JP2008213538A - ウエビング巻取装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】構造を簡略化する。
【解決手段】ウエビング装置10の第2ロック機構44では、ガスジェネレータ114が作動されない際にカム100がロックリング90の外周溝96に係合されてトーションシャフトによる制限荷重が高荷重にされる一方、ガスジェネレータ114が作動された際にカム100がロックリング90の外周溝96から離間されてトーションシャフトによる制限荷重が低荷重にされる。ここで、ガスジェネレータ112に駆動されるピストン110とロックリング90との間に、カム100のみが介在される。このため、第2ロック機構44の部品点数を少なくできて、第2ロック機構44の構造を簡単にできる。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両の緊急時にフォースリミッタ機構がウエビングから乗員に作用する荷重を制限荷重に制限するウエビング巻取装置に関する。
ウエビング巻取装置としては、ウエビングベルトから乗員に作用する荷重をトーションシャフトが制限荷重に制限すると共に、ロックパウルのラチェットホイールへの噛合と非噛合とが切り替えられることでトーションシャフトによる制限荷重が高荷重と低荷重とに切り替えられるものがある(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、このウエビング巻取装置では、ピストンが駆動されて、カムプレートが回動されることで、ロックパウルが回動されて、ロックパウルのラチェットホイールへの噛合と非噛合とが切り替えられる。このため、ピストンとラチェットホイールとの間にカムプレート及びロックパウルが介在される構造であり、部品点数が多く、構造が複雑である。
また、ロックパウルに複数のラチェット歯が形成されて、ロックパウルがラチェットホイールに複数箇所で噛合する。このため、ロックパウルのラチェットホイールに対する位置合わせが煩雑になる可能性がある。
さらに、ロックパウルのラチェットホイールへの噛合位置に比し、ロックパウルの支持位置(ガイドピン位置)が、ラチェットホイールの引出方向への回転方向とは反対側に配置されている。このため、ロックパウルがラチェットホイールに噛合してラチェットホイールの引出方向への回転を阻止するために、ロックパウルのラチェット歯を、ラチェットホイールの引出方向への回転方向とは反対側へ傾斜させた形状にする必要がある。これにより、ロックパウルのラチェット歯部分の形状が複雑になる可能性がある。
また、ピストンが駆動されてロックパウルのラチェットホイールへの噛合が解除された際には、ロックパウルがラチェットホイールに噛合されることを抑制できるのが好ましい。
特表2005−1648公報
本発明は、上記事実を考慮し、構造を簡略化できるウエビング巻取装置、作動部材の移動部材に対する位置合わせを簡単にできるウエビング巻取装置、作動部材の形状を簡単にできるウエビング巻取装置、及び、作動部材が作動された際に作動部材が非作動状態になることを抑制できるウエビング巻取装置を得ることが目的である。
請求項1に記載のウエビング巻取装置は、車両の乗員に装着可能にされたウエビングが巻き取られ、引出方向へ回転されることで前記ウエビングが引き出される巻取軸と、車両の緊急時に前記巻取軸の引出方向への回転を許可して前記ウエビングから乗員に作用する荷重を制限荷重に制限するフォースリミッタ機構と、車両の緊急時に駆動可能にされた駆動部材と、前記駆動部材の駆動により直接作動される作動部材と、前記作動部材が係合され前記作動部材の作動により移動を許可される移動部材と、を有し、前記移動部材の移動が許可されることで前記制限荷重を高荷重から低荷重へ切り替える切替手段と、を備えている。
請求項2に記載のウエビング巻取装置は、車両の乗員に装着可能にされたウエビングが巻き取られ、引出方向へ回転されることで前記ウエビングが引き出される巻取軸と、車両の緊急時に前記巻取軸の引出方向への回転を許可して前記ウエビングから乗員に作用する荷重を制限荷重に制限するフォースリミッタ機構と、車両の緊急時に駆動可能にされた駆動部材と、前記駆動部材が係合され前記駆動部材の駆動により移動を許可される移動部材と、を有し、前記移動部材の移動が許可されることで前記制限荷重を高荷重から低荷重へ切り替える切替手段と、を備えている。
請求項3に記載のウエビング巻取装置は、車両の乗員に装着可能にされたウエビングが巻き取られ、引出方向へ回転されることで前記ウエビングが引き出される巻取軸と、車両の緊急時に前記巻取軸の引出方向への回転を許可して前記ウエビングから乗員に作用する荷重を制限荷重に制限するフォースリミッタ機構と、車両の緊急時に作動可能にされた作動部材と、前記作動部材が1箇所において係合可能にされ前記作動部材の作動により移動の阻止と許可とが切り替えられる移動部材と、を有し、前記作動部材の作動と非作動を切り替えることで前記制限荷重を高荷重と低荷重とに切り替える切替手段と、を備えている。
請求項4に記載のウエビング巻取装置は、車両の乗員に装着可能にされたウエビングが巻き取られ、引出方向へ回転されることで前記ウエビングが引き出される巻取軸と、車両の緊急時に前記巻取軸の引出方向への回転を許可して前記ウエビングから乗員に作用する荷重を制限荷重に制限するフォースリミッタ機構と、車両の緊急時に作動可能にされた作動部材と、前記作動部材が係合可能にされると共に前記作動部材の係合位置に比し前記作動部材の支持位置が移動方向側に配置され前記作動部材の作動により移動の阻止と許可とが切り替えられる移動部材と、を有し、前記作動部材の作動と非作動を切り替えることで前記制限荷重を高荷重と低荷重とに切り替える切替手段と、を備えている。
請求項5に記載のウエビング巻取装置は、車両の乗員に装着可能にされたウエビングが巻き取られ、引出方向へ回転されることで前記ウエビングが引き出される巻取軸と、車両の緊急時に前記巻取軸の引出方向への回転を許可して前記ウエビングから乗員に作用する荷重を制限荷重に制限するフォースリミッタ機構と、車両の緊急時に流体の圧力を介して作動可能にされると共に前記流体の圧力を介して作動状態が保持される作動部材と、前記作動部材の作動により移動の阻止と許可とが切り替えられる移動部材と、を有し、前記作動部材の作動と非作動とを切り替えることで前記制限荷重を高荷重と低荷重とに切り替える切替手段と、を備えている。
請求項1に記載のウエビング巻取装置では、車両の乗員に装着可能にされたウエビングが巻取軸に巻き取られており、巻取軸が引出方向へ回転されることで、ウエビングが引き出される。
車両の緊急時には、フォースリミッタ機構が巻取軸の引出方向への回転を許可して、ウエビングから乗員に作用する荷重が制限荷重に制限される。
さらに、切替手段において、車両の緊急時に駆動部材が駆動可能にされており、駆動部材の駆動により、作動部材が作動されて、移動部材の移動が許可されることで、フォースリミッタ機構による制限荷重が高荷重から低荷重へ切り替えられる。
ここで、駆動部材の駆動により作動部材が直接作動されると共に、作動部材が移動部材に係合されている。このため、駆動部材と移動部材との間に作動部材のみが介在される構造であるため、部品点数を少なくできて、構造を簡単にすることができる。
請求項2に記載のウエビング巻取装置では、車両の乗員に装着可能にされたウエビングが巻取軸に巻き取られており、巻取軸が引出方向へ回転されることで、ウエビングが引き出される。
車両の緊急時には、フォースリミッタ機構が巻取軸の引出方向への回転を許可して、ウエビングから乗員に作用する荷重が制限荷重に制限される。
さらに、切替手段において、車両の緊急時に駆動部材が駆動可能にされており、駆動部材の駆動により、移動部材の移動が許可されることで、フォースリミッタ機構による制限荷重が高荷重から低荷重へ切り替えられる。
ここで、駆動部材が移動部材に係合されている。このため、駆動部材と移動部材との間に何も介在されない構造であるため、部品点数を少なくできて、構造を簡単にすることができる。
請求項3に記載のウエビング巻取装置では、車両の乗員に装着可能にされたウエビングが巻取軸に巻き取られており、巻取軸が引出方向へ回転されることで、ウエビングが引き出される。
車両の緊急時には、フォースリミッタ機構が巻取軸の引出方向への回転を許可して、ウエビングから乗員に作用する荷重が制限荷重に制限される。
さらに、切替手段において、車両の緊急時に作動部材が作動可能にされており、作動部材の作動により、移動部材の移動の阻止と許可とが切り替えられることで、フォースリミッタ機構による制限荷重が高荷重と低荷重とに切り替えられる。
ここで、作動部材が1箇所において移動部材に係合可能にされている。このため、作動部材の移動部材に対する位置合わせを簡単にすることができる。
請求項4に記載のウエビング巻取装置では、車両の乗員に装着可能にされたウエビングが巻取軸に巻き取られており、巻取軸が引出方向へ回転されることで、ウエビングが引き出される。
車両の緊急時には、フォースリミッタ機構が巻取軸の引出方向への回転を許可して、ウエビングから乗員に作用する荷重が制限荷重に制限される。
さらに、切替手段において、車両の緊急時に作動部材が作動可能にされており、作動部材の作動により、移動部材の移動の阻止と許可とが切り替えられることで、フォースリミッタ機構による制限荷重が高荷重と低荷重とに切り替えられる。
ここで、作動部材が移動部材に係合可能にされると共に、作動部材の移動部材への係合位置に比し作動部材の支持位置が移動部材の移動方向側に配置されている。このため、作動部材が移動部材に係合して移動部材の移動を阻止するために、作動部材の移動部材への係合部分を、移動部材の移動方向とは反対側へ傾斜させた形状にする必要がなく、作動部材の移動部材への係合部分の形状を簡単にすることができる。
請求項5に記載のウエビング巻取装置では、車両の乗員に装着可能にされたウエビングが巻取軸に巻き取られており、巻取軸が引出方向へ回転されることで、ウエビングが引き出される。
車両の緊急時には、フォースリミッタ機構が巻取軸の引出方向への回転を許可して、ウエビングから乗員に作用する荷重が制限荷重に制限される。
さらに、切替手段において、車両の緊急時に作動部材が作動可能にされており、作動部材の作動により、移動部材の移動の阻止と許可とが切り替えられることで、フォースリミッタ機構による制限荷重が高荷重と低荷重とに切り替えられる。
ここで、作動部材が流体の圧力を介して作動可能にされており、作動部材が作動された際には、流体の圧力を介して作動部材の作動状態が保持される。このため、作動部材が非作動状態になることを抑制することができる。
<第1の実施の形態>
次に、図1乃至図8を用いて本発明の第1の実施の形態について説明する。
図5には本発明の第1の実施の形態に係るウエビング巻取装置10の構成の概略が断面図によって示されている。
この図に示されるように、ウエビング巻取装置10はフレーム12を備えている。フレーム12は、車体に固定される板状の背板14を備えている。背板14の幅方向一方の端部からは脚板16が背板14に対して略直角に延出されている。これに対して、背板14の幅方向他端部からは脚板18が脚板16の延出方向と同方向に延出されており、フレーム12は平面視で略凹形状となっている。
脚板16と脚板18との間には、巻取軸としてのスプール20が設けられている。スプール20は、脚板16と脚板18との対向方向に沿って軸方向とされており、その軸方向中間部には、ウエビングとしての長尺帯状のウエビングベルト22(シートベルト)の基端部が係止されている。スプール20は、その軸周りの一方である巻取方向(図2の矢印A方向)へ回転することでウエビングベルト22を基端側から巻き取って収納すると共に、その軸周りの他方である引出方向(図2の矢印B方向)へ回転されることでウエビングベルト22を引き出す。
一方、スプール20はその中心軸線に沿って中空とされており、その内側には、フォースリミッタ機構及び第1エネルギー吸収部材としてのトーションシャフト24が収容されている。トーションシャフト24はスプール側結合部26を備えている。スプール側結合部26はスプール20の軸方向両端の間に位置しており、このスプール側結合部26にてトーションシャフト24がスプール20に対して一体的に連結されている。
スプール側結合部26の脚板16側の端面からは棒状の第1変形部28が連続して形成されている。第1変形部28の先端側には第1結合部30が第1変形部28に対して同軸的且つ一体的に形成されており、第1ロック手段としての第1ロック機構32を構成する回転体としての第1ロックベース34に第1結合部30が同軸的且つ一体的に連結されている。
第1ロックベース34はスプール20の脚板16側の端部からスプール20に対して同軸的に相対回転可能に嵌挿されている。しかしながら、上記のように、第1結合部30が第1ロックベース34に対して一体的に連結されていることで、基本的には第1ロックベース34がスプール20に対して同軸的且つ一体的に連結されている。
第1ロックベース34の半径方向外側には第1ロックパウル36が設けられている。第1ロックパウル36は脚板16に回転自在に軸支されており、所定の一方向に回動すると、第1ロックパウル36に形成されたラチェット歯が第1ロックベース34の外周部に接近して、第1ロックベース34の外周部に形成されたラチェット歯に噛み合うことができるようになっている。
一方、第1ロックベース34を介してスプール20とは反対側には、回転部材38が第1ロックベース34に対して同軸的に相対回転可能に設けられているが、圧縮コイルスプリングや捩じりコイルスプリング等の図示しない付勢手段の付勢力により第1ロックベース34に対して追従回転する構成になっている。
また、詳細な図示は省略するが、第1ロック機構32は、この回転部材38の回転を規制する1乃至複数の規制手段を備えており、車両の急減速時(緊急時)において車両に大きな慣性が発生した際や、第1ロックベース34が引出方向に急激に回転した際には、この規制手段が作動し、回転部材38の回転が規制される。第1ロックパウル36は、回転部材38の回転規制が成された状態で第1ロックベース34が引出方向に回転しようとした際に生じる第1ロックベース34と回転部材38との間の相対回転に連動して第1ロックベース34の外周部に接近移動する。
一方、スプール側結合部26の脚板18側の端面からは棒状の第2変形部40が連続して形成されている。第2変形部40の先端側には第2結合部42が第2変形部40に対して同軸的且つ一体的に形成されており、切替手段(第2ロック手段)としての第2ロック機構44を構成する第2ロックベース46に第2結合部42が同軸的且つ一体的に連結されている。
第2ロックベース46はスプール20の脚板18側の端部からスプール20に対して同軸的に相対回転可能に嵌挿されている。しかしながら、上記のように、第2結合部42が第2ロックベース46に対して一体的に連結されていることで、基本的には第2ロックベース46がスプール20に対して同軸的且つ一体的に連結されている。
図1及び図2に示されるように、第2ロックベース46には一対のパウル収容部48が形成されている。これらのパウル収容部48は第2ロックベース46の外周一部にて開口していると共に、第2ロックベース46のスプール20とは反対側の端面にて開口している。これらのパウル収容部48内には、第2ロックパウル50が収容されている。各第2ロックパウル50はパウル収容部48内に形成されたパウル支持ピン52によりスプール20と平行な軸周りに回動可能に軸支されている。各第2ロックパウル50は基本的にパウル収容部48内に収容されているが、パウル支持ピン52周りの一方へ回動すると、各第2ロックパウル50の先端側はパウル収容部48の外周部における開口部分から外側へ突出する。
一方、上記の第2ロックベース46を介してスプール20とは反対側には回転円板54が設けられている。回転円板54は基本的にスプール20に対して同軸的に相対回転可能にスプール20に軸支されている。回転円板54の第2ロックベース46側の端面からは一対の誘導ピン56が突出形成されている。これらの誘導ピン56は上記の第2ロックパウル50に対応して設けられている。
これらの誘導ピン56に対応して第2ロックパウル50の各々には長孔58が形成されており、誘導ピン56はこの長孔58に入り込んでいる。長孔58は幅寸法が誘導ピン56の外径寸法よりも極僅かに大きく、スプール20周りの一方へ回転円板54と共に誘導ピン56が回動すると、誘導ピン56が長孔58の内壁を押圧して第2ロックパウル50をパウル支持ピン52周りに回動させる構造になっている。
また、回転円板54の第2ロックベース46側の端面からは平板状のプレート60が突出形成されている。このプレート60に対応して第2ロックベース46には矩形のばね収容孔62が形成されている。ばね収容孔62の内側には回転円板付勢ばね64が収容されている。
回転円板付勢ばね64は圧縮コイルスプリングとされており、その一端がばね収容孔62の内壁に圧接して、他端はばね収容孔62の内側に入り込んだプレート60に圧接している。回転円板54は、プレート60が回転円板付勢ばね64の付勢力を受けることでスプール20周りの一方へ回動可能で、この方向に回転円板54が回動すると、誘導ピン56が第2ロックパウル50をパウル支持ピン52周りの一方へ回動させるようになっている。
一方、図5及び図6に示されるように、ばね収容孔62の底部には透孔66が形成されている。この透孔66に対応してスプール20にはストッパ収容孔70が形成されている。ストッパ収容孔70は、スプール20の軸心に対して平行で、一端が第1ロックベース34側でのスプール20の端部で開口し、他端が第2ロックベース46側でのスプール20の端部で開口しており、ストッパ収容孔70は、その一端から他端まで内径寸法が変わらない。
このストッパ収容孔70の内側には、第2エネルギー吸収部材及び制御手段としてのストッパワイヤ74が収容されている。ストッパワイヤ74はスプール20の軸方向に沿って長手の棒状に形成されており、ストッパワイヤ74の一端側は、ストッパ収容孔70の第1ロックベース34側の開口端からストッパ収容孔70の外部に突出している。
さらに、ストッパワイヤ74のスプール20から突出した部分に対応してスプール20の第1ロックベース34側の端部及び第1ロックベース34のスプール20側の端部の少なくとも何れか一方(本実施の形態では、スプール20の端部)にワイヤガイド溝82(図7(A)参照)が形成されている。ワイヤガイド溝82はスプール20の中心軸線を曲率中心として湾曲しており、このワイヤガイド溝82の内側にストッパワイヤ74の一端側が入り込んで、ワイヤガイド溝82に倣って湾曲している。
さらに、ストッパワイヤ74の一端部はワイヤガイド溝82内にて第1ロックベース34側に屈曲しており、図8にも示される第1ロックベース34に形成されたワイヤ係止孔84に入り込んでいる。
一方、ストッパワイヤ74の他端側はストッパ収容孔70の第2ロックベース46側の端部からスプール20の外部へ突出している。さらに、ストッパワイヤ74は、透孔66を通過してプレート60を介して回転円板付勢ばね64とは反対側でばね収容孔62の内側へ入り込み、回転円板付勢ばね64の付勢力で回転しようとするプレート60にストッパワイヤ74の他端が干渉している。
図1及び図2に示されるように、脚板18の外側にはベース86が脚板18に一体的に連結されている。ベース86には円孔88がスプール20に対して同軸的に形成されている。円孔88は内径寸法が第2ロックベース46よりも十分に大きく、第2ロックベース46は円孔88を貫通している。円孔88には、移動部材としてのロックリング90が回転自在に軸支されている。ロックリング90は全体的にリング状に形成されている。また、ロックリング90の内周部には内側ラチェット92が形成されており、第2ロックパウル50がパウル支持ピン52周りの一方へ回動して第2ロックパウル50の先端側がパウル収容部48の外側へ突出すると、第2ロックパウル50先端側の第2ロックパウルラチェット94が内側ラチェット92に噛み合う。
また、ロックリング90の外周一部には、被係合部としての断面三角形状の外周溝96が形成されている。この外周溝96に対応してベース86には、円孔88に連通したカム収容孔98が形成されている。カム収容孔98の内側には、作動部材としての略矩形板状のカム100が設けられている。カム100は、脚板18から突出形成された支持軸102に回転自在に支持されており、支持軸102はロックリング90の外周溝96に比し引出方向側に配置されている。カム100は、係合部としての一端側の角部100Aが、ロックリング90の外周溝96の巻取方向側面96Aに係合可能にされており、カム100は、自重によって、角部100Aがロックリング90の外周溝96から離間する方向への回転力が付与される。カム100には、脚板18から突出形成された位置決め手段としてのシェアピン104が貫通されており、これにより、カム100の回転が規制されて、カム100の角部100Aがロックリング90の外周溝96の巻取方向側面96Aに係合(当接)されている。
カム100の角部100Aがロックリング90の外周溝96の巻取方向側面96Aに係合された状態では、ロックリング90が引出方向へ回転しようとすると、カム100の角部100Aがロックリング90の外周溝96の巻取方向側面96Aによって引出方向へ押圧されて、カム100に角部100Aがロックリング90の外周溝96から離間する方向への回転力が作用するが、カム100の回転がシェアピン104によって規制されることで、ロックリング90の引出方向への回転力をシェアピン104が受け止めて、ロックリング90の引出方向への回転が規制(阻止)される。
ベース86には、カム100の下方において、シリンダ収容孔106が形成されている。シリンダ収容孔106は上記のカム収容孔98に連通しており、その内側には、筒状のシリンダ108が固定されている。シリンダ108の上側端部には、駆動部材としてのピストン110が収容されており、ピストン110の上端はカム収容孔98内に突出している。
シリンダ108の下側端部には、駆動手段としてのガスジェネレータ112(マイクロガスジェネレータ)が固定されており、ガスジェネレータ112は、ベース86に形成されたジェネレータ収容孔114の内側に配置されて、ベース86に固定されている。ガスジェネレータ112の内側には、点火剤やガス発生剤等の薬剤と、電気的な着火信号が入力されることで点火剤を点火する着火装置と、が収容されている。ガスジェネレータ112の着火装置は、図示しないECU(制御装置)に接続されている。
ECUは、車両の急減速状態を検知する加速度センサの他、例えば、車両前方の障害物までの距離が一定値未満になったことを検出する測距センサ等、車両が急減速になったことや車両が急減速状態になりそうなことを直接又は間接的に検出する危険予知手段と、車両の座席に作用する荷重を検出する荷重センサや、スプール20からウエビングベルト22が一定量以上引き出されたことを検出するベルトセンサ等、座席に着座した乗員の体格を直接又は間接的に検出する体格検出手段の双方に直接又は間接的に接続されている。
危険予知手段からの信号に基づき、車両が急減速状態になった場合や車両が急減速状態になりそうな場合とECUが判定し、且つ、座席に着座した乗員の体格が予め定められた基準値未満であると判定した場合に、ガスジェネレータ112の着火装置に対してECUから着火信号が出力されて、ガスジェネレータ112が作動される。
ガスジェネレータ112の着火装置に着火信号が入力されることで点火剤が着火され、更に、着火された点火剤がガス発生剤を燃焼させると、ガスジェネレータ112の内部で瞬時にガス(流体)が発生する。このガスの圧力は、シリンダ108を介してピストン110を上側へ押し出す(駆動させる)ように作用し、シリンダ108の上側へ押し出されたピストン110がカム100の他端側部分を上側へ押圧することで、カム100が、シェアピン104を破断ししつ、角部100Aをロックリング90の外周溝96から離間させる方向へ回転(作動)される。
ベース86は、脚板18とは反対側において、被覆部材としての樹脂製のカバー(図示省略)に被覆されており、カバーの内部には、第2ロック機構44が収容されている。
次に、本実施の形態の作用並びに効果について説明する。
(第1ロック機構32の動作)
ウエビング巻取装置10は、スプール20から引き出されたウエビングベルト22が車両の乗員の身体に装着された状態で、例えば、車両が急減速状態になり、第1ロック機構32が作動すると、先ず、回転部材38の引出方向への回転が規制される。
次いで、車両急減速時の慣性で前方へ移動しようとする乗員の身体が、ウエビングベルト22を急激に引っ張ってスプール20を引出方向へ回転させようとすると、トーションシャフト24を介してスプール20に一体的に連結されている第1ロックベース34が引出方向に回転する。
ここで、この状態で、上記のように回転部材38の引出方向への回転が規制されていると、第1ロックベース34と回転部材38との間に相対回転が生じ、第1ロックパウル36が第1ロックベース34に接近する。
これにより、第1ロックパウル36のラチェット歯が第1ロックベース34のラチェット歯に噛み合い、第1ロックベース34の引出方向への回転、ひいては、スプール20の引出方向への回転が規制されて、スプール20からのウエビングベルト22の引き出しが規制される。これにより、ウエビングベルト22によって前方へ移動しようとする乗員の身体を確実に拘束できる。
(トーションシャフト24の動作)
以上のように、第1ロックパウル36によって第1ロックベース34の回転が規制された状態で、更に大きな力で乗員の身体がウエビングベルト22を引っ張り、この引っ張り力に基づく引出方向へのスプール20の回転力が第1変形部28の機械的強度を上回ると、第1ロックベース34に第1結合部30が連結されたままの状態で第1変形部28が捩れ、この捩れ分だけスプール20が引出方向に回転する。
したがって、このスプール20の引出方向への回転量分だけスプール20からウエビングベルト22が引き出される。これにより、ウエビングベルト22による乗員の拘束力が僅かに弱まると共に、上記の捩れ変形分だけウエビングベルト22の引っ張りに供されるエネルギーが吸収される。
(ストッパワイヤ74の動作)
さらに、上記のように、第1ロックベース34に対してスプール20が引出方向に回転すると言うことは、相対的にはスプール20に対して第1ロックベース34が巻取方向に回転すると言うことである。このように、スプール20に対して第1ロックベース34が巻取方向に回転すると、第1ロックベース34に形成されたワイヤ係止孔84にストッパワイヤ74の一端が入り込んだままの状態で、ストッパワイヤ74が第1ロックベース34のワイヤガイド溝82に案内されつつ引っ張られる。
但し、ストッパワイヤ74はストッパ収容孔70の内側ではその長手方向がスプール20の軸方向に沿っているのに対し、第1ロックベース34がストッパワイヤ74を引っ張る方向は巻取方向である。このため、図7(B)に示されるように、第1ロックベース34に引っ張られたストッパワイヤ74は、ストッパ収容孔70の第1ロックベース34側の開口端の縁でしごかれながらワイヤガイド溝82に倣い、その長手方向がワイヤガイド溝82の長手方向、すなわち、スプール20の回転周方向になるように変形させられる。
このように、ストッパワイヤ74が引っ張られて変形させられることによっても、ウエビングベルト22による乗員の拘束力が僅かに弱まると共に、ストッパワイヤ74の変形分だけウエビングベルト22の引っ張りに供されるエネルギーが吸収され、このストッパワイヤ74の変形分のエネルギー吸収量が第1変形部28の捩れ分のエネルギー吸収量に重畳され、効果的にウエビングベルト22の引っ張りに供されるエネルギーを吸収できる。
(第2ロック機構44の動作)
さらに、上記のように、ストッパ収容孔70の内側でストッパワイヤ74が第1ロックベース34側へ移動すると、ばね収容孔62内に入り込んでいたストッパワイヤ74の他端側は、透孔66を通り抜けてばね収容孔62内から離脱し、ストッパ収容孔70のロックベース46側の端部からストッパ収容孔70に引き込まれる。このように、ばね収容孔62内からストッパワイヤ74が抜け出ると、プレート60に対するストッパワイヤ74の干渉が解消される。ストッパワイヤ74からの干渉が解消されたプレート60は、回転円板付勢ばね64の付勢力を受けてばね収容孔62内を回動する。
プレート60は回転円板54に一体であるため、回転円板付勢ばね64の付勢力でプレート60が回動することで、回転円板54は第2ロックベース46に対して巻取方向に回転する。第2ロックベース46に対して回転円板54が巻取方向に回転すると誘導ピン56が長孔58の内壁を押圧して第2ロックパウル50をパウル支持ピン52周りの一方へ回動させる。
このように、第2ロックパウル50が回動すると第2ロックパウル50の先端が第2ロックベース46の外部に突出して、第2ロックパウル50先端の第2ロックパウルラチェット94がロックリング90の内側ラチェット92に噛み合う(図3参照)。
ところで、ウエビングベルト22が引っ張られているスプール20は引出方向へ回転しようとしている。このため、第2ロックベース46と共に第2ロックパウル50が引出方向へ回転しようとする。
したがって、この第2ロックベース46の引出方向への回転力は、第2ロックパウル50が噛み合うロックリング90に伝えられ、ロックリング90は引出方向へ回転しようとする。この状態で、カム100の角部100Aがロックリング90の外周溝96の巻取方向側面96Aに係合されていれば、カム100によってロックリング90の引出方向への回転が規制される。
ロックリング90の引出方向への回転規制が成されると、第2ロックベース46の引出方向への回転もまた規制される。この状態で、乗員の身体がウエビングベルト22を引っ張った際の引っ張り力に基づくスプール20の引出方向への回転力が、第1変形部28の機械的強度と第2変形部40の機械的強度との和を上回ると、第2ロックベース46に第2結合部42が連結されたままの状態で第2変形部40が第1変形部28と共に捩れ、この捩れ分だけスプール20が引出方向に回転する。
したがって、このスプール20の引出方向への回転量分だけスプール20からウエビングベルト22が引き出される。これにより、ウエビングベルト22による乗員の拘束力が僅かに弱まると共に、上記の捩れ変形分だけウエビングベルト22の引っ張りに供されるエネルギーが吸収される。このため、第1変形部28及び第2変形部40の捩じり変形によるエネルギー吸収が生じ、トーションシャフト24による制限荷重が高荷重にされる。
一方、図4に示す如く、第1ロック機構32が動作する前に、車両が急減速状態又は急減速直前の状態になり、且つ、体格検出手段からの信号に基づき、ECUが座席に着座している乗員の体格が、予め定められた基準値未満であると判定し、これにより、ECUから着火信号が出力されると、ガスジェネレータ112が作動する。ガスジェネレータ112が作動すると、ピストン110がシリンダ108の上側へ押し出されて、カム100の他端側部分を上側へ押圧することで、カム100がシェアピン104を破断ししつ回転されて、カム100の角部100Aがロックリング90の外周溝96から離間される。
この状態では、第2ロックベース46及び第2ロックパウル50を介してロックリング90にスプール20の引出方向への回転力が伝えられると、ロックリング90がスプール20と共に引出方向に回転する。したがって、この状態では、第1変形部28に捩れは生じるが、第2変形部40に捩れが生じない。このため、第1変形部28の捩じり変形によるエネルギー吸収のみが生じ、トーションシャフト24による制限荷重が低荷重にされる。
すなわち、本実施の形態では、ガスジェネレータ114を制御することで、第2変形部40に変形を生じさせるモード(高荷重モード)と、第2変形部40に変形を生じさせないモード(低荷重モード)とを選択して切り替えることができる。これにより、ウエビングベルト22を装着している乗員の体格等に応じた適切なエネルギー吸収をすることができる。
また、ガスジェネレータ114が作動されない際にカム100がロックリング90の外周溝96に係合されてトーションシャフト24による制限荷重が高荷重にされる一方、ガスジェネレータ114が作動された際にカム100がロックリング90の外周溝96から離間されてトーションシャフト24による制限荷重が低荷重にされる。
このように、カム100がロックリング90の外周溝96に係合された状態(高荷重モード)からガスジェネレータ114の作動によってカム100がロックリング90の外周溝96から離間された状態(低荷重モード)に変更される。このため、カム100がロックリング90の外周溝96から離間された状態(低荷重モード)からガスジェネレータ114の作動によってカム100がロックリング90の外周溝96に係合された状態(高荷重モード)に変更される場合に比し、構成を簡単にすることができると共に、トーションシャフト24による制限荷重を早期に高荷重にすることができ、かつ、仮にガスジェネレータ114の作動が遅い場合でも、トーションシャフト24による制限荷重を高荷重で保持するため、乗員の移動量を抑えることができる。しかも、カム100がロックリング90の外周溝96に係合された状態からカム100がロックリング90の外周溝96から離間された状態に変更されるため、ロックリング90の外周溝96に対するカム100の組付精度が良く、ロックリング90とカム100との間で駆動力のロスがないため、カム100に余計な力が不要であり、カム100の作動を安定させることができる。
ここで、第2ロック機構44では、ガスジェネレータ112に駆動されるピストン110とロックリング90との間に、カム100のみが介在される構造である。このため、第2ロック機構44の部品点数を少なくできて、第2ロック機構44の構造を簡単にすることができる。これにより、第2ロック機構44の組付作業を容易にすることができると共に、コストを低減することができる。
さらに、カム100が1箇所(角部100A)においてロックリング90の外周溝96に係合されている。このため、ロックリング90の外周溝96に対するカム100の位置合わせを簡単にすることができ、ロックリング90の外周溝96に対するカム100の組付精度を容易に良くすることができて、カム100がロックリング90の引出方向への回転を適切に規制することができる。
また、カム100のロックリング90への係合位置(角部100A位置)に比し、カム100の支持位置(支持軸102位置)が、ロックリング90の引出方向側に配置されている。このため、カム100の角部100Aがロックリング90の外周溝96に係合してロックリング90の引出方向への回転を阻止するために、ロックリング90の外周溝96へのカム100の係合部分(角部100A)を、ロックリング90の巻取方向へ傾斜させた形状にする必要がなく、当該カム100の係合部分の形状を簡単にすることができて、当該カム100の係合部分の強度を高くすることができる。しかも、ロックリング90の外周溝96からの荷重を支持軸102も受けることができるため、カム100のロックリング90への係合を安定させることができる。
さらに、ガスジェネレータ112が作動されてカム100の角部100Aがロックリング90の外周溝96から離間された後に、再度カム100の角部100Aがロックリング90の外周溝96の巻取方向側面96Aに係合しても、カム100の角部100Aが、ロックリング90の外周溝96の巻取方向側面96Aに押圧されて、ロックリング90の外周溝96から離間される。このため、ガスジェネレータ112が作動された後にロックリング90の引出方向への回転が不要に規制されることを防止することができる。
なお、本実施の形態では、カム100の回転をシェアピン104によって規制する構成としたが、カム100の回転がシェアピン104によって規制されない構成としてもよい。この場合、ロックリング90が引出方向へ回転してロックリング90の外周溝96の巻取方向側面96Aにカム100の角部100Aが押圧された際にカム100に角部100Aがロックリング90へ接近する方向への回転力が作用する構成にされる。さらに、カム100が自重によって角部100Aをロックリング90の外周溝96へ接近される方向への回転力を付与される構成や、車両の通常時にカム100の回動を阻止すると共に車両の急減速時にカム100の回動の阻止が解除される位置決め手段をカバー等に設けた構成にするのが好ましい。
また、本実施の形態において、ガスジェネレータ112が発生したガスによってシリンダ108内が高圧にされて、ピストン110がシリンダ108の上側へ押し出された状態が保持されることで、カム100の角部100Aがロックリング90の外周溝96から離間された状態が保持される構成としてもよい。これにより、ガスジェネレータ112が作動された後に、カム100の角部100Aがロックリング90の外周溝96の巻取方向側面96Aに係合することを確実に防止できて、ロックリング90の引出方向への回転が不要に規制されることを確実に防止することができる。
<第2の実施の形態>
次に、図9乃至図12を用いて本発明の第2の実施の形態について説明する。
本実施の形態に係るウエビング巻取装置200は、第1の実施の形態と、ほぼ同様の構成であるが、以下の点で異なる。
図9及び図10に示す如く、本実施の形態に係るウエビング巻取装置200では、ロックリング90の外周一部に、被係合部としての矩形板状のストッパ配置孔202が形成されており、ストッパ配置孔202の下端はロックリング90の外周から開放されている。このストッパ配置孔202に対応してベース86には、円孔88に連通したストッパ収容孔204が形成されている。ストッパ配置孔202の内側には、作動部材としての略矩形板状のストッパ206が収容されており、ストッパ206は、ロックリング90に係合(配置)されている。ストッパ206はロックリング90の外周からストッパ収容孔204内に突出しており、ストッパ206はストッパ収容孔204の引出方向側面204Aに当接されている。ストッパ206の上部には断面矩形状のシェアピン配置凹部208が形成されると共に、ストッパ配置孔202の外周面には円柱状のシェアピン210が形成されており、シェアピン配置凹部208の下面がシェアピン210に当接されることで、ストッパ206の全体がストッパ配置孔202内に完全に収容されることが阻止されている。ストッパ206は、脚板18から突出形成された位置決め手段としてのシェアピン(図示省略)によってストッパ配置孔202からの脱落が阻止されている。なお、ストッパ206は、位置決め手段として例えばストッパ配置孔202の内側に圧入される等によって、ストッパ配置孔202からの脱落が阻止されてもよい。
ストッパ206がロックリング90の外周から突出してストッパ収容孔204の引出方向側面204Aに当接された状態では、ロックリング90が引出方向へ回転しようとすると、ロックリング90の引出方向への回転力をストッパ206を介してストッパ収容孔204の引出方向側面204Aが受け止めて、ロックリング90の引出方向への回転が規制(阻止)される。
ベース86のシリンダ収容孔106は、上記のストッパ収容孔204に連通しており、シリンダ収容孔106の内側に固定されたシリンダ108の上端部に収容されたピストン110の上端は、ストッパ収容孔204内に突出して、ストッパ206の下方に配置されている。
ガスジェネレータ112が作動されて、シリンダ108の上側へピストン110が押し出されると、ピストン110がストッパ206を上側へ押圧することで、ストッパ206が、シェアピン210及び脚板18から突出形成されたシェアピンを破断ししつ、全体をストッパ配置孔202内に完全に収容される(作動される)。
ところで、図11に示す如く、車両が急減速状態になり、第2ロックパウル50がロックリング90に噛み合って、スプール20、第2ロックベース46及び第2ロックパウル50を介してロックリング90が引出方向へ回転しようとする状態で、ストッパ206がロックリング90の外周から突出してストッパ収容孔204の引出方向側面204Aに当接されていれば、ストッパ206によってロックリング90の引出方向への回転が規制される。このため、第1変形部28及び第2変形部40の捩じり変形によるエネルギー吸収が生じ、トーションシャフト24による制限荷重が高荷重にされる。
一方、図12に示す如く、第1ロック機構32が動作する前に、車両が急減速状態又は急減速直前の状態になり、且つ、ガスジェネレータ112が作動されると、シリンダ108の上側へピストン110が押し出されて、ピストン110がストッパ206を上側へ押圧することで、ストッパ206が、シェアピン210及び脚板18から突出形成されたシェアピンを破断ししつ、全体をストッパ配置孔202内に完全に収容される。この状態では、スプール20、第2ロックベース46及び第2ロックパウル50を介してロックリング90に引出方向への回転力が伝えられると、ロックリング90が引出方向に回転する。このため、第1変形部28の捩じり変形によるエネルギー吸収のみが生じ、トーションシャフト24による制限荷重が低荷重にされる。
ここで、第2ロック機構44では、ガスジェネレータ112に駆動されるピストン110とロックリング90との間に、ストッパ206のみが介在される構造である。このため、第2ロック機構44の部品点数を少なくできて、第2ロック機構44の構造を簡単にすることができる。これにより、第2ロック機構44の組付作業を容易にすることができると共に、コストを低減することができる。
さらに、ストッパ206が1箇所(上側部分)においてロックリング90のストッパ配置孔202に係合されている。このため、ロックリング90に対するストッパ206の位置合わせを簡単にすることができ、ロックリング90のストッパ配置孔202に対するストッパ206の組付精度を容易に良くすることができて、ストッパ206がロックリング90の引出方向への回転を適切に規制することができる。
また、ストッパ206が、ロックリング90のストッパ配置孔202に部分的に収容されると共に、ロックリング90の外周から突出してストッパ収容孔204の引出方向側面204Aに当接されている。このため、ロックリング90の引出方向への回転を阻止するためのストッパ206の形状を簡単にすることができて、ストッパ206の強度を高くすることができる。
さらに、ガスジェネレータ112が作動された後には、ガスジェネレータ112が発生したガスによってシリンダ108内が高圧にされて、ピストン110がシリンダ108の上側へ押し出された状態が保持されることで、ストッパ206がロックリング90の外周から突出することがピストン110によって阻止される。このため、ガスジェネレータ112が作動された後に、ストッパ206がストッパ収容孔204の引出方向側面204Aに当接することを確実に防止できて、ロックリング90の引出方向への回転が不要に規制されることを確実に防止することができる。
<第3の実施の形態>
次に、図13乃至図16を用いて本発明の第3の実施の形態について説明する。
本実施の形態に係るウエビング巻取装置300は、第1の実施の形態と、ほぼ同様の構成であるが、以下の点で異なる。
図13及び図14に示す如く、本実施の形態に係るウエビング巻取装置300では、ロックリング90外周の外周溝96の巻取方向側面96Aが水平に配置されている。外周溝96に対応してベース86には、円孔88に連通したピストン収容孔302が形成されている。
ベース86のシリンダ収容孔106は、ピストン収容孔302に連通しており、シリンダ収容孔106の内側に固定されたシリンダ108の上側端部に部分的に収容されたピストン110は、作動部材としても機能して、ピストン収容孔302内に突出している。ピストン110は、略横T字形板状にされており、ピストン110の上端はロックリング90の外周溝96の巻取方向側面96Aに係合(当接)されている。ピストン110は、位置決め手段(例えばカバーに形成された位置決め突起)によって位置決めされている。
ピストン110の上端がロックリング90の外周溝96の巻取方向側面96Aに係合された状態では、ロックリング90が引出方向へ回転しようとすると、ロックリング90の引出方向への回転力をピストン110が受け止めて、ロックリング90の引出方向への回転が規制(阻止)される。
ガスジェネレータ112が作動されると、シリンダ108の上側端部の側方へピストン110が位置決め手段を破断ししつ押し出されて(駆動及び作動されて)、ロックリング90の外周溝96の巻取方向側面96Aへのピストン110上端の係合が解除される。
ところで、図15に示す如く、車両が急減速状態になり、第2ロックパウル50がロックリング90に噛み合って、スプール20、第2ロックベース46及び第2ロックパウル50を介してロックリング90が引出方向へ回転しようとする状態で、ピストン110の上端がロックリング90の外周溝96の巻取方向側面96Aに係合されていれば、ピストン110によってロックリング90の引出方向への回転が規制される。このため、第1変形部28及び第2変形部40の捩じり変形によるエネルギー吸収が生じ、トーションシャフト24による制限荷重が高荷重にされる。
一方、図16に示す如く、第1ロック機構32が動作する前に、車両が急減速状態又は急減速直前の状態になり、且つ、ガスジェネレータ112が作動されると、シリンダ108の上側端部の側方へピストン110が位置決め手段を破断ししつ押し出されて、ロックリング90の外周溝96の巻取方向側面96Aへのピストン110上端の係合が解除される。この状態では、スプール20、第2ロックベース46及び第2ロックパウル50を介してロックリング90に引出方向への回転力が伝えられると、ロックリング90が引出方向に回転する。このため、第1変形部28の捩じり変形によるエネルギー吸収のみが生じ、トーションシャフト24による制限荷重が低荷重にされる。
ここで、第2ロック機構44では、ガスジェネレータ112に駆動されるピストン110とロックリング90との間に、何も介在されない構造である。このため、第2ロック機構44の部品点数を少なくできて、第2ロック機構44の構造を簡単にすることができる。これにより、第2ロック機構44の組付作業を容易にすることができると共に、コストを低減することができる。
さらに、ピストン110が1箇所(上端)においてロックリング90の外周溝96に係合されている。このため、ロックリング90の外周溝96の巻取方向側面96Aに対するピストン110上端の位置合わせを簡単にすることができ、ロックリング90の外周溝96の巻取方向側面96Aに対するピストン110の組付精度を容易に良くすることができて、ピストン110がロックリング90の引出方向への回転を適切に規制することができる。
また、ピストン110が、シリンダ108の上側端部から部分的に突出して、上端をロックリング90の外周溝96の巻取方向側面96Aに係合されている。このため、ロックリング90の引出方向への回転を阻止するためのピストン110の形状を簡単にすることができて、ピストン110の強度を高くすることができる。
さらに、ガスジェネレータ112が作動された後には、ガスジェネレータ112が発生したガスによってシリンダ108内が高圧にされて、ピストン110がシリンダ108の上側端部の側方へ押し出された状態が保持される。このため、ガスジェネレータ112が作動された後に、ピストン110がロックリング90の外周溝96の巻取方向側面96Aに係合することを確実に防止できて、ロックリング90の引出方向への回転が不要に規制されることを確実に防止することができる。
<第4の実施の形態>
次に、図17乃至図20を用いて本発明の第4の実施の形態について説明する。
本実施の形態に係るウエビング巻取装置400は、第1の実施の形態と、ほぼ同様の構成であるが、以下の点で異なる。
図17及び図18に示す如く、本実施の形態に係るウエビング巻取装置400では、ロックリング90の外周一部に、被係合部としての略半球状のストッパ部配置孔402が形成されており、ストッパ部配置孔402の下端はロックリング90の外周から開放されている。このストッパ部配置孔402に対応してベース86には、円孔88に連通した柱状のストッパ部収容孔404が形成されている。
ベース86のシリンダ収容孔106は、ストッパ部収容孔404に連通しており、シリンダ収容孔106の内側に固定されたシリンダ108の上側端部に収容されたピストン110は、上側の軸状のストッパ部406と、下側の板状のピストン部408と、が一体にされて構成されて、作動部材としても機能している。ストッパ部406はピストン部408から上側へ突出されており、ストッパ部406は、シリンダ108の上壁を貫通して、ストッパ部収容孔404を介して上端がロックリング90のストッパ部配置孔402に係合(挿入)されている。ピストン110(ピストン部408)は、位置決め手段(例えばシリンダ108に形成された位置決め突起)によって位置決めされて、シリンダ108内の下側への移動が規制されている。
ピストン110のストッパ部406上端がロックリング90のストッパ部配置孔402に係合された状態では、ロックリング90が引出方向へ回転しようとすると、ロックリング90の引出方向への回転力をストッパ部406が受け止めて、ロックリング90の引出方向への回転が規制(阻止)される。
ガスジェネレータ112が作動されると、シリンダ108内をピストン110(ピストン部408)が位置決め手段を破断ししつ下側へ移動されて(駆動及び作動されて)、ロックリング90のストッパ部配置孔402へのピストン部408上端の係合が解除される。
ところで、図19に示す如く、車両が急減速状態になり、第2ロックパウル50がロックリング90に噛み合って、スプール20、第2ロックベース46及び第2ロックパウル50を介してロックリング90が引出方向へ回転しようとする状態で、ピストン110のストッパ部406上端がロックリング90のストッパ部配置孔402に係合されていれば、ストッパ部406によってロックリング90の引出方向への回転が規制される。このため、第1変形部28及び第2変形部40の捩じり変形によるエネルギー吸収が生じ、トーションシャフト24による制限荷重が高荷重にされる。
一方、図20に示す如く、第1ロック機構32が動作する前に、車両が急減速状態又は急減速直前の状態になり、且つ、ガスジェネレータ112が作動されると、シリンダ108内をピストン110(ピストン部408)が位置決め手段を破断ししつ下側へ移動されて、ロックリング90のストッパ部配置孔402へのピストン110(ストッパ部406の上端)の係合が解除される。この状態では、スプール20、第2ロックベース46及び第2ロックパウル50を介してロックリング90に引出方向への回転力が伝えられると、ロックリング90が引出方向に回転する。このため、第1変形部28の捩じり変形によるエネルギー吸収のみが生じ、トーションシャフト24による制限荷重が低荷重にされる。
ここで、第2ロック機構44では、ガスジェネレータ112に駆動されるピストン110とロックリング90との間に、何も介在されない構造である。このため、第2ロック機構44の部品点数を少なくできて、第2ロック機構44の構造を簡単にすることができる。これにより、第2ロック機構44の組付作業を容易にすることができると共に、コストを低減することができる。
さらに、ピストン110のストッパ部406が1箇所(上端)においてロックリング90のストッパ部配置孔402に係合されている。このため、ロックリング90のストッパ部配置孔402に対するピストン110(ストッパ部406)の位置合わせを簡単にすることができ、ロックリング90のストッパ部配置孔402に対するピストン110(ストッパ部406)の組付精度を容易に良くすることができて、ピストン110のストッパ部406がロックリング90の引出方向への回転を適切に規制することができる。
また、ピストン110のストッパ部406の上端がロックリング90のストッパ部配置孔402に係合されている。このため、ロックリング90の引出方向への回転を阻止するためのピストン110(ストッパ部406)の形状を簡単にすることができて、ピストン110(ストッパ部406)の強度を高くすることができる。
さらに、ガスジェネレータ112が作動された後には、ガスジェネレータ112が発生したガスによってシリンダ108内が高圧にされて、ピストン110(ピストン部408)がシリンダ108内を下側に移動された状態が保持される。このため、ガスジェネレータ112が作動された後に、ピストン110のストッパ部406上端がロックリング90のストッパ部配置孔402に係合することを確実に防止できて、ロックリング90の引出方向への回転が不要に規制されることを確実に防止することができる。
<第5の実施の形態>
次に、図21乃至図24を用いて本発明の第5の実施の形態について説明する。
本実施の形態に係るウエビング巻取装置500は、第1の実施の形態と、ほぼ同様の構成であるが、以下の点で異なる。
図21及び図22に示す如く、本実施の形態に係るウエビング巻取装置500では、ロックリング90外周の外周溝96に対応してベース86に、円孔88に連通したストッパ収容孔502が形成されており、ストッパ収容孔502の内側には、作動部材としての略矩形板状のストッパ504が収容されている。ベース86には、ピストン収容孔506が形成されており、ピストン収容孔506はストッパ収容孔502の下端に連通されている。
ベース86のシリンダ収容孔106は、ピストン収容孔506に連通しており、シリンダ収容孔106の内側に固定されたシリンダ108の上側端部に部分的に収容されたL字形板状のピストン110は、ストッパ収容孔502内に突出して、ストッパ504の下方に配置されている。これにより、ピストン110によってストッパ504の下側への移動が阻止されて、ストッパ504の上端がロックリング90の外周溝96に係合(挿入)されている。
ストッパ504の上端がロックリング90の外周溝96に係合された状態では、ロックリング90が引出方向へ回転しようとすると、ロックリング90の引出方向への回転力をストッパ504が受け止めて、ロックリング90の引出方向への回転が規制(阻止)される。
ガスジェネレータ112が作動されて、シリンダ108の上側端部からピストン110が側方に押し出されると、ピストン110によるストッパ504の下側への移動の阻止が解除されて、ストッパ504が下側へ移動(落下)される(作動される)。
ところで、図23に示す如く、車両が急減速状態になり、第2ロックパウル50がロックリング90に噛み合って、スプール20、第2ロックベース46及び第2ロックパウル50を介してロックリング90が引出方向へ回転しようとする状態で、ストッパ504の上端がロックリング90の外周溝96に係合されていれば、ストッパ504によってロックリング90の引出方向への回転が規制される。このため、第1変形部28及び第2変形部40の捩じり変形によるエネルギー吸収が生じ、トーションシャフト24による制限荷重が高荷重にされる。
一方、図24に示す如く、第1ロック機構32が動作する前に、車両が急減速状態又は急減速直前の状態になり、且つ、ガスジェネレータ112が作動されると、シリンダ108の上側端部からピストン110が側方に押し出されることで、ピストン110によるストッパ504の下側への移動の阻止が解除されて、ストッパ504が下側へ移動され、ロックリング90の外周溝96へのストッパ504上端の係合が解除される。この状態では、スプール20、第2ロックベース46及び第2ロックパウル50を介してロックリング90に引出方向への回転力が伝えられると、ロックリング90が引出方向に回転する。このため、第1変形部28の捩じり変形によるエネルギー吸収のみが生じ、トーションシャフト24による制限荷重が低荷重にされる。
ここで、第2ロック機構44では、ガスジェネレータ112に駆動されるピストン110とロックリング90との間に、ストッパ504のみが介在される構造である。このため、第2ロック機構44の部品点数を少なくできて、第2ロック機構44の構造を簡単にすることができる。これにより、第2ロック機構44の組付作業を容易にすることができると共に、コストを低減することができる。
さらに、ストッパ504が1箇所(上端)においてロックリング90の外周溝96に係合されている。このため、ロックリング90の外周溝96に対するストッパ504の位置合わせを簡単にすることができ、ロックリング90の外周溝96に対するストッパ504の組付精度を容易に良くすることができて、ストッパ504がロックリング90の引出方向への回転を適切に規制することができる。
また、ストッパ504の上端がロックリング90の外周溝96に係合されている。このため、ロックリング90の引出方向への回転を阻止するためのストッパ504の上端の形状を簡単にすることができて、ストッパ504の強度を高くすることができる。
<第6の実施の形態>
次に、図25乃至図28を用いて本発明の第6の実施の形態について説明する。
本実施の形態に係るウエビング巻取装置600は、第1の実施の形態と、ほぼ同様の構成であるが、以下の点で異なる。
図25及び図26に示す如く、本実施の形態に係るウエビング巻取装置600では、ロックリング90外周の外周溝96に対応してベース86に、円孔88に連通したストッパ軸収容孔602が形成されると共に、ストッパ軸収容孔602の下端に連通したストッパ本体収容孔604が形成されている。ストッパ軸収容孔602及びストッパ本体収容孔604の内側には、作動部材としてのストッパ606が収容されている。ストッパ606は、軸状のストッパ軸608の下端が矩形板状のストッパ本体610の上端に固定されて構成されており、ストッパ軸608及びストッパ本体610は、それぞれストッパ軸収容孔602及びストッパ本体収容孔604に収容されている。これにより、ストッパ軸608の上端がロックリング90の外周溝96に係合(挿入)されている。
ストッパ軸608の上端がロックリング90の外周溝96に係合された状態では、ロックリング90が引出方向へ回転しようとすると、ロックリング90の引出方向への回転力をストッパ606が受け止めて、ロックリング90の引出方向への回転が規制(阻止)される。
ベース86のシリンダ収容孔106は、ストッパ本体収容孔604の側部に連通しており、シリンダ収容孔106の内側に固定されたシリンダ108の一端に収容されたピストン110は、ストッパ本体610の側方に配置されている。
ガスジェネレータ112が作動されて、シリンダ108の一端からピストン110が側方に押し出されると、ピストン110によってストッパ本体610が側方へ移動されて、ストッパ軸608とストッパ本体610とが分離されると共に、ストッパ軸608が下側へ移動(落下)される(ストッパ606が作動される)。
ところで、図27に示す如く、車両が急減速状態になり、第2ロックパウル50がロックリング90に噛み合って、スプール20、第2ロックベース46及び第2ロックパウル50を介してロックリング90が引出方向へ回転しようとする状態で、ストッパ軸608の上端がロックリング90の外周溝96に係合されていれば、ストッパ606によってロックリング90の引出方向への回転が規制される。このため、第1変形部28及び第2変形部40の捩じり変形によるエネルギー吸収が生じ、トーションシャフト24による制限荷重が高荷重にされる。
一方、図28に示す如く、第1ロック機構32が動作する前に、車両が急減速状態又は急減速直前の状態になり、且つ、ガスジェネレータ112が作動されると、シリンダ108の一端からピストン110が側方に押し出されることで、ピストン110によってストッパ本体610が側方へ移動されて、ストッパ軸608とストッパ本体610とが分離されると共に、ストッパ軸608が下側へ移動され、ロックリング90の外周溝96へのストッパ軸608上端の係合が解除される。この状態では、スプール20、第2ロックベース46及び第2ロックパウル50を介してロックリング90に引出方向への回転力が伝えられると、ロックリング90が引出方向に回転する。このため、第1変形部28の捩じり変形によるエネルギー吸収のみが生じ、トーションシャフト24による制限荷重が低荷重にされる。
ここで、第2ロック機構44では、ガスジェネレータ112に駆動されるピストン110とロックリング90との間に、ストッパ606のみが介在される構造である。このため、第2ロック機構44の部品点数を少なくできて、第2ロック機構44の構造を簡単にすることができる。これにより、第2ロック機構44の組付作業を容易にすることができると共に、コストを低減することができる。
さらに、ストッパ606のストッパ軸608が1箇所(上端)においてロックリング90の外周溝96に係合されている。このため、ロックリング90の外周溝96に対するストッパ606(ストッパ軸608)の位置合わせを簡単にすることができ、ロックリング90の外周溝96に対するストッパ606(ストッパ軸608)の組付精度を容易に良くすることができて、ストッパ606がロックリング90の引出方向への回転を適切に規制することができる。
また、ストッパ軸608の上端がロックリング90の外周溝96に係合されている。このため、ロックリング90の引出方向への回転を阻止するためのストッパ606(ストッパ軸608の上端)の形状を簡単にすることができて、ストッパ606(ストッパ軸608の上端)の強度を高くすることができる。
本発明の第1の実施の形態に係るウエビング巻取装置の第2ロック機構の構成を示す分解斜視図である。 本発明の第1の実施の形態に係るウエビング巻取装置における第2ロック機構の構成の概略を示す正面図である。 本発明の第1の実施の形態に係るウエビング巻取装置における第2ロック機構の作動状態を示す図2に対応した正面図である。 本発明の第1の実施の形態に係るウエビング巻取装置における第2ロック機構のロックリングのロック解消状態を示す図2に対応した正面図である。 本発明の第1の実施の形態に係るウエビング巻取装置の構成の概略を示す正面断面図である。 本発明の第1の実施の形態に係るウエビング巻取装置の第2ロック機構の構成を示す分解斜視図である。 本発明の第1の実施の形態に係るウエビング巻取装置におけるスプールとストッパワイヤの位置関係を示す正面図で、(A)はストッパワイヤが移動する前の状態を示し、(B)はストッパワイヤが移動した状態を示す。 本発明の第1の実施の形態に係るウエビング巻取装置における第1ロックベースの正面図である。 本発明の第2の実施の形態に係るウエビング巻取装置の第2ロック機構の構成を示す分解斜視図である。 本発明の第2の実施の形態に係るウエビング巻取装置における第2ロック機構の構成の概略を示す正面図である。 本発明の第2の実施の形態に係るウエビング巻取装置における第2ロック機構の作動状態を示す図10に対応した正面図である。 本発明の第2の実施の形態に係るウエビング巻取装置における第2ロック機構のロックリングのロック解消状態を示す図10に対応した正面図である。 本発明の第3の実施の形態に係るウエビング巻取装置の第2ロック機構の構成を示す分解斜視図である。 本発明の第3の実施の形態に係るウエビング巻取装置における第2ロック機構の構成の概略を示す正面図である。 本発明の第3の実施の形態に係るウエビング巻取装置における第2ロック機構の作動状態を示す図14に対応した正面図である。 本発明の第3の実施の形態に係るウエビング巻取装置における第2ロック機構のロックリングのロック解消状態を示す図14に対応した正面図である。 本発明の第4の実施の形態に係るウエビング巻取装置の第2ロック機構の構成を示す分解斜視図である。 本発明の第4の実施の形態に係るウエビング巻取装置における第2ロック機構の構成の概略を示す正面図である。 本発明の第4の実施の形態に係るウエビング巻取装置における第2ロック機構の作動状態を示す図18に対応した正面図である。 本発明の第4の実施の形態に係るウエビング巻取装置における第2ロック機構のロックリングのロック解消状態を示す図18に対応した正面図である。 本発明の第5の実施の形態に係るウエビング巻取装置の第2ロック機構の構成を示す分解斜視図である。 本発明の第5の実施の形態に係るウエビング巻取装置における第2ロック機構の構成の概略を示す正面図である。 本発明の第5の実施の形態に係るウエビング巻取装置における第2ロック機構の作動状態を示す図22に対応した正面図である。 本発明の第5の実施の形態に係るウエビング巻取装置における第2ロック機構のロックリングのロック解消状態を示す図22に対応した正面図である。 本発明の第6の実施の形態に係るウエビング巻取装置の第2ロック機構の構成を示す分解斜視図である。 本発明の第6の実施の形態に係るウエビング巻取装置における第2ロック機構の構成の概略を示す正面図である。 本発明の第6の実施の形態に係るウエビング巻取装置における第2ロック機構の作動状態を示す図26に対応した正面図である。 本発明の第6の実施の形態に係るウエビング巻取装置における第2ロック機構のロックリングのロック解消状態を示す図26に対応した正面図である。
符号の説明
10 ウエビング巻取装置
20 スプール(巻取軸)
22 ウエビングベルト(ウエビング)
24 トーションシャフト(フォースリミッタ機構)
44 第2ロック機構(切替手段)
90 ロックリング(切替手段、移動部材)
100 カム(切替手段、作動部材)
110 ピストン(切替手段、駆動部材、作動部材)
200 ウエビング巻取装置
206 ストッパ(切替手段、作動部材)
300 ウエビング巻取装置
400 ウエビング巻取装置
500 ウエビング巻取装置
504 ストッパ(切替手段、作動部材)
600 ウエビング巻取装置
606 ストッパ(切替手段、作動部材)

Claims (5)

  1. 車両の乗員に装着可能にされたウエビングが巻き取られ、引出方向へ回転されることで前記ウエビングが引き出される巻取軸と、
    車両の緊急時に前記巻取軸の引出方向への回転を許可して前記ウエビングから乗員に作用する荷重を制限荷重に制限するフォースリミッタ機構と、
    車両の緊急時に駆動可能にされた駆動部材と、前記駆動部材の駆動により直接作動される作動部材と、前記作動部材が係合され前記作動部材の作動により移動を許可される移動部材と、を有し、前記移動部材の移動が許可されることで前記制限荷重を高荷重から低荷重へ切り替える切替手段と、
    を備えたウエビング巻取装置。
  2. 車両の乗員に装着可能にされたウエビングが巻き取られ、引出方向へ回転されることで前記ウエビングが引き出される巻取軸と、
    車両の緊急時に前記巻取軸の引出方向への回転を許可して前記ウエビングから乗員に作用する荷重を制限荷重に制限するフォースリミッタ機構と、
    車両の緊急時に駆動可能にされた駆動部材と、前記駆動部材が係合され前記駆動部材の駆動により移動を許可される移動部材と、を有し、前記移動部材の移動が許可されることで前記制限荷重を高荷重から低荷重へ切り替える切替手段と、
    を備えたウエビング巻取装置。
  3. 車両の乗員に装着可能にされたウエビングが巻き取られ、引出方向へ回転されることで前記ウエビングが引き出される巻取軸と、
    車両の緊急時に前記巻取軸の引出方向への回転を許可して前記ウエビングから乗員に作用する荷重を制限荷重に制限するフォースリミッタ機構と、
    車両の緊急時に作動可能にされた作動部材と、前記作動部材が1箇所において係合可能にされ前記作動部材の作動により移動の阻止と許可とが切り替えられる移動部材と、を有し、前記作動部材の作動と非作動を切り替えることで前記制限荷重を高荷重と低荷重とに切り替える切替手段と、
    を備えたウエビング巻取装置。
  4. 車両の乗員に装着可能にされたウエビングが巻き取られ、引出方向へ回転されることで前記ウエビングが引き出される巻取軸と、
    車両の緊急時に前記巻取軸の引出方向への回転を許可して前記ウエビングから乗員に作用する荷重を制限荷重に制限するフォースリミッタ機構と、
    車両の緊急時に作動可能にされた作動部材と、前記作動部材が係合可能にされると共に前記作動部材の係合位置に比し前記作動部材の支持位置が移動方向側に配置され前記作動部材の作動により移動の阻止と許可とが切り替えられる移動部材と、を有し、前記作動部材の作動と非作動を切り替えることで前記制限荷重を高荷重と低荷重とに切り替える切替手段と、
    を備えたウエビング巻取装置。
  5. 車両の乗員に装着可能にされたウエビングが巻き取られ、引出方向へ回転されることで前記ウエビングが引き出される巻取軸と、
    車両の緊急時に前記巻取軸の引出方向への回転を許可して前記ウエビングから乗員に作用する荷重を制限荷重に制限するフォースリミッタ機構と、
    車両の緊急時に流体の圧力を介して作動可能にされると共に前記流体の圧力を介して作動状態が保持される作動部材と、前記作動部材の作動により移動の阻止と許可とが切り替えられる移動部材と、を有し、前記作動部材の作動と非作動とを切り替えることで前記制限荷重を高荷重と低荷重とに切り替える切替手段と、
    を備えたウエビング巻取装置。
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