JP2008221838A - インクジェット記録装置及びインク供給方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】全ヘッドの背圧を同一のポンプで独立に制御可能とするとともに装置小型化及びコストダウンを図る。
【解決手段】容積可変なインク収容部材を内部に有する複数のサブタンクと、前記複数の各サブタンクと前記インク収容部材との間の空間と連通する圧力バッファーと、前記圧力バッファー内の圧力を減圧する減圧ポンプと、前記各サブタンク内の前記空間を大気と連通させるために各サブタンクに設けられた差圧弁と、前記圧力バッファー内の圧力Pbを検出する圧力計及び前記各サブタンクの前記空間内の圧力Psを検出する圧力計とを備え、前記減圧ポンプで前記圧力バッファー内の圧力を減圧するとともに、前記差圧弁で前記サブタンクの前記空間内の圧力を調整することにより、前記各サブタンクの前記空間内の圧力Ps及び前記圧力バッファー内の圧力Pbを少なくともインク吐出中には、Pb<Psとなるように制御する。
【選択図】図5

Description

本発明は、インクジェット記録装置及びインク供給方法に係り、特に、インクジェットヘッドに供給されるインクの背圧制御技術に関する。
従来より、画像形成装置として、多数のノズル(インク吐出口)を配列させたインクジェットヘッド(印字ヘッド)を有し、このインクジェットヘッドと記録媒体とを相対的に移動させながら、ノズルからインクを液滴として吐出することにより、記録媒体上に画像を形成するインクジェット記録装置(インクジェットプリンタ)が知られている。
インクジェット記録装置のようなインクジェットヘッドを有する画像形成装置においては、インクを貯蔵するインクタンクからインク供給路を介してインクジェットヘッドにインクが供給される。印字中においては、印字の指示があった場合に直ちに印字が実行されるようにインクジェットヘッドのノズルは常にインクが満たされていなければならないが、その一方で、ノズルからインクが漏れるのを防止するために、ノズル部は常に負圧となるようにしておく必要がある。
そこで従来より、インクジェットヘッドのノズル部が負圧となるように、ヘッドの背圧を制御するインク供給の背圧制御方法がいろいろ提案されている。
例えば、記録ヘッドにインクを供給するインクカートリッジに、圧力制御チューブにより圧力制御部が接続され、圧力制御部は、圧力制御チューブ内の空気圧を検出する圧力センサ、圧力制御チューブ内を大気と連通させる大気開放バルブ、インクカートリッジ内の空気圧を制御するポンプ及び圧力制御チューブとポンプとの連通を開閉可能にする圧力制御バルブを有し、また、インクカートリッジは、液体収容袋としてのインクパックが1つあるいは複数収容されたインクケースを備え、ポンプ及び圧力制御バルブを制御してインクカートリッジ内の空気圧を調整してインクカートリッジ内の空気圧を所定の範囲内に維持することにより、記録ヘッドのインクの負圧制御を行うようにしたものが知られている(例えば、特許文献1等参照)。
また例えば、インク袋が外部ケースに覆われた構成のインクタンクと記録ヘッドとの間に、同様にインク袋を持つサブタンクが介在した構成において、外部ケースと内部の密閉されたインク袋の間の空間にエアーを送り各インク袋を加圧するポンプと、該ポンプとインクタンク及びサブタンク(の外部ケース)との連通を切り換える切換バルブとを備え、切換バルブを切り換えることにより、サブタンクへのインク供給と、記録ヘッドから気泡を含んだインクの排出を行い、記録ヘッドへのインク供給を実現するようにしたものが知られている(例えば、特許文献2等参照)。
特開2005−41048号公報 特開2000−141687号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載のものにおいて、複数のヘッドを持つ場合、例えば図11(a)に示すように、メインタンク902とヘッド904との間にサブタンクを構成するカートリッジ906が配置され、この同一カートリッジ内に複数のインクパック908を配置し、カートリッジ906の内圧P0をポンプ910によって調整するようにした場合には、図11(b)に示すように、インク残量により各インクパック908の水
面H1、H2が変化するために各ヘッド904毎に背圧制御をすることができないという問題がある。
このような場合に、各ヘッド904毎の背圧を制御するためには、図11(c)に示すように、各ヘッド904−1、904−2毎にインクパック908−1、908−2を内蔵するカートリッジ906−1、906−2を別々に設け、それぞれの内圧P1、P2を個別に制御可能とし、水面が低い方のインクパック908−1の内圧P1を水面が高い方のインクパック908−2に対する内圧P2より大きく、P1>P2(P2はP1と比べてより負圧)とする必要がある。しかし、このように各ヘッド毎にカートリッジを設けると装置構成が大きくなってしまう。
また特に、記録媒体の全幅をカバーし一度の走査で記録を行うフルラインヘッドを有するインクジェット記録装置のようなインク消費量が多い装置では、インクパックが大きくなるため、装置をコンパクトに抑えるためには装置を記録媒体に対して縦方向に長く配置する必要があるので、複数のヘッドの背圧を一定にすることが困難である。
これに対して、図12(a)に示すような、メインタンク902、ヘッド904、カートリッジ906、インクパック908及びポンプ910からなる1色用の構成を図12(b)に示すように、ヘッド本数だけ持つことが考えられているが、このようにした場合には、装置が大型化するとともにコストアップしてしまうという問題がある。
また、コストアップを抑えるために、上記特許文献2に記載されたもののように、ポンプとインクタンク及びサブタンク(の外部ケース)との連通を切り換える切換バルブを設けてポンプを共通化することが考えられる。しかし、特許文献2に示されるような切換バルブでは、1色毎に順次切り換えてヘッドにインクを送り込むしかなく、多色を同時に動作させることができないという問題がある。
また、サブタンクへのインク充填と、サブタンクからのインク排出も同時にできないので、例えばある色のインク消費量が極端に多いような場合には、インク供給が間に合わずこれに対応することができない。さらに、これを回避するためには大きなサブタンクが必要になるので、装置が大型化してコストアップを招いてしまうという問題がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、全ヘッドの背圧を同一のポンプで独立に制御可能とするとともに装置小型化及びコストダウンを図ることのできるインクジェット記録装置及びインク供給方法を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、複数のインク吐出口が配列された複数の印字ヘッドと、前記各印字ヘッドに供給するインクを貯蔵する複数のメインタンクと、前記各メインタンクと前記各印字ヘッドとを結ぶ各インク供給路に設けられ、容積可変なインク収容部材を内部に有する複数のサブタンクと、前記複数の各サブタンクと前記インク収容部材との間の空間と連通する圧力バッファーと、前記圧力バッファー内の圧力を減圧する減圧ポンプと、前記各サブタンク内の前記空間を大気と連通させるために各サブタンクに設けられた差圧弁と、前記圧力バッファー内の圧力Pbを検出する圧力計及び前記各サブタンクの前記空間内の圧力Psを検出する圧力計と、を備え、前記減圧ポンプで前記圧力バッファー内の圧力を減圧するとともに、前記差圧弁で前記サブタンクの前記空間内の圧力を調整することにより、前記各サブタンクの前記空間内の圧力Ps及び前記圧力バッファー内の圧力Pbを、少なくともインク吐出中には、Pb<Psとなるように制御することを特徴とするインクジェット記録装置を提供する。
これにより、複数の印字ヘッドに対して同一ポンプを用いながら、各印字ヘッドの背圧を独立に制御することができるため、装置を小型化し、構成部材が少なくなり、コストダウンを図ることが可能となる。
また、請求項2に示すように、前記印字ヘッドからインクの吐出がない場合には、前記減圧ポンプの動作を停止させることを特徴とする。
これにより、常にポンプを動作させる必要がなく、ポンプに対する負荷を低減することができる。
また、請求項3に示すように、前記印字ヘッドからインクの吐出がなく、前記減圧ポンプの動作が停止している状態から、印字を再開する場合に、印字開始前に前記減圧ポンプの動作を開始することを特徴とする。
これにより、急激なインク消費を伴う印字再開に対して、印字ヘッドの背圧を一定に維持することができ安定したインク吐出が可能となる。そのため、吐出液滴量が均一になり、高画質な印字が可能になる。
また、請求項4に示すように、請求項1〜3のいずれかに記載のインクジェット記録装置であって、前記圧力バッファーと前記減圧ポンプとの間に弁を備え、前記印字ヘッドからインクの吐出がない場合には、前記弁を閉じるとともに前記減圧ポンプの動作を停止することを特徴とする。
これにより、インク消費がない場合にはポンプの動作を停止することができ、ポンプに対する負荷を低減することができるので、耐久性が向上し、消費電力小になる。また、騒音や振動が防止できる。
また、請求項5に示すように、請求項1〜3のいずれかに記載のインクジェット記録装置であって、前記圧力バッファーと前記複数の各サブタンクとの間にそれぞれ弁を設け、前記印字ヘッドからインクの吐出がない場合には、前記全ての弁を閉じるとともに前記減圧ポンプの動作を停止することを特徴とする。
これにより、全ての印字ヘッドからインク吐出がなく、インク消費がない場合には、全ての弁を閉じるようにすれば、ポンプの動作を停止することができ、ポンプの負荷を低減することができるので、耐久性が向上し、消費電力小になる。また、騒音や振動が防止できる。
また、同様に前記目的を達成するために、請求項6に記載の発明は、複数のインク吐出口が配列された印字ヘッドに供給するインクを貯蔵するメインタンクからサブタンク内の容積可変なインク収容部材を介して前記印字ヘッドにインクを供給するインク供給方法であって、複数の前記サブタンク内の前記インク収容部材と前記サブタンクとの間の各空間内の圧力及び前記各空間と連通する圧力バッファー内の圧力とをそれぞれ検出し、前記圧力バッファー内の圧力Pbを減圧ポンプで減圧するとともに、前記各サブタンク内の前記空間を大気と連通させる差圧弁により前記空間内の圧力Psを調整し、これらの圧力が、Pb<Psとなるように制御することを特徴とするインク供給方法を提供する。
これにより、複数の印字ヘッドに対して同一ポンプを用いながら、各印字ヘッドの背圧を独立に制御することができるため、装置を小型化し、コストダウンを図ることが可能となる。
以上説明したように、本発明によれば、複数の印字ヘッドに対して同一ポンプを用いながら、各印字ヘッドの背圧を独立に制御することができるため、装置を小型化し、コストダウンを図ることが可能となる。
以下、添付図面を参照して、本発明に係るインクジェット記録装置及びインク供給方法について詳細に説明する。
図1は、本発明に係るインクジェット記録装置の第1実施形態の概略を示す全体構成図である。
図1に示すように、このインクジェット記録装置10は、インクの色毎に設けられた複数の印字ヘッド(液体吐出ヘッド)12K、12C、12M、12Yを有する印字部12と、各印字ヘッド12K、12C、12M、12Yに供給するインクを貯蔵しておくインク貯蔵/装填部14と、記録紙16を供給する給紙部18と、記録紙16のカールを除去するデカール処理部20と、前記印字部12のノズル面(インク吐出面)に対向して配置され、記録紙16の平面性を保持しながら記録紙16を搬送するベルト搬送部22と、印字部12による印字結果を読み取る印字検出部24と、印画済みの記録紙(プリント物)を外部に排紙する排紙部26とを備えている。
図1では、給紙部18の一例としてロール紙(連続用紙)のマガジンが示されているが、紙幅や紙質等が異なる複数のマガジンを併設してもよい。また、ロール紙のマガジンに代えて、又はこれと併用して、カット紙が積層装填されたカセットによって用紙を供給してもよい。
ロール紙を使用する装置構成の場合、図1のように、裁断用のカッター28が設けられており、該カッター28によってロール紙は所望のサイズにカットされる。カッター28は、記録紙16の搬送路幅以上の長さを有する固定刃28Aと、該固定刃28Aに沿って移動する丸刃28Bとから構成されており、印字裏面側に固定刃28Aが設けられ、搬送路を挟んで印字面側に丸刃28Bが配置されている。なお、カット紙を使用する場合には、カッター28は不要である。
複数種類の記録紙を利用可能な構成にした場合、紙の種類情報を記録したバーコードあるいは無線タグ等の情報記録体をマガジンに取り付け、その情報記録体の情報を所定の読取装置によって読み取ることで、使用される用紙の種類を自動的に判別し、用紙の種類に応じて適切なインク吐出を実現するようにインク吐出制御を行うことが好ましい。
給紙部18から送り出される記録紙16はマガジンに装填されていたことによる巻き癖が残り、カールする。このカールを除去するために、デカール処理部20においてマガジンの巻き癖方向と逆方向に加熱ドラム30で記録紙16に熱を与える。このとき、多少印字面が外側に弱いカールとなるように加熱温度を制御するとより好ましい。
デカール処理後、カットされた記録紙16は、ベルト搬送部22へと送られる。ベルト搬送部22は、ローラー31、32間に無端状のベルト33が巻き掛けられた構造を有し、少なくとも印字部12のノズル面及び印字検出部24のセンサ面に対向する部分が平面(フラット面)をなすように構成されている。
ベルト搬送部22は、ここではベルト面に設けられた吸引孔より空気を吸引して負圧に
より記録紙16をベルト33に吸着させて搬送する真空吸着搬送方法が用いられているが、特に限定されるものではなく、静電吸着による方法でもよい。
ベルト33は、記録紙16幅よりも広い幅寸法を有しており、上に述べた真空吸着搬送の場合には、ベルト面には図示を省略するが多数の吸引孔が形成されている。図1に示したとおり、ローラー31、32間に掛け渡されたベルト33の内側において印字部12のノズル面及び印字検出部24のセンサ面に対向する位置には吸着チャンバー34が設けられており、この吸着チャンバーをファン35で吸引して負圧にすることによってベルト33上の記録紙16が吸着保持される。
ベルト33が巻かれているローラー31、32の少なくとも一方にモータ(図示省略)の動力が伝達されることにより、ベルト33は図1において、時計回り方向に駆動され、ベルト33上に保持された記録紙16は、図1の左から右へと搬送される。
縁無しプリント等を印字するとベルト33上にもインクが付着するので、ベルト33の外側の所定位置(印字領域以外の適当な位置)にベルト清掃部36が設けられている。ベルト清掃部36の構成について詳細は図示しないが、例えば、ブラシ・ロール、吸水ロール等をニップする方式、清浄エアーを吹き掛けるエアーブロー方式、あるいはこれらの組み合わせなどがある。清掃用ロールをニップする方式の場合、ベルト線速度とローラー線速度を変えると清掃効果が大きい。
なお、ベルト搬送部22に代えて、ローラー・ニップ搬送機構を用いる態様も考えられるが、印字領域をローラー・ニップ搬送すると、印字直後に用紙の印字面にローラーが接触するので、画像が滲み易いという問題がある。したがって、本例のように、印字領域では画像面と接触させない吸着ベルト搬送が好ましい。
ベルト搬送部22により形成される用紙搬送路上において印字部12の上流側には、加熱ファン40が設けられている。加熱ファン40は、印字前の記録紙16に加熱空気を吹きつけ、記録紙16を加熱する。印字直前に記録紙16を加熱しておくことにより、インクが着弾後乾き易くなる。
図2は、インクジェット記録装置10の印字部12周辺を示す要部平面図である。
図2に示すように、印字部12は、最大紙幅に対応する長さを有するライン型ヘッドを、図に矢印で示す紙搬送方向(副走査方向)と直交する方向(主走査方向)に配置した、いわゆるフルライン型のヘッドとなっている。
各印字ヘッド12K、12C、12M、12Yは、本インクジェット記録装置10が対象とする最大サイズの記録紙16の少なくとも一辺を超える長さにわたってインク吐出口(ノズル)が複数配列されたライン型ヘッドで構成されている。
記録紙16の搬送方向(紙搬送方向)に沿って上流側(図1の左側)から黒(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の順に各色インクに対応した印字ヘッド12K、12C、12M、12Yが配置されている。記録紙16を搬送しつつ各印字ヘッド12K、12C、12M、12Yからそれぞれ色インクを吐出することにより記録紙16上にカラー画像を形成し得る。
このように、紙幅の全域をカバーするフルラインヘッドがインク色毎に設けられてなる印字部12によれば、紙搬送方向(副走査方向)について記録紙16と印字部12を相対的に移動させる動作を一回行うだけで(すなわち、一回の副走査で)記録紙16の全面に
画像を記録することができる。これにより、印字ヘッドが紙搬送方向と直交する方向(主走査方向)に往復動作するシャトル型ヘッドに比べて高速印字が可能であり、生産性を向上させることができる。
なお、ここで主走査方向及び副走査方向とは、次に言うような意味で用いている。すなわち、記録紙の全幅に対応したノズル列を有するフルラインヘッドで、ノズルを駆動する時、(1)全ノズルを同時に駆動するか、(2)ノズルを片方から他方に向かって順次駆動するか、(3)ノズルをブロックに分割して、ブロックごとに片方から他方に向かって順次駆動するか、等のいずれかのノズルの駆動が行われ、用紙の幅方向(記録紙の搬送方向と直交する方向)に1ライン(1列のドットによるライン又は複数列のドットから成るライン)の印字をするようなノズルの駆動を主走査と定義する。そして、この主走査によって記録される1ライン(帯状領域の長手方向)の示す方向を主走査方向という。
一方、上述したフルラインヘッドと記録紙とを相対移動することによって、上述した主走査で形成された1ライン(1列のドットによるライン又は複数列のドットから成るライン)の印字を繰り返し行うことを副走査と定義する。そして、副走査を行う方向を副走査方向という。結局、記録紙の搬送方向が副走査方向であり、それに直交する方向が主走査方向ということになる。
また本例では、KCMYの標準色(4色)の構成を例示したが、インク色や色数の組み合わせについては本実施形態には限定されず、必要に応じて淡インク、濃インクを追加してもよい。例えば、ライトシアン、ライトマゼンタ等のライト系インクを吐出する印字ヘッドを追加する構成も可能である。
図1に示したように、インク貯蔵/装填部14は、各印字ヘッド12K、12C、12M、12Yに対応する色のインクを貯蔵するタンク(後述するメインタンク)を有し、各タンクは図示を省略した管路を介して各印字ヘッド12K、12C、12M、12Yと連通されている。また、インク貯蔵/装填部14は、インク残量が少なくなるとその旨を報知する報知手段(表示手段、警告音発生手段等)を備えるとともに、色間の誤装填を防止するための機構を有している。
印字検出部24は、印字部12の打滴結果を撮像するためのイメージセンサ(ラインセンサ等)を含み、該イメージセンサによって読み取った打滴画像からノズルの目詰まりその他の吐出不良をチェックする手段として機能する。
本例の印字検出部24は、少なくとも各印字ヘッド12K、12C、12M、12Yによるインク吐出幅(画像記録幅)よりも幅の広い受光素子列を有するラインセンサで構成される。このラインセンサは、赤(R)の色フィルタが設けられた光電変換素子(画素)がライン状に配列されたRセンサ列と、緑(G)の色フィルタが設けられたGセンサ列と、青(B)の色フィルタが設けられたBセンサ列とからなる色分解ラインCCDセンサで構成されている。なお、ラインセンサに代えて、受光素子が2次元配列されて成るエリアセンサを用いることも可能である。
印字検出部24は、各色の印字ヘッド12K、12C、12M、12Yにより印字されたテストパターンを読み取り、各ヘッドの吐出検出を行う。吐出判定は、吐出の有無、ドットサイズの測定、ドット着弾位置の測定等で構成される。
印字検出部24の後段には、後乾燥部42が設けられている。後乾燥部42は、印字された画像面を乾燥させる手段であり、例えば、加熱ファンが用いられる。印字後のインクが乾燥するまでは印字面と接触することは避けたほうが好ましいので、熱風を吹きつける
方式が好ましい。
多孔質のペーパに染料系インクで印字した場合などでは、加圧によりペーパの孔を塞ぐことでオゾンなど、染料分子を壊す原因となるものと接触することを防ぐことで画像の耐候性がアップする効果がある。
後乾燥部42の後段には、加熱・加圧部44が設けられている。加熱・加圧部44は、画像表面の光沢度を制御するための手段であり、画像面を加熱しながら所定の表面凹凸形状を有する加圧ローラー45で加圧し、画像面に凹凸形状を転写する。
このようにして生成されたプリント物は、排紙部26から排出される。本来プリントすべき本画像(目的の画像を印刷したもの)とテスト印字とは分けて排出することが好ましい。このインクジェット記録装置10では、本画像のプリント物と、テスト印字のプリント物とを選別してそれぞれの排出部26A、26Bへと送るために排紙経路を切り換える選別手段(図示省略)が設けられている。なお、大きめの用紙に本画像とテスト印字とを同時に並列に形成する場合は、カッター(第2のカッター)48によってテスト印字の部分を切り離す。カッター48は、排紙部26の直前に設けられており、画像余白部にテスト印字を行った場合に、本画像とテスト印字部を切断するためのものである。カッター48の構造は前述した第1のカッター28と同様であり、固定刃48Aと丸刃48Bとから構成されている。
また、図示を省略したが、本画像の排出部26Aには、オーダー別に画像を集積するソーターが設けられている。
次に、印字ヘッド(液体吐出ヘッド)のノズル(液体吐出口)の配置について説明する。インク色毎に設けられている各印字ヘッド12K、12C、12M、12Yの構造は共通しているので、以下、これらを代表して符号50によって印字ヘッドを表すものとし、図3に印字ヘッド50の平面透視図を示す。
図3に示すように、本実施形態の印字ヘッド50は、インクを液滴として吐出するノズル51、インクを吐出する際インクに圧力を付与する圧力室52、図3では図示を省略した共通流路から圧力室52にインクを供給するインク供給口53を含んで構成される圧力室ユニット54が千鳥状の2次元マトリクス状に配列され、ノズル51配置の高密度化が図られている。
図3に示す例においては、各圧力室52を上方から見た場合に、その平面形状は略正方形状をしているが、圧力室52の平面形状はこのような正方形に限定されるものではなく、例えば略菱形等でもよい。圧力室52には、図3に示すように、上方から見てその対角線の一方の端にノズル51が形成され、他方の端の側にインク供給口53が設けられている。
また、図3中の4−4線に沿った断面図を図4に示す。
図4に示すように、圧力室ユニット54は、インクを吐出するノズル51と連通する圧力室52によって形成され、圧力室52には、供給口53を介してインクを供給する共通流路55が連通するとともに、圧力室52の一面(図では天面)は振動板56で構成され、その上部には、振動板56に圧力を付与して振動板56を変形させる圧電素子58が接合され、圧電素子58の上面には個別電極57が形成されている。また、振動板56は共通電極を兼ねている。
圧電素子58は、共通電極(振動板56が兼用)と個別電極57によって挟まれており、これら2つの電極56、57に駆動電圧を印加することによって変形する。圧電素子58の変形によって振動板56が押され、圧力室52の容積が縮小されてノズル51からインクが吐出されるようになっている。2つの電極56、57間への電圧印加が解除されると圧電素子58がもとに戻り、圧力室52の容積が元の大きさに回復し、共通流路55から供給口53を通って新しいインクが圧力室52に供給されるようになっている。
図5は、インクジェット記録装置10におけるインク供給系の構成を示した概要図である。
図5に示すように、各色毎に、各印字ヘッド12K、12C、12M、12Yに各色のインクを供給するためのメインタンク14K、14C、14M、14Yが設けられている。メインタンク14K、14C、14M、14Yは、図1で説明したインク貯蔵/装填部14に設置される。メインタンク14K、14C、14M、14Yの形態には、インク残量が少なくなった場合に、補充口(図示省略)からインクを補充する方式と、タンクごと交換するカートリッジ式とがある。使用用途に応じてインク種類を替える場合には、カートリッジ方式が適している。この場合、インクの種類情報をバーコード等で識別して、インク種類に応じて吐出制御を行うことが好ましい。なお、図5のメインタンク14K、14C、14M、14Yは、先に記載した図1のインク貯蔵/装填部14と等価のものである。
また、図5に示すように、各メインタンク14K、14C、14M、14Yと各印字ヘッド12K、12C、12M、12Yを繋ぐ各管路の中間には、それぞれサブタンク60K、60C、60M、60Yが設けられている。
サブタンク60K、60C、60M、60Yは。それぞれ内部にインク袋62K、62C、62M、62Yを有している。インク袋62K、62C、62M、62Yは、図5に示すように、水平方向に広がった形状を有する。インク袋62K、62C、62M、62Yは、特に限定されるものではなく、可撓性を有し(例えば、インク袋の材料としては、樹脂上にアルミ蒸着されたバックなどが用いられる。)、内部に収容されるインク量によってその容積が変化する容積可変なインク収容部材である。各インク袋62K、62C、62M、62Yには、それぞれ各メインタンク14K、14C、14M、14Yから対応する各色のインクが供給され、各インク袋62K、62C、62M、62Yから各印字ヘッド12K、12C、12M、12Yにそれぞれ各色のインクが供給される。
このとき、サブタンク60K、60C、60M、60Y内のインク袋62K、62C、62M、62Yの外側の空間の空気の圧力Psを制御することによって、各印字ヘッド12K、12C、12M、12Yのインク背圧が制御される。ここで、インク袋62K、62C、62M、62Yは水平方向に広がった形状を有し、インク袋62K、62C、62M、62Yのインク消費量が異なる場合であってもインク液面の変化は無視できるため、圧力Psを調整することによって、各印字ヘッド12K、12C、12M、12Y毎にインク背圧を制御することができる。
このサブタンク60K、60C、60M、60Y内の空間は、共通の圧力バッファーBpに連通している。圧力バッファーBp内の圧力Pbは、全ヘッド共通の減圧ポンプ(負圧発生ポンプ)PRによって制御されるようになっている。
また図5に示すように、各サブタンク60K、60C、60M、60Yには、各サブタンク内の圧力Psを調整するための差圧弁64K、64C、64M、64Y及び各サブタンク内の圧力Psを測定するための圧力計PGk、PGc、PGm、PGyが設けられている。また、圧力バッファーBpには、圧力バッファーBp内の圧力Pbを測定するための圧力計PGbが設けられている。
このように、本実施形態においては、個々のヘッドに対応するサブタンクと連結する1つの圧力バッファーを備え、圧力バッファー内の圧力を全ヘッドに共通の減圧ポンプ(負
圧発生ポンプ)で制御するようにしている。また詳しくは後述するが、個々のサブタンクは差圧弁を介して外部(大気圧)と連通し、差圧弁の作用によって、大気圧と一定の圧力差を維持することができるため、サブタンク内は常に一定の圧力となるようにすることができる。
図6に差圧弁64(64K、64C、64M、64Y)の構造を示す。各差圧弁64K、64C、64M、64Yの構造はすべて同じなので、ここでは符号を64として単に差圧弁64で表す。
図6(a)は、差圧弁64が閉じている状態、図6(b)は、差圧弁64が開いている状態を示している。
図6(a)に示すように、差圧弁64は、枠体66と弁体67とからなっており、バネ68によって弁体67が枠体66に対して付勢されている。図において枠体66よりも右側がサブタンク内であり、枠体66よりも左側が外部である。従って外部の圧力P0は大気圧である。また、サブタンク内の圧力をここではP1とする。
P1は負圧であり、P1<P0となっているが、バネ68によって弁体67は枠体66側に付勢されているため、図6(a)においては、サブタンク内の圧力P1とバネ力との合力が大気圧P0に打ち勝って、弁体67は枠体66に密着し、差圧弁64は閉じている。
しかし、サブタンク内の圧力がさらに小さくなり、この圧力P2(P2<P1)とバネ力との合力よりも大気圧P0の方が大きくなると、図6(b)に示すように、大気圧P0に押されて弁体67が枠体66から離れ、その隙間から矢印で示したように空気がサブタンク内に流れ込む。そしてある程度サブタンク内の圧力が大きくなるとバネ力によって再び弁体67が枠体66に密着するようになる。
このように、差圧弁64は、通常は図6(a)のように閉じており、サブタンク内の圧力と大気圧とが一定の圧力差となったときだけ図6(b)に示すように開くようになっている。このように本実施形態においては、差圧弁64はバネ力を利用しているので、経時による応答性劣化がほとんどないという利点がある。
図7にサブタンク内の圧力と圧力バッファー内の圧力との関係を示す。
図7(a)に示すように、ここでは圧力バッファー−減圧ポンプ間を流れる気体の流量をV1、サブタンク−圧力バッファー間を流れる気体の流量をV2、サブタンクに流入する気体の流量をV3とする。また、サブタンク内の圧力をPs、圧力バッファー内の圧力をPbとする。図7(a)はサブタンク−圧力バッファーを模式的に示したもので、サブタンク60は一つしか表示されていないが、サブタンクが複数60K、60C、60M、60Yある場合は、V2、V3はそれら全部の和となる。
図7(b)は、これらの圧力の時間変化を示すものである。まず、最初Aで示す定常状態では圧力は一定(Ps=Pb=1気圧)、V1=V2=V3=0、である。次に、減圧ポンプを駆動するとBで示すように、圧力Ps及びPbは徐々に減少する。このとき、Ps>Pb及びV3<V2<V1の関係が成立する。さらに減圧ポンプを駆動し続けると、Cに示すように、圧力バッファー内の圧力Pbよりもサブタンク内の圧力Psの方が少し高めとなって定常状態に達する。このCで示す定常状態においては、V1=V2=V3となる。なお、定常状態となった時には、サブタンクに出入りする気体流量は同じになる。また、圧力バッファーBpとサブタンク60(60K、60C、60M、60Y)との間の流路は、圧力差を維持する(すなわち、Ps−Pb>0)ために流路抵抗を大きくしておく必要がある。つまり、流路は細く、または長く設計される。
以下、本実施形態の作用を説明する。
減圧ポンプPRを駆動して圧力バッファーBp内の圧力Pbが所定の負圧となるようにする。圧力Pbは圧力計PGbによって計測される。
プリント時には、各印字ヘッド12K、12C、12M、12Yから記録紙16に向け
てインクが吐出される。するとインク消費量に応じて各サブタンク60K、60C、60M、60Y内のインク袋62K、62C、62M、62Yの容積が変化し、サブタンク内の圧力Psが変化する。
このとき、予め各差圧弁64K、64C、64M、64Yにおけるバネ68(図7参照)のバネ力を調整しておくことにより、差圧弁64K、64C、64M、64Yの働きによって、各サブタンク60K、60C、60M、60Y内の圧力Psを一定とすることができる。これにより、各印字ヘッド12K、12C、12M、12Yの背圧を一定に制御することができる。
なお、本実施形態においては、減圧ポンプPRと圧力バッファーBpとの間にバルブ(弁)がないため、印字ヘッド12K、12C、12M、12Yからの吐出がなくとも常に減圧ポンプPRを駆動し続けなければならない。
減圧ポンプPRを常に駆動し続けなければならないことに対しては次のような2つの対策が考えられる。
その一つは、図8に示すように、図5に示す第1実施形態のインク供給系において、減圧ポンプPRと圧力バッファーBpとの間に弁(バルブ)70を設けることである。
図8に示すインク供給系において、印字ヘッド12K、12C、12M、12Yの背圧制御時は、各サブタンク60K、60C、60M、60Y内の圧力Psの目標内圧Pは、圧力バッファーBpの内圧Pbに対して、P>Pbとする。ここで、目標内圧Pは差圧弁の64が開閉するしきい値(臨界値)であり、サブタンク60内の圧力PsがPを下回ると差圧弁64が開いてサブタンク60に気体が流入し、サブタンク60の圧力PsがP以上になると差圧弁64が閉まりサブタンク60への気体の流入が停止する。
また、すべての印字ヘッド12K、12C、12M、12Yからのインク吐出がなく、インク消費がない場合には、圧力バッファーBpと減圧ポンプPRの間の弁70を閉じる。弁70が閉じられた後もしばらくの間は、Pb<Ps<Pの関係があるため、いずれかのサブタンク60K、60C、60M、60Yの差圧弁64から気体(空気)が流入する。そして最終的に、圧力バッファーBpの内圧Pbとサブタンク60の内圧Psとが目標内圧Pに等しく(すなわち、Pb=Ps=P)なったところで差圧弁64が閉まり気体の流入が停止し、圧力バッファーBpからサブタンク内の圧力が一定に保たれる。なお、この例においては、減圧ポンプPRは停止中に気密性を維持しないものであっても良い。
また、もう一つの対策としては、今の例のように弁を設けずに、減圧ポンプPRの流量調整を行うことによって解決するものである。
この場合、背圧制御時は、各サブタンク60K、60C、60M、60Y内の目標内圧Pは、圧力バッファーBpの内圧Pbに対して大きくなるように、P>Pbとする。
また、すべての印字ヘッド12K、12C、12M、12Yからの吐出がなく、インクの消費が無い場合には、減圧ポンプPRを停止する。減圧ポンプPRが停止された後もしばらくの間は、Pb<Ps<Pの関係があるため、いずれかの差圧弁64(64K、64C、64M、64Y)から気体が流入する。そして最終的に圧力バッファーBpの内圧Pbとサブタンク60の内圧Psとが目標内圧Pに等しく(すなわち、Pb=Ps=P)なったところで差圧弁64が閉まり気体流入が停止し、圧力バッファーBpからサブタンク60K、60C、60M、60Y内の圧力が一定に保たれる。なおこの場合、減圧ポンプPRは停止中に気密性を維持することが必須である。この例は、上記図8に示した例に対して弁(バルブ)70が無い分、コストが安くなる。
上記2つの対策においては、ヘッド非動作時にサブタンク60K、60C、60M、60Yの内圧と圧力バッファーBpの内圧が一致しているので、急激に背圧が変化した場合に、その変化に追従できなくなる。そのため、印字データからインク吐出による圧力変化を事前に予測して、ポンプ動作を開始することが望ましい。それにより、安定した画質が得られる。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
第2実施形態のインク供給系の構成の概要を図9に示す。
図9に示すように、本第2実施形態は、前述した図5に示す第1実施形態のインク供給系において、圧力バッファーBpと各サブタンク60K、60C、60M、60Yとの間にそれぞれ弁(バルブ)80K、80C、80M、80Yを配置したものである。
このように圧力バッファーBpと各サブタンク60K、60C、60M、60Yとの間にそれぞれ弁(バルブ)80K、80C、80M、80Yを配置したことによる第1実施形態に対する利点としては、すべての弁80K、80C、80M、80Yが閉じられている場合には、圧力バッファーBpの内圧Pbの方がサブタンクの内圧Psよりも小さければ(Pb<Ps)、次に弁80K、80C、80M、80Y(のいずれか)が開放された際に圧力バッファーBpが一定の圧力を保持できるという機能が期待できるので、減圧ポンプPRを停止することができるということが挙げられる。
なお、いずれかの弁80K、80C、80M、80Yが開いたときに、減圧ポンプPRを再稼働させれば良いが、より望ましくは印字データからインク消費量の予測がなされた時点で減圧ポンプPRを再稼働することで、急激なインク消費が発生した場合にも、圧力バッファーBpの圧力を低下させることがなく、安定した吐出を実現することができる。例えば、負圧が大きくなり圧力室へのインクリフィル(インク供給)が追いつかなくなって、吐出される液滴のサイズが小さくなるというようなトラブルが発生することを防止することができる。
また、圧力バッファーBpを小さくすることが可能となり、装置の小型化及びコストダウンを実現することができる。
以下、図10のフローチャートに沿って本実施形態の作用を説明する。
まず、図10のステップS100において、印字指示がある場合には、減圧ポンプPRの駆動を開始する(ポンプON)。次に、ステップS102において、印字を実行する。このとき、各サブタンク60K、60C、60M、60Yの差圧弁64(64K、64C、64M、64Y)の働きによって、各印字ヘッド12K、12C、12M、12Yの背圧制御が行われる。
次に、ステップS104において、印字終了(印字データが無い)か否か判断し、まだ印字データがある場合には、ステップS102に戻って印字を行い、印字データが無い場合には、印字を終了して次のステップS106に進む。
ステップS106において、各サブタンク60K、60C、60M、60Yに対する弁80K、80C、80M、80Yを全て閉じる。
そして、ステップS108において、各サブタンク60K、60C、60M、60Yに設けられた各圧力計PGk、PGc、PGm、PGyで各サブタンク60K、60C、60M、60Yの内圧を測定し、各サブタンク60K、60C、60M、60Yの内圧の合計Psと圧力バッファーBpの内圧Pbとの圧力差Ps−Pbが、所定の閾値Kを超えたか否か判断する。
この圧力差Ps−Pbが所定の閾値Kを超えない場合には、超えるまで減圧ポンプPRの駆動を続けるようにこのステップを繰り返す。
そして、圧力差Ps−Pbが所定の閾値Kを超えた場合には、ステップS110において、減圧ポンプPRの駆動を停止し(ポンプOFF)、ステップS112において、印字指示がない場合には、そのまま減圧ポンプPRは停止したままとする。
次に、ステップS114において、印字の指示が出された場合には、次のステップS116において、減圧ポンプPRの駆動を開始する(ポンプON)。このときまだ全ての弁80K、80C、80M、80Yは閉じられている。
次にステップS118において、上記ステップS108と同様に、圧力差Ps−Pbが所定の閾値Kを超えたか否か判断し、この圧力差Ps−Pbが所定の閾値Kを超えるまでこの処理を繰り返す。
そして、ステップS120において、印字ヘッド12K、12C、12M、12Yに対応するサブタンク60K、60C、60M、60Yの弁80K、80C、80M、80Yのうち、印字データに応じて必要なものを開き、ステップS102に戻って印字を実行する。
このように、各サブタンク60K、60C、60M、60Yは、圧力バッファーBpを通じて減圧ポンプPRと連通するとともに、大気と連通する差圧弁64(64K、64C、64M、64Y)を持つように構成されており、そのため複数の印字ヘッド12K、12C、12M、12Yに対して同一のポンプ(減圧ポンプPR)を用いながら、各サブタンク60K、60C、60M、60Yの内圧を独立に制御することが可能である。
また、非印字時に減圧ポンプPRを停止し、印字開始前に減圧ポンプPRの駆動を開始するようにしているため、急激なインク消費を伴う印字再開に対しても、必要なヘッド背圧を維持することが可能となる。
以上、本発明のインクジェット記録装置及びインク供給方法について詳細に説明したが、本発明は、以上の例には限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良や変形を行ってもよいのはもちろんである。
本発明に係るインクジェット記録装置の第1実施形態の概略を示す全体構成図である。 図1のインクジェット記録装置の印字部の周辺を示す要部平面図である。 印字ヘッドの平面透視図である。 図3中の4−4線に沿った断面図である。 本発明の第1実施形態のインク供給系を示す概略構成図である。 差圧弁の構造を示す断面図であり、(a)は弁が開いた状態、(b)は弁が閉じた状態を示す。 (a)、(b)はサブタンクと圧力バッファー間の圧力の関係を示す説明図である。 本発明の第1実施形態のインク供給系の他の例を示す概略構成図である。 本発明の第2実施形態のインク供給系を示す概略構成図である。 第2実施形態の作用を示すフローチャートである。 (a)〜(c)は従来のインク供給系を示す説明図である。 (a)、(b)は同じく従来のインク供給系の他の例を示す説明図である。
符号の説明
10…インクジェット記録装置、12…印字部、14…インク貯蔵/装填部、16…記録紙、18…給紙部、20…デカール処理部、22…吸着ベルト搬送部、24…印字検出部、26…排紙部、28…カッター、30…加熱ドラム、31、32…ローラー、33…ベルト、34…吸着チャンバー、35…ファン、36…ベルト清掃部、40…加熱ファン、42…後乾燥部、44…加熱・加圧部、45…加圧ローラー、48…カッター、50…印字ヘッド、50A…ノズル面、51…ノズル、52…圧力室、53…インク供給口、54…圧力室ユニット、55…共通液室、56…振動板(共通電極)、57…個別電極、58a…圧電体、58…圧電素子、60(60K、60C、60M、60Y)…サブタンク、62(62K、62C、62M、62Y)…インク袋、64(64K、64C、64M、64Y)…差圧弁、70…弁(バルブ)、80(80K、80C、80M、80Y)…弁

Claims (6)

  1. 複数のインク吐出口が配列された複数の印字ヘッドと、
    前記各印字ヘッドに供給するインクを貯蔵する複数のメインタンクと、
    前記各メインタンクと前記各印字ヘッドとを結ぶ各インク供給路に設けられ、容積可変なインク収容部材を内部に有する複数のサブタンクと、
    前記複数の各サブタンクと前記インク収容部材との間の空間と連通する圧力バッファーと、
    前記圧力バッファー内の圧力を減圧する減圧ポンプと、
    前記各サブタンク内の前記空間を大気と連通させるために各サブタンクに設けられた差圧弁と、
    前記圧力バッファー内の圧力Pbを検出する圧力計及び前記各サブタンクの前記空間内の圧力Psを検出する圧力計と、
    を備え、前記減圧ポンプで前記圧力バッファー内の圧力を減圧するとともに、前記差圧弁で前記サブタンクの前記空間内の圧力を調整することにより、前記各サブタンクの前記空間内の圧力Ps及び前記圧力バッファー内の圧力Pbを、少なくともインク吐出中には、
    Pb<Ps
    となるように制御することを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 前記印字ヘッドからインクの吐出がない場合には、前記減圧ポンプの動作を停止させることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記印字ヘッドからインクの吐出がなく、前記減圧ポンプの動作が停止している状態から、印字を再開する場合に、印字開始前に前記減圧ポンプの動作を開始することを特徴とする請求項2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載のインクジェット記録装置であって、前記圧力バッファーと前記減圧ポンプとの間に弁を備え、前記印字ヘッドからインクの吐出がない場合には、前記弁を閉じるとともに前記減圧ポンプの動作を停止することを特徴とするインクジェット記録装置。
  5. 請求項1〜3のいずれかに記載のインクジェット記録装置であって、前記圧力バッファーと前記複数の各サブタンクとの間にそれぞれ弁を設け、前記印字ヘッドからインクの吐出がない場合には、前記全ての弁を閉じるとともに前記減圧ポンプの動作を停止することを特徴とするインクジェット記録装置。
  6. 複数のインク吐出口が配列された印字ヘッドに供給するインクを貯蔵するメインタンクからサブタンク内の容積可変なインク収容部材を介して前記印字ヘッドにインクを供給するインク供給方法であって、
    複数の前記サブタンク内の前記インク収容部材と前記サブタンクとの間の各空間内の圧力及び前記各空間と連通する圧力バッファー内の圧力とをそれぞれ検出し、
    前記圧力バッファー内の圧力Pbを減圧ポンプで減圧するとともに、前記各サブタンク内の前記空間を大気と連通させる差圧弁により前記空間内の圧力Psを調整し、これらの圧力が、
    Pb<Ps
    となるように制御することを特徴とするインク供給方法。
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