業支援装置200の機能が実装される。
図4は、図3に示された加工作業支援装置200の動作手順を示すフローチャートである。まず、干渉情報取得部201は、干渉情報を取得する(S101)。干渉情報は、多軸加工機100における複数の部位間の物理的な干渉を示す。複数の部位は、加工作業を行う工具111を含む。また、複数の部位のうち少なくとも1つは、物理的に動く部位である。
次に、作業空間算出部202は、干渉情報を用いて、加工可能作業空間を算出する(S102)。その際、作業空間算出部202は、加工不可能作業空間を除いて、加工可能作業空間を算出する。加工不可能作業空間は、干渉によって工具111が加工作業を行うことができない空間である。加工可能作業空間は、工具111が加工作業を行うことができる空間である。
これにより、多軸加工機100に対応する加工可能作業空間が得られる。得られた加工可能作業空間により、様々な工作物に対して、加工作業の可否を判定することが可能になる。また、得られた加工可能作業空間により、工作物の適切な配置を決定することが可能になる。したがって、加工の準備に費やされる時間および労力が低減する。
さらに、画像データ生成部203は、算出された加工可能作業空間を示す画像データを生成してもよい(S103)。これにより、加工可能作業空間を視覚的に確認するための画像データが生成される。したがって、加工作業の可否判定、および、工作物の配置決定等を円滑に行うことが可能になる。なお、画像データ生成部203は、生成された画像データを画像として出力してもよいし、外部の画像出力装置に画像データを送信してもよい。
また、さらに、加工作業可否判定部204は、算出された加工可能作業空間、および、工作物の形態に従って、多軸加工機100で工作物の加工作業が可能であるか否かを判定してもよい(S104)。これにより、加工可能作業空間に基づいて、加工作業の可否が適切に判定される。したがって、加工の準備に費やされる時間および労力が低減する。
また、さらに、工作物配置決定部205は、さらに、算出された加工可能作業空間、および、加工作業が行われる工作物の形態に従って、工作物の配置を決定してもよい(S105)。これにより、加工可能作業空間に基づいて、工作物の配置が適切に判定される。したがって、加工の準備に費やされる時間および労力が低減する。
なお、画像データ生成部203、加工作業可否判定部204、および、工作物配置決定部205は、任意の構成要素であって、これらの全部または一部は無くてもよい。また、画像データ生成部203、加工作業可否判定部204、および、工作物配置決定部205に対応する動作(S103、S104およびS105)は、省略されてもよい。
上述の通り、作業空間算出部202は、干渉情報を用いて、加工不可能作業空間を除いて、加工可能作業空間を算出する。図1の多軸加工機100の場合、B軸の回転角が−90度から90度までであるか否かによって、加工可能作業空間の算出方法が異なる。図5および図6は、B軸の回転角が−90度から90度まででないケースの算出方法の概念、および、B軸の回転角が−90度から90度までであるケースの算出方法の概念を示す。
図5は、図1に示されたB軸が120度回転した状態における加工可能作業空間の算出方法の一例を示す概念図である。図5の上段には、工具111、付属部位113、テーブル112、空間300が示されている。テーブル112は、B軸を中心に120度回転している。
付属部位113は、工具111に付属する部位であって、工具111に付随して移動する。したがって、付属部位113は、工具111からの相対的な位置が一定の部位である。なお、付属部位113は、工具111を含んでもよいし、工具111自体でもよい。
空間300は、工作物を配置するための空間であって、加工用の空間として予め定められた空間である。典型的には、空間300は、多軸加工機100の仕様によって定められる。空間300は、各軸に対応する可動範囲から算出されてもよい。干渉情報取得部201または作業空間算出部202は、各軸に対応する可動範囲から幾何学的に空間300を算出できる。
この状態において、干渉情報取得部201は、図5の中段に示されている位置Pを求める。位置Pは、付属部位113とテーブル112とが干渉する干渉位置である。付属部位113とテーブル112とは、付属部位113の端の位置で干渉すると想定される。干渉情報取得部201は、付属部位113の端の位置を位置Pとして求めてもよい。また、干渉情報取得部201は、工具111の先端の位置Qを求める。工具111の先端は、工具111が加工作業を行う際に工作物に接触する位置(加工位置)である。
作業空間算出部202は、位置Pと位置Qとを通る直線、および、位置Qを通り工具111の主軸に沿う直線(位置Qを通りZ軸に平行な直線)を用いて、図5の下段に示される加工可能作業空間301を算出する。これらの2つの直線は、加工可能作業空間301および加工不可能作業空間302の境界である。加工不可能作業空間302は、テーブル112と付属部位113との干渉によって、工具111が加工作業を行うことができない空間である。
作業空間算出部202は、位置Pおよび位置Qを干渉情報として用いて、加工不可能作業空間302を除いて、工具111が加工作業を行うことができる加工可能作業空間301を算出する。
図6は、図1に示されたB軸が70度回転した状態における加工可能作業空間の算出方法の一例を示す概念図である。図6には、図5と同様に、工具111、付属部位113、テーブル112、空間300が示されている。図6では、テーブル112は、B軸を中心に70度回転している。そして、干渉情報取得部201は、図5の例と同様に、位置Pを求める。
作業空間算出部202は、位置Pと位置Qとを通る直線、および、位置Qを通りテーブル112の面に平行な直線を用いて、図6に示される加工可能作業空間303を算出する。これらの2つの直線は、加工可能作業空間303および加工不可能作業空間304の境界である。
図5の加工可能作業空間301、および、図6の加工可能作業空間303は、共に、工具111の位置を基準とする工具座標系で表現されている。工作物の配置を決定するためには、これらの加工可能作業空間は、テーブル112の位置を基準とするテーブル座標系で表現されることが望ましい。そこで、作業空間算出部202は、形状創成関数を用いる。形状創成関数は、工具と工作物との間の相対運動を表す関数である。具体的には、形状創成関数は、式1で示される。
Figure 0005924646
ここで、rTは、工具座標系の位置ベクトルであって、工具座標系における位置を示す。工具座標系は、工具から見た座標に対応する座標系である。すなわち、工具座標系は、工具からの相対的な位置を表す座標系である。具体的には、rTは、式2で示される。式2のxT、yTおよびzTは、それぞれ、工具座標系におけるx座標値、y座標値およびz座標値である。
Figure 0005924646
また、rWは、工作物座標系の位置ベクトルであって、工作物座標系における位置を示す。工作物座標系は、工作物から見た座標に対応する座標系である。すなわち、工作物座標系は、工作物からの相対的な位置を表す座標系である。具体的には、rWは、式3で示される。式3のxW、yWおよびzWは、それぞれ、工作物座標系におけるx座標値、y座標値およびz座標値である。
Figure 0005924646
また、Ai(i=1、・・・、n)は、各相対運動に対応する同時変換行列である。形状創成関数によって、工具座標系の位置ベクトルを工作物座標系の位置ベクトルに変換することが可能である。すなわち、形状創成関数によって、工具から見た座標を工作物から見た座標に変換することが可能である。例えば、図1に示された多軸加工機100に係る形状創成関数は、式4で表現される。
Figure 0005924646
Cは、C軸を中心とする回転に対応する変換行列である。RBは、B軸を中心とする回転に対応する変換行列である。TYは、Y軸の方向への並進に対応する変換行列である。TXは、X軸の方向への並進に対応する変換行列である。TZは、Z軸の方向への並進に対応する変換行列である。これらの相対運動に対応する変換行列によって、工具から見た座標が工作物から見た座標に変換される。なお、RC、TYなどの変換行列は、座標コードとも呼ばれる。例えば、式4に対応する座標コードは、CBYXZと表現される場合がある。
工作物から工作物を載置するためのテーブル112への相対的な位置は一定である。したがって、工作物座標系は、テーブル112からの相対的な位置を表すテーブル座標系と同等とみなすことができる。よって、形状創成関数によって、工作物座標系の位置ベクトルをテーブル座標系の位置ベクトルに変換することができる。
図1に示された多軸加工機100では、B軸を中心とする回転によって、工具111の付属部位113と、テーブル112とが物理的に干渉する。そこで、テーブル座標系における干渉の位置を求めるため、B軸を中心とする回転に対応する変換行列(RB)が用いられる。この変換行列(RB)は、式5で表現される。
Figure 0005924646
ここで、tBxは、回転の中心であるB軸のx座標値に対応するオフセット値である。また、tBzは、回転の中心であるB軸のz座標値に対応するオフセット値である。そして、θは、B軸を中心とする回転の角度(回転角)である。この変換行列(RB)を用いて、形状創成関数は、式6によって表現される。そして、式6によって、工具座標系における位置が、テーブル座標系の位置に変換される。加工作業支援装置200は、式6を用いて、テーブル座標系で加工可能作業空間を算出できる。
Figure 0005924646
図7は、図3に示された加工作業支援装置200が加工可能作業空間301を算出する手順の例を示すフローチャートである。まず、干渉情報取得部201は、B軸を120度回転した状態をシミュレーションする(S201)。
図8は、図1に示されたテーブル112等を示す図である。図8では、工具座標系で、工具111、テーブル112、付属部位113および空間300が示されている。図8のテーブル112は、回転していない。干渉情報取得部201は、この状態からB軸を120度回転した状態をシミュレーションする(図7の201)。
図9は、図1に示されたB軸が120度回転した状態を示す図である。干渉情報取得部201は、この状態における4つの位置M、P、Q、Rの座標値を取得する(図7のS202)。
位置Pは、干渉が生じる干渉位置である。位置Qは、工具111の先端の位置である。位置Mは、工具111の主軸に沿う直線(位置Qを通りZ軸に平行な直線)上の位置であって、位置Qとは異なる位置である。位置Rは、オフセット位置である。
具体的には、位置Rは、位置Pおよび位置Qを通る直線に垂直であること、テーブル112の面に平行であること、および、位置Qを通ることの3つの条件を満たす直線上の位置であって、位置Qとは異なる位置である。位置Qと位置Rとの間には、付属部位113の半径に相当する距離があってもよい。位置Rは、後述の平面を求めるために用いられる位置である。同等の平面を求めることが可能であるなら、別の条件で位置Rが定められてもよい。
また、干渉情報取得部201は、式6のtBxおよびtBzを得るため、回転の中心であるB軸の座標値を取得する。そして、作業空間算出部202は、式6によって示される形状創成関数を用いて、位置M、P、Q、Rを工具座標系からテーブル座標系へ変換することにより、テーブル座標系における位置M、P、Q、Rを算出する(図7のS203)。
そして、作業空間算出部202は、位置M、Q、Rを通る平面、および、位置P、Q、Rを通る平面を算出する(図7のS204)。そして、作業空間算出部202は、算出された平面を用いて、空間300から加工可能な空間をカットする(図7のS205)。図10および図11は、これらの動作を示す。
図10は、図1に示されたB軸が120度回転した状態の位置M、Q、Rをテーブル座標系で示す図である。作業空間算出部202は、テーブル座標系で位置M、Q、Rを通る平面を算出する。そして、作業空間算出部202は、位置M、Q、Rを通る平面で空間300を分割する。
図11は、図1に示されたB軸が120度回転した状態の位置P、Q、Rをテーブル座標系で示す図である。作業空間算出部202は、テーブル座標系で位置P、Q、Rを通る平面を算出する。そして、作業空間算出部202は、位置P、Q、Rを通る平面で空間300を分割する。
図12は、図1に示されたB軸が120度回転した状態における加工可能な第1の空間を示す図である。すなわち、図12に示された空間311は、B軸が120度回転した状態で工具111が加工作業を行うことができる第1の空間である。作業空間算出部202は、図10に示された位置M、Q、Rを通る平面で空間300を分割することにより得られる2つの空間のうち、テーブル112から遠い空間を加工可能な空間311として取得する。
図13は、図1に示されたB軸が120度回転した状態における加工可能な第2の空間を示す図である。すなわち、図13に示された空間312は、B軸が120度回転した状態で工具111が加工作業を行うことができる第2の空間である。作業空間算出部202は、図11に示された位置P、Q、Rを通る平面で空間300を分割することにより得られる2つの空間のうち、テーブル112から遠い空間を加工可能な空間312として取得する。
図14は、図1に示されたB軸が120度回転した状態における最終的な加工可能作業空間301を示す図である。作業空間算出部202は、図12に示された加工可能な空間311と、図13に示された加工可能な空間312とをアセンブリする(組み合わせる)ことにより、B軸が120度回転した状態における最終的な加工可能作業空間301を算出する(図7のS206)。
上述の手順によって、加工作業支援装置200は、多軸加工機100のテーブル112がB軸を中心として120度回転した状態の加工可能作業空間301を算出する。なお、多軸加工機100は、C軸を中心として、テーブル112を回転させることができる。したがって、加工作業支援装置200の作業空間算出部202は、図14に示された加工可能作業空間301を回転させることにより得られる回転対称な空間を加工可能作業空間として算出してもよい。
上述の手順(図7〜図14)では、B軸の回転角が−90度から90度まででないケースの例として、B軸の回転角が120度であるケースが示されている。次の手順(図15〜図19)は、B軸の回転角が−90度から90度までであるケースの例としてB軸の回転角が70度であるケースを示す。
図15は、図1に示されたB軸が70度回転した状態の位置S、Q、Rを示す図である。位置Q、Rは、図9および図10に示された位置Q、Rと同等の位置である。位置Sは、位置Q、Rとは異なる位置であって、位置Qを通り、テーブル112の面に平行で、かつ、回転軸(B軸)の方向に垂直な直線上の位置である。作業空間算出部202は、図15に示された位置S、Q、Rを通る平面を算出する。そして、作業空間算出部202は、位置S、Q、Rを通る平面で空間300を分割する。
図16は、図1に示されたB軸が70度回転した状態の位置P、Q、Rを示す図である。位置P、Q、Rは、図9および図11に示された位置P、Q、Rと同等の位置である。作業空間算出部202は、図16に示された位置P、Q、Rを通る平面を算出する。そして、作業空間算出部202は、位置P、Q、Rを通る平面で空間300を分割する。
図17は、図1に示されたB軸が70度回転した状態における加工可能な第1の空間を示す図である。すなわち、図17に示された空間321は、B軸が70度回転した状態で工具111が加工作業を行うことができる第1の空間である。作業空間算出部202は、図15に示された位置S、Q、Rを通る平面で空間300を分割することにより得られる2つの空間のうち、テーブル112から遠い空間を加工可能な空間321として取得する。
図18は、図1に示されたB軸が70度回転した状態における加工可能な第2の空間を示す図である。すなわち、図18に示された空間322は、B軸が70度回転した状態で工具111が加工作業を行うことができる第2の空間である。作業空間算出部202は、図16に示された位置P、Q、Rを通る平面で空間300を分割することにより得られる2つの空間のうち、テーブル112から遠い空間を加工可能な空間322として取得する。
図19は、図1に示されたB軸が70度回転した状態における最終的な加工可能作業空間303を示す図である。作業空間算出部202は、図17に示された加工可能な空間321と、図18に示された加工可能な空間322とをアセンブリする(組み合わせる)ことにより、B軸が70度回転した状態における最終的な加工可能作業空間303を算出する。
上述の手順によって、加工作業支援装置200は、多軸加工機100のテーブル112がB軸を中心として70度回転した状態の加工可能作業空間303を算出する。なお、上述のように、多軸加工機100は、C軸を中心として、テーブル112を回転させることができる。したがって、加工作業支援装置200の作業空間算出部202は、図19に示された加工可能作業空間303を回転させることにより得られる回転対称な空間を加工可能作業空間として算出してもよい。
加工作業支援装置200の画像データ生成部203は、上述の手順によって算出された複数の加工可能作業空間を示す画像データを生成してもよい。図20〜図23は、画像データを生成する手順を示す。
図20は、図3に示された加工作業支援装置200が画像データを生成する手順の例を示すフローチャートである。まず、画像データ生成部203は、算出された複数の加工可能作業空間のそれぞれについて、色をつける(S301)。
図21は、図3に示された加工作業支援装置200によって算出される複数の加工可能作業空間の例を示す図である。図21には、B軸を中心とする複数の回転角に対応する複数の加工可能作業空間が示されている。画像データ生成部203は、これらの複数の加工可能作業空間のそれぞれについて色をつける。
正負が逆で、絶対値が等しい2つの回転角に対応する2つの加工可能作業空間は、C軸を中心とする回転によって、同等とみなされる。例えば、これらの2つの加工可能作業空間には、同じ色がつけられる。そして、絶対値が互いに異なる複数の回転角に対応する複数の加工可能作業空間には、異なる色がつけられる。より具体的には、回転角の絶対値が大きい程、濃い色がつけられ、回転角の絶対値が小さい程、薄い色がつけられる。
なお、図21には、50度、60度、・・・、130度、140度、−50度、−60度、・・・、−130度、−140度に対応する複数の加工可能作業空間が例として示されている。しかし、図21の例とは異なる複数の回転角に対応する複数の加工可能作業空間に色がつけられてもよい。
画像データ生成部203は、色がつけられた複数の加工可能作業空間を重ね合わせる(図20のS302)。そして、画像データ生成部203は、複数の加工可能作業空間を示す画像データを生成する(図20のS304)。
図22は、図3に示された加工作業支援装置200によって算出される複数の加工可能作業空間を示す画像の例を示す図である。図22の画像によって、複数の回転角に対応する複数の加工可能作業空間が、視覚的に認識可能になる。
例えば、図22に示された複数の加工可能作業空間は、回転角に応じて色分けされる。回転角の絶対値が大きい程、濃い色がつけられ、回転角の絶対値が小さい程、薄い色がつけられた場合、図22の画像のうち上部は濃い色で表され、下部は薄い色で表される。これにより、回転角に対応する加工可能作業空間を適切に認識することが可能になる。
図23は、図3に示された加工作業支援装置200によって算出される加工可能作業空間を示す図であって、回転角に対応する加工可能作業空間を示す図である。図23には、B軸が110度回転した場合の加工可能作業空間、および、B軸が70度回転した場合の加工可能作業空間が示されている。回転角に対応する加工可能作業空間は、図22の画像に基づいて、判断可能である。
さらに、加工作業支援装置200は、図1の多軸加工機100だけではなく、複数の多軸加工機について、同じ手順で、複数の加工可能作業空間を算出できる。つまり、加工作業支援装置200は、同じ手順で、複数の多軸加工機のそれぞれの物理的な形態に応じて、干渉情報を幾何学的に求め、多軸加工機に対応する加工可能作業空間を幾何学的に算出できる。例えば、加工作業支援装置200は、工具を含む付属部位の形態(長さおよび半径)、および、テーブルの半径等に基づいて、加工可能作業空間を算出できる。
図24は、図3に示された加工作業支援装置200によって算出される複数の加工可能作業空間を示す図であって、複数の多軸加工機に対応する複数の加工可能作業空間を示す図である。図24には、第1の多軸加工機に対応する加工可能作業空間、第2の多軸加工機に対応する加工可能作業空間、第3の多軸加工機に対応する加工可能作業空間、および、第4の多軸加工機に対応する加工可能作業空間が、示されている。
例えば、第1の多軸加工機、第2の多軸加工機、第3の多軸加工機、および、第4の多軸加工機では、工具を含む付属部位の形態(長さおよび半径)、および、テーブルの半径等が互いに異なる。加工作業支援装置200は、これらの違いに従って、図24のような互いに異なる複数の加工可能作業空間を算出する。
図25〜図26は、加工作業の可否判定、および、工作物の配置決定の例を示す。図25〜図26に示される例では、図24に示された複数の加工可能作業空間が用いられる。なお、ここでは、第1、第2、第3および第4の多軸加工機における複数の軸の構造は、図1に示された多軸加工機100における複数の軸の構造と同様である。
図25は、加工作業の可否判定が行われる第1の工作物の外観図である。図25に示された工作物410について、加工作業の可否が判定され、テーブル上の配置が決定される。
図26は、図25に示された工作物410の形態を示す図である。工作物410の直径は200mmであり、工作物410の高さは180mmである。この例では、B軸が110度または−110度回転した状態で、工作物410の加工対象部分411、412の加工作業を行うことができるか否かが判定される。また、B軸が110度または−110度回転した状態で、加工対象部分411、412の加工作業を行うことを前提として、工作物410の適切な配置が決定される。
図27は、図25に示された工作物410の加工可能な配置の例である。図27に示された加工可能作業空間は、図24の第4の多軸加工機に対応する加工可能作業空間である。図27に示された工作物410の配置では、工作物410の加工対象部分411は、B軸が−110度回転した状態に対応する加工可能作業空間に含まれる。また、工作物410の加工対象部分412は、B軸が110度回転した状態に対応する加工可能作業空間に含まれる。したがって、図27の配置では、加工作業が可能である。
図28は、図25に示された工作物410の加工不可能な配置の例である。図28に示された加工可能作業空間は、図27の加工可能作業空間と同様、図24の第4の多軸加工機に対応する加工可能作業空間である。
図28に示された工作物410の配置では、工作物410の加工対象部分411は、B軸が110度または−110度回転した状態に対応する加工可能作業空間に含まれない。この場合、第4の多軸加工機は、加工対象部分411を加工できない。
工作物410の加工対象部分412は、B軸が110度回転した状態に対応する加工可能作業空間に含まれる。しかし、工作物410の一部が、工作物410を配置するための空間として予め定められている空間からはみ出している。工作物410をこのように配置することは危険である。したがって、図28に示された配置は、不適切である。
図29は、加工作業の可否判定が行われる第2の工作物の外観図である。図29に示された工作物420について、加工作業の可否が判定され、テーブル上の配置が決定される。
図30は、図29に示された工作物420の形態を示す図である。工作物420の直径は200mmであり、工作物420の高さは250mmである。この例では、B軸が110度または−110度回転した状態で、工作物420の加工対象部分421、422の加工作業を行うことができるか否かが判定される。
図31は、図29に示された工作物420の加工作業が不可能である場合の第1の例を示す図である。図31に示された加工可能作業空間は、図24の第4の多軸加工機に対応する加工可能作業空間である。実際には、図31の加工可能作業空間は、図27の加工可能作業空間と同じである。
しかし、工作物420は、工作物410よりも70mm大きい。したがって、工作物420の一部が、工作物420を配置するための空間として予め定められている空間からはみ出している。工作物420をこのように配置することは危険である。したがって、図31に示された配置は、不適切である。
また、工作物420を配置するための空間からはみ出さないように工作物420を配置し、かつ、加工対象部分421、422を加工可能作業空間に配置することは、不可能である。すなわち、第4の多軸加工機は、工作物420の加工対象部分421、422の加工作業を行うことができない。
図32は、図29に示された工作物420の加工作業が不可能である場合の第2の例を示す図である。図32に示された加工可能作業空間は、図24の第3の多軸加工機に対応する加工可能作業空間である。第3の多軸加工機に対応する加工可能作業空間は、第4の多軸加工機に対応する加工可能作業空間よりも大きい。
この例では、工作物420の加工対象部分422は、B軸が110度回転した状態に対応する加工可能作業空間に含まれる。したがって、工作物420の加工対象部分422の加工は可能である。
しかし、工作物420の加工対象部分421は、B軸が110度または−110度回転した状態に対応する加工可能作業空間に含まれていない。したがって、この状態では、工作物420の加工対象部分421の加工は不可能である。第3の多軸加工機では、加工対象部分421を加工する場合と、加工対象部分422を加工する場合とで、工作物420の配置の変更が必要になる。したがって、工作物420の加工対象部分421、422の加工作業に、第3の多軸加工機を用いることは不適切である。
図33は、図29に示された工作物420の加工作業が可能である場合の例を示す図である。図33に示された加工可能作業空間は、図24に示された第2の多軸加工機に対応する加工可能作業空間である。
図33に示された工作物420の配置では、工作物420の加工対象部分421は、B軸が−110度回転した状態に対応する加工可能作業空間に含まれる。また、工作物420の加工対象部分422は、B軸が110度回転した状態に対応する加工可能作業空間に含まれる。したがって、図33の配置では、加工作業が可能である。すなわち、第2の多軸加工機は、工作物420の加工対象部分421、422を適切に加工することができる。
図25〜図33に示された例のように、算出された加工可能作業空間を示す画像に基づいて、加工作業の可否判定、および、工作物の配置判定を適切に行うことが可能である。なお、加工作業支援装置200の加工作業可否判定部204が、算出された加工可能作業空間に基づいて、加工作業の可否判定を行ってもよい。また、加工作業支援装置200の工作物配置決定部205が、算出された加工可能作業空間に基づいて、工作物の配置決定を行ってもよい。
以上のように、本実施の形態に係る加工作業支援装置200は、様々な多軸加工機のそれぞれに対応する加工可能作業空間を算出する。特に、加工作業支援装置200は、複数の部位の物理的な干渉によって加工不可能な空間を除いて、加工可能作業空間を算出する。
これにより、様々な工作物に対して、加工作業の可否を判定することが可能になる。また、様々な工作物に対して、適切な配置を決定することが可能になる。すなわち、様々な工作物に対して、加工パスの生成前に加工作業の可能な配置が決定される。したがって、加工の準備に費やされる時間および労力が低減する。
なお、本実施の形態に係る加工作業支援装置200は、B軸を中心とする回転に対応する行列を用いている。しかし、加工作業支援装置200は、A軸またはC軸を中心とする回転に対応する行列、X軸、Y軸またはZ軸の方向への移動に対応する行列、または、これらの組み合わせにより得られる行列を用いてもよい。これらの行列により、テーブルが様々に動く場合でも、加工可能作業空間をテーブル座標系で取得することが可能になる。
また、本実施の形態に係る加工作業支援装置200は、同様の手順で、図36に示された5軸加工機、および、多軸の機構を有する複合加工機を含むその他の様々な多軸加工機の加工可能作業空間を算出することができる。
以上、本発明に係る加工作業支援装置について、実施の形態に基づいて説明したが、本発明は実施の形態に限定されるものではない。実施の形態に対して当業者が思いつく変形を施して得られる形態、および、実施の形態における構成要素を任意に組み合わせて実現される別の形態も本発明に含まれる。
例えば、特定の処理部が実行する処理を別の処理部が実行してもよい。また、処理を実行する順番が変更されてもよいし、複数の処理が並行して実行されてもよい。
また、本発明は、加工作業支援装置として実現できるだけでなく、加工作業支援装置を構成する処理手段をステップとする加工作業支援方法として実現できる。例えば、それらのステップは、コンピュータによって実行される。
そして、本発明は、加工作業支援方法に含まれるステップを、コンピュータに実行させるためのプログラムとして実現できる。そのプログラムは、CADまたはCAM等のソフトウェアに組み込まれてもよい。さらに、本発明は、そのプログラムを記録したCD−ROM等の非一時的なコンピュータ読み取り可能な記録媒体として実現できる。
また、加工作業支援装置は、コンピュータで実現されてもよい。例えば、コンピュータは、上述の加工作業支援方法に含まれるステップを実行するプロセッサを有する。
また、加工作業支援装置に含まれる複数の構成要素は、集積回路であるLSI(Large Scale Integration)として実現されてもよい。これらの構成要素は、個別に1チップ化されてもよいし、一部または全てを含むように1チップ化されてもよい。ここでは、LSIとしたが、集積度の違いにより、IC(Integrated Circuit)、システムLSI、スーパーLSIまたはウルトラLSIと呼称されることもある。
また、集積回路化の手法はLSIに限るものではなく、専用回路または汎用プロセッサで実現してもよい。プログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)、または、LSI内部の回路セルの接続および設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサを利用してもよい。
さらには、半導体技術の進歩または派生する別技術によりLSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然、その技術を用いて、加工作業支援装置に含まれる構成要素の集積回路化を行ってもよい。
本発明に係る加工作業支援方法は、多軸加工機を用いて工作物の加工作業を行う製造業全般に応用でき、特に、様々な多軸加工機を用いる工場において有用である。
100 多軸加工機
111、911、921 工具
112、912、922 テーブル
113 付属部位
200 加工作業支援装置
201 干渉情報取得部
202 作業空間算出部
203 画像データ生成部
204 加工作業可否判定部
205 工作物配置決定部
300、311、312、321、322 空間
301、303 加工可能作業空間
302、304 加工不可能作業空間
410、420 工作物
411、412、421、422 加工対象部分
910 3軸加工機
920 5軸加工機

Claims (15)

  1. 加工作業を行う工具を含む複数の部位のうち少なくとも1つが物理的に動く多軸加工機における前記複数の部位間の物理的な干渉を示す干渉情報を取得する干渉情報取得ステップと、
    前記干渉情報を用いて、前記干渉によって前記工具が加工作業を行うことができない空間を除いて、前記工具が加工作業を行うことができる加工可能作業空間を算出する作業空間算出ステップとを含み、
    前記作業空間算出ステップでは、加工作業が行われる工作物を載置するためのテーブルであって、物理的に動くテーブルからの相対的な位置を表すテーブル座標系で、前記加工可能作業空間を算出する
    加工作業支援方法。
  2. 加工作業を行う工具を含む複数の部位のうち少なくとも1つが物理的に動く多軸加工機における前記複数の部位間の物理的な干渉を示す干渉情報を取得する干渉情報取得ステップと、
    前記干渉情報を用いて、前記干渉によって前記工具が加工作業を行うことができない空間を除いて、前記工具が加工作業を行うことができる加工可能作業空間を算出する作業空間算出ステップとを含み、
    前記干渉情報取得ステップでは、前記工具からの相対的な位置を表す工具座標系で、前記干渉が生じる干渉位置を前記干渉情報として取得し、
    前記作業空間算出ステップでは、前記工具と加工作業が行われる工作物との間の相対運動を表す形状創成関数を用いて前記干渉位置を前記工具座標系から前記工作物を載置するためのテーブルからの相対的な位置を表すテーブル座標系に変換し、前記テーブル座標系における前記干渉位置を用いて、前記テーブル座標系で、前記加工可能作業空間を算出する
    工作業支援方法。
  3. 前記干渉情報取得ステップでは、前記干渉が生じる干渉位置を前記干渉情報として取得し、
    前記作業空間算出ステップでは、前記干渉位置を用いて、前記加工可能作業空間を算出する
    請求項1に記載の加工作業支援方法。
  4. 前記干渉情報取得ステップでは、前記工具に付属する部位であり、前記工具からの相対的な位置が一定の部位である付属部位の端の位置を前記干渉位置として取得する
    請求項2または3に記載の加工作業支援方法。
  5. 加工作業を行う工具を含む複数の部位のうち少なくとも1つが物理的に動く多軸加工機における前記複数の部位間の物理的な干渉を示す干渉情報を取得する干渉情報取得ステップと、
    前記干渉情報を用いて、前記干渉によって前記工具が加工作業を行うことができない空間を除いて、前記工具が加工作業を行うことができる加工可能作業空間を算出する作業空間算出ステップとを含み、
    前記干渉情報取得ステップでは、前記干渉が生じる干渉位置を前記干渉情報として取得し、
    前記作業空間算出ステップでは、前記干渉位置、および、前記工具が工作物に対して加工作業を行う際に前記工具が前記工作物に接触する加工位置を用いて、前記加工可能作業空間を算出する
    工作業支援方法。
  6. 前記作業空間算出ステップでは、(i)前記干渉位置および前記加工位置を通る直線に垂直であることと、前記工作物を載置するためのテーブルの面に平行であることと、前記加工位置を通ることとを満たす直線上の位置であり前記加工位置とは異なる位置であるオフセット位置と、(ii)前記干渉位置と、(iii)前記加工位置とで求められる平面を用いて、前記加工可能作業空間を算出する
    請求項に記載の加工作業支援方法。
  7. 前記作業空間算出ステップでは、前記多軸加工機の回転軸の複数の回転角のそれぞれにおいて、前記加工可能作業空間を算出する
    請求項1〜のいずれか1項に記載の加工作業支援方法。
  8. 加工作業を行う工具を含む複数の部位のうち少なくとも1つが物理的に動く多軸加工機における前記複数の部位間の物理的な干渉を示す干渉情報を取得する干渉情報取得ステップと、
    前記干渉情報を用いて、前記干渉によって前記工具が加工作業を行うことができない空間を除いて、前記工具が加工作業を行うことができる加工可能作業空間を算出する作業空間算出ステップと、
    記作業空間算出ステップで算出された前記加工可能作業空間を示す画像データを生成する画像データ生成ステップを含む
    工作業支援方法。
  9. 前記作業空間算出ステップでは、前記多軸加工機の回転軸の複数の回転角のそれぞれにおいて、前記加工可能作業空間を算出することにより、複数の加工可能作業空間を算出し、
    前記画像データ生成ステップでは、前記作業空間算出ステップで算出された前記複数の加工可能作業空間を色分けして示す前記画像データを生成する
    請求項に記載の加工作業支援方法。
  10. 加工作業を行う工具を含む複数の部位のうち少なくとも1つが物理的に動く多軸加工機における前記複数の部位間の物理的な干渉を示す干渉情報を取得する干渉情報取得ステップと、
    前記干渉情報を用いて、前記干渉によって前記工具が加工作業を行うことができない空間を除いて、前記工具が加工作業を行うことができる加工可能作業空間を算出する作業空間算出ステップと、
    記作業空間算出ステップで算出された前記加工可能作業空間、および、工作物の形態に従って、前記多軸加工機で前記工作物の加工作業が可能であるか否かを判定する加工作業可否判定ステップを含む
    工作業支援方法。
  11. 加工作業を行う工具を含む複数の部位のうち少なくとも1つが物理的に動く多軸加工機における前記複数の部位間の物理的な干渉を示す干渉情報を取得する干渉情報取得ステップと、
    前記干渉情報を用いて、前記干渉によって前記工具が加工作業を行うことができない空間を除いて、前記工具が加工作業を行うことができる加工可能作業空間を算出する作業空間算出ステップと、
    記作業空間算出ステップで算出された前記加工可能作業空間、および、加工作業が行われる工作物の形態に従って、前記工作物の配置を決定する工作物配置決定ステップを含む
    工作業支援方法。
  12. 加工作業を行う工具を含む複数の部位のうち少なくとも1つが物理的に動く多軸加工機における前記複数の部位間の物理的な干渉を示す干渉情報を取得する干渉情報取得部と、
    前記干渉情報を用いて、前記干渉によって前記工具が加工作業を行うことができない空間を除いて、前記工具が加工作業を行うことができる加工可能作業空間を算出する作業空間算出部とを備え
    前記作業空間算出部は、加工作業が行われる工作物を載置するためのテーブルであって、物理的に動くテーブルからの相対的な位置を表すテーブル座標系で、前記加工可能作業空間を算出する
    加工作業支援装置。
  13. 請求項12に記載の加工作業支援装置を備える
    多軸加工機。
  14. 請求項1〜11のいずれか1項に記載の加工作業支援方法に含まれるステップをコンピュータに実行させるための
    プログラム。
  15. 請求項1〜11のいずれか1項に記載の加工作業支援方法に含まれるステップを実行するプロセッサを備える
    コンピュータ。
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