JP4033057B2 - 収容具 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、外径や幅が異なる飲み物用容器等の収容物を保持する収容具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の収容具として、車両室内において使用される飲み物用容器ホルダが知られており、飲み物用容器の転倒を抑制するようにその飲み物用容器を保持する。飲み物用容器は、その種類によって様々な外径を有することが多く、それらに対応できることが飲み物用容器ホルダに求められる。
【0003】
そのため、種々の外径に対応できる収容具として、図14に示すように、保持部材として中心側保持部材91及び外周側保持部材92の2つの保持部材を備える飲み物用容器ホルダ90が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
この飲み物用容器ホルダ90では、中心側保持部材91は、例えば直径が52mm程度の容器(一例として、250ml缶)が挿入孔93に挿入された場合にその先端部91aが当接するように構成されている。一方、外周側保持部材92は、例えば直径が60mm程度の容器(一例として、350ml缶)が挿入された場合にその先端部92aが当接するように構成されている。中心側保持部材91及び外周側保持部材92は、回動軸94を軸にして基準位置から容器の挿入方向に回動可能に構成されている。
【0005】
そして、図14に示すように、直径が52mm程度の容器100が挿入孔93に挿入された場合、基準位置にある中心側保持部材91の先端部91aと周壁部95の内周面96とにより容器100が保持される。また、具体的には図示しないが、例えば直径が60mm程度の容器が挿入孔93に挿入された場合、中心側保持部材91は、その飲み物用容器の挿入に伴い、その挿入方向に回動して容器の下側に当接して支持するとともに、外周側保持部材92の先端部92aが基準位置において容器に当接して保持する。このため、外周側保持部材92と周壁部95の内周面96とにより容器が保持される。
【0006】
また、これよりも大きい外径を有する容器が挿入孔93に挿入された場合には、中心側保持部材91と外周側保持部材92とがともに、その容器の挿入に伴って挿入方向に回動される。そして、その容器は、周壁部95の内周面96によって保持される。
【0007】
【特許文献1】
特開2003−063296号公報(明細書の段落[0038]、[0039]、[0054]〜[0057]、第3図)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、図15に示すように、中心側保持部材91が対応する容器の外径(幅)と、外周側保持部材92が対応する容器の外径との間の外径を有する容器101が挿入された場合、中心側保持部材91はその容器の挿入に伴ってその挿入方向に回動して、容器の下側で容器の外面に当接して支持する。そして、周壁部95の内周面96と外周側保持部材92とで容器101を保持することになるが、外周側保持部材92の先端部92aがその容器101に当接しないことが生じ得る。このような場合には、容器101と、外周側保持部材92または周壁部95の内周面96との間に隙間が形成されることがある。ここで、背が高く、中に多量の飲み物が入っているような容器101が挿入されている場合には、重心位置が高い位置にあるため容器101が不安定な状態で保持されることがある。
【0009】
本発明は、上記問題点に着目してなされたものであり、その目的は、収容物の外径または幅の大小に関わらず、収容物をより安定に保持することができる収容具を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、収容物を挿入するための挿入孔が単数または複数形成されたフレーム部と、前記挿入孔に挿入された収容物を受ける受け部と、前記挿入孔の内周面からの突出量が異なるように配設されているとともに、前記挿入孔に挿入された前記収容物の外面に当接してその収容物を保持する複数の保持部材とを備え、前記複数の保持部材が前記フレーム部に対して所定の基準位置に付勢された状態から前記収容物の挿入方向に回動可能に軸支されている収容具において、前記複数の保持部材のうち前記挿入孔の中心寄りに突出する少なくとも1つ以上の保持部材が回動した場合に、その回動した保持部材とは異なる保持部材のうち少なくとも前記挿入孔の中心寄りに突出する保持部材を前記挿入孔の中心に向かって変位させる変位機構を備え、この変位機構は、前記保持部材を前記挿入孔の中心に向かって付勢する付勢部材を備えており、前記保持部材のうち前記中心寄りに位置する少なくとも1つ以上の保持部材が回動することで、その回動した保持部材により規制されていた保持部材が前記中心に向かって変位することを要旨とする。
【0011】
この発明によれば、ある2つの保持部材の間にその外面が位置するような外径を備える収容物が挿入孔に挿入された場合であっても、回動することなく基準位置にある保持部材のうち少なくとも挿入孔の中心寄りにある保持部材がその収容物に向かって変位する。このため、収容物と保持部材との隙間が縮まった状態でその収容物を保持することが可能となり、さらには、その変位した保持部材が収容物の外面に当接した状態で保持することもできる。従って、収容物をその外径や幅の大小に関わらず、より安定に保持することができる。
また、保持部材は付勢部材により挿入孔の中心に向かって付勢されているため、その付勢されている保持部材よりも挿入孔の中心側に位置する保持部材が回動することで、その保持部材により規制されていた保持部材が挿入孔の中心に向かって変位することが可能である。従って、保持部材を挿入孔の中心に向かって付勢する付勢部材を設けるという簡易的な構成により、保持部材の変位が可能となる。
【0016】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記挿入孔の中心に最も近い保持部材よりも突出量が少ない他の保持部材の先端部は、回動方向側に向かうにつれて前記挿入孔の中心から遠ざかる傾斜面で構成されていることを要旨とする。
【0017】
この発明によれば、請求項1に記載の発明の効果に加えて、保持部材の先端部が傾斜面で構成されている。このため、収容物が挿入孔から取り出されることで、回動した状態の保持部材が基準位置に戻る際、その保持部材よりも突出量が少ない保持部材の先端部の傾斜面に案内されて問題なく基準位置に戻ることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の収容具を飲み物用容器ホルダに適用した一実施形態について、図1〜図11を参照して説明する。
【0019】
図1に示すように収容具としての飲み物用容器ホルダ10は、フレーム部20と、受け部30と、これらフレーム部20と受け部30とを収容する収容部40とを備えている。
【0020】
フレーム部20は、方形状の平面部21と、平面部21の周縁から下方に向かって突出する側壁部22とを有している。平面部21には、直径D(図3参照)の円形状からなる挿入孔23が2個形成されており、各挿入孔23の周縁の一部には、平面部21から下方に向かって突出する周壁部24が形成されている。
【0021】
受け部30は、フレーム部20の平面部21よりもやや小さな方形状に形成されており、フレーム部20の各挿入孔23と対応する位置に凹部31を有している。凹部31の底面が、挿入孔23に挿入された飲み物用容器の載置面32となる。また、受け部30は、複数(この例では4本)のアーム33を介してフレーム部20に対して相対変位可能に支持されている。
【0022】
収容部40は、開口41を有する箱形状をなしている。この収容部40内には、フレーム部20及び前記受け部30が重合された状態で収容可能となっている。収容部40に収容された状態のフレーム部20を矢印Aの方向(図1参照)に変位させると、図2(a)に示すように、フレーム部20の平面部21が収容部40の開口41を介して表出する。この際、受け部30がフレーム部20とともに引き出され、フレーム部20から所定距離だけ下方に離間するように変位される。このようにして、飲み物用容器ホルダ10が飲み物用容器を保持可能な使用状態となる。一方、使用状態にあるフレーム部20を前記矢印Aとは逆方向に変位させると、フレーム部20が収容部40内に挿入されていくに従ってアーム33の作用により受け部30がフレーム部20に接近し、図2(b)に示すように、フレーム部20と受け部30とが重合されて収容部40内に収容される。
【0023】
フレーム部20の下面には、挿入孔23に挿入された飲み物用容器の外面に当接してその容器を保持する保持部材50が各挿入孔23に配設されている。
図3に示すように、保持部材50は、中心側保持部材51及び外周側保持部材52で構成されている。各保持部材51,52は、先端部51a,52aが挿入孔23及び周壁部24の内周面25から挿入孔23の中心側(内側)に向かって突出するように配置されており、先端部52aは先端部51aに比べて突出量が少ない。各保持部材51,52は、フレーム部20に対して、それらの基端部が各挿入孔23につき回動軸としての1つのシャフト53を中心として飲み物用容器の挿入方向(図3で矢印Bにて示す方向)に回動可能に軸支されている。
【0024】
図3及び図4に示すように、中心側保持部材51は、先端部51aから基端部51bにかけて腕部54を備え、その腕部54の基端部51b側には回動軸としてのシャフト53が挿通される挿通孔51cが形成されている。また、先端部51aは、挿入される飲み物用容器に合わせて挿入孔23よりも直径の小さな円弧の一部を描くように湾曲されており、比較的外径の小さい飲み物用容器(例えば、250ml缶(直径52mm程度の容器))に対応するように構成されている。中心側保持部材51は、外周側保持部材52が収容される開口部55を備えている。
【0025】
外周側保持部材52は、中心側保持部材51の開口部55に収容可能な大きさに形成されている。外周側保持部材52は、その基端部52bにおいてシャフト53が挿通される挿通孔52cが形成されている。この挿通孔52cは、長孔に加工されており、外周側保持部材52はシャフト53に対して長孔の長さの範囲内で相対変位可能に構成されている。外周側保持部材52の先端部52aは、挿入孔23とほぼ同心円状の円弧を描くように湾曲されており、比較的外径の大きな飲み物用容器(例えば、350ml缶(直径60mm程度の容器))に対応する。また、外周側保持部材52の先端部52aは、回動方向側に向かうにつれて挿入孔23の中心から遠ざかる傾斜面で構成されている。
【0026】
各保持部材51,52は、挿通孔51c,52cに挿通されるシャフト53と、開口部55の幅の長さで形成されたねじりコイルばね56とにより保持部材50として一体化される。ねじりコイルばね56は、その一端に中心側保持部材51の腕部54に係止される係止部56a(図7も参照)を備え、他端に平面部21の下面に向かって延びる支持部56bとを備える。このため、中心側保持部材51が回動する際、支持部56bが平面部21の下面に形成された突部26で規制されるとともに、ねじりコイルばね56がその回動に伴いその回動方向側に巻かれる。このため、中心側保持部材51には、ねじりコイルばね56の弾性力(復元力)により基準位置に戻るための付勢力が働くことになる。
【0027】
外周側保持部材52は、その下面における基端部52b寄りにリブ57を備える。リブ57は、ねじりコイルばね56の中間部に形成された変位部56cが係合可能に構成されている。中心側保持部材51が回動する際、その回動に伴いねじりコイルばね56がその回動方向に巻かれるため、変位部56cも図5(a)に示す状態から図5(b)に示すように内側に向かって巻かれ、これに伴い外周側保持部材52が内側に変位してさらに突出することになる。この際、同じく図5(a)に示すように、長孔で形成された挿通孔52cの内側に当接していたシャフト53は、その変位に伴ない図5(b)に示すように、挿通孔52cの外周側に当接することになる。なお、変位機構は、挿通孔52c、シャフト53、ねじりコイルばね56及びリブ57により構成される。
【0028】
図7に示すように、シャフト53及びねじりコイルばね56により一体化された各保持部材51,52は、そのシャフト53が平面部21の下面から下方に突出する取付部27の取付孔28に取り付けられることで、フレーム部20に取着される。外周側保持部材52は、中心側保持部材51の開口部55に収容されている。各保持部材51,52は、受け部30とほぼ平行な状態をなす基準位置(図3の実線にて示す位置)と、受け部30とほぼ直角な状態をなす折曲位置(図3の二点鎖線にて示す位置)との間で回動可能である。なお、図3では、外周側保持部材52が内側に変位した状態で回動した様子を二点鎖線で示すが、変位していない状態であっても外周側保持部材52は回動可能である。
【0029】
各保持部材51,52は、シャフト53に巻回されているねじりコイルばね56の係止部56a及び支持部56bの上記作用により前記折曲位置から基準位置に向かって回動する方向に付勢されている。中心側保持部材51は、その腕部54がフレーム部20の平面部21における挿入孔23の周縁に当接することで、折曲位置から基準位置に向かう方向に基準位置を超えて回動することが規制されている。また、外周側保持部材52も同様に、その先端部52aの一部がフレーム部20の挿入孔23の周縁に当接することで、折曲位置から基準位置に向かう方向に基準位置を超えて回動することが規制されている。
【0030】
次に本実施形態の作用について説明する。
図8に示すように、使用状態にある飲み物用容器ホルダ10に対して、フレーム部20の挿入孔23に収容物として例えば250ml缶の飲み物用容器(以下、容器という)70が挿入されると、各保持部材51,52はともに基準位置のままであり、中心側保持部材51が容器70の外面に当接する。このため、フレーム部20の挿入孔23に挿入された容器70は、周壁部24の内周面25と、基準位置にある中心側保持部材51の先端部51aとにより保持される。
【0031】
また、図9に示すように、フレーム部20の挿入孔23に収容物として、例えば350ml缶の容器71が挿入されると、中心側保持部材51が基準位置から折曲位置に向かって所定角度だけ回動してその先端部51aが容器71の外面に当接する。一方、外周側保持部材52は、基準位置のままで折曲位置に向かって回動することはなく、容器71の外面に当接する。このため、フレーム部20の挿入孔23に挿入された容器71は、主として周壁部24の内周面25と、基準位置にある外周側保持部材52の先端部52aとにより保持され、その下側において中心側保持部材51の先端部51aにより保持される。
【0032】
ところで、両保持部材51,52が対応する両外径の間にある外径を有する容器72(例えば、直径が56mm程度の容器)が挿入孔23に挿入されると、中心側保持部材51は、容器71の場合のように折曲位置に向かって所定角度だけ回動して先端部51aが容器72に当接する。ここで、従来技術の場合、容器72に対応していない外周側保持部材52の先端部52aと周壁部24の内周面25とで保持されることになり、容器72は両者の間で隙間が形成された状態で保持されることになる。また、中心側保持部材51の先端部51aも保持しているが、容器72の下側で保持しているため保持が弱い。この点、本実施の形態では、図10に示すように、中心側保持部材51が回動するに伴い、ねじりコイルばね56の変位部56cが外周側保持部材52を内側に向かって変位させる。そして、先端部52aは容器72との隙間を縮めるように突出して容器72の外面に当接する。このため、容器72は周壁部24の内周面25と外周側保持部材52の先端部52aとにより保持される。
【0033】
また、図11に示すように、中心側保持部材51及び外周側保持部材52が対応していない外径であって、挿入孔23の直径D以内の容器73が挿入されると、両保持部材51,52は、それぞれ基準位置から折曲位置に向かって所定角度だけ回動する。そして、フレーム部20の挿入孔23に挿入された容器73は、周壁部24により保持されるとともに、それぞれ所定角度だけ回動した両保持部材51,52の先端部51a,52aにより下側で保持された状態となる。
【0034】
また、中心側保持部材51が回動している状態で、飲み物用容器が挿入孔23から取り出されると、ねじりコイルばね56の付勢により中心側保持部材51は基準位置に向かって回動し、その回動にリンクして外周側保持部材52は変位する前の状態に戻る。この際、図6に示すように、中心側保持部材51は、傾斜した外周側保持部材52の先端部52aにより案内されて問題なく元の基準位置に戻ることができる。
【0035】
従って、本実施形態によれば以下に示すような効果を得ることができる。
(1)外周側保持部材52が内側に向かって変位するため、基準位置にある中心側保持部材51及び外周側保持部材52の間の外径を有する容器72のような飲み物用容器が挿入されても、外周側保持部材52の先端部52aが当接した状態となる。このため、飲み物用容器を安定した状態で保持することができる。
【0036】
(2)中心側保持部材51を基準位置に付勢するねじりコイルばね56に変位部56cを形成し、その変位部56cを外周側保持部材52のリブ57に係合させた。これにより、中心側保持部材51が回動すると、その回動にリンクして外周側保持部材52が中心側に向かって変位するため、安定した状態で容器が保持される。また、中心側保持部材51が基準位置に戻る際にも、その回動にリンクしているため、変位した外周側保持部材52も変位する前の状態に戻る。従って、1つのねじりコイルばね56で外周側保持部材52の変位と、中心側保持部材51の回動との2つの動作が可能であり、外周側保持部材52を変位させるために特別に他の部材を設ける必要がない。
【0037】
(3)外周側保持部材52の先端部52aが傾斜面で構成されている。このため、中心側保持部材51がねじりコイルばね56の付勢により基準位置に戻る際、外周側保持部材52の先端部52aの傾斜面により案内されながら問題なく基準位置に戻ることができる。
【0038】
(変形例)
なお、本実施の形態は以下のように変形してもよい。
○ 変位機構は、上記実施形態のねじりコイルばね56のように中心側保持部材51の回動にリンクさせて外周側保持部材52を内側に向かって変位させる構成に限らない。例えば、図12(a)に示すように、開口部55の幅内で形成され、両端に支持部81を備えるとともに、中間部に変位部82を備える屈曲させた付勢部材としてのばね線材80をリブ57に係合させる構成とする。なお、リブ57の形状は、上記実施形態のように係合させる構成でなく、図12(b)に示すように単なる凹状のリブ57であってもよい。そして、外周側保持部材52が基準位置にある状態で内側に向かって付勢するようにばね線材80をフレーム部20に組み付ける。なお、具体的に図示しないが、中心側保持部材51は、例えば、挿通孔51cの代わりに回動軸となる突起を備えており、その突起が前記取付孔28に挿通された状態で、ねじりコイルばね等により基準位置に付勢されている。この構成により、中心側保持部材51が基準位置にある状態では、開口部55内にて外周側保持部材52は内側に変位することが規制される。そして、中心側保持部材51が回動することで、その中心側保持部材51による規制が解除されて同図に一点鎖線で示すように変位部82が変位して外周側保持部材52が内側に向かって変位する。なお、外周側保持部材52は、回動の際に支持部81が平面部21の突部26において規制されることで基準位置に付勢される。他に、例えば図13(a)に示すように、外周側保持部材52の基端部52bがフレーム部20の突部26に取着された付勢部材としてのコイルばね83により内側に向かって付勢されている構成であってもよい。そして、中心側保持部材51が回動することで、図13(b)に示すように、中心側保持部材51により規制されていた外周側保持部材52が内側にばねの弾性力により付勢される。
【0039】
上記のような構成の場合、前記実施の形態と同じく外周側保持部材52の先端部52aを傾斜面で構成することで、中心側保持部材51は問題なく基準位置に戻ることができる。なお、図13に示すコイルばね83は、上記実施形態に用いることもでき、その場合は、コイルばね83の弾性力により外周側保持部材52がスムーズに内側に向かって突出されることになる。また、コイルばね83ではなく、板ばね等の他の弾性部材を用いることもできる。
【0040】
○ シャフト53自体がばね材で構成されてもよい。例えば、上記実施形態のシャフト53自体をねじりコイルばね56により構成し、そのねじりコイルばね56に上記実施形態と同じく係止部56a及び支持部56bを設ける。この構成によっても、上記実施形態と同様に中心側保持部材51の回動にリンクさせて外周側保持部材52を変位させることができる。
【0041】
○ 上記実施形態において、ねじりコイルばね56に代えて、板ばね等の他のばね部材を用いてもよい。外周側保持部材52を内側に向かって変位可能であれば、特にばね部材については限定されない。
【0042】
○ 上記実施形態において、中心側保持部材51の回動の量に合わせて外周側保持部材52が変位するようにリンクさせてもよい。この構成にすることで、中心側保持部材51が基準位置に戻る際、外周側保持部材52はその回動にリンクに合わせて元の状態に戻るため、中心側保持部材51は外周側保持部材52に接触することなく基準位置に戻ることができる。
【0043】
○ 保持部材50は、中心側保持部材51及び外周側保持部材52の2つからなる構成に限らず、3つ以上備える構成であってもよい。例えば、3つからなる保持部材の場合、外周側の2つの保持部材が変位可能に構成され、中心側の保持部材が回動すると、その外周側にある保持部材が変位する構成とする。
【0044】
○ 先端部52aが傾斜面で構成されていない外周側保持部材52であってもよい。
○ 上記実施形態において、回動の軸となるシャフト53を設けず、中心側保持部材51の挿通孔51cの代わりに外周側保持部材52の挿通孔52cに挿入される突起を設け、同突起を回動の軸としてもよい。この場合、ねじりコイルばね56は、その両端部に突起が嵌挿されるとともに、上記実施形態と同様に変位部56cが外周側保持部材52のリブ57に取り付けられた構成とする。この構成によっても、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0045】
○ フレーム部20は2つの挿入孔23を備える構成としたが、この挿入孔23に設けられる挿入孔23の数は2つには限定されない。同挿入孔23をフレーム部20に対して1つまたは3つ以上設ける構成としてもよい。
【0046】
○ 上記実施形態では、受け部30を有する飲み物用容器ホルダの例を示したが、本発明は、この受け部30を有しない飲み物用容器ホルダにも同様に適用することができる。このようにした場合、受け部30の載置面32の替わりとして、例えば、フレーム部20の下方に配置される意匠体の表面等が用いられる。
【0047】
○ 上記実施形態では、フレーム部20を収容部40に対して変位させることで使用状態と収容状態とが切替可能な飲み物用容器ホルダの例を示した。しかし、本発明は、例えば意匠体等に対して変位不能に固定されたフレーム部20のみを備える飲み物用容器ホルダにも同様に適用することができる。
【0048】
○ 前記実施形態では、飲み物用容器ホルダの例を示したが、本発明は、飲み物用容器ホルダ以外の収容具、例えば携帯電話ホルダ、光ディスク、光磁気ディスク、カセットテープ用ケース等にも同様に適用することができる。
【0049】
以下、上記実施の形態及び変形例から把握できる技術的思想について以下に記載する。
(1) 前記変位機構は、前記保持部材を前記基準位置に付勢し、該保持部材の回動に伴い同じく回動するばね部材に形成された変位部と、前記保持部材に形成され、前記変位部を取付可能な取付部と、同じく前記保持部材に形成され、前記保持部材の回動の際の軸となる回動軸を挿通可能な長孔で形成された挿通孔とを備え、
前記保持部材の回動により前記ばね部材の変位部が回動し、その回動により前記取付部を介して前記保持部材が前記挿通孔に挿通された回動軸に対して相対的に前記挿入孔の中心に向かって変位することを特徴とする請求項1または2に記載の収容具。
【図面の簡単な説明】
【図1】飲み物用容器ホルダの分解斜視図。
【図2】(a)は使用状態における図1の2―2線断面図、(b)は収容状態における図1の2―2線に対応した断面図。
【図3】図1の3―3線断面図。
【図4】保持部材の分解斜視図。
【図5】(a)及び(b)は、中心側保持部材及び外周側保持部材の回動状態を示す説明図。
【図6】中心側保持部材及び外周側保持部材の回動状態を示す説明図。
【図7】図1の7―7線断面図。
【図8】中心側保持部材と外周側保持部材との回動状態に関する説明図。
【図9】中心側保持部材と外周側保持部材との回動状態に関する説明図。
【図10】中心側保持部材と外周側保持部材との回動状態に関する説明図。
【図11】中心側保持部材と外周側保持部材との回動状態に関する説明図。
【図12】(a)及び(b)は他の変形例における変位機構を示す説明図。
【図13】(a)及び(b)は他の変形例における変位機構を示す説明図。
【図14】従来における収容具の断面構造を示す断面図。
【図15】従来における収容具の断面構造を示す断面図。
【符号の説明】
10…収容具としての飲み物用容器ホルダ、20…フレーム部、23…挿入孔、25…内周面、30…受け部、50…保持部材、51…中心側保持部材、52…外周側保持部材、51a,52a…先端部、52c…変位機構を構成する挿通孔、53…変位機構を構成するシャフト、56…変位機構を構成するねじりコイルばね、57…変位機構を構成するリブ、70,71,72,73…収容物としての飲み物用容器(容器)、80…付勢部材としての板ばね、83…付勢部材としてのコイルばね。
Claims (2)
- 収容物を挿入するための挿入孔が単数または複数形成されたフレーム部と、前記挿入孔に挿入された収容物を受ける受け部と、前記挿入孔の内周面からの突出量が異なるように配設されているとともに、前記挿入孔に挿入された前記収容物の外面に当接してその収容物を保持する複数の保持部材とを備え、前記複数の保持部材が前記フレーム部に対して所定の基準位置に付勢された状態から前記収容物の挿入方向に回動可能に軸支されている収容具において、
前記複数の保持部材のうち前記挿入孔の中心寄りに突出する少なくとも1つ以上の保持部材が回動した場合に、その回動した保持部材とは異なる保持部材のうち少なくとも前記挿入孔の中心寄りに突出する保持部材を前記挿入孔の中心に向かって変位させる変位機構を備え、この変位機構は、前記保持部材を前記挿入孔の中心に向かって付勢する付勢部材を備えており、前記保持部材のうち前記中心寄りに位置する少なくとも1つ以上の保持部材が回動することで、その回動した保持部材により規制されていた保持部材が前記中心に向かって変位することを特徴とする収容具。 - 請求項1に記載の収容具において、
前記挿入孔の中心に最も近い保持部材よりも突出量が少ない他の保持部材の先端部は、回動方向側に向かうにつれて前記挿入孔の中心から遠ざかる傾斜面で構成されていることを特徴とする収容具。
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