JP2008224594A - 振動型ジャイロセンサ、制御回路、電子機器及び振動型ジャイロセンサの製造方法 - Google Patents

振動型ジャイロセンサ、制御回路、電子機器及び振動型ジャイロセンサの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】信頼性の高い振動型ジャイロセンサ、制御回路、電子機器及び振動型ジャイロセンサの製造方法を提供すること。
【解決手段】振動型ジャイロセンサ200は、振動ジャイロ素子31と、この振動ジャイロ素子31を駆動する制御回路250とを備える。GCA24は、加算回路22の出力の電圧振幅を検波回路25で検出し、加算回路22の出力が一定の電圧振幅になるようにフィード・バックを掛けることで増幅度をコントロールしている。振動型ジャイロセンサ200の製造段階または出荷前の段階で、ボルテージ・ホロワァ28を介して、GCA24から出力される駆動信号が監視されればよい。これにより、信頼性の高い振動型ジャイロセンサを実現できる。ボルテージ・ホロワァ28を介して監視されることにより、圧電膜33の静電破壊や電荷抜けによる分極崩れが起こることを防止することができる。
【選択図】図7

Description

本発明は、物体の回転角速度を検出する振動型ジャイロセンサ、その制御回路、当該振動型ジャイロセンサを搭載した電子機器及び振動型ジャイロセンサの製造方法に関する。
従来から、民生用の角速度センサとしては、いわゆる振動型ジャイロセンサが広く用いられている。振動型ジャイロセンサは、片持ち梁の振動子を所定の共振周波数で振動させておき、角速度の影響によって生じるコリオリ力を圧電素子などで検出することによって角速度を検出するセンサである。
振動型ジャイロセンサは、単純な機構、短い起動時間、安価で製造可能といった利点を有している。振動型ジャイロセンサは、例えば、ビデオカメラ、バーチャルリアリティ装置、カーナビゲーションシステムなどの電子機器に搭載され、それぞれ手振れ検知、動作検知、方向検知などをする際のセンサとして活用されている。
近年では、振動型ジャイロセンサは、搭載される電子機器の小型化、高性能化に伴い、小型化、高性能化が要求されている。例えば、電子機器の多機能化のため、他の用途で用いる各種センサと組み合わせて、振動型ジャイロセンサを一基板上に搭載させ、小型化を図るといった要請がある。この小型化を実現するため、Si基板を用い、半導体で用いられる薄膜プロセスとフォトリソグラフィ技術を用いて構造体を形成するMEMS(Micro Electro Mechanical System)と呼ばれる技術を用いることが一般的となってきている。
ところで、振動型ジャイロセンサが用いられる環境の変化により、特に、温度変化によって振動型ジャイロセンサの特性が変化するという問題があった。
具体的には、振動型ジャイロセンサは、振動子の共振周波数の値に設定された一定の駆動信号により駆動される。駆動信号が一定の場合、振動型ジャイロセンサの回路構成上、検出感度は一定となるはずである。ところが、温度変化によって、検出感度はその温度変化に比例するように変化する傾向がある。
そこで、このような問題を解決するため、振動子の検出電極から出力される検出信号が一定になるような回路が設けられた振動型ジャイロセンサが開示されている(例えば、特許文献1参照。)。
特許文献1では、振動子(12)の2つの検出電極(16a)及び(16b)から出力される電流信号がI−V変換回路(24)及び(26)で電圧信号に変換され、この電圧信号が加算回路(28)で加算される。加算回路(28)から出力される信号は、発振回路(34)及びモニター回路(40)により一定となるように制御される。つまり、加算回路(28)の出力信号電圧が常に一定となるように、AGC(Automatic Gain Controller)回路(38)から出力される駆動信号の電圧が制御される。その結果、温度変化による振動子(12)の特性が変化しても検出感度が一定となる。
特開平9−292231号公報(段落[0023]、[0016]、図1)
しかしながら、最近では、振動型ジャイロセンサのさらなる小型化、低電圧化が求められている。振動型ジャイロセンサが小型化されると、振動子も小型、軽量化される。コリオリ力は振動系の重さに比例するので、振動子が軽量化されると、その分検出感度も低下する。したがって、検出感度を向上させ、信頼性の高い振動型ジャイロセンサが提供される必要がある。
以上のような事情に鑑み、本発明の目的は、信頼性の高い振動型ジャイロセンサ等の技術を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明に係る振動型ジャイロセンサは、駆動電極と検出電極とを含む圧電素子を有し、前記駆動電極に加えられる駆動信号により振動し、前記検出電極からコリオリ力に応じた検出信号を含む出力信号を発生させることが可能な振動ジャイロ素子と、前記出力信号に基き、前記振動ジャイロ素子を振動させるための信号を、前記駆動信号として前記駆動電極に出力する発振回路と、前記出力信号が一定になるような駆動信号を出力するように、前記発振回路を制御する制御器と、前記発振回路から出力される前記駆動信号が入力されるインピーダンス変換回路とを具備する。
例えば振動型ジャイロセンサの製造段階または出荷前の段階で、インピーダンス変換回路を介して、発振回路から出力される駆動信号が監視されればよい。駆動信号が監視されることで、振動ジャイロ素子の最適な先鋭度(Qm)値を観測することができる。その結果、設計者は、観測されたQmに基き、信頼性の高い振動型ジャイロセンサを将来的に設計することができる。
振動ジャイロ素子は、圧電材を有する振動ジャイロ素子である。したがって、駆動信号を監視するための電極端子が発振回路の出力端子に直接接続される場合、圧電材の静電破壊や電荷抜けによる分極崩れが起こることが懸念される。しかし、本発明では、インピーダンス変換回路を介してプローブ等が発振回路の出力端子に接続されればよいので、上記の懸念が解消される。
また、もちろん本発明では、発振回路は出力信号が一定になるような駆動信号を出力するので、振動ジャイロ素子の温度特性に影響されなない、高い検出感度を実現することができる。
本発明において、例えば、前記検出電極は、第1の信号を発生する第1の検出電極と、前記第1の信号との差分により前記検出信号を得るための第2の信号を発生する第2の検出電極とで構成され、当該振動型ジャイロセンサは、前記第1の検出電極から得られる第1の信号と、前記第2の検出電極から得られる第2の信号とを加算する加算回路をさらに具備し、前記発振回路は、前記加算回路で加算された信号に基き、前記駆動信号を前記駆動電極に出力する。
本発明において、前記振動ジャイロ素子は、前記圧電素子を搭載した振動アームと、前記駆動電極及び前記検出電極を外部接続するためのリード電極群を有し、前記振動アームを支持するベース体とを有する。
特に、前記圧電素子は、前記駆動電極及び前記検出電極が形成された第1の面と、前記第1の面とは反対側の第2の面とを有する圧電膜と、前記第2の面に形成された共通電極とを有し、前記振動アームは、前記圧電膜との間に前記共通電極が設けられるように、前記圧電素子が搭載された半導体でなるアームベースを有する。つまり、本発明では、MEMS等の方法により、1枚の半導体基板上で複数の振動ジャイロ素子を製造することができ、小型化された振動ジャイロ素子を製造することができる。
あるいは、例えば、本発明の他の観点に係る振動型ジャイロセンサは、第1の駆動電極と検出電極とを含む第1の圧電素子を有する第1の振動アームと、第2の駆動電極を含む第2の圧電素子を有する第2の振動アームと、第3の駆動電極を含む第3の圧電素子を有する第3の振動アームとを有し、前記第1、第2及び第3の駆動電極に加えられる駆動信号により振動し、前記検出電極からコリオリ力に応じた検出信号を含む出力信号を発生させることが可能な振動ジャイロ素子と、前記出力信号に基き、前記振動ジャイロ素子を振動させるための信号を、前記駆動信号として前記第1、第2及び第3の駆動電極に出力する発振回路と、前記出力信号が一定になるような駆動信号を出力するように、前記発振回路を制御する制御器と、前記発振回路から出力される前記駆動信号が入力されるインピーダンス変換回路とを具備する。
本発明に係る制御回路は、駆動電極と検出電極とを含む圧電素子を有し、前記駆動電極に加えられる駆動信号により振動し、前記検出電極からコリオリ力に応じた検出信号を含む出力信号を発生させることが可能な振動ジャイロ素子を備える振動型ジャイロセンサの制御回路であって、前記出力信号に基き、前記振動ジャイロ素子を振動させるための信号を、前記駆動信号として前記駆動電極に出力する発振回路と、前記出力信号が一定になるような駆動信号を出力するように、前記発振回路を制御する制御器と、前記発振回路から出力される前記駆動信号が入力されるインピーダンス変換回路とを具備する。
本発明に係る電子機器は、筐体と、圧電材と、前記圧電材を駆動する駆動電極と、前記圧電材にコリオリ力が発生したときに該コリオリ力に応じた検出信号を含む出力信号を出力する検出電極とを有する振動ジャイロ素子と、前記出力信号に基き、前記振動ジャイロ素子を振動させるための信号を、前記駆動信号として前記駆動電極に出力する発振回路と、前記出力信号が一定になるような駆動信号を出力するように、前記発振回路を制御する制御器と、前記発振回路から出力される前記駆動信号が入力されるインピーダンス変換回路とを含み、前記筐体内に設けられた振動型ジャイロセンサとを具備する。
本発明に係る振動型ジャイロセンサの製造方法は、駆動電極と検出電極とを含む圧電素子を有し、前記駆動電極に加えられる駆動信号により振動し、前記検出電極からコリオリ力に応じた検出信号を含む出力信号を発生させることが可能な振動ジャイロ素子を備える振動型ジャイロセンサの製造方法であって、前記出力信号に基き、前記振動ジャイロ素子を振動させるための信号を、前記駆動信号として前記駆動電極に出力する発振回路と、前記出力信号が一定になるような駆動信号を出力するように、前記発振回路を制御する制御器と、前記発振回路から出力される前記駆動信号が入力されるインピーダンス変換回路とを有する制御回路と、前記振動ジャイロ素子とを電気的に接続し、前記制御装置の前記発振回路から前記駆動信号を出力させることで、前記振動ジャイロ素子を駆動し、前記制御装置の前記インピーダンス変換回路から出力される前記駆動信号を監視する。
本発明では、駆動信号が監視されることで、振動ジャイロ素子の最適なQm値を観測することができ、設計者は、観測されたQmに基き、信頼性の高い振動型ジャイロセンサを将来的に設計することができる。
以上のように、本発明によれば、検出感度が高く、信頼性の高い振動型ジャイロセンサを実現することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係る振動型ジャイロセンサを示す斜視図である。
この振動ジャイロ素子31は、ベース体130と、このベース体130から延びるように設けられた振動可能な振動アーム132とを備える。図1(B)は、その振動アーム132の長軸(Z軸)に垂直な面の断面図である。
この振動ジャイロ素子31は、半導体、例えばシリコンでなるアームベース133と、このアームベース133上に設けられた圧電素子139とを有する。振動ジャイロ素子31は、典型的には、MEMS技術により製造される。例えば図1(B)に示すように、例えばシリコン基板(ベースアーム133でなる部分)上に共通電極となる導電膜34dが形成され、導電膜34d上に圧電膜33が形成されている。圧電膜33の上面である第1の面33aには、所定の細長い形状の駆動電極34a、第1の検出電極34b及び第2の検出電極34cが形成されている。圧電膜33の第1の面33aに対向する下面である第2の面33bに上記共通電極34dが形成される。
ベース体130の上にも、リード線136、電極パッド138及びバンプ134a〜134d等を有するリード電極が形成される。バンプ134aは駆動電極34aに、バンプ134b及び134cは第1及び第2の検出電極34b及び34cにそれぞれ接続されている。また、バンプ134dは共通電極34dに接続されている。これらのバンプ134a〜134dを介して、IC等の制御回路(後述の図4に示す制御回路50)に外部接続される。バンプ134a〜134dは、例えば金で形成されるが、これに限られない。
以上のように、駆動電極34a、第1及び第2の検出電極34b及び34c、リード線136等が形成されると、シリコンウェハから図1(A)に示すような形状の振動ジャイロ素子31が切り出される。
図2は、図1(A)に示した振動ジャイロ素子31を含む振動型ジャイロセンサの動作原理を示す図である。
振動ジャイロ素子31の共通電極34dは、直流電源12に接続される。駆動電極34aと共通電極34dとの間には、交流電源13が接続される。第1の検出電極34b及び第2の検出電極34cと、共通電極34dとの間には、抵抗11a及び抵抗11bがそれぞれ接続される。第1の検出電極34b及び第2の検出電極34cは、差動増幅回路26に接続される。
駆動電極34aと共通電極34dは、直流電源12により電圧値Vrefにバイアスされる。また、第1及び第2の検出電極34b及び34cは、抵抗11a及11bを通して電圧値Vrefにバイアスされる。すなわち、圧電膜33の第1の面と第2の面との間の直流電圧の差は0とされる。さらに、圧電膜33の第1の面と第2の面との間には、駆動電極34a及び共通電極34dを介して交流電源13により駆動電圧信号vdが入力される。駆動電圧信号vdは、直流電圧値Vrefを基準としており、圧電膜33の機械的な運動に変換され、これにより振動アーム132がY軸方向に屈曲運動をする。
この屈曲運動は、圧電膜33で電気変換される。すなわち、第1及び第2の検出電極34b及び34cによって、交流電圧信号Va及び交流電圧信号Vbがそれぞれ出力される。
振動アーム132の長軸(Z軸)を中心とした回転角速度ωoが加わらないときは、第1及び第2の検出電極34b及び34cの出力は同相で同じ大きさの信号である。このため、検出信号は、差動増幅回路26で相殺される。
振動アーム132の長軸を中心とした回転角速度ωoが加わったときは、X軸方向に発生するコリオリ力によって屈曲運動の向きが変わる。これによって、第1及び第2の検出電極34b及び34cの出力信号に差が生じ、出力信号が差動増幅回路26を通ることで差分信号Voが得られる。これが検出信号である。
振動アーム132の質量をm、振動アーム132の屈曲運動の振動速度をv、振動アーム132の長軸を中心とした回転角速度をωoとすると、コリオリ力Fcは式(1)で表される(図2参照)。
Fc = 2 × m × v × ωo … (1)
このコリオリ力Fcは、差動増幅回路26で得られる差分信号Voと比例関係にあり、比例定数をk1とすると、式(2)で表すことができる。
Vo = k1 × 2 × m × v × ωo … (2)
検出感度を高めるためには、式(2)より質量mと速度vを大きくすればよいことが分かる。しかし、質量mを大きくすることは、振動ジャイロ素子31の小型化と逆行するために難しい。そこで、速度vを大きくすることに着目することになる。この速度vは、振動振幅をAv、振動周波数をfv、比例定数をk2とすると、式(3)で表すことができる。
v = k2 × Av × fv … (3)
振動周波数fvは、振動アーム132の形状で決まるが、振動ジャイロ素子31が搭載される電子機器の制約などを受け、任意に決めることができない。振動振幅Avは、駆動信号vdの電圧振幅をAd、振動アーム132の先鋭度をQm、比例定数をk3とすると、式(4)で表すことができる。
Av = k3 × Ad × Qm … (4)
上記式(2)〜(4)より、式(5)が導き出される。
Vo = k × Ad × Qm × ωo … (5)
K = k1 × k2 × k3 × 2 × m × fv
したがって、質量mと振動周波数fvを大きくすることなく検出感度を高めるためには、駆動信号の電圧振幅Adと振動アームの先鋭度Qmを大きくすればよいことが分かる。駆動信号vdの電圧振幅Adを大きくするためには、駆動回路の出力ダイナミックレンジを拡大する必要がある。しかし、出力ダイナミックレンジを広くすることは、振動型ジャイロセンサの低電圧化と逆行する。また、振動アーム132の先鋭度Qmは振動ジャイロ素子31の圧電膜33の特性で決まる要素が支配的である。
図3は、図2に示した振動ジャイロ素子31の入出力特性を示す図である。振動ジャイロ素子31の入力である駆動信号vdの電圧振幅Adが1.1Vp-pに固定され、第1の検出電極34bの出力Vaあるいは第2の検出電極34cの出力Vbが測定された。横軸は駆動信号vdの発振周波数fで、縦軸は出力Vaまたは出力Vbの電圧振幅Aと、出力Vaまたは出力Vbでの位相θとを表している。
振動ジャイロ素子31は、入出力効率が一番高い、電圧振幅Aが最大のAoとなる周波数foで動作する。この周波数foで電圧振幅Aは約0.75Vp-pとなり、かつ位相θが約90degとなっている。振動アーム132の先鋭度Qmと最大の電圧振幅Ao(検出信号(出力信号)の最大電圧)は相関があり、先鋭度Qmが大きくなると電圧振幅Aoも大きくなる。したがって、先鋭度Qmをコントロールするためには、電圧振幅Aoを監視すればよい。
次に、本発明の一実施形態に係る振動型ジャイロセンサ(図7参照)を説明する前に、上記電圧振幅Aoを監視することが可能な回路を含む振動型ジャイロセンサについて説明する。
図4は、その振動型ジャイロセンサの構成を示すブロック図である。
振動型ジャイロセンサ100は、図1(A)、図1(B)に示した振動ジャイロ素子31と、この振動ジャイロ素子31を駆動する制御回路50とを備える。
振動ジャイロ素子31の第1の検出電極34bの出力はボルテージ・ホロワァ20に入力され、第2の検出電極34cの出力はボルテージ・ホロワァ21に入力される。ボルテージ・ホロワァ20の出力及びボルテージ・ホロワァ21の出力は、加算回路22及び差動増幅回路26に入力される。ボルテージ・ホロワァ20及び21は、振動ジャイロ素子31と、制御回路50とをインピーダンス的に切り離す機能を有するインピーダンス変換回路である。
加算回路22の出力は、移相回路23に入力される。移相回路23は、入力に対して出力の位相を90deg遅らせるためのものである。移相回路23の出力は、GCA(Gain Control Amp)24に入力される。GCA24は、駆動信号の電圧振幅を検波回路25で検出し、フィード・バックを掛けることで増幅度をコントロールする。GCA24の出力は、検波回路25に入力されるとともに振動ジャイロ素子31の駆動電極34aに入力される。検波回路25の出力は、GCA24に入力される。加算回路22は、振動アーム132の長軸(Z軸)を中心とした回転角速度ωoが振動アーム132に加わったときの検出信号の変化をキャンセルするために用いられる。
振動ジャイロ素子31、抵抗11a及び11b、直流電源12、ボルテージ・ホロワァ21a及び21b、加算回路22、移相回路23、GCA24及び検波回路25により自励発振回路が構成される。
次に、この制御回路50の動作について説明する。GCA24の出力である駆動信号は、直流電圧値Vrefでバイアスされた交流の電圧信号であり、振動ジャイロ素子31の駆動電極34aに入力される。また、共通電極34dは直流電源12により電圧値Vrefにバイアスされる。したがって、圧電膜33の第1の面及び第2の面の間の直流電圧の差は0となる。この駆動信号は圧電膜33で機械変換され、振動アーム132がY軸方向に屈曲運動する。
この屈曲運動は、圧電膜33で電気変換され、第1及び第2の検出電極34b及び34cより検出信号として出力される。この2つの検出信号は、抵抗11a及び11bを通して電圧値Vrefにバイアスされた交流の電圧信号であり、図3に示した周波数foの信号である。すなわち、駆動信号の振幅が例えばAd=1.1Vp-pであるとすると、検出信号の振幅はAo=0.75Vp-pとなり、位相は駆動信号に対してθo=90deg進んだ信号である。
この2つの検出信号は、ボルテージ・ホロワァ20及び21に通された後で、加算回路22に入力されるとともに差動増幅回路26に入力される。回転角速度ωoが振動アーム132に加わったときには、X軸方向に発生するコリオリ力によって屈曲運動の向きが変わる。これによって、2つの検出信号に出力差が生じるが、出力差は差動で発生するため、加算後の出力は変化しない。一方、差動増幅回路26からは、コリオリ力に応じた信号が得られる。
加算回路22の出力は駆動信号に対して90deg進んでいるが、移相回路23の出力は駆動信号と同じ位相になる。この出力信号は、GCA24で一定の電圧振幅Ad=1.1Vp-pになるように増幅され、駆動信号となる。
ここで、加算回路22の出力の電圧振幅Asが監視されることで、振動アーム132の先鋭度Qmを監視することができる。式(4)より、振動アーム132の振動振幅Avは、駆動信号の電圧振幅Adと振動アーム132先鋭度Qmの掛算に比例することが分かる。また、加算回路22の出力の電圧振幅Asは、振動振幅Avを圧電変換して得られた信号である。したがって、電圧振幅Asと振動振幅Avは比例関係にあり、比例定数をk4とすると、式(6)で表すことができる。
As = k4 × Av … (6)
式(4)と式(6)より、式(7)が導き出される。
As = k3 × k4 × Ad × Qm … (7)
駆動信号の電圧振幅Adが一定とされているので、加算回路22の出力の電圧振幅Asが大きいほど、先鋭度Qmも大きくなり、検出感度Svが高くなることが分かる。この電圧振幅Asが監視されることにより、その監視結果がその後の振動ジャイロ素子31の設計に生かされ、振動ジャイロ素子31の特性が改善され、検出感度が高められる。
図5は、図4に示した振動型ジャイロセンサ100の特性を示すグラフである。駆動信号の電圧振幅Adが1.1Vp-pに固定され、加算回路22の出力の電圧振幅Asが測定された。横軸は振動型ジャイロセンサ100の周囲の温度Taである。温度が高くなると電圧振幅Asが大きくなることから、先鋭度Qmが温度で変化していることが分かる。
図6は、図4に示した振動型ジャイロセンサ100の感度特性を示すグラフである。このグラフは、振動アーム132の長軸を中心とした回転角速度が振動アーム132に加えられたときの検出感度を表している。横軸は周囲の温度Taである。検出感度Svは、差動増幅回路26の出力である差分信号Voが同期検波され、直流増幅されることによって得られる。温度が高くなると検出感度Svが大きくなるが、先鋭度Qmとリンクして変化していることが分かる。
図7は、本発明の一実施形態に係る振動型ジャイロセンサの構成を示すブロック図である。この振動型ジャイロセンサ200において、図4に示した振動型ジャイロセンサ100と同様の構成または機能については、その説明を省略または簡略化する。
振動型ジャイロセンサ200は、図1(A)等に示した振動ジャイロ素子31と、この振動ジャイロ素子31を駆動する制御回路250とを備える。
振動型ジャイロセンサ200の加算回路22の出力は、移相回路23に入力され、かつ、検波回路25に入力される。移相回路23及び検波回路25の出力は、GCA24に入力される。GCA24の出力は、振動ジャイロ素子31の駆動電極34aに入力され、かつ、ボルテージ・ホロワァ28に入力される。ボルテージ・ホロワァ28はインピーダンス変換回路の機能を果たすので、後述するように、GCA24の出力信号である駆動信号が監視されるときに、圧電膜33に悪影響を与えることを防止できる。
GCA24は、加算回路22の出力の電圧振幅を検波回路25で検出し、加算回路22の出力が一定の電圧振幅になるようにフィード・バックを掛けることで増幅度をコントロールしている。すなわち、GCA24及び検波回路25により制御器が構成される。
振動ジャイロ素子31、抵抗11a及び11b、直流電源12、ボルテージ・ホロワァ21a及び21b、加算回路22、移相回路23、GCA24、検波回路25により自励発振回路が構成される。また、加算回路22、移相回路23及びGCA24により発振回路が構成される。
ここで、ボルテージ・ホロワァ28の出力である電圧振幅が監視されることで、振動アーム132の先鋭度Qmを監視することができる。式(7)より、加算回路22の出力の電圧振幅Asが一定とされているので、駆動信号の電圧振幅Adが小さいほど、先鋭度Qmが大きくなり、検出感度が高くなることが分かる。
例えば振動型ジャイロセンサ200の製造段階または出荷前の段階で、ボルテージ・ホロワァ28を介して、GCA24から出力される駆動信号が監視されればよい。駆動信号が監視されることで、振動ジャイロ素子31の最適な先鋭度(Qm)値を観測することができる。先鋭度Qmは振動ジャイロ素子31の圧電膜33の特性で決まる要素が支配的であり、振動ジャイロ素子31の改善の指標となる。
例えば、加算回路22の出力の電圧振幅Asが一定とされたときの駆動信号の電圧振幅Adをより小さく、あるいは、電圧振幅Adの温度依存性をより小さくできるように圧電膜33の特性を改善されればよい。これにより、制御回路250の出力ダイナミックレンジを拡大したのと同じ効果が期待できる。すなわち、電圧振幅Adを小さくできる分だけ、制御回路250の出力ダイナミックレンジに余裕ができる。この分だけ、加算回路22の出力の電圧振幅Asを大きくすることで、検出感度を向上させ、高S/N化を実現することができる。
また、振動ジャイロ素子31は、圧電膜33を有する振動ジャイロ素子である。典型的には、圧電膜の厚さは、0.1〜5μmと非常に薄い。したがって、駆動信号を監視するための図示しない電極端子(検査用のプローブ等)が、GCA24の出力端子に直接接続される場合、圧電膜33の静電破壊や電荷抜けによる分極崩れが起こることが懸念される。しかし、本実施形態に係る振動型ジャイロセンサ200では、ボルテージ・ホロワァ28を介して上記プローブ等がGCA24の出力端子に接続されればよいので、上記の懸念が解消される。
図8は、図7に示した振動型ジャイロセンサ200の特性を示すグラフである。加算回路22の出力の電圧振幅Asが0.75Vp-pに固定され、駆動信号の電圧振幅Adが測定された。横軸は周囲の温度Taである。温度が高くなると電圧振幅Adが小さくなることから、先鋭度Qmが温度で変化していることが分かる。
図9は、図7に示した振動型ジャイロセンサ200の感度特性を示すグラフである。図6と同様、このグラフは、振動アーム132の長軸を中心とした回転角速度が振動アーム132に加えられたときの検出感度を表している。このグラフから分かるように、温度依存性がない検出感度Svとなっている。先鋭度Qmは温度依存性を持っているが、それを相殺するように駆動信号の電圧振幅Adが変化するので、検出感度Svの温度依存性をなくすことができる。
図10(A)は、本発明の他の実施の形態に係る振動ジャイロ素子を示す図である。図10(B)は、図10(A)におけるA−A線断面図である。これ以降の説明では、図1に示した実施の形態に係る振動ジャイロ素子31、図7に示した振動型ジャイロセンサ200の部材や機能等について同様のものは説明を簡略または省略し、異なる点を中心に説明する。
振動ジャイロ素子41は、ベース体140と、ベース体140から延びるように設けられた3本の振動アーム141、142及び143(第1の振動アーム141、第2の振動アーム142及び第3の振動アーム143)とを備えている。この振動ジャイロ素子41も、例えばMEMSにより製造される。図10(B)に示すように、3本の振動アーム141、142及び143は、シリコンでなるベースアーム147a〜147cをそれぞれ有する。
中央の第1の振動アーム141のベースアーム147a上には、圧電膜148aが設けられ、圧電膜148aの第1の面(上面)に第1の駆動電極145a、第1の検出電極146a及び第2の検出電極146bが設けられている。また、圧電膜148aの第1の面に対向する第2の面(下面)に共通電極144aが設けられている。
第2の振動アーム142のベースアーム147b上には、圧電膜148bが設けられ、圧電膜148bの第1の面に共通電極144bが設けられている。また、圧電膜148bの第2の面に第2の駆動電極145bが設けられている。同様に、第3の振動アーム143のベースアーム147c上には、圧電膜148cが設けられ、圧電膜148cの第1の面に共通電極144cが設けられている。また、圧電膜148cの第2の面に第3の駆動電極145cが設けられている。
第1の駆動電極145a、圧電膜148a及び共通電極144aにより第1の圧電素子が構成される。第2の駆動電極145b、圧電膜148b及び共通電極144bにより第2の圧電素子が構成される。第3の駆動電極145c、圧電膜148c及び共通電極144cにより第3の圧電素子が構成される。
圧電膜148bの分極の方向と、圧電膜148cの分極の方向は、同じに設定されている。また、圧電膜148aの分極の方向は、それら圧電膜148b及び148cの分極の方向とは逆向きに設定されている。
ベース体140には、図1に示す形態と同様に、図示しないリード電極が設けられている。
図11は、図10(A)及び図10(B)に示した振動ジャイロ素子31を含む振動型ジャイロセンサの構成を示すブロック図である。
振動型ジャイロセンサ300のGCA24の出力は、第1の駆動電極145a、第2の駆動電極145b及び第3の駆動電極145cに入力される。共通電極144a、144b及び144cは、直流電源12によりVrefの電圧値にバイアスされる。
GCA24から出力される駆動信号は、上記実施形態に係る振動型ジャイロセンサ200と同様に、ボルテージ・ホロワァ28に入力される。ボルテージ・ホロワァ28から出力される駆動信号Adが監視される。
このように構成された振動型ジャイロセンサ300では、左右の振動アーム142及び143が同相、同振幅で振動し、中央の振動アーム141は、左右の振動アーム142及び143に対して逆相、2倍の振幅で振動するように駆動される。
以上のように、本実施の形態に係る振動型ジャイロセンサ300も、上記振動型ジャイロセンサ200と同様の効果を奏する。
なお、第2及び第3の駆動電極145b及び145cには、駆動信号が入力されなくてもよい。この場合、左右の振動アーム142及び143は、中央の振動アーム141の振動による反動で振動する。
図12は、本発明のさらに別の実施の形態に係る振動ジャイロ素子を示す断面図である。この振動ジャイロ素子51の平面で見た図は、図10(A)に示す振動ジャイロ素子41と同様である。振動ジャイロ素子51と振動ジャイロ素子41の異なる点は、振動ジャイロ素子51では、圧電膜248a、248b及び248cの分極方向が全て同じである点である。
駆動電極245aは、圧電膜248aの第1の面(上面)に設けられ、共通電極244aは、圧電膜248aの第2の面(下面)に設けられている。圧電膜248aの第1の面には、第1及び第2の検出電極246a及び246cが設けられている。駆動電極245bは、圧電膜248bの第1の面に設けられ、共通電極244bは、圧電膜248bの第2の面に設けられている。駆動電極245cは、圧電膜248cの第1の面に設けられ、共通電極244cは、圧電膜248cの第2の面に設けられている。
図13は、この振動ジャイロ素子51を含む振動型ジャイロセンサの構成を示すブロック図である。
振動型ジャイロセンサ400は、GCA24から出力される駆動信号の位相を反転させる位相反転回路27を備えている。また、GCA24から出力される駆動信号Adは、ボルテージ・ホロワァ28に入力される。
また、GCA24から出力される駆動信号Adは、第1の駆動電極245aに入力される。位相反転回路27により反転した駆動信号は、第2及び第3の駆動電極245b及び245cに入力される。このような構成により、圧電膜248a、248b及び248cの分極方向が全て同じであっても、第1の振動アーム241の振動と、第2及び第3の振動アーム242及び243の振動とは逆位相となる。すなわち、各振動アーム241〜243は、上記振動型ジャイロセンサ300の振動アーム141〜143とそれぞれ同じ位相で振動する。
本実施の形態に係る振動型ジャイロセンサ400においても、上記振動型ジャイロセンサ200、300と同様の効果が得られる。
図14は、上記振動型ジャイロセンサ200、300、または400を搭載した電子機器の例として、デジタルカメラを示す概略斜視図である。図15は、そのデジタルカメラの構成を示すブロック図である。
デジタルカメラ260は、振動型ジャイロセンサ200(300、400)を搭載する機器本体261を備えている。機器本体261は、例えば、金属製、樹脂製などのフレームまたは筐体である。振動型ジャイロセンサ200(300、400)は、例えば数mm角の大きさでパッケージングされて構成されている。1つの振動型ジャイロセンサ200(300、400)には、少なくとも2軸の回りの回転角速度を検出するために、少なくとも2つの振動ジャイロ素子31(41、51)(図1、図10、図12参照)が搭載されている。
図15に示すように、デジタルカメラ260は、振動型ジャイロセンサ200(300、400)と、制御部510と、レンズ等を備える光学系520と、CCD530、光学系520に手振れ補正を実行する手振れ補正機構540とを有する。
振動型ジャイロセンサ200(300、400)によって、2軸のコリオリ力が検出される。制御部510は、この検出されたコリオリ力に基づき手振れ補正機構540を使って光学系520で手振れの補正を行う。
本発明に係る実施の形態は、以上説明した実施の形態に限定されず、他の種々の実施形態が考えられる。
振動ジャイロ素子31、41、51を構成する基板、配線、振動アーム、ベース体等の形状、大きさ、材質等は適宜変更可能である。
上記各実施の形態に係る振動型ジャイロセンサ200(300、400)を搭載する電子機器としては、上記したデジタルカメラに限られない。例えば、電子機器としては、ラップトップ型のコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistance)、電子辞書、オーディオ/ビジュアル機器、プロジェクタ、携帯電話、ゲーム機器、カーナビゲーション機器、ロボット機器、その他の電化製品等が挙げられる。
(A)は、本発明の一実施の形態に係る振動型ジャイロセンサを示す斜視図である。(B)は、(A)に示した振動型ジャイロセンサの振動アームのZ軸に垂直な面内の断面図である。 図1(A)に示した振動ジャイロ素子を含む振動型ジャイロセンサの動作原理を示す図である。 図2に示した振動ジャイロ素子の入出力特性を示す図である。 その振動ジャイロ素子を含む振動型ジャイロセンサの構成を示すブロック図である。 図4に示した振動型ジャイロセンサの特性を示すグラフである。 図4に示した振動型ジャイロセンサの感度特性を示すグラフである。 本発明の一実施形態に係る振動型ジャイロセンサの構成を示すブロック図である。 図7に示した振動型ジャイロセンサの特性を示すグラフである。 図7に示した振動型ジャイロセンサの感度特性を示すグラフである。 (A)は、本発明の他の実施の形態に係る振動ジャイロ素子を示す図である。(B)は、図10(A)におけるA−A線断面図である。 図10(A)及び図10(B)に示した振動ジャイロ素子を含む振動型ジャイロセンサの構成を示すブロック図である。 本発明のさらに別の実施の形態に係る振動ジャイロ素子を示す断面図である。 図12に示した振動ジャイロ素子を含む振動型ジャイロセンサの構成を示すブロック図である。 上記振動型ジャイロセンサを搭載した電子機器の例として、デジタルカメラを示す概略斜視図である。 そのデジタルカメラの構成を示すブロック図である。
符号の説明
31、41、51…振動ジャイロ素子
22…加算回路
28…ボルテージ・ホロワァ
33、148a、148b、148c、248a、248b、248c、…圧電膜
34d、144a、144b、144c、244a、244b、244c、…共通電極
34a、145a、145b、145c、245a、245b、245c…駆動電極
34b、34c146a、146b、246a、246b…検出電極
50、250…制御回路
130、140…ベース体
141.142…振動アーム
141、142、143、241、242、243…振動アーム
200、300、400…振動型ジャイロセンサ
260…デジタルカメラ
261…機器本体(筐体)

Claims (8)

  1. 駆動電極と検出電極とを含む圧電素子を有し、前記駆動電極に加えられる駆動信号により振動し、前記検出電極からコリオリ力に応じた検出信号を含む出力信号を発生させることが可能な振動ジャイロ素子と、
    前記出力信号に基き、前記振動ジャイロ素子を振動させるための信号を、前記駆動信号として前記駆動電極に出力する発振回路と、
    前記出力信号が一定になるような駆動信号を出力するように、前記発振回路を制御する制御器と、
    前記発振回路から出力される前記駆動信号が入力されるインピーダンス変換回路と
    を具備することを特徴とする振動型ジャイロセンサ。
  2. 請求項1に記載の振動型ジャイロセンサであって、
    前記検出電極は、
    第1の信号を発生する第1の検出電極と、
    前記第1の信号との差分により前記検出信号を得るための第2の信号を発生する第2の検出電極とで構成され、
    当該振動型ジャイロセンサは、
    前記第1の検出電極から得られる第1の信号と、前記第2の検出電極から得られる第2の信号とを加算する加算回路をさらに具備し、
    前記発振回路は、前記加算回路で加算された信号に基き、前記駆動信号を前記駆動電極に出力することを特徴とする振動型ジャイロセンサ。
  3. 請求項1に記載の振動型ジャイロセンサであって、
    前記振動ジャイロ素子は、
    前記圧電素子を搭載した振動アームと、
    前記駆動電極及び前記検出電極を外部接続するためのリード電極群を有し、前記振動アームを支持するベース体と
    を有することを特徴とする振動型ジャイロセンサ。
  4. 請求項3に記載の振動型ジャイロセンサであって、
    前記圧電素子は、
    前記駆動電極及び前記検出電極が形成された第1の面と、前記第1の面とは反対側の第2の面とを有する圧電膜と、
    前記第2の面に形成された共通電極とを有し、
    前記振動アームは、前記圧電膜との間に前記共通電極が設けられるように、前記圧電素子が搭載された半導体でなるアームベースを有することを特徴とする振動型ジャイロセンサ。
  5. 第1の駆動電極と検出電極とを含む第1の圧電素子を有する第1の振動アームと、第2の駆動電極を含む第2の圧電素子を有する第2の振動アームと、第3の駆動電極を含む第3の圧電素子を有する第3の振動アームとを有し、前記第1、第2及び第3の駆動電極に加えられる駆動信号により振動し、前記検出電極からコリオリ力に応じた検出信号を含む出力信号を発生させることが可能な振動ジャイロ素子と、
    前記出力信号に基き、前記振動ジャイロ素子を振動させるための信号を、前記駆動信号として前記第1、第2及び第3の駆動電極に出力する発振回路と、
    前記出力信号が一定になるような駆動信号を出力するように、前記発振回路を制御する制御器と、
    前記発振回路から出力される前記駆動信号が入力されるインピーダンス変換回路と
    を具備することを特徴とする振動型ジャイロセンサ。
  6. 駆動電極と検出電極とを含む圧電素子を有し、前記駆動電極に加えられる駆動信号により振動し、前記検出電極からコリオリ力に応じた検出信号を含む出力信号を発生させることが可能な振動ジャイロ素子を備える振動型ジャイロセンサの制御回路であって、
    前記出力信号に基き、前記振動ジャイロ素子を振動させるための信号を、前記駆動信号として前記駆動電極に出力する発振回路と、
    前記出力信号が一定になるような駆動信号を出力するように、前記発振回路を制御する制御器と、
    前記発振回路から出力される前記駆動信号が入力されるインピーダンス変換回路と
    を具備することを特徴とする制御回路。
  7. 筐体と、
    圧電材と、前記圧電材を駆動する駆動電極と、前記圧電材にコリオリ力が発生したときに該コリオリ力に応じた検出信号を含む出力信号を出力する検出電極とを有する振動ジャイロ素子と、前記出力信号に基き、前記振動ジャイロ素子を振動させるための信号を、前記駆動信号として前記駆動電極に出力する発振回路と、前記出力信号が一定になるような駆動信号を出力するように、前記発振回路を制御する制御器と、前記発振回路から出力される前記駆動信号が入力されるインピーダンス変換回路とを含み、前記筐体内に設けられた振動型ジャイロセンサと
    を具備することを特徴とする電子機器。
  8. 駆動電極と検出電極とを含む圧電素子を有し、前記駆動電極に加えられる駆動信号により振動し、前記検出電極からコリオリ力に応じた検出信号を含む出力信号を発生させることが可能な振動ジャイロ素子を備える振動型ジャイロセンサの製造方法であって、
    前記出力信号に基き、前記振動ジャイロ素子を振動させるための信号を、前記駆動信号として前記駆動電極に出力する発振回路と、前記出力信号が一定になるような駆動信号を出力するように、前記発振回路を制御する制御器と、前記発振回路から出力される前記駆動信号が入力されるインピーダンス変換回路とを有する制御回路と、前記振動ジャイロ素子とを電気的に接続し、
    前記制御回路の前記発振回路から前記駆動信号を出力させることで、前記振動ジャイロ素子を駆動し、
    前記制御回路の前記インピーダンス変換回路から出力される前記駆動信号を監視する
    ことを特徴とする振動型ジャイロセンサの製造方法。
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