JP2008230570A - 車両用物品保持装置 - Google Patents
車両用物品保持装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2008230570A JP2008230570A JP2007077179A JP2007077179A JP2008230570A JP 2008230570 A JP2008230570 A JP 2008230570A JP 2007077179 A JP2007077179 A JP 2007077179A JP 2007077179 A JP2007077179 A JP 2007077179A JP 2008230570 A JP2008230570 A JP 2008230570A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- base
- support
- case
- groove
- vehicle
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Passenger Equipment (AREA)
Abstract
【課題】サポートによる収容物支持力を増加させることができる車両用物品保持装置物品の提供。
【解決手段】ベース30が収容部21から離れる方向かつ収容部21の開口側に延びる溝22に摺動可能に支持されているため、ベース30は、収容部21に収容される収容物Cの径が大きくなるに従い、サポート40を介して収容物Cによって押されて、収容部21から離れる方向かつ収容部21の開口側に移動する。そのため、収容部21に収容される収容物Cの径が大きくなるに従い、ベース30に支持されるサポート40を収容部21の開口側に移動させることができる。そのため、高い位置で収容物Cを支持でき、サポート40による収容物支持力が増加する。
【選択図】 図6
【解決手段】ベース30が収容部21から離れる方向かつ収容部21の開口側に延びる溝22に摺動可能に支持されているため、ベース30は、収容部21に収容される収容物Cの径が大きくなるに従い、サポート40を介して収容物Cによって押されて、収容部21から離れる方向かつ収容部21の開口側に移動する。そのため、収容部21に収容される収容物Cの径が大きくなるに従い、ベース30に支持されるサポート40を収容部21の開口側に移動させることができる。そのため、高い位置で収容物Cを支持でき、サポート40による収容物支持力が増加する。
【選択図】 図6
Description
本発明は、車両用カップホルダ装置等の車両用物品保持装置に関する。
特開平11−70831号公報は、図7に示すように、収容部2aを備える本体2と、本体2の上端部に回動可能に支持されるベース3と、ベース3に回動可能に支持され収容部2a内の収容物の側面を支持するサポート4と、ベース3を本体2に対して回動付勢するベース付勢バネ5と、サポート4をベース3に対して回動付勢するサポート付勢バネ6と、を有する車両用カップホルダを開示している。
しかし、従来の車両用物品保持装置にはつぎの問題点がある。
(a)ベース3が軸回転で動くため、ベース3の本体2に対する回動量が大になるに従い(収容部2aに収容される収容物の径が大きくなるに従い)、サポート4によって収容物を支持する高さが低くなり、サポート4による支持力が低下する。
(b)ベース3が軸回転で動くため、収容物が収容部2a内で傾いた際、ベース3がサポート4を介して収容物によって押されて本体2に対して簡単に回動してしまう。ベース付勢バネ5の付勢力を大きくすることでベース3が本体2に対して簡単に回動してしまうことを抑制できるが、ベース付勢バネ5の付勢力を大きくすると、収容部2aに収容物を収容するときに収容物でベース3を押し下げるのに要する力が大きくなり、保持装置の使用性が悪くなってしまう。
特開平11−70831号公報
(a)ベース3が軸回転で動くため、ベース3の本体2に対する回動量が大になるに従い(収容部2aに収容される収容物の径が大きくなるに従い)、サポート4によって収容物を支持する高さが低くなり、サポート4による支持力が低下する。
(b)ベース3が軸回転で動くため、収容物が収容部2a内で傾いた際、ベース3がサポート4を介して収容物によって押されて本体2に対して簡単に回動してしまう。ベース付勢バネ5の付勢力を大きくすることでベース3が本体2に対して簡単に回動してしまうことを抑制できるが、ベース付勢バネ5の付勢力を大きくすると、収容部2aに収容物を収容するときに収容物でベース3を押し下げるのに要する力が大きくなり、保持装置の使用性が悪くなってしまう。
本発明の目的は、従来に比べてサポートによる収容物支持力を増加させることができる車両用物品保持装置を提供することにある。
上記目的を達成する本発明はつぎの通りである。
(1) 収容部を備え、該収容部から離れる方向かつ該収容部の開口側に延びる溝が設けられた本体と、
前記本体の前記溝に摺動可能に支持されるベースと、
前記ベースに回動可能に支持される回動軸部を備え前記収容部内に突出して前記収容部に収容される収容物の側面を支持するサポートと、
前記ベースを前記本体に対して前記収容部に接近する方向に付勢するベース付勢バネと、
付勢力が前記ベース付勢バネの付勢力より大とされており、前記サポートを前記ベースに対して前記収容部の開口側に回動付勢するサポート付勢バネと、
を有する車両用物品保持装置。
(2) 前記サポートは、突出方向の先端部に回動可能なローラを備える(1)記載の車両用物品保持装置。
(3) 前記サポートは、突出方向の先端部に収容物が傾いたときに収容物に当接する突出部を備える(2)記載の車両用物品保持装置。
(4) 前記本体は、前記収容部を備える第1のケースと、前記溝が設けられ前記第1のケースに組付けられる第2のケースと、を備えており、
前記ベース付勢バネは前記ベースを前記第2のケースに対して付勢している(1)記載の車両用物品保持装置。
(1) 収容部を備え、該収容部から離れる方向かつ該収容部の開口側に延びる溝が設けられた本体と、
前記本体の前記溝に摺動可能に支持されるベースと、
前記ベースに回動可能に支持される回動軸部を備え前記収容部内に突出して前記収容部に収容される収容物の側面を支持するサポートと、
前記ベースを前記本体に対して前記収容部に接近する方向に付勢するベース付勢バネと、
付勢力が前記ベース付勢バネの付勢力より大とされており、前記サポートを前記ベースに対して前記収容部の開口側に回動付勢するサポート付勢バネと、
を有する車両用物品保持装置。
(2) 前記サポートは、突出方向の先端部に回動可能なローラを備える(1)記載の車両用物品保持装置。
(3) 前記サポートは、突出方向の先端部に収容物が傾いたときに収容物に当接する突出部を備える(2)記載の車両用物品保持装置。
(4) 前記本体は、前記収容部を備える第1のケースと、前記溝が設けられ前記第1のケースに組付けられる第2のケースと、を備えており、
前記ベース付勢バネは前記ベースを前記第2のケースに対して付勢している(1)記載の車両用物品保持装置。
上記(1)の車両用物品保持装置によれば、ベースが収容部から離れる方向かつ収容部の開口側に延びる溝に摺動可能に支持されているため、ベースは、収容部に収容される収容物の径が大きくなるに従い、サポートを介して収容物によって押されて、収容部から離れる方向かつ収容部の開口側に移動する。そのため、収容部に収容される収容物の径が大きくなるに従い、ベースに支持されるサポートを収容部の開口側に移動させることができる。したがって、従来に比べて高い位置で収容物を支持でき、従来に比べてサポートによる収容物支持力を増加させることができる。
また、ベースが収容部から離れる方向かつ収容部の開口側に延びる溝に摺動可能に支持されており、ベース付勢バネがベースを収容部に接近する方向に付勢しているため、ベースを収容部から離れる方向に移動させるためには、ベース付勢バネの付勢力とベースが溝を滑り上がるための力との和よりも大きい力が必要になる。そのため、ベースが軸回転式である場合に比べて(従来に比べて)、ベースを収容部から離れる方向に移動させるために要する力が大となる。したがって、従来に比べて、収容部内で収容物が傾いても、ベースが移動しにくくなり、サポートによる収容物支持力を増加させることができる。
上記(2)の車両用物品保持装置によれば、サポートが突出方向の先端部に回動可能なローラを備えるため、収容物とサポートとの摺動抵抗を低減できる。
上記(3)の車両用物品保持装置によれば、サポートに突出部が設けられているため、収容物が収容部内で傾いたときローラと突出部の上下2箇所で収容物を支持でき、ローラのみで収容物を支持する場合に比べて、収容物が収容部内でそれ以上傾くことを抑制できる。
上記(4)の車両用物品保持装置によれば、本体が、収容部を備える第1のケースと、溝が設けられ第1のケースに組付けられる第2のケースと、を備えており、ベース付勢バネがベースを第2のケースに対して付勢している。そのため、第2のケースを、ベース、サポート、ベース付勢バネ、サポート付勢バネの全てを第2のケースに組付けた状態で一つのユニットとして、第1のケースに組付けることができる。その結果、第1のケースにユニットを組付けるための形状があれば、ユニットを追加するだけで収容物の支持機能を持たせることができる。
また、ベースが収容部から離れる方向かつ収容部の開口側に延びる溝に摺動可能に支持されており、ベース付勢バネがベースを収容部に接近する方向に付勢しているため、ベースを収容部から離れる方向に移動させるためには、ベース付勢バネの付勢力とベースが溝を滑り上がるための力との和よりも大きい力が必要になる。そのため、ベースが軸回転式である場合に比べて(従来に比べて)、ベースを収容部から離れる方向に移動させるために要する力が大となる。したがって、従来に比べて、収容部内で収容物が傾いても、ベースが移動しにくくなり、サポートによる収容物支持力を増加させることができる。
上記(2)の車両用物品保持装置によれば、サポートが突出方向の先端部に回動可能なローラを備えるため、収容物とサポートとの摺動抵抗を低減できる。
上記(3)の車両用物品保持装置によれば、サポートに突出部が設けられているため、収容物が収容部内で傾いたときローラと突出部の上下2箇所で収容物を支持でき、ローラのみで収容物を支持する場合に比べて、収容物が収容部内でそれ以上傾くことを抑制できる。
上記(4)の車両用物品保持装置によれば、本体が、収容部を備える第1のケースと、溝が設けられ第1のケースに組付けられる第2のケースと、を備えており、ベース付勢バネがベースを第2のケースに対して付勢している。そのため、第2のケースを、ベース、サポート、ベース付勢バネ、サポート付勢バネの全てを第2のケースに組付けた状態で一つのユニットとして、第1のケースに組付けることができる。その結果、第1のケースにユニットを組付けるための形状があれば、ユニットを追加するだけで収容物の支持機能を持たせることができる。
以下に、図1〜図6を参照して、本発明実施例の車両用物品保持装置を説明する。
本発明実施例の車両用物品保持装置は、たとえば、車両用カップホルダ装置、車両用傘ホルダ装置、車両用携帯電話保持装置、車両用小物入れ装置などである。以下、本発明実施例および図示例では、本発明実施例の車両用物品保持装置が車両用カップホルダである場合を説明する。
本発明実施例の車両用物品保持装置は、たとえば、車両用カップホルダ装置、車両用傘ホルダ装置、車両用携帯電話保持装置、車両用小物入れ装置などである。以下、本発明実施例および図示例では、本発明実施例の車両用物品保持装置が車両用カップホルダである場合を説明する。
本発明実施例の車両用物品保持装置10は、図2に示すように、収容部21を備え収容部21から離れる方向かつ収容部21の開口側(上方)に延びる溝22が設けられた本体20と、本体20の溝22に摺動可能に支持されるベース30と、ベース30に回動可能に支持される回動軸部41を備え収容部21内に突出して収容部21に収容される収容物Cの側面を支持するサポート40と、ベース30を本体20に対して収容部21に接近する方向に付勢するベース付勢バネ50と、サポート40をベース30に対して収容部21の開口側(上方)に回動付勢するサポート付勢バネ60(図1参照)と、を有する。
本体20は、たとえば樹脂製である。本体20は、第1のケース23と、第2のケース24と、を備える。
第1のケース23は、1部品構成であってもよく、複数部品で構成されていてもよい。第1のケース23は、車両の内装部材に組付けられる。第1のケース23は、車両の内装部材に一体に形成されていてもよく、車両の内装部材と別体に形成されて車両の内装部材に固定して取付けられていてもよい。第1のケース23は、収容部21を備える。収容部21の側壁には、上下方向(収容物出し入れ方向)に延びる孔25が設けられている。孔25は、収容部21の側壁に1個のみ設けられていてもよく、支持力を高めるために周方向に複数設けられていてもよい。
第1のケース23は、1部品構成であってもよく、複数部品で構成されていてもよい。第1のケース23は、車両の内装部材に組付けられる。第1のケース23は、車両の内装部材に一体に形成されていてもよく、車両の内装部材と別体に形成されて車両の内装部材に固定して取付けられていてもよい。第1のケース23は、収容部21を備える。収容部21の側壁には、上下方向(収容物出し入れ方向)に延びる孔25が設けられている。孔25は、収容部21の側壁に1個のみ設けられていてもよく、支持力を高めるために周方向に複数設けられていてもよい。
第2のケース24は、1部品構成であってもよく、複数部品構成であってもよい(図1では、2部品構成である場合を示している)。第2のケース24は、第1のケース23と別体に形成されて第1のケース23に固定して組付けられる。第2のケース24は、収容部21の側壁に固定して配置される。第2のケース24は、孔25と同数設けられる。第2のケース24は、収容部21の側壁の裏側から孔25部位に配置される。第2のケース24は、ベース30、サポート40、ベース付勢バネ50、サポート付勢バネ60の全てが組付けられた状態で、一つのユニット(収容物Cの支持装置(ホールド装置))として、孔25を塞ぐようにして第1のケース23に組付けられる。そのため、第1のケース23にユニットを組付けるための形状があれば、ユニットを追加するだけで支持機能を持たせることができる。
溝22は、第2のケース24に設けられている。溝22は、収容部21から離れる方向かつ上方に、直線状に延びて設けられていてもよく、少なくとも1部に湾曲部を備えて延びて設けられていてもよい。
ベース30は、たとえば樹脂製である。ベース30は、溝22の長手方向と同方向に延びている。ベース30は、図1に示すように、延び方向一端部に設けられる突起31と、延び方向他端部に設けられる軸支持部32と、ストッパ部33と、を備える。
突起31は、ベース30の、収容部21側と反対側の端部に設けられる。突起31は、溝22に、溝22の長手方向に摺動可能に支持される。
軸支持部32は、ベース30の、収容部21側の端部に設けられる。軸支持部32は、サポート40を回動可能に支持する。
ストッパ部33は、サポート40がサポート付勢バネ60の付勢力でベース30に対して上方に回動したときに、サポート40の当接部42が当接し、それ以上サポート40がベース30に対して上方に回動することを防止するために設けられる。
軸支持部32は、ベース30の、収容部21側の端部に設けられる。軸支持部32は、サポート40を回動可能に支持する。
ストッパ部33は、サポート40がサポート付勢バネ60の付勢力でベース30に対して上方に回動したときに、サポート40の当接部42が当接し、それ以上サポート40がベース30に対して上方に回動することを防止するために設けられる。
サポート40は、たとえば樹脂製である。サポート40は、収容部21内に収容される収容物Cの側面を支持するために設けられる。サポート40は、ベース30に回動可能に支持される回動軸部41と、ベース30のストッパ部33に当接可能な当接部42と、サポート40の突出方向先端部(回動軸部41と反対側の端部)に設けられる突出部43と、回動可能なローラ44と、を備える。
回動軸部41は、ベース30の軸支持部32に回動可能に支持される。回動軸部41が軸支持部32に回動可能に支持されるため、サポート40は軸支持部32に回動可能に支持される。回動軸部41は、軸支持部32とサポート40に設けられる孔41aとを挿通するシャフト41bを用いて、軸支持部32に回動可能に支持される。シャフト41bの両端部は、溝22に、溝22の長手方向に摺動可能に支持されている。シャフト41bの両端部が溝22に支持されており、突起31が溝22に支持されているため、ベース30は、溝22に、溝22の長手方向のみに摺動可能に支持される。
当接部42がストッパ部33に当接しているとき、図4に示すように、側面視でサポート40の回動軸部41からの突出方向は、水平方向からα°上方に傾斜している。αは、0°<α°<45°を満たす角であり、サポート40の収容部21内への突出量を大にして小径の収容物の側面をも確実に支持できるようにするために0°<α°<30°とされていることが望ましい。
突出部43は、当接部42がストッパ部33に当接しているとき、サポート40の突出方向先端部から収容部21の中心P側に突出して設けられている。突出部43は、当接部42がストッパ部33に当接しているとき、収容部21の中心P側かつ下方に突出している。突出部43は、収容物Cが収容部21内で傾いたとき、収容物Cの側面にローラ44が当接する位置よりも下方位置で当接する。
ローラ44は、たとえば樹脂製である。ローラ44は、1部品構成であってもよく、複数部品構成であってもよい(図1では、2部品構成である場合を示している)。ローラ44が複数部品構成である場合、複数のローラ44は互いに固定された状態で、サポート40に回動可能に支持される。ローラ44の回動軸芯は、サポート40のベース30に対する回動軸芯と平行である。
ベース付勢バネ50は、図1に示すように、たとえばトーションスプリングからなる。ただし、ベース付勢バネ50は、引っ張りバネまたは圧縮バネからなっていてもよい。ベース付勢バネ50の一端は、第2のケース24に当てられており、ベース付勢バネ50の他端は、ベース30に当てられている。
サポート付勢バネ60は、たとえばトーションスプリングからなる。ただし、サポート付勢バネ60は、引っ張りバネまたは圧縮バネからなっていてもよい。サポート付勢バネ60の一端は、ベース30に当てられており、サポート付勢バネ60の他端は、サポート40に当てられている。サポート付勢バネ60の付勢力は、ベース付勢バネ50の付勢力に比べて大とされている。
ここで、本発明実施例の作動、作用を説明する。
(a)収容物Cが収容部21に収容されていないとき
図2に示すように、ベース30は、ベース付勢バネ50の付勢力と自重により、溝22の収容部21側端部に位置する。サポート40は、サポート付勢バネ60の付勢力でベース30に対して上方に回動した位置にある。サポート40の当接部42は、ベース30のストッパ部33に当接している。側面視でサポート40の突出方向は、水平方向からα°上方に傾斜している。
(a)収容物Cが収容部21に収容されていないとき
図2に示すように、ベース30は、ベース付勢バネ50の付勢力と自重により、溝22の収容部21側端部に位置する。サポート40は、サポート付勢バネ60の付勢力でベース30に対して上方に回動した位置にある。サポート40の当接部42は、ベース30のストッパ部33に当接している。側面視でサポート40の突出方向は、水平方向からα°上方に傾斜している。
(b)収容物Cを収容部21に収容するとき
収容物Cを収容部21に収容すると、図5に示すように、サポート40が収容物Cによって押されてベース30に対して下方にサポート付勢バネ60の付勢力に抗して回動する。
収容物Cを収容部21に収容すると、図5に示すように、サポート40が収容物Cによって押されてベース30に対して下方にサポート付勢バネ60の付勢力に抗して回動する。
収容物Cを収容部21の底壁に達するまで収容部21に収容したとき、側面視でサポート40の突出方向は水平方向より下方に傾斜しており、サポート40の突出方向と水平方向とのなす角は、溝22の延び方向と水平方向とのなす角よりも大になっている。
このとき、サポート40は、サポート付勢バネ60によりベース30に対して上方に回動付勢されているが収容物Cによってその上方への回動が抑えられるため、回動軸部41に収容部21から離れる方向への力がかかる。また、サポート付勢バネ60の付勢力はベース付勢バネ50の付勢力に比べて大とされている。したがって、ベース30がサポート40によって押されて溝22を収容部21から離れる方向に滑り上がっていく。ベース30が溝22を滑り上がっていくにつれて、サポート40は、当接部42がストッパ部33に当接するまで、ベース30に対して上方に回動する。
このとき、サポート40は、サポート付勢バネ60によりベース30に対して上方に回動付勢されているが収容物Cによってその上方への回動が抑えられるため、回動軸部41に収容部21から離れる方向への力がかかる。また、サポート付勢バネ60の付勢力はベース付勢バネ50の付勢力に比べて大とされている。したがって、ベース30がサポート40によって押されて溝22を収容部21から離れる方向に滑り上がっていく。ベース30が溝22を滑り上がっていくにつれて、サポート40は、当接部42がストッパ部33に当接するまで、ベース30に対して上方に回動する。
当接部42がストッパ部33に当接するまでサポート40がベース30に対して上方に回動したとき、図6に示すように、ベース30は溝22の長手方向中間部に位置し、側面視でサポート40の突出方向は水平方向からα°上方に傾斜している。
このとき、サポート40のベース30に対する姿勢は収容物Cが収容部21に収容されていないとき(上記aのとき)と同じであるが、上記aのときに比べて、ベース30は溝22を滑り上がった分だけ上方に移動している。そのため、サポート40は、上記aのときに比べて、本体20に対して、ベース30が溝22を滑り上がった分だけ上方に移動している。
このとき、サポート40のベース30に対する姿勢は収容物Cが収容部21に収容されていないとき(上記aのとき)と同じであるが、上記aのときに比べて、ベース30は溝22を滑り上がった分だけ上方に移動している。そのため、サポート40は、上記aのときに比べて、本体20に対して、ベース30が溝22を滑り上がった分だけ上方に移動している。
(c)収容物Cが収容部21内で傾いたとき
収容物Cが収容部21内で傾き、サポート40を収容部21から押し出そうとしたとき、ベース付勢バネ50の付勢力と溝22を滑り上がるための力との和より大の力がベース30にかからない限り、サポート40が収容物Cによって押されて移動することはない。
また、側面視でサポート40の突出方向が水平方向からα°上方に傾斜しているため、収容物Cが傾いてサポート40を収容部21から押し出そうとしたとき、サポート40はベース30に対して上方に回動しようとする。そのため、サポート40の回動軸部41には、溝22を滑り降りる方向に力がかかる。したがって、ベース30が溝22を滑り上がってしまいサポート40が収容物Cによって押し込まれてしまうことを抑制できる。
収容物Cが収容部21内で傾き、サポート40を収容部21から押し出そうとしたとき、ベース付勢バネ50の付勢力と溝22を滑り上がるための力との和より大の力がベース30にかからない限り、サポート40が収容物Cによって押されて移動することはない。
また、側面視でサポート40の突出方向が水平方向からα°上方に傾斜しているため、収容物Cが傾いてサポート40を収容部21から押し出そうとしたとき、サポート40はベース30に対して上方に回動しようとする。そのため、サポート40の回動軸部41には、溝22を滑り降りる方向に力がかかる。したがって、ベース30が溝22を滑り上がってしまいサポート40が収容物Cによって押し込まれてしまうことを抑制できる。
本発明実施例では、ベース30が収容部21から離れる方向かつ収容部21の上方に延びる溝22に摺動可能に支持されているため、ベース30は、収容部21に収容される収容物Cの径が大きくなるに従い、サポート40を介して収容物Cによって押されて、収容部21から離れる方向かつ上方に移動する。そのため、収容部21に収容される収容物Cの径が大きくなるに従い、ベース30に支持されるサポート40を上方に移動させることができる。したがって、従来に比べて高い位置で収容物Cを支持でき、従来に比べてサポート40による収容物支持力を増加させることができる。
ベース30が収容部21から離れる方向かつ上方に延びる溝22に摺動可能に支持されており、ベース付勢バネ50がベース30を収容部21に接近する方向に付勢しているため、ベース30を収容部21から離れる方向に移動させるためには、ベース付勢バネ50の付勢力とベース30が溝22を滑り上がるための力との和よりも大きい力が必要になる。そのため、ベースが軸回転式である場合に比べて(従来に比べて)、ベース30を収容部21から離れる方向に移動させるために要する力が大となる。したがって、従来に比べて、収容部21内で収容物Cが傾いても、ベース30が移動しにくくなり、サポート40による収容物支持力を増加させることができる。
サポート40が突出方向の先端部に回動可能なローラ44を備えるため、収容物Cとサポート40との摺動抵抗を低減できる。
サポート40に突出部43が設けられているため、収容物Cが収容部21内で傾いたときローラ44と突出部43の上下2箇所で収容物Cを支持でき、ローラ44のみで収容物Cを支持する場合に比べて、収容物Cが収容部21内でそれ以上傾くことを抑制できる。
サポート40に突出部43が設けられているため、収容物Cが収容部21内で傾いたときローラ44と突出部43の上下2箇所で収容物Cを支持でき、ローラ44のみで収容物Cを支持する場合に比べて、収容物Cが収容部21内でそれ以上傾くことを抑制できる。
本体20が、収容部21を備える第1のケース23と、溝22が設けられ第1のケース23に組付けられる第2のケース24と、を備えており、ベース付勢バネ50がベース30を第2のケース24に対して付勢している。そのため、第2のケース24を、ベース30、サポート40、ベース付勢バネ50、サポート付勢バネ60の全てを第2のケース24に組付けた状態で一つのユニットとして、第1のケース23に組付けることができる。その結果、第1のケース23にユニットを組付けるための形状があれば、ユニットを追加するだけで収容物21の支持機能を持たせることができる。
収容物Cを収容部21から取り出すとき、収容物Cでサポート40を押し込むことなくそのまま収容部21から取り出してもよいが、ベース30が溝22に摺動可能に支持されているため、収容物Cでサポート40を押し込んでベース30を収容部21から離れる方向に移動させながら取り出すことで、広い開口面積で収容物Cを取り出すことができる。
10 車両用物品保持装置
20 本体
21 収容部
22 溝
23 第1のケース
24 第2のケース
25 孔
30 ベース
31 突起
32 軸支持部
33 ストッパ部
40 サポート
41 回動軸部
41a 孔
41b シャフト
42 当接部
43 突出部
44 ローラ
50 ベース付勢バネ
60 サポート付勢バネ
C 収容物
P 収容部21の中心
20 本体
21 収容部
22 溝
23 第1のケース
24 第2のケース
25 孔
30 ベース
31 突起
32 軸支持部
33 ストッパ部
40 サポート
41 回動軸部
41a 孔
41b シャフト
42 当接部
43 突出部
44 ローラ
50 ベース付勢バネ
60 サポート付勢バネ
C 収容物
P 収容部21の中心
Claims (4)
- 収容部を備え、該収容部から離れる方向かつ該収容部の開口側に延びる溝が設けられた本体と、
前記本体の前記溝に摺動可能に支持されるベースと、
前記ベースに回動可能に支持される回動軸部を備え前記収容部内に突出して前記収容部に収容される収容物の側面を支持するサポートと、
前記ベースを前記本体に対して前記収容部に接近する方向に付勢するベース付勢バネと、
付勢力が前記ベース付勢バネの付勢力より大とされており、前記サポートを前記ベースに対して前記収容部の開口側に回動付勢するサポート付勢バネと、
を有する車両用物品保持装置。 - 前記サポートは、突出方向の先端部に回動可能なローラを備える請求項1記載の車両用物品保持装置。
- 前記サポートは、突出方向の先端部に収容物が傾いたときに収容物に当接する突出部を備える請求項2記載の車両用物品保持装置。
- 前記本体は、前記収容部を備える第1のケースと、前記溝が設けられ前記第1のケースに組付けられる第2のケースと、を備えており、
前記ベース付勢バネは前記ベースを前記第2のケースに対して付勢している請求項1記載の車両用物品保持装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007077179A JP2008230570A (ja) | 2007-03-23 | 2007-03-23 | 車両用物品保持装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007077179A JP2008230570A (ja) | 2007-03-23 | 2007-03-23 | 車両用物品保持装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008230570A true JP2008230570A (ja) | 2008-10-02 |
Family
ID=39903862
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007077179A Pending JP2008230570A (ja) | 2007-03-23 | 2007-03-23 | 車両用物品保持装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2008230570A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103171476A (zh) * | 2013-04-17 | 2013-06-26 | 上海延锋江森座椅有限公司 | 用于杯托的可变直径容许机构和使用该机构的杯托 |
WO2015064039A1 (ja) * | 2013-10-28 | 2015-05-07 | 本田技研工業株式会社 | 容器ホルダ |
-
2007
- 2007-03-23 JP JP2007077179A patent/JP2008230570A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103171476A (zh) * | 2013-04-17 | 2013-06-26 | 上海延锋江森座椅有限公司 | 用于杯托的可变直径容许机构和使用该机构的杯托 |
WO2015064039A1 (ja) * | 2013-10-28 | 2015-05-07 | 本田技研工業株式会社 | 容器ホルダ |
CN105682989A (zh) * | 2013-10-28 | 2016-06-15 | 本田技研工业株式会社 | 容器保持架 |
JPWO2015064039A1 (ja) * | 2013-10-28 | 2017-03-09 | 本田技研工業株式会社 | 容器ホルダ |
US9718389B2 (en) | 2013-10-28 | 2017-08-01 | Honda Motor Co., Ltd. | Container holder |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4275101B2 (ja) | 車両用収納物保持装置 | |
JP6275331B2 (ja) | 容器保持具 | |
JP6146344B2 (ja) | カップホルダ | |
JP5453160B2 (ja) | カップホルダー | |
JP2006327455A (ja) | 収納容器 | |
JP4015501B2 (ja) | カップホルダ装置 | |
JP5570356B2 (ja) | カップホルダ | |
JP2008230570A (ja) | 車両用物品保持装置 | |
JP2010000823A (ja) | カップホルダー | |
JP6445452B2 (ja) | 容器ホルダ | |
JP2002029304A (ja) | 車両用物品保持装置 | |
JP2012046036A (ja) | 容器保持装置 | |
US20140124638A1 (en) | Container holder device | |
JP5121436B2 (ja) | 車両用物品保持装置 | |
JP3991045B2 (ja) | 物品保持装置 | |
JP5120686B2 (ja) | 車両用収容物保持装置 | |
JP6900353B2 (ja) | 折り畳みテーブル | |
JP2008201228A (ja) | 車両用収容物保持装置 | |
JP6077974B2 (ja) | カップホルダ | |
JP5553664B2 (ja) | 引き出し式物入れ | |
JP2007145216A (ja) | 物品ホルダー | |
JP2019123408A (ja) | 容器載置装置 | |
JP6701530B2 (ja) | カップホルダ | |
JP4033057B2 (ja) | 収容具 | |
KR200481302Y1 (ko) | 컵홀더 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A711 | Notification of change in applicant |
Effective date: 20090619 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 |
|
RD03 | Notification of appointment of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423 Effective date: 20090619 |