JPH0933262A - 励振駆動回路及び方法並びにこれを用いた圧電振動角速度計 - Google Patents

励振駆動回路及び方法並びにこれを用いた圧電振動角速度計

Info

Publication number
JPH0933262A
JPH0933262A JP7209242A JP20924295A JPH0933262A JP H0933262 A JPH0933262 A JP H0933262A JP 7209242 A JP7209242 A JP 7209242A JP 20924295 A JP20924295 A JP 20924295A JP H0933262 A JPH0933262 A JP H0933262A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vibrator
drive circuit
excitation drive
self
excitation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7209242A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshitaka Sango
貴敬 三五
Tetsuo Hattori
徹夫 服部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
Priority to JP7209242A priority Critical patent/JPH0933262A/ja
Priority to US08/661,788 priority patent/US5794080A/en
Publication of JPH0933262A publication Critical patent/JPH0933262A/ja
Priority to US11/441,460 priority patent/USRE42923E1/en
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 振動子の立ち上がり時間を短縮する。 【解決手段】 電源スイッチ90をオンすると、アナロ
グスイッチ81,82がオンし、アナログスイッチ80
がオフする。これにより、起動時には、強制励振駆動回
路51が、ほぼ振動子30の共振周波数の発振出力パル
スを振動子30の電極47に供給して、振動子30を強
制的に励振駆動する。その後、振動子30がほぼ定常状
態となってコンデンサ86の充電電圧がインバータ84
の閾値に達すると、アナログスイッチ81,82がオフ
し、アナログスイッチ80がオンする。これにより、自
励振駆動回路50の出力が振動子30の電極47に供給
され、振動子30が自励振駆動される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する分野】本発明は、圧電振動角速度計等の
振動子を励振駆動する励振駆動回路及び方法並びにこれ
を用いた圧電振動角速度計に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、正、逆の圧電効果を利用した圧
電振動角速度計は、振動子と、該振動子を励振駆動する
励振駆動手段と、振動子の回転により発生するコリオリ
の力を検出する検出手段とを備え、振動子の回転に伴い
生ずるコリオリ力を検出する。圧電振動角速度計は、角
速度センサー、手振れセンサー等として応用され、多く
の実績を持つ。
【0003】図18に、従来の圧電振動角速度計の一例
を示す。
【0004】この従来の圧電振動角速度計は、振動子1
と、該振動子1を自励振駆動する自励振駆動回路2と、
振動子1からの信号に基づいて振動子1に作用するコリ
オリ力に相当する検出信号を得る検出回路3と、を備え
ている。
【0005】振動子1は、エリンバー合金からなる正三
角柱の振動基体4の各側面に、両面に電極(図示せず)
を形成した圧電素子5,6,7を貼り付け設置してあ
る。2つの圧電素子5,6が検出用、残りの圧電素子7
が駆動用である。
【0006】検出回路3の2つの入力端がそれぞれ圧電
素子5,6に接続され、自励振駆動回路2の2つの入力
端もそれぞれ圧電素子5,6に接続され、自励振駆動回
路2の出力端が圧電素子7に接続されている。
【0007】自励振駆動回路2は、2つの抵抗器8,9
からなる加算回路10と、オペアンプ11及び抵抗器1
2〜14からなる反転増幅器15と、抵抗器16,17
及びコンデンサ18,19からなる2段のRCフィルタ
により構成されたローパスフィルタ20と、から構成さ
れている。
【0008】圧電素子5,6からの出力電圧が加算器1
0で加算された後に、反転増幅器15により反転増幅さ
れ、その増幅された電圧がローパスフィルタ20により
位相調整され、その位相調整された電圧が駆動電圧とし
て圧電素子7に供給される。これにより、これにより、
ループゲインが1以上となるように正帰還がかけられ、
振動子1が自励振駆動される。
【0009】なお、検出回路3は、圧電素子5,6から
の出力電圧の差動をとること等により振動子1に作用す
るコリオリ力に相当する検出信号を得る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の圧電振動角速度計では、振動子1を励振駆動する励
振駆動回路として単に自励振駆動回路2が用いられてい
ただけであるので、自励振駆動回路1が起動してから、
振動子1の振動の振幅が測定可能な振幅(定常状態)を
得るまでの立ち上がり時間が長い。
【0011】特に、振動子1を形成する圧電材料の圧電
定数は温度依存性が高く、前記従来の圧電振動角速度計
では温度に依存して大きく変化し、使用環境の温度が低
くなると、例えば、0℃以下の低温になると、振動子の
立ち上がり時間が著しく長くなる。
【0012】そのため、前記従来の圧電振動角速度計を
例えばスチルカメラの手振れや手振れ以外の振動の検出
のようにリアルタイムでのコリオリ力の測定に用いる場
合、定常状態になるまで待って測定すると測定値に時差
が生じる、あるいは定常状態になるまで待たずに測定す
ると再現性が得られないことから、早い立ち上がり時間
が要求される測定には不向きであった。
【0013】なお、図19(a)に室温(25゜C)に
おける自励振駆動回路2の出力波形(振動子1の振動状
態を示すことになる)を示し、図19(b)に低温(0
゜C)における自励振駆動回路2の出力波形(振動子1
の振動状態を示すことになる)を示す。時点t0で起動
した場合、室温では時点t1までは徐々に振幅が増大し
ていき、時点t1以降で振幅が一定となり定常状態とな
る。一方、低温では時点t2(>t1)までは徐々に振幅
が増大していき、時点t2以降で振幅が一定となり定常
状態となる。図19から、低温における振動子1の立ち
上がり時間t0〜t2が、室温における振動子1の立ち上
がり時間t0〜t1に比べて、はるかに長いことがわか
る。
【0014】本発明は、前記事情に鑑みてなされたもの
で、振動子の立ち上がり時間を短縮することができる励
振駆動回路及び方法並びにこれを用いた圧電振動角速度
計を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明の第1の態様による励振駆動回路は、振動子
を励振駆動する励振駆動回路において、前記振動子を自
励振駆動する自励振駆動回路と、起動時に前記振動子を
強制的に励振駆動する強制励振回路を備えたものであ
る。
【0016】本発明の第2の態様による励振駆動回路
は、前記第1の態様による励振駆動回路において、前記
振動子の振動状態を示す信号の振幅レベルが所定レベル
以上となったときに、前記強制励振駆動回路による前記
振動子の励振駆動を無効にし前記自励振駆動回路による
前記振動子の励振駆動のみを有効にする手段を、更に備
えたものである。
【0017】本発明の第3の態様による励振駆動回路
は、前記第1の態様による励振駆動回路において、起動
時点から所定時間を経過した後に、前記強制励振駆動回
路による前記振動子の励振駆動を無効にし前記自励振駆
動回路による前記振動子の励振駆動のみを有効にする手
段を、更に備えたものである。
【0018】本発明の第4の態様による励振駆動回路
は、振動子を励振駆動する励振駆動回路において、前記
振動子を自励振駆動する自励振駆動回路と、起動時に前
記自励振駆動回路の入力部に所定のパルス信号を強制的
に印加するパルス信号印加手段とを備えたものである。
【0019】本発明の第5の態様による励振駆動回路
は、前記第4の態様による励振駆動回路において、前記
振動子の振動状態を示す信号の振幅レベルが所定レベル
以上となったときに、前記パルス信号印加手段による前
記パルス信号の印加を無効にする手段を、更に備えたも
のである。
【0020】本発明の第6の態様による励振駆動回路
は、起動時点から所定時間を経過した後に、前記パルス
信号印加手段による前記パルス信号の印加を無効にする
手段を、更に備えたものである。
【0021】本発明の第7の態様による圧電振動角速度
計は、振動子と、該振動子を励振駆動する励振駆動回路
とを備えた圧電振動角速度計において、前記励振駆動回
路が前記第1乃至第6のいずれかの態様による励振駆動
回路であるものである。
【0022】本発明の第8の態様による励振駆動方法
は、振動子を励振駆動する励振駆動方法において、起動
時に前記振動子を強制的に励振駆動させた後に、前記振
動子を自励振駆動させるものである。
【0023】本発明の第1乃至第3の態様による励振駆
動回路によれば、自励振駆動回路により振動子が自励振
駆動されるが、起動時には強制励振駆動回路により強制
的に励振駆動される。したがって、従来に比べて振動子
の立ち上がり時間を短縮することができる。このため、
例えば、スチルカメラの手振れや手振れ以外の振動の検
出のようにリアルタイムでのコリオリ力の測定を適切に
行うことができる。
【0024】強制励振駆動回路による振動子の強制的な
励振駆動は、起動時には振動子の立ち上げ時間を短縮す
る上で重要であるが、振動子の振動が定常状態に達した
後は不要となり、むしろ振動子の自励振を妨げるおそれ
がある。そこで、振動子の振動が定常状態又はこれに近
い状態となったときに、強制励振駆動回路回路による振
動子の励振駆動を無効にし自励振駆動回路による振動子
の励振駆動のみを有効にすることが好ましい。この場
合、前記第2の態様のように、振動子の振動状態を示す
信号の振幅レベルが所定レベル以上となったときに、強
制励振駆動回路回路による振動子の励振駆動を無効にし
自励振駆動回路による振動子の励振駆動のみを有効にし
てもよいし、あるいは、前記第3の態様のように、起動
時点から所定時間を経過した後に、強制励振駆動回路回
路による振動子の励振駆動を無効にし自励振駆動回路に
よる振動子の励振駆動のみを有効にしてもよい。
【0025】また、前記第4乃至第6の態様による励振
駆動回路によれば、自励振駆動回路と別個に強制励振駆
動回路を有していない。しかしながら、パルス信号印加
手段により起動時に自励振駆動回路の入力部に所定のパ
ルス信号が印加され、この所定のパルス信号により自励
振駆動回路が、前記強制励振駆動回路として動作するこ
とになる。すなわち、通常、自励振駆動回路には通常振
動子からの振動子の振動状態を示す信号が印加されて、
振動子が自励振駆動回路により自励振駆動されるもので
あるが、自励振駆動回路の入力部に所定のパルス信号が
入力されるので、自励振駆動回路が起動時には振動子を
強制的に励振させることになる。したがって、前記第4
乃至第6の態様による励振駆動回路によっても、振動子
の立ち上がり時間を短縮することができる。
【0026】そして、前述したように、振動子の強制的
な励振駆動は、振動子の振動が定常状態に達した後は不
要となり、むしろ振動子の自励振を妨げるおそれがあ
る。そこで、振動子の振動が定常状態又はこれに近い状
態となったときに、振動子の強制的な励振駆動を無効に
し振動子の自励振駆動のみを有効にすることが好まし
い。この場合、前記第5の態様のように、振動子の振動
状態を示す信号の振幅レベルが所定レベル以上となった
ときに、パルス信号印加手段による前記パルス信号の印
加を無効にしてもよいし、あるいは、前記第6の態様の
ように、起動時点から所定時間を経過した後に、パルス
信号印加手段による前記パルス信号の印加を無効にして
もよい。
【0027】また、本発明の第7の態様による圧電振動
角速度計によれば、前記第1乃至第6のいずれかの態様
による励振駆動回路を有しているので、振動子の立ち上
がり時間が短縮され、例えば、スチルカメラの手振れや
手振れ以外の振動の検出のようにリアルタイムでのコリ
オリ力の測定を適切に行うことができる。
【0028】さらに、本発明の第8の態様による励振駆
動方法によれば、起動時に前記振動子を強制的に励振駆
動させた後に、前記振動子を自励振駆動させるので、前
記第1乃至第6の態様の場合と同様に、振動子の立ち上
がり時間を短縮することができる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明による励振駆動回路
及び方法並びにこれを用いた圧電振動角速度計につい
て、図面を参照して説明する。
【0030】まず、本発明の第1の実施の形態による圧
電振動角速度計について、図1乃至図3を参照して説明
する。
【0031】図1は、本実施の形態による圧電振動角速
度計を示す回路図である。
【0032】本実施の形態による圧電振動角速度計は、
図1に示すように、振動子30と、該振動子30を励振
駆動する励振駆動回路31と、振動子30からの入力信
号に基づいて振動子30に作用するコリオリ力に相当す
る検出信号を得る検出回路32と、を備えている。
【0033】まず、振動子30について、図2を参照し
て説明する。図2は、振動子30を示す図であり、図2
(a)はその斜視図、図2(b)はその正面図である。
【0034】図2に示すように、振動子30は、直方体
形状(厳密に直方体でなくてもよい)の圧電材料からな
る第1及び第2の部材41,42と、第1の部材41の
第1の側面(図1では下面)と第2の部材42の第1の
側面(図1では上面)との間に挟んで形成された電極4
3と、第1の部材41の前記第1の側面に相対する第1
の部材41の第2の側面(図1では上面)における両側
位置にそれぞれ形成された電極44,45と、第1の部
材41の前記第2の側面の略中央の位置に形成された電
極46と、第2の部材42の前記第1の側面に相対する
第2の部材42の第2の側面(図1では下面)に形成さ
れた電極47と、を備えている。
【0035】本実施の形態では、第1及び第2の部材4
1,42は、圧電セラミック(例えば、チタン酸ジルコ
ン酸鉛(PZT))からなり、それらの厚みは0.5m
m、幅は1.0mm、長さは9.0mmとされている。も
っとも、このような寸法に限定されるものではない。第
1の部材41の分極方向は図2中の上方向、第2の部材
42の分極方向は図2中の下方向である。電極44,4
5は、第1の部材42の上面の両側位置に、第1の部材
41の長さ方向に銀ペーストで形成され、それぞれの幅
が0.3mmとされている。電極46は、第1の部材4
1の上面の幅方向の中央に、第1の部材41の長さ方向
に銀ペーストで形成され、その幅が0.3mmとされて
いる。電極47は、第2の部材42の下面の全面に銀ペ
ーストで形成されている。電極43は、第1の部材41
の下面の全面に予め形成された銀ペーストと第2の部材
42の上面の全面に予め形成された銀ペーストとを、エ
ポキシ性接着剤等の接着剤(図示せず)により接合した
構造とされている。前記接着剤による振動子の振動への
影響を極力なくすために、前記接着剤として粘度の低い
ものを用いることが好ましい。なお、前記接着剤自体が
導電性を有していなくても、接着の際に適当に圧力を加
えることにより、第1の部材41の下面に形成された銀
ペーストと第2の部材42の上面に形成された銀ペース
トとの間には接着剤が介在せずに直接接触する多くの微
小領域が存在し、両者は電気的に接続されることにな
る。もっとも、前記接着剤として導電性接着剤を用いて
もよい。
【0036】振動子30は、このような構造を有してい
るので、一度に大量に製造することができる。すなわ
ち、電極44,45,46の電極パターン及び電極43
の一部を構成する電極パターンを予め多数の振動子30
の分形成した圧電板と、電極47の電極パターン及び電
極43の他の一部を構成する電極パターンを予め多数の
振動子30の分形成した圧電板とを前記接着剤にて接合
し、この接合板を個々の振動子30に切断することによ
って、一度に大量の振動子30を製造することができ
る。また、反応性エッチング等による電極パターン形
成、精密切断機等による接合板の切断を行うことによっ
て、小型の振動子30を再現性良く製造することができ
る。
【0037】この振動子30では、例えば、電極43が
基準電極、電極44,45がコリオリ力検出用電極、電
極47が振動子励振用電極(駆動電極)として、用いら
れる。また、電極46が、振動子30の励振駆動回路3
1の後述する自励振駆動回路の入力信号を取り出すため
に用いられる。そして、電極47を基準電極として、励
振駆動回路31により電極47に正弦波の励振用電圧
(駆動電圧)を印加すると、第2の部材42が電極4
3,47の面と垂直な方向(図2中の上下方向)に屈曲
振動し、したがって、振動子30の全体がこの方向に屈
曲振動する。振動子30がその長さ方向に平行な任意の
軸の周りに回転したとすると、部材41,42の幅方向
にコリオリ力が発生し、このコリオリ力により振動子3
0がこの方向に屈折振動が発生する。この屈折振動によ
り、コリオリ力に相当する信号が逆位相でそれぞれ電極
44,45に発生する。電極44,45に発生する信号
には、この信号のみならず、電極43,47の面と垂直
な方向の振動子30の屈曲振動(励振)による信号も含
まれるが、電極44の信号と電極45の信号との差動を
とって励振による成分をキャンセルすることにより、コ
リオリ力に相当する信号のみを得ることができ、したが
って、振動子30の回転速度(角速度)を測定すること
ができる。また、電極46は、第1の部材41の上面の
中央に形成されているので、コリオリ力による部材4
1,42の幅方向の屈曲振動によっては電圧変動がな
い。すなわち、電極46は振動子30の幅方向の略中央
部に、長さ方向に検出電極45、46と平行に配置され
ているため、コリオリ力が発生し幅方向に凹凸が発生す
るように振動子30が振動しても、電極46からの出力
波形は、振幅が変化しない安定な振動波形であり、電極
43,47に垂直な方向への振動子30の屈曲振動によ
る正圧電効果による信号である。また、電極46は電極
44,45と独立しているので、検出回路と自励振駆動
回路とを電気的に分離でき、両者の相互干渉を防止する
ことができる。
【0038】なお、部材41,42の材料としては、駆
動電圧印加により効果的に振動子30が振動するため
と、振動子30の振動による発生電圧が大きく取れるよ
うに、それぞれQの大きい圧電材料が選択される。ま
た、振動子30の厚み方向の共振周波数と幅方向の共振
周波数をほぼ一致させることが好ましい。両者を一致さ
せると、振動子30の断面は、略正方形になる。この周
波数合わせは、例えば、振動子30を振動させながら側
面をレーザー等で削ることにより共振周波数を調整する
ことによって、行われる。
【0039】再び図1を参照すると、検出回路32の2
つの入力端がそれぞれ電極44,45に接続されてい
る。検出回路32は、電極44,45からの出力電圧の
差動をとること等により振動子30に作用するコリオリ
力に相当する検出信号を得る。検出回路32の構成は、
例えば従来の検出回路と同様とすることができる。
【0040】次に、励振駆動回路31について、図1を
参照して説明する。
【0041】励振駆動回路31は、振動子30を自励振
駆動する自励振駆動回路50と、起動時に振動子30を
強制的に励振駆動する強制励振回路51とを備えてい
る。
【0042】自励振駆動回路50の入力端は振動子30
の電極46に接続され、自励振駆動回路50の出力端は
後述するようにアナログスイッチ80を介して振動子3
0の電極47に接続されている。自励振駆動回路50
は、オペアンプ60及び抵抗器61〜63からなる反転
増幅器64と、抵抗器65,66及びコンデンサ67,
68からなる2段のRCフィルタにより構成されたロー
パスフィルタ69と、から構成されている。もっとも、
自励振駆動回路50の構成は、このような構成に限定さ
れるものではない。電極46からの出力電圧が反転増幅
器64により反転増幅され、その増幅された電圧がロー
パスフィルタ69により位相調整され、アナログスイッ
チ80のオン時にはその位相調整された電圧が駆動電圧
としてアナログスイッチ80を介して電極47に供給さ
れる。これにより、ループゲインが1以上となるように
正帰還がかけられ、振動子30が自励振駆動される。こ
の自励振駆動回路50により振動子30の電極43,4
7の面に対して垂直な方向の凹凸の屈曲を持つ振動子3
0の単振動が達成できる。
【0043】なお、振動子30の電極43は、前述した
ように基準電極として用いられ、図示しない電源回路に
よって、電位Vref(=VCC/2、例えば、2.5V)
に維持されるようになっている。ここで、VCCは電源電
圧(例えば、5V)を示している。
【0044】また、強制励振駆動回路51は、シュミッ
トトリガーインバータ70、抵抗器71及びコンデンサ
72からなる発振回路で構成されている。もっとも、強
制励振駆動回路51は、このような構成に限定されるも
のではない。電源スイッチ(本実施の形態では、起動ス
イッチ又は接点等に相当)90及び後述するアナログス
イッチ81が両方ともオンしたときに、シュミットトリ
ガーインバータ70の電源端子に電源電圧VCCが供給さ
れ、強制励振駆動回路51が発振動作を行い、シュミッ
トトリガーインバータ70の出力端子から発振出力パル
スが得られるようになっている。発振周波数が振動子3
0の機械的共振周波数に略等しくなるように、抵抗器7
1及びコンデンサ72の値が選定されている。また、シ
ュミットトリガーインバータ70の出力端子(強制励振
駆動回路51の出力端)は、後述するアナログスイッチ
82を介して振動子30の電極47に接続され、アナロ
グスイッチ82のオン時には発振出力パルスが駆動電圧
としてアナログスイッチ82を介して電極47に供給さ
れる。
【0045】さらに、励振駆動回路31は、図1に示す
ように、アナログスイッチ80,81,82、インバー
タ83,84、抵抗器85、コンデンサ86及びダイオ
ード87も有している。アナログスイッチ80,81,
82は、その端子80a,80b間、端子81a,81
b間及び端子82a,82b間が、制御端子80c,8
1c,82cにハイレベル信号が印加されるとオンする
とともに、制御端子80c,81c,82cにローレベ
ル信号が印加されるとオフするようになっている。自励
振駆動回路50の出力端とアース(0V)との間に、ダ
イオード87、抵抗85及びコンデンサ86が直列接続
されている。なお、抵抗85及びコンデンサ86により
RCローパスフィルタが構成されている。抵抗85及び
コンデンサ86の接続中点(前記RCローパスフィルタ
の出力端)は、インバータ84の入力端子に接続されて
いる。インバータ84の出力端子はインバータ83の入
力端子に接続され、インバータ83の出力端子がアナロ
グスイッチ80の制御端子80cに接続されている。イ
ンバータ84の出力端子は、アナログスイッチ81,8
2の制御端子81c,82cにも接続されている。
【0046】本実施の形態では、アナログスイッチ8
0,81,82、インバータ83,84、抵抗器85、
コンデンサ86及びダイオード87が、振動子30の振
動状態を示す信号の振幅レベルが所定レベル以上となっ
たときに、強制励振駆動回路51による振動子30の励
振駆動を無効にし自励振駆動回路50による振動子30
の励振駆動のみを有効にする手段を構成している。すな
わち、振動子30の振動状態を示す信号としての強制励
振駆動回路51の出力が、ダイオード87及び抵抗86
を介してコンデンサ86に充電される。コンデンサ86
の充電電圧(抵抗86及びコンデンサ86が構成するR
Cローパスフィルタの出力)は、自励振駆動回路50の
出力の振幅レベルに対応することになる。この充電電圧
のレベルがインバータ84の閾値VTH1に達する(強制
励振駆動回路51の出力がほぼ定常状態となったとき、
すなわち、振動子30の振動がほぼ定常状態になったと
きに、この充電電圧のレベルがインバータ84の閾値V
TH1に達するように設定されている)までは、インバー
タ84の出力がハイレベルでインバータ83の出力がロ
ーレベルとなり、アナログスイッチ80がオフでアナロ
グスイッチ81,82がオンとなり、強制励振駆動回路
51による振動子30の励振駆動が有効となるとともに
自励振駆動回路50による振動子30の励振駆動が無効
となる。そして、コンデンサ86の充電電圧がインバー
タ84の閾値VTH1に達した後は、インバータ84の出
力がローレベルでインバータ83の出力がハイレベルと
なり、アナログスイッチ80がオンでアナログスイッチ
81,82がオフとなり、強制励振駆動回路51による
振動子30の励振駆動が無効となって自励振駆動回路5
0による振動子30の励振駆動のみが有効となる。な
お、本実施の形態では、振動子30の振動状態を示す信
号として自励振駆動回路50の出力を用いているが、例
えば、振動子46から得られる信号を振動子30の振動
状態を示す信号として用いる構成とすることもできる。
【0047】次に、本実施の形態による圧電振動角速度
計、特に励振駆動回路31の動作について、図3に示す
タイミングチャートを参照して説明する。
【0048】図3(a)は電源スイッチ90のオンオフ
状態、図3(b)はアナログスイッチ81,82のオン
オフ状態、図3(c)はアナログスイッチ80のオンオ
フ状態、図3(d)は強制励振駆動回路51の出力、図
3(e)は自励振駆動回路50の出力、図3(f)はコ
ンデンサ86の充電電圧を示す。
【0049】まず、時点t10で電源スイッチ90をオン
にして装置を起動させる(図3(a))。この時点で
は、振動子30の振動が定常状態でないので自励振駆動
回路50の出力がほとんどゼロであることから、コンデ
ンサ86の充電電圧はインバータ84の閾値VTH1を下
回っている(図3(f))。このため、アナログスイッ
チ81,82がオンとなる(図3(b))とともにアナ
ログスイッチ80はオフのままである(図3(c))。
したがって、強制励振駆動回路51が発振して振動子3
0の共振周波数とほぼ同一周波数の発振出力パルスを出
力し(図3(d))、該発振出力パルスがアナログスイ
ッチ82を介して振動子30の電極47に供給され、振
動子30が強制的に振動させられて当初から比較的大き
い振幅で振動し、しかも、その振幅は徐々に大きくな
る。その振動に応じて振動子30の電極46から信号が
得られるので、自励振駆動回路50の出力は図3(e)
に示すようになる。その結果、コンデンサ86の充電電
圧は、図3(f)に示すように、徐々に大きくなってい
く。なお、コンデンサ86の充電電圧がインバータ84
の閾値VTH1に達するまでは、アナログスイッチ80は
オフのままであるので、自励振駆動回路50の出力は電
極47に供給されない。
【0050】そして、コンデンサ86の充電電圧がイン
バータ84の閾値VTH1に達した時点t11(本実施の形
態では、この時点で振動子はほぼ定常状態になってい
る)で、アナログスイッチ81,82がオフ、アナログ
スイッチ80がオンに切り替わる。したがって、強制励
振駆動回路51が発振動作を停止するとともにインバー
タ70の出力端子が電極47から切り離され、また、自
励振駆動回路50の出力がアナログスイッチ80を介し
て電極47に供給され、振動子30が振動子30の共振
周波数で自励振駆動される。その結果、図3(e)に示
すように、時点t12以降は、振動子30の振幅が一定と
なり、定常状態において振動子30の自励振駆動が継続
される。
【0051】本実施の形態では、起動時(期間t10〜t
12)に強制励振駆動回路51により振動子30が強制的
に励振駆動されるので、使用環境の温度が変化しても、
振動子30の立ち上がり時間t10〜t12が従来に比べて
大幅に短縮される。
【0052】次に、本発明の第2の実施の形態による圧
電振動角速度計について、図4及び図5を参照して説明
する。
【0053】図4は、本実施の形態による圧電振動角速
度計を示す回路図である。図4において、図1に示す要
素と同一又は対応する要素には同一符号を付し、重複し
た説明は省略する。
【0054】本実施の形態による圧電振動角速度計が前
記図1乃至図3に示す第1の実施の形態と異なる所は、
励振駆動回路31の構成のみである。そして、本実施の
形態の励振駆動回路31が第1の実施の形態の励振駆動
回路31と異なる所は、図1中のインバータ83,8
4、抵抗器85、コンデンサ86及びダイオード87が
削除され、代わりに、図4に示すように、インバータ1
01,102、抵抗器103,104及びコンデンサ1
05が設けられている点のみである。
【0055】本実施の形態では、電源スイッチ90にお
ける電源と反対側の端子とアース(0V)との間にコン
デンサ105及び抵抗器103が直列に接続されてい
る。電源スイッチ90における電源と反対側の端子とア
ース(0V)との間には、放電用の抵抗器104も接続
されている。コンデンサ105及び抵抗器103の接続
中点は、インバータ102の入力端子に接続されてい
る。インバータ102の出力端子は、アナログスイッチ
80の制御端子80c及びインバータ101の入力端子
に接続されている。インバータ101出力端子は、アナ
ログスイッチ81,82の制御端子81c,82cに接
続されている。
【0056】本実施の形態では、アナログスイッチ8
0,81,82、インバータ101,102、抵抗器1
03,104及びコンデンサ105が、起動時点から所
定時間を経過した後に、強制励振駆動回路51による振
動子30の励振駆動を無効にし自励振駆動回路50によ
る振動子30の励振駆動のみを有効にする手段を構成し
ている。すなわち、電源スイッチ90がオンになると、
コンデンサ105及び抵抗器103の経路で電流が流れ
コンデンサ105が充電されていき、インバータ102
の入力端子の電圧が、電源スイッチ90のオン直後の電
源電圧VCCから徐々に低下していく。インバータ102
の入力端子の電圧がコンデンサ105及び抵抗器10
3,104の時定数で定まる所定時間を経過してインバ
ータ102の閾値VTH2に達する(強制励振駆動回路5
1の出力がほぼ定常状態となったとき、すなわち、振動
子30の振動がほぼ定常状態になったときに、インバー
タ102の入力端子の電圧のレベルがインバータ102
の閾値VTH2に達するように設定されている)までは、
インバータ102の出力がローレベルでインバータ10
1の出力がハイレベルとなり、アナログスイッチ80が
オフでアナログスイッチ81,82がオンとなり、強制
励振駆動回路51による振動子30の励振駆動が有効と
なるとともに自励振駆動回路50による振動子30の励
振駆動が無効となる。そして、インバータ102の入力
端子の電圧がインバータ102の閾値VTH2に達した後
は、インバータ84の出力がローレベルでインバータ8
3の出力がハイレベルとなり、アナログスイッチ80が
オンでアナログスイッチ81,82がオフとなり、強制
励振駆動回路51による振動子30の励振駆動が無効と
なって自励振駆動回路50による振動子30の励振駆動
のみが有効となる。
【0057】次に、図4に示す本実施の形態による圧電
振動角速度計、特に励振駆動回路31の動作について、
図5に示すタイミングチャートを参照して説明する。
【0058】図5(a)は電源スイッチ90のオンオフ
状態、図5(b)はアナログスイッチ81,82のオン
オフ状態、図5(c)はアナログスイッチ80のオンオ
フ状態、図5(d)は強制励振駆動回路51の出力、図
5(e)は自励振駆動回路50の出力、図5(f)はイ
ンバータ102の入力端子の電圧を示す。
【0059】まず、時点t20で電源スイッチ90をオン
にして装置を起動させる(図5(a))。この時点で
は、コンデンサ105は未だ充電されていないので、イ
ンバータ102の入力端子は電源電圧VCCとなりインバ
ータ102の閾値VTH2を上回っている(図5
(f))。このため、アナログスイッチ81,82がオ
ンとなる(図5(b))とともにアナログスイッチ80
はオフのままである(図5(c))。したがって、強制
励振駆動回路51が発振して振動子30の共振周波数と
ほぼ同一周波数の発振出力パルスを出力し(図5
(d))、該発振出力パルスがアナログスイッチ82を
介して振動子30の電極47に供給され、振動子30が
強制的に振動させられて当初から比較的大きい振幅で振
動し、しかも、その振幅は徐々に大きくなる。そして、
インバータ102の入力端子の電圧は、コンデンサ10
5が充電されていくに従って、図5(f)に示すように
徐々に小さくなっていく。なお、インバータ102の入
力端子の電圧がインバータ102の閾値VTH2に達する
までは、アナログスイッチ80はオフのままであるの
で、自励振駆動回路50の出力は電極47に供給されな
い。
【0060】そして、起動時点t20から所定時間経過し
てインバータ102の入力端子の電圧がインバータ10
2の閾値VTH2に達した時点t21(本実施の形態では、
この時点で振動子はほぼ定常状態になっている)で、ア
ナログスイッチ81,82がオフ、アナログスイッチ8
0がオンに切り替わる。したがって、強制励振駆動回路
51が発振動作を停止するとともにインバータ70の出
力端子が電極47から切り離され、また、自励振駆動回
路50の出力がアナログスイッチ80を介して電極47
に供給され、振動子30が振動子30の共振周波数で自
励振駆動される。その結果、図5(e)に示すように、
時点t22以降は、振動子30の振幅が一定となり、定常
状態において振動子30の自励振駆動が継続される。
【0061】本実施の形態においても、起動時(期間t
20〜t22)に強制励振駆動回路51により振動子30が
強制的に励振駆動されるので、使用環境の温度が変化し
ても、振動子30の立ち上がり時間t20〜t22が従来に
比べて大幅に短縮される。
【0062】次に、本発明の第3の実施の形態による圧
電振動角速度計について、図6を参照して説明する。
【0063】図6は、本実施の形態による圧電振動角速
度計を示す回路図である。図6において、図1に示す要
素と同一又は対応する要素には同一符号を付し、重複し
た説明は省略する。
【0064】本実施の形態による圧電振動角速度計が前
記図1乃至図3に示す第1の実施の形態と異なる所は、
励振駆動回路31の構成のみである。そして、本実施の
形態の励振駆動回路31が第1の実施の形態の励振駆動
回路31と異なる所は、図1中のアナログスイッチ8
0,82及びインバータ83が削除され、代わりにダイ
オード110が設けられ、自励振駆動回路50の出力端
が直接振動子30の電極47に接続され、回路51の出
力がダイオード110を介して自励振駆動回路の入力端
及び電極46の接続中点に接続されている点のみであ
る。
【0065】本実施の形態では、回路51は、強制励振
駆動回路としても兼用されているが、起動時に自励振駆
動回路50の入力部に所定のパルス信号を強制的に印加
するパルス信号印加手段となっている。すなわち、回路
51からの発振出力パルスは、ダイオード110を介し
て自励振駆動回路50の入力端にも印加され、前記所定
のパルス信号として用いられている。また、回路51か
らの発振出力パルスは、ダイオード110を介して電極
46に印加され、振動子30を強制的に励振駆動する駆
動信号として用いられている。なお、電極46に駆動信
号を印加しても振動子30は振動する。したがって、本
実施の形態では、回路51から発振出力パルスが発生す
ると、この発振出力パルスが自励振駆動回路50の入力
端に印加されてこれに応じて現れた自励振駆動回路50
の出力が振動子30の電極47に印加されることにより
振動子30が強制的に励振されるとともに、発振出力パ
ルスが電極46に印加されることにより振動子30が強
制的に励振されることになる。なお、回路51からの発
振出力パルスが自励振駆動回路50の入力端に印加され
た場合には、自励振駆動回路50が強制励振駆動回路と
して動作することになる。
【0066】もっとも、例えば、回路51からの発振出
力パルスが電極46には印加されないように逆流阻止用
のダイオードを挿入して、回路51を強制励振駆動回路
としては兼用されずに、前記パルス信号印加手段として
のみ用いてもよい。この場合、アナログスイッチ81、
インバータ84、抵抗器85、コンデンサ86及びダイ
オード87は、振動子30の振動状態を示す信号の振幅
レベルが所定レベル以上となったときに、前記パルス信
号印加手段としての回路51による前記パルス信号の印
加を無効にする手段のみを構成することになる。
【0067】次に、図6に示す本実施の形態による圧電
振動角速度計、特に励振駆動回路31の動作について、
説明する。この説明においても、図3に示すタイミング
チャート(ただし、図3(c)を除く)を参照すること
ができる。
【0068】まず、時点t10で電源スイッチ90をオン
にして装置を起動させる(図3(a))。この時点で
は、振動子30の振動が定常状態でないので自励振駆動
回路50の出力がほとんどゼロであることから、コンデ
ンサ86の充電電圧はインバータ84の閾値VTH1を下
回っている(図3(f))。このため、アナログスイッ
チ81がオンとなる(図3(b))。したがって、回路
51が発振して振動子30の共振周波数とほぼ同一周波
数の発振出力パルスを出力し(図3(d))、該発振出
力パルスがダイオード110を介して振動子30の電極
46に供給される。また、前記発振出力パルスは自励振
駆動回路50の入力端に供給され、これに応じて自励振
駆動回路50の出力端に現れたパルスが振動子30の電
極47に供給される。その結果、電極46,47へのパ
ルス供給の相乗効果により振動子30が強制的に振動さ
せられて当初から比較的大きい振幅で振動し、しかも、
その振幅は徐々に大きくなる。その振動に応じて振動子
30の電極46から信号が得られるので、自励振駆動回
路50の出力はほぼ図3(e)に示すようになる。その
結果、コンデンサ86の充電電圧は、図3(f)に示す
ように、徐々に大きくなっていく。
【0069】そして、コンデンサ86の充電電圧がイン
バータ84の閾値VTH1に達した時点t11(本実施の形
態では、この時点で振動子はほぼ定常状態になってい
る)で、アナログスイッチ81がオフに切り替わる。し
たがって、強制励振駆動回路51が発振動作を停止す
る。このため、振動子30の強制励振動作は停止し、自
励振駆動回路50の出力のみによる振動子30の自励振
駆動が行われる。その結果、図3(e)に示すように、
時点t12以降は、振動子30の振幅が一定となり、定常
状態において振動子30の自励振駆動が継続される。
【0070】本実施の形態においても、起動時(期間t
10〜t12)に振動子30が強制的に励振駆動されるの
で、使用環境の温度が変化しても、振動子30の立ち上
がり時間t10〜t12が従来に比べて大幅に短縮される。
【0071】次に、本発明の第4の実施の形態による圧
電振動角速度計について、図7を参照して説明する。
【0072】図7は、本実施の形態による圧電振動角速
度計を示す回路図である。図7において、図4に示す要
素と同一又は対応する要素には同一符号を付し、重複し
た説明は省略する。
【0073】本実施の形態による圧電振動角速度計が前
記図4及び図5に示す第2の実施の形態と異なる所は、
励振駆動回路31の構成のみである。そして、本実施の
形態の励振駆動回路31が第2の実施の形態の励振駆動
回路31と異なる所は、図4中のアナログスイッチ8
0,82が削除され、代わりにダイオード120が設け
られ、自励振駆動回路50の出力端が直接振動子30の
電極47に接続され、回路51の出力がダイオード12
0を介して自励振駆動回路の入力端及び電極46の接続
中点に接続されている点のみである。
【0074】本実施の形態では、前述した図6に示す第
3の実施の形態と同様に、回路51は、強制励振駆動回
路としても兼用されているが、起動時に自励振駆動回路
50の入力部に所定のパルス信号を強制的に印加するパ
ルス信号印加手段となっている。すなわち、回路51か
らの発振出力パルスは、ダイオード120を介して自励
振駆動回路50の入力端にも印加され、前記所定のパル
ス信号として用いられている。また、回路51からの発
振出力パルスは、ダイオード120を介して電極46に
印加され、振動子30を強制的に励振駆動する駆動信号
として用いられている。したがって、本実施の形態で
は、回路51から発振出力パルスが発生すると、この発
振出力パルスが自励振駆動回路50の入力端に印加され
てこれに応じて現れた自励振駆動回路50の出力が振動
子30の電極47に印加されることにより振動子30が
強制的に励振されるとともに、発振出力パルスが電極4
6に印加されることにより振動子30が強制的に励振さ
れることになる。なお、回路51からの発振出力パルス
が自励振駆動回路50の入力端に印加された場合には、
自励振駆動回路50が強制励振駆動回路として動作する
ことになる。
【0075】もっとも、例えば、回路51からの発振出
力パルスが電極46には印加されないように逆流阻止用
のダイオードを挿入して、回路51を強制励振駆動回路
としては兼用されずに、前記パルス信号印加手段として
のみ用いてもよい。この場合、アナログスイッチ81、
インバータ101,102、抵抗器103,104及び
コンデンサ105は、起動時点から所定時間を経過した
後に、前記パルス信号印加手段としての回路51による
前記パルス信号の印加を無効にする手段のみを構成する
ことになる。
【0076】次に、図7に示す本実施の形態による圧電
振動角速度計、特に励振駆動回路31の動作について、
説明する。この説明においても、図5に示すタイミング
チャート(ただし、図5(c)を除く)を参照すること
ができる。
【0077】まず、時点t20で電源スイッチ90をオン
にして装置を起動させる(図5(a))。この時点で
は、コンデンサ105は未だ充電されていないので、イ
ンバータ102の入力端子は電源電圧VCCとなりインバ
ータ102の閾値VTH2を上回っている(図5
(f))。このため、アナログスイッチ81がオンとな
る(図5(b))。したがって、回路51が発振して振
動子30の共振周波数とほぼ同一周波数の発振出力パル
スを出力し(図5(d))、該発振出力パルスがダイオ
ード120を介して振動子30の電極46に供給され
る。また、前記発振出力パルスは自励振駆動回路50の
入力端に供給され、これに応じて自励振駆動回路50の
出力端に現れたパルスが振動子30の電極47に供給さ
れる。その結果、電極46,47へのパルス供給の相乗
効果により振動子30が強制的に振動させられて当初か
ら比較的大きい振幅で振動し、しかも、その振幅は徐々
に大きくなる。そして、インバータ102の入力端子の
電圧は、コンデンサ105が充電されていくに従って、
図5(f)に示すように徐々に小さくなっていく。
【0078】そして、起動時点t20から所定時間経過し
てインバータ102の入力端子の電圧がインバータ10
2の閾値VTH2に達した時点t21(本実施の形態では、
この時点で振動子はほぼ定常状態になっている)で、ア
ナログスイッチ81がオフに切り替わる。したがって、
強制励振駆動回路51が発振動作を停止する。このた
め、振動子30の強制励振動作は停止し、自励振駆動回
路50の出力のみによる振動子30の自励振駆動が行わ
れる。その結果、図5(e)に示すように、時点t22
降は、振動子30の振幅が一定となり、定常状態におい
て振動子30の自励振駆動が継続される。
【0079】本実施の形態においても、起動時(期間t
20〜t22)に振動子30が強制的に励振駆動されるの
で、使用環境の温度が変化しても、振動子30の立ち上
がり時間t20〜t22が従来に比べて大幅に短縮される。
【0080】次に、本発明の第5の実施の形態による圧
電振動角速度計について、図8及び図9を参照して説明
する。
【0081】図8は、本実施の形態による圧電振動角速
度計を示す回路図である。図8において、図7に示す要
素と同一又は対応する要素には同一符号を付し、重複し
た説明は省略する。
【0082】本実施の形態による圧電振動角速度計が前
記図7に示す第4の実施の形態と異なる所は、励振駆動
回路31の構成のみである。そして、本実施の形態の励
振駆動回路31が第2の実施の形態の励振駆動回路31
と異なる所は、図7中の回路51,アナログスイッチ8
1が削除され、インバータ101の出力端子がダイオー
ド120のアノードに接続されている点のみである。
【0083】本実施の形態では、抵抗器103,104
及びコンデンサ105からなる回路が、強制励振駆動回
路となっているとともに、起動時に自励振駆動回路50
の入力部に所定のパルス信号を強制的に印加するパルス
信号印加手段となっている。すなわち、コンデンサ10
5及び抵抗器103の接続中点から起動時に単一パルス
が出力される。この単一パルスは、ダイオード120を
介して電極46に印加され、振動子30を強制的に励振
駆動する駆動信号として用いられている。また、前記単
一パルスは、ダイオード120を介して自励振駆動回路
50の入力端に印加され、前記所定のパルス信号として
も用いられている。したがって、本実施の形態では、前
記単一パルスが発生すると、この単一パルスが自励振駆
動回路50の入力端に印加されてこれに応じて現れた自
励振駆動回路50の出力が振動子30の電極47に印加
されることにより振動子30が強制的に励振されるとと
もに、発振出力パルスが電極46に印加されることによ
り振動子30が強制的に励振されることになる。なお、
回路51からの発振出力パルスが自励振駆動回路50の
入力端に印加された場合には、自励振駆動回路50が強
制励振駆動回路として動作することになる。
【0084】次に、図8に示す本実施の形態による圧電
振動角速度計、特に励振駆動回路31の動作について、
図9に示すタイミングチャートを参照して説明する。
【0085】図9(a)は電源スイッチ90のオンオフ
状態、図9(b)はコンデンサ105及び抵抗器103
の接続中点の電圧、図9(c)は自励振駆動回路50の
出力を示す。
【0086】まず、時点t30で電源スイッチ90をオン
にして装置を起動させる(図9(a))。この時点で、
コンデンサ105及び抵抗器103の接続中点の電圧
は、電源電圧VCCとなり、その後徐々に小さくなる(図
9(b))。すなわち、電源スイッチ90をオンにする
ことにより、図9(b)に示すような単一パルスが発生
する。この単一パルスがダイオード120を介して振動
子30の電極46に供給される。また、前記単一パルス
は自励振駆動回路50の入力端に供給され、これに応じ
て自励振駆動回路50の出力端に現れたパルスが振動子
30の電極47に供給される。その結果、電極46,4
7へのパルス供給の相乗効果により振動子30が強制的
に振動させられて起動当初に1回比較的大きい振幅で振
動する。その後は、この振動に応じて得られた電極46
からの振動に基づいて自励振駆動回路50が振動子30
を自励振駆動する。その結果、図9(c)に示すよう
に、時点t31以降は、振動子30の振幅が一定となり、
定常状態において振動子30の自励振駆動が継続され
る。
【0087】本実施の形態においても、起動時(本実施
の形態では起動当初)に振動子30が強制的に励振駆動
されるので、使用環境の温度が変化しても、振動子30
の立ち上がり時間t30〜t31が従来に比べて大幅に短縮
される。
【0088】ところで、前記第1乃至第5の実施の形態
において、図2に示す振動子30の代わりに、図10に
示す振動子200を用いてもよい。
【0089】図10は振動子200を示し、図10
(a)はその斜視図、図10(b)はその正面図であ
る。図10において、図2中の構成要素と同一又は対応
する構成要素には同一符号を付し、その説明は省略す
る。
【0090】この振動子200が図2に示す前記振動子
30と異なる所は、電極44,45が、第1の部材41
の上面(第2の側面)にではなく、第1の部材41の第
1の側面(下面)と隣合う第1の部材41の第3及び第
4の側面にそれぞれ形成されている点のみである。しか
しながら、振動子200が振動子30と実質的に等価で
あることは、明白である。
【0091】また、前記第1乃至第5の実施の形態にお
いて、図2に示す振動子30の代わりに、図11に示す
振動子210を用いてもよい。
【0092】図11は振動子210を示し、図11
(a)はその斜視図、図11(b)はその正面図であ
る。図11において、図2中の構成要素と同一又は対応
する構成要素には同一符号を付し、その説明は省略す
る。
【0093】この振動子210が、前記図2に示す振動
子30と異なる所は、振動子30において第1の部材4
1の上面の略中央の位置に形成されていた電極46が削
除されている点のみである。
【0094】この振動子210を用いる場合には、図
1、図4、図6、図7及び図8において、抵抗61の一
端を電極44又は45に接続すればよい。あるいは、自
励振駆動回路50において、図18中の抵抗器8,9に
相当する2つの抵抗器を付加し、これらの2つの抵抗器
の一端をそれぞれ電極44,45に接続すればよい。な
お、例えば、図6において振動子210を用いる場合に
は、前記2つの抵抗器を付加する場合であっても、ダイ
オード110のカソードを自励振駆動回路50の反転増
幅器64の入力端に接続すればよい。
【0095】また、前記第1乃至第5の実施の形態にお
いて、図2に示す振動子30の代わりに、図12に示す
振動子220を用いてもよい。
【0096】図12は振動子220を示し、図12
(a)はその斜視図、図12(b)はその正面図であ
る。図12において、図11中の構成要素と同一又は対
応する構成要素には同一符号を付し、その説明は省略す
る。
【0097】この振動子220が図11に示す前記振動
子210と異なる所は、電極44,45が、第1の部材
41の上面(第2の側面)にではなく、第1の部材41
の第1の側面(下面)と隣合う第1の部材41の第3及
び第4の側面にそれぞれ形成されている点のみである。
しかしながら、振動子220が振動子210と実質的に
等価であることは、明白である。
【0098】また、前記第1乃至第5の実施の形態にお
いて、図2に示す振動子30の代わりに、図13に示す
振動子230を用いてもよい。
【0099】図13は振動子230を示し、図13
(a)はその斜視図、図13(b)はその正面図であ
る。図13において、図11中の構成要素と同一構成要
素には同一符号を付し、その説明は省略する。
【0100】この振動子230が前記図11に示す振動
子210と異なる所は、振動子230では、振動子21
0で第2の部材42の第2の側面(図13では下面)に
形成されていた電極47が削除され、代わりに、電極2
31が追加されている点である。電極231は、第1の
部材41の第2の側面(図13では上面)の略中央の位
置に第1の部材41の長さ方向に銀ペーストで形成さ
れ、その幅は電極44,45より広くされている。
【0101】図11に示す振動子210では、第2の部
材42の圧電現象を利用して振動子210全体を励振さ
せていたのに対し、図13に示す振動子230では、第
2の部材42の圧電現象は全く利用せずに、第1の部材
41の圧電現象のみを利用して振動子230の振動の検
出のみならず振動子230全体の励振を行う。しかし、
振動子230も振動子210と同様である。
【0102】なお、振動子230では、第2の部材42
の圧電現象を全く利用せず、第2の部材42は圧電的に
不活性であるので、第2の部材42の材料としては、圧
電材料のみならず圧電的に本来不活性な材料、例えば、
アルミナやガラス等を用いてもよい。
【0103】なお、この振動子230を用いる場合に
は、図1、図4、図6、図7及び図8において電極47
に接続されている箇所を振動子230の電極231に接
続する。
【0104】また、前記第1乃至第5の実施の形態にお
いて、図2に示す振動子30の代わりに、図14に示す
振動子240を用いてもよい。
【0105】図14は振動子220を示し、図14
(a)はその斜視図、図14(b)はその正面図であ
る。図14において、図13中の構成要素と同一又は対
応する構成要素には同一符号を付し、その説明は省略す
る。
【0106】この振動子240が図13に示す前記振動
子230と異なる所は、電極44,45が、第1の部材
41の上面(第2の側面)にではなく、第1の部材41
の第1の側面(下面)と隣合う第1の部材41の第3及
び第4の側面にそれぞれ形成されている点のみである。
しかしながら、振動子240が振動子230と実質的に
等価であることは、明白である。
【0107】次に、本発明による圧電振動角速度計にお
いて用いられる振動子の更に他の例について、図15を
参照して説明する。図15は、この振動子300を示す
図であり、図15(a)はその斜視図、図15(b)は
その正面図である。
【0108】この振動子300は、断面が一辺2mmの
正方形、長さ15mmのエリンバー合金の金属柱(支
柱)310の4側面に、両面に銀ペーストにより電極
(図示せず)を形成した縦1.6mm、横3mm、厚み
0.3mmのPZT板(すなわち、圧電素子)320,
330,340,350を接着させたものである。な
お、各部の寸法は、これらの寸法に限定されるものでは
ない。
【0109】PZT板320は逆圧電効果による振動子
励起用、PZT板330は圧電効果により振動子300
の振動による電圧発生用、PZT板340,350は長
さ方向に平行な軸の周りに回転し角速度を持った場合に
発生するコリオリ力感知用である。金属柱310はアー
ス電位として使用するため、各PZT板320,33
0,340,350の金属柱310に接触している面の
電極はアース電位になる。PZT板320は印加される
正弦波電圧により振動し、その振動により金属柱310
がPZT板320の厚み方向に凹凸になるように振動す
る。PZT板330は金属柱310にならって振動し、
電圧効果により振動と同じ周波数の電圧が発生する。コ
リオリ振動感知用電極340,350は、振動子と同じ
で且つ互いに同じ振動数で、コリオリ力分が逆位相で電
圧を発生する。
【0110】この振動子300も、前記第1乃至第5の
実施の形態において、図2に示す振動子30の代わりに
用いることができる。この場合、例えば、振動子30の
電極43として金属柱310を、電極44,45として
PZT板350,340の外側の電極を、電極47とし
てPZT板320の外側の電極を使用すればよい。ま
た、自励振駆動回路50において、図18中の抵抗器
8,9に相当する2つの抵抗器を付加し、これらの2つ
の抵抗器の一端をそれぞれPZT板350,340の外
側の電極に接続すればよい。
【0111】次に、本発明による圧電振動角速度計にお
いて用いられる振動子の更に他の例について、図16を
参照して説明する。図16は、この振動子400を示す
図であり、図16(a)はその斜視図、図16(b)は
その正面図である。
【0112】この振動子400は、断面が一辺2mmの
正三角形、長さ15mmの金属柱410の3側面に、両
面に銀ペーストにより電極(図示せず)を形成した縦
1.4mm、横3mm、厚み0.3mmのPZT板(すな
わち、圧電素子)420,430,440を接着させた
ものである。なお、各部の寸法は、これらの寸法に限定
されるものではない。金属柱410の材質は、図15に
示す振動子300の金属柱310と同様に、弾性係数の
温度変化が少ない金属材料が好ましい。
【0113】この振動子400も、前記第1乃至第5の
実施の形態において、図2に示す振動子30の代わりに
用いることができる。振動子30の電極43として金属
柱410を、電極44,45としてPZT板420,4
30の外側の電極を、電極47としてPZT板440の
外側の電極を使用すればよい。また、自励振駆動回路5
0において、図18中の抵抗器8,9に相当する2つの
抵抗器を付加し、これらの2つの抵抗器の一端をそれぞ
れPZT板420,430の外側の電極に接続すればよ
い。
【0114】次に、本発明による圧電振動角速度計にお
いて用いられる振動子の更に他の例について、図17を
参照して説明する。図17は、この振動子500を示す
図であり、図14(a)はその斜視図、図14(b)は
その正面図である。
【0115】この振動子500は、直径2mm、長さ1
4mmのPZT円柱510の側面に、長さ方向に個々に
平行に帯状の電極520,530,540,550,5
60を図14(b)に示すように形成したものである。
なお、各部の寸法は、これらの寸法に限定されるもので
はない。
【0116】この振動子500の場合も、前記第1乃至
第5の実施の形態において、図2に示す振動子30の代
わりに用いることができる。振動子30の電極43とし
て2つの電極550,540を、電極44,45として
電極530,560を、電極47として電極520を使
用すればよい。また、自励振駆動回路50において、図
18中の抵抗器8,9に相当する2つの抵抗器を付加
し、これらの2つの抵抗器の一端をそれぞれ電極53
0,560に接続すればよい。
【0117】以上、本発明の各実施の形態について説明
したが、本発明はこれらの実施の形態に限定されるもの
ではない。
【0118】例えば、本発明による圧電振動角速度計で
用いられる振動子は前述した各振動子に限定されるもの
ではない。また、前記実施の形態は、本発明による励振
駆動回路で圧電振動角速度計の振動子を励振駆動する例
であったが、本発明の励振駆動回路は他の装置等の振動
子を励振駆動する場合にも用いることができる。
【0119】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
振動子の立ち上がり時間を短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による圧電振動角速
度計を示す回路図である。
【図2】振動子の一例を示す図であり、(a)はその斜
視図、(b)はその正面図である。
【図3】励振駆動回路の動作を示すタイミングチャート
である。
【図4】本発明の第2の実施の形態による圧電振動角速
度計を示す回路図である。
【図5】他の励振駆動回路の動作を示すタイミングチャ
ートである。
【図6】本発明の第3の実施の形態による圧電振動角速
度計を示す回路図である。
【図7】本発明の第4の実施の形態による圧電振動角速
度計を示す回路図である。
【図8】本発明の第5の実施の形態による圧電振動角速
度計を示す回路図である。
【図9】更に他の励振駆動回路の動作を示すタイミング
チャートである。
【図10】振動子の他の例を示す図であり、(a)はそ
の斜視図、(b)はその正面図である。
【図11】振動子の更に他の例を示す図であり、(a)
はその斜視図、(b)はその正面図である。
【図12】振動子の更に他の例を示す図であり、(a)
はその斜視図、(b)はその正面図である。
【図13】振動子の更に他の例を示す図であり、(a)
はその斜視図、(b)はその正面図である。
【図14】振動子の更に他の例を示す図であり、(a)
はその斜視図、(b)はその正面図である。
【図15】振動子の更に他の例を示す図であり、(a)
はその斜視図、(b)はその正面図である。
【図16】振動子の更に他の例を示す図であり、(a)
はその斜視図、(b)はその正面図である。
【図17】振動子の更に他の例を示す図であり、(a)
はその斜視図、(b)はその正面図である。
【図18】従来の圧電振動角速度計を示す回路図であ
る。
【図19】従来の圧電振動角速度計における自励振駆動
回路の出力波形図である。
【符号の説明】
30 振動子 31 励振駆動回路 32 検出回路 50 自励振駆動回路 51 強制励振駆動回路 200,210,220,230 振動子 240,300,400,500 振動子

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 振動子を励振駆動する励振駆動回路にお
    いて、前記振動子を自励振駆動する自励振駆動回路と、
    起動時に前記振動子を強制的に励振駆動する強制励振回
    路とを備えたことを特徴とする励振駆動回路。
  2. 【請求項2】 前記振動子の振動状態を示す信号の振幅
    レベルが所定レベル以上となったときに、前記強制励振
    駆動回路による前記振動子の励振駆動を無効にし前記自
    励振駆動回路による前記振動子の励振駆動のみを有効に
    する手段を、更に備えたことを特徴とする特徴とする請
    求項1記載の励振駆動回路。
  3. 【請求項3】 起動時点から所定時間を経過した後に、
    前記強制励振駆動回路による前記振動子の励振駆動を無
    効にし前記自励振駆動回路による前記振動子の励振駆動
    のみを有効にする手段を、更に備えたことを特徴とする
    特徴とする請求項1記載の励振駆動回路。
  4. 【請求項4】 振動子を励振駆動する励振駆動回路にお
    いて、前記振動子を自励振駆動する自励振駆動回路と、
    起動時に前記自励振駆動回路の入力部に所定のパルス信
    号を強制的に印加するパルス信号印加手段とを備えたこ
    とを特徴とする励振駆動回路。
  5. 【請求項5】 前記振動子の振動状態を示す信号の振幅
    レベルが所定レベル以上となったときに、前記パルス信
    号印加手段による前記パルス信号の印加を無効にする手
    段を、更に備えたことを特徴とする特徴とする請求項4
    記載の励振駆動回路。
  6. 【請求項6】 起動時点から所定時間を経過した後に、
    前記パルス信号印加手段による前記パルス信号の印加を
    無効にする手段を、更に備えたことを特徴とする特徴と
    する請求項4記載の励振駆動回路。
  7. 【請求項7】 振動子と、該振動子を励振駆動する励振
    駆動回路とを備えた圧電振動角速度計において、前記励
    振駆動回路が請求項1乃至6のいずれかに記載の励振駆
    動回路であることを特徴とする圧電振動角速度計。
  8. 【請求項8】 振動子を励振駆動する励振駆動方法にお
    いて、起動時に前記振動子を強制的に励振駆動させた後
    に、前記振動子を自励振駆動させることを特徴とする励
    振駆動方法。
JP7209242A 1994-08-31 1995-07-25 励振駆動回路及び方法並びにこれを用いた圧電振動角速度計 Pending JPH0933262A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7209242A JPH0933262A (ja) 1995-07-25 1995-07-25 励振駆動回路及び方法並びにこれを用いた圧電振動角速度計
US08/661,788 US5794080A (en) 1994-08-31 1996-06-13 Piezoelectric vibration angular velocity meter and camera using the same
US11/441,460 USRE42923E1 (en) 1994-08-31 2006-05-26 Piezoelectric vibration angular velocity meter and camera using the same

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7209242A JPH0933262A (ja) 1995-07-25 1995-07-25 励振駆動回路及び方法並びにこれを用いた圧電振動角速度計

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0933262A true JPH0933262A (ja) 1997-02-07

Family

ID=16569721

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7209242A Pending JPH0933262A (ja) 1994-08-31 1995-07-25 励振駆動回路及び方法並びにこれを用いた圧電振動角速度計

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0933262A (ja)

Cited By (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0947803A2 (en) * 1998-03-31 1999-10-06 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Angular velocity sensor driving circuit
WO2000016043A1 (fr) * 1998-09-16 2000-03-23 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Capteur de vitesse angulaire
JP2004286503A (ja) * 2003-03-20 2004-10-14 Ngk Insulators Ltd 振動子の駆動方法および振動子の駆動装置
JP2005519296A (ja) * 2002-03-07 2005-06-30 ハネウェル・インターナショナル・インコーポレーテッド Memsジャイロスコープを開始するための雑音源
JP2006349409A (ja) * 2005-06-14 2006-12-28 Denso Corp 静電駆動・容量検出型のジャイロセンサのセンサ回路
EP1788351A1 (en) * 2004-09-09 2007-05-23 Murata Manufacturing Co., Ltd. Oscillation type inertial force sensor
JP2008058305A (ja) * 2006-08-02 2008-03-13 Seiko Epson Corp 駆動装置、物理量測定装置及び電子機器
JP2008139287A (ja) * 2006-11-06 2008-06-19 Seiko Epson Corp 駆動装置、物理量測定装置及び電子機器
JP2008170165A (ja) * 2007-01-09 2008-07-24 Sony Corp 振動型ジャイロセンサ、制御回路及び電子機器
JP2008224594A (ja) * 2007-03-15 2008-09-25 Sony Corp 振動型ジャイロセンサ、制御回路、電子機器及び振動型ジャイロセンサの製造方法
KR100879156B1 (ko) * 2004-01-20 2009-01-19 세이코 엡슨 가부시키가이샤 물리량 측정 장치
JP2009508129A (ja) * 2005-09-12 2009-02-26 ヴィディーオー オートモーティヴ アクチエンゲゼルシャフト 振動ジャイロスコープの駆動方法およびセンサ装置
WO2010092629A1 (ja) * 2009-02-10 2010-08-19 パナソニック株式会社 物理量センサシステム、物理量センサ装置
WO2011102063A1 (ja) * 2010-02-17 2011-08-25 株式会社村田製作所 振動型慣性力センサ
JP2011242335A (ja) * 2010-05-20 2011-12-01 Fuji Electric Co Ltd 真空計
JP2012220310A (ja) * 2011-04-07 2012-11-12 Seiko Epson Corp 駆動回路、集積回路装置及びセンサー装置
JP2012230052A (ja) * 2011-04-27 2012-11-22 Denso Corp 振動子駆動回路
CN112747730A (zh) * 2020-12-25 2021-05-04 浙江大学 一种微机械陀螺的基于自激驱动的非线性控制系统和方法

Cited By (28)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0947803A2 (en) * 1998-03-31 1999-10-06 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Angular velocity sensor driving circuit
EP0947803A3 (en) * 1998-03-31 2000-11-29 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Angular velocity sensor driving circuit
US6220094B1 (en) 1998-03-31 2001-04-24 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Angular velocity sensor driving circuit
WO2000016043A1 (fr) * 1998-09-16 2000-03-23 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Capteur de vitesse angulaire
EP1031815A1 (en) * 1998-09-16 2000-08-30 Matsushita Electronics Corporation Angle speed sensor
EP1031815A4 (en) * 1998-09-16 2000-11-29 Matsushita Electric Ind Co Ltd ANGULAR SPEED SENSOR
US6412347B1 (en) 1998-09-16 2002-07-02 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Angle speed sensor
JP2005519296A (ja) * 2002-03-07 2005-06-30 ハネウェル・インターナショナル・インコーポレーテッド Memsジャイロスコープを開始するための雑音源
JP2004286503A (ja) * 2003-03-20 2004-10-14 Ngk Insulators Ltd 振動子の駆動方法および振動子の駆動装置
KR100879156B1 (ko) * 2004-01-20 2009-01-19 세이코 엡슨 가부시키가이샤 물리량 측정 장치
EP1788351A4 (en) * 2004-09-09 2011-08-24 Murata Manufacturing Co OSZILLATIONSTRÄGHEITSKRAFTSENSOR
EP1788351A1 (en) * 2004-09-09 2007-05-23 Murata Manufacturing Co., Ltd. Oscillation type inertial force sensor
JP2006349409A (ja) * 2005-06-14 2006-12-28 Denso Corp 静電駆動・容量検出型のジャイロセンサのセンサ回路
JP2009508129A (ja) * 2005-09-12 2009-02-26 ヴィディーオー オートモーティヴ アクチエンゲゼルシャフト 振動ジャイロスコープの駆動方法およびセンサ装置
JP2008058305A (ja) * 2006-08-02 2008-03-13 Seiko Epson Corp 駆動装置、物理量測定装置及び電子機器
JP2008139287A (ja) * 2006-11-06 2008-06-19 Seiko Epson Corp 駆動装置、物理量測定装置及び電子機器
JP2008170165A (ja) * 2007-01-09 2008-07-24 Sony Corp 振動型ジャイロセンサ、制御回路及び電子機器
JP2008224594A (ja) * 2007-03-15 2008-09-25 Sony Corp 振動型ジャイロセンサ、制御回路、電子機器及び振動型ジャイロセンサの製造方法
JP2010185714A (ja) * 2009-02-10 2010-08-26 Panasonic Corp 物理量センサシステム、物理量センサ装置
WO2010092629A1 (ja) * 2009-02-10 2010-08-19 パナソニック株式会社 物理量センサシステム、物理量センサ装置
WO2011102063A1 (ja) * 2010-02-17 2011-08-25 株式会社村田製作所 振動型慣性力センサ
JP5362097B2 (ja) * 2010-02-17 2013-12-11 株式会社村田製作所 振動型慣性力センサ
US9021879B2 (en) 2010-02-17 2015-05-05 Murata Manufacturing Co., Ltd. Oscillation type inertia force sensor
JP2011242335A (ja) * 2010-05-20 2011-12-01 Fuji Electric Co Ltd 真空計
JP2012220310A (ja) * 2011-04-07 2012-11-12 Seiko Epson Corp 駆動回路、集積回路装置及びセンサー装置
JP2012230052A (ja) * 2011-04-27 2012-11-22 Denso Corp 振動子駆動回路
CN112747730A (zh) * 2020-12-25 2021-05-04 浙江大学 一种微机械陀螺的基于自激驱动的非线性控制系统和方法
CN112747730B (zh) * 2020-12-25 2022-07-12 浙江大学 一种微机械陀螺的基于自激驱动的非线性控制系统和方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0933262A (ja) 励振駆動回路及び方法並びにこれを用いた圧電振動角速度計
US5794080A (en) Piezoelectric vibration angular velocity meter and camera using the same
JP4814715B2 (ja) マイクロ機械的リング振動子の温度補償機構
US4905499A (en) Device for detecting viscosity or specific gravity of liquid
JPH0674774A (ja) ジャイロの駆動回路
US5837895A (en) Vibrating gyroscope including a piezoelectric substrate polarized by a polarization inversion phenomenon
JPH1164005A (ja) 2軸同時測定用の圧電回転センサ及びその測定回路
JPH11248465A (ja) 振動子、振動型ジャイロスコープおよび回転角速度の測定方法
JP4356881B2 (ja) 振動型ジャイロスコープ
JP2531021B2 (ja) 振動子
JP2001133267A (ja) 振動ジャイロ
JPH07139952A (ja) 振動ジャイロ
JPH08338729A (ja) 自励振回路及びこれを用いた圧電振動角速度計
JP2007218717A5 (ja)
JPH09105638A (ja) 振動ジャイロ
JPH08247770A (ja) 振動ジャイロ
JPS61221585A (ja) 振動波モ−タの駆動回路
JPH09304081A (ja) 圧電振動角速度計用振動子
JP2005127841A (ja) リング型振動式角速度センサ
JP3531295B2 (ja) 振動子及びこれを用いた圧電振動角速度計
JP2009284375A (ja) 振動子
JPH0821735A (ja) 圧電振動子の駆動検出回路
JP2001116764A (ja) エネルギー閉じ込め型圧電振動を利用した加速度計
JPH09292234A (ja) 振動ジャイロ
KR100238980B1 (ko) 압전진동형 회전각센서