JP2000329563A - 振動子の支持装置 - Google Patents

振動子の支持装置

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JP2000329563A
JP2000329563A JP2000125400A JP2000125400A JP2000329563A JP 2000329563 A JP2000329563 A JP 2000329563A JP 2000125400 A JP2000125400 A JP 2000125400A JP 2000125400 A JP2000125400 A JP 2000125400A JP 2000329563 A JP2000329563 A JP 2000329563A
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Kimiya Nakamura
公哉 中村
Toru Nakazawa
徹 中澤
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Alps Alpine Co Ltd
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Alps Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 柱状の振動子の固定は、2箇所の節部で行わ
なければならず、互いの節部間の間隔の調整及び各帯状
電極へのリード線の配線処理が煩雑であった。 【解決手段】 圧電素子の両面に複数の駆動及び検出用
の電極cを有する音叉型の振動子1の胴体に弾性部材2
を、またその基端部に弾性材料製の支持体3が各々装着
されている。支持体3はコネクタであり、前記電極cと
基板5側の接続部6とは、この弾性部材2を介して接続
される。よって、配線用のリード線が不要となり、また
片持ち支持なので節部間の支持間隔の調整を要しない。
また、固定部材7及び押圧部材8とで簡単に基板5に固
定することができる。振動子1は、弾性部材2と支持体
3とで弾性的に支持されるので、余計な振動による影響
を受けにくくすることができ、ノイズの少ないコリオリ
力を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ジャイロスコープ
などに使用される振動子に係り、特に振動子を安定して
支持できるとともに振動子から基板までの空間配線を無
くし、また音叉型振動子であっても確実に支持できるよ
うにした振動子の支持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図4は、従来の振動子の支持装置の一構
成例を示す斜視図、図5は図4の振動子の振動状態を示
す側面図である。
【0003】従来のジャイロスコープ用の振動子として
は、例えば角柱(三角柱、四角柱など)形状または円柱
形状などの棒状のものが存在している。図4はその一例
として円柱形状の振動子11を示している。
【0004】図4に示す振動子11は、所定の方向に分
極された円柱形状の圧電セラミックスなどの圧電素子で
形成されている。この振動子11の外周面上には、スク
リーン印刷あるいは蒸着などの手段により形成された複
数の駆動及び検出用の帯状電極12が設けられている。
帯状電極12のうち、駆動用の電極に所定の交流電圧を
印加すると、振動子11には例えば図5に示すようなX
軸方向の曲げ振動が生じる。この状態で振動子11をZ
軸回りの回転系内に置くと、振動子11に対しY軸方向
へのコリオリ力が作用し、振動子11はY軸方向へ曲げ
振動する。このY軸方向の曲げ振動による変形量が他の
帯状電極12により検出される。
【0005】上記に示した振動子11の質量をm、振動
子11のX軸方向の振動速度をv(ベクトル値)、回転
系でのZ軸回りの角速度をω0 (ベクトル値)とする
と、コリオリ力F(ベクトル値)は、
【0006】
【数1】 と表わされ、コリオリ力Fは角速度ω0 に比例する。よ
って、振動子11のY軸方向への変形振動が帯状電極1
2により検出されることにより、角速度ω0 が求められ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】図4および図5に示す
ように、振動子11は、例えばシリコンゴムなどの弾性
材料で形成された支持部材13,13により、所定の間
隔Wを置いた2ヶ所で支持されている。振動子が柱状で
曲げ振動を生じるものである場合、振動子11の曲げに
よる節部が支持部材13,13により支持される。
【0008】前記柱状の振動子の場合には、支持部材1
3,13の支持により曲げ振動を妨げてはならないた
め、前記支持部材13,13を振動子11の振動の節部
に正確に位置合せしなければならない。しかし、個々の
振動子11ではその節部の位置に誤差があるため、支持
部材13,13により節部を正確に支持させるためには
調整作業が必要になり、組立が繁雑である。
【0009】また、全体が曲げ振動する振動子11を弾
性材料製の支持部材13,13で安定して支持すること
は困難であり、例えば振動子11の自らの振動により支
持部材13,13が変形して振動子11が揺れたり、ま
たは外部振動が支持部材13,13を介して振動子11
に直接に影響を与えることになり、安定した振動動作お
よび検出動作が困難である。
【0010】さらに、前記振動子11の外周面に設けら
れた複数の帯状電極12には、駆動電圧の印加用及び信
号検出用のリード線(図示しない)をそれぞれ配線する
必要があるが、この配線は振動子11の周囲の空間内を
延びることになるため、振動子11の周囲に配線のスペ
ースが必要になる。また、各帯状電極12に対しリード
線がそれぞれ独立して接続されるが、振動子11の動き
を妨げるような力が作用しないように配線しなければな
らない。したがって、これらの制約を満たすように配線
し、さらにリード線を1本ずつ半田付けする必要がある
ため、その構成は複雑なものとなり、配線作業も煩雑な
ものとなっていた。
【0011】本発明上記従来の課題を解決するものであ
り、音叉型の振動子の場合に、この振動子を安定して支
持できるようにした振動子の支持装置を提供することを
目的としている。
【0012】また、本発明は、振動子を例えば弾性的に
支持する支持体内に配線導体を設けることにより、空間
配線を不要にし、またリード線の半田付け作業を不要に
して、支持構造の簡略化を図ることのできる振動子の支
持装置を提供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、複数に分岐形
成された振動腕を有する振動子が基板上に支持された振
動子の支持装置において、前記振動子の前記振動腕が形
成されていない基部が弾性部材で挟持されており、前記
弾性部材を保持する固定部材が前記基板上に固定されて
いることを特徴とするものである。
【0014】例えば、前記固定部材は、前記基板に形成
された孔内に挿入されて固定されているものである。
【0015】上記において、前記弾性部材は、前記振動
子の表裏両面および側部を囲む形状であることが好まし
い。
【0016】また、前記固定部材は、前記弾性部材の上
面および側部を覆う形状となるように金属板から折り曲
げ形成されたものとすることが可能である。
【0017】また、前記振動子には駆動及び検出用の電
極が形成され、前記電極と基板上の接続部とを導通させ
る導体を有する支持体が設けられ、前記弾性部材および
前記支持体が、前記固定部に保持されているものとする
こともできる。この場合に、前記弾性部材および支持体
が一体化されていてもよい。
【0018】本発明の振動子の支持装置では、音叉型の
振動子の基端部が支持されて基板上に設けられるが、本
発明では例えば支持体が弾性材料により構成され、振動
子の基端部が弾性的に支持される。
【0019】前記発明で、振動子を支持する支持体の内
部に配線導体が設けられていると、振動子の周囲の空間
にリード線を配線する必要はない。またリード線を電極
に半田付けする作業も不要である。
【0020】本発明の振動子は前記のようにコリオリ力
を検出するものであって振動型ジャイロスコープとして
用いられるものが代表的であるが、振動子は、圧電トラ
ンス、フィルタなどの他の用途のものであってもよい。
【0021】本発明の振動子の支持装置では、例えばコ
リオリ力などによる検出振動以外の他の余計な振動、例
えば落下や衝撃などにより外部から与えられる振動は、
支持体及び弾性部材で吸収することができるので、その
影響を受けにくくすることができる。ただし、振動腕の
部分に、このような弾性部材を設けないようにすること
により、ノイズの少ない検出が可能である。
【0022】また、例えば図2又は図3に示すような固
定部材を使用することにより、振動子、弾性部材及び支
持体(例えば弾性材料製)により構成される振動部材を
基板に固定することができる。これら固定部材は、挟持
部を基板に設けられた長孔に挿入し、挟持部と固定部材
本体との間の凹部に基板を挟み込むという、きわめて簡
単な作業で取り付けることが可能である。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明について図面を参照
して説明する。
【0024】図1は振動子の基端部、弾性部材、支持体
を示す斜視図、図2は本発明の第1の実施形態を示す全
体斜視図である。
【0025】図1において、符号1は振動子、符号2は
弾性部材、符号3は支持体より構成されるコネクタをそ
れぞれ示している。振動子1は、所定の方向に分極形成
された圧電セラミックスなどの圧電素子から構成され、
その先端が例えば図2に示すように3つの振動腕1a,
1b,1cに分岐形成されている。この振動子1の表面
および裏面(図示しない)には、長手方向に延びる電極
cが、各振動腕に3本づつ(計9本)形成されている。
この電極cは、駆動及び検出用の電極であり、例えばス
パッタリングなどにより、振動子1の全面に導電層を薄
膜形成した後、不要な部分をフォトエッチングなどの手
段で除去することにより形成したものである。
【0026】弾性部材2は、絶縁性且つ衝撃吸収作用を
奏する素材、例えばシリコンゴムなどのようなのもので
直方体形状に形成されている。そして図1に示すよう
に、その直方体の一部が長方形状にくり貫かれた挿通角
孔(保持角孔)2a,2aが、図示Z軸方向に貫通して
形成されている。なお、この挿通角孔2a,2aの中に
は、振動子1の基端部が図示Z方向(+)方向から挿通
することができるようになっている。
【0027】コネクタとなる支持体3も、弾性部材2と
同様に例えばシリコンゴムなどの絶縁性を有し、且つ衝
撃吸収作用を奏する弾性材料により形成されている。ま
た、支持体3は、断面形状がコの字状に形成されてお
り、その上顎部3aおよび下顎部3bの間に凹部3Aが
形成されている。前記上顎部3aおよび下顎部3b内に
は、それぞれ上部導線4a及び下部導線4bなどの配線
導体が埋設されている。上部導線4aは、上顎部3aか
ら下顎部3bにかけて支持体3の内壁面に沿って一定の
ピッチで並んで設けられ、さらに下顎部3b内を支持体
3の底面3c(Y軸方向(−))側に貫通されている。
また上部導線4aは上顎部3aの下面すなわち凹部3A
の上内面に現れている。
【0028】下部導線4bは、下顎部3bの先端側に貫
通されて設けられており、下顎部3bの表面(凹部3A
の下内面)と底面3cにそれぞれ露出している。この下
部導線4bもX方向へ一定のピッチで並んで設けられて
いる。
【0029】図2には、上記弾性部材2の挿通角孔2
a,2a内に振動子1を挿通後、さらに振動子1の基端
部を支持体3の上顎部3aと下顎部3bとの間の凹部3
A内にに嵌合させたもの(以下、「振動部材A」とい
う。)が示されている。さらに、同図にはこれら振動部
材Aが組み込まれる基板5、これらを基板5に取り付け
るための固定部材7及び押圧部材8が示されている。基
板5の上には、振動子1に設けられた複数の電極1aを
接続するための接続部6がパターン形成されている。パ
ターン形成された各接続部は、基板5の表面に形成され
たリードパターンを介して基板5上の駆動用または検出
用のICなどの回路に導通されている。
【0030】また、基板5では、接続部6の近傍に、Z
軸方向に延びた長孔5a,5aがそれぞれ形成されてい
る。この長孔5a,5aには、固定部材7の挟持部7a
を挿通することにより、固定部材7を固定することがで
きるようになっている。すなわち、固定部材7と挟持部
7aとの間の凹部7cに長孔5aの端を嵌合させること
によって固定することができるようになっている。な
お、固定部材7及び押圧部材8は、例えば薄い金属板を
所定の形状に打ち貫き、打ち貫き後の金属片を折曲げ加
工して形成されている。
【0031】振動部材Aは、弾性部材2と支持体3の側
面が固定部材7で囲まれ、その上部方向より押圧部材8
で覆われ基板5の上に固定される。また、固定部材7の
四隅には、Y軸(+)方向に延びる凸部7bがそれぞれ
設けられている。そして、これに対応する押圧部材8側
には、前記各凸部7bに対向する位置に切欠き8aがそ
れぞれ形成されている。固定部材7に押圧部材8を覆い
被せると、この凸部7bが切欠き8a内に嵌合すること
ができるようになっている。嵌合後、各凸部7bを押圧
部材8の上面にて折曲げることにより、押圧部材8を固
定することができる。また、押圧部材8を上部から覆う
ことによって、弾性部材2及び支持体3がY軸(−)方
向に押圧される。この際、支持体3の底面3cに露出さ
れる上部導線4a及び下部導線4bが、パターン形成さ
れている接続部6に弾性的に押圧される。
【0032】なお、図2に示されるように、弾性部材2
と支持体3とでは、少しばかり支持体3の高さの方が高
く設定されている。よって、押圧部材8を取り付けた際
には、弾性部材2よりも支持体3側の方が押圧部材8に
よって強く押圧されるので、振動子1の基端部を支持体
3にて確実に固定することができる。また、同時に支持
体3の底面3cも基板5にしっかりと押圧されるので、
上部導線4a及び下部導線4bは、ともに確実に接続部
6に接続される。
【0033】図3は、本発明における第2の実施形態を
示す斜視図である。この例では、振動部材A及び基板5
は図2に示した第1の実施形態と同様であり、前記振動
部材Aを固定する固定部材9のみが異なっている。第1
の実施形態では、弾性部材2の高さは支持体3の高さよ
り幾分低く設定してあるので、押圧部材8と弾性部材2
との間に隙間が生じ、弾性部材2は固定されないおそれ
がある。あるいは弾性部材2による振動子1の保持力が
弱すぎ、または強すぎることがあり得る。そこで、図3
では、固定部材9の上面9cでZ軸(+)方向より切れ
込み9d,9dがIII−III線まで形成されること
により、このIII−III線の部分から上面9cをY
軸(−)方向に折り曲げることが可能となっている。よ
って、この折曲げ角度を調整することによって前記上面
9cが弾性的な押え部材となって、弾性部材2を適度な
力で押圧することが可能である。また、図3に示す固定
部材9には、挟持部9a及び凹部9bが設けられてお
り、基板5への固定方法は、上記第1の実施形態の固定
部材7と同様である。
【0034】上記、第1及び第2の形態において、支持
体3の上顎部3aおよび下顎部3bには、例えばピッチ
幅0.1mm間隔ごとに上部導線4a及び下部導線4b
が図示X軸方向にそれぞれ一列に設けられている(図1
参照)。これに対して、振動子1の表裏の電極c及び接
続部6の間隔は、前記ピッチ幅よりも広いピッチ(例え
ば、0.3mmなど)で形成されている。よって、例え
ば一本の電極に対して、複数本の上部導線4a又は下部
導線4bを介して、基板5側の所定の接続部6に導通接
続されている。
【0035】また、振動子1上の駆動又は検出用の電極
cと基板側の接続部6は、支持体3のコネクタを介して
接続されるが、駆動又は検出用の電極cのうち、例えば
グランド電極となるべきものは、接続部6側の共通(同
電位)の接続部(接続端子6a)上に接続されている。
振動子1上の電極のうち共通電極となるものが、基板5
側の接続部6によりまとめられているものとなっている
ため、振動子1上の電極は個々に分離した単純な形状で
よく、基板側の接続部6のパターン設計のみで、振動子
1の複数の電極を共通電極に設定することが可能にな
る。
【0036】さらに、図1などに示すように、支持体3
に設けられた上部導電4aと下部導電4bは、支持体3
の底面3cに至った時点でその間隔wが接近している。
したがって、基板5上に形成される接続部6の面積を小
さくでき、基板5上のスペースの有効利用を図ることが
できる。
【0037】前記振動子1では、上記の駆動用の各電極
に所定の交流電圧を印加すると、この振動子1の3本の
振動腕はX方向へ駆動されるが、このときの振動位相
は、両側の振動腕1a,1cと、中央の振動腕1bとで
逆に設定される。すなわちある時点で両側の振動腕の振
幅が+X方向のとき中央の振動腕の振幅は−X方向であ
る。この位相にてX方向へ振動する振動子1がZ軸回り
の回転系内に置かれると、各振動腕にコリオリ力による
Y方向への振動が発生する。このときのY方向への振動
では、両側の振動腕1a,1cと中央の振動腕1bとで
位相が逆になる。すなわちある時点で、両側の振動腕の
振幅方向が+Y方向であるとき、中央の振動腕の振幅方
向は−Y方向である。これらコリオリ力は、検出用の電
極(例えば中央の振動腕1bに形成された電極)により
検出することができるが、この検出信号は支持体3を介
して基板側に導かれ、この基板側で各種の加算や減算手
段などの処理が行なわれ角速度が検出される。
【0038】このように、両側の振動腕と中央の振動腕
とが互いに逆向きの振動になるため、振動子1全体にひ
ねりなどが生じることなく、安定した振動となる。した
がって、支持体3により振動子1の基端部(ロ)を全面
的に支持しても、振動腕の振動を妨げることがない。ま
た各振動腕1a,1b,1cの振動による検出精度を高
くするためにも、支持体3により振動子1の基端部
(ロ)を支持することが好ましい。一方、圧電セラミッ
クなどで形成された振動子1の各振動腕1a,1b,1
cが外部衝撃により折れにくくするためには、弾性部材
2により、各振動腕の基部(ハ)を支持することが好ま
しい。しかし振動腕1a,1b,1cの基部(ハ)を押
えると、各振動腕の振動特性を低下させることになる。
したがって、弾性部材2により、振動子1の基端部
(ロ)以外の中腹部を支持する場合、振動子1のほぼ重
心位置(イ)を支持することが好ましい。
【0039】弾性部材2により振動子1の重心位置
(イ)が支持されていることにより、外部振動や衝撃に
対し振動子1を安定して支持することができ、外部振動
から振動子の破損を抑制できる効果を高くできる。よっ
て、振動子1は、コリオリ力以外の余計な振動による影
響を受けにくくなり、ノイズの少ない質の高いコリオリ
力を得ることができる。
【0040】さらに、図に示した振動子では、図4に示
す従来のように、2箇所で支持したときの、支持間隔の
精度が要求されない。また、振動子に設けられた駆動及
び検出用の電極に直接リード線を接続する必要がなくな
るので組み立て作業が容易とすることができる。
【0041】また、上記において、弾性部材2と支持体
3は、それぞれシリコンゴムなどのような同じ素材で形
成することが可能である。よって、弾性部材2と支持体
3は、図1に示すようにそれぞれ別個独立したものであ
ってもよいが、図2に示すように一体に形成されたもの
であってもよい。
【0042】
【発明の効果】以上詳述した本発明によれば、振動子を
容易に支持することができる。また、余計な振動による
影響を受けにくくすることができるので、ノイズの少な
い質の高いコリオリ力を得ることができる。さらに、電
極に接続するためのリード線を不要にすることも可能で
あり、組み立て工程を簡単なものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】振動子の基端部、弾性部材、支持体を示す斜視
図、
【図2】本発明における第1の実施形態を示す斜視図、
【図3】本発明における第2の実施形態を示す斜視図、
【図4】従来の振動子の支持装置の一構成例を示す斜視
図、
【図5】図4の振動子の振動状態を示す側面図、
【符号の説明】
1 振動子 1a,1b,1c 振動腕 c 駆動又は検出用の電極 2 弾性部材 3 支持体(コネクタ) 3A 凹部 3a 上顎部 3b 下顎部 4a 上部導線(配線導体) 4b 下部導線(配線導体) 5 基板 5a 長孔 6 接続部 6a 共通接続部 7,9 固定部材 7a,9a 挟持部 7c,9b 凹部 8 押圧部材

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数に分岐形成された振動腕を有する振
    動子が基板上に支持された振動子の支持装置において、
    前記振動子の前記振動腕が形成されていない基部が弾性
    部材で挟持されており、前記弾性部材を保持する固定部
    材が前記基板上に固定されていることを特徴とする振動
    子の支持装置。
  2. 【請求項2】 前記固定部材は、前記基板に形成された
    孔内に挿入されて固定されている請求項1記載の振動子
    の支持装置。
  3. 【請求項3】 前記弾性部材は、前記振動子の表裏両面
    および側部を囲む形状である請求項1または2記載の振
    動子の支持装置。
  4. 【請求項4】 前記固定部材は、前記弾性部材の上面お
    よび側部を覆う形状となるように金属板から折り曲げ形
    成されたものである請求項1ないし3のいずれかに記載
    の振動子の支持装置。
  5. 【請求項5】 前記振動子には駆動及び検出用の電極が
    形成され、前記電極と基板上の接続部とを導通させる導
    体を有する支持体が設けられ、前記弾性部材および前記
    支持体が、前記固定部に保持されている請求項1ないし
    4のいずれかに記載の振動子の支持装置。
  6. 【請求項6】 前記弾性部材および支持体が一体化され
    ている請求項5記載の振動子の支持装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008224594A (ja) * 2007-03-15 2008-09-25 Sony Corp 振動型ジャイロセンサ、制御回路、電子機器及び振動型ジャイロセンサの製造方法

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JP2008224594A (ja) * 2007-03-15 2008-09-25 Sony Corp 振動型ジャイロセンサ、制御回路、電子機器及び振動型ジャイロセンサの製造方法

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