JP2008203086A - 燃料残量通知装置、及び鞍乗型車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】正確な燃料の残量検知を可能とする鞍乗型車両の燃料残量通知装置を提供することにある。
【解決手段】燃料残量通知装置は、圧力センサ14a,14bと、記憶装置と、制御装置を備える。圧力センサ14a,14bは、燃料タンク3内において車体の前後方向又は左右方向の少なくとも一方向に離れて設置される。記憶装置には、圧力センサ14a,14bの設置位置における液圧と、燃料の残量を示す残量値とを関連付けるテーブルが予め格納される。制御装置は、テーブルを参照し、圧力センサ14a,14bから入力される検出値に基づいて残量値を取得する。
【選択図】図3

Description

本発明は、自動二輪車など鞍乗型車両の燃料の残量を検知する燃料残量通知装置、及び当該装置を備える鞍乗型車両において、特に燃料の液圧に基づいて残量を検知する技術に関する。
自動二輪車などの鞍乗型車両では、一般的に燃料タンク内の燃料の残量を検知するためにフロート式の燃料残量通知装置が利用されている。フロート式の燃料残量通知装置では、燃料の液面に浮かせたフロートがアームの端部に取り付けられ、アームの傾斜角度に応じた抵抗値となる可変抵抗を流れる電流又は電圧に基づいて、燃料の残量が検知される。ところが、このような燃料残量通知装置では、正確な燃料の残量が検知できない場合がある。例えば、可変抵抗の表面に燃料に含まれる不純物が付着し、それによって抵抗値が変わってしまい、そのことが正確な残量検知の障害となる場合がある。
この点、圧力センサを用いて、液体の量を検知する方法が提案されている。例えば、特許文献1では、バキュームカーなどの液体運搬車両のタンク内に、前後方向又は左右方向の離れた位置に複数の圧力センサを設置し、当該複数の圧力センサの検出値に基づいてタンク内の液量を算出する方法が提案されている。具体的には、各センサの検出値の差に基づいて、タンクの傾斜を算出した上で、タンクが水平にある時の液面の高さを推定している。そして、当該液面の高さからタンク内の液量を算出している。
特開平7−189333号公報
しかしながら、特許文献1に開示される方法を、自動二輪車などの鞍乗型車両に適用したとしても正確な燃料の残量を検知することは困難であった。つまり、鞍乗型車両に搭載される燃料タンクは、一般的に、フレームなど他の部品との干渉を避けるために複雑な形状を呈しており、複数の圧力センサは燃料タンクの形状に応じた位置に取り付けられることとなる。そのため、例えば、複数の圧力センサの設置される高さが互いに異なる場合には、複数の圧力センサの検出値と、車体の傾斜度とを関係付ける算式を予め定めておくことは難しく、車体が水平にある場合の液面の高さを推定することも困難であった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、その目的の一つは、燃料残量通知装置、及び当該装置を備える鞍乗型車両において、正確な燃料の残量検知を可能とする燃料残量通知装置、及び鞍乗型車両を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係る燃料残量通知装置は、燃料タンク内において車体の前後方向又は左右方向の少なくとも一方向に離れて設置され、各設置位置における燃料の液面の高さに応じた液圧を検出値として出力する複数の圧力検知手段と、前記各設置位置における液圧と、燃料の残量を示す残量値とを関連付けるテーブルを保持する記憶手段と、前記テーブルを参照し、前記複数の圧力検知手段から入力される検出値に基づいて前記残量値を取得する取得手段とを備える。
また、上記課題を解決するために、本発明に係る鞍乗型車両は上記燃料残量通知装置を備える。
本発明によれば、タンクが複雑な形状を呈している場合でも、燃料の残量を検知できるようになる。
本発明の一態様では、前記取得手段が取得した前記残量値の適否を判定する判定手段と、前記判定手段によって適当と判断された前記残量値を表示する表示手段とをさらに備える。この態様によれば、搭乗者はより正確な燃料の残量を知ることができるようになる。
また、この態様では、前記判定手段は、前記取得手段が取得した前記残量値の適否を、前記残量値の減少量に基づいて判定してもよい。このようにすれば、燃料の残量が減少した時に、その度合いに基づいて残量値の適否を判定できる。
また、この態様では、前記燃料残量通知装置は、前記取得手段が取得した前記残量値の増加量に基づいて、給油の有無を判定する給油判定手段をさらに備え、前記判定手段は、前記給油判定手段による判定結果に基づいて、前記取得手段が取得した前記残量値の適否を判定してもよい。このようにすれば、燃料の残量値が大きくなった場合に、その残量値の適否を判定できるようになる。この場合、前記給油判定手段は、さらに車両の動作状態に基づいて、給油の有無を判定してもよい。このようにすれば、より正確に給油の有無を判定できるようになる。
以下、本発明の一実施の形態について図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の実施形態の例である燃料残量通知装置10を搭載する自動二輪車1の側面図である。図1に示すように、自動二輪車1は、燃料残量通知装置10の他に、エンジン2と、燃料タンク3と、前車輪4と、後車輪5とを備えている。
エンジン2は、自動二輪車1の概略中央部に配置され、その下部にクランクケース2aを有している。クランクケース2a内には、クランクシャフト2bの回転速度に応じた頻度でパルス信号を出力するクランクパルスセンサ2cが設置されている。エンジン2から出力された駆動力は、クラッチや、チェーンなどを含む駆動力伝達機構2dを介して、後車輪5に伝達される。
燃料タンク3は、ここで説明する例では、車体の前方から後方に延伸する車体フレーム7に跨るように設けられている。燃料タンク3内には、エンジン2に供給する燃料が貯蔵されている。また、燃料タンク3内には、燃料の残量を検知するための複数(ここでは2つ)の圧力センサ14a,14bが設置されている。
前車輪4は、フロントフォーク8の下端部よって回転可能に支持されている。フロントフォーク8の上方にはハンドル6が設けられている。ハンドル6の前方には、表示装置13が設置されている。表示装置13には、例えば、スピードメータや、タコメータなどが設けられている。本実施の形態では特に、燃料タンク3内の燃料の残量を搭乗者に通知するための燃料計が表示装置13には設けられている。
燃料残量通知装置10について説明する。図2は、燃料残量通知装置10の構成を示すブロック図である。同図に示すように、燃料残量通知装置10は、上述した表示装置13の他に、圧力センサ14a,14bと、制御装置11と、記憶装置12とを備えている。なお、ここで説明する例では、制御装置11と記憶装置12は、エンジンコントロールユニット15に設けられている。
制御装置11は、CPU(Central Processing Unit)を含み、記憶装置12が保持するプログラムに従って動作し、燃料残量通知装置10の全体を制御する。本実施の形態では、特に燃料タンク3内の燃料の残量を検知して、表示装置13に表示する処理を実行する。制御装置11が実行する処理については、後において詳細に説明する。
記憶装置12は、例えば、RAM(Random Access Memory)などの揮発性メモリや、ROM(Read Only Memory)などの不揮発性メモリを備えている。記憶装置12は、制御装置11から入力されるデータを一時的に保持したり、制御装置11が実行するプログラムを予め保持している。本実施の形態では特に、燃料の残量を検知する処理において制御装置11が利用するテーブルを予め保持している。このテーブルについては後において説明する。
表示装置13は、上述したように燃料計を備え、制御装置11から入力される信号に従って、燃料タンク3内の燃料の残量を表示する。燃料計は、例えば、指針の方向によって燃料の残量を表すアナログメータや、燃料の残量を数値で示すデジタルメータである。
圧力センサ14a,14bは、燃料タンク3内において車体の前後方向又は左右方向の少なくとも一方向に離れた位置であって、燃料タンク3の形状に応じた位置に設置される。圧力センサ14a,14bは、例えば、半導体圧力センサであり、各設置位置における燃料の液面の高さに応じた液圧を検出値として制御装置11に出力する。なお、圧力センサ14a,14bは液圧に応じた電気信号を出力し、当該電気信号は、不図示のアナログ・デジタル変換回路によってデジタル信号に変換されて、制御装置11に入力される。
図3は、圧力センサ14a,14bの設置位置の例を説明するための燃料タンク3の概略図である。図3(a)は燃料タンク3の側面図であり、図3(b)は平面図であり、図3(c)は正面図である。
図3に示す例では、燃料タンク3は、車体の前後方向(図3(a)においてAに示す方向)に長くなるよう形成されている。また、図3(a)乃至図3(c)に示すように、燃料タンク3の左右方向(これらの図においてBに示す方向)の中央部3cは、燃料タンク3の内側に窪んでいる。燃料タンク3は、中央部3cの左側に左側収容部3aを有し、右側に右側収容部3bを有している。そして、圧力センサ14aは、右側収容部3bの前部の底壁に設置されている。また、圧力センサ14bは、左側収容部3aの後部の底壁に設置されている。なお、図3で示す例では、燃料タンク3の前部の底壁は、後部の底壁より深くなっている。そのため、圧力センサ14aは、圧力センサ14bより低い位置に設置されている。
燃料タンクの形状は図3に示すものに限られず、例えば、燃料タンクの後部の底壁が前部の底壁より深くなっていてもよい。この場合、後部に設置される圧力センサは、前部に設置される圧力センサより低い位置に設置される。また、燃料タンク3は中央部3cを挟んで左右対称であるが、燃料タンクは左右対称でなくてもよい。この場合、燃料タンクの左側に設けられる圧力センサと右側に設けられる圧力センサは、その設置高さにおいて異なる。
ここで、制御装置11が実行する処理について説明する。図4は、制御装置11の機能ブロック図である。同図に示すように、制御装置11は、機能的には、残量値取得部11aと、給油判定部11bと、適否判定部11cと、表示更新部11dとを含んでいる。
残量値取得部11aは、所定のサンプリング周期(例えば、数ミリ秒)で圧力センサ14a,14bの検出値を取得する。そして、当該取得した検出値に基づいて燃料の残量を示す残量値を取得する。具体的には、圧力センサ14a,14bの各設置位置における燃料の液圧と、燃料の残量値とを関連付けるテーブルが記憶装置12に予め格納されている。残量値取得部11aは、当該テーブルを参照し、圧力センサ14a,14bの検出値に基づいて燃料の残量値を取得する。
図5は、記憶装置12に格納されているデーブルの例を示す図である。同図に示すテーブル(以下、残量値テーブルとする)では、最も上の行は圧力センサ14aが設置される位置での液圧を示し、最も左側の列は圧力センサ14bが設置される位置での液圧を示している。この残量値テーブルでは、圧力センサ14aの設置位置での液圧と、圧力センサ14bの設置位置での液圧とに対応付けて残量値が設定されている。このような残量値デーブルが記憶装置12に格納されている場合、残量値取得部11aは、圧力センサ14a,14bの検出値(例えば、圧力センサ14aの検出値としてa14と、圧力センサ14bの検出値としてb7と)を取得すると、残量値テーブルを参照して、当該検出値に対応する残量値(この例では13)を取得する。
なお、残量値テーブルに格納されている残量値は、燃料タンク3の形状、及び圧力センサ14a,14bの設置位置に応じて、燃料残量通知装置10の製造段階等において設定される。例えば、燃料残量通知装置10の製造段階において、燃料タンク3の傾斜角度を順次変えながら、各傾斜角度における残量値と圧力センサ14a,14bの検出値を取得する。そして、取得した値を残量値テーブルに設定する。
なお、残量値取得部11aは、所定のサンプリング周期で取得する圧力センサ14a,14bの検出値について、時間的な平滑化処理を行ってもよい。そして、当該平滑化処理によって得られた値に対応する燃料の残量値を、残量値テーブルを参照して取得してもよい。例えば、残量値取得部11aは、所定のサンプリング周期T1(例えば、数ミリ秒)より長く設定される時間T2(以下、積算時間とする。例えば、数秒)内に取得した検出値の平均値を算出し、当該平均値に対応する残量値を取得してもよい。なお、この平均値は、例えば、積算時間T2を順次ずらすことによって算出される移動平均値である。また、残量値取得部11aは、積算時間T2の間、サンプリング周期T1毎に取得する検出値を積算し、積算時間T2間に取得された検出値の平均値を算出した後に、検出値の積算を新たに開始し、積算時間T2が経過した後に再び平均値を算出してもよい。
また、記憶装置12に格納されるテーブルは、上述した残量値テーブルに限られない。例えば、記憶装置12に格納されるテーブルでは、圧力センサ14aの設置位置での液圧と、圧力センサ14bの設置位置での液圧とに対応付けて、残量値と液圧とを関連付ける係数が格納されていてもよい。図6(a)及び図6(b)は、この場合のテーブル(以下、係数テーブルとする)の例を示す図である。これらの図に示す係数テーブルにおいても、最も上の行は圧力センサ14aの設置位置での液圧を示し、最も左側の列は圧力センサ14bの設置位置での液圧を示している。これらの係数テーブルでは、圧力センサ14aの設置位置での液圧と、圧力センサ14bの設置位置での液圧とに対応付けて、残量値を算出するための係数が格納されている。このような係数テーブルが記憶装置12に格納されている場合、残量値取得部11aは、圧力センサ14a,14bの検出値を取得すると、2つの係数テーブルを参照し、当該検出値に対応する2つの係数を取得する。そして、残量値取得部11aは、これらの係数の示す割合で、圧力センサ14a,14bの検出値を合成し、合成の結果として得られた値を残量値とする。
具体的な例として、圧力センサ14aの検出値がa2であり、圧力センサ14bの検出値がb7である場合、残量値取得部11aは、2つの係数テーブルを参照して、検出値a2とb7とに対応する係数としてm72とn72とを取得する。そして、a2×m72+b7×n72を残量値とする。
なお、係数テーブルに格納されている係数は、残量値テーブルにおける残量値と同様に、燃料タンク3の形状、及び圧力センサ14a,14bの設置位置に応じて、燃料残量通知装置10の製造段階等において設定される。
給油判定部11bは、残量値取得部11aが取得した残量値の増加量に基づいて、車両が給油されたか否かを判定する。例えば、給油判定部11bは、残量値取得部11aによって取得された残量値が、その直前に取得された残量値から増加している場合に、その増加量を算出する。そして、当該増加量が所定の閾値(以下、給油判定増加量とする)を超えている場合には、給油判定部11bは車両が給油されたものと判断する。
また、給油判定部11bは、残量値の増加量と、車両の動作状態とに基づいて、給油の有無を判定してもよい。例えば、給油判定部11bは、残量値の増加量を算出するとともに、その時点でエンジン2が駆動しているか否かを判定する。そして、増加量が給油判定増加量を超えており、且つ、エンジン2が駆動していない場合に、給油されたものと判断してもよい。なお、給油判定部11bは、例えば、クランクパルスセンサ2cから入力されるパルス信号の有無に基づいて、エンジン2が駆動しているか否かを判定する。
適否判定部11cは、残量値取得部11aによって取得された残量値の適否を判定する。
例えば、適否判定部11cは、残量値取得部11aによって取得された残量値が、その直前に取得された残量値から増加しているか否かを判定する。そして、新たに取得された残量値が、その直前に取得された残量値に比べ増加している場合には、給油判定部11bの判定結果に基づいて、新たに取得された残量値の適否を判定する。具体的には、給油判定部11bによって、車両が給油されたと判断された場合には、適否判定部11cは、今回の残量値が適正であると判断する。一方、給油判定部11bによって車両が給油されたと判断されていない場合には、適否判定部11cは、今回の残量値が誤検出によるものであると判断する。
また、適否判定部11cは、残量値取得部11aによって取得された残量値の減少量に基づいて、新たに取得された残量値の適否を判定する。すなわち、残量値取得部11aが残量値を取得すると、その直前に残量値取得部11aが取得した残量値からの減少量を算出する。そして、当該減少量が所定の閾値(以下、適正減少量とする)より小さい場合には、適否判定部11cは、新たに残量値取得部11aによって取得された残量値が適当であると判断する。一方、算出された減少量が適正減少量より大きい場合には、適否判定部11cは、例えば、新たに残量値取得部11aによって取得された残量値が誤検出によるものと判断する。
また、算出された減少量が適正減少量より大きい場合に、適否判定部11cは、新たに取得された残量値が誤検出によるものと即座に判断するのではなく、直前の残量値から適正減少量を超えて減少する残量値が、予め定める回数だけ継続して取得されるか否かを判定してもよい。これによって、短時間に多くの燃料を消費する走行時においても適切に燃料の残量を検知できるようになる。この処理は、例えば、次のように実行される。
適否判定部11cは、新たに得られた残量値Fiが直前に得られた残量値Fi−1から適正減少量を超えて減少している場合には、残量値Fiに続けて得られた複数(例えば2つ)の残量値Fi+1,Fi+2が、直前の残量値Fi−1より適正減少量以上小さいか否かを判定する。そして、それらの値が、適正減少量以上小さい場合には、適正減少量を超える減少が実際に生じているものと判断し、得られた残量値(例えば、Fi、Fi+1、或いはFi+2)が正しい値であるものと判断する。
表示更新処理部11dは、残量値取得部11aによって残量値が取得され、当該残量値が適否判定部11cによって適当と判断された場合に、表示装置13の表示内容を当該適当と判断された残量値に更新する処理を実行する。
ここで、制御装置11が実行する処理の流れについて説明する。図7は、制御装置11が実行する処理の例を示すフローチャートである。
車両のメインスイッチがオン状態となると、残量値取得部11aは、記憶装置12に格納されているテーブル(例えば、図5に示す残量値テーブル、又は図6に示す係数テーブル)を参照し、圧力センサ14a,14bの検出値に基づいて、燃料の残量値を取得し、当該残量値を残量値F1とする(S101)。ここで残量値取得部11aは、圧力センサ14a,14bの検出値について、上述した時間的な平滑化処理を行った後、当該平滑化処理によって得られた値に対応する残量値を取得してもよい。制御装置11は、S101で残量値取得部11aによって取得された残量値F1を表示装置13の燃料計に表示する(S102)。
サンプリング周期T1又は積算時間T2が経過した後、残量値取得部11aは、圧力センサ14a,14bの検出値に基づいて、再び燃料の残量値を取得し、当該残量値を残量値F2とする(S103)。そして、適否判定部11cは、新たに得られた残量値の適否を判定する処理を実行する。具体的には、適否判定部11cは、残量値F1からの残量値F2の減少量を算出し、当該減少量が適正減少量ΔF1より大きいか否かを判定する(S104)。ここで、減少量が適正減少量ΔF1以下である場合には、適否判定部11cは、残量値F2が残量値F1に比べて増加しているか否かを判定する(S105)。残量値F2が残量値F1に比べて減少している場合には、適否判定部11cは、残量値F2が適正な値であると判断する。そして、表示更新処理部11dは、表示装置13の燃料計に表示されている値を残量値F1から残量値F2に更新する(S106)。その後、制御装置11は、メインスイッチがオフ状態にされたか否かを判断する(S112)。未だ、メインスイッチがオフ状態となっていない場合には、制御装置11は、残量値F1に残量値F2を代入して(S113)、S103の処理に戻る。
一方、S104の判定処理において、残量値F1からの残量値F2の減少量が適正減少量ΔF1を超えている場合には、適否判定部11cは、実際に適正減少量ΔF1を超える減少が生じているか否かを判定する処理を実行する。具体的には、取得処理部11aが、圧力センサ14a,14bの検出値に基づいて、再び燃料の残量値を取得し、当該残量値を残量値F3に代入する(S107)。適否判定部11cは、残量値F1からの残量値F3の減少量を算出し、当該減少量が適正減少量ΔF1より大きいか否かを判定する(S108)。ここで、減少量が適正減少量ΔF1より大きい場合には、適否判定部11cは、実際に適正減少量ΔF1を超える減少が生じていると判断する。そして、表示更新処理部11dは、表示装置13の燃料計に表示されている値を残量値F3に更新する(S109)。一方、S108の判定の結果、減少量が適正減少量ΔF1以下である場合には、適否判定部11cは残量値F2が誤検出によるものと判断する。その結果、表示装置13に表示される値は、表示更新処理部11dによって更新されることなく、制御装置11の処理はS112に移行する。
また、S105の判定の結果、残量値F2残量値F1に比べて増加している場合には、給油判定部11bが、車両が給油されたか否かを判定する。具体的には、まず、給油判定部11bは、クランクパルスセンサ2cからのパルス信号の有無に基づいて、エンジン2が駆動しているか否かを判定する(S110)。ここで、エンジン2が駆動していないと判断された場合には、給油判定部11bは、残量値F1からの残量値F2の増加量が、給油判定増加量ΔF2を超えているか否かを判定する(S111)。この判定の結果、増加量が給油判定増加量ΔF2を超えている場合には、適否判定部11cは残量値F2が適正な値であると判断する。そして、表示更新処理部11dは、表示装置13に表示されている値を残量値F2に更新する(S106)。一方、S111における判定の結果、増加量が給油判定増加量ΔF2を超えていない場合には、適否判定部11cは残量値F2が誤検出によるものと判断する。その結果、表示装置13に表示される値は、表示更新処理部11dによって更新されることなく、制御装置11の処理はS112に移行する。また、S110における判定の結果、エンジン2が駆動している場合には、適否判定部11cは残量値F2が誤検出によるものと判断し、制御装置11の処理はS112に移行する。以上の処理が制御装置11によって実行する処理の例である。
以上説明した燃料残量通知装置10によれば、記憶装置12には、圧力センサ14a,14bの設置位置における液圧と、燃料の残量を示す残量値とを関連付けるテーブル(ここでは図5に示す残量値テーブル、又は図6に示す係数テーブル)が予め格納されており、制御装置11は、当該テーブルを参照して残量値を取得するので、燃料タンクが複雑な形状を呈している場合でも、燃料の残量を検知できるようになる。
なお、本発明は、以上説明した燃料残量通知装置10に限られず、種々の変形が可能である。例えば、燃料残量通知装置10では、2つの圧力センサが燃料タンク3に設置されていたが、例えば、3つの圧力センサが設置されてもよい。図8は、この場合の圧力センサの設置位置を説明するための燃料タンク3の該略図である。なお、同図においては、図3に示す燃料タンク3と同一箇所には同一符号を付している。
図8の例に示されるように、燃料残量通知装置10が3つの圧力センサ14c,14d,14eを有する場合には、例えば、圧力センサ14c,14dは、それぞれ左側収容部3a、右側収容部3bの前部の底壁に設置され、圧力センサ14eは中央部13cの後部の底壁に設置されている。このように、燃料残量通知装置10が3つの圧力センサを備える場合には、これら3つの圧力センサの設置位置における液圧と、燃料の残量値とを関連付けるテーブルが記憶装置12に予め格納される。
本発明に係る実施形態の例である燃料残量通知装置を搭載した自動二輪車の側面図である。 上記燃料残量通知装置の構成を示すブロック図である。 上記自動二輪車が備える燃料タンクの該略図である。 上記燃料残量通知装置が備える制御装置の機能ブロック図である。 上記燃料残量通知装置が備える記憶装置が予め保持するテーブルの例である。 上記記憶装置が予め保持するテーブルの他の例である。 制御装置が実行する処理の例を示すフローチャートである。 圧力センサが設置される位置の他の例を説明するための図である。
符号の説明
1 自動二輪車、2 エンジン、3 燃料タンク、4 前車輪、5 後車輪、6 ハンドル、7 車体フレーム、8 フロントフォーク、10 燃料残量通知装置、11 制御装置、11a 残量値取得部(取得手段)、11b 給油判定部(給油判定手段)、11c 適否判定部(判定手段)、11d 更新処理部、12 記憶装置、13 表示装置、14a,14b 圧力センサ(圧力検知手段)、15 エンジンコントロールユニット。

Claims (6)

  1. 燃料タンク内において車体の前後方向又は左右方向の少なくとも一方向に離れて設置され、各設置位置における燃料の液面の高さに応じた液圧を検出値として出力する複数の圧力検知手段と、
    前記各設置位置における液圧と、燃料の残量を示す残量値とを関連付けるテーブルを保持する記憶手段と、
    前記テーブルを参照し、前記複数の圧力検知手段から入力される検出値に基づいて前記残量値を取得する取得手段と、
    を備えることを特徴とする燃料残量通知装置。
  2. 請求項1に記載の燃料残量通知装置において、
    前記取得手段が取得した前記残量値の適否を判定する判定手段と、
    前記判定手段によって適当と判断された前記残量値を表示する表示手段と、をさらに備える、
    ことを特徴とする燃料残量通知装置。
  3. 請求項2に記載の燃料検知装置において、
    前記判定手段は、前記取得手段が取得した前記残量値の適否を、前記残量値の減少量に基づいて判定する、
    ことを特徴とする燃料残量通知装置。
  4. 請求項2に記載の燃料残量通知装置において、
    前記取得手段が取得した前記残量値の増加量に基づいて、給油の有無を判定する給油判定手段をさらに備え、
    前記判定手段は、前記給油判定手段による判定結果に基づいて、前記取得手段が取得した前記残量値の適否を判定する、
    ことを特徴とする燃料残量通知装置。
  5. 請求項4に記載の燃料残量通知装置において、
    前記給油判定手段は、さらに車両の動作状態に基づいて、給油の有無を判定する、
    ことを特徴とする燃料残量通知装置。
  6. 請求項1に記載の燃料残量通知装置を備える鞍乗型車両。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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