JP5636841B2 - 加工方法およびncプログラム作成装置 - Google Patents

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本発明は、少なくとも回転駆動軸を備える工作機械による加工方法、および、当該工作機械に適用されるNCプログラム作成装置に関するものである。
例えば、特許文献1には、等高線加工を行い、凹部を形成することが記載されている。このような加工は、直交3軸の駆動軸を有し、回転駆動軸を有しない工作機械において実現できる。この場合、被加工物をテーブル上に固定しておき、テーブルと工具との相対位置を直交3軸の駆動軸を動作させることにより行われる。
特開平11−123631号公報(図6)
ところで、例えば5軸工作機械(回転駆動軸を有する工作機械)を用いて、上述したような直交3軸工作機械(回転駆動軸を有しない工作機械)において加工が可能な被加工物を加工する場合、通常、直交3軸工作機械における動作と同様の動作を5軸工作機械にて実行させている。つまり、回転駆動軸を有するにも関わらず、回転駆動軸を用いることなく、直交3軸の駆動軸のみを用いて被加工物の加工を行っている。
また、工作機械において、それぞれの直進駆動軸の剛性は、同一ではない。そのため、例えば、X軸方向に移動させて加工した場合の加工精度と、Y軸方向に移動させて加工した場合の加工精度とは、異なるおそれがある。ここで、駆動軸の剛性とは、工具が被加工物により当該駆動軸の駆動方向に力(切削抵抗)を受けた場合に、当該駆動方向における工具と被加工物との相対変位量の関係を意味する。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、それぞれの直進駆動軸の剛性の相違による加工精度への影響を低減することで、加工精度を向上することができる加工方法およびその加工方法を実現することができるNCプログラム作成装置を提供することを目的とする。
(加工方法に関する発明)
(請求項1)本発明に係る加工方法は、剛性が異なる複数の直進駆動軸と一以上の回転駆動軸を有する工作機械による加工方法であって、機械座標系における基準直線方向を設定する基準直線方向設定工程と、被加工物を工具により加工する際に、前記回転駆動軸による回転動作を行うことにより、機械座標系における前記直進駆動軸による移動方向を前記基準直線方向に一致させて加工する加工工程とを備え、前記基準直線方向は、複数の前記直進駆動軸のうち前記剛性が相対的に高い前記直進駆動軸の方向ベクトルの大きさが、前記剛性が相対的に低い前記直進駆動軸の方向ベクトルの大きさより大きくなる方向に設定されている。
(請求項2)本発明において、剛性の異なる前記複数の直進駆動軸は、回転工具の回転軸にそれぞれ直交するX軸およびY軸であり、前記基準直線方向は、X軸方向ベクトルの大きさとY軸方向ベクトルの大きさを、設定された比率とした方向としてもよい。
(請求項3)本発明において、前記基準直線方向は、複数の前記直進駆動軸のうち前記剛性が相対的に高い前記直進駆動軸の駆動軸方向に一致させるように設定されているとよい。
(NCプログラム作成装置に関する発明)
(請求項4)本発明に係るNCプログラム作成装置は、剛性が異なる複数の直進駆動軸と一以上の回転駆動軸を有する工作機械に適用され、前記直進駆動軸および前記回転駆動軸を実行するためのNCプログラムを作成するNCプログラム作成装置であって、機械座標系における基準直線方向を設定する基準直線方向設定手段と、被加工物を工具により加工する際に、前記回転駆動軸による回転動作を行うことにより、機械座標系における前記直進駆動軸による移動方向を前記基準直線方向に一致させるように、前記NCプログラムを作成するNCプログラム作成手段とを備え、前記基準直線方向は、複数の前記直進駆動軸のうち前記剛性が相対的に高い前記直進駆動軸の方向ベクトルの大きさが、前記剛性が相対的に低い前記直進駆動軸の方向ベクトルの大きさより大きくなる方向に設定されている
(請求項5)本発明において、前記NCプログラム作成手段は、前記被加工物のCADデータに基づいて前記NCプログラムを作成するようにしてもよい。
(請求項6)本発明において、前記NCプログラム作成装置は、既存のNCプログラムを解析する解析手段をさらに備え、前記NCプログラム作成手段は、前記解析手段により解析された前記既存のNCプログラムを、機械座標系における前記直進駆動軸による移動方向を前記基準直線方向に一致させるように変換して新たな前記NCプログラムを作成するようにしてもよい。
(請求項1)本発明に加工方法によれば、回転駆動軸の回転動作を利用することにより、機械座標系における直進駆動軸による移動方向を基準直線方向に一致させることができる。つまり、直進駆動軸による移動方向において、それぞれの直進駆動軸の方向ベクトルの大きさ比率が常に一定となる。従って、被加工物の加工精度が安定した状態にできる。例えば、機械座標系において、工作機械の移動体を、X軸方向のみに移動した後にY軸方向に移動するということがなくなり、X軸方向の動作による加工精度とY軸方向の動作による加工精度とが相違するとしても、この影響を受けない。さらに、相対的に剛性の高い直進駆動軸の駆動割合が大きくなる。これにより、単位時間当たりの加工体積(「加工能率」とも称する。)を大きくすることができ、加工能率を大きくしたとしても安定した加工精度を得ることができる。
(請求項2)本発明によれば、X軸の剛性とY軸の剛性とが異なる場合に、上記効果を奏する。
(請求項3)本発明によれば、相対的に剛性の大きな直進駆動軸によって加工することになるため、より加工能率を高くすることができる。
(請求項4)本発明にNCプログラム作成装置によれば、回転駆動軸の回転動作を利用することにより、機械座標系における直進駆動軸による移動方向を基準直線方向に一致させることができる。つまり、直進駆動軸による移動方向において、それぞれの直進駆動軸の方向ベクトルの大きさ比率が常に一定となる。従って、被加工物の加工精度が安定した状態にできる。さらに、相対的に剛性の高い直進駆動軸の駆動割合が大きくなる。これにより、単位時間当たりの加工体積(「加工能率」とも称する。)を大きくすることができ、加工能率を大きくしたとしても安定した加工精度を得ることができる。
(請求項5)本発明によれば、いわゆるCAM装置に適用できる。CAM装置に適用した場合に、CAM装置によって作成されるNCプログラムを工作機械にて実行すると、上記効果を発揮する。
(請求項6)本発明によれば、既に作成されているNCプログラムを変換して、上記効果を得ることができるNCプログラムを新たに作成することができる。これにより、既に作成されたNCプログラムを利用することができ、上述した加工精度の安定化の効果を発揮することができる。
5軸立形マシニングセンタを側面から見た図である。 第一実施形態:NCプログラム作成装置の機能ブロック図である。 従来の加工工程を示す図である。 第一実施形態の加工工程を示す図である。 第一実施形態の変形態様としての自由曲面形状の加工面を対象とした場合の図である。 第二実施形態:NCプログラム作成装置の機能ブロック図である。
<第一実施形態>
(マシニングセンタの機械構成)
対象となる工作機械について、図1を参照して説明する。当該工作機械として、5軸立形マシニングセンタを例に挙げて説明する。5軸立形マシニングセンタとは、機械設置面に対して垂直な方向に回転工具の回転軸が向くように構成されたマシニングセンタである。そして、被加工物Wを載置する回転テーブル22が、A軸(X軸回りの回転軸)およびC軸(Z軸回りの回転軸)に回転動作する。
この5軸立形マシニングセンタは、直交する3つの直進駆動軸(X,Y,Z軸)と、2つの回転駆動軸(A,C軸)を有する。5軸立形マシニングセンタは、ベッド10の上面にチルトテーブル21が設けられている。チルトテーブル21は、ベッド10に対してA軸の回転動作を行う。このチルトテーブル21の上には、被加工物Wを載置する回転テーブル22が設けられている。回転テーブル22は、チルトテーブル21に対してC軸の回転動作を行う。つまり、回転テーブル22は、ベッド10に対して、A軸およびC軸の回転動作を行う。
また、ベッド10の上面のうちチルトテーブル21が載置される位置とは異なる位置に、Y軸方向に移動可能なサドル30が配置されている。さらに、このサドル30の上面に、X軸方向に移動可能なコラム40が配置されている。つまり、コラム40は、ベッド10に対してX軸方向に移動可能であると共に、Y軸方向に移動可能である。このコラム40のうち回転テーブル22側には、主軸頭50がZ軸方向に移動可能に配置されている。主軸頭50には例えばボールエンドミルなどの回転工具60がZ軸回りに回転可能に支持されている。つまり、回転工具60は、回転テーブル22に載置された被加工物Wに対して、X,Y,Z軸方向に移動可能である。
このような構成からなる5軸立形マシニングセンタでは、X軸の剛性は、Y軸の剛性に比べて低い。ここで、駆動軸の剛性とは、回転工具60が被加工物Wにより当該駆動軸の駆動方向に力(切削抵抗)を受けた場合に、当該駆動方向における回転工具60と被加工物Wとの相対変位量の関係を意味する。例えば、駆動軸の剛性が高い場合には、その駆動軸の駆動方向に回転工具60が被加工物Wにより力を受けた場合に、当該駆動方向おける回転工具60と被加工物Wとの相対変位量は小さくなる。逆に、駆動軸の剛性が低い場合には、その駆動軸の駆動方向に回転工具60が被加工物Wにより力を受けた場合に、当該駆動方向おける回転工具60と被加工物Wとの相対変位量は大きくなる。上述した5軸立形マシニングセンタにおいては、例えば、X軸方向の剛性とY軸方向の剛性との比率は、1:3などとする。
(CAM装置の構成)
次に、CAM装置100(本発明の「NCプログラム作成装置」に相当する)について、図2を参照して説明する。CAM装置100は、上述した5軸立形マシニングセンタなどに適用され、当該5軸立形マシニングセンタの各直進駆動軸(X,Y,Z軸)の直進動作および各回転駆動軸(A,C軸)の回転動作を実行するためのNCプログラムを作成する。
CAM装置100は、図2に示すように、基準直線方向設定部101と、NCプログラム作成部102とを備えて構成される。基準直線方向設定部101は、作業者の入力によって、機械座標系における基準直線方向を設定する。基準直線方向は、機械座標系における直進駆動軸による移動方向の基準をなすものである。
基準直線方向は、以下のように、種々設定することができる。例えば、第一の例として、基準直線方向は、X軸方向およびY軸方向のうち剛性の高い方の軸方向に設定される場合がある。ここでは、Y軸方向の剛性がX軸方向の剛性よりも高いため、基準直線方向はY軸方向に設定する。
第二の例として、基準直線方向は、X軸方向のベクトルの大きさとY軸方向のベクトルの大きさの任意の比により設定される場合がある。例えば、X軸方向のベクトルの大きさとY軸方向のベクトルの大きさの比を1:3とした方向に、基準直線方向を設定する。ここでは、相対的に剛性の高いY軸方向のベクトルの大きさの比率を大きくしている。なお、この比を0:1に設定した場合が、上述した第一の例の場合となる。
NCプログラム作成部102は、素材形状および製品形状(加工後形状)に関するCADデータ、基準直線方向設定部101により設定された基準直線方向、加工条件、工作機機械情報を入力する。加工条件は、送り速度、切込量、工具種類などの情報である。工作機械情報は、対象となる工作機械(本実施形態においては、5軸立形マシニングセンタ)の機械構成に関する情報である。
そして、NCプログラム作成部102は、これらの情報に基づいて、NCプログラムを作成する。特に、NCプログラム作成部102は、A,C軸による回転動作を行うことにより、機械座標系におけるX,Y,Z軸による移動方向を基準直線方向に一致させて加工するようなNCプログラムを作成する。このNCプログラムにより実行される加工工程について、図3および図4を参照して、詳細に説明する。
(加工工程の説明)
図3には、従来の加工工程を示し、図4には、本実施形態による加工工程を示す。ここで、説明を容易にするために、図3および図4に示す加工工程では、直方体の被加工物Wの外周をエンドミル60により加工する場合とする。
まずは、従来の加工工程について、図3を参照して説明する。図3の第一工程にて示すように、回転テーブル22を回転動作させることにより、被加工物Wの側面の法線方向がX軸方向またはY軸方向に一致する状態にしておく。この状態で、被加工物Wの角部P1点から、エンドミル60をY軸方向へ移動させることにより被加工物Wの側面W1を加工する。
続いて、図3の第二工程にて示すように、被加工物Wの角部P2点から、エンドミル60をX軸方向へ移動させることにより被加工物Wの側面W2を加工する。続いて、図3の第三工程にて示すように、被加工物Wの角部P3点から、エンドミル60をY軸方向へ移動させることにより被加工物Wの側面W3を加工する。続いて、図3の第四工程にて示すように、被加工物Wの角部P4点から、エンドミル60をX軸方向へ移動させることにより被加工物Wの側面W4を加工する。このように、チルトテーブル21も回転テーブル22も回転動作をさせずに、直進駆動軸(X,Y軸)の直進動作のみにより加工を行っている。
次に、本実施形態による加工工程について、図4を参照して説明する。ここで、図4に示す実施形態は、基準直線方向をY軸方向とした場合としている。図4の第一工程にて示すように、回転テーブル22を回転動作させることにより、被加工物Wの側面の法線方向がX軸方向またはY軸方向に一致する状態にしておく。この状態で、被加工物Wの角部P1点から、エンドミル60をY軸方向へ移動させることにより被加工物Wの側面W1を加工する。続いて、図4の第二工程にて示すように、回転テーブル22をC軸に90°回転させる。具体的には、図4の左回りに回転させる。この状態では、被加工物Wの側面W2がY軸方向に平行となる。続いて、図4の第三工程にて示すように、被加工物Wの角部P2点から、エンドミル60をY軸方向へ移動させることにより被加工物Wの側面W2を加工する。
続いて、図4の第四工程にて示すように、回転テーブル22をC軸に90°回転させる。この状態では、被加工物Wの側面W3がY軸方向に平行となる。続いて、図4の第五工程にて示すように、被加工物Wの角部P3点から、エンドミル60をY軸方向へ移動させることにより被加工物Wの側面W3を加工する。続いて、図4の第六工程にて示すように、回転テーブル22をC軸に90°回転させる。この状態では、被加工物Wの側面W4がY軸方向に平行となる。続いて、図4の第七工程にて示すように、被加工物Wの角部P4点から、エンドミル60をY軸方向へ移動させることにより被加工物Wの側面W4を加工する。
つまり、エンドミル60による被加工物Wの加工は、エンドミル60のY軸方向への移動のみにより行っている。つまり、エンドミル60により被加工物Wを加工する際に、5軸マシニングセンタの直進駆動軸の移動方向を基準直線方向に一致するようにしている。このように、加工する際に、直進駆動軸の移動方向を常に一定の方向とすることにより、安定した加工精度を得ることができる。つまり、図4に示す例においては、Y軸の剛性が被加工物Wの加工精度に影響に及ぼすが、X軸の剛性は加工精度に影響を及ぼさない。
特に、相対的に剛性の高いY軸により加工を行うことで、単位時間当たりの加工体積(加工能率)をより大きくすることができる。つまり、加工精度を安定化させつつ、加工時間を短縮できる。
<第一実施形態の変形態様>
図4においては、基準直線方向をY軸方向とした場合について説明したが、基準直線方向をX軸方向とすることもできる。ただし、この場合には、加工能率を大きくすることができるという効果は奏しない。また、基準直線方向を、Y軸方向のベクトル成分(ベクトルの大きさ)とX軸方向のベクトル成分(ベクトルの大きさ)を設定された比率とした方向とすることもできる。特に、Y軸方向のベクトル成分がX軸方向のベクトル成分より大きいほど、加工能率を大きくできる。また、図4においては、説明を容易にするために、X軸、Y軸、C軸の動作のみを行う場合について説明した。これに限られるものではなく、Z軸およびA軸の動作を含む場合にも、実質的に同様に適用できる。
また、図4においては、チルトテーブル21および回転テーブル22を固定した状態で、平面形状の被加工物Wの加工面を加工する場合について説明した。この他に、自由曲面形状の被加工物Wの加工面を加工する場合にも適用できる。この場合、いわゆる同時5軸加工と称される、直進駆動軸と回転駆動軸を同時に動作させながら行う被加工物Wの加工となる。この場合について、図5を参照して説明する。図5の曲線は、被加工物Wの加工面である自由曲面形状である。また、基準直線方向は、Y軸方向とする。
図5(a)に示すように、A,C軸を回転動作させることによりT1点の接線方向がY軸方向に一致するように被加工物Wの姿勢を移動させた状態で、T1点を加工する。そして、図5(b)に示すように、A,C軸を回転動作させることによりT2点の接線方向がY軸方向に一致するように被加工物Wの姿勢を移動させた状態で、T2点を加工する。また、図5(c)に示すように、A,C軸を回転動作させることによりT3点の接線方向がY軸方向に一致するように被加工物Wの姿勢を移動させた状態で、T3点を加工する。なお、T1点とT2点の間、および、T2点とT3点の間は、それぞれの加工点に応じて、当該加工点の接線方向がY軸方向に一致するように被加工物Wの姿勢を移動させた状態で、当該加工点を加工する。
このように、加工点に応じて回転駆動軸の回転動作を行って被加工物Wの姿勢を移動させることにより、直進駆動軸の移動方向を常にY軸方向とすることができる。これにより、自由曲面形状の加工面を加工する際においても、安定した加工精度を得ることができる。さらに、相対的に剛性の高いY軸方向の移動により加工を行うことで、加工能率を高くすることができる。
<第二実施形態>
本実施形態のNCプログラム作成装置について、図6を参照して説明する。第一実施形態は、CADデータからNCプログラムを作成する際に、基準直線方向を用いていた。一方、本実施形態においては、既に作成されているNCプログラムを、基準直線方向を考慮したNCプログラムに変換する処理を行う。ここで、説明の容易化のため、既に作成されているNCプログラムは、図3のように加工を行うNCプログラムとする。
NCプログラム変換装置200(本発明の「NCプログラム作成装置」に相当する)は、NCプログラム解析部201と、基準直線方向設定部202と、変換部203とを備えて構成される。NCプログラム解析部201は、既存のNCプログラムを入力し、その動作を解析する。例えば、入力されたNCプログラムが、図3に示す各工程を順次実行するように動作することを解析する。基準直線方向設定部202は、第一実施形態の基準直線方向設定部101と同一であるため、説明を省略する。
変換部203は、NCプログラム解析部201により解析された既存のNCプログラムを、5軸立形マシニングセンタのうち機械座標系における直進駆動軸による移動方向を基準直線方向に一致するように変換して新たなNCプログラムを作成する。つまり、第一実施形態にて説明した図4に示す各工程を順次実行できるようなNCプログラムを作成する。具体的には、既に作成されているNCプログラムに対して、図4の第二工程、第四工程、第六工程を実行するためのプログラムを挿入することになる。
本実施形態によれば、既に作成されているNCプログラムを変換して、第一実施形態にて記載した効果を得ることができるNCプログラムを新たに作成することができる。これにより、既に作成されたNCプログラムを利用することができ、加工精度の安定化の効果を発揮することができる。
10:ベッド、 21:チルトテーブル、 22:回転テーブル、 30:サドル
40:コラム、 50:主軸頭、 60:回転工具
100:CAM装置、 101:基準直線方向設定部
102:NCプログラム作成部
200:NCプログラム変換装置、 201:NCプログラム解析部
202:基準直線方向設定部、 203:変換部

Claims (6)

  1. 剛性が異なる複数の直進駆動軸と一以上の回転駆動軸を有する工作機械による加工方法であって、
    機械座標系における基準直線方向を設定する基準直線方向設定工程と、
    被加工物を工具により加工する際に、前記回転駆動軸による回転動作を行うことにより、機械座標系における前記直進駆動軸による移動方向を前記基準直線方向に一致させて加工する加工工程と、
    を備え
    前記基準直線方向は、複数の前記直進駆動軸のうち前記剛性が相対的に高い前記直進駆動軸の方向ベクトルの大きさが、前記剛性が相対的に低い前記直進駆動軸の方向ベクトルの大きさより大きくなる方向に設定されている、加工方法。
  2. 請求項1において、
    剛性の異なる前記複数の直進駆動軸は、回転工具の回転軸にそれぞれ直交するX軸およびY軸であり、
    前記基準直線方向は、X軸方向ベクトルの大きさとY軸方向ベクトルの大きさを、設定された比率とした方向である、加工方法。
  3. 請求項1または2において、
    前記基準直線方向は、複数の前記直進駆動軸のうち前記剛性が相対的に高い前記直進駆動軸の駆動軸方向に一致させるように設定されている加工方法。
  4. 剛性が異なる複数の直進駆動軸と一以上の回転駆動軸を有する工作機械に適用され、前記直進駆動軸および前記回転駆動軸を実行するためのNCプログラムを作成するNCプログラム作成装置であって、
    機械座標系における基準直線方向を設定する基準直線方向設定手段と、
    被加工物を工具により加工する際に、前記回転駆動軸による回転動作を行うことにより、機械座標系における前記直進駆動軸による移動方向を前記基準直線方向に一致させるように、前記NCプログラムを作成するNCプログラム作成手段と、
    を備え
    前記基準直線方向は、複数の前記直進駆動軸のうち前記剛性が相対的に高い前記直進駆動軸の方向ベクトルの大きさが、前記剛性が相対的に低い前記直進駆動軸の方向ベクトルの大きさより大きくなる方向に設定されている、NCプログラム作成装置。
  5. 請求項4において、
    前記NCプログラム作成手段は、前記被加工物のCADデータに基づいて前記NCプログラムを作成するNCプログラム作成装置。
  6. 請求項4において、
    前記NCプログラム作成装置は、既存のNCプログラムを解析する解析手段をさらに備え、
    前記NCプログラム作成手段は、前記解析手段により解析された前記既存のNCプログラムを、機械座標系における前記直進駆動軸による移動方向を前記基準直線方向に一致させるように変換して新たな前記NCプログラムを作成するNCプログラム作成装置。
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